- 1二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:20:12
魔法が使えるファンタジーな世界にて、見習い錬金術師のリーリヤがおりました。
彼女には錬金術の才能はありませんでしたが人一倍に努力ができる娘でした。
そんなある日、カフェの席で読書に浸っているとリーリヤはふと考えました。
(どうしたらセンパイに私の気持ちが届くのだろう?)
リーリヤには三つ年上の男性がいました。錬金術師の先輩で錬金術の右も左もわからないリーリヤに手を差し伸べ、術を教え、心の支えとなり共に歩んだ。
そんな日々を過ごしている内にリーリヤが先輩に抱く気持ちは尊敬は敬愛へと変わっていった。
いつしかリーリヤは自分の気持ちを先輩に伝えようとアプローチを仕掛けたが未だに伝わっていない。
どうすればいいのか。ただそんな事をひたすらに考えていると空いている隣の席に二人の同学年の女子が座る
モブ1「ねぇねぇ、知ってる?ウチの隣クラスの〇〇がさー、〇〇先輩に媚薬を盛ったんだって」
モブ2「マジ!?アイツ前から好きな先輩を媚薬で落とすのは負けた気がしてイヤだって言ってなかったけ?」
モブ1「それがさぁ、なかなか好意に気付いて貰えなかったから我慢ならずにやっちゃったって」
モブ2「マジかwそんでアイツらどうなったん?付き合った?」
モブ1「〇〇先輩が責任とって付き合ったらしいよ」
マジか!とゲラゲラと笑いながら雑談をする女子たち。そんな会話を耳にしてリーリヤは一つの考えに至った。
(よし、媚薬を作ろう)
読んでいた本を閉じ、リーリヤは決意した。媚薬を使ってセンパイに私の気持ちを伝えるんだ!と……… - 2二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:26:36
いいねぇ
- 3二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:28:22
- 4二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:36:51
プロデューサーに媚薬盛りそうなやつ
- 5二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 23:49:50
アイドルの能力=魔法の能力なら普通に何の面白みもなく調合成功させそうな奴来たな…カッコつけようとしてやらかしそうだけど
- 6二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:01:27
手毬「リーリヤ何しているの?」
近寄りがたい雰囲気を漂わせながら、リーリヤと同学年の見習い錬金術師。自称クールの月村手毬が声を細めて語りかけて来た。
リーリヤ「あ、月村さん。少し探し物をしてまして」
手毬「探し物?何を探しているの?教えてくれるなら私も一緒に探して上げるから」
リーリヤ「わぁ!ありがとうございます。やっぱり月村さんは優しいですね」
手毬「か、勘違いしないで!ただ暇だから付き合って上げるだけだから!それでリーリヤは何を探しているの?」
リーリヤ「実は媚薬のレシピを探していまして」
手毬「媚薬?何それ?新たな劇物か何か?」
リーリヤ「いえ、毒ではないんですけど。どうやら、それを好きな人に贈ればその人と結ばれる薬みたいです」
手毬「好きな人と結ばれる……」
リーリヤの言葉を聞いて手毬は何かに思いふけると、笑みをこぼしてやる気に満ちた目になった。
手毬「よし、リーリヤ一緒に探そう!その媚薬っていう薬のレシピを!」
リーリヤ「はい!よろしくお願いしますね月村さん」
月村手毬が仲間になった - 7二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:29:17
手毬とリーリヤが一緒になって媚薬のレシピを探し始めて一時間が経過しようとした。
図書館にある錬金術の本をあらかた調べた。けれど媚薬に関するレシピがあるどころか媚薬の『び』の文字も存在していなかった。
手毬「リーリヤ、そっちは見つかった?」
リーリヤ「いいえ、こっちも見つからないです」
二人は最後に残った本を閉じて、本を積み上げた。
手毬「はぁ、探したけどここにはないみたいだね」
リーリヤ「そうみたいです。どうしたらいいんでしょうか?」
手毬「……それなら他の人にあたってみる?もしかしたら媚薬のレシピを知っているかもしれないし」
リーリヤ「それは良い考えですね」
手毬「それじゃあ、dice1d14=13 (13) に聞いてみる?」
リーリヤ「そうですね。でもその前にこの本を元の場所に直さないと」
リーリヤはそう言うと調べ上げた本の山を見る。テーブルの上に大量の本積み重なれ、手毬とリーリヤお互いの姿が見えなくなっていた。それを見た手毬は疲労の顔と共に深いため息をついた
- 8二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:31:25
本当に知ってそうな奴来たな……
- 9二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:31:58
こういう昔話チックな語り好き
- 10二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:32:02
Syng up!はSyng up!と惹かれ合う。
- 11二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:32:03
- 12二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:35:05
乙。期待のスレやこれは
- 13二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:35:48
あに燐来たな
- 14二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 02:21:17
リーリヤのアトリエ
- 15二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 07:54:08
保守
- 16二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 12:28:13
気長に待ちます
- 17二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:08:43
本の片付けを終えて、燐羽が住んでいる寮の部屋に来た手毬とリーリヤの二人。外は既に満点の星空が見える夜となっていた。
手毬「燐羽居る?ちょっと相談があるんだけど……」
扉をノックしながら手毬は言う。しかし、扉の先から返事はない
手毬「燐羽居るんでしょ返事して。燐羽、燐羽!」
リーリヤ「ちょっと月村さん!?そんなに扉を強くノックしないでください。もしかしたら賀陽さんはいないかもしれないですか」
手毬「いや、絶対に燐羽は部屋に居るから。私が尋ねる時も必ず部屋に居たし」
自信満々に答えながら何回かも強く部屋の扉を叩く手毬。けれどなかなか返事が来ない。そろそろと、リーリヤは手毬に声を通うようとすると、ガチャッ!と扉が開いた。
手毬「あ!?りんh」
手毬が燐羽に声を掛けようとしたが、部屋から出て来たのは燐羽とは違うおどおどとした同学年の女子。乱れた制服で何度も手毬に謝りながら急ぎ足で部屋から出ていった。
燐羽「はぁ、せっかく盛り上がっていたのにあなたはいつも最悪なタイミングで来るわね」
手毬「燐羽!」
訳の分からない状況に困惑をしている手毬に悪態をつきながら肌着姿で賀陽燐羽が部屋から出て来た - 18二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:11:46
燐羽「それで二人して私に何のよう?」
燐羽の部屋に入った手毬とリーリヤはクッションの上に座った。
手毬「実は燐羽にアレを尋ねようと思って」
燐羽「アレ?よく分からないけど、しょうもない事だったら今すぐに帰ってもらうけど」
手毬「………燐羽は媚薬の作り方は知ってる?」
燐羽「は?」
媚薬の作り方を尋ねた手毬に対して燐羽は呆気を取られたような返事をする。けれど頭の中で理解したのか盛大に笑い始めた。
手毬「笑うところじゃないでしょ!」
燐羽「あ、ごめんごめん。まさかあんぽんたんな手毬からそんな事を言うとは思わずつい、フフフッ」
手毬「私はあんぽんたんなんかじゃないから!!」
顔を真っ赤にして手毬は怒るも燐羽の笑いは止まらない。そしていつの間にか燐羽が手毬をからかい手毬が燐羽に怒るという戦いが勃発し話が脱線し初めていた。けれどその話を横で聞いていたリーリヤは話を元に戻そうと動いた。
リーリヤ「あの!賀陽さんは媚薬のレシピをご存知なんですか?」
燐羽「知っているわよ。媚薬のレシピもその効力も、ね」
リーリヤ「その作り方を教えてもらって良いですか?」
リーリヤの真剣な眼差しに笑っていた燐羽も真面目な顔つきになった。
燐羽「そんな真剣な目されちゃ、茶化す訳にもいかないわね。誰に使うか分からないけど、特別にレシピを教えて上げる」
リーリヤ「それじゃあ」
燐羽「ただし、私のお願いを聞いてくれるならね?」 - 19二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:14:40
- 20二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:16:01
ワインを飲んで育ったさそりの尾
- 21二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:17:51
- 22二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:18:03
迷いの森のキノコ
- 23二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:30:25
効果対象の髪の毛
- 24二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:30:58
賢者の石
- 25二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 15:19:03