- 1二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:06:02
- 2二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:06:23
このレスは削除されています
- 3二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:06:37
待ってた
- 4二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:07:03
でもお呼ばれするのに手ぶらはなんか申し訳ないな……。
ミカ様は『せっかくだからみんなでにぎやかにしようよ!』って言ってたし……
うーんうーん……。
そうだ!!
タッタッタッ―― - 5二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:07:28
腹減るな
- 6二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:09:03
あ、前スレ貼り忘れてました
一応続き物です
こんな時間なのにお腹が空きました……|あにまん掲示板そうだ!アップルパイを焼きましょう!bbs.animanch.comうう……寒いしお腹減った……|あにまん掲示板そうだ!あったかいシチューを作って食べよう!bbs.animanch.comうう……こんな時間なのに空腹で目が覚めた……|あにまん掲示板そうだ!フィッシュアンドチップスとがっつりしたデザートをつくろう!bbs.animanch.comエリナの亡霊?|あにまん掲示板サクラコ「ええ」ミネ「初めて聞くお話ですね。サクラコ様?」サクラコ「……」コウチャ ノミ-ナギサ「この茶会には諍いを決して持ち込まない、という誓約を行っていただきましたね。もし場を乱すというのなら、こ…bbs.animanch.com - 7二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:10:10
厨房
トリモブ「確か前にナギサ様と作ったパイ生地の余りが……あった!」
トリモブ「冷凍するの忘れちゃったけど……」
クンクン
トリモブ「うん、悪くなってない! たぶん!」
トリモブ「待ち合わせまであと1時間と20分ぐらい――いけますね」
トリモブ「ミートパイを! 作ります!」 - 8二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:11:10
- 9二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:12:57
- 10二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:14:14
- 11二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:15:53
- 12二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:16:34
よっしゃ今回は最初から見れるな
- 13二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:18:35
- 14二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:20:28
多分これって朝までコースですよね?
- 15二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:20:28
- 16二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:22:05
- 17二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:25:42
- 18二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:26:14
- 19二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:26:56
よしじゃあ風呂入ってくるか
- 20二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:29:19
ジャー
カチャカチャ
カタズケー
トリモブ「~♪」
Well, I will pray to God on high♪(私は神に祈ります)
That thou my constancy mayst see♪(あなたに変わらぬ思いを届けて頂けるように)
And that yet once before I die♪(そして命が尽きるまでにもう一度)
Thou wilt vauchsafe to love me……♪(もう一度あなたに会えますようにと……) - 21二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:34:45
コツ コツ コツ
シスモブ「ふぅ。見回りするのにも、この校舎は広すぎて大変です……」
~♪
シスモブ「……こんな夜遅くに歌? それに、なんだかお腹を刺激するいい香りが……」
ハッ!
シスモブ「深夜……旧校舎の厨房からいい香りがして……」
シスモブ「扉を開けると、誰もいない……!」ゾゾゾゾッ
シスモブ「せ、正義実現委員会に!! いや、この際誰でもっ――」
ピャァァァアアア!!!
ダッシュッ! - 22二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:35:42
この歌詞重い……
- 23二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:39:22
- 24二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:44:53
サクラコ「それにしても……。このような深夜に、これだけの食べ物を前にすると、なんだかひどくいけない事をしている気持ちになりますね」
ミカ「まさかこのメンバーでお菓子作りすることになるとはね~」
ミネ「しかもナギサ様のキッチンを使わせていただけるなんて。さすがでした。私どもの使っているものとは比べ物になりません」
ナギサ「不便があれば言ってください。救護騎士団の方々には、もっと高度で効率的な機材を用意させます」
ミネ「ありがとうございます。部下の者たちとも話し合ってみます」
セイア「サクラコもだよ。遠慮せずに言って欲しい。そのために私たちがあるんだから」
サクラコ「お心遣い感謝いたします」 - 25二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:50:08
ナギサ「そういえば、ミカさんはお昼の話を聞いていませんでしたよね」
ミカ「結局なんのお話してたの? あの子についてっていうのは聞いたけど」
セイア「かの生徒の正体について話していたんだよ、ミカ」
ミカ「ふーん……」
サクラコ「深夜に、誰とも知らず寝所に押しかけ、共に調理を行うという生徒。彼女に会っているのは現状、ティーパーティのお三方とミネ団長のみ。学内も、学外でも。彼女の容姿を聞き込みしても、知っているという者はいなかった」
ミネ「そうですね。そして、このお茶会の主賓でもあります」
セイア「ここまではミカも知っている話だろう?」
ミカ「あー、まあ、うん。聞いたね。スパイの可能性もどうとか……。くっだらないなーって思ったけど」
ナギサ「私たちの証言だけでの照合作業はまったく不確実ではあります。しかし私たち以外の……。例えば食堂の生徒に聞いても『そんな沢山食べる生徒は見たことがない。ハスミさんでもそんなには』とおっしゃっていました。奇妙な話の裏を取るのは、これからの私たちとあの方の関係において、とても重要なことです」
ミカ「……ま、わたしはもうそういうの関係ないし」ホオヅエ - 26二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:52:45
「ハスミさんでもそんなには」は草
- 27二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:52:56
――――
―
屋上
ハスミ「っくしゅ。うう、寒いですね……」
ツルギ「使え。今夜は冷える」モウフ-
ハスミ「あら、ありがとうございます。にしても、こんな深夜に一体なんの会合をしているのでしょう」
ツルギ「知るか。一応警護は厳重にさせた。万が一はない」
ハスミ「ツルギが出張るほどですからね。はぁ、今夜は非番だったのに……おや。あそこに走っているのは――シスターですか。見回りですかね。その割には、どこか慌ただしそうですが」
ツルギ「行ってくる」バサァッ
ハスミ「あ、ちょ、ツルギ! あなたが行っても――もう!」
―
―――― - 28二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:58:09
セイア「話が出たついでだ。ミカ。キミが言っていた食堂の話だけどね」
ミカ「食堂、って。なんで知って……。あー、あの子から聞いたんだ? ていうか今する話? みんないるんだけど」イラッ
セイア「私が彼女に問いただしたんだ。それに、大いに関係のある話でもある」
ミカ「なんでそんなことするかな。知られたくないことの一つ二つ、セイアちゃんだってあるよね? ナギちゃん、紅茶ちょーだい? それぐらいならいいよね、フライングしても」
セイア「聞いてくれミカ。私たちの調べでは、キミにそんなことをしている生徒は、一人もいなかった」
ミカ「私が嘘をついてるって? はっ。まあそうだよね。どうせ私にもう、信用なんてそのシマエナガちゃんの尾羽ほども残ってないわけだし」
サクラコ「ミカ様、あまりご自分を下げるのはおよし下さい。セイア様はあなたのためを思って行動されたのです。友の献身を疑うのは」
ミカ「はいはい。お説教は聞き飽きましたー。ていうかみんな知ってるんだ。それで私がこの場でいたたまれなくなるってこと、だーれもわかんなかったわけ? 情緒ないなー」ハッ - 29二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:02:52
セイア「いいから聞きたまえ。あの厨房にはパテル派はおろか、キミと利害関係のある人間は配置していない」
ミカ「なにが言いたいの? せっかくのお茶の機会をぶち壊してまで言う事? サンクトゥス派っていっつもそうだよね。裏でこそこそ――」
ナギサ「それ以上の侮辱は赦されませんよ。1度は幼馴染のよしみで聞き流しますが――。それにこれはサンクトゥス派の単独調査ではありません。調査部に調べさせたこと。公正な情報として取り扱うべき事柄です」
ミカ「……ふん。ナギちゃんも信じてくれないんだ」
サクラコ「多少、疑心暗鬼の気があるようです。1度教会にいらしてくだいませんか、ミカ様。この機会にゆっくりとお心の疲れを癒やして――」
ミカ「はいはーい。今となっては私の立場は皆さまよりも下。身の程も弁えず発言してしまい大変申し訳ありません、サクラコ様」スマシ
サクラコ「もう……」
ミネ「……」ダラダラ
ウイ「……」カエリタイ - 30二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:07:52
セイア「――ならいい。ここから先は私のぼやきでしかない。誰も聞かなくていいし、誰に聞かせるわけでもない、ただの万籟の音だと思うといい」
ミカ「……」ツーン
セイア「たった一度会っただけの彼女にキミがそこまで入れ込む理由はわからないでもないよ。裏も表もなさそうな竹を割ったような性格。傍若無人な振る舞いながらも垣間見える配慮と厚情。あのような暴挙に出られて嫌悪どころか好意を抱くのは、まったく彼女の心馳せが、擦れた私たちには心地がいいからだろう」
ミカ「ナギちゃーん、紅茶」
ナギサ「はいはい」ハァ コポコポ
セイア「擦れた世界の一端――。しかしその一方で、『砂のように味気のない食事の日があった』。そう証言する生徒がいたらしい」
ミカ「……夕食食べてないからお腹空いたな―」ズズッ - 31二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:11:59
セイア「そこで二つのことが考えることができた。一つは『特定の誰かを狙ったいたずらではない』。もしくは『彼女が食べたものは形をそのままに食物としての役割を失う』とね。そのうち、いたずらの線は私はないと思っている。大部分を占めるのは”勘”だけれど、愉快犯としても、トリニティの食を担う部署にそのようなものが居るとは思えないんだよ。彼女らは彼女らで、なんというか……食べ物については過激的だろう?」
ナギサ「元々一般食堂には定期監査が入ります。なにかあれば報告があるはずなんです」
ミネ「救護騎士団からも時折人員を出しています。衛生管理士も常駐させていますが、不審な動きは一切報告されていません。もちろん、政治的な事柄とは離れた人間を出したうえでの話です」
サクラコ「シスターフッドも同じです。調理補助のお勤めにはほぼ毎日誰かしらが赴きますし、栄養士としても厨房には立ち入ります。ですが、そういった話は一つも」
ウイ「……」コワイ
セイア「可能性を0にしきれないとはいえ、非常に薄い線であると見られる。そこでもう一つの、まあ、あまりにも非現実的なことだが……。神秘性を信じずして何がトリニティか、という根源的なものも、ある」 - 32二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:14:35
ナギサ「『食物としての役割を失う』。他自治区の考えですと、黄泉戸喫……でしたか」
ウイ「や、黄泉戸喫は死者の国の食べ物を口にすると現世に戻ってこられなくなるという話です。百鬼夜行の伝承ですね」
サクラコ「ふむ……。ですが、こうも考えられませんか。彼女は『現世の食べ物を食べたから主の御国に行くことが出来ない』」
ウイ「うぅん。聞いたことも見たこともありませんが、現象としては自然なことですね。双方向的な」アッチコッチ
ミネ「食物としての役割を失うというのは、つまり、”美味しくなくなる”ということですか?」
セイア「ま、すべては仮説の仮説。亡霊が存在するという世界の仮説に、女子高生たる私の仮説を重ねた現実味のない話ではあるけれど」
ミカ「……亡霊?」 - 33二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:19:03
ミカ「なにその話。言うに事欠いて、亡霊? ていうかそんなつまんない話するためにあの子呼んだんじゃないんだけど? ただ私はナギちゃんのロールケーキ一緒に食べながらおしゃべりしようって――」
セイア「おや。木擦れの音に言葉を返すとは。キミもなかなか乙女だね。よければこの子とも話してやってくれないかい? せっかくの会だというのに、先ほどから眠そうなんだ」シマエナガ
ミカ「……」ブス-ッ
サクラコ「私たちシスターフッドの間のバラッドです、ミカ様。エリナ様という、大昔にトリニティから追放されたシスターのお話なのですが、いくらかの要因がその。彼女に相似しておりまして」
ミカ「……亡霊なんて。もっとばかばかしい」
ミネ「全く同感です」
セイア「……」ジトー - 34二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:24:37
- 35二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:27:41
-----
〇月×日 23℃ 晴れ
シ■ター・エリ■■想いを逸■すのはもう限■かも■■ない。
燃■上■■た■熱は、水をかけ■■さらに激し■■■もの。
■■、■が彼■■その気持ちは一■■感情である■嘯き続けるの■、難しい。
シスター・エリナの気持■も。私■想い■。
けれ■だめだ。今は。
ユ■■ィナ生徒■から■たな時代を踏み出した今こそ、一切■瑕疵はあ■■はならないのに。
■■、■■。
私から心を奪ってください。私をその御足の元に置いてください。
そうすれば、苦しまずに済むのに。
■■ナ
----- - 36二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:29:00
ミネ「……」ペコリ
ウイ「……」キョロキョロ ペコリ
サクラコ「お会いできて光栄ですわ」ニコッ
トリモブ「サクラコ様! お初にお目にかかります! この間お誘いしようとしたんですけど、セイア様のほうが早くて!」
サクラコ「あら、そうなのですか。ふふ。いたずら狐さんの手は早い、ということですかね。残念です。次回はぜひ私にお声かけ下さい」
セイア「おいおい、なかなかいうじゃないか、サクラコ」
トリモブ「あはは、わっかりましたー! あ、これ、手ぶらはアレだと思ったので、ミートパイ焼いてきました。焼きたてです!」
セイア「おお、それはナギサと一緒に作ったと言う生地でかい?」
トリモブ「セイア様、お久しぶりです! そうですよー。余ってた……ゲフンゲフンまだ残りがあったので、せっかくならと!」
セイア「楽しみだね。すまないが皿とナイフを持ってきてくれ」
ティーモブ ペコリ カツコツカツ
トリモブ「すげえ! お嬢様のお茶会みたいだ!」 - 37二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:34:03
ナギサ「お待ちしておりました。本日の深夜のお茶会、ホストを務めさせていただきます、桐藤ナギサです」
トリモブ「ナギサ様―! お招きいただきありがとうございますっ。てかテーブルおっきくないですか! ナギサ様まで遠いんですけど!?」
ナギサ「ふふふ。すぐに慣れます。みな寝静まっていて銃声もありませんし、お声がよく聞こえますから。どうぞお掛け下さい。お紅茶でよろしいですか?」
ティーモブ イスヒキ
トリモブ「うおおおっ。ありがとうございます! お姫様か私は! はい、お紅茶でよろしいでございます!」ストンッ
ナギサ「かしこまりました。少々お待ちください」
トリモブ「ええと、サクラコ様の隣の方はこないだの……」
ミネ「自己紹介をするのは初めてですね。救護騎士団団長を務めております蒼森ミネと申します。無理を言い本日のお茶会に参加させていただいたのです。その後、お怪我の具合はいかがでしょうか。なにかあればすぐに、救護騎士団までお越しください」キリッ
トリモブ「この間はありがとうございました! おかげさまでこの通り、すっかり治っちまいましたよ!」アクシュ ブンブン - 38二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:37:17
ミカ「……」
トリモブ「そしてミカ様! こんばんわ!」
ミカ「……やっほ」
トリモブ「今日はお誘いいただいてありがとうございます! めっちゃ楽しみでした!」
ミカ「ん」
トリモブ「……えっとー、えっとー?」キョロキョロ
セイア「キミが来る前にちょっと意見のすれ違いがあってね。ご機嫌が斜めなんだよ」ヤレヤレ
トリモブ「ケンカ、ですか?」
セイア「では、ないよ。小鳥のじゃれ合いのようなものさ」ニコッ - 39二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:41:41
ナギサ「――皆さま、カップは行き渡りましたね」
トリモブ「はい!」
セイア「では、今夜の卦体なお茶会を始めよう。深夜2時。別の自治区では丑三つ時、と言うそうだ。おあつらえ向きな雰囲気も醸させてもらった」
トリモブ「キャンドルだけの灯りなんて素敵で、とても暖かで……。揺れる影がなんだかおしゃれです!」
――ァアア!!
ミネ「!?」ガタンッ
セイア「おや。暖かな日もある春のみぎり。動物たちも繁殖の季節、というわけかな」
サクラコ「あまり直接的な表現は好きではありませんっ」プイッ
セイア「ははっ。しかし我々も動物の一匹。いつかは彼のものたちと同じ、繁殖行為に精を出す日がくるだろう?」
ナギサ「こほん。セイアさん。まったく正しい言説ではありますが、今この場にふさわしいかと問えば、そうではありませんね。それにせっかくのお紅茶が冷めてしまうのも、お菓子が渇いてしまうのもいただけません。……皆さま、今夜はどうか、楽しんで行ってください」
トリモブ「やったー! それじゃあさっそく。――いただきまーす!!」 - 40二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:45:35
――――
―
コツコツ
ハスミ「――幽霊話、ですか。深夜の厨房に出るという」
シスモブ「そ、そうなんです。誰もいないはずの旧校舎の厨房からいい匂いがしてぇ……」ハネ カクレ
ハスミ「ですが、厨房を確かめたわけじゃないんですよね。単に残り香という可能性もあるでしょう」ハネ ヒロゲ
シスモブ「うう……。すみません。私は昨日この話を聞いたばかりでして……」
ツルギ「……」ズーン
シスモブ「あ、あの。委員長さんもすみません。せっかく来てくださったのに悲鳴を上げてしまって」
ハスミ「こんな夜中に、いきなり目の前にツルギが降りてきたら驚くのも無理はありません。……まあ、今度お茶にでも誘ってあげてください。意外とこういうの気にするので」
シスモブ「は、はい……」コワイ
ハスミ「で、件の厨房ですが……。たしかに、ひどくお腹が空く匂いがしますね。電気も点けっぱなし……」
ガララッ
シスモブ「やっぱりぃ! 誰もいないぃぃいい! エリナ様の亡霊だぁぁ! サクラコ様ぁぁああ!」 - 41二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:50:59
ハスミ「あっ! 待ってください、サクラコ様は今夜――行ってしまいました」マイッカ
ツルギ「……亡霊などいない」
ハスミ「なにか見つけましたか?」
ツルギ「シンク台に水が残っている。亡霊は料理の片付けをするのか?」
シスモブ「……? あ、確かに。というか、なんですかこの冷蔵庫。こんな冒涜的なデザインの冷蔵庫、ここに置いてありましたか?」
ツルギ「知らん。それよりハスミ。お前なら匂いでなんの料理かわかるだろう」ギヘェ……
ハスミ「人を食いしん坊みたいに言わないでくださいよ。……この匂いは、パン? それと、お肉と香草の香り。テーブルには剥がれた衣のようなもの。――パイ、ですか」
ツルギ「さすがだな。電気を消しておけ。私は見張りに戻る」バサッ
ハスミ「もう。 勝手なんですから」
パチッ ガラララッ
―
―――― - 42二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:52:10
-----
〇月▼日 18℃ 晴れ
聞■れた。■られ■。
ただ■さえシス■■・エリナの■場は危う■■■■のに。
■うする。ど■■よう。どう■ればいい。
どこから間違えた。側■■にしたのが間■■■いたのか。
違う。考え■■きはこ■先のこと。
かば■■■るか。ど■だろう。いや、審問を開か■■■得ない。
■、■らに執行■■渡すわ■■■いか■い。トリ■ティは新■■道を歩■な■ればなら■■のに。
――結局ユ■ティナの呪■は解けない■■。
■■。
ど■か憐みを。
■■■■■■■■。
----- - 43二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:57:27
トリモブ「おぉぉお……。こ、これが夢にまで見たナギサ様のロールケーキ……。光り輝いているように見えます!」
ナギサ「ふふ。大げさですよ。いたってシンプルな、普通のロールケーキです」
ミカ「良く言うよねー。それ、材料全部最高級品だよ? トリニティのあっちこっちまで行かされたんだから」バクバク
ナギサ「ミカさんが自分で行くと言ったではありませんか。私は依頼通り『サイッコーのロールケーキ』を作っただけですよ」
ミカ「美味しいのは確かだけどね。飽きたけど」
ナギサ「じゃあ食べなくて結構です。ミカさん専用のロールケーキも用意してありますから、ぜひ食べなれたものをどうぞ」カマエ
ミカ「いらなーい」
トリモブ「おお! 砂糖不使用のクッソ不味いと噂の!」
ミカ「うわっ。ちょっと、言わないで言わないで!」
ナギサ「ほう。”クッソ不味い”ですか。認識の行き違いがあるようですねえ、ミカさん?」ビキビキ
ミカ「……口軽いなあ、もう」アチャー - 44二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:04:28
ナギサ「では汚名返上に。こちらも召し上がってみてください」
トリモブ「でもクロテッドクリーム付ければむしろヘルシー……。って、なんだこれ! めっちゃ美味しいんですけど!」
ミカ「……」テンジョウ アオギー
ナギサ「材料こそ量販品ではありますが、ロールケーキに手抜きもいたずらもしません。私なりの矜持というものがあります。まったく、ミカさんはまたそうやって!」フンスッ
ミカ「うぅ……ごめんなさい」
サクラコ「”専用”、ですか。ふふふ。独り占めされたかったのでしょうか、ミカ様は」
ミカ「ちーがーうー! ほんとに毎日毎日食べさせられたら味とかわかんなくなるんだって!」
トリモブ「た、食べ比べしてもいいですか……?」
ナギサ「ええ、もちろん。そのためにお越しいただいたのですから。皆さまもぜひ。不肖桐藤ナギサ、今持てるすべての力を注いだ、渾身の出来になりました」ムネハリッ - 45二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:09:01
砂糖不使用で美味しいとはさすがナギサ様
- 46二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:09:54
-----
〇月◇日 2■℃ 風強し
護■なか■■。
■っ■■■だけ■■った。
■■。■よ。なぜですか。
なぜ彼■■ばかり試練をお与■■■■のですか。
身柄はユステ■■派に引き渡された。
■出の手引■■■るだろうか。
あの地■から戻っ■来■■■は居ない■■う。これから行われ■■と■想像に難■■■。
魔女■判の結■■決まって■■。逃れ■方■は死し■■■。
時■■、ない。
■■。
■■■■■■■■■■。
----- - 47二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:10:16
トリモブ「ほぉぉ……。こ、これは……」モグモグ
セイア「こら。口のものを空にしてから――」
サクラコ「お気持ちはわかりますよ。ナギサ様のお菓子は時々いただきますが、これはまた……別格の」
トリモブ「」モグモグ ゴクン
トリモブ「生地がふんわりじゅわっとしてて! 香りがすごい! いやなにこれ! 茶葉入ってます!?」
ナギサ「ええ。この間、あなたとアップルパイを作っているときに”生地に紅茶を”とおっしゃっていたでしょう? 今回はせっかくなので、採用してみたのです」
ミネ「紅茶葉だけではありませんね……。バニラエッセンスとも違う……。この深みのある味わいと香りは、一体……」
ナギサ「それは……」
トリモブ「それは!?」
ナギサ「秘密、です」ウインクッ - 48二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:11:54
-----
▼月×日
■■■■■■。
----- - 49二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:14:13
ミカ「(それ、お酒入ってるんだよ)」コソコソ
トリモブ「(!!)」
ミカ「(大変だったよー。伝手でブラックマーケットに口きいてもらったり、港まで走らされたり……。でもその分、美味しいでしょ? 先生にも食べさせられない、ていうか誰にも言えない、ナギちゃんのとっておきになっちゃった)」
トリモブ「(めっちゃ美味しいです! ほっぺのここがキューンってなるぐらい!)」
ミカ「(あはっ。よかったー)」
ナギサ「……内緒話はいただけませんね」
ミカ・トリモブ「……」
なんでもなーい(でーす)! - 50二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:17:38
サクラコ「さあ。ナギサ様のロールケーキには及びもしませんが、今日、この場に並んでいるのはすべて私たちの手作りです。ぜひ召し上がってください」
ミネ「我々も夕食を抜いていますからね。早く手を付けねばなくなってしまうものもあるかもしれませんよ?」
ナギサ「そちらの”アイシングクッキー”はミネ団長が。”野菜のタルト”と”レモンと桃の蜂蜜漬け”はサクラコさん。”カッテージチーズ”は、ウイさんが作ってくださったんです」
ウイ「ちゃんとした料理は初めてでした。サクラコ様に教えてもらいながらですけど……」
サクラコ「蜂蜜漬けの付け合わせにと、ウイさんが提案してくださったのです。蜂蜜の甘さと素朴なチーズの酸味。とても良いお考えだと思いましたわ」
ウイ「へへ……。まあ、アイスとかの方が美味しそうでしたけど、溶けちゃうんで……。にしてもミネ団長、意外とこういうの作れるんですね……」
ミネ「炊き出しなどで料理をする機会は多いですから。クッキーは持ち運びしやすいうえ数を作るのが簡単なので、定番なのです。救護騎士団総出で焼くこともしばしばあります。さあ、お取り分けしましょう!」ザッッッッ
トリモブ「うわわわっ、騎士団団長手ずから! こんなにたくさん! やったぁ!」
ワイワイ - 51二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:22:26
-----
▼月△日 8℃
■期は、私■手で送■■差し上■■ことが■きた。
きっと最善■■■。
苦し■■間は少な■■た■ずです。な■■、か■高貴なお方が■■■と伝わる毒薬なの■■ら。
そう。あれ以上■■しみは、な■■ずです。
■■を壊■■■る。
■が卒■■るま■に。徹底■に。
御国にな■行か■■■。
あ■こは、■■■■■■■■にこそふさわ■い。
もう、■は信じない。
----- - 52二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:25:27
今回のスレなんか不気味やな……あと寝ろって言われたけど普段が夜勤だからこれが正常なんよな……
- 53二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:25:31
トリモブ「ああ……幸せが過ぎる……」ポヤァ
サクラコ「ナギサ様たちがお気に掛けるだけありますわ。とても楽しくて、こちらの胸がすくようなお方ですね」
ミカ「でしょー!? 良い子なんだよー」ナデナデ
トリモブ「うへへ……。ただの一介のトリニティ生ですよぉ、わたしなんてぇ……」モグモグ
セイア「いつまでも友を名前で呼べないのは心苦しいんだけどね。よければ、名前を教えてもらえないかい?」
トリモブ「セイア様は私のアカウント知ってるじゃないですかー。ミカ様もー、ナギサ様だってー」
ナギサ「……」メ ヲ フセ
ミカ「……セイアちゃん。よくない? もうそれ。絶対この子そういうのじゃないから」
サクラコ「……」コウチャ-
ウイ「……」コウチャー
ミネ「……」ヒヤアセ コウチャー
トリモブ「?」 - 54二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:28:33
- 55二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:30:02
ミカ「あ、そうだ。こないだ話したコスメだけどさ、今日持ってきてて――」
セイア「名乗ってもらえるかな。名もなき生徒さん」
ミカ「セイアちゃん」
トリモブ「うえー……? まあ、そんな名乗るようなモンじゃないんですってー。ほんと、ただの学生で……」
セイア「ふうん。そうだね。じゃあ当ててみようか。私は未来視の力は失ったけど、かの力は第六感として残っているんだ。そうだね……エリナ。シスター・エリナ。どうだい? 当たっているかな」
トリモブ「……」
ガチャン!
ミカ「いい加減にしないと本気で怒るよ? いつからそんな与太話を信じるようになったの。勘なんてなんの当てもないんでしょ?」
コンコン カチャリ
ティーモブ「失礼します。あの、サクラコ様……」
サクラコ「はい? 私ですか?」
ナギサ「……申し訳ありませんが」
サクラコ「ああ、すみません。ちょっと席を外しますね」カタンッ - 56二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:32:33
セイア「どうかな? 当たっているかい?」
トリモブ「……」アセダラダラ
ミネ「……違います、よね? まさか、あなたは本当に亡霊なのですか。私たちと同じようにお菓子を頬張り、お茶の香りを楽しみ、話に花を咲かせ、血潮を通わせているというのに」ドストレェェェェトッッッッッ
トリモブ「いやー……ははは。亡霊なんているわけないじゃないですか」
セイア「で、あるならば。名乗りたまえよ。言ったろう? 権力というものは、あるのだよ」ズズズズ
ナギサ「……」
ミネ「……」
ウイ「……」
ミカ「……いい加減に」
コツコツ
サクラコ「失礼いたしました。どうやら、件の亡霊の件で、シスターがその、今しがた出くわした、と」 - 57二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:36:27
-----
▲月〇日 4℃ 雪
■後の残■■排■した。
これで、■リニテ■は――シス■■フッドは生まれ変わる。
生■■変わる■とが出■る。
残■■私だけ。
旧体制の■を引く■■は終わる■きだ。
----- - 58二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:37:37
ミネ「!」
セイア「……詳しくお願いできるかな、サクラコ」
サクラコ「と言っても、お昼に話したとおりでして……。旧校舎の厨房から奇妙な歌声といい香りがしたので正義実現委員会のツルギさんとハスミさんとで、場所を検めると誰もいなかった、と。」
ナギサ「お昼に聞いた、亡霊話のそのままですね。ですが、おそらくそれは……」チラッ
トリモブ「……はぇ」
ミネ「このミートパイ。焼きたてだとおっしゃっていましたが」
トリモブ「旧校舎の厨房ですよね? 私、ここに来る直前まで使っていました。あそこって幽霊出るんですか……! やっぱり怖いところじゃないですかー!!」アセ ダラダラ
サクラコ「ですよ、ね? ええと、ナギサ様たちと一緒にお料理されたのも」
ナギサ「ええ。旧校舎、ですね」
セイア「同じく。ミカもだろう?」
……
ミカ「だから言ったじゃん! そんなんじゃないってさあ!!」ガァァァ - 59二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:39:30
幽霊は怖いのに冒涜的なデザインの冷蔵庫は平気なのか
- 60二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:39:58
トリモブ「やだああぁぁ! もうあそこ使えないぃぃぃいい」ボェェエエ
ミカ「だいじょーぶだいじょーぶ。夜中起きてたら私が付き合うからねー」オー ヨシヨシ
ナギサ「……では、そもそもこの方が夜食の調理していたことと」
ミネ「シスターフッドの流言が合わさって、一つの話になり」
セイア「それを私たちがもっともらしく彼女に当て込んだ、と」
サクラコ「わ、私は初めに言いましたからね!? 元々のエリナ様の話に尾ひれはひれの付いたものだと!」
ミカ「セーイーアーちゃーん?」ゴゴゴゴ
セイア「まあ待て、待ってくれ、拳を下ろせ、ミカ。私のヘイローが今度こそ壊れてしまう。それに氷解していない疑問もまだあるじゃないか!」
ナギサ「そうですミカさん。私たちは友として、彼女の名前を知りたいとただ願っているだけなのです。あなたも、いつまでも『名もなき生徒』と呼ばれるのは不本意なのではありませんか?」
ミカ「”この子”は”この子”だよ。今、この場に居てこうして一緒に楽しんでる。一緒に時間を過ごしてる。それが全部じゃないの? 名前なんて必要? ここにこの子がこうして座っている。それだけで――」
トリモブ「大丈夫です、ミカ様。……ナギサ」
ナギサ「!」 - 61二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:44:05
トリモブ「私の名前、ナギサ、なんです」
セイア「……おお」
ナギサ「おお、ではありませんよセイアさん。えっと、もしかして、私と同じ?」
トリモブ「うぅ……。はい。恐れ多くもナギサ様と同じ名前でして……。それで勝手に親近感覚えちゃって……。私、あんまり友だち居ないんで、ティーパーティのお三方を見掛けたときに、仲良さそうでいいなって……。なんか、私の名前が親し気に呼ばれてるの、ちょっと嬉しくって……」モゴモゴ
ナギサ「はぁ。セイアさん。疑問の一つは解消されましたね」ヤレヤレ
セイア「そう、だね。いやまさか、そんな理由だったとは」
ミカ「この子が……。えっと、”ナギサ”ちゃんが言いにくかった理由もわかってあげなよ。いっつも偉そうに紅茶ばっか飲んでるから、怖くて言い出せなかったんだよ。目つきもこーんなにして怖いし! ね?」
ナギサ「では遠慮なく、その怖い顔をあなたに向けて差し上げましょうか、ミカさん」ビキビキ
トリモブ「怖いっていうか、勝手に申し訳ないってなっちゃってたっていうか。なんかすみません、ご迷惑おかけしてたみたいで」シュン
ミカ「ナギサちゃんが謝ることじゃないって。勝手に深みにハマったのあっちだもん!」プンスコ - 62二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:52:20
/****************/
うわ、4時半すぎちゃった
すみません、今夜はとりあえずここまでで……。
明日の?今日の? 夜にまた投稿します。
時間が取れれば日中で。
とかく、今回のスレで完結させるのが目標です。
不気味になっちゃってごめんなさい。
でもしょうがないね! うん!
オレハワルクネェ
夜勤ニキ頑張っておくれやす!
/****************/ - 63二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:53:51
そちらこそ頑張ってくださいね
- 64二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:55:04
乙です
- 65二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 06:28:00
シチュー美味しかった、教えてくれてありがとうスレ主
- 66二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 14:15:16
- 67二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 23:40:57
セイア「では、古謡ばかりを歌っていたのはなぜだい? 当代の生徒でも知らないような歌ばかりを歌っていただろう?」
トリモブ「ちっちゃい頃の学校の先生が民謡とか詳しい人で、授業中断していろいろ教えてくれたんです。料理中だと鼻歌で歌いやすいっていうか……。あ、普通に最近の曲も聞きますよ! 女子高生らしく! ええ、女子高生ですから!」フンス
サクラコ「ええと、それでは『パセリ、セージ、ローズマリー、タイム』。この4つのハーブのおまじないを変えたのは……」
トリモブ「だってミカ様と作ったのはアイリッシュシチューでしたもん。セージよりもローレルを使う方が一般的だと思う、の、ですが……」
セイア「そうなのかい?」
ミネ「確かにその並びですと、セージよりもローレルの方が羊肉のような匂いの強いお肉には合う、かと。好みの問題ではありますが……。しかし、ナギサ様の一件。カメラに映らなかったのは、どうしても説明が付かないのでは?」
トリモブ「あぇ? な、なんですか、質問コーナーですか? カメラはわかんないですけど、あの時は、えっと――」
ナギサ「みな、あなたの素性に興味津々だったんです。一応、私たちはそれなりに”声を掛けられ辛い”立場なので」 - 68二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 23:50:39
トリモブ「あぅあぅ。それについては本当にすみません……。なんというか、一人ぼっちで料理しててもなんだか楽しくなくなっちゃって……怖いし……。それで、一番に気になっていた、その、ティーパーティの皆様に声をかけようって……」ゴニョゴニョ
ミカ「いーのいーの。カメラだって古くてなんかノイズあってもおかしくないじゃんね。世の中には立ったまま眠れる子だっているの、ナギちゃん知らないでしょ」
ナギサ「うそはいけませんよ、ミカさん。立ったまま眠るなんて器用なこと……。倒れてしまうではないですか」
ティーモブ メ ソラシ
ミカ「あのね、コツがあるんだよ。足をこう、ピンと伸ばして……」
サクラコ「まあまあ。”ナギサさん”……確かに、ちょっとややこしいですね。ナギサさんは、あそこでお料理をされるのは、ナギサ様たちをお誘いした以前から。その認識で間違いありませんか?」
トリモブ「は、はい。結構前から。夜は誰もいないし、好き勝手できたので。後片付けをちゃんとしておけば、大丈夫かなって……」
サクラコ「なるほど。と、なれば。お名前も判明した以上、明日にでも学籍は確認できるでしょう。はぁ。なんだか気が抜けてしまいました」
ウイ「てか、サクラコ様の言う通りでシスター・エリナの怪談話は作り話。シスターたちの間に広まっている話も、作り話です。はじめからわかってたじゃないですか」 - 69二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 00:15:53
ナギサ「そうですね……。疑ってしまってすみませんでした。お詫びと言ってはなんですが、今から特別なお話をウイさんに聞かせてもらいましょう」チラッ
ティーモブ コクリ
コツコツコツ カチャリ バタン
サクラコ「ナギサ様、もしかして……」
ナギサ「ええ。昼間の話の続き。シスター・エリナとシスター長様のお話の、真実を」
トリモブ「はぇ?」
セイア「キミをこんな扱いをしてしまったその理由さ。シスターフッドの間で語り継がれていた恋物語。おとぎ話だと思われていたものが、実は実在の人物だったと。そういう話があるんだよ。それが正体不明だったキミと、なんともまあ見事に合致していたんだ」
ウイ「ナギサさんのためにシスターフッドに伝わる話を改めて説明しますと、トリニティ成立直後のお話ですね。異教の学園からやって来たシスター・エリナがシスター長に恋をする。しかしシスター長は彼女の告白を拒絶し、学園から追放。再び会えた時、シスター・エリナは息を引き取っていた。とまあ、よくある悲恋の物語です」
トリモブ「……ああ。私も、噂は知っていますね」
ミカ「それがなんでナギサちゃんに繋がったんだか。どうせセイアちゃんが小難しくこねくり回して、いくつかありえそうなことを繋いでみたら真実っぽくなっちゃった、とかそんなんでしょ、どうせ」
セイア「機嫌を直してくれないか、ミカ。この通りだ。私が悪かった。……非現実的な存在かもしれないという、ふとした天啓のようなものだったんだよ。お詫びに、なんでも一つだけ言う事を聞こう」
ミカ「ほんとー? じゃあ肩でも揉んでもらおっかなー」
セイア「そんなことでいいのかい? 靴でもなんでも舐めてやろうと思っていたんだがね。お安い御用だとも。今すぐに」カタリ
ミカ「うそうそ。セイアちゃんに肩揉まれても揉まれた気がしないしー。……いいよ。温かい差し入れだってもらっちゃったしね。今回はみんなのお菓子に免じて許してあげる」パクパク
セイア「ありがとう、ミカ。そんなキミが大好きだよ」 - 70二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 00:21:49
ナギサちゃんがシスター長の亡霊という可能性に花京院の魂を賭けるぜ!
- 71二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 00:46:31
- 72二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:19:10
-----
火のないところに煙は立たず、と言いますか。
作り話と言いましても、シスターフッドの話にはいくつか、真実も混ざっています。
彼女が存在したこと。
そして、シスター長が彼女を側付きにし、恋の話も、どうやら事実なんじゃないかと。
恋慕なのか、敬愛なのか。そこはまあ、想像でしかないですけどね。
まず、第一の相違点としましては、作り話の中でのシスター・エリナは”トリニティの教えに馴染めず苦労をする明るいシスターだった”というものです。
が、実際は異教のレッテルを張られて壮絶ないじめ、乃至は迫害を受けていたであろうことが推測されます。
それから”彼女が外に出ようと手を引き、トリニティから追放した”。
ここも、手記に記されているものからは乖離しています。
言いましたよね。シスター・エリナはシスター長の手によって、毒殺されているんです。
------
トリモブ「……」 - 73二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:25:31
忘れて落としたかと思った!(クソ焦った)
- 74二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:26:12
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このころ、シスターフッドはユスティナ聖徒会から名前を改めたばかりでして、古い慣習を指示する生徒もまだ、在籍していました。それで、シスターフッドたち新体制派とユスティナ聖徒会の教えを受け継ぐ旧体制派で、派閥争いが激化していたみたいです。
ある日、シスター・エリナがなにかしらを……。推測でしかありませんが、異教のまじないかなにかをしているところを、見つかってしまったそうです。
彼女はシスター長、つまり新体制派の側付き。政治に利用されるのは、まあ、世の常でしょう。シスターフッドのシスター長はやむおえず、異端審問会を開かざるを得ませんでした。
-----
ミカ「異端審問、って……。それって大昔にあったっていう、ユスティナの、だよね?」
サクラコ「無罪はない。そう聞き及んでいます。審問に掛けられることは、そのまま有罪を意味するのだと」
ウイ「――えと、ミカ様。これはそういう意図ではないので、どうかお気になさらず」
ミカ「ん? 私になんか関係あるの?」
セイア「魔女だよ。異端審問会で有罪判決を受けた生徒は、その烙印を刻まれる」
ミカ「!」
ウイ「その通りです。シスター・エリナは異教の魔女として、それは……。ええ。壮絶な拷問を受けたと、推測されます」
ミカ「なにそれ……」 - 75二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:26:58
- 76二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:44:11
ミネ「シスター長様は当時の体制でも最高位だったのでしょう? そんなの、強権を振るえばよろしいではありませんか」
ウイ「先ほども言った通り、派閥争いに揺れていたんですよ。旧体制派が場に居る審問の中で、自分の側付きを贔屓することはできなかったんじゃないですか。そんなの対立している派閥からしたら餌ですし。この辺は皆さまの方が理解できる話かと」
……
ズーン
ウイ「沈黙って……へへ、怖いんですけど」
セイア「まあ、分からない話ではない、ということでどうか、ね。ただ”知っている”ということと、”実行する”という話はまったく別だと、強く表明させていただこう」
ウイ「それを聞いて安心しましたよ。――シスター長はミネ団長の言う通り、最高位。なので、裁判の裁決を下さなければならなかった。結果として、シスター長は自分の口から、シスター・エリナを魔女だと言わざるを得なかったんです」
ミネ「なんと度し難い! 私がその時代に居たのなら、迷わず最高強度の救護を行ったのに」ギリィ
サクラコ「言わされた、と。するべきでしょうね」
ナギサ「セイアさんと同じです。いくら政敵だとしても、そのような人道から外れたことは……しませんよ」 - 77二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:50:45
- 78二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 01:55:33
ナギサ「……ちょっと、話を遮りますね。皆さん、すみません。私が興味本位に聞いてしまったばかりに。ですが、我々は。各々立場を持つ者として、最後まで聞かなければならない話なのではないでしょうか。――もし気分を害するようでしたら、後日、私は直接ウイさんの元に赴きますので、耳を塞ぐなり、席を立つなりしてくださって構いません」
ミネ「聞かせていただきます。次、同じことがあった場合に迅速な救護を行えるよう、ケースの一つとして、結果を知らなければなりません」キリッ
セイア「無論だね。過去の過ちは頭と心に刻むべきだ」
ウイ「……ミカ様。それから、ナギサさんは?」
ミカ「ん……。大丈夫。なんとなく、想像は付くから」
トリモブ「……」 - 79二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:10:22
セイア「無理はしないでくれよ。これは、私たちの心にとても暗い影を落とす話だ」
ナギサ「ナギサさん、せっかくの席なのに申し訳ありません。ですが、感謝もしています。知らずに居たことを。消えかけた教訓を、私たちは知ることが出来る。二度とそうならないよう、過去に学ぶ機会を与えてくださったのは、あなたです。勘違いから始まったことだとしても、きっかけを作ってくださったのはあなたです。これ以上はどうか、無理をなさらないでください。私たちは同調圧力をかけることは決してしません。なので――」
トリモブ「……大丈夫です。ちょっといきなりすぎて混乱してるだけなので」
ミカ「……」
サクラコ「ですが先ほどからお顔が、その」
ミネ「本人の意思を尊重しましょう。これ以上は無理だと判断すれば、私が騎士団まで飛びます。カウセリング担当を叩き起こし、すぐに然るべき救護を行うと誓います」
サクラコ「ええ……? 安心、すべきでしょうか?」
トリモブ「――大丈夫です! えへへ、ご心配してくださって、ありがとうございます、皆様! ぶっちゃけ、よくわかってないんで!」
ウイ「……」ハァ - 80二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:10:46
- 81二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:19:02
ウイ「では、話しますよ?」
トリモブ「はい! よろしくお願いします!」
ミカ「……」
ウイ「――シスター長様は、その後、ユスティナ聖徒会の教えを引き擦る旧体制派を壊滅させるよう行動を起こします。シスター長が卒業するまでに、その目論見は成功しました。ここも記述はありませんが、当時の地下墓地の管理記録を見るに、非常に暴力的な方法だった可能性があります」
ミカ「だよね……。そうなるよ。そうなる。わかるよ……」グスッ
セイア「ミカ……」
ミネ「血塗られた歴史……。シスターフッドの前身、ユスティナ聖徒会、ですか」
サクラコ「誤解なさらないでください。今はそんな派閥もありませんし、そもそもこの旧体制派というのは、ユスティナ聖徒会の暴力的な部分のみを旗印にした過激派です。本来のユスティナとはかけはなれたもので……。ですよね、ウイさん」
ウイ「はい。ユスティナの名前を使った別派と言ってもいいでしょう。トリニティ統合直後の膿と言って差し支えないかと思いますね、私は。それだけの影響がユスティナにあったと言ってしまえばそれまでですが、サクラコ様の言う通り。今のシスターフッドにはありえない状態だったということでしょう。それで、復讐紛いのことを成し遂げたシスター長は、卒業式の日――」
ミカ「死んだ。違う?」
セイア「!」
ナギサ「!」 - 82二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:19:52
東京書籍の小学6年の教科書と教育芸術社の高校1年の教科書に載ってるみたいですね あと中学の器楽の教材でアルトリコーダーで演奏する曲として記載されてるらしいです 軽く調べただけなので今もそうかはわかりませんが
- 83二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:24:01
え、うそ、教科書載ってたんですか!
私のときは、同じ時代の曲で言うと(日本で流行したのはブラザーズフォア版だから)PPMの”Paff the Magic Dragon”ぐらいだった……。
”翼をください”とか”遠い世界に”とかグリーン・グリーンとかはまあ、もはや童謡扱いとして確かに載ってはいましたけど……。
へえ、良いことを聞きました!
ありがとうございます! - 84二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:32:42
ウイ「……その通りです」
ミカ「わかる……わかっちゃうよ……。だって……だって……意味ないもん。生きてたって、意味、ないもん……」グスグスッ
セイア「ナギサ、これ以上はだめだ。私たちは今度、別口でウイの元へ行こう」ギュウ
ナギサ「そ、そうですね。ごめんなさい。ウイさん、ありがとうございました」
ウイ「ナギサ様。ティーパーティのお方にこのような物言いは失礼だとわかっていますが、あえて言わせていただきますね」
ナギサ「はい……」
ウイ「禁書は、禁書たり得る理由があります。興味が湧く気持ちも理解はできます。歴代のシスター長も、サクラコ様も、みなさんが興味からこの禁書を読まれました。結果、深い苦しみを覚えました。好奇心は猫をも殺す。月並みな言葉ですが、どうか、この言葉をお忘れにならないでください」
ナギサ「本当に申し訳ありませんでした。……ミカさん、ごめんなさい。私のせいです」
ミカ「……」ボロボロ フルフル
セイア「大丈夫。大丈夫だ。そうはならなかったよ。大丈夫。みんなここにいるから」サスサス
ミカ「……」ボロボロ ギュウッ - 85二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 02:41:51
サクラコ「……本日はお開きにしましょうか」カタン
ミネ「ええ、そうですね。もうそろそろ、空も白んで来るでしょうし」ガタン
ウイ「あ、じゃあ私も。なんかすみませんでした」オズオズ ガタン
ナギサ「お気になさらず。すべて私のせいなので……。ほんとに」
セイア「私たちがあまりに無神経過ぎた。猛省しよう。――ミカ。ちょっと力を緩めてくれないか。血の気がなくなって色が変わって来た」
ギュゥゥゥッ
セイア「朝日は拝めるかな……」アキラメ
トリモブ「……では、私もそろそろ。お誘いいただきありがとうございました! ロールケーキも、他のお菓子も、みんなみんな美味しかったです!」
セイア「それは良かった。ぜひ、また声を掛けさせてもらうよ。キミと話しているのは、本当に気が楽なんだ」
トリモブ「ま! わたし、あんまり皆様の苦労とかわかんないですからね!」フンスッ
セイア「それがいいんだよ。しがらみのない者が一人入れば、空気が入れ替わるというもの。私たちはずいぶん、換気のされていない部屋に閉じ込められていたから」
トリモブ「はは……。では、皆様。ごちそうさまでした。おやすみなさい!」
タッタッ――
ミカ「ねえ!」 - 86二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:10:40
悲恋の真相を知れるとワクワクしながら読んだらこんな真実を知ってしまうのがシスターフッドの伝統だったのか
パフってピーター・ポール&マリーの曲だったんですね 知らなかった…… - 87二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:20:42
ピタッ
トリモブ「?」
ミカ「これ、前言ってたコスメ……」グスグス
トリモブ「……ああ。すみません。ありがとうございます。すっごく気になってたんですよ」アハハ
ミカ「――”わたしはわたし”だから。ナギサちゃんが誰だって、私はよかった。あなたがそう言ってくれて、私はすっごく嬉しかった。でしょ? ねえ。”時間が経って評価されないものは消える”。あなたが言ったんだよ? シスターフッドの子たちが言うお話が、唯一――むぐっ」ピトッ
トリモブ「ありがとうございます。でも……。でも、何言ってるか、私にはさっぱりですよー? ミカ様」
スッ
ミカ「……?」 - 88二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:22:11
トリモブ「(本物の魔女にならなかった、私のもうひとつの道……。とても妬ましいです、ミカ様)」ボソッ
ミカ「!!」
トリモブ「(どうか。どうかあなたの幸せを、私にもっと見せてくださいませ。それが、慰めになるのです)」
ミカ「あ、あ……」
ナギサ「内緒話はいただけませんね? ミカさん、ナギサさん」
……
トリモブ「――なんでも」
ミカ「また、夜中来てよね? 絶対だからね? またお料理しようね? 今度はみんなで! ナギちゃんのキッチンでも、あそこの厨房でも、どこでもいいから!」
トリモブ「……」 - 89二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:22:40
- 90二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:24:01
- 91二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:27:50
……
…… - 92二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:28:53
――
―
セイア「いつ、気付いたんだい?」
ミカ「わかるよ。ウイちゃんが話してるとき、ずっと変だったもん。それに……。あの顔。私に似てたから」グズグズ
セイア「変、か。どっちが変で、どっちが普通なのか。私にはわからないけれど……。それはきっと、誰でも一緒なんだろう。私たちのような現世の存在とはまた、違う理に生きる者だから」
ナギサ「……ええ?」
セイア「どうしたんだい?」
ナギサ「現世の存在とは違うって、セイアさん、今おっしゃいましたか?」
セイア「確かに言ったが……。ああ」ミミ ピクピク
セイア「私は耳がいいからね」
ナギサ「……」アングリ - 93二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:31:14
コツコツコツ
- 94二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:31:55
- 95二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:36:32
コツコツコツ
――
―
きゃぁああ!! ……エリナ!? あなた、こんな暗いところでなにをしてるんですか!
あ! ■■様! 奇遇じゃないですか! こんなカビ臭いところで! 運命? 運命! 運命ですねー! もうくっついちゃいましょうよ! はい、むちゅー。
やめなさい、やめ、こら! どうしたのです、こんなに散らかして。
これですか? これはですねー。【消した灯りで部屋を照らせば恋が叶う】というおまじないでー。
……なんですか、その無茶な問答は。
でもぜんっぜんうまくいかなくて。いろいろ試すのにも真っ暗で、なんも見えなくてー。
当たり前でしょうに……。だからこんなに散らかって……。ん、無理……おまじない……。あなた。
……てへ。
誰にもみられてないですよね!? そういうことばかりしているからあなたは!!
ただの恋のおまじないでーす! そーれっ、にっげろい!
エリナ! 待ちなさい!!
―
――
トリモブ「……」 - 96二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:40:43
- 97二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:49:45
このレスは削除されています
- 98二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:52:09
すみません誤爆しました
- 99二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:52:52
b
- 100二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:54:11
- 101二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 03:59:38
- 102二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:26:15
- 103二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:29:42
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★月〇日 10℃ 雪
――この期に及んで輪廻などという、異教の夢を見るなど。
血に塗れた私では、彼女に会う事は叶うはずがないというのに。
どうか幸せに。
どんな教えであろうと、あなたは”より良い場所”に行けるはず。
私はよりひどい場所で永久に地獄を彷徨う餓鬼になりましょう。
見続けることが私への罰となる。
地獄を受けるに相応しい罪があるのですから。
ああ。
ああ。どうか幸せに。
すみません。
幸せに。
魔女の呼び名は私がもらいましたよ、■■■。
だから、どうか安らかに。
------ - 104二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:30:22
- 105二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:31:09
ガラララッ
……。
トリモブ「……」
トリモブ「―――!」
トリモブ「……――!!」ポロポロ
タッタッタッ――
――――スッ。
カツン - 106二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:33:22
- 107二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:34:21
終わりです。
長々とありがとうございました。
なんでお料理スレがこうなった? - 108二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:42:34
細かいところは目を瞑ってくださいませ。
どうか勢いで読んでください!
またお料理スレでも立てますので、【料理×SS】の墨付きカッコ見掛けたらのぞいて行ってくださいな!
今度は純に料理×SSで……。あまりストーリー性のないやつ、に、しようかなぁ……どうしよう……。
ではでは!
おやすみなさい!
よき日曜日を! - 109二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:43:03
もっとストーリー性強くてもええんやで
- 110二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:44:09
- 111二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:45:44
- 112二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:45:55
乙です 深夜にアップルパイ作るところから始まったのに苦い終わりになりましたね 面白いので気が向いたらストーリー性のあるものを書いてもらえると嬉しいです
- 113二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:46:58
- 114二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:47:00
- 115二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:50:31
- 116二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:51:18
面白かったです、次回作も楽しみにしてます
- 117二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:52:30
- 118二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:52:52
- 119二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:53:55
- 120二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:54:53
- 121二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:55:45
- 122二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:57:10
- 123二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:57:39
- 124二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 04:57:56
あいや自分がこう感じたってだけで……純粋にSSとして惹かれた感が強かったかな……
- 125二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 05:00:28
SSの点数クッソ高くて草
ありがとーありがとー!
うれしいです!
区切り入れるってなるとコピペでダラーができないから時間かかる……
いや、Ctrl+Aでもういっそ全部ガサっとコピペでもいいかな…… - 126二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 05:02:52
いいんじゃない?形式の破綻に比べたらマシ
- 127二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 05:15:38
とりあえず、このスレをそのままコピペしました。
ほんとそのまま。
【料理×SS】今日もお腹が空いています! | Writening【料理×SS】今日もお腹が空いています! 二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:06:02 ですが今夜は! ナギサ様のロールケーキをごちそうしていただけるらしいです! 二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 02:0…writening.net全部まとめるのは……今からはちょいキツいので、またいつか別のスレでこっそり落とします。
すみませぬ。
- 128二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 05:17:10
助かります!(何と言うかあにまんのギガ消費ヤバくない……?このわずかな時間で0.3ギガも減ったんだけど……)
- 129二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 05:21:32
- 130二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 05:39:06
- 131二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 06:10:08
あにまんで描くメリットを生かせてるってことや
- 132二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 07:27:46
起きたら終わってた
良い作品をありがとう - 133二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 08:58:23
夜勤ニキやでー、おやすみ💤
- 134二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 14:50:45
夜勤者はニキネキおったんな……
お疲れさまやで
ゆっくり寝てくれ