- 1◆l7elE92Qk0.U25/03/12(水) 23:50:46
真っ逆さまに落ちて行く。光に向かって落ちて行く。
真っ逆さまに落ちて行く。貴女の瞳に落ちて行く。
真っ逆さまに落ちて行く。命燃やして落ちて行く。
真っ逆さまに落ちて行く。一目見ようと落ちて行く。
群れを離れて落ちて行く。
あの星目指して落ちて行く。
光を目指して落ちて行く。
真っ逆さまに落ちて行く。視界は真っ白ホワイトアウト。
真っ逆さまに落ちて行く。我が身を焦がす灼熱地獄。
貴女を見たいと落ちて行く。一目見たいと落ちて行く。
命燃やして落ちて行く。命の輝き、小さな灯火。
燃え尽きるまでわずか数秒。紙より薄い己の命。
ただ一目会いたくて、貴女の瞳に映りたくて。
燃え尽きるまで、力の限り叫び続ける。
私が出来る最後の発信。大気を伝う断末魔。希望に満ちた断末魔。
伝わるかはわからない。私の声が、言葉が通じるかはわからない。
それでも私は叫ぶ。貴女に祝福を、想いを。
さあ、これが最後だ。
我らが一等星、私は落ちて行く。貴女の輝きに落ちて行く。 - 2◆l7elE92Qk0.U25/03/12(水) 23:51:03
この高台は、星が良く見える。
そして流れ星もよく見える。
今日も一つ、流れ星が夜空を駆ける。たった一人で駆け抜ける。
その様子を一人眺めていると、いつも誰かの声が聴こえる。
人のようで人では無い不思議な声。言葉もその意味もわからない不思議な声。
でも、どうしてかその意味が理解できる。それはふわふわとしたやさしい声。
誰の声なのか、どんな言葉なのか。それはわからない。
けれどもその声の主が何を伝えたいのかはよくわかる。
ある時は励まし。ある時は祝福。ある時は助言。
いつもふわふわとしたやさしい声音。
それはただの空耳かもしれない。
でも私はその声の主にいつも一言伝える。心の中で。
"ありがとう"と。
ただ一言、心の中で伝える。
いつか会えるかしら? その声の主に。
そんなことを考えながら、私は今日も一人。
ただ星空を見上げる。ただ一人で。 - 3◆l7elE92Qk0.U25/03/12(水) 23:51:14
以上
アヤベさん誕生日おめでとう - 4◆l7elE92Qk0.U25/03/12(水) 23:51:26
- 5二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 00:43:16
良きだね👍
- 6二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 00:48:22
さっきss投稿してたんすね…全然気づかんかった
アヤベさんに届く無数の言葉もなき声に俺もなりたい
また楽しみにしてます - 7◆l7elE92Qk0.U25/03/13(木) 00:53:07
- 8二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 01:37:16
- 9◆l7elE92Qk0.U25/03/13(木) 01:58:01
- 10◆l7elE92Qk0.U25/03/13(木) 02:06:09