【RPG】潔「俺が勇者?」

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:28:14

    とある村にて


    潔「俺、勇者だったの?」


    母「そうよ~、だからこの村で大きくなるまで匿われてたのよ~」

    父「もう少ししたら魔王を倒しに旅にでないとな!」


    潔「えぇ……」

    潔「通りで剣の訓練やらやらされるわけだよ」

    潔「てか剣術の先生の、仲間とワンフォーオール・オールフォーワンってあの教えはまさか……」

    父「いずれ旅に出て仲間を集めるんだ」

    父「協力しないと大変だろ?」

    潔「……まあ、確かに……」


    母「よっちゃん~」

    母「幼馴染みの>>4が遊びに来たわよ~」

    潔「げっ」

    潔「また魔法で悪戯されんのかな……」

  • 2二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:28:41

    ばちら

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:29:04

    黒名

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:29:20

    玲王

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:30:07

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:33:12

    玲王「よー潔」
    潔「また何か企んでる?」
    玲王「よくわかったな!」
    玲王「新しい魔法を覚えたんだ」
    玲王「ちょっと来てくれ」
    潔「はいはい」


    玲王「モシャス!」
    潔「!?」
    潔「玲王が俺の姿に!?」
    玲王「へへ、驚いたか?」
    玲王「姿を変える魔法だ!」
    潔「すげぇな玲王は」
    潔「魔法の素質ありすぎだろ」
    玲王「当たり前だろ」
    玲王「お前が旅に出る時、足手まといにはなりたくねぇしな」
    潔「!」
    玲王「勇者なんだろ?」
    玲王「俺も行くぜ、魔王退治」

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:36:45

    潔「ほんとか!?」
    潔「いやマジで不安だったんだよ」
    玲王「安心しろよ。武器も防具もいいのを調達しておくからな」
    玲王「ま、今の実力じゃ、まだ旅には出れねぇだろ」
    潔「だよなー……はは」

    玲王「……?」
    玲王「何か、村が騒がしくないか?」
    潔「そういえば」
    玲王「外に出てみようぜ」


    玲王「な……なんで……」
    玲王「村に魔物が入ってきてるんだよ……!!」
    潔「え……あ……」

    村人「魔物が勇者を探してる!」
    村人「早く隠れろ!」

    潔「な、なんで」
    玲王「来い、潔!」

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:40:53

    潔「ここは?」
    玲王「俺ん家の別荘の地下」
    玲王「何かあった時に隠れる場所」
    潔「!」
    潔「悲鳴が……村の人……母さんと父さんが」

    玲王「……」
    玲王「ちゃんとここに隠れてろよ」
    潔「玲王、どこ行くんだよ」
    玲王「加勢するに決まってんだろ」
    玲王「ああそうだ」

    玲王「モシャス」

    潔「……」
    潔「何で俺の姿になって……」
    潔「ちょっと待てよ!」
    玲王「お前は勇者だからな」
    玲王「何が何でも生き残って貰わねぇと」

    潔「ここ、開けてくれ!」
    潔「あんな魔物の数、どうすんだって!」
    潔「玲王!」

    玲王「……」
    玲王「またな潔」

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:42:59

    鬱シナリオ系のRPGじゃないか!

  • 10二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:45:56

    ザッザッザッ……
    キンッキンッ

    「勇者がいたぞ!」
    「追え! 捕まえろ!」

    ドゴッ

    潔「……」
    潔「音が聞こえなくなった」
    潔「……」

    潔「鍵が開いた……」
    潔「外に出てみよう」

    潔「……」
    潔「村が……壊れてる……」
    潔「みんなは?」
    潔「父さん、母さん」
    潔「……玲王……」
    潔「これは……玲王がいつもしてた髪飾り……」
    潔「そんな……なんで、こんなことに……」

    潔「魔王が……やったのか?」
    潔「勇者の俺を殺すために……?」
    潔「……」

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:46:36

    閲覧注意警察のつもりはないが、万が一死ネタあるならさすがに欲しいぞ

  • 12二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:48:24

    潔「……玲王が死んでいるはずない」
    潔「きっと生きてるはずだ」

    潔「探しに行かないと……」
    潔「それに魔王を倒すために……」
    潔「旅にでないと」

    潔「行こう」

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:54:22

    潔「まずは最初の町で聞き込みをしないとな」

    潔「仲間も集めないと……」

    潔「隣町まで……結構あるな」


    潔「ひのきのぼうで乗りきれるか??」

    潔「やくそうもこれだけ……」

    潔「いや行くしかない」


    ガサッ


    潔「うわっ」びくっ

    潔「スライムだ!」

    潔「おらっ!」


    潔「はぁはぁ……」

    潔「これ……隣町行く前に死にそうなんだけど」

    潔「……うん?」

    潔「!」

    潔「誰かモンスターに襲われてる! 助けねぇと!」

    >>15「!」

  • 14二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:56:20

    國神

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:58:41

    蜂楽

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:12:45

    潔「おりゃっ!」ドゴッ
    潔「はぁはぁ……」
    蜂楽「!」
    潔「だ……大丈夫か?」
    蜂楽「俺より大丈夫じゃなさそうだね」
    潔「いや……道中も魔物が多くて……HP減っちゃって……」
    蜂楽「よかったら俺の家に来る? この近くなんだ」


    蜂楽「助けてくれてありがとう! 俺は蜂楽」
    潔「おお……俺は潔」
    蜂楽「潔はどうして1人でこんなところに?」
    潔「隣町に行こうと思って」
    蜂楽「この先にある洞窟は魔物が多いし危険だよ」
    蜂楽「仲間は?」
    潔「いないんだよな……」
    蜂楽「旅に出るのに仲間を集めなかったの?」
    潔「……」
    蜂楽「いやごめん。何か事情があるっぽいね」
    潔「まあ……」
    蜂楽「俺でよければ同行するって言いたいんだけど……」

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:19:07

    蜂楽「あそこに寝てるの、俺の母さん」
    蜂楽「数年前に魔物に呪われちゃって、それから寝たきりなんだ……」
    潔「!」
    潔「ずっと?」
    蜂楽「うん」

    蜂楽「この近くの洞窟にその魔物がいるんだ」
    蜂楽「そいつを倒したら呪いが解けるかもしれない」
    潔「!」
    蜂楽「でも、俺1人じゃやっぱり辿り着かなくてさー」
    蜂楽「今日もアンタに助けられちった」

    潔「……そいつ、強い?」
    蜂楽「さぁね、会ったことないからわからない」
    潔「俺がそいつを倒しに行くよ」
    蜂楽「ほんと?」
    潔「ああ……って言っても、倒せるかわかんねぇけど」
    蜂楽「俺も行く!」
    蜂楽「途中までなら道がわかるし」
    潔「助かる! 洞窟って苦手なんだよな……」

  • 18二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:26:17

    道中

    蜂楽「ふぅん」
    蜂楽「勇者様なんだね、潔って」
    潔「ああ。だから村が滅ぼされた」
    蜂楽「みんな死んじゃった?」
    潔「わからない。でもどこにも死体がなかったから」
    潔「連れていかれたんだと思う」
    蜂楽「そっか……」
    蜂楽「きっとみんな無事だよ」

    蜂楽「潔はどんな旅がしたい?」
    潔「え?」
    蜂楽「魔王を倒す、皆を助ける、あとは?」
    潔「大昔、英雄ノアがいただろ?」
    蜂楽「もう何百年も前の話だよそれ」
    潔「噂では、まだどこかで生きてるって話がある」
    潔「会ってみたいっていうか……」
    蜂楽「いいね!」
    蜂楽「きっといつか、必ず会えるよ!」

  • 19二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:30:52

    最深部
    潔「禍々しい感じがする」
    蜂楽「確実にいるね」
    潔「回復しとこう」薬草もぐもぐ
    蜂楽「これ苦いからやだな」もぐもぐ
    潔「早く僧侶を仲間にしねぇと」もぐもぐ


    潔「あれが……」
    潔「蜂楽の母さんを呪った魔物か」
    蜂楽「そうだよ」
    蜂楽「やっと会えた」

    潔「……行くぞ蜂楽」
    蜂楽「へへ……」
    蜂楽「もう俺たち、相棒だね」
    潔「ああ」
    潔「さっさと倒しちまおうぜ」

  • 20二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:34:08

    このレスは削除されています

  • 21二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:39:40

    洞窟のぬしを倒した!


    潔「はぁ……はぁ……」

    蜂楽「なんとか倒せたね」

    潔「よかった……蜂楽の母さんは」

    蜂楽「戻って確かめよう」

    蜂楽「……あと、潔」

    潔「ん?」

    蜂楽「お前を信じてよかった」

    潔「……こっちのセリフだよ、蜂楽」



    蜂楽「母さんも元気になったことだし」

    蜂楽「潔ともお別れか……」

    潔「何だよ、隣町まで案内してくれるんじゃないのか?」

    蜂楽「そんなこと必要ないくらい」

    蜂楽「もう強くなったでしょ、潔は」

    潔「……まあな、お前のおかげだよ蜂楽」

    潔「……」

    蜂楽「……あー、退屈だな」

    蜂楽「どこかの勇者様が俺を刺激的な旅に連れていってくれないかなぁー?」


    蜂楽を仲間に誘いますか?

    はい

    いいえ

    >>23

  • 22二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:43:18

    はい!

  • 23二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:45:06

    はい

  • 24二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 23:58:54

    蜂楽「へへっ、信じてたぜ相棒」
    蜂楽「あらためてよろしくね!」

    蜂楽が仲間になった!

    蜂楽「よし、じゃあ次の街に向かおう!」
    蜂楽「次の街にはお城があるんだ」
    蜂楽「そこの王様が最近依頼を出しててね」
    潔「依頼?」
    蜂楽「そう。詳しくは俺も知らないけど」
    蜂楽「いっぱいお金が貰えるみたいなんだ」
    蜂楽「どう? 行ってみない?」
    潔「そうだな……旅にはお金が必要になるし……」
    潔「よし、じゃあ王様に会いに行こう」

  • 25二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 00:07:16

    道中

    潔はホイミを覚えた!

    蜂楽「回復呪文だ!」
    蜂楽「もう薬草食べなくていいね!」
    潔「悪いけど蜂楽、MP少ないからまだ食べることになるよ……」
    蜂楽「えー」

    蜂楽はかばうを覚えた!

    蜂楽「潔が回復してくれるから安心!」
    潔「無茶はすんなよ」


    蜂楽「知ってる? 大賢者の糸師冴って」
    潔「聞いたことあるな。若いけど大賢者に選ばれた優秀な賢者様だろ」
    蜂楽「世界各地を回って魔物を倒してるんだって」
    蜂楽「すごいよね。賢者様って回復しかしないのかと思ってた」
    潔「賢者なのに攻撃も強いんだな」
    蜂楽「前は大魔法使いを目指してたって噂もあるし、剣士だったって噂もあるし……」
    潔「いつか会えたらいいな」

  • 26二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:43:52

    城下町

    潔「やっとついたな」
    蜂楽「うんうん、すっごい賑わってるね!」
    蜂楽「ほら、早く王様に会いに行こう!」

    街人「ここはバルチャ国。自由と創造の国さ」

    蜂楽「ここには昔、英雄ノアと一緒に戦った精霊がいた国なんだよ」
    蜂楽「今はその魂をどこかで奉っているみたい!」


    街人「王様は最近元気がなくてね」
    街人「そういえば、最近王子様の様子を見ないねぇ」
    街人「腕っぷしが強い人だったんだが、どこに行ったんだろう」

  • 27二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:50:59

    王様「旅人よ、噂を聞いてやって来たのか?」

    蜂楽「うん! 俺たち強いよ! で、依頼って」

    潔「蜂楽……お前王様にもガンガンいくんだな……」


    王様「実は我が息子>>28の姿が見えなくなったのだ」

    王様「兵達が探しているがどこにも見つからない」

    王様「街からは出ていないはずだ」

    王様「国民には秘密で、王子を探してくれないか?」


    潔「王子様が行方不明?」

    潔「大変ですね。わかりました、依頼を受けます」

    蜂楽「了解!」


    潔「……」

    潔(どうして逃げたんだろう。いや、それより……)

    潔(本気で探す気あるのか? 街中に兵士なんて街の入り口くらいにしかいなかったのに……)

  • 28二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:52:31

  • 29二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:59:47

    街中

    蜂楽「いないなぁ王子様」
    潔「白くて背が高くて気だるげそうな人だっけ?」
    潔「いたら目立ちそうだけど」

    蜂楽「あっ、待って潔! 武器屋がある!」
    蜂楽「俺、短剣欲しいんだよね。買っていい?」
    潔「あ、じゃあ俺も見ていこうかな」

    「いらっしゃい。ここは武器屋だよ」
    「あんちゃん、いい髪飾りを持ってるね」
    潔「?」
    「そいつは上物だ。高値で引き取るから売ってくれないか?」

    潔「あっ……これは玲王の……」
    蜂楽「?」
    潔「だ、ダメだ。これだけは絶対に」

    凪「ねぇお前」
    潔「おわっ!」
    蜂楽「いつの間に後ろに?」
    凪「その髪飾り、どこで手に入れたの」

  • 30二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 09:04:22

    潔「え、これは……」
    凪「それ、玲王のやつだよね」
    潔「!」
    潔「何で知って……」
    凪「玲王は俺のパートナーだから」
    凪「最近この国に遊びに来なくなったけど」
    凪「まさかそれ、盗んだの?」ポキポキ

    蜂楽「潔、こいつ強いよ」 
    潔「……玲王は……」
    凪「盗んだなら返してくれる?」ゴゴゴ
    潔「……」
    蜂楽「!」
    蜂楽「もしかして、王子様?」
    凪「そうだけど」
    蜂楽「俺達、あんたを探してたんだよ」
    蜂楽「とりあえず、あっちで話をしない?」
    蜂楽「ね、潔」
    潔「あ、ああ」

  • 31二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 09:09:56

    凪「……」
    凪「なら玲王は」
    凪「魔王のところにいるかもしれないってこと?」
    潔「ああ……」

    凪「そっか……」
    凪「なら俺も玲王を探しにいく」
    凪「連れていってよ」
    蜂楽「仲間になってくれるの!? やったね潔!」
    潔「待てよ、王様に言いに行かないと」
    凪「?」

    凪「ああ、王様ね……」
    潔「勝手に出ていったら大騒ぎだろ」
    蜂楽「確かに。挨拶に行かないと」
    凪「あれは王様じゃないよ。王様は何年も前に魔物の討伐で戦死してる」

    潔「え?」
    蜂楽「?」

  • 32二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 09:16:34

    凪「俺はあの時何も出来なかったけど」

    凪「確かに王様は死んでいたよ」

    潔「じゃあ、今いる王様は?」

    凪「魔物が姿を変えて成り代わっているだけ」

    凪「そうして戦争を起こして」

    凪「弱った人間を支配しようとしてるんだよ」


    蜂楽「止めないとダメじゃん」

    潔「そんなことになったら、人間が滅ぼされちゃうだろ」

    凪「誰も王様を疑ってないからね」

    凪「俺は危うく殺されかけたから」

    凪「こうして逃げてるわけだけど」

    凪「国を出ようとしたらどうせ兵士に見つかるし」

    凪「テキトーに過ごしてた」


    潔「……何とかしないと」

    蜂楽「うん、王様やっつけよう!」

    凪「えーやめなよ。他の兵士だっているし」

    凪「数で敵わないって」


    潔「……」


    王様とたたかいにいきますか?

    はい

    いいえ

    >>33

  • 33二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 09:19:56

    いいえ

  • 34二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 09:24:48

    潔「今戦っても、やっぱり勝ち目がない……」
    蜂楽「俺は潔の意見を尊重するよ」

    凪「この世界のどこかに真実を写す鏡があるって聞いたことがある」
    凪「それを手に入れられたら、多分王様が魔物だって証明できる」

    潔「なら、それも探そう」
    蜂楽「よし、じゃあ次の街に行こう!」
    凪「うん」
    潔「でも待って、このまま行ったら凪が捕まっちゃうよな……」
    蜂楽「確かに!」
    凪「そうだね」

    潔「……」
    蜂楽「……」
    凪「……」

    凪「ついてきて」
    凪「一応、考えておいたから」

  • 35二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 09:29:48

    潔「馬車だ!」
    蜂楽「お城の馬車!」
    潔「いいのか? 勝手に持っていって」

    凪「いいよ、どうせ俺の物になる予定だったし」
    凪「これで強行突破すれば問題ないでしょ」
    潔「強行突破……?」
    蜂楽「行けるの?」
    凪「この馬、国一番の暴れ馬だから」
    凪「玲王が頑張って調教してくれたから大人しいけど」
    潔「玲王……すごいなあいつ」

    凪「俺は魔王なんてどうでもいいけど」
    凪「玲王は返して貰わないと」
    凪「だからダメって言われても勝手についてくから」

    潔「ああ! よろしくな!」
    蜂楽「よろしくね!」

    凪が仲間になった!

  • 36二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 11:03:54

    潔、蜂楽、凪、チムホワだ!

  • 37二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:21:00

    ドラクエは5と8しかやったことないんだけど蜂楽と凪は職業みたいなのあるの?

  • 38二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:35:28

    >>37

    ssで詳しく書く気はないからイメージ置いとくが


    蜂楽→踊り子やら遊び人

    バフとデバフ、ハッスルダンス係や

    8ならククールが近いな

    11ならシルビアや


    凪→戦士やら武道家やら

    攻撃メインやな

    場面によって武器持たせたり素手でいったり

    5なら……デボラとかか?

    11ならマルティナやな


    スレ主はドラクエ7が一番好きやから

    無意識にストーリーが鬱寄りになっとるかもしれん

  • 39二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:36:28

    状況的には11に近いのか?

  • 40二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:41:06

    最初はドラクエ4のパロディや
    とはいえストーリーは大まかにしか決めとらん
    11が最近やったドラクエやから引っ張られるかもしれん
    鬱さは7から引っ張られてるが

  • 41二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:44:57

    鬱度合い7はやべえな…

  • 42二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:50:04

    兵士「な、なんだ!?」

    兵士「馬車が、馬車がこっちにくるぞ!」

    兵士「うわああ!」



    潔「こんな騒ぎ起こして大丈夫か……?」

    蜂楽「ふぅー、楽しい!」

    凪「平気でしょ。どうせしばらく戻らないし」


    蜂楽「で、次はどこに向かうの?」

    潔「俺、村から出たことなくて土地が全然わかんないんだよな……」

    凪「……まず最初にしなきゃいけないことは何?」


    蜂楽「レベル上げ?」

    潔「いや、僧侶が欲しいな」

    凪「ふぅん」


    凪「レベル上げならあっちのマンシャイン国がいい。武道大会やってるから」

    凪「僧侶なら反対のユーヴァース国がいい。優秀な賢者がたくさんいるから。あ、でも、大賢者糸師冴はここの出身じゃないよ」


    蜂楽「どうする潔?」

    潔「うーん……」

    潔「>>43

  • 43二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:52:37

    マンシャイン国に行ってレベル上げしよう

  • 44二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:06:15

    道中

    蜂楽「とりゃっ」ドゴッ
    凪「……」バコッ
    潔「……」ホイミ

    潔「俺、ひたすらお前らにホイミするだけ……?」
    凪「潔が攻撃したところで……」
    蜂楽「あんまりダメージ入らないもんね」
    潔「くっそ……俺も絶対に強い技覚えてやる……マンシャインで……!」

    潔「……あそこに宿があるな」
    潔「今日はあそこで一休みしようぜ」
    凪「さんせーい」
    蜂楽「まだマンシャイン国まで半分しか来てないしねぇ~」

  • 45二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:10:33

    潔「すみませーん」

    潔「??」

    凪「誰もいないの?」

    蜂楽「留守かな?」

    潔「ちょっとその辺見てくるから待ってて」

    凪「おーけー」

    蜂楽「気をつけてね~」


    潔「??」キョロキョロ

    潔「いないな……」

    潔「いてっ!」

    潔「なんだ……? 女の人の石像? どうしてこんな物陰に」

    >>46「おい」

    潔「!?」

  • 46二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:12:00

    千切

  • 47二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:16:30

    千切「何してる?」
    潔「あ、えっと……」
    千切「つか、そこから離れろよ」
    潔「すみません……」

    千切「旅人か?」
    千切「宿泊ならこっちで受け付けてやる」
    潔「あ、ありがとう……」
    潔(怖いなこの人……)

    千切「ここに宿泊するのは構わないが」
    千切「そいつみたいに裏庭に行くのはやめろ」
    千切「あっちはうちの敷地だ。客に見せる用じゃねぇんだよ」
    千切「わかったか」
    潔「はい……」
    蜂楽「潔、何したの? すごい睨まれてる」
    凪「さぁ……何か壊したんじゃないの」

  • 48二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:23:31

    その晩

    潔「……」
    蜂楽「うにゃ……Zzz……」
    凪「……Zzz」

    潔「眠れない……」
    潔「水でも貰いにいくか……」

    千切「……」
    潔「?」
    潔(あの石像、わざわざ宿の中に持ってきたのか?)
    潔(何で……?)
    千切「姉ちゃん」
    潔「……」
    千切「マンシャインの武道大会、優勝商品の天使のなみだ」
    千切「あれさえあれば、石になった姉ちゃんが元に戻せる……」
    千切「絶対に手に入れてやる……」
    潔「……!」がさっ
    千切「誰かいるのか?」

    潔「ごめん……盗み聞きするつもりは……」
    千切「何だお前かよ」
    千切「……」
    潔「……あのさ、マンシャインの武道大会、出るの?」
    千切「……」

  • 49二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:29:34

    潔「俺達もマンシャイン国に行くつもりだったんだ」

    潔「き、奇遇だな……なんて」


    千切「……」

    千切「この石像、俺の姉ちゃんなんだ」

    千切「ある日突然、降ってきた雨にやられて石になっちまったらしい」

    千切「俺は足を怪我して、隣町で治療して貰ってたから無事だった……」

    千切「嫌な予感がして、走って帰ってきたら……」

    千切「姉ちゃんは石になってたんだ」


    潔「……」

    千切「天使のなみだがあれば石化は解ける。大賢者糸師冴がそう世界中に言って回ってるんだ。姉ちゃんみたいに石になった連中がたくさんいるから」

    千切「なあ、よかったらマンシャインまで一緒に連れていってくれないか」

    千切「正直、道中の魔物は手強い。1人で行くと、辿り着く前にくたばりそうなんだ」


    潔「……>>50

    はい

    いいえ

  • 50二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:30:11

    はい!

  • 51二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 13:35:43

    千切「ありがとう。感謝するぜ」

    千切が仲間にくわわった!

    千切「もう夜が明けるな」
    千切「お前の仲間を叩き起こして、さっさと行こう」
    千切「ところで、お前らは何のために旅をしてるんだ?」


    千切「勇者? お前が?」
    潔「そ、そうだけど」
    千切「ふっ、全然そんな風に見えねぇな」
    潔「言うなよ……俺も最近自信なくなってるから……」
    千切「まー、勇者サマ一行となら、安全にマンシャインまで着くな」
    千切「ちょうどよかったぜ」
    潔「ははは……」

  • 52二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 15:48:29

    道中

    潔「……」
    蜂楽「ちぎりんほんと速いね!」
    凪「取りこぼし叩けばいいから楽~」
    千切「はっ、お前らがノロマなんだっての」

    潔「……」
    千切「はっ、勇者サマの手を煩わせるまでもなかったな」
    凪「しばらく潔にまで順番回らなそう」
    蜂楽「大丈夫! 俺達が全部ぶっ倒すからね!」

    潔「もはやホイミすら要らなくなった……」
    潔「俺の存在……」
    潔「新しい呪文覚えたのに」

    潔はギラをおぼえた!

    蜂楽「まあまあ、落ち込みなさんな」
    凪「余力は必要だし」
    千切「逆に勇者サマが必要になるレベルのモンスターはやばいって認識の方がいい」
    千切「このまま、マンシャインまで突っ切るぞ」

  • 53二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 15:55:15

    マンシャイン国

    潔「おわっすみません」ドンッ
    潔「いてて……何だあのあらくれもの」
    凪「流石武道会があるだけあるね」
    蜂楽「みんな強そう~」

    千切「おいおいマジかよ」
    千切「武道会、2人1組で出場するしかないのか」
    千切「しかも抽選だってよ」
    凪「げっ、知らないやつと組むとかめんど」
    蜂楽「そう? 楽しそうじゃん」

    凪「俺はパス。応援してるから行ってきて」
    千切「誰と組もうが優勝する。その為に来たんだからな」
    蜂楽「ちぎりんのお姉さんのために、俺も本気出しちゃおうっと」ポキポキ
    潔「やる気満々だな……」
    潔「よし、俺も!」

    潔「エントリーするぞ」

  • 54二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 15:55:54

    ドラクエ好きだから懐かしすぎて楽しみ

  • 55二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 15:59:50

    司会「4組目は……」

    司会「8番と4番の方!」


    蜂楽「俺!」

    千切「俺だ」

    蜂楽「もしかしてちぎりん? やった! よろしく!」

    千切「お前なら安心して任せられるな」


    潔「えっ……」

    潔「いいなあいつら……くっそ~、凪が面倒臭がらずに出てたら……」

    潔「いや、考えたって仕方ないか……」


    司会「次の組は……」

    司会「11番と1番!」


    潔「あっ、俺だ!」

    潔「えっと、1番は誰だ……」

    >>56「……」

    潔「あの人か……?」

  • 56二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:01:18

  • 57二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:09:43

    烏「なんや、お前が11番か?」
    烏「凡やな」
    潔「むっ……」
    烏「お前も天使のなみだ狙って来たんか?」
    烏「俺も、どうしてもあれが必要や」
    烏「頼むから足は引っ張るなよ」

    潔「……」
    潔「失礼なやつだけど、強そうだったな……」
    潔「どうしよう。決勝で蜂楽たちと当たったら……」
    潔「天使のなみだって2個あんのかな……そしたら優勝したら1人1個貰えるけど」
    潔「うーん……」
    潔「いやまず、勝つことを考えよう」

    烏「はぁ……」
    烏「完全にハズレやな」
    烏「あのおかっぱと赤いのは相当出来そうやけど……」
    烏「ちっ……」
    烏「どのみちやるしかないやろな」

  • 58二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:19:38

    凪「やっほー」
    凪「当たりじゃん潔」
    凪「あいつ、相当やるよ」
    潔「だよな……」
    潔「でもすっげー威圧的で……」
    凪「勝てれば何でもいいでしょ」
    潔「いやまあ……うん……」

    烏「行くで凡。一試合目や」
    潔「お、おう! よろしくな!」
    潔「……てか、何だよ凡って……」

    1試合目
    ガレムソン・ベロリンマン

    ガレムソン「あっちのデカいのはダメだ。小さい方を先に叩いちまうぞ……! わかってんな相棒」
    ベロリンマン「ベロっベロっベロロ~ッ! あいつらに勝って、女の子とぱふぱふ祭りだベロ~」

    潔「……」
    烏「まー、そうなるやろな」
    烏「……」
    烏「お手並み拝見、させてもらおか」
    潔「あ?」
    烏「勇者サマ」
    潔「えっ、なんでそれを」

    司会「試合開始!!」

  • 59二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:27:28

    試合

    潔「うぐっ……」
    潔「俺に攻撃が集中する……!」
    潔「けどっ……!」

    ガレムソン「うぎゃっ!!」
    ベロリンマン「ベロッ!?」

    潔「ははっ……なめんなっ」
    潔「バフ積んで叩けば威力は倍だ……俺も十分通じる……!」
    烏「はは、やるやん」
    烏「回復しといたるわ」ホイミ
    潔「サンキュー」

    潔「おりゃ!」
    烏「……」ドゴッ

    かいしんのいちげき!

    潔「すげっ……」
    烏「こんなもんやろ」

    ガレムソンとベロリンマンをたおした!

  • 60二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:34:46

    烏「思ったよりは戦えるな」
    潔「待てよ、俺、お前に勇者のこと……」
    烏「言ってないなぁ」
    潔「ならなんで?」
    烏「それは」

    烏「大会が終わったらでええか」

    はい
    いいえ←

    烏「大会が終わったらでええやろ」

    はい
    いいえ←

    烏「大会が終わったらな」

    はい←
    いいえ

    烏「はっ、聞き分けええ勇者サマやな」
    潔(何回聞いても答えねぇくせに……)

  • 61二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:42:55

    準決勝

    烏「次は手強いで……」
    烏「正直、勝てる気はせぇへん」
    潔「そんなに強いのか!?」
    潔「まさか……蜂楽たち……」

    ビビアン「うふっ♡ 遊んであげる♡」
    サイデリア「行くわよぼうや達♡」

    烏「ごっつぅ手強いで……」
    烏「女戦士と魔法使いや……」
    潔「……」
    潔「まさか女は殴れないとか」
    烏「んなアホなことは言わん」
    烏「ここまで勝ち残ったんやから強いに決まっとるやろ」
    烏「あと単純に苦手なだけや」
    潔「……烏ってむっ」

    司会「試合開始!!」

  • 62二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:47:27

    サイデリアのおいろけたっぷり投げキッス!


    烏はdice1d3=1 (1)

    ①うっとりしてしまった

    ②うっとりしてしまった

    ③ふりはらった!


    ビビアンは潔にぱふぱふをしてあげた!


    ビビアン「ぱふぱふ ぱふぱふ……」


    潔はdice1d3=1 (1)

    ①気持ちが良さそうだ

    ②気持ちが良さそうだ

    ③ふしぎそうにしている

  • 63二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 16:55:16

    あかん(あかん)

  • 64二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 17:00:55

    男の子だからしゃーない?

  • 65二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 17:04:38

    序盤の展開でなんとなく7の匂いを感じたらスレ主が7好きって言ってて嬉しい

  • 66二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 17:12:51

    千切「よーお疲れ」
    蜂楽「次俺達は決勝だよ~、いえい」
    凪「おつかれ」
    千切「あれ? 潔のやつまだやってんのか?」
    蜂楽「相手、そんなに強かった?」

    凪「うん」
    凪「強敵だね」


    烏は潔にツッコミをいれた!
    烏「なんでやねん!」
    潔は われにかえった!

    潔「ダメだ……強すぎる……」
    烏「はぁ……はぁ……」
    烏「向こうもMPろくにないやろ……」
    烏「ぶっ叩くで……!」
    潔「おう……!」

    潔「なけなしのMPでぶっ叩く……!」
    潔「ベギラマ!」

    ビビアン「いやん♡」
    サイデリア「あんっ♡」

    潔「やったか!?」

    ビビアンとサイデリアをたおした!

  • 67二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 18:06:21

    烏「次が決勝やな」
    潔「ああ……」
    烏「なんや、浮かない顔して。もう少し試合長引かせた方がよかったか?」
    潔「別にぱふぱふに不満があったわけじゃねぇよ」

    潔「あのさ」
    潔「烏は何のために、天使のなみだが欲しいの?」

    烏「……」
    烏「……俺が生まれ育った村は、俺以外全員石にされたんや」
    潔「!」
    烏「ガキの頃の話やけどな」
    烏「俺はたまたま、言いつけを破って村の外に出とったから無事やった」
    烏「あの雨がみんなを石にしたんや」

    潔「じゃあ烏は、村の人を救うために……?」
    烏「いや」
    烏「そんなんちゃう」
    烏「ただの懺悔や」
    潔「……?」

    烏「とにかく、決勝やな」
    烏「最後までしっかり頼むで」
    潔「おう……」

  • 68二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 18:17:29

    烏…

  • 69二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 19:10:55

    司会「さあ、決勝まで進んだのは……」
    司会「華麗な足技とタップダンスで相手を翻弄! 蜂楽、千切チーム!!」

    司会「そして対するは……」
    司会「力技とテクニックで激闘を制す! お色気お姉さんを倒してここに立つ! 烏、潔チーム!!」

    烏「後半は要らんやろ」
    潔「会場中が俺達を笑ってる気がする……」

    蜂楽「やっほー潔」
    千切「見事にぱふぱふされてたな」
    千切「勇者サマはそういうのが好きなのか?」

    潔「なっ、ちげぇし!」
    潔「回数なら烏のがやられてたし!」
    烏「黙っとけ」

    蜂楽「ま、これでどっちが勝っても恨みっこなしなわけじゃん」
    蜂楽「思いきりいくぜ」ポキポキ
    千切「勇者サマ相手とはいえ、手加減はしねぇぜ?」

    潔「要らねぇよ」
    烏「調子乗った非凡は凡と変わらんで」

    司会「それでは決勝……開始!!」

  • 70二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 19:34:21

    千切のばくれつきゃく!

    烏「おわっ」

    烏「はは……綺麗な面して足癖悪いな」

    千切「そいつは失礼した」



    蜂楽のメダパニダンス!


    潔はdice1d3=2 (2)

    ①効かなかった!

    ②効かなかった!

    ③混乱した!



    烏はスクルトを唱えた

    烏の守備力が上がった!

    潔の守備力が上がった!

  • 71二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 19:42:32

    潔のはやぶさ斬り!

    蜂楽「おわっ!」ズザッ
    千切「蜂楽!」

    蜂楽「やるじゃん潔」
    蜂楽「ホイミ係は卒業出来そうだね」

    潔「驚くなよ蜂楽……」
    潔「もうベホイミも使えるぜ」

    烏「頼もしいわホンマに……」
    烏「そんで、こっちもそろそろ終わらすか」
    千切「ちっ……」
    千切「しぶといな」
    烏「お互い様やで……」

    蜂楽「そーれハッスルハッスル♪」
    蜂楽のHPが回復した!
    千切のHPが回復した!

    潔「うわっ、ズルじゃん!」
    潔「バイキルト!」
    烏の攻撃力が上がった!

    烏「おおきに」
    烏のつるぎのまい!

    千切「うぐっ……」
    蜂楽「ちぎりん!」

  • 72二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 19:50:29

    凪「おつかれ、長かったね」
    凪「ほとんど寝てて見てなかったけど」
    凪「どっちが勝ったの?」

    潔「……」ボロボロ
    烏「……」ボロボロ
    千切「こいつら」
    蜂楽「悔し~、負けちゃった」

    凪「随分ボロボロだね、勝ったのに」
    千切「俺らは先に回復してもらえたからな」
    千切「こいつらは後回しだ」
    烏「はぁ……勝ったからええけど」
    烏「もう少し強くなった方がええで」
    烏「そんなんじゃ魔王は到底倒せんで」
    潔「わ、わかってるよ」
    潔「あと、教えろよ。何で俺のこと知ってんのか」

    烏「村を出て旅をしてる時に」
    烏「占い師に言われただけや」
    烏「この国で勇者と出会うってな」
    潔「占い師?」

    烏「天使のなみだ、少しでええから分けてくれ」
    潔「少し? それで足りるのか?」
    烏「言ったやろ、懺悔やって」

    千切「?」
    蜂楽「何の話だろ」
    凪「……」

  • 73二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 20:02:59

    烏「石化した人間はな」
    烏「雨風に長い間晒されると風化してもうて」
    烏「もう元には戻らん」

    烏「遅かったんや、気づくのが」
    烏「ガキやったから、俺1人の力で石像を動かすことも出来へんかった」
    烏「俺の村は」
    烏「もう戻らん」

    潔「……」

    烏「しけた面しとんな」
    烏「お前が魔王を倒してくれたらそれで解決や」
    烏「だから、お前に会ってみたかった」

    潔「……俺達と一緒に来ないか?」

    烏「俺は村に戻ってこの天使のなみだを振り撒いてくるわ」
    烏「その後、もしまた会ったら仲間にいれてくれ」
    烏「じゃあな」

    千切「……俺も、姉ちゃんのとこに戻る」
    千切「ありがとな、天使のなみだ、俺に譲ってくれて」
    千切「少し余ったからお前らに返す」
    千切「気を付けていけよ。じゃあな」

  • 74二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 20:20:34

    あぇ
    一緒に行かないの?

  • 75二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 00:04:21

    この世界想像以上に人間側が劣勢っぽくて大変だ

  • 76二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 08:49:45

    ほしゅ

  • 77二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 11:06:54

    潔「いつかまた会えたらいいな」

    蜂楽「きっと潔に力を貸してくれるよ」


    凪「潔、だいぶ強くなったね」

    凪「次はどこに行くの」


    潔「えっと、この近くにあるのは町と神殿?」

    蜂楽「若くて天邪鬼な大神官がいるんだって。もしかしたら魔王について何か知ってるかも」

    凪「天邪鬼な大神官? めんどくさそう」


    潔「もしくはユーヴァースに行ってみるか……」

    蜂楽「正直、僧侶はいなくたって俺と潔でどうにかなるよ」

    凪「いや、ユーヴァースは水の都だから船がある」

    凪「船があれば、向こうの大陸、バスタードミュンヘンに行ける」

    潔「でも船って……そう簡単にはもらえないだろ」

    蜂楽「凪っち持ってないの?」

    凪「国に置いてきたからないよ」


    凪「どうする潔」

    蜂楽「俺は潔についていくよ!」

    潔「>>78

  • 78二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 11:19:21

    ユーヴァースに行こう

  • 79二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 11:39:13

    潔「ユーヴァースに行こう」
    蜂楽「おっけー!」
    凪「引き返すより山越えた方が早いね」

    道中

    潔「ふぅ……魔物を倒してたらお金も貯まってきた。新しい武器が欲しいな」
    凪「武器と言えば、勇者の剣ってどこにあんの」
    潔「勇者の剣……かっけぇ……」
    蜂楽「そのうち見つかるよ!」

    蜂楽「何百年も前、英雄ノアが魔王を封印した時」
    蜂楽「他に4人の仲間がいたんだ」
    凪「俺の国で奉ってる大魔法使いラヴィーニョがその1人」
    蜂楽「ユーヴァースではスナッフィーっていう大賢者」
    蜂楽「マンシャインではクリスっていう戦士」
    蜂楽「封印のために神殿からやって来たロキ」

    潔「みんな精霊になって各国で奉られてるんだろ」

    凪「英雄ノア以外はね」
    凪「……」
    凪「でも、言い伝えではもう1人、英雄がいたって言われてるのもある」
    蜂楽「そうなの?」
    凪「王家の資料にしか載ってなかったけど」
    潔「凪ってそういうの読むんだなぁ」
    凪「玲王が昔遊びにきたとき読みたいって言うから盗んで渡しただけ」
    蜂楽「もしかしたら英雄の2人は一緒に旅をしてるのかもね!」
    凪「道半ばで死んだんじゃない」
    潔「……ノア、やっぱり会ってみたいな」

  • 80二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 11:50:11

    もう一人ってもしかして絵g……

  • 81二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 11:59:45

    潔「あそこがユーヴァースか」
    潔「……」
    蜂楽「ねぇ、なんか様子が」
    凪「やばっ」
    凪「俺の国の兵士がいる」
    潔「隠れよう!」


    兵士「本当に戦争が始まるのか」
    兵士「だが、我が国の王子がここに誘拐されているとの話だ」
    兵士「大賢者スナッフィーのいた国とは思えん」
    兵士「ともかく王様の命だ」
    兵士「2日後にはこの国に攻め入る」


    潔「や、やばい!」
    蜂楽「このままじゃ戦争が起きちゃうよ」
    凪「俺が誘拐されたことになってるのか」
    潔「そうだ、凪が行って顔を見せたらいいじゃん!」
    蜂楽「というかもう、王様倒しちゃおうよ!」
    蜂楽「このままじゃユーヴァースが滅んじゃうし」

  • 82二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 12:19:41

    凪「とにかく、戦争を止めんのが優先だよね」

    凪「はぁ、めんどうだけど行こうか……」

    凪「俺の命を狙ってんのは偽王様だけだろうし」

    凪「流石に、兵士は襲ってこないでしょ」

    潔「大丈夫か……?」


    兵士「!」

    兵士「何者だ!!」

    兵士「馬鹿待て、あの顔は」


    兵士「王子、今までどこにおられたのですか!」

    兵士「ユーヴァースに囚われていたのでは?」


    凪「違うよ全然」

    凪「はい、俺無事だから戦争中止ね」

    兵士「ですが、王様の命令が……」

    凪「なら直接王様に言いに行く」

    凪「バルチャに連れて行って」


    蜂楽「凪っちが心配だから俺もついてくよ」

    凪「潔はどうする?」

    潔「え?」

    凪「王様どうにかしたらまた戻ってくる予定だけど」

    凪「戦争を仕掛けようとした国の王子だし、俺はユーヴァースに入れないと思う」

    凪「先に潔だけユーヴァース見ててもいいけど」

    凪「それとも俺達に着いてくる?」


    はい

    いいえ

    >>83

  • 83二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 12:21:04

    いいえ

  • 84二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 15:25:22

    潔「ひとりでユーヴァースに来たけど……」

    潔「流石水の都。海が近いんだな」

    潔「船もたくさんあって栄えてる……」


    潔「……けど、やっぱ空気がギスギスしてるな」



    街人「ここはユーヴァース。大賢者スナッフィーの故郷さ」


    街人「この街は最近はずっとピリピリしてるの」


    街人「この国の王様である >>85がバルチャと戦争を始めるんじゃないかって」


    街人「僧侶達は大反対さ。そりゃ 人間と戦うために修行してたわけじゃないからねえ」


    潔「うーん そうだよな」

    潔「でも凪たちなら上手くやるはず」

    潔「俺は……どうしよう……」

    潔「ん? 貼り紙?」

    潔「王様が依頼を出してるのか」

    潔「行ってみよう」

  • 85二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 15:26:27

    馬狼

  • 86二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 16:44:50

    馬狼「おい」
    馬狼「俺はこう書かせたはずだ」
    馬狼「腕っぷしに自信のあるやつだけ来いと」

    潔「は、はい……」

    馬狼「来たからには説明してやるが」
    馬狼「身の丈に合わねぇようなら引き受けるな」
    馬狼「わかったか?」

    潔(怖い王様だな……)

    馬狼「知っての通りこの国はバルチャとの戦争が始まろうとしている」
    馬狼「だが、今までは問題なく交流できていた」

    馬狼「バルチャの国王がイカれやがったのは魔物討伐に出向いた後だ」
    馬狼「俺の勘では国王が何者かに操られたか、魔物に乗っ取られたと考えている」
    馬狼「そこでだ」

    馬狼「この先の山のてっぺんに、ラーの鏡が置いてある。真実を写す鏡だ」
    馬狼「それを取ってこい」

    潔「わかった」
    馬狼「わかってねぇだろ」
    潔「えっ」

  • 87二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 16:49:54

    馬狼「あの山には強い魔物が多くいる」
    馬狼「俺が出向けば問題ないが……」
    馬狼「国の状況が悪い今、俺が不在にするわけにはいかねぇだろ」

    潔「いや、多分行けるって」

    馬狼「どっからその自信が出てくんだよ雑魚」
    潔「口悪いなこの王様」
    馬狼「もう1人、仲間を連れてこい」
    馬狼「無駄死にさせんのは胸糞悪い」
    馬狼「それで許可を出す」
    馬狼「いっとくが、山の入り口には兵士が立っている」
    馬狼「勝手に行っても通さねぇからな」

    潔「えー……」
    潔「どうしよう……凪や蜂楽を待つか……?」

  • 88二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 16:52:01

    潔「とりあえず酒場に来てみたけど……」


    バニーガール「はぁいぼうや」

    「ひとりでさみしそうねぇ」

    「おねぇさんとイイコトしない?」


    潔「あの……俺、仲間探してて」

    潔「一緒に山登りしてくれる仲間を……」


    >>89「!」

  • 89二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 16:55:18

    國神

  • 90二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 17:05:44

    國神「なんか困ってんのか」
    國神「俺でよければ力になるぞ」

    潔「ほんとか!」
    潔「……」
    潔(ぜってぇ僧侶ではないな。ガタイからして……)

    國神「俺は國神、この国の近くにある村にずっと住んでる」
    國神「姉ちゃんがシスターで、その村の教会にいるんだ」
    潔「そうなのか。戦えるのか?」
    國神「まぁな。村の護衛を任されることがある。モンスターが入り込むことはねぇけど、こうしてでかい街に行くときなんかはな」
    國神「今は丁度用が済んで手が空いてる」

    潔「それは心強いな! よろしく!」

    國神がなかまにくわわった!

  • 91二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 17:12:52

    國神「魔物がいるってのに」
    國神「人間同士で争うなんてどうかしてるよな」

    潔「ラーの鏡さえあればきっと戦争が止められるんだと思う」
    潔「馬狼王の言うことには……」
    潔「その前に俺の仲間が止めてくれるかもしれないけど」

    國神「ここがその山か」
    潔「馬狼王からは許可もらってるからすんなり入れるはず」
    國神「頂上まで結構あんな」
    國神「油断せず行こうぜ」


    潔「國神……お前……」
    潔「すげぇパワーだな……」
    國神「潔もなかなかやるな」
    國神「戦い慣れてるのか?」
    潔「そ、そうか?」
    潔「あんま言われないから嬉しいかも……」

  • 92二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 17:17:45

    潔「回復するぜ國神」
    潔「ベホイミ」
    國神「おっ、さんきゅ」
    國神「そうだこれ」
    國神「姉ちゃんが作ってくれたアンチョビサンドだ」
    國神「半分やるよ」

    潔「いいのか?」
    國神「絶品だぞ。味わって食え」
    潔「……」
    潔「うまっ!!」
    國神「だろ?」
    潔「馬狼王に鏡届けたら、お前の村にも寄っていいか?」
    國神「ああ、歓迎するぜ」


    潔「ここが頂上か、見晴らしいいな! ……あの宝箱は……」
    潔「あった! ラーの鏡だ!」
    潔「さんきゅー國神!」
    潔「……國神?」

    國神「……俺の村から……」
    國神「火の手が上がってる……」

  • 93二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 17:20:02

    國神「っ……」

    潔「國神!?」

    國神「お前はその鏡を届けろ!」

    國神「俺は村に戻る!」

    潔「國神!!」


    潔「ど、どうする……」

    潔「國神を追いかけるか……?」

    潔「先に……鏡を届けるか……?」


    >>94

  • 94二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 18:18:39

    國神を追いかける

  • 95二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:08:49

    村にて

    「魔物が襲ってきた!!」
    「誰か、助けてくれ!!」

    潔「魔物達が村を……!」
    潔「村人がみんなで戦ってるけど……」
    潔「……っ」
    潔「もう片っ端から助けに入るしかない」

    魔物「けけけ、みなごろしだ!!」
    潔「!」ズザッ
    潔「下がって!」


    村人「ああ、ありがとう……死ぬかと思ったよ」
    村人「旅人さん、あんた強いんだな」

    村人「村の奥の教会にシスター達がいるんだ」
    村人「魔物の親玉らしきやつがそこに向かった」
    村人「ああ、最初は人間かと思ったんだが」
    村人「そいつは魔物を引き連れて俺達を攻撃したんだ!」

    潔「ありがとう。きっと國神もそこにいるはず……!」

  • 96二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:12:59

    潔「はぁ、はぁ……」
    潔「あった、教会」
    潔「國神!!」バン!

    國神「うぐっ……」
    シスター「錬介……」
    國神「下がれ姉ちゃん……あいつは俺が……ぐっ……」
    シスター「動かないで……傷が開くわ……」

    潔「……」
    潔「……な、なんで」
    潔「どうしてここにいるんだよ……」

    潔「玲王……!」

    玲王?「……」

  • 97二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:17:52

    潔「玲王! 俺だよ」
    潔「無事だったんだな」

    玲王?「……」

    潔「どうして魔物を引き連れてるんだ?」
    潔「まさか……魔王に脅されてるのか?」

    玲王?「……」
    玲王?はメラゾーマをとなえた!

    潔「!」
    潔「おわっ!」

    潔「様子がおかしい……」
    潔「きっと操られてるんだ……」
    潔「戦うしかないのか……」
    國神「俺も加勢する……!」
    潔「國神……」
    潔「無理すんなよ」

    潔「見ただけでわかる……」
    潔「ものすごい魔力だ……」

    玲王?「……」

    潔「クソっ……やるしかない」

  • 98二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:28:47

    魔王にのろわれし玲王があらわれた!
    玲王はメラゾーマをとなえた!
    玲王はマヒャドをとなえた!
    玲王はイオナズンをとなえた!

    潔「うぐっ……」
    國神「はぁ、はぁ……」
    潔「強い……手も足も出ない……」
    國神「……せめて姉ちゃんだけでも……」
    潔「!」
    國神「潔! 危ない!」

    玲王?「……」ひゅん
    潔「っ」ぎゅっと目を閉じる

    玲王「……」ぴた
    潔「……あれ」
    潔「……玲王?」
    國神「止まった?」

    玲王「うぅ……」頭を抱える
    潔「玲王! 思い出したのか?」
    玲王「……」
    玲王?「…………」

    玲王はすべてのまりょくをときはなった!

    潔「えっ」
    國神「まずいっ」
    シスター「っ……」

  • 99二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:34:45

    ……
    …………
    ………………

    潔「……」
    潔「あれ……」
    國神「目が覚めたか」
    潔「……國神」

    潔「玲王は!?」
    國神「いきなり起き上がるな」
    潔「あれ、ここは……」
    國神「ユーヴァースの城の中だ」
    潔「なんで……?」

    國神「あの魔物みたいな人間なら、お前を倒した後に去っていったよ」
    潔「そんな……」
    國神「俺とお前は……」
    國神「……姉ちゃんに守られて無事だった……」
    潔「……」
    潔「シスターは」

    國神「今、治療してもらってる」
    國神「ひどい怪我を……」
    國神「……クソっ」

    兵士「失礼します!」
    兵士「潔さん、王様がお話があるとのことです!」
    潔「馬狼王が?」

  • 100二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:57:29

    馬狼「てめぇのおかげで村人に死人は出なかった」

    馬狼「国を代表して礼を言う」

    潔「……でもシスターが」

    馬狼「本来ならすぐに兵を寄越せたはずだが」

    馬狼「……丁度バルチャが攻め込んできた」

    潔「えっ!?」

    潔「そんな……凪達は……?」


    馬狼「向こうのキングはもはや正気とは思えねぇ」

    馬狼「村に魔物を差し向けたのも……」

    馬狼「バルチャと魔物が繋がってるからじゃねぇのか」

    潔「……」


    馬狼「そこでだ」

    馬狼「そのラーの鏡を使って王様の正体を暴いて来い」

    馬狼「てめぇの実力を見込んで依頼する」

    潔「!」

    馬狼「俺が今、ここを離れるわけにはいかねぇ」

    馬狼「引き受けるかどうかはてめぇ次第だ」

    馬狼「どうする」


    はい

    いいえ

    >>101

  • 101二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:58:17

    はい

  • 102二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:03:18

    潔「……」
    國神「話は聞かせてもらった」
    潔「國神……」
    潔「お前……顔色が……」
    國神「姉ちゃんの傍にいてもできることは何もない……」
    國神「だから俺もお前についていく」
    國神「こうなった原因を」
    國神「ぶっ倒すために……」

    潔「……」
    潔「わかった。ついてきてくれ」

    潔「バルチャには俺の仲間も行っているんだ」
    潔「戦争にならないように止めに行ったはずなのに……」
    潔「俺より強いくらいのあいつらから、何の音沙汰もないってことは、きっと何かあったんだ」
    國神「気を引き締めて行くぞ」

    潔「……よし、バルチャに向かおう」

  • 103二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:10:39

    道中

    國神「お前、勇者だったのか?」
    國神「通りで強いわけだ」
    潔「俺なんかよりお前のがよっぽど強いだろ」
    國神「お前は村で村人と魔物の強さを瞬時に見抜いて」
    國神「適切な順番で倒していったって聞いたぜ」
    國神「だから死人が出なかったんだ」
    國神「お前の力か、勇者の力かは知らないが」
    國神「すごいことだろ」


    國神「英雄ノアの話はよく姉ちゃんがしてくれた」
    國神「ああ、2人いるって話も」
    國神「姉ちゃんは勇者も2人存在するって話をしてた」
    潔「2人? 俺の他にもう1人、いるのか」
    國神「そうだ」
    國神「天空にある天空城、そこに勇者の剣が2本あるって伝説だ」
    國神「魔王を倒すには、勇者2人の力が必要だって言い伝えだ」
    潔「……」
    國神「どこにいるんだろうな。もう1人の勇者は」

  • 104二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:19:29

    バルチャ王国

    潔「……やっぱり、雰囲気が……」
    國神「俺達が余所者だからか、警戒されているな」
    潔「聞き込みをしよう」 

    街人「最近、ユーヴァースからスパイがやってきたのさ」
    街人「何でも、王子を偽って城に入ったらしい」
    街人「捕らわれてその後どうなったかは……わからないね」

    街人「お おれは見ちまったんだ」
    街人「暴れたスパイを、紫髪の魔法使いの連れていた魔物が……」
    街人「石に変えちまった!」
    街人「こっちに置いてある。来てくれ」
    街人「なあこの石像の方……」
    街人「……王子にそっくりじゃないか……?」

  • 105二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:24:50

    凪?!

  • 106二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:39:40

    潔「そんな……!!」
    潔「凪……蜂楽……」
    潔「なんでお前らが石に……!」

    國神「ひでぇことしやがる……!」
    國神「どうすればもとに戻る?」
    潔「天使のなみだがあれば……」
    潔「でも今は手持ちにない……」
    潔「クソっ……」

    國神「きっと紫髪の魔法使いってのは、玲王のことだ」
    國神「俺の村を襲う前にこっちで手を打っていたんだ」
    潔「……」
    潔「…………」
    國神「……大事な仲間だったんだな」

    潔「村を滅ぼされた後」
    潔「蜂楽と最初に会って」
    潔「玲王のことについて」
    潔「凪と話ができて……」

    潔「俺が今ここにいられるのは」
    潔「2人のおかげなんだ……」
    潔「なのに、何で……」

  • 107二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:44:08

    潔「玲王も……」
    潔「あんな酷いことを魔王に強制されて……」

    潔「……」
    國神「……」
    國神「潔……?」

    潔「…………」
    潔「……いや、切り替えろ」
    潔「2人は雨風凌げるところに移動して……」
    潔「戦争を止めるのが先だ」
    潔「王様を倒しに行く」
    國神「大丈夫か?」
    潔「……この鏡を使って」
    潔「兵士達に王様が偽物だとわからせるんだ」
    潔「そしたらきっと、戦争も止まるはずだ」

  • 108二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:50:59

    王宮

    兵士「何者だ!?」
    兵士「うわっ! なんだこいつら!?」
    兵士「強い……強すぎる……!!」

    國神「あと少しだ……あと少しで」
    國神「たどり着いた……玉座の間だ」
    潔「……」

    王様「な、なんだお前らは!?」
    兵士「侵入者です!」
    王様「ええい、何をしておる!!」
    王様「さっさと捕え……」

    潔はラーの鏡を王様の前にかざした!
    王様の姿がどんどん変化していく……
    魔物があらわれた!

    魔物「なっ……!」
    兵士「!?」
    兵士「王はどこへ……!?」

    國神「王様は魔物が成り代わっていた姿だ!」
    國神「お前らは魔物に指示されていた!」
    國神「すぐに戦争をやめさせろ!」
    兵士「な、なんてことだ……」

    魔物「この……この人間どもがぁ!!」
    潔「……」構える

  • 109二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:59:09

    魔物があらわれた!

    潔のバイキルト!
    潔の攻撃力が上がった!
    國神の攻撃力が上がった!

    潔のつるぎのまい!
    潔はメラゾーマをとなえた!
    潔のはやぶさのごとく2回斬り!

    潔「……」

    魔物「クソっ……」
    魔物「……勇者め……」
    魔物「だが……貴様の仲間は石にしてやった……」
    魔物「魔王様……どうか人間を……」
    魔王「ほろぼ……し……」

    魔王はちりとなってきえた……

    國神「……」
    潔「……もう1人の勇者を探さないと」
    國神「……ああ」
    國神「……潔……」
    國神「俺も同行する」
    國神「姉ちゃんを傷つけた魔物は許せねぇし」
    國神「魔王を倒さない限り、同じことがまた起こる」
    國神「……」

    潔「…………」

  • 110二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 00:02:46

    潔「……」
    潔「魔王さえいなければ……」
    潔「……魔王……」

    國神「……」

    潔「お前だけは100%殺す……っ!!」


    第1章 おわり


    ~今から約3年前~

    凛「おれが勇者?」
    冴「そうだ凛」
    冴「お前と俺で」
    冴「魔王を倒すんだ」
    凛「……うん、わかった兄ちゃん」
    凛「おれ、つよくなるから」

  • 111二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 00:04:00

    >>109

    戦ってる魔物の表記が時々魔王になってるわ

    ここ魔物ね

    ソーリー

  • 112二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 00:04:39

    乙 2章も楽しみや

  • 113二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 00:05:54

    なんでこのスレ画にした!?って思ったけどそういう事か
    そりゃあんな顔になるよ

  • 114二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 00:35:00

    ここのキングは強面で威圧感あるけどちゃんと国治めてるんだろうな~
    一部完結おめ!

  • 115二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 01:04:51

    魔王カイザーだったら草生えるな

    それはそうと操られてる玲王も玲王に石にされた凪もお労しや…
    続きも待ってます、乙です

  • 116二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 05:35:46

    もう1人の勇者は凛か!続き楽しみにしてます!

  • 117二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:10:54

    とある村にて

    母「凛、そろそろ冴が帰ってくるんじゃないかしら」
    母「村に来ていた旅人に聞いたの。すぐ近くまで冴が来ているって」
    父「大賢者として各地をまわってもう数年か……ほんとうにすばらしいよ」
    凛「……」
    母「あまり遠くへ行かないのよ。危ないから……」
    父「凛? どこへ行くんだ?」

    凛「…………」
    魔物があらわれた!
    凛「……」ザシュッ

    凛のはやぶさ斬り!

    魔物はたおれた!

    凛「兄ちゃんまだかな……」
    凛「俺も早く」
    凛「兄ちゃんと旅に出て」
    凛「魔王と戦って……」
    凛「しん……」

    冴「……」ザッザッ

  • 118二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:16:38

    凛「兄ちゃん!」
    凛「おかえり。いつからそこにいたの……?」
    冴「……」
    凛「……兄ちゃん? 顔色が、悪いよ……」
    冴「……こんな村外れの山にいたのか」
    冴「……助かったな」
    凛「え?」


    凛「……村が」
    凛「みんな、石にされてる……」
    冴「魔王の手下にはこれが出来るやつがいる」
    冴「魔王を倒すか、天使のなみだを使うしか治すことはできない」
    凛「……」
    凛「じゃあ、魔王を倒しに行かなきゃ」
    冴「無理だ」
    凛「え?」

    冴「魔王を倒すには2人の勇者が必要だ」
    冴「俺はお前ともう1人の勇者を探していた」
    冴「だが見つけた時には既に」

    冴「勇者の村は滅んでいた」

  • 119二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:23:33

    冴「次の勇者が生まれるまで何年かかるかわからない」
    冴「それまでに人間が滅びない確証はない」
    冴「俺は再び世界各地をまわって」
    冴「人間が滅ぼされないように魔物をぶっ殺す」

    冴「お前は次の勇者が生まれるまで」
    冴「身を隠していろ」

    凛「……嫌だ」
    凛「兄ちゃん、一緒に魔王を倒しに行こうよ」
    凛「約束したじゃん……2人で魔王を倒すって」
    凛「要らないよ勇者は2人も」
    凛「俺と兄ちゃんの2人で」
    凛「……」

    冴「……」
    冴「俺が勇者なら」
    冴「そうしていたんだがな」

    凛「っ!!」
    凛「俺が一緒に夢をみたのは」
    凛「そんな兄ちゃんじゃない……!!」

  • 120二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:35:27

    冴「……」
    冴「ぬるいな凛……」
    冴「これが勇者ごっこなんかじゃないと」
    冴「お前はまだわかっていないんだ……」

    凛「なんだよそれ……」

    冴「……」
    冴はメラゾーマをとなえた!

    凛「!?」
    凛「……っ」ぎゅっ

    魔物「ぴぎっ!?」

    魔物をたおした!

    凛「……後ろに魔物が……」
    冴「俺は新たな勇者を探しだし」
    冴「そいつが育つまで待ち続ける」
    凛「……待って兄ちゃ……」
    冴「たまたま勇者に生まれただけで勘違いするなよ」
    冴「勇者と2人で……魔王を倒す気のないてめぇに価値なんてねぇんだよ……」

  • 121二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:42:42

    冴「消えろ凛」
    冴「さっさと適当な村にでも逃げて」
    冴「せいぜい 次の勇者が現れるまで大人しくしてろ」

    凛「……」

    凛「…………」

    凛「………………」


    凛「何が2人の勇者だ……」
    凛「何が言い伝えだ……」
    凛「2人で冒険するって約束も……」
    凛「全部、兄ちゃんにとっては……」
    凛「俺を魔王を倒すための存在として……傍に置いておくために……」

    凛「勇者が揃わない今」
    凛「俺はいらない……」

    凛「嫌だ……」
    凛「嫌だ嫌だ!!」
    凛「証明してやる……!」
    凛「兄ちゃんがいなくても……」
    凛「勇者が2人揃わなくても……」
    凛「魔王をぶっ殺せることを……!!」

    凛「ぐちゃぐちゃにしてやる……」

  • 122二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:48:12

    道中


    凛「……はぁ」

    凛「ちっ……体力の消耗が激しい……」

    凛「やくそうも底をつきた」


    凛「次の村まであとどれくらいだ……」

    凛「……」

    凛「……あいつは、1人で旅をしてたのか」

    ガサッ


    魔物があらわれた!


    凛「ちっ……まずい」

    凛「もうHPが……」


    バサッバサッ

    凛「!?」

    凛「何でふくろうが……」


    ふくろうの>>123がホイミをとなえた!

    凛のHPが回復した!


    凛「回復呪文……」

    凛「……」ドゴッ


    魔物をたおした!


    凛「何者だこのふくろう」

    >>123「ホーホ~」

  • 123二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 10:50:06

    七星

  • 124二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 11:32:54

    七星「ホーホー!」
    凛「ちっ、着いてくんなよ」
    凛「……」
    凛「俺は今からこの山にいる魔物をたおす」
    七星「ホーホー!?」

    七星(俺はその魔物によって姿を変えられてしまったんだべ……この無謀な少年を止めないといけないっぺ……)
    七星「ホーホー!!」ばさばさ

    凛「……」
    凛はメラをとなえた!

    七星「!?」
    凛「焼き鳥にしてやる」
    七星「ホーホー!!」

    凛「着いてくんならてめぇは回復だけしてろ」
    凛「お前は俺の所有物だ」
    七星(と、とんでもない人だっぺ)
    七星(けど、この人なら……)
    七星(あの魔物を倒してくれるかもしれないべ)

  • 125二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 11:40:28

    凛「......」

    七星 (この人、ものすごい強いんだべ)

    七星 (回復や補助呪文しか出来ない俺と違って......)

    凛「...... この奥から禍々しい気配がする」

    七星 (この人も十分禍々しいっぺ)


    凛「...... いやがったか」

    凛「魔物がよ」


    魔物「あらぁ かわいい人間ちゃん」

    魔物「あなたもワタシのペットになるぅ?」


    凛「カマ野郎が」

    凛「ぐちゃぐちゃにしてやる」

    七星「ホーホー!!」


    魔物があらわれた!


    七星のスクルト!

    凛の守備力が上がった!


    凛のまじん斬り!


    魔物は凛をなめまわした!

    凛はdice1d2=1 (1)

    ①鳥肌がたった!

    ②舌打ちをした!

  • 126二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 11:44:14

    魔物「あぁん……はげし……かっ……た」

    魔物をたおした!

    七星「!」
    七星「おわっ」ばふん!
    七星「もとの姿に戻りました!」
    七星「ありがとうございます! このご恩は忘れません!」
    七星「どこまでも着いていくっぺ!」

    凛「……ちっ」
    凛「ふくろうに戻れ」
    七星「えぇ!? そんな無茶な……」

    七星「とりあえず山を出ましょう」
    七星「俺は七星です! よろしくだっぺ凛さん」
    凛「……」
    七星「凛さんはなぜ旅を?」

    凛「……」

  • 127二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 11:51:40

    七星「ま、魔王を倒すため!?」

    七星「な、なんて勇敢な方だっぺ……流石勇者様」

    凛「……」

    七星「でも、凛さんも魔王に負けないくらい邪悪なオーラがあるんだべ」

    七星「きっと凛さんなら魔王を倒せる!」

    七星「俺も着いていくっぺ!」


    七星がなかまにくわわった!


    七星「けど、魔王はいったいどこにいるんだべ?」

    凛「それを探しに行くんだろうが」

    凛「おい、目星はついてるか」


    七星「そうですね……」

    七星「この近くの漁村に 海底神殿が存在するって伝説を聞いたことがあるっぺ」

    七星「村の人に聞けば魔王について何かわかるかもしれないです」


    七星「もうひとつは、地上にある神殿……伝説の精霊ロキが奉られているっぺ」

    七星「そこにいる天邪鬼な大神官なら魔王について何かしってるかもしれないです」


    七星「どうしますか凛さん」


    凛「……」

    >>128

  • 128二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 11:53:31

    海底神殿に行く

  • 129二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 14:36:37

    漁村


    七星「ここがその漁村だっぺ」

    七星「のどかで……平和な村だべ……」

    七星「……」

    七星「あれ、凛さん?」


    凛「おい」

    凛「海底神殿にはどうやって行く」


    村人「?」

    村人「だーはっはっ! おまえさん 海底神殿の噂を信じてるのか!」

    村人「あんなもんただの迷信だ あるわけねぇべ」

    村人「まるで>>130みたいだな あいつも人魚をみたことがあるだなんだ……」

    村人「まったく かわいいやつだな」


    凛「……」すちゃっ

    七星「わぁ! 凛さん! 剣しまってください!」

    七星「何の罪もない村人さんだべ! やめてください!」


    七星「はぁはぁ……」

    凛「……」

    七星「聞き込みを続けましょう……きっとどこかに噂を知る人が……」

    七星「あ、あの人に話しかけましょう! きっと漁師の方です」


    >>130「……」

  • 130二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 14:41:50

    二子

  • 131二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 14:49:39

    二子「海底神殿……」
    二子「ええ、知っていますよ」

    七星「ほんとですか!?」

    二子「といっても僕が行ったわけではないのですが」
    二子「僕のおじが昔 人魚に助けられて」
    二子「そのとき、海底神殿に連れていってもらったと聞いています」
    二子「もっとも おじは僕の母が幼い頃に亡くなっているので」
    二子「これは母から聞かされた話ですが」

    七星「人魚さんに会えば海底神殿に行けるっぺ!」
    七星「凛さん!」
    凛「で、人魚はどこにいる?」
    二子「そんなのわかりませんよ」
    二子「そうほいほい見つけられたら伝説になってませんし」
    七星「た、たしかに……」
    二子「じゃあ僕は仕事があるので失礼します」
    二子「ゆっくりしていってください、旅人さん」

  • 132二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 14:54:04

    宿屋

    凛「……」
    七星「……凛さん、眠れないですか?」
    凛「黙れ」
    凛「……」すくっ
    七星「ど、どこに行くんですか」
    七星「待って! 俺もついていきます!」


    海辺

    七星「わあ……夜の海も綺麗だべ……」
    七星「……ん?」
    凛「岩影に何かいたぞ」
    七星「ま、魔物かもしれないっぺ……」

    凛「……」
    七星「!?」

    人魚「……」
    人魚「!」
    人魚「誰かいるの?」

    凛「いたじゃねぇか人魚」
    七星「で、伝説の……」
    人魚「人間……」
    七星「ま、待ってください! 俺達怪しいやつじゃないです!」
    凛「動いたら殺す」
    七星「凛さんちょっと静かにお願いします!」

  • 133二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 14:58:51

    人魚「海底神殿に……」
    人魚「……魔王について知るために……」
    人魚「ごめんなさい。連れていけないの」

    七星「そんな……」
    凛「は?」

    人魚「前に 私が人間を連れていったことがあるの……」
    人魚「そうしたら 人魚の噂が人間たちに広まってしまって……」
    人魚「だから いけないことなの。ごめんなさいね」

    七星「……」
    凛「てめぇはここで何をしてる」
    人魚「わたしは……人を待ってるのよ」
    人魚「大好きな人を……」

    凛「そいつを連れてきてやる」
    凛「だから海底神殿に連れていけ」
    七星「凛さん!?」
    人魚「ほんと!?」

    人魚「その人はこの村の漁師よ」
    人魚「二子っていうの……」
    人魚「探せるかしら……」
    凛「探してくる」
    七星「ま、待っててくださいね!!」

  • 134二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 15:36:04

    二子「えっ、人魚が僕を呼んでる?」
    二子「……」キョロキョロ
    二子「何馬鹿なことを言ってるんですか」
    二子「僕を騙すつもりですね」

    七星「ち、違うっぺ! そんなつもりじゃ」
    七星「ほんとに、あっちの岩影に……」
    二子「もう黙ってください」
    凛「……」
    二子「……旅人さん、お疲れなんですよ」
    二子「僕の家にいらしてください」


    二子「……」
    二子「あの子に会ったんですね」
    七星「え?」
    二子「すみません……さっきは失礼なことを言いました」
    二子「僕はあの子を見たことがあります……話したことも……」
    二子「人魚の存在が村のみんなにバレて、酷いことでもされたらと思って……」
    二子「隠していました」
    七星「……そうとは知らず……」
    二子「いえ、いいんです」

  • 135二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 15:47:36

    二子「彼女が待っているのは亡くなった僕のおじです」
    二子「おじは僕にそっくりらしくて……」
    二子「彼女は僕をおじと勘違いしているんです」

    七星「……」
    凛「なら、てめぇがそいつのふりして着いてこい」
    凛「そして海底神殿に向かう」
    七星「なっ……嘘はダメだっぺ!」
    七星「二子さん、正直に話しましょう」
    凛「おい、海底神殿は」
    七星「でも、もう来ない人を待ち続けるなんて……」
    七星「あまりにも酷です……」

    二子「……」
    二子「僕もそう思っています」
    二子「……ですが……」
    二子「彼女がどれだけショックを受けるか……」
    二子「僕には想像もつきません」
    二子「……」

    二子「……そうだ、旅人さん」
    二子「これを……」
    七星「ベール?」
    二子「おじが用意していたベールです」
    二子「……どうかこれを彼女に渡していただけませんか?」
    二子「僕はもう……彼女の顔を見るのすら辛いんです」

    約束のベールを手に入れた!

  • 136二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 15:52:55

    凛「……」

    七星「凛さん、どうしますか」

    凛「……」

    凛「…………」



    人魚「旅人さん」

    人魚「二子は来てくれるかしら?」

    七星「あっ……その……」

    人魚「あら……?」

    人魚「あなた……もしかして冴……?」

    凛「!」

    人魚「またこの近くに戻ってきたの?」

    人魚「あなた、二子はもう来ないからさっさと海に帰れなんて……」

    人魚「あんな言い方は酷いわ! 私、まだ怒ってるんだから」

    人魚「でも、また来たってことは、ちょっと反省したのかしら? ふふ」


    凛「……」

    凛「言わなかったのかよ、クソ兄貴が……」

    七星「凛さん……?」


    人魚「ねぇ、私はいつ二子に会えるのかしら?」


    人魚にウソをつきますか?

    はい

    いいえ

    >>137

  • 137二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 15:55:52

    いいえ

  • 138二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 20:29:19

    七星は嘘つけなそうだし、凛は嘘つかなそうだよな

  • 139二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 22:56:14

    凛「その男は来ねぇよ」
    人魚「また意地悪言うのね! ひどい……」
    凛「そいつはとっくに死んでる」
    人魚「……」

    人魚「……っ!」ばしゃっ
    人魚「ひどい! そんなこと言う人だと思わなかったわ!!」
    凛「……」びしょびしょ
    七星「待って!!」
    人魚「……これは?」
    七星「……」

    七星「凛さんの言ったことはほんとだっぺ」
    七星「これをあなたにと、頼まれました」
    人魚「……ベール」

    人魚「そんなはずないわ」
    人魚「私、会ったのよ。二子と……おはなしもしたわ」
    七星「二子さんは……」

    二子「僕は あなたの知る二子とは別人です」
    人魚「!」
    二子「騙したようですみません……」
    二子「あなたを傷つけるのが怖くて 言えなかった……」

  • 140二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 23:06:42

    人魚「……そんな」
    人魚「……」
    二子「ここからでも見えます」
    二子「おじの墓は海の近くに建てました」
    人魚「……」
    二子「ここに墓をつくれとずっと前から言っていたそうです」
    二子「きっと あそこからなら」
    二子「あなたを見ることができるから」

    人魚「……」
    人魚「そう……」
    二子「何十年も待たせてしまいました」
    人魚「……」

    人魚「ひどいことを言ってごめんなさい」
    人魚「これで海底に行くことが出来るわ」

    凛はマーメイドハープを手に入れた!

    人魚「どうか お元気で」
    人魚「さようなら」

  • 141二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 23:21:00

    そして夜が明けた……!

    七星「あの……凛さん……」
    七星「二子さんに挨拶もなしで行くのはどうかと思います……」
    凛「てめぇが勝手にしてくればいいだろ」
    七星「あと、マーメイドハープなんですけど」
    七星「船がないとダメみたいで……」

    凛「……」
    七星「船のあてとか……ありますか?」
    凛「……ちっ」
    七星「……」

    七星「とにかく、次に行きましょう」
    七星「もしかしたら、快く船をくれる人が見つかるかもしれないっぺ」

    凛「……」

  • 142二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 23:58:57

    七星「じゃあ二子さん、ありがとうございました」

    二子「気を付けてくださいね」

    七星「はい!」


    七星「うわっ」

    七星「どうしたんですか凛さん。村の入り口で立ち止まって」


    凛「誰だてめぇ」

    >>143「……」

    凛「ずっとここで待ってやがったな」

    凛「賊か?」

    七星「!」


    七星「……」

    七星「俺達に会わせたい人がいる?」

    七星「……旅の占い師?」


    七星「凛さん、悪い人じゃなさそうだっぺし、ついていきましょう」

    凛「ちっ」

  • 143二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 00:01:24

    蟻生

  • 144二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 00:01:36

    このレスは削除されています

  • 145二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 07:29:53

    ⭐︎

  • 146二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 13:45:12

    蟻生「"俺"は占い師の蟻生……」
    蟻生「俺の師がお前達を呼んでいる」
    七星「占い師?」
    凛「……」
    蟻生「さあ ついてこい……オシャに占ってやろう」
    七星「行きましょう凛さん」
    七星「魔王について何か聞けるかもしれないです」
    凛「……はぁ」


    蟻生「"俺"が戻ったぞ」
    七星「こんな林の中に民家が……」
    凛「どいつが呼んでたやつだ」
    蟻生「こっちだ」


    絵心「……」
    絵心「やあやあ、魔王を倒す才能の原石」
    絵心「いや……勇者のひとりか」

    凛「……」
    七星「すごい、この人見ただけで凛さんを勇者と見抜いたっぺ」
    七星「この禍々しいオーラで勇者と見抜ける人はほぼいないのに……」
    凛「喧嘩売ってんのかてめぇ」

  • 147二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 14:24:19

    絵心「糸師凛」
    凛「あ?」
    絵心「お前は魔王に勇者ひとりで挑むつもりのようだな」
    凛「……」

    絵心「勇者は2人揃わなければ魔王を倒すことが出来ない」
    絵心「これはギミックの問題だ」

    七星「何か仕掛けが……?」
    絵心「ああ」
    絵心「魔王もそう簡単に倒されたら困るだろうからな」
    絵心「はるか昔、魔王が勇者に倒された時」
    絵心「そいつは死に際に呪いをかけた」

    絵心「勇者の力は2つに分けられ、2人の人間に継がれるようになった」
    絵心「魔王の魂を完全に討ち滅ぼすためには 勇者2人の力をあわせ」
    絵心「本来の力をぶつける必要がある」

    凛「随分と詳しいな」
    絵心「まあ、伊達に長く生きてないからね」
    絵心「俺達の二の舞を演じさせるわけにはいかないし……」
    七星「?」

  • 148二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 14:30:50

    蟻生「お茶だ」

    七星「ありがとうございます」
    凛「で、何が言いたい」

    絵心「魔王が封印されて数百年」
    絵心「封印はとっくに解け、弱っていた力も取り戻しつつある」
    絵心「同時に、勇者も現れた」
    絵心「世界がバランスでもとってるみたいだろ」

    凛「もう1人の勇者は死んだはずだろ」
    絵心「いいや、生きてる」
    凛「……」
    絵心「いずれお前たちは出会うことになる」
    絵心「そして 魔王を討ち滅ぼす」
    絵心「でないと人間は魔王に支配され滅ぶからな」

    凛「……」
    凛「どうでもいいんだよ、そんなのは……」
    七星「……?」
    蟻生「おかわりがいるか?」
    七星「あ、お願いします」

  • 149二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 14:41:44

    凛「勇者なんざ1人で十分だ……」
    凛「1人でも魔王を倒せると証明してやる」

    絵心「……」
    絵心「そうか」

    七星「……」
    蟻生「いいのか?」

    絵心「勇者の力がふたつに分かれたのはほんの数百年前の話だ」
    絵心「実際のところ、半分の勇者の力で倒せるかどうかは誰もわからない」

    絵心「勇者でなくとも魔王の弱体化は可能だが」
    絵心「魂を完全に壊すことは出来なかった」
    絵心「それが昔の英雄の話だ。あいつは壊しきれなかった」

    絵心「だが勇者に関することはすべてが憶測だ」

    凛「ならやってみるだけだ」
    凛「こんなところでチンタラしてる暇はねぇ」
    七星「あっ、凛さん!」

    蟻生「まあ待て」
    蟻生「"俺"がお前たちの行く先を占おう」
    七星「いいんですか? ありがたいべ……」
    凛「ちっ……さっさとしろ」

  • 150二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 14:59:56

    蟻生「ふむ……」


    蟻生「ここから東の神殿」

    七星「ロキを奉ってる神殿のことだべ」

    蟻生「そこにいるオシャな竜……」

    七星「竜?」

    蟻生「その竜がお前たちを天空の城へと導くだろう」


    蟻生「ここから南の国」

    七星「きっとマンシャインだべ」

    蟻生「その近くの町に」

    蟻生「オシャな天使が捕らわれている」

    七星「天使?」

    蟻生「助けを求める声が聞こえる……」

    蟻生「ノットオシャな状況だ」


    七星「どうしますか凛さん」

    七星「東か南……どっちにいきますか?」


    凛「……」

    >>151

  • 151二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 15:05:46

    南に行く

  • 152二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 15:54:58

    道中

    凛「……」
    七星「今日はこの宿で休みましょう」

    宿屋「いらっしゃい」
    宿屋「旅人さん 大賢者の冴さまに にているね」
    宿屋「この宿屋にたちよってくださって」
    宿屋「わたしの 魔物にやられた息子の傷をいやしてくれたのさ」
    宿屋「ああ ほんとうに慈悲深い御方だった」
    宿屋「口は悪かったけど」

    七星「ラッキーですね ちょっと安くしてもらえたっぺ」
    凛「……」
    七星「凛さん?」
    凛「しね」

    七星「急に機嫌が悪くなった……腹でも痛いのかも……心配だべ」

  • 153二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 16:04:57

    南の町

    町人「いらっしゃい」
    町人「旅人かい?」
    町人「この町はカジノが有名さ」
    町人「少し行ったところにある マンシャインもいいところだけど ここもにぎわってるだろう」

    七星「すごく賑やかな町だべ」
    七星「カジノで儲けているからですかね」
    凛「知るかよ」
    七星「一昔前までは こんなに栄えていなかったはずですけど」
    七星「一体どこからお金が来ているんだろう」

    凛「……」
    凛「あれはなんだ」

    町人「あの塔には おそろしい罪人が いるらしい」
    町人「町長と マンシャイン国の兵士以外は 入ったことがない」
    町人「きっと 魔物のように おそろしい者がいるのだろう」

    七星「ひぇっ……不気味ですね」

  • 154二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 16:59:57

    「77777」

    凛「……」
    七星「り、りりり凛さん!」
    七星「見たことないっぺ……!! こんなに、7が揃うなんて……!!」
    七星「ひぃっ!! 何かたくさん出てきた!?」
    七星「わあっ、溢れ、溢れる! 入れ物ください!!」
    凛「ちっ……」
    凛「くだらねぇことに運を使った……」

    七星「見てください凛さん」
    七星「カジノのコイン交換に」
    七星「天使のなみだがありますよ!」
    凛「……」
    七星「どんな呪いも解ける貴重なアイテムです」
    七星「……」
    七星「天使……」
    七星「そういえば、蟻生さんが言ってた天使って何のことなんだべ……」
    凛「……」

  • 155二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 17:05:47

    七星「凛さん?」
    凛「……」ざっざっ
    七星「あの塔が気になるんだっぺ?」
    凛「……」
    七星「凛さん、勝手に入ったらまずいです!」
    七星「凛さんは勝手に民家に入ったりタンス開けたりツボ壊したりしますけど!」
    七星「あれよくないですからね!」

    凛「……」
    七星「塔の入り口に誰かいますね」
    七星「……?」
    凛「黙って隠れてろ」


    兵士「様子はどうだ」
    兵士「駄目です 泣けと指示しても全然」
    兵士「ムチで叩いても だめか?」
    兵士「はい ずっと耐えています」

    町長「ええい 意地になりよって」
    町長「ぜったいに しなせるなよ」
    町長「天使のなみだは たかく売れるからな」
    町長「あれのおかげで この町は大きくなったんだ」

  • 156二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 17:09:26

    凛「……」

    七星「まさか……」

    七星「凛さん この塔のぼりましょう」

    七星「なんだか 嫌な予感がするんだべ……」



    兵士「なんだお前たちは」

    兵士「ここは立ち入り禁止だ」

    兵士「無理やり入ろうとするなら 容赦しない」


    七星「くっ……」

    七星「凛さん どうしますか」


    兵士と戦いますか?

    はい

    いいえ


    >>157

  • 157二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 17:10:35

    はい

  • 158二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:15:22

    七星「凛さん!」


    七星はスクルトをとなえた!

    凛の守備力があがった!


    凛「ちっ、防御なんざどうでもいいんだよ……」 凛のもろば斬り!


    兵士を倒した!


    七星「ああ……やっちゃった……」

    七星「か、回復します……」

    凛「ほっとけ」

    凛「こいつが起きる前に塔をのぼる」



    七星「……誰もいませんね」

    凛「いや」

    凛「気配がする」

    七星「……」

    凛「この扉の向こうだ」

    七星「開けます……!」


    >>159「!」


    七星「なっ……羽がはえてるっぺ……!」

    七星「本物の天使……?」

  • 159二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:15:57

    カイザー

  • 160二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:22:19

    カイザー「あ?」
    カイザー「……」
    カイザー「今度は剣で斬ろうってか」
    カイザー「はっ……」
    カイザー「好きにしろ」

    凛「……」
    七星「ひ、酷い! あちこち鎖でつながれて……」
    七星「羽もむしられてるんだべ……」
    七星「今 治しますから!」

    七星はべホイミをとなえた!

    カイザー「……」
    カイザー「…………」

    七星「鎖も外します!」
    七星「あ、あれ……凛さん……あの、お願いします」

    凛は鎖をひきちぎった!

    凛「さっさと逃げればいいだろ」
    凛「何のための羽だ」
    七星「いや 凛さん! 天使がいるんですよ! もっと驚いてください!」
    七星「ほんとにいるんだっぺ……幻じゃない……」

  • 161二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:28:06

    カイザー「俺は天空城からおとされた天使だ」
    カイザー「人間につかまって」
    カイザー「天使のなみだとやらを得るために」
    カイザー「ここに閉じ込められた」

    カイザー「羽はむしられてただの飾りにしかならない」
    カイザー「ここに鎖で繋がれていたせいで」
    カイザー「自分で立って歩けもしない」

    カイザー「もうここから出ることはできない」

    凛「……」
    七星「凛さん……こんなの可哀想です」
    七星「連れていきましょう!」
    凛「は?」
    凛「1人で歩けもしないこいつを」
    凛「誰が面倒見るんだ?」
    七星「俺が背負って行きます!」
    凛「魔物に襲われたら?」
    七星「凛さんが全部倒します!」

    凛「……」
    凛「…………」

  • 162二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:40:39

    カイザー「……」


    七星「見てください」

    七星「あんなに憔悴しているんです」

    七星「このままここにいたらどうなるかわからない……」

    凛「魔王を倒すのに邪魔だ」


    七星「お願いします!」

    七星「こ、この近くにせかいじゅのしずくがあると言われる森があります」

    七星「そこに行けばきっと天使さんの羽も足も元に戻ります」

    七星「凛さん 天使さんを連れていきましょう」


    凛「……」

    はい

    いいえ

    >>163

  • 163二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 19:42:28

    はい

  • 164二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:13:07

    七星「ふぬっ……」
    七星「うぐっ……」
    七星「……」

    七星はカイザーを持ち上げた!
    しかし転んでしまった!

    七星「凛さん」
    凛「てめぇマジで使えねぇな」
    カイザー「……」
    凛「俺がこいつを抱えて行けってか?」
    七星「太古の勇者は」
    七星「お姫さまを抱えて 魔王を倒したと言われています」
    七星「凛さんもできるっぺ」

    凛「……」
    七星「出来ないと魔王は倒せないです」
    凛「……ちっ!」

    カイザー「……」

    凛「町中を通るつもりか?」
    凛「こいつの羽は目立ちすぎる」
    七星「裏道を行きましょう」 
    七星「こっちを行けば町から抜けられます」
    七星「まずい! 兵士が集まってきました」
    七星「急ぎましょう凛さん!」
    凛「クソが……」
    カイザー「……」

  • 165二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:20:20

    道中

    七星はバイキルトをとなえた!
    凛の攻撃力があがった!

    凛のさみだれ突き!
    魔物をたおした!

    カイザー「……」
    七星「大人しいですね……」
    凛「人間に いたぶられてきたんだろ」
    凛「憎んでんじゃねぇのか」
    カイザー「……」

    七星「た たしかに……」
    七星「……」
    七星「俺たち 天空の城にも行きたいんです」
    七星「そして 天使さんを必ず帰します!」

    カイザー「……」
    カイザー「天空城ならもう滅びた」
    凛「……」
    七星「!」

    カイザー「勇者の剣を狙った魔物に襲われた」
    カイザー「幼かった俺は魔物に落とされて」
    カイザー「こうしてここにいるが」
    カイザー「だから帰る場所はない」
    カイザー「情けをかけるなら」
    カイザー「さっさと殺してくれ」

  • 166二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:25:37

    七星「……ありました」
    七星「この滴るしずく……」
    七星「せかいじゅのしずくです!」
    凛「さっさと回収しろ」

    七星「はい! ……うわあっ」

    魔物「がはは! 人間だ! くいちらかしてやる」
    魔物「!」
    魔物「天使がいるだと……!」
    魔物「滅びた種族じゃなかったのか」

    魔物「まあいい」
    魔物「魔王さまに我のはたらきをみせるため」
    魔物「生きたまま つかまえてやろう!」

    凛「随分人気者だな てめぇは」
    カイザー「……」
    七星「きますよ……!」

  • 167二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:37:00

    魔物があらわれた!


    カイザー「……」


    魔物はのろいの霧をまきあげた!


    凛はdice1d2=1 (1)

    ①ふりはらった!

    ②呪われてしまった


    七星はdice1d2=2 (2)

    ①ふりはらった!

    ②呪われてしまった


    しかしのろいはカイザーの前ではじかれ

    かきけされた!


    魔物「なにぃっ」

    魔物「呪いがきかないだと!」

    魔物「厄介な種族め!」

  • 168二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:43:53

    凛はじごくからいかずちをよびよせた!

    魔物をたおした!

    凛「ふん」
    凛「大したことねぇ雑魚が」
    七星「しずくをかけます」

    七星はカイザーにせかいじゅのしずくをかけた
    カイザーの羽が力をとりもどしていく……!

    カイザー「……」
    七星「よかった!」
    七星「立てますか?」
    凛「もう背負わねぇ」

    カイザー「……」
    凛「何ぼさっとしてやがる」
    凛「着いてこい」
    凛「てめぇは俺を勇者の剣のもとまで案内する義務がある」
    七星「えっ!?」
    凛「天空城にいたなら場所わかんだろ」
    七星「ま、待ってください」
    七星「きっと天空城は魔物だらけで」
    七星「俺たちだけじゃ大変だべ……」

  • 169二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:51:24

    カイザー「天空の城に行きたいなら」
    カイザー「聖竜を探す必要がある」

    七星「聖竜?」

    カイザー「聖竜なら天空の城まで連れていってくれるだろう」
    カイザー「だが……」
    カイザー「もう1人の勇者を探さなくていいのか」

    凛「……」

    カイザー「剣はふたつ存在する」
    カイザー「勇者が2人いるからだ」

    凛「要らねぇ」
    凛「俺1人で魔王をぶっ殺す」

    カイザー「……」
    カイザー「どうせ することもない」
    カイザー「お前のクソみたいな旅に」
    カイザー「付き合ってやってもいい」
    凛「はなからてめぇに選択権はねぇよ」
    七星「やった! よろしくお願いします!」

    カイザーが仲間にくわわった!

  • 170二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:52:34

    聖竜ってもしかして……

  • 171二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:53:44

    ほんとに聖なる竜なのか???

  • 172二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:58:35

    七星「これからどうしますか?」

    七星「蟻生さんの占いでは東の神殿に竜がいると言っていました」

    七星「でも 俺はやっぱり勇者を探した方がいいと思います」


    カイザー「……」

    カイザー「俺も聖竜に会ったことがない」

    カイザー「それがどんな形をしているのか」

    カイザー「何も知らない」


    凛「……」


    カイザー「お前に口を出しても無駄だとは思っているが」

    カイザー「勇者を探しに行くことをすすめる」

    カイザー「勇者を探しに行け」


    はい

    いいえ

    >>173

  • 173二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:58:57

    いいえ

  • 174二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:10:18

    カイザー「はぁ……」
    七星「流石凛さんだべ……」

    凛「東の神殿に向かう」
    凛「とっと剣を引き抜いて」
    凛「魔王を見つけ出してぶっ殺す」
    凛「……」

    カイザー「もういい」
    カイザー「好きにしろ」

    七星「凛さんに着いていきます」
    七星「ここまで来たら」
    七星「最後まで付き合います!」

  • 175二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:15:00

    道中

    カイザー「魔王の居場所は誰も知らない」
    カイザー「海底神殿に 何かヒントがあるのかもしれないが」

    七星「マーメイドハープはありますが、船がないんです」

    七星「ユーヴァースなら船がたくさんありますが」
    七星「ついこの間まで戦争があったんです」
    七星「だから今 国全体がぴりぴりしていて」
    七星「近づけないです」

    凛「……」
    凛「…………」

    七星「大賢者の糸師冴は」
    七星「ユーヴァースに向かったと聞いてます」
    七星「きっと 傷ついた国民を助けに行ったんだべ」
    七星「本当にすごい御方だべ……」

    凛「…………」

  • 176二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:19:42

    神殿


    シャルル「やあ」

    シャルル「君たち 旅人?」

    シャルル「こんなところに来るなんて」

    シャルル「物好きでしかないね」


    シャルル「それに後ろの人」

    シャルル「布で隠しているつもり?」

    シャルル「まさか 天使を見ることがあるなんて」

    シャルル「驚きはしないよ 俺は大神官だから」


    凛「聖竜を探している」

    七星「何か知りませんか?」


    シャルル「聖竜?」

    シャルル「そんなのいたかなぁ?」

    シャルル「あっ」

    シャルル「あはは!」


    シャルル「おいで >>177

    シャルル「この子なら 何かを知っているかも!」

  • 177二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:20:52

    ネス

  • 178二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:26:41

    ネス「ひぃっ……」
    ネス「な、何で僕を……」
    シャルル「だってずっとこっちを見ていたから!」
    シャルル「さあ、行っておいで!」
    シャルル「ちゃんと帰ってきてね!」

    凛「……」
    凛「聖竜はどこにいる」
    ネス「知りません……」
    ネス「……」
    ネス「あの……天使さん……」
    カイザー「あ?」

    ネス「……」
    ネス「天空城に帰りたいですか?」

    カイザー「あそこは滅びた」
    ネス「えぇ!?」
    ネス「そ、そんな……」
    カイザー「……」

    七星「この人、大丈夫ですか?」
    凛「クソ役に立たねぇ」

  • 179二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:32:18

    ネス「聖竜に関することなら……その、お答えできます……」
    ネス「聖竜ははるか昔からいるこの地の守り神です」
    ネス「聖竜は……」

    凛「なんだ」
    七星「?」
    カイザー「……」

    ネス「……せ、聖竜は……」
    ネス「最初は非常に穢れないものでした」
    ネス「しかし 同時に染まりやすくもあった……」

    ネス「聖竜は今」
    ネス「魔物に近しい力と」
    ネス「聖の力とで」
    ネス「……」
    ネス「分裂しています……」

    凛「つまり 聖竜は2匹いるってことか」
    七星「魔物に近しい聖竜……」
    七星「とてもおそろしいです……」
    カイザー「……」

  • 180二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:39:58

    カイザー「聖の竜はどこにいる」

    ネス「……」

    カイザー「お前、知っているんだろう」

    ネス「言えません」

    凛「あ?」

    凛「言え、知ってんなら」

    七星「駄目です凛さん! 神殿で暴力を振るわないでください!」


    ネス「……」

    ネス「魔に侵された聖竜を倒してくださるなら」

    ネス「お教えしましょう」


    凛「……」

    七星「どこにいるんですか?」


    ネス「この神殿の地下に」

    ネス「潜んでいます」

    ネス「非常に強いですが」

    ネス「あなた方ならもしかしたら……」

    ネス「どうか倒してくださいませんか?」


    はい

    いいえ

    >>181

  • 181二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:40:17

    はい

  • 182二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:48:51

    凛「さっさと行くぞ」
    七星「凛さん 頼もしいです!」
    カイザー「……」


    ネス「どうか ご無事で……」
    ネス「……!」
    ネス「何の騒ぎですか?」
    シャルル「あはは、おっかしいな。なんでここに来たの?」
    シャルル「魔物を引き連れて……何の用?」

    玲王「……」

    シャルル「あーさては!」
    シャルル「聖竜が魔に侵されはじめたこと」
    シャルル「知ってやって来たんだね?」
    ネス「!」
    シャルル「下がって聖竜」
    シャルル「君がやられたら」
    シャルル「魔の聖竜しか残らなくなっちゃう」
    ネス「くっ……」

    玲王「ここには勇者もいると聞いている」
    玲王「地下か?」
    シャルル「んー?」
    シャルル「どこ行ったんだろうね?」
    玲王「まあいい」

    玲王「どうせ全員死ぬんだからな」

  • 183二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 21:57:39

    凛「……」
    七星「このまがまがしいオーラは」
    七星「何て強い力……」
    カイザー「……」
    カイザー「こんなのをよく地下に閉じ込めていたものだ」
    カイザー「あの神官 ただものじゃなかったな」

    聖竜「……」

    凛「何であろうが関係ねえ」
    凛「ぶっ殺すだけだ」
    カイザー「俺にとっちゃ神殺しと同等のことだが……」
    カイザー「いや 魔物に侵された神なんて」
    カイザー「殺した方が正しいか」
    七星「皆さんの足手まといにはなりません」
    七星「さあ 行きましょう」

    魔におかされし聖竜があらわれた!

    カイザーはスクルトをとなえた!
    七星はバイキルトをとなえた!
    凛のギガスラッシュ!

    聖竜のなぎはらい!

    凛「……」
    凛「ちっ……」

    カイザーのベホマラー!
    七星のバイキルト!

  • 184二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:04:01

    凛「……っ!」

    聖竜を倒した!

    七星「はあ……はあ……」
    カイザー「ぐっ……」
    凛「へばってんじゃねえよ雑魚どもが」

    凛「さっさと生きてる方の聖竜を……」
    凛「!?」

    玲王「まさか聖竜を倒すなんて」
    玲王「見くびってたよ 勇者」

    玲王はザオリクをとなえた!
    聖竜が生き返った!

    凛「……」
    七星「な、なんで……」
    カイザー「……」

    玲王「聖竜がこちらにくれば」
    玲王「人間を滅ぼすのも容易になる」
    玲王「危なかった。完全に殺されたらもったいなかったからな……」

  • 185二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:08:45

    ネス「皆さん逃げて!」
    ネス「そいつは……」

    玲王は呪文をとなえた!

    凛「!?」
    七星「凛さん!!」

    玲王「また勇者が生まれたら面倒だ」
    玲王「石にして永遠に閉じ込めておこう」

    凛の身体は石になっていく……!
    七星の身体は石になっていく……!

    玲王「天使には呪いがきかないのか」
    玲王「仕方ない」
    玲王「……」

    玲王はメラゾーマをとなえた!

    カイザー「っ……」
    ネス「危ない!」

    ネス「うう……」
    ネス「天使さん……逃げてください……」
    ネス「あの魔法使いと魔の聖竜……」
    ネス「勝ち目はありません……!」

    カイザー「逃げ道もないけどな……」

  • 186二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:14:17

    玲王「……」

    シャルル「あーあ」
    シャルル「まったく……面倒かけさせないでよー」
    シャルル「ロキ! いるんでしょ!」

    玲王「!」

    シャルル「神殿の大ピンチ!」
    シャルル「ちょっとは顔出してよー」

    玲王「……」
    玲王「……!」

    玲王の周囲にいかづちがふりそそぐ……!

    玲王「ちっ……」

    玲王は魔の聖竜を連れて去っていった……

    カイザー「……」
    ネス「……」
    シャルル「はあ……」

    シャルルはベホマをとなえた!
    カイザーは回復した!
    ネスは回復した!

    シャルル「その石像持ってきて」
    シャルル「面倒なことになっちゃった」

  • 187二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:20:37

    シャルル「彼らの石化を解くには」
    シャルル「君のなみだが必要だよ」
    カイザー「……」

    カイザー「そう簡単に泣けるわけがない」
    カイザー「人間に無理やり泣かされてきたせいで」
    カイザー「俺の身体はおかしくなっている」

    シャルル「通りで、天使のなみだが昔より見なくなったと思った。作れなくなっていたんだね~」
    シャルル「君が何をされてきたかは知らないけどさー」
    シャルル「勇者が石にされた今」
    シャルル「人間は確実に」
    シャルル「魔物に負ける未来へと近づいてるんだよ?」

    シャルル「天使の君には知ったことじゃないかもしれないけどね!」

    ネス「……」
    カイザー「……」
    カイザー「やれることはやってやるが」
    カイザー「確実に治せる保証はない」

  • 188二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:26:10

    シャルル「ああ 世界は確実に破滅へと向かっている」
    シャルル「ま それも仕方ないのかもしれないね」
    シャルル「もうひとりの勇者は」
    シャルル「いま どこにいるんだろう」

    シャルルは強く念じた……

    シャルル「……」
    シャルル「なるほど」

    シャルル「冴が探しているね」
    シャルル「俺の祈りが届けば」
    シャルル「冴は」
    シャルル「ふたりの勇者を引き合わせてくれる」
    シャルル「……かもしんないし、引き合わせてくれないかもしれない! あっはは、どうなるんだろうね~」

    カイザー「……」
    カイザー「ここも危険じゃないのか」
    ネス「シャルルが精霊ロキを無理やり起こしましたから……」
    ネス「しばらくは大丈夫でしょう……」
    カイザー「最初から起こしておけ」

    シャルル「起きたら起きたでうるさいんだよ」
    シャルル「ああ 今も俺の頭に話しかけてきてる」
    シャルル「起こすんじゃなかった あーうるさ!」

  • 189二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:32:26

    凛(クソが……)
    凛(動けねえ……)
    七星(石になっても意識はあるんだ。びっくりだべ……)
    七星(天使さん どうか俺たちを助けて欲しいっぺ……)

    カイザー「泣くなんてここ数年していないが」
    カイザー「……」
    カイザー「どうやって泣くんだったか」

    ネス「彼らが目覚めたら」
    ネス「必ず天空の城へと君たちをお連れします」
    ネス「最後の天使さん」
    ネス「どうか彼らの呪いを解いてください……」

    カイザー「……はっ」
    カイザー「やはり勇者は2人揃わなければダメらしい」
    カイザー「だから言っただろ。頑固者め」

    凛(殺す殺す……)
    凛(勇者を連れてきたらそいつを殺す……)
    凛(あの紫髪もぶっ殺す……)
    凛(……)
    凛(兄ちゃん……)


    冴「……」
    冴「……凛?」

    第2章 完

  • 190二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:33:42

    3章は次スレから
    197になったら立てる
    好きなRPGでも書いて埋めといてくれ

  • 191二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:34:01

    ゼノブレイド2

  • 192二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:35:20

    2章面白かった!
    ドラクエ11が一番好き

  • 193二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:47:41

    面白かった!
    ペーパーマリオRPG

  • 194二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:54:42

    グローランサー好きだった

  • 195二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:58:27

    FF7リメイク
    リメイクしかやってないけど好き

  • 196二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:02:08

    ポケダンシリーズ好き

  • 197二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:15:43

    幻想水滸伝Ⅱ

  • 198二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:29:01
  • 199二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:32:54

    たておつ!
    続き楽しみ

  • 200二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:46:21

    おつ

オススメ

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