【SS】恋人同士になった星南さんと学Pの話

  • 1◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:35:34

    以前書いたssの続きがついさっきいい感じに書けたから見て欲しくてスレ立てました。
    P星南の砂糖漬けです。

  • 2◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:36:05
  • 3◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:38:49

    恋人同士になった星南さんと学Pの最初の一日です。

    ↓↓↓以下連投↓↓↓

  • 4◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:40:12

    私の二十歳の誕生日。
    先輩…私のプロデューサーと、想いを交わした夜。

    彼と愛を伝えあい、少し経った頃。
    グラスに注がれた、かすかに泡立つ淡いピンク色のワインが少しだけ量を減らした頃。
    大きなソファで二人、膝が触れるような距離で、私と彼はこれからのことを話していた。

    「星南さん、俺たちは恋人になることを約束したとはいえ、アイドルを明日から引退というわけにはいきません」
    初めて飲むお酒の苦み、渋みを味わいながらグラスを傾ける私に、彼が言う。
    私たちは、ようやく お互いの照れも収まって、正面を向いて話せるようになっていた。
    彼はワインの一杯程度で酔っ払うことは無いと言っていたけれど、あれだけ緊張したり泣いたりと慌ただしかったからか、ほんのりと顔を赤くしている。
    私も彼も、今日はこの一杯だけ。二人で楽しむほど飲めるのは、きっともっと味わいを覚えてからだと思う。
    「ええ、もちろん。 私の大切なファンに、しっかりと筋を通してからでないといけないわ」
    …そう、ただでさえ私は今、アイドルであることよりも一人のひとを愛すると決め、多くのファンを裏切ってしまっている。
    だからこそ、私はもう二度と裏切ってはいけない。
    最後の瞬間まで、全力でアイドルとして輝き燃え尽きる。それが私の…アイドルとしての最後の使命。
    私は彼にそう返しながら、少しずつお酒を口にする。
    なんとなくだけれど、今飲んでいるお酒には慣れてきた私は、少しずつ飲み進めるペースを早めていた。

  • 5◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:40:48

    なんとなく顔が熱くなっているのは、熱意か先ほどのやりとりのせいか、はては お酒が原因かは、ちょっと分からない。
    けれど、こんなふうに彼と話ができて、これからのことを話し合えて…とっても安心する。
    想いを伝える前はもしかすると、すべてを失ってしまう可能性がちらついていて、どうしようもない不安が付き纏っていたから。
    だから、こんな幸せを手に入れてしまった私は、十王星南という責任を果たさなければならない。
    彼と私の、二人で。

    「つまり、引退までは大手を振って恋人同士というわけにはいかない…ということになります」
    彼はグラスのワインをスッと飲み干すと、冷静に現状の認識合わせを進めていく。
    その飲む姿がなんだか大人を感じさせて、その喉の動きに見惚れてしまった。
    彼のなんでもない仕草が、どうしてかは分からないけれど、なんかだとっても素敵に思える。

    …いや、そんな話をしているんじゃない。私の引退が完了するまでは、あくまでも彼は私のプロデューサーだということだ。
    私のアイドルとしての矜持を、信念を尊重してくれているからこそ、彼はプロデューサーとしての責任を最後まで果たす覚悟なのだろう。
    「そう、…そうよね」
    少しだけ、ほんの少しだけ寂しさが襲い、うつむいてしまう。
    彼は私の恋人なのに、引退まで、我慢なんて。
    …そんなこと、本当にできるのかしら?
    誰にも見つからないようにすることも許されないの? 本当に?
    燕も、パフォーマンスに影響するからって言っていたけれど、私は、がんばったらできる気がする。
    彼にもファンにも、みんなに愛を届けて引退まで駆け抜けてみせるから。
    …だから、もっと、恋人らしくしたい…。

  • 6◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:41:28

    「引退時期については、諸々調整は必要ですが…来年に予定していたライブツアーを、引退ツアーとすることになる可能性が高いですね」
    彼の声が、聞こえているようで聞こえてこない。耳に入らず音が滑っていく感覚。
    どうしたんだろう。ぽーっとして、彼の低い声が私の胸を打ち、その姿がとても愛おしく見えてきて…。
    私は、そんなに、彼と話もできないほど、ばかになっちゃうほど好きなのかしら…。
    「まだ星南さんのご家族にも報告していませんから、帰ってからは忙しくなりますよ」
    彼が、なにか言っている。きっと私に愛を囁いては、いない。
    どうして? 私はこんなにあなたを愛しているのに。何かを喋るあなたに夢中になっているのに。
    あなたはどうして、少し頬を赤くするだけで、涼しい顔をしているの?

    「お父様は、どう仰るかしらね…。あなたのこと、気に入っているみたいだけれど…」
    私ではない私が、返事をしている。
    ふわふわと、他人事のように聞こえる自分の言葉を聞き流しながら、私はグラスのお酒を飲もうとした。
    けれど話をしながら飲み続けていたから、気がつけば私のグラスは空になっている。
    ぜんぶ、飲んじゃった。
    でも、けっこう美味しかったな。こんなにふわふわな気分が、ほろ酔いってことなら、もっと飲んでみたかったな。
    彼にお願いしても、ダメって言われてしまいそう。
    そういうところは、優しくないから…。

  • 7◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:42:24

    「俺も責任を持ってお話ししにいきますから、きっと大丈夫ですよ。 星南さんは、担当アイドル達にもお話し頂く必要がありますね」
    …まだ、なにか、言っている。
    少しだけ顔を上げて、彼の顔を見る。
    先輩、すてきね。その顔も、首も肩も体も、ぜんぶ、格好良くて、好き。
    なんだっけ。そう、担当アイドルに説明しないと。私の可愛い…ことね達に。
    「わたしの、可愛いことねに…ね。 世界一可愛い、私のライバルに…」

    そう言うと、彼は不思議そうな顔をして、はい?と返事をしてきた。
    どうして? 何がおかしいというの?
    「私のことねは、世界一可愛いじゃない!」
    彼を、じろりと睨みつけてやる。顔をいっぱい近づけて、すごく怖がらせるくらい。
    私のことねを馬鹿にしたら、許さないんだから。

    「は、はい。 藤田さんはとても可愛い方ですね…」
    彼が、困った顔でそう答えた。
    そうでしょう?ことねはとっても可愛いもの。
    …でも、なぜだか、もやもやしちゃう。
    彼が、ことねのこと、可愛いって認めてくれたのに。
    …なんで、私以外の女の子にかわいいっていうの?
    彼と、恋人になってから、私…まだ、かわいいって言ってもらってないのに。
    他の女の子にばっかり言っちゃ、やだ。

    「私はぁ?」
    不意に、ワッと大きな声がでた。
    驚かせてしまったのか、彼は え?と気が抜けた返事をする。
    …え?って、なに?
    なんで、わたしのきもち、わからないの?
    プロデューサーなら、わたしの気持ち、わかって当然でしょう…。わたしの、恋人なのだし!

  • 8◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:43:15

    「どうして、ことねにだけ可愛いって言うの? 私が、あなたの恋人なのに…」
    ふらふらと頭を揺らしながら、私は彼を問い詰め続ける。
    私を一番に褒めてくれない彼にもやもやしてしまって、なんだか悲しい気持ちになってしゅんとしてしまった。
    わたしは、彼のこと、いちばんかっこいいって思ってるのにな。

    頭がゆらゆらと落ち着かないから、彼の肩に乗せてしまった。
    彼の肩だ。頼もしくって、優しくって、ときどき意地悪だけど、わたしのかかえていたもの、半分こしてくれた肩。
    大好きだな、この肩も、彼も。ずっとこうしていたいな。
    「なるほど、ワイン一杯でこうなりますか…」
    そんなしあわせな気持ちなのに、彼は余計なことばっかり言うのだから、困ってしまう。
    まだあなたのこと、許してあげてないのに、余計なことばっかり!
    「話の腰を折らないでちょうだい!」
    そう言って叱ると、彼はまた眉間をつまみながら頭を悩ませ始めた。
    ふん、私以外の女の子ばっかり褒めるからよ。せいぜい困りなさい!

    「…星南さんが、いちばん可愛いですよ」
    彼は、困ったような、けれど柔らかい笑顔で、わたしにそう言った。
    …うれしい。先輩がわたしのこと、褒めてくれてる。
    でも、本当に思っているのかな。あなたって、口が上手だから、ごまかされているかも。
    とっても、とっても不安になってしまう。
    だって、ことねのこと可愛いって言って、わたしのこと可愛いって、なかなか言わないから。
    そんなの、恋人なのに、ずるい。

  • 9◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:44:01

    「…ねえ、ごまかしてない…?」
    彼の肩にもたれたまま、彼の服を掴む。
    掴んだり、ひねったり、いじくりまわしていると、なんだか楽しくなる。
    彼の肩に頭をぐりぐりと擦り付けて、いっぱい甘えてみる。
    …なんだか、また私ばっかり。あなたも、もっとわたしにさわったり、甘えたりして欲しい。

    「んん~~〜………もっと私に触れて…」
    ぐりぐりするのを止めずに、彼に気持ちを伝える。
    すると彼は、小さい溜め息をついたあと、私の頭を撫で始めた。
    …うれしい。彼に触ってもらえている。だいすきなひとに触ってもらえるのって、ほんとうに幸せ。
    「ふふっ、だいすき…♪」
    うれしくて、顔がふにゃふにゃになってしまうのがわかった。
    彼はなんだか変な顔をしているみたいだけれど、きっとわたしと触れ合ってしあわせなんだとおもう。
    こんな時間が、ずっと続けばいいのに。
    時間が溶けていくような、そんな感覚の中で、私は彼に撫でられている幸せを噛み締めていた。

    ずっと噛み締めていた。
    彼が立ち上がって、歩き始めたときも。
    わたしは彼の腕を掴んではなしてあげなかった。わたしから離れようなんて百年早いんだから。
    けっこうおおきな声で喋ったつもりでも、なんだか声が聞こえにくい。声が小さくなっているのかも。
    わたしは彼に届けたい愛情を言葉に乗せて、彼に聞こえるようにたくさんたくさん喋った。
    たくさん、たくさん、喋り続けた。

    十王家の、迎えの車の中で、正気に戻る瞬間まで。


    ーーー

  • 10◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 02:46:27

    寝落ちしそうなので残りは明日起きてからにします🙏🙏🙏

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 02:52:30

    にやけが止まらない

  • 12◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:39:47

    続きいきます!
    ↓↓↓以下連投↓↓↓

  • 13◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:41:22

    帰りの車の中。
    私は、後部座席で彼の腕にしがみついている状態で、正気を取り戻した。

    冷や汗が止まらない。
    経験したことがないから分からないけれど、たぶんこれは悪酔いというものではない。
    少し眠いくらいで、頭痛は無いし、気持ち悪さも無い。
    原因らしいものといえば、迎えに来た屋敷の運転士に醜態をさらし続けていたということ。
    そして、彼に対して行ったことの記憶が、完全に残っているということ…。

    彼の顔を見ることができない。何も言わないのは、きっと呆れて物が言えないのかも知れない。
    いまさら飛び退いたって、かえって状況を際立たせるようで恥ずかし過ぎる。
    かといってこのまま腕にしがみついた状態で屋敷に到着してしまうと、それはそれで非常にまずい。私はもうおしまいよ。

    「星南さん、そろそろ酔いは覚めましたか?」
    彼が、優しいけれど少しだけ呆れた声色で、私に話しかける。
    年貢の納めどきだった。嘘を貫くにはあまりにも間抜けな状況だから。
    「…ごめんなさい」
    私は、体を起こしてそっと彼から離れた。
    彼から伝わっていた体温が、私の体から失われていく。
    …恥ずかしかったけれど、寂しい。寂しいから彼にもう一度触れたいけれど、屋敷の者の前でそんなことはできない。
    なんだか情けなくって、私は窓際に肘をついて外を見た。

    「今日は初めての飲酒ですから、無理はしないで下さいね。 まだ顔も赤いですよ」
    恥ずかしいから彼の顔が見られないけれど、あの すまし顔で言っているのが想像できた。
    癪だけれど、自分が招いたことだから、仕返しはしないでおいてあげる。
    赤い顔を隠すために、私は肘をついたまま髪で口元を隠した。
    「…まだ、酔っているだけよ」


    ーーー

  • 14◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:41:59

    「十王社長。私と星南さんは、星南さんのアイドル引退をもって正式に交際させて頂く約束をしました」

    翌日。
    私たちは、100プロダクションの社長室を訪れていた。
    お父様に、彼との交際を認めて頂くために。
    私の今後について報告するために。

    お母様には昨晩、帰ったその足で直接報告したけれど、やっぱりぜんぶお見通しだった。
    酔ってもいないのに赤い顔をした私を見て笑っていたお母様は、なんだか嬉しそうで…少しだけ寂しそうだった。
    別に、まだお付き合いをするだけなのにそんな顔をしなくても、と思ったけれど。
    それだけで終わりそうにないと、お母様から見れば一目瞭然だったのかも知れない。

    そして今。ちらっと隣に立っている先輩を見ると、息を呑んだのが分かった。
    ただでさえ緊張するであろう相手に、報告が報告だからだろうか、彼の緊張たるや凄まじいように見える。
    普段の仏頂面に見えて、明らかにそれよりも固まった顔で冷や汗をかいていて、ちょっとだけ不憫だ。
    けれど、私たちのために、これだけの緊張を押してこの場に立ってくれているという事実だけで、私は嬉しくなる。
    私の恋人が、私との交際を認めてもらうために、私のお父様にご挨拶を、なんて。
    なんだか仰々しくって、嘘みたいだけれど。
    そんなシチュエーションが私にも来るなんて、と、そんなことに感慨深さを覚えていた。

  • 15◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:42:42

    「妻から大体の話は聞いている。 おめでとう」
    しかし、私たちが交際するに至ったことを彼が報告すると、お父様は一言目にそう言った。
    感慨深さもあっという間に飛んでいく速度で交際は認められてしまい、呆気にとられてしまった。
    お父様もお父様で完全な仏頂面だから、まったく祝われている感覚が湧き上がってこない。
    彼も完全に面食らってしまっているようだけれど、目一杯の平静を装っているのは見て取れた。
    「…ありがとう、ございます。 失礼ながら、反対されてもやむを得ないと思っていましたが…」
    安堵しながらも動揺を隠せない様子で彼はそう返すも、お父様は淡々とした様子を崩さない。

    「なんの覚悟もなく交際を申し込み、星南をアイドルから引退させるような人間ではないだろう、君は」
    当然のように、お父様は彼をそう評価した。
    その言葉には、私としてもまったく異論は無いのだけれど、お父様がそんなふうに誰かを評価することは驚きだった。
    彼とお父様が仕事中どんな様子でコミュニケーションを取っているのかは見たことが無いけれど。
    既にお父様に信頼されている彼を…恋人を、私はことさら頼もしく感じていた。

  • 16◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:43:18

    「二人の意見が一致しているのなら、好きにしなさい」
    お父様は表情一つ変えず、淡々と言葉を並べる。
    相変わらず部屋の空気が重く圧しかかるようだけれど、決して否定的で刺すような重圧を感じない。
    きっとこれは、私たちが勝手に緊張しているだけなのかも知れない。
    自分のやりたいことを言って、否定されませんように。なんていう子供心。

    「引退までのプランは早めに提出しなさい。 来年のライブツアーを引退ツアーにする想定だろうが、告知を考えるともう動かなくてはいけない」
    私たちの感情が整理されるのも待たず、お父様はつらつらと言葉を続ける。
    彼とおおよそ計画していた内容も言い当てられ、彼も返事に窮しているようだった。

    「…はい、その想定です。 では早急に星南さんの引退までのプランを作成して、提出致します」
    そう言った彼の目を見たお父様は、数秒、黙っていた。
    彼の様子から何かを察したのか、普段の社長としての父とは少し違う空気を醸し出している。
    「忘れていそうだから言っておくが、君のご両親への報告を忘れないように。子が独立するのは我が家だけではない」
    またもや意外な言葉に、彼が面食らう。
    私も、お父様がこんなことを言うのか、という驚きで、咄嗟に言葉が出なかった。
    なんだか今日は、お父様のイメージが二転三転する日だ。

  • 17◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:44:02

    「それと星南、引退まで節度は守るように。 親としての助言は以上だ」
    それだけ言うと、お父様はいつも通り、話は終わったと目線をデスクに向けた。
    …親としての助言。最後の言葉は余計だけれど。
    お父様の、時折見せる意外な人間性には、そのギャップに毎回驚かされる。
    けれど、なんだか温かくて、不思議な気持ち。
    親子らしい交流は少なくなって久しいけれど、お父様は心から祝福してくれていると感じていた。
    だってお父様、"わかった"でも"構わない"でもなく、"おめでとう"って言ってくれたもの。

    心の底から、ほっとする。
    ああ、よかった…。例えどんな結果でも、彼と添い遂げる気持ちは曲げないつもりでいたけれど。
    それでも、大切な家族に祝福してもらえるかどうかは、とっても大きなこと。
    ありがとう、お母様、お父様。
    私は、彼と一緒に、幸せになるわね。


    ーーー

  • 18◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:45:26

    夜。
    私の両親に、交際を報告した夜。
    私は、彼の部屋を訪れていた。
    恋人になって初めての、彼の部屋に。

    「プロデューサー、私、ずっと前からこうしていたかったの」
    私と彼は、同じソファに隣り合って座っていた。昨晩のように、肩を寄せ合って。
    夕食を食べ終わって、お風呂に入っている時間さえも なんとなく寂しく思えてしまって。
    私はお風呂を出て身支度を終えたあと、その足で先輩の部屋を訪れてしまっていた。

    「あなたと一緒にいて、声を聞いて、肩を触れ合って。私、とっても幸せよ」
    先輩とは、これからのことを話した。
    引退までは、お互いの部屋でだけ恋人同士でいよう、ということ。
    だから、いまこの部屋にいる私たちは、正真正銘の恋人同士だ。
    私は、我慢してきていたことから解放されたことが嬉しくて、ずっと彼に愛を伝えていた。
    私の気持ちをたっぷり乗せた、愛の言葉を。

    「あなたはいつも私に触れないけれど、私だってこうして恋人同士になるまでは、ずっと我慢していたのよ?」
    彼が難しい顔をしても、照れた顔をしても、この想いを伝えることを諦めなくていいなんて。
    あなたに、もっと伝えてあげたい。私の気持ち。
    きっと彼も、ずっと我慢していたはず。 今日だって、私から愛を伝えられる時間なんて、一度も無かったもの。

    「あなたが難しい顔をするときは、きっと我慢していたんでしょう? もう、そんな顔しなくてもいいわ」
    彼の肩に頭を乗せ、指先で少しだけ彼の腕に触れる。
    まだ、そんなにたくさん触れるのは、ちょっと難しいけれど…。でも、例え指先でも彼を感じるには十分だ。
    「…あなたの息遣いも、声も、とっても安心するの。 あなたがちょっとだけ意地悪な時の声色も、本当は大好き」
    この部屋では恋人同士でも、それでもまだ、何もかもを手放したわけではないから節度は守る。
    べたべたと、みっともないスキンシップはしない。私たちはまだ、担当アイドルとプロデューサーでもあるのだから。
    だから、私はせめてもの想いで、私の愛を彼に伝えるの。

  • 19◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:46:27

    「ねえ、プロデューサー。 …あなたの、その目が好き。声も好き。手も、髪も、振る舞いも、ぜんぶぜんぶ大好きよ」
    彼の腕を指でなぞったり、つんつんと押してみたり、私は彼をたくさん感じていた。
    彼が私のプロデューサーでいられるのは、あと一年くらいだから。それまでに、たくさんプロデューサーって呼んでおこう。
    お付き合いなんて、今まで想像もしていなかったから…実際にどんなことをするのか分からないけれど。
    私は、こうして彼に愛を伝えて触れているだけで、生きてきた中で最も幸せだと確信している。
    「あなたは、私のどんなところが好き?」
    彼にも、私に愛を伝えて欲しい。
    どんなところでもいい。彼が好きな私を教えて欲しい。
    その口で、声で、私に愛を囁いて欲しい。

    「………星南さん」
    彼は私の名を呼ぶと、私に体を向けて、私の横髪に手を添えた。
    彼のきれいな瞳が、私をじっと見つめている。私の心は釘付けになって、目を逸らすこともできない。
    正面からなんて、そんなの、私でも恥ずかしくて言えないのに。
    いったいどんなことを、私に伝えてくれるの?

    「本当は誘ってますか?」
    彼が、胸に響く艶っぽい声色でそう言うと、私の肩を優しく掴んだ。
    私はすぐに意味を理解できなかった。誘っているって、何を?
    視界がすべて、彼になる。
    どうして、あなたは…少しずつ、近づいて…。

  • 20◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:47:22

    「だ、ダメっ!」
    彼の意図を察した私は、咄嗟に彼の唇を指で押し留めた。
    「だ、まだダメっ、駄目よ、そんなの!」
    彼が私の肩を離し、姿勢を戻すと、一気に自分の心臓の音がうるさく感じるのが分かった。
    また、そんな急に…キス、しようとするなんて!
    心の準備、できたって、まだ言ってないのに!
    「駄目ですか…。 一番、俺の気持ちが伝わると思ったのですが」
    彼は、これみよがしにしょげて見せる。
    怒ろうと思ったのに、そんな姿、可愛いくてずるい。これじゃ怒るに怒れないじゃない!
    私だって、なんでもしてあげたいけれど…こればかりはまだ、私が怖いのだもの。仕方ないでしょう?
    「不意打ちなんてしたら、絶対許さないんだから…」
    怒る顔をし損ねた私は、睨もうとした表情だけはうまく戻せず、拗ねたような顔をしてしまう。

    「では、今日はこのくらいにしておきましょう」
    そう言うと、彼はスッと立ち上がり、私から少し離れた。
    途端、寂しさと恋しさがふつふつと沸き上がり、彼に追いすがりたくなる。
    …でも、なんだか彼の掌の上みたいで、ちょっと癪だ。だから、まだ行かない。

  • 21◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:48:12

    ふと、自分の指に残った感触を思い出す。
    さっき彼の唇を押さえた私の指は、彼の唇にそのまま触れていた。
    …私の、指に、彼の唇が…。
    彼はどこか、よそを向いていた。
    私は心臓が大きく跳ね始めたことにも気づかないフリをして、彼の唇に触れた自分の指を、自分の唇に近づけた。
    心臓の音が大きすぎて、何も聞こえない。
    彼の唇に触れた、自分の指。彼の唇は、まだそこに…少しでも残っているかしら。
    まだキスは怖いけれど、私だってしたくないわけじゃない。
    だから、いまはこれで…彼の唇を、少しだけ感じられれば…。
    そして私は、自分の指で唇に触れた。 彼がそこに残っているかなんて、何も分からない。
    分からないけれど、どうしてこんなに、のぼせそうなくらい体が熱いのだろう。
    彼の本当の唇は、一体どんな感触で、どんな温かさで…。

    「星南さん」
    彼の声を聞いて、急激に正気に戻される。
    私は、心臓が破裂したのかと思うくらい驚いて、ひゃっ、と悲鳴を上げてしまった。
    もしかして、見られていたの!? どうしよう。こんなの、こんな はしたないこと…。
    「あ、これは、違うの…」
    みっともなくて、涙が出そうになる。恥ずかしくて耐えられない。
    彼のキスを拒絶しておいて、こんな はしたない…我慢できないような素振りを見せて。
    どうしよう、彼に呆れられてしまったら。そんなの、悲しいなんてものじゃない。

  • 22◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:48:56

    上目遣いで彼の顔を覗き見ると、彼は恋人になる前でも見なかったような、格段に難しい顔をして眉間に皺をよせていた。
    「…では、こうしましょう」
    気を取り直したようにいつもの表情に戻ると、彼は私の手を引いて立たせた。
    彼に手を握られて驚いた私は、つい力を入れて握り返してしまう。
    不安も何も、一瞬で吹き飛んでしまった。手を握られただけなのに、我ながら単純で少し情けない。
    「立ち上がって何を…あっ」
    何をするの?と言い終わる前に、彼に力強く引き寄せられ…抱きしめられた。

    彼の体が、腕が、私を包み込む。
    彼の体温が私の心を溶かし、彼の匂いが私の思考を溶かし、彼の力強さが私の緊張を溶かしていく。
    温かい。いい香り。大好きな人に抱きしめられるのって、こんなに幸せなのね。
    告白したときは、気持ちが わぁっとなっていたから、しっかりと感じ取れていなかったけれど。
    彼の腕の中は、とっても優しくて幸せな空間なのね。

    彼は、私の背中に回した手の片方で、私の頭を撫で始めた。
    彼の手が私の髪を梳かすたびに、とても心地よい。
    頭のてっぺんまで彼という海に沈んでいるような感覚に陥る。
    少しだけどきどきしたり、髪を梳く彼の指が時折私の肌に触れる瞬間は、背筋にぴりぴりとしたものが走ったりして。
    ルームウェア越しの彼の胸板が、スーツの時よりもずっと生々しい存在感を放っているのも、ここを離れられなくするスパイスだ。
    「俺だって必死で我慢しているんですよ。これくらいは許して下さい」
    そう言って、彼は私を抱く腕に力を込めた。
    少しだけ苦しくなる感覚が、彼との距離を失っていることを意識させ、私は彼におぼれてしまいそう。
    …嬉しい。とっても嬉しい。彼が私を求めてくれている。私を感じようとしている。
    「…もう。本当に仕方のない人…」
    私も、彼の背に手を回して力いっぱい抱きしめた。
    私と彼の心臓は、私たちの体を揺らしていそうなくらい強い鼓動で、交互に鳴り響く音は聴覚を麻痺させる。
    幸せ…。ほんとうに幸せ。
    たった一晩の逢瀬で、生まれてきたことに感謝してしまうくらい、私の心は満たされていた。

  • 23◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:49:46

    私が彼との抱擁に心満たされていると、彼は少しずつもぞもぞと動き始めた。
    どうしたのだろう?私が彼を押しすぎた?姿勢を直すのかしら?
    そんなことを思っていると、彼は少し私を抱く力を緩め、顔の位置を変えようとした。
    「…?あなた、どうしーー」
    どうしたの?と聞く前に、彼は私の左の首元に顔を埋めた。
    首に、自分の髪が押し付けられる感覚と、彼の息づかいで熱くなる感覚が襲いかかる。

    「そっ、んっ…!」
    彼は、そのまま深呼吸を始めた。
    私の首元に冷たい空気が流れ込み、ひやりとする。
    思考が追いつかない。状況が理解できない。
    なに?どうして?なにをしているの?
    やだ、匂いなんて、嗅がないで!汗をかいてるかも、しれないのに。
    彼が大きく息を吸うと、私の体の力も吸い取られるように体が弛緩し、ぞくぞくとした感覚が背筋を走る。
    吐く息は熱く湿っていて、私は首で じんわりとした温かさを感じ取る。
    こんなの、彼に、食べられているみたいで。
    こんな、いやらしいの、私は知らない!

    「だ、そんなの…あっ!んっ…!」
    何度も彼を押し返そうとするけれど、彼の息が私の首をくすぐり、変な声が出てしまう。
    彼に抵抗できない。私を抱く力は、力の抜けた私ではどうにもならない。
    なんだか倒錯的で、私は徐々に頭の奥がじんじんと麻痺し始めてきていて。
    このまま私はずっと、彼に抵抗できないまま、弄ばれるのかも知れないなんて思ってしまって。
    ぞくぞくとした感覚を、心地よく感じ始めてしまっていた。

  • 24◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:50:37

    「…ありがとうございました」
    私が、何もかも諦めて彼に身を委ねようとする寸前、彼は姿勢を戻してパッと手を離した。
    足に力が入らない私がその場で崩れそうになると、彼は慌てて私の体を支えてくれる。
    「大丈夫ですか?」
    とぼけた顔で私にそんなことを言いながら、ソファまで連れてきてくれた。
    …なにが、大丈夫か、よ!
    あんな、いやらしい…私を貪るようなことをして…。

    「大丈夫なわけ、ないでしょう!…ばか」
    息も絶え絶えに、腰に力が入らない私はソファに身を預けながら彼に言い返す。
    情けなさと恥ずかしさで涙が出そうになるけれど、ぐっとこらえて彼を睨みつけた。
    「申し訳ありません。星南さんをたくさん補充しておかないと、明日から頑張れないと思いまして」
    なのに、そんなことを しゅんとした顔で言うものだから。
    私は胸が苦しくなって、もう彼を許してあげなきゃと思ってしまって。
    その姿が愛らしくて、本当に仕方のない人、なんて思ってしまった。
    首元に残った熱く湿っぽい感覚は、今も私を弄んでいるようだ。

    「もう!…こんなの、どきどきし過ぎて死んでしまいそうよ。抱きしめるだけなら、大丈夫だから…」
    私が、彼の様子に心をかき乱されながらも、落ち込んだ彼に提案する。
    その言葉を聞いた彼は先ほどまでの落ち込んだ様子はどこへ行ったのか、けろりとした顔で言った。
    「では、そこからスタートといきましょうか」

    そう言うと、彼は私の隣に腰掛けた。
    なんだか余裕の表情で、まだ力の入らない私を面白がっているようだ。
    「あなたのそういうところ、どうかと思うのだけれどっ!」
    なによ、全然落ち込んでないじゃない!
    そこからスタートといきましょうか、なんて、涼しい顔で言わないで。
    私はこんなにも、いっぱいいっぱいなのに!

  • 25◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:51:05

    私が彼の言葉に噛みつくと、彼は柔らかな笑みを浮かべる。
    私の横髪に手を添えると、今日何度目か、私の目を正面から見つめて言った。
    「俺は星南さんのそういうところ、とても可愛いと思いますよ」

    その言葉に顔を赤くして、気をよくして、それが情けない私は、語彙を失った。
    「もう、嫌いっ!」


    ーーー


    結局、キスなんてまだまだ出来なくて。
    彼から、男性が垣間見えただけで、私は慌てふためいてしまって。
    けれど、決して嫌じゃない。とっても心地よい時間だった。

    引退まであと一年、大手を振って彼と交際することは出来ないけれど。
    恋愛のことなんて何も知らない私に、歩調を合わせてくれる彼を信頼しながら。
    二人で少しずつ進んでいこう。そう思った。

    そして、私は今日の出来事を改めて心と記憶に刻み込み、明日の自分が今日よりも素敵になっていることを確信して眠りについた。

    明日も、彼をたくさん感じられますように。

  • 26◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 07:51:58

    以上、お付き合いして初日 -完- です!
    次はことね達との絡みを書きたいので砂糖出し中です!

  • 27二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 08:08:07

    よかったで

  • 28◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 08:26:25

    >>27

    ありがとう!😭

  • 29二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 08:37:56

    いっぱいいっぱい星南ちゃんはいいな
    Side学Pも見たくなる

  • 30二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 08:56:34

    キスが最後の堤防になってるからした瞬間反動で一切の歯止めが効かなくなりそう

  • 31二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 09:07:34

    >>29

    余裕ぶってる学Pもベタ惚れで必死に我慢してるのを書きたいのだけど、星南さん視点で次になにするか分からない鬼畜眼鏡なのも味わい深いから構成にものすごく悩む…。


    >>30

    キスはさ…ホラ…引退するまで節度を守らないといけないからさ…

  • 32◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 13:05:42

    相手に隠さなくてよくなったから好きなところ発表会を相手に直接食らわせる星南さんが書けて満足じゃ

  • 33◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 16:23:31

    久々に書きながら投下もしてみようと思い、次話書けたところから順次投下していきます!

  • 34二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 16:53:34

    ↓↓↓次話↓↓↓

    星南先輩が引退を発表して一週間。
    星南先輩が、プロデューサーさんとお付き合いをすることになって、一週間。

    「…今日はこんなところね、何か確認しておきたいことはあるかしら」
    あたしは、クリスマスライブに向けてのレッスン計画についてミーティングをしていた。
    あたしの大切なプロデューサーで、大好きなアイドルの、星南先輩と。
    つい数日前、来年のライブツアーで引退すると突然発表した、星南先輩と。

    ファンの反応は、そりゃあエライことになってる。
    もともと、将来はプロデューサー志望ってインタビューでも話してたから、もしかするとって話は上がってたみたいだけど。
    それでも、突然推しのアイドルが引退するなんてこと、どんなタイミングでもみんな辛くて当たり前だった。

    あたしだって、最初はムカついた。
    プロになってもあたしとライバルで居てくれて、ずっと競い合っていけるって思ってたから。
    あたしと一緒にステージに立って、世界一を取り合うものだって思ってたから。
    だから、あたしを置いて辞めちゃうのかって、星南先輩にめっちゃムカついたし。
    なんで、あたしから星南先輩を持ってっちゃうのって、星南先輩のプロデューサーさんを蹴飛ばしたくなった。

    でも、そんなの最初だけ。
    だってあたしに、プロデューサーさんとお付き合いするって言ってきた時の星南先輩、めっちゃ幸せそうで。
    星南先輩、ずっとアイドルだったから、恋愛とかそいうのはたぶん諦めてるんだろうなって思ってたけど。
    ずっとプロデューサーさんのこと好きだったのは、見ててすぐ分かっちゃったから。
    だから、せっかく掴めた幸せなら、あたしは絶対そのほうが良いって思っちゃったんだよね。

  • 35◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 16:53:57

    >>34

    酉わすれた、スレ主です🙏

  • 36◆0CQ58f2SFMUP25/03/12(水) 16:54:23

    「ことね? 特に無ければ、今日はこのまま解散だけれど…」
    あたしが返答しないのを見ると、そう言って星南先輩は立ち上がろうとする。
    …でもあたしもちょっとは仕返ししたいから。担当アイドルの特権で、からかってやる。
    あたしは、とびっきりの意地悪な笑顔を作って、星南先輩の目をじっと見た。

    「星南先輩、プロデューサーさんとぉ、どこまで進んだんですか?」
    そう聞いた途端、星南先輩が固まって、みるみるうちに顔が赤くなる。
    あはっ、かんわいい♪ こんなうぶで、あの大人なプロデューサーさんとやっていけんのかぁ?
    「ど、どこまでって…私たちは、まだ担当アイドルとプロデューサーなのよ?」
    星南先輩が取り繕った顔で冷静に返してくるけど、赤い顔も震えた声も何も隠せてない。

    「そんなの、家では恋人解禁してるって言ってたじゃないですか。 もうキスより先まで行っちゃってたり?」
    聞くところによると、誕生日にホテルでディナーデートして、そのまま屋上のバーで勝負に出たとか。
    なんだそりゃ、めっちゃくちゃ羨ましいじゃねーか! そんなオトナな展開味わってみてーわ!
    そんな流れで付き合うことになったってコトは、たぶんプロデューサーさんがグイグイ行ってるはず。
    …でも星南先輩めっちゃ乙女だし、プロデューサーさんもあんな感じだから、まだキスまでとかなんだろーな…。

    「そっ、そんな はしたないことしていないわよ! キスだって、まだ…なのに…」
    そう言うと、星南先輩は赤い顔を…口元を髪で隠した。
    思わぬ返答に、私は逆に困惑してしまう。
    えっ?キス、まだなの?なんで?
    「えっ、でもディナーの日になんか、プロデューサーさんのネクタイ汚したとかシャツ汚したとか、言ってませんでした?」
    素朴な疑問を返す。
    そう聞かれた星南先輩は、口元を隠したまま もじもじし始めて、言いづらそうに答えた。
    「…抱きしめたけど、キスはしてない…」

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