- 1前スレ>>125/03/09(日) 21:57:12
また落としてしまったので、立て直しました
過去スレ
…確かに、ちゃんと触媒用意しなかった俺にも非はあるよ?|あにまん掲示板けどさぁ、出てきたサーヴァントが大きめのカニっていうのは流石に酷くない?…えっ、喋れるの?カニなのに?…えっと、じゃあ、真名とか聞いても良い?…カルキノス?…あー、蟹座の。ヒュドラの友達で、ヘラクレス…bbs.animanch.com…確かに、ちゃんと触媒用意しなかった俺にも非はあるよ?その2|あにまん掲示板前スレまでのあらすじ友達を助ける為に聖杯を求めて聖杯戦争に参加した一般魔術使いくん。しかし、触媒を用意していなかった事が仇となり、デカめの喋るカニなセイバー・カルキノスを召喚してしまう。やる気だけはあ…bbs.animanch.com…確かに、ちゃんと触媒用意しなかった俺にも非はあるよ?その3|あにまん掲示板前スレまでのあらすじ聖杯戦争の監督役に会うため、教会にやって来た剣殺同盟。そこにはなんと、セイバーのマスターくんが聖杯を使って救おうとしていた友達の姿があり、彼女もマスターとして聖杯戦争に参加している…bbs.animanch.com…確かに、ちゃんと触媒用意しなかった俺にも非はあるよ?その3.5|あにまん掲示板うっかり保守を忘れて落としてしまったので、立て直しました過去スレhttps://bbs.animanch.com/board/4354590/https://bbs.animanch.com/boar…bbs.animanch.com…確かに、ちゃんと触媒用意しなかった俺にも非はあるよ?その4|あにまん掲示板前スレまでのあらすじ剣殺同盟に、乗り物を作れないライダー・二宮忠八&宝具を発動すると死ぬバーサーカー・イカロス&双子マスターの騎狂陣営が加わり、剣殺騎狂同盟(仮)へとパワーアップ。同盟全員で蟹マス宅に…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 22:02:43
- 3二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 22:45:50
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 22:47:24
ありがとうございます!!
- 5二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:28:46
10まで保守
- 6二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:29:36
チョコレイトディスコ(意味なし)
- 7二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:36:17
保守
- 8二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:36:43
星
- 9二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:42:44
ポンコツの薄皮で包まれた地獄の明日はどっちだ
- 10二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:51:27
終り方もポンコツであれ!
- 11二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:53:11
ヘラクレスを説得することとデーモンコアを安全に除去することができればハッピーエンドだカンタンだぜ
どうやって…? - 12前スレ1125/03/09(日) 23:55:25
今回の聖杯戦争(出来レース)ついて分かっている事
・今回の聖杯戦争の鯖達は弓以外はまともに戦える鯖のいない状態である。
・聖杯戦争の主催者は弓鱒の父親で、魔術師でも引く程の外道であり、今回の聖杯の製作者である。
・聖杯は約1万人分の魔術回路を合体させた代物で、もし儀式が完了した場合日本が滅亡しかねない。
・聖杯は願望機としての機能はなく、弓鱒が根源に到達する為の装置となっている。
・他の参加者は儀式の道具に過ぎず、たとえ勝ち残ったとしても願いは叶わない。
・現在の勢力図は弓鱒陣営VS剣殺術騎狂陣営で、槍陣営は剣鱒の監視の為中立状態。
・上記の通り弓鱒が要の為、弓鱒を排除すれば聖杯は止まる。(ただし槍鱒以外は拒否している。)
・剣鱒が弓鱒を説得出来るかが今後の鍵である。 - 13前スレ1125/03/10(月) 00:02:11
続きまして今回参加している鯖一覧
セイバー:カルキノス
(デカくて喋る蟹。一人称は僕、地味に宝具EX持ち。)
ランサー:福島正則
(宝具が無いのがデフォの鯖。そのため槍は自前ではなくマスターからの貰い物。)
アーチャー:ヘラクレス
(今回の最有力かつ唯一の正規召喚の鯖。少なくとも2メートル越えの大男。)
ライダー: 二宮忠八
(小型の模型飛行機を大量に操る男性。聞けば卒倒するほどライト兄弟はトラウマ。)
キャスター: ハリー・ダリアン
(元祖デーモン・コア製作者にして世界最初の放射線事故被害者。宝具は動かせず、攻撃方法はレンガ投擲)
アサシン: 相原尚褧
(攻撃=暗殺判定=暗殺が必ず失敗する残念宝具持ち。狂化があれば第二宝具が使えるらしい)
バーサーカー:イカロス
(普通に意思疎通が可能。飛べば氏が確定する宝具持ちで、説明した上で飛ぼうしたため現在は令呪で使用不可)
- 14二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 01:46:14
やったぜ!
待ってましたぁ! - 15二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 07:54:23
保守
- 16>>125/03/10(月) 08:47:09
ありがとうございます!
- 17>>125/03/10(月) 08:47:29
別に読まなくても良いマスター達の設定
セイバー・カルキノスのマスター
ほんの少し魔術を齧った程度の父親から『ちょっと便利な裏技』くらいのノリで魔術を習ったニワカ魔術使い。
自分の住む街で聖杯戦争が行われる事を知り、とある友達の為に聖杯を使おうと参加。
触媒を用意出来る訳も無く、触媒無しで英霊召喚に挑んだところ、出てきたのはデカめの喋るカニだった。
アサシン・相原尚褧のマスター
歴史の浅い魔術師一族産まれの眼鏡インテリ系魔術師。
『自分の代で達成できなくても子孫達が達成できれば良い』という一般的な魔術師の価値観が根本的に合わないらしく「途中で血筋が途絶える可能性だって充分あるし、そもそも子孫が達成できたとて、自分がそれを目にできなければ何の意味も無いだろう!!」とか思ってる。
自身の代で根源に到達する為に聖杯を求めて聖杯戦争に参加。
常に、ここぞというタイミングで失敗するタイプであり、今回もサーヴァントを召喚したまでは良かったが、出てきたサーヴァントがとてもじゃないが使い物にならず、泣く泣く聖杯を諦めた。
現在は、折角喚び出したサーヴァントを自身の魔術研究に何かしらの形で利用できないかと思案中。
セイバー陣営と同盟を組んだ後は、すっ転んで気絶してたアサシンを引きずりながら帰って行った。 - 18>>125/03/10(月) 08:48:01
ライダー・二宮忠八のマスター
双子魔術師の姉の方。気弱な性格で、青いリボンがトレードマーク。
代々二人の当主が二つの魔術刻印をそれぞれ継承する、変わった魔術師一族の跡取り。
魔術の腕は妹より上だが、常に自分より他者を優先してしまう故に魔術師向きではない。
いつも自分を引っ張っていってくれる妹を尊敬している。
ライダーとの主従仲は良好で、彼の宝具作りを手伝ったりもした。
聖杯への願いは妹を根源へと到達させる事だが、その為には最終的にライダーを自害させる事が必須であり、本当にそれで良いのかと悩んでいる。
バーサーカー・イカロスのマスター
双子魔術師の妹の方。強気な性格で、赤いリボンがトレードマーク。
魔術の腕は姉より下だが、他者を蹴落としてでも自分と姉の二人だけは生き残ろうというたくましさ故に姉より魔術師向き。
いつも優しくしてくれる姉を誰よりも大切に思っている。
バーサーカーを召喚した直後、彼が懇切丁寧に宝具の説明をした上で「そんな宝具で今から飛び立つよっ!!!!3・2・1!!!!」とか言い出したので、咄嗟に『アタシが許可するまで宝具の使用を禁ずる』と命じ、早くも令呪を一画使わさせられた。
そんなバーサーカーとの主従仲は最悪で、暇さえあれば言い合いをしている。
聖杯への願いは姉と同じく根源到達───ではなく、姉と自分がそれぞれ受け継いだ二つの魔術刻印を完全に融合させる事で、当主が二人という伝統を消滅させ、姉を魔術師としての責務から解き放つ事。 - 19>>125/03/10(月) 08:49:20
- 20>>125/03/10(月) 08:50:43
ランサー・福島正則のマスター
『何でも屋の魔術使い』を自称する男。アロハシャツとサングラスを愛用する。
猫探しから聖杯戦争への参加まで、ありとあらゆる依頼を請け負いながら、世界中を転々としている。
小説にしたら文庫本十巻分くらいになるレベルに濃い経歴の持ち主。
魔術と最新科学の併用により、数々の山場を乗り越えて来た。
常に軽薄かつ不真面目そうな言動を取り、話す相手によってはブチギレられる事もしばしば。
しかしこれはあくまでも、相手を油断させ、自身が道化であると思い込ませる為の演技。
その本性は冷徹かつ合理主義、大衆の平穏の為なら少数の犠牲は厭わない、人命を算数で考えるタイプ──────────と、本人は思っている。
元は、それなりに歴史のある魔術師一族の長男坊として産まれ、家督を継ぐ筈であった。
しかし、幼少期の些細なきっかけから、何の罪も無い一般人を平然と犠牲にする両親の姿に疑問を抱くようになる。
また、幼馴染にして許婚であった少女(アーチャーのマスターの母)が、魔術が中々上達しなかった為に両親から虐待紛いの躾を受けている事を知り、魔術師全体に対する不信感が積もり始める。
そして18歳の誕生日、魔術師として一人前になる為の儀式として、両親が購入した外国人奴隷である少女を殺す事を強要され、全ての感情が一気に爆発。
その場で両親を殺した後、幼馴染の元へと向かい、共に逃げ出そうと誘うも、両親に対する恐怖から幼馴染はこれを拒否。
結局、幼馴染を救えぬまま、奴隷の少女を連れて海外へと高飛びした。
今回の聖杯戦争でランサー・福島正則を召喚する際に用いた触媒『福島光忠の鞘の下げ緒』は、元々は両親の所有物であり、両親を殺した後に家を出る際、何となく気を惹かれて持っていった。
過去に依頼で亜種聖杯戦争に参加した事が三度あり、その全てにおいてこの触媒を用いてセイバー・福島正則を召喚し、聖杯を手にした事こそ無かったものの、三回とも無事に生き延びている。
勿論、今回召喚したランサーにその時の記憶は無いのだが、三度(今回も含めれば四度)も同じ人間に召喚された事が流石に座の本体にまで影響したのか、マスターを一目見た瞬間「この男は信頼出来る男だ」という確信を覚えた。 - 21二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 16:49:20
本編期待待機
- 22>>125/03/10(月) 17:20:29
前スレの騎狂陣営幕間の続きです
- 23>>125/03/10(月) 17:20:47
─────十数分後、ホテル屋上。
バーサーカーのマスターだけが先に部屋へと帰った後、一人残ったバーサーカーの下へ、ライダーが現れた。
「早く部屋に戻ってこい、バーサーカー。でないと、また妹君に怒られるぞ?」
「あ、チューハチ。ごめんごめん、ちょっと黄昏れてた。今すぐ戻るよ。」
バーサーカーは、早足で屋上を後にしようとする、が。
「いや、少し待て。」
ライダーから呼び止められ、咄嗟に足を留めた。
「……お前に、相談しておきたい事がある。」
「え?相談?……バーサーカー相手に?」
「そこに関しては、自分でもどうかとは思うが…。だが、お前とは切っても切れない話だからな。……今夜中に、セイバーのマスターによるアーチャーのマスターの説得が試みられる訳だが、勿論それが成功するとは限らない。そして、もしも失敗した場合、私達がするべき事は分かっているな?」
「マスター達の安全確保、でしょ?」
「そうだ。だが、被害範囲は日本全域。日本国内には、逃げ場など存在しない。……そこで、一つ策を用意した。その策には、お前が必要不可欠だ。」
「おーし任せて!令呪のせいで不可能な飛び立つ事以外なら基本的には何でもするよ!」
「お前にやってもらう事は、たった一つ──────────私を、止めてくれ。」
「……………はい?」
〜幕間の物語 騎狂陣営『双子の願いと二対の翼』〜 - 24二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 19:17:55
どうなるかわからなくてドキドキする
- 25>>125/03/10(月) 20:26:24
- 26二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 23:17:16
保守
- 27二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 07:00:10
ギリシャ神話勢のイカロスはかなり鍵になりそう
- 28>>125/03/11(火) 11:39:09
保守ついでに槍マスの過去の聖杯戦争における戦績 二度目の聖杯戦争編
規模…セイバー(福島正則)、ランサー、アーチャー、ライダー、ルーラーの五騎
当時の槍マス年齢…23歳
依頼内容…聖杯戦争へ数合わせとして参加
結果…依頼主にして聖杯戦争の主催者であった魔術師が、確実に勝利する為に聖杯を弄ってルーラーを召喚。
しかし、無理矢理な召喚が原因で狂化スキルが付与され、バーサーク・ルーラー化。
バーサーク・ルーラーは主催者を殺した後、聖杯からの魔力供給を受けて無差別破壊活動を開始し、その中でアーチャー陣営とライダー陣営が敗退。
残されたランサー陣営と共闘し、何とかバーサーク・ルーラーの撃破に成功。
その後『恋仲になったランサーを受肉させたい』というランサーのマスターの懇願を受け、彼に聖杯を譲った。
備考…前回の反省を活かし、最初からセイバーと良好な関係を築けており、聖杯をランサー陣営に譲ることも快く受け入れてくれた。
ちなみに、ランサーのサーヴァントは頭に翼を生やした少女だったが、聖杯戦争終盤には何故か翼が無くなっていたとか。 - 29>>125/03/11(火) 19:07:31
- 30二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 22:01:50
一体どうなるんだろうか
- 31二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 22:03:26
3騎分のマテリアルが判明したけど、カニくんって今次だと上澄なんだな……
- 32二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 22:12:53
ぶっちゃけ、この中の上澄みってそんなに
すごい気がしないメンツだなぁ
アチャクレス以外 - 33二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 23:29:06
このプロフィール見て思ったんだが、蟹くんも宝具がもし他人にも使えるならこの人の第二宝具完成しそうなのだがどうなんだろうか?
- 34二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 23:31:55
- 35二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 00:00:02
槍マスの過去話、もしもしオーディーン案件な上に頭アインツベルンの三次×五次みたいな大馬鹿野郎が暴れてて草
この世界、どっかにいるんだな……受肉したワルキューレ……
この地獄まで三歩前、猫の手も犬の手も募集中な状況だから助けては……いや無理だな、翼落ちてるから神性失ってるし何より巻き込まれた新婚夫婦はちょっとこう、ダメだろ……! - 36二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 08:14:01
このレスは削除されています
- 37二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 16:55:37
福島正則の聖杯への願いはなんなんだろうな
- 38>>125/03/12(水) 17:54:43
- 39二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 22:39:36
これでマテリアルも半数以上が公開されたか
……見れば見るほどヘラクレス数回殺せそうだけど勝つのは無理ゲー感が強くなってくるな。十二の試練の極悪足切り性能は突破できるけど - 40二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 23:06:44
- 41二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 23:10:48
- 42二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 00:06:55
- 43二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:27:41
- 44二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:31:43
- 45>>125/03/13(木) 15:28:16
保守ついでに槍マスの過去の聖杯戦争における戦績 三度目の聖杯戦争編
規模…セイバー(福島正則)、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカー、クラス不明の八騎
当時の槍マス年齢…25歳
依頼内容…聖杯戦争へ数合わせとして参加
結果…『英霊同士の戦いが観たい』という主催者の道楽によって始まった聖杯戦争だったが、その完成度はとても高く、原典である冬木の聖杯戦争と同じ七騎のサーヴァントによって行われた。
─────が、三騎のサーヴァントが斃され、聖杯戦争も中盤に差し掛かった時、主催者の監視を掻い潜って謎の人物が聖杯に接触。
結果、クラス不明のサーヴァント(外見・能力等から真名[データ削除済み]と推測される)が現界。
そのサーヴァントの宝具により、街一帯が[データ削除済み]で埋め尽くされるという事態が発生。
残った四陣営の協力によって一般市民全員の避難が行われた後、四騎のサーヴァントの共同戦線によってクラス不明サーヴァントの討伐に成功した。
その後、クラス不明サーヴァントの影響で最早使い物にならなくなっていた聖杯を廃棄し、残りのサーヴァント全騎は自主退去。
聖堂教会・魔術協会の調査に巻き込まれるのを避ける為、主催者とマスター達も即座に逃げ出した。
備考…この事件は、主に聖堂教会によって徹底的に隠蔽され、完全に無かったことにされている。
当時のセイバーのマスター(現・槍マス)に詳細を聞こうとすると、
「オレはあの件についてはな〜んにも言いませ〜ん。生憎、湯切りザルを頭に被る気は無いんで。…だが、まぁ、向こう十年はスパゲッティは食べたくねぇなぁ…。」
と答える。 - 46二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 16:16:42
スパモン様でも現れたか?
- 47二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 16:54:09
- 48二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 17:00:47
- 49>>125/03/13(木) 18:36:09
〜幕間の物語 ランサー陣営『その男、波瀾万丈につき』〜
「……これで良しっと。」
自作ドローンがセイバーのマスターを追尾している事を確認し、俺は背筋を伸ばして一息つく。
そんな俺の横では、ドローンのカメラの映像が映る画面を、ランサーが覗き込んでいた。
「遠方の景色を覗けるとは、真に奇っ怪な絡繰よな…。」
「ハハハッ!ランサーさんったら、『毎度』おんなじコト言うんだから〜!」
俺が彼を─────福島正則を召喚したのは、今回で四度目だ。
だが、今の彼に、その記憶は無い。
……にも関わらず、彼は召喚されてすぐに『故は分からぬが、おヌシは、幾度も背中を預けた戦友の様に思える』と言ってくれた。
一人の人間が数年おきに何度も召喚したことで、座の本体にも何かしらの影響が有ったのかもしれない。
……思えば、本当に多くの聖杯戦争に参加したものだ。
一生の内に四度も聖杯戦争に参加した人間など、俺くらいかもしれない。
─────最初に参加したのは、確か20歳の頃だったか。
何度も仕事をくれていたお得意さんからの依頼だったんで、俺は迷わず引き受けた。
……正直、聖杯戦争の事を内心で舐めていた、というのもある。
だが、実際は、それまでの人生で一番キツい仕事だった。
主催者の傀儡になっていたサーヴァント二騎を同時に相手する羽目になるわ、相方であるセイバーの福島正則とは全然ソリが合わないわ。
敵サーヴァントの片方であるアーチャーが、直径10メートルはありそうな極太光線を撃ってきた時など、本気で死を覚悟した。
だが、何とか二騎共に討ち倒し、主催者の始末と聖杯の破壊という依頼内容も達成し、最期には何だかんだで仲良くなったセイバーと酒を呑み交わし、今となっては良い思い出だ。
それからも幾度も聖杯戦争に参加したが、あの聖杯戦争こそが俺にとっての全盛期であり、俺が『主人公』だった瞬間だと断言出来る。 - 50二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 22:38:37
初回でこの戦果はすごすぎる
まさに前作主人公 - 51>>125/03/14(金) 08:05:39
保守
- 52>>125/03/14(金) 17:29:51
二度目に参加したのが、23の時。
『数合わせとして参加しろ』という依頼内容を聞いた時は訝しんだが、その頃は例年よりも依頼少なくて財布がキツい時期だった事もあり、受ける事にした。
─────今思うと、この判断が間違いだった。
依頼主にして聖杯戦争の主催者であった魔術師が、自身のサーヴァントとしてルーラーを喚ぶという反則技に手を出した結果、案の定失敗。
狂化スキルが付与されたバーサーク・ルーラーが現界し、主催者を即殺した後、街で暴れ始めたのだ。
しかもこのバーサーク・ルーラー、聖杯から魔力を供給されているから半永久的に動き続けるというオマケ付き。
そんなもんを放置しておく訳にもいかず、残りの四陣営で共同戦線を張ってバーサーク・ルーラーと戦い、四騎中二騎が犠牲になりながらも何とかバーサーク・ルーラーの討伐に成功した。
その後、何とか無事なサーヴァント二騎と、斃れたサーヴァント三騎分の魂が注がれた聖杯が残され、最早これ以上戦う気にもならないしなぁ、と悩んでいたら、
『お願いですっ!!彼女をっ…、ランサーを受肉させる為に聖杯を使わせてくださいっ!!!!』
と、ランサーのマスター(18歳くらいの少年)に土下座で頼まれ、正直そこまで聖杯が欲しい訳でもなかったのと、ランサーのマスターがあまりにも必死だったのとで、彼に聖杯を譲る事にした。
依頼主が死んだ為、今回の仕事は報酬無し……………と、思われたが、依頼主の魔術工房に高価な品がゴロゴロ置いてあったので、ソレを報酬として貰っていくことにした。
ちなみに、ランサーのマスターとは今でも連絡が取れており、先月ランサーとの間に第一子が産まれたと聞いて出産祝いを持っていったばかりである。 - 53二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 22:59:21
- 54二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 08:29:06
楽しみだなぁ、そしてランさーのマスターに
ますます死んでほしくなくなった - 55二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 17:54:20
保守
- 56>>125/03/15(土) 18:08:52
そして、三度目が25の時。
この時の聖杯戦争については、まぁ、その、何と言うか…。
最初の内は良かった。
依頼主にして主催者であった女から『本物の英霊同士の戦いを観てみたい』なんて理由で開催したと聞いた時は耳を疑ったが、聖杯戦争自体は至ってマトモなモノだった。
七人のマスター、七騎のサーヴァント、七つの陣営による、聖杯争奪戦。
かの冬木の聖杯戦争をそのまま持ってきたようなソレは、むしろ、世界中の亜種聖杯戦争の中でも一位二位を争う程の完成度だと言えただろう。
……最初の内は。
三騎のサーヴァント達が敗退し、聖杯戦争も中盤に差し掛かった頃。
『依頼内容は聖杯戦争への参加だけだし、聖杯が欲しい訳でもないし、そろそろタイミングを見計らって敗退しておこうか』などと考えていた、その時。
事件は、起こった。
主催者の目を盗み、何者かが聖杯に接触。
その結果、八騎目のサーヴァントが召喚された。
そこからは、ハッキリ言って、地獄だった。
街中に響く絶叫、崩れる建物、見渡す限りの──────。
その中で、マスター、サーヴァント、主催者の全員で一般人を全員避難させ……。
……………うん、ホント、キッツかったなぁ……。
お陰で、今でも麺類が苦手である。 - 57二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 22:13:18
うーん、この主催者の開く聖杯戦争を見てみたいなぁ
どこかでまた開いてくれないかな