ここだけ護竜生徒がいる世界

「これ以上力を解放すると私は護竜になってしまうわ」
「ハッ！　冗談キツイな。お前がそんなのに飲み込まれるタマかよ。でも、まあ……そうだな。もしも、もしもだ。そんな時が来たとしたら……そんときゃ、あたしが殺してやるよ」
「ありがとう。自信がついたわ。また会いましょう」
「おう。またな」

「……会長を見つけました」
「あのバカ、ようやく見つかったのか。まーた引きもこりやがって。で？　今度はどこにいるんだ？　ミレニアムの廃墟か？　トリニティのカタコンベか？　ゲヘナの火山か？　しょうがねえから、どこだって行ってやるよ」
「……もう、先輩の知る会長ではありません」
「あ？　どういうことだよ」

「そういうことか」

「大丈夫だ。今回もなんとかしてやる」

「なあ？」

「名も無き神々相手にどれだけの力を解放しちまったんだよ！」