- 1125/03/15(土) 12:53:50
前スレあらすじ
再び現れた光の後に落ちた、2人の思い出。
友達は自分のことが嫌いなのかと意気消沈するが
迷い込んだ先輩の助言もあり覚悟を改め、最後の目的地、ルイシアンに赴く。
「光が…目の前に…クシロ、なの……?」
倉庫に這う線路の上を車輪を滑り止める音とともに
私達の目の前にそれは現れた。
「待たせたね、みんな!セイブル観光トロッコ、非常事態により緊急出発!」
「私は一五呂イコ、ルイスパリッシュ観光協会で広報を担当しています。」
「た、例えクシロが私を嫌っていても、本当はもう…いなくなっていたとしても
諦める理由にはなりませんから…そ、そうですね、アズサ先輩…。」
「どうもー、ヴァルキューレです。」
「今は大丈夫です…多分、呼ばれているんだと…思います…。
日記のクシロと…ううん、クシロに…呼ばれてる…」
片目を抑えながら、そう答えるマナに私は目を合わせて尋ねた。
広く差し込んだ光を豊かに反射して礼拝堂内に降り注ぐ…
ルイスパリッシュ観光協会会長
周藤リコが色彩の破片と共に静かに降雨した。
と言う感じのイベスト概念?ssスレです。
前スレ
[オリキャラ・オリ学園]ようこそ先生、呪われた地へ….3|あにまん掲示板前スレあらすじ既に廃校となったルイスパリッシュ統合学園にていなくなった友達を探しに迷い込んでしまった先生とマナ唯一の手掛かりを見つけ、次の目的地であるセイブル地区に赴く。デルタ地区を抜ける途中、傷つい…bbs.animanch.com - 2125/03/15(土) 12:54:46
- 3125/03/15(土) 12:56:41
[ルイスパリッシュ観光協会]
周藤リコ
ルイスパリッシュ観光協会の協会長
本人曰くお飾り会長
迷い込んだ先生とマナを歓迎し力を貸す。
使用銃器
https://bbs.animanch.com/img/4636659/310
https://bbs.animanch.com/img/4553631/125
木ノ下サヨコ
観光協会の実質的なNo.2でまとめ役
迷い込んだ先生とマナが最初に会った協会員
キヴォトスでは珍しく槍を使う。
現ミレニアムサイエンススクール2年生。
使用銃器
https://bbs.animanch.com/img/4538317/230
https://bbs.animanch.com/img/4538317/230
籔島ニィナ
迷い込んだ先生とマナが最初に出会った協会員の一人
平坦で間延びした口調が特徴的な現ヴァルキューレ警察学校2年生。
使用銃器
https://bbs.animanch.com/img/4538317/543
https://bbs.animanch.com/img/4538317/543
- 4125/03/15(土) 13:00:05
山城リリ
ルイスパリッシュ観光協会で鉄道復旧委員会をやっている。
明るく快活な人物だが、鉄道復興の想いは強い。
現ゲヘナ学園2年生、ゲヘナでも小さな鉄道を営んでいる
前スレ53が考案してくれた生徒
使用銃器
桂城スズ
ルイスパリッシュ観光協会で鉄道復旧委員会をやっている
黒い狼耳が特徴的な長身スレンダーな現ゲヘナ学園2年生
前スレ85が考案してくれた生徒
使用銃器
一五呂イコ
ルイスパリッシュ観光協会で広報を担当している、現トリニティ総合学園3年生。
丁寧な口調だが、言葉に含みを持たせがちな天然のカッコつけ
使用銃器
- 5125/03/15(土) 13:00:20
「???」
三木クシロ
いなくなってしまったマナの友達
ようやく見つかった日記にて、闇の中に呼ばれてしまっているようである。
「ルイスパリッシュ統合学園」
三つの学園が一つに統合されてできた学園で
三大校に匹敵するとも言われていたが、
突如現れた異形達により学園が荒廃、尽力及ばず土地ごと閉鎖という
異例の措置をもって閉校となった。
在籍していた生徒たちは例外なく他行へ編入している。 - 6125/03/15(土) 13:03:29
初代スレ52からの引用ですが
[オリキャラ・オリ学園]ようこそ先生、呪われた地へ…|あにまん掲示板「…生……、先生…」誰かの声が聞こえる…たしか私は…「先生!」上から強く呼びかける声に私は飛び起きた。呼びかけくれていた彼女は、飛び起きた私に少し驚いていたがホッと胸をなでおろしていた。周りを見渡すと…bbs.animanch.com下記を守っていただければルイスパリッシュの生徒を
想像していただいて構いません。
・1年生はいない。
・現在は他学園の生徒
・武器は1890年代の代物(分かりづらかったら下記のwikiを参照)
武器 - Hunt: Showdown 日本語攻略 Wikiハンターは武器を2つ所持することができ、それぞれの武器はLarge(3マス), Medium(2マス), Small(1マス)の3つのカテゴリに分かれている。 装備できる武器は2丁で計4マス。詳しくは下記のように制限される。 プライマリにLargeの武器を装備 → セカンダリはSmallのみ装備可能。 プライマリにMediumの武器を装備 → セカンダリはMediumかSmallを装備可能。 プラjpngamerswiki.comだいたい、このあたりを守ってもらえれば
お好きに作ったり、協会内での役職とかも
勝手に生やして貰っても大丈夫です。
そういえば、初代スレにしか下地にしたゲームを載せてなかったので
steamページを載せておきます。
Steam:Hunt: Showdown 1896歴史に失われた澱んだ水場で、腐敗生物を狩れ。時を超越した邪悪な存在を相手取り、異形のモンスターたちと血眼で襲いくる他のハンターたちと死闘を繰り広げろ。ソロで、チームで、このハイリスクハイリターン・タクティカルPvPvE FPSを生き残れ。この世界にヒーローはいない。己のすべてを賭け、ハントに飲み込まれてゆけ。store.steampowered.com - 7125/03/15(土) 13:06:02
- 8125/03/15(土) 13:09:06
ステンドグラスと共に降り注いだリコは
周囲を一瞥すると、誰に言うでもなく呟いた。
「おやぁ…?ずいぶんと愉快なことになっているねぇ…。」
片手に刀をこさえたまま、反対の手で
ゆらゆらと水面に着水する落ち葉のように
力ない指先でリコは目の前の装甲兵をのんきに数え始めた。
「ひぃ…、ふぅ…、みぃ…」
リコの背後で、再び動き始めたスクラップビークが
手斧を、のんきに数え唄を歌っているその背中に打ちたてんと
斧を振りかぶり…投げた。
シッテムの箱経由で気づいた先生は、知らせるように叫ぶ。
間に合わないかもしれない、だが…
「よっ。」
そんな不安もつゆ知らず
リコは背後を見ないまま、片手の刀で
飛んできた斧を絡めとり勢いのままスクラップビークに投げ返した。
"危な!……い…?" - 9125/03/15(土) 13:09:49
主人の元へ戻った斧は、構えていたもう一つの斧を持つ腕に
倍の速さで飛び込み、扉に縫い付け動きを封じる。
リコは踵を返し、床を強く踏みつけスクラップビークに強襲する。
いつの間にか抜刀していた刀を、水平に構えターゲットに平突きを一閃…金属製の嘴を貫いた。
体を二度三度、小刻みに撥ねるスクラップビークを刀で抑え込みながら
力任せに刃を上向きにする。
背後に装甲兵が爪を振り下ろしながら迫る中、リコは刀を持つ手と
反対の手を峰の真下に添え、掌底の要領で刀を自分事かち上げ、スクラップビークの上顎を砕くと
崩れゆく体を足蹴に宙を舞い、装甲兵の一撃を躱して自身がいた場所にダイナマイトを落とした。
「せ、先生…」
"マナ、どうかしたの?"
「い、います…祭壇に…光が…」
背後で爆風が巻き起こるさなか、リコは異形達の前に降り立つと
刀を祭壇に向けて投擲する。
投げられた刀は異形の隙間を一直線にすり抜け、
祭壇近くの柱に出現していた感染者の胸部ごと頭部を貫き
宙に放った蟲は飛び立つことなく、感染者と共に倒れ伏した。 - 10125/03/15(土) 13:11:18
リコは後ろ手に腰から、二つの銃身を持つ大型のリボルバーを引き抜き
撃鉄のピンを下向きに降ろす。
指の間に挟むようにもう一つの手は懐から3つのショットシェルを取り出した。
ゆっくりと歩を進めるリコに、歩兵と装甲兵はそれよりかは速い速度で襲い掛かる。
切り裂こうと迫る鋭利な爪をぬるりとした足取りで躱し、背後にショットシェルを撃ちこむ。
すかさず体を屈め、足払いをし迫ってきていた歩兵を転ばし頭を踏みつけ粉砕、
正面から向かう歩兵の顔面に、グリップを突き立てヒンジを折りショットシェルを再装填する。
引き抜くように歩兵の体を足で押し出し、その背後から迫ってきていた装甲兵に押しつけ
二体あわせて散弾で吹き飛ばす。
散弾を装填しながら絡みつくように襲ってきた二体の歩兵にあえて近づき、二体の腕が重なる瞬間
即座に上体を反らし同士討ちを誘発させ、ひるんだ歩兵を二つ目の銃身から放たれた轟音がかき消した。
手に残っていたショットシェル、残段数0。
何事も無かったかのように、投げた刀の前まで来たリコはそれを引き抜く。
常温のバターのように突き刺さる異形と柱を物ともせず、刀はするりと抜けた。
刀身を確かめるリコの背後に、大柄な影が迫る。
豚のような頭に、肉かけフックと同化した腕
ターゲット、ブッチャーがその凶刃を突き立てようとしたした瞬間
頭部にボルトが突き刺さり爆散、ブッチャーは悶え苦しみ始めた。 - 11125/03/15(土) 13:11:52
「会長、遅れた。」
「て、手助け…します…!」
「第2ラウンドー。」
「…じゃ、行こうかねぇ…先生?」
"うん!指揮は任せて!"
装弾数の多いサヨコとニィナの2人に周辺の異形を任せ
マナをカバーにリコがターゲットを抑える。
「せ、先生…光はターゲットの後ろ、です…!」
"分かった、リコ!"
リコは刀を両手で構えると、ブッチャーと真っ向から対峙する。
倍以上もある体躯を物ともせず、右へ左へと腕を振り回すブッチャーと切り結ぶ。
だが技術だけで力の差を超えられるわけでもない…
リコが競り負けそうになったその時、マナのショットガンがターゲットの頭部を捉え
ブッチャーの動きを止めた。
"マナ、今だ!"
異形の背後に隠れた光、暗視を使わずとも見えてしまったそれに
マナは、ようやく手を伸ばす…今しかないと確信を持って。
「い、いい加減に…!姿を見せて!」
掴んだ光を強引に引き抜くと、抱えきれない重さを感じて
マナもろとも引っ張り上げられた"2人"は転がる。 - 12125/03/15(土) 13:13:07
"あの子が…!?"
「へぇ…。」
「クシロ……」
丈が合わなくなってしまった古いボロボロの制服
それを隠すように、これまた古く色あせたボロボロの外蓑を着た少女が
投げ出された姿勢のまま、色の無い瞳でマナを見つめていた。
クシロと呼ばれた少女は立ち上がると
霧が晴れるかのように姿が消える。
"き、消えた!?"
「いや、見えなくなっただけだよぉ…」
暗視を使い、消えたクシロを捉えるリコ。
その様子から先生はマナにしか見えていない光が
リコにも見えていると推測する。
再びその背後に動き出したブッチャーの影が差す…だが
「よいしょー。」
「ふッ!」 - 13125/03/15(土) 13:13:29
異形を倒したサヨコとニィナの2人は
ブッチャーに飛び蹴りを叩きこみ、ひるませた。
「あとはターゲットだけだ。
会長、ここはオレとニィナが…」
「先生とマナちゃんはー、友達をー。」
"だいじょう…いや、分かった。"
「そうだよぉ先生…サヨコ、ニィナ、あとはよろしくねぇ…。」
「お、お願い…します!」
リコが爆破した正面扉から三人はクシロを追いかけて
教会から駆け出していった。
残された二人の前に、激昂したブッチャーは
自らの体を燃え上がらせた。
「あとは、いつもどうりに…」
「やっちゃおうかー。」
サヨコとニィナはお互いの得物を構えた。 - 14125/03/15(土) 13:14:12
マナを先頭に私達は不自然なほど何もいない道を走る。
雑草を踏み抜け、小枝が折れても異形や小鳥の一匹さえも
飛び出してこないのが、いっそう不気味に思う。
息が荒くなるほど止まらず光を追い走り続ける、
リコは何かに気づいたように、独り言ちた。
「なるほどねぇ…偶然か必然か…」
マナが速度を緩めたのに合わせ、私達はある建物の前で足を止めた。
"ここって…"
「が、学校…?」
「そうだよぉ…ようこそ、先生、お嬢さん。
ルイスパリッシュ統合学園、新校舎に。」
「し、新校舎…?」
「3校の地区の狭間にある。
ルイスパリッシュ統合学園に移った時に出来たのが
この新校舎…ぼくたちの学び舎だよぉ…」
リコはどこか感慨深げに言うと、一足先に校門の内側に入った。
「学校の案内は任せてよぉ。」 - 15125/03/15(土) 13:14:46
リコの銃撃が連なった異形を同時に葬る。
比較的に綺麗に見える校内は、それでも
人がいなくなって久しいと感じさせる寂しさを感じさせた。
「一日千秋…とまではいかないけど懐かしいねぇ。」
通いなれた校舎を懐かしみながらも
轟音を発しながらリコは迫りくる異形を撃ち抜いていく。
身構えていたマナは、リコの正確無比な射撃に出る幕を無くしていた。
セイブルの実習棟と違い荒廃している様子はあまり見られないけど
扉から見える教室の机や椅子の塊、所々に散らばるなにかしらの道具。
おそらく異形が出現したときに、ここを拠点にしていたのでは無いのか…
聞くよりもリコの校内を見る目が物語っている気がした。
「ここが、目的地…第一講堂だよぉ。」
「こ、ここに…クシロが…。」
リコがリボルバーからすらりと伸びた薬莢を排出していく。
「お嬢さん…改めて聞くけど、何があっても覚悟はできているかい?」
「はい。もう、決めましたから…。」
"2人とも、準備はいい?"
マナは頷き、返事の代わりにリコは撃鉄をカチりと起こす
私達は扉を開け、中に踏み入った。
マナの友達に会うために… - 16125/03/15(土) 13:15:27
「変わってないねぇ…」
講堂の中は、幾分か椅子が規則正しく並び、
壇上にはマイクや垂れ幕が飾られている、その影から
クシロが姿を現した。
「クシr…っ!」
マナが駆け寄ろうとした瞬間、
リコが前に飛び出し刀を抜いた。
金属がかちあう音が講堂内に響き渡る。
「お嬢さんの友達にしては、随分と刺激的な挨拶をするんだねぇ…」
「クシロ…」
クシロの手には、白煙を上げる銃が握られ
その銃口は、しっかりとマナに向けられていた。
銃弾が防がれたことを知ったクシロはすかさず動き出した。
"来るよ、二人とも!" - 17125/03/15(土) 13:16:26
トリガーガードにも刃が付いたレバーアクション銃を回しながら、
クシロは、マナに向かって弾丸を撃ちこんでいく。
それを許すまいと、リコは刀で銃弾を弾きながら距離を詰める。
「まったく、危ないねぇ…」
「ごめん!クシロ…!」
リコの後ろから、マナが隙を見て銃弾を撃ちこむが
回避されるか銃身にも備えられた刃で叩き落される。
リコはそこをリボルバーで狙うが、クシロは片手にライフルを構えたまま
腰からリボルバーを抜きリコに発砲した。
すぐさまリコは、逆手のまま抜刀し銃弾を防いだが、思いもしなかった銃弾の威力に態勢を崩しかける。
だが、リコは側転の要領で力を流し逆手のままクシロに向かって斬りかかる。
クシロはライフルの刃で刀を受け止め、二度三度と切り結び鍔迫り合う。
リボルバーの銃口が向いてることに気づき、リコは即座に飛び退く。
それを狙っていたかのように、クシロはリボルバーをマナにライフルをリコに向け、引き金を引いた。
リコはすぐさま片手のリボルバーを発砲する。コンマ秒後に金属がちぎれるような音が響く。
リコの銃弾がクシロの銃弾を落とした。
マナは守れたが、ライフルの弾は防ぎきれずリコは隙を晒す。
その瞬間に、クシロはすぐさまライフルをマナに撃ちこむ。 - 18125/03/15(土) 13:17:03
「いっ…!」
異なる二丁の銃による連撃を受け、膝をつくが
蹲りそうになるのを必死にマナは堪えた。
マナに近づいたクシロは、鈍く光る刃を振り下ろす。
"マナ!"
振り下ろされた刃は、マナに届く寸前で
彼女のリボルバーのストックで受け止めた。
「ど、どうして…何も言わないの…
わ、私の知ってる…クシロは傷つけるようなことは…し、しない…絶対に。」
帽子が落ち、露わになったマナの瞳がクシロの色の無い瞳…
その奥を凝視する。
カチカチと不格好なまま鍔迫り合う二人の銃、やがてマナが押し返し始めた。
「っ!?」
「…こ、答えて…い、いや…目を覚まして!クシロ!」
一気に力を入れて押し返すと、仰け反ったその体に
マナは散弾銃を叩きこんだ。
これまで顔色一つ変わらなかったクシロの顔が痛みに塗れる。
だが、マナの銃口は我慢した痛みにより直撃を外れ、クシロに行動を許してしまう。 - 19125/03/15(土) 13:17:32
クシロのリボルバーがマナを狙う瞬間、リコが庇う様に滑り込む。
銃声と共に、リコは仰け反り背中を晒してしまった。
再びの機会に今度こそ、クシロは刃を突き立てんとライフルを振り下ろす。
「会長さん!」
"リコ!"
刃が貫くその時、火花が散った。
「!?」
「はい、残念…素直な子は好きだよぉ。」
リコは背面のまま刀で刃を受け止め、そのままゆっくりと押し返す。
そして滑らすように回転し、クシロの刃を退けるとリコは刀を一度鞘に納め
空気が切れるほどの速い抜刀を、剥き出しになった胴に一閃した。 - 20125/03/15(土) 13:18:05
「っ!……。」
「おっとぉ…」
倒れ伏すマナをリコは抱える。
「クシロ!」
"リコ、彼女は…"
「大丈夫、峰打ちだよぉ…」
良かった、手を下してはいないようでホッとしていると
「ふむ……ほいっと…」
思わず耳を塞ぎたくなるほどの破裂音が響く。
リコはクシロの背中に張り手をしていた。
「っ…!」
クシロはビクりと体が撥ね、またぐったりと倒れ伏した。
「ク、クシロぉ!?」
"り、リコ!?なにをして…?"
「なぁに、悪いものは背中に憑くっていうしねぇ…
ただのおまじないだよぉ?」 - 21125/03/15(土) 13:19:02
私もマナもリコの唐突な行動にあたふたしていると
足音がこちらに向かってきているのが聞こえる。
講堂の扉が開き、サヨコとニィナが顔を出した。
「どうやら、終わったみたいだね。」
「みんな無事だったー?」
「は…はい。」
"2人も無事だったんだね。"
無事を喜んだ私達にリコが声をかける。
「ふふっ…じゃ、帰ろうかねぇ。」
To Be Continued… - 22125/03/15(土) 13:19:44
更新終わり。
残すところエピローグです、
来週までには終わるかな? - 23二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 17:44:13
建ておつです
リコは思っていた以上に強かった…! - 24二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 19:02:24
乙!
いやぁ長かったね - 25二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 23:37:11
マナ達はようやくクシロに出会えたけど攻撃して来るとは思わなかったね
- 26二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 08:58:36
- 27125/03/16(日) 17:51:13
あらすじ、スレ一覧等まとめたの作りました。
一部改編と生徒の使用銃器を実在の表記にしてます。
オリキャラ・オリ学園ssスレ ようこそ先生、呪われた地へ… まとめ | Writeningあらすじ# トリニティ総合学園に用事で赴いていた先生は ブラックマーケットに行こうとしているという生徒、日向マナと出会う。 "夜目"が効くという彼女はいなくなってしまったという「友達」を探す…writening.netクシロの銃は悩んだ末、当初予定してた二丁拳銃はそのままに
ひとつをオリジナルにしました。
一応モデルはゲームに登場するこちらに
前スレ49のこちらと同じ、レバーに備えられた刃を追加した物
と、ライフル弾仕様のコンバージョンリボルバー
- 28二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 18:56:15
何気にスピンオフ期待
- 29二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:32:10
スレや登場人物プロフィールのまとめ作ってくれてありがとうございます!
- 30125/03/17(月) 06:35:40
次の更新は、残りを書ききってからなので
また遅くなるかも… - 31二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 15:15:13
まとめありがたいね
- 32二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:19:51
保守ー保守列車だよー
- 33二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:20:29
保守
- 34二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 17:31:16
どうなるかね
- 35125/03/18(火) 20:27:05
たまたま近くを通りかかった私は、
一度顔を見ていこうといつものとおり廃線を辿って
ルイスパリッシュ観光協会に足を踏み入れたが、
駅舎内はがらんとしており、その代わり外からは
気迫のような"圧"をひしひしと感じる。
"なにかあったのかな…"
扉を開けて表に出ると、
観光協会の生徒達が見守る、その中心に二つの的と
その前に立つ二人の人物。
"ニィナ、リリ…?"
「あっ、先生、来てたのか。」
"やぁ、スズ。
ところで、これは…?"
横から声をかけてきたスズに、ニィナとリリは
何をしようとしているのかと聞くと、
スズは見てればわかる。と2人の方に指をさす。
言われたとおりに私は他の生徒と同じく
2人の行く末を見守ることにした。 - 36125/03/18(火) 20:27:51
ここからの角度だと、表情が良く伺えないが
ニィナは普段と変わらないように見えるが
リリはどこか思いつめたように、快活な様子は鳴りを潜め
的をじっと見つめている。
一陣の風が吹き私達の体を通り過ぎる。
風が止んだ瞬間、一発に聞こえる発砲音が轟いた。
「…えー、リリ0.12秒」
「よっし!自己ベスト!」
リリは今にも飛び跳ねそうなのを我慢するように
拳を握りこみ結果を喜んでいる。
「続いて、ニィナ……0.09秒」
「また負けたーー!!!」
喜びから急転直下、リリはそのまま膝から崩れ落ちた
ニィナはニィナで、おー。と平坦な口調で喜んでいるのかどうか分かりづらい。
ひとまずこの集まりって… - 37125/03/18(火) 20:28:21
"もしかして、早撃ち?"
「もしかしなくても早撃ち。
リリのリボルバーの腕は自他ともに認める程なんだが…
早撃ちだけはニィナに黒星続きなんだ。」
また慰めなきゃな。とスズがぼやく。
そういえば、クシロを探しにいったとき
ニィナは密猟者相手に一瞬で武装解除させるほどの
腕前を披露していたのを思い出す。
"スズ、ニィナって…"
私がスズに聞こうとしていた疑問は
向こうから聞こえてきたやりとりが
代わりに答えてくれた。
「ニィナちゃん!また手加減してたでしょ!?」
「えー、そんなことー…」
「うそだぁ!あーしが自己ベスト記録するたびに
下回る近似値のタイム出してるくせに!しかも片手!」
"やっぱり、手加減してるんだ…"
「ニィナもリリと早撃ち対決できることは好きみたいなんだ。
付き合いある俺から見ても、シンプルに性格悪いとこあるのが問題だけど。」
静かなルイスパリッシュに、リリの「むかつくぅ!!くやしぃ!!」と
普段の明るい彼女からは想像できない地団駄を踏む声が響いた。 - 38125/03/18(火) 20:29:34
更新遅くなるので代わりに
本編後のルイスパリッシュの幕間を… - 39二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:30:16
リリちゃん可愛いですね
微笑ましいなぁ
にしてもニィナちゃんは性格悪い… - 40二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 07:15:58
- 41二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 15:46:27
早めに保守しとくよー
- 42二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:04:28
早撃ち対決中は真剣なリリもいいね
- 43二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 07:23:41
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 15:20:11
早撃ちはルイスパリッシュだと命に関わるぐらいのスキルだしね
- 45二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 23:49:15
マナ達が逃げたクシロを追いかけられるように異形の相手を買って出るサヨコとニィナいいね
- 46125/03/21(金) 01:19:52
今週中に書いて投下できるかちょっと怪しいです…
構ってちゃんで申し訳ないですが
エピローグ2分割と全投下どちらがいいですか。
2分割なら明日の夜、前半投下できます。 - 47二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 01:27:26
個人的には二分割でも構わないけど
一番はスレ主の実生活を大事にして欲しいかな
保守なら幾らでもするし - 48二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 10:09:28
エピローグだから全投下の方がすっきりしそうですね
- 49二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:35:14
やりやすい方でやってもらえれば
- 50125/03/21(金) 19:37:52
保守してくれるというお言葉に甘えて
書ききってから投下します。
みんな、ありがとう…なんとか早めに投下できるよう頑張る。 - 51二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 00:17:57
楽しみ
- 52二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 03:14:44
夜更かし序でに、保守だよ
- 53二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 12:29:37
クシロ救出でもリコ会長大活躍だね
- 54二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:19:12
- 55二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 23:02:27
クシロの使ってる武器は中々威力ありそうだね
- 56二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 08:44:46
リコ会長は気絶したクシロの背中を叩いたけど、何かが憑いていたのが見えたのかな?
- 57二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 18:23:43
保守
- 58二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 18:23:49
保守
- 59二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 23:59:04
マナ達がたどり着いたのはルイスパリッシュ統合学園の新校舎か
これでルイスパリッシュの主要な場所は全部行ったかな? - 60125/03/24(月) 01:42:33
書き終わりましたので
今夜、投稿します。見直しあったら遅くなるかも… - 61二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 09:04:02
お待ちしてますよ!
- 62二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 17:42:28
どんな結末を迎えるかな?
- 63125/03/24(月) 21:25:51
闇が私を包んでいる、冷たく寂しい空間を彷徨う。
彩色も感じられない景色に光が刺すときがある
誘蛾灯に誘われるように私はそれを求める。
光に近づいて…手を……。
「はっ…。」
「……ここって。」
「おやぁ…お目覚めかい?」
宙に手を伸ばした先は、クシロの見知らぬ天井だった。
その隣で椅子に座っていたリコは、優し気な表情で
ベッドに横になっているクシロを覗き込む。
「あ、あの…」
「大丈夫…いろいろ混乱しているだろうし…
ゆっくり呼吸を整えるといいよぉ。
その間に、君の友達を呼んでくるからねぇ。」
「友達…マナ…!?」
リコはクシロをなだめて、部屋から退出する。
クシロは一度深く深呼吸して自らを落ち着かせようとした。
冷たく枯れ木のような寂しい匂いのする闇の中と違って
木材とシーツの柔らかく穏やかな香りがクシロの肺を満たした。 - 64125/03/24(月) 21:27:00
あれから2日、クシロが目を覚ましたとリコから連絡を貰い
私とマナは観光協会の駅舎に向かう。
最初はクシロをD.U.の病院に連れて行くことも考えたが、
行方不明だった生徒の出現、既に学籍も無く不可思議な経緯や敵対行動
仮に異形発生の原因の一部だった場合、D.U.内で騒ぎが起こることを危惧して
目が覚めるまで、観光協会預かりとなっていた。
クシロがいる部屋の前で、マナは深呼吸をしながら
胸の前で自分の手を握る。
緊張しているのが見て取れるが、こういうのは勢いが重要だったりする。
私は扉をノックしドアノブに手をかけた。
"入るよ、リコ"
「どうぞぉ。」
「え…!まっ…」
扉の先には、刀を腰に差したリコとベッドに座っているクシロの姿があった。
「マナ…」
「クシロ……っ!」
「クシロォ…」
2人は数秒見つめあうと、マナはやっと友達と会えたことに感極まり涙を流す。
そのままクシロの傍まで近づき抱きしめた。
クシロも驚きながらも、落ち着かせるようにその背中を撫でている。 - 65125/03/24(月) 21:27:51
「ふっ…うぅ…ひっく…ク、クシロ…」
「なに?」
「えっと…ぐすっ…い、いいた…こと、いっぱい…うぅ…
け…ど、ひぐ…お……おかえりぃ…」
「うん…ただいま。」
ずっと…もしかしたら二度と会えなくなってしまったかもしれない
友達との再会…私もリコも思わず良かったと顔がほころぶ。
しばらくマナが落ち着くまで見守ってから私はクシロに話しかけた。
"三木クシロだよね?
初めまして、私はシャーレの先生だよ"
「三木クシロ、初めまして…」
"突然で混乱してるかもしれないけど、
君が今までどうしていたのかを聞かせて欲しい。
もちろん、無理にとは言わないよ。"
「大丈夫、話します…マナにも聞いて欲しいから。」
クシロは軽く深呼吸してから今までの経緯を話し始めた。
「いつからか私の目には光以外に、常に闇が見えるようになりました。
私の意思に反して…」
「気づいたら、光じゃなくて闇の中にいました…
闇の中を彷徨っている内に、だんだん自分が抜け落ちていく感じがして…
時折見える光に手を伸ばした…闇から逃れるように、
けど、光の先に行くことはできなかった。手の中に引きずった感覚だけを残して。」
なるほど、おおむね日記の通りみたいだ。
クシロは闇を見てしまったせいで、逆に魅入られてしまった。
不確定な謎は残る…ここからは、ただの推測だけど… - 66125/03/24(月) 21:28:51
"クシロ、君は…"
"「自分が希薄なんじゃないかな(だねぇ?)」"
重なった声に少し動揺したが、リコと私は同じ結論を出した。
「ど、どういうことですか…?」
マナは何を言っているのか理解できないのか聞き返す。
一方のクシロは思い当たる節があるのか表情が暗くなった。
リコは刀に手をあてながら答えた。
「伊達や酔狂でこんな物振り回してるわけじゃないからねぇ
ぶつけた時感じたんだよぉ…なんというか、自分が軽いって…。」
"マナ、クシロが優しく、人を想える子だっていうのは
日記とマナの言葉から分かる。
けどね、優しい人の中には他人に協調、共感するあまり
無自覚に自分を疎かに後回しにする人もいる。
そういう子はめいめいに、何をしたいの?と聞いても
他人や聞き手に合わせた行動をするんだ。"
「要は、主体性が無い…って事だねぇ。」
私とリコの推測にマナは、そうなの?とクシロに問う。
クシロは声を震わせながら肯定した。 - 67125/03/24(月) 21:29:53
「はい…そんな良い子じゃない、私は。
そうした方がみんな喜ぶから…
面倒にならないから…誰かに合わせれば
傷つけたくないんじゃなくて傷つかないから…」
「ごめんなさい…私は、マナが思うような優しい人じゃない…
ただ、怖くて楽な方に流されているだけの…臆病者…
だから、闇に囚われた…マナを傷つけた……」
ごめんなさい…と次第にクシロは涙を流し始める。
マナはクシロを優しく抱きしめた。
「ありがとう…クシロ、全部話してくれて
私、クシロの事何も知らなかった。
自分の事ばかりで、ちゃんとクシロの言葉、聞こうとしなかった…
ごめんなさい…クシロ…」
「ち、違う…悪くない、マナは…
わ、私が…私が……」
静かにお互いを確かめながら、2人は謝罪と感謝を交互に告げる。
私とリコは目が合うと、邪魔にならないよう部屋を後にした。
「あのとき話していた推測は…当たっていたねぇ…」
"うん、便宜上「闇」って呼ぶけど、クシロを乗っ取ろうとしてたんじゃないかな。
多分、光の中にいくための足掛かりとして。"
「そして、お嬢さんを狙ったのも強い繋がりを断つ事による孤立…
あわよくば、新しいアンテナの確保…ってとこかねぇ…?」
折角の余韻を台無しにする話題を口にしながら
私とリコは部屋から離れる。 - 68125/03/24(月) 21:30:34
"残るはブラックマーケットに、何故現れるのか…だね
多分、光に手を伸ばしたっていうのが、
人をルイスパリッシュに連れ込んだ事だと思うけど…"
「まぁ、はっきりとは分からないけど…
悪い場所には悪い者が集まる、悪縁が同じような縁を辿る末に繋がった…
ってところかねぇ…?けど、今はお嬢さんとお友達の再開ができた…良しとしようじゃないか。」
"そうだね…少し無粋だったかな。"
広間に戻ると、やけに人気を感じない…
少し覚悟をしていたけど、私の考えは当たっていたみたいだ。
だから……
"その手を下ろしてくれないかな…リコ。"
背後から鯉口が切られる音がした。 - 69125/03/24(月) 21:31:49
「…気づいていたんだねぇ。
それも、不思議なタブレットのおかげかい?」
"いいや、君を…君達を見ていたから
なんとなくこんな手段に出るとは思っていたんだ。"
当たって欲しくはなかったけど。と付け加える。
「ごめんねぇ…本当はこんなことはしたくなかったんだけどねぇ。
観光協会の為に…先生、ここでの事は胸の内に閉まってもらおうかねぇ…。」
"君達の状況と立ち位置は、サヨコとリリから聞いているよ。
本来なら連邦生徒会の決定に反した行為だということも"
「だろうねぇ…それでも、ぼくはみんなの為に貴方を脅迫させてもらうよぉ。」
リコはいま、どのような表情をしているのだろう。
おそらく彼女の言葉からして、これはリコの独断のはず…
観光協会の維持の為に…いや、それは正しくないのかもしれない
背後から発せられる殺気はゆっくりと私の首下に近づいてくる。
「待って欲しい、会長!」
「ストップ―。」
「一旦、そこまでですよ。」 - 70125/03/24(月) 21:33:03
いつから聞いていたのか、サヨコを筆頭に
観光協会員達が広間になだれ込んでくる。
私が目を丸くしていると、サヨコとイコは私の前で頭を深く下げる。
「先生、オレ達がやっていることは不法占拠に侵入、
細かいのも上げれば、まだあるかもしれない…」
「それでも、私達はこの学園を、ルイスパリッシュを風化させたくありません。
見逃してもらえるなら、何でも承ります。ですから…」
「連邦生徒会に報告するのをやめて欲しい…!」
お願いします。とサヨコとイコに続いて
全員が頭を下げる。
「み、みんな、頭をあげておくれ!
下げるべき頭は、切られるべき首は…ぼくだけでいい!
先生!違反もしている、実害もでている。
その被害はぼくに被せて欲しい…どうか、観光協会のみんなは見逃しておくれよぉ。」
「違う、会長、あなたの意思はオレ達の総意だ。
あなた一人に泥を被って欲しいわけじゃない。」
リコと観光協会員たちの間で話が進んでいくのを割って止める。
私はやっと、リコに向き直った。
ずっと温和だった表情にひびが入って、
今にも泣きだしそうな表情をリコはしている。 - 71125/03/24(月) 21:34:49
"まだ、私の話は終わってないし始まってもいないよ。
君達には、これを渡そうとしたんだ。"
私は一枚の書類をリコに渡した。
「連邦捜査部シャーレ公認…部活動申請書…?」
"うん。観光協会を特定地域における正式な部活動として認可し
一定の権限を与える…ただし、書類にも記載してあるけど前提として
今までの活動記録の提出、認可後も活動している間は
詳細な報告書の提出が義務付けられる。"
"どう?受けてもらえるかな?"
私含め周りの目はリコに向けられる。
リコは書類の隅から隅まで目を通すと、突然笑い出した。
「ふふふふっ…なんだ、最初から差し出す首も引くべき弓も無かったんだねぇ…
先生、あなたに斬りかかろうとした生徒(ぼく)を書類一枚で信じられるのかい?」
"信じる。だって、リコは自分のために私に刃を向けたわけじゃないと分かっているから。
それに、生徒の声を聞くのが私(先生)のやるべきことだからね。"
「ふふっ…滑稽だねぇ、ぼくは…本当に責任の取り方も分からない
とんだお飾り会長だよぉ…」 - 72125/03/24(月) 21:35:58
リコは沈んでいた目を私と合わすと
刀を持ち上げ、親指で鯉口を弾いた。
「先生、貴方の信頼に報いるために…ぼくも信頼に応えるよぉ。」
弾き、露わになった刃に親指を押し当てる。
リコは血が滲んだ指の腹を、書類の証印欄に押し当てた。
「先生、僕たち…ルイスパリッシュ観光協会をこれからよろしくお願いします。」
"こちらこそ、よろしくリコ、観光協会のみんな。"
私は、リコの責任が為された書類を受領した。
お互い雨降って固まったところに、マナとクシロが顔を出す。
「あ、あの…なにか騒いでいたみたいですけど…」
「大したことじゃないよぉ、お嬢さん。
今日は君がお友達と再会できたことに加えて協会が正式に認められたからねぇ
お祝いパーティーでもしようかって話をしてたんだよぉ。」
"えっ?"
突然のリコの提案に、目を丸くしていると協会員もそうそう。と肯定し
蜘蛛の子を散らすように準備に走った。
マナとクシロも困惑しているがパーティーという言葉に気を取られている。
リコは私と目が合うと、申し訳なさげにしながらもお茶目に微笑んだ。 - 73125/03/24(月) 21:36:38
陽も暮れてきたなか、駅舎の表で協会員達が大きな焚火を組み上げ始めていた。
異形の影響等は大丈夫なのだろうかと心配していると
サヨコが現在のルイスパリッシュの状況を教えてくれる。
「実はさ、マナの友達を保護してから駅舎を中心とした
一部は異形の報告がない。」
"それって…"
「うん。呪いがなくなった…でいいのか
少なくともこの二日異形は出ていないし、半死半生の家畜達も
ちゃんと見送ることが出来たよ。」
"そっか、ちゃんとお別れできたんだね。"
「といっても、全体で見ればルイスパリッシュの1/4にも満たない。
まだ課題は多いよ。」
そう語るサヨコの表情は、普段通りを装っているけど
晴れ晴れとしている。
進展も後退もしなかったこの学園に、
ようやく兆しが見えてきたのが嬉しいみたいだ。 - 74125/03/24(月) 21:39:09
焚火に火がつけられたのと同時に
ニィナとリリに連れられて、マナとクシロが
私とサヨコの傍に来た。
「マナちゃん、クシロちゃんそして先生も
ルイスパリッシュのやり方に従ってもらうよ!」
「ル…ルイスパリッシュの…」
「やり方?」
「とはいってもー、やることはー焚火を囲んでー」
「「「絶妙に盛り上がりづらい曲をみんなで歌う(だけ!)(ことー)」」」
三人同時に発せられた言葉は、私たちを何とも言えない感情にさせた。
ちゃんと聞くと、いちおう伝統的な曲とルイスパリッシュ流の謝肉祭の始め方との事だ。
煌々と燃え上がる焚火を皆で手を繋ぎ円状に囲む。
隣の協会員が音楽に合わせて、足を踏むだけでいい。と教えてくれた。
その顔は自信に満ちているというよりは張り切っているようにも見える。
彼女達の今までを考えれば、観光協会としてのちゃんとしたもてなしは
今日が初めてになるのだろう。
それなら私も全力で楽しむことにしよう。
『♪♪~♪~♪♪~♪~』
協会員達の鼻歌に合わせながら、クラップと足踏みをしていく。
たしかに盛り上がりにはかけるかもしれないけど、
いわゆるノンバーバル(非言語)の、この歌は一株の寂しさと
染み入る一体感を持ち合わせていた。 - 75125/03/24(月) 21:41:08
「それでは…ルイスパリッシュの一部地域の解放と
マナさんのお友達との再会を祝して…乾杯!」
「「「かんぱーい!!!」」」
曲も終わり、イコの音頭でパーティーが始まった。
普段の異様なほど静かなルイスパリッシュの影は鳴りを潜めて
そこには、廃校になる前のありし日を想起させる生徒の楽しげな声と
グラスがガシャン!と小突きあう光景が…ガシャン?
「やっべ!力入れ過ぎた…」
「こんな時にグラス割るなよ!」
……まぁ、怪我しなければそれくらい楽しんでいるのは良いこと…だと思う…。
「今くらいは…といっても
はしゃぎ過ぎるのもいけないですね、先生。」
「楽しんでるー!先生!!」
「リリ、水だ。すこし落ち着いて。」
料理が乗ったお皿を持ったイコ
少し興奮した様子のリリをスズがたしなめている。
"うん、楽しんでいるよ。"
「それは良かったです。どうぞ、鹿肉のステーキです。」
"ありがとう、頂くよ。"
手渡された紙皿には、サイコロステーキとザワークラウトが添えられている。
湯気が舞っている焼きたてと思われるお肉を一口齧る。
うま味の強いシンプルな赤身肉にふわりとスパイスと
オリーブオイルが香る…美味しい。 - 76125/03/24(月) 21:42:44
"とっても美味しいよ。"
「でしょー?まだまだルイスパリッシュの
魅力はこんなもんじゃないんだから!」
「同意、けどリリ…はしゃぎ過ぎだ。」
スズはリリを連れて離れていった。
「騒がしくて申し訳ないですね。」
"そんなことないよ。
それだけ嬉しいってことだよね?"
「…はい、特にリリはルイスパリッシュに思い入れが強いので。
私もですけどね。」
楽しんでください。と言い残しイコは喧騒に紛れていった。
行儀が悪いと知っていながらも、私も周りに倣って
食べ物を持ちながらパーティーを巡る。
料理や会話を楽しみながら、時には感傷に浸る生徒たちの様子は
微笑ましくも取り戻せない時間の無情さを感じ取れる。
今だけはそれも忘れて楽しんで欲しいなと勝手ながら思う。 - 77125/03/24(月) 21:44:36
軒下のテーブルを囲んでいるリコと目が合いそちらに赴く。
「やぁ、楽しんでいるかい?先生。」
"おかげさまで。ありがとう、リコ、サヨコとニィナも。"
「礼は良いよ。むしろオレたちが感謝するべきだ。」
「そうそうー、リコさんの身勝手を止めてくれたからー」
ニィナの言葉に、リコは当分弄られそうだねぇ。と苦笑している。
嫌では無い感じからして、笑い話になればいいと考えているのだろうか。
私からしても、ここの生徒達にはわだかまりは似合わない。
そう思えるほどの結束を感じる。
"楽しんでるのは良いけど、銃取り出しそうになったり
食器壊してる子もいたから程ほどにね。"
酔っぱらってるみたいだね。と加えると
三人のジュースを飲む手が一瞬止まる。
どうしたのだろうと思っていると、ニィナが私にグラスを持たせた。
「はい、先生ー、ルイスパリッシュで作られた百パーセント
白ブドウジュースー。」
「ま、今日くらいは大目にね…
いちおう騒ぎ過ぎないように目を光らせておく。」
「そういうこと…先生、よかったらそのジュース
お嬢さんたちに持っていってくれないかねぇ?」
"?。うん、わかった。"
もらったジュースを味わいながら三人のテーブルから離れる。
甘すぎないビターなジュースは舌に残ってた脂と
三人の違和感をさっぱりと流した。 - 78125/03/24(月) 21:45:50
離れていった先生を見送りながらニィナは呟く。
「バレたー?」
「いや、大丈夫だと思う。」
「ひやひやしたねぇ…
今日はダメって伝えてるから大丈夫だとは思うよぉ。」
「オレは肝が冷えっぱなしだったけど…
セイブルの時はリリが言いかけたし、ルイシアンのときはあなたがね。」
「えー、言う気は無かったよー。」
「なんにせよ、気づかれなくてよかったねぇ。
なにせ…ぼく達、ルイスパリッシュ生が……」
「「「お酒を造っていることにねぇ(な)(ねー)」」」
「ほんとに…リリはキャンティ(ワイン)って言いかけるし
布と暗闇で見えなかったけど、チャーチ下には蒸留器置いたままだから…」
「危機一髪だったねー。じっさいバレちゃったらどうするー?」
「全力でごまかす。」
「酵母舞ってるパン作りの横で
ブドウジュース仕込んでただけだから仕方ないねぇ。」
「ワイン以外にもいっぱい造ってたけどねー。」
リコはグラスを飲み干すと立ち上がった。
「会長、どこに?」
「ちょっと風に当たりにねぇ…」 - 79125/03/24(月) 21:47:01
「美味しい…」
「クシロ、こっちも美味しいよ。
前に会長さんが振る舞ってくれたスープ。」
"2人とも楽しんでる?"
私がホストではないけどね…
マナはいつもよりかは元気よく答える。
クシロはスープと返事どちらに反応すればいいのかあたふたしている。
"無理に返さなくて大丈夫だよ。"
「クシロ、ゆっくりでいいから。」
クシロは小さく頷くと、料理に舌鼓を打ち始めた。
彼女はずっと闇の中で一人きりだったと聞いている。
それがどんな感覚か私には分からないけど、今はこの暖かさを堪能して欲しい。
リコから渡されたジュースを2人に注ぐ。
三人で乾杯してから一息つくと、クシロが口を開いた。 - 80125/03/24(月) 21:48:35
「先生…?えっと、ありがとうございます。
信じてくれて…マナを。」
"礼には及ばないよ。生徒を信じるのが先生だからね。"
「せ、先生が信じてくれなかったら私もここにはいません…
クシロにも会えませんでした…だ、だから私からも改めて
し、信じてくれてありがとう…先生。」
"なら、私も君を信じなかったら、今こうして困っている生徒に会えなかった。
お互い様だね。"
お礼合戦になりそうなのを強引に終わらせる。
事実、彼女の話を聞かなかったらルイスパリッシュにも関わることが無かったのは事実だ。
私とマナの間に、どこか遠慮した空気が流れていると
スープを飲み干したクシロがおずおずと話しかけてきた。
「聞きたいことがあるの…先生に。」
"なんでも聞いて。"
「シャーレの先生って…なに?」
「えっ?」
"あっ。"
そうだ…クシロは私が来る前に失踪していたから
シャーレを、今のキヴォトスの状況を知らないんだ。
私とマナは、クシロに今のキヴォトスの話をすることにした。
ルイスパリッシュの喧騒をBGMに。 - 81125/03/24(月) 21:49:26
騒がしさも静まり、宴もたけなわといった頃、
私達の傍にやってきたイコは幾分か真剣な表情で
マナとクシロにあるものを差し出した。
「マナさん、クシロさん…こちらを受け取ってもらえませんか。
私とリコからのお礼の品です。」
イコが2人に差し出したのは、観光協会の生徒達が揃って袖に通している腕章だった。
「えっと…ど、どうして…これを?」
「先程も申した通り、お礼の品です。
どんな理由であれ、風化する寸前だったこの学園に
新たに芽吹くはずだった新芽が私達と共にしていた…
受け取るだけで構いませんが…歓迎しますよ、私たちは。」
言外に嬉しかったと含みを持たせてイコは語る。
既に無い学校、来るはずの無い新たな生徒。
観光協会…いや、ルイスパリッシュ統合学園の時間は
マナが来たときに再び動いたのかもしれない。
マナとクシロは、お互い目を合わせると
答えと言わんばかりに受け取った腕章を袖に通した。
「「よろしくお願いします!」」 - 82125/03/24(月) 21:50:23
固唾を飲んで見守っていた協会員達が喜び沸き立つが
全員という訳では無かった。
サヨコが水を差すようにマナとクシロに口を出す。
「その返事は嬉しい、だが…ここが危険なのは変わっていない。
それに…」
「歓迎したいけど―、心配なんだよねー
2人の事―。」
サヨコの歯切れの悪い物言いをニィナが横からフォローする。
何人かの協会員も同じ表情をしていることから、
まだ不確定な事実ばかりの現象…再びマナとクシロに
何かが迫った場合を危惧しての思いやりなのだろう。
"2人はどうしたいの。"
「最初の一歩にしたいの…
まだ、どれが私が選んだものか…よく分からないけど…」
「た…確かにここは…怖い場所です。
け、けど私が憧れた場所を…私が知った皆さんを…
風化させたくないって思ったんです。」
それに…とマナはクシロに一度目線を寄越すと再び前を向く。
「次は、私がクシロの願いを支えたいから…です。」 - 83125/03/24(月) 21:51:53
その目は、既に決めた人の目だった。
サヨコは大きくため息を吐くと
仕方ない…か。と観念したように呟くが
サヨコの目は、マナと同じ目をしていた。
「じゃあ、新たな協会員の歓迎の式をやろうかねぇ…」
話が一段落したのを見計らったように、
リコは両手に荷物を抱えて、私達の元に歩いてきた。
"リコ、その手にあるのは…"
「お嬢さんとお友達は、もともとルイスパリッシュに
進学しようとしていたそうだからねぇ。
だから、新入生に新入生だった者からの最初の贈り物…"献杯"だよぉ。」
リコはそういうと見やすいように両手に抱えた
緑色の瓶と真鍮とガラスで出来たゴブレットを持ち上げた。
そして、瓶とゴブレットをそのまま、サヨコとニィナに突きつける。 - 84125/03/24(月) 21:53:28
「えー、もしかして…」
「か、会長?」
「おやぁ?忘れたのかな、君たちもぼくらが献杯をしたのを。
さっき言ったよぉ…新入生だった者からの最初の贈り物…って。」
リコはこの場を借りて、後輩たちに本来ならするべきだった事…
廃校によって叶わなくなった入学式をサヨコたち2年生に贈ろうとしていた。
協会員の中で3年生と思われる声が、2年生を囃し立てる。
次第に2年生がおずおずと一歩前に出てくるとサヨコとニィナは
リコから瓶とゴブレットを受け取った。
「会長、しかと受け取りました。」
「うん、任された―。」
焚火から火を幾つも燭台に別け辺りは少し暗くなる。
忙しなく献杯の準備を進める2年生を見守りながら
私も何か手伝えないかとリコに聞いてみる。
「んー…なにもないねぇ。」
「えぇ、しいて言うなら先生のやるべきことは
最後まで見届けることです。
観光協会の顧問として…そして私達(ルイスパリッシュ)の先生として。」
"…そういうことなら、大人しく見守らせてもらうよ。"
マナとクシロを中央に座らせ、正面にゴブレットと瓶を持った
サヨコ、ニィナ、リリその背後と囲むように残りの協会員が待機していた。
いよいよ、献杯が始まる。 - 85125/03/24(月) 21:56:10
『汝、この地この門をくぐりし異邦の者…
新たなる隣人とならん者よ。その施しを受けるならば杯を…』
祝詞と共に、鈴と香炉が揺れ幾つもの蝋の明かりと一緒に
不安定で安心感のある小さな温かさのような空気が辺りを満たしていく。
ニィナとリリが、一歩前に出て杯を差し出す。
マナとクシロはゴブレットを受け取り、胸の前で構えた。
『我ら、枝分かれした樹木なれど吸い上げる水を同じとする同胞よ。
別たれたる異邦人、新たなる隣人よ、祝福を望み光を求め闇を嗤うのならば、血を…』
サヨコが一歩前に出て、2人のゴブレットに葡萄水が注がれる。
『光に靡き、闇を忌避する隣人よ。
朝に過信することなかれ、夜に蒙昧することなかれ…
光と闇を共にし隣人とするならば、同胞の血を拝領しなさい…』
祝詞が終わり、静粛が次の行動を促す。
マナとクシロは注がれた葡萄水を飲み干した。
『新たなる隣人よ…しかして、怖れを忘れるなかれ…』
最後に鈴が一度揺れて、重く澄んだ音が終わりを告げた。
「けほ…や、やっぱり…これ、渋いね。」
「うん……」
「クシロ?」
「いや……好きな味だよ、私は。」 - 86125/03/24(月) 21:56:47
宴も終わり、すっかり夜も更け月が沈みゆく駅舎の表で
2人の少女がベンチに隣り合って座っている。
「なんだか不思議だね。」
「うん。」
「私とクシロ、入学式をしてもらった。
私はもう、別な学校に行ってるのに。」
「優しい人達…迷惑かけたのにな、私…」
「これから返していこう、私も手伝うから…」
遠回りな言葉をお互い伝えながら、
船をこぎそうになる頭を持ち上げる。
マナの提案にクシロは…首を振った。 - 87125/03/24(月) 21:57:44
「駄目。」
「なんで?1人でやってみたい?」
「そうじゃないよ…マナ。」
「じゃあ……」
「気づいてるでしょ?気づかないふりしてる。」
その言葉に、マナの表情が沈んでいく。
「クシロ……またいなくなる…でしょ?」
「うん、私は夜から抜け出せていない。
あの宵闇に囚われているの…まだ。」
マナの声が震えていく。
「やだ…やっと…やっと会えたのに。
まだ話したいこと、いっしょにやりたい事もあるのに…」
「うん…私も…
まだ、マナと話していたい、いろんなことをやりたい。」
クシロはマナの袖に付いた腕章を指で掴む。 - 88125/03/24(月) 21:58:47
「だから…会いに行く、次は私から。
選んだこの場所を、この腕章を目印に…もう私は惑わない。
私だけの光が視えるから。」
「クシロ……うん、分かった。
待ってる…信じてる、会いに来る時を…。」
2人の新たな約束を象徴するように地平線から朝日が顔を出した。 - 89125/03/24(月) 22:00:02
"……これでよかった…のかな…"
「先生ともあろう人が、盗み見なんて感心しないねぇ。」
駅舎の物陰から、マナとクシロを見守っていた
先生の後ろからリコが顔を出す。
"それは、リコもでしょ?"
「おやぁ?、バレてたねぇ。」
お茶目な反応を取るリコに先生は一つ聞いてみた。
"リコは、どうして2人に献杯を?"
「あの時言った通りだよぉ。」
"嘘だよね?半分は。"
「……はぁ、敵わないねぇ。
そう、しいていうなら罪滅ぼし…だよぉ。」
少し伏し目がちに言った後、リコは苦笑した。 - 90125/03/24(月) 22:02:16
「ぼくがあの時、体験用の葡萄水を間違えたから
お嬢さんのお友達…クシロさんは闇に囚われた…
仮に戻ってこれても時間は帰ってこない。
だから、ぼくはマナさんとクシロさん、2人を繋ぎとめておけるようにしたかった…
それだけの、ぼくのエゴだよぉ…」
罪を告白するように本心を吐露したリコに先生はお礼をする。
"ありがとう、リコ。君が居場所を作ってくれなかったら、
2人はずっと離れ離れだったかもしれない"
"エゴでも結果論だとしても、リコは、ルイスパリッシュは2人を繋げたんだ。
私では出来なかったことだよ。"
「…本当に、嬉しいことを言ってくれる人だねぇ、先生は。」
2人は、お互い合わせていた目を外して
外のベンチに目線を移す。
「想いは、強く願うがあまりいつしか本質だけを残した呪いとなる…
けど、呪いはやがて…誰かを想う呪(まじない)になり
呪は、やがて祝福という願いになる…この学園の呪いが…いつか2人の祝福となるように…。」
先生とリコの視線の先、
1人分空いたベンチに眠っているマナを
ルイスパリッシュから恵む朝日が2人に祝福を落としていた。
ようこそ先生、呪われた地へ… 完 - 91125/03/24(月) 22:08:37
これにて、「ようこそ先生、呪われた地へ…」完結です。
およそ3か月、ブルアカ要素どこだろうな感ある
ほぼオリジナルのお話に付き合っていただきありがとうございました。
前スレで出したサイドストーリーですが
正直、燃え尽き気味なのと余所のスレやってるのもあって
投下できるかどうかは、申し訳ないですがあまり期待しないでもらいたいなと…。
改めて、4スレにも渡って見てくださって
ありがとうございました。 - 92二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 23:06:09
お疲れ様ですよ
いやぁ長い大冒険だった
怪異に密猟者にと色々ありましたね
良い物読ませて貰いました
ルイスパリッシュに幸あれ
少女達に幸あれ - 93二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 00:31:17
完結お疲れ様です!
クシロは完全に戻ってこられたわけじゃないみたいだけど、一応は助かった感じで良かったのかな?
ルイスパリッシュも一部とはいえ異形がいなくなったから復活に一歩前進して良かった - 94二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 09:29:42
完結の保守ッ
- 95二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 19:13:04
ルイスパリッシュ観光協会がシャーレ公認の部活になったから表立って活動できるようになったのはいいね!
- 96125/03/25(火) 21:01:50
生徒の飲酒仄めかす描写だったり
原因の解決には至らなかったりの結末など
叩かれるかなと思ったけど楽しんで貰えたみたいでよかった。
折角なので、ちょっとした裏話いくつか
74で出た、ルイスパリッシュの伝統的な曲は
下地にしたゲームのメインテーマ
Rise Up Dead Man | Hunt: Showdown Humming Theme
話の流れとか背景は所々アビドスを参考にしてたり
終わりかけの学校→終わった学校
問題の解決は可能→問題の解決は不可能
亡くなった3年→いなくなった1年
残った生徒が委員会を運営→集まった有志が委員会を運営
あとは、3年の在り方とか細々と考えてたけど
覚えてる範囲だとこんな感じ
- 97二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 00:05:53
裏話もいいね
- 98二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:35:32
主の話をもうちょっと聞きたいから保守
- 99125/03/26(水) 12:31:30
- 100二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 16:58:28
- 101125/03/26(水) 17:58:42
- 102二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:49:04
成る程。曲を聴いてみました。
サイレントヒルシリーズは履修していませんが
シンミリとしたしっとりとした曲ですね
リボルバー持ちの生徒が殆ど居ない事に関しては私も寂しさを覚えますね
ウェスタン系の学校でも実装されたなら、とは思います
- 103二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 01:11:36
このレスは削除されています
- 104寝坊して前スレに書き損ねた奴25/03/27(木) 09:26:22
- 105125/03/27(木) 12:35:12
- 106二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 21:38:10
実際読みが同じだと間違えやすい
- 107二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 21:59:16
何度読み返しても気付けないときは気付けないからねえ
- 108125/03/27(木) 22:45:56
- 109二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 08:33:13
ほ
- 110二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 16:48:35
うーん。改めて見るとどの怪異も不気味で恐ろしいね
- 111二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:14:01
- 112二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 09:06:26
このレスは削除されています
- 113二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:33:01
- 114125/03/29(土) 17:44:10
- 115二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 23:59:21
ターゲットは全部不気味な感じだね
スパイダーは人型じゃないから他と比べると異形な見た目だなぁ - 116二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 09:58:37
そっか、攻略Wikiが作られたのはその「大型アプデ」より前だったから…