モブ「勝てなかった…ダービー…ッ。一生に一度の…ッ！！」

1二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:20:44

モブ「あの子に捧げるって約束したのに…！」

モブトレ「おいモブ、電話だ」

モブ「…誰から？今日はもう誰とも話したくないの。切っといて」

モブトレ「…おう。分かった。…もしもし？──さん？ごめんなさい今アイツ誰とも話したくないそうで…はい、いえ、ではまた後でお願いします──」

モブ(ごめん…この電話があの子からでも…。ハァ、全く、カッコ悪いな、アタシ)

数時間後

モブ「──電話」

モブ(きっとあの子からだ。さっき切っちゃったし、…出てあげなきゃ……)

モブ「はい、もしもし……、え？あの子のお母さん？はい、どうしたんですか？」

モブ「え、なんで…？だって、先週まであんな、元気で…、ダービーも応援するって…」

モブ「嘘…だった？私がなんの気兼ねも無くダービーに挑めるように…。本当はもう、とっくに、……はい、…はい──」

モブ(あの時、あの子は最後の力を振り絞って電話してきてくれたのに、私、私は──)

モブ「私…なんて、ことを…っ！」
みたいなやつ誰か書いてください

>>4 >>26

2二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:21:34

もう書き終わってるやん

3二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:21:45

もう…書かれてる…

4二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:21:51

>>1

5二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:22:33

ただならぬ様子だったのに引き継がなかったモブトレ無能説

>>17

6二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:23:00

安易な曇らせは嫌いだからその子たちがダービーに懸けた約束とその後のモブの奮起と躍進までを書いて俺に見せろ

>>8

7二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:24:37

「モブ」って言うのなんか笑っちゃうから「〇〇」みたいにしてくれ

>>9

8二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:25:15

>>6

菊もボロボロに負かすかそもそもダービーボロ負けで菊出れないかのどっちか選べ

>>37

9二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:26:04

>>7

モチとかの仲間の珍名馬説

10二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:26:56

「モブなんとかなんとか」みたいな名前かもしれない

>>16

11二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:27:32

モブノウマコ

12二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:30:01

モブイーディック

これでどうじゃ

13二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:30:50

モブ良いdick

14二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:32:27

これは流石にトレーナーが無能すぎでは

15二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:32:41

マリモブロンズとかそういうパターンかも知れん

16二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:32:48

>>10

英語表記の最初の３文字がmobかmovなだけでモビーなんとかとかモヴなんとかみたいな名前かもしれない

17二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:34:30

>>5

いやこの調子で電話口を変わったら喧嘩別れになってしまうよこれ

だから後悔する度合いでは変わらなかったほうがマシだと思う

18二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:43:00

違う行動を取っていたら、どうなっていたのだろう。
『かっこよかったよ』『お疲れさま』『次に期待だね』
あの子のことだから、励ましの言葉をくれたのだろう。
けれど、私は電話に出なかった。
私の中の彼女は、病室でかけられた「頑張ってね」が最後。

私は彼女に呪われている。
この脚が保つ限り、一着を目指して永遠に頑張り続けなければならない。

いつか、勝負服で表彰台の真ん中に立ったのなら。
『おめでとう』が聞こえると信じている。

19二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:46:48

モブトレは胸ぐら掴んでも「あの娘のお母さんからだ。でろ」って言わなきゃいかんだろ

>>20

20二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:51:47

>>19

この時はまだ「あの子」本人だぞ

21二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17:52:41

カフェに「あの子」がずっと側にいるって言われて泣き出すやつじゃん

22二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:21:40

『ダービーは最も運の良いウマ娘が制する』

　──どうやら、私は幸運の女神からすっかり見放されていたみたいだ。

　一生に一度の晴れ舞台。選び抜かれた18人だけが立つことを許された頂点を競う場。そこに私が立った事は間違いなく誇るべき事なんだろうけれど、あいにく私はそれで満足するほど謙虚でも無欲でもなかった。
　勝ちたかった。『ダービーウマ娘』の称号が欲しかった。あの子を笑顔にしてあげたかった。がむしゃらに練習して、それこそ死んでも良いほどに何もかもを擲って、私はダービーのために全力を尽くした。

　それでも、駄目だった。
　ダービーの夢は、日本一のウマ娘になる夢は、私の前をゆく数多の背中が覆い隠してしまった。ようやくゴールして得たものは『ダービー12着』の称号だけ。
　疲労でじんじんと声を上げる脚を労わる気にもなれず、私は息を切らせて空を見上げる。

　澄み渡る快晴だった。
　雨だったらよかったのに、と思った。

「おい〇〇、電話だ」

　控室に戻るまでの道のりはよく覚えていない。
　手慰みに水を飲みながら呆然と座っていると、トレーナーがおずおずと話しかけてきた。今はその気遣いすらも心をささくれ立たせる。

「……誰から？　今日はもう誰とも話したくないの。切っといて」

「……おう。分かった。……もしもし？　──さん？　ごめんなさい、今アイツ誰とも話したくないそうで……はい。いえ、ではまた後でお願いします」

　私の代わりに電話の応対をしながら、トレーナーは深々と頭を下げている。
　どうせ相手には見えていないのに。八つ当たりみたいな皮肉が心に浮かんで、それを打ち消すように私はため息をついた。

（ごめん……この電話があの子からでも……。ハァ、全く、カッコ悪いな、アタシ）

　敗北を前にした自分の醜さに、ますます気分が落ち込む。
　どうせ今電話に出てもまともな応対はできないだろう。そうやって自分を納得させることにした。

23二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:22:59

　ウイニングライブというものは、敗北で塗れた心を洗い流すためにあるのかもしれない。
　精一杯踊って不思議とスッキリした気持ちを実感しながら、私はそう思った。

　ライブ後にトレーナーと合流するため、私は再び控室へと戻っていた。
　すっかり外は暗くなり、レース場の廊下は閑散として人気がない。
　妙に暗いと思ったら蛍光灯が一つ切れていた。

「……電話」

　ぶーっ、ぶーっとスマートフォンが振動して着信を知らせた。発信.者の名前には見慣れた『あの子』の名前。
　今は代わりに出てくれるトレーナーもいない。私が出なければ。

「はい、もしもし……え？　あの子のお母さん？　はい、どうしたんですか？」

　ごめん、と謝るべきか、それとも、負けちゃったよ！と空元気で応じるか。
　最初の一言に迷いながら電話に出ると、聞こえてきた声は予想と違う人のものだった。

「──えっ」

　電話口から聞こえた言葉を、私の脳は一瞬理解を拒否した。
　まさか。なんで。嘘だ。

「だって、先週まであんな、元気で……ダービーも応援するって……」

　しかし、聞こえてくる湿った声が私に事実を突きつける。
　だったら、それなら、さっき電話してくれた『あの子』はもうこの世に──

24二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:23:09

「嘘……だった？　私がなんの気兼ねも無くダービーに挑めるように……？　本当はもう、とっくに、……はい、……はい──」

　お母さんの慰めと謝罪の言葉は半分も頭に入らなかった。
　いつの間にか切れていたスマホを抱きしめ、暗い廊下に座り込む。

（あの時、あの子は最後の力を振り絞って電話してきてくれたのに、私、私は──）

「私……なんて、ことを……っ！」

　あの時、ちゃんと電話に出ていれば。せめて一言でも話せていれば。電話口でみっともなく泣いたとしても、『あの子』の声さえ聞ければ。

　せめて、最後に見た姿がダービーを勝つ私だったら──

　心を後悔と自己嫌悪が埋め尽くす。ぽろぽろとこぼれ続ける涙を拭う気にはなれなかった。
　この傷は、精一杯踊ったところで決して消えないだろう。あるいは何をしても取り戻せない永遠の欠損かもしれない。

　帰りが遅いのを心配したのか迎えにきたトレーナーの足音を遠くに聞きながら、私はうずくまってひたすら自己の殻に篭り続けていた。

　幸運の女神なんて、いなくなってしまえ。

25二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:24:32

発信.者がNGワードになるの盲点で笑った

26二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:28:16

あっ一人称アタシじゃん！！！！！大ガバかましました。>>1さんごめんなさい

27二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:31:36

幸運の女神、のフレーズすごい刺さった
いいSSやこれは…ありがとう

28二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 18:43:35

それこそ死んでも良いほどに何もかもを擲って

↑これまさか伏線？

29二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 19:03:28

電話に出て、喧嘩別れするver.もお願いします

>>30

30二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 21:22:25

>>29

お

始

物

31二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 00:46:08

誰か続きを…

32二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 02:27:46

続きが欲しい？ほら自分で書くんだ！

33二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 02:53:08

モブトレ「練習はどうした？モブ」

モブ「トレーナー……ふっ…あの子に捧げる筈のダービーで無様を晒して…センターで踊る姿を見せたかったあの子はもういなくて……何も無くなった私が走れるわけがないだろ……」

モブトレ「ああ…そうか……つまらないウマ娘になっちまったな」

モブ「ッッ…うるさい！！あんたに私の何がわかる！！もう無いんだよ私には……走る…理由が…」

モブトレ「……俺はお前なら夢を見せられるウマ娘になると思っていたんだがな……仕事があるから俺はもう行く……それとあの子のお母さんから預かったお前宛てのあの子の手紙だ……」

モブ「あの子からの……」

モブ(読めるわけないだろ……約束を果たせなかった私が…あの子の手紙を……)

こんなのもいいよね

>>34 >>35

34二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 10:28:50

>>33

35二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 13:48:16

>>33

読めッ…！

読んでくれ…ッ！

36二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 13:50:44

菊花賞勝てた！やったー！って所で目覚まし時計の音が響くのまで想像できた

>>38 >>39

37二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 13:51:49

>>8