ここだけ魔法学校がある世界150

ﾊﾞｶﾗｯﾊﾞｶﾗｯﾊﾞｶﾗｯﾊﾞｶﾗｯ…ﾋﾋﾊﾊﾊﾊ…!ﾊﾞｯ…!ﾀﾞｱﾝ…！ﾊﾞｶﾗｯ…【皆、寝静まった夜中、静かな魔法学校の正門を黒い馬が嘶いて飛び越える】

ﾋﾋﾊﾊﾊﾊ…ｺｯｺｯ…
【目も、毛の色も、太陽に照らされた影のように真っ黒な物であるが故、夜闇に隠れて中々見えづらくなっている】

ドードー…いい子いい子…いや、よく飛び越えたね？貴方は…凄い子ですね〜…
【そして、そんな馬に合わせるかのよう、雨風をしのぐための黒い外套を着て、背に箒と荷物を縛り抱えていた者が１人黒馬を管理していた…】

……久しぶりに帰ってきたけどお腹空いたなぁ、夜食にしよっか…えっ〜と…鍋と火…良さそうな所…！
【馬から下りて、共に少し歩き、学校内に丁度よさそうなスペース…石床の地面を見つけるとアウトドア用鉄鍋調理セットをそこに設置してから、鉄鍋を置いた調理セットに火魔法を使い、火を付けて火加減を調節しながら暖める】

…ふぅ～温いですね〜…貴方もそう思うでしょ？……ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ…ﾋﾋﾋ、…うーん…まぁ、私じゃ分からないけど、早速やりましょっか？…ﾌﾞﾙ【あったまった鉄鍋に厚ベーコンと、葉野菜を入れて蓋をする】

119マリイ◆5ThU6lco/E25/03/22(土) 01:45:27

ﾋﾋﾋ!おっとと…少し待って、ね？…今ですね～？
【時間を置いて鍋蓋を開けるとさっき入れた食材は火の通った色合いに変わり、そこに調理セットと一緒に出していた瓶詰めの甘そうな赤いシロップを掛けて片付ける】

ﾋﾋﾊﾊﾊﾊ！おおっと〜、貴方はもう少し我慢です！熱いですからね〜…、ハウス！…ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ…
【食わせろ！！と今にも熱い鉄鍋にがっつこうとしていた黒馬を待てと命令】

代わりに水で喉を潤して〜…冷めないうちにツマミを…！ん～～！コレは美味い…！焼いたベーコン単体だけでも食事は進みでて満足するのに更にこの子と見つけた赤い木の森のウッドシロップを絡めると…！ん～～！絶品！肉肉しくて…まろやかで…甘くて美味しくて…！罪…！これ…罪の味ですね…！あっと…待たせちゃ駄目ですね…別の取り皿にこの子の野菜を…ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ…
【代わりに水を飲ませながらも用意していたフォークで鉄鍋の上にある、赤シロップをかけた厚ベーコンを刺して口に運ぶ、口に入れた瞬間恍惚とした顔でベーコンを食べる手が止まらなくなるが、ハッと自制し、馬用の取り皿を用意して、そこに別のフォークで調理した葉野菜を刺して、冷ましながら盛り付ける】

…！ﾋﾋｨﾝ…!ｶﾞｯｶﾞｯ…ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ…【少し冷ましているが、熱いのなんて気にしないと言わんばかりに山のように盛り付けられた調理済みの葉野菜全てを一瞬のうちに食べ尽くし、再び凛々しい顔のまま人間の指示を待つ】

…もう食べたんですか…ちょっと待ってくださいね〜…ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ…【2人での料理を全て食べ終え、食事を終えると、後片付けをいち早く済ませる】
…よし出来た…さっ、私と一旦寮に帰りましょう？…ﾋﾋ
【後片付けが済んだ後、黒馬を連れてその女学生は自分の住む寮へ帰っていった】