いつだってお可愛らしいですよトレーナーさん

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 22:56:00

    もう歳も追いついてしまいますね…

  • 2二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:17:41

    写真は色褪せていくだけだからね

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:23:24

    毎年「私の歳?今年で20歳!」とか言ってるトレーナーなのかもしれない

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:23:43

    >>3

    おいおい…

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:25:45

    思い出はいつも綺麗だけど?

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:26:37

    その歌詞はあの人の笑顔も思い出せなくなるのでOUT

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:26:41

    毎月たくさんの花束を供えに来てくれる姉上は反則だ余…

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:27:07

    >>5

    それだけじゃお腹空いちゃう…

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:28:13

    トレーナーが2月29日生まれなんじゃろ(適当)

  • 10二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:29:42

    >>9

    この問題に対応するため日本の法律では誕生日の前日に歳を重ねる事になってるらしいよ

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:29:42

    未亡人にもなれなかったジャーニー…

  • 12二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:32:01

    >>2

    後ろからドアを開けながら「縁起でもないことを言うなあ!!」と現れる♀トレーナー

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 03:22:00

    婚前未亡人ジャーニー

  • 14二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 03:28:58

    井上喜久子トレーナー

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:13:01

    >>10

    流石に月末締めだったか

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:41:59

     一人の女性が海岸を歩く。左手には花束が握られていた。

     ドリームジャーニーには帰る場所があった。自身の担当トレーナーだった者である。ドリームジャーニーが卒業し、契約が切れた後も、彼女らは一緒だった。
     出会いは単純でも、その彼と歩んだドリームジャーニーの旅路は決して一文では語り切れないほどに長く雄大なものであった。そんな彼がドリームジャーニーにとって家族同然の存在となるのは、必然と言うべきであろう。
     トレセンを卒業してから三度目となる旅の途上で、彼女は決心をした。帰ったら、家族同然の関係から同然という言葉を取り除こうと意を決したのだ。つまりプロポーズである。
     きっといつまで経っても彼のほうからプロポーズしてくることはないだろうと、彼女が考えていたということもある。ドリームジャーニーがとうに成人していても、トレーナーは依然として彼女の”トレーナー”であろうとしている節があったのだ。
     一体どんな告白にしようか。夜景の見える山の上でしようか。帰ってきた空港でそのまましようか。そんな凝ったことはせずに、ただ、いつものトレーナー室で何気なく口にしようか。
     立ち寄った辺境ヨーロッパの町で宿を取っていた彼女は、ベットの上でそう考えを膨らませていた。旅に出る前にトレーナーと一緒に撮った写真を見ながらプロポーズのプランを考えていた。
     そんな彼女を打ち砕いたのは、一本の電話であった。何気なく取ったその電話口の相手は、都内にある病院であった。

    「彼が危篤状態にある」

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:42:14

     そこからの記憶は、彼女にはない。分かるのは、本来は常人ではありえないほど短い日数で日本まで帰ってきたことと、動悸がまるでサイレンのように体中に鳴り響いていたということだけであった。
     飛行機から降り立った彼女は、羽田空港の群衆をかき分ける。キャリーケースを憂鬱そうな顔で引くサラリーマン、旅行であろうカップル二人組、母と父に挟まれ嬉々とした顔を浮かべる子ども、新天地を夢見る若い声。その隙間をまるで韋駄天のように駆け抜けた。
     空港から出てすぐ、タクシーを拾った。乗り込むなり行き先を伝え、彼女は黙り込んだ。普段は客に話しかけ旅のことを聞く運転手であったが、行先が病院であることと、何よりドリームジャーニーのその哀に満ちた顔から、何一つ口にすることはなかった。
     しかしタクシーは渋滞に捕まった。今日の東京は悪天候に見舞われ、各地で交通規制が張られた結果によるものだった。車窓からは雪が舞っているのが見える。
     ドリームジャーニーはその場でタクシーを降り、自らの脚で病院に向かった。力強く、地面を蹴破る音が雪の東京に響く。雪がかかりながらも走る彼女に傘を差し出す手は、ここにない。
     髪は荒れ、靴には泥がかかり、極寒の中走った彼女の顔は赤くなっている。それでも彼女は、病院へとたどり着いた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:42:46

     呪うべきは、すべての旅路が喜劇ということはないという事実だろう。
     ドリームジャーニーを迎えたのは、霊安室に横たわるトレーナーであった。

    「あっああ、トレーナーさん、トレーナーさん」

     その言葉に返事はない。
     ドリームジャーニーはトレーナーの頬に触れる。冷たかった。雪道を走ってきた彼女ですら分かるほど、彼の躰は冷え切っていた。

    「昨晩、お亡くなりになられました」

     頃合いを図って、トレーナーの頬を撫でるドリームジャーニーの後ろから医者が話しかけた。ドリームジャーニーはトレーナーを見つめたまま、振り返らない。

    「危険運転の車から教え子様をお庇いになられて、その傷が……」

     通常であれば即死となるような重症でした。あの傷から昨晩まで生きていらっしゃたのは奇跡のようなものです。救うことが叶わず、申し訳ございません。
     医者は深々と頭を下げる。ドリームジャーニーはただ、静かにうなずいた。ドリームジャーニーの眼鏡にぽつりぽつりと水滴がこぼれる。
     ドリームジャーニーは、聡明であった。だからこそ虚無に浸ることも、医者の言葉を嘘と思うこともできず、目の前のトレーナーが死んでいるという現実をまじまじと見る以外になせることはなかった。

    「彼は、遺言を残されました」

     あなた宛てのものです。医者はそう付け加えた。
     ドリームジャーニーがゆっくりと振り向くと、医者は三つの物を差し出した。
     ひとつは綺麗に封の閉じられた手紙、もうひとつは血の付いたメモ用紙、そして最後は手のひらに収まる程度の、小さい箱であった。

  • 19二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:43:02

     ごめんね。ジャーニー。君の帰りを待つことは叶わないらしい。
     お医者さん曰く、今日が峠だって。もう声を出すことすら辛くなってきた。俺の声を書きとってくれてる看護師さんには感謝しないとね。
     ははは。本題に入ろうか。俺の遺骨は海に流してくれないかな。君の話を聞くほど、俺も旅に出たくなったんだ。せめて、人生の終わりだけでも旅がしたいな。海に攫われて、世界中に行きたいんだ。
     いや、違う。もっと言いたいことがあるんだ。それで、その。
     俺はドリームジャーニーが好きだ。えっとその。恋愛的な意味で。
     次会ったら、告白しようと思ってた。もう無理なんだけど。君がいつ帰ってきてもいいように、ずっと指輪を持ち歩いてたんだ。今思えば、少しバカだったかな。
     本当に我儘だけど、君に指輪を渡したいんだ。それだけが俺の未練なんだ。
     だから、ああその。ドリームジャーニー、君のことが好きだ。どうか受け取ってくれないか。


     ドリームジャーニーは地に足つかない足取りで、東京の家に帰り、医者から渡された遺書を読んだ。看護師が丁寧に書きとった文字で、トレーナーの最期の言葉がつづられていた。
     ともに渡されたメモ用紙には、告白の文章が彼の字で書かれていた。きっと肌身離さず持って、ずっと見返して練習していたのだろう。ポエムじみた言葉まで乗っている。
     そして小さな箱には、指輪が入っていた。結婚指輪だ。そうだったものだ。
     ドリームジャーニーは、電気もつけず、暗い部屋の中で泣いた。床に座り込み、指輪を胸に抱えたまま、普段の彼女からは想像できないほど泣き崩れた。その涙をぬぐうものは、もういない。

  • 20二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:43:14

     一人の女性が海岸を歩く。左手には花束が握られていた。その薬指にはきらりと光る指輪がある。
     今日はトレーナーさんの命日だ。もう10年も前になる。最初は海に近づくことすら怖かった。けれども、もう大丈夫。
     ドリームジャーニーは、ポケットから写真を取り出した。三回目の旅に出る前にトレーナーと撮った、彼との最後となってしまった写真だ。ドリームジャーニーは写真に写るトレーナーの頭を親指でなぞる。
     いつだってお可愛らしいですよトレーナーさん。
     ドリームジャーニーは自分の行いを鼻で笑った。10年も前からしている行為だったからだ。無意味なことだとは分かっているが辞めるに辞められなかった。これすら辞めたら本当にトレーナーとの繋がりが消えてしまいそうな気がしたからだ。
     そうやって歩いていると、ドリームジャーニーは崖の端までたどり着いた。下には海が白波を立てて崖へ体当たりを繰り返している。
     彼女は着くや否や、花束を右手に移し替えた。そして右足を後ろに引き、体を大きくひねって、花束を海に投げた。花束はそのままポツリと海に落ち、そのまま波に攫われていく。すぐに見えなくなってしまった。
     10回目の花束。
     トレーナーさん、もう年も追いついてしまいましたね。
     これが彼女なりのプロポーズのお返しだった。いつか海を漂い旅を続けるトレーナーに届くと信じて、彼女は投げ続ける。

    「ずっと好きですよ、トレーナーさん。今までも、これからも」

     冬の凍えた海は何も言葉を返さない。しかし、それでも彼女らには十分だった。

  • 21二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:44:51

    ひさびさにトレジャニ書いた気がする

  • 22二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:48:22

    やめろやめろ!
    曇るジャーニーが見たいだけであってバッドエンドは見たくないんだ!

  • 23二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:50:28

    >>22

    知ってるか。自分で書けばバッドもハッピーエンドに持っていけるんやで

  • 24二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:51:39

    なんかジャーニー曇らせSS多くない?
    でもすき

  • 25二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:52:21

    >>14

    トレーナーに目覚めた安心院さん世界線…?

  • 26二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 10:53:53

    トレーナー、17歳です♡

  • 27二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 11:24:03

    >>3

    定期的に実年齢のボロを出すウサミントレーナー…?

  • 28二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 19:53:11

    あにまん民はジャーニーをすぐに曇らせたがる

  • 29二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 19:57:34

    急にクオリティ高い悲しいss出された…

オススメ

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