【SS】ことね「主従」

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 19:47:17

    ――前略、家族の皆へ。
     私は、今。

    星南・学P「「何なりとご命令を、お嬢様」」

     ガチのお嬢様と、プロデューサーを、メイドと執事ごっこに付き合わせています……
     なんでこうなったかって言うと、海よりも深ーい……いやそこまで深くないけど、そこそこに混み入った事情があって。

    ことね「ふぅっ、ふぅっ……」
    ことね(ランニング、きっつ~~!)
    ことね(でも、泣き言は言ってられない……って)
    ことね「あれ?」
    燐羽「あら、奇遇ね」
    ことね「的確にあたしが嫌がる言葉で刺してくる……じゃなくて」
    ことね「なんで極月のアイドルが初星の敷地に?まさか、宣戦布告とか……」
    燐羽「違うわよ、ちょっとおもしろい遊びを思いついたから。
     適当に通りがかったアイドルにやって貰おうかと」
    ことね「じゃ、あたしはランニングの続きを――」
    燐羽「待ちなさい」
    ことね「いてぇ!? めっちゃいい笑顔で思いっきり肩掴んでくるなぁ!?
     話は聞いてやるから、ちょっとストップ!」

  • 2二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 19:48:01

    ことね「んで? 凄い癪だけど、聞いてみる」
    燐羽「あなた、プロデューサーが着いてたわよね。
     それも、二人」
    ことね「学Pさんと、十王会長の二人だけど……それがどうかした?」
    燐羽「プロデューサーと、アイドル。
     まるで、主従に似てないかしら」
    ことね「ばっ、ばばばば……真っ昼間から何言ってんの!?」
    燐羽「あら、そんなにうろたえなくてもいいじゃない。
     現に、そうじゃない?」
    ことね「……ちょっと思ったケド」
    燐羽「藤田ことね。ここまで言えば分かるわね」
    ことね「何となく分かってしまった自分が悔しい」
    燐羽「そ。なら話は早いわ。やりに行きましょう」
    ことね「はいストーップ。プロデューサーはともかく、会長に頭下げさせたくないって」
    燐羽「それはそれとしてプロデューサーが気の毒ね……」
    ことね「それに、あたしは一般家庭。
     対して、会長はザ・お嬢様。立場が逆だから、なんか受け入れがたいっていうか、恐れ多いというか」
    燐羽「案外ノリノリでやってくれるかもしれないわよ?」
    ことね「馬鹿なことは止めろって言われるのがオチだと思うけどな~~……」
    燐羽「じゃあその『賭け』、勝負する? まさか、アイドルが勝負事から逃げるなんてないわよね?」
    ことね「ぐぅ、ムカつく……けど、ここで逃げるのもなんか違う……
     よし、乗った!気は進まないけど乗った!」
    燐羽「それじゃあ、早速行きましょうか」
    ことね「行動早っ!?」

    建てる時間を見誤ったので再掲

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 20:06:43

    続き楽しみ

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 21:27:28

    燐羽「邪魔するわよ」
    星南「貴女は……賀陽燐羽? 何故ここに?」
    燐羽「古巣に戻っただけでどうしてこうも言われなくちゃならないのかしらね」
    学P「二人共落ち着いてください。なにも喧嘩をしに来たわけでは無いでしょう?」
    燐羽「そっちのプロデューサーは理性的なのね」
    学P「理性的も何も……いえ、ここでの論争は無駄ですね。
     さて、改めまして要件をお聞きしましょう」
    燐羽「……」
    星南「……」
    学P「……」
    ことね(この流れで全員黙るなんて事ある!?)
    ことね「え、えぇっとぉ~。燐羽……さんからのお話、聞きたい、ナ♪」
    ことね(ええい、これでダメなら手毬でも引っ張ってきて――)
    燐羽「……今から話そうとしてたのだけど」
    ことね「雰囲気和ませ意味無し!?」
    星南「今日もことねは元気ね、なにかいいことでもあったのかしら」
    学P「星南さんにプロデュースされている時点でいいことだらけでは」
    星南「それもそうね!」
    燐羽「話していい?」
    星南「ああ、そうだったわね。で、なにかしら?」
    燐羽「貴方達、犬になりなさい」
    ――シーン……
    燐羽「聞こえなかった? 貴方達、犬に――」
    星南「い、いや、聞こえてるわよ……
     え、ええっ? ど、どういうこと……?」
    ことね「ほぉ~ら、やっぱりこの反応。やっぱおかしいよその考え」
    学P「……世迷い言にしては芯が通り過ぎている。
     一応、話を伺っても?」
    星南「しょ、正気!?もしかして、そういう趣味が……」
    学P「違います。どちらかと言うと俺は――いえ、何でもありません」

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 22:12:48

    燐羽「……へぇ、面白そうになってきたわね」
    ことね「あ、なんか変なスイッチ入ったかも」
    学P「ですね」
    ことね「いやスイッチ入れたのプロデューサー……なんかもういいや、疲れてきた」
    学P「お疲れですか、ではこちらに」
    ことね「あ、ありがとうございます。スポドリまで」
    学P「いえ、ランニング戻りでしょう。それに」
    ことね「それに?」
    学P「少し面白そうになってきました」
    星南「さて、改めて聞こうかしら。その……い、犬になるって、言うのは?」
    燐羽「アイドルとプロデューサー。それはある意味主従関係を結んでいるに等しいと、私は思うの」
    学P「なるほど、極月ではそう教えを」
    ことね(なんでメモってるのこの人……)
    星南(なぜメモをするの……?)
    燐羽(そんな事教えられてないけど……面白そうだから黙っておきましょうか)

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:01:23

    燐羽「それで、この前思ったの。噂には、メイド喫茶に行ったらしいじゃない。それも、三人で」
    星南「い、いつそれを!?」
    燐羽「丁度私も居たからだけど」
    ことね「居たんだ」
    学P「やはりそうでしたか。サングラスをして、髪も下ろして、私服で食事をしていましたから確信は得られませんでしたが」
    燐羽「気づいていてくれたなんて光栄ね」
    学P「そんなことよりも、先程の続きです」
    燐羽「あぁ、そうだったわね……で、私は思ったの。
     この関係性ならば、主従プレイも出来るんじゃないかって」
    星南「真昼からそんな事……あなた、アイドルとしての自覚はないの?」
    燐羽「これはアイドルとしてじゃなくて一人の学園生としての意見よ」
    ことね(変わんねーよ)
    燐羽「それに……」
    学P「?」
    燐羽「噂で聞いたの。『藤田ことねと十王星南のプロデューサーは、学園イチのイケメン、しかも担当と付き合っている』って」
    学P「……噂の出どころは何となく絞れましたが、今は追求しないでおきます」
    星南「私も一人しか思いつかないわね……」
    ことね(つつつ、付き合ってるって……そう見えてる、ってこと!?)
    燐羽「それならば、慣れてるかもと思って見に来たの」

    続きは残ってたらまた明日

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:08:55

    期待の保守

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:11:47

    ちらほら怪しい兆候がありますねぇ!

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:49:28

    保守

オススメ

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