【🎲⚓️】ダイスと安価で主要キャラが数名決まり、ダイス混じりでストーリーが進むスレ第二章 ～女神と新たな主人公～

[1 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 11:58:33]

（拙い文章力、学の無さ、そしてほぼ即興気味に出来上がる

　ストーリー構成の都合上、質の低いものになると思われます）

本スレッドでは、これより募集いたします『キャラクターの原案（設定表の雛形は後に）』から

アンカー機能、ダイス機能を使用して『第二主人公』 『第二ヒロイン』 『ライバル』等を決定し、

前回のスレッドで決まった主要人物たちの物語に、彼ら彼女らを加えたお話をご提供いたします。

（本スレッドでは、『第二主人公たちを主軸に据えたお話』のご提供を予定しております）

また、本スレッド以降＂『第二主人公やラスボス（エリン）の行動』、『各登場人物への設定付与』等が

アンカー機能＆ダイス機能で決まる機会＂を、時折設けてまいります。

ぜひ、『彼女らが織りなすお話』への介入をお気軽に試みてください。

（ただし、ゴア要素やアダルト要素が大きい場合は

　大幅な修正を行います（≠不採用）。何卒ご了承ください）

留意事項・遅筆でございます故、更新頻度は（基本的には）１日４回程度となります。

　　　　・“近年の朝夕アニメを基準とした線引き”を超える描写、表現には期待せずにご観覧ください。

　　　　・２２時以降から８時前後の間は、ホスト規制により

　　　　　身動きが取れない状況にある危険性が高いことを、予めお伝えしておきます。

↓前回のスレッドはこちらから

【🎲⚓️】ダイスと安価で主要キャラが数名決まり、ダイス混じりでストーリーが進むスレ｜あにまん掲示板

[2 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 11:58:48]

初めに、スレッドの進行にご協力いただける皆様には、

『設定表に沿ったキャラクター案の作成』、そして『レス（書き込み）としての提示』をお願いしたく存じます。

（※詳細なキャラクター設定の作成が面倒である場合は、

　設定表の“上から４つの項目”を適当に埋めていただく形でも問題はございません）

そして、>>4 〜 >>8（※超過した場合、そちらも含めます）で

皆様からご提供いただいた各キャラクターたちに、ダイス機能を用いて役割を与えてまいります。

役割は『第二主人公』 『第二ヒロイン』 『ライバル』 （+レギュラーモブ）からの抽選を予定しておりますが、

キャラクターの原案が５つ以上集まった場合には、『新たな役割』が増える可能性もございます。

また、それぞれのキャラクターの派閥（ガラテア派、エリン派、第三勢力、無派閥）や、

第二ヒロインの立ち位置（ガラテア側ヒロイン ｏｒ 第二主人公側ヒロイン）、

ライバルキャラクターの扱い（かませ犬系 ｏｒ 強敵系）と対立相手もダイス機能で決定いたします。

力量の都合もあり、想定したキャラクター像から乖離する危険性がございますので、予めご了承ください……。

なお『キャラクターの方向性』に関してですが、主人公が『時空間を自由に移動できる神様』であり、

かつ『異世界』という概念がある世界設定となりましたので、

＂これまでのお話から浮いた人物設定＂であっても全く問題はございません。お気軽にご参加ください。

↓設定表はこちら

[3 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 11:59:07]

【名前】　（必須）
【性格】　（必須）
【種族】　（必須（例：地球人、異星人、天使、妖怪、エルフetc．））
【職業】　（必須（例：会社員、高校球児、アイドル、戦士、魔法使いetc．））
──────────────────────
【年齢】　（任意）
【性別】　（任意）
【容姿】　（任意）
【好き嫌い】　（任意）
【得手不得手】　（任意）
【主軸となる人間関係】　（任意（未記入の場合は概ね孤独からの始まりになります））
【備考やその他】　（設定を付け足し足りない場合等にどうぞ）
【特に守ってほしい設定】　（任意（１つのみ））

[4 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 12:12:56]

【名前】根黒萬 沙夜(ねくろまん さよ)
【性格】内気で根暗
【種族】　地球人
【職業】　魔法使い
──────────────────────
【年齢】　20
【性別】女性
【容姿】ボサボサの長い茶髪、髑髏の書かれた緑のセーターにジーパン。胸は大きめ
【好き嫌い】ネトゲが好きだがぽりこれが入ってるのは嫌い
【得手不得手】デスクワークが得意で運動が不得手
【主軸となる人間関係】師匠ともいえるネクロマンサーがいる
【備考やその他】昔からゲームやライトノベルに出てくるネクロマンサーに憧れており魔法の存在するこの世界に来て早速喜び馴染んでいる
【特に守ってほしい設定】　特になし

[5 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 12:23:06]

【名前】　（天堂真理子）
【性格】　（活発で社交的で冒険心が旺盛）
【種族】　（地球人）
【職業】　（配管工）
──────────────────────
【年齢】　（19）
【性別】　（女性）
【容姿】　（黒いショートカット。青いオーバーオールにブーツを履き、赤い帽子には真という漢字が書かれている）
【好き嫌い】　（キノコを使った料理が好き、一方亀は嫌いで特にワニガメやカミツキガメに強い拒否感を持つ）
【得手不得手】　（ジャンプが得意、幽霊を相手にするのは苦手）
【主軸となる人間関係】　（妹がいたがこの世界に来る途中ではぐれている）
【備考やその他】　（ゴルフやテニス、レースなど幅広い趣味を持つ）
【特に守ってほしい設定】　妹が大切で冒険は楽しいが元の世界に帰りたいと思ってる

[6 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 12:45:47]

【名前】　（ムーザン・サマー）
【性格】　（厳格ながらも暖かい性格）
【種族】　（鬼(一応地球生まれ)）
【職業】　（医師）
──────────────────────
【年齢】　（不詳）
【性別】　（女性）
【容姿】　（茶髪ゆるふわロングの見た目は10代半ば、白いスーツを着こなす）
【好き嫌い】　（かまどで炊いたご飯(焦げ臭いから)とカルボナーラが嫌い）
【得手不得手】　（西洋医学・東洋医学ともに詳しいがインドア派なせいか妖怪にしては逃げるのが遅い）
【主軸となる人間関係】　（この世界の患者と親しい、治療院には12人の弟子がいる）
【備考やその他】　（元の世界では不治の病もこの世界なら根治できる手がかりがあるかもしれないと思い研究を続けている）
【特に守ってほしい設定】　部下には優しく

[7 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 12:46:23]

【名前】アルチュー・ド・サケスキー
【性格】お酒の為ならなんでもする
【種族】オーガ
【職業】狂戦士
──────────────────────
【年齢】35
【性別】男
【容姿】赤黒い肌で筋骨隆々、額に一対の角を持ち赤眼赤髪の醜悪な顔立ち
【好き嫌い】お酒と戦いを好み、甘い物と豪奢な物を嫌う
【得手不得手】力仕事が得意で交渉や頭を使うことは苦手
【主軸となる人間関係】サケスキオーガの一族
【備考やその他】大きな金棒と酒入り瓢箪を常に持ち歩いている
【特に守ってほしい設定】酒が入ると強くなり酒が抜けると弱くなる

[8 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 12:47:03]

【名前】千足 大和(ちあし やまと)
【性格】大人しく暗い、根は狡猾で合理主義、平時は親切
【種族】大百足(妖怪)
【職業】大学生(魔法系)
──────────────────────
【年齢】22
【性別】男
【容姿】御嶽山くらいなら覆い隠すクソデカいムカデ/黒髪ポニーテールで可愛らしい和服の男の娘
【好き嫌い】爬虫類系(特にドラゴン)の肉が好き、人の唾が嫌い、熱い食べ物は苦手
【得手不得手】刀の扱いと走る事が得意、遠距離武器の扱いと歌とコミュニケーションが苦手
【主軸となる人間関係】ぼっち
【備考やその他】毒を出せる
容姿が二つあるのは妖怪によくある人間に化けたりするやつ
猫舌、ムカデなのに猫舌とはこれ如何に
【特に守ってほしい設定】対ドラゴンで強い

[10 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 12:54:25]

【名前】櫻井薫(さくらいかおる)
【性格】義理堅くて人情深い人
【種族】人間
【職業】高校生
【年齢】15歳
【性別】女性
【容姿】黒髪で腰まであるロングヘア、スタイルはかなり良い
【好き嫌い】好き:体育/嫌い:数学、理科
【得手不得手】得意:スポーツ全般/苦手:じっとしてること
【主軸となる人間関係】両親、双子の妹(名前は雫)
【備考やその他】両親共に警察官、中学の時に空手個人の部で全国大会優勝してる
妹は姉と違い冷静沈着な子にして下さい。後剣道で全国大会優勝してる設定で

[11 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 13:00:06]

【名前】　（上瑠智 明日美 うえるち あすみ）
【性格】　（元気っ娘で天真爛漫）
【種族】　（人間）
【職業】　（漁師、たまに陸地でジュースを売る）
──────────────────────
【年齢】　（18）
【性別】　（女性）
【容姿】　（オレンジの単発に紺色のオーバーオール、黄色い靴を履く。豊満な胸）
【好き嫌い】　（炭酸飲料が大好き、コーヒーは嫌い）
【得手不得手】　（船の操縦や魚釣りが得意だが頭を使うのは苦手）
【主軸となる人間関係】　（漁船の仲間がいるがたまにどっかその辺の人を半ば強引に漁船に連れ去って働かせる事もある）
【備考やその他】　（海老の使い魔を召喚する技を身に付けている）

[12 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:01:23]

（※結果の数字に被りが生じた場合、１レス後（※７→１）のキャラクターに変更いたします）

１＝>>4　２＝>>5　３＝>>6　４＝>>7　５＝>>8　６＝>>10　７＝>>11

まずは、『役回り』を決めるダイスロールです。

dice3d7=2 4 1 (7)

（左．第二主人公／左中央．第二ヒロイン／右．ライバル／）

次に、第二主人公（左）、第二ヒロイン（中央）、ライバル（右）の『派閥』を決めるダイスロールを行います。

dice3d4=2 4 2 (8)

（１．ガラテア派／２．エリン派／３．第三勢力／４．無派閥）

加えて、『第二ヒロインとの関係（または因縁）が深まる相手』を決めるダイスロールとなります。

dice1d2=2 (2)

（１．ガラテア／２．新主人公）

さらに、ライバルの『扱い』と 『対立相手』を決めるダイスロールを行います。

dice2d2=1 1 (2)

（左＝扱い（１．かませ犬系／２．強敵系）　右＝対立相手（１．ガラテア／２．新主人公））

残りのキャラクター分の役回り候補を考えますので、しばしお待ちください……

[13 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 13:06:14]

なんかマリオっぽい子が主人公になったぞ
今回のピーチ姫はアル中のおっさんか

[14 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 13:10:06]

オリジナル世界観でやってるの版権パロネタぶち込まれるのはちょっと萎えるな
浮いた人物設定でも問題ないってスレ主が言ってるから仕方ないんだけどさ

[15 ９ 25/03/08(土) 13:13:44]

やべぇ…超過も入れてくれんの見てなかった…入れたままにしときゃよかったぜ…

[16 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 13:23:12]

出そうと思ったけどどうゆうのを出せばいいかわからないから出さなかったけど出せば良かった

[17 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:29:20]

『強敵系ライバル』『闇堕ち要員（味方→敵）』『味方化要員（敵→味方）』（+レギュラーモブ）

以上の役回りを、残りの４名に与えてまいります。

１＝>>6　２＝>>8　３＝>>10　４＝>>11

（※結果の数字に被りが生じた場合、１つ後の数字（※４→１）のキャラクターに変更いたします）

まずは、『役回り』を決めるダイスロールです。（抽選落ちしたキャラクターは、レギュラーモブとなります）

dice3d4=4 2 2 (8)

（左．強敵系ライバル／中央．闇堕ち要員／右．味方化要員）

次に、強敵系ライバル（左）、闇堕ち要員（右）、の『派閥』を決めるダイスロールを行います。

dice2d4=1 4 (5)

（１．ガラテア派／２．エリン派／３．第三勢力／４．無派閥）

最後に、強敵系ライバルの『対立相手』を決めるダイスロールを行います。

dice1d2=2 (2)

（１．ガラテア／２．新主人公）

以上の結果を踏まえた『お話を作る為の時間』を、数時間ほどいただきたく存じます。

２１時頃に少しだけ投稿いたしますが、本格的な更新は翌日８時以降を予定しております。ご了承ください。

なお、ここから８レスほど（とても質の低い）『あらすじ』が続きます。（人物紹介は、また後日に……）

後から本スレッドをご観覧してくださり、かつ『あらすじ等は読み飛ばしたい』とお考えの方は

>>26以降までスクロール、またはスワイプをしていただければと存じます……。

（『外部のサイトを使用すればどうか』とのご意見もあるかと存じますが、

　こちらの掲示板内での過去の事例により、『外部への誘導』という行為に恐れを抱いておりまして……）

[18 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:30:16]

あらすじ（全体）
──────────────────────

これは、一京人に及ぶ人々を抱えし世界を舞台にした、神と人との物語。


その世界を創造せし者、《女神テアスラ》。ある時を境に彼女が行方を晦まして以降、
異界の神々に生み出されし《転生者》たちが、欲望のままに《彼女の世界》で幅を利かせていった。

年月を幾重に重ねたその世界に於いても、転生者たちは＂各々の自由な振る舞い＂を見せていた。
ある者は反体制組織の《影の支配者》の立場で。また、ある者たちは《一国の要人》の立場で。
それぞれの欲に忠実な〈彼ら〉の所業は、やがて人々の思想にも影響を及ぼしていく。

そんな世界に生を享けた《狐人の巫女、七種 鈴（さえぐさ りん）》。
彼女は『身内が誘拐された事件』をきっかけに、様々な＂術＂を有する《女神ガラテア》との邂逅を果たす。
巫女は『長女として、家族の幸せを守る為』。女神は『（色々な意味で）愛する人間たちに寄り添い続ける為』。
異界の者たちの思惑が渦巻く世界で『それぞれの願い』を叶える為に、彼女らは日々（？）奮闘中である。


他にも、鈴たちが住む《紅の島国》へ『鬼神討伐』を目的に来航した、《学者 兼 テアスラ教の信徒、エリン》。
七種家の末っ子と女神にその身を救われた、《元・吸血鬼なメイド長、マルグリット・マガリ・ドラクロア》。

などの人々が、それぞれが抱く願いの先で『様々な試練』に直面する運命にいた。


彼女らの願いの行く末は、神々すらも知らない。

[19 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:30:40]

あらすじ（Chapter 1 ）
──────────────────────

担当教諭から貰った『折り紙の狐』を大切にする、七種家の四女《葵（あおい）》。
彼女の折り紙に価値を見出して盗みを働いた、七種家の三女。
逃げるように都へと向かう三女の眼前に、その身をフードで隠す謎の人物が現れる。
謎の人物は三女を捕縛し、所属する反体制組織〈黒虫義賊〉のアジトへと連れ去っていった。

喧嘩の仲裁に失敗した《七種鈴》は、長女としての責任感を胸に＂安息の地＂から飛び出した。
虫を苦手とする彼女を襲う、数々の試練。その先で、鈴は件の『折り紙の狐』を見つける。
その折り紙から届く指示に鈴が従ったところ、紙の中より《女神ガラテア》が顕現した。
先の事態を知る女神は三女の姉である鈴を連れ、三女を救う為に黒虫義賊のアジトに侵入する。

組織の一員である〈コオロギ人間の男女〉による襲撃を遇らい、彼らの魂を救済したガラテアは、
弔いに掛けた時間を取り戻す為、〈時間停止の術〉を用いてアジトの内部を探索する。
最奥部に辿り着いたガラテアの目に、『複数の身体機能』を失った三女の姿が映った。
鈴を三女と共に《異空間》に避難させたガラテアは、罪人たちに次々と裁きを下していった。

組織が壊滅を迎える中、一連の事件の元凶である〈蜘蛛人間〉がガラテアの前に現れる。
黒虫義賊、並びに世界に於ける影の支配者であり、かつてガラテアが担当した転生者である《蜘蛛男》。
生前に『不自由な身』を経験しながら、未だ幼い三女を似た境遇に仕立て上げた彼に、ガラテアは激怒する。
その身を肥大化させて《ツチグモ》を名乗り始めた蜘蛛男に、女神は大いなる裁きと＂罰＂を下した。

油断と慢心で生じた責任から逃げるガラテアだったが、身内の一人、《ブリアレオース》の激励で立ち直った。
そして、鈴と再会するガラテア。三女を救えず嘆く鈴に、ガラテアは〈最上級のヒーラー〉への道を提案する。
『不甲斐ない自分と決別し、妹を救う』。真に長女としての自覚を得た鈴は、女神の提案に賛同した。


ここに、彼女たちだけの（はずだった）信頼関係、《がらてあ教》が誕生する。

[20 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:32:24]

あらすじ（Chapter 2　1/3）
──────────────────────

七種家の家屋がある《鎮守の森》に帰還した鈴たちは、帰宅直後の次女《渚（なぎさ）》と共に母を訪ねた。
重体の三女に応急処置を施す、七種家の母。 彼女らの眼前に女神が顕現し、鈴と共に事の顛末を語った。
説明を終えた直後、鈴の体に宿る〈神通力〉を増幅させ、その神通力を三女へ送るよう鈴に促すガラテア。
鈴が従ったところ、『三女の声帯、並びに首周り』が回復を果たした。三女の声を聞き、彼女らは感涙した。

七種一家の就寝後、黒虫義賊のアジト跡地に赴き、構成員たちの魂それぞれに罰と救済を与えるガラテア。
構成員の一人、クワガタ人間の《桑原 剣（くわはら つるぎ）》。彼の魂への処遇を考えるガラテアの視界に、
後に（一方的な）友人関係を結ぶこととなるメイド長、《吸血鬼マルグリット》の姿が入る。
女神の戯れを経て親交を深めた（？）両者は暇乞いを済ませ、各々の〈あるべき場所〉への帰途に就いた。

夜明けを迎えて朝食を済ませた鈴と葵は、療養中につき自室で時を過ごす三女の下へと向かった。
三女を恨む葵。だが、元・折り狐のガラテアが友人になったことで上機嫌となり、姉妹仲は無事に保たれた。

その後、神通力を鍛える為の『人生修行』の一環で、鈴はアジト跡地の周辺で瞑想をすることとなった。
修行を終えた鈴を出迎えるガラテア。彼女はそこで、《国防隊》の隊員たちが暗躍する姿を目撃する。
謎の人物との会話を耳にしたガラテアは、〈黒虫義賊〉の勢力拡大を招いた元凶、《黒幕》の存在を認知した。

[21 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:34:15]

あらすじ（Chapter 2　2/3）
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翌日、自身の術の影響で〈都〉が甚大な被害に遭った事実を知り、ガラテアは復興への協力を決意する。
途中、国防隊・復興課に所属する《桑野（クワノ）》との出会いを交えつつ、
ガラテアは（不器用さを補う為の）時間遡行を用いながら、夕暮れ前までに都の復興を完遂した。
だが、注目を集めたことにより、《転生者》たち及び国防隊に《女神ガラテア》の存在を知られてしまう。

復興を終えたガラテアたちの下に、《長き黒髪の国防隊員》が『ある目的』を持って現れた。
長黒髪の隊員と共に、七種宅に帰宅するガラテアたち。隊員の目的は、『＂怪物＂退治』の依頼だった。
ガラテアは依頼を断ろうとするも、〈爆発する首輪〉が付いた渚を以て、引き受けざるを得ない状況となる。
一夜明け、ガラテアは鈴や渚、国防隊員たちと共に、怪物がその身を置く《酔の国》へと赴いた。

酔の国の一画に建つ邸宅。そこの当主である《リサ》に仕えるメイド長、マルグリット。
リサの娘の《ルリ》、そしてマルグリットの二人を祝う誕生日会が終わりを迎え、
マルグリットは功労者たる《給仕その３》と語らう。そんな彼女らの下に、女神ガラテアが降臨した。

渚を救う為、やむなくマルグリットと対峙するガラテア。悲痛な表情を浮かべながらも、彼女らは交戦する。
その最中、国防隊員たちに同行していた《桑野》が渚の首輪を外し、それをマルグリットへと投げつけた。
マルグリットの迎撃を以て首輪が爆発し、ガラテアを含む彼女らを救ってみせた桑野。
だが、裏切りの代償として〈首に付けた従属の証〉が起爆し、彼は命の危機に瀕してしまう。

[22 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:35:07]

あらすじ（Chapter 2　3/3）
──────────────────────
ところが、彼は（ガラテアたちについて来ていた）桑原剣の霊体との融合を経て、
転生者である剣の〈能力や身体的特徴〉を受け継ぐ《クワガタオニ》に転生し、復活を果たした。
《彼ら》との交戦、及び雄叫びで国防隊員たちが無力化する中、長黒髪の隊員から《亡霊の魔犬》が顕現する。
が、女神の力を以て呆気なく消滅した。鈴の神通力を受けて隊員の霊気が鎮まり、酔の国に平和が戻った。

直後、製薬会社〈Médecin Âge〉の社長のリサが帰宅し、使用人であるマルグリットの下に駆けつけた。
ビデオ映像と〈吸血衝動への＂特効薬＂〉。二つの贈り物が彼女を救い、傍観する隊員たちの目を覚ました。
彼女らを結ぶ『新たな主従関係』が生まれる中、女神の導きにより先に帰還を果たす国防隊員たち。
ガラテアもまた、マルグリットたちとの暇乞いを済ませ、〈友人たち〉と共に《紅の島国》への帰途に就いた。


彼女らの暇乞いの最中。帰還した長黒髪の隊員は、忠誠を誓う《ミズ（転生者Ｍｓ．）》に状況報告を行った。
話の中で、吸血鬼退治の依頼が人々の為でなく『ミズの心の安寧の為』と知り、激昂する長黒髪の隊員。
反逆行為に及ばんとする彼女だったが、ミズの〈力ある言葉〉を受けて＂心身ともに＂無力化してしまう。


粛清対象と化した長黒髪の隊員は、＂罰＂として《この世界》から消え去ることとなった。

[23 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:36:02]

あらすじ（Chapter 3　1/5）
──────────────────────

酔の国での騒動の最中に眠りについた、鈴と渚。ガラテアの計らいで、彼女らは三女の部屋へと運ばれた。
その後、ガラテアは学び舎帰りで寂しそうにしている葵を誘い、彼女と共に周辺地域の散歩を始めた。
散歩中に立ち寄った〈都〉で、ガラテアは七種母から『友人ができずにいる葵』の話を伺う。
事情を知ったガラテアは、葵の交友関係を築くことを目的に〈葵と歳が近い子供たち〉を山間の地に集めた。

葵に友人ができない一因である『見た目』。それを解決する為、ガラテアは自身の術で葵をおめかしする。
だが、それでも怖がられてしまった葵。彼女を救う為、ガラテアは後先考えずに〈神通力〉の増幅を行った。
膨大な神通力を得た葵による〈数々の奇跡〉を目の当たりにし、術者である彼女に夢中になる子供たち。
手段はともあれ、一度に多くの子供たちと〈お友達〉になれた葵。この日を境に、彼女は人見知りを克服した。

七種宅に帰宅した葵はすぐさま三女の下へと向かい、＂奇跡＂を願って三女に神通力を差し向ける。
直後、機能不全に陥っていた『三女の両腕』が回復し、三女の体は『両足を除く全て』が元通りとなった。
自身を上回る力を得た葵を見て気落ちする鈴だったが、ガラテアの激励を受けてやる気を取り戻す。
だが、自身の意欲に反し、鈴の成長は鈍化する一方である。彼女が大きく成長を果たすのは、未だ先の話。

その後、 《三女の友人、緑の子》が転生者と成ったり、葵の神通力の影響で〈いちご人間〉が誕生したり、
渚も神通力を増やしてもらったり、我が子を襲った何者かに怒り狂う《巨大イカ》による事件が発生したり、
などの様々な出来事を交えながら、鈴と葵の『人生修行』は続けられていった。のだが…………

[24 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:37:23]

あらすじ（Chapter 3　2/5）
──────────────────────

巨大イカの襲撃を受けた客船に乗っていた、《エリン》と教え子。『鬼神討伐』を目的に来航した彼女らだが、
襲撃の余波を受けたエリンが昏眠状態に陥ってしまう。エリンを救う為、鈴たちは彼女らを自宅に招いた。
居候として居場所をくれた七種一家への恩返しに、教え子は鈴たちに『ピロシキ』風の料理を振る舞った。
だが、〈魔酵母〉なる菌を摂取したことで、当人と女神、女神が吐かせた葵以外の人々は寝込んでしまった。

三日後、『吸血鬼退治の一件』等へのお詫びとして《ミズ》が企画した〈交流会〉が、開催日を迎えた。
開催場所は、都から北の海に浮かぶ金属製の島、《祝卓場》。交流会への参加を目的に、ガラテアと葵、
回復した七種父は祝卓場に訪れた。そこが＂ある大事件＂の舞台となることを、父だけは知っている。

『種族、民族の垣根を越えた異文化交流の場』を趣意として掲げる、〈シン・人類交流会〉。
開催場所である祝卓場にて、葵は『八日前に友人となった《猫人の友達》、同じく《豚人の友達》』に出会った。
ガラテアもまた、リサたちと再会する。そんな中、リサの娘であるルリは『未知の土地と人々』に怯えていた。

女神の導きを受け、ルリに『交友のお誘い』を持ち掛ける葵。ルリは承諾し、二人は友人同士となる。
直後、『友達の友達なら、自分たちとも友達』と、ルリとの交友関係を（強引に）結んだ猫人の友達。
彼女の提案により、子供たち（と後見人のガラテア）は交流会の最中、『世界旅行』をする運びとなった。

リサたちが彼女らを見送ってから数時間後、祝卓場の中央区画で〈開会式〉が始められた。
世界中で中継放送が為される当開会式だが、 『各国首脳同士の諍い』により暗雲が立ち込めてしまう。
だが、《貴の島国の首脳、貴の王仕長》への司会の交代を機に、次第に人々が望む開会式へと変容していった。

[25 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:40:02]

あらすじ（Chapter 3　3/5）
──────────────────────

中継放送で出演した、《真紅の元首長の孫、ジュー（渚）》。出席者の一人、《星の大国の一流歌手、星の歌姫》。
種族、年齢、国籍の異なる両者が友人同士となった一幕を以て、開会式は晴れやかな雰囲気で閉会を迎える。
五時間に及んだ開会式が終わるや否や、思い思いに交流の時間を堪能しようとする出席者たち。
マルグリットもまた、緑の国の首脳たる《緑の代主長》たちの推薦を受け『異文化交流への試み』を決意する。

彼女はメイドの一人である《リコ》と共に、《紅の島国のインフルエンサー、ライラ》との交流を試みた。
その交流の過程で激昂してしまったマルグリットは、人々への罪悪感により祝卓場から逃げ出してしまう。

当て無く進む空の先で、彼女は海上に無差別攻撃を仕掛ける《浮遊する巨大円盤》の姿を目撃する。
『目的地は祝卓場』と勘付いたマルグリットが迎撃を図るも、円盤は不沈の様相を彼女に見せ付ける。
だが、その最中に現れた《巨大イカ》に海中へと引き摺り込まれ、円盤は機能停止を迎えることとなった。
事態の終結後、今後の方針を決めるべく熟慮するマルグリットの耳に＂轟音＂が届く。

祝卓場に舞い戻った彼女の目に、苦しみ喘ぐ一部の出席者たち、彼らを救いに回る〈いちご人間〉たち、
そして、身の丈約３７７ｍに及ぶ鳥人型機械、《DEMON》の姿が映った。

DEMONの出現から程なく、自身の野望を込めた〈本当の開会式〉の挙行を宣言する《ミズ》。
ミズは『忌々しい種族が居ない世界』を望んでおり、交流会は野望を実現させる計画の一環でしかなかった。
ミズが協力を求めた、傍輩的存在の《ドク（転生者Ｄｒ．）》。彼と共に〈理想郷計画〉を決起したミズは、
ドクが＂創り上げた＂DEMONが持つ大いなる力を以て、計画を大きく推進させようとしていた。

ミズの手中から脱した《リコ》。自身の孫が殲滅の対象となった《真紅の元首長》。そして、世界中の人々。
数々の出来事を経た先で〈皆〉から全てを託されたマルグリットだが、彼女らの希望は敢え無く打ち砕かれた。
＂転生者＂Ｄｒ．お手製の機械に為す術はなく、マルグリットは運命として＂神罰＂を受け入れてしまう。
主命を果たさんと〈刀〉を振り下ろすDEMON。そこに、紅の島国から《クワガタオニ》が来襲する。

[26 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:41:55]

あらすじ（Chapter 3　4/5）
──────────────────────
転生者たる＂彼ら＂の力に圧倒されるDEMONとドク。だが、ドクも負けじと〈自身の力〉を顕現させる。
やむなく『DEMONの完全破壊』を決意するクワガタオニ。その直後、葵たちが祝卓場への帰還を果たした。
『DEMONは元々、七種父と研究所員たちが作った《心を持つ人型機械、まもる》だった』という事実に
驚愕する、クワガタオニとマルグリット。《魔神》と化した彼が、主命に抗えぬ自身の破壊を彼女らに乞う。

《紅の島国の首脳、ブレス代皇帝（転生者Ｐｒｅｓ．）》の助言、そして葵たちの提案を受けたガラテアは、
『まもるに〈大きな神通力〉を与え、支配から脱却させる為の作戦』を立て、葵と共に実行に移した。
途中、七種父と再会したり、リコに宿る神通力の増幅が不振に終わったり等の出来事を交えながらも、
『爆発的成長』が起こった葵の貢献もあり、ガラテアたちはまもるの＂心身＂を見事に救い出してみせた。

被害者を演じ始めるドクに呆れ果てるガラテア。その最中、葵は説得を目的にミズとの対話を始めた。
教え子の一人である彼女に、怒りと怨恨から生ずる言葉を投げ掛ける《教育長、ミズ》。
彼の者は中継放送をも利用して〈力ある＂人々＂〉から力を奪い取り、拳に宿して葵に殴り掛かった。

〈大いなる力〉を宿すその身で、葵を庇うまもる。＂ミズの拳とともに＂、彼の心も傷付いていく。
両者を救おうとする葵に『人で無しの言葉』を送り、剰え殴り掛かるミズ。が、ガラテアが容易く受け止めた。
ガラテアはミズを《異空間》へと連れ去り、一連の事件の元凶たるミズへ＂相応しい罰＂を与えた。

ガラテアは祝卓場に舞い戻り、婉曲な説明、そして説得を葵に行った。ブレス直々の任命により、紅の島国の
次期教育長となる予定の《葵とガラテア》。ガラテアはその事実を以て、前・教育長からの『ひきつぎ』として
〈真・じんるい交流会〉の開会を提案する。その直後、ガラテアは何故かマルグリットを挑発し始めた。

[27 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:42:38]

あらすじ（Chapter 3　5/5）
──────────────────────

終焉を覚悟し、抗戦の意志を示すマルグリット。そんな彼女に制止を呼び掛け、〈想いの力〉を贈る葵。
ガラテアの目的は『葵の力による吸血衝動の＂根治＂』で、一連の言動は（タチの悪い）サプライズだった。
ガラテアが一時的に帰宅させていた《ルリ》、事件の過程で眠りに就いていた《リサ》と社員たち、
そして＂リコたち＂から祝福されるマルグリット。祝卓場の中心で、ひとつの大団円が迎えられた。

その後、子供たちの交友の輪が広がったり、女神の計らいでジューの飛び入り参加が決まったり、
真紅の元首長と《星の大統領》が和解したり等の出来事を経て、交流会は人々が笑顔のままに閉会した。
出席者、参加者たちがそれぞれ帰途に就く中、葵や猫人の友達、豚人の友達、保護者たちも家路を進む。
豚人の母娘との暇乞いを終えた葵たち。そこに、《紅の島国に於ける国防総長、クロ（転生者Ｘ）》が現れる。

『所詮はヒト』と見くびるガラテア。ところが、彼女を庇ったクワガタオニの叫びを以て、事態は急転する。
字義通りの神術を歯牙にも掛けず、女神を追い詰めるクロ。ガラテアは抗戦を諦め、彼に交渉を持ち掛けた。
『不死に関わる者』を敵視するクロに従う形で、ガラテアは剣に『桑野との分離』を求め、彼もそれに応じた。
ヒトに復した桑野に葵を託し、〈空間転移〉で帰還させたガラテア。＂約束＂の果てで、彼女に凶刃が迫る。

その時、凶刃を消し去る『白き羽』が数枚。緑の子の捜索時に姿を見せた、《至上神ゼウス》が再び現れた。
＂不服＂そうながらも退却するクロ。その身を救われたガラテアに、ゼウスから『三つの助言』が与えられる。
その内の一つ、『これからの敵は、《ヒトならざる者》たち』。彼女の脳裏に、ある者の姿が浮かび上がった。

七種宅への帰還を果たしてから数刻後。ガラテアは『今後の方針』と『敵対者の御名』を鈴に告げた。
《死を司る神・タナトス》と、彼の加護を享けるクロ。大いなる敵を前に、鈴とガラテアは決意を新たにする。

[28 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 13:43:03]

文字数制限を失念しておりました……

[29 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 13:48:54]

主人公はマリオだがライバルはウェルチアースか
他の子は元ネタあっても多分知らない

[30 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 13:55:06]

>>29

ウェルチ…アース…！？

(その瞬間、僕の脳内にあふれ出した、“存在する記憶”)

『ああー!結果悪いだ！持ってかれた！』

『よっしゃー！良いだ！バフ貰えたー！』

ハッ！

[31 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 20:58:31]

────────────────────

そこは、《テアスラの世界》より遠くの次元にある別の世界。

その世界もまた、〈こころよく、陽気な人々（？）〉に溢れていた。

『世界中の人々が、分け隔てなく様々なスポーツを楽しむ為の集会』も幾度となく開かれ、

競い合う中で対立しても、集会を終えれば すぐに仲直りを果たせる、平時は『笑顔が溢れる世界』である。

だが、その世界は魔王や宇宙人、異世界からの来訪者たちにより度々脅かされており、

それらの過程で〈数多くの犠牲者〉が出ることも珍しくない、『平和とは程遠い世界』でもあった。

そんな世界にも、幾度となく世界の危機を救った、２人の〈勇敢な救世主〉が存在する。

救世主の１人。幾つもの出会いと別れの中で 多くの絆を生み出してきた、

世界中の皆から愛される配管工。名は、《天堂 真理子（てんどう まりこ）》。

そして、もう１人。ある事件を経て 世間からの脚光を浴び、

いつしか 姉である真理子にも劣らず愛される存在となった、同じく配管工の《天堂妹》。

今、彼女らは《あるdice1d6=5 (5) 》の野望を打ち砕くことを目的に、旅をしている。

その最中に立ち寄った《底の見えぬ海》に、冒険心が くすぐられる真理子。

彼女は妹の制止を軽く遇らい、『あるはずの何か』を期待して深海へと進み行く。

向こう見ずな彼女に困惑しながらも、天堂妹は《大好きな姉》の側にいる為、決意を固めて彼女の後を追った。

光の届かぬ世界で、《ある者》が待ち受けていることなど知らずに。

────────────────────

奇数．魔王／２．宇宙人／４．魔女／６．科学者

[32 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 20:59:23]

天堂妹
（も〜……！　なんで真理子は、いつも危険そうなところに行きたがるんだよ〜……！
　目的の為ならともかく、寄り道で こんなところに来ることないだろ〜……！？
　世界を救う為にも、一刻も早く《魔王》を こらしめなきゃなのに〜……！）

心中で ぼやきながらも、真理子を信じて追い掛ける 天堂妹。
そんな彼女のことを意に介さず、ひたすら海の底へと向かう真理子。
これでも 彼女は《妹思いの姉》なのだが、今は 妹への思いやりを『冒険心』が上回ってしまっている。


天堂妹
（…………　あれ……　本当に 何かある……！？）

天堂姉妹が向かう先に、黄金の光を放つ『何か』が顕現する。

天堂妹
（よかった〜……！　思ったより早く帰れそうだよ〜……！
　他には何も無さそうだし、真理子も 考え直してくれるはず……


〔天堂 真理子。キサマには、＂役目＂を果たしてもらう〕


天堂姉妹
（！！？）

光は 黄金色から＂勝色＂に変わり、深海に〈大いなる渦〉を生み出した。
刹那に現れた 禍々しい激流に逆らえず、身を委ねざるを得ない２人。
そんな中、『巨大な左手』が天堂妹を拘束し、光の中へと引き摺り込み始めた。
妹を助けようと もがく真理子だが、もう一方の『巨大な右手』に殴り飛ばされてしまう。

[33 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 21:00:05]

天堂妹
「真理子ォーーーッ！！！」


真理子
「妹ォーーーッ！！！」


光の中に沈む《天堂妹》。そして、激流に呑まれゆく《真理子》。
姉が抱いた『未知への好奇心』が、妹との 突然の別れをもたらしてしまった。


悔恨の情に苛まれながら、真理子の意識は その身と共に沈んでいった。





────────────────────


聞き慣れぬ声その１
「大丈夫ですかーー……　どうか、お返事くださーーい……！！」

聞き慣れぬ声その２
「《ライラ》ッ！！！　心配だとしても、ゆすっちゃ駄目よッ！！！」


真理子は意識を取り戻し、まぶたを開けて辺りを見回した。
視界が明瞭になるに連れ、彼女の目が〈ツノが生えた人々〉の姿を捉え始める。

[34 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/08(土) 21:00:45]

登場人物たち　その１
──────────────────────

ライラ

《紅の島国》の南西側にある〈火山近くの町〉で暮らす、
『動画配信』を中心に活動中のインフルエンサー。
現在、約１７３７万人以上のファンが居るとのこと。

祝卓場での出来事をきっかけに、
《酔の国》の一画に身を置くメイドの２人である
《リコ》と《マルグリット》との交友関係を築くことに成功する。
最近は『リモート配信』を駆使しながら、彼女らと一緒に動画配信を行っているらしい。

祝卓場で起きた一連の事件に於いて、
彼女が〈香草〉の匂いに苦しみ悶える一幕も見受けられたが、
どうやら正体は〈鬼【オーガ】〉の女性だったようだ。

[35 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 21:36:26]

早速ムザン様来たか

[36 二次元好きの匿名さん 25/03/08(土) 22:26:21]

丸栗人さんも元気でなによりだ

[38 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 08:02:14]

ライラ

「よかったああーーーっっ……！！！

　＂真＂さん、dice2d4=3 2 (5) 日間にわたって

　『こんみん状態』ってやつだったんですよーーっ……！！？」

桃鬼の医療術者

「凄いわね、《鈴》って子…………

　アタシやサマーさんには、手の打ちようもなかったのに…………」

真理子は、彼女らに『これまでの経緯』と『自身が置かれている状況』を尋ねた。

ライラ

「えっとですねー……？　ここから少し離れた場所に、〈迷休火山〉って山があってですねー？

　そこの ふもとの洞窟に『温泉の湖』があるんですけど、

　真さん、そこで打ち上げられてたらしいんですよねー。《あの人》曰く…………」

明後日の方向を物憂げに見つめる彼女の姿に、真理子は小首を傾げる。

桃鬼の医療術者

「彼女……　名は《〇〇 ライラ》っていうんですけど、

　あなたを救ってくれた《ある人》と、とても仲が悪いものでして…………。

　その人……　《アルチュー・ド・サケスキー》さんが、

　あなたを担ぎながら この診療所を訪ねてきたんです。

　その後、〇日間に亘って あなたへの治療の試みが為されたんですが、

　我々の＂術＂では 快方に向かわせることは叶わず……　正直に言えば、困り果てていました……。

　その状況をお救いくださったのが、畏れ多くも ライラの知り合いになってくださった

　《女神ガラテア様》のお連れの方でいらっしゃる、そちらの《七種鈴》さんでございます」

[39 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 08:03:07]

登場人物たち　その２
──────────────────────

七種 鈴【さえぐさ りん】（ヒロイン（ガラテア側））

《鎮守の森》に聳え立つ社殿。それと隣り合う家屋で家族と共に暮らす、
狐度 約二割の〈狐人〉の巫女。（『人生修行』開始以降、巫女の仕事は何かとおサボり気味）

いわゆる『京言葉』に似た言語を用いるが、世界中の人々が通訳を介さずに
会話ができる《この世界》に於いて、彼女らの言語は中々に浮いており、
特徴的な言葉遣いを徹底しているのも、現在は彼女と母親の二名だけとなった。

彼女は七種家の長女（２１歳）であり、以前こそマイペースに妹たちと接していたものの、
三女の誘拐事件を機に『長女としての自覚』を強く固め、
現在は『妹たちが歩む将来』の為を想いながら、信頼を置く《ガラテア》と共に日々奮闘中の身である。


〈神通力〉の性質は『癒し』と『抑制』。
３話終了時点での神通力は『５８万２９６２』相当だったが…………？

※３話終了時点での未回収要素
　『好き：きつねうどん、お稲荷さん』
　『苦手：早口言葉』　『得意：料理(何でも作れるが特に和食が得意)』

[40 二次元好きの匿名さん 25/03/09(日) 08:39:54]

本筋に全く関係ない想像だけど真理子の妹の名前はたぶんルイちゃん(漢字はわからん)

[41 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 11:59:39]

りん
「ほんまに よかったわ……！　『長いこと うなされたまま』や 聞いてたさかい、
　場合によっては、あてでも 助けれへんかったかもしいひんくて…………！」

真理子は会釈で感謝の意を示し、彼女らに自己紹介を行った。

りん
「えっと、お名前は《天堂 真理子》はん……　なんは わかったんやけど、
　『出身地』らしい場所は……　聞いたことあらへんなぁ…………」


『今までの冒険』を思い返し、ここが 異世界だと勘付く真理子。
彼女は、『巨大な手に攫われた《妹》を探す為』。
そして、『自分たちの世界に帰還し、魔王の野望を打ち砕く為』に、診療所から飛び出そうと……

桃鬼の医療術者
「駄目ですッ！！　まだ 回復したばかりなんですから、安静にしていませんと……！！」

出鼻を挫かれた勢いで、真理子は 勢いよく転んでしまう。

りん
「天堂はん……！？　なんや、危なっかしい方やなぁ…………。
　桃鬼はん。あてが 天堂はんに ついてくさかい、彼女を自由にしたっておくれやす」
桃鬼の医療術者
「う、うーーん…………　まあ、鈴ちゃんが ついていくなら……？」
ライラ
「あ、あのー……！！　おいどんも、ご同行させてくださーい……！！」


真理子は《狐人の巫女》と《目立つ格好をした鬼の女性》を連れ、診療所を後にした。

[42 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 14:01:49]

──────────────────────

斯くして、〈火山近くの町〉の中区区画へとやってきた 真理子たち。

『妹を探し出す方法』と『元の世界に帰る方法』を探す為、思案に暮れる真理子。

そんな彼女を不安げに見つめる、同行者の二人。

りん

「あの、天堂はん……　あんま無茶したらあきまへんえ…………？？」

ライラ

「鈴さん。そう言えば、がらてあ様は どちらに？」

りん

「えっと、何でも「ここ数日間で、この世界の＂力の流れ＂が変わったから、

　原因を調べる為の時間がほしいんだよね」……　ってことらしゅうて……」

ライラ

「へーー…………　この世界、おいどんが思ってるより 色々あるんですねー……？」

（元の世界に帰る手段に繋がる女神について）

話し合う彼女らを横目に、真理子は熟考を重ねていく。

その先で、彼女が選び採った＂ある行動＂とは……>>43 or >>44 or >>45

Chapter 4

『真理子とオーガの物語』　始

[43 二次元好きの匿名さん 25/03/09(日) 17:50:45]

地道な聞き込み

[44 二次元好きの匿名さん 25/03/09(日) 17:52:59]

図書館のような調べ物の出来る場所へ行く

[45 二次元好きの匿名さん 25/03/09(日) 17:54:43]

定番の酒場へ行ってみる

[46 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 17:59:32]

──────────────────────

これまでの経験を基にして

『異世界で始めに採る行動』を考える真理子の思考に、

ある３つの＂天啓＂が下された。

１．地道な聞き込み（>>43）

２．調べ物のできる場所へ行く（>>44）

３．酒場へ行ってみる（>>45）

さて、真理子が選び採った『行動』は……dice1d3=2 (2)

[47 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 20:59:36]

真理子は、この町の出身者と思われるライラに、
『記録や伝承等を調べられる場所は無いか』と尋ねた。

ライラ
「あるにはありますけど、〈どくてれほん〉……　っていう板があるんですね？
　おいどんが持ってる＂これ＂なんですけど、これで調べた方が早いと思いますよー？」

彼女が提示した『電子機器』を見て、真理子は（この世界にそれがあるという事実に）驚愕する。

ライラ
「えっと、真理子さんが知りたいことを お教え願えますかー？」

真理子は『海の魔物』、『人を攫う存在』、
『異なる世界への移動手段』などを調べてもらうよう、ライラに頼んだ。

ライラと共に お目当ての情報を探す中で、
この世界にも 様々な怪物や異形の存在が居ることを知る 真理子。
だが、『ヒトを攫う巨大な両手』や『別世界への移動手段』を探し出すことまでは 叶わなかった。

ライラ
「うーーん……　〈どくたーねっと〉でも わからないことって、あるんですねー……。
　仕方ないですね……　《ぴりお》さんのところに、向かいましょー……」

ライラの導きを受け、
真理子たちは〈Perio Dream〉という看板が掲げられた図書館に向かった。


りん
（真理子はん、転生者なんやろか……？？
　がらてあはん、『異世界の存在は、極力 広めちゃ駄目』って言うてはったけど…………）

[48 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/09(日) 21:00:11]

──────────────────────

真理子たちが辿り着いた場所は、その地方で最も大きな図書館〈Perio Dream〉。

館長の《ピリオ・ド・サケスキー》が 自宅を改装して造り上げた『私立図書館』で、

紅の島国の〈都〉は 勿論、各国の政府機関が運営する図書館では取り扱わないような

『珍奇、または眉唾物な書物』も数多く所蔵されている、一部の人々には根強い人気を誇る場所である。

その〈一部の人々〉が放つ雰囲気が、

一般的な感性を持つ人々の来館を 遠ざけているのだが。

りん

（え、えらい異様な雰囲気やなぁ……）

真理子は『お目当ての情報』を求めて、館内の＂隅々＂を調べ尽くそうとしている。

りん

「天堂はん……！！　立ち入り禁止の場所は、入ったらあきまへんえ……！！」

冒険心溢れる彼女を抑える為、真理子に付き添い続ける りん。

そんな彼女に視線を向ける、一人の女性の姿があった。

髑髏セーターの女性

（狐人…………　の、〈巫女〉……………………）

彼女が《りん》に抱いた感情は……dice1d8=6 (6)

（※１．害意／２．嫌悪／３．恐怖／４．警戒

　　５．好奇／６．好意／７．興奮／８．恋慕）

[50 二次元好きの匿名さん 25/03/10(月) 01:30:33]

酒に関する本とかめっちゃありそう

[51 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/10(月) 08:00:45]

髑髏セーターの女性

（え、何《あの人》可愛い……　＂狐人の巫女＂とか 欲張り過ぎでしょ……

　＂私が周ってるとこ＂が悪いってのも有るだろうけど、

　あそこまでストレートに可愛い人は初めてだな……）

彼女、《根黒萬 沙夜(ねくろまん さよ)》は

天堂 真理子と同じく《異世界＂転移者＂》である。

尤も、真理子とは異なり『自らの意志で《この世界》に来た存在』でもあるのだが。

程々に平和な《日常系世界》を出生、出身世界とする彼女は、

幼少期から買い与えられてきた『複数のゲーム作品』を きっかけに、

いわゆる『オタク』の道を突き進んでいる最中にある。

そんな彼女は、いつしか ゲーム作品や『ライトノベル作品』に

度々登場する〈ネクロマンサー〉という存在への 憧れとともに、

『自身も それに成りたい』という願望……　否、〈野望〉を抱くようになった。

とは言え、魔法の類いなど存在しない世界に於いては、彼女の野望は夢物語でしかなく、

やがて 年を重ねるに連れ薄れゆき、『若気の至り』になる……　はずが、

dice1d2=1 (1)

（※１．とある《神を名乗る存在（>>52 >>53 >>54 （妖怪、怪物＝可）》

　　　　の手によって、異世界転移の野望を実現できてしまった

　　２．ふと『ある方法（>>52 >>53 >>54）』を試してみたところ、

　　　　なんと＂自力で＂異世界に辿り着くことに成功してしまった）

斯くして、テアスラの世界に その身を置くこととなった《沙夜》。

『自身が好む、ネクロマンサーのキャラクター』と似た雰囲気を醸す

《本物のネクロマンサー》との出会いも交えながら、充実した日々を送っていた。ある＂二点＂を除いて。

[52 二次元好きの匿名さん 25/03/10(月) 10:40:55]

ハデス

[53 二次元好きの匿名さん 25/03/10(月) 10:49:45]

天西虎子(てんせい とらこ)
一応人間

自分の開発したという異世界に旅行できるトラックに乗ること

[54 二次元好きの匿名さん 25/03/10(月) 10:58:36]

神子(かみこ)

[55 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/10(月) 11:01:36]

──────────────────────

１．ハデス（>>52）

２．天西虎子(てんせい とらこ)（>>53）

３．神子(かみこ)（>>54）

とある《神を名乗る存在》、彼の者の正体とは……dice1d3=1 (1)

──────────────────────

（※登場時期そのものは、６話以降を予定しております）

[56 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/10(月) 12:00:51]

＂完全な充実＂にまでは至らなかった理由の１つは、
『《この世界》に、＂彼女が想像するネクロマンサー＂が存在しなかったから』というもの。
ガラテアが語った通り、現在この世界からは
〈人々を蘇生する一切の手段〉が＂消失してしまっている＂。

そんな世界に於けるネクロマンサーの肩書きは、
『激務に追われる 様々な人々を慮った結果、休息ではなく＂完遂＂を優先した〈癒しの術〉を重ね掛けして
　人々を企業戦士へ変貌させんとする〈闇に呑まれし癒し手〉』たちを指す、＂ただの＂悪名でしかなかった。

その事実を知った沙夜は心底落ち込んだものだが、
《師匠的存在のネクロマンサー》からの ある言葉を亨け、この世界への希望を取り戻した。
『＂蘇生術の創生＂への手立てに関しては、見通しが立っている。
　《アンデッド・キラー》を消し去った後、共に〈真のネクロマンサー〉と成ろう』

オンラインゲームを趣味とする沙夜が〈この図書館〉に訪れた理由は、２つ。
１つは『夢中になっているゲームに登場する怪異。それの着想元となった存在の確認』。
そして、もう１つが『アンデッド・キラー退治の手掛かりとなる情報の調査』である。

さよ
（結局〈〇〇〉の怪異の元ネタしか解らなかったけど、思わぬ収穫があるもんだな……
　まあ、『大層な理由も無く話し掛ける勇気』なんてものは
　私の中に存在しないから、ただ見てることしかできないんだけどね……　ﾊﾊｯ……）
彼女が 完全な充実に至らぬ理由の、２つめ。それは、
『ネクロマンサーの肩書きを得る為の道には、
　〈お世辞にも容姿端麗とは言えぬ者たち〉以外を殆ど見かけないから』……　というもの。

アンデッド・キラーの件を除くとしても、そもそも＂社会＂が〈彼ら〉へ送る視線は冷たいものである。
故に、ネクロマンサーを頼りにする人々も、必然的に〈被差別対象者〉ばかりとなってしまう。
沙夜は『この世界での生活』こそ不満はないが、《異世界》であるにも拘らず
美男美女と巡り会えぬ日々を過ごすに連れ、少しずつ苛立ちを覚え始めたところだった。

[57 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/10(月) 14:57:00]

──────────────────────
少し時間が経ち、中々『お目当ての情報』を得られずにいる
真理子が、ついに 館長室に忍び込もうとする一幕が始まった。


りん
「あかんえ、天堂はんっっ！！！　『立ち入り禁止』て 書いてはるやろっっ！！！」

『求める内容の書物があるかを尋ねたい。
　無ければ諦めるので、館長と話しをさせてほしい』と、りんに説得を試みる真理子。

ライラ
「そちらに いらっしゃるとは、思いますけどねー……。
　おいどんみたいに〈人の性質〉が強めな鬼は別ですけど、
　鬼の要素が色濃い方々は、基本的に『夜型人間』になりますのでー。

　ただ、つまり眠っていらっしゃるはずではありますので、
　何にせよ 今は諦めた方がいいと思いますよー……」

逆にライラからの説得を受けた真理子は、
気を揉ませてしまった りんに対し、深くお辞儀をしながら謝罪した。

りん
「わ、わかってくれはったんやったら、ええんどすえ……！
　正直、あても 天堂はんと おんなじ立場やったら、
　全くおんなじこと やっとったやろうし…………


さよ
（……あれ？　もしかして、彼女に話し掛けるチャンスでは……？）

[58 二次元好きの匿名さん 25/03/10(月) 15:49:55]

激情家だけど話せば分かる子か

[59 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/10(月) 21:00:41]

さよ
（あのパチモンが 何を調べてるのか知らないけど、
　アレに協力するテイで《狐人の彼女》とも話す機会を作れるよね……？）

身を投じてしまった環境によって、《師匠的人物》と
ネット上の（顔の見えぬ）友人以外に、他者との関係を築こうとしてこなかった 沙夜。

内気な彼女が 今、意を決して『他者との交流』を試みんとする。


さよ
「ｱ､ｱﾉ……　ﾅﾆｶ､ｵｺﾏﾘﾃﾞｼｮｳｶ……??」

りん
「え……？？　えっと……
りんに向けた言葉を遮るかのように､真理子は事情を説明し始める。

さよ
「エﾞッッ！！！？？　もしかして、あなたも《転移者》なんですかッッ！！！？？」
りん
「えっ！！？　あんさん、この世界の人と ちゃうんどすか……！？？」
さよ
「エ、ア、エ、エットーー…………
（あれ…………？？　＂この世界の人＂って、この人『異世界』を知ってるの……？？！）

ライラ
（？？？）

不注意な転移者たちの発言によって、
周囲の人々の脳裏に『異世界』という概念が 植え付けられることとなった。

[60 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/10(月) 21:01:10]

こうして、沙夜の決意は、

ただ人々を困惑させるだけの結果に……　は、ならなかった。

りん

「あぁ……　天堂はんが言うてはったん、＂しじま＂かもしれへんのどすか…………！」

ライラ

「なるほど〜……　深海ほどの暗い場所でなら、あり得るかもですねー……！」

《耳慣れぬ存在》を 共通の知識として話す彼女らに、真理子は当惑する。

さよ→真理子

（ここ十数年間、この世界で話題になってる

　＂恐怖の象徴＂とだけ、覚えてたらいいよ……）

『＂しじま＂……　それが、妹を攫った者の正体かもしれない』

手掛かりとなる情報を得ることができ、真理子は胸を撫で下ろした。

情報提供者たる沙夜に 感謝を述べた後、

真理子たちが 図書館から出発しようとしたところ……

さよ

「あ、あのッ、七種さん……！！　＂宜しければ＂ですが、

　その……　私めと 親交を結んでいただけますでしょうかッ……！！？」

りん

「え……！！？？　えっと…………

りんは、彼女の誘いをdice1d2=2 (2)

（※１．聞き入れた／２．断った）

[61 二次元好きの匿名さん 25/03/10(月) 21:06:14]

うーん駄目か

[62 二次元好きの匿名さん 25/03/11(火) 01:15:50]

暗そうだからか？

[63 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/11(火) 08:10:06]

さよ
「え…………
りん
「ほんま 堪忍え……　身内の《がらてあ》はんって方に、
　「あたしが いないとこで、勝手に縁を作っちゃ駄目」って言われてるんよ……」

さよ
（がらてあ…………　《ガラテア》……？！！　『ギリシア神話』の中にそんなのが居たような…………？！
　確かに《ハデス様》が存在したんだから、居てもおかしくはないけど…………
　でも、ガラテアって〈同名の存在〉も何名か居たよね…………？

　『海の精霊』……　『元・彫像』……　『子を想う母』…………
　その中なら＂精霊＂が有力候補か…………
　いや、そもそも《ただガラテアの名を騙る者》という可能性は…………


　いずれにしても……　《そいつ》の所為で、私の＂決意＂が…………）

りんの返事を 拒絶と捉え、自尊心を自ら過剰に傷付ける沙夜。

彼女は『怨恨』を顕現させるかの如く、
《終焉の神・ハデス》より授かりし＂魔力＂を露わにし始める。


りん
「え……！！！？　ほ、ほんま堪忍や、ねくろまんはん……！！」

沙夜の様子から 危機を予感した真理子は、
周囲の人々を護る為に《黒魔法使い》との対峙を決意した。

[64 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/11(火) 11:52:46]

さよ
（私の覚悟を踏み躙りやがって…………　絶対に許さない…………！！！！）

沙夜から生じる魔力が、複数の『書物』へと伸びていく。


りん
（あかん……　がらてあはん 呼ばな……！！）
だが、彼女が幾ら念じても《女神》が現れる気配がない。

りん
（がらてあはん……？！！
　ひょっとして、今の あんさんも『危険な状況』やったりするんどすか…………？？！）


やがて、書物へと伸びた〈沙夜の魔力〉が、ある姿を模り始めた。


さよ
「　〈死蔵ノ蟲・召喚【シゾウノコ・ショウカン】〉　」


彼女の言葉を以て、館内に 無数の虫が顕現する。


りん
「いﾞやﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ！！！！」

りんは、コオロギ以外の虫を苦手としていた。

[65 二次元好きの匿名さん 25/03/11(火) 14:01:42]

怒らせたらヤバいタイプか……
技名から判断するにチョウとかトンボとかじゃなくてキモい虫沢山呼んでそう

[66 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/11(火) 15:00:44]

来館者たち

「うわぁっ、何だこいつら……！！？」

「お前っっ！！！！　何 食ってやがるっっ！！！！」

「まずい……　早く 本を別所に映さないと……！！」

辺り構わず暴れ始める、〈虫の姿を模りし魔力〉の群れ。

来館者の 一人

「やんのかぁ……　やんのか、おめえっ！！？」

魔力の虫のうちの数匹が、来館者たちに襲い掛かる。

ところが、人々を襲わんとする魔力の虫たちは

既のところで勢いを失くし、次々と虚空に消え去っていった。

人々に危害が及ばない理由は、〈りんの神通力〉にある。

彼女の神通力に備わる性質の 一つ、『抑制』。

その性質が〈沙夜の魔力〉を収縮させ、無力化を成し遂げるのである。

りん

「うぅっ……　ひぃ…………」

だが、《力の持ち主》が虫を苦手としており、その目が魔力を見据えられない都合上、

館内を暴れ回る〈全ての魔力〉、及び術者を無力化させることまでは叶わない。

然る間、『館内の あらゆる書物』が 魔力の虫たちに蝕まれていく。

被害を抑える為、怯える彼女を救う為、

沙夜たちとの交戦を始めた真理子。

＂現在の彼女＂は、身軽さを活かした『踏み付け』と『アッパーカット』以外に

もう一つ 攻撃手段（※または、技術）を有しているのだが、

それは…… >>67 or >>68 or >>69

[67 二次元好きの匿名さん 25/03/11(火) 16:12:09]

木槌(ハンマー)とそれを武器として振るう技術

[68 二次元好きの匿名さん 25/03/11(火) 16:14:04]

ファイアボール

[69 二次元好きの匿名さん 25/03/11(火) 16:18:00]

身体が大きくなる魔法

[70 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/11(火) 16:32:11]

──────────────────────

幾つもの冒険を重ねて会得した、＂救世主としてのスベ＂。

１．ハンマー（>>67）

２．ファイアボール（>>68）

３．身体の膨張（>>69）

真理子は物忘れが激しく、現在〈全ての戦術〉を用いることまでは できない。

そんな彼女が今、〈徒手空拳〉以外に備えし戦術とは……dice1d3=3 (3)

[71 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/11(火) 21:00:03]

────────────────────

真理子が持つ＂冒険心＂は、並大抵のものではない。

数々の冒険の最中、〈体に影響を及ぼす様々な茸〉を物怖じせず口にしてきた 真理子。

そんな彼女は、いつしか〈自らの大きさを操る魔法〉を体得するに至った。

その魔法は強大であり、＂平常時から１０倍程の体格＂と化した際には

『数多の脅威を物ともせずに征圧できる、〈極めて屈強な状態〉』への変容を遂げられるのだ。

だが、真理子は〈屈強な状態〉になる決断は下さなかった。

現在の戦場は 図書館の内部、つまりは『室内』であり、

巨人と化して暴れてしまえば 倒壊に及ぶ危険性があるためである。

それ故、真理子は平常時dice1d100=15 (15) +100cm程の身の丈を

『倍加させた程度』に留めながら、臨戦態勢に入ったのだが……

＂実体を持たぬ＂魔力の虫を相手に、為す術なく負けてしまった。

さよ→無意識

〔いい気味だ、七種と パチモン……！！　＂書物の実物＂が失われるのは 惜しいけどね……

　〈死蔵ノ蟲〉が取り込んだ物の情報は、全て脳に刻まれるから問題は無いんだよ……！！〕

そして、〈Perio Dream〉から 全ての書物が失われることとなった。

さよ

「ﾍﾍ……　『他者の心を踏み躙る罪』の重さ……　思い知ったでしょ……？

「アンタの罪の重さは、どんなもんだろーね？　＂ネクロマンサー様＂？」

[72 二次元好きの匿名さん 25/03/11(火) 21:16:14]

かなり小柄だな……

[73 二次元好きの匿名さん 25/03/12(水) 01:13:44]

貴重な蔵書が……

[74 二次元好きの匿名さん 25/03/12(水) 07:57:11]

これを機に改心してほしいな

[75 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/12(水) 08:01:02]

憩いの場から一変、『様々な負の感情が支配する戦場』と化した空間に、
水色の長髪に山羊のツノを携え、羽衣のみを身に纏いし女性が顕現する。


りん
「《がらてあ》はんっっ、なんぼなんでも 遅すぎますえっっ！！！！！」
ガラテア
「ゴメンねー……。でも、今回に関しては
　＂すぐには教えられない事情＂が あってさー…………


さよ→無意識
〔ア、アレが《ガラテア》……！！？？　どう見ても＂悪魔＂だよね、アレ……！！？
　え……　つまり、七種さんは『悪魔に誑かされて、配下に下ってしまった』ってだけ……？？
　じゃあ、彼女そこまで悪くなくない……？？！　純粋だから騙されてるとかでしょ、多分……？
　マズい……　もう絶対に 仲良くなんてしてもらえない……　どうしよ……

ガラテア
「どうもしなくていいよー。
　アンタなんかを リンの友人になんてさせないからさ？」

さよ
「ﾖ､よ、読むなッッ！！！！！
　＂お前ら＂は、すぐ 他者の思考を盗み聞きしようと……！！！
ガラテア
「じゃー、正々堂々 お話しする？
　したとこで､アンタの罪と＂アンタへの罰＂は絶対に変わらないけどね」

さよ→無意識
〔や……　やるしかないか…………　〈アレ〉を…………！！！〕

[76 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/12(水) 08:01:46]

登場人物たち　その３
────────────────────

女神ガラテア（第一主人公）

頭に 山羊のツノを生やした、悪魔のような風貌の神様。
毒が効かず、さらに血の巡らない〈特異な体〉の持ち主。
《転生者Ｘ》との交戦時に付けられた〈消えない傷〉を右手に持つ。

責任感が強く、自身が転生させた〈八百名以上に及ぶ転生者〉との
交流を続けているが、現在は『七種家三女の誘拐事件』をきっかけに
《七種鈴》や 彼女の家族と過ごす時間が 大半を占めるようになった。

ギリシア神話に於ける至上神、《ゼウス》の配下に身を置く神々の一柱。
百数十年前、上司的存在の神（※未登場）からの誘いに応じ、
〈転生担当課〉に所属する身となった。彼女が用いる〈時空超越の術〉は
自力で会得したものではなく、就任記念に＂上位の神から賜った力＂に過ぎない。

上述の力に加え、〈水を生み、操る力〉、 〈怪力〉、 〈変身（※水に関する存在のみ）〉、
〈神通力の付与、及び増幅〉等、＂神様らしい術＂は大体会得しているらしい。
ただし、力の加減を苦手とするが故に『災害の原因』となったり。
都の復興作業に（実時間にして）二十年以上も掛けたり。と、かなり不器用な神様でもある。


※３話終了時点での未回収要素
　【主軸となる人間関係】　　転生させた人間のことは最期まで手助けし観察する
　【特に守ってほしい設定】　非常に強力な荒ぶる神　そのルーツは神話に語られる大怪異らしい

[77 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/12(水) 11:42:35]

『この日三度目の決意』を固めた沙夜。

彼女の体から〈魔力〉が湧き上がり、館内全体へと広がり始める。

りん→ガラ

〔が、がらてあはん……

　なんや『えらい異様な雰囲気』に なってきとるけど…………〕

ガラテア→鈴

〔気にしなくていいよ。所詮＂魔力＂だから。

　と言うか、あの子くらいなら《アンタ》でも抑えられるはずでしょ？〕

りん→ガラ

〔堪忍え……　こおろぎ以外の虫は、未だに克服できひんくて……〕

ガラテア→鈴

〔まー、アタシも＂クワガタの彼＂にビビったりもしたし、強くは言えないんだけどねー……〕

ガラテアは、背中側から りんを抱きしめた。

ガラテア→鈴

〔《アタシ》が付いてるからさ。皆の為にも 頑張ろうぜ？〕

りん→ガラ

〔…………おおきに、がらてあはん……♪〕

女神からの励ましを亨け、巫女もまた決意を固める。

さよ

「絶望しろ、悪魔ッッ！！！！

　〈冥棺・出穢土【メイク・アンデッド】〉！！！！！」

ガラテア

「リン、見せてやりなッ！！！　＂あの日＂から修行を続けて得た

『dice1d9999=4752 (4752) × dice1d3=1 (1) （※）』+五十八万 パワーに及ぶ、〈アンタの力〉をさッ！！！」

（※１．100／２．200／３．300 ）

[78 二次元好きの匿名さん 25/03/12(水) 13:59:43]

神の怒りに触れたか…
ネクロマンサーさんどう対抗するのかな

[79 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/12(水) 15:01:02]

沙夜が〈魔法〉に通ずる語句を唱えるや否や、

彼女の魔力が〈様々な歴史上の人物たち〉の姿を模り始める。

さよ

「偉人共ッッ、《悪魔》を討ち滅ぼせッッ！！！！！」

傑物たる人々をなぞらえし魔力の数々が、ガラテアへと襲い掛かる。

さよ→無意識

〔あ、あれ……　＂力＂が…………！！？？〕

だが、身に宿すものを含む〈沙夜の全ての魔力〉は、

りんが有する〈１０５万５２００相当の神通力〉を以て

忽ちに勢いを失い、次第に消失を迎えていった。

さよ→無意識

〔何故……　ハデス様より賜った、〈比類 無き魔力〉のはずなのに……！！？？

ガラテア→沙夜

〔アンタをこの世界に転移させた存在が、まさか《ハデス様》とはね……。

　まー、大した力も与えてない辺り、何かしら事情がおありなんでしょうけど……〕

さよ→ガラ

〔た、 ＂ 大 し た 力 ＂ じ ゃ な い……ッッ！！！？？〕

ガラテア→沙夜

〔アンタの魔力、〈dice1d9999=8341 (8341) パワー〉ってとこかな？

　＂この世界を出自とする人々にとっては＂、確かに尋常じゃない力だろうけどねー。

　天恵を享けし者に宿る〈大きな神通力〉の前では、取るに足りないものと言わざるを得ないよ。

　ちなみに、この世界を出自とする《あるメイドさん》が いるんだけどさ？

　その人の魔力、〈dice10d9999=9857 5687 8192 921 2542 9025 7728 5239 967 106 (50264) パワー〉だったりするんだよねー〕

[80 二次元好きの匿名さん 25/03/12(水) 17:24:00]

正に桁違いの実力差
もうネクロマンサーさん命乞いした方がいいな

[81 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/12(水) 20:59:50]

『あの《ハデス》から力を授かりし《異世界転移者》』。
その事実に優越感を抱き、この世界で驕り高ぶっていた沙夜。

そんな彼女の『自尊心』が、立ち所に崩れ去った。


さよ
「ﾋｯ……ﾋｯｸ…………　ｳｩ……　ｳｳｩｩ…………」

りん
「がらてあはん……　ねくろまんはんが、かわいそうや……。
　あてが 仲良うしたらええだけやろうし、
　これ以上 いけずせんといてあげておくれやす……」
ガラテア
「え、いいの……？？　アンタを虫で怖がらせるようなヤツだけど……」
りん
「あれは、魔法が 偶然『そういうもん』やったってだけやろうし……
ガラテア
「それに、彼女は〈この図書館〉の書物を全て消し去った＂大罪人＂でしょ？
　そんなやつに、情けを掛けなくてもいいと思うんだけど……

来館者たち
「そうだ……っ！！！　俺たちの憩いの場を 壊しやがって…………！！！」
「女神様。奴に＂天罰＂を下してやってください」
「普通に『器物破損』ですしぃ？　妥当な処遇ではないでしょうかぁ？？」

さよ
〔もう……　終わりだぁ…………〕

そんな中。憎悪の念を抱く人々に、一人の女性が語り掛け始めた。

[82 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/12(水) 21:00:16]

ライラ
「みなさん。確かに、彼女は『人々の様々な思いがこもった、大切な書物』を
　跡形もなく消してしまった、罪の重い人だと思います。
　ですが、元はと言えば《がらてあ様》が
　鈴さんに『友達を作るな』とおっしゃったことが、騒動の原因らしいんです」

来館者たち
「え……！！？」

この世界の人々は、以前発生した〈世界的な大事件〉をきっかけとして
『初対面の相手は拒まず、友好的な交流を心掛けよう』という意識が根付き始めている。
その流れを生み出した者の＂一柱＂こそ、他でもない《女神ガラテア》であり、
加えて、ガラテアは現在《この国の教育長》の役目を担う身でもあった。

『そんな彼女が、人々の交流を阻む発言をした』と思い込む来館者たち。
彼らからの『幻滅を窺わせる視線』が、ガラテアへと送られる。

ガラテア
「え、ちが、そういうことじゃなくて……
追い討ちを掛けるかの如く、真理子が 説得の言葉を述べ立てていく。

ガラテア
「…………この度は、誠に申し訳ございませんでした……」

遺恨を残しながらも、＂来館者たちは＂お情けで沙夜を許すことにした。


りん
〔がらてあはん……　なんぎやなぁ…………〕

[83 二次元好きの匿名さん 25/03/12(水) 21:51:35]

魔法で何とかならないかな

[84 二次元好きの匿名さん 25/03/13(木) 01:45:39]

アレクサンドリア図書館の後を追ったか……
本は何かのデータとして残ってたりしないかな？

[85 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/13(木) 07:57:15]

ガラテア→鈴
〔アタシ、信仰心を集めなきゃなのにねー……　ﾊﾊｯ……〕
りん→ガラ
〔あても協力するさかい、一緒に みなさんの誤解を解いていきまひょ……！〕


さよ
「ｴ､ｴｯﾄ……　ｻｷﾎﾄﾞﾊ､ ﾓｳｼﾜｹ ｺﾞｻﾞｲﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ…………」
りん
「ねくろまんはん。確かに、あんさんがしてもうたことは
　『庇うわけにはいけへん、重すぎること』どすけど、
　あんさんの気持ちも考えへんで、＂保留＂やなくて
　お断りを申し上げてもうた あてにも非はあるんよ。

　そやから、必要以上に ねくろまんはんを責めたりしいひんし、
　むしろ、ねくろまんはんを追い込んでもうた お詫び…………
　＂お詫び＂やないな……。あてからの『不躾なお願い』、聞いとくれやす。


　ねくろまんはん。『あんさんが よろしかったら』どすけど､
　今後、あてと 仲良うしていただけへんどっしゃろか？」


さよ
〔……………………え、あれ……？？　私、皆から許されたどころか、
　七種さんから『交友のお誘い』を受けちゃってる……？？！
　アレだけやらかしたのに……？？　え、いいの……　幸せになっちゃって…………？？


　や、や っ た あ あ あ あ あ あ あ…………！！！！！〕

[86 二次元好きの匿名さん 25/03/13(木) 11:21:22]

ねくろまんさーさん良かったな

[87 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/13(木) 12:04:12]

りんの誘いの言葉により、悲嘆に暮れる心が救われた沙夜。
感涙に咽ぶ彼女を見て、真理子とライラは微笑みを浮かべる。


これにて、一件落着…………とはならず、



「君達。これは 一体どういうことかね？？」


館員
「か、館長……！！！　実は、あの女性が……
ライラ
「あー……　おはようございますー、《ぴりお》さん」

事態収束を目前に現れたのは、
つい先程まで 自室で眠りこけていた、〈Perio Dream〉の館長 及び館主。

乾いた血を彷彿させる肌を『黒と青の背広』で覆う その身は、
身の丈 十尺（約３ｍ）を優に超える体格からなる『力強さ』を醸し出している。
巨体が支えし頭部には、端を尖らせた目縁。
その奥に宿る『紅蓮の如き眼球』が、ある一点を見据えていた。


ピリオ
「《君》かね？　私の楽園を消し去りし不届き者は」

さよ
「ア…………　アウ…………」

[88 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/13(木) 14:51:22]

りん
「あの、館長はん……　『彼女を許したって』なんて言わしまへんけど、
　元は言うたら原因は あてらやさかい、彼女のことを きつく責めんといてやっておくれやす……
ピリオ
「であれば、君の方を＂ 責 任 者 ＂と見て宜しいかね？？？」
りん
「えっ……！！！？　え、えっと…………！！
さよ
「いいえッ……！！！！　この度の一件につきましては、全て《私め》に責任がございますッ……！！！
　したがって、＂私にのみ＂相応の罰をお与えくださいますよう、何卒お願い申し上げますッ……！！！！

　…………　七種さん……！
　私に 交友のお誘いを持ち掛けてくださり、誠にありがとうございます……！
　その……　もしも、また 無事に 再会を果たせた際にでも…………

　私を、《友人》として お迎えしていただければと存じます…………♪」

りん
「ねくろまんはん…………」

さよ
〔……せっかく、七種さんと 友人になれそうだったのになぁ……。
　『自業自得』ってやつなんだろうけど…………　遣り切れないなぁ…………〕


ピリオ
「さて、どう＂けじめ＂を付けてもらったものかな」

ガラテア
「あのー、ピリオさん。彼女への罰について、アタシからの『提案』を聞いてくれませんかねー？」

[89 二次元好きの匿名さん 25/03/13(木) 16:16:17]

やっぱりペナルティあるのか…
まぁそりゃそうだけど

[90 二次元好きの匿名さん 25/03/13(木) 20:30:04]

蔵書を復元するのに手を貸せとかもありそう？

[91 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/13(木) 21:00:08]

ピリオ

「《女神ガラテア》ですか。ご提案とは？」

ガラテア

「彼女……　《根黒萬 沙夜（ねくろまん さよ）》っていうらしいんすけど、

　館内の書物が跡形もなく消失したの、彼女の魔法によるものなんすね？

　で、『魔法で取り込んだ物の情報は、彼女の脳に全て刻まれる（>>71）』ってことらしいんすよ」

ピリオ

「ほう……？？」

ガラテア

「実物こそ どうにもなりませんけど、『挿絵を含む、書物の内容』自体は

　彼女に『写本』させれば 取り戻せるはずなんすよねー」

ピリオ

「ふむ。『司法機関の手で＂重罰＂を突き付けてもらおうか』と、考えておりましたが、

　なるほど…………　幸い、『書物』以外は 全て無事の様子……。

　……ええ、それで＂手打ち＂にいたしましょう」

館長からの酌量を窺わせる言葉を耳にし、安堵感を覚える りんたち。

りん

「ほんまに……　ほんまに よかったわぁ……！！　ねくろま……

彼女の目に、狼狽する沙夜の姿が映る。

さよ

〔何で……！！？？　何で、アイツが＂あの魔法の性質＂を知ってんの……！！？

　あの魔法は、ハデス様から頂いた魔力の性質を利用して、

　私が この世界で生み出したばかりの〈オリジナルの魔法〉なのに…………！！？？

　…………　アイツ、まさか ＂ ず っ と 前 ＂から…………？！！〕

女神は、明後日の方向に視線を逸らした。

[92 二次元好きの匿名さん 25/03/14(金) 01:52:56]

お疲れ様です
うーむ、なかなかどうして気難しい子やな

[93 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/14(金) 07:30:56]

さよ→ガラ

〔ガラテアッ！！！！　お前、どの時点から ここに来ていたッ！！！！〕

ガラテア→沙夜

〔真正直に答えれば、『アンタが リンに話し掛けた辺りから』だね〕

さよ→ガラ

〔じゃあ、何で 書物が失くなっていくのを、黙って見ていたんだッ！！！！〕

ガラテア→沙夜

〔『神々の事情』ってやつ。悪いけど、アンタには教えらんないかなー〕

さよ→ガラ

〔ふざけるなッッ！！！！！　お前の所為で、私は……！！！！

ガラテア→沙夜

〔『リンの心身を苛む為に 暴れてやる』って判断を下したのは、紛れもなく《アンタ自身》でしょ？？

　自分本位なとこがあるアンタに 相応しい＂お仕置き＂だ。しっかりと、反省することだね〕

ピリオ

「それでは《根黒萬》。すぐに『写本の製作作業』に取り掛かってもらおう。

　是非とも、君の手で『dice1d9999=927 (927) 万 冊 の 書 物 』を蘇らせてくれたまえ」

さよ

〔……ッ！！！？〕

来館者たち

「良かったな。＂人生＂で償う羽目にならなくてよ」

「楽園の復旧、気長に待ってるぜ」

「だいぶ温情じゃねえの。女神様と館長に感謝しな」

りん

「えっと……　ねくろまんはん、お気張りやす…………」

[94 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/14(金) 11:46:30]

さよ

〔ガ、ガラテアァァァ…………！！！！！

　私の見立て通りだった…………　こいつ、間違い無く《悪魔》だ…………！！！！

　こいつに……　七種さんは誑かされて…………！！！！

　七種さん、待っていてください……！！！

　いつか、私が あなたの目を覚ましてあげますので…………！！！

　そして、ガラテア…………　いつか、いつか絶対に…………

　お前に復讐してやるッッッ…………！！！！！〕

これが、彼女とガラテアの間に悪縁をもたらした 出会いの一幕であり、

一連の応酬で生じた＂軋轢＂を要因に、後に『《七種鈴》争奪戦』が

度々繰り広げられることとなるのだが、ガラテアは その危険性を気に留めずにいる。

それが、ある勢力（>>12）への助力に繋がってしまうことも知らずに。

一方、騒動の結末を余所に、真理子は失意の中で思い煩っていた。

現在の彼女が有する『対敵への対抗手段』では

〈実体を持たぬ存在〉に為す術がなく、妹の救出に支障を来す恐れがあるためである。

そんな 真理子の心中を知り、憐れみの視線を向ける《女神ガラテア》。

真理子が抱える悩みを解決する為、女神は〈自身の術〉を用いて

一時的に世界の動きを止めた後、《ある者が身を置く世界》へと出向いて行った。

[95 二次元好きの匿名さん 25/03/14(金) 12:30:37]

でもまぁ1000万冊に満たないだけマシな方か

[96 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/14(金) 15:18:16]

────────────────────
ガラテア
「《ヘパイストス》さーーん！　《キュクロプス》さん、いますーー？？」
ヘパイストス
「あいつは 別件で忙しい。〈《転生者》とやらに与える力〉なら、俺が代わりに作ってやる」


《力出づる 炉 の神・ヘパイストス》。
彼は、母親の凶行から始まった（とされている）紆余曲折を経て、
『大いなる鍛冶屋として名を馳せる存在』と成った、ゼウスとヘーラーの息子である。

そんな彼は、『ある日を境に＂新生＂を果たした』とするゼウスからの任命を受け、
いつしか『転生候補者用の〈力〉を創造する役職』に就く身となっていた。
彼は現在、助手である《キュクロプス》と共に、
素性も知らぬ人々の為に〈力を生む鍛冶屋〉を生業としながら、日々を送っている。


ガラテア
「えーー……？？　ヘパイストスさんのほうですかー……？？」
ヘパイストス
「よくもまあ、工房主を前に 露骨に不満そうな声を上げられたものだな」
ガラテア
「いや まー、ヘパイストスさんも中々だとは思いますけどねー？
　『〈ものすごい力〉を生み出す』となれば、やっぱりキュクロプスさんのほうが……
ヘパイストス
「あいつの技術の成果が《某・転生者》を生み出した事実を、《依頼主》たる お前が忘れたのか？」
ガラテア
「う…………　確かに、そうなんですけど…………」

転生を担当した《あるクモ人間》の罪を回顧し、項垂れるガラテアだった。

[97 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/14(金) 19:33:06]

────────────────────
現在、恐らくホスト規制とは関係なく
当掲示板に繋がらない時間が、度々生まれておりまして……

お話の更新が行われる時間帯が
不定期となってしまう危険性があることを、予めご了承ください……
────────────────────

[98 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/14(金) 19:33:26]

────────────────────

その後、ガラテアは ヘパイストスに事情を説明するとともに、

〈真理子に与える力〉の製作依頼を持ち掛けた。

ヘパイストス

「しかし 何だ、あの娘は……　＂件の英雄＂の関係者か……？？」

ガラテア

「『他人の空似』ってやつですので、深く考えない方が いいですよー」

ヘパイストス

「…………ところで、ガラテア。能力に関する詳細な指定は、無いのか」

ガラテア

「あの子が 内に秘める〈神通力〉のことを考えますと、

　＂強大な力を、彼女に与えてしまっていいものなのか＂も 測りかねますのでー。

　今回はヘパイストスさんに 全てをお任せしますねー？」

ヘパイストス

（こやつ……　俺に 責任を押し付けようとしているな…………？）

真理子は、これまでの冒険の過程で『様々な魔法や技』を手に入れて（は失って）きた。

『金属と化す魔法』　『空高く跳ね上がる技』　『次元間を行き来するスベ』等。

それらは全て、冒険に臨む彼女を支えた〈頼もしい力〉の数々である。

そして この度、真理子は〈新たなる力（能力、魔法、体質など）〉を

神々より賜ることになるのだが、

その力とは……　>>99 or >>100 or >>101

[100 二次元好きの匿名さん 25/03/14(金) 19:35:59]

火の玉を放つ技
いわゆるパイロキネシス

[101 二次元好きの匿名さん 25/03/14(金) 19:37:21]

一定時間無敵になれる能力

[102 二次元好きの匿名さん 25/03/14(金) 19:40:25]

身につけると空を飛べるマントを出せる

[103 二次元好きの匿名さん 25/03/14(金) 19:57:13]

申し訳ありません
安価と被りました

[104 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/14(金) 21:00:45]

────────────────────

ヘパイストスの脳裏に浮かぶ、『３つの候補』。

１．『空飛ぶマント』の生成（>>99（※代替→ >>102）

２．パイロキネシス（>>100）

３．一定時間＂無敵＂になれる力（>>101）

ヘパイストスは それらの中からdice1d3=2 (2) を選び採り、

僅かdice1d24=3 (3) 時間程で 〈力の源〉を創り上げてみせた。

彼から 力の源を受け取ったガラテアは、

煩悶する真理子を救う為、足早に《テアスラの世界》へと舞い戻っていった。

キュクロプス

「……工房長。先程は、どなたと？」

ヘパイストス

「ガラテアだ。相も変わらず、〈人々〉を救いに周っておるようだな」

キュクロプス

「＂あの経験＂が有りながら、懲りませんな。彼女も……」

ヘパイストス

「……どうだ《シジマ》の件は？　お前の力で、何とかなりそうか？」

キュクロプス

「時間は掛かりますな。奴の遣り口が、些か＂面倒なもの＂でございます故…………

────────────────────

[105 二次元好きの匿名さん 25/03/15(土) 01:37:31]

おお、まさに鍛冶の神の贈り物に相応しい
そして結構仕事早いな

[106 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/15(土) 08:00:30]

ガラテアは、静止させた《テアスラの世界》を元通りにした後、

ヘパイストスから賜りし〈パイロキネシス〉の源を 真理子に与えた。

ガラテア

「……と言うわけで、それがアンタの〈新しい力〉ね？

　一応、アンタにも馴染みのある＂アレ＂の

　上位互換的なものには なってるから、そこは安心していいぜー？」

厚情による『施し』を為すガラテアに、真理子は感謝の意を示した。

ガラテア

「で、これから どうする？　アンタを＂帰郷＂させる手立ては 普通にあるけど、

　さらわれた《妹》ちゃんを 探し出さなきゃなんだよね？

　アタシとリンは、これから《この国》の首都近郊に帰るつもりなんだけどさ？

　『そんなアタシたちに付いて来る』か、『もう少し〈この町〉で手掛かりを探す』か、

　『自分の足で、当てもなく この国を旅して周ってみる』か。

　ピリオさんとこで得た情報を基に＂何か＂をしたり、どこかを目指してみるのもアリかもねー」

今後の方針を決する為、ガラテアの提案も考慮に入れて勘考する真理子。

『〈国の中核を担う場所〉でなら、多くの情報が手に入るかもしれない』。

『自身が漂着していたらしい〈迷休火山〉内部を、探索してみてもいいかもしれない』。

『そう言えば、〈Perio Dream〉の書物に記されていた＂アレ＂が気になる』…………

真理子が 熟考を重ねて導き出した、３つの方針案。

それは、『>>107』『>>108』『>>109』。

[107 二次元好きの匿名さん 25/03/15(土) 09:31:22]

ガラテアについていく

[108 二次元好きの匿名さん 25/03/15(土) 09:35:20]

この町で手がかりを探す

[109 二次元好きの匿名さん 25/03/15(土) 17:19:54]

自分の足だけで探しに行く

[110 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/15(土) 17:32:37]

────────────────────

１．ガラテアに同行する（>>107）

２．〈火山近くの町〉で手掛かりを探す（>>108）

３．当てもなく冒険の旅に出る（>>109）

ガラテアの提案に従う形で、今後の方針を絞り込んだ 真理子。

彼女はdice1d3=1 (1) を選び採り、自身の意向をガラテアに伝えた。

────────────────────

※アンカー進行の際の内容は、どのようなものでも問題はございません

────────────────────

[111 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/15(土) 21:00:02]

ガラテア
「よし。じゃー、一緒に行こっか。
　ライラちゃーん！　これからも《マルちゃん》たちと、仲良くしてやってねー！」

ライラ
「もちろんでーーす！！　がらてあさまー！　鈴さーん！
　真理子さーん！　みなさん、お元気でーー！！」


〈火山近くの町〉に住む 鬼のライバー、《ライラ》。
彼女との暇乞いを済ませたガラテアたちは、
帰還を待つ人々の下へ通ずる〈空間の裂け目〉へと歩を進めていく。

その先で出会う人々への＂期待感＂を抱きながら、
ガラテアたちと足取りを共にする真理子だった。


────────────────────

りんたちが暮らす《紅の島国》に於ける中央都市、〈都〉。
そこから少し離れた場所に位置する《鎮守の森》の中に、
社殿と隣り合う形で建てられた家屋こそが、七種一家の私邸である。

日が沈み行く最中、りんたちは我が家に帰着した……　わけではなく、
帰郷を果たした その足で、都の郊外に＂点在＂する〈学び舎〉へと向かっていた。
彼女らの目的は、『七種鈴の妹たちの お出迎え』である。


「お、りんと 女神様。お帰りー…………　な、なんや、＂その人＂……？？？」

[112 二次元好きの匿名さん 25/03/15(土) 21:23:46]

仲間がまたひとり

[113 二次元好きの匿名さん 25/03/16(日) 01:48:47]

イッツミー、マリコォ！

[114 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/16(日) 07:52:12]

りん
「ただいま、三女。……えっと、この方は《天堂 真理子》はん、っちゅう方なんよ」

真理子は、学び舎帰りの少女たちに 気さくな挨拶を行った。

三女
「どうも……　《七種 〇〇》です……」
青い子
「お、お初にお目にかかります、〇〇です……。
　七種さんとは、ありがたいことに懇意にさせていただいている身で……
三女
「硬すぎるて、《青》…………」

黄の子
「えと、初めまして……　〇〇です……」
紫の子
「……〇〇です…………」
真理子を相手に、こぞって 奇異の目を向ける少女たち。

ガラテア→真理子
〔この世界、『ゲーム作品のキャラクター』として《マウロ》ってキャラが いてさ？
　アンタの格好、そのキャラと すっごく似てるもんだから、
　皆には『マウロの真似をしてる女性』として映っちゃってるんだよね……〕

小首を傾げ、困惑を窺わせる表情を浮かべると同時に、
《自身に似ているとされるキャラクター》への興味を抱く真理子だった。

ガラテア
（＂バッタもん＂が流通しちゃったり、そっくりさんが来訪しちゃったり……。
　見る見るうちに 混沌としてきちゃったなー……　《テアスラ様の世界》…………）

[115 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/16(日) 07:52:48]

登場人物たち　その４
──────────────────────

三女（※未設定）

〈七種鈴の妹〉の一人である、１１歳の狐人の少女。（※＂狐度＂は、ご想像にお任せいたします）
使用言語は『父親譲りの大阪弁（に似た言語）』。７人の〈親しい友人たち〉を持つ。
何かとイタズラ好きな彼女だが、『思いやりの心』も持ち合わせてはいる模様。

〈反体制組織、黒虫義賊〉の構成員である《蜘蛛男》から暴行を加えられてしまい、
一時期は『四肢、並びに首周りの機能』が喪失した状態にあった彼女だったが、
努力が結実した《鈴》の神通力を以て、『五体満足の身』への回帰を果たすこととなった。
現在は『うっせき』を晴らさんとするかの如く、友人たちと過ごす日々を謳歌しているらしい。

─────

三女の友人たち　その１

青い子／出自に由来する＂ある事情＂により、極力丁寧な言い回しを心掛けている少女。
　　　　鎮守の森と、その周辺に蔓延る〈香草〉を苦手としている模様。

黄の子／忘れっぽい少女。

紫の子／〈変化〉のスベを備える少女。三女のことが大好き。
　　　　《女神ガラテア》を以てしても、彼女の気配は感じ取れないらしい。

[116 二次元好きの匿名さん 25/03/16(日) 11:36:17]

マウロも異世界で流行ったりするかな

[117 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/16(日) 12:14:43]

りん
「てか三女、あんた どっか行くつもりなん？」
三女
「《藍》ん家。あいつの症状、りんでも治せんかったやろ？
　藍のおかんが『寂しそうにしてる』ゆうから、
　うちら四人で見舞いがてら 泊まりに行くことなってな」
りん
「え！！？　いや、お友達想いで ええことや思うけど、許可は……？？
三女
「おかんには取った。やから、もうええやろ」
りん
「ん、んーー…………　まぁ、おはようおかえりな…………」

束の間に会話を済ませた後、〈三女たち〉は友人宅へと向かっていった。


りん
「……ほな、次は《なぎさ》のとこに 向かいますえ……！」

りんたちもまた、他の妹たちの下への途に就いた。


ガラテア→真理子
〔……正体が気になってるっぽいから、言っておくね。
　ご想像通り、《青い子》は鬼の子……　〈サケスキオーガ〉って一族の子だよ〕

[118 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/16(日) 15:14:47]

女神は、〈時空超越の術〉の 一つ＂時間遡行＂を駆使して得た
『《青い子》の身の上に関する情報』を、真理子に語り始めた。


ガラテア→真理子
〔あの子、元々は さっきの〈火山近くの町〉出身だったみたいなんだけどさ。
　彼女の父親……　《Ｂ》とするね？　いわゆる《反体制的思想の持ち主》だった彼は、
　思想に共感してくれる〈同士たち〉と共に、《青い子》ちゃんを連れて近くの山に移住したんだ。

　まあ、『＂《為政者》の都合で＂奥さんの命を奪われてしまった』みたいだから、
　反体制的思想になること自体は止むなしだけど……　子供を巻き込もうとしちゃったんだね、彼…………

　で、Ｂたちは〈紅の島国に於ける 為政者たち〉の討滅、及び中央政府の転覆を図って
　都に聳え立つ〈城〉に襲撃を仕掛けたんだ……　けど、結果は『＂惜しくも＂惨敗』。
　と言うのも、彼らは〈大いなる力を持つ為政者たち〉を相手に善戦してはいたんだけど、
　〈同士〉の 一人だった《Ａ》の裏切りに起因して、たちまち壊滅していった……　ってところでね……。

　結局、Ｂは＂その身を以て償う＂ことになったんだけど、為政者たちの怒りは収まらなくてね。
　計画に関わってない《青い子》ちゃんの命をも奪おうとしたその時、Ａが止めに入ったんだ。
　Ａが〈同士たち〉を裏切った理由は、まさに『青い子ちゃんの将来を護る為』ってことみたいでさ。
　「奴等を壊滅させた俺に免じて、こいつは見逃してやってくだせえ」って、為政者たちに掛け合ってたよ。

　そして、為政者たちがＡの願いを聞き届けて、＂今＂に至る。ってとこかな。
　青い子ちゃんは現在、為政者たちの管理下のもとで暮らしてる身なんだけど、
　時折 顔を見せるＡ……　名を《アルチュー・ド・サケスキー》とする
　＂父親代わりの彼＂の帰りを心待ちにしつつ、お友達と一緒に 日々を楽しく過ごしてるみたいだね〕


鬼の子たる青い子の身の上話を聞いた真理子は、寸刻の間 感傷に浸り続けた。

[120 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/16(日) 20:59:38]

────────────────────
その後も、『この世界が抱える様々な事情』について
《女神》を相手に 次々と尋ねていく真理子。
そんな彼女が ふと辺りを見回したところ、
どうやら目的地である〈水泳場〉には、既に到着している様子だった。

りん
「なぎさーーっ！！　そろそろ、帰り支度しいひんとあかんよーーっ！！」

なぎさ
「ごめーーん！！　もうちょっとだけ、待っとってーーっ！！」


りんの妹である《なぎさ》は、家族……　正確には〈姉妹〉のことを優先し過ぎる余り、
親しい間柄の友人を作ろうともしない『＂ストイック＂な 学び舎生活』を送っていた。

だが、ガラテアからの『思いやりある助言』をきっかけとして、
『交友の輪を広げる為に、努力を重ねる少女』として変容を遂げた なぎさ。
彼女は 今この時も、自身が所属する〈水泳部〉の部員数名と
水泳競技を通じた交友（？）を行っている最中にある。


青春の日々を送る少年少女たちを、優しげな瞳で見つめる真理子とガラテア。
そんな中、ふいに『巨大な水槽』から休憩所へと視線を移した真理子。

彼女の目に、《亀人の少女》の姿が映った。



＂亀人＂の少女の姿が、映ってしまった。

[121 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/16(日) 21:00:10]

登場人物たち　その５
──────────────────────

七種 渚【さえぐさ なぎさ】

〈七種鈴の妹〉の一人である、１６歳の狐人の少女。狐度は約五割一分（５１％）。
使用言語は『関西弁（に似た言語）』。水泳部の筆頭部員。８８人の友人（？）を持つ。
〈＂特異な＂霊力〉を宿しており、水泳の際にも霊力を織り交ぜながら泳いでいるらしい。

姉の鈴と、妹の《葵》が〈内に宿す神通力〉を目覚めさせていく中で、
『姉妹を護る為の力を持たざる身』に歯痒さを覚えた渚は、神通力の増幅をガラテアに祈願した。
だが、彼女自身に宿る〈霊力〉が『神通力の増幅』を阻害し続けており、
思った程の神通力を得られぬ状態にある渚の『うっせき』は、未だ晴らされずにいる。


〈神通力〉の性質は、現時点では『不明』。
３話終了時点での神通力は『7049』相当。

─────

渚の友人（候補）たち　その１

　亀人の少女／水泳部のマネージャーを務める少女。自身を『ぐず』だと思っている。
　　　　　　　理由は不明だが、渚のことが苦手らしい。
烏賊人の少年／伸縮自在（になった）な巨大イカを父に持つ、〈イカ人間〉の少年。
　　　　　　　物腰が柔らかく、海を護る為に身を犠牲にする程の正義感の持ち主だが、
　　　　　　　ガラテアは何故か《彼》に『底知れぬ恐怖心』を抱いている。

[122 二次元好きの匿名さん 25/03/16(日) 23:01:21]

イカさんなつかしい……あの画像は秀逸だった

[124 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 07:00:20]

《天堂真理子》は、亀に対して 甚だしい悪感情を抱いている（>>5）。

事の始まりは 彼女が『配管工』に就職して間もなく、初の現場作業に取り掛かっていた時のこと。

配管の点検、及び修理中に次々と現れた〈巨大な亀たち〉による妨害、

並びに 亀たちを撃退する過程で生じた『妹との（一時的な）軋轢』に起因し、

真理子は次第に＂亀という種族そのもの＂を拒絶するようになっていった。

一方、亀たち自身も〈天堂姉妹〉を相手に 敵意を向け始めていた頃。

亀の内の１匹に復讐を託された《ある魔王》が、〈石化等の魔法〉を以て世界の国々を征服し始めた。

事態を解決する力を有するdice1d2=1 (1) を手中に収め、万全の体制を人々に見せつけていく魔王と亀たち。

その後、天堂姉妹の手で魔王は討たれ、彼女らの活躍で 見事世界は救われたのだが、

世界征服が行われた＂きっかけ＂を知った真理子の『亀に対する悪感情』こそは、大きくなる 一方だった。

（※１．王女／２．王子）

幾度となく復活する魔王と亀たちによる〈魔王軍〉。彼の者共を征伐し続ける〈天堂姉妹たち〉。

２つの勢力間で争いが重なるに連れ、＂亀＂への悪感情を膨らませていく真理子。

とは言え、『幾つかの冒険の最中に〈親友となった亀たち〉』も存在するらしいのだが…………

視線の先に居る《亀人の少女》を前に、真理子の全身が硬直していく。

『《自分たちの世界》と、この世界は違う』。窘める理性と、敵意を示す本能。

彼女の脳裏に顕現する、自制心と敵害心。

真理子は、亀人の少女にdice1d2=1 (1) 。

────────────────────

１．気さくな挨拶をした

２．襲い掛かった

[125 二次元好きの匿名さん 25/03/17(月) 09:46:55]

良かった……そこまで分別つかないわけじゃなかった

[126 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 11:48:35]

亀人の少女

「えっ！！？　は、え、えっと……！！　うぅ…………」

どうにも臆病であるが故に、顔を隠してしまう亀人の少女。

そんな彼女に打ち解けてもらう為、

真理子は注目を促した後に『ある物』を提示した。

亀人の少女

「え……？？　こ、これは…………？」

『お近づきの印に』と、贈り物である意図を伝える真理子。

矢継ぎ早に自己紹介を行い、親交を結ぼうとする真理子だが……

亀人の少女

「えっと……　あ、赤の他人から、物を貰うわけには まいりませんので……

申し訳なさげに顔を隠そうとする、亀人の少女。

彼女から注目を惹き続ける為、真理子は露骨なまでに『悲しげな表情』を浮かべてみせた。

亀人の少女

「…………ど、同時に、人様からの好意を

　無下にするわけにも まいりませんので……！！」

少女は意を決し、真理子から『ある物』を受け取った。

亀人の少女

（嬉しい…………♪）

亀人の少女への贈り物は、どうやら彼女を喜ばせる物だったらしい。

それは、後に 彼女ら同士の結び付きを強くする『掛け替えのない宝物』へと変容していくのだが、

真理子が少女に贈った『ある物』とは…… >>127 or >>128 or >>129

[127 二次元好きの匿名さん 25/03/17(月) 18:05:42]

花

[128 二次元好きの匿名さん 25/03/17(月) 18:08:35]

スター(の形のチョコレート)

[129 二次元好きの匿名さん 25/03/17(月) 18:19:36]

恐竜の形のクッキー

[130 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 18:22:41]

────────────────────

後に、真理子と亀人の少女の間に

生まれる絆を＂絶対のもの＂とする『ある物』とは。

１．花（>>127）

２．星型のチョコレート（>>128）

３．恐竜クッキー（>>129）

『dice1d3=2 (2) 』。

────────────────────

[131 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 20:58:26]

出自に起因する『鈍臭さ』を気にする余り、
過度に自虐を繰り返すようにになってしまった亀人の少女。

そんな彼女を＂さりげなく＂励まし、
言葉を交わす中で見つけた『長所』を それとなく伝える 真理子。
真理子の想いに応えるように、亀人の少女は彼女の手を掴む。

水泳場の片隅で、また１つの『友情』が生まれた。


ガラテア
（……彼女なら、きっと カメちゃんと なぎさちゃんの……

りん
「がらてあはん！　天堂はん！　次は、《あおい》のとこ どすえ！」
ガラテア
「おー、なぎさちゃ…………　アレ？　もしかして、なぎさちゃんも……？？」
なぎさ
「あ、はい……。《人鳥人【じんちょうじん】》への お見舞いです……。
　今日は烏賊人と一緒に、彼のとこに泊まる予定でして…………」
烏賊人の少年
「ご安心ください。渚さんの身は、何があっても お護りいたしますので」
なぎさ
「「自分の身くらい守れる」言うてんのに…………。
　
　それじゃー、亀人ーー！　また明日なーー！」

亀人の少女
「え！？　えっと……　お、お気をつけて…………」
彼女が なぎさと打ち解ける機会は、まだまだ先のお話。

[132 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 20:58:48]

────────────────────

少年少女との暇乞いを済ませ、りんたちは水泳場を後にする。
次に 彼女らが その足で赴く場所は、
あおいが通う〈学び舎〉……　ではなく…………



猫人の友達
「がらてあちゃーん。＂《ぶれすさま》、しばいてー？＂」
猫人の母
「ね、ねこちゃんっっ、何 言ってんのっっ！！！！？」
猫人の友達
「だって、ぶれすさまのせいで
　あおいちゃんと あそべる時間、へってるもん……」

ガラテア
「……　ブレスさまー……？　なるべく、
　子供たちの時間をうばわないであげられませんかねー……？」
転生者Ｐｒｅｓ．
「女神ガラテア。貴女が《教育長》の務めを放棄しなければ、
　＂彼女＂が子供らしく過ごせる時間も 捻出できる筈なのだがな」
ガラテア
「ウ……　そ、そりゃそうだけど…………


現在、真理子は《紅の島国》に於ける為政者たちの公邸、
並びに立法機関、攻防一体の軍事施設としての役割を内包する建造物。
《機紅城【きこうじょう】》の内部にある一室、〈教育長室〉に来ていた。

[133 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 20:59:21]

登場人物たち　その６

──────────────────────

七種 葵【さえぐさ あおい】

〈七種鈴の妹〉の一人である、６歳の狐人の少女。狐度は約七割七分（７７％）。

使用言語は『関西弁（に似た言語）混じりの標準語』。

紅の島国の首脳たる《転生者Ｐｒｅｓ．》の命により、ガラテアと共に《教育長》を務めている。

出自や境遇が原因で友人ができずにいた葵だったが、

身の上に同情したガラテアの手により〈神通力〉が大きく増幅して（しまって）以降、

葵が見せる＂奇跡＂の数々に魅了された子供たちを中心に、数多くの友人が生まれることとなった。

だが、その神通力を原因に、紅の島国に於ける国防総長たる《転生者Ｘ》に

命を狙われる身となってしまったはずなのだが、

どうやら転生者Ｐｒｅｓ．のおかげで＂彼女の無事は＂保証されているらしい。

〈神通力〉の性質は『奇跡』。

３話終了時点での神通力は『３４３万７４２２』相当。

─────

葵の友人と親御さん　その１

猫人の友達／〈そふぁみこ〉というアニメ作品が好きな少女の一人。

　　　　　　何かと礼儀知らずで厚かましいが、友達思いな子ではある模様。

　猫人の母／《国防隊・公務支援課》に勤める女性。娘に手を焼くdice1d9=1 (1) 児の母。

　　　　　　ある一件を経て、《桑野》という国防隊員を気に掛けている、桑野の先輩。

[134 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/17(月) 20:59:44]

登場人物たち　その７

────────────────────

転生者Ｐｒｅｓ．（通称、ブレス）

紅の島国に於ける首脳、並びに国家元首の代理人たる《代皇帝》の座に就く者。

テアスラの世界に〈竜人〉として生を享けた《異世界転生者》。現在dice1d10=9 (9) 00歳。

自国民からの支持率は１００％とのことだが、言わずもがな〈彼の能力〉による産物である。

ガラテア曰く、『神通力は〈４８１万〉相当』らしいが、

女神ガラテアを＂未熟者＂と称し、高圧的な姿勢で応対する底知れぬ人物でもある。

そんな彼も、＂竜としての恐れ＂を《ある者》に対して抱いている模様。

─────

転生者Ｄｒ．（通称、ドク）

紅の島国に身を置く《発明王》。（実態は、自身の能力に頼りっきりの＂似非発明家＂である）

二度目の生を亨けた２０年前から現在に至るまでの間に、

様々な＂技術革新＂をこの世界にもたらし、《混沌とした世界》に仕立て上げた張本人である。

《転生を担当した存在》から賜りし力は、〈夢生造【ムセイゾウ】の術（を実現できる力）〉。

Ｄｒ．曰く、『生命無き物を＂想像通り＂に＂創り変える＂ことを可能とする術』とのこと。

神通力は〈３１０万〉程だが、上記の力で生み出されし代物が

世界中に普及してしまっており、彼が命を失った際に及ぶ影響は未知数となっている。

故に、ガラテアからの＂神罰＂を受けることもなく、彼は二度目の人生をのうのうと過ごしていた。

[136 二次元好きの匿名さん 25/03/18(火) 02:15:33]

これだけの人材が揃ってるなら大抵の事はなんとかなりそう

[137 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/18(火) 08:05:50]

あおい

「待ってて……　うち、がんばってるから…………」

ガラテア

「あおいちゃんっ、今日は もういいからっ！！」

転生者Ｐｒｅｓ．

「『いいから』ではない。彼女に代わり、貴女が職務に就き給え。

　《教育長》たる貴女や葵が『為すべき職務』を怠れば、

　其の皺寄せは 間違いなく〈此の国の 児童全て〉に到来しようぞ」

ガラテア

「ブレスさま……　アタシ、「細かい作業は苦手なんです（>>76）」

　って、先日お伝えしたはずなんですけどー…………？」

真理子は、Ｐｒｅｓ．に

『年端も行かないこどもを働かせるのは、どうなのか』と苦言を呈した。

転生者Ｐｒｅｓ．

「先日発生した『或る事件』に於いて、前任者が＂神罰＂を受けて仕舞ったものでな。

　我が国の教育機関を崩壊させぬ為には、《新たなる教育長》が必要となる。

　然し、件の前任者が＂曲がり形にも＂偉大な教育長で在ったが故に、

　後任者には品位や風格……　否、『至大なる説得力』が求められるものだ。

　其処で《後任候補》と成りし者こそが、『前任者に引導を渡せし 張本たる者』であり、

　尚且つ『民衆に信頼を寄せられし者』たる《女神ガラテア》。

　或いは、『前任者を敬愛する者』であり、『慈愛の心に満ちし者』であり、

　『奇跡を以て、件の騒動を終結に導きし者』たる《七種葵》。以上、両名だ。

　我輩の見立てに異議が有るならば、是非とも『対立候補』を示してくれ給え。

　尤も、常人であれば『前任者の威名』が重圧と化し、心労に因り 床に臥す結果となろうがな。

　其れとも、＂貴様が＂新たな教育長にでも成ってみせるか？」

真理子は、彼の誘いdice1d2=2 (2) （※１．に乗った／２．を断った）

[139 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/18(火) 11:42:04]

『この世界の人間ではない自分が、
　無責任な言動をとるわけにはいかない』
真理子は自制心を働かせ、
Ｐｒｅｓ．による『挑発の意を込めし勧誘』を謝絶した。

転生者Ｐｒｅｓ．
「然らば、＂余所者＂の貴様は 尚更に慎まねばならん。
　事は『此の国の未成年者の将来、及び＂人生＂』に関わる問題だ。
　半端な倫理観は、却って児童等を不幸にすると知れ」


ガラテア
「……　わかりましたよ…………　アタシが あおいちゃんと交代しますので、
　あおいちゃんの方は、もう お家に帰してあげてくれませんかね……？」
転生者Ｐｒｅｓ．
「女神ガラテア。＂此れ＂は、貴女の為でも有るのだ。
　貴女が『力の加減』や『繊細な作業』を苦手とするが故に、
　何時ぞやの＂水害＂を発生させた事実を 努努【ゆめゆめ】忘れ為さるな」
ガラテア
「ええ……　＂あの時のこと＂は、深く心に とどめておりますとも…………

　そういうわけだから、あおいちゃん、リン、真理子……。
　三人は、〈空間てんい〉で お家に帰っちゃっていいからねー……」
あおい
「がらてあちゃん……　だいじょうぶ……？？」
ガラテア
「ダイジョーブ……　って言ったら、『うそ』になっちゃうけどねー……？
　『あおいちゃんは がんばってるのに、アタシは にげてばかり』なんて、ダメだからねー……」

友人の為を想い、苦手分野に向き合う覚悟を決めたガラテアだった。

[140 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/18(火) 14:52:58]

猫人の友達
「ねーーっ！！！　あおいちゃんの お仕事、終わったんでしょーーっ！！？
　いっしょにあそびたあああああいいい！！！！」
猫人の母
「ねこちゃんっ！　気持ちはわかるけど、今日は もうだめっ！
　明日 いっぱいあそぶためにも、早く お家に帰ろっ！　ねっ！？」
猫人の母娘は、暇乞いも程々に家路に就いた。


あおい
「ねこちゃーーん！　またねーー！」


ガラテア
「……　それじゃー、皆……　明日の朝、また会おうねー…………」
りん
「がらてあはん……　あんまり、無理しすぎたら あきまへんえ……？」
あおい
「がらてあちゃん、がんばれーー……！」
真理子は一礼を以て、『少女の為に』と意気込む女神に敬意を示した。

ガラテア
「ヘヘ……　皆、ありがとねー……。真理子、後はリンの言うことを聞きなね……？

　……それじゃー、さっさと〈空間てんい〉を……


「ちょっと待てええーーいッ！！！」

教育長室に、拡声機越しの大音声が届いた。

[141 二次元好きの匿名さん 25/03/18(火) 15:08:36]

おお、あなたはまさか……

[142 二次元好きの匿名さん 25/03/18(火) 16:26:49]

……誰やろ

[143 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/18(火) 21:00:01]

ガラテア

（うわ…………）

あおい

「どくさま……！！　こんばんは……！」

転生者Ｄｒ．

「おー、あおいちゃーん！　お仕事、終わったのかい？」

あおい

「んん……！　がらてあちゃんが、交代してくれたんです……！」

転生者Ｄｒ．

「へー、ご苦労なこっすねーー？」

突如として現れた、『物々しいロボットdice1d9=3 (3) 体を引き連れる、

白衣を着崩した軽薄そうな男』を前に、真理子は警戒心を強める。

ガラテア

「えっと、ドクさま……？　いったい、どのような『ご用』なんすかねー……」

転生者Ｄｒ．

「えー、へいへい。七種姉妹や女神様のお時間を奪うのも本意じゃねーですし、

　ささっと＂要望＂をお伝えしましょうかね〜。

　そこの《天堂真理子》。一旦、俺に預からせてもらえませんか？」

自身の名前を知る＂初対面＂の人物に、驚愕の色を隠せぬ真理子。

ガラテア

「dice1d2=2 (2) （※１．駄目に決まってるでしょ？？／２．……ええ、構いませんよ）」

[144 二次元好きの匿名さん 25/03/18(火) 22:16:04]

これが後のドクターマリコの誕生に繋がったりして

[145 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 00:48:08]

何かマリコに伝授するとか？

[146 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/19(水) 07:40:24]

ガラテアが告げた『予想だにしない返事』を耳にし、目を丸くする真理子と りん。

転生者Ｄｒ．
「いやー、話が早くて助かりますぜー。お礼と言っちゃなんすけど、
　〈事務作業が 劇的に捗る機械〉的なもんを＂すぐに＂製造しますんで、少々お待ちをー〕

りん→ガラ
〔が、がらてあはん、ええんどすか……？？
　あんさんから 話 聞いた感じ、どく様には＂けったいなとこ＂が……
ガラテア→鈴
〔たぶん、大丈夫。アイツ、敵対さえしなければ 割と話は通じるっぽいし、
　もし『怪しい素振り』でも見せようものなら、
　その時は責任をもって《アイツ》に罰を下してやるからさ〕
りん→ガラ
〔そやけど、今は＂まもるくん＂も……

転生者Ｄｒ．
「ほい、完成。 〈コレ〉 あげますんで、
　『この件での貸し借りは ナシ』ってことで、よろしくっすー。

　つーわけだ、天堂真理子。ぼさっとしてねーで、付いてこい〕

ガラテア→真理子
〔ダイジョーブだって。今は、アイツの要求に従っときな？
　『非人道的なこと』を求めてきたら、その時は突っぱねればいいだけじゃん。

　大丈夫。もし、何かマズイことが起こりそうなら、強く『救いの手』を求めてみてよ。
　神々の皆様が無視しても、《アタシ》は絶対に見捨てたりしないからさ〕

女神からの説得に応じ、真理子は渋々と《Ｄｒ．》に随行していった。

[147 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/19(水) 11:45:12]

────────────────────

真理子がＤｒ．に連れられて やって来たのは、《機紅城》の地下深く。
正確には、都の地下に広がる〈ドクの広大な実験室 兼 私室〉だった。


転生者Ｄｒ．
「じゃ、なる早で『用件』を伝えるぜ？
　天堂真理子。これから先、俺が〈妹の捜索に役立つ品〉を 適宜 創り出してやる。
　その代わり、お前には《この世界》に於ける 様々な土地や生物等の調査、
　所謂『世界規模のフィールドワーク』ってヤツをやってほしいわけよ。

　『なんで、こちらの事情を知っているのか』って？
　単純な話さ。この世界、あらゆる『機械群』や『娯楽用品』が普及してるんだけどよ。

　〈＂俺の能力＂で生み出した それら〉を通じて、人々が抱える事情は 全て筒抜けなのさ」

依頼主からの説明を受け、真理子は 尚も唖然とせざるを得なかった。

転生者Ｄｒ．
「『それができるなら、世界各地の調査なんて必要ないのでは』
　と思うだろうが、こっちは そう単純な話じゃねーのさ。
　つーのも、〈科学の産物を前には、一切 姿を現さない奴ら〉ってのも存在するらしくてよ。

　連中が〈どういう奴ら〉か 知っとかねーと、
　俺が生み出した創造物に 起因して、何かしらトラブルが起こるかもしれねーだろ？
　だが、肝心の そいつらが 俺の眼前に現れないとなりゃ、対策の施しようもねー。ってこった。

　そこで、行く先々で＂何かしら＂に巻き込まれてしまう、
　『物語の主人公』っぽい素質を秘めてそうな《お前》の出番。ってわけだ」

[149 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/19(水) 14:49:47]

転生者Ｄｒ．

「あ？　『そういった事情なら、

　《女神ガラテア》が 協力してくれるんじゃないか』……　って？

　……まー、なんだ。色々事情があんのよ、こっちにもな。

　詮索すんなら『この話』は無しだ。妹探しに 協力してやんねーぜ？」

真理子は警戒心を抱きながらも、

妹の行方、及び＂しじま＂の手掛かりを探す為、Ｄｒ．への協力を決意する。

転生者Ｄｒ．

「オーライ、オーライ！　物分かりが良くて 助かるぜ〜。

　じゃー、＂まずは＂有事に備えた『装備品』の選定からだ。

　つっても、時たま 怪獣や怪鳥……　あー、一応《辻斬り》も居るか。

　それらが現れてヒトを襲ったりもするが、

　基本的にはアクビが止まらねー程に平和な世界なんだよ。少なくとも、＂今は＂な。

　なんで、人々が恐れを抱く危険性がある『武器や鎧』を与えるわけにも いかなくてよー。

　なら、どうするか？　＂物々しく見えねーもん＂を装備品にすりゃあいい。

　つーわけで、ほれ」

即席で創造されし机に、

即席で創造されし『アクセサリー』や『バッジ』の数々が並べられていく。

転生者Ｄｒ．

「〈俺の力〉が宿る これらの品々は、身に付ければ〈それぞれ特別な力〉が備わる優れもんだぜ？

　とりあえず ２個くらいくれてやるから、好きなもんを選びな」

真理子が目を付けた品々は、『>>150、>>151、>>152、>>153』。

[150 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 15:05:49]

狸の獣人に変身できる木の葉の形のアクセサリー

[151 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 15:09:56]

飛行能力を持つ羽根

[152 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 15:21:00]

持つ者の防御力を飛躍的に向上させる羽の生えた赤い甲羅のアクセサリー

[153 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 15:23:03]

肉体を鋼に変える能力を得る薬

[154 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 16:19:09]

氷を操れるようになるアイスブルーに輝く花のバッジ

[155 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/19(水) 16:32:04]

１．狸人になれるアクセサリー（>>150）２．飛べるようになる羽根（>>151）

３．著しく頑丈になれる羽付き赤甲羅のアクセサリー（>>152）

４．肉体が鋼に変わる薬を顕現させるバッジ（>>153）５．氷を操れるようになるバッジ（>>154）

これらの中から、真理子はdice2d5=1 2 (3) を選び取った。（※同一の数字＝同一の物を２個）

転生者Ｄｒ．

「ほーーん。それだけで、冒険の旅に出るつもりかよ？

　『＂世界規模の＂フィールドワーク』っつってんのによー、ったく……」

Ｄｒ．は、残りdice2d50=2 38 (40) の品々を

原料へと＂還元＂した後、〈小さな筒〉へと変貌させた。

転生者Ｄｒ．

「ほらよ。一度赴いた場所なら、いつでもどこでも行けるようになる〈優れもん〉だ。

　念じりゃ巨大になって、その中に入りゃあ 効果を発揮する。馴染みあるだろ、多分」

〈伸縮する移動用の筒〉を真理子へと贈呈したＤｒ．。

そして、彼は矢継ぎ早に『最初の依頼』を真理子に持ち掛けんとする。

転生者Ｄｒ．

「よーっし、ここからが本題だ！　手短に言うぜ？

　お前には、今から ある場所を徹底的に調査してもらいてーわけよ。

　その＂ある場所＂っつーのは、dice2d10=4 4 (8) なんだが……………………

────────────────────

左＝１．紅の島国の／２．緑の国の／３．星の大国の／４．酔の国の／５．真紅の大国の

　　６．活の国の／７．貴の島国の／８．気の国の／９．砂の国の／１０．>>156の国の

右＝１．森／２．海岸／３．山／４．街道／５．廃屋敷

　　６．沼地／７．洞窟／８．谷底／９．集落／１０．無人街

[156 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 19:50:18]

酔の国の谷底か…

[157 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/19(水) 21:01:06]

────────────────────

それから数刻ほどが過ぎ去り、時刻はdice1d3=1 (1) +20時。

Ｄｒ．から賜りし〈飛行能力が備わる羽根〉をdice1d3=1 (1) に付けた真理子は、

現在、紅の島国より 遥か西に位置する《酔の国》。

かの国に存在する〈奇妙な噂が流れる街道〉を、隈無く探索している最中にあった。

（※羽根の場所＝１．帽子／２．背中／３．ブーツ）

そんな彼女の目に、

『地を擦る程に長く赤い髪を浮かばせた、給仕服姿の女性』が映り込む。

如何にもな雰囲気を醸し出す彼女を警戒する真理子だったが、

赤髪給仕

「ﾋｨｯ……!!??　こ、子供……！？　いえ、〈小人〉…………！？？」

すぐさま《彼女》を安全なヒトと判断し、

緊張の糸を緩めて 気さくな挨拶を行った。

赤髪給仕

「は、はあ……　《テンドー・マリコ》様、で ございますか…………。

　わ、私は、《マルグリット・マガリ・ドラクロア》……　と 申します……」

（この背丈（>>71）で１９歳って……　やはり小人なのかしら…………？？）

『ここで会ったのも、何かの縁』と、マルグリットとの歓談を試みる真理子。

中々 打ち解ける素振りを見せない マルグリットだが、

友好的な姿勢に折れる形で、『現在 抱えている事情』を真理子に説明した。

会話を重ねる内に、《調査対象》が同一であることに気づく真理子たち。

彼女らが探し求める調査対象。それは、《あるdice1d4=3 (3) 》だった。

（※１．黒猫／２．狼／３．トカゲ／４．案山子）

[158 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/19(水) 21:01:55]

登場人物たち　その８
────────────────────

マルグリット・マガリ・ドラクロア

５００年以上に亘り、ある聖人を先祖に持つ一族への忠誠を誓う元・吸血鬼な女性。
コウモリのそれに酷似した翼を背に携えている（出し入れ自由）。料理がド下手。
テアスラの世界に於いて＂最強の存在＂（なのだが、神々や転生者を前に霞みがち）。
怖がりな上、些か内向的な性格だが、『配信活動』を通じて変わろうとしているらしい。

吸血行為を含む『あらゆる争いごと』を心根から好まない彼女だが、
吸血鬼の性である〈吸血衝動〉には抗えず、
歴史を重ねる中で数多くの夫人の命を奪い去ってしまう。

吸血衝動が鳴りを潜めてからも、自責の念に苛まれ続けていた彼女だったが、
《七種葵》の神通力による奇跡を以て、吸血衝動の自制を可能とする存在へと変容を遂げた。
『咎人としての意識』までは消し去れなかったものの、
衝動を恐れずに人々と交流を重ねられる身と成った彼女は、とても幸せな日々を過ごしている模様。


内に秘める神通力は〈３３０１〉。
魔力は〈５０２６４〉で、この世界由来の魔法は概ね習得済み。
現在も『吸血鬼としての体質』そのものは変わらないが、
『吸血鬼の弱点となる全て』を努力を経て＂完全克服＂へ漕ぎ着けているとのこと。

※３話終了時点での未回収要素
　『好き：屋敷のお掃除等』　『得手：歌・料理以外の全て』
────────────────────

[159 二次元好きの匿名さん 25/03/19(水) 23:15:59]

色々と規格外やなこの娘…

[160 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/20(木) 07:36:36]

酔の国の〈とある街道〉に纏わる、奇妙な噂。


『ヒト気なく、星も照らさぬ闇の中
　煤けし匂いの その先に、白く輝くトカゲ在り
　物珍しさに釣られし者に、待ち居たるは黒き陰
　終いに闇に呑まるとも、朝日とともに戻りけり』


マルグリット
「お聞きいたしましたところ、先日、こちらの街道をお通りになった ある配達員の方が、
　『発光する何かと、闇のような濃霧を見た』……　と、仰っていたそうでして……。

　以来、こちらの街道を夜間に利用なさる方が いらっしゃらなくなり、
　剰え〈お仕事の都合上、利用しなければならない方々〉の中に、
　『この道を通る必要があるなら、仕事をやめさせてもらいます』と仰る方も現れた。とのことで…………。

　このままでは、この国に於ける『物的流通』に支障を来してしまいますので、
　政府機関の皆様方からのご用命もあり、私が〈街道〉の調査に当たった次第でございます……」

[161 二次元好きの匿名さん 25/03/20(木) 07:53:02]

丸栗人さん久しぶりー

[162 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/20(木) 11:08:24]

事情を聞き知った真理子が、『一緒に調査をしよう』と 彼女に誘い掛ける。

束の間の逡巡を経て、マルグリットは 共同調査の提案を受け入れた。

『二人きりで、〈dice1d10=5 (5) 00kmに及ぶ街道〉の調査に臨む』。

固く決意した真理子たちによる、《発光トカゲ》の大捜索が行われた。

だが、広大な土地に於ける〈未確認生物〉の捜索は 至難の業であり、

闇雲に探し続ける彼女らの下より、数刻程の時が離れ去ってしまう。

『〈目当てのものを探し出す魔法〉はないのか』と、マルグリットに尋ねてみる真理子だが、

マルグリット

「あるには ありますが……　その魔法は、

　『対象となる存在へ〈自身の魔力〉が＂送り込まれていき＂、

　 その魔力を術者が感知することで、見つけ出せるようになる』……　というものでして……。

　正体不明な《未知の存在》に、魔力を送り込むわけにもまいりませんので…………」

当ては外れ、思わず頭を抱えてしまう状況ながらも、

真理子は諦めることなく 捜索を続けていった。

そんな中、真理子の脳裏に

『〈神様特製のパイロキネシス〉を解説する ガラテアの姿』が ふと浮かび上がる。

[163 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/20(木) 14:21:30]

────────────────────

ガラテア

「みっつめ。さっきまでの説明は、攻撃方面に関するものばっかりだったけどさ？

　〈攻撃にしか使えない術〉じゃ、普段使いしづらいでしょ。ってことで、

　『自他を問わず〈熱を宿す存在〉が持つ、＂熱＂の温度を操れる力』にもしてもらったよ。

　まず、意識を集中して 熱を感じ取る。

　次に、『お望みの温度』を思い浮かべながら、対象が宿す熱に 意識を向ける。

　すると、『その熱が、＂お望み通りの温度＂に変化してる』って感じ。氷点下は無理だけどね。

　これを駆使すれば、暑さや寒さに苦しむ人々を救ったり、

　機械の熱暴走を未然に防いだり。ってことが できるでしょ？

　使う機会は 普通にあるかもだから、しっかり覚えておきな。

　……念の為に 言っておくけど、〈その力〉を悪用したら駄目だからね？

　もし仮に、アンタが そんなことをする奴だとしたら…………

　覚悟しておきな。　　ね？」

────────────────────

＂意識を集中して、熱を感じ取る＂…………

『もしかしたら、＂光＂を放つ生物の居場所を、

〈神様特製のパイロキネシス〉で 感じ取れるかもしれない』。

そんな発想に至り、『それでは早速』と〈力〉を使い始める真理子。

結果は…… dice1d3=2 (2)

（※１．何も見つからなかった／２．トカゲを発見した／３．別の＂何か＂が見つかった ）

[164 二次元好きの匿名さん 25/03/20(木) 16:24:45]

収穫アリか…
うん、トカゲ？

[166 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/20(木) 21:01:19]

〈神様【ヘパイストス】特製のパイロキネシス〉……
縮めて〈ヘパイシス〉を使い、周辺の＂熱＂を探る真理子。

すると、すぐさま《目的の生物》の姿を捉えることに成功した。

その身に尾を携えし、地を這う四つ足の生物。
《彼の者》が秘めたる、推定７０００°C前後に及ぶ『熱』。

『間違いない。彼の者が、《発光トカゲ》だ』。
そう確信した真理子は、
飽くまで刺激しないように、彼の者へと歩を進めていく。

普段は、人前に姿を現すことがない発光トカゲ。
『もしかしたら、臆病な性格なのかもしれない。
　ヒトが視界に入った途端、混乱して暴れてしまうかもしれない』
有事に備え、警戒心を強めていく真理子。


ついに視線を交わすこととなった、真理子と《発光トカゲ》。
だが、真理子の予想に反し、トカゲは臆することなく真理子へと歩み寄る。
噂に聞く『黒き陰』も、姿を現す気配はない。

マルグリット
「そ、その子が……　＂件＂の……？？？」

次いで現れる人影にも、トカゲは全く動じる素振りを見せずにいる。

このトカゲ（？）は、後に『ある騒動』の火種となってしまうのだが、
＂今この時の真理子たち＂は、それを知る術を持ち合わせてはいなかった。

[168 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/20(木) 21:11:15]

────────────────────

サーバーへの接続が正常に行われないが故に、

画像のアップロードで手こずってしまいまして……

>>165と>>167に関しては、

願わくばお気になさらないでいただければと存じます……

────────────────────

[169 二次元好きの匿名さん 25/03/20(木) 21:18:04]

了解です
発光トカゲがウーパールーパーみたいでかわいい

[170 二次元好きの匿名さん 25/03/20(木) 23:59:56]

>>166

何か眼に殺意を感じる……

[171 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/21(金) 07:37:38]

真理子が醸す 友好的な雰囲気に応えるかのように、

トカゲは真理子に跳びついた。

真理子

「アﾞチﾞチﾞチﾞチﾞチﾞチﾞチﾞチﾞ！！！！！」

７０００°Cの熱をその身に宿す トカゲの体温は、

実にdice1d10=2 (2) 00°Cに及んでいる。

マルグリット

「テ、テンドー様ッ、その子をこちらに……！！！！」

真理子は彼女の指示に従い、

トカゲを引き剥がして マルグリットへと託した。

平静を取り戻した真理子は、

『あのトカゲを渡してしまって、大丈夫なのか？』と、マルグリットを見やるが、

マルグリット

「正直なところ、伝え聞いた《噂の存在》に対して『強い恐れ』を抱いておりましたが、

　いざ 合ってみると…………　とても 可愛らしい子でございますね…………♪」

平然とした様子の彼女に、ただ唖然とする真理子だった。

「そのトカゲをこちらに渡せ。

　さもなくば、お前たちの身の安全は 保証しない」

[172 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/21(金) 07:40:19]

────────────────────

>>171

×体温　⚪︎表面温度　でしたね……

────────────────────

[173 二次元好きの匿名さん 25/03/21(金) 11:08:21]

体内の温度に比べて格段に表面温度が低いということは
熱が逃げないような身体の仕組みとかあるのかな

[174 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/21(金) 11:34:11]

声の出処へと 目を遣る真理子たち。

視線の先では、十尺前後に及ぶ体躯を誇る、耳を尖らせた逞しげな大男。

武器を携えし＂鬼＂と思しき者たちがdice5d2=1 1 1 2 1 (6) 名、彼女らを見据えている。

マルグリット

（見るからに怪しい連中ね……）

「……　どのようなご用件でございましょうか……？」

謎の鬼その１

「今、伝えたばかりだ。

　そのトカゲを渡せ。それ以上を望みはしない」

『飽くまで目的は＂未確認生物の調査＂。

それが果たされた以上、彼らにトカゲを渡しても問題はないはず』

結論とは裏腹に、真理子の警戒心は強まっていく。

マルグリット

「目的を、お聞かせ願えますでしょうか？

　内容次第ではございますが、お力になれる可能性もあるかと存じます」

謎の鬼その１

「必要ない。我らの目的は、ただ 一つ。

　《トカゲ》を渡せ。そちらの決断次第では、実力行使も辞さない」

『何とも きな臭い相手だが、だからこそ 争い事は避けるべきだろう。

　しかし、彼らに渡してしまえば、トカゲの身に危険が及ぶかもしれない』

真理子は、彼らにトカゲを…… dice1d2

「やめておいた方が、いいぜえ？　＂逆賊＂に加担すんのはよお」

[175 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/21(金) 14:44:28]

交渉の場に割って入ったのは、これまた《１人の大男》。

額に２本のツノを携える、焼け爛れたかのような相貌の持ち主。

全身が赤く染め上げられた風貌は、まさしく＂鬼＂そのものである。

マルグリット

（ﾋｯｯ……!!!?）

臆病な性格（>>158）ながらも、〈群れを成す鬼共〉には動じずにいた彼女だったが、

異様な雰囲気を醸し出す《彼の者》を前に、忽ちにして身体を強張らせてしまった。

謎の鬼たち

「《裏切り者》め……！！！」

憎悪に満ちた視線を《赤鬼》へと送る、鬼の大男たち。

その内の１人が、赤鬼を目掛けて『金属製の塊』を投げつける。

赤鬼

「ほおう？」

金属製の塊は『手榴弾』だと勘付いた真理子。

〈ヘパイシス〉を以て被害を抑える為、意識を集中させるが……

赤鬼

「そこの嬢ちゃん、＂これ＂を持っていてくれえ！」

真理子の下に、未だ中身が残る『ひょうたん』が飛来する。

それを掴み取らんと、真理子の意識がひょうたんへと向かう中、

熱を帯びる風と音が、四方へと渡っていった。

[176 二次元好きの匿名さん 25/03/21(金) 20:09:52]

6人か……

[177 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/21(金) 21:00:07]

マルグリット
「《赤鬼の方》ッッ！！！！？」
視界に飛び込む非常事態を前に、恐怖から立ち直ったマルグリット。
赤鬼の下へ向かわんとする彼女に、二人の鬼が襲い掛かる。

マルグリット
（凶人共め……ッ！！！）
トカゲを抱き抱えている都合上、
マルグリットは回避行動に専念せざるを得ない状況下にあった。


彼女らを護る為に、抗戦の覚悟を決める真理子。
だが 同時に、彼女は後悔の念に苛まれていた。
『ひょうたんに気を取られなければ、彼を救えたかもしれない。
　大切な物なのかもしれないが、＂生命に勝るもの＂ではないはずだ』

真理子は、『赤鬼への後悔』を『トカゲを護り抜く決意』へと変える。
正気を保たせてくれた、彼の思いに報いる為。人懐こいトカゲを、魔の手から救う為。
『自身が持つ〈全ての力〉で、凶賊を懲らしめてやる』と、真理子は立ち向かっていく。


ところが、凶賊たる６名の内の４名は、急速に迫る真理子を意に介すことなく、
ただ＂一点＂を見据えながら身構えるばかりだった。
疑問を抱いた真理子が、彼らの視線の先へ目を遣ったところ、


「女子供を抗争に巻き込むなんざあ、
　本当に落ちたもんだなあ？　＂悪鬼共＂よお」

その身を爆風にさらし、平然としている鬼の姿があった。

[178 二次元好きの匿名さん 25/03/21(金) 21:08:13]

人には人の事情があるけど確かにアカンな

[179 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 01:55:18]

鬼は鬼でも悪鬼となったか

[180 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/22(土) 08:00:35]

謎の鬼その１
「やはり 効かぬか、魔物め……ッ！！！」
鬼の 一人が、真理子を目掛けて駆け出していく。
人質を作り、赤鬼に脅しを掛けることが目論見 だった 。

赤鬼
「させるかっての」

赤鬼は携えし金棒で宙を払い、＂陽炎＂を生み出した。
陽炎は 真理子を襲う鬼へと向かい、彼の者の身を包み込んでいく。

謎の鬼その１
「ガァッ……　アァ……　アァァ…………ッッ！！！！？」
熱を帯びる＂気＂に呑まれ行き、１人の鬼が終焉を迎えた。


謎の鬼その２
「あいつ……　いつの間に、〈妖術〉を……！！！？」

赤鬼
「罪の重さ、《あの世》で教えてもらえや」

狼狽する鬼たちに、情け容赦なく制裁を加えていく赤鬼。
巨大な金棒と＂揺らぎ＂を前に為す術なく、鬼の群れは骸と化していった。


赤鬼
「さて……　残りは お前らか……」

赤鬼は、マルグリットを襲う ２人の鬼を見据えている。

[181 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/22(土) 11:32:23]

謎の鬼その３
「まずい……　一旦、体勢を……

マルグリット
「　〈“Piège à cage magie”〉!!!　」

蹂躙劇によって生じた『意識の隙』を突き、
マルグリットは、鬼の１人を〈魔力の檻〉に閉じ込めてみせた。

謎の鬼その３
「グオッ……！！！？　だ、出せッ……　出しやがれッ……！！！！」
マルグリット
「まったく……　お騒がせな奴らね……」
謎の鬼その３
「お前、どの派閥に身を置いてる……？！！
　〈政府の手先〉じゃねーなら、悪いことは言わねぇ！！
　＂奴＂に手を貸すなッ！！！　奴は、あまねく鬼の敵……


赤鬼
「おーーい、立っ端ある方の嬢ちゃーーん！
　そいつ、そのままにしておいてくれよーー？」

マルグリット
「え……？？
マルグリットの目に、金棒を振りかぶる赤鬼の姿が映る。
赤鬼は、熱を帯びた金棒を勢いよく振り抜き、


揺らぎを以て、囚人に罰を下した。

[182 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 11:46:03]

赤鬼つええ……

[183 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/22(土) 14:32:03]

光の射さぬ街道に、怨念に満ちた叫喚が響き渡っていく。


赤鬼
「ありがとなあ、嬢ちゃん！
　悪鬼共の撲滅に 協力してくれてよお！」
マルグリット
「あの……　何も、命までを奪わずとも……
赤鬼
「甘いぜえ、嬢ちゃん。奴らは〈自国の政府〉を相手に、
　幾度となく抗争を仕掛けるような連中だぜえ？
　生かしておいても、俺たち〈鬼〉の印象が 悪くなっていくだけさあ。

　望まぬ世界と おさらばさせる為にも、奴らを＂退治＂してやるべきなんだわなあ」

マルグリット
「ですが……

自論を交わす ２人の鬼の下に、真理子が到着する。

赤鬼
「おーう、嬢ちゃん！　お友達は無事だぜえ！
　だが、＂仕上げ＂は まだだあ。
　全てを終わらせる為にも、その『瓢箪（ひょうたん）』を返しておくれえ！」

赤鬼の要請に応じ、真理子は ひょうたんを


「よくも……　仲間を…………
　よくも、＂俺たち同族＂を…………ッ！！！！」

[184 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 14:40:01]

やっぱりそうなるか
鬼だって親御さんのいる生き物だしな

[185 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 17:02:16]

悲しい戦いになりそう

[186 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/22(土) 20:59:43]

鳴りを潜めていた《生き残りの鬼》が、真理子たちの前に現われた。


赤鬼
「観念しなあ。重ねてきた罪を 清算する時間だぜえ」

謎の鬼その４
「不当な差別への抵抗が『許されざる罪』と言うなら、
　そんな見解が まかり通る世界なんざ、潰えてしまえばいいんだ……！！！」

赤鬼
「なあにが、不当な差別だあ。＂端から＂力で解決せんとする、蛮族共めえ。
　『穏当な手段』を地道に積み重ねていく方法も、あったろうによお？
　お前らみてえなもんのせいで、肩身が狭くなってる女子供たちも 存在するんだぜえ？」

謎の鬼その４
「＂生温い手段＂が通用する程……　為政者共は 甘くねえんだよッッ！！！！！」


鬼は、決意に満ちた咆哮とともに袖を捲り、〈黒い腕輪〉を露わにする。
直後、腕輪を強く握り締めると同時に、
鬼の体から〈禍々しい＂気＂〉が 止め処なく溢れ出していく。


謎の鬼その４
「《天上者》様ァッ……　俺に、俺たちに＂夢＂をッッ……！！！！！」


マルグリット
（アレって……　もしかして……！！！？）

[187 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/22(土) 21:00:51]

禍々しい気は 空へと昇り、ある生物を模っていく。

ツノや尻尾、巨大な翼を携えし 大いなる存在……　《ドラゴン》。

〈鬼の気〉が形作りし 黒影の竜が、酔の国の空に顕現を果たす。

赤鬼

「まずいなあ……　あれは 想定してなかったぜえ……」

竜に＂意思＂が宿るとともに、永久の眠りに就く鬼。

弔いの情念を届かせようとするかのように、竜は 咆哮を上げる。

マルグリット

（いつぞやの《双頭の犬》と同じかしら……？？

　あの時はガラテア様が一瞬にして始末されていましたから

　実力の程もわからなかったけど…………）

自身の記憶と目先の存在に 気を取られるマルグリット。

そんな中、彼女の胸元からトカゲが飛び出していった。

マルグリット

「あ、ト、トカゲちゃん……！！！？」

一目散に《竜》へと駆け寄っていく、トカゲ。

彼の者を拒むかのように、竜は〈力の塊〉をトカゲへと仕向ける。

トカゲを護る為、マルグリットは 竜の攻撃を身を挺して受け止めた。

〈禍々しい力〉を直に受けた彼女は…… dice1d10=8 (8) 。

────────────────────

１、２．何事もなかったかのように佇んでいる

３〜８．幾らか〈魔力〉が失われていた（喪失量＝出目通りの割合）

９、１０．その身の終焉を迎えた

[188 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 21:47:19]

危ない危ない

[189 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 01:05:15]

あと1多かったらヤバかったぜ……

[190 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/23(日) 07:37:32]

トカゲを抱き抱えながら、苦痛に喘ぐマルグリット。
竜が繰り出す〈二撃目〉に備え、自身の耐久性を飛躍的に高める魔法、
〈Se préparer à l'héroïsme〉を唱えるも……

マルグリット
（あれ……　発動しない…………！！？？）
力を込め、縋るように念じても、
彼女が口にする『語句』は虚空へと消え去り、〈魔法〉の顕現を果たせずにいる。

マルグリット
（そう言えば……　何だか＂力＂が出なくなってるような…………）

竜の生みの親たる《鬼》。彼が その身に宿していた力は、〈呪力〉。
この世界に於ける呪力は、『自身の＂何か＂を一時的、
または完全に喪失させることで、対価として＂望み＂を実現できる』……　という力である。

鬼の呪力は、黒い腕輪が宿す＂特別な力＂を以て、〈大いなる呪力〉へと変容を遂げていた。
自身の命を供物に、呪力に『宿願』を託した、鬼。
彼の思いに応え、『願いを叶える魔神』と化した、呪力。


１つの命を犠牲に実現した〈＂永久に続く＂呪いの力〉により、
マルグリットの魔力は、〈１００５３〉が 上限となってしまった。


そんな彼女の下に、二撃目となる〈力の塊〉が来襲する。
《生命》を庇いし者へと襲い掛かる、無情な力。


それを、《身長１１.５ｍに及ぶ女性》が、その身で防ぎ切ってみせた。

[191 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 11:20:31]

スーパーマリコの登場だ！

[192 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/23(日) 11:32:10]

マルグリット

「テ、テ、テンドー様ッ！！！？？

　……　し、〈身体を膨張させるスベ〉を、お持ちでいらっしゃったのですね…………？」

《無敵の巨人》と化した真理子は『サムズアップ』を示し、

『安心してほしい』とマルグリットに伝えた。

〈自らの大きさを操る魔法（>>71）〉は、最大限まで肥大化を果たすことで

『（ほぼ）損傷が生じない体』への変貌を遂げられる魔法でもあった。

図書館内部。つまり『室内』では 力を発揮し切れなかった 真理子だが、

広大な空間、厳密には『ある程度 暴れ回っても問題のない場所』に於いては、

彼女は まさに無敵（？）の存在である。

万全の態勢を整え、憎悪の化身たる《黒影の竜》に立ち向かう 真理子。

神々より賜りし〈ヘパイシス〉も駆使しながら、

竜との激戦を繰り広げていく真理子だった。

……だが、彼女は『損傷が生じない体』の持ち主でこそあるものの、

『＂呪力＂を消滅させる手段』までを 持ち合わせてはいなかった。

故に、互いの攻撃が通じない状況が 延々と続き、

現在、真理子と竜は『膠着状態』に陥ってしまっている。

赤鬼

「おーーい、でかくなった嬢ちゃーーん！

　そんな暗え奴と戯れてねえで、さっさと終わらせちまおうやーー！」

赤鬼は、事態を解決に導く『対策案（候補）』を 真理子に持ち掛けた。

[193 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/23(日) 14:06:11]

赤鬼

「悪いが、ドラゴンの攻撃を防ぎ止めながら、聞いてくれーー！

　嬢ちゃん、火を生み出すだけじゃなく、

　生み出した火を強くできたりするみてえだなーー？

　その技で、俺の＂気＂を でかくしたりはできねえかーー？」

真理子は、赤鬼に質問の意図を尋ねた。

赤鬼

「ドラゴンに為す術がねえの、『奴が、呪力の塊だから』だろうからよーー！

　俺の＂気＂、〈酒気〉ってやつなんだがなーー？

　『酒気ぶつけりゃ、奴を脅かせるんじゃねえかなあ』って、直感したのさーー！」

　

『自力で命中させられないのか』と尋ねる真理子。

赤鬼

「さっき見せた『ゆらゆらしてるやつ』が、酒気なんだけどよーー？

　風に邪魔されやすくてなーー！

　飛んでる奴のとこに届くまでに、だいぶ弱っちくなるんだわーー！

　そこを、嬢ちゃんの力で 補ってもらえばよーー！

　奴に届かせられるんじゃねえかーー？　って、考えなわけよーー！

　つっても、ろくに働かねえ 俺の頭が出した作戦だーー！

　他にいい案があったら、そっち 優先してくれやーー！」

『やってみれば、案外実現できる案なのかもしれない。

　しかし、＂もっと確実な方法＂も、あるのではないか？』

真理子が下した決断とは……『>>194 or >>195 or >>196』

[194 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 17:10:24]

折角だから赤鬼の案に乗ってみる

[195 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 17:19:50]

ドラゴンが呪力で出来ている存在であっても、形ある物である以上は外部からの力で砕け散るのは道理
そう思って彼女は隠し持っていたハンマーを使うことを思いついた

[196 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 17:25:43]

ドラゴンには炎よりも雪や氷や冷気が有効だととある戦いで経験していた真理子は久々に雪の玉を生成し投げ付ける技を使う

[197 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/23(日) 17:51:28]

────────────────────

１．赤鬼の案に乗る（>>194）

２．ポケットにあった『ハンマー』を振るってみる（>>195）

３．竜の弱点の１つ、『雪』をぶつけてみる（>>196）

真理子の脳裏に浮かぶ、３つの答え。

彼女は、それらの中から

dice1d3=1 (1) を選び採り、実現の為に取り組み始めた。

────────────────────

[198 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/23(日) 19:16:52]

真理子は、赤鬼に賛同の意を示した。

赤鬼

「おお、そうかーー！　じゃあ、さっさと試しちまおうぜーー？

　いいかーー？　今から、全力で振りかぶるからよーー？

　その時に生じる『ゆらゆらしたやつ』をなーー？

　奴に届く程の〈強力なやつ〉に、してみせてくれよなーー！」

伝達事項を言い終わるや否や、

赤鬼は先程の『ひょうたん』に口を付け、断続的に喉を鳴らし始めた。

直後、赤鬼に纏わり付く＂気＂が 立ち所に膨張していく。

同時に、彼は『より 朦朧とした雰囲気』を醸し出し…………

赤鬼

「やああってやるぜ、お ら あ あ あ あ あ あ っ っ ！！！！」

そんな彼が生み出した〈陽炎〉は、一段と大きなものに成っていた。

憎悪に満ちた《黒き影》との戦いを終わらせる為、

〈ヘパイシス〉を用いた〈陽炎〉の支援、強化に専念する真理子。

真理子たちによる連携攻撃は…… dice2d100=92 48 (140)

────────────────────

左の出目が右以上＝目論見が当たり、竜を消し去った

左の出目が右未満＝目論見が外れ、振り出しに戻った

[199 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 20:43:39]

やったぜ

[200 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/23(日) 21:00:13]

〈陽炎〉は、神の力たる〈ヘパイシス〉を以て熱風と化し、
竜を騙りし呪力の塊を、跡形もなく消し去ってみせた。


これが、名を《アルチュー・ド・サケスキー》とする、赤き鬼。
名を《天堂真理子》とする、異世界転移者。
郷里が異なる両者の間に 絆をもたらした『出会いの一幕』であり、

後に、人々を救う〈赤き旋風〉誕生の鍵になる出来事。
《この世界》で真理子が生み出していく、『大いなる成果』の１つである。



マルグリット
（い……　一瞬にして終わった…………。
　《赤鬼の方》は見るからに精強なお方ではあるけど…………
　《テンドー》様……　まさかあれ程のお方だとは……

アルチュー
「おーーい、髪長え方の嬢ちゃーーん！
　《ドラゴンのがき》、無事に護り切れたかーー？」

マルグリット
（え…………？？）

当惑する彼女の下へと歩を進める、真理子とアルチュー。
そんな２人に、敵意に満ちた視線を送る、一匹の生物。

『母の命が奪われた』と思い込む、《発光トカゲ》の姿があった。

[201 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 02:04:14]

お疲れ様です
なんか不穏だな……

[202 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/24(月) 07:03:12]

トカゲはマルグリットに抱かれたまま、

恩人たる真理子とアルチューを相手に『敵意』を剥き出しにしている。

アルチュー

「ドラゴンのがきよお。

　あのドラゴンは、お前の母ちゃんじゃねえのよお。

　母ちゃんは、多分 お前のために

　『食いもん』さがしてんじゃねえかなあ？」

トカゲは 口を大きく開き、

字義通りの『息』を 真理子たちに吐きかけた。

アルチュー

「おいおーい。母ちゃんみてえに

　お前自身も〈火の息〉はけちまってたら、どうすんだってのお。

　母ちゃんが『お前に近づく人間ども』を＂ねむらせる＂だけで終わらせてんの、

　多分 お前と人間の＂どっちも＂を 守るためだぜえ？」

トカゲは、幾度となく か細い咆哮を繰り返している。

マルグリット

「この子たちに、そのような事情が…………。

　お二方への誤解を解く為にも、この子の お母さんを探さなければ……

アルチュー

「嬢ちゃん？　気持ちはわかるが、当てはあるのかあ？」

マルグリット

「…………　た、確かに……　見当は ついておりませんが…………

その時、真理子の脳裏に《dice1d4=1 (1) 》の姿が浮かび上がった。

（※１．ガラテア／２．発明王・ドク

　　３．ブレス代皇帝／４．書物に描かれし、ある＂大百足＂）

[203 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 11:00:10]

やっぱりガラテアちゃんだ

[204 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/24(月) 11:31:43]

『女神ガラテアなら、ドラゴンの母親を

　探し出す方法を、取り計らってくれるのでは』

１日にも満たない間柄ながら、ガラテアを

《信頼の置ける存在》と認識するに至った真理子。

その『信頼』に基づく意見を、真理子は ２人に伝えた。

マルグリット

「ガラテア様……！！　なるほど、確かに《あの お方》でしたら、

　この子のお母さんを探し出してくださるかも……

アルチュー

「あー、ちょっと待ってくれえ。

　なんだあ？　その、＂女神ガラテア＂ってのはあ？

　《テアスラ》以外に、女神を名乗る奴が存在するってんのかよお？」

マルグリット

「え……　ご、ご存じでいらっしゃいませんか……？

　先頃に行われた、『各国首脳陣を始めとする、

　世界中の人々が ご出席、ご参加になった交流会』……。

　そこで発生した＂一連の事件＂の様子は、

　中継放送を通じて 世界中に知れ渡ることとなったはずですが……」

アルチュー

「ああ、すまんなあ。俺あ、『テレビ』ってやつに 縁が無え生活してるもんでよお？

　『今、世界で何が起こってんのか』ってのも、あんま知らんくてなあ。

　まあ、『がき』とは言え、《ヒトじゃねえ生物》の為に

　身体張った 嬢ちゃんたちが、信じてる奴なんだろお？

　嬢ちゃんたちが『頼りにしてえ』ってんなら、俺も乗ってやるぜえ」

〈移動用の筒（>>155）〉を用い、真理子たちはガラテアの下へと赴いた。

[205 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/24(月) 14:32:22]

────────────────────

現在、時刻は『午前dice1d3=2 (2) 時』。

紅の島国に於ける『中央政府』の拠点たる建築物、《機紅城》。

城の一画にある〈教育長室〉に、今もなお 事務作業に就く《女神ガラテア》の姿があった。

『トカゲ（ドラゴン）の母親の捜索』を依頼する為、彼女の下に訪れた真理子たち。

だが、ガラテアを目にした瞬間、トカゲは怯えた様子で暴れ始めてしまう。

マルグリットは、止むを得ず〈夢の世界へ導く魔法〉を掛け、トカゲを強制的に大人しくさせた。

ガラテア

「ゴメンねー……？　＂出自の都合＂で、『主に鱗を持つ生物たち』から

　嫌われやすい身なんだー、アタシって……。＂ヒト＂は、その限りでもないんだけどさー……？」

マルグリット

「せ、先日（※画像参照）も仰っていましたが、

　《ガラテア》様の出自というのは……？？」

ガラテア

「ごめん……　それについては、トラウマ……　『心を傷つけ、蝕む過去』ってやつで、

　極力 思い出したくないんだ……。　説明できなくて、ごめんね…………」

暫しの間、教育長室に静寂が訪れた。

ガラテア

「……　ところで、＂スゴイ面々＂だけど……　アンタたち、何の用で来たの……？？」

真理子は、酔の国で発生した『凶賊による襲撃事件』。

一連の騒動の顛末を、自身が期待を寄せる《ガラテア》に説明した。

[206 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/24(月) 17:59:46]

ガラテア

「なるほどー……　どうりで、〈マルちゃんの魔力〉が縮んでるわけだ……。

　真理子ー……？　＂強く『救いの手』を求めてみて＂って 伝えた（>>146）はずだよねー……？」

真理子は、深々と頭を下げながら 謝罪の意を示した。

ガラテア

「まー、命に別条はないみたいだから、執拗に責めたりはしないけどさー…………。

　マルちゃん、大丈夫……？？　〈力の源〉的な 魔力に、呪いが掛かっちゃったらしいけど……」

マルグリット

「お心遣い、痛み入ります……。ですが、ご心配には及びません……。

　身体機能に支障は無く、＂ヒト並みの魔法＂は 発動可能な様子ですので…………」

ガラテア

「あんまり、無理し過ぎちゃ 駄目だからねー……？？

　……　でー、《アンタ》が マルちゃんたちを救ってくれたんだっけね……？」

アルチュー

「ほおん。お前さんが、《女神ガラテア》かあ。

　まあ、なんだあ。俺あ 一旦＂うち＂に帰るんで、少しの間 嬢ちゃんたちをよろしくなあ」

『一時の別れ』の意向を示した直後、アルチューは教育長室から去っていった。

ガラテア

「…………　で、その子がー…………　えっと、《ドラゴンの子供》……だっけ……？

　……＂ドラゴンの子供＂なんてのも、味気ないしさ？

　せっかくだから、『便宜上の名前』でも 付けておこうぜー？」

ガラテアの思いつきに端を発し、真理子たちによる

『《発光トカゲ》命名会議』が（しめやかに）開かれることとなった。

[207 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/24(月) 18:00:07]

────────────────────
ここで、翌日１５時頃までの休息を兼ねた
『＂名無しな登場人物たち＂に贈る名前の募集』を行わせていただきたく存じます。


一部（※後述）を除いた『名前らしい名前が無いキャラクター』が対象となる
本募集ですが、皆様からご提案いただきました お名前は、
命名先が重なってしまわれた場合を除いて＂全て＂採用していく所存です。
（命名候補が２つ以上となった場合は、ダイス機能で決定いたします）

加えて、登場人物に名前をお贈りいただける際に
『お好きな、または適当な設定』を添えてくださった場合には、
そちらの設定も積極的に採用してまいります。
極力全てをお話に採り入れる所存でございますので、気長にお待ちいただければ幸いです。
（ただし、これまでのお話に於ける『描写や説明』との矛盾が生じる場合には
　設定は不採用となりますので、その点は悪しからず……）


※一部の登場人物（＝不採用となります）
『＂転生者＂の名を冠する者たち』　『作中で既に失命している存在たち』
────────────────────

[208 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 20:29:01]

ヨシオ
ドラゴンの子供に命名された名前

[209 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 21:46:39]

瑠依(ルイ)
真理子の妹
お化けが苦手

[210 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 02:06:15]

パック・ブラウザー
真理子のかつての敵であった魔王
利害が一致して何度か共闘したこともあるようだ

[211 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 09:48:56]

ノッコ
亀人の少女の名前

[212 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 12:07:51]

モモ
かつて魔王と亀たちにさらわれ天堂姉妹が助け出した王女
レースにテニスに冒険と結構活動的

[213 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/25(火) 15:01:08]

────────────────────

約dice1d180=144 (144) 分に及ぶ 命名会議を経て、

トカゲは＂真理子の推薦＂により《 ヨ シ オ 》と命名されることとなった。

ガラテア

（ほ、ほんと、＂この子＂は…………）

マルグリット

「＂ヨシオ＂という お名前には、何か由来が お有りで……？」

質問を受け、真理子は『まず先に』と 自身の過去を語り始めた。

生まれて間もない頃に、妹の《瑠依（るい）》が攫われた過去があること。

攫われた瑠依を救出した〈爬虫類たち〉。その一匹が、《ヨシオ》という名前だったこと。

彼の者の勇姿が忘れられず、いつか再会できる日を待ち望んでいること…………

『そんな《ヒーロー》の名前を、ぜひとも この子に贈りたかったから』

由来を説明する真理子の目は、とても澄み切っていた。

マルグリット

「『種族を越えた、愛と絆のお話』……　感動いたしました…………！」

ガラテア

（まー、マルちゃんは納得してるっぽいし……　反対はしなくていいかな…………）

彼女らを傍らに、ヒーローの名が贈られた『ドラゴンの子供』は

現在、幸せな夢を見ている最中にある。

[214 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 19:16:00]

ケッコー紛糾したんだなこの命名会議……

[215 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/25(火) 21:00:02]

ガラテア

「……　とりあえず、なる早で＂残りの職務＂を終わらせるつもりではあるけどさ……。

　ある程度 時間は掛かっちゃうだろうから、

　二人も《dice1d2=1 (1) 》みたいに休息の時間を作っといた方がいいよー……」

（※１．ヨシオくん／２．ヨシオちゃん）

真理子は、ガラテアに『宿泊場所の当て』を尋ねる。

ガラテア

「あー。一応ここ、『教育長の為の 自室』的な役割もあってさ？

　アタシには必要ないから、あっちの方にあるベッドで眠っちゃっていいぜー。

　……えっと、そう言えば マルちゃんの方は大丈夫……？

　＂ルリちゃんたち＂の為にも帰らなきゃだろうけど、呪われちゃってるよね……？」

マルグリット

「先程お伝えしました通り、身体機能に支障はございませんので……。

　〈帰還の魔法〉の発動dice1d2=1 (1) （※１．も可能ですし、／２．は叶いませんが、）

　そもそも『翼』が ございますゆえ、帰宅の手立てにつきましては ご心配なさらず…………」

暇乞いを済ませた後、マルグリットはヨシオを連れて帰途に就いた。

ガラテア

「…………それじゃ、早めに 事務作業を終わらせられるように、頑張るねー……」

『ヨシオの母親探し』に協力する為、気合いを入れて 職務に取り掛かるガラテア。

彼女の熱意（？）は…… dice1d2=2 (2)

────────────────────

１．報われた（世界周遊編・開幕）

２．報われなかった（〈都〉一帯散策編・開幕）

[216 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 21:23:31]

ヨシオくんオスかぁ

[217 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 00:42:33]

報われないってことは……

[218 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/26(水) 07:40:53]

────────────────────

天堂真理子が《テアスラの世界》へと送られてから、約６日後。

時刻は７時。人々が活動的な状態へと移り行く頃、《機紅城》の一角にて。

ガラテア

「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ

　終 わﾞらﾞねﾞえﾞえﾞえﾞえﾞえﾞ…………！！！」

職務を遂行できずに苦しむ、女神の姿があった。

『時間の流れを止められるそうだが、

　そのスベを使いながら 事務作業を行えないのか？』と、尋ねる真理子。

ガラテア

「『できるか、できないか』っていうより、したくなくてねー……。

　世界の動きを＂完全に＂静止させる際に、

　『特定の何か』の動きを、そのままにすることは できるんだけどさ？

　それを、＂物理的に移動できる状態にする＂となると、

　『大気や、それに伴う微生物たち』も、活動できるようにしなきゃでさー……。

　『ひとつひとつの活動を＂許す＂のが手間』っていうのもあるけど、

　何より『その他全てが静止する中で、＂大気＂は動ける状態』にしちゃうと、

　全ての動きを元通りにした際に、世界に 悪影響が及ぶ危険性が あってね。

　大気の流れや 勢いの変化で生じる、『天災や事故』とかねー……。だから、したくないんだよねー……」

『職務を一時中断したうえで、あなたの言う〈時間遡行〉（>>118）で

　ヨシオの母親を捜索することはできないのか』と、更に尋ねる真理子だが……。

[219 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/26(水) 11:30:10]

ガラテア

「無理じゃないかなー……。ドラゴンって、結構目立つ存在でしょ？

　一応は神様たるアタシが、竜人以外のドラゴンを《この世界》で見た覚えがなくてさー……。

　たぶん、ヨシオくんたちって〈＂正真正銘の＂幻獣〉なんじゃないかなー……？

　幻獣って、『＂世界と称される空間＂には固着しない』って性質を持つ存在でさ？

　ざっくりめに言えば、『＂今この時にしか＂存在しない生物』ってとこかな……？

　過去に遡っても、『痕跡はあれど、彼ら自身はどこにも居ない』って状態になる子たちでねー……。

　そうそう、『ちょっとだけ わかりやすい事例』が あるよ。

　アンタたちの世界にも、『写真』ってあるでしょ？　アレで 彼らを記録しようとしても、

　姿が残ることは 殆どなくて、眉唾な噂と化しちゃう……　ってやつ。

　アレが、〈固着しない性質〉の片鱗でさ。だから、『ヒトの記憶や、書物にしか残らない』ってわけ」

『〈科学の産物を前には、一切姿を現さない奴ら〉ってのも存在するらしくてよ』

ガラテアによる説明を受け、ドクの発言（>>147）が脳裏に蘇る 真理子だった。

ガラテア

「そう言うわけで、今のとこは 全く協力できそうにないんだー……　ごめんねー…………。

　あー、そうだ！　職務が終わり次第、すぐに アンタたちのとこに行くからさ！

　せっかくの機会だし、この〈都〉や周辺地域を、自由に散策してみても いいんじゃないかな？

　『瑠依ちゃんの行方に繋がる手掛かりが、どこにあるか』なんて わかんないし、

　人々と交流を深めておけば、いざって時に 助けになってくれるかもだしー？」

彼女の提案に賛同した真理子は、

ガラテアによる『都と周辺地域の解説』を参考にしながら、行き先を考え始めた。

[220 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/26(水) 14:31:45]

紅の島国に於ける中央都市、〈都〉。

人口dice1d9999=6038 (6038) 万人に及ぶ街に分布する、『気になる場所』の数々。

現在地である《機紅城》。その内部にある、〈国防隊・統括本部室〉や〈《天上者》たちの私室〉。

都の中心より四方に位置する、〈青の学び舎（在籍＝あおいたち）〉　〈朱の学び舎（在籍＝三女たち）〉

〈白の学び舎（在籍＝なぎさ、ノッコ、？？？たち）〉　〈玄の学び舎（在籍＝？？？）〉。

テアスラ教の崇拝者たちの拠り所、〈緑の教会・紅支部〉。

各区画にdice1d12=5 (5) 棟ほど点在する、〈放送局〉。

Ｄｒ．お手製の機器が並ぶ、〈大型家電量販店〉。等々。

また、真理子が興味を示す場所は、都の外にも幾つか点在している。

七種一家の住まいがある、《鎮守の森》。山間の地にある、〈植物の楽園〉。

渡航者が利用する宿泊施設が所在する、〈港町〉。かつては＂鬼＂の住処だった、〈とある山〉（>>118）。

他にも、真理子は『様々な 施設や場所』に興味を抱いている。

とは言え、『１日で全ての場所を巡る』などということは、とても現実的ではない。

真理子は、脳裏に浮かんだ４つの場所、

『>>221、>>222、>>223、>>224』

以上を目的地の候補とし、順繰りに巡覧することにした。

────────────────────

※現在 存在しない施設や場所等を生やしていただいても、問題はございません

[221 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 14:44:59]

〈爬虫類たち〉の同族がすむ島

[222 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 14:48:19]

植物の楽園

[223 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 14:50:59]

とある山

[224 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 14:53:08]

鎮守の森

[225 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/26(水) 15:14:00]

────────────────────

目的地を〈（本物の）ヨシオに似た種族がいるらしい島（>>221）〉、

〈植物の楽園（>>222）〉、〈とある山（>>223）〉、《鎮守の森（>>224）》に定めた真理子は、

『まずは、dice1d4=1 (1) に赴こう』と、機紅城を後にした。

目的地へ通ずる〈都の街道〉を進み行く 真理子の目に、

遠巻きながらに《ある者》を凝視する人々の姿が映る。

怪訝な表情を浮かべる人々の 視線の先へと、真理子自身も目を遣ったところ…………

アルチュー

「ふがががあああああ……………………

　ふごごごおおおおお……………………

道端で眠りこける、鬼の大男の姿があった。

『このままではいけない』と、彼を起こそうとする真理子。

そんな真理子が『目覚まし』を目的に取った行動。それは、dice1d3=3 (3)

────────────────────

１．ふみつけ／２．くすぐり／３．発火

[226 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/26(水) 21:00:04]

『〈ヘパイシス〉の力で、目を覚まさせよう』と決断した 真理子。

神の炎が、酒に呑まれし大男のdice1d5=1 (1) に襲い掛かる。

（※１．頭／２．胸元／３．腕／４．腹／５．脚）

アルチュー

「あﾞつﾞつﾞつﾞつﾞつﾞつﾞつﾞつﾞっっっ！！！！！」

火加減を間違えてしまった真理子の手で、

アルチューは『火達磨』と化した。

慌てて火の温度を下げに掛かる真理子。

恐怖を覚えた人々と、睨みつける鬼の視線が 彼女に突き刺さる。

アルチュー

「何してくれてんだあ、おめええっっ！！！？

　まさか嬢ちゃんがそんな奴たあ、思わなかったぜえ！！　『幻滅』ってやつだあ！！！」

『自分でも、なぜ＂このようなこと＂をしたのか、わからない』

そんな戸惑いの気持ちを抑え込みながら、真理子は深く謝罪する。

アルチュー

「けっ、信用ならねえなあ？？　お前さんみてえな奴あ、またどっかで……

「公道を寝床にされていた《あなた自身》にも非はあるはずですが、

　自省をなさらないなんて…………　＂幻滅＂します、お父様…………」

[228 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 01:04:19]

あ、番号見間違えた
しかし熱そうやな

[229 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/27(木) 07:33:50]

渦中に割って入ってきた人物は、

昨日、真理子が出会いを果たした人々の内の１人。

七種家三女の友人、鬼の血を引く少女の《青い子》だった。

アルチュー

「青！！？　お、おめえ、今まで どこ行ってたんだあ！？」

青い子

「お父様こそ……。最後にお会いした日から

　dice1d5=4 (4) 年間も、どちらに向かわれていらしたのですか……？」

アルチュー

「あ、あーー…………

　な、なんだあ、その……　事情があんだよ、俺にもな……」

青い子

「……その件につきましては、これ以上問い詰めるようなことはいたしません。

　私からの＂お願い＂は、ひとつです。自身の非を棚に上げつつ、

　人様の善意による行動を責め立てるような行為は、断じて おやめください。

　確かに、火を以て他者の覚醒を促す行動は、常識を疑ってしまうものではございます。

　ですが、＂元は＂と言えば 皆様の迷惑を顧みずに、

　道を塞ぐ形で お眠りになっていた お父様自身の責任です。

　そちら様の非をなじるより先に、為すべきことがあるのではないでしょうか？？」

アルチュー

「…………この度は、皆様にご迷惑をおかけしてしまい、

　誠に申し訳ございませんでした…………」

人々の厚意により、お騒がせな酔っ払い男は許されることとなった。

[230 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 08:38:46]

サケスキーさんよかったな

[231 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/27(木) 11:28:20]

『人通りの邪魔にならないように』と、街道の外へ移る真理子たち。

その後、《アルチュー》は 我が子の指図に従う形で、

真理子が取った〈突飛な行動〉を 宥恕する次第となった。

アルチュー

「いやあ……　しかし、＂火＂はねえだろ、火は…………」

深々と頭を下げ、改めて謝罪の意を示す真理子。

青い子

「お父様。そちら様が反省なされている以上、『追及は 発展性のない行為』だと言わざるを得ません。

　無益な行為は ここまでとし、そちら様に 融和の意思をお示しください」

アルチュー

「……嬢ちゃん。今回の件は、水に流しといてやるぜ。

　ただし、次また 似たようなことやらかしたら、出るとこ出てやるからな？？」

『そう言えば、彼らには自己紹介をしていなかった』

《異世界転移者》であることは隠しながら、真理子は自己紹介を行った。

アルチュー

「ああ……？？　……あー、そう言やあ、互いに素性を知らねえままだったな。

　俺は、《アルチュー・ド・サケスキー》。こんな名前だが、一応は〈紅の民〉だ。

　んで、こっちが……

青い子

「私は、《青陽 〇〇【せいよう 〇〇】》でございます＂ので＂」

────────────────────

〇〇＝>>232 or >>233 or >>234

（※外れてしまった お名前も、七種三女の友人たち（≠三女）の名前として 再抽選いたします）

[232 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 17:27:59]

瑠璃

[233 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 17:34:04]

空(そら)

[234 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 17:35:53]

朔(さく)

[235 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/27(木) 18:09:37]

　＂青陽dice1d3=1 (1) ＂

（※１．瑠璃（>>232）／２．空【そら】（>>233）／３．朔【さく】（>>234））

彼女が 語調を強めて言い放った《姓》は、

父親たるアルチューのものとは 異なっていた。

『生みの親の名字を 継いでいるだけだろう』

彼女の過去（>>118）を ガラテアより伝え聞いている真理子は、

内に生じた『興味』を抑えつけ、平静を保とうとしている。

アルチュー

「悪かったさ、〇〇……。四年にも亘って、行方をくらませちまってよ……。

　事情があるとは言え、やろうと思えば 手紙のひとつくれえ 送れたのも 事実だ。

　今後は、寂しがらせねえよう 気い付ける。だから……

青い子

「天堂様。実を申しますと、私は現在『登校中』の身でございまして。

　突然のご伝達となり申し訳ございませんが、お先に失礼いたします」

言い終わるや否や、その場から逃げるように去っていく、鬼の少女。

アルチュー

「〇〇…………　すまねえな…………」

そんな彼女を、あからさまに悄然とした様子で見送る アルチューだった。

[236 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/27(木) 21:00:20]

しょぼくれるアルチューを励ますべく、

真理子は、ガラテアから伝え聞く

『交友関係などを中心とした、瑠璃の近況』を、父親たる彼に報告する。

アルチュー

「そうか…………　あいつ、ちゃんと友達できたんだな…………」

酩酊から醒めた彼が見せる

『不器用な父親』らしい表情を目にして、真理子は微笑みを浮かべた。

アルチュー

「…………　なあ、嬢ちゃん……　いや、《真理子》。

　酔の国でのお前さんを 知る身ながら、

　疑り深くなった勢いで『ひでえこと（>>226）』言っちまって、本当に申し訳なかった。

　虫がいい話かもしれねえが、こんな俺のことを どうか許してくれ。

　そして、願わくば 今日一日くれえ、『お前さんの旅』に 同行させてくれねえか？

　『さっきの件を経て、俺は変わったんだぞ』ってとこ、瑠璃に示したくてよ。

　《本当の父親》を奪い去っちまって、肉親がいなくなった瑠璃の為にも、

　『少しは誇れる、父親代わりの男』ってやつに 成ってやり……　いや、成りたくてな…………」

真理子は、『彼へ送る返事（dice1d2=2 (2) ）』を既に決めている。

────────────────────

１．アルチューの願いを快諾する

２．アルチューの願いを断る

[237 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 21:42:47]

うーん、厳しい

[238 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 01:33:31]

酒臭い人は好みでないのか…？

[239 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/28(金) 07:47:18]

アルチュー
「はぁぁ！！？？

　…………　あ、ああ、そうか……　悪かったな……。
　お前さんの事情も顧みねえで、自分勝手な頼み事を押し付けちまってよ……」

真理子は首を振り、意図を語った。

『示すべきなのは＂見て呉れ＂じゃなく、父親としての＂覚悟＂じゃないか』
『素性も不確かな放浪者より、この街の人々との交流を優先するべきじゃないか』
『父親らしくありたいなら、何よりも《我が子自身》に寄り添うべきだろう』


アルチュー
「……　《寄り添うだけで済むやつ》なら、苦労はしないんだがねえ…………。


　いや、真理子の言う通りだ。せっかく、〈都〉に帰ってきたことだしな。
　ここにいる間は、父親らしく振る舞えるよう、努めていくさ。

　こんな《どうしようもねえ おっさん》相手に 親身になってくれて、ありがとな。
　俺は これから、さっきの件の謝罪を兼ねた『挨拶回り』ってやつをするからよ。
　お前さんと、俺。どっちかに用事ができる時まで、『しばしの別れ』ってやつさな。

　だがよ！　《母親ドラゴン》を探す時くれえは、俺にも 声掛けてくれよな！」



アルチューとの暇乞いを済ませ、そのまま 街道を後にする真理子。
彼女が向かう先は、都より北の海に ＂出現した＂とされる、〈ある島〉である。

[240 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/28(金) 11:31:51]

────────────────────

《テアスラの世界》に 真理子が訪れた その日より、dice1d3=2 (2) 箇月ほど前。

〈都〉の北にある海には、数々の金属で構成されし『人工島』が存在していた。

以前は《祝卓場》の名で、『国や 種族の垣根を越えた、 交流の場』としての

役目を与えられていた 人工島だったが、ある日を境に 忽然と姿を消してしまう。

と言うのも、人工島は 元々《転生者Ｄｒ．》が創造した『実験用施設』であり、

『役目は果たしたんだから、もう元に戻していいだろ』という

持ち主本人の意向によって、本来の所在地たる 深海へと戻されたがためである。

故に、人工島が浮かんでいた 海上周辺は、

水が広がるばかりの『何も無い海上』と化した。はずだったが……

そんな中に、突如として海上に顕現した存在こそが、

真理子が目的地とする場所のひとつ、〈ある島〉である。

dice1d6=5 (5) 日前に出現した その島は、

テアスラの世界では見かけないような〈様々な生物たち〉が生息していた。

当然、『本来は存在しないはずの生物たち』が現れたとなれば、

『＂生態系への悪影響の有無＂を調査する為に』と、

国防隊員たちや 生物学者たちが、大挙して押し寄せてくるものである。

人々や、原生生物。そして、突如現れた島に住む生物たち。

彼らの事情など露知らず、＂ヒーロー＂を求めて島へと訪れた真理子。

彼女らに待つものは『幸せな結末』か、それとも…………

[241 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/28(金) 12:05:50]

────────────────────

>>240

×原生生物　△原住生物（造語）でしょうか……？

学の無さが故かとは思いますが、

『元々生息している生物』を表す言葉に 心当たりが無いものでして……

───────────────────

[242 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 13:29:46]

あ、在来種とか在来生物とか？

[243 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/28(金) 13:59:24]

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>>242

ご教示いただき、誠にありがとうございます……！

お恥ずかしながら、対義語（外来生物）という概念を失念しておりました……

────────────────────

[244 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/28(金) 14:41:31]

羽付き帽子（>>157）を用いて、〈都〉より北の離島へと訪れた 真理子。

島に到着したばかりな彼女の目に、ある光景が映り込んだ。

国防隊員その１

「いけません！！　＂彼ら＂を見過ごしては、

　周辺の生き物たちに悪影響が及ぶ危険性が……

生物学者その１

「ですがねぇ……？　現状判明している『生態的特性』も

　＂雑食性、かつ よく食べる＂…………

　つまり、『健啖家的な生物』としか言えない子たちですのでねぇ……」

生物学者その２

「待て待て。＂そこ＂が 一番の問題なんだろうが……。

　＂そこら中の動植物＂を、気の赴くままに喰らう生物なんだぞ……？」

生物学者その１

「確かに、当該の性質は 問題とするべき点やもしれませんが、

　人々が協力して『彼らの為の食事』を 用意してあげれば……

国防隊員その２

「先生の仰る通りです！！　彼らに ごはんを与えてあげるだけで、

　〈あんなに可愛らしい生物たち〉の命を 奪わずに済むんですよ！？

　＂国防隊員＂として、紅の島国の生物となった彼らのことも、護ってあげるべきと……

国防隊員その３

「何、ふざけたこと言ってんだ……！？

　その〈紅の島国の生物たち〉が、あいつらのせいで 危機に直面してるんだろうが！！

　事態は、急を要するものなんだぞ！！　一刻も早く、あいつらを……

『介入が憚られる雰囲気だ』と 感じ取った真理子は、

議論を繰り広げる彼らを横目に、島の奥地へと進んでいった。

[245 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 17:29:46]

やっと復旧したか
なんかスゴい動物とか出てきそう

[246 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/28(金) 21:00:31]

上空から視認した、島の全貌。

木々を抜けた先で目撃した、複数の生物たち。

『間違いない。この島は、自分たちの世界にあるはずの〈あの島〉だ』

調査時間も短い中で、島の正体に気が付く真理子。

彼女が目撃した〈複数の生物たち〉の中には、

かつて《瑠依》を救い出した〈爬虫類たち〉も含まれている。

『もしかしたら、《本物のヨシオ》と再会できるかもしれない』

期待を膨らませながら、真理子はdice1d3=1 (1) 時間掛けて島中を捜索していく。

だが、そんな彼女の専心も虚しく、別の爬虫類生物より

『この島、及び この世界にヨシオは存在しない』と告げられる結果となってしまった。

『瑠依を救い出し、元の世界に帰還して、

　《ブラウザー２世》をこらしめたら、瑠依と 一緒に＂ヒーロー＂を探す旅に出よう』

気持ちを切り替え、明日を見据えながら〈次の目的地〉へと飛び立つ真理子だった。

尚、真理子は《本物のヨシオ》の捜索中に、

《ある者》との＂運命的な出会い＂を果たしていたりもするのだが、

無論『赤の他人』の間柄である 当人たちが、その事実を知るはずもない。

真理子が出会った《ある者》とは……dice1d4=2 (2)

────────────────────

１．ある国防隊員／２．あるイカ

３．ある漁師／４．ある怪物（>>247 or >>248 or >>249）

[249 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/29(土) 08:15:24]

────────────────────
現在、どうやら自宅の回線にホスト規制が掛けられている様子でして……
規制が解除され次第、
更新を再開していく所存ですので、暫しお待ちいただきたく存じます……
────────────────────

[251 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/29(土) 11:00:28]

────────────────────

『どうやら、島の内陸部にヨシオは居なそうだ』
そう推測した真理子は、
捜索場所を浜辺に絞り込みながら、ヨシオの捜索を続けていた。


そんな中、真理子は 打ち上げられた様子の《ある者》、
……もとい、《ただのイカ》を目撃する。

『きっと、不幸な境涯だったのだろう』
憐憫の情を抱きながら、真理子は『 イ カ 』 を 手 に 入 れ た 。


『せめて、人々の糧にしてあげよう』
真理子はイカをポケットに押し込み、
『新鮮な状態で届ける為に』と、移動用の筒で〈都の寿司屋〉に……

？？？→真理子
〔ヤ、ヤメロ……　ヤメテクレ…………〕

突如、真理子の脳裏に《何者か》の思考が届いた。
否、思考の届け先たる真理子には、《送り主》の見当が付いている。

[253 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/29(土) 15:07:18]

真理子は、思考の送り主たる《イカ》の瞳孔を
見つめながら、『意思の疎通』の能否を尋ねた。

思考を通じての対話が可能と知り、
『とりあえず、水がほしい』と、真理子に要請する イカ。
真理子は願いを聞き届け、すかさず イカを海に放流した。

イカ→真理子
〔一時は、どうなるかと思いましたが……　助かりました……〕

真理子は、イカに経緯の説明を求めた。

イカ→真理子
〔人々が言うところの、『五日前』でしょうか……。
　空が、五回ほど明るくなる＂前＂のことです。
　
　息子の就寝を見届けた私は、
　『長きに亘り眠り続ける《妻》のお見舞いに』と、
　この辺りの海を泳いでおりました……。

　すると突然、海の奥深くから＂何か＂が浮上してきたのです……！
　それに巻き込まれる形で、私は空高く打ち上げられてしまいました……。
　気がついた時には、この島にある山の高い場所におりまして、
　何とか 海に、我が子の下へと帰ろうとしたのですが……　結果は、先程の通りでございます…………〕


『女神ガラテアは、彼の危機を知らなかったのか？』
イカの話を聞き、疑問が脳裏に浮かぶ真理子。
そんな彼女の疑問に答えるべく、
イカは『自身の＂妻＂とガラテアに関する、ある事情』を語り始めた。

[254 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/29(土) 15:07:42]

登場人物（？）たち　その９

──────────────────────

父イカ

《七種渚》の同級生、《烏賊人の少年》の父親。

元々は『ただ巨大なイカ』だったが、

伸縮自在となった現在は『小さいイカ』の状態でいることが多いらしい。

転生者たちの思惑、並びに実験に巻き込まれる形で、

息子の手足が失われたことに激昂した父イカは、

怒りに任せた犯人探しの過程で、〈陰花島〉や旅客船を襲撃してしまった。

《七種葵》の神通力により息子の手足が復活を遂げ、平静を取り戻した父イカだったが、

客船を破壊した罪や自身の危険性を指摘され、船員の１人にその身の終焉を迫られてしまう。

そんな中、『みんなを救いたい』という想いが込められた葵の〈神通力〉により、

沈没したはずの客船は完全復活を果たし、更に『父イカの縮小化』も実現した。

乗船していた人々が（ある一名を除き）無事だったこともあり、父イカは人々から許されることとなった。

尤も、実際は『伸縮自在』になっただけではある為、

激昂した際の危険性が消失したわけではなかったりもするのだが……。

なお、葵に〈伸縮自在な体質〉にしてもらった際に

神通力が備わる体となっており、その神通力は〈dice1d9999=905 (905) × dice1d10=10 (10) 〉相当である。

はたして、彼の神通力の性質や如何に……。

────────────────────

[256 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/29(土) 21:00:17]

父イカ→真理子
〔ある事情もあり、私自身は《女神ガラテア様》に 感謝の念を抱く身ではございますが、
　その…………　妻の＂在るべき姿＂を巡って、対立する間柄でもございまして…………


　ガラテア様 曰く、私の妻は《問題のある者》とのことで……。
　なんでも、『彼女は、数々のヒトを誑かし、拐かし、不幸にしてきた存在なんです。
　どのような経緯で仲良くなったにしても、絶対に彼女を信用してはいけません。
　息子の為にも、《妻》のことは忘れるべきです。後は、アタシが…………』、と…………

　例え《＂女神様＂なる存在》でも、妻を悪く言う者に 心を許すわけにはまいりません……。
　私は、日に日に体が大きくなる中で、次第に孤立していった存在でございます……。
　そんな私に、彼女は手を差し伸ベテクレテ……　剰エ、『ツガイ』、ナッテクレテ…………！！！


　…………そのようなわけですので、
　現在、私はガラテア様からの助力を＂自身の意志＂で拒んでおりまして……。
　彼女の方も、『過度な干渉はしない』とのことで……。
　次第に関係性は悪化していき、現在に至る……　という具合でございます…………〕

真理子は、『息子さんの為にも、救いの手は素直に取った方がいい。
あなたまでいなくなったら、息子さんは＂天涯孤独＂になってしまう』……　と、父イカに伝えた。

父イカ→真理子
〔……　その通りでございますね…………。
　息子が１人になってしまうなど、きっと彼女も望んではおりません……。
　息子のたメニモ……　《ツマ》トワカレル、カクゴヲ…………〕

父イカの『悲痛な思い』と、女神から窺える『思いやりの心』。
両者の思いを垣間見た真理子は、＂えも言われぬ感情＂を抱く一方だった。

[258 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 01:25:22]

複雑な心境か

[259 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/30(日) 07:37:19]

『ともかく、あなたを救えて良かった』

互いの気持ちを切り替えようと、祝いの意思を伝える真理子。

父イカ→真理子

〔は、はい……　この度は、誠にありがとうございました……！

　何か、お礼のほどを…………　えっと、お名前を伺っても よろしいでしょうか……？〕

真理子は自己紹介とともに、『お礼は、気持ちだけで充分だ』とも伝える。

父イカ→真理子

〔いえいえ……！　私は、命を救っていただいた身でございます！

　お礼を、何かしらの＂形＂にしなければ、『無礼千万』というものです！

　身を切るような物には致しませんので、どうぞ お気遣いなさらず……！

　……　いえ、むしろ＂身を切る物＂にすべきでしょうか…………？

　命を救っていただいた お礼として、『魚や貝』という生命を贈る……

　というのも、何とも利己的に過ぎますし……。

　やはり、再生能力を活かして、私の＂腕＂を……

真理子は首を振り、

その身を傷つけようとする彼に『固辞』の意を表した。

父イカ

「も、申し訳ございません……　気を煩わせてしまい…………。

　しかし、やはり『何もお礼をしない』というのも…………

『思い煩う彼の為に』と、父イカが納得する答えを考える真理子。

一考の末、彼女が導き出した＂答え＂は……　『>>260 or >>261 or >>262』

────────────────────

※どのような内容でも問題はございません（内容の実現は、彼女らの再会後を予定しております）

[260 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 09:47:34]

一緒に来ないか？と誘う

[261 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 09:53:53]

最近別の世界から来た者たちについて知ってる事があれば話してほしいと頼む

[262 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 09:59:49]

海で自分の様に異世界からきたと思わしき者を見つけたら教えてほしい

[263 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 10:05:23]

女神と和解

[264 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/30(日) 10:31:30]

真理子の脳裏に浮かび上がった、４つの答え。

１．同行の誘い（>>260）　２．近頃見かけた〈見慣れない者たち〉に関する情報提供（>>261）

３．自分の様な《浮いた存在》の目撃報告（>>262）　４．《女神ガラテア》との和解（>>263）

真理子は、『後日、dice1d4=4 (4) をお願いできれば』と、父イカに伝えた。

父イカ→真理子

〔え……？？　は、はい……　＂後日＂は、『いずれ』でございましたかね……？

　後日で よろしいのでしょうか……？？

　天堂様のご用命にお応えできるよう、＂そちら＂のご準備はいたしますが…………。

　え、えー……　天堂様……！

　いつか 再会が果たされる機会を、心待ちにしております……！〕

真理子に別れの挨拶を送り、父イカは〈自らが住む世界〉への帰路に就いた。

そして、捜索の過程で『本物のヨシオは居ない（>>246）』と知った

真理子もまた、次の目的地であるdice1d3=3 (3) を目指し、島から飛び去っていった。

（※１．植物の楽園／２．とある山／３．鎮守の森）

なお、真理子が去った後の〈かの島〉では、

『生態系の在り方』に関する議論（>>244）を繰り広げていた者の１人が

＂ある強硬手段＂に出る一幕があったりもしたのだが、

その後に生じた＂結果＂を真理子が知るのは、少し先の時期となる。

[265 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/30(日) 14:57:42]

────────────────────

真理子の次の目的地は、都より南の方角にある《鎮守の森》。

〈あらゆる虫や鬼〉が忌避する植物、〈香草〉。

その香草が作り出す森は、信仰対象たる《狐花【このはな】》の御神像が祭られている〈社殿〉。

そして、雇われの巫女である《七種鈴》と

彼女の家族が暮らす〈七種宅〉以外には 何も無い、何とも無味乾燥な場所である。

そんな場所に 真理子が訪れた理由は、３つ。

１つめは、昨日お世話になった《りん》へのお礼を主目的とした、七種宅の訪問。

２つめは、虫や鬼が嫌うとする〈香草〉の観察、並びに情報収集。

３つめは、近隣の人々が崇拝しているとされる《狐花》。

彼の者にまつわる伝承の調査、並びに 社殿に祭られている〈狐の御神像〉の観覧。

以上の３つから、真理子が最優先事項とした『目的』は……　dice1d3=1 (1)

────────────────────

１．七種宅の訪問（りんは不在。《エリン（昏眠状態）》を含む４名が在宅）

２．植物たちの観察（《クワガタの幽霊》と遭遇する）

３．御神像の観覧（りん、神主、そして？？？が在室）

[266 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 18:13:45]

そう言えばこの世界の鬼にも現実世界で邪気祓いに使われてる植物は有効なんだろうか

シキミとかショウブとかヨモギとか

[267 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/30(日) 20:59:58]

『他の何よりも、まずは挨拶が先だろう』

至極当然の決断に至った真理子は、

社殿と隣り合う〈七種宅〉の玄関先へと 歩を進める。

ところで、これまでの彼女の様子から お気付きかと思いますが、

《真理子》は社交性や良心こそあるものの、些か＂常識に欠けた＂娘でもございます。

『立ち入り禁止区域』への突入を試みようとする一幕（>>57）からも窺える、真理子の性質……

引き戸に手を当て、

鍵が掛かっていないことを知った真理子は、

そのまま 七 種 宅 に 上 が り 込 ん で い っ た。

女性

「！！？？　　ど、どちら様ですかっ！？？」

少女

「あーーー！！！　まう…………ろ、じゃない…………？

　なーんだー……　ただの〈まうろ〉っぽい女の子かー…………」

驚愕する女性のことを意に介さず、

彼女らに気さくな挨拶を行う真理子だった。

[268 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/30(日) 21:00:27]

登場人物たち　その１０

──────────────────────

緑の子　（名前＝dice1d3=3 (3) （１．空【そら】／２．朔【さく】／３．未設定））

七種家三女の友人の１人である、１１歳の少女。何かと人懐こく、元気な性格。

〈そふぁみこ〉というアニメ作品が好きな少女の一人。

未だ、三女が五体満足でなかった頃。『三女のお見舞いをしよう』と思い立った

緑の子は、東に群生地があると噂される『イチゴ』を求める旅に出掛けた。

不幸なことに、彼女はその道中で命を失う結果となるのだが、

そんな彼女を憐れんだ《何者か（※未登場）》の手により、

緑の子は以前と変わらぬ姿のまま、＂現世転生者＂として復活を果たすこととなった。

＂何者か＂から授かった力は、〈風を操る力〉と〈空を飛ぶ力〉。

一応は転生者であるため、彼女も神通力を有している可能性はあるが、現時点では一切不明。

─────

緑の母

緑の子の母親。『転生者となった緑の子を、迂闊に外に出してはいけない』とする

ガラテアの指示に従い、娘と共に七種宅に籠り続ける羽目に陥った哀れな女性。

彼女が少女たちを見守ってくれるおかげで、

『鈴の人生修行』に時間を割ける機会が増えたため、

閉じ込めている張本人たるガラテアは、彼女の存在に感謝している。

────────────────────

[270 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 07:10:16]

事情を説明しつつ、強引ながら屋内へと上がらせてもらった真理子。
『りんは勤務中の身でございますので、挨拶は後ほどにしてあげてください』
緑の母の要望を承諾した真理子が、
『せっかくなので』と 香草の観察に取り掛かろうとしたところを、

緑の子
「あのー！！　《真理子》さん、でしたよねー！？
　真理子さん、〈まうろ〉好きなんですかー！？」

目を輝かせた少女が呼び止めた。

ガラテアより伝え聞く＂マウロ＂に、強く惹かれている真理子。
真理子は、当該の存在を知る様子の彼女に、
『マウロとは、どういうものなのか？』と尋ねた。

緑の子
「え……！！？？　真理子さん、まうろ知らないんですか……？！！
　じゃあ、その格好って『ぐうぜん』なんですかー……？？

　え、えっと……　まうろっていうのはですね！
　《どく様》っていう偉い人が作った〈どくも〉って会社があるんですけど、
　そこの人たちが、どく様と一緒に作った げえむのひとつ、〈すぺあまうろ〉の主人公なんです！」

『そのゲームを見せてほしい』と、緑の子に頼む真理子。

緑の子
「いいですよー♪　待っててください！　今、電源を……


「《緑の子》さん、＂ 授 業 中 ＂ で す よ ？？？」

[271 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 10:59:29]

まうろプレイしてみたい

[272 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 11:36:23]

時刻は１１時。人々が 一時の休息を取る頃合いより、少し前。

七種宅の居間にある『大きなテレビ』から、齢dice2d4=3 1 (4) 0代頃と思しき

dice1d2=1 (1) による、苛立たしげな叱責の言葉が届いた。

（※１．男性／２．女性）

緑の子

「ご……　ごめんなさい、先生…………」

現在、緑の子は 七種宅に居ながらにして『在校中』の身として扱われていた。

と言うのも、真理子が この世界に送られた日より、約５年前。

紅の島国に於ける《前・教育長》の提案により、

各教育機関に『在宅通学』の制度が導入され、その制度を活用しているためである。

『心身の都合や 家庭の事情等により、登校が難しい状態にある

　〈こどもたち〉にも、それぞれが望む形での＂教育の場＂、

　並びに、同年代の子たちとの＂交流の場＂を用意してあげたい』

前・教育長の『思いやり溢れる意向』により実現した、先進的な制度と言えるだろう。

尤も、実情としては『《前・教育長》が抱えていた、

＂特定の種族に対する拒絶反応＂を刺激しない為に 生まれた制度』だったりするのだが……

雀【スズメ】人の教師

「まったく……　《緑の母》さんは、いったい何を……

『現在、彼女の母親は昼食の準備をしている。

　緑の子を邪魔してしまったのは 自分なので、叱責の言葉はこちらに向けてほしい』

真理子は、彼女らを庇う言葉を述べ立てていく。

そんな真理子を、子供たちがテレビ越しに見つめていた。

[273 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 14:15:01]

児童その１

「何あれ？　七種んち、また〈いそうろう〉増やしたん？」

三女

「いや、知らん…………　いや、知っとるは知っとる（>>114）けど……」

児童その２

「ねー、きみー？　まうろ好きなのー？」

児童その３

「その格好、＂さむい＂から辞めた方が いーよ」

児童その４

「〇〇！！　小さい子に そんなこと言っちゃ、だめでしょ！！」

雀人の教師

「みなさん……　＂ 授 業 中 ＂ですよ……？？」

《テアスラの世界》で人気を博しているゲーム作品のひとつ、〈スペア・マウロ〉。

いわゆる『コスプレ』という文化までは 人々に浸透しておらず、

生みの親たる《転生者Ｄｒ．》が『アパレル産業』に関心を持たない人物でもあるため、

人気ゲームの主人公に似た服装の真理子が、奇異の目を集めてしまうのも 致し方のないことである。

子供たちの反応を受け、真理子は たじろぐ…………　わけでもなく、

逆に、『これから お世話になるかもしれない彼らに、

挨拶を兼ねたアピールをしよう』という発想に至った様子だ。

彼らが＂授業中＂であることも忘れて、

『子供たちを笑顔にしよう』と、あることをするつもりでいる真理子だが、

その＂あること＂とは……　『>>274 or >>275 or >>276』

[274 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 15:16:52]

パックやアジオーとの戦いや夢の世界や妖怪アパートでの出来事といった
これまで自分が体験した数々の冒険譚を聞かせる

[275 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 15:23:14]

ジョセフという鮫人の海賊の船に入った時の事を思い出してなぞなぞゲームを提案する

[276 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 15:25:38]

ファイアボールを見せる

[277 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 15:41:05]

────────────────────

真理子の脳裏に浮かぶ、３つの選択肢。

１．自身がこれまでに経験した、数々の冒険譚を語る（>>274）

２．ある海賊船での経験を経て趣味となった、『なぞなぞ』を出してあげる（>>275）

３．〈ヘパイトス〉で火球を作り出してみる（>>276）

『子供たちに喜んでもらう為』として、

真理子が選び取った手段は…… dice1d3=3 (3)

そして、その手段の＂受け具合＂は…… dice1d100=51 (51)

（※数字が高いほど高評価、低いほど低評価）

────────────────────

[278 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 15:45:05]

────────────────────

>>277

些細と言えばその通りではございますが、

×ヘパイトス　⚪︎ヘパイシス　ですね……

────────────────────

[279 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 21:00:04]

『それではさっそく』と、真理子は＂神々より賜りし力＂たる

〈ヘパイシス〉を用いて、火球を作り出してみせた。

児童たち

「おおーー！？」

児童その３

「へーー。小さい割に、なかなか やるじゃん？

　けど、その程度のことは〈魔力〉持ってるやつなら、割と誰でもできるぜー？」

児童その４

「〇〇！！　あんな小さい子が できてんだから、すごいことでしょ！？

　そもそも、あんたは『あんなこと』できないじゃん！！」

児童の1人による挑発的な発言を受け、いわゆる『チャレンジ精神』が掻き立てられる真理子。

そんな中、彼女の脳裏に『〈ヘパイシス〉を説明するガラテアの姿』が蘇る。

────────────────────

ガラテア

「ふたつめ。よく知られてるタイプのパイロキネシスだとか、

　一般的な魔法と違って、念じれば＂どこにでも＂火を発生させられる。

　場所の当てさえ付いてれば、本当にどんな場所でも出せはするんだよね、これ。

　……念の為言っておくけど、この特徴を＂悪用＂したら駄目だからね？？」

────────────────────

鎮守の森へと赴く最中に、〈朱の学び舎〉の居場所は把握していた真理子。

『もっと喜んでもらおう、または驚いてもらおう』と猛り立つ彼女が、

朱の学び舎の近くに、＂ 巨 大 な 火 の 玉 ＂ を 出 現 さ せ た 。

その 巨大な火の玉は…… dice1d6=4 (4)

（※奇数．子供たちを感動させた／２．子供たちを恐怖させた

　　　５．火事を引き起こした／６．《ある怪獣》を生み出してしまった）

[280 ◆JT7q7ah4XkDe 25/03/31(月) 21:04:06]

────────────────────

>>279

数字の設定を間違えてますね……

×５．火事を引き起こした　⚪︎４．火事を引き起こした　です……

火事が起こったようですね……

────────────────────

[281 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 21:39:15]

嘘だろ……

[282 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 21:51:03]

小火(ボヤ)だよね？

[283 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 00:45:06]

あ、昔の仲間が来て助けてくれるとか？

[284 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/01(火) 08:00:31]

────────────────────

真理子が顕現させた〈神の炎〉は、都より南に位置する

〈朱の学び舎〉周辺を、一時 火の海へと変貌させた。

テレビ越しに目撃した張本人の手で

『校舎に迫り行く火』こそは 無力化が果たされたものの、

〈学び舎周辺の地勢〉までを 彼女は把握し切れておらず、

制御不能となった炎による 校舎外周への侵食を許す形となってしまった。

幸いにして、〈玄の学び舎〉を除く３つの校舎は 郊外に設置されており、

朱の学び舎の周辺は『草花や〈修練場〉、幾つかの記念物』が点在していたのみである。

駆けつけた張本人と女神たちによる消火活動の成果もあり、火災による被害は

前述したものの焼失と、居合わせた児童の内dice1d9=9 (9) 千名への『心的外傷』の生成に とどめられた。

子供たちの怯え切った表情を見て、悔悟の念に苛まれる真理子。

そんな彼女の下に、暗く、冷たい表情を浮かべた女神が顕現する。

ガラテア

「……　よくもやってくれたもんだね、アンタ。

　もう少し理性が ある方だと思ってたけど、見込み違いだったかな」

真理子は、ただ ひたすらに頭を下げ続けている。

[285 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 10:42:28]

こんなところで最大値引くなんて…

[286 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/01(火) 11:29:53]

ガラテア
「時間遡行で 事情は確認したよ。
　『＂まだ幼い子の挑発＂に乗る形で、考え無しに〈大いなる力〉を使った結果、
　　制御できなくなった炎が 校舎周辺を燃やしてしまった』……　って 感じだったね？

　愚かにも程があるでしょ。
　『自己顕示欲』的なものが 抑えられなくなっちゃったんだろうけど、
　そんなもので 無関係な人々が犠牲になっちゃったら、どうするつもり？
　ましてや、今回は〈子供たち〉が犠牲になる危険性が あったわけなんだけどさ。

　『罪無き子供たちの命を奪い去りし者』……　なんかに 成ったら、
　アンタを慕ってくれてる＂瑠依ちゃんたち＂、深く悲しむことになるだろうね」

女神による叱責を受け、ひたすらに猛省する真理子。
だが 同時に、『時間遡行ができるなら、アタシを止められるのでは……？』と、彼女は考える。

ガラテア
「そうだね。　と言うか、 人々の中から犠牲が出るような事件だったら、
　 消滅させてでも《アンタ》を止めてるに決まってんじゃん。
　『子供たちの心を含め、犠牲そのものは出ているのに、なぜ？』って？
　『＂力を持つ者＂としての責任を、アンタに抱いてもらう為』だよ。

　神様が 何でも『無かったこと』にしちゃったら、そんな責任感も生まれないでしょ？
　アンタにあげた力は、〈本当に大きな力〉なんだ。
　それを自覚してもらう為にも、アンタには罪を背負ってもらうからね」

突きつけられる＂重過失＂を前に、真理子は ただ俯くばかりだった。


「がらてあはん。叱責は、そこまでにしたっておくれやす」

[287 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/01(火) 14:52:32]

ガラテア

「…………　リン……？　アンタ、真理子の罪の重さ、わかってる……？

　一歩間違えれば、それこそ《三女》ちゃんの命が 失われたかもなんだぜ……？？」

りん

「がらてあはんが居てはりますさかい、心配してまへんえ♪」

ガラテア

「いや、そう言うことじゃなくてさ……

りん

「事態を矮小化してるわけやおへんどす。

　《女神がらてあ様》が居てはらへんかったら、

　あんさんが言わはる通り、三女が危険な目に遭うたかもしれへんさかい。

　天堂はんには、＂しっかりと＂反省してもらわなあきまへん。

　そやけど、必要以上に『厳しい言葉』述べ立てるより、

　『再発させへん為の対策』を講じたほうが、ええ思うんどす。

　ねくろまんはんの時（>>60 >>85）もそうやったけど、

　今回も、天堂はんをお出迎えしいひんかった《あて自身》も悪かったとこあるし、

　天堂はんだけ責めても、しゃあない話と ちゃいます？」

ガラテア

「いやまあ、一理あるけど……

（……あれ？　それで言ったら、『アタシが念の為に真理子が来る可能性を

　リンに伝えておけば、事態は未然に防げたかもしれない』ってことでもあるくね…………？？

　それに、同情した勢いで〈大いなる力〉をあげちゃったアタシの

　＂管理不行届＂によるものとも言えるし…………　つまり…………？？？）

『責任の所在』に囚われし女神を後目に、

右も左もわからない《異世界転移者》の手を掴む、狐人の巫女。

[288 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 17:23:14]

心が広い上に話がわかるなこの子
あと京都弁かわいい

[289 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/01(火) 21:00:12]

りん
「天堂はん。今回みたいなんは、『命』が関わってくることやさかい。
　あんさん自身は、＂さっきの天堂はん＂のことを許したらあきまへんし、
　あんさんを含めた〈みんなの＂心＂〉の為にも、しっかりと自省をするべきどすえ。

　そして、それは《あて》も おんなじどす。
　お客様が来てるらしいゆうのに、私用（※仕事）を優先してもうたこともそうやし。
　まして、天堂はんは《あてらの世界》に 来はったばっかりなんどっしゃろ？

　そんな 天堂はんが近くにおる時くらい、教育長のお仕事をしとる
　がらてあはんに代わって、あてが寄り添うべきやったんどす。
　ほんで、その件の『罪滅ぼし』ってわけやおへんどすけど…………

　天堂はんっ！　あてにも、『瑠依はん探し』を 手伝わせておくれやす！
　あても《長女》として、天堂はんたち 姉妹を再会させてあげたいんや！

　そやから……！　…………どないしはったんや、天堂はん……？」


真理子は、自身の＂過ち＂を深く後悔していた。
『子供たちの心を深く傷付けてしまったアタシを、そう簡単に許さないでほしい』
寛大さを見せる りんに、真理子は自身の思いを告げる。

りん
「しっかり自省してはるんは ええことや思うけど、＂自責＂は程々にしとくべきどすえ。
　何より、天堂はんが 思うてはるほどには、＂事態は深刻やあらへん＂し……


「天堂はん。＂うちの姉妹の力＂、舐めへんほうがええで」

[290 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 00:21:19]

天堂さん消火用の水用意してたらこうはならなかったんじゃ……

[291 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/02(水) 07:42:55]

真理子たちの会話に割って入ったのは、

火災被害の当事者でもある少女、《七種家 三女》である。

三女

「あんさん、ほんま ようやってくれたわ……。

　りんや 女神様 信用しとるのもあって、うち自体は全然やったけどな。

　あんさんも見とったやろうけど、みんな恐がりすぎて 教室ぼろぼろなってもうたで」

真理子は、改めて反省の意を示した。

三女

「さすがに 反省はしてもらわな あかんけど、

　＂そもそもの、そもそも＂で言うたら、うちの組の〇〇（>>279）が原因やし。

　煽られて『やったる』なるんは 正直わかるし、そんな責めるつもりは無いわ。

　でな？　その〇〇を含めた〈みんな〉なんやけど、あっち見てみ」

彼女が指し示す方向へと、真理子が目を遣ったところ……

あおい

「〇〇ちゃん……♪　だいじょうぶだよー……♪」

児童その５

「…………　あれ……？！　大丈夫になった…………？！！」

あおい

「うひひ〜♪　よかった〜♪」

視線の先に、『心的外傷』が解消されていく 子供たちの姿があった。

[292 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/02(水) 11:21:12]

視界に映る光景を、真理子は飲み込めずにいる。

三女

「うちの姉妹……　《りん》と《あおい》な？

　察するに、あんさんも女神様から〈力〉貰っとるやろうから言うけど、

　〈神通力〉っちゅう ごっつい力持っとんねん。

　二人の神通力、『性質』は異なっとるらしいんやけど、

　両方『心を癒やす』ってことができる力らしいんや。

　ただ、正確には《あおい》のほうは 違うっちゅう話やけど……

　そこんとこどうなん、女神様？」

ガラテア

「……あおいちゃんの方は、癒やしてると言うより＂変容させてる＂形でね……。

　リンの力でも 癒やし切れないような『恐怖心』を、

　一旦 取り除いてから『胆力』や『別の感情』に変えちゃう、って感じなんだよね……。

　＂恐かった＂っていう感情そのものを消しちゃうのは、正直 良くないことなんだよ……。

　恐怖を覚えたからこそ、子供たちが得られるはずの『用心深さ』。

　それと、張本人たる真理子が抱いた、『罪の意識』が 薄まる危険性があるからさー……？

　だから、子供たちの内dice1d9000=4944 (4944) 人は、リンに癒やしてもらってさ……。

　残りの子たちは、時間を掛けながら『克服』へと導くべきだ。って 思うんだけど…………」

《友人》である 女神の視線に気づき、

喜色満面で手を振る狐人の少女、《七種葵》。

彼女の好意に応える為にと、手を振り返すガラテアだった。

りん

「……こないなわけやから、

　＂これから先＂気いつけたらええだけどすえ、天堂はん♪」

[293 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/02(水) 14:43:55]

『忠言』という形式で、真理子を元気付けようとする りん。

だが、当の真理子は、未だ 思い詰めた表情を浮かべていた。

『はたして、このまま不問に付されるべき問題なのだろうか……？』

事が事なために煩い続ける真理子に、りんが語り掛ける。

りん

「天堂はん。みんなが 心の平穏を取り戻してることやし、

　『今回のこと』ばっかり悩むんは、ほんまに時間の無駄や思います。

　『また、同じ過ちをするかも』って、思うてはるんどすか？

　こどもたちを喜ばせよう思いはったり、そないに しっかりと

　自省できてはる 天堂はんが、『おんなじこと』されるはずが おへんどす。

　天堂はん。これから先、瑠依はん探しの 協力者になる、あて を。

　ほんで、『みんなへの思いやりの心』を しっかり持ってはる

　《天堂はん自身》のことを、どうか 信じておくれやす。

　くよくよしてても、瑠依はんは見つからへんままどすえ！

　はよう見つけてもうて、〈お二人の為の お祝いの席〉を開きまひょ♪」

りんの厚意に折れる形で、『吹っ切れてしまおう』と決心する真理子。

りんを含む〈温情を示す人々〉への感謝の念と、

『善意を裏切らないように』とする 自戒の念を胸に、気持ちを新たにする真理子だった。

尤も、当人たちが知る由もない運命（>>5、>>12）によって、

正に今 縁を育んでいる彼女らは、いずれ『相対する者同士』と成ってしまうのだが……。

[294 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 15:13:52]

心強い仲間ができた

[295 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 16:54:27]

花火は水を用意してからやろう

[296 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/02(水) 20:59:41]

────────────────────

騒動の始まりよりdice1d3=1 (1) 時間ほどが過ぎ去りし頃。

〈神の炎〉による火災事故は、女神たちの尽力もあり 一先ずの解決を迎えた。

燃え尽きずに『残存物』と化した物の数々も、

あおいが起こす〈奇跡の力〉を以て、忽ちに復活を果たしていた。

だが、あおいの神通力を以てしても、

〈完全焼失を迎えた植物たち〉を蘇らせることまでは叶わない。

その事実を痛感した あおいが、ガラテアたちに ＂ある決意＂を告げる。

あおい

「えと…………　うち、しょくぶつたちに

　〈じんずうりき〉あげたいから、色んなとこ 旅してくるね……

ガラテア

「待って待って待って待って！！？

　気持ちはわかるけど、＂ふたつの意味で＂だめだからね！？？」

あおい

「んﾞーーっ……」

ガラテア

「まず、あおいちゃんのことだから、

　『しょくぶつたち皆に〈じんずうりき〉をあげよう』って考えてるでしょ！？

　近くなら まだいいけど、世界中を旅するのは さすがに『きけん』すぎるから、だめ！！

　『だから、アタシも いっしょについて行く』って 言いたいとこだけど、

　《教育長》が 二人もいなくなっちゃったら、ぜったいに《ブレスさま》をおこらせちゃうからさ……！

　どっちかは お仕事をしなきゃだから、お休みじゃない日は遠くに行っちゃ だめだからね！！？」

あおい

「でも、しょくぶつたち、まもりたい……」

[297 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/02(水) 21:00:13]

ガラテア

「そして、次！　あおいちゃんも、〈イチゴさんたち〉のことは おぼえてるでしょ！？

　あおいちゃんが、しょくぶつたちに じんずうりきをあげちゃったら、

　また イチゴさんたちみたいな子が、生まれちゃうかもなんだよ！？」

あおい

「んん……！！　うちが がんばれば、だいじょうぶ…………　たぶん……

ガラテア

「……あおいちゃんは、本当に《やさしくて、すてきな子》だって 思うんだー♪

　だからこそさ？　あおいちゃんが 『イチゴさんたちみたいには、ならないように』って 思っても、

　きっと＂思いやりの心＂が、しょくぶつたちに〈力〉をあげちゃうんじゃないかなー、ってね……？

　〈しょくぶつたち〉をまもるために 大事なのは、

　『力をあげること』じゃなくて、『皆が、〈かれら〉を大切にすること』だって、アタシは思うよー。

　だからこそ、《教育長》として、皆に『しょくぶつたちを大切にしよう』って 教えるべきじゃない？

　そのためにも、ブレスさまを おこらせないようにしないと……　ね……？」

あおい

「…………　がらてあちゃん……。うち、教育長の お仕事、がんばるね…………」

友人であり、先輩である《女神》に諭された

狐人の少女は、また１つ『生命の在り方』を学んだ。

りん

「そういや、がらてあはん？　『教育長の お仕事』は、終わりはったんどすか？」

ガラテア

「dice1d2=1 (1) 」

────────────────────

１．何とかねー……　（真理子に《ガラテア》が同行する）

２．いやー……　実は、終わってないんすけどねー……？　（真理子に《鈴》が同行する）

[298 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 00:11:17]

もしかしてつきっきり？

[299 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 01:25:25]

これはいいこと……なのか？

[300 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/03(木) 07:34:49]

りん

「よかったわぁ♪　これで、しばらくは お休みできるんどっしゃろ♪」

ガラテア

「いやー……　あおいちゃんとの話にも 繋がることだけど、

　今は＂長めの休憩時間＂ってとこで、明日には また働かされる予定っすねー……。

　『長期休暇用の宿題』の確認が終わるまでは、休みは取れそうにないかなー…………。

　そういや、お仕事って言えば『〈巫女〉さんのお仕事』あるでしょ、アンタ？

　真理子には、＂アタシが ＂ついて行くからさ。

　これ以上《カンヌシの爺さん》を怒らせない為にも、アンタも お仕事 頑張りなー？」

りん

「そ……　そやな…………」

『おサボり癖』を指摘され、決まりが悪そうにする りんだった。

ガラテア

「と言うわけだからさ、真理子？　今日一日は、アンタと 一緒にいてあげるよ。

　＂変なこと＂をしそうになっても止めてあげるし、『大船に乗ったつもり』で いていいぜー？

　……『リンの方が よかったな』とか考えてるの、お見通しだからね？

　言っておくけど、リンが同行する場合だと、アンタは必然的に＂徒歩＂になるんだぜ？

　時間が掛かりすぎて、お目当ての場所も 一箇所に辿り着くのが関の山だよ。

　その点、アタシは〈空間転移の術〉が使えるから、『アンタが行きたいとこに、すぐ行ける』ってわけ。

　でさ、どうする？　職務が終わったから、《ヨシオくんのお母さん》の捜索に協力できるけど。

　今すぐ 探しに行く？　それとも、捜索は また今度にして、〈気になるとこ〉にでも行く？」

ガラテアの問いに対し、真理子が出した答えは……　dice1d5=3 (3)

（※１．ヨシオの母を探す／２．鎮守の森で目的を果たす

　　３．〈植物の楽園〉に向かう／４．〈とある山〉に向かう／５．>>301 or >>302 or >>303）

[301 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 07:41:10]

植物の楽園か

[302 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 10:17:57]

マウロやりたい

[303 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/03(木) 11:29:54]

ガラテア
「……　なに……？　センチメンタルにでもなっちゃったの…………？
　まー、今日は とことん付き合うつもりだから、理由を聞いたりは しないけどさ…………。

　じゃー、皆。そう言うわけだから、
　真理子と いっしょに〈お花たちのとこ〉に行ってくるねー？

　あおいちゃん♪　まなびやでの お勉強、がんばってね♪」
あおい
「うん……！　がらてあちゃん！　真理子さん！　いってらっしゃい！」
ガラテア
「三女ちゃん……　の方は、さすがに『臨時休校』ってやつだろうからさ？
　お友達の皆を呼んで、お家で《緑の子》ちゃんと遊んであげてよ♪」
三女
「んーー……　まあ、考えときますわ……」

ガラテア
「それじゃー、リン。お仕事、頑張りなね」
りん
「おおきにえ、がらてあはん♪　天堂はん♪

　お二人も、気いつけて おはようお帰りやす♪（※いってらっしゃいませ）」


狐人の姉妹の手振りに 点頭で返した真理子は、
次の目的地とする 植物の楽園へ向け、
女神の導きの証たる＂空間の裂け目＂へと 歩を進めていく。

『はたして、〈植物の楽園〉には何が待ち受けているのだろう』
未知なる場所に対し、真理子の好奇心は高まる一方だった。

[304 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/03(木) 14:38:45]

────────────────────

そこは、都より 少し離れた場所に位置する、とある山間の地。

かつては〈反体制組織のアジト〉が 存在するのみだった

その土地は、紆余曲折を経た先で〈植物の楽園〉と化していた。

〈あおいの神通力〉によって生み出されし その空間では、

多種多様な植物が＂無秩序に＂生い茂り、咲き誇っていた。

『本来の寿命を超えて、咲き続ける花』　『土壌の性質上、育つはずがない木』

『野山に自生しているはずがない草』　『遠い過去に絶滅したはずの果実』…………

子供たちの要望に あおいが応えていく過程で、次々と誕生した植物たち。

＂みんな＂の幸せを願う少女の〈想いの力〉が その身に宿る彼らは、

姿の異なるキョウダイたちと共に、約束されし＂悠久の時＂に身を委ねている。

そんな、植物たちが集う場所へと訪れた真理子と、彼女に付き添うガラテア。

当初は 純然たる好奇心のみで、〈植物の楽園〉を目的地とした真理子だったが、

現在は 旺盛な好奇心に加え、些かお門違いな『弔問』を第２の目的としていた。

壮観な景色を作り出す植物たちを目にして、感慨に浸る真理子。

そんな彼女が ふと視線を向けた先に、上の空で佇む《ある者》の姿が。

真理子の目に映り込む、ある者とは…… dice1d4=2 (2)

────────────────────

１．長き黒髪の女性／２．イチゴの怪物

３．＂神秘的＂な雰囲気を醸す女性／４．>>305 or >>306 or >>307

[305 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 18:46:16]

なんか懐かしい…

[307 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/03(木) 21:00:39]

視界に捉えた《人型のイチゴ》の姿に、

真理子は愕然と…………　することは なかった。

それも そのはず。《真理子たちの世界》は、

花や豆、柿 等の〈歩く人面植物たち〉が、当然の如く 存在する世界だからだ。

加えて、真理子は 様々な異世界を旅してきた 冒険者であり、

《人型イチゴに似た存在》を 幾度か目撃していることによる 慣れもあるだろう。

ガラテア→真理子

〔彼は、あおいちゃんの優しさで生み出されちゃった、〈イチゴ人間〉の１人でさ……。

　『理性的で、なおかつ 人助けをするような、いい子たち』ではあるんだけど、

　同時に、『〈人々〉と極力 関わろうとしない子たち』でもあるんだよね……。

　＂理性的だからこそ＂、自分たちのことを 客観視できちゃうのかもなー…………。

　そういう子たちなんで、正直 そっとしてあげてほしいところなんだけどさ？

　アンタは『この話』を聞いて、それでも なお《彼》に話し掛けようとするタイプ？

　それとも、彼のことを慮って、この場から立ち去るタイプ？

　＂今回の判断＂は、どっちを選んでも怒ったりはしないから、自分の心に従ってみなー〕

真理子は、『これより、自身が取る行動』を一考する。

『人付き合いは悪いらしいが、自らの意思で 肩身を狭くしているという

　彼らの心を解きほぐす為にも、交流を試みるべきではないか？

　だが、ガラテアの言う通り＂そっとしておくべき＂なのかもしれない…………』

真理子は、彼dice1d2=1 (1) （※１．に話し掛けることにした／２．をそっとしておくことにした）

────────────────────

真理子が＂彼に話し掛けた場合＂の、彼に与える影響→dice1d100=9 (9)

（※数字が高いほど好影響。低いほど悪影響）

[309 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 22:30:20]

大丈夫かな

[310 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 02:52:25]

めっさ悪影響……

[311 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/04(金) 07:36:06]

『〈彼ら〉が人助けをしてくれる存在だというなら、
　ヒト側も彼らに手を差し伸べるべきだろう』
道義によって生じた 思いやりの心に従い、
《いちご人間》との交流を試みる真理子。


苺人二号
「……………………」

ガラテア→真理子
〔見てわかるだろうけど、彼らには『発声器官』なんてものは無いんだ。
　ほかと関わろうとしないのは、それも大きいんじゃないかな……。
　だからって、＂思考間の架け橋＂を用意しちゃったところで、
　彼らを困らせちゃうだけな気もするけど…………　ほら〕

ガラテアの合図とともに、真理子の脳裏に いちご人間の思考が届く。


苺人二号→全体
〔……お二方とも。＂私など＂に、どのような ご用向きでございましょうか？〕

気さくな挨拶と 自己紹介を済ませた真理子は、
矢継ぎ早に『自身が知る〈植物性な人々〉』にまつわる話を 語り始めた。
その人々と自分たちの『友好関係を示す一幕』を伝えることで、
彼が心を開くきっかけを 生み出せるかもしれない……　という目論見である。


苺人二号
〔……………………〕

[312 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/04(金) 11:23:26]

機嫌を損ねた様子の いちご人間に、
真理子は『気に障ってしまったなら、申し訳ない』と伝えた。

苺人二号→全体
〔……天堂様が仰る〈人々〉が、羨ましい限りでございます。
　私どもは、『自身の気立て』も要因のひとつではございますが、
　何より＂このような姿＂であるが故に、
　他者との交友関係を築くことも 叶わぬ身でございまして。

　〈私以外の いちご人間〉の心情までは 存じ上げませんが、
　少なくとも、私は『普遍的ないちご』のままでも 不平不満はございませんでした。
　しかし、《ヒトに似た姿》へと 変貌して以降は、ごく一部を除く人々より
　負の感情を向けられるようになり、むしろ『うっせき』が溜まる一方でございます。

　『ごく一部』の内の一人、我々の母である《あおい》様や、
　彼女の親族の方々こそは 寄り添う姿勢を見せてくださいます。
　しかし、元々は あおい様の浅慮なる思いやり、
　『余計なお世話』が主因ですので、胸中は＂複雑の至り＂と言わざるを得ません〕

いちご人間から『あおいに対する憤り』を感じ取った真理子は、
『その感情を払拭してもらう為に』と、擁護や懇請の言葉を述べ立てていくが……


苺人二号→全体
〔天堂様は、自身が＂恵まれた身の上＂でいらっしゃることを ご理解ください。
　例え、幼き子供の善意により生じた結果であっても、
　私が《被害を被りし当事者》である以上、
　『悪感情を抱いてはならない』という言説には 承服いたしかねます。

　『私めが抱く感情』そのものへの非難は、何卒 お控えください〕

[313 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 12:04:36]

凄くほっこりする絵面だ

[314 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/04(金) 14:30:25]

真理子が言い淀むとともに、

いちご人間は〈植物の楽園〉から立ち去っていった。

ガラテア

「……アンタの善意、ことごとく空回ってるね…………」

この日３度目の失敗を経験し、深く項垂れる真理子だった。

この＂３度目の失敗＂により、

いちご人間の１人である《苺人二号》の気立てのうち、

協調性はdice1d25=5 (5) 、社会性はdice1d22=15 (15) 、

社交性はdice1d15=11 (11) 、道徳心はdice1d54=2 (2) ほどに悪化することとなる。

そして、真理子との対話を経て 心持ちに陰りが生じた 苺人二号は、

＂近いうち＂に《人間社会を脅かす存在》と成ってしまうのだが、

真理子は元より、女神すらも その事実を知らずにいる。

さて、植物の楽園で 無益な時間を過ごした

真理子が取る、次の行動は……dice1d6=1 (1)

────────────────────

１．〈とある山〉へ向かう／２．ヨシオの母親探しを始める

３．子供たちへの謝罪行脚を行う／４．鎮守の森へ戻る

５．ガラテアと共に、父イカに会いに行く／６．>>315 or >>316 or >>317

[315 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 14:56:14]

うーむ、前途多難

[316 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/04(金) 20:34:20]

────────────────────

時刻は１２時頃（>>296）より 約dice1d3=3 (3) 時間後。

現在、真理子は ガラテアと共に〈とある山のdice1d5=3 (3) 〉に訪れていた。

（※１．山麓／２．山奥／３．山腹／４．山窟／５．山頂）

かつて、為政者の討滅を目論む〈鬼の一党〉の根城が存在した（>>118）

その山は、年月を経て『ひどく荒廃した土地』となっていた。

目的を安全確認、環境調査にとどめる《国防隊員》たちを除いた

ほぼ全てのヒトや動物が寄り付かぬが故、＂奇妙な噂＂が流れるほどに。

概ね廃墟と化した〈山の一角〉へと、真理子が訪れた理由は２つ。

１つは、『青陽瑠璃の＂２人の父親＂が 共に過ごした場所に対する興味』。

もう１つは、前述した『奇妙な噂の調査』である。

〈Perio Dream〉に所蔵されていた『ある書物』に記され、

都に身を置く＂ごく一部の人々＂も口にする、奇妙な噂。

『何人も寄らぬ《かの山》の、空に浮かぶは

　

ガラテア→真理子

〔真理子、ストップ。　ほら、＂あっち＂の方〕

ガラテアが指し示す場所に、これまた《ある者》が佇んでいる。

さて、その ある者とは…… dice1d5=5 (5)

────────────────────

１．アルチュー／２．ピリオ／３．和装の美青年

４．巨大な幽霊／５．>>317 or >>318 or >>319

[317 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 21:00:23]

アルチュー

[318 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 21:02:53]

かつての敵であったアジオーの親衛隊

[319 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 21:03:42]

ピリオ

[320 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/04(金) 21:13:17]

────────────────────

１．アルチュー・ド・サケスキー（>>317）

２．アジオーの親衛隊（>>318）

３，ピリオ・ド・サケスキー（>>319）

真理子たちが視界に捉えし、ある者の正体。

それは…… dice1d3=1 (1)

────────────────────

[321 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 00:11:21]

サケスキー再び

[322 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 01:26:09]

地酒でも探しに来たとか？

[323 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 08:11:07]

呼び掛けに応じ、真理子たちの下へと歩み寄るアルチュー。
彼との思わぬ再会に驚喜する真理子だが……


アルチュー
「女神ガラテアよお。こんな ぼろっちいとこに、どんな ご用で？」
ガラテア
「え……？　えっと、アタシ自身は、特別用事は無いんだけどさ。
　真理子が ここに来たがってたもんだから、その付き添いとしてね」
アルチュー
「ほおう。わざわざ《一人間》の旅行なんぞに付き合うたあ、
　女神ってのは、よっぽど暇な身分なんですかい？」

ガラテア
「……　アンタたち、もしかして ケンカでもしてんの……？？」
アルチュー
「そいつには、今朝方 お世話になりましてねえ。
　道のど真ん中で眠っちまった俺を、＂火を使って＂起こしてくれたんですわ」
ガラテア
「え……？！！　真理子……　アンタ、その上で…………？？！」

アルチュー
「真理子よお。見事に裏切ってくれたもんだなあ？
　反省した振りで やり過ごした上で、
　今度は がきどもを脅かしてくれたんだろお？

　お前さん。よくも、瑠璃を 危険な目に合わせてくれたもんだな」


深く頭を下げなからも、真理子は口を噤むばかりである。

[324 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 08:11:44]

────────────────────
お話の途中で誠に申し訳なく存じますが、
現在、睡眠不足により強い眠気に苛まれておりまして……
次回の更新は、『本日２１時頃に２つほど』の予定となりますことを
予めご了承いただければと存じます……

（なお、 近頃は８時〜２２時の範囲内でのホスト規制も増えておりまして……
　そちらを原因に更新が滞る危険性もございますので、その点も何卒ご留意ください……）
────────────────────

[326 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 18:16:20]

ガラテア
「エーット…………　確かに、真理子がとった行動は
　＂決して褒められない結果に終わったもの＂ばっかりだけどさ……？
　一応、全て『善意によるもの』らしいし、結局は 瑠璃ちゃんたちも
　無事だったんだから、もう少し大目に見てあげてもいいんじゃないかなー……？」

『善意の果て』で 非難を受け続ける真理子に、
ガラテアは 一転して同情の念を抱いたようだ。

アルチュー
「そうは いかねえや。＂俺自身が被害を被った方法＂で
　我が子の命が危険にさらされたんだ。簡単に許せるわけねえってもんでさあ」
ガラテア
「まー、そりゃそっか…………。

　真理子。こればっかりは、＂今後のアンタ＂が頑張るしかない問題だよ。
　アルチューに信頼してもらう為にも、
　しっかりと『自制心』と『判断力』を身につけることだね」

真理子は、現状を受け入れる覚悟と
自身の心を成長させていく意志を固めた。

ガラテア
「まー、真理子相手には、教える気になれないだろうけどさ。
　《教育長》たる アタシにくらい、＂何してるか＂を 教えてくれないかな？
　事情によっては、色々とアンタに協力してやれると思うぜー？」
アルチュー
「別に構わねえですぜ。説明は めんどくせえんで、そちらで勝手に ついて来てくだせえや」

言い終わるや否や、アルチューは〈ある廃屋〉の中へと 歩を進めていった。

[327 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 18:18:26]

ガラテア

「…………　〈ここ〉って、使われなくなったの 何年前だっけ」

アルチュー

「瑠璃がdice3d2=2 1 2 (5) 歳の時なんで、〇年前でさあ」

ガラテア

「そのはずだよねー…………　にしては、＂すごい荒れよう＂だけど……」

アルチュー

「ああ？？　お前さん、ここの事情 知ってたんかい？？」

ガラテア

「一応、時間遡行……　〈過去に行ける力〉が あるもんでね」

アルチュー

「ほえー。《女神》ってのは、すげえもんだなあ」

ガラテアとの会話を続けながら、『ある物』を探している様子のアルチュー。

拒絶される危険性を覚悟しながらも、真理子は 彼に協力の意志を伝えた。

アルチュー

「おお、そうか。じゃあ〈dice1d5=3 (3) 〉のほうを調べてくれや」

（※１．台所／２．書斎／３．寝室／４．祭壇／５．地下室）

自身の申し入れが あっさりと承諾され、目を丸くする真理子。

平静を取り戻した後、真理子は『探し物の正体』をアルチューに尋ねた。

アルチュー

「ああ、まあ 伝えておかなねえと、わかんねえ代物かもなあ。

　『>>328 or >>329 or >>330』さあ。

　瑠璃が小せえ時に、大切そうにしてたやつでよ。

　言っておくが、ぶっ壊そうもんなら 本当に見限るからな？」

気を引き締めながら、探し物の捜索に当たる真理子だった。

[328 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 18:26:47]

可愛らしい目覚まし時計

[329 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 18:27:52]

手鏡

[330 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 18:32:02]

まうろの人形

[331 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 18:46:15]

────────────────────

１．可愛らしい目覚まし時計（>>228）

２．手鏡（>>229）

３．〈マウロ〉の人形（>>230）

アルチューが探し求める、

『幼き瑠璃が大切にしていた物』とは…… dice1d3=2 (2)

────────────────────

[332 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 18:52:14]

────────────────────

>>331

アンカー先を大きく間違えておりますね……

正しくは、以下の通りとなります……

１．可愛らしい目覚まし時計（>>328）

２．手鏡（>>329）

３．〈マウロ〉の人形（>>330）

（結果＝ dice1d3=2 (2)）

────────────────────

[333 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/05(土) 21:00:20]

────────────────────

アルチューが探す『手鏡』を求めて、

真理子は〈寝室〉へと訪れた。

全てが 収納されているのか、はたまた 喪失したのか。

寝室には『収納家具』や ホコリ、木片を除き、

＂物＂は ひとつたりとも存在していない状態である。

『しかし、手鏡なら収納されている可能性もあるだろう』

親子関係の修復と 幾らかの贖罪を目的として、

真理子は『各dice2d5=5 3 (8) 段分に及ぶ 、dice2d5=5 5 (10) 棹の収納家具』を徹底的に調べていく。

さて、彼女の熱意の成果は……dice1d20=2 (2)

────────────────────

奇数．手鏡が見つかった

２．マウロの人形が見つかった（※目的物ではない）

４．〈禍々しい護符〉が見つかった

６．ムカデの抜け殻が見つかった

８．手記が見つかった

１０＆２０．何も見つからなかった

１２．目覚まし時計が見つかった（※目的物ではない）

１４．赤い宝石の指輪が見つかった

１６．鬼たちが描かれた紙が見つかった

１８．〈不思議な剣〉が見つかった

[335 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/06(日) 07:33:51]

１０棹に及ぶ収納家具の中は、衣類や布団、

毛布等が 幾つか収納されているのみ……　でもなく、

それらとは異なる『ある物』が、１つだけ紛れ込んでいた。

それは、キャスケットのような 赤い帽子を被り、

人中の辺りに 立派なヒゲを携える、オーバーオール姿の男性。

何かのキャラクターと思しき人物の『人形』である。

真理子は、既視感を覚えた。

『この恰好、どこかで見覚えがあるような……』

人形の正体を分析する真理子の脳裏に、ガラテアと 緑の子の言葉が蘇る。

『アンタの格好、そのキャラと すっごく似てるもんだから』

『真理子さん、まうろ知らないんですか……？！！


　じゃあ、その格好って『ぐうぜん』なんですかー……？？』

真理子は、これが〈 マ ウ ロ 〉の人形だと確信した。

同時に、『なぜ、このキャラクターは

アタシと似通っているのか』……　という疑問を抱くに至る。

興味と困惑に支配される真理子。

そんな中、彼女の下に《ある者》の声が届いた。

その声の持ち主は…… dice1d5=3 (3)

────────────────────

１．ガラテア／２．アルチュー／３．転生者Ｄｒ．

４．>>32／５．>>336 or >>337 or >>338

[336 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/06(日) 10:45:48]

転生者Ｄｒ．

「よーよー、天堂真理子？　お前、俺が寝てる間に

　報告もせずに バックレやがって……。　今まで、どこ行ってたんだ？」

辺りを見回し、声の送り主たるＤｒ．を探す真理子。

だが、真理子は 一向にＤｒ．の姿を見つけられずにいる。

転生者Ｄｒ．

「どこ探してんだ、おめー？　ちゃんと 耳澄ませっての。

　こっち見ろ、こっち。お前が持ってる＂人形＂をよ」

真理子は指示に従い、『マウロの人形』へと目を遣る。

直後、彼女の視線が＂人形の瞳孔より奥＂に存在する人影を捉えた。

転生者Ｄｒ．

「じゃ、気付いたところで 質問していくぜ？

　〈鬼共〉を連れて ガラテアんとこに行ったのは、知ってるがよ？

　そっからは どこ行ってたんだ？　少なくとも、〈都〉には留まってねーだろ？

　……　あ？　『なんで、この人形の目に モニターが付いているのか』って？

　『人々を観察する為』さ。昨日、教えてやったばっか（>>147）じゃねーかよ？

　機械群。そして 娯楽用品の殆どは、俺の手が入ってる代物なわけよ。

　＂それら全て＂に、凡人共には気付かねー モニターが付いてんのさ。

　説明は以上だ。さっさと質問に答えやがれ」

茫然自失の状態から覚めた真理子は、

この日に発生した全ての出来事を Ｄｒ．に語っていった。

[337 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/06(日) 14:03:58]

転生者Ｄｒ．

「あー、なるほどな……。記憶と照らし合わせりゃ、

　火事が起こった学び舎の炎と、酔の国で コイツが出した炎、すげー似てたわ……。

　そん時くれーなら、コイツの存在に気付ける余地も全然あったな……。

　にしても、よりによって〈機械の無えとこ〉ばっか行きやがって……。

　コイツが 今後も断りなく うろつくなら、＂記念碑＂でも置きまくってやろうか…………

延々と独り言を続けるＤｒ．を前に、

真理子は ただ当惑するばかりだった。

転生者Ｄｒ．

「……　あー、そうそう。態々お前に呼び掛けたのは 他でもねー、

　『２度目のフィールドワーク』だ。言っておくが、今後の報酬は 後払いだぜ？

　お前が《バックレる危険性がある奴》だと、知っちまった以上はな。

　あ？　『今は、探し物の捜索を手伝っていて 忙しい』？

　んなもん、俺の名前でもソイツに示して、さっさと断りやがれ。

　用件に従えねーようなら、２度と＂妹探し＂に協力してやらねーからな。

　よーっし！　じゃー、〈次の調査対象〉の説明だ！

　お前には、dice1d10=2 (2) にある『>>338 or >>339 or >>340』で……………………

Ｄｒ．から性急な指示が下され、急用が生じてしまった真理子。

『この件をアルチューに伝える為に』と、彼女は 気が重いままに寝室を後にした。

────────────────────

１．紅の島国／２．緑の国／３．星の大国／４．酔の国／５．真紅の大国

６．活の国／７．貴の島国／８．気の国／９．砂の国／１０．凍原の国

[338 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 16:58:25]

森の中の隠れ家

[339 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 17:00:22]

海岸

[340 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 17:02:02]

使われなくなって久しい緑の教会

[341 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/06(日) 17:10:39]

────────────────────

アルチュー

「あーー…………　まあ、そいつは 仕方ねえわな……。

　いいぜ。《発明王》様の ご用命に応える為に、頑張ってこいよ！」

協力が打ち切られる形となったことを伝え、深く詫びを入れる真理子。

気を揉む彼女に 励ましの言葉を送るアルチューだが、

そんな彼から、『同行の申し入れ』が為されることは なかった。

ガラテア

「で……　《緑の国》のdice1d3=3 (3) だっけ……？　＂フィールドワーク＂ねー……。

　何かしらは企んでそうだけど、時空を渡って確認する限りじゃ、

　特に怪しい素振りを見せてないのも 事実だから……　まー、いいかな……。

（※１．森の隠れ家（>>338）

　　２．海岸（>>339）

　　３．廃教会（>>340））

　正直、アタシたち側からは、これ以上〈力〉を与えたくなくてさ。

　でも、瑠依ちゃんを探し出す為にも、色んな力が欲しいとこでしょ？

　てことで、当面は＂報酬目的＂で アイツに協力していけばいいんじゃないかな。

　もしも ヤバくなりそうだったら、ちゃんと《アタシ》が止めてあげるしさ？

　加えて、今回はアタシも フィールドワークに 協力してあげるよ♪

　『今日一日は、一緒にいてあげる』って、約束したことだし？

　《女神たるアタシ》を、色々と頼りにしてくれちゃっていいぜー♪　　……細かい作業とかじゃなければ」

アルチューとの暇乞いを済ませた真理子とガラテアは、

次なる目的地である《緑の国》へと出向いていった。

[342 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/06(日) 21:00:05]

────────────────────

時刻は１５時頃（>>316）より約dice1d3=1 (1) 時間後。

真理子たちは 現在、『この世界の創造主とされる、《女神テアスラ》。

その者を心より信仰する人々で構成されし《緑の国》』の、〈ある廃教会〉へと訪れていた。

辺境に存在する その教会は、かつては〈国の中央都市〉への移動を困難としている

〈テアスラ教徒たち〉の拠り所として、辺境に身を置く人々から 親しまれていた。

だが、当教会の管理者たる《ある聖職者》の汚職事件に始まり、

『不可解な事件、事故』が 相次いで発生したことにより、

敬虔な信徒たちすらも 次第に忌避感を覚え、

いつしか〈見捨てられし廃教会〉と化してしまっていた。

ガラテア

（ものすごい 負の感情……　〈被害者たちの＂気＂〉が 渦巻いてるな…………。

　数々の事件に於ける犠牲者たちの分も、そうだけど……

　信じ難いことに、＂この建物自体＂の…………

そんな廃協会の内部へと進み行く、真理子とガラテア。

彼女らの目的は、転生者Ｄｒ．が言う《ある調査対象》の捜索である。

それは、とあるdice1d4=4 (4) の類いとのことだが……

ガラテア→真理子

〔真理子、あっち。＂お目当ての存在＂だよ〕

彼女らの視界に、その調査対象が飛び込んだ。

────────────────────

１．妖精／２．凶鳥／３．化け狼／４．異質同体（※キメラ）

[343 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 01:25:37]

キメラってギリシャ神話のアレかな？

[344 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/07(月) 07:16:55]

真理子たちの目に映る《異質同体》は、

dice6d3=1 2 1 3 2 2 (11) の体にdice6d3=3 2 3 2 2 3 (15) の尾とdice6d3=2 2 3 1 3 1 (12) のような四肢。

そして、dice1d5=4 (4) のツノを生やした《dice6d3=1 3 1 1 2 2 (10) 》……　という様相だった。

（※『1d5』＝１．カブトムシ／２．キリン／３．山羊／４．牛／５．鹿）

ガラテア

（見た目だけだと、《テューポーン》氏夫妻の

　お子さんっぽいけど…………　たぶん、この世界由来の子だろうな……）

調査対象を目にして、真理子の脳裏にＤｒ．の言葉が浮かぶ。

────────────────────

「《緑の国の首脳陣》たる方々は 廃教会を取り壊してーみてーだが、

　＂壊そうとする度に、〈術者〉連中が苦しみだす＂ってことらしくてよー？

　＂廃教会には《怪獣》が居る。どうか、討伐の為に力を貸してほしい＂ってんで、

　俺も協力してやりてーんだが……　ま、昨日言った通り（>>147）ってわけでな。

　あ？　『取り壊すだけなら、《俺》でもできるんじゃないか』って？

　怪獣の性質が わかんねー状況で、んなことできるかっての。

　軽率にぶっ壊して〈緑の国の人々〉に危機が及べば、おめーが 代わりに責任取ってくれんのか？？

　愚図愚図してねーで、さっさと行きやがれ！！」

────────────────────

調査対象である《異質同体》は、老朽化により

半壊状態にある教会で、身を隠すように蹲っていた。

────────────────────

６．蛇／７．馬／８．山羊／９．猿／１０．鷲

１１．犬／１２．豚／１３．猫／１４．イルカ

１５．熊／１６．牛／１７．キリン／１８．亀

[345 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/07(月) 07:25:09]

────────────────────

>>344

表記上、非常にわかりづらくなっておりますが、

結果は以下の通りでございます

山羊のツノ

鷲の頭

犬の体

豚の四肢

熊の尻尾

────────────────────

[346 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 10:10:17]

原典以上になかなかカオスな見た目だ…

[347 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/07(月) 11:30:23]

ガラテア→真理子

〔ねぇ、真理子……　『あの子を討伐しろ』って話らしいけどさ……？

　アンタ的には、どう思う……？　生かすべきか、＂終わらせてあげる＂べきか……。

　たぶん、あの子は 何かしらの形で、

　＂望まぬ姿＂で 生を享けちゃった子だと思うんだけどね……？

　『このまま、人々を含む〈生物たち〉に不気味がられたり、忌避されたりする

　　一生を送らせるくらいなら、転生させてあげた方がいいんじゃないかな』って……。

　でも、《あの子自身》は 生きていたい……

　と言うより、＂終焉を迎えたくない＂って 思ってそうだしさ……。

　この世界で生き続けて 幸せになれるなら、それに越したことはないんだろうけど、

　生物たちに 拒絶されてる以上は……　無理だと思うんだよねー…………。

　神様なのに、アンタに委ねる形になっちゃって、悪いんだけどさ……。

　あの子をどうするべきか、真理子が決めてくれないかな……？

　決定さえしてくれたら、その後の責任は アタシが持つからさ…………〕

未熟な女神の問い掛けを受け、『一生命の在り方』を熟慮する真理子。

葛藤を重ねた末に、彼女は《調査対象》をdice1d2=1 (1) 、ガラテアに願い求めた。

（※１．在世させてあげるよう／２．転生させてあげるよう）

ガラテア→真理子

〔うん、了解。それじゃ、さっそく あの子を…………

　真理子、静かに。＂聞こえるようにしてあげる＂から〕

真理子の脳裏に、『ある者たちの話し声』が届く。

[349 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/07(月) 14:28:44]

教会外の声その１→全体

〔なあ、どうしろってんだ……？　このまま、どっか行くのを待てってか……？〕

教会外の声その２→全体

〔現実的じゃねえだろうな…………。

　《女神様》にも、何かしら目的が あることだろうしよ……〕

教会外の声その３→全体

〔どうすんだよ……！！？　もし仮に、女神様の目的も

　アイツに関係してたら、＂依頼＂をこなせずに終わる危険性が……

教会外の声その４→全体

〔いちいち喚くなッ！！！　態々言わずとも、全員 理解しとるわッ！！〕

教会の外より届く〈集団の声〉を受け、真理子は警戒心を強める。

教会外の声その５→全体

〔あの……！　こちらの事情を 女神様に説明すれば、理解を示……

教会外の声その２→全体

〔＂今まで、俺たちが何をしてきたのか＂……　考えてみろ〕

教会外の声その５→全体

〔ん……　んー…………〕

教会外の声その４→全体

〔…………　者共、腹を括れ。《神》に刃向かう覚悟を決めろ〕

集団の内１人が 号令を掛けるとともに、

真理子たちの下へとdice5d6=6 5 2 1 5 (19) 人の大男が現れた。

先鋭な耳、或いはツノを携えた者たち。

決意を滲ませる〈鬼の集団〉の眼差しは、ただ《神》にのみ 向けられている。

[350 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 17:56:43]

物騒だなみんな
穏便に行きたいが真理子どうするか

[351 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/07(月) 21:00:01]

ガラテア

「……アンタたち。アタシに、何か用？」

老齢の鬼

「女神ガラテア…………

　その先に居る《怪獣》の処遇を、＂我々に＂決めさせていただきたい……」

ガラテア

「＂何をするつもりか＂によるかなー。アタシたち、あの子に『幸せな日々』を あげる予定なんだー♪

　『あの子と仲良くしてくれる』って言うなら、協力するに やぶさかじゃないぜー？」

老齢の鬼→無意識

〔……やはり、対立せざるを得んか…………〕

青二才な鬼

「女神様！！　どうか、俺たちの事情を聞いてください！！

　俺たちは、＂この身＂を理由に 幸福や自由を奪われてきたんです！！

　人々から避けられ……　政府から拒まれ……　挙句、俺たちを虐げる奴らまで現れて…………

　でも！！　そんな俺たちを救おうとしてくださる、《ある御方》が いらっしゃるんです！！

　その御方は、『＂《ある怪獣》の討滅依頼＂があるんで、それを完遂してみせろ。

　人々の役に立てば、その事実を以て〈お前たち〉を救ってやる』……　と、仰ったんです……！！

　苦境の中に居た俺たちに、ようやく『幸せ』が訪れようとしているんです！！

　ですから、お願いします……！！　アイツの命を、俺たちに譲ってくださいッ！！！」

ガラテア

「なるほどねー？　アンタたちも、かなり辛い境遇にいるみたいだねー。

　アタシの未熟さも要因のひとつだろうし、その点は 心根からお詫びするよ…………

　だからって、無関係な人々を含めた

　dice1d9999=7997 (7997) 万人の命を奪っていい理由には、ならないけどさ？？」

[352 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 21:18:10]

メチャクチャ死なせてる……ていうかもはや天文学的数字？

[353 二次元好きの匿名さん 25/04/08(火) 00:07:23]

得意のジャンプ見せて何とか仲直り出来ないかなぁ

[354 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/08(火) 08:01:07]

青二才な鬼

「それは…………！！！」

ガラテア

「境遇には、本当に同情するよ。

　先頃の交流会を経ても、〈鬼〉の印象ばかりは 改善されなかったっぽいし。

　『鬼だから』って疎まれてる子供たちを見てると、誇張抜きで 涙が滲んでくるしさ……。

　でも、＂アンタたち＂の場合は、ちょっと違うよね？

　アンタたち〈成人男性に相当する鬼〉って、何でも＂力＂で解決しようとするでしょ？

　たとえ『誹謗』くらいでも、力を以て相手を従わせようとするんだよね、アンタたち。

　しかも、それを『〈鬼の男の子たち〉にも承継してる』と、きたもんだ。

　虐げてきた人々を そのやり方で報復する分には、責めたりしないけどね？

　アタシ、＂因果応報＂って概念は すごく好きだし。

　『相手側の横暴を許して、自分たちは何もするな』っていうのも、やってられないだろうしさ。

　けど、そのやり方で 犠牲者と成った人数、７９９７万人ほど。

　その内、約dice1d9=8 (8) 割に及ぶ＂無関係な人々の命＂を 奪った事実は、変わらない。

　『アンタたちは、罪人を超えてしまってる』、と 言わざるを得ないんだ。

　これまでの所業を鑑みれば、アンタたちは 紛うことなき《悪鬼》だよ」

青二才な鬼

「……………………」

老齢の鬼

「……『腹を括れ』と言っておろうが」

彼が決起を促すともに、dice1d19=4 (4) 人の鬼が〈力〉を解放していく。

[355 二次元好きの匿名さん 25/04/08(火) 10:47:41]

本能みたいなもんか

[356 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/08(火) 11:30:52]

老齢の鬼
「女神ガラテア……
　我々一族の宿願を果たす為、貴女を討ち取らせてもらう……！！」

鬼の集団の内４名から、〈それぞれの力〉が顕現した。
『持てる力を尽くして、大いなる壁を乗り越えん』とする心構えだろう。
残りの鬼も、各々の覚悟を決めた様子で 女神を睨みつけている。

ガラテア
「アンタたち、すっごく 無謀なことしようとしてる自覚、ある？
　『一生物風情が、神に抗えるわけない』ってことは、承知の上なんだろうけどさ」
老齢の鬼
「＂人並み＂の人生を得る手段が、他に無いものでな……！」
ガラテア
（もう少し、アタシに頼ってくれてもいいのに…………　って言っても、
　『封印されてた期間（※画像参照）』が２０年以上あったのも事実だし、
　その間に、《転生者》共による世界の侵食を 許しちゃったわけなんだけどさ…………）


老齢の鬼
「覚悟せよ、《女神ガラテア》ッ！！！」

ガラテア
「えっと、ゴメン。アンタたちを阻む相手、アタシじゃないから。
　《隣の彼女》でもないし、あの《異質同体の子》でもないんだけどね？」

老齢の鬼
「何……？？」

直後、廃教会が 大きく振動し始める。

[357 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/08(火) 14:26:12]

壮年の鬼その１
「な、何だ……　地震か……！！？」

教会全体の振動が続く中、瓦礫や装飾品、調度品等は静寂を貫いている。


壮年の鬼その２
「ア、アンタ、一体 何を……？？！
ガラテア
「アタシは 何もしてないよ。信奉者たちに誓って、絶対に。
　『じゃあ、この振動は何？』っていうと……

女神が言い終わるより先に、時は訪れる。


壮年の鬼その１
〔ぐ……　う、動かねぇ……！！！？〕
突如、鬼の一人が 身動きひとつも叶わぬ状態に陥った。
全身へ送られる指令を受け、尚も 彼の身体は＂応えられずにいる＂。

そんな中、ひとつの燭台が 宙に浮かび上がる。
燭台は大きく水平に傾き、針先を 鬼へと向けるや否や、



勢い良く宙を行き、彼の者の身を突き刺した。



廃教会に、叫喚が響き渡る。

[359 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/08(火) 21:00:03]

壮年の鬼その３

「〇〇ッ！！！？　何だ、何が起こってる……ッ！？？」

ガラテア

「アンタたちと同じく、あの子も つらい境遇にあるみたいでさ。

　そんな あの子を護ってくれてる、《心優しい お方》が いるんだねー」

力ある者を中心に、忽ち身体の自由を奪われていく 鬼たち。

そんな彼らに、瓦礫や燭台、長椅子、祭壇 等が 次々と襲い掛かる。

老齢の鬼

「《青二才》ッ！！！！」

若き鬼を守る為、彼は その身を以て〈凶器〉を防いだ。

青二才な鬼

「隊長ッ！！！？　や、やめてください、俺なんかの為に……！！！！

老齢の鬼

「青二才……　俺を盾にして、ここから逃げろ…………」

青二才な鬼

「できるわけないじゃないですかッ……！！！！！」

老齢の鬼

「早くしろッ……！！！　このままでは、一人残らず……！！！

互いに生還を願う彼らの下に、幾多の凶器が強襲する。

老夫の終焉を悟り、『彼の願いを果たす為に』と老夫を抱え、廃教会からの脱出を図る《青二才な鬼》。

だが、群れを成す〈凶器〉は、容赦なく 彼らの下へと迫り行く。

《青二才な鬼》は…… dice1d2=1 (1)

────────────────────

１．生きて脱出を果たした／２．終焉を迎えた

[361 二次元好きの匿名さん 25/04/09(水) 01:37:52]

どんなキャラでも死なれるのは後味悪いから助かって良かった

[362 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/09(水) 07:02:58]

────────────────────
老夫に託されし＂重責＂を胸に、ただ一人、廃教会より抜け出した《青二才な鬼》。
同志たちの末路を受け、彼が発する痛哭の声が、教会の近傍に響き渡っていく。


ガラテア→全体
〔もう、大丈夫だよ。《その子》を 脅かそうとする奴は、いなくなったからさ。
　これから先、その子の居場所が見つかるまでの間は、
　アタシが責任を持って面倒見てあげるからね。

　だから、安心して ゆっくり休んでいいぜ。　《教会》ちゃん　〕



教会→ガラテア
〔…………　女神……《ガラテア》様……　ですか…………？
　あなた様が……　この子を救ってくださる、と…………？〕

ガラテア→全体
〔ごめん。とても 疲れてるだろう とこ、悪いんだけどさ。
　アタシの隣にいる彼女、《真理子》って子にも 意識を向けてくれるかな？〕

教会→ガラ、真理子
〔はい……　かしこまりました…………〕

意思を持つ建物を前にしても、真理子が驚くことはない。
数々の冒険を経て、確然たる胆力が養われているためである。


だが、彼女が教会に向ける感情そのものは、＂名状し難いもの＂となっていた。

[364 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/09(水) 11:10:28]

教会→ガラ、真理子

〔……　『やりすぎだ』……　と、お感じに……　なっていますね……？

　ええ……　私自身、そう……　感じております…………。

　ですが……　この子を、護るには……　＂これ＂しか…………

ガラテア→全体

〔大丈夫。アタシが事情を説明するから、ゆっくりしときな？

　真理子。アタシが見知ってる 当時の記憶と、

　時間遡行で見た光景を交えて、教会ちゃんの事情を教えてあげるね。

　dice1d9=8 (8) 00年くらい前に 教会ちゃんが建立されてから

　約２０年前までは、テアスラ教徒の皆と 何事もなく一緒にいられたんだ。

　と言っても、当時は『確たる意識』は無かったみたいなんだけどね？

　それでも、拠り所にしてくれる皆と一緒にいて、『幸せだった』っぽいね。

　教会ちゃんたちが幸せな日々を過ごしていた、ある日。教会ちゃん……　もとい、

　『教会』を管理、運営していた《聖職者》の様子が、＂急に＂おかしくなり始めたんだ。

　教会ちゃんは、おぼろげながらも『寄り添ってあげたい』って思ってたんだけど、

　意識も不確かな 建物である以上、何かをしてあげられるはずも なかったんだね…………。

　歯痒く思いながらも、教会ちゃんは 聖職者の様子を見守っていたんだけど、

　そんな中、その聖職者が〈一部の信徒たち〉を脅して、ある事業の＂おとり＂にさせ始めたんだ。

　その事業っていうのが、心の弱い人々を救う〈ある植物〉の販売事業でね…………。

　それを知った《この国の首脳》が、聖職者に＂この国で 最も重い罰＂を与えるべく、

　術者たちと共に 教会に乗り込んだんだけど、その聖職者……

　自らの命と引き換えに、この教会に〈永遠の呪い〉を掛けたんだ。〕

[365 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/09(水) 14:25:15]

ガラテア→全体

〔その 聖職者の彼……　名前を《Ｃ》とするね。

　着任してから 様子がおかしくなるまでは、『聖職者』として立派な存在だったよ。

　だけど、ある日の夜を境に＂何か＂に怯えるようになっちゃったみたいで、

　『恐怖を紛らわせる為のお金が 欲しくて』……　って感じで、手を出したようだね。

　そんなＣだけど、彼が この教会の運営を任されるほどに成ったのは、

　資質の他に、人々の心身を癒せるような〈マジナイの力〉を持ってたのも理由なんだってさ。

　実際、その力で『教徒の子たちの不安定な心を 落ち着けたり』、

　『怪我人や、病人の苦痛を和らげたり』と、本当に善い人って感じだったんだ。

　まあ、最終的には マジナイの力を、〈ノロイの力〉に変えちゃったわけなんだけど…………。

　で、この教会に そんな〈Ｃの呪力〉が宿っちゃってさ。

　呪力は人々の心身を苦しめて、数々の事故や事件を発生させていったんだ。

　そんな中、『人々を救いたい』って想いが きっかけで

　確たる意識を持つようになった《教会》ちゃんが、『呪力のコントロール』を試み始めたんだよね。

　でも、呪力を＂抑制＂することまでは 叶わなかったみたいで、

　『誰かを救う為に、結局 誰かが犠牲になっちゃう』……　って状況が続いちゃったんだ……。

　次第に、人々が 教会から離れていっちゃって…………　それが、約dice1d10=3 (3) 年前。

　呪力が コントロールできるようになった時には、教会ちゃんの周りに 誰もいなくなってたよ。

　その後、教会ちゃんは ただ孤独に佇むしかない日々を 過ごしていたんだ。

　そんな教会ちゃんの下に現れたのが、《異質同体な あの子》だったっぽいね〕

[367 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/09(水) 20:59:36]

ガラテア→全体

〔……＂ぽいね＂って言うのは、あの子が ヨシオくんと同じく〈幻獣〉だからでね。

　あの子も また、＂今現在にしかいない存在＂ってわけ。

　だから、たとえ 時間遡行を用いたとしても、

　あの子を救えたわけじゃ…………　　　ごめん、変な言い訳して…………

　えっと……　幻獣の性質は、今朝に説明したね？（>>219）

　けど、『〈彼らと相見えし者〉の 様子や姿』は、時を遡ってもそのままなんだよね。

　まー、こればっかりは 説明して意味のない話でもあるんだけど…………

　要は、『あの子と一緒にいる際の、教会ちゃんの様子は わかるよ』って話。

　《あの子》、やっぱり 生きづらい境遇にあるっぽくてさ……。

　教会ちゃんは、『そんな あの子の拠り所になろう』って 決意して、

　今日までのdice3d365=267 296 9 (572) 日間、あの子の居場所で在り続けてるんだ。

　で……　『その過程で、色々な人々に危害を加えちゃった』……　って感じかな…………。

　つまり、『建物でしかない教会ちゃんがあの子を護る為には、

　ああする他に無かった』……　って、乱暴に纏めちゃえば 単純な話ではあるね……。

　真理子。確かに 鬼の皆も可哀想な境遇ではあるけど、

　そっちの彼らは、『自分たちの幸せ』の為に、罪無き生命を奪い続けてきた存在なんだ。

　『《あの子》や、無関係な人々を脅かしてきた〈彼ら〉に 同情し過ぎる余り、

　 教会ちゃんに負の感情を向ける』……　なんてことは、極力 しないであげてほしいな〕

女神の説得に免じて、《意思を持つ教会》の所業を酌量しようとする真理子。

だが、何かと縁の深い〈鬼〉への同情心により、彼女は 決意を固め切れずにいて…………

真理子は、教会の所業を…… dice1d2=2 (2) （※１．大目に見た／２．許せなかった）

[368 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 01:11:48]

どうする真理子

[369 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 07:00:40]

真っ直ぐな子やね

[370 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 07:32:48]

────────────────────
ここしばらくのお話の展開や質が原因かと存じますが、
この数日ほどで著しい需要の低下を感じておりまして……

当スレッドに期待をかけてくださる方が『２名ほど、いらっしゃるかどうか』という状況は、
その方の身に万一のことが起こった際、
当スレッドの継続（保持）すらままならない危険性がある状況下ということでもございます……


お話に期待してくださる方の為にも、４話終了には何とか漕ぎ着けたく存じますが、
もしも早期打ち切りをお望みになる際には、どうぞ遠慮なくお申し付けください……
────────────────────

[371 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 07:33:14]

『あなたが意思を持っていたなら、彼らの対処を アタシたちに任せてほしかった。
　初対面だったから信用できなかったのかもしれないが、罪を償う機会もないままに
　命が失われてしまった 彼らのことを思うと、あなたを許せそうにない』
真理子は、自身の思いを教会に伝える。

ガラテア→全体
〔真理子、アンタ……
教会→ガラ、真理子
〔いえ、ガラテア様……。　真理子さんの、言うことも……　尤もです…………。
　気が逸る余り……　あちら側の事情を、全く省みず…………

　真理子さん…………　その、思いやりの心を……　大切にしてください…………。
　そして……　《この子》や、先ほどの……彼に……　優しく…………


　私……　もう、だめです…………　呪い……強力で…………
　このまま……　私は、呪いの……力…………


　真理子さん…………　ガラテア様…………

　どうか、私……　壊して……ください…………　　〕


『人々の。そして、《異質同体》の拠り所で在り続けた
　恩愛に満ちた教会は、既に〈呪いの力〉に呑まれかけている』


彼の者による『最後の願い』に応える為。
真理子は、教会の解体を決意する。

[372 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 11:10:17]

────────────────────
決意に満ちた真理子の頼みを受け、
ガラテアは 異質同体を《安全な場所》へと退避させる。
真理子は、失意に暮れる若き鬼にも避難を促し、
骸と化した同志と共に、近くの丘へと送り届けた。


周囲から〈生物〉を取り払った真理子は、
『彼の者自身の願い』を果たす為、
巨大化で得た力を以て《呪われし廃教会》の解体に取り掛かった。


瓦礫の山と化した教会を、〈神の炎〉が包み込む。
大いなる炎は石造りの建物のみならず、
金属製の物品までもを焼き尽くしていく。


『真理子さん……　あの子のことを、よろしくお願いします…………』
女神の力を介し、教会の想いが 真理子に届く。


『いつか瑠依を探し出し、《元の世界》に帰る その日までに、
　女神たちと協力して、キメラや鬼たちが 幸せに暮らせる居場所を作ってあげよう』
彼の者の祈りを受け、新たな決意を抱く真理子だった。





（果たせんさ。キサマラの祈りなんぞ…………）

[373 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 13:01:49]

前スレから読んで期待できるスレ主だと思ってるから最後まで続けて欲しい
上手い感想書けなくても見てる人はちゃんといるだろうし

[374 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 13:22:49]

今回キャラ安価に参加出来たのもあるけど、それ以上に作風が気に入った作家さんなので最後まで彼等の行く末を見守りたいと思ってる

[375 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 14:23:43]

────────────────────

>>373 >>374

激励のお言葉をくださり、恐縮至極にございます……！

体調の悪化、並びに長時間に及ぶホスト規制等が発生しない限りは、

『ラスボス＝エリン』を果たせるよう尽力し、完結へと目指してまいりますので、

ご無理のない範囲でのご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます……！

────────────────────

[376 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 14:24:25]

教会の最後を 確と見届けた真理子は、
《青二才な鬼》たちの避難先である 近くの丘へと飛び立った。

鬼のいる丘に到着した 真理子が、その光景を目撃する。


ガラテア
「アンタたちは 間違いなく悪鬼だったけど、
　＂元凶＂は他にいるし、なおかつ アンタたち自体も被害者なのは間違いないからさ。
　温情も込みのお詫びとして、《努力さえすれば、報われる世界》にでも、生まれ変わらせてあげるよ」

壮年の鬼その１
「そのような施しは、求めておらんッ！！！　我々の願いは ひとつ！！
　もう一度、＂その身＂のままに 復活を果たさせてくれッ！！！」

ガラテア
「悪いけど、それには 応えられないかな。
　アタシなんかより ずっと偉大な神々が、『同じ世界での復活』を認めてなくてさ。
　その神様方が 手を差し伸べてくださらない以上は、復活を諦めてくれないかな……」

壮年の鬼その１
「ならば、我々に構うなッ！！！　もう二度と、生きていく苦しみを……

ガラテア
「勘違いしてるっぽいけど、これは＂アンタたちだけの為の施し＂じゃないんだ。
　見な？　あっちで 悲しみに打ちひしがれてる、《年若い鬼の子》を」


丘の上には、女神ガラテアと、苦境の身より解き放たれし鬼たち。
そして、孤独に塞ぎ込む 青二才な鬼の姿があった。

[377 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 14:29:30]

>>373

あとスレ主さんのSSや書き込みを割り込まないように感想を控えたのもあるかもしれない

て言うか俺もそうだったことがここでなくても何度かあったし

[378 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 15:02:26]

罪を憎んで人を憎まずだな
……まぁ人じゃないけど

[379 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 15:21:52]

規制の多いこの掲示板で不定期更新スタイルはぶっちゃけ需要ない。規制やら時間の都合で安価に参加出来ないって状況が続くとどうでもよくなってくる。
現状参加者一人がスレ内で幅利かせ過ぎて独壇場になってるし

[380 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 16:27:27]

人が居ないのは割り切れ閲覧注意スレ以外は何処もこんな感じ、新規は来ないしハートは押されないしレスポンスは基本貰えないのが普通。過疎スレのスレ主はみんな一人で壁打ちしてる。

[381 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 16:31:16]

あと大体のレスは自演。こういう時に限ってワラワラ湧いてくるの普通はおかしいよな

[382 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 16:33:31]

>>380

通報しといた

[383 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 16:44:51]

────────────────────

あらぬ誤解を避けるよう、念の為にお伝えいたしますと、

先日、自宅の回線が不調に陥った際に

『他者の書き込みの削除』を行う権利を失っておりまして……

加えて、余程のものでもない限りは、

『ご観覧してくださる皆様のご意見、ご感想の削除』という行為を

私自身がそもそも行いたくないものでして……

したがって、ご観覧してくださる皆様には

>>379等の書き込みも、『当スレッドに対する、１つのご意見』として

可能な限り納得していただきますよう、よろしくお願い申し上げます……

ただ、>>379の方に１つだけ申し上げますと、

私としては『不定期更新』を行っているつもりはございませんので、

その点ばかりは、何卒ご留意いただきたく存じます……

────────────────────

[385 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 17:21:15]

>>383

了解です

ただ、僭越ながら彼は以前私が見掛けた荒らしと行動言動が(彼が行っていたレスを幾つも分割して多人数を装って煽る自演に誰かがこんな短時間に人が集まるのはおかしいと見破っており、その体験から学習したのかも知れません)酷似しておりまして

それを差し引いても善意の第三者の言葉にしては余りにも暴言と思い通報させて頂きました

[386 385 25/04/10(木) 17:54:23]

長ったらしくなりましたがつまりは「荒らしの言う事なんか気にするな」というわけですハイ

[387 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 20:59:22]

────────────────────
皆様のご好意に先頃まで気付かず、誠に申し訳ございません……！
遅ればせながら、ハートという形でのご支援のほど、幸甚の至りに存じます……！
何しろ、ハートの数字を確認する方法の他に、
『どれほどの方が観覧してくださっているか』も把握できませんので……

もちろん、日頃のご感想や、安価採用への
お付き合いという形での書き込みも、ありがたい限りでございます……！
（特に、深夜帯等でホスト規制中に於いての
　皆様の書き込みは、当スレッドにおいて生命線となっております……）

今後とも、（※ご無理の無い範囲での）皆様それぞれの方法で
当スレッドをご支援いただければと存じます……！
────────────────────

[388 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 20:59:39]

ガラテア
「アンタたちが、《ただ 不幸な身の上》のままで終わっちゃった場合、
　あの子たちが『今日のこと』を引きずり過ぎるかもってこと、理解できるでしょ？

　アタシも〈鬼の皆〉の 社会に於ける待遇の改善に向けて、色々と尽力してあげるからさ。
　あの子や〈アンタたちのご家族〉の心を、必要以上に傷つけたくないなら、
　『別の世界で幸せにやってる』って事実を作ってあげな」

老齢の鬼
「…………女神ガラテアよ。何卒、我が願いを聞いていただきたい……」



仲間内で ただ１人生き残りし者、《青二才な鬼》。
彼は今、『これまでに選び取った、自身の選択』への後悔に苛まれている。

『もっと真剣に＂人々の意識改革＂に取り組んでいれば、教会に訪れずに済んだのかもしれない』
『あの時 みんなを止めていれば、さっきのことは起こらなかったかもしれない』
『もっと俺が強かったら、少なくとも 隊長は犠牲にならずに済んだのかもしれない』
『この身ひとつを犠牲にしていれば、被害は最小限に抑えられたかもしれない』

望み薄な『もしも』を作り出し、ひたすらに自責を繰り返していた。


ガラテア
「ねー、アンタ。＂ありもしない、過去の可能性＂ばっかり考えてても、仕方ないよ。
　それより、爺さんたちが『アンタに伝えたいことがある』ってさー」

青二才な鬼
「……　み、みんなが……？？」

[389 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/10(木) 21:00:05]

ガラテア
「爺さんたちの声を 直接聞いたりはできないだろうから、
　アンタに向けられた『皆の思い』を、アタシが代弁してあげるね。

　『……《青二才》。一族の男衆をお前一人にしてしまい、本当に すまない。
　　残される身となる 女子供等を思えば、たとえ 同行を志願されようとも
　　頑なに拒み、お前を含む〈半数の男衆〉を 残しておくべきだった。
　　……いや、そもそも《この世界》に 抗わぬべきだったのやもしれんな…………。

　　これより、我々は《異なる世界》で 新たな生を享けることとなる。
　　女神曰く、努力さえ怠らなければ、幸せを得られる世界……　とのことだ。
　　お前達より 先に＂幸せな身＂と成ってしまうやもしれんが、決して 恨んでくれるなよ？

　　青二才。その身に掛かる使命を、直ちに果たそうとする必要はない。
　　そちらの女神も、我々〈鬼〉の立場の向上に 協力してくださるそうだ。
　　彼女を頼りにしながら、お前自身の歩調で 進んでいけば良い。
　　だが、女子供等の為にも、いつか必ず＂鬼が溶け込む社会＂を実現させてくれ。

　　やがて 一族に訪れる 幸せな日々を、この目で見れぬことばかりは口惜しいが、
　　我々は、お前たちの未来を信じておる。故に、深い未練なんぞ 有りはせんよ。

　　達者でな、青二才。遥か未来で お前がくたばった時にでも、また会おうぞ』

　『元気でな、青二才！』　『速攻で挫けたりすんじゃねえぞ！　化けて出てやるぜ？』
　『青二才……　息子たちの未来を、頼む……！』　『成し遂げてみせろ、青二才！！』
　『連中は こう言ってるが、あんま気負い過ぎんなよー？』　『そうさ。あくまで、自分の歩調でな』
　『悪いが、代わりに〇〇ちゃんに謝ってくれな……？』　『……気にしなくていいぞ、青二才』　」

青二才な鬼
「みんな…………　　俺……　《俺》なんかに…………」

[390 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 21:11:47]

今日は二本立てだ！

[391 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 21:20:52]

泣けてくる……

[392 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 22:03:30]

こう言う旅立った者が残した者に言葉をかけるシーンってグッと来るものがある

[393 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 00:34:45]

青二才な鬼どうなるかな

[394 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/11(金) 07:31:56]

ガラテア
「《青二才な鬼》くん。アンタに課せられた使命は、とっても 重いものだと思うよ。
　なんせ、アンタたちのとこの〈鬼の一族〉で
　『大人の男性』と言えるのが、アンタしかいないってことらしいんだからさ。
　だから、立ち直るのに 時間を掛けちゃっていい。焦らなくていいからね。

　でも、気持ちが落ち着き次第、一歩ずつでも ちゃんと進んでいくべきだよ。
　〈旅立つ彼ら〉の想いを 無下にしない為にも。〈残された鬼の皆〉を 幸せにする為にもね。

　なんて 言い方したら焦っちゃうかもだけど、本当に ゆっくりでいいから。
　一族を背負うことになったアンタに 何かあったら、それこそ 一族にとって大きな損失だし。
　何より、これからのアンタたちには、《神様》が付いてるんだからさ♪

　いつか、＂アンタたち自身が＂行動で示さなきゃならない時は 来るけど、
　それまでの間は、女神たる《アタシ》が しっかり面倒見てあげる。
　子供たちの笑顔の為にも、アタシたちで 一緒に頑張って行こうぜー♪」

青二才な鬼
「……　色々 すみません……　女神様が、俺たちなんかの為に……

ガラテア
「あー、ごめんごめん……！！　《アンタ》を協力者に含めるの、忘れちゃってたね……。
　青二才な鬼くん。協力者になってくれる存在が、アタシ以外にもいるんだ。
　その子、何かと＂鬼＂に縁があってさ？　間違いなく、アンタたちと仲良くしてくれる子だぜ♪

　真理子！　これから仲良くなる予定の彼に、自己紹介をしとこーぜ！」


鬼たちを含む〈皆〉に友好的な 異世界転移者、《天堂真理子》。
被差別の身にある 鬼の青年に、彼女は 気さくな挨拶と自己紹介を行った。

[395 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 11:06:34]

ようやく立ち直ってくれたか
そして新しい仲間がまた一人

[396 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/11(金) 11:22:19]

青二才な鬼

「《てんどう、まりこ》さん……　で、合ってますかね……？

　随分と若々しい（>>71）ですが、本当に〈冒険家〉……　なんですか……？？」

ガラテア

「こらこら、見た目で判断しちゃダメだって。これからの〈アンタたち〉の為にもさ？

　まー、確かに 幼くは見えちゃうから、＂たわごと＂のように聞こえるのも 無理ないけどねー……。

　これでも『多くの人々を救ってきた、百戦錬磨の冒険家』なんたぜ？

　……正直に言っちゃうと、最近は＂失敗続き＂な子だったりも するんだけどさ……？

　社交的かつ友好的な子ではあるし、

　きっと『鬼と人々を繋ぐ架け橋』的な存在になってくれるはずだよ」

苦言を交えた紹介を受け、決まり悪そうに頭を抱える真理子だが、

『鬼の彼に 信頼感を示す為に』と、すぐさま『サムズアップ』を行った。

青二才な鬼

「ど、どうも……

　えっと……　これから、よろしくお願いします……。まりこさん……」

斯くして、真理子と〈鬼たち〉の間に、また１つの縁が生まれることとなった。

謎の存在に攫われてしまった、妹の《瑠依》。彼女を探す過程で生まれる

絆の数々は、はたして、どのような出来事を 真理子にもたらすのか。

それは きっと、《未熟な神》にも知る由はない、未来の話である。

ガラテア

「あー、そうそう！　鬼の皆の件に、一段落つけたところでさ？

　異質同体の 《あの子》のこと、青二才くんも交えて 一緒に考えない……？

　あの子、さっきまで拠り所にしてた 教会ちゃんを失った形じゃん……？

　本格的に『居場所』を作らなきゃだから……　悪いけど、２人とも手伝って……！」

[397 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 12:53:25]

早速頼られてる……

[398 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/11(金) 14:02:13]

青二才な鬼

「……　えっと、そう言えば《異質同体》は どちらに……？」

ガラテア

「えっと、《アタシだけの世界》的な、異空間……　っていう場所があってさ？

　詳細な説明は省くけど……　要は、＂とっても安全なとこ＂なんだ。

　その 異空間にいる《あの子》をここに連れてくるから、ちょっと待っててね」

言い終わるや否や、２人の視界から姿を消した 女神ガラテア。

残された２人が、彼女の帰りを心待ちにする……　暇は無く、

約dice1d10=7 (7) 秒ほどの 一寸の間に、女神たちは帰還を果たした。

ガラテア

「さて、この《異質同体dice1d2=1 (1) 》の、これからについてだけど…………

（※１．くん／２．ちゃん）

ここで、異質同体（>>345）の特徴について、少しだけ お伝えいたします。

────────────────────

体長＝約dice1d1000=99 (99) dice1d3=3 (3) （１．mm／２．cm／３．m ）

体重＝約dice1d1000=305 (305) dice1d3=3 (3) （１．g／２．kg／３．t ）

─────

愛想の良さdice1d100=10 (10) （数字が大きいほど友好的。小さいほど敵対的）

活発度dice1d100=81 (81) （数字が大きいほど活発的。小さいほど消極的）

※友好的かつ消極的＝『温和な性質』　友好的かつ活発的＝『遊びたがり』

　敵対的かつ消極的＝『内向的』　敵対的かつ活発的＝『凶暴（合計値が高い場合、＂相容れない存在＂に）』

[399 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/11(金) 14:09:13]

────────────────────

>>398

＂合計値が高い場合＂としてしまっているがゆえに

意図が伝わりづらくなってしまっておりますが、

つまりは『愛想の良さ』の方で出た数字が小さく、

『活発度』の方で出た数字が大きい場合に、＂相容れない存在＂となるわけでございまして……

愛想の良さdice1d100=10 (10)

活発度dice1d100=81 (81)

なってしまいましたね……

────────────────────

[400 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 15:04:38]

まるで懐いてない感じかー
まぁアニポケのピカチュウも最初は全然だったしこんなもん……か？

[401 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 17:37:23]

少しずつ打ち解けていくのかな

[403 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/11(金) 21:00:00]

真理子たちが談議を重ねる中で、事件は起こる。
眠りから覚めた《異質同体》が 真理子たちに気付くと同時に、
彼女らへの 明確な敵意を示す行為、『威嚇』を始めたのだ。


青二才な鬼
「女神様……　あいつ、敵対的な生物に 見受けられるんですが…………？？」

ガラテア
「えーっと、そうだね…………
（あれ……　もしかして、《あの子》って＂仲良くなれないタイプ＂…………？？！）

異質同体は 真理子たちを睨みつけながら、
断続的に発する鳴き声を以て、周囲の大気を揺るがしていく。

ガラテア
（やばい……　やっぱり、あの子からは＂害意しか＂感じられない……！！！
　たぶん、〈あらゆる生物たち〉から疎まれたり、
　虐げられたりした反動で、攻撃的な性質になっちゃったんだろうけど…………

穏便な対処法を求め、思案に暮れるガラテア。
だが、そんな彼女の想いなど露知らず、異質同体は＂構え＂を取り始める。

幾多の冒険を経て、仲間たちと共に〈様々な生物〉の特徴を
調べ尽くしてきた真理子は、既に 異質同体の性質を見抜いていた。

　『彼は、決して仲良くなれない存在だ』


身の丈９９ｍに及ぶ《異形の生物》が、真理子たちへと襲い掛かる。

[404 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 21:53:21]

25mプール四杯分か……これでも小さめに済んだ方なんだよな

[405 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 00:37:36]

JRの車両5本分と考えるとスゲーな

[406 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/12(土) 08:06:53]

力の強弱も定かではない《青二才な鬼》を護る為、

真理子は〈巨大化〉により得た力を以て、異形の生物を押さえ付けた。

８０ｍ以上に及ぶ体格差を 物ともせずに、

荒れ狂う巨大生物を 制止してみせる真理子。

そして、そのまま《異形の生物》を抱え上げるや否や、

そのまま 勢い良く上空へと蹴り上げ、〈ヘパイシス〉を以て

ガラテア

「ちょちょ、ちょっと待ってッ！！！？

　アンタ、なんで急に そんな乱暴なこと……！！？

真理子は首を横に振り、女神への説得を試みる。

『あのキメラは、他の生物を憎むあまり＂心＂をなくしてしまっている。

　きっと このままにしていても、彼自身を含めた 誰もが幸せにならないだろう。

　彼にとって１番の幸せは、新しい命として生まれ変わらせることで……

ガラテア

「だ、大丈夫だって……！！　さっき、〈あおいちゃんの力（>>291 >>292）〉を見たでしょ……！？

　あの子なら、『異質同体くんの心』を変えちゃって、《その身》のまま……

『転生より ずっと残酷な仕打ちを、絶対にしないであげてほしい』

思いやりに満ちた解決策を提案する女神に、真理子は諫言を送る。

ガラテア

「……………………」

『託されし命に対する責任』を 履き違えていたことに気付かされ、

自身の 不面目さに打ち拉ぐガラテアだった。

[408 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/12(土) 11:20:46]

落下する 異形の生物を受け止め、
再び上空へ 蹴り上げようとする真理子。

そんな彼女を、青二才な鬼が 呼び止める。


青二才な鬼
「まりこさーーん！！！
　その《異質同体》の対処、俺に任せてくださーーい！！！
　俺、そいつに＂してあげられること＂があるんですよーー！！！」

『危険だから、こちらに 全て任せてほしい』
青二才な鬼の 身を慮り、諭すようにして 決意のほどを伝える真理子。


青二才な鬼
「大丈夫でーーす！！！
　俺、これでも〈行政の連中〉を軽く往なせる力は 有りますのでーー！！！
　自分の身は守れますから、ご安心くださーーい！！！」

腑に落ちない主張を 訝しみながらも、真理子は 彼の要求を承諾した。
むやみに暴れて疲れ果てた《異形の生物》を そっと地面に置き、
『いざとなれば、青二才な鬼を 庇える位置』へと 移動する真理子。

要求を聞き入れてくれた彼女に、点頭で感謝を表す 青二才な鬼。
そして、彼は 異形の生物の下へと歩を進めていった。



その目に、憎悪の念を滲ませながら。

[409 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 11:24:48]

捨てきれぬ憎しみ

[410 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 11:59:38]

暴走はしないよな
女神を通じて去った仲間と交わした言葉もあるし

[411 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/12(土) 14:04:33]

青二才な鬼

「よー、《異質同体》！　こんな呼び方になっちまうが、許してくれよなー？」

気さくそうに歩み寄る 彼を目にして、異形の生物は 警戒心を抱く。

青二才な鬼

「聞いたぜー……？　『お前が、つらい境遇にあったらしい』ってのをよー……。

　その苦しみ、よーくわかるぜー……。歴史的に見れば『自業自得な点』もあるとは言え、

　俺たち〈鬼〉も、周りから疎まれ、救いを求める手を振り払われてきたもんでなー……。

　だからよー？　そんな、お互いの事情を 理解し合えさえすれば、

　きっと仲良く＂できたはず＂なんだよなー、お前と〈俺たち〉はよー…………。

　女神様から事情を聞いて、本気で そう思ってたんだぜー……？

　実状は、正に今＂お前が示している通り＂ってわけなんだけどなー……？

　差し伸べる手を振り払って、剰え 仇で返そうとするなんてなー…………。

　そんな……　《お前なんか》が、護られていく過程で…………　〈みんな〉が…………ッ！！！

　そうやって……　他者の善意を 拒絶するくれーなら…………

　確かな厚意を 蔑ろにするくれーなら…………ッ！！！

　《 こ の 世 界 》 か ら 、出 て 行 き や が れ ッ ッ ！！！！！」

＂青二才な鬼＂は〈武器〉を取り、復讐対象へと 強襲を掛けた。

なお、彼らの力量差は、以下の通りである。

────────────────────

青二才な鬼＝dice1d9999=4818 (4818) ／異質同体＝dice1d9999=2263 (2263)

（※《青二才な鬼》の出目が、異質同体の出目より＂２０００を下回った場合＂、彼は終焉を迎えます）

[412 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 16:40:10]

無事でなにより

[413 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 17:17:18]

いろんな動物の合成されたモンスターって世界中にあるけど大本になったのは何だろう

[414 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/12(土) 20:59:52]

自身に害意を向ける 青二才な鬼に、
〈豪壮なる嘴〉で応戦する 異形の生物だが、


青二才な鬼
「こいつに…………」

その嘴は、鬼の力が宿る〈武器〉によって 破砕する。


青二才な鬼
「こんな奴の為に、みんな が…………」

再び地に伏した 異形の生物は、その身を虐げてきた
《この世界》への復讐を成し遂げる為、死中に活を求めて 抗うが……


青二才な鬼
「……報いを受けろ、怪獣」


悲憤の情に呑まれし《復讐鬼》の手で、
異形の生物が抱く野望は 絶たれることとなった。


ガラテア
（……次の世界では、キミも たくさんの愛情を享けられるからね…………）


異質同体の＂心＂は、《愛に満ちた世界》へと送り届けられた。

[415 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/12(土) 21:00:12]

弔い戦を果たしたはずの 青二才な鬼は、

にも拘わらず、ただ 項垂れるばかりだった。

打ち拉がれた様子の彼に、事態を見守っていた真理子が 呼び掛ける。

青二才な鬼

「……　さっきは、すみません……　騙すような真似をして…………」

真理子は 首を振り、彼の肩に 優しく手を当てた。

青二才な鬼

「本当に 申し訳ございません……。粗暴な部分を、お見せしてしまって…………。

　こういう、カッとなってしまうところが、

　『多くの人々から忌み嫌われる要因の、ひとつだ』って、わかっては いるんですが…………。

　さすがに、《奴》を許すことは できなかったんです……！！！

　護られていた自覚も、自身の所為で〈多くの生命〉が失われた自覚も無く、

　いざその時が来ても 救われるつもりの無い、《自分勝手な怪物》のことなんかを…………！！！

　わかっては いるんです……！！　＂獣＂に義理人情を求めても、仕方ないって……！

　ですが、恩を返すつもりなど欠片も無い の所為で、

　敬愛する方々の命が 奪われた事実なんて、飲み込めるはずが無いじゃないですかッ……！！！！

　だから、たとえ『所詮は鬼』と蔑まれようとも……

　俺自身の手で……　みんなの仇討ちを したくて…………

理性と感情の狭間で咽び泣く、青二才な鬼。

彼に 慰めの言葉は掛けず、しかし ひたすらに寄り添い続ける真理子。

丘の上で佇む２人の下より、dice1d6=1 (1) 時間ほどが去っていった。

[416 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 21:03:49]

さらば異質同体

[417 二次元好きの匿名さん 25/04/12(土) 21:42:53]

仇を討っても悲しさは残る、か

[418 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 01:28:44]

オニ君無事で良かった

[419 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/13(日) 07:33:35]

ガラテア

「……元気、ある程度は 取り戻せた？」

青二才な鬼

「……　はい……。色々と お騒がせして、申し訳ございません……」

異質同体の転生を果たし、《テアスラの世界》へと帰着したガラテア。

彼女は、この日に生じた『もう１つの責任』を成し遂げるべく、

重責を担う若き鬼との交流も目的に、彼らの事情を尋ねていくことにした。

ガラテア

「にしても、割と 力はある方だったんだねー、アンタ？」

青二才な鬼

「種族の特性と、責務を果たすべく重ねてきた『鍛練』の賜物……　ですかね……。

　と言っても、＂あれほどの力＂が出せたのは、

　十中八九、これのおかげだとは思いますが……」

青二才な鬼は、復讐を共にした〈武器〉を 真理子たちに見せつける。

ガラテア

「……　どこで 手に入れたの、これ……？？」

青二才な鬼

「隊長からの貰い物でして……。

　『この >>420 or >>421 or >>422 が、お前の力となろう』、と……」

ガラテア

「へー……？」

（何か……　この武器の雰囲気、＂あいつ＂の武器と似てるんだよね…………）

〈右手の傷〉を押さえ、胸騒ぎを鎮めようとするガラテアだった。

[420 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 10:00:58]

太刀

[421 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 10:02:16]

槍

[422 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 10:24:43]

野太刀

[423 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/13(日) 11:00:27]

青二才な鬼

「実のところ、このdice1d3=3 (3) を使ったのは、先程が 初めてなんですけどね……。

　『これは、むやみに振るうべき代物ではない。時を見極めろ』と、

　隊長から 釘を刺されているもので……」

（※１．太刀（>>420）／２．槍（>>421）／３．野太刀（>>422））

ガラテア

「へー…………」

（確かに、過去を確認した限りだと、この子は素手で戦ってたっけねー……。

　dice3d3=1 2 3 (6) 人……。多くはないけど、不問にはできない数の犠牲者たち……。

　幸い、＂無関係な人々＂には手を出してないっぽいけど……　和解までは長いだろうなー……）

　

黙考する女神に代わり、真理子が 質問を投げ掛けた。

青二才な鬼

「あー、そうですね……。当然ですが、自己紹介は まだでしたね……。

　俺、本名は〇〇って言います。出身地は、dice1d12=12 (12) の僻地で…………

　……　すみません……。〈みんな〉を待たせてますので、そろそろ 地元に……

ガラテア

「送ってあげるよ。どうせ、これから仲良くしていくわけだしさ？」

女神の導きを受け、真理子たちは〈鬼の住み処〉へと出立した。

────────────────────

１．この国（緑の国）／２．紅の島国／３．星の大国／４．酔の国

５．真紅の大国／６．活の国／７．貴の島国／８．気の国／９．砂の国

１０．凍原の国／１１．碧の国／１２．>>424 or >>425 or >>426

[424 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 14:58:34]

1

[425 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 14:59:53]

11

[426 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 15:28:49]

7

[427 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/13(日) 15:45:14]

────────────────────

時刻は１８時近く（>>342 >>415）。

dice1d3=1 (1) の〈ある都市〉より離れた場所に位置する、荒地。

ヒトの寄り付かぬ地を占有する〈鬼の住み処〉に、真理子たちは訪れた。

（※１．緑の国（>>424）／２． 碧の国（>>425）／３．貴の島国 （>>426））

鬼の女性

「ああ、〇〇！　お帰り！

　……あれ？　そちらの方は……

鬼の子たち

「うああああ！！！？　《女神様》だああああ！！！？」

鬼の児童dice1d50=1 (1) 名が、興奮した様子で 女神の下へと駆けつける。

ガラテア

「皆ー、初めましてだねー♪　キミたち、アタシのこと知ってるのー？」

鬼の子たち

「てれび！！！　てれび、『交流会』で見た！！！」

ガラテア

「あー、そうなんだー！？　じゃー 知ってるかもだけど、あらためて『じこしょうかい』するね？

　アタシは、《女神ガラテア》！　今は 紅の島国ってとこで、《教育長》って お仕事をしてるんだー♪」

人懐こい笑顔を見せる子供たちに、気さくに応対するガラテア。

真理子も また、彼らとの親交を深める為に、気さくな挨拶と自己紹介を行う。

《初対面な＂ヒト＂》をも受け入れる〈鬼の子供たち〉の姿を見て、

『みんなが仲良くなれる世界を、必ず作ってあげよう』と決意を新たにする、真理子とガラテアだった。

鬼の子の一人

「〇〇ー……　《おとん》はー……？」

[428 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/13(日) 15:49:08]

────────────────────

>>427

子供たち（１名）

────────────────────

[429 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 17:16:13]

どう答える……

[430 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 18:27:52]

他の子供たちは

[431 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/13(日) 21:00:00]

真理子たちの様子を 物陰から窺っていた

鬼の子の一人が、父親の所在を 青二才な鬼に尋ねた。

青二才な鬼

「……　ごめん……　みんなに、伝えなきゃならないことが……　あって…………」

『一族で ただ１人の成人男性』となってしまった、《青二才な鬼》。

残された〈鬼の女性や 子供たち〉全員に、彼は 事の顛末を語っていった。

子供たちの哀哭が、荒地から空へと響き渡る。

『自分たちの為に尽力していた父親たちが、もう、世界のどこにも居ない』

〈掛け替えのない者たち〉が失われ、悲嘆に暮れる 鬼の一族。

絶望に苛まれる彼女らの下に 救いが訪れるのは、未だ遠い未来の話である。

ガラテア

「…………　真理子。今日のところは、あの子たちを そっとしておくとしてさ？

　次に行きたい場所とか ある？　アタシ、あおいちゃんの為にも

　夜は《鎮守の森》に 帰りたくてさー……。次が、〈本日最後の目的地〉……

　及び、〈アタシが付き添う、最後の目的地〉になるはずだから、ちゃんと＂一考＂しときな？」

この日、各地で 様々な『出会いと事件』を経験した真理子が、

『一日を締め括る場所』として選び採った、その目的地とは…… dice1d20=8 (8)

────────────────────

１．ここ／２．緑の国の首都／３．教会の跡地／４．ライラたちの町／５．迷休火山（>>38）

６．藍の子の家（>>117）／７．機紅城／８．ヨシオの所／９．アルチューの所／１０．離島（>>240）

１１．父イカの所／１２．鎮守の森／１３．朱の学び舎／１４．植物の楽園／１５．とある山（>>316）

１６．碧の国／１７．貴の島国／１８．鬼たちの転生先／１９．異質同体の転生先／２０．自分たちの世界

[432 二次元好きの匿名さん 25/04/14(月) 02:16:39]

ジュラシックワールド的な場所かな？

[433 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/14(月) 07:02:40]

ガラテア
「……　なに？？　やっと、《ヨシオくんのお母さん》を 探す気になったの？？
　緑の国にいる状況だと 実感しづらいだろうけど、
　もう《紅の島国》は 夜になるんだって…………　割と のんきだよね、アンタ…………」

真理子は、ヨシオの所へと赴く決断に至った、２つの理由を語った。
１つは、『自身を嫌っている様子のヨシオと、顔を合わせづらかったから』、というもの。
もう１つは、『鬼の子供たちの 泣いている姿を見ていて、
早くヨシオを＂親＂に会わせてあげたくなったから』……　というものである。


ガラテア
「……　なるほどね…………。


　じゃ……　ヨシオくんが いる場所、
　〈マルちゃんたちの お屋敷〉への道を作るね……」

ガラテアは空間に＂裂け目＂を生み出し、出立の準備を整えた。

ガラテア→青二才
〔《青二才な鬼》くん。アタシの助けがほしい時は、強く祈りなね。
　アンタたちのことは 絶対に見捨てないし、必ず 護ってみせるからさ〕
青二才な鬼→ガラ
〔誠にありがとうございます、女神様…………。
　その……　真理子さんに、『これから先、よろしくお願いします』と お伝えください……〕


数多くの＂未来＂を担う《一族の長》となった青年、青二才な鬼。
彼に 一時の別れを告げたガラテアは、真理子を連れて 酔の国へと赴いた。

[434 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/14(月) 11:00:47]

────────────────────

時刻は１８時……　もとい、『１０時』。

朝と昼の境目にある《酔の国》。その地の 一画に聳える邸宅、〈リサ邸〉。

『《ヨシオの母親》探しの準備』を目的に、

リサ邸の敷地内へと足を踏み入れた真理子たち。

ヨシオと共に居るはずの《マルグリット》を訪ねるべく、

力の加減を苦手とするガラテアに代わり、玄関先の呼び鈴を鳴らす 真理子だが……

ガラテア

「……　あれ、誰も出ないね……？」

邸宅の主たる《リサ》には、メイド長であるマルグリットの他に

dice3d3=1 1 1 (3) 名のメイドが仕えており、家主たるリサの不在時に

来客対応の役割を担うメイドが 幾人か存在することを、ガラテアは知っている。

不審に思ったガラテアが、真理子を置いたまま

〈空間転移の術〉で 宅内へと上がり込み、邸宅中を視察していく。

そこで、ガラテアは『ある光景』を目撃する。

彼女が目撃した光景、それは…… dice1d7=5 (5)

────────────────────

１．新人歓迎会の準備で立て込んでいる、メイドたちの姿

２．ある者の料理を口にして悶える、メイドたちの姿

３．行方不明となったヨシオを探し回る、メイドたちの姿

４．人っ子一人も居ない、がらんどうな空間

５．沈痛な雰囲気を漂わせる、メイドたちの姿

６．メイドたちが横たわる中で佇む、ある者の姿

７．>>435 or >>436 or >>437 （※どのようなものでも問題はございません）

[436 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/14(月) 14:29:54]

ガラテア

「……真理子。そのままでいいから、早く上がって」

邸宅中の視察を終えたガラテアは、

〈空間転移の術〉を以て、真理子を宅内へと導いた。

────────────────────

リサ邸へと上がり込んだ真理子の目に、

沈痛な表情を浮かべた〈メイド〉３人の姿が映る。

真理子は、挨拶と 自己紹介もそこそこに、

『いったい、何があったのか？』と メイドの１人に尋ねたところ、

給仕その１

「……　dice1d9=6 (6) 」

メイドが告げる その言葉に、真理子は ひどく動揺した。

────────────────────

１．当方のマルグリットが、昏眠状態に陥りまして…………

２．ヨシオくんが、謎の集団に連れ去られまして…………

３．ルリお嬢様が、謎の集団に連れ去られまして…………

４．ヨシオくんが、《ツジギリ》の魔の手に…………！！！

５．リサ様が……　お亡くなりに…………ッ！！！！

６．マルグリット様が……　《ツジギリ》に……ッッ！！！！！

７．ヨシオくんが暴走し、どこかに＂飛び去って＂しまいまして…………

８．申し訳ございません……　現在、食あたりを起こしておりまして…………

９．>>438 or >>439 or 440（※どのようなものでも問題はございません）

[437 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/14(月) 14:30:15]

登場人物たち　その１１
────────────────────

リコ（元・給仕その２）

〈製薬会社・Médecin Âge〉の代表取締役を本業とする《リサ》に仕える、メイドの１人。
主な役割は、リサの一人娘である《ルリ》のお世話係。子供にとても好かれやすい体質の持ち主。
ライラとは親友 兼 ライバー仲間な間柄。


幼少期。彼女は＂ある出来事＂に起因して、天涯孤独の身となってしまう。
悲痛と孤独に苛まれるリコ。そんな彼女を発見し、保護した者こそがマルグリットである。
当初、リコは児童養護施設に送られる予定だったが、自身から離れない彼女の姿を目にした
マルグリットの恩情により、リコは《マルグリットの義子》として扱われることとなった。

リコがメイドになった理由は、ひとえに『自身に愛情を注いでくれる母を、側で支えたいから』というもの。
彼女は現在、『母が自身にしてくれたこと』を心に浮かべながら、ルリの身の回りのお世話に勤めている。


元々有している〈８７５８〉相当の呪力に加え、ある出来事をきっかけに
〈２４万４６００〉相当の神通力が備わる身と成っている。〈神通力〉の性質は『融和』。

─────

給仕その１／真面目な性格だが、存在感は薄い。

給仕その３／ざっくばらんな性格。料理上手。彼女自身はマルグリットを敬愛しており、
　　　　　　吸血鬼の性質に苦しんでいた彼女に寄り添う優しさを持っているが、
　　　　　　上述の性格に起因して、マルグリットには些か苦手意識を持たれている。

[438 二次元好きの匿名さん 25/04/14(月) 14:36:01]

大丈夫かな丸栗人さん
そして辻斬りとは尋常のトラブルじゃないな

[439 二次元好きの匿名さん 25/04/14(月) 17:03:57]

早速雲行きが怪しくなってきた

[440 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/14(月) 21:00:26]

給仕その１

「先刻、ルリお嬢様…………　一族の当主たる《リサ》の、娘に当たる方です……。

　彼女を学校へと お送りになり、帰宅なさったばかりのマルグリット様と共に、

　《ヨシオくん》というトカゲの為に『お家』を作っていた時のことでございます…………。

　マルグリット様の下に、『＂頭巾が付いた 黒い外套＂を身に付け、

　＂槍のような剣＂を携えた 不審者』が 現れまして…………！！

　危機を察知されたマルグリット様が、ご自身の〈魔法〉を以て

　私共を 安全な場所へと送ってくださったのですが……　《彼女自身》は…………ッ！！！

　……　しばらくして、元の場所へと 駆け付けたところ…………

　マルグリット様が……………………

状況説明を言い尽くすことなく、彼女は嗚咽を始めてしまった。

傍らに居る ２人のメイドも悲嘆に暮れており、事情を聞き出せる状態には ない。

事の次第を知る様子のガラテアに、真理子は『目下 最大の関心事』を尋ねる。

『マルグリットさんの、安否は……？』

ガラテア

「……dice1d4=2 (2) 」

────────────────────

１．生きてはいるよ……　ほんと、奇跡的に…………

２．字義通り、＂覚めない眠り＂に就いてるよ……

３．リンを呼んでくるね　（危機に瀕している状態）

４．マルちゃん…………　何で…………？？　（残念なことに……）

[441 二次元好きの匿名さん 25/04/14(月) 21:12:07]

何てことだ……

[442 二次元好きの匿名さん 25/04/14(月) 21:34:48]

あの人がそんなバカな…

[443 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 01:04:26]

唐突すぎる

[444 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 02:35:28]

ヤバいぜ

[445 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/15(火) 08:00:32]

────────────────────
深く傷心するメイドたちに代わり、
ガラテアは〈マルグリットの自室〉へと 真理子を案内する。

入室した 真理子が目にしたのは、
自身の世話をしてくれる者に寄り添う、幼きドラゴン。
そして、寝具に身を預ける《不死人》の姿。

マルグリットの安否を確認するべく、脈を測る真理子。
すると、彼女の手首からは、確かに＂命の鼓動＂が感じられた。

『そう言えば、彼女は吸血鬼だったそうだが……？？』

ガラテア
「いやまあ、彼女は『亡き骸から吸血鬼になった存在』じゃなくて、
　『＂吸血鬼＂として生まれた存在』だから、生きてさえいれば 心臓は脈動してるもんだよ。

　で……　まあ、その手で 感じ取った通り、彼女は 傷ひとつ無く＂生きては＂いるんだ。
　ただ、〈ものすごく強力な術〉か 何かで、『目覚められない状態』には なっちゃってるんだけどね……」

女神による『生命を保証する言葉』を耳にして、
胸を撫で下ろし、安堵の表情を浮かべる真理子だった。


ガラテア
（……凶人の特徴を聞く限り、九分九厘《クロ（転生者Ｘ）》だと思うんだけど、
　＂傷ひとつ無く＂マルちゃんを生かすなんてこと、アイツはしないはずなんだよね……。
　時を遡っても《凶人》の姿は無かったし……　ただ、マルちゃんが眠りに就いただけで…………

　…………　まさか、これも《シジマ》の仕業か…………？？）

[446 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 08:31:20]

なるほど
死んだのとは違うのか

[447 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 09:32:26]

命だけは助かったか……

[448 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/15(火) 11:10:06]

思い耽るガラテアの意識を呼び起こすように、

真理子は『彼女を目覚めさせる方法』の心当たりを尋ねた。

ガラテア

「あ、うん……　いや、悪いけど 見当もつかないかなー……。

　〈ものすごく強力な＂起床を促す魔法＂〉を使える存在が いれば別だろうけど、

　生半可な魔法や手段じゃ、絶対に目覚めないと思うよ……。

　それこそ、〈神の術〉でもない限りね……。

　でも、『ヒトの世界に干渉したがる神様』も

　中々いらっしゃらないから、＂神頼み＂は諦めてほしいかな…………」

悲しげに視線を逸らすガラテア。悲嘆に暮れるメイドたち。

彼女らの心を救う為、真理子は『マルグリットを覚醒させる手立て』を思案する。

『七種鈴さん。そう言えば、アタシを目覚めさせてくれた（>>38）のは、彼女だったらしい。

　七種葵ちゃん。数々の奇跡を起こしてきたらしい彼女なら、可能性はあるかもしれない。

　ドク。何でもありな発明品（？）の数々を鑑みれば、彼にも可能性は感じる。

　そう言えば、ピリオさんの図書館で、＂覚めない眠り＂に関する書物があったような…………』

熟考の末、真理子が導き出した『候補案』は…… dice1d5=2 (2)

────────────────────

１．りんに頼る（成功率＝１８分の１）／２．あおいに頼る（成功率＝６分の１）

３．ドク（転生者Ｄｒ．）に頼る（まだマルグリットは目覚めない）

４．Perio Dreamで、沙夜から書物の内容を尋ねる

５．>>449 or >>450 or >>451（※どのようなものでも問題はございません）

[449 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 12:13:52]

六分の一ダイス？

[450 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/15(火) 14:20:13]

────────────────────

真理子からの要請を聞き入れたガラテアは、

あおい（と同行者４名）を マルグリットの下へと連れて来た。

あおい

「まるぐりっとさん、寝てるん……？」

ガラテア

「ちょっと、理由が あってねー……？

　マルちゃん、『起こそうとしても、起きない体』になっちゃったんだ……。

　それこそ、《エリンさま》みたいな感じでねー……」

あおい

「えと……　まるぐりっとさんに、〈うちの力〉送ったらいいの……？」

ガラテア

「うん……　やれることは、やっておくべきだからね……。

　マルちゃんを起こして、リコちゃんたちを『えがお』に しちゃおーぜー……♪」

あおい

「う、うんっ！！　うち、やってみる……！！」

ガラテア

（未だ《エリン様》を起こせないわけだし、望み薄だと思うけどねー…………）

愁色が窺える 女神やメイドたちの表情を目にして、

友人たる《ルリ》の義母的存在でもある

マルグリットの覚醒を果たせるよう、決意を固める あおい。

彼女の〈想いの力〉は、マルグリットに…… dice1d6=3 (3)

────────────────────

１．届いた（マルグリットの覚醒（起床）＋あおいの神通力倍増）

他．届かなかった（未だマルグリットは目覚めず）

[451 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 16:29:01]

全然駄目か……しかしとなると次はどうするかね
リンに頼るとか？

[452 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/15(火) 17:02:42]

あおい

「まるぐりっとさん、起きへん…………」

ガラテア

「うーーん……　〈あおいちゃんの力〉そのものは、すごいんだけどねー…………」

リコ

「そ……そんな…………

給仕その１

「マルグリット様……　何卒、お目覚めください……ッ！！！」

給仕その３

「マル様ッ、早く 起きてくださいッ！！！！

　アオイちゃん、悲しそうですよッ！！！　ルリ様と リサ様、泣いちゃいますよッ！！！！

　このまま、あなたが ずっと目を覚まさなかったら……

　〈酔の国中の人々〉を、悲しませることになりますよッッ！！！！！」

教え子

〔そうですよね……　エリン様を 目覚めさせられないわけですから、

　似た様子の彼女を目覚めさせたりは、できないはずですよね…………〕

りん

「みなさんっ！！　あても、どらくろあはんに

　〈神通力〉を送ってみるさかい、少しだけ 待ってておくれやす！！」

落胆する妹に代わり、マルグリットの覚醒を試みんとする りん。

彼女の〈祈りの力〉は、マルグリットに…… dice1d18=17 (17)

────────────────────

１．届いた（マルグリットの覚醒（起床）＋りんの神通力が６倍まで増幅）

他．届かなかった（未だマルグリットは目覚めず）

[453 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/15(火) 17:02:56]

登場人物たち　その１２

────────────────────

教え子

緑の国の《神魔学研究所》に勤める〈神魔学者〉であり、エリンの教え子たる女性。

素直過ぎる余りに他者を信じ込みやすく、かつ正直者な性格。声が大きめ。

〈大鎌〉を背負って平静でいられる程には力持ち。師であるエリン共々、機械の扱いは苦手。

《水禍の鬼神》の討滅を目的にするエリンと共に、紅の島国へと来航した。

ある事情から昏眠状態に陥ったエリンと共に、現在は七種宅の居候の身となっている。

居場所を提供し、扶養してくれる七種一家への恩返しとして、

〈魔酵母〉なるものを使用した『ピロシキ風の料理』を振る舞った結果、

葵とガラテアを除く全員を寝込ませてしまった過去を持つ。

その日以来、教え子には『台所への立ち入り禁止措置』が執られることとなった。

『水禍の鬼神討滅計画』に於いての実行役だけあり、確たる戦闘力の持ち主。

〈dice1d9999=452 (452) × dice1d10=7 (7) 〉相当の魔力に加え、運動能力をも有している。

その他の〈力〉の有無は、以下の通り。

呪力＝ dice1d2=1 (1) （１．有する／２．有しない）

（※有する場合＝〈dice1d9999=2752 (2752) × dice1d10=3 (3) 〉相当）

霊力＝ dice1d2=2 (2) （１．有する／２．有しない）

（※有する場合＝〈dice1d9999=6889 (6889) × dice1d10=4 (4) 〉相当）

────────────────────

[454 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 18:42:24]

うーん微妙
それと丸栗人さんもう起きようぜ

[455 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 18:48:21]

＞ピロシキ風の料理

もしかしてエル・フォルテの料理やジャイアンシチューやムドオンカレー的な代物かな？

[456 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 20:52:22]

少なくとも食べた者がいるという事は見た目は普通のピロシキだったんだろうか

[457 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/15(火) 21:00:00]

りん
「…………　ほんま、堪忍なぁ……」
ガラテア
「〈アンタの力〉も中々なもんだけど、マルちゃんは＂眠らされてるだけ＂だからねー……。
　『肉体疲労』の影響が大きかった 真理子の時とは、事情は異なるはずだよ……」

緑の子
「あの……！！　わたしも、その人に……！！
ガラテア
「緑の子ちゃんの〈神通力〉、そういう性質じゃないでしょ……？？」
緑の子
「う…………
三女
「諦めや、緑。りん と、あおいが無理やったんやから、あんたにも無理やって」

マルグリットの覚醒に光明を見出せぬが故に、
人々を包み込む雰囲気は、より一層 重々しいものとなった。
深い悲しみに苛まれるメイドたちの姿を目にして、
外来者たちの半数ほどが 涙を浮かべている。

『この状況を打開する為に』と、真理子が再び思案に耽る

暇は無く、


「おーーい、天堂真理子ーー！
　おめー、『キメラ退治』済ませてんなら、さっさと帰って来んかーーい！」


場にそぐわぬ軽々しい声が、室内に響き渡った。

[458 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 22:05:45]

でもまぁ生きてくれて良かったな丸栗人さん
覚めない眠りと出た時はめっちゃビビった

[459 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 23:55:08]

この関西チックな口調はまさか……

[460 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 02:41:48]

まさか彼が……

[461 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 06:53:53]

彼が何とかしてくれたりして

[462 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/16(水) 07:53:38]

紅の島国の人々
「どく様っ！？？」
リコ
「……！？？　ド、ドクさん、ご無沙汰しておりますッ！！

　…………あれ？？　ドクさんは、どちらに……？？」

転生者Ｄｒ．
「『どちら』と言われりゃ、＂真理子のポケット＂だよ」

明示された場所を探る真理子。
するとそこには、アルチューに返しそびれていた『マウロの人形』が 存在した。

転生者Ｄｒ．
「悪いが、お嬢さん方。天堂真理子は、そろそろ＂仕事＂の時間なんだ。
　そちらの マルグリットの防護、並びに 覚醒させる方法の模索は、
　《酔の国》と《紅の島国》の両政府が 共同で取り組んでやるんで、そこは安心していいぜー。

　つーわけだ、真理子ッ！！　早よ 俺んとこに帰って来いッ！！」


軽薄さが窺える男より告げられる『申し渡し』に、
人々は 僅かな安堵感と、確たる困惑の念を抱いた。


ガラテア→真理子
〔……　まあ、マルちゃんたちのことは、アタシが見てるからさ……。
　＂成功報酬＂の獲得も兼ねて、今は《アイツ》のとこに行ってやりな……〕

ガラテアからの勧奨を受け、〈移動用の筒〉で＂目的地＂へと向かう真理子だった。

[463 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/16(水) 11:21:34]

────────────────────

転生者Ｄｒ．
「ったく……　達成報告もせずに、国から国へと彷徨きやがって……。
　おめー、妹を見つけ出してーんじゃねーのかよ…………？？」

紅の島国の首都から地下に広がる、広大な＂実験室＂。
《その空間の主》による『３度目の依頼話』が、真理子に持ち掛けられる。

転生者Ｄｒ．
「まー それはそれとして、正直 お前の存在には感謝してるぜー？
　《ドラゴンのガキ》にしろ《キメラ》にしろ、
　俺じゃー、ぜってーに見つけられねー存在だからよー。

　俺、こう見えても〈各国の首脳陣、及び政府機関の連中〉に、すげー頼られててな？
　駆け込み寺的に『各々が抱えてる問題の解決』を 頼まれるもんだから、
　実験、研究に費やせる時間が、とんでもねー勢いで減っていっちまってよー……。
　挙句の果てには、『未確認生物共を相手にしろ』と来たもんだ……　少しは、遠慮しろっての…………。


　んで、そんな俺が＂お前に依頼してーこと＂と言や、
　当然『幻獣探し』だ。お前には、今から…………

　あ？　報酬？？　わーったよ。お前とは、＂良き信頼関係＂を 築きたいしな。
　つっても、『マルグリットを覚醒させる代物』の提供は 不可能だぜ？
　アイツに掛かってる術は、〈俺の力〉で どうこうできるもんじゃねーからよ。
　その件は〈対策本部の連中〉にでも任して、お前は 仕事に集中するこったな。


　じゃ、真理子。前述したことを踏まえた上で、お前が欲しい物を言ってみな」

[464 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/16(水) 11:21:55]

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ここで、翌日１７日の午前８時頃までの休息を兼ねて、

『調査、あるいは討伐対象となる幻獣』（伝承上の怪物、妖怪等。あるいはオリジナルも可）
『次に真理子が目指す目的地』（登場済みの国や地域はもちろん、オリジナルも可）
『真理子が貰う報酬の内容』（マルグリットを覚醒させる物のみ不可）

以上３つに関する案を、募集したく存じます。
（※どれか１種類だけでも差し支えはございません。
　　候補となる案が集まらなかった項目には、こちらで選択肢を用意いたします）


皆様から頂いたそれらの案を基に、
ダイス機能を用いて『次の出来事』が決まる運びとなります。
ただし、抽選から外れた『その他の案』も、
５話以降のどこかしらかで＂必ず＂採用いたしますので、その点はご安心ください。
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[465 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 11:53:25]

『調査、あるいは討伐対象となる幻獣』
ウェンディゴ
北米先住民のオダワ族、オジブワ族、アニシナーベ族、ポタワトミ族などに広く信じられている邪悪な精霊、または食人鬼
人の顔を持つ毛むくじゃらの巨大な類人猿のような姿
雪や氷、冷気を持つ風などを自在に操る能力を持つ
更に分厚い氷で覆われた身体は魔法によるの攻撃をも跳ね返す堅牢さを誇る
北米のとある地域に開いたワームホールを通じてこの世界にやって来た
罪を犯したオジブワ族の男がウェンディゴと化したという伝承通り元人間で、その素体と言える人間がウェンディゴの心臓の部分におり、そこが弱点
『次に真理子が目指す目的地』
最果ての地
文字通りこの世界の北方の極点に程近い最果てにある極寒の地
一年の大半が雪と氷に覆われており寒冷地に適応した動物が多数生息している
人の存在もまばらで沿岸部で細々とした漁業が行われている程度の経済

『真理子が貰う報酬の内容』
この世界に来た他の転生者の情報

[466 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 12:35:08]

『調査、あるいは討伐対象となる幻獣』
エンペラードラゴン
真理子がかつてアジオーとの大戦で戦った赤く燃え盛る炎を纏うドラゴン
巨体に見合わず素早い動きと、火炎を発生させたり地下のマグマ溜まりを操作して溶岩の噴出させる能力を持つ

『次に真理子が目指す目的地』
紅の島国にある迷林火山の 奥深くの洞窟
太陽光のない地底であるが溶岩のせいかいつも明るい
溶岩が流れる危険な場所でかつてエンペラードラゴンの住んでいた火山に環境が似ている

『真理子が貰う報酬の内容』
この世界に来た時にいつの間にかなくしたクリスタルの御守り

[467 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 14:50:37]

『調査、あるいは討伐対象となる幻獣』
アニマン
分布、生態、容姿一切不明の謎の生物
分かっているのは紫の体で「ゲー」という鳴き声を出す事のみ
それを捕まえたものには幸運が訪れるというがそれを手にした者はいない

『次に真理子が目指す目的地』
砂の国にあるオアシス

『真理子が貰う報酬の内容』
幸運のお裾分け

[468 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 20:09:03]

『調査、あるいは討伐対象となる幻獣』
鵺
頭は猿、背は虎、尾は狐、足は狸という巨大な異形の怪物
雷鳴を轟かせながら自在に空を飛び回り、見た者を病にする能力を持つ
前回のキメラとの関係性が疑われるが詳細不明

『次に真理子が目指す目的地』
星の大国

『真理子が貰う報酬の内容』
鵺の命だけは取らないで貰いたい

[469 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 00:36:13]

『調査、あるいは討伐対象となる幻獣』
夢魔丸(ムママル)
かつて真理子が米国で出会った北米最大の忍者集団、平保党(へいほとう)の首領
その姿は髷を結ったガマガエルそのもの
独特のデザインの仮面を身に付けた配下達や米国で開発されていた夢を操るマシンを使って大統領選を影から操作
莫大な富と権力を築いていたが真理子に苦手だった魚介類を無理矢理食わされ倒される
その口からは火の玉を吐きあらゆる物体を燃やす

『次に真理子が目指す目的地』
酔の国

『真理子が貰う報酬の内容』
悪夢を現実にするマシンを封印する

[470 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 07:50:16]

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それでは、更新再開に向けた事前準備といたしまして、『４話終盤へと繋がる事件（もしくは出来事）』。

そして、『キメラ討伐の報酬として、真理子が要求するもの』を決定する ダイスロールを実行致します。

（＂報酬＂に関する説明が 不十分なものとなってしまい、非常に申し訳ございません……）

１．ウェンディゴ＆最果ての地／この世界に来た転生者の情報（>>465）

２．エンペラードラゴン＆迷休火山ｏｒ迷林火山／クリスタルの御守り（>>466）

３．アニマン＆砂の国のオアシス／幸運になれるバッジ（>>467）

４．鵺＆星の大国／（登場した際の）鵺の生存確約（>>468）

５．夢魔丸＆酔の国／『悪夢を現実にするマシン』の封印（>>469）

dice2d5=5 2 (7)

（※１つめの出目＝幻獣＆目的地／２つめの出目＝キメラの討伐報酬）

『抽選から外れたもの』も、５話以降で 必ず登場いたします。

しかしながら、遅筆ゆえに当該の機会が いつ頃になるかも推測 致しかねますので、

『幻獣たち、並びに数々のアイテム等』の登場は、気長にお待ちいただければと存じます……

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[471 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/17(木) 07:52:08]

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>>470

トリップを忘れてしまいましたが、本人です……

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[472 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 08:40:39]

期待しております！

[473 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/17(木) 11:20:37]

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転生者Ｄｒ．
「あ？　失くした〈クリスタルの御守り〉？　それを見つけろってか？
　おいおい……　依頼の報酬として『失せ物探しの依頼』を
　持ち掛けるたぁ、どういう了見だ、おめー……。

　特徴を 教えな。代替品を創った方が、早えーだろ」

真理子が列挙する特徴、及び性質を基に、
Ｄｒ．は〈クリスタル製のアクセサリー〉を創造してみせた。

転生者Ｄｒ．
「ほいよ。　造形は多少異なるかもしれねーが、＂効力＂は再現できてるだろーぜ。
　つっても、お前の場合〈無敵な巨人状態〉に成れんだから、そんなもん 要らねーと思うんだがな。

　……『効力そのものじゃなく、＂御守り＂として意味がある』？
　『その御守りは、かつて仲間たちと共に《大いなる存在》と戦って得た戦果だ。
　　御守りのおかげで、遠く離れた場所にいる〈仲間たち〉との再会を望む気持ちが
　　強くなって、どんなに苦しい状況でも、心を奮い立たせてくれるんだ』……　って？
　すまんね、贋作を提供してよ。仕事が片付いた後にでも、お前自身で 失せ物探しをやってくれや。

　さて。それじゃー、次の依頼だ。お前には、今から ある場所に向かってほしいわけよ。
　その＂ある場所＂ってのは、単刀直入に言や〈 夢 の 世 界 〉なんだが…………

　……流石に、驚かねーわな。どうせ、何度か行ったことも あるんだろうしよ。
　とは言え、この世界に於ける『夢の世界への行き方』は 知らねーだろ？
　現地で教えてやるから、さっさと《マルグリット》のとこに行ってこい」


依頼主に振り回される形で、酔の国へと 蜻蛉返りをする羽目になった真理子だった。

[474 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 13:15:19]

なかなか強そうなアイテムだ

[475 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 13:44:50]

ロマンチックな旅になるな

[476 ◆JT7q7ah4XkDe 25/04/17(木) 14:22:29]

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あおい、緑の子
「真理子さん、おかえりー！」
ガラテア
「……結局、帰ってくることになっちゃったんだね、アンタ…………」

リサ邸に帰着した真理子の視界に、先頃までの人々に加え、
『酔紅両国の〈医療術者〉数名、並びに警備隊員 数名』の姿も入り込んだ。


転生者Ｄｒ．
「おーっし！　じゃー、早速『夢の世界への行き方』を教えてやるぜ！
　まー、方法自体は 至極単純なものなんだがな？
　そこの 女神様に、『マルグリットの＂意識の奥底＂』を 探り当ててもらうのさ。
　そうすりゃ、後は〈女神様の力〉を以て《マルグリットの夢の世界》へと 導いてもらうだけだぜ」
ガラテア
「ア、アタシの協力前提な 依頼なのかよ……」
転生者Ｄｒ．
「頼みますぜー、《女神様》？　今回の フィールドワーク（？）は、
　そのついでに『マルグリットを眠らせた犯人』が 判明するかもしれねーんすわ。
　悲しみに暮れる彼女らを救う為にも、何卒 お力をお貸しくだせぇ〜」

傍らで 会話を聞く少女たちが、ガラテアの目を見つめる。


ガラテア
「……マルちゃんを 助けるためなんだから、
　『きょうりょく』するに 決まってるじゃないですかッ！！！」

意欲を示す女神の姿を見て、２人の少女は 満面の笑みを浮かべた。

[478 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 16:46:27]

丸栗人の夢に誰がいるんだろう
あとサケスキーの夢には酒の川とか泉とか沢山ありそうだ

[479 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 18:37:40]

辻斬り犯と夢の中にいるのは違うっぽい？