その日、空崎ヒナは限界だった

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:58:27

    問題しか起こさないゲヘナ生、無理難題を押し付けてくる万魔殿、なにか起きる度に呼び出してくる風紀委員。

    もう何日も寝ていない。

    もう何日も休めていない。

    すべての業務を片付けたヒナはふらふらとした足取りで風紀委員会の建物を出た。

    それがヒナの覚えている最後の記憶だった。


    ヒナが目を覚ましたのは見知らぬ部屋だった。

    傍らには先生が倒れている。息を呑むがただ意識がないだけのようだ。

    どうしてこうなったのかまるで覚えていない。とりあえずヒナは>>4をすることにした。

  • 2二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:58:44

    狩り

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:58:51

    自爆

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:58:56

    二度寝

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:58:58

    睡眠

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:08

    先生に連絡

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:08

    エナドリ祭り

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:21

    ちゃんと寝ててえらい👏

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:23

    ( ˘ω˘)スヤァ

  • 10二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:25

    おやすみ…ヒナ☺️

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:28

    逃げるな

  • 12二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:59:50

    >>11

    えぇ…?

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:00:16

    >>11

    もう休ませてあげてよぉ!

  • 14二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:00:44

    うん、しっかり寝るといいよ

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:01:17

    先生と寝てろ。俺がこの空間を死守する。

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:04:21

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:04:57

    >>15

    そこをどけ。死ぬのは俺だけで十分だ

  • 18二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:10:49

    こんなおかしい状況は夢に違いないだろう。

    先生と2人きりの部屋で起きるなど、まるで一夜を共にしたようなものだ。

    自分がそんな状況になることを想像したことはないとは言い切れないが、こんな都合のいい状況など変な夢に違いない。


    ヒナは二度寝することにした。


    ヒナが再び目を覚ましたのはコーヒーの匂いがしたからだった。

    それでもまだ眠っていたかったのでモゾモゾとベッドの上で動くばかりだった。

    手入れのできない髪が自分の体に巻き付くのを感じた。

    そして、ヒナはトーストやベーコンの焼ける匂いを感じた。

    誰かが朝ごはんを作ってくれるなど、いつぶりのことだろう。ヒナは体だけを起こした。


    "ごめん、起こしちゃった?"


    先生の声でヒナの頭は一瞬で冴えた。二度寝する前に置いてきた思考が再び彼女を襲う。

    なにかしてしまったのではないだろうかと。


    「先生、私……」


    ヒナは言葉を詰まらせながら続けた。


    「なにか、先生に迷惑をかけたかしら?」

    "いいや、ヒナは悪くないよ"


    先生はアスパラとベーコンを炒めたものとトースト、そしてコーヒーを用意していた。2人前の朝食を。

    ヒナは>>21をすることにした。

  • 19二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:11:24

    ksk

  • 20二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:11:46

    襲う

  • 21二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:11:55

    暴食

  • 22二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:12:00

    ご飯をたべる

  • 23二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:12:03

    お腹いっぱい食べる

  • 24二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:12:31

    ああ、いっぱい食え…

  • 25二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:12:36

    うーんストレスマッハ

  • 26二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:13:40

    ヒナにはたくさんご飯食べてほしいね

  • 27二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:14:29

    ゆっくり食事する時間があるかも怪しいからな

  • 28二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:18:18

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:20:57

    >>28

    コテハンが……ついたままだと……?

    消えないのねレス消しても

  • 30二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:26:17

    ヒナにとってちゃんとした食事など久しぶりではあったが、できるだけ急いで食べることにした。


    "たくさん食べてね。でも急がなくてもいいよ"

    「うん……。分かっている……」


    それでも内心ヒナは落ち着くことができない。

    状況が物語っていた。

    ここは自宅でもシャーレでも先生の家でもない。

    自分は先生を連れ出してどこかの宿泊施設に来たのだろう。キッチンがあるので別荘のような場所かもしれない。

    先生にも予定があったはずなのに連れ込んでしまった。

    それよりも最悪なのはここがゲヘナから離れた場所だったとしたら……。

    責任が果たせなくなるなる。ヒナにとってそれが何より恐ろしかった。


    "大丈夫だよ。ゆっくり食べていいんだよ"

    "今日はきっと大丈夫"


    先生の言葉のせいかヒナは観念した。

    ゲヘナが平和なことなんてあるわけないのに、それが事実のように思ってしまった。

    ヒナはベーコンとアスパラの炒め物をおかわりして、2枚目のトーストにかじりついた。


    "朝ごはんは食べたね。これからヒナは何をしたい?"

    ヒナは>>34をすることにした。

  • 31二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:01

    積みゲー消化

  • 32二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:27

    プリキュアごっこ

  • 33二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:33

    ご飯を食べる

  • 34二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:35

    コメダセットを食べる

  • 35二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:38

    散歩

  • 36二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:44

    もう一回寝る

  • 37二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:27:44

    もっと食べる

  • 38二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:28:18

    暴食のヒナ……

  • 39二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:28:32

    ヒナってご飯食べるの似合うかもな

  • 40二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:35:08

    このでけぇサンドイッチが...

  • 41二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:36:33

    ぽんぽんふっくらしてかわいいねえ

  • 42二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:39:40

    いっぱいお食べ…好きなだけお食べ…デザートもお食べ…

  • 43二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:42:51

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:46:42

    "……まだ食べれるの?"

    「あっ……」

    ヒナは少し赤面した。

    なぜか今日はお腹が空いている。けれどこれでは食事の事ばかり考えていると思われても仕方ないだろう。

    それにせっかくの休日なのに食べてばかりではおかしいではないか。

    "大丈夫だよ。今日はヒナの好きにしていいからね"

    ヒナが知らない場所ではあるが、どうやらここは別荘地だったらしい。人里離れた森を開発していくつかの店舗もあるようだ。

    コメダの店舗も歩いてすぐの場所にあった。


    「お、大きいわね……」


    ヒナは自分の手のひらよりも大きいサンドイッチに驚いていた。噂には聞いていたがここまで大きいとは思っていなかったのだ。


    "全部食べられなくても持ち帰れるから"

    「食べる……私が食べたいって言ったんだから……」


    ヒナは小さな口を空けて一口食べた。


    「美味しい……」


    先生はコーヒーを飲んでいた。のんびりとくつろぐように。

    いつまでもこの時間が続けばいいのにとヒナは思った。


    「私、昨晩の記憶がないの」


    それでも楽しい時間は終わらせなければならない。ヒナを期待してくれる人や腕章の重みに相応しいように。


    「私はなにをしたの?」

    "……。>>47だよ"

  • 45二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:47:37

    酒池肉林

  • 46二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:48:40

    万魔殿爆破

  • 47二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:48:56

    卒業

  • 48二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:49:11

    寝ていた

  • 49二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:49:44

    ゲヘナ全体で暴走したんだ

  • 50二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:50:24

    どっちだ?先生を襲ったのか?

  • 51二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 21:52:09

    ナニを卒業したんだ

  • 52二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:14:58

    「卒、業……」

    ヒナは先生の言葉を繰り返した。
    そうして、自分がなぜあそこまで限界だったのかに考えが至った。
    先生がなぜゲヘナのことを大丈夫と言ったのか。
    自分の腕になぜあの重い腕章がないのか。

    ゲヘナ生は問題ばかり起こす。後進を育てるのは急務だった。
    普段の訓練に加えて自分の持つ技術をすべて残しておく必要があった。教本を作り、直接教え、自分がいなくなった後でもやっていけるようにしなければならなかった。
    残った風紀委員会でもなんとかやっていけるように。

    万魔殿は置き土産とばかりに無理難題を押し付けてきた。
    それでもマコトも真面目にやっていたから、ヒナでさえ文句はあまり言えなかった。
    限界を迎えるまで彼女は頑張った。ヒナは少し軽くなった左腕を回した。

    「そっか、そうだったのね。自分の卒業も忘れちゃうなんて我ながらどうかしていたわ」
    "ヒナは頑張ったよ"
    「そうね……」
    "それで……これからどうするの?"

    少しヒナは考えた。キヴォトスの外に行くのもいいかもしれないが、まだキヴォトスの中でも知らない場所がある。
    追い出されるまでのんびりと各地を回ってもいいかもしれない。

    "万が一のことを考えて…責任を取ろうかと思って…"

    先生が差し出した婚姻届を見て、ヒナは昨晩の自分がしたことを理解した。
    彼女は息を呑んだまま、吐き出せなくなった。


    おわり

  • 53二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:35:49

    綺麗に締めやがって!!

  • 54二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:36:41

    𝒲𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹

  • 55二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:38:10

    こいつら卒業して卒業(意味深)したんだ!

  • 56二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:43:45

    綺麗な終わり方

オススメ

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