- 1二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 20:44:11
夜も涼しくなってきたので月見なんてどうだろうか、グラスをそう誘ったのが先日の事
それから準備を進めてきたが……
しとしとと、当日となってから降り続ける雨を見て、グラスは項垂れていた……
今日は雨で月も見えないので、仕方ないが止めようかとグラスに伝える
落ち込んだ様子のグラスだったが……
「いえ、トレーナーさんがせっかくご準備されてますし、月は見えませんが一緒にゆっくりしていませんか?」
……そんな提案をしてきた
グラスの提案に賛同し、一緒に過ごす為にグラスを家に招き入れる
そして月見の為に用意していた お茶や和菓子を和室に運び雨音を聴きながら語り合う
「こうして雨音を聴きながらゆっくりするというのも良いものですね……」
そう言いながらグラスは肩に頭を預けて来た
此方もグラスの手に手を添えて少し握る
…そんなゆったりした時間も長くは続けれず、残念ながらグラスが帰る時間となってしまった……
夜道を独りで帰す訳にもいかないので美浦寮まで二人で一つの傘を使いグラスと歩く
寮の前まで着くとグラスは一句
「秋萩の 花をば雨にぬらせども 君をばまして惜しとこそ思へ」
「紀貫之の句ですが……今の私の気持ちにぴったりですね……」
そう言って名残惜しそうにしていたグラスは背伸びをして唇を合わせて来た
「ふふっ、トレーナーさん……おやすみなさい」
少し紅くなり寮へと足早に帰るグラスを見送りながら、次こそ月見をする為に予定を考え始めたのだった…… - 2二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 20:44:36
「グラ〜ス!! こんな雨なのに!! マンボが何処かに行ったデース!!(泣)」
寮の部屋へと帰ると何故かずぶ濡れのエルが此方に飛び込んで来たので、巴投げで落ち着かせてから
一緒に迷子のマンボを探すのでした……
- 3二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 20:50:17
ちなみに紀貫之の句は
秋萩の花を雨に濡らすのは惜しいが、貴方と離れるのはもっと惜しい
だいたいそんな訳になる - 4二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 21:31:42
マンボを一緒に探してくれるなんて、グラスは優しいなー
巴投げから目を反らしつつ - 5二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 21:42:58
バレたら自分も怒られるからしゃーない
- 6二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 22:54:21
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- 7グラストレーナー21/09/14(火) 23:07:56