- 1二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:11:15
その日の昼食は急な応援要請で中断された。
ヒナはいつものように風紀委員長としての務めを果たして帰宅する途中だった。
風紀委員会の建物までそう遠くないはずだった。
(困ったわね。ここ、ゲヘナなのに……)
歩いても歩いても知っている道に出ない。
歩いても歩いても誰一人すれ違わない。
「…お腹空いたな」
ヒナが辺りを見回すと一軒だけ料理店のような建物があった。
その時の彼女はとても疲れていた。だからその店でもいいかと思った。
その店の立て看板には『>>5の酒蒸しあり〼』と書かれている。
- 2二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:11:48
カスミ
- 3二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:11:50
あさり
- 4二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:11:58
ヨコチチ
- 5二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:11:58
マコト
- 6二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:25:27
(……マコトの酒蒸し?)
ヒナは立て看板の文字を疲れて目が霞んでいるからだと解釈した。
煮ても焼いても食えないタヌキは酒蒸しにしても食べることなんてできない。
店内は薄暗く狭い店だった。居酒屋のような雰囲気でカウンターとテーブルがいくつかあるだけだった。
「いらっしゃい。生きのいいマコトが入っているよ」
カウンターの向こうにいる料理人の顔はよく見えなかったが、ヒナは薄暗いからだと思った。
彼女がカウンターに座ると奥の方から、キキキ、キキキ……という音が聞こえた。
「なんの音なの?キキキって?」
「ああ、マコトがないているんだ。ほれ」
その料理人は角のようなものを見せてきた。塩抜きをした貝類のようにザルにあげてある。
それはどう見てもマコトの角と同じ形だった。
(ああ、マコトってこの貝みたいなのがそうなのね)
ヒナはなぜか納得した。
彼女はマコトの酒蒸しと>>9を注文した。
- 7二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:27:18
アコミルク
- 8二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:27:29
泡麦茶(〇ール)
- 9二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:27:33
生ビール
- 10二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:28:45
おい未成年!
- 11二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:28:48
待ってヒナ待って
- 12二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:30:54
- 13二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:31:26
アウトー!
- 14二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:32:33
マコトは具材なんだよな…
- 15二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:32:40
生ビールという名の子供ビールかもしれないだろ
- 16二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:43:22
もしもしヴァルキューレ?
- 17二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:45:05
「あいよ」
料理人はヒナの注文を受けて料理を始めた。
(こんな変な店、現実にあるわけないわ)
(どうせ、徹夜しすぎた時に見る変な夢よ)
ヒナの頭は冷静に状況を分析していた。
慣れたはずの道で迷う。マコトの角の形をした貝類。生ビールを注文しても咎めない料理人。
どれもこれも夢であれば説明できることだ。おそらく現実の自分は執務室で眠っているのだろう。
料理人は生ビールをジョッキに注ぎヒナの前に置いた。
(そういえば先生もこうして飲むことがあるのかしら?)
そう思いながら彼女はジョッキに口をつけた。
苦い。
思ったよりも苦かった。
(そういえば、先生もビールを最初に飲んだ時は苦いって言っていたわね。私も想像力豊かなのかしら)
ちびちびと飲んでいる内に今度は酒蒸しのいい香りが鼻腔をくすぐった。
「どうぞ」
皿にはマコトの酒蒸しとカニをほじるやつがついている。
キキキ、キキキ……とまだないているそれは貝類のように開いたり閉じたりしている。中には白い肉が見えた。
ヒナはマコトの酒蒸しを一つ取り、道具で中身を取り出して食べた。
(>>20みたいな味ね)
- 18二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:46:37
ラム肉
- 19二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:47:17
先生の髪
- 20二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:47:22
アコ
- 21二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:47:23
あれ……なんだっけ、前に先生と食べた海鮮の………とにかくあれ
- 22二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:48:07
アコ!?
- 23二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:48:35
アコってこんな味かぁ……
- 24二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:51:50
赤島食堂みたいな世界観のヒナ
- 25二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:00:40
肉厚でプリプリとした食感だが、奥深いコクと微かな苦味があった。酒蒸しにしているおかげか臭みが気にならなかった。
噛めば噛むほどうまみが染み出してくる。牡蠣の味が近いような気がした。
(ああ、そうか。海のミルクだからアコなんだ)
ヒナは食べながらなんとなくアコがつけているカウベルの存在を思い出した。
マコトの酒蒸しを飲み込み、生ビールを流し込んだ。口の中がさっぱりとして気分がいい。
(いいわね、これ。先生が晩酌をしたがる気持ちが分かるわ)
ヒナは少しだけ楽しい気分になっていた。アルコールの酩酊感だということを彼女はまだ知らない。
「いい飲みっぷりだな。これはサービスだ」
「なにこれ?」
「>>28」
- 26二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:01:32
イロハ
- 27二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:01:48
ヤクルト
- 28二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:01:55
- 29二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:03:51
殺す気か!
- 30二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:09:58
キヴォトスでは!!
- 31二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:17:26
委員長ならワンチャン行けそう。でも毒物耐性ってキヴォトス人にあるのか?
- 32二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:18:05
それだ
- 33二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:24:52
皿の上に乗っているのは魂のような形をした赤白いなにかだった。
焦げ目がついているが、おおよそ真っ当なものには見えない。
「…毒よね?」
ヒナは流石に躊躇った。夢の中と思っていても流石に毒を食べようとは思わない。
よく知らないが捌いたら鍵付きのゴミ箱に入れることは知っている。
「フグは自分で毒を作ることはできねえんだよ。餌からテトロドトキシンを得るんだ」
「そうなの?」
「まっ、テトロドトキシンがないと異常行動をするらしいが知ったこっちゃないな」
「そう……」
結局、このフグの内臓には毒がないとは言ってない。
けれどヒナはなんとなく食べても平気なような気がしてきた。飲酒による判断力の低下なのだろう。
「……結構いけるわね。クリーミーな味」
「おう、精巣だからな」
「そうなの」
「いい食いっぷりだな。こっちはどうだ?」
「どこの部位?」
「肝臓だ」
ヒナは迷わず口に運んだ。そして>>36した
- 34二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:26:02
ksk
- 35二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:27:10
kskst
- 36二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:27:21
お会計
- 37二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:29:15
ちょっと加速ズルくない?
- 38125/03/18(火) 23:33:18
公平にするために次から安価までのダイスにします?
- 39二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:35:32
そうしますか
- 40二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:45:41
フグの肝臓は有毒部位である。
毒を含まないフグもあるにはあるが、この店で出しているのはもちろん毒があった。
だが、ここはキヴォトスだった。
食べたのは空崎ヒナだった。
(濃厚で脂が乗っていて美味しかったな。カワハギの肝みたいな感じで……)
少しピリッとする後味がビールとよく合った。ヒナは残りのビールを飲み干して、少し呆然としている料理人に会計を頼んだ。
「嬢ちゃん、俺の負けだよ。これは土産だ」
ヒナに>>43(安価までのダイス)を持たせた。
- 41二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:47:57
永久機関
- 42二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:48:22
タイムマシン
- 43二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:49:07
- 44二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:49:19
3泊4日の旅館のペアチケット
- 45二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:49:51
- 46二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 23:54:33
浦島太郎?