知り合いが、すごいアイルーを連れているという。

1二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 17:04:47

何でも体力が減った時は回復を行い、状態異常になったら治してくれるそうだ。
話を聞くと、気球で空も飛べるらしい。
知り合いは、最近の狩はもっぱらそのオトモと一緒に頑張っているらしい。久しぶりに会った彼からは歴戦の雰囲気が漂っていた。ここ最近はずっと歴戦のモンスターを相手取ってるようだ。
好奇心から、そのオトモに会って見たいと申し出た。知り合いは快諾してくれた。
もうすぐ、友人が来る時間だ。
「そろそろ来るから、お茶を頼む」我が家のオトモに言った。彼女は私を一瞥して、
キッチンに引っ込んでいった。私が新しいオトモに会うのが気に食わない様子。
悪いとは思ったが、これもハンターの性だ。スキル構成、トレーニングの配分は
他人のオトモも見て参考にしたほうがいい。
それが、将来一人立ちするオトモのためにもなるのだから。
あとでマタタビでもやって機嫌を取っておこう。

「おーい」玄関から声がした。どうやら友人がオトモを連れて来たようだ。
果たしてどんな出で立ちだろう。毛並みは何かな。玄関に行き、戸を開けた。
よく来たな、噂のオト

見た瞬間に吐いた。何かがそこに居た。
胴体はぬめりのある光沢にうねる触手。
頭部の硝子の容器は液体で満たされ、脳が浮いているのに脊髄は見当たらない。
ネコどころか脊椎動物でさえない。
口などないのに人の言葉を幼いような声で流暢に話している。
ガチャンと音がして、茶碗を載せた盆を捨てた我が家のオトモが私と怪物の間に割って入り、威嚇の声を上げる。
友人が声をかけてくる。「おいどうした、大丈夫か」
大丈夫か、だって？お前、何を言ってるんだ。
そこに居る化け物が見えないのか。

「こいつがオトモだよ。強い、オトモだ」

何処がだ。何を言ってる。
お前のそれは何だ。それは一体何だ。