ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)5

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:27:57

    これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。

    ※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。

    元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだったものがあにまん民達の神の一手で生存ルートを切り開き奇跡的に生き延び、本編後世界でニャアンとジャンク屋をやったりデートしたり事件に巻き込まれたり戦ったり、共に苦難を乗り越えて成長していく結構ハッピー寄りな物語空想まとめとなってこのスレに至ります。

    本編始まるまでどうなるかも全く想像つかないジークアクス世界ですが、一緒に物語を空想して楽しんで頂けたら幸いです。


    ↓初代スレ

    (完全妄想)ニャアンの傷になりたい|あにまん掲示板普段はスラム街のジャンク屋の兄ちゃんとしてニャアンに合法的な商品運んできて貰ってお得意さんとして顔馴染みでありたい「今度デートしようぜ!!」ってヘラヘラ笑いながら手を振って見送って、困った顔になって欲…bbs.animanch.com

    ↓前スレまとめ

    ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだ…bbs.animanch.com

    ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)2|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』から派生した空想シリーズスレです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員…bbs.animanch.com

    ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)3|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだ…bbs.animanch.com

    ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)4|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだ…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:28:49

    登場人物
    ジュン・ファンボイ
    サイド6コロニーの繁華街でジャンク屋をしている青年。陽気かつ気さくな性格をしており、合法の機械整備部材を配達してくれるニャアンに対して何度もアプローチしている。軟派に見えがちだがニャアンに対する想いは真剣で、何かと彼女に接し、悩みを聞いているうちに信じて貰えるようになる。
    しかしその正体は地球連邦軍MS特務隊に務めるコロニー6潜伏隊員。上層部からの指示を受けて戦争犯罪者や敗残兵崩れのテロリストなどの抹サツを務める、いわば軍人にとってのコロし屋。後述のブルキャノンを駆り、既に相当の数の危険因子の始末を遂行している実力者。任務時は上記の性格が嘘のようにどこまでも冷酷に任務を遂行する活躍から、内部の人間に『公爵家の蒼い騎士(ノーブルブラウリッター)』の名で恐れられている。
    かつてのコロニー落としで両親と妹を失いスペースノイドへの怒りから連邦軍へ入隊、MS操縦の才能を認められ特務隊に配属され、そのままサイド6のスパイとしてコロニーを訪れる。しかし実際にコロニーで生活をしていくうちに生きていれば妹と同い年のニャアンに出会い、宇宙でも一生懸命に生きている命がある事を痛感。ニャアンへの想いが強くなっていき今の自分が本当に正しい事をしているのか悩むようになる。
    紆余曲折あってニャアンとの初めてのデートを約束した直後に上層部からの命令でジークアクス及び赤いガンダムの破壊命令を受け、クランバトルを装った作戦行動を開始、特務隊の仲間達と彼の上官である指揮官と共にジークアクス達に挑むが、コロニーを巻き込む指揮官のやり方を目の当たりにして反旗を翻し、緊急発進した エグザベ君も味方に加えて連邦軍を迎撃。
    激戦の末コロニーに突っ込み見せしめにニャアンをコロそうとした指揮官の猛攻を身を挺して防ぎ戦タヒ…したかに見えたがブルキャノンの重装甲と咄嗟の判断が相まって奇跡的に生存。
    コロニーの被害を最小限に留めた功績で恩赦を受けて釈放され、現在はニャアンと一緒にジャンク屋をしつつ、刑務作業として愛機のブルキャノンと共にサイド6の治安維持活動に努めている。
    日系とベトナム系のハーフであり、名前のジュンは漢字の『盾』、ファンボイはベトナム語で『反逆者』を意味している。

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:29:39

    ブルキャノン
    連邦MSの中でも一際発達したキャノン系の技術と01ガンダムをベースとした連邦としてのガンダムの技術を複合して新たに設計された最新鋭の重武装MS。
    モチーフはブルG。
    ジオン製のガンダムに対抗すべく連邦の技術力を注ぎ込み作り出されており、上層部は次期量産化も視野に入れた上での実践データ回収の為の試験機を特務潜入隊のジュン・ファンボイにこの機体を託した。
    キャノン系とガンダム系を複合した新型の重装甲に加え凶悪さを感じさせるガンダムヘッドを搭載しており、従来のキャノン系よりも威圧感を出しつつも白と青のカラーリングによってどことなくヒロイックな雰囲気をも醸し出す。
    主な武装はライフルブレード(高出力ビームサーベル内蔵型ビームライフル)、ビームサーベル、ヘヴィシールド(実体刃フレーム、二連装バズーカ内蔵シールド)、両肩部ビームキャノン砲、胸部両脇多連装ミサイルポッド。
    高火力の射撃兵装による射撃戦は勿論、重武装重装甲でありながら背中のパワードブースターによる加速によって高い機動力を発揮し、搭乗者のジュンは射撃兵装で敵を翻弄しつつブレードまたはビームサーベルのビーム刃と盾の実体刃を駆使した二刀流で仕留める戦法を最も得意としている。
    後述のエル・サルバトーレ・コアとの戦闘でニャアンを庇って中破するがイズマ・コロニー繁華街市長の指示で修繕され、彼の刑務作業で軍警察配下で活動したり平和公園でオブジェになったりとコロニーで親しまれるようになる。
    2度目の連邦軍の攻撃の際ブルキャノンⅡとの戦闘で更に中破するが、市長が秘密裏に進めていた強化改修計画によりブルキャノン・ブラウリッターへと生まれ変わる。

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:33:13

    この時空における本編キャラ達

    ニャアン
    (本編では扱わないのかもしれないが)合法的な機械パーツの配送を通じてジュンに出会う。
    初めは難民の自分にやたら接してくる兄ちゃんを不思議に思う程度であったが、合法の販売ルートの提供や困った時に相談に乗ってくれるジュンに次第に心を開いていき、本編後半では兄ちゃんのジャンク屋でのお手伝いを始め、違法パーツの販売などからは足を洗った。
    本編後は改札の前で車椅子に乗ったジュンと再会して笑い泣き、エル・サルバトーレ襲撃で半壊したジャンク屋の立て直しを手伝いつつ、本格的にジャンク屋のお手伝いに転職する事になった。
    尚、クラバなんてまともな奴がやることじゃないという考えは一貫しており、お金が必要でこっそり修繕したブルキャノンでジュンがクラバに参加した時は夫のキャバクラ通いを知った妻レベルでジュンを締め上げており、この時ばかりはジュンも頭が上がらなかった。
    前スレの地獄を乗り越えてジュンに想いを伝え、2度目の連邦軍戦に伴い連邦軍とのクランバトルに挑む事になったジュンと共に戦う為、イズマ・コロニーの新型MSガンダム・オイランゼンに乗り込む事を決意する。

    マチュ&シュウジ
    連邦軍の任務で破壊対象だった赤いガンダムと最新型のガンダムのパイロットだったが、終盤までそんな事を知らずに仲良くなってしまった二人組。
    本編後は2人にブルキャノン修繕の為のパーツ集めを手伝って貰っており、後々それがニャアンにバレて3人+修繕案通した演歌のおっちゃん+設計図を流した看守のおっちゃん共々仲良く怒られた。
    本編での試練を乗り越えて現在はサイド6名物の恋仲になっており、ジオン公認でジークアクスと赤いガンダムの試験パイロットになった。

    エグザベ
    本編中1番スパイのジュンと交戦している、ある意味兄ちゃんのライバル。
    機動力と反応速度に特化したXカスタムを操り、火力と馬力を極めたブルキャノンを相手にさながらサイコザクVSフルアーマーガンダムのようなタヒ闘を何度も繰り返した。
    お互い互角の実力でタヒ闘を繰り返した結果それぞれの技量が飛躍的に上がり、この経験値のおかげでジュンはエル・サルバトーレ戦での戦タヒを免れているため、ある意味命の恩人である。
    本編後はコロニー6で互いに正体を知らぬまま生身で出会い、なんやかんや仲良くなる。

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:33:48

    ジオニックガンダム・Xカスタム
    エグザベ君用に調整されたジオン製量産型ガンダムのカスタム機。ジークアクス捜索にあたりサイド6付近に出没する青いガンダムに対抗するべくシャリア・ブルが既存の量産型ガンダムを エグザベ用に調整するように指示を出して作らせた事実上の エグザベ君専用機体。
    形状はRX-78-2に類似しており、装甲はジオン風のミリタリーグリーン。
    名称のXは エグザベ君の頭文字から取られたものである。
    新型のジークアクスがオーバーヒートを起こす程の彼の反応速度に対応出来るように徹底した機体反応速度とそれに追従する機動性、関節回りの強化が施されている。
    最大の特徴は通常のMS操作とサイコミュコントロールが併用されている操縦機構が採用されており、長時間の連続稼働を維持しつつニュータイプ能力による反応速度を引き出せるように工夫されており、サイコミュは徹底して機動補助の為に用いられている為ビットなどのオールレンジ武装は搭載されていない。
    主な武装はビームサーベル2本、ビームライフル、ビームピストル2丁、小型シールド。機動力に重点を置いている為武装は標準的に纏められているが、 エグザベ君による万全なサイコミュコントロールでの高速立体軌道によって敵を翻弄しながら繰り出されるこれらの武装は驚異的な攻撃性を発揮し、ジュンが操るブルキャノンと互角の戦いを演じる。

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:34:20

    このスレのオリキャラ

    演歌の軍警
    サイド6軍警の繁華街派出所部長。
    巡査長時代に不審な難民の情報を聞いてニャアンを追跡していた際にジュンに遭遇。
    最初はニャアンが違法デバイスのやり取りをしていると疑い逮捕しようとするがジュンに依頼してたのは合法の作業用デバイスであり、更にはニャアンが持ってきたのは北島○郎演歌集のCDだった為、結局2人が逮捕される事はなく、なんならジュンと2人で兄弟船をデュエットして仲良くなった。
    後述のエル・サルバトーレ襲撃の際に瀕タヒになったジュンを救護施設まで届けてくれた張本人であり、ジュンが服役中も何かとニャアンに気をかけている。
    普段はMS部隊の欠員補充で指揮官仕様の軍警ザクで交通治安維持に努めている。

    看守
    ジュンがいる刑務所を管理する看守。
    元々は機動隊隊員だったが過去に負傷をして現在の勤務地に転属となった。
    後述のエル・サルバトーレ襲撃の緊急事態に避難誘導員が足りず現場に駆り出されており、目の前でジュンのブルキャノンが身を挺してニャアンを守るのを見ていた事や演歌の軍警から事情を聞いた事によって刑務所内のジュンに何かと気を使ってくれており、出所後も度々演歌の軍警と共にジャンク屋に顔を出している。

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:36:24

    連邦軍特務隊指揮官
    ジュンが所属する特務隊の指揮官。
    某国名門貴族の血を引いており、優れたMS操縦技術と戦略兵器開発技術によって軍の上層部から高く評価されて連邦軍の最新主力兵器開発にも関わる特務隊指揮の全権を与えられた。
    連邦上層部に対して高い忠誠心を見せてこそいるものの、格下の存在は全て駒、スペースノイドは人間ですら無い害獣だと考えるような清々しい程の選民思想の持ち主。
    ジャンク屋の手伝いをしていたニャアンを見た際にも彼女を蔑み、理不尽な理由で手を出そうとした所をブチギレたジュンにぶん殴られた。この段階でジュンに逆恨みしており次の作戦でプロパガンダに利用してそのまま抹サツする事を考えているなど、中々に執念深い。
    搭乗機体はジオン製のMAキケロガを模したミリタリーグリーンの外装を纏ったエル・サルバトーレ。外装を解除した状態の黒金のキャノンタイプガンダムはエル・サルバトーレ・コアと呼ばれている。
    ジークアクス及びに赤いガンダム破壊作戦では自ら設計したエル・サルバトーレでジュンのブルキャノンとジオン偽装ブルキャノン三機と出撃。圧倒的な機体性能と操縦技術、更にはブルキャノン達の連携で次第にジークアクス達を追い詰めるが、サイド6への被害を微塵も考えない横柄なやり方を見かねたジュンが反乱。更には連邦側の計略を見抜いたシャリア・ブルの指示で助太刀に来た エグザベ君の参戦により形勢は逆転。
    怒り狂った指揮官は破壊された外装をパージして出現したエル・サルバトーレ・コアを操りコロニー内部に突入。見せしめとしてたまたま居合わせたニャアンに一斉射撃を浴びさせるが間に入ったジュンのブルキャノンのシールド投擲でバリア兼キャノン砲を破壊され、他三機のガンダムの一斉攻撃を受けて敗走。コロニー外へ逃げ出すもののそこを待ち構えていたシャリア・ブルのキケロガに無力化され、軍警へ引き渡され、その後彼の伯父にあたる中将に回収される。

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:37:04

    ベイン
    難民居住区に住む初老の男性。
    幼い頃に漂着したニャアンの面倒を見ており、彼女が1人で生きられるように面倒を見てくれていた育ての親。仕事柄どうしてもコロニーから離れる事が多い為ニャアンが早く独り立ち出来るように育て上げたものの彼女のどんくささや生きる為とはいえ違法な稼ぎ方に手を染めざるを得ない状況をずっと不安に思う中ジュンの元で真っ当に生きているニャアンと再会して心底安心していた。
    しかしその正体はジュンと同じく連邦軍のスパイ。処刑人であるジュンとは異なり隠密活動から暗サツまでこなす、スパイとしてはジュンよりも上澄みの実力者である。
    今回サイド6に戻って来たのはブルキャノンの戦闘データを回収する為であり、その為にニャアンを利用しようとしてスパイとしての責務と育ての親としての罪悪感に苛まれていた。
    愛機である独自のMA、カボ・マンダラットは鉄錆色のヤドカリのような独特の形状をしており、その機体の特徴からベイン自身も鉄錆の爪の異名を持ち恐れられている。
    ブルキャノンとの決闘の後、尚もスパイとして情報収集に徹するも土壇場でジュンとニャアンが危機に陥った際に身を挺して庇って致命傷を負うもののソドンでの治療が間に合って一命をとりとめ、今は軍警内病院でお世話になり、ジュンとニャアンの弁明により罪は比較的軽微なものとなって気軽に面会も可能な状態になっている。

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:38:16

    リリー・チョコレート
    連邦軍特務隊の女性隊員であり、4機あるブルキャノン試験機の正式パイロットの1人。試験機のパイロットの中では唯一のニュータイプである。
    天真爛漫な性格をしており、黒が混じったふわふわの銀髪とルビーのような赤い瞳が特徴的な小柄の美人。大好きな人達に見せるころころと子供のように笑う無邪気さと、自分の家族を奪ったスペースノイドに見せる冷たく容赦のない悪辣さの2つを兼ね備えており、相手によって態度が物凄く違う二面性がある。特に幼い頃からの初恋でずっと想い続け、それでいて今になってスペースノイドのニャアンを大切に想うようになってしまったジュンに対しては愛憎混じった凄まじい感情を抱いており、スペースノイドでありながらジュンに心から愛されているニャアンの事を嫌悪し、ニャアンの事を『妹もどきちゃん』と呼んでいる。
    ジュンとは幼馴染であり学校が同じだった為コロニー落としがあった当日も修学旅行でジュンと共に被災を免れ、ジオンへの強い憎しみを抱くジュン、ディル、フィンの4人で連邦軍へと志願して努力の末に試作型ブルキャノン4号機を託された。
    かつてジュンと共にジークアクス及び赤いガンダム撃墜任務に挑むが突如連邦に反旗を翻したジュンの行動に戸惑う。その直後彼がスペースノイドの少女を庇っており、ニュータイプ能力によってその想いが本物である事を知ると半狂乱になってハイパーバズーカの集中砲火でジュンを半ゴロしにするがトドメの直前で庇いに入ったXカスタムによって4号機を撃墜される。その後は撃墜された4号機を乗り捨てて他のメンバーと共にベインの手引きでサイド6を脱出、それ以降は再び特務隊の隊員としてブルキャノンの次期発展型の正式パイロットとして従軍していた。
    今でもジュンの事を強く想っており、スペースノイドの側につくことが間違っている、ニャアンといても幸せになれないのだとジュンを力でねじ伏せて徹底的に理解させる為にパイロットとしての能力とニュータイプ能力を磨き続けた結果、殆ど未来視に近い予測、特定の対象に限って異常に広い間合いでの知覚、深層心理への読心術レベルでの感情感知を身につけた。

  • 10二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:48:39

    前スレのあらすじ
    最悪のすれ違いにより互いを傷付けてしまったジュンとニャアン。そんな中行われた指揮官の引き渡しの際に無人の軍警ザクが連邦艦隊を狙撃するという事態から軍警と連邦軍による戦闘が発生してしまう。ブルキャノンで出撃したジュンはMS隊を率いるかつての親友フィンが操るブルキャノン試作2号機を打ち倒し彼と和解するが、その直後に襲撃して来た連邦最新鋭の機体ブルキャノンⅡを操るリリーとディルに追い詰められ、コロニーを巻き込もうとする2人の攻撃を身を挺して受け止めた結果タヒの淵に立たされる事になる。
    すれ違いによる絶望から生きる意志を失い、成長した妹と家族のいるかりそめの世界に留まろうとするジュンだったが、眠りにつく自分に呼びかけるニャアンの声と、背中を押す家族達の想いを受け取って無事に目覚め、2人は互いの心の内を告白してより深い絆で結ばれる事になる。
    しかし目覚めた直後市長から色々あって連邦VSコロニーのクランバトルをやる事になったと告げられるジュンとニャアンは、秘密裏に強化改修を進められていたブルキャノン・ブラウリッターとガンダム・オイランゼンのパイロットとして3日漬けの特訓をする事になる。
    訓練の夜にジュンはこれまで隠していた弱音をニャアンに告白した事でリリーとの約束を思い出し、2人はリリーと対面する為に一層訓練に励むのであった…

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 19:50:28

    ちょい早めですが先に5スレ目作りました。
    多分連邦幼馴染編に決着がつき、それが終わった後は一回日常会を挟みます(次考えてる物語もメッチャ長丁場になりそうなのでワンクッション置く感じです)

  • 12二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 20:40:57

    軍警察本庁地下ガレージ
    ジュン「公共放送?」
    既に明日に迫ったリリー達とのクランバトルを前に、ガンダム・オイランゼンの特殊兵装を使いこなす為にニャアンがマチュとシュウジからレクチャーを受けている横で、差し入れを持ってきた市長の一言をジュンは反復して首を傾げる。
    市長「そう。何せこのクランバトルの勝敗は諸々の損害賠償だけではなく統一機構のスパイ達を解放するか否かもかかっている。行ってしまえばイズマ・コロニーの存続にも関わりかねない重要な戦いだ。そんな大切な決闘の顛末を、やはり国民の多くはこの目で見届けたいとの事でね…普段クランバトルを取り扱ってるチャンネルに限らず、あらゆる報道局が、というかこのコロニーの外の報道局ですらこの試合の放送をしたいと熱く迫ってきて…」
    ジュン「断り切れず受けてしまった、と」
    市長「い、いやぁ面目ない…」
    ジュン「でもまぁ逆にその方が安全かもしれません。こっそりクラバを見にきた報道陣を巻き込んで大事故、なんて事になるよりは事前に見にきてると分かっていれば事故にはならないでしょうし…どうしたニャアン?」
    ニャアン「て…テレビに映るの…?」人見知りで震えてる
    ジュン「あー…平気平気、どうせ映るのは機体だけなんだからさ。ブルキャノンのパイロットの俺はともかく、新型のニャアンの正体なんてバレやしないって」
    ニャアン「そ、そっか…そうだよね…」
    市長(………うーん…

    情報が開き交わず混乱するのを防ぐために今回の試合ではミノフスキー粒子撒かないからパイロットの声はダダ漏れになるっていうのは黙っといた方がいいかな)

    ジュン「市長?」
    市長「うん?いや何、なんでもないよ」
    …後にジュンとニャアンは語る。もしも一度過去に戻れるならこの時間に戻って市長を袋叩きにしてやりたい、と。

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 20:56:37

    >>12

    …平和公園

    子供「…パパ、ママ、今日もブルキャノンいないねー。ファン兄ちゃんもお店にいないし…」

    父「…きっとファンボイさんは今、明日のクランバトルに備えて頑張ってるんだよ」

    子供「この前の戦いでブルキャノンすっごい怪我したって言ってたけど、大丈夫なのかな?」

    母「大丈夫よ。きっと今頃2人とも元気になって、頑張るぞーって張り切ってるわ」

    子供「…僕も明日応援する!!ファン兄ちゃん達に元気を送るんだ!!」


    難民居住区

    アンキー「随分とまた酔狂なクラバをやる事になったもんだねぇ…」

    ナブ「ファンボイの奴大丈夫ですかね…大怪我して病院に運ばれたって聞きましたが…」

    ジェジー「あいつなら平気だろ。ハイパーバズーカの集中砲火喰らって生き延びた男だぜ?」

    ケーン「ははっ、生命力ならウチのコロニーの中でも最強だもんね…試合終わったらお見舞いの品でも後出しで持ってこっか」


    軍警刑務所

    看守妻「ほらどいたどいた!!アンタらそこのテレビどかしておくれよ!!」

    囚人A「うおっでけぇテレビ!!」

    囚人B「おっかさんこれどうしたんだい?」

    看守妻「払い下げの安物仕入れたからね。せっかくファン坊がお茶の間初出演なんだから、大きい画面で応援してやろうじゃないか!!」

    ベイン「かっかっか、そりゃあええのう…しかしクラバか…例の機体のパイロットは見つかったんかの…」


    軍警本庁前

    記者A「本当にジュン・ファンボイ氏は信頼出来るのでしょうか!?」

    記者B「噂では連邦のスパイとしてわざと負けるのではないかと…」

    ラゴウチ「てめぇ今ふざけた事抜かしたのはどいつだ!!!!この場でしょっぴいてやろうか!!」

    記者B「な、何をするんですか!!軍警は不当な暴力を…」

    アラガ「アイツはな…このコロニーを守る為に2度も命張ってんだ!!生まれた場所は違くても、俺達は仲間なんだよ!!仲間を侮辱されて黙ってられるかってんだ!!!!」


    …イズマ・コロニーでは喧騒が絶えない。それらの熱は全て、明日の決戦の為のものであり、その多くは、ジュン・ファンボイへの想いでもあった…

  • 14二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 21:38:04

    >>13

    …クランバトル当日…

    その日、普段ならば人々か日々の営みの真っ只中である昼頃の時間…イズマ・コロニーの作り物の空が雲一つない青空を映し出しているこの時間帯に、人々は皆それぞれの場所でテレビや液晶に齧り付いていた。自宅のテレビに、大衆酒場の大型モニターに、昼休みの学生達はスマホを使っていたりと、各々形は違えど一つの戦いが始まるのを、今か今かと待ち続けている。

    そして、軍警察本庁地下ガレージでは遂に3日の特訓を終えたジュンとニャアンがパイロットスーツに身を包み、隣り合う各々の機体を見つめていた。ジュンは連邦軍時代から着用していた青いスーツを、ニャアンは明るい紫と白を基調にしたスーツを着ている。

    ニャアン「…なんか、新鮮。ジュンがパイロットスーツ着てるの初めて見たかも」

    ジュン「へへっ、中々男前に着こなしてるだろ?」

    シュウジ「僕達も何気に初めて見るね、パイロットスーツのファン兄」

    マチュ「ニャアンもばっちり着こなしてるよ!!」

    ニャアン「……マチュ。ありがとう。マチュが私を連れ戻してくれなかったら、ずっとジュンに声をかけられなかったかもしれないし、ずっと想いを伝えられなかったかもしれない…マチュとシュウジから教わった事、全部ぶつけてくるね」

    マチュ「うんっ!!リリーさんにガツンとぶつけてきて!!」

    シュウジ「…オイランゼンも、気合いが入ってるみたい」

    演歌「いつもみたいに、ガンダムが何か言ってはいねぇのか?」

    シュウジ「本当に無口なんだよ、この子」

    看守「ほーん、ガンダムも色々あんのね」

    ジュン「案外ニャアンみたいに人見知りなだけだったりしてな」

    ニャアン「…」

    ジュン「いででつねらないで」

    市長「…ファンボイ君、ニャアン君。改めて謝らせてくれ。君達のような若者にこんなにも重い責任が伴う戦いを強いる事を。その上で、敢えて言わせてくれ…必ず、生きて帰ってくるようにと」

    ジュン「へっ、当然!!…行こうぜ、ニャアン」

    ニャアン「うん…必ず、帰ります。ジュンと一緒に」

    コクピットに乗り込んだ2人は、機体をカタパルトに固定し、開く隔壁から見える宇宙の暗闇を力強く見据える。


    ジュン「ジュン・ファンボイ。ブルキャノン・ブラウリッター、出るぜ!!!!」


    ニャアン「っ…ガンダムオイランゼン、行きます!!!!」


    2人の宣言と共に、青と紫の閃光がイズマ・コロニーを飛び出す…

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 22:03:00

    >>14

    クランバトル戦闘宙域

    イズマ・コロニーから充分な距離を取った、人工物の無いただただ宇宙の闇が広がる宙域。そこには既に対戦相手を待つリリーとディルのブルキャノンⅡ、そして彼らの戦いを放送する為に集まった報道陣の操作する報道用の高性能カメラ付き遠隔操作ボールが何体もその周りを浮遊していた。

    リリー「…なーんかやだなー。すっごい見られてる感じ。あっ、いっそ戦闘のどさくさで全部撃ち落としちゃっおっか?」

    ディル「…やめておいた方がいい。始末書を書くのも面倒だろう?」

    リリー「えー?スペースノイドの悪趣味なチャンネル潰してそんなの書かないといけないのやだなー…ね、ね、バレないように落とせない?」

    ディル「…フィンも多分困るぞ」

    リリー「…んー…ならやめとこっか」


    同刻、大衆酒場

    観客A「な…なんて事言いやがるんだ連邦の奴ら…」

    観客B「こんな物騒な事考えるような連中しかいねぇのかよ地球には…」

    観客C「…でもさ…この女性パイロットの声めっちゃ可愛くね???」

    観客A 「それは分かる」

    観客B「ちょっとなじられたいまである」


    リリー「…あ、来た!!ジュン!!」

    リリーは目を輝かせ、装いを新たにした青いガンダムに向けて笑みを浮かべ…それに随伴する黒紫のガンダムを見て、固まる。

    ディル「まだ戦闘が始まる訳ではない。戦闘開始は宣誓の後の花火で……リリー?」

    リリー「…なん…で…?なんでアイツが…戦場に…?」

    ディル「あいつ?……まさか、ジャンク屋のガキか…!?」

    驚愕するディルと呆然とするリリーが乗るブルキャノンⅡの前に、ジュンのブルキャノンとニュソスのオイランゼンが現れ、遂に両者は対面する…


    同刻、連邦軍旗艦

    幹部A「あれが、イズマ・コロニーの新型か…ジークアクスに似たような見た目だが…」

    幹部B「ブルキャノンの方も、少し見た目が変わりましたな…強化改修か…?」

    士官長「所詮中立コロニーの付け焼き刃です。やるだけ無駄な戦いだと思いますがね」

    中将「さぁ、それはどうかな?」

    指揮官「………」

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 22:40:27

    >>15

    宣誓前

    ジュン「…よう、来たぜ、リリー、ディル」

    ニャアン「っ…」

    決闘の為に自分達の前に現れた装いを改めたブルキャノンとガンダム・オイランゼン。2体のMSを前に…否、オイランゼンに乗るパイロットの正体に言葉を失ったリリーだったが、暫くして彼女は歪んだ笑みを浮かべる。

    リリー「あ、はは、あはは、びっくりしたよジュン。君の心がここまで捻じ曲がってるとは、思わなかったなぁ」

    ジュン「……」

    リリー「まさか戦場にまで妹もどきちゃんを連れてくるなんてねぇ?そんなに私達と戦うのが怖い?心の支えがないと辛くてやっていけない?ねぇ妹もどきちゃん、やっぱり彼は君の事なんて見てない!!都合の良い精神安定剤程度にしか…」

    ニャアン「ジュンと一緒に戦うって決めたのは、私自身。勝手にジュンの事、決めつけないで」

    リリー「…は…?何…言ってるの…?妹代わりの代用品が?一緒に戦うって決めた?ジュンと!?あはははっ!!冗談も大概に…!!」

    ジュン「リリー」

    短く、落ち着いたジュンの一声を聞いて、リリーは怯えるように身をすくませて押し黙る。

    ジュン「…お前の言う通りだったよ。俺はこの子に妹の影を見てた。ずっとこの世にいない妹の姿をニャアンに見て、縋って、傷付けた」

    リリー「あ…あはっ、そうだよジュン!!君は結局その子の事なんて何も…」

    ジュン「でもな」

    ジュンは、全天周モニターでちらりと横目にオイランゼンを…そのコクピットにいるニャアンを見て、微笑む。

    ジュン「それでもな…


    俺、この子を愛してるんだ。この宇宙の片隅で俺に命を全うする事に地球も宇宙も関係ねぇって教えてくれたこの子を、心の底から愛してるんだ。


    傷付けたなら…それを癒す為に一生をかけてでもこの子の隣にいたい。ニャアンの隣に立って、誇れる男になりたい。


    この気持ちに、嘘はねぇよ」


    …心を覗けるリリーだからこそ分かる。ジュンの言葉に嘘偽りはない。真っ直ぐな決意と眩い心の光が、リリーの感情をぐにゃりと歪める…

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 22:54:02

    >>16

    リリー「……傷付けたから…側にいたい…?愛してる…?その想いに嘘はない…!?そんなの…そんなのジュンが思ってるだけだよねぇ!?勝手に想って勝手に守って!!2回身を挺して守ったのだってちっとも高潔な理由じゃない!!ただの我欲でしょ!?妹もどきちゃんを…都合のいい女を手放したくないだけのっ!!気色悪い感情で…!!」

    ニャアン「それでもいい!!!!」

    捲し立てるように叫ぶリリーの声を、ニャアンの叫びが遮る。

    ニャアン「…ジュンが目覚めなかった時…本当に怖かった…!!もう二度とジュンが目覚めなかったらどうしようって…!!でもそれと同じぐらいに…ジュンに謝れないまま全部終わったらどうしようって風にも考えてた…ジュンは命の危機だったのに、私は自分の事も考えてた…!!でもジュンはそんな私を愛してるって言ってくれた!!それなら…


    私だってジュンの全部を愛してる!!


    優しさも、歪みも、弱い部分も!!


    全部全部愛してる!!!!貴女みたいに歪んだ部分を気色悪いなんて斬り捨てない!!!!」


    リリー「っ…!!!!」

    黒紫のガンダムから響く声を聞いて、リリーはくしゃりと表情を歪めて睨みつける。自分の心の内に生まれた恐怖に近い感情を押し隠すように。

    リリー「…そっか…そっかそっか…分かったよ。よーく分かったよ。2人とも手に負えないぐらい歪んじゃったんだね…私が、治してあげるよ」

    ニャアン「…貴女には…負けない…!!」

    ジュン「…わりぃなディル、長話しちまった」

    ディル「……」

    程なくして、宣誓が始まり、いよいよ戦いの時も迫ろうとしていた…

  • 18二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 23:06:05

    >>17

    …さて、当の本人達は気付いていないがこのクランバトルにおいては情報の行き違いや混乱を防ぐ為にミノフスキー粒子は散布されていない為、こうしてMS同士も接触通信無しで普通に会話が出来ている。


    それはつまり、今のジュンとニャアンの放った渾身の告白は各報道局の全ての無人ボールに搭載されたマイクにバッチリ記録されており、なんならリアルタイムでイズマ・コロニーどころかあらゆるコロニー…場所によってはジオン領内や地球圏にも時間差ありで届いていた。


    速い話がこの2人の心からの告白は、ほぼほぼ全宇宙領域に向かって放たれたのである。


    地下ガレージ

    マチュ「わ、わー…ニャアン大胆…」

    シュウジ「やるね、ファン兄ちゃん…」


    大衆酒場

    観客A「お、おお…すっげぇ愛の告白…」

    観客B「熱々だなぁおい…」


    一般家庭

    子供「パパ、ママ、お兄ちゃん達熱々だねー」

    母「ふふっ、そうねぇ。お父さんにも見習って欲しいわよねぇ?」

    父「よさないか母さん」目逸らし


    ソドン

    コモリ「わ、わー…すっごいなぁあの2人…」

    エグザベ「こ…これが…若さか…」

    シャリア「ははっ、いい青さですね」


    …尚、幸いにも結局全てが終わるまでジュン達は自身の告白が世界同時上映されている事に気付いていない為、これが戦闘に影響を及ぼす事はなかったが、後々これに気付き色々と大変だったのはまた少し先の話である…

  • 19二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 23:18:26

    大胆な告白キターーーー(゚∀゚)ーーーー!!!!!

  • 20二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 23:24:54

    >>19

    因みに盤面外では椅子から転げ落ちて腰を抜かすベインさんや何やってんだあいつら…と困惑するポメラニアンズの皆様など多種多様なリアクションがありますが、多分各放送局で1番視聴率高いのがこの辺ですw

  • 21二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 23:33:05

    もしも現実で放送されてたら。pixiv大百科の世界三大恥ずかしい告白シーンに今回のが追加されて、世界四大恥ずかしい告白シーンになってそう

スレッドは3/14 09:33頃に落ちます

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