- 1二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:24:19
見習騎手：免許の通算取得期間が5年未満で、平地競走の勝利度数が100回以下、または障害競走の勝利度数が20回以下の騎手。(JRA 競馬用語辞典より引用)
この記述からいくと平地101勝or障害21勝をあげれば5年を待たずに見習騎手を「卒業」できるわけだ。
今回は見習騎手を自力卒業した騎手がどのくらいいるのかを調べていく。 - 2二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:26:44
対象は現行の減量制度となった2016年以降に免許を取得した騎手(32期以降)とする。
その後の考察は現役年数を揃えるために32期から36期のデータを使用するが、37期以降であっても平地101勝を達成した騎手については紹介していく。
最初に紹介するのはdice1d2=2 (2)
1栗東
2美浦
- 3美浦騎手25/03/07(金) 23:40:52
障害21勝を達成した騎手はいなかったのでここからは101勝で統一する。
人数：26人(37期以降は13人)
見習卒業：木幡巧、藤田、武藤、横山武、菅原、秋山(永野、佐々木)
平均勝利数：113.77
平均騎乗数：2293
あれ？意外と良くね？と思った方もいるかもしれない。私も思った。
32期から36期で減量を自力で外したのは6人、6/13と考えれば結構良さげだ。言うほど若手が育ってない訳ではないのかも。 - 4栗東騎手25/03/07(金) 23:48:23
続いて栗東。
人数：29人(37期以降は17人)
見習卒業：荻野極、坂井、川又、富田、西村、岩田望、亀田、斎藤、団野(小沢、永島、田口)
平均勝利数：155.58
平均騎乗数：2416
全ての項目において美浦を上回る結果に。12人中9人が101勝を達成して見習を卒業した。
これを踏まえて考察をこね回していこう。 - 5二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:54:34
大和もまなみんたちと同じ期で100勝達成してる
- 6考察25/03/07(金) 23:59:39
このままでは「栗東の方が若手が育っている」という分かりきったことが結論になってしまうのでいろいろ考察していこう。
まずはお通しの散布図から。縦軸が騎乗数、横軸が勝利数になっている。
まあ騎乗数と勝利数には相関がある…というデータなのだが、栗東の方が相関が強い(点線の近くに点が多い)
ことが見て取れる。
転記ミスりましたね…申し訳ない
- 7二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:01:52
ちょうど32期あたりから若手が育つようになった
その前の00年代は減量規定のこともあるけどそれ以外にも短期外国人や全盛期武豊たちに蹂躙されてなかなか芽が出せない環境が続いてた - 8二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:03:45
線より上は騎乗数の割に勝ててないってこと？
- 9二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:04:28
若手が育ち始めたのは30期が境界線だと思ってる
- 10二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:09:42
ちょっと美浦は外れ値に引っ張られてますね…
- 11二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:09:57
騎乗機会と勝利数だけだとなんとも言い切れんよなぁ
データが出る前だから完全にイメージだけど、例えば『美浦はいい馬がベテランに集中しがちで、栗東は新人にもほどほどにいい馬回してくれてる』って可能性もあるわけで
この辺を立証するなら、乗った時と勝った時の平均人気とかのデータがあればいけそう？ - 12考察25/03/08(土) 00:15:30
- 13二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:16:53
- 14二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:21:23
武史と望来と明良って凄いんだなと思った
実際見てても抜けて上手いもんね - 15考察25/03/08(土) 00:28:02
さて、どうしてここまで東西で差がついてしまうのだろうか？そこで先程の散布図達を見ると、相関の強度に差はあれたくさん乗ればたくさん勝てることが分かる。つまり美浦の若手は騎乗数が少ないんじゃなかろうか。
というわけで今度は騎乗数のヒストグラムだ(上が栗東)。外れ値の3人は外してある。 - 16考察25/03/08(土) 00:35:28
ここで今気づいた恐ろしい事実をひとつ。
先程菅原明良と横山武史は外れ値であるといいましたね。そこでこの2人のデータを外した値を見てみると
美浦の平均勝利数は87.09まで下がります。なんと100勝を切ります。
ちなみに下がり幅でいくと岩田望来を外した栗東も大差ありません。でも平均は130.91です。 - 17二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:39:49
100勝切るかあ…そもそもの平均がそうだもんな
- 18考察25/03/08(土) 00:49:19
これが意味することは何か。栗東の方が平均レベルが高いということだろう。しかし競馬学校でやってることは(年によるカリキュラムの違いもあるとは思うが)だいたい一緒のはず。デビュー時では能力に大差はない、と思う。多分。
今回の調査では騎手たちの馬質までは分からないが、1つ言える事としては
「乗らなきゃ勝てない」である。
事実、岩田望来(栗東1位、総合1位)、菅原明良(美浦1位、総合2位)、横山武史(美浦3位、総合6位)と騎乗数トップクラスだ。 - 19二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:53:43
同じ勝率だとしたら当然騎乗数多いほうが勝数も増えるしなぁ
特に減量効く分には多少有利にもなるし - 20考察25/03/08(土) 00:58:06
最多勝利新人騎手のメンツを見てみても、圧倒的に栗東騎手が多い。美浦騎手は北村宏、三浦、木幡巧の3人だ。(栗東は18人)言っちゃなんだが36年やってて3人は少なすぎだと思う。
失礼な言い方になってしまうが騎手を育成しようという気概は栗東の方があるんじゃないかなあと思う。 - 21二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:59:20
騎手自身というよりは師匠やその他調教師の意識の問題が大きい気がするわ
上手い騎手が毎年栗東にばっかり行くってわけでもないと思うし - 22二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 01:01:11
強い馬がいなきゃ勝ちようもないし成長の機会も得られないのもあると思う
前に美浦と栗東の成績の差とかもあったと思うけどそれの悪循環が騎手育成の面にも影響してるとかはあるだろうね - 23二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 01:02:41
5年目のりゅーとが後14勝で100勝
今年は既に5勝してるから届くかな？ - 24二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 01:02:47
近年だと上位厩舎はどこもノーザンの影響が強いけどしがらきが比較的放任主義なのに対して天栄は管理主義が強いしそう言ったところも影響はありそう
全体として馬主を説得して弟子をより積極的に乗せられる調教師の数が栗東のが多いんだろうね - 25二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 01:04:19
例えばだけど所属厩舎の馬の騎乗回数とその勝利数とかも調べられたらまた何か見えてきたりするのかね？
厩舎のリーディング順位だったり早めにフリーになる騎手もいたりで細かく論じる場合考慮しなきゃいけない条件は色々あるがとりあえずの単純比較として - 26考察25/03/08(土) 01:07:23
ちなみに、私は先日調教師の重賞成績を東西比較するというスレも立てた。(結論：栗東はやっぱり強いね)
調教師の成績が悪い→いい馬を回せない→騎手の成績も上がらない→調教師の…とループになっていると考えられる。
もちろん美浦にも重賞やGIに届く馬(あるいはGIをいくつも勝つ名馬)はごまんといる。だがそういう馬は上位騎手、もっと言えばルメール(栗東所属なのに…？)に回っていくわけだ。結果を出さないといけない以上仕方の無いことと言ってしまえばそうなのだが、世知辛いものである。