【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界【のんびり進行】

  • 1◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 13:55:12

    襲来した異星人!

    侵略されるエネルギー資源!

    存亡の危機に晒されてなお人類は……

    未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!


    【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(各種ページへのリンクあり)】

    x.gd

    次スレは>>190踏んだ方が

  • 2◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 13:56:06

    【禁止事項】
    ・無敵ムーブ(戦闘でダメージを受けない、回避し続ける、など)
    ・必要性の認められない確定ロール
    ・相手PLが嫌がっていることを強要する行為(特にR-18関連はデリケートなところなので扱いには気を付けて、事前相談忘れずに)

    【世界観やパワーバランスを保つ上での禁止事項】
    ・版権設定の利用
    ・「地形を変えられる火力」を個人で設定し所有すること
    ・3勢力(K.I社、人自連、デスペラード)+インベイドよりも立場や規模が大きい勢力を設定すること
    ・なんでも高い水準で出来るキャラ、なんでも高い水準で出来る機体禁止(他の人の活躍機会を奪いかねないため)
    ・メタネタ禁止(「この世界は作り物だ~」や背後さんへの言及をキャラの目線で発言させるなど)

  • 3◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 13:56:39

    Q1:参加してぇ!けど事前のキャラ登録って必須なの?テンプレはある?
    A1:キャラシはあった方が色々スムーズだとは思うけど、無くても規約的なNGムーブさえしなけりゃ参加はOKだぜ!
    テンプレらしいテンプレは特に無い(めんどうくさかった)からテレグラフなりで各自好きな様に書きたいこと書いてくれ!
    ↑の初期設定集から飛んだ先にあるスレ主のキャラシからテンプレとして項目を引用しても大丈夫だぜ!

    Q2:キャラは1参加者につき何人まで?
    A2:何人でもOKだぜ!複数陣営あるし下手に制限設けたらスカスカになるのが目に見えてるから……好きな様に作ってくれ!

    Q3:コテハン(トリップ)は必須なの?
    A3:必須じゃないぜ!でもトリップが無いってことはなりすましや乗っ取りが出ても判別方法が無いってことでもあるから、自衛手段としてコテハンを持っておくのは無難だぜ!

    Q4:スレタイにR-18表記があるけどエロスレなの?
    A4:一般誌のエロ描写とか元ネタ一般作品のエロ同人好き? 俺は好きなの……
    エロメインじゃないけど「エロいことも割と自由に描写して良い」スレだから苦手な人がミスッて踏まない様に一応表記しているぜ!
    「猥談耐性はあるけど自キャラにエロルさすのはなぁ……」って人でもOK、「自分は露骨なエロやりたくないです」って言っておけば良いぜ!

    Q5:設定集に目通したけどなんか既視感ある設定ばっかりだな?
    A5:へへっ

  • 4◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 13:57:07

    【テレグラフ(設定やキャラシート、R-18な文章を書いたりにどうぞ)】

    x.gd

    【URL短縮用サイト(テレグラフのデフォルトURLだとあにまんのNGワードに引っ掛かってしまうのでこちらでURL短縮してから投稿してください)】

    x.gd
  • 5レイナード◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 13:58:24

    (※OPシチュエーション 自由な形で参加どうぞ >>60到達かリアルタイムで2日経過したら〆ロールを投下し終了します)


    【夕暮れの荒野にはけたたましい警報音が鳴り響いている】

    【ここはクロノス・インダストリーの保有する「コア鉱石」の採掘基地だ、地層が剥き出しの岩盤に、採掘機器はドリルを剥き出しにしたまま突き立てられていた】

    【非戦闘員と作業用のロボットは、慌ただしく渓谷の向こうに逃げ出していく】


    「分かっているな、これは火急の事態だ!演習ではない!

     総員、即時戦闘配置、渓谷への侵入を許せばここの鉱物資源は全て奴らの餌に成り果てると思え!」


    【カリカリと苛立った神経質な怒鳴り声がオープン回線で響き渡る】

    【声の主は、渓谷の入口にて濃紺色のBFに搭乗したパイロットの様だった、カスタムが施された機体、どうやら指揮階級の人間だ】


    「……火事場泥棒の気配もあるな、人自連か、デスペラード共か……いや、いや、不幸中の幸いと呼ぶべきだな。

     この際だ、戦力は多い方が良い、もしも邪魔をするならその時だ」


    【索敵範囲に混ざるK.I社の機体とは異なる熱源に男は小さく舌打ちをしながら、己を戒める様に頭を振って、風景を映し出す正面モニターに視線をやった】

    【荒野の果てに砂煙が見える、それは、この惑星の人々が憎むべき共通の怨敵である】

    【その姿には同種の生命体らしき統一感が無い、先頭を走る者は、まるで豹の様な毛皮を被った生物的な外見をしていたり、全身に棘を生やした球状であったり、中団には硬く発達した外殻を纏う金属製のムカデじみた中型の個体などが混じる】

    【不気味で、不愉快な、人類の仇、宇宙より来た侵略者────────】


    「迎撃用意!目標、外性生物『インベイド』群勢!!掃射ァ、開始ィ!!!!」


    【────────合図と共に開戦の轟音が弾ける、渓谷に築かれた基地に並ぶ砲台は次々と、迫り来る異星生物の群れを駆逐するべく火を噴いた】

  • 6◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 14:05:25

    (※人来る前に落ちない様保守)

  • 7◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 14:05:59

    (※保守)

  • 8◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 14:06:26

    (※なんか掲示板のサーバー不調っぽいっすね?)

  • 9◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 14:06:38

    (※タイミング)

  • 10◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 14:06:52

    (※悪かったかな……?)

  • 11◆YouQPMj2Fw25/03/15(土) 17:36:26

    (いつか参加したいので顔出し兼早めの保守)

  • 12◆YouQPMj2Fw25/03/15(土) 17:46:12

    「あぁ、やってるねぇ……」

    【コア鉱石の採掘場が襲われているのを遠くから眺めている暗い深緑色の機体のコックピット内で一人の女性がコーヒーを飲みながら回線を弄っている。】

    『…… 総員、即時戦闘配置、渓谷へ……の餌に成り果て……』
    「おっ、ちゃんと迎撃するんだね。さて、私も雇い主様のために頑張るかっと……」

    【オープン回線でカリカリと苛立った神経質な怒鳴り声を聞くとそろそろ出番かと、コーヒーを飲み干して機体を動かし始める。迎撃されている方向を避けて採掘場へと向かおうとするインベイドたちへと向けて】

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 18:27:10

    【進軍を続けるインベイド達の後方にて、周辺のインベイドとは何やら様子の異なるインベイドが固まっている】

    【円柱状の胴体に、カニのような四本の脚。その胴体の真上に生えた、二股に分かれた巨大な角のような器官と、そこに付着している謎の結晶体。大きさは並程度な中型のインベイドだ】

    【その中型のインベイドに囲まれ、無数の触手状の脚をうねらせて移動している大型のインベイド。一見タコのようにも見えるフォルムに、余りにも不自然な巨大砲身が生えている】

    【大型のインベイドが急に立ち止まると、それに続いて中型のインベイドも行進を止める】
    【停止した中型達が、震えながらバチバチと角の間での放電を開始する。大型も砲身の仰角を上げながら頭部……胴体?を膨らませ、そこに空いた無数の穴を露わにする。中型が発電したエネルギーが、大型に空いた穴から次々と吸い込まれていき】

    【次の瞬間、音を置き去りにして一筋の光が空を切り裂いた】

    【『装填手(ローダー)級』、並びに『投射機(カタパルト)級』のインベイドによる対空/対地砲撃。インベイドの群れへ放たれた砲弾やミサイル、そして地上に点在する砲台などを吹き飛ばしながら、次々と超音速でプラズマ弾が放たれる!】

  • 14レイナード◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 18:52:13

    【渓谷に立ち並ぶ砲台は、敵の進軍をいち早く察していたこともあり十全な働きをしているが、それでも採掘基地の防衛設備には限度があった】
    【抵抗の要となるのはたまたま駐留していたBF部隊である、K.I社の量産機『ソルジャー』シリーズは3~4機で編成される小隊を組み、スラスターによる砂塵を蹴立てながら戦線を押し上げていく】
    【小隊の数は10、BFの機数にしておよそ40機前後、神経質な声をした指揮官クラスのカスタム機体はその最前線に居た】

    『高熱源反応!!大型インベイドによる砲撃、来ます!!少佐!!』
    「……莫迦げた生態め!総員回避運動!!」

    【およそ生物が持って良い機能ではないプラズマ砲の光が遠くに見えた、男の怒声と同時、放たれた光線は避けることも出来ない固定砲台や回避の遅れた練度の低いBFを吹き飛ばす】
    【爆炎と轟音、煙の中を突き破り、濃紺色のスレイガン・カスタムは肩部のリニアキャノンを前方へと向けた】
    【発砲、回転による貫通力を加えられた鋼鉄の弾丸はインベイドの群れの前線を貫き吹き飛ばす】

    「野次馬共め、首を突っ込むなら早く突っ込んで来い!モタモタしている間に、俺の寿命は縮むんだぞ!!」

    【センサーに引っ掛かる、自分や、自分の率いる部隊とは異なる何者かの反応】
    【敵であるのか、味方であるのか、どちらにせよ“野次馬”だと悪態を吐きながら、飛び掛かって来た獣型のインベイドをビームサーベルの軌跡が裂いた】

  • 15◆YouQPMj2Fw25/03/15(土) 18:58:49

    「あら、あっちの方が美味しそう……」

    【近くの獣型インベイドを振動ナイフで切り裂き、それでもと突進してきたインベイドと組み合えば掌部ビームキャノンでその頭を貫き、自分がいる方向とは別の方向を狙った大型インベイドを見て目標を変える。背中のブースターを噴射させ、その大型へと接近する。】

    「大きいだけなのは好みじゃないけれど、アレならいいかも……」

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 19:16:22

    【投射機級と装填手級は、それぞれ共に近中距離での自衛手段を持たない。遠距離への砲撃以外は行えず、接近されると自分自身も巻き込んでしまう都合上至近距離で砲撃を行う事も出来ない】

    【それ故に、その他のインベイド達が護衛として待機している】

    【全身が刃物で形成された蟻のような姿の小型インベイド……『突撃兵(ナイファー)級』が、猛スピードで地面を這い回りながら装甲を斬り裂こうと全身の刃を振るう。高い攻撃能力に加えて機敏性と数も揃えており、小ささ故に乱戦になると脅威度が跳ね上がる】

    【その後方から、巨大な立方体のような姿の大型インベイドがゆっくりと旋回しつつ、中央に開いた穴から高出力のビームを放つ。『重装兵(ジャガーノート)級』、ビームの射出口を除いた全てを分厚い装甲で覆っており、未知の手段で地表を浮遊しながら移動している】

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 19:17:22

    【バディが戦場の片隅で残骸を漁る、インペイドもバディも関係なく売れるものを機体にくくり付ける】
    「…あ。」急に視界が明るくなり、大きな衝撃が奔る
    【作業用に気休め程度の装甲を付けただけの機体は攻撃が掠めるだけでもガタが来る】
    「いっけね、」
    警告音で一杯のコクピットでガシャガシャと操縦系を弄る、
    幸い駆動系はまだ動く
    「うし、もってくれよ」
    取りこぼした残骸をヒョイと拾いあげ、這々の体でその場から逃げ出す

  • 18エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/15(土) 20:41:32

    >>14

    【激戦地と化した採掘場。その上空に銀色に輝く一筋の光が飛来する。音すら置き去りにする勢いで飛来した明らかな専用機とわかるBFから、レイナードに向かって通信が入る】


    「やぁ、レイナード・ハルト少佐。野次馬ではないが、首を突っ込みにきたよ」


    【軽薄な調子を隠さない陽気な、だがどこか平坦な男の声。K.I社が誇る工学事業部の敏腕部長にして、どこまでも己の好奇心を満たすために行動する優秀な問題児。エイダン・リーその人である】


     「ざっと見た感じそこそこ押されてるねえ。いつもの没個性的な蟲の群れに加えて、ローダーにカタパルトが7体ほど。一個中隊ってところかな?」


    【淡々と専用機体に搭載された特注のカメラから提供される敵側の情報を述べながら、機体左腕からレーザーを発射し、今にも逃げ遅れたBFたち目掛けて放たれようとしたプラズマ弾に命中させる。瞬間、光の砲弾は散弾と化して周りのインベイドを爆散させた】


     「それじゃあ、君と君の部下の寿命を明日まで保たせるお手伝いをしてあげるから、データとサンプル採取のお手伝い、よろしくね」


    【そう一方的に言い伝えると、注射針を思わせる銀色の機体は通信を保たせたまま、また一筋の光を描いてインベイドの群れに向かっていった】

  • 19レイナード◆PPyRfvMZl625/03/15(土) 21:23:34

    「前線に首を突っ込む技術屋が、野次馬じゃなければ何だと言う気だエイダン部長」

    【回線に割り込んだ聞き馴染みのある声にレイナードは変わらず悪態を交えながら応答する、戦線を掻き乱す独断専行の多いかの工学事業部長を、規律を重んじる彼はあまり良く思ってはいなかった】
    【しかし、それが戦力になる状況であれば神経質な嫌味はそう長くは続かない、突撃兵級の小型インベイドの金属装甲をサーベルで切り裂き、濃紺の機体色に返り血を弾けさせながら】

    「お前の機体の機動力なら空中を突破出来るな!
     あの投射機級(デカブツ)を囲っている取り巻きを先んじて片付けろ!
     エネルギーの供給さえ止まれば、ご立派な砲台を抱えていようがただの木偶の坊だ!」

    【馬鹿げた砲撃はこちらの隊列を崩す、いつまでもそれではたまったものではない】
    【敵中を強引に突破出来る銀色のBF、その機動性は本丸を直接討つのに随分と役に立つだろう】

    「各員隊列を維持!砲撃に目視で対応出来る者のみが前線に回れ、そうでない者は距離を保ち援護射!無駄死にはするな!
     ……データはくれてやる、精々貢献して帰るんだな問題児(エイダン)!」

  • 20ミスティア◆YouQPMj2Fw25/03/15(土) 22:00:40

    【ブースターとスラスターを吹かしながら、大型のインベイドに接近していく。
    後ろからビームを放つ大型を避けて迫りくる小型インベイドを同士討ちさせる。】

    「アレは硬そうねぇ……あっちは向こうに任せて、プラズマ弾を放ってる方を仕留めてあげましょ」

  • 21エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/15(土) 22:10:55

    >>19

     「これでも僕はちゃんとしたパイロットなんだけどねえ。相変わらず小言が多いなあ」

     【尖ったトーンの苦言をいつものように平然と聞き流し、上空からビームライフルを傾けて一部のBF隊の動きを阻害しようとするインベイドの群れを的確に薙ぎ払う】


     「ああ、もちろんだよ、Sir. 僕はそのために来たんだ。いつも通りにね」

     【背後に回した2台のブラスターの姿勢を変更し、ただでさえ高い移動速度を更に上昇させる。そして道中でひっきりなしに群れている突撃兵級や重装兵級を掌部に搭載されたビーム砲で轢き潰し、投射機級の周りは瞬く間に草一つ無い荒野と化した】


     「よーし、どんどん行こうか。さっさと終わらせて解析作業に移らないと、上の人から怒られちゃうからね」

     【専用のカメラアイで次の整地場所を割り出しながらの軽い宣言が通信機から漏れ聞こえる。

     次の瞬間、耳鳴りともとれる発射音とともに銀色のBFはより細い線を描きながら、インベイドの群れに覆われた硬い地面を露出させていった】

  • 22アリソン◆PPyRfvMZl625/03/16(日) 12:29:55

    【紅い航跡は低空を切る、子供の舐める飴玉めいた艶々とした赤色の機体塗装は、地面を這い回るムカデ型インベイドの甲殻を裂いて耳障りな奇声を響かせた】
    【眼前の地面を切り開いた上空からの光を、宙返りと反転を繰り返して躱し、異星の軍勢その渦中を突き進む】
    【鼻先が焦がされる様な距離の火線、それでも一切速度を緩めることはなく】
    【内臓が縮み上がる程の強烈なGを身に受けながら、パイロットである女は秘匿性などまるで考えていない、戦場に響き渡るオープン回線で怒声を響かせた】

    「あっっっっっっぶねぇなぁぁぁクロノス・インダストリー!!
     お行儀の良い連携はそっちの得意分野だろうが、そのクセして敵味方の区別もつけらんねぇのかぁ!?」

    【それは決して、K.I社の機体ではない、本来であれば相容れない立場にある筈の機影には『人自連』の型式番号が刻み込まれている】
    【傭兵、アリソン・キャラドール、乗機の名はキャンディボールと言う】

    「クソインベイドが相手だからって折角手伝ってやってんだろうがぁ!邪魔すんならそっちも纏めて片してやるぞ!!」

  • 23エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/16(日) 13:34:35

    >>22

    「おおっと、これは失礼。まさか『我が社の管轄で人類自由連盟の職員が働いている』なんて報告は受けてなかったものでね」


    【がなりの混じった強烈な怒声。その怒りをもたらした張本人であるエイダンは、特に気負う様子もなく薄っぺらい謝罪を返す】

    【そのまま (ある程度一掃したと判断したのか) 掌部に備えられたビーム砲をしまうと、次は背部に背負ったビームライフルで孤立した発射級を狙撃していく】


     「一応、BFは全て射程範囲から外したつもりだったんだけれど。もしかして、君の大事なキャンディを溶かしてしまったかな?だとしたら申し訳ない。お詫びに後で修復しようか」


    【冗談七割、本気三割の心情を薄ら込めた提案をしつつ、眼下を滑走するキャンディ・ボールにしゃぶりつこうとする突撃兵級たちを太さを細め、出力を上げたビーム砲で的確に仕留めていく】

    【焼けこげたグロテスクな内臓を露出し、左右に分たれた突撃兵級たちは次の瞬間爆発四散。前へ進もうとする他のインベイドの視界を血肉で覆い、時には甲羅で撃ち抜いて、簡易的な地獄絵図を作り出した】


     「どうだろう、少佐。少し滑りやすいかもしれないが、通りのいい道ができたよ。Ms.キャラドールについていけば、容易に本丸まで辿り着けそうじゃないかい?」


    【そう提案するエイダンの言葉通り、キャンディ・ボールが通ったルート上には (エイダンの整地ビームも相まって) ピクピクと微細に動くことしかできない瀕死のインベイドが織り込まれたレッドカーペットが敷いてあった】

  • 24レイナード◆PPyRfvMZl625/03/16(日) 22:54:03

    【戦いが始まった頃に比べて、荒野を突き進むインベイドの群は随分とその数を減らしていた】
    【砲台を焼かれた採掘基地からの援護射撃は弱まっていたが、それでも十分に戦線を維持できる程に、無論、味方にも殉職者は出しながらではある】

    「縦陣に陣替え、敵中を突破する!!続け!!」

    【レイナードの発声はK.I社の相互通信システムにより後方で抵抗を続けていた彼の部隊へと行き渡る】
    【十全な訓練を積んだ兵士達は、血のカーペットが敷かれた戦端の穴を突き崩す様に、隊列を縦に並んだ陣へと替えて滑走する】

  • 25アリソン◆PPyRfvMZl625/03/16(日) 22:54:28

    「よく口の回る野郎だなぁ!?趣味の悪い改造されそうだ、丁重にお断りだね!!!」

    【急停止、急加速、近付くインベイドを粒子タンクに直接ケーブルで繋がれたサーベルは次々に切り裂いて、その屍を蹴り飛ばしてまた加速する】
    【赤いラインを伸ばしながらのアクロバット飛行、指先が操縦桿を忙しなく弾く】

    「ウネウネウネウネと……気色悪い脚、切り離してやるよ!!」

    【やがて、機体はインベイド群の中心に座していた投射機級の眼前まで迫る、翻した光剣をその触手状の脚へと突き立てて】
    【ヴヴヴヴヴヴヴ────────、と、焼け焦げる異音を放ちながら、融かし切り始めた】

  • 26二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:04:07

    このレスは削除されています

  • 27エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/17(月) 07:31:00

     「そうかい、残念だ。入り用になったら、ぜひ声をかけてくれ。期待以上の仕事をこなすのは得意だからね」

    【断られることは予想していたため、エイダンは欠片も態度を崩さずに返事をする】

    【その間も彼のビームライフルやビーム砲は地上で駆ける兵士達に飛び掛からんとする突撃兵級の頭を打ち抜き、遠方から爆撃せんとする投射機級をぶち抜いていた】

     「どうやら、Ms.キャラドールが解体している投射機級が今回の頭らしい。僕たちは彼女の作業を支援したほうが良さそうだね」

    【カメラアイ『Microscope』が戦場の全体を解析/分析によって判明した情報を通信回線に乗せて提供する】
    【それを証明するように、ただでさえひっきりなしに蠢いていたインベイドたちは、さらに勢いを増して地上のBFたちに迫らんとしていた】

  • 28◆PPyRfvMZl625/03/17(月) 09:36:00

    >>5

    (※OPシチュは一日延長し03/18の夜頃に〆ロールを投下いたします)

  • 29マルタ◆KPwoT407kA25/03/17(月) 19:24:45

    …ゲ、スラスターの出力がもう30%低下!?ウソでしょ吹かし続けただけでこーなるの!?
    【コックピットシート内で機体の不調をぼやきながら、ビームサーベルで小型インベイドを一体一体的確に処理する機影が一つ】
    連続で飛ばし続けるんじゃなく、断続的に吹かしてアフターバーナーで推力を維持して…あ
    これ、そーゆーこと…かっ!
    【白い機体の腰部から一対のワイヤーアンカーが射出される。その進路を妨害しようとする小型はアンカーから発生する電磁の力場に阻まれ、パイロットの思惑通り投射機級の脚の一つに突き刺さる】
    こうやって近づけば温存でき…いいいっ!!!
    【ワイヤーを巻き取り一気に急接近を試みるが、道中で触手が暴れ、その動きがワイヤーを伝播して機体を揺らす】
    なるほど…整備士さんがじゃじゃ馬って称するワケだ。色々な所が普通のBFと違う…だからこそ

    感覚派のあたしには使いやすい!!!
    【衝撃で内部の振動が致命的になる前にワイヤーをサーベルで切断し、投射機級に一気に距離を詰める】
    大将首に一矢報いて!単位取って!無事進級する!だからあたしはここに来た!!
    【主装備のマルチビームライフルが火を吹き、投射機級の表皮へと光弾が着弾し始める】

  • 30アカネ◆fDey8JUvvk25/03/17(月) 19:27:55

    謝る暇があったら、か……

    【荒野を扁平な装甲車両、いや異形のBFが亡骸を履帯で踏み越え走行する】


    >>27

    「情報提供に感謝します。」

    【女性は短く丁寧に礼の言葉を述べる。このような時代になっても礼を失しないのは一種の意地であるようにも思えた。】

    焼夷榴弾!

    【走行しながら胴体部だけがターレットとして旋回し、120mm砲を地上のBFたちに迫るインベイドに向け】

    ってー!

    【放たれた砲弾は炸裂するとインベイドを火炎に飲み込む】

    次弾!ってー!

    【さらにもう一撃】

  • 31エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/17(月) 20:14:52

    >>29

    >>30


     「どういましまして、Ms. 有効に使っておくれ。しかし……ああ、WOW!素晴らしい!!我が社じゃデータ越しでしかお目にかかれないようなBFが盛りだくさんだ!!!」


    【オープン回線を通じて伝えられた謝辞に返事をしながら、エイダンは黒々とした目に好奇心由来の光を爛々と灯して新たに参入したBFたちを見つめた】


     「あの有機的な機体構成は……そうか『ワーグナー』だな!?ミカエラ、君は君の金の卵を無事に孵すことができたんだな。心から称賛しよう!!そして全く悔しいよ!!」


    【周囲に火柱とインベイド産の肉塊が舞い散る中で、親玉である発射機級にくらいつかんとする白い機体の姿に、エイダンは心からの祝福と悔恨が入り混じった叫び声をあげる】

    【その宛先は、面白い発想をする同業者として目をかけていた、かつての部下だ】


     「今日という日を迎えたことを喜ばなくてはならないね!言わずとしれたキャンディ・ボール、『ワーグナー』の後継、そして滅多にお目にかかれないレア機体『コメット』!!これらが一堂に介して動いてる様を見られるなんて夢のようだ!!」


    【白い肌を紅潮させ、平時は軽薄な台詞しか発さない口から、ありったけの熱意と歓喜を込めた言葉を朗々と謳いあげる】

    【そして彼の専用機である『Syringe's』も、主人の高まる興奮に釣られるようにして、より素早く、的確にインベイド達を殲滅しにかかった】

  • 32二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 21:25:36

    このレスは削除されています

  • 33マルタ◆KPwoT407kA25/03/17(月) 21:31:56

    >>32

    (※言及するの忘れてた…!この子今回が初任務の想定です。)

  • 34アカネ◆fDey8JUvvk25/03/17(月) 21:35:41

    >>33

    【メタ:失礼しました、発言取り下げておきます】

  • 35ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/17(月) 22:43:40

    『あーあー、こちらBESTIA。まもなく救援のお届けに参ります』
    【気の抜けるような女性の声が、広域回線で響く。救援という言葉を肯定するように、周囲BFのレーダーには高速で接近する反応が追加されるだろう】

    『お待たせしました、ご注文のBFいっちょー』
    【宅配サービスのようなふざけたセリフ。しかし着地と同時に、ライフルでの射撃を開始してインベイドを撃ち抜いていく仕事ぶりにおふざけはなさそうだ】

  • 36ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/17(月) 22:56:31

    【採掘場の外周から戦場を偵察、戦火が移動するののを確認してBFのコクピットに入る】

     「よーしよしこれで道が出来たな、ここ突っ切れば目的地はすぐそこだ、ちょっと近道させてもらいますよっと」

    【コンテナ側面に掛けていたビームカービンを構えて採掘場に侵入、道中の小型インベイドを踏み潰しながら横断を試みる】

  • 37二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:05:22

    【地面を捲り上げるようにしてムカデめいた巨躯のインベイドが猛進する───全長約10m、ビル四階分にも匹敵する質量は紛れもなく大型に分類される個体である】

    【大小含めて計72個にも及ぶ真鍮の如き光沢を放つ無機質な関節部は周囲のコア粒子を“回収”する捕食器官であると同時に“推進器官”でもある】


    『──────』

    【最後尾部の関節がコア粒子を帯びて爆裂して巨躯を前へ押し出す、その加速によって次の関節が衝突して再びコア粒子が燃焼して加速、また次の関節が推進作用を連鎖させ───インベイト自らが槍か杭のように直進する。加速が一巡する頃には軌道上のコア粒子を回収し終え、また最後尾部からの加速が可能になっている】

    【脊髄と同一化した七つの大関節、脚を構成する五十の小関節、そして“裂断機構”である頭部の二つの牙関節とそれを補助する追撃関節】

    【空気抵抗を真正面から撃ち破る為の堅牢な装甲が軌道上に存在していたK.I社の量産機『ソルジャー』を一機粉砕して、しかしその質量を破壊するに足る分の運動エネルギーが喪われて減速する。
    仲間がその命を犠牲にして食い止めたインベイトを屠ろうと量産機が巨躯に群がり、】


    『─────』

    【グシャリ、と大関節に匹敵する巨大さの牙関節が駆動して二機纏めて“裂断”する。一個小隊を瞬時に殲滅して、インベイドは瞬時に超音速まで加速して採掘基地へと突貫する】

    【『強襲-アサルト-級』。極めて高い機動力と攻撃力を特徴とする、インベイドの遊撃個体である】

  • 38レイナード◆PPyRfvMZl625/03/17(月) 23:46:44

    【敵勢の進軍速度は幾許も弱まり、残された大物である投射機級の解体も進む、戦況は間違いなく優勢であった】
    【指令を飛ばし続けていたレイナードにも、コックピット内でシャツのネクタイを緩め程度の精神的余裕が生まれ始め】
    【いよいよ殲滅戦、反転攻勢────────────そう、檄を飛ばそうとしていた時だ】

    「何ッ!?」

    【戦場を採掘基地へと向けて猛進する大型インベイドの姿が、突如としてセンサー内に映し出された】
    【鳴り響くアラートは巨体の掻き分けた砂塵が嵐のようにこちらへ向かってくることも示し、レイナードは咄嗟に脚部のスラスターを全開に駆動させ】
    【跳躍、砂煙を超えて肉眼で視認する】

    (莫迦な、あの巨体をどうして見過ごした……!
     ステルス機能!?いや、違う、群れとは別に地中を移動して来たのか!)

    【触れるものを片端から割り砕く牙の機構は、この荒野の地中に沈む岩盤をも砕くのに苦労しないだろう、地表の軍勢に気を取られて地中の存在を失念していたのは失策だ】
    【けれど己の不手際を後悔する暇が与えられている訳も無い、汗ばんだ額に絡む前髪を苛々と掻き上げながら無線通信へと怒鳴る】

    「……ッ、犬死しろと命じた憶えは無いぞ馬鹿共め!距離を取り火砲応戦!座学からやり直せ!!
     基地管制!前線の戦況は落ち着いている、接近する大型の足止めに注力!直接狙うな、進軍経路となる地面を削れ!」

  • 39アリソン◆PPyRfvMZl625/03/18(火) 00:22:10

    「あーあー賑やかになって来やがった!こっちは一応片付きそうだが……!」

    【理外の巨体を支える為の触手脚を幾本も失い、四方からの火線を浴び続けた投射機級はついに抵抗らしい抵抗を見せなくなるだろう、それが率いる群勢の侵略は速度を緩め、前線に関わった者達にも後方の緊急事態に目線を配る隙が与えられる】
    【触手を斬り払い、その脇を擦り抜けながら緩やかに速度を落とし着地するキャンディボール、その搭乗者であるアリソンもそうだった】

    【けれどオープン回線を一時的に切断し、外部に声が漏れぬ様にした彼女の表情にはあまり余裕というものは無い】

    「ゴホッ、ゴホッ……!こっちはそろそろタイムリミットなんだが……!」

    【えずく様に咳込めば、手の甲には小さな赤い唾が飛ぶ、機械の腕はオイルを差せばまだ動くが、身体の中身の方はあまり無茶が出来なかった】
    【他の者に任せる以外無いだろう、幸いなことに、戦場には幾人もの腕利きのBFが揃い始めているのだ】

  • 40マルタ◆KPwoT407kA25/03/18(火) 00:48:41

    大物がもう一匹!?
    【機体の調子に気を配りつつ戦場を駆け回っていた最中の出来事。強襲級…話には聞いた事があったがまさか初任務で鉢合わせる事となるとは】
    【ブースターによる加速とワイヤーと岩盤を駆使した移動で件の怪物の予想進路へと向かっていく】
    『ちょい新入り、その位置取り結構マズめだよ?あのデッかい牙についてはデータが足りてないもんでさ、相対したらその機体でも無事で済むかどうかは…その状態だとなんとも言えないかなぁ』
    …四の五の言ってられる場合じゃないんですよ…
    『ん?なして?』
    あたしの!!!!!進級が!!!!!この作戦に!!!!!かかってるんですよ!!!!!
    【元よりこのような窮地を乗り切れずして何がBFパイロットか。何が最新鋭機か…怖気付いて死ぬくらいなら勇敢に死んでやる、いやそもそも死にたくはない】
    【マルタの思考回路は酷く単純なものだった】
    スラスター出力60%、電磁シールドは…問題なし!
    乗り切ってやる…いや、乗り切る!
    【強襲級の正面目掛けて、今出せる最大出力でスラスターを吹かす。電磁シールドもフル稼働、そしてマルチビームライフルをビームランスモードに切り替える…ライフルの先端に円錐状のビームの力場が展開される】
    貫けぇぇぇぇぇぇーーーッ!!!!!

  • 41ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/18(火) 03:14:47

    「はぁ…」


    【諦観と困惑を含んだため息が口から漏れる。今回の依頼は護衛だ。クライアントの意向は採掘場の被害減少であり、それは即ちあのデカいインベイド─強襲型を無視できない事を意味する。しかしあんなのはブリーフィングでは聞いていない、イレギュラーな自体だ】


    (追加報酬、出るかな…)


    【そう考えていた時、“閃光”が見えた】


    >>40

    【死にたいのか、と思うような正面突撃。だがこれを利用しない手はない】

    【スラスターを吹かし、自身もまた強襲型の進路へ向かう。虎の子はまだ切らない、そもそも確実に決まる時以外には使えないジョーカーだ】


    『露払いする』


    【簡潔に機体名〈ロスヴァイセ〉へ向けた通信を行って、狙うのは強襲型の正面…ではなく、そこを陣取る障害を裂断するための牙関節と追撃関節だ。これがある限り強襲型の周囲がBFぶっ潰しゾーンなのは明確、ならばそれを誰かが弾いてやれば、もう一人は強襲型の力比べに持ち込めるはず】

  • 42アカネ◆fDey8JUvvk25/03/18(火) 07:15:32

    >>38

    速い……!

    【後方で砲撃支援を行っていたアカネは接近する大型に気づきコメットのスラスタからオレンジ色の炎を吹き出し少しでも右側面に回り込もうとする】

    【だが相手の速度が速い。完全に回り込めるだけの時間はない】

    【そう判断した次に弾種インジケータを確認】

    【直射用のAPFSDS装填済を示している】

    !!

    【即座にアサルト級から見て右前方40度辺りの位置から砲撃した】

    【APFSDSに避弾経始は通用しない】

    【装甲が抜けるとも思えなかったが、衝撃は伝わるはずだとアカネは考えた】

  • 43エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/18(火) 07:37:44

     「……!あの孤独なシルエットは、強襲型か。久しぶりに見たなぁ。相変わらず愉快な造形だ」
     (抜かった。過去の戦場データのことを考えれば、アイツがいることも簡単に察せたろうに。一度興味を惹かれると他を考えられないのは僕の悪癖だな)

    【土中から石と土埃をかち上げて噴出し、周りの一般的なBFを尽く断ち切る大ムカデ。
    この大規模な群体なら居てもおかしくはない、否、その確率の方が高い事実を己が見落としていたことに内心歯がみする】

     「的が多くて助かるね。……あー、強襲型の周囲にいるBFは全て退避するように!多分もうしてると思うけど。一応ね」

    【が、そこは一丁前のBFパイロット。内心の悔しさなど切り分けて、澱みない手つきで腰部に携帯されたポッド。そこに格納された多弾道ミサイルを、強襲型が大百足である所以である、大小含んだ全ての関節部へ撃ち込んだ】

  • 44二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:50:52

    >>38>>40>>41>>42>>43

    【脚部を構成する小関節が次々に火を噴いて巨躯を強引に“推進”する───超音速機動を継続しながらも、小型の“推進器官”によって小回りが効く。殺到する砲撃の直撃を巧みに避けながら直進する。

    例え地面を削られたとしても、強襲型のインベイドは一種のジェット機構だ。構わず大気中を翔べる】


    【決してノーダメージではない。超音速で衝突する衝撃にすら耐え切れる装甲こそ有しているが、関節を維持する上で脆弱な部位も当然発生する。事実として、巨躯は既に歪みつつある】



    『──────!!!!』


    【だが微塵もその貪欲さ衰えさせずに、ムカデの姿をした侵略者が咆哮する。

    牙関節は大関節にも匹敵する“推進器官”だ。BFすら正面から“裂断”する威力の攻撃を半径3m以内に一瞬で叩き付け、そして追撃関節によって十三回の追加攻撃を行う】


    【その応用。十三の追撃関節の内の五つを攻撃執行前に炸裂させる事によって、巨躯の顎門が一時的に宙に浮く───明らかに高威力のビームランスに真正面から対抗するなぞ、非合理的だ。回避してからの実体攻撃で破壊すれば良いと鋼の蟲が蠢き、】



    『─────』


    【牙関節と迫撃関節が破壊される。第一の“必殺”が封じられた。強襲-アサルト-型には、もう攻撃手段は残っていない】


    【本当にそうだろうか?】


    『───────ッッッ!!!!!!』


    【七つの大関節、五十の小関節に“回収”されたコア粒子が一斉に燃焼し始める。まだ堅牢な甲殻装甲に防御された巨躯は残存している。抵抗を諦めるにはまだ疾きに過ぎる】


    【瞬間的に、極超音速へと至る突撃。そして五十回連続する追撃。BFではなく採掘基地の防御用設備を仮想敵とする規模の特攻が執行準備に入り、】


    【APFSDSの砲撃がその突撃を一瞬遅らせ、その隙に関節に叩き込まれた多弾道ミサイルの光熱がコア粒子の挙動を乱して妨害する。

    第二の“必殺”を阻まれた強襲-アサルト-型は為す術もなくビームランスに穿たれ、杭撃ち機-パイルバンカー-と悪名高いインベイドは初任務のBF乗りの手でトドメを刺された】

  • 45マルタ◆KPwoT407kA25/03/18(火) 10:40:59

    …………っはあっ!い…生きてる…!

    【ライフルを持つ右腕部を中心に煙を上げる白い機体が片膝をついて着地する。突撃の道中、何度も「あ、これ死んだ」と思わせる場面はあったが…どうやら運命の神様はマルタに微笑んでくれたらしい】

    っへへ…どーだ…やってやったぞ…!

    『ロスヴァイセ、ダメージ許容量を超過しています。直ちに帰投してください』

    了解ぃ…あ、その前に

    【データ収集用の僚機であるARATAME改造機が2機、ロスヴァイセの周囲に集まり撤退の補佐を始める。神経接続が齎すダメージフィードバックによってしばらく右腕を上手く動かせる自信の無いマルタはオペレーターの指示に従い撤退ルートへ向けて飛び始める】

    >>41>>42>>43

    《ええっと…援護ありがとうございました。あたしだけなら多分やられてました。えへへ…》

    【オープン回線で突撃を補佐してくれたBFに感謝の言葉を述べ、初任務の少女は戦線を退いていく】

  • 46エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/18(火) 11:48:32

    >>45


     《どういたしまして、勇敢なパイロット。帰るまでが戦いだ。油断せずに気をつけて》

     (あの機体は人自連の管轄か。……いやはや、返す返すも悔やまれるな)


    【忠告と称賛を含んだ言葉を返しながら、エイダンは眩しいものを見るような眼差しで、煙と土埃に燻された姿で帰投していくロスヴァイセを見送る】

    【その一瞬、機体に刻まれた人自連の名に羨ましげな視線を送り……次の瞬きで心を切り替えた】


     「少佐、僕は先に最寄りの支部へ帰らせてもらうよ。いつも通り、上層部と部下からお叱りを受けなくちゃいけないからね。ついでに今回の戦況の報告もしておくから、君は強襲型の回収とBFに関するデータまとめ、他諸々をよろしく」


    【少し前までの興奮は何処へやら。いつも通りの軽薄で平坦、気怠けさすら感じる態度で後片付けを頼むと、開けっ放しにしてあったポッドを畳み、背部のブラスターを再度点火した】


     「ああ、そうそう。Ms.キャラドールを筆頭とした傭兵諸君も後で支部によって報告書を出してくれ。報酬はそこで一括支払いだ。もし、君たちの機体がこちらの過失で破損していた場合は格安での修理も受けつけているよ」


    【オープン回線を通じてそう伝え終わると同時にブラスターが火を吹く。そしてキーンという音を置いて、銀色の一線が土埃と硝煙で燻った空を切り裂いて去っていった】

  • 47ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/18(火) 11:55:48

    「強襲級か、噂には聞いてたが実物を見るのは初めてだ」

    【強襲級の脚をもぎ取り背部コンテナに放り込むと採掘場の出口へと進路を戻す】

  • 48アカネ◆fDey8JUvvk25/03/18(火) 12:11:23

    >>45

    《人類自由連盟、アカネ・アマギリです。礼にはおよびません》

    【生真面目な返答を一つ返して】

    《ただ、援護がなければ死んでいたということの重さは理解していただきたいものです》

    【判断としては無謀だった、とさらに堅苦しく付け加えた】


    >>46

    【人自連としてクロノスからの提案をどこまで受けるかの迷いはあったが、報酬は受け取らねばならないと思いながら飛んでいく銀色を荒野から見上げた】


    >>47

    ……無限軌道型か……珍しいな。

    【謎の親近感が湧く】


    【アカネとコメットは少し残って事後処理にも協力する構えだ】

    【例えばコメットの機体、あるいは車体をトランスポーターの代わりに提供することもできる】

  • 49ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/18(火) 12:44:05

    >>45

    《お疲れ様、依頼だから気にしなくていいよ》

    【撤退していくロスヴァイセを見ながら、胸を撫で下ろす】


    >>46

    「…振り込んどいてくれればいいのに」

    【ため息をついて、銀がまず閃き他にも数機のBFが抜けていくのを見送りながらその場でレポート作成を始めた】


    【遅れてやってきたのもあって機体の損耗が少ないウルヴィとBESTIAは、一応程度に残党を警戒して残るらしい】

  • 50オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/18(火) 18:54:26

    「デスペラード、“外神信仰派”の村雨景都だな」

    【渓谷の上層。崖によって谷間からは確認が困難な領域で二機のBFが対峙していた。
    片や巨大な翼を備えた鋼鉄の天使、そして片や無数の火器を手荒く簒奪し喰らった異形の“鬼”である。
    聳える二本の角は絶えず妨害電波を拡散する仕掛けであり、誘導兵器の類いを無効化する鬼札であったが、向かい合う天使に焦りはない】

    【────“外神信仰派”とは、インベイドをこそ主として崇める信仰者の団体だ。凡そ“主人”の襲撃を聞き付けて背中から刺そうとしていたのだろう。
    当然、地上からのインベイド掃討及び「団結した人類の平和を脅かす違法勢力の一掃」を掲げる企業団体クロノス・インダストリーにとっては敵だ】

    「仕事の時間だ。今の内に諸君が崇める“神”とやらに祈ると良い────楽に逝けるように、な」

    『減らず口を叩いてくれる………!』

    【四連40mm機関砲。機械化歩兵による運用を想定しない大口径の凶器が巨大化した機械化兵器の進歩に合わせて蘇り、一撃で航空機を撃ち落とす威力の弾幕を次々と放つ。鋼鉄の天使が規格外大型実体剣を構えた】
    【────瞬間、対電子防衛設備機体“荒鬼”が空を舞った。視界が激転する。渓谷と空とが高速で入れ替わる。“代行者”村雨は続々と鳴り響く警告音に目を見開いた】

    (何を、されたッ!?!?)

    【其れが機関砲の弾幕の尽くを“切り落とし”、直線軌道で肉薄した改造機体“ソロネ”が規格外大型実体剣で“荒鬼”を上空に打ち上げた結果だと認識する間もない速度である】

    【切り裂かれた胴体下部が次々と欠落する。小関節による瞬間的炸裂加速-コア・イグニッション-は、機体のパワー以上の運動エネルギーを実現する。
    ふと、視界の端に火焔を噴き上げる天使が見える。次の瞬間に“代行者”村雨景都はコクピットへと差し込まれた刃によって絶命した】

    「レイナード少佐に報告する。火事場泥棒の隊長を撃破、残存機体数は五機────二.五分で仕留めてみせよう」

    【バラバラに“斬断”された統率機体の残骸が空から雨粒みたいに降って、異端教派の“異端審問官”が後退りする】

    「啼け、“アンゲロス”───一機たりとも、生きて帰れると思うなよ?」

    【鋼鉄の天使が、異端を粛清すべく駆動した】

  • 51オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/18(火) 20:51:32

    「オルフェリア・ソローネ、帰還した。火事場泥棒共の機体は回収班に任せる。それなりに珍しい装備もあったから、多少の戦利品にはなるだろう」

    【身長187cm、体重73kg。恵まれた体格の濡羽色の長い髪を靡かせるBFパイロットスーツを着崩した女性が、超音速環境下で視界を確保する為の視神経補助ヘルメットを脇に抱えて機体から降りた】

    【未だインベイドが襲撃を行っている最中である。整備班の老技師が揶揄うように笑った】

    「増援に行かなくて良いのかい?まだまだ余裕そうだがね」

    「生憎と“ソロネ”は繊細でな。乱戦には不向きだ、インベイドに自爆特攻されても敵わん」

    【鳥類が飛行の為に骨を空洞にした如く、後天的にインベイドの部品を組み込んだ“ソロネ”もまた持続的超音速飛行の為に装甲を犠牲にしていた。
    寧ろ本家本元である強襲型インベイドこそ可笑しいのだ。BFに正面衝突してもビクともしない堅牢さで超音速飛行を持続して、剰え五十もの小関節による加速で慣性すらも制御する演算能力。
    どうしてそのような進化をしたのか分からないし、分かりたくもない程の攻撃性だろう】


    「それに、」

    【────そんな怪物が討伐されたという報を聞きながら、オルフェリアは採掘基地内に宛てがわれた自室へと向かいながら気怠げに呟いた】


     ・・・・・・・・・・・・・
    「命令が来てませんでしたので」

    【クロノス・インダストリーが侵攻初期に作成し、しかし機体を手繰るパイロットに必要とされる水準の高さ故に死蔵されたいた改造機体“ソロネ”。
    其れを完璧に制御する操縦士は、企業の命令に黙々と従う歯車-ギア-である】

  • 52新規@中の人25/03/18(火) 21:13:38

    (デスペラードで参加したいのですがどうしたらいいですか?裏スレとかありますか?)

  • 53◆PPyRfvMZl625/03/18(火) 21:18:01
  • 54アリソン◆PPyRfvMZl625/03/18(火) 21:58:17

    【赤、緑、黒、黄……無数のインベイドが荒野に咲かせた彩色の血溜まりに、深紅の機体は静かに佇んでいる】
    【統率個体を失ってなお、周囲の敵影が個体の本能が導くままにコア鉱石の眠る渓谷へと駆けていくのを横目にアリソンは呼吸を整えた】
    【ヴゥン────────────、機体の反転と共に閃く赤い光線、至近距離を通り過ぎた小型インベイドの胴体が二つに別たれて、崩れ落ちる】

    「あァ……ここまでだな、アタシは。
     後は残った奴らがどうにかすンだろ、それと、クロノスの公務員サマ方がな」

    【口の端に濁った血を滲ませながら、計器に示された粒子タンクの残値を一瞥する、帰投までに消費するエネルギーのことも考えれば退き時はこの辺り】
    【余分な消耗を抑える様にサーベルはゆっくりと集束していた光を散らした】

    「どいつもこいつも良い腕してらぁ、ヘイキャンディー、うっかりケツの穴突っつかれねぇ様に帰りもしっかり頼むぜ?」

    【独りきりの声が響くコックピット、誰に向けたものでもない、意思も持たない愛機へ軽口を叩きながら操縦桿を握る】
    【粒子をチリチリ散らしながら、ふわりと浮き上がったキャンディボールは】
    【荒野へ飛来した時とは比べ物にならない穏やかな操縦で以て、地平の果てへと飛んで行った】

  • 55レイナード◆PPyRfvMZl625/03/18(火) 22:05:42

    【強襲型の巨体が斃れる、それは、この戦場に於いてインベイドの侵略を食い止めることに成功したということを意味する】
    【ポジティブな結果を眼前にしてもレイナードの気が晴れることはなかった、仕事が未だ山積みであることを知っているからだ】
    【マイペースな事業部長が、またもマイペースに天の彼方へ消えて行くのに深々と溜息を吐いて】

    【一瞬の間通信を切る、携行食であるエナジードリンクのチューブを口の中に絞り込み、舌を刺す人工的な甘味に顔を顰めながら再びモニターに向き直った】

    「ソルジャー部隊、掃討作戦に移る!欠員の出た小隊は同状況の小隊と合流し二個単位で隊を再編、同時に負傷者の回収を行う!
     仲間の死体をみすみす敵に食わせるなよ、速やかに行動開始!」

    【神経質な声は今一度響き渡る、指揮官の号令に呼応し一個の生物の様に蠢き出す統率された集団は、この場に於いて唯一レイナードが確たる信頼を置く存在だった】
    【強力であっても、突出した個の巻き起こすイレギュラーは彼を苛む、通信に割り込んできた冷たく平淡な女の声もまた同じ】

    「……“ソロネ”も来ていたか、事前の報告には無いが……仕事はしていた様だから良しとしよう。
     良しとしなければ、そうでなければ……縮むんだ、俺の寿命がな……!」

    【積み上がる仕事、書き上げなければいけない報告書の山、死傷者の家族への事務対応、残された強襲型の回収】
    【頭の奥に痛みの片鱗を感じながら、スレイガン・カスタムは手始めに、残敵の掃討という仕事のために動き出した】

  • 56◆PPyRfvMZl625/03/18(火) 22:06:14

    【複数の大型個体を含むインベイドの群れによる採掘基地襲撃は、書類上『K.I社の主導の下、複数陣営に属する傭兵の介入があり人類側が勝利』という結果に終わった】

    【多くの死傷者を出しながらも、正体不明の異星体の侵略は、この日はひとまず食い止められたことになる】

    【しかし、これはこの世界では日常的に起こり得る、ありふれた出来事だ】

    【結果もまた必ずしも人類側が勝利すると決まってはいない、たった一手の偵察の遅れで、未知の進化を遂げたインベイドの強襲によって……】

    【今日の様な戦いの末に失陥した基地が、都市が、その残骸が溢れ返っている】

    【そうしてこの惑星の歴史は積み上げられていく、幾つもの戦いを、幾つもの悲劇を、惨劇を繰り返しながら────────】

    (※OPシチュエーション〆)

  • 57オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/18(火) 22:26:38

    「…………あぁ、そうだった」

    【大型インベイドの討伐による襲撃の終了、そして続く残敵の掃討業務の途中でオルフェリアは薄い目で自室の天井を見上げた】

    【“外神信仰派”の一隊を捕捉・撃滅する任務は既に終わっている。クロノス・インダストリーから次の任務がオルフェリアに下された】

    【その内容は────、】


    「レイナード少佐の補佐業務?また変な任務だな、私が戦闘以外の任務を割り振られるのは何時ぶりか────ふむ、2年と147日だな」

    【何の意図によってかは不明だが、命令に逆らう気もない。悠々諾々とオルフェリアは命令書に従って立ち上がった】

    【人類の存亡も、外性生命によって引き起こされる悲劇と惨劇も、彼女は気に留めずに企業に従うのみだ】

    (※不都合であれば消しますー)

  • 58マルタ◆KPwoT407kA25/03/18(火) 23:49:10

    「試作機をあわや全損させかねない無茶な特攻」
    はい…
    「加えて他勢力にアドリブでのフォローを求めた安直な発想」
    はい…
    「もう少し己の判断に責任を持ちなさい、と言いたい所ですが未調整の試作機でよくやった方でしょう。データは全て無事、概ね五体満足での生還ですし…」
    「合格です。生徒マルタ・アーネル、2年生への進級を許可します」
    はい…えっ!?ウソ!?マジ!!??やったーぁ゛いだだだだだ!!!!
    【嬉しさのあまり両手を広げようとした所をギプスに阻まれる。外傷は無いが神経接続により痛覚が過敏になっている最中の為、しばらくは外せないだろう】
    「これからも精進なさい。その怪我と機体の修繕が終わったらまた任務に就いてもらう事になってますからね」
    はい!もちろ……………ん?

    今なんて???
    「療養が済んだら次の任務が宛てがわれます。まさか我々の新型試作機を扱える人材を学園で遊ばせておくとでも?」
    【予想だになかった展開。てっきり前線任務はこれっきりだと思ってすっかり調子に乗っていたマルタは】
    は…………嵌められたぁぁぁ……………!!!
    【これから先の未来に思いを馳せ、項垂れることしか出来なかった…】

  • 59オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/18(火) 23:51:59

    【デスペラードが何者か。その問いに明確な解答は存在しない】

    【インベイド根絶を掲げて孤独に戦い続ける者、欲望のままに人類の生活拠点を襲って回るならず者、企業支配に抗おうとする活動者、インベイドをこそ主として崇める信仰者────つまりは各々が自由な思想や目的を以て法に囚われずに日々を生きる人々だ】

    【だが共通している事実は彼らがクロノス・インダストリーに所属していないという事であり、そして其れは天使が駆り出されるのに十分な条件である】


    「撃て!撃て!近付かれたら命はないものと思えよ!弾幕を撃ち続けろ!アジトに近寄らせるな!」
    「クソッ!まさかバディフレームよりも対空機関砲を頼もしく思う日が来るなんて…………」
    「衛生兵、衛生兵はいないのか!?コア粒子の急性中毒だ、このままじゃ俺の弟が死んじまうよ!」

    「………鬱陶しいな。上空からの散布だけでは効率が悪いが、突撃するには弾幕の密度が高い。事前に情報を得ていれば『スカッド・ソルジャー』を随伴したのだが」

    【企業支配に抗おうとする活動者団体の拠点、その上空にて放たれた砲弾全てを優雅に躱し続けながらオルフェリアは陰鬱に呟いた】

    【コア粒子の燃焼によって上空から局地的大気汚染は弾幕によって距離を詰められない環境でも一定の効果があるが、しかし致命打には至らないだろう。
    一度撤退して他のBFでも引き連れて再訪するか悩みながら、オルフェリアは背後から迫る砲弾を見えているかのように避けた】


    【規格外大型実体剣の他に武装を有していないのが裏目に出てしまった、と言った所だろう】

    【銃火器の類いは弾薬類を満載にするだけの余裕がないせいで持ち込めない。故にどうしても近接武器に限られてしまうのが“ソロネ”の欠点の一つだ】

  • 60ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/19(水) 11:23:24

    【世界各地に存在するクロノス・インダストリーのコロニーは、それぞれに支部を抱えている。ここは件の採掘場の最寄り、現在はクロノス所属や雇われが報告のために訪れているはずの支部だ】

    「どこに行けばいいんだっけ…?」

    【その廊下で立ち尽くして、顎に手をやる姿がある。傍から見れば迷子だが、そのコートの袖にはBF乗り特有の、己を象徴するエンブレムが刺繍されていた】

  • 61アカネ◆fDey8JUvvk25/03/19(水) 12:06:52

    >>60

    「……お困りですか、パイロット。」

    【そんな少女を見かけてか、あなたより少し背の高い女性が声をかける】

    【黒のスーツ姿に清潔感あるショートヘアで中性的な雰囲気だ。ただし背は160 cm ほどだが】


    「もし採掘基地襲撃の報告書を提出されるのでしたら5階になります。エレベータはあちらに」

    【そう方向を指し示す。服装と相まって企業らしくも見える堅苦しい雰囲気を醸し出すが】

    【しかし胸ポケットの辺りに刺繍されているのは人自連の所属を表すものである】

  • 62エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 12:26:24

    >>59


     《もしもし、Ms.オルフィー。聞こえてるかな?》


    【避けられた砲弾が地上に落ち、周囲の反抗者たちに被害をもたらすなかで、オペレーター室と繋がっている通信から聞き慣れた声が届けられた】


     《僕だよ、僕。エイダン・リーだ。君にしては珍しく仕事がイマイチ進んでいないようだけど、助けがいるかい?》


    【軽薄な調子に滲む平坦な声色、その違和感がもたらす不安を陽気さで打ち消している。そんな独特な男の声は何とも気安い態度で、鋼鉄の天使へ呼びかける】


     「ちょっと、あんたの上司でしょう?!さっさと引き剥がしてよ、あたしの仕事よ!!」

     「本ッ当に申し訳ないんですが無理ですゥゥ!!あの人ソローネさんのことになると梃子でも動かないんですよぉ!!」

     「かーっ、この雑魚!!」

     「ひぃぃぃん!!」


    【なお、その後ろではマイクを横から取られた女性オペレーターが彼の部下である男性の襟を引っ掴んで勢いよく揺らしながら文句をつけていた】

  • 63オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 13:04:27

    >>62

    「………エイダン工学事業部長か」


    【挟み込む陣形で左右から迫る砲弾の片方を規格外大型実体剣で弾き、もう片方の砲弾に衝突させ誘爆させながら地面に叩き落としたオルフェリアは緊張したようにピクリと眉を動かした】


    【相棒である“ソロネ”の開発者たるエイダン・リー氏は彼女にとっても尊敬に値すべき人物であるからして、そのような大人物に気安く話しかけられると些か緊張してしまう】


    【コア粒子による汚染攻撃、並びに敵兵装の逆利用による自滅で損傷自体は出し続けているが芳しいとは到底言えないだろう】



    【────そして尋常のパイロットなら多少の恥を感じるであろう戦況すら躊躇いなく報告出来る点において、オルフェリア・ソローネは間違いなく優秀なパイロットだな】



    「肯定する。抵抗の激しさから迂闊に接近すれば私の方が餌食になるだろう。弾幕の撃ち方が巧い、誰かウチの軍部からの裏切り者でもいるのかもしれんな」


    【超音速機動を一夜の間続けられるような機体を前にして、取り乱すでもなく“面攻撃”という最適解を打てるような将官が敵方に存在している】


    【陣形と構造から察して其れを実現する地下司令部の位置は分かるが、突入する手段が足りていないとオルフェリアは素直に口にした】

  • 64エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 13:21:41

    >>63

     《素直な報告をありがとう、Ms.オルフィー。すぐに上へ伝えよう。それからソルジャーたちの派遣もね》


    【裏切り者の気配。そんなショッキングな報告にも動じることなく、エイダンは後ろで取っ組み合いをしている二人にハンドサインで指令を出す】

    【『スカッド・ソルジャー』の早急な派遣、並びに上層部への報告。これらを伝えられた二人の男女は直ちに切り替えを行い、与えられた仕事にとりかかる】


     《派遣が来るまでの穴埋めは僕が行くよ。それまで耐えてくれ。じゃ、任せたよ》


    【確かな信頼を載せた命令を下し、エイダンは持っていたマイクを軍部へ要請を終えた女性オペレーターへ返すと、白衣を翻して席を立った】


     《……通信変わりました!パイロット・ソローネ、スカッド・ソルジャー派遣まで一時間です。それまで耐えてください!こちら側からも回避ルートのナビを行います!》


    【即座にマイクを握り締め、視線を現地の状況を反映しているナビ画面に固定しながらオペレーターが叫ぶ。その後ろではエイダンが、点検と装備の更新を終えた愛機を出すよう、ドッグにいる部下へ連絡を入れながらオペレーター室を去ったところだった】

  • 65オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 13:39:18

    >>64

    「あぁ、助かるよ────とは言え、」


    【規格外大型実体剣を振るう。インベイドの牙から削り出された超重斬剣は寸分違わずに迫る砲弾を縦一文字に両断して、爆発が機体に触れる前に超音速機動で加害半径から離脱している】


    【危うげはない。超音速機動とは、つまり1秒の間に約360m程度は移動出来るということだ】



    「一時間耐える程度なら造作もない。敵戦力に変動が発生しない限りは間違いなく増援の到着まで持ち堪えられるだろう」


    【そう、“変動”が発生しない限りは】

    【一機と一城との戦争で破壊が撒き散らされ続ける混迷の戦場から26km離れた地点から、クロノス・インダストリーと敵対する組織を支援するべく派遣された『人類自由連盟』の傭兵が進みつつあった】

  • 66ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/19(水) 15:14:21

    >>61

    「ありがとう。…あっ、ございます」

    【付け足すような敬語と共に、女性へ向け慌てて頭を下げる。お堅いクロノスにも親切な人が居るんだなと偏見を僅かに改めようと思ったところで、胸ポケットにある人自連の刺繍を見つけ、脳内での加点先を修整した】


    「あなたも、報告?」

    【連盟の所属がわざわざK.Iの支部内に居るという事は、つまり先程の依頼に参加した傭兵だろうと想像して問いかけてみる】

  • 67アラン@新規25/03/19(水) 15:46:20

    >>59

    『あ~、そこの隊長機さん?』


    対空砲弾の砲撃にさらされる貴方に向けて、オープン回線の一つである国際救難チャンネルで、

    呼びかける少女の声がそちらへと響いてくることだろう。


    『危ないから、左に避けて。』


    背後から、レーダーに高熱源体が移ることだろう一直線に高速で進むそれは、大型のミサイルのようにも見える。

    直進コースと予想される直線状に、貴方のBFが被っている。故の警告だろう。


    『これからデモンストレーションをするから、下がっていた方がいいよ。』


    デモンストレーション、つまり自分の武器を誇示するということだろうか。その警告は、つまり今から貴方の獲物を奪うという宣言にも他ならなかった。

  • 68エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 15:57:26

    >>65

    【雲一つない快晴。その鮮やかなキャンパスに一筋の白線を描きながら飛行する銀色のBFがいた。『Syringe's』だ】


     《あと7分で到着する。何か異常は……ん?》


    【オルフェリアを使って戦況を確認しようとするエイダンの視界に、複数の黒々とした粒が映り込む。改造を施され、一般の品よりも広い範囲の索敵を可能とする特性レーダーが、遠く離れた場所で進軍する敵の気配を感知したのだ】


     《…人自連の増援を確認した。幸い、まだ26kmほど離れた距離にいるけど、放っておけば遠からず挟み撃ちだね。管制室、スカッド・ソルジャーの更なる追加を緊急要請》


    【ハッ!と素早く返された応答を聞き流しながら、エイダンはどうすべきかと逡巡し……更にブースターの火力をあげた】


    【一刻も早くソロネと合流して反抗勢力を片づけ、会社からの増援部隊と人自連を逆に挟み撃ちにするべきと結論づけたのだ】

  • 69オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 16:17:05

    >>67

    「“クロノス・インダストリー”所属オルフェリア・ソローネより応答────了解した。貴官の指示に従う」


    【オルフェリア・ソローネという人間に自律性精神は存在しない】

    【当然獲物を奪われることへの苛立ちも困惑も存在せず、オープン回線からの要請に即応して小関節を炸裂加速に用いて影すら追随出来ぬ速度で軌道から離脱する】


    【3秒にも満たない刹那で既に1kmもの移動を完了した“ソロネ”に対し、防御拠点を構える活動団体はその場からの退避が間に合わない】



    「───新手、またK.I社の連中か!?」

    「対空機関砲で弾幕を張り続けろ!誘爆させて被害を抑えるぞ!」

    「クソッ!!人自連の奴らは何をしている………!これだから企業とは手を組みたくないんだ!俺らの命を資源とか思っていやがらねェ!!」


    【そもそもが“企業支配”という体制全体に反抗する集団である。人類自由連盟も彼らにとっては本来敵であるが、K.I社による殲滅の手から逃れる為に苦し紛れに増援を要請したに過ぎない】


    【“ソロネ”による攻撃開始から既に8時間が経過しているのだ。コア粒子による大気汚染、少しでも気を抜けば突撃されるかもしれないという緊張、全てがメンタルプレッシャーとして押し掛かっている】


    >>68

    「エイダン工学事業部長に報告する。イレギュラーが発生した。敵対勢力への攻撃を開始している為、排除せずに静観している────現在、敵拠点から2kmの地点で待機中だ」


    【オルフェリアもまた“ソロネ”に搭載された視神経補助システムによって人自連の量産型BF『ARATAME』12機から編成される四個小隊を観測している】


    【何せ恒久的超音速機動を実現した機体こそが彼女の駆る“ソロネ”だ。約26kmを60秒も要らずに駆け抜ける機体にとって視界確保は最優先事項である】


    【罷り間違って超音速で崖に衝突したら間違いなく機体諸共砕け散るので───そのような機体を平然と駆る時点で、頭の螺子が幾つか外れてというのは疑いようのない事実であった】

  • 70エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 17:08:07

    >>69


     《あー……うん、OK、見えたよ。かなり大きいミサイルだねぇ。外部勢力だろうけど、通信はできそうかい?》


    【キィンン……という鋭い音を置き去りに、エイダンは愛機をソロネの左横後方につけながら、反抗勢力に向かっていくミサイルの姿を視界に収めた】


     《とりあえず、あの邪魔な対空砲たちを始末しようか。Ms.オルフィー、君は流れ弾の対処を頼むよ》


    【背負っていたビームライフルを担ぎ上げ、流れるように狙撃。発射された光線は幕を張るように発射され続けている砲弾の隙間を縫うようにして、的確に敵方の砲台に着弾。一泊おいて、盛大に誘爆した】


     《見たところ、向こうさんは碌なBFも揃えてないみたいだ。さっさと片づけて、人自連の増援隊をソルジャーたちと挟み撃ちしに行こう》


    【必要最小限の動きで、危うげなく向かってくる砲弾の雨霰を避けながら、エイダンは言う。その態度から、反抗勢力を大した脅威だと見做していないのは明白だった】

  • 71アラン@新規25/03/19(水) 18:08:47

    >>69

    『オッケーだよボス、進路上の敵影は退かさせてもらった』

    「完っ全に事後報告だな……まぁいい。それで、俺はどうすればいい?」

    『タイミングは支持するから、そうしたら機体のレバーを引いて。』

    「了解した。ところで……」


    その様な会話を行うコクピット内、ジャンク品故密閉をおろそかにしているコクピット内部では、

    汚染を避けるためゴーグルに戦闘機パイロットのような酸素マスクを装着している男がいる。

    彼は、無線から来る指示に耳を傾けながら、同時にじゃかじゃかと流れてくる音楽に対し


    「それはなんだ?そのじゃかじゃか鳴り響いてんのは」

    『AC/DCだよ。昔の名曲。』

    「そうかい、悪いが気が散って操作をミスりそうだから控えて……」

    『こっちは操作がはかどるの、ほら、時間だよ!』

    「やれやれ、社長は俺だぞ!」


    そう言いながらコクピット内部に外付けされたレバーを引く。そうすれば大型のミサイルと思われる物体の先端が爆発。

    覆われていた装甲が剥がれ、なかから大型の機影が飛び出すと同時に、鉄の塊である先端が吹っ飛んでいき、砲台の1つを吹き飛ばすだろう


    「まぁいい、新商品のお披露目だ。」


    そう言いながら離脱した大型の機影は、翼。粒子のあふれる音が響く大型の機械翼。

    しかし、一つ弱点があるとすれば、そのジャンクパーツで形成されたであろう旧式のBF本体だろう


    「ヴァルチャー・テイクオフ。」


    その機体の中で、パイロットのアランはマスク越しに不敵に笑って見せた

  • 72アカネ◆fDey8JUvvk25/03/19(水) 18:19:44

    >>66

    はい。先の依頼の報告を終えたところです。

    私は後方からの砲撃支援に徹しておりましたので、特別な内容はありませんが。

    【真顔で丁寧に答えて】

    ……何かの縁というわけでもありませんが知っていたら教えてくださいませんか?

    あの戦闘で、強襲級の正面から突っ込んだ命知らずの2人について……流石に顔が見てみたいもので。

    【命知らずの2機とは即ちロスヴァイセとBESTIAの2機を指しているし、流石に顔が見てみたいと言うのは皮肉と称賛が半々である】

    …………うん?

    そういえばあなたの声、どこかでお聞きしたような……。

    >>35にて広域回線を聞いていたが、状況が状況であったので気づいていない】

  • 73オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 19:02:29

    >>70>>71

    「了解しました。それでは、回避戦術より防御戦術に移行します」


    【"流れ弾への対処"という命令を受けて、オルフェリアは規格外大型実体剣を片腕で持ち上げながら壁の中から顔を覗かせた対空機関砲の張る弾幕を丁寧に切り落とした】


    【───既に対空砲台を二つ破壊されている。オルフェリア自身が“ソロネ”を駆れば突入も可能だろうが、命令が来ていない以上は独自で行動を起こす気もない】



    「企業の手先めが……ッ!その悪魔の如き貪欲さが貴様らの本性だッッ!!!」


    【反面、活動団体としては黙って見ていられる訳もない。同胞を大勢爆死させられた挙げ句、新商品の試し相手にされようとしているのだから当然だ】


    【否。そもそも最初の機体で感覚が麻痺していたが空を飛べるBFの時点で特殊極まりない。あくまでも地上における火力要員としてのBFを逸脱している】


    【彼らにとっては、謂わば戦車の開発競争の最中に航空機が割り込んで来たにも等しい理不尽だ。その事実が彼を一層苛立たせる───元クロノス・インダストリー所属、バートン大尉を】



    「『ARATAME-砲』、カルリゴ・バートン。出るッッ!!!!卑劣な企業に鉄槌を!!!」


    【射程に飛び込んできた乱入者を後悔させるべく短射程の誘導ミサイル28発でジャンクパーツによって構成されたBF本体を照準し、コア粒子によって瞬時に鋼の融点まで対象を加熱する粒子ビーム兵器を空で高みの見物をするK.I社の二機へと打ち出した】

  • 74ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/19(水) 20:27:17

    >>72

    【命知らずと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、強襲型に真っ向から挑んだレーザーランスの機体。しかし彼女は二人と言った。強襲型の正面にもう一人なんて見た覚えは──】


    「……わたしだ」


    【気が付いたような声は、広域回線を使った黒い機体のものと一致するだろう。そして言わずもがな、ロスヴァイセに続いて強襲型の前に塞がった命知らずのもう片方でもある】


    「おぼえてたんだ」


    【その機体に乗っていたウルヴィ自身ですら、まずロスヴァイセの方しか思い浮かべられなかった。それ故に口から出たのは、彼女の記憶力への素直な驚きだった】

  • 75エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 20:32:30

    >>73

     「おおっと、危ない」


    【文字通り光速で迫る粒子ビーム。ありったけの憎悪と殺意を込めて打ち出されたソレを、エイダンは何とも気の抜ける言葉とともに手早くライフルをしまい、危うげない動きで回避する】


     《あいにく、この手の攻撃はインベイドで慣れてるんだ。君らも少しは空の向こう側に意識を向けてみたらどうだい?仰ぎ見てばかりじゃ、見えるものも見えないだろう?》


    【オープン回線を開き、わざと敵の苛立ちを煽りながら『Syringe's』の両掌を合わせる。昔のコミックにあるようなポーズそのままに空中を動き、照準をビーム砲の発射位置に定めたエイダンは、操縦桿の先端に備えつけられたボタンを打ち込んだ】


     「お返しだ」


    【黄金色の輝きを放つビーム砲。それが二つ合わさり、採掘場でインベイドの群れを瞬く間にレッドカーペットに変えた巨大光線が、抵抗勢力たちを谷間に敷かれる絨毯に変えんと迫り来る】


     《Ms.オルフィー、今のレーザー砲は脅威だ。この光線が途切れたら、すぐに突っ込んで発射元を排除してくれ。砲弾や地上BFの類は僕と……残ってたら、あのキメラがやる》


    【その間もK.I社所属パイロット専用の通信回線を使い、エイダンはオルフェリアに命令する。要は敵地に単身突っ込めという、無茶振りを通り越した無茶振りだが、エイダンは知っている】


    【己が初めて世に作り出したBF ''ソロネ''と、その唯一の搭乗者''オルフェリア・ソローネ''。彼女らのコンビネーションは、神罰と見紛う困難さえ、容易い試験として突破することを】

  • 76アカネ◆fDey8JUvvk25/03/19(水) 20:50:34

    >>74

    は、はあ……!?

    【目の前の自供、そして声も一致した。驚きと呆れが半分、そんな声を上げる】


    覚えていたというか、報告書を書くためにログを見返していたらとんでもない行動をしていたのがお二人だったと言いますか……!

    それがあなたでしたか、この場合はご無事で何よりというべきなのでしょうけど、なんともはや。

    あなたの機体もなかなかに個性的でしたね、背中に不明なユニットまで載せられて……

    【いろんな意味でほっておけないとアカネは考える……が、お互いの立場を考えればあまりに深入りするのはあり得ないと思いは飲み込んだ】


    質問ばかりになってしまって申し訳ありませんが、もう一つだけお聞かせください。

    あなたはこのお仕事、どのくらい続けられていますか?

    【代わりにもう一つの質問をする】

  • 77オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 21:11:15

    「承諾。敵機体を破壊します」

    【オルフェリアもその命令に異を唱える気はない。
    現実的なスペックと技量の差を考慮すれば十分実行可能な範囲の命令だ────付け加えれば、熱線砲によって対空機関砲すら壊滅するのだ。出来ない方が可笑しいと言わんばかりにオルフェリアは対象の軌道を追跡した】
    【巨大な光線が防御設備を薙ぎ払う。対空機関砲の弾幕すら呑み込んで蒸発させ、無数の砲台と抵抗者が光の中で燃え尽きる】

    (クソッ…………生身の人間にバディフレームを、何処まで腐り切っている………ッッ!!!)

    【『ARATAME-砲』を操縦するカルリゴ・バートン元大尉は怒りに燃えながらも熱線を回避している。
    同胞を見捨てねばならないという怒り、巨大戦力を惜しみなく反抗勢力に投入する古巣への憎悪、噴火寸前の感情が彼を突き動かす】
    【────そして、熱線が静まったその刹那に彼の許へと突撃を開始した鋼鉄の天使にその無数の感情を噴火させた】

    「企業の尖兵、クロノス・インダストリーの走狗共がァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!」

    【20mm機関砲と同口径のBF用アサルトライフルが迫り来る鋼鉄の天使の進路上に弾幕として散って雷鳴の如き轟音を立て、誘導ミサイルの群れが一機を討滅するべく殺到する】
    【火力編重の装備構成。一般的バディフレームすら容易に粉砕する火力は耐久が極端に薄い“ソロネ”にとっては一個一個が致命傷】

    【だが、】

    「沈黙しろ。最期の時を騒がしくするな」

    【重装甲で弾幕を防御するのではなく、弾幕を構成する砲弾の一つ一つを命中弾かどうか判別して回避する。当たる軌道の弾は事前に切り落とす。無数の砲台で漸く抑えられる機体が“ソロネ”だ】
    【誘導ミサイルすら追い付かない速度で肉薄する。カウンターとして高電圧を叩き込む電磁ナックルを装着した腕が駆動して、】

    「遅い」

    【パイロット諸共に機体を縦に一刀両断して、機体のエネルギーが暴発する前に“ソロネ”が離脱する】

    【────紅蓮の華が咲いた】

  • 78ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/19(水) 21:19:56

    >>76

    「えっと…」


    【アカネの勢いにやや気圧されていたが、質問に対しての答えを探すように腕を組む】


    「ずっとだから……」


    【腕を組むのをやめたかと思えば、両手を見つめて確認するように指折り数える】


    「…10年?」


    【ようやくかけて、少女の回答が出たらしい。それすらも疑問形なので、相手に信じてもらえるかは分からないが…】

  • 79エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 21:41:11

    >>77

     《Cool!素晴らしい!!流石だ、ソロネ!!Ms.オルフィー!!》


    【眼下で派手に咲き誇った紅蓮の華が散るのを見届けて、エイダンは舞い戻ってくる鋼鉄の天使を心から称賛する】


    【今やレーダー上にも現実にも、地上に人の気配は全く無い。大半を光線で焼き払われ、残存兵は的確な狙撃によって沈黙。兵器の類も最後の爆発によって瓦礫と化した】


     《ビーム砲の発射元の観測情報はあるかな?もし内部カメラに保存されていたら、工学事業部のデータベースに送ってくれ。新兵器建造時の参考になるかもしれない》


    【そう命令しつつ、エイダンはライフルを構え直す。これから、終わった戦場へ支援を行おうとやってくるであろう人自連の増援隊を駆逐する必要があるからだ】


    【それに……途中参加者が、いつ気を変えてこちらに敵対してこないとも限らない】

  • 80アカネ◆fDey8JUvvk25/03/19(水) 21:44:28

    >>78

    10年、ですか……。ああいった無茶はもうあなたの日常なのでしょうね。

    【人はそう簡単に変わらない。だからきっとそうなのだろうと勝手に推測して】

    であれば、長生きされそうでよかった。

    【これからも無茶をして、切り抜けられるのだろう……そう推測に推測を重ねた根拠のなさすぎる希望的観測を口にする】

    回答ありがとうございます。


    改めて、採掘基地襲撃の報告書を提出されるのでしたら5階になります。エレベータはあちらに。

    【そうエレベーターの方向を示した】

    【アカネから今この場で聞くことはもうないだろう】

  • 81オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 22:00:57

    >>79

    「了解しました、エイダン工学事業部長。敵機装備についての画像データを送信します」


    【絶えずコア粒子を炸裂させる事で滞空しながら、オルフェリアはテキパキと命令に従った】


    (※『アラン@新規』さんの反応レスを待って良いでしょうか?登場シーンの舞台という役割でしたので勝手に話を進めてしまうというのも申し訳なく)

  • 82エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 22:10:44

    >>81

    (※はい、大丈夫です)

  • 83ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/19(水) 22:11:16

    >>80

    「長生き…」

    【ぽつりと呟く。今日を生きて明日を生きるを繰り返し続けるだけだったウルヴィにとって、それは考えたこともなかった概念だ】


    「こっちこそ、助かった。…あ、最後にこれ」

    【感謝を伝えてから忘れかけていた報告へ向かおうとするが、ふと何かを思い出したように差し出す】


    「お姉さんなら、初回は20%オフでいいから」

    【デフォルメされた猫のような顔がやけにリアルな返り血に濡れたエンブレムが目立つカード。そこに書かれているのはウルヴィという少女の名前と、一つの連絡先。野良の傭兵の名刺を受け取って貰えるかは分からなくとも、わざわざ声をかけてくれたアカネに感謝を伝えたいと思ったようだ】

  • 84オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 22:16:44

    >>82

    (※ありがとうございます……!)

  • 85アカネ◆fDey8JUvvk25/03/19(水) 23:00:09

    >>83

    【初回だけ20%オフ。そんな破格だか破格じゃないんだかの提案にアカネは思わず笑う】

    【それがアカネにとっては好ましかったからだ。目の前の少女は自分の価値を理解している】


    頂戴いたします。

    【そして丁重に受け取り、名刺入れにしまう】

    私の方からもお渡ししますね。とはいえパイロット専属なので大したものでもありませんが。

    【アカネが差し出すカードにはアカネ・アマギリの名前と連絡先、目立つように人自連のマーク、そして直線のみで描かれたロケットのエンブレムが小さく入っている】


    では、また。ウルヴィさん。

    【一礼しその場を離れていく】

  • 86アラン@新規25/03/19(水) 23:09:19

    >>81

    (ありがとうございます。すみません、外に居たので返信が出来ませんでした)


    「まったく容赦がない、宣伝に来たつもりが、おこぼれを頂くだけになる羽目になるとはな。」


    そう言いながらも、ヴァルチャーユニットを装備した彼のBFは飛翔する。

    接近する相手をバルカンで刈り取り、急降下、脚部のクローを利用してコクピットを潰す。


    「増援部隊、あれをもらってもいいか?」


    旧型でパッチワークの頭部、みすぼらしい頭頂部を持つハゲワシにも見えるそれを、そちらに向けて問いかければ、その大きな羽を広げて増援部隊へと突っ込んでいくことだろう。

    本体を狙われれば終わり、ビーム砲という明確な弱点部位を残したその鋼鉄の翼の装甲部分で、

    弾丸を弾き飛翔しながら、彼は増援部隊へと襲い掛かる。

  • 87ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/03/19(水) 23:11:00

    >>85

    【嬉しそうにアカネの名刺を受け取って、名刺入れにしまう】


    「またね、アカネさん」

    【手を振って彼女を見送ってから、少女は教えてもらった方向へ歩き出す。エレベータで五階まで、もう迷うことは無いだろう】

  • 88オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/19(水) 23:19:38

    >>86

    「私は構いませんよ」


    【パイロットスーツに身を包んだ豊満な女性は、肩を竦めて変わらぬ無表情で応答した】


    「任務はあくまで敵対勢力の殲滅。それ以外の指定事項はありませんでしたから」


    【──当然、襲われる側にとっては堪ったモノではない】



    「なッ…………何だアレは!?新型か!?空を飛ぶ機体ってコトはもしかして専用機………」

    「怖気付くな!対空迎撃陣形、密集した上で弾幕を張れ!近寄らせるんじゃない!」

    「無理です隊長!銃撃じゃあ弾かれちまいますよ!」

    「ならば近寄った所を誘導ミサイルで仕留めろ!」


    【猛禽の如き急降下からの爪撃で仲間が即死して、恐慌しそうになった僚機をバルバ・トンツーグ少佐は怒鳴り付けたアサルトライフルを構えた】


    【翼の装甲部分に弾かれるというのであれば、装甲に覆われていない機関部を狙えば良い。それに爪による急降下攻撃は確かにバディフレームを即死させ得るだけの威力を秘めているが、降下した所を誘導ミサイルで囲えば撃墜出来ないこともないだろう、────と】

  • 89エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/19(水) 23:52:43

    >>86

     《僕も構わないよ、Mr.。ただ、こちら側の増援部隊も来る手筈だから、間違えて攻撃しないようにしてくれたまえ》

     (ハゲワシ……面白い機体だ。ベースはローン、鹵獲された物を使ったのか。一部はスカッドで補填してあるね。目玉はあの翼かな。形状的に元は輸送機……)


    【同じく軽薄かつ平坦な調子で堪えながら、エイダンはパイロットスーツの上から羽織った白衣をパタつかせ、機内の画面上に映る機体を興味深げに分析し始める】


     《あー……増援部隊に伝達。所属不明の機体、仮名:ヴァルチャーが人自連の増援隊を攻撃中。攻撃はやめて、支援に留めるように》


    【しかし、そこで前回の反省を思い出したのか、一度顔を上げて増援部隊へ追加の事項を伝達。「了解」という端的な返事を聞き届け、今度こそ分析に集中し始めた】


    >>88

     「……ん? ああ、ダメダメ。もっと彼らの動きを見たいんだ、邪魔しないでくれよ」


    【もちろん、分析の障害になり得る可能性は排除する。構えていたビームライフルを素早く敵側のBFに向け、狙撃。光線は的確に相手の武器を貫き、武装を解除させる】


    【ただし、致命傷になり得そうな攻撃だけに限るが】

  • 90アラン@新規25/03/20(木) 01:28:09

    >>88

    >>89

    「感謝しよう。さぁ、デモンストレーションの開始だ。」

    『音楽かけるね』

    「それはやめろ、気が散る。」


    通信の声に制止をかけながら、怪鳥が空を舞う。うち漏らしのミサイルをチャフを散布していなす。

    そのまま急降下、地面スレスレを飛びながらのマシンガンで正面の機体を破壊し、武器を破壊されオロオロとする正面で捕らえる。


    「ジ・エンドだ。」


    直後、翼の突撃を正面からくらったBFは、そのコクピットを鉄くずの残骸へと変えてしまった。翼を大きく広げ着陸。

    そこに迫る銃撃を、片翼を盾にすることで防御。弾幕が途切れた隙に、左腕のグレネードランチャーを叩き込む。

    どうやら翼の先端の羽はヒートクローになっており、それによる格闘戦を行えるようになっているようだ。

    飛翔、着陸。そのままコクピットを串刺しにする。その大型の翼は空を飛び回り遠距離から射撃することを望むだろうが、それを可能とする技術力を、このデスペラードは持ちえないようだ。

  • 91◆PPyRfvMZl625/03/20(木) 10:22:50

    【────────ザ、ザ、ザザ】
    【ノイズが奔る、通信だ、漏れ聞こえる声は皺枯れた老人のものである】

    『あー、あー、親愛なる人類自由連盟の諸君、勇敢なる同志諸君。
     ホンルゥ惑星通信社のガン・リャウだ、此度は応じてくれてありがとう、手短な挨拶で悪いが早速要件に入ろう』

    『数日前、人類自由連盟の旧領に位置するバグラ基地に野党が入った、ただの野党ではない、BFを有するデスペラードの集団だ。
     K.I社の強引な査察によって“戦力過剰”と遺憾にも放棄させられた基地だが、その撤収作業の隙を突かれた形になる。
     本来ならば責任はK.I社に取らせたいところだが、この件についてはこちらの管轄とダンマリを決め込む腹積もりらしい』

    『連中は基地の防衛設備及びBFを奪取、要塞化して立て籠もり……それは良い、良いのだがね。
     基地の地下に秘蔵していた、インベイド襲来以前に製造されていた旧式の“核弾頭”が同時に奪われたのが問題だ。
     無差別に大量の人間を殺してしまえる殺戮兵器が、人類自由連盟の領土に程近い場所で如何な悪辣をも厭わぬ奴らにカードとして握られている、それがどれ程危険な状況かは同志諸君ならば十分に理解の及ぶところだろう』

    『では、改めて今回の作戦概要を説明する、“デスペラードに占領されたバグラ基地の奪回”、及び“核弾頭の回収”だ。
     基地の防衛は強固、既に差し向けた当方のBF一個中隊が壊滅させられている、外周を取り囲む30を超える対BF大型砲台、捕捉されればそれらが一斉に火を吹くことになる。
     が、腕利きの傭兵諸君ならば決して擦り抜けられないものではない筈だ』

    『一団を率いているのは機体名“フィクサーブレイン”、搭乗者は“クリミナル・ショウ”。
     元々は人類自由連盟に属していたが、仲間殺しを働き機体を奪って逃げた裏切り者だ、殺して困る者はいるまい、ついでに片付けておいてくれ』

    『この作戦には先んじて偵察の任に就いた傭兵が一名同行する、機体名“キャンディボール”、搭乗者“アリソン・キャラドール”。
     今回彼女の機体には支援攻撃及び、その機動力を活かした囮として基地のBFを外へと誘き出す役目を担ってもらう。
     更により有効な先制打を加えるべく、当方で開発した特殊装備を配備済みだ、きっと役に立ってくれるだろう』

    『以上、説明に不備や疑問があった場合は────────』

  • 92アリソン◆PPyRfvMZl625/03/20(木) 10:23:25

    >>91


    【山肌をごっそりとこそげ落とした様な山間に、無数の砲台を携えた人類自由連盟のバグラ基地はある】

    【旋回するサーチライトが周辺を索敵、嘗てはインベイドの一群の襲撃にすら耐えきったという堅牢な焦鉄の要塞は、哀れにも今やデスペラードの一団の占領下にあった】


    「……基地を取り囲む大型砲台が30門、対地、対空ミサイル網、加えてBFの配備数も型落ちが主体とは言え20機を超えてる……そりゃあ過剰とも言われるだろうよ。

     鉱山基地ってのを建前に、実態はホンルゥのお役人方が対K.I社の前線として軍備を増強していた、だっけか、まぁ自業自得と言やぁ自業自得だが……」


    【岩場に隠れ潜む深紅の軽装BF、その傍らには普段とは違い、基地の視界外に隠せているのが不思議な程に長大な砲身を持つ大砲が携えられていた】

    【パイロットのアリソン・キャラドールの姿は機体の外にあり、岩の上で憎々し気に基地の光景を双眼鏡で睨みつけながら】

    【ふと、今回の作戦の同乗者である後方の“あなた”に視線を向ける、まるで品定めをしているかの様に】

  • 93オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/20(木) 12:54:31

    >>89>>90

    (ふむ。超高速で飛行しながら接近攻撃という戦術は私の“ソロネ”と同質───だが弾幕への防御性能という面では“ソロネ”よりも上か)


    【滞空しながら冷静に観戦している。天空を自在に飛翔する量産型BFは未だ存在していない筈だ。その中でこの場にその稀少な機体が三機も集合しているのは人自連の小隊群にとって間違いなく最悪の凶運だった】


    【───十数分も経たずに地を這うBFが殲滅されてから、到着した『スカッド・ソルジャー』の増援を背後に従えながらオルフェリアは口を開いた】



    「オープン回線より失礼する。クロノス・インダストリーのオルフェリア・ソローネだ。

    貴官の任務への協力、感謝する───煩わしい腹の探り合いはなしだ。何が目的かね?報酬として何を要求する?」


    【社内にはK.I社の意向に従わぬ勢力を掃討しようとする派閥も存在するが、オルフェリアは今現在そのような命令を受けていない】


     ・・・

    【だから、任務達成に協力してくれた所属不明機に率直な感謝を述べた】

  • 94アラン@新規25/03/20(木) 13:06:45

    >>93

    「報酬か.それなら、


    (そう言いつつ、破壊した相手型のBFにカラーを突き立て、カメラアイで解析。まだ生きている。それを確認しつつ、機体でクローで捉えたそれを指差して)


     買取先を探してる.腐肉の扱いなら一家言あってね。」


    そう言った。デモンストレーションとも言った彼の言動.

    どうやら売り込みのつもりのようだ.礼儀とでもいうつもりか、手を挙げ、翼の内側という弱点を晒しながらそう言った。


    「アラン・E・キールソン。アンタら、リサイクル部門稼業に興味はないか?」

  • 95トラリア◆OXAm1h6odk25/03/20(木) 13:15:18

    >>92

    「────さて、俺には企業同士の勢力争いに興味はない。殺し合いなら好き勝手やってくれとは思うが…………」


    【投射機-カタパルト-級インベイドの巨大な砲身を流用した粒子ビーム兵器、突撃兵-ナイファー-級の全身を解体して繋げた長大な蛇腹剣、重装兵-ジャガーノート-級の装甲を剥ぎ取った巨盾】


    【中世の騎士めいた装いをした、殺した獲物の毛皮を勲章の如く身に纏う狩人のような傭兵は笑った。

    『ARATAME』の面影は既にないが、その運動性能は変わらず保障されている】


     ・・・・・・・・・・

    「危険度が一番高かったからな。楽しみにしてるぜ、死場所は派手な方が良い」


    【デスペラードの傭兵の中でも飛び切りのイカレ】


    【自ら危険な戦場に身を投じ続け、その全てで生還した男。付いた忌み名は“贅沢で我儘なトラリア”】


    【核兵器という言葉に釣られて、妖怪が来た】

  • 96オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/20(木) 13:28:36

    >>94

    「私は一介の兵士だ。企業の命令に従うだけの部品に過ぎん────が、」


    【繰り返そう。オルフェリア・ソローネという人間に自律性は存在しない。与えられた命令に反応して駆動するだけの生き方を自然とする異常思考者だ】


    【故に自らの権限で事業に割り込ませる、だなんて発想はそもそも生まれない】



    「協力はしよう。先程までの戦闘データ、機体性能と操縦の腕前、そしてそれを開発するだけの技術は私が保証する。

    好きな企業幹部に声を掛けるが良い。間違いのない事実を私は提供するが、その先の交渉は一任する」


    【要は『交渉の舞台と前提は作るが成立するか否かは実力次第』ということになる。

    少なくともオルフェリアの立場で実現し得る、規律に反しない範囲での、最大の誠意だ】

  • 97二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 13:34:10

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  • 98エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/20(木) 13:40:34

    >>94

    >>96

     《それなら僕が話を聞くよ》


    【軽薄で陽気なオーラに包まれた平坦な男の声が二人の会話に割り込むと同時に、注射針を連想させる、銀色の細長いBFが翼を広げるハゲワシの前に立つ】


    《自己紹介が遅れてすまない。僕はエイダン・リー。クロノス・インダストリー工学事業部 部長を勤めている。どうぞよろしく》


    【構えていたビームライフルを背部に格納し、器用に機体を操縦して簡単な会釈を見せた】


     《ただ─── 商談の前にMr.キールソン、最寄りの支部までいらしてもらうことはできるかな? この手の話は腰を据えて、お互いの顔を見て行うのが常だからね》

  • 99◆KPwoT407kA25/03/20(木) 13:55:33

    R/W3-09、実戦でも上々の成果を出してくれたようで何より。特にビームランスが強襲級の外装ブチ抜けるって実証できたのは大きいかなー
    【先日、新米BFパイロットによりもたらされた試作機の実戦データ…それらを複数のモニターで眺めながら女性が呟く。彼女こそ、ヴァルハラテック有数の先進工学技術士ミカエラ・オルソンである】
    やっぱアカデミーの強化人間使ったのは正解だったね。こうなるとR/W3-07も誰かしらに預けたくなるけ、ど、も…あ、コーヒー1杯
    【研究員が彼女のデスクに1杯のコーヒーが置くと同時にモニターの画面が切り替わる。そこに映されていたのはロスヴァイセに似通った紺色の機体…塗膜の状態から、それは一目でほぼ新品だと察せられる】
    「しかし博士、7号機はいくらなんでも…特殊機動モードのバウンドスタビライザーを実戦レベルにまで落とし込もうと無茶振りされれば、それはもう人間の感覚に扱い切れるものじゃありません」
    ありきたりな問題提起サンクス。実を言うともう候補に目星付けちゃってるんだよねー…09をマルタちゃんに預けたのもこうなってくれる為の仕込みだったり
    「こうなってくれる、とは?」
    …そろそろだね
    【研究室のドアが開く。服装から学生だと推察されるその人物は迷いなくミカエラへ詰め寄っていき】
    「ミカエラ・オルソン。貴方に話が「オーケーオーケー君もマルタちゃんみたく新型機の実戦テストに出たいって話ね?構わないよ
    …君に是非試してもらいたい子がいるんだよね
    【新しいおもちゃを貰った子供のような純粋な笑顔を見せたミカエラに、その場に居合わせた研究員はどこか恐ろしさを感じたという】

  • 100二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 14:16:44

    「“核兵器”、ねぇ…………純粋火力としては見応えもあるけど、インベイド相手には放射線が通じずに寧ろ被曝した個体の危険度を上昇させるだけの兵器だったか?」

    「宇宙空間の環境を考えたら当たり前だわな。何せ大気圏もないから恒星からの放射線もバリバリだ」

    「だが、今襲来しているインベイドは厳密には原種じゃないって話もあっただろう?惑星重力圏を脱出するのに必要な第三宇宙速度で推進し続けられる種じゃなきゃ単独での宇宙渡航は不可能だろ」

    「強襲型が謂わば“先祖返り”って話か。もしその話が本当だったなら、俺たちは同じ人類同士で小競り合いしてる場合なんかじゃないのかもな…………」

  • 101アリソン◆PPyRfvMZl625/03/20(木) 14:28:07

    >>95


    「生憎だなアンラッキーガイ、死ぬのが望みならその通りにはしてやれねぇ、アタシが居る」


    【イカレは同じだ、好き好んで死地に飛び込もうなんて連中は、どこかしらイカレているものだろう】

    【赤毛混じりの女は短くなった紙巻き煙草を吐き捨てながらトラリアの機体を見上げた、命を賭す危地をこそ選び馳せ参ずる彼の生き様を映し出したかの様な重装の機影】

    【そのシルエットの異様はアリソンのBFとはまるで対照的だ、故に、今度の作戦に於いては明確に果たす役割が異なる】

    【膝を折り、コックピットのハッチを開け放ったキャンディボールに飛び移れば、鋼の指先はコンソールを叩いた】


                       ・・・・・・

    「作戦通りに開始だ、核兵器なんざ持って万能になった気でいる勘違いのクソッタレ野郎共、鼻ッ面カチ割って祝勝の酒代に変えてやる」


    【赤い塗装の腕が引っ掴むのは傍らに置かれていた大砲だ、ホンルゥ惑星通信社の通達にあった“特殊装備”とはこのことだろう、土埃を上げながら持ち上げられたそれの胴体からは幾本ものケーブルが背後の森林に向かって伸びている】

    【先にあるのは円柱状の粒子タンクである、BFの2機か3機を容易に稼働させられる程のエネルギーを、ただ一つの火砲を運用する為だけに回す】

    【本来であれば戦艦に搭載される規模の超大型粒子砲がその正体】


    「一撃で穴を開ける、そこからゾロゾロと連中が飛び出して来たところを、惹き付けるのがアタシの役目。

     穴から内側に這入り込んで基地を制圧するのがトラリア、お前の役目だって話だ、OK?」

  • 102トラリア◆OXAm1h6odk25/03/20(木) 14:56:48

    >>101

    「クカッ────良いだろう。俺も遠距離は苦手だからな。近距離で敵をブッ潰すのに専念出来るならそれに越した事はない」


    【クツクツと獣めいた低く唸るような笑いを漏らしながら慣れた動作で機体の姿勢を変える。

    極端な前傾姿勢。陸上競技の如き初速を意識した腰を肩よりも高くするスタート態勢は機体の運動性の賜物だ】


    【死場所を求めてはいるが、敵を舐めて無様な死を遂げるのは厭だ。全霊で敵を屠殺するべく動く癖に死を求めるからこそ“贅沢で我儘な”という忌み名を授かったのだ】



    「ソッチの好きなタイミングで撃てよ。俺は合わせられるからな」


    【獲物を引き裂く機会を今か今かと待ち望んで渇きながら、獣は爛々と単眼のカメラアイを輝かせた】

  • 103◆KPwoT407kA25/03/20(木) 15:26:50

    「…核兵器、ですか

    どうしてそんな不合理な兵器を?インベイドには効果が薄く、廃れた概念だと学びましたが…デスペラードとちうのはそこまで愚かなんですか?」

    愚かなんだろうねぇ…あー、シグレちゃんが生まれた頃ってもうインベイドの侵攻始まってたんだっけ?世の中にはね、人同士で争ってた頃の核兵器の輝きを忘れられない類もいるっちゃいるんだよ。ま、人間に向けて撃つならその悪辣さは健在だしね

    「それって…」

    ホンルゥも根っこじゃ核をK.Iに撃ち込みたいって魂胆を腹の中に隠してるってコト。いやはや怖いねー人類って、けど我々も一応人自連だしさ?手を取り合って悪のデスペラードを倒すぞ!ってスタンスは取っときゃならんのですよ…と

    【2人が向かっていたのはヴァルハラテック本社内格納庫、そこに鎮座していたのは先程モニターに映っていた紺色の機体だ】

    これが君の機体になるR/W3-07、【ジークルーネ】。シグレちゃんには今言った作戦に早速出て貰うよ。ホラ準備準備急いだ急いだ!

    >>91

    《こちらヴァルハラテック。マシントラブルにつき派遣予定の機体のそちらの到着が少々遅れます。ご了承ください。》

  • 104アリソン◆PPyRfvMZl625/03/20(木) 17:56:02

    >>102

    >>103


    「オーライトラリア、丁度今ヴァルハラの学生さんから“遅刻”の連絡も来たところだ、遠慮なく先におっ始めちまおう。

     実戦テスト記録開始、『試作型対艦級粒子ビーム砲“ジィフォン”』展開、粒子タンク動作開始────────」


    【格納されていた砲身が倍程の長さへと延びる、長大なシルエットはしかし、未だそれが本懐では無かった】

    【聳える姿は軽装のBF一機が抑え込むには無茶な巨重、故にトリガーに腕を添え、構えるのと同時にアンカーが地面に打ち込まれ射線を固定する、粒子タンクはその残量を示すメーターを赤い蛍光色に輝かせて】


    「────────チッ、馬鹿げた兵器だな、なんだこの放熱……!」


    【キュゥゥゥゥゥゥゥゥン────────────、チリチリと燃え散る赤い粒子の輝き、揺らめく陽炎は砲身が纏う尋常ではない熱量を表し】

    【そしてそれは当然、“山中に突如として現れた異常な熱源”として、バグラ基地に立て籠もるデスペラード達にも砲手である敵性存在を露わにする】

    【警報音が山間に響き渡る、基地外周を取り囲む大型砲台群は徐々にその照準をこちらに合わせ始めた、トラリアの頭上で大砲を構えるキャンディボールへと】

    【成程、確かにこれは良い囮だ、馬鹿げているが】


    「3……!2……!」


    【ドウン!ガオン!基地の大型砲台から射出された砲弾がキャンディボールの隠れ潜む岩場周辺を次々に吹き飛ばす】

    【一発撃つのにこれだけの時間がかかる、「こんなもの、とても実用的な兵器にはなり得ない」とコックピット内で鳴り響くアラートを聞き内心悪態を吐きながら、今にも爆発しそうな熱量を抱え込む様にトリガーを構え、そして】


    「1……!!」


    【引く】


    【────────────────ギュァァァアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!】

    【金属質な甲高い爆発音、迸る赤黒い閃光、発射された粒子ビームは火線上の地面を抉りながら基地を横切って対面の山肌をも削り取る】

    【基地を囲む堅牢な防衛網、30の大型砲台の内、およそ8を含む一角を消し飛ばし、文字通りの“突破口”を抉じ開けた】


    「……っしゃあクソデスペラード共、こっちに来いよォ!」

  • 105アラン@新規25/03/20(木) 17:56:23

    >>98

    「アランでいい。フレンドリーに行こう.Mr.リー」


    そう言いながらも、自分は相手をそう呼ばないのは、許可待ちというよりは敬意の表れであろう.

    あくまで自分が下であると、だからどうか自分は名前で呼んでくれと。


    「本体はオンボロなものでな、密閉が悪くて顔も合わせられん。

     話し合いの件は了解した.そこまで飛んでから帰ってくるだけのエネルギーは、この金食い虫にもあるはずだ。」



    今の彼は、コクピットで戦闘機パイロットのようなマスクを装着している.密閉が薄く、汚染や低酸素への対策としてだ。


    そして、その上で、どうもこの翼は燃費が悪いということを伝えつつ了承の意を伝える

  • 106トラリア◆OXAm1h6odk25/03/20(木) 18:43:00

    >>104

    【派手な花火とは反対に、何処までも静かに獣騎士は戦場を駆け抜けた。

    閃光と爆音に紛れて影が疾る。吹き飛ばされた砲台を真っ直ぐに目指して突き進む】


    「敵襲!?」

    「何処の誰だ、こんな馬鹿げた兵器を叩き込みや」


    「────先ずは二機」


    【ズガガガガガッッッッッ!!!!!!!と切断音を響かせて蛇腹剣が型落ちのBFのコクピットを両断してから機体を振り回して隣に立つ機体を圧し潰し殺した】


    「もう二機」


    【ガチャリ、と実体剣と巨盾を機体腰部に連結してから背後に背負った巨大な砲身を下ろす。

    先程と同様に砲撃を警戒して散開する敵機に笑みを深めてからトリガーを引く】


    【─────“紫電”が金属に群がるように拡散して全身金属のBFを伝導する。機体表面部に絶縁加工を施した獣騎士だけを除いて】


    【インベイドの超音速プラズマ射出器官を加工した散弾銃。初見殺しとしては上々だ、粒子の消費こそ激しいが抜群の戦果を齎してくれる】


    「もう一機」


    【基地の防壁を避雷針にして直撃を回避した機体が近接武器を一度下ろし、再び砲撃するのにもクールタイムが必要なトラリアに迫る。機関砲の射撃】


    【“特殊装備”が防衛網を吹き飛ばしてから一直線に進み続けている軌道に僅かに乱数回避を噛ませて、直撃を避けて肉薄した所を手甲で打撃する。高電圧を叩き込む電磁ナックルが敵機を黙らせた】



    「報告する、敵基地への侵入を完了したぜ。敵勢力の動きに変化はあるか?」


    【散弾銃を投げ捨てる。屋内での使用には向かない装備だ。重量を減らして機動力を上げた方が迅速に制圧を行える】

  • 107エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/20(木) 18:49:50

    >>105

     《では、Mr.アランと。……ああ、呼び方が妙なのは許してくれると嬉しいな。BFに携わる者としては、彼らを活躍させてくれる君たちに対して、敬意を払わずにはいられなくてね》


    【その言葉に嘘偽りはない。込められているのは、エイダン・リーという一技術者の信条だけだ。もちろん、無理強いするつもりはないため、重ねて言えば改めてくれるだろうが】


     《それと、翼のことは了解した。最も所要時間の短いルートで案内しよう、ついてきてくれ。……援軍諸君!来てくれたばかりで悪いが帰還する!地上の警戒は頼んだよ!》


    【コックピットに搭載されたAIが算出した帰還ルートの導きに従い、アランたちが見失わないよう配慮された、平時よりも緩やかなスピードで銀色のBFは先を行く】


    >>96

     《ああ、そうだ。Ms.オルフィーは先に帰って、上へ今回の顛末の報告を頼むよ。……今週で2回も独断専行したうえに、我が社の強力な火力要員を一つの任務へ出ずっぱりにしてちゃ、小言がもっと長引くからね》


    【エイダンはソロネにのみ繋がる通信回線へ今回最後の命令を下す。……K.I社の優秀なマイクと回線は、後半で小さく呟かれた余計な一言さえも完璧に伝えているだろうが、特に気にしてないようだ】

  • 108オルフェリア◆OXAm1h6odk25/03/20(木) 18:55:21

    >>107

    「了解しました、エイダン工学事業部長。理由が何であれ、私は下された命令に従うのみですのでお気になさらず」


    【コア粒子を周囲から“回収”し、燃焼させる事で炎の軌跡を空に刻み付けながら“ソロネ”は超音速機動で帰還を開始した】


    【コア粒子を貯蓄せずとも現地で調達が可能。強襲型インベイドの生体器官の特徴は単なる速度のみに限らず稼働時間の面でも大きな恩恵を授けてくれる機構だ】

  • 109シグレ◆KPwoT407kA25/03/20(木) 19:16:34

    >>104

    【戦闘開始から暫く、作戦区域付近にヴァルハラの輸送ヘリが姿を現す】

    《ジークルーネはここからカタパルトで投下します。ちょうど基地の真上から降りる形になると思われますので、まずは敵の弾幕を引き付けてから基地内部に侵入してください》

    …普通なら死んでくれと言ってるような指示ね

    【ジークルーネにミサイルの雨を受け切る防御性能は無い。機体性能を実証するにしてもあまりにもリスキーなテストを実戦で求めてきたという訳だ】

    面白いじゃない。有象無象とは違うということを証明する良い機会だ────シグレ・イェンネフェルト、ジークルーネ、出ます

    【ヘリの簡易リニアカタパルトから紺色の機体が山中基地目掛けて射出される。当然。その新たな機影の存在に気づかないデスペラードではなかった】

    「上空から接近する敵影アリ!おそらく敵の増援かと…」

    「あの馬鹿げたブツと侵入者の対処で手一杯だというのに…!だが人自連もとんだ馬鹿を抱えたものだ、あれではまるで撃ち抜いてくださいと言わんばかりの位置取りではないか!」

    【大型砲台と対地ミサイル発射台のいくつかが紺色のアンノウンに照準を定める。自由落下中のBFでは到底躱せまい─────過信ではなく、経験則からくる論理的思考の下、敵性デスペラードによる弾幕が上空目掛けて展開される】

    「てーーーっ!…………な、なんだと…!?」

    【しかし、モニターが映し出したのはあまりにも現実離れした光景であった】


    【紺色の機体は『空中を叩くような』不規則な軌道を描き、ミサイル郡の合間をすり抜けるように、最低限の動作で次々と躱しながら徐々に近づいてくる】


    「馬鹿な…なんなんだあのBFの動きは!?お前達何をやっている!?もっと弾幕を増やせ!BF1機も満足に撃ち落とせんのか!?」

    「しかし、これ以上は熱源に対する対処が手薄になります!もし第2射が来ようものなら…!」

    【相手側がそのような漫才を繰り広げているとも露知らず、ジークルーネは無事に基地内部へ降下を成功させた】

    こちらジークルーネ、作戦フェーズ1クリア。僚機との戦術リンクを構築し次第掃討を開始する

  • 110アラン@新規25/03/20(木) 19:18:56

    >>108

    『あの機体、コア粒子を吸収してた?エネルギーの補充が行えるの?』

    「羨ましい限りだな。あの装置があれば、この翼の欠点を補える」

    『手に入りそう?』


    それは死にそうかという意味でもある.彼らは真正面から一大勢力と戦う力を有していない。

    故に、ひっそりと、戦場跡から廃品のおこぼれをり、さまざまな勢力の輸送用の船やトレーラーを襲いパーツを盗み出していた。

    故に、あのパーツを、彼女が死んだ戦地で手に入れることはできるかと.


    「厳しいだろうな.あのお嬢ちゃんは死にそうにない.」


    その言葉に苦笑しながら返した彼は、提示されたルートを飛ぶため、ウィングを広げる.)


    「ま.その時が来ればせいぜい俺らが利用できるよう、祈るだけさ.」


    (タービンとジェットエンジンのけたたましい音を奏で、機械仕掛けの怪鳥は飛び立った

  • 111エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/20(木) 21:12:42

    >>110

     「さて……では、改めて。クロノス・インダストリー社 工学事業部 部長、エイダン・リーだ。この度の弊社への協力、誠に感謝する。ありがとう」


    【谷間からほど近い場所に位置するG-4コロニー。その中央に建てられた支部社の応接室で、革張りの長椅子に座りながら、エイダンは社を代表して頭を下げた】


     「……それでは、Mr.アラン。君たちの ''取引'' と ''稼業'' の具体的な内容を教えてもらえるかな」


    【小ざっぱりとした明るい茶髪が持ち上がり、サイバーゴーグル越しに黒々とした目がアランを見つめる。よく注視すれば、その眼に好奇の光が灯っていることに気づけるだろう】

  • 112ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/20(木) 21:31:03

    >>104

    「突破口を確認と、ウィルヘルミナ、仕事の時間だ!」


    【無限軌道の駆動音を響かせて砲撃で開いた穴に向けて走り出す、それを迎撃に出たデスペラードのBFからの射撃を盾も使わずに装甲で受け止め距離を詰めていく】


    「邪魔だぁ!」


    【スピードを落とさないままシールドの先端にあるスパイクを敵機の頭部に叩き込むとそのまま前進を続ける】

  • 113二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 23:45:22

    このレスは削除されています

  • 114アラン@新規25/03/21(金) 00:05:08

    「まずは招いて頂いたことに深い感謝を、Mr.リー。」

    その大型の翼を折り曲げ、着陸した機体から出た彼のパイロットスーツは、いびつだった。
    肉体の保護という点で見れば不十分と思われる市販のジャケットがベースであろうそれに、
    まるでオオワシのようにとがった酸素マスクを含めた、ジャンクパーツで組まれたヘルメット。
    口もをのマスクを取り、ヘルメットのボタンを操作すれば、ゴーグルが上へとスライドし、
    ヘルメットを取り払えば、その奥から初老の男が現れる。

    「俺がしたいのは、廃品回収と言っただろう?詳細を説明するとすれば、こういうことだ。」

    そう言って差し出されたのは、このBF、NESTが装備している大型ユニット、”ヴァルチャー・ユニット”
    つまりは翼のスペックや武装のデータだ。一部ぼかされている点や、設計図そのものを公開していないのは、単純に商談であるからだろう。
    こうしてみれば、未完成な部分が多く、攻撃力の低さや燃費の悪さが目立つ機体となっているが、飛行能力や、クローの破壊力には光るものがる。

    「こいつも、あの機体も。大本はジャンクパーツだ。他にもあるが、」

    そう言って、タブレットに提示するその他のデータも、壊れた銃器をニコイチにした廉価版や、
    正規品と比べればメリットデメリットの振れ幅が大きく癖のあるジャンクパーツ等、様々な”商品”のデータが並ぶ。
    中にはユニークな武装も数点存在しているが……

    「どうだ?売り物になるか?」

  • 115アラン@新規25/03/21(金) 00:05:29

    >>114

    >>111

    (リプライ忘れ)

  • 116アリソン◆PPyRfvMZl625/03/21(金) 00:46:01

    >>106 >>109 >>112


    【鉄壁を誇るバグラ基地は、俄かに慌てふためき、騒めいていた】

    【尋常ではない火砲の一打に自慢の防備を崩され、地上より、空より、恰も天使か悪魔かの様に異端の機影が舞い降りる】

    【それは一軍の様に統率されてはいない、されど強力な個の集まりだ、故にこそ掻き乱される】

    【果たしてどこから手を付ければ良いのか】


    「戦闘ヘリが出た、大した火力じゃないだろうが一応頭の上に気ィつけとけよ。

     それよかこのポンコツ兵器だ、全然熱が下がらねぇ……!」


    【二度目の支援射撃にはどうにも時間が掛かっていた、一射目の後、赤熱化した砲身は全く収まる様子を見せない】

    【その間にも、生き残った対BF砲台の射撃は至近距離にまで迫っていた、電磁加速を経て放たれた砲弾はキャンディボールの足場とした岸壁を抉り取り、不安定な射角を一段と歪める】


    「チッ、こうなったら無理矢理撃つしか無いな、────────────圧縮粒子強制装填!!」


    【未だ熱の籠る砲身に再び火が入る、キャンディボールのモニターに続々と現れるのは、機体の外部温度が危険水域に達したことによる警報音】

    【耳を劈くけたたましい音に眉を顰めながら、されど握り締めた操縦桿】


    「巻き込まれるなよォ────────────────!!!!」


    【その怒声はノイズ混じりのオープン回線に載せられる、辛うじて試作兵器を支えていた岸壁が崩れ落ちるのと、トリガーが引かれるのはほぼ同時であった】

    【二射目は照準のズレにより基地に直撃はせず、上空へと跳ね上がる様に射線を伸ばし、飛び立ったばかりの戦闘ヘリの幾許かを藻屑に変えて】

    【そして、岩場より落下する試作兵器の砲身が、その途中となる空中で爆発し燃え上がる様子と】

    【赤い軽装BFが爆風を背にして離脱、岩肌を滑り落りて来るのもまた、ほぼ同時だった】


    「ホンルゥのイカレ技術者め!あのクソポンコツ兵器が、クソポンコツだったってキッチリ報告してやる!」

  • 117エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/21(金) 07:04:49

    >>114

     「ふむ……なるほどね、これは確かに ''リサイクル'' だ」


    【小柄な体躯を更に縮めて身を乗り出し、エイダンはタブレットを注視する。並んだデータの一つ一つを素早く吟味し、脳内でいくつかチェックをつけて、姿勢を正した】


     「正直にいうと大半のパーツや銃器は、人自連か他のデスペラードに売ったほうがいい。安定性や互換性が高い品をウチは好むからね。ただ……」


    【タブレットの表面に指先を近づけ、''ヴァルチャー・ユニット'' を初めとするユニーク・ウェポンを指し示す】


     「こういう独自性の強い良質な品は大歓迎だ。企業勤めだからか、型に嵌った発想をしやすいウチの技術者じゃ、中々出ないからね。とりあえず、工学事業部でまとめて購入したい。おいくらかな?」


    【新鮮なアイデアの山を前にして、エイダンは星空のように輝く両目をアランに向けながら、弾む声で尋ねる】


    【40代に入ったというのに、どこか若々しく見えるのは、こういう少年心を全く隠そうとしないからであろう】

  • 118トラリア◆OXAm1h6odk25/03/21(金) 07:55:23

    >>116

    「戦闘ヘリか。だとすれば俺にも対処法がなさそうだな、戦友に期待しようかね」


    【電磁加速された40mm機関砲弾が殺到して、巨盾に遮られ止まる。装甲の陰に隠れた獣騎士を誅殺すべく肉薄しようとした敵機を死角から装甲を穿って蛇腹剣が絶命させた】


    【巨盾を軽く推して地面に落とす。足払いによって後方へと蹴り出された巨盾が、背後から奇襲しようとした機体のバランスを崩して転倒させた】


    【機体反転。その勢いのまま腰を捻って手甲を突き出して電磁ナックルを機体胸部に叩き込む。砕けた瓦礫と高電圧がパイロットを即死させる】



    【────純粋に巧い。機体性能は然程だが、矛と盾を使い分けて場合によっては奇策にも対応する】


    【突き出される蛇腹剣の斬撃の威力と堅牢な巨盾の防御力は、敵機にとって歩兵が閉所において戦車と相対するのと等しいものである】


    「さてと、“核弾頭”は何処かな。片っ端から殺していけば差し出してくれるかねぇ?」


    【自爆されたら堪ったものではない。最優先目標として“核弾頭の奪還”を脳内に固定しながら、獣騎士は残存戦力を蹂躙すべく基地内部を駆け出した】

  • 119シグレ◆KPwoT407kA25/03/21(金) 10:15:00

    >>116

    戦闘ヘリ…は、立ち回りに気を遣うだけで十分そう

    【おそらく今も外部で侵入を試みる者向けの警告だろう。基地内部に砲弾を打ち込めば最悪の場合核弾頭に引火する危険性さえある。であるならば先ず】

    BFを差し向ける。セオリー通りね

    【胸部レーザーバルカンが火を吹き、接近してきたBFのカメラを撃ち抜き動きを鈍らせた後、三次元的挙動で敵機の振動ナイフを奪い取ると】

    …どうも味方は好き勝手やってるみたい。初対面だから下手に出てはやったけど…だったら私も

    【そのままコックピットをナイフで穿つ。より人体に近い新機軸汎用フレームだからこそ実現し得た順応性はこういう面でも光る】

    私のやり方でやる。その方が性に合ってるものね…!

    【次いで襲いかかる敵BFも同様に、レーザーバルカンとナイフを用いて最低限の労力で機能停止させようと立ち回りながら基地深部へ向けて機体を駆る】

  • 120ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/21(金) 10:43:19

    >>116

    「戦闘ヘリはこっちの獲物だな、食いついて来いよ」


    【戦闘ヘリの前に機体を踊らせるとロックオンアラートがコックピットに鳴り響く、それをBGMに頭部ガトリングを回転させ、銃弾の雨でヘリ部隊を撃墜し最後の抵抗に放たれたミサイルをシールドで叩き落とす】


    「あとは砲台だな、ちょいと目隠しをしてやるか」


    【対BF砲台の正面を横切りながら機体各部から煙幕を発生させ煙のカーテンによって砲台と友軍の間分断された】

  • 121アリソン◆PPyRfvMZl625/03/21(金) 18:57:15

    >>118 >>119 >>120


    「お偉方の言う限りじゃ、核弾頭は地下倉庫に仕舞い込まれてる、今マッピングしたデータを転送したから……」


    【攪乱された野盗の集団など、コンソールを叩きながらでも相手は出来る、煙幕の中を擦り抜けながら赤い光線は迸り、幾つかのBFや装甲車両を蹴散らしながら基地へ】

    【「やはり支援砲火よりもこちらの方が性に合っている」とはコックピット内で独り言、事前の偵察にて手に入れた基地の上空データを参戦した各BFに転送した】

    【その時、不意に基地の一角で】


    「ん……なんだ?」


    【突如として出現した新たな熱源に怪訝に眉を顰める────────ああ、そういえば作戦概要には一つ、厄介な名が記載されていた】

  • 122アリソン◆PPyRfvMZl625/03/21(金) 18:57:31

    >>118 >>119 >>120


    『開け、開け、ハッチ、開け、使える物があるのだ、使わねば。

     このBFフィクサーブレイン、“クリミナル・ショウ”がお相手しよう、諸君、傾聴したまえ』


    【耳に粘りつく様な、不快な男の声が響き渡る】

    【それは、腰から先が4つ股に分かれた多脚タイプの重装BFである、青白い塗装を施された流線のボディラインに、ドーム型の頭部はその外周をぐるりとモノアイが回る、両腕に装備された重ガトリング砲は背部のブースターと一体化したコンテナに接続され、両肩には弾数の多いマイクロミサイルポッドが搭載されていた】

    【刻まれているのは脳髄に絡みつく蔦植物のエンブレム、今回の基地襲撃事件を引き起こしたデスペラード、クリミナル・ショウの駆るBF“フィクサーブレイン”である────────しかし、それよりも一段と傭兵達の目を惹くであろうものは】

    【機影の背後に威圧的に聳え立つ、BFよりも遥かに大型の発射台と、搭載されたロケットミサイルの姿】


    『この背に負ったものが見えるかね、大方これが目的なのだろう?

     クロノス、人自連、両陣営の勢力圏まで射程に捉える中距離弾道ミサイルだ、発射準備を整え、弾頭には核を搭載している。

     銃でも砲でも撃ち込んで来てみろ、ほんの少しの照準の狂いで暴発するぞ……!無論この距離だ、万が一があれば私とてタダでは済まんがね!しかし君らも簡単には攻撃出来まい!!』


    【核を盾にし、フィクサーブレインが重砲を構える、けたたましい砲声と共に次々と放たれる弾丸は生半可な装甲は突き破る威力で以て】

    【弾幕の間にはマイクロミサイルが、一度上空に向けて解き放たれた後、雨の様に傭兵達に襲い掛かる】


    『しかし、しかし、こちらからはなぁ!一方的に攻撃が出来るのだよ!使えるものは!使わねば!正に知能の違い!!!』


    「ああ、クソ、一人でギャンギャン盛り上がりやがってお祭り野郎が!」


    【……得意げな男の演説を切り裂く暴言は、基地内に滑り込んだアリソンのもの、軽装のBFには致命的になり得るフィクサーブレインの砲火を曲芸軌道で以て躱しながら】


    「背後の核には気を付けろ!誤射は洒落にならねぇぞ!」

  • 123シグレ◆KPwoT407kA25/03/21(金) 19:15:58

    >>122

    ──────ああ、なるほど

    【カチリ、とマシンスペックと作戦遂行に必要なものの歯車が噛み合ったような感覚。確かにこの状況では銃火器の使用は困難だろう】


    【もとよりそんな武装、ジークルーネには殆ど積まれてはいないが。これを作ってこの作戦に持ち出した人間は預言者か何かか…シグレはちょっぴりそれを信じたくなってしまった】

    この位置で…取る!

    【基地の瓦礫にワイヤーアンカーを通し、銃弾とミサイルの弾幕目掛けて投げ飛ばす。慣性てアンカーを離れた瓦礫は虚しく弾幕に粉々にされるだろうが、それによって敵機の注意を逸らし、綻びを作るのが目的。】

    【生じた隙間を掻い潜るように、ジークルーネが空間を跳ねるように加速する。弾幕をくぐり抜け…万が一でも機体の爆発や自爆を狙われないよう、照準を定め振動ナイフを構えて貫徹を試みる】

    狙うはコックピットただ1点…!

  • 124アラン@新規25/03/21(金) 21:52:47

    >>117

    「シンプルに行こう。軽く見積もって……このくらいだ。」


    タブレットに提示された金額は、ジャンクパーツの寄せ集めということもあって、値段ははっきり言って控えめだ。

    相場や価値を考えると、より値段を吊り上げられるだろう。


    「それと一つ、こいつらを無心してほしいんだよ。」


    そう言って出してきたのは、いくつかの企業制の市場に出回る新型パーツの類だ。


    「金よりも、こういった物の方が俺好みだ。どうだ?」

  • 125エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/21(金) 22:35:28

    >>124

     「OK、交渉成立だ!上には今日明日にでも色良い返事を出してもらうよ。ちょうど、この後でお話しがあるからね」


    【言わずもがな、連日にわたる独断専行に対する詰問だが、それも今回はエイダンが交渉に入るための前座と化すことが確定した】


     「……」

     「あ、そこの君。契約書持ってきて。通信で言ったから作ってあるだろ、早く」

     「っかしこまりました!」


    【いつもの傍若無人さを発揮する上司に、物言いたげな視線を送ってきた部下へ指示を出し、改めて目の前の男と向き合う】


     「……それじゃあ、部下が契約書を持ってくるまで歓談といこうか。別に揚げ足を取って、後々どうこうって気はないからリラックスしてくれていいよ。オフレコってやつさ」


     【姿勢をゆる〜く崩し、すっかり冷めた紅茶にスティックシュガーを流し入れながら、砕けた調子で発された言葉に嘘はない】


     【そういう小賢しい手は上と営業部の管轄だと、エイダンは思っている】

  • 126トラリア◆OXAm1h6odk25/03/21(金) 22:45:16

    >>122

           ・・

    「──────へぇ?」


    【獣騎士──殺戮した鹿の骨を冠の如く掲げる悪鬼のエンブレムを刻んだ傭兵は唸るような笑みを静かに吐いた】


    【錆び付いた妄執に突き動かされるようにして機体が直進する。豪雨の如く降り注ぐマイクロミサイルの群れを巨盾で逸らしながら敵機の懐へと迫る】


    【蛇腹剣。純粋な運動法則にのみ従って破壊を齎す冷兵器──誤射の心配要らずで、尚且つ銃火器並みの射程とそれ以上の装甲貫通能力を持ち合わせる刃は間違いなく今の状況とは相性が良い】


    【だが、】



    「“核兵器”を、最上級の破壊兵器を盾如きに使うと?随分とちっぽけな運用法だ。最高の釣竿で山菜狩りするのと同じ程度には愚かだと思うが、コレが性格の違いかねェ………………ふむゥ?」


    【“魔が差した”のだ】


    【結局、両陣営の何方が勝っても“核兵器”が使われないというのなら参戦した意味がない。それならば一人だけでも派手な花火を上げてやろうと思うのもいて良いんじゃないか、と】


    【直前に派手な粒子砲を見た興奮が冷めていない。今直ぐに砲撃したくなるが、残念ながら散弾銃は既に手放してしまっている────いつも通りに“現地調達”すれば良い。この場にはBFが集まっている】



    「悪ィな、テメェら全員裏切るわ!ド派手な花火をぶっ放してやるよォ!!!!!!!!!!クハハハッ、カハーハッハッハッハッハッハァッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」


    【高らかに哄笑とは真反対の冷徹さでクリミナル・ショウへと接近している。何方にせよ人自連の尖兵は奴を放っては置けない、ならば袋叩きにした所でガトリングでも奪えば良い───そのような思考をする卑劣さと、堂々と裏切りと宣戦布告を鉄火場で行える一種の義理。双方が同居する妖怪こそがトラリアという男だ】



    【傭兵とは信頼のビジネスである。信頼を裏切れば組織から爪弾きにされるだけ────それが、どうしたというのだ?】


    【デスペラードとは、法に囚われずに日々を生きる人々なのだから】

  • 127ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/21(金) 22:59:01

    >>122


    「マイクロミサイル?ただの豆粒だなぁ!」


    【弾幕の雨を意にも介さずに核ミサイルに向けて突進して行く、回避に使う時間すら惜しむかのように】


    「ミサイルが爆発しちまったら報酬がパーだ!さっさとコンテナに放り込んでやる!」

  • 128シグレ◆KPwoT407kA25/03/22(土) 00:15:54

    >>126

    【破綻者の衝動に任せた突発的な行動というものは、本人がどれだけ冷静を装っても綻びが生じるものだ】

    (私がクリミナルを殺した後にその宣言をしていれば、ゲームに勝てたかもしれないのに)

    【法に囚われずに自由に生きるというデスペラードの信条を、シグレは常々欺瞞だと考えている。

    インベイドは確かに人類の驚異であり、個々の能力は個人が太刀打ちできるものでは無い。だからこそ人は寄り集まりそれに立ち向かおうとする…企業間抗争というのも、どこかで勝ちを確信しているからこその余裕から来る強気の姿勢から来るものなのだろう。シグレはそれを仕方ないものだとして割り切っている。


    だがデスペラードは別だ。


    依るものなき彼らは、理不尽に人類を脅かす侵略者に対してその生活に順応することでしか生きる事が出来ない…発想が既に敗北者なのだ。

    さっきまで味方だったBFも、これ見よがしにインベイド由来の武装をひけらかしてはいるが…一個人にそれらの器官を元の持ち主以上に扱う技量は持ち得ないだろう。しがらみを放り投げたからこそ、日々を生きるので手一杯になってしまっているのだ】

    【『負け犬』。旧式化した兵器に縋る四つ足と、破滅願望を暴発させた獣騎士を説明するにはその三文字で事足りる】

    どいつもこいつも、私をイライラさせる…!

    【裏切り宣言が始まった瞬間、クリミナルに向けたナイフを左手に持ち替え、左腕部に接続された可動アームを使って刀の鞘のようなユニットの持ち手を空いた右手に添える】

    けどこれで『コレ』の使う機会が訪れた…ミカエラ博士への手土産が1つ増えると考えた方が良いのかしら!

    【ミサイルを掻い潜り、クリミナルへナイフを突き刺そうと試みると同時に、こちらに接敵してくるであろうトラリア機目掛け重装甲級の外皮すら易々と溶断する高圧実体化粒子刀剣兵装─────ビームチャージソードの一閃を見舞う】

    【同時撃破。それがシグレの狙いだ】

  • 129アリソン◆PPyRfvMZl625/03/22(土) 10:38:43

    >>123 >>126 >>127 >>128


    「『は?』」


    【奇しくも、味方、或いは敵であった筈の獣騎士の挙動に素っ頓狂な声を挙げたのは、アリソンもクリミナルもほぼ同時であった】

    【最も、片方は呆れ混じりで、もう片方は困惑が多分に勝った声色だから、驚きの質自体は異なっていたが】


                ・・・・・・

    「あァ、そういうコトかよラッキーガイ……確かにそれならお前が望むモンが得られるだろうな」

    『な、な、何を考えている!?分かっているのか、核だぞ!?』


    【そして、その行動に先に納得を見せたのもまた、女傭兵の方だ】

    【未だに状況が理解出来ていない四脚の機影が、まさか本当にこの場で爆発させる気ではいなかった核ミサイルを背負いながら、慌てふためいて傭兵達の接近を拒む様に弾幕を張るのを横目に】

    【────────好都合なことに、クリミナルの注意は正面に向いている】


    【キャンディボールが跳ねる、装甲を削ぎ落した機体の曲芸軌道は、フィクサーブレインの頭上を跳び越えて発射台に載せられたミサイルの戦端へ到達】

    【サーベルの光線が迸り、ロケット部と弾頭部を切り離し、落下しようとする核弾頭を細腕に抱え込んだ】


    「ミハエル!大事に運べよ、それが得意分野だろう!?」


    【それを、ミサイルへ直進する運び屋ミハエル・ライン、ウィルヘルミナの軌道上へと投げ渡せば、アクロバットな後転にて身を翻し】


    『ふざッ……ふざけるなよ!?私の計画だぞ、私が……ッ!!このイカレ共が……ッ!!』


    【ジークルーネの突き出すナイフを咄嗟に躱そうと後退しようとしたフィクサーブレイン、その背中を思い切り────────蹴り飛ばした】


    『ギィィィィヤァァァァァアァァァアァアアアア!!?!??!?!??』

    「……OK、これで状況はシンプルになったな、お待ちかねの獣狩りだぜ、トラリア?」


    【前後よりの圧にてナイフが胸部装甲を貫通し、断裂部からオイルを撒き散らしながら四方八方に滅茶苦茶な弾幕をばら撒く、フィクサーを気取っていたデスペラードは、それ以上に奔放なる獣騎士の単なる“前座”として、断末魔を上げた】

  • 130ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/22(土) 11:33:04

    >>129

    【空中に放り出された核弾頭、その落下地点を予測し機体を走らせ腕を広げてしっかりとキャッチすると、コンテナ内部から伸びるサブアームにそれを渡しコンテナに格納、入れ替わりにビームカービンを右腕に構える】


    「ありがとよ姐さん!今度飯でも奢るぜ!」


    【スピンターンでミサイルの置き土産を防御しつつ退路を確認、全身から煙幕を発生させ脱兎の如く出口へと突進する】

  • 131トラリア◆OXAm1h6odk25/03/22(土) 12:25:12

    >>128>>129>>130

    「双方の勝利条件と敗北条件は明確にしておくべきだぜ、学生-ストゥーデント-」


    【一つ。勝利条件は“核兵器”の点火】

    【二つ。敗北条件は“核兵器”の起動が不可能となること】


    【元々トラリアが敵機を鹵獲しようとしていたのは高火力の熱兵器を“核兵器”に衝突させる為だ】



    【───だが誤射による“核兵器”の誘爆を防ぐ為に火力の制限が行われていた戦場で、ビーム系の近接装備を使うのなら好都合】


    【否。重巨盾を装備する獣騎士に通常の火力兵装では足りぬからこそ開帳したのだろう。参戦時点では想定していなかった戦術用途ではあるが、臨機応変に動こうじゃないか】



    「それから言い忘れていたんだが、」


    【突撃兵級の刃を繋げた蛇腹剣が“延びる”。約40mを瞬時に。武装の最大射程を隠匿していた────だけではない】


    【最新鋭機体を透り抜けるようにして、曲線軌道でフィクサーブレインの重ガトリング砲を装備した腕を切り落とす】


     ・・・・・・・・・・・・・・

    【切り落とした腕が絡め取られた。殺意を漲らせた弾幕が凄絶に踊る。先程までの死者の悪足掻きではなく、離脱しようとする“核兵器”を狙い撃つ動きで駆動した】



    「これからは二重の追撃戦だ。俺とテメェらの何方が先にド派手に爆発させるか賭けるかァ!?!?!?」


    【重巨盾を背後に回しながら、砲撃と斬撃を出口へ突進するBFに殺到させながら獣騎士は嗤った】

  • 132二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:37:57

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  • 133ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/22(土) 15:41:55

    >>131

    「この状況でこっち狙う⁉︎核が怖く無いのかよぉ!」


    【背後から迫る獣騎士の攻撃、それを背中に受ければ待っているのはこの場の全員の死、最悪のシナリオを回避する為にどうすればいいか、頭で考えるよりも前に腕が動く】


    「追加料金だぜこれはー!」


    【進路上の残骸に右の履帯を乗せたまま左に旋回、左の履帯一本による曲芸のようなターンで獣騎士と相対するとビームカービンの斉射を浴びせる】

  • 134シグレ◆KPwoT407kA25/03/22(土) 16:23:03

    >>131

    くだらない…

    【蛇腹剣にそんな小手先の真似ができる事をこちらが知らないとでも思ったのだろうか…どこまでも浅慮に尽きる】

    【そんな事はこちらのワイヤーアンカーにも行える芸当。加えて先程引導を渡した四脚に対しては、極限まで肉薄していたのだからこちらの方が近い…つまり先にワイヤーをガトリング腕に絡ませられるのが此方となるのは道理。ある程度腕がジークルーネを越して向こうの手元に届かんとしたタイミングでワイヤーが巻き取られ、2つの糸がピン、と張る】

    【いわば綱引きの形だ。単純な力比べであればインベイド頼りのオンボロ素体と一企業の最新鋭機…どちらのモーター馬力が優れているかはわざわざ説明するまでもないだろう】

    【このまま引っ張り上げ、地面に叩きつけて自重でミンチになるか、或いはボロなりに頑張ってこちらに拮抗して足が止まるか、武器を手放して力比べから降りるか─────いずれにせよ、隙が出来る】

    年功序列に倣って美味しいとこは譲ったげる。行け!赤いの!

    【この場で最も機動力に優れるであろうBF…キャンディボールに敵の介錯を委ねる。先程の見事な支援に対するシグレなりのお返しだ】

  • 135トラリア◆OXAm1h6odk25/03/22(土) 17:13:08

    >>133

    「ハハッ、切り替えが早ェじゃねェか。そういうのは好きだぜ」


    【ヒュウ、と華麗な判断に舌を巻く。

    裏切った側が言うのも何だが即応性が随分と高い。フィクサーブレインと同様に、“核兵器”を背負っているからこその遠慮ないビームカービンの斉射を紙一重で躱す】


    【腕が引っ張られる感覚がする。見なくても原因は理解できる。一度見た装備は忘れない、あの遅刻娘のワイヤーだろう───力で拮抗するでも蛇腹剣を手放すでもなく、手甲で剣の柄を叩いた】


     ・・・・・・

    【電磁ナックルだ。対象に高圧電流を流し込む装備が蛇腹剣を伝導して重ガトリングの砲身を経由し、そして再びワイヤーを経由して『ジークルーネ』に到達する】



    「単なるコア粒子の炸裂加速ではない機体、熱と光でなく尚且つ目視不可能な手段による粒子挙動への作用──────電磁波の類いだろう?それなら俺みてェに装甲に絶縁体は使わない、否。使えないんじゃねェのか?」


    【機体の内部から外側に電磁波を投射するならその間に電磁波を遮断する絶縁体によるコーティングは不可能だ。だからBFを鋼の棺とする程の高電圧を過不足なく叩き込める】


    【その上で逆に高濃度の電磁波を無差別に発散して推力推進へとジャミングをかける。一定の距離ではなくワイヤーを経由した至近距離から、或いは機体そのものを媒体として】



    「性能試験だ!耐えてみせろよ、最新鋭機!」


    【それすらも欺瞞だ。本命はアリソンのキャンディボールに対する“磁力”妨害である】


    【最も機動力に優れるからこそ、推進から到達まで時間が最も短い。故に咄嗟に磁力の影響に気付けたとしてもその頃には誤差は修正不可能な域になる】


    【────トラリアは、本気で“核兵器”を起爆させようとしている】

  • 136シグレ◆KPwoT407kA25/03/22(土) 17:53:31

    >>135

    ………………

    【ワイヤー伝いに電流に晒されるジークルーネ。これだけの高電圧を直で叩き込まれれば一溜りもないだろう…


    それが推察通りであるなら、の話だが】

    …………………ププッ。所詮はデスペラードね

    【的外れな予測を嘲笑しつつスロットルレバーを動かすシグレがいた。つまるところ相手は電磁ナックルで自分の武器を叩いただけ…奇をてらい過ぎてなんの抵抗もせず足だけ止める最悪の選択肢を選んだ。こちらの馬力に引き寄せられその不格好な機体姿勢の制御がままならなくなるのは自明の理であろう】

    【確かにバウンドスタビライザーの推進機構には、相手方の予測通り電磁波を使用している。…だがしかし、そのメカニズムについてがまるで見当違いなのだ。


    『電磁波の使用はスタビライザー貯蔵タンク内で完結している』


    スタビライザーが散布するのは…あくまで特殊な電磁波に晒し効能を変容させたコア粒子のみなのだ】

    生憎、その程度の電圧に耐えられる絶縁処理はされているわよ。…想像力が足りなかったわね?

    【そもそも絶縁されていなければ、電磁シールドなんて危険極まりないものをワイヤーアンカー部分に内蔵などするものか…尤も、その機能をここに来るまで一度も発揮させてないのだから勘違いしてしまうのも致し方ないのだろうが】

  • 137トラリア◆OXAm1h6odk25/03/22(土) 18:30:03

    >>136

    「ふむ、確かにそのようだな?流石は最新鋭機、俺が気付く程度の欠陥はとっくに克服済みか────それはそれとして、裏切り者の俺は当然だがデスペラード全体をディスるのは心の中だけしておくべきだと思うんだが。

    それか、せめて味方にデスペラードがいない現場ででも」


    【敵機の開発者への称賛と、それはそれとして口の悪さへの何とも言い難い微妙な表情をコクピットでしながら、獣騎士は蛇腹剣を握り締め続けた】


    【当然、姿勢が崩れる。不恰好な、絶好の隙を晒しながらも重巨盾の“内側”に相当する部分を撫ぜる。重装甲と高火力の粒子砲を併用するインベイド由来の武装だ】



    【───驚くべく速度で、コア粒子が収束し始めていた】

  • 138アラン@新規25/03/22(土) 20:06:42

    >>125

    「歓談ねぇ。何を知りたいんだ?」


    その提案に興味を持った彼は、逆に貴方に問いかけた。

    こうして商品を売るように取り入れば、いずれ企業の最新型などを盗めるチャンスが来るかもしれない。

    そんなそろばんをはじいたこともあるが、結論はそうして企業を敵に回すのは割に合わない。だった。

    故に彼はそのような暴挙に出るつもりはない。探られて痛い腹はないと考え、

    逆に自分たちの情報の何を話してほしいのか、と貴方に問いかけた。

  • 139アリソン◆PPyRfvMZl625/03/22(土) 20:53:24

    >>133 >>136 >>137


    【急転、崩れ往くフィクサーブレインを足蹴にし飛び掛かるキャンディボール、その軌道が妨げられたのは、機体を貫く不可視の妨害による】

    【異音を発する電磁力、モニターが不規則にノイズを発し、アラートが鳴り響く】

    【視界が、ブレるのは】


    (コイ、ツ……ッ!!)


    【果たして、トラリアはそれを狙っていたのか、アリソンの体内にて彼女が失った臓器の代替品としての役割を果たす金属器官が】

    【軋む様に悲鳴をあげる、不完全な肉体が生命の危険を訴えて、キャンディボールはガクリと膝を折った】


    「ガッ、ゴホッ……ゴボッ……!!」


    【足元に吐しゃ物混じりの血を吐き溢す彼女の嗚咽は、不幸中の幸い、通信には乗せられていない、味方との間に設けていたオープン回線は咄嗟の判断により閉じられている】

    【トラリアが機体に対する妨害のみなら、中身への攻撃も同時に狙っていたとすれば、余りにもてき面だ】

    【状況を強引に動かす機動力を持った赤いBFは、そうして無力化され────────】


    「ハ、ハッ────────────────、オーライ、トラリア、てめェの望みをくれてやる」


    【……己の血で染めた様な、赤色混じりの髪を掻き上げ、アリソンは嗤った】


             ・・・・

    「────────死に場所だ、そうだろう?」


    【キャンディボールが火を噴く、爆発でもしたかの様なスラスターの咆哮】

    【ジークルーネとぶつかり合う横合いにて、一度は完全に膝を折り静止した体勢からの強制的再起動、故に奇襲としての効果は抜群の筈だ】

    【両脚に装備された3連装ミサイル、この機体唯一の火砲を蛇腹剣の切っ先へと解き放ち、同時に追加タンクへの直接ケーブル接続による高い火力を得た赤い光剣を振り払う狙いは】

    【盾を握り締める獣騎士の“腕”だ】


    「ミハエル!!回り込め!!背中側だ!!」

  • 140エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/22(土) 21:03:02

    >>138

     「ん〜……別に、雑談でも何でもいいんだけど……そうだねぇ」


    【スプーンでカップの中に小さな渦を作って、一口。ざらついた粉砂糖の感触を舌で感じ取りながら、エイダンは口を開いた】


     「Mr.アラン。君、夢はある?」


    【何が何でも叶えたい、叶えると決めた、夢。人生の目標と言い換えてもいい。それがあるかと、尋ねた】


     「ちなみに僕はあるよ。それを現在進行形で叶えてるところ」


    【口ぶりは雑談でも振るような気軽さだが、その眼差しは真剣だ。相手の根深いところを聞いているのだから当然だが】

  • 141トラリア◆OXAm1h6odk25/03/22(土) 21:21:33

    >>139

    「─────20点だな。100点満点で」


    【燃えるような狂気をギラつかせながら、獣騎士はコクピットで凶悪に表情を歪めた。『負け犬』だと称した少女の評価は正解だ、最初から裏切りの傭兵の勝利条件は彼らには及ばない程度でしかない】


    【『ジークルーネ』を撃ち落とせなかった時点で彼が生存する未来は潰えていて、アリソンに“多少”の妨害を成功させた所で勝てるとも思えない】


    【3連装ミサイルが重ガトリング砲を破壊して、獣騎士が“核兵器”を封じ込めたコンテナに遠距離から攻撃する術は失われた。剣刃を引き戻すにも距離が遠い】


    【近距離で打撃兵装として運用しようとしていた重巨盾を振るおうとして、巧みな戦術眼によって魂胆を見透かされていたのか腕そのものを光剣によって切り落とされて隻腕となる】



    【振り返ろうとする。既に盤面は詰みだ。戦略的に獣騎士が勝利する芽は何処にも存在しない】


    【背後から追撃する狩人に、獣騎士は意識と装備を取られ過ぎていた】


    「この俺がァッ、狩られる側に回るのも面白いじゃねェか!!!!!!今まで殺した奴らにゃあ随分と面白ェ死場所を提供してたモンだ!!!!!!」


    【湧き上がる感情を誤魔化すように、昂る戦士の姿を演じながら獣騎士は叫んだ】

  • 142ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/22(土) 21:24:16

    >>139

    「人使いが荒いぜ姐さん!若者には優しくしてくれよ!」


    【通信機から聞こえる声に叫びつつペダルを踏み込んで再度加速、先程とは逆の右履帯を酷使させて獣の背中に回り込む】


    「もう少し耐えてくれよ……」


    【履帯に悲鳴を上げさせながら敵の背後に迫る、ビームカービンはコンテナに懸架し左手を引く、正拳突きの勢いでスパイクシールドでコクピットを貫く構えだ】

  • 143アラン@新規25/03/22(土) 21:55:23

    >>140

    「当然、あるさ。」


    その言葉に、彼は肩をすくめてそう言った。


    「金を稼ぐことだ。金持ちになって、いい場所に住んで、美味い物を食いいいベッドで横になる。

     この世界で、これ以上の贅沢があるか?ちなみにいい女は今のところ抱く予定がない。妻に愛想を尽かされたくはないんでね。」


    これはある意味真実であり、ある意味で嘘だ。彼自身は名声を望んでいない。

    他のデスペラードから死体あさりのヴァルチャー(ハゲワシ)と揶揄されるのを受け入れているような男だ。

    金は求めても、自分の為の名誉は望まない。彼は野心家ではないのだ。

    では彼の目的は何か、それは金だ。金で誰かに贅沢をさせること。今の言動は真実であり、

    自分にしたいことではなく誰かにさせたいことであるという嘘でもある。


    「俺もアンタと同じで、現在進行形で叶うように努力しているところかな。どうだ?」


    そう言って、自分の中の大切な人の存在を隠したまま野心家の仮面を張り付け笑みを浮かべて見せる。

  • 144トラリア◆OXAm1h6odk25/03/22(土) 22:15:38

    >>142

    「─────よォ、ミハエル。機体の厚さを教えてくれるかい?」


          ・・

    【湧き上がる歓喜を噛み締めながら、獣騎士は振り返らずに機体を沈黙させた】

    【戦略的に、勝ち筋は既に失われている。生還は不可能だ。勝利は不可能だ。逆転は不可能だ。敗北と戦死は必至である】


    【だが、“勝利条件”が違うのだ】


    【意図的に機体の回路をオーバーロードさせる事で機体内部タンクに充填したコア粒子を過剰臨界状態にする術を獣騎士は知悉していた】


    【傭兵を続ける中でさえも、重巨盾の“内側”にコア粒子を収束させる機能は一度たりとも使わずに戦い抜いてきた。攻撃機能ではないからだ】



    【─────20点というのは自己評価だ。裏切りの末路に相応しい、シケた最期だったが】



    「コレで俺はこのクソッタレな世界と晴れて綺麗サッパリお別れってワケだ。後はまァ、頑張れや」


    【コア粒子が、災いの始まりにして災いへの対抗策が、眩い極光と化して燃焼する】


    【コクピットは瞬時に蒸発した。身体の末端から灰へと変わる無限にも等しい体感時間の末に、苦しみ抜いて“トラリア”は死んだ】



    【“核兵器”の至近距離で、収束したコア粒子が一斉に誘爆する】

    【何も確実性のない、一か八かの自殺をトラリアは敢行した】

  • 145シグレ◆KPwoT407kA25/03/22(土) 22:33:51

    >>144

    最期まで手間をかけさせる…!

    【コアの異常収束は先程から検知されていたもの。核弾頭への誘爆を目的としていたならばそれくらいはやっても不思議な話ではない】

    【ガトリング砲のみが破壊され盾側の腕が切り落とされたのなら、未だワイヤーによる接続は生きている。であればそれを巻き取りつつ、機体出力を全力稼働させてなるべく上へ、なるべく遠くへ爆発せんとするBF放り投げる】

    これで死んだら金輪際だぞ…!逃げるなり耐えるなりしてなんとか持ち堪えろ!運び屋のデスペラード!!!

  • 146エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/22(土) 22:39:55

    >>143

     「いいね、素晴らしい。……ところで、その夢は、今の立場のままで叶えたいことかい?」


    【底が見えてきたカップをソーサーの上に置き直し、エイダンは再び問いかける】


     「デスペラードは自由だ。自らを柵の外に置き、日々を駆け抜けるように生きている」


    【企業の庇護下に入ることを拒み、自らの五体と意思のみを軸に生き続ける。誰かを利用することはあっても、介入を受けることは無い】


     「だが、不自由でもある。君のように先を見据え、宝を抱えて生きる者にとっては儘ならないことも多いだろう」


    【しかし、それは逆説的に、何の後ろ盾も援助も受けられないことを意味する。

    目の前の男が身に纏う継ぎ接ぎだらけのパイロットスーツや、今は併設されたドックに停まっているキメラじみたBFは、デスペラードという環境の限界を如実に感じさせた】


     「僕はね、Mr.アラン。君さえよければ、君の夢により素早く近づける手段を提供したいと考えている」


    【アランと、その後ろに隠されている彼の宝は黄金の翼を持つ鳥だ。もはや雛では無いというのに、殻を被らされたままの鳥。その殻を取り去って、空を飛び回る姿を見てみたい】


     「……つまり、スカウトさ」

  • 147アリソン◆PPyRfvMZl625/03/22(土) 22:48:18

    >>142 >>144 >>145


    【この距離、このタイミング、そして重装の機影を自在に動かすだけの粒子タンクが爆発すれば、それは容易に核弾頭をも呑み込むだろう】

    【異常を来し軋む身体、脂汗を浮かべながら走馬灯の様に思考が迸る、どうすれば、被害を最小限に食い止められるか】


    「────────!」


    【走馬灯の中で】

    【ふと、数分前の光景が過った】


     ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・

    【そもそもの話、あの核弾頭は元々どこにあったのか】


     ・・・

    「地下だ!!」


    【ミハエルの眼前、ウィルヘルミナのモニターに突如として映し出されるアリソンの顔、口元は血に塗れ尋常な様子ではない、されどそれは起死回生の一手を思い出した会心の表情】


    「あの四つ脚BFが出て来たハッチから、地下に飛び込め!!!!」


    【意思疎通を果たす前から、ジークルーネはトラリアの機影を上空に跳ね上げることに成功していた、この上で地下に逃げさえすれば、爆発は届かない筈だ────────!!】

  • 148ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/22(土) 23:54:40

    >>147

    「了解!って言いたいが履帯が耐えられるか……?」


    【攻撃のスピードをそのままにハッチを目指すが履帯は既に限界を迎え、今にも千切れそうな音を立てている、片方だけでも切れてしまえば一巻の終わりだ】


    「後数m……ここまで来ればいける!」


    【開口部へと落ちる寸前、履帯が千切れスピンしながら機体が穴に吸い込まれる、上空で太陽が生まれ、激しい爆風と共にウィルヘルミナは地下へと消えていった、搭乗者の叫びと共に」

  • 149アラン@新規25/03/23(日) 00:09:48

    >>146

    「・・・アンタ、この話はオフレコだと、そう言ったな?」


    その言葉に、彼の表情から先ほどまでの笑みがスッと消えた.

    背もたれにもたれかけた体勢から油断なく周囲を見渡し、ふぅと息を吐いて前で手を組み前傾姿勢になる。

    手元の腕時計についた盗聴防止用デバイスを確認し、盗聴器やマイク、カメラの存在を探るそぶりを見せる.

    これは駆け引きだ.あなたがこれを危険と見るか、あなたへの信頼と見るか.

    どうやら彼は内密に話したい、より深いプランが存在しているようだ。

    しかしその一方で、貴方が上層部や部下から得意な目で見られていることも、察しがつく。

    余り周囲に広まってほしくはない話のようだが・・・

  • 150エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/23(日) 07:13:51

    >>149

     「ああ、言ったね。だから会社にはわるいけど、ちょっと弄らせてもらってる」


    【トントン、とサイバーゴーグルの縁を軽く叩きながら何でもないように言った】


    【ハッキングプログラム ''Daolos''】


    【架空とはいえ、神の名を冠したプログラムは強力だ。特定の位置に視線を運び、タップするだけで、部屋に内蔵されている監視カメラや盗聴器の内容を偽るくらい造作もない】


     「とは言え10分程度しか保たないから、手短に済ませよう。あ、今監視室が見ている話の内容はこんな感じね。効果が切れたら合図するから合わせてくれるかい?」


    【そう言って取り出した小型タブレットには、現場進行形で流れている偽りの会話が表示されていた。エイダンが振る雑談に、アランが付き合っている形だった】

  • 151アラン@新規25/03/23(日) 10:30:04

    >>150

    「なるほど、そりゃなによりだ。」


    再び笑みを浮かべた彼は、ゆったりと席に座りなおす。

    冷めきったコーヒーをすすり、貴方の方を見て


    「その勧誘はありがたいが……できれば保留と言う形にさせて欲しい。」


    望まずしてデスペラードとなった者の多くが望むであろう提案に、贅沢な提案で返した。


    「俺は、まだデスペラードで、腐肉あさりのヴァルチャーで居た方が、何かと役に立つ。」


    そう言いながら、監視カメラからバレないように、カップの裏に何かを仕込んで、殻になったカップを置いた。


    「紅茶党か?俺はコーヒーでね。特に氷で冷えたアイスコーヒーが好みなんだが……まぁこの話は置いておこう。

     アンタの提案は魅力的だし、ぜひ乗りたい。だが、俺の存在を納得させるためには、もう少し手土産が居る。違うか?」


    廃品を利用したリサイクル品だけでは足りないのではないか。そう言いつつも、貴方に彼はヒントを残したつもりの様だ。

  • 152エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/23(日) 11:10:34

    >>151

     「……まあ、そうだね。いつものわがままで通すには、少し難しいのは確かだ」


    【時間をもらえれば納得させられるだろうが、今月は少し無理を通しすぎた。今の状態で上と人事部を丸め込むのはかなり骨が折れるだろう】


     「それじゃあ、君たちの席は取っておこう。手土産につけるお茶の用意をして待ってるよ」


    【そう言って、残っていた紅茶を飲み干すと、二つの空っぽのカップを机のはじに寄せた】

    【もちろん、ヒントはこっそり回収して】


     「ちなみに僕は緑茶派でね。もし興味があるなら、いいお店を紹介するよ。気が向いたら連絡してくれ」


    【パチン、と茶目っ気溢れるウインクをして、手前に押したタブレットに私用の電話番号を表示させる】

    【監視カメラに映らない範囲で示されたその意味は、私的な援助は惜しまないと言う意思表示だ】

  • 153アリソン◆PPyRfvMZl625/03/23(日) 14:54:23

    >>145 >>148


    【光が膨れ上がる、核弾頭をその背に抱えたウィルヘルミナが地下へ退避するのを目視し、アリソンは操縦桿を切り返した】

    【無限のエネルギーを齎す有毒粒子が、獣騎士の機影を炎と共に焼き尽くし、それでも足りぬと惨禍を拡大させる】

    【そんな光景を背負って、今にも爆発しそうな程に火を噴くキャンディボールは、限界速度で以て基地を逆走した】


    「死ぬんじゃねぇぞ!!」


    【爆風と、空気の震動が通信障害を引き起こし、アリソンの怒声はノイズに塗れたものになる】

    【それは確かにこの場を生き残った二人の傭兵に向けられたものだ】


    【やがて】

    【轟音は鳴り止み】


    【しばしの静寂は────────────────】

  • 154シグレ◆KPwoT407kA25/03/23(日) 17:02:24

    >>153

    【BFを上方に投げ飛ばした当の本人が、逃げ遅れてしまうというのはなるべくして起こる現象だろう】

    【ジークルーネは、その爆風の衝撃を直接─────】




    走らせた方が私の生存率が落ちるわね。

    【受けるなどという下手を取るはずもなく、跳ね上げたワイヤー先端部から終ぞ件の気狂いが見ることは無かった電磁シールドの機能を発動させる】

    【電磁の壁に阻まれた爆発の衝撃はジークルーネの外装の表面温度をじんわり高めただけに留まり、ヴァルハラテック最新試作7号機はそのマシンポテンシャルを遺憾無く生存者に見せつけた】

  • 155アラン@新規25/03/23(日) 20:54:15

    >>152

    「そうか、それは、お目にかかりたいもんだな。」


    茶目っ気のあるその様子に、意外だった。と肩をすくめつつ、貴方の言葉にそう応じた。


    「俺の仲間には茶に煩いやつもいる。もし合えば気が合うかもな。」

  • 156ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/23(日) 21:47:40

    >>153

    【真っ暗な地下の空間に鎮座した巨体、その足元に白い光が灯り、ライトを持つ人影を浮かび上がらせる】


    「完全に動かねぇなこりゃ、履帯が両方切れてやがる、エンジンが頑丈でも足回りがダメになっちゃなぁ」


    【履帯の確認を済ませてコクピットに戻ると、手帳にメモした周波数に通信機のチャンネルを合わせる】


    「よう、急な仕事で悪いがBFの回収を頼む、請求先はホンルゥ惑星通信社、場所はバグラ基地の……地下だ」

  • 157◆KPwoT407kA25/03/23(日) 23:07:18

    【爆発の収まったタイミングで、2機のARATAME改造機が基地へ降り立つ。機体の一部にヴァルハラテック所属を表す企業マークが描かれたそれらの目的は爆発から生還したは良いものの微動だにしない─────つまるところ、エネルギーを使い切ったジークルーネの回収である】

    >>156

    《おや、そちらの方もお困りですか?》

    【その内の一機が下半身に尋常ならざる損傷を負ったBFを前に、広域スピーカーで呼びかける】

    《どうも足が動かない様子ですし、宜しければこちらで回収のお手伝いをさせていただきましょうか?》

  • 158エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/23(日) 23:24:41

    >>155

     「へぇ、そうなんだ。その人物と会える日が楽しみだね。よろしく伝えておいてくれるかい?」


    【会えることは確定事項らしい。彼らへの投資に私的な時間すら割くことにしたのだ、絶対引き抜いてやる、という心情由来の確信だろう】


    【突然、エイダンが姿勢を緩いものに戻す。そして、ゴーグルの縁を軽く叩いた。時間切れの合図だ】


     「契約書をお持ちしました!」


    【同時に応接室の扉が開かれ、一枚のファイルを抱えた部下が焦った様子で入ってきた】


     「はい、お疲れ。おかげで彼との話が弾んだよ、ありがとね。じゃあ、早くちょうだい」


    【片手をあげ、くいくいと飼い犬を招き寄せるようなその姿に、先ほどまでの真剣な態度の面影は全くない】

  • 159ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/24(月) 02:56:53

    >>157

    【頭上からの光と共に一機のBFがスピーカーで呼びかける、その提案には感謝しつつも気がかりな件を先に片付ける】


    「ありがたい提案だがついさっき助けを呼んじまったよ、こいつは重いから時間がかかるしな、それより頼みたい事がある」


    【スピーカーで頭上のBFに返答しつつ先程の戦闘記録から目的の機体、赤と黒のBFの画像を探し出しデータを送る】


    「その画像の機体を探してパイロットを見つけてやってくれよ、俺より助けが必要そうだしな!」

  • 160アリソン◆PPyRfvMZl625/03/24(月) 15:05:33

    >>157 >>159


    「……ウンともスンとも言わねぇな、通信系がイカれたか」


    【バグラ基地の外れ、沈黙した砲台群の中心で、キャンディボールは静止した】

    【数度限界を超えて行使したスラスターからは黒ずんだ煙が立ち上り、爆発の連鎖によって吹き飛ばされた瓦礫が衝突して噴気孔を塞いでいる、未だ機体の動力系そのものは駆動しているが、これ以上動かせば本格的に壊れる危険性があり、身動きが取れなかった】


    「しょうがねぇ、アナログな手段だが狼煙を上げて救援を待つか……ゴホッ、ゲホッ……!

     ……ッ、あぁ……アイツらは無事逃げ果せたかね?」


    【暗転したモニター、不服げにコックピットハッチを蹴り飛ばす、軋んだ音を立てながらゆっくりと外気が流れ込んで】

    【火の香りが漂う煤けた空気を肺に取り込めば、発作的に咳込んだ、腹の中身が気が狂いそうな程に痛む】

    【あの死にたがりはとんだ置き土産をくれたものだ、けれど】


    【俄かに星が浮かび始めた青白い空を睨んだ、基地のサーチライトが消えた今ならば、美しく見える】


                    ・・・・・

    「────────満足出来たか、クソッタレのトラリア、アタシはまだ足りねぇよ」

  • 161◆KPwoT407kA25/03/24(月) 15:43:46

    >>159

    《畏まりました。機体の修理でしたら何時でも受け付けておりますのでお気軽にお尋ねください》

    【一機にジークルーネの回収を任せると、もう一機は基地の外から対象の】

    >>160

    【コックピットの外に出たアリソンの視界に一機のBFが映る。ARATAMEをベースとしているようだが、各所にはかの新型と似通ったチューンナップが施されている…ヴァルハラテックの機体だと認識するのは容易だろう】

    《機体名キャンディボール、アリソン・キャラドール様ですね。機体はまだ…動けそうになさそうですね》

    《此方の事情で合流が遅れたお詫びです。機体の回収の補助を……………はい、…はい。分かりました》

    【会話の途中で何者かから連絡を受けた様子で】

    《…機体の回収のついでに、我々ヴァルハラテック自治区による気はございませんか?勿論、貴方が良ければの話ですが》

  • 162アリソン◆PPyRfvMZl625/03/24(月) 22:10:50

    >>161


    【転がる屍に手向けの花はやれずとも、線香代わりに煙は昇る、炎の葬列は粛々と燃え盛り】

    【ふと、星空の間を遮る様にヴァルハラテックの改修機が飛来する、接近するのに合わせて轟と吹き荒ぶ風は生暖かい】


    「ご苦労さん、なぁ、新しい煙草持ってるか?味気ねぇ電子じゃなくて紙巻きの方な。

     アタシのはさっきの戦闘で尻の下に敷いちまって、グシャグシャなんだよ」


    【血で汚れた口元はまるで凄惨な様、けれど声色には苦痛を欠片も滲ませず、成程、“血染めの髪のアリソン”とは彼女のことだ】

    【ニタリと笑うのは提案を受けて】


    「ディナーの誘いか?シャワーを好きなだけ浴びさせてくれて、アタシの相棒(キャンディボール)に趣味の合わねぇ改造をしないって約束出来るなら付いて行ってやるさ。

         ・・・・・・

     最新鋭の殺戮マシーンに子供乗っけてふんぞり返ってる、お宅のクソッタレ共の顔も拝んでみたいしな?」


    【そうした挑発的な言葉の最後に、雌獅子の様な女は赤色の混じった唾を吐き捨てた】

  • 163◆KPwoT407kA25/03/24(月) 22:50:03

    >>162

    《えぇっと…『あーごめんね、多分その子煙草持ってないと思うよ?ほらウチの職場って未成年多いからさ?そういうのには気を遣うアットホームさが魅力みたいな』》

    【戸惑う機体の主を遮るように、別の声が響く。嫌に馴れ馴れしいその声はひっきりなしに会話を続ける】

    《『ご所望はシャワーとBFのメンテ…え、そんだけ???同じ人自連のよしみだってのに謙虚だねぇ…んじゃ、もうちょっとサービスしてあげようかな……………例えば』》

                ・・・・・・

    《『あなた専用に調整した殺戮マシーンのレンタル、とか?ほら、バドソンとこのとっくに製造ライン潰れた機体を修理するのも時間かかりそうでしょ?せっかくならすぐ使える機体をと思ってね』》

  • 164ミハエル◆j28rRKKOSY25/03/25(火) 00:08:58

    「これで仕事は完了だな、今後ともご贔屓に」

    【基地での出来事からしばらく後、寂れた廃工場で核弾頭をトラックに積み替えると苦々しい顔をした依頼主から小柄な青年が小切手を受け取ると機体に飛び乗る】

    「文句ならあの暴れん坊に言ってくれよ、これは正当な追加料金だぜ、オッサン」

    【コクピットを閉じて罵声をシャットアウトすると付近の地図データを呼び出す、シートを倒してベッドに変えつつ辛うじて走れる状態の愛機に最寄りの街への自動操縦を設定する】

    「近いのは……ヴァルハラの自治区?まあどこでもいいか、早くお前に新しい靴を買ってやらないとな」

  • 165アラン@新規25/03/25(火) 00:16:02

    >>158

    貴方の部下がちらりとこちらを見た視線が、同情なのか、複雑な感情が入り混じった視線で合ったため、

    彼はビジネススマイルを浮かべて肩をすくめて見せる。


    「さて、契約書の内容を確認しようか。」


    そうして、契約書の方へと目を落とした

  • 166エイダン◆Fd5AlHEdkk25/03/25(火) 07:37:08

    >>165

     「……」


     「簡単に言えば、そちらの良質なユニーク・ウェポンをイイ値で買い取るって感じだね。あとは、新製品ができたら優先的に情報を下ろしてもらって、買い取るかどうか判断させて欲しい」


    【部下が申し訳なさそうな雰囲気を纏いながら会釈するのを背景に、契約書の内容をざっくらばんに要約しながら手渡す】


    【契約書自体をつぶさに観察してみると、要約された内容と異なる点は全く無い。

    デスペラード間で交わされることの多い不当な要項も無く、お互いを対等な相手として定めた真っ当な契約書だ】


     「気になる点や、不満な点があれば言ってくれ。何せ突貫で作らせたからね。できる限り改訂するよ」

  • 167二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 14:58:07

    「任務中にトラリアが裏切った、ねぇ…………俺はあくまでデスペラードとの仲介人だぜ?ウチは個人主義の風潮が強いんだから、あくまで企業と傭兵の個別の契約って形なのに善意の仲介人たる俺にまで責任を追及されちゃあ堪ったもんじゃないよ」

    「ハッ、良く言うぜ“蝙蝠”の旦那。随分と仲介金とやらをせしめておきながら善意の仲介人を名乗るだなんて本当の“善意の仲介人”に失礼って奴さ。マ、暫く地下に潜伏してな。アンタにはちょいと貸しがある、ホンルゥ惑星通信社もオレ達に深く手出しは出来ない」

    「助かるぜ、“蜘蛛”。“核兵器”でギャアギャア企業が騒いでる内にテメェみたいな蟲野郎がコロニーに潜り込んでるのを見ると人類の愚かしさを実感するね。精々テメェらが崇める“八本脚の神”がテメェらを大事に大事に抱擁してくれるのを祈ってるよ」



    「……………チッ、行ったか。“寄生-パラサイト”型インベイド。脳髄を食い荒らして演算能力を強引に拡張する極小の細菌まで喜んで食べるたァ流石“外神信仰派”。度し難い裏切り者だよ、全く」

    「まァ、そんなクズ共を大勢“出荷”した俺が言えた事でもねェな。未知の進化を遂げた末の一つが背信の疫病だと企業共が気付くのは果たして何時になるかねェ?」

  • 168二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 18:18:58

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  • 169二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 18:23:34

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  • 200二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 19:06:59

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