「一応閲覧注意としておく」スケバン時代のカズサいいよね…

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 18:22:18

    ゴリッゴリのスケバンだった頃はもっとぶっきらぼうだったんだろうなぁ…一匹狼(猫だが)で、それでいて弱い者イジメとか嫌いそうなあの感じが同年代のスケバン達の脳を焼いてそうだ…そして執着しそうな奴も居そうだよね…

    という訳でキャスパリーグに執着するとあるスケバンのお話を書いていこうと思います

  • 2二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 18:24:13

    ええやん

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 18:27:34

    ほう…続きを

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 19:02:56

    まずは最初です

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 19:03:09

    伝説のスケバン。恐るべき怪猫、キャスパリーグ。私は、アイツの事が忘れられねぇ。アイツは孤独を愛するみたいな所があるけど兎に角強くて、それでいて弱い者イジメは大嫌いな奴だ。実際、私がアイツと初めて出会ったのは、私がカツアゲしてた時で、ボコボコにされちまったよ

    私は、そんなお前が好きだった。そういう所が気に入って、後ろをついて回ってた。まぁアイツは毎回うざがってたけど、邪険にしない辺りいい奴なんだよなアイツ。でも、さぁ。高校に上がってからは全然話を聞かなくなっちまった。あのキャスパリーグなら、強豪渦巻く高等部でもある程度名前を聞く位には名を挙げてる。そう思ってたのに

    探したよ。時間は掛かっちまったけど、トリニティに居るって情報を手に入れた。あのお嬢様校に入ってたなんて、想像が着かなかった。それで、そこからまた探し回って、やっと見付けた。見付けることが出来たんだ、キャスパリーグを。私が、お前にどれだけ会いたかったか。お前を、私がどれだけ執着しているか。きっとお前は知らないだろうが、それでも良かったんだよ

    なのに、なのによ……

    「やっぱ美味しいよね、此処のスイーツ。」
    「だね、カズサちゃん。」

    ……何、腑抜けた面してんだよ。キャスパリーグ

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 20:02:30

    提供が早い、良い店だ

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 20:45:13

    アイリがカズサの事名前で呼んでるのに、このスケバンはずっとキャスパリーグ呼びだ…

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 21:42:46

    ある日のトリニティ自治区。放課後スイーツ部の二人、アイリとカズサはトリニティの中でもそれなりに有名であり、そして結成当時からよく世話になっているスイーツ屋さんに来ていた。ヨシミとナツの二人も、後で合流する予定である

    「ん…カズサちゃん、遅いなぁ…」

    そんな中、アイリは店の近くのベンチに座りながら自身が食べるチョコレートミントのアイスとカズサが食べるチョコレートのアイスをそれぞれの手に持ち、トイレへと向かったカズサの事を待っていた

    「こんにちは、可愛らしいお嬢さん?」
    「え? ひゃっ…!」

    そんな中、自身を覆うように影が落ちると同時に声を掛けられる。何かと思い上を向いてみれば、そこにはベンチの後ろから自身を覗き込むようにして顔をすぐ近くまで寄せている人物の姿があった。しかも、鋼鉄で出来たハーフマスクに、緑色に妖しく光るゴーグルで顔を隠している
    流石に驚いて取り落としてしまいそうになるが、彼女がそっと支える形になった事で何とかなった

    「えっと、その…何のご用でしょうか?」
    「怖がらないで下さないな。別に、取って食おうって訳じゃないですしね?」

    遠慮無く隣へと座ってくる謎の人物。素性がよく分からないが、その言葉遣いは気さくなものだ。しかしそれは同じ部活の友人のように、荒事慣れしている雰囲気は有る。それにしては、何処か纏う空気はしかしそうした不良達とは違うようにも感じられる

    「っとと、ごめんアイリ。結構並んでて、さ……は?」

    そんな中、カズサが小走りで戻ってきて、その人物を視界に入れる。カズサは、彼女に見覚えが有った。動きやすさを重視した服装に、顔を隠す仮面。肘や膝にサポーターを身に付け、ナックルガード付きの手袋。そして腰の左右のホルスターに入った凝ったカスタマイズがされた二丁の拳銃

    「あ、キャスパリーグ!随分と久し振りだなぁおい!」
    「天城…!」

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 22:16:13

    シンプルに怪しい見た目してんな?

  • 10二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 00:04:05

    見るからに危険そう

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:37:01

    「なんで、あんたが此処に…!」
    「別に気にすんなよ~。久し振りの再会なんだ、喜ぼうぜ?」

    カツカツと近付いていくカズサに対し、天城と呼ばれた生徒は気楽そうな態度を崩さない。その口振りから昔馴染みであることは分かるものの、二人の間に流れる空気はピリピリとしたものだ

    「……帰って。私はもう、あんた達とツルむ気はないから。」
    「そう言うなって。ただの友人として仲良くしたいだけだっての。それにしても、だ…」

    冷たく言い放つカズサ。天城の方はといえば、それに対して全く気にしていない所か慣れた様子でふっとベンチから立ち上がり、すぐ近くまで近付いては耳元へと口を寄せ、そして小さな声で囁く

    「随分と可愛い子すけこましたもんだな?お前のもんだろうが…味見、させてくれよ。」
    「っ!」

    それを聞いた瞬間、カズサは動いていた。胸ぐらを掴み鋭い視線を向ける。その目線は間違いなく、天城がずっと探していた憧れの存在そのものであった。それを示すようにゴーグル越しに覗く瞳から、恐怖の類いは感じられない

    「私とアイリは、そんな関係じゃない…最後にもう一度だけ言うよ……帰れ。」
    「ハハッ、やっぱお前はお前だよ…でも、良いのか?此処で殺り合ってよ?」
    「………」

    身長に差があることもあり下から睨み付けているのに対して天城はそう告げる。事実、ゴリッ、とカズサの腹部に何かが当てられている。視線を落としてみれば、いつの間に抜いたのか拳銃の銃口が押し付けられていた

    「昔と変わらないねぇなぁ?強くて、それでいて優しさもある……なぁ?キャスパリーグ。」
    「あんたには言われたくない。」

    アイリが見ているのもある。それに、もうそろそろヨシミとナツも来るだろう。あまりスケバン時代の自分を剥き出しにしたくはなかった。それもあり、カズサは手を離す。しかし、その視線は未だに鋭い
    しかしそれは、天城からすれば喜ぶだけであった

  • 12二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:37:34

    宇沢が知ったらどうするのか

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:55:48

    宇沢の場合唯一勝てなかったスケバンがキャスパリーグだけなので…、それを信じるならこの人にも勝った事がある可能性は大かも?

  • 14二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:56:46

    戦績はわかんないけどね…

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 18:16:14

    スケバンの強さを盛れば盛るほど、
    キャスパリーグとついでに宇沢の強さも盛られていく事象。
    それはそれとして、宇沢は受け入れるのに先生とスイ部の力が必要だったが…この子は果たして…?

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 23:32:33

    「………」

    その出来事が起きた次の日、カズサは自身の部屋にヨシミ、ナツ、そしてレイサの三人を集めていた。この事はアイリには知らせていない。知られたくないことだからだ

    「それで、昨日アイリに話し掛けてきたって奴…昔の知り合いな訳?」
    「うん…正直、面倒な奴。」
    「ふむ、君が面倒と言う辺り本当なようだね。」

    実際、カズサは一応放課後スイーツ部は用心棒のような振る舞いを見せることもある。腕っぷしが有るのも勿論だが、やはりキャスパリーグの名前は、スケバン達には知られているのだ
    幾らか会話した後、カズサはレイサの方に視線を向ける

    「……宇沢。天城レナって、覚えてる?」
    「!天城レナ、ですか?でも確かあの人は…」
    「出てきたんだろうね。面倒な……」

    どうやら、レイサも知っているらしい。しかしトリニティからの付き合いであるヨシミとナツにとっては知らない情報だ。だからこそ、カズサは口を動かし続ける

    「天城レナ。スケバンの間では、『デスペラード』なんて呼ばれてた。」
    「デスペラード…命知らず、か。」

    ナツの言葉にこくりとカズサは頷く。曰く、強さは大したことはない。勿論そこらのスケバンよりは強いが、宇沢に負けたこともあるし、自分には一度も勝てていなかった。しかし、真に厄介なのは、そのイカれっぷりであると

    「タフネスが凄いですし、相手が何人だろうと突っ込んでいく。しかも痛みというものが無いみたいで、撃たれても全く気にしないんですよね。」
    「……出てきた、って言ってたわよね?」

    危険人物であるのは、言葉を聞いているだけでも分かる。デスペラード呼ばわりも分かるものだ。しかしヨシミは、出てきたという言葉が気になったようだ

    「あー……矯正局に居たんだよね、アイツ。」
    「はぁ!?」

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