好きな惣菜発表ドラゴンが〜好きな惣菜を発表します〜

1好きな惣菜発表ドラゴン25/03/13(木) 16:41:45

突然の英霊召喚　見覚えのある家
人の心が分からない私は一人ぼっちには慣れてるのに
どうしてあなたはこんな私なんか構うのですか？
サーヴァントとして弁えてたけど本当は嬉しかったんです

「セイバー、お昼出来たぞ」

お昼時机に広がる料理
美味しそうな匂いに心は解けてゆく

「おかわりもあるから」

少し長めの菜箸で新しい皿にあなたがよそってくれた

からあげ

2好きな惣菜発表ドラゴン25/03/13(木) 16:42:14

好きな惣菜発表ドラゴンが〜好きな惣菜を発表します〜

好き好き大好きだけじゃ国が上手くいく運命じゃなくてすれ違う騎士の目を見るのが怖くなった
人が離れていくのはいつだって私のせいだった
もうやめにしよう　「たいせつ」から逃げるのは

私のマヌケなエプロン姿
マーリンは笑いころげたけれどそれでいいよ
シロウを笑顔に出来るなら

あなたみたいに器用じゃないから歪んじゃったけど二人の思い出のハンバーグ

3好きな惣菜発表ドラゴン25/03/13(木) 16:42:36

あれから月日が過ぎこの家にも人が増えました
久しぶりになってしまった（凛とかの）帰省
いつの間にか大きくなったシロウの背中

男らしくなった手で作ってくれたあの日と変わらないエビチリ

4好きな惣菜発表ドラゴン25/03/13(木) 16:43:01

好きな惣菜発表ドラゴンの私はアヴァロンで1人あなたを待つの
暖かく懐かしい風が吹き抜けるたび浮かんでくる大好きだった惣菜たち

からあげ　ハンバーグ　とんかつ　肉を甘辛く炒めたやつ
おひたし　アジフライ　とんかつ　甘酢の餡がかかってるやつ

特別じゃないものなんてひとつもなかった
全ての食事　全ての惣菜が私の今を作った
私達の未来を作ってきた

エビチリ　メンチカツ　肉じゃが　ごぼうとにんじん炒めたやつ

もう二度と会えない思い出だったとしても好き好き大好き

好き好き大好き