- 1二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:28:44
- 2二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:29:18
- 3二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:32:28
たておつ!
次は冴視点かな - 4二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:39:39
たておつ
前スレ面白かっし続き期待してる - 5二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:41:31
冴「……」
冴「ここもやられてやがる」
冴「無差別に襲いやがって……」
子ども「えーん えーん……」
冴「……」
子ども「おかあさん……」
冴「……」
冴はホイミをとなえた!
子どもは回復した!
子ども「ぐすっ ぐすっ」
子ども「おかあさん 石に なっちゃったの」
子ども「えーん えーん」
冴「……」
子ども「おかあさんを どこに連れていくの」
冴「雨風がしのげる場所だ」
冴「こうすれば」
冴「天使のなみださえあれば」
冴「元に戻る」
子ども「……」
子ども「いつ 元に戻るの?」
冴「さあな……」 - 6二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:48:04
冴「……」
冴「次に勇者が生まれるのはいつだ……」
冴「早くしねぇと魔王が完全に復活する」
冴「……」
冴「……」
子ども「……おにいちゃん」
冴「……」
冴「隣の町まで送ってやる」
冴「ついてこい」
子ども「……ありがとう」
子ども「おにいちゃんはひとりで旅してるの?」
子ども「なんで?」
冴「旅に出ろってお告げがあったからだ」
子ども「お告げ?」
冴「勇者が天に選ばれしものなら」
冴「賢者は神に選ばれしものだ」
子ども「おにいちゃんは 神さまに 会ったことがあるの?」
冴「……」
冴「神の名前は>>7」
冴「かつて英雄とともに魔王と戦い」
冴「仕留め損ねやがった野郎だ」
- 7二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 23:50:57
ノア
- 8二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 00:05:28
子ども「英雄ノア?」
冴「間抜けにも勇者の仕組みを知らずに」
冴「その神は魔王を仕留め損なった」
冴「今は力を失い」
冴「どこかに身を隠している」
冴「英雄と呼ばれ いい気になってやがるんだろう。仕留め損なったくせに」
冴「俺はそいつに言われ」
冴「勇者を導くため」
冴「賢者として力を高めていた」
子ども「……」
冴「ついたぞ」
子ども「……ありがとう」
子ども「賢者さま」
冴「ひとりで外に出歩くな」
冴「てめぇみたいなガキは簡単に殺される」
冴「……」
子ども「うん わかった」 - 9二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 00:10:49
町人「大賢者 冴さま!」
町人「ようこそ お越しくださいました!」
町人「……と 歓迎したいのですが……」
冴「ずいぶん 静かな町だな」
町人「ええ じつは」
町人「この町の女が 毎日 毎日 いなくなっているんです」
町人「魔物のしわざだと思います」
町人「そして昨日 この町にいる>>10という者が」
町人「魔物退治に出掛けました」
町人「しかし いまだ戻らないのです」
冴「……」
冴「はぁ……雑魚が自分の力を過信したわけか……」
冴「どっちに向かった?」
- 10二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 00:13:15
士道
- 11二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 00:13:25
閃堂
- 12二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 08:09:41
⭐︎
- 13二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 10:24:49
町人「この村では以前も同じようなことがありました」
町人「その時は この村に住む男が魔物の退治へ……」
町人「彼は英雄として 称えられています」
冴「……」
冴「大して昔の話じゃねぇのか?」
町人「……」
冴「……その英雄がいないってことは」
冴「……」
冴「とにかく 俺はその士道とかいう男の元に向かう」
冴「生きてたら連れて帰ってきてやる」
町人「ありがとうございます」 - 14二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 10:28:40
冴「ここの洞窟か」
冴「ただの人間がひとりで向かうには魔物が厄介だ」
冴「……」
冴「けっこう奥まで来たが……」
冴「……」
返事がない ただのしかばねのようだ
冴「……」
士道「なーにしてんの」
冴「……」
士道「気づいてたのに知らないふりしてたっしょ?」
士道「お前 強いな?」
冴「お前が士道か?」
士道「大当たり♡」
冴「……よく無事だったな」
冴「町の女どもは」
士道「女?」
冴「探しに来たんだろ」
士道「いや? 俺は魔物ぶっ殺しにきただけだけど?」 - 15二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 10:33:39
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- 16二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 10:34:37
冴「……」
冴「ここに来るまで しかばねはひとつしか見ていない」
冴「拐われた女どもはどこだ」
士道「魔物がだーいじに隠してんだろ」
冴「……」
冴「このしかばねは」
冴「前に魔物退治に行った男のものか」
士道「よくわかったな」
冴「剣を握っていた跡がある」
士道「その通り」
士道「そいつは俺の父親だ」
冴「……」
士道「そいつは1人で魔物退治に向かったわけじゃねぇ」
士道「後から町の連中が加勢に来ると聞いていたんだよ」
士道「まあ 結局腰抜けばかりで」
士道「誰ひとり助けに来ず 間抜けにも力尽きたわけだが……」
冴「……」
士道「そんな町の連中なんて助ける気にもならねぇだろ?」
冴「復讐のためにここへ来たのか?」
士道「んなわけねぇじゃん~」
士道「最近爆発が足りなかったから」
士道「ちょいと 一暴れしに来ただけだっつーの」 - 17二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 10:38:38
町の人は士道が帰って来ないって言ってるけど闇深そうだ…
- 18二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 14:58:41
士道「ふーん」
士道「俺のこと聞いてきたんだ」
士道「じゃ お前も町の連中に利用されたわけか」
士道「魔物倒してくれたらラッキー くらいで」
冴「……」
士道「嫌になるだろ?」
士道「あいつらには爆発が足らねぇ」
士道「どんな魔物もぶっ飛ばすような爆発がよ」
冴「ごちゃごちゃうるせぇな」
士道「どこ行くつもりだ?」
冴「女どもを探しに行く」
士道「へー お優しいこって」
冴「このまま放っておけば」
冴「あの町は確実に滅ぶ」
冴「それは魔物を勢いづけることにしかならねぇ」
士道「……」
士道「なら 俺もついていくか♪」 - 19二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:02:52
冴「……」
魔物「ん?」
魔物「なんだ野郎か」
魔物「野郎をいたぶってもつまらないんだが……」
冴「拐った女はどこだ」
魔物「町の連中か?」
魔物「何年も前に同じく男が来たぜ」
魔物「のこのこと ひとりでな」
魔物「大間抜けにもほどがあった! 今思い出しても笑えるぜ」
士道「ふーん」
冴「……」
冴はマヒャドデスをとなえた!
魔物「!?」
冴「てめぇは知能が低い魔物らしい」
冴「俺は女はどこだと聞いたんだが……」
冴「言葉が通じねぇなら」
冴「さっさとぶっ飛ばすまでだ」
士道「ひゅ~ かっこいいじゃん♪」 - 20二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:07:22
魔物が あらわれた!
冴「戦えんだろ」
冴「好きにあばれてみろ」
冴はスクルトをとなえた!
冴はバイキルトをとなえた!
士道「ははっ 最高♡」
士道のまじん斬り!
魔物「ぐわああ!」
魔物のなぎはらい!
冴「しつこいやつめ」
士道「雑魚じゃん つまんね」
魔物「なめやがって 人間が……!」 - 21二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:12:48
魔物をたおした!
正面のかべが崩れていく……
なんと 牢屋があらわれた!
町の女が閉じ込められている
冴「……」
冴「ここに閉じ込められていたのか」
冴「全員無事か……うおっ」
士道「決めたぜ!」
士道「こんなにビンビンになる戦いは初めてだった……!」
士道「俺はお前と旅をする!」
冴「……」
冴「ひっつくな」
冴「おい 無事か?」
士道「名前は!? つかお前 まさか賢者!?」
冴「……」
冴はラリホーをとなえた!
士道は眠ってしまった
冴「ここから出してやる」
冴「さっさとしろよ」
冴「この悪魔が起きる前に」 - 22二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:18:58
町人「ああ なんとお礼をしたらよいか」
町人「士道も 無事でよかった」
町人「さすが わが町の 英雄の子だ」
冴「……おいお前ら」
士道「あー冴チャン」
士道「ちょっと話 いいか?」
士道「さっさと出ていこうぜ~」
士道「この町の連中のことだ」
士道「英雄誕生! とか言って騒ぎまくり……」
士道「俺をこの町に留めるつもりだ」
士道「そういうのクソ嫌いだからさ」
冴「待て」
冴「何で一緒に行く前提にしている?」
士道「え?」
士道「俺のこと仲間にするんだろ」
はい
いいえ←
士道「あ? よく聞こえなかったわ」
冴「……」
はい
いいえ←
士道「ん? 聞こえなかった」 - 23二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:20:11
RPG特有のアレを使ってくる士道草
- 24二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:23:56
冴「……」
はい←
いいえ
士道「そう言うと思った♪」
士道「よろしくな 大賢者さま♡」
士道が 仲間にくわわった!
冴「……はぁ」
士道「で? 次はどこに行くつもりだ?」
冴「……」
冴「……バルチャで戦争が起きそうだと聞いた」
冴「……ユーヴァースでは魔物が現れて村を襲ったとも聞く」
冴「どっちに行くべきか……」
冴「……」
士道「俺はお前についてくぜ?」
冴「……」
- 25二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:24:32
バルチャに行く
- 26二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:27:58
思ったより早く潔とは合流できそう
- 27二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 15:28:31
うーんこの凸凹コンビ
- 28二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 16:04:00
道中
士道「へー」
士道「弟が勇者?」
士道「一緒に連れてくればよかったじゃん」
冴「あ?」
冴「何のために?」
士道「何のためって……」
士道「村に引きこもってる勇者サマが魔王なんて倒せるわけねぇじゃん」
冴「問題ねぇよ」
冴「旅に出たきゃ勝手に出るだろ」
士道「道中魔物にやられるかもよ?」
冴「そんなやつが勇者に選ばれるわけねぇだろ」
士道「ふーん」
冴「あいつがやられるとしたら」
冴「魔王くらいだ」
士道「へぇ……」
士道「興味出た♪」
冴「無駄口叩いてねぇでさっさとしろ」
冴「人の足跡が多い」
冴「大勢の人……おそらく兵士が歩いた跡だ」
士道「もう始まってんのかもな」 - 29二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:00:33
バルチャ国
冴「……」
士道「ふーん」
士道「思ったよりも平和じゃん」
士道「ほんとに戦争なんて起きんの?」
「戦争? ああ 起きたさ」
「けれどこの戦争 すべて王様に化けた 魔物のしわざだったのさ」
「それをあばいたのは なんと 勇者さまだ!」
冴「!」
士道「冴チャンの弟?」
「勇者さまは この国の王子とお知り合いでな」
「王子は石にされ 王もいなくなり 絶望にくれたわたしたちに」
「勇者さまは約束してくださった」
「必ず王子の石化をとき」
「世界を救ってくださると……!!」
士道「へー 流石賢者サマの弟」
士道「勇者っぽいこと言うじゃん」
冴「……」
冴「いや……凛じゃねぇ……」
冴「こんな勇者らしいこと言うようなやつじゃない……なら……誰だ?」 - 30二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:07:09
冴「その勇者はどこだ」
「行ってしまわれたよ」
「なんでも マンシャイン国に天使のなみだを取りに行くと……」
「とても強そうな男と 美人な男」
「賢そうな男をつれて 旅立たれたよ」
冴「やはり 凛じゃねぇな……」
冴「この短期間にそんな仲間を作れるはずがねぇ……」
士道「冴チャンの弟 そんなやばいの?」
冴「誰だ……まさか……」
冴「勇者は生きていたのか……」
冴「だとしたら……」
冴「クソっ すれ違ったわけか……」
士道「おーい」
冴「俺らもこのままマンシャインに……」
「待ってくれ 旅人さん」
冴「あ?」 - 31二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:10:19
千切と烏?
- 32二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:15:56
- 33二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:17:30
斬鉄
- 34二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:17:52
はい
- 35二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:22:20
冴「どんなやつだ」
「賢そうな顔をしています」
冴「歳は?」
「dice4d4=1 2 2 2 (7) 歳です」
冴「他に特徴は」
「独特の言葉を話すのですが」
「とてもよい子です」
「自慢の息子です」
冴「わかった」
冴「無事かどうかの保障はねぇが」
冴「それでもいいか」
「……ええ」
士道「……」
冴「その顔 鬱陶しいからやめろ」
士道「やっぱり」
士道「賢者サマだからそうするわけ?」
冴「……」
- 36二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:30:27
冴「回復魔力は」
冴「神への信仰心に比例すると言われてる」
士道「あー らしいな。僧侶なんか 堅苦しくて仕方ねぇ」
士道「冴チャンも神さま信じてるわけ?」
冴「信じるとかいうもんじゃねぇよ」
冴「この目で見て存在していた」
冴「なら それが事実だ」
士道「ふぅん」
士道「じゃあ善行しなきゃ 回復魔力落ちるわけ?」
冴「知るか」
士道「そこまでして賢者にこだわる理由は?」
冴「……」
士道「冴チャンはさ」
士道「賢者だから 勇者のために動くの?」
士道「勇者のために 賢者になったの?」
冴「……お前……」
冴「気持ちわりぃな そんなの聞いてどうすんだ」
士道「ただの興味だっつうの」 - 37二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:43:38
冴「……」
冴「…………」
士道「冴チャンさー」
士道「さすがに井戸の中にはいないんじゃねぇの」
冴「……」
士道「いやタンスの中にもいないだろ」
冴「……」ガシャン
士道「なんでつぼ割ったの?」
冴「ごちゃごちゃうるせぇなてめぇは」
冴「どこにいるか見当つくのか?」
士道「まー ガキといえば」
士道「木の上とかだろ」
士道「大方 街を出たら帰り道がわからなくなって」
士道「魔物から逃げるために木の上に避難してるとかか?」
冴「……」
士道「探してみる価値はあんだろ?」
冴「……行くぞ」
士道「はいはい」 - 38二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 17:52:18
冴「……」
斬鉄「……」
冴「おい」
斬鉄「おまえ」
斬鉄「さてはあれだな」
斬鉄「ユーザースの兵士か」
士道「な? ガキは高いところが好きなんだ」
士道「ついでに言うと」
士道「馬鹿なやつは のぼっといて降りれなくなる」
士道「こいつがどうかは知らねぇが」
冴「俺はユーヴァースの兵士じゃない」
冴「お前の親に言われて 探しに来た」
冴「さっさと降りてこい」
斬鉄「!」
斬鉄「……」ぷるぷる
士道「あーあー」
士道「スライムみたいに震えてんな」
冴「降りれねぇのか?」
斬鉄「ああ……」
斬鉄「きょうふで あしがくすむ……」
冴「竦むだろ」
冴「ほら こっちに手を伸ばせ」 - 39二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 18:00:02
冴「なんでこんなとこにいたんだ」
斬鉄「勇者をお陀仏したくて」
冴「勇者に何の恨みが……」
士道「たぶん たぶんだけどな お見送りしたかったんだろ」
斬鉄「勇者 すごくかっこいい」
斬鉄「俺たちの前で 堂々と」
斬鉄「魔王を倒すって 制限した」
冴「宣言だろ」
斬鉄「俺も勇者みたいになりたい」
冴「……」
斬鉄「勇者が言ってたんだが」
斬鉄「勇者の村は魔物に壊されたらしい」
斬鉄「そして だいじな幼なじみが」
斬鉄「魔王にあやつられているって」
斬鉄「すごく こう かわいそうだった」
冴「……」
士道「ふぅん」
士道「やっぱり 生きてるらしいな」
士道「冴チャンの弟じゃない」
士道「もう1人の勇者が」 - 40二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 18:12:53
「ほんとうにありがとうございました」
「なんとお礼を言ったらよいか……」
冴「もう高いところにのぼるなよ」
斬鉄「なんでだ?」
士道「降りれなくなるからだろ」
斬鉄「降りたぞ」
冴「俺が木にのぼって下ろしたんだろうが」
士道「とりあえず この国に用はねぇな」
士道「マンシャインに向かう?」
士道「それとも ユーヴァースに行っとくか?」
冴「……」
冴「ユーヴァースで船が調達できれば」
冴「バスタード・ミュンヘンに行けるな」
士道「何しに行くの?」
冴「あの国に隠れているはずだ」
冴「英雄であり神である ノアが」
冴「勇者は世界に揃っている」
冴「だったら 魔王の居場所を聞いて準備をする」
冴「賢者として 勇者を導くために」
冴「……とりあえず>>41に行く」
- 41二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 18:14:32
ユーヴァース
- 42二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 19:55:51
道中
士道「ユーヴァースといえば」
士道「大賢者の精霊がいるとこだろ?」
士道「やっぱ色々詳しいの?」
冴「知らん」
士道「あっそ」
士道「思うんだけどさー」
士道「俺らのパーティーには」
士道「魔法使いが足りなくね?」
冴「……」
士道「俺が戦士、冴チャンが賢者……バランス悪くね~?」
冴「攻撃魔法なら俺が使える 問題ねぇだろ」
士道「1人2役は厳しいだろ~」
士道「探そうぜ魔法使い」
冴「はぁ……」
冴「こんな旅に」
冴「誰がそうほいほい着いてくんだよ」
士道「まあ それもそうか」
士道「ユーヴァースにいねぇかなぁ」
冴「……」
冴「1人だけ欲しい魔法使いがいる」
士道「?」
冴「紫髪の優秀な魔法使いだ」
冴「だが 1度バルチャで見かけただけだ その後どこに行ったかはわからない」
士道「へぇ」
士道「ま そのうち会えるだろ」 - 43二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:03:31
まさかの繋がり
めっちゃ面白くてここまで一気読みしてしまった - 44二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:12:09
ユーヴァース
「いらっしゃい 旅人さん」
「ここはユーヴァース」
「大賢者スナッフィーの生まれた土地さ」
冴「……」
士道「随分と緊張した雰囲気じゃねぇか」
士道「なんかあったのか?」
「マンシャイン国が天使のなみだをもう作れないと言い出したのさ」
「あれはどんな呪いも解く 素晴らしいものだ」
「うちは貿易が盛んな国だからな」
「天使のなみだの価値がはね上がり」
「つい最近 賊達が船を襲ったんだ」
冴「……作れなくなった……?」
士道「あれってそもそも どうやって作ってたんだよ」
「このままじゃ 天使のなみだをめぐって争いが起きる」
「この国にもわずかにあるから」
「みんな 怖がっているのさ」
冴「……」
士道「ふぅん 俺らにはどうしようもねぇな」
冴「……とりあえず 船だ」
冴「港の方に向かうぞ」 - 45二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:16:20
冴「バスタード・ミュンヘンに向かう船はどれだ?」
「ああ 今は出せないよ」
「海賊に狙われてしまうからね」
冴「ちっ……」
士道「あーあ」
士道「どうする?」
冴「出せる船乗りを探すしかねぇだろ」
冴「海賊なんざ魔物より雑魚だ」
冴「びびる必要がねぇ」
……
…………
………………
冴「……」
士道「駄目そうだな」
士道「今日はもう宿に行こうぜ」
冴「……」
士道「な?」 - 46二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:22:38
宿にて
「いらっしゃい」
「……まさかあんた 大賢者の冴さまか?」
「ああ いや とんだ失礼をした」
「……あなたさまに 見ていただきたい人がいる」
「近くの村のシスターだ」
「弟と旅人を庇い まものにやられちまったんだ」
「今は うちの宿で療養しているよ」
冴「……」
士道「……綺麗な面だったんだろうが」
士道「ふっとばされてんな」
シスター「……」
「魔物を引き連れた魔法使いにやられたらしい」
「弟さんは その魔法使いを倒すため」
「旅に出たのさ」
シスター「うぅ……」
冴「……」
冴「呪われてるわけじゃねぇな」
士道「治せんの?」
冴「完全には厳しいがな」
冴「顔くらいは綺麗に出来る」
シスター「……錬介……」 - 47二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:28:45
冴は回復呪文をとなえた!
シスター「ああ……」
冴「目はまだ見えないか」
冴「数日もすれば見えるようになる」
シスター「どなたか 存じませんが……」
シスター「ありがとう ございます……」
冴「あまり喋るな」
冴「……」
冴「その傷で生き延びるなら 大したもんだ」
シスター「……神の ご加護が あったのでしょう……」
シスター「私の 弟は」
シスター「勇者と ともに行きました……」
冴「何?」
士道「勇者? 名前は?」
シスター「なまえ……」
シスター「それを 聞くことは 出来ませんでした……」
シスター「うぅ……」
冴「……もういい」
冴「部屋を出るぞ」
士道「勇者サマ、色んなとこ行ってんじゃん」
士道「案外 すぐ会えるかもな」
冴「……ああ」 - 48二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:35:09
その夜のこと
冴「……!」
士道「賢者サマもお目覚め?」
冴「なんだ」
冴「外が騒がしいな」
士道「いやーな感じがすんね」
士道「この感じ 魔物だ」
士道「しかもすっげぇ イイやつ♪」
冴「……」
「ああ 旅人さん 外に出たら危ないです」
「外で 大きな魔神が暴れています」
「今 兵士たちが必死に戦っているのです」
士道「兵士なんかより俺らが行った方がよくね」
冴「無駄な傷を増やすのは合理的じゃない」
冴「行くぞ」
士道「さっすが冴チャン」
士道「いっぱい イかせてくれよ~♡」 - 49二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:41:30
馬狼「下がれ雑魚ども」
兵士「王! 危険です!」
兵士「下がってください!」
馬狼「下がんのはてめぇらだヘタクソども」
馬狼「魔物1匹に手こずるな」
馬狼「国民がびびるだろうが」
士道「へぇ この国の王様?」
士道「なかなか骨があるじゃん」
冴「……」
馬狼「!」
馬狼「誰だてめぇらは」
冴「加勢してやる」
士道「そこらの雑魚よりはできるぜ?」
馬狼「……」
馬狼「働きに応じた報酬はやる」
馬狼「せいぜい死なないようにしろよ」
冴「誰に物言ってんだ」
冴「この世界に俺以上の賢者は存在しねぇ」
士道「いいぜ……派手に爆発してやるよ」
馬狼「来るぞ 構えろ」 - 50二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:54:36
魔神があらわれた!
魔神のなぎはらい!
魔神のはやぶさ斬り!
馬狼「ぐっ......」
士道「やるじゃんこいつ」
冴「......」
冴はスクルトをとなえた!
士道の守備力があがった!
馬狼の守備力があがった!
馬狼の狙いすました 雷光のごとく
一閃突き!
かいしんのいちげき!
冴「やるじゃねぇか」
馬狼「ふんっ」
士道のまじん斬り!
かいしんのいちげき!
士道「はっはぁー!!」
馬狼「ちっ」
冴「もっと暴れろよ」 - 51二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 21:02:26
馬狼「はぁ……はぁ……」
士道「結構やるじゃん……!」
冴はベホマラーをとなえた!
士道のHPが回復した!
馬狼のHPが回復した!
冴はバイキルトをとなえた!
馬狼の攻撃力があがった!
冴「そろそろ終わらせろ」
馬狼「俺に指示すんじゃねぇ……!」
馬狼のはやぶさを越える 神速の4回斬り!
魔神をたおした!
士道「良いとこ持ってかれたか」
馬狼「はぁ……」
馬狼「全員無事か」
冴「……」
冴「!」
冴「伏せろ!」
背後から もう1体の魔神があらわれた!
馬狼「んなっ……」
士道「まじかよ」
冴「……クソっ」 - 52二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 21:09:25
冴「悪いがそれほど魔力が残ってねぇ」
馬狼「……やるしかねぇだろ」
士道「延長戦か? まだまだイけるぜ……!」
兵士「ああ……」
兵士「王たちは満身創痍だ……」
兵士「王を守れ!」
魔神は大きく咆哮する
兵士たちは腰を抜かした
兵士「うぅ……からだが……恐怖で……」
兵士「立て……立たなければ……」
馬狼「クソが……」
馬狼「お前らは撤退しろ」
馬狼「……死ぬ気でここは通さねぇ……」
冴「……!」
士道「……なんだ?」
魔神の背後から何者かが斬りかかる!
??はアルテマソードをはなった!
魔神は膝をついた! - 53二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 21:17:49
馬狼「……お前かよ」
冴「……」
士道「……暗くてよく見えねぇな 何物だ?」
潔「……」
潔は剣を一振りし
魔神の上から飛び退いた!
冴たちの前に 3人の男が庇い立つ……!
烏「下がっとけ ボロボロの連中が」
烏はバイキルトをとなえた!
千切の攻撃力があがった!
千切「さんきゅー烏」
千切のばくれつきゃく!
魔神はのけぞった!
國神「退けろ お嬢!」
千切「はいはい」
國神の全身全霊斬り!
魔神は腰をぬかした!
潔「ナイス 國神……」
潔「あとは任せろ」
潔は つるぎのまいをおどった!
魔神をたおした! - 54二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 21:22:35
ついに合流だー!潔たち強くなった?
- 55二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 22:08:35
烏と千切が合流してるって事はまた会った感じかな?
- 56二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 22:46:22
潔「大丈夫か?」
冴「……」
士道「お前らの爆発 最高だったぜ」
馬狼「早かったな 戻ってくるのが」
潔「まあな 予定が変わったんだよ」
千切「でもよかったろ? 早めに戻ってきて」
烏「えらい強い魔物が出たな」
國神「間に合ってよかった」
冴「……まさか お前が」
冴「勇者か」
潔「!」
潔「そ そうだけど……」
千切「驚いた 1発で当てるやつがいるなんてな」
烏「いつも気づかれへんからなぁ」
潔「うっせぇよ……」
冴「そうか……」
冴「生きてたか……」
士道「よかったねー冴チャン」
士道「危うく赤ちゃんから勇者のお世話しなきゃならなかったかもしれないしな」
冴「はぁ……」 - 57二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 22:51:47
冴「俺は糸師冴」
潔「!」
冴「お前ら勇者を導く賢者だ」
潔「お前が……糸師冴……!」
潔「会えて嬉しいよ」
國神「……あー」
國神「感動の出会いのところ悪いが」
國神「兵士たちは限界が来てる」
國神「どっかで休もうぜ」
千切「賛成」
烏「俺らも宿とらんとな」
馬狼「必要ねぇよ」
馬狼「城の空いてるベッドを使え」
馬狼「潔 それと冴」
馬狼「てめぇらには話がある 少し時間を寄越せ」
潔「ああ わかった」
冴「……」
士道「じゃ 遠慮なく休むぜ~」
國神「俺は 姉ちゃんのとこに行ってくる」
烏「あー からだが痛いわ 馬車の中は窮屈であかん」
千切「ああ 全くだ」 - 58二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 22:58:51
馬狼「マンシャインはどうだった」
潔「やっぱ 天使のなみだはもう手に入らないらしい」
潔「ほんとかどうかは知らないけど」
潔「閉じ込めていた天使に逃げられたっぽい」
潔「聞いた限り 相当酷い仕打ちをしてたみたいだ」
馬狼「はぁ……」
馬狼「人間 欲をかけば外道に落ちるもんだ」
潔「……」
馬狼「冴」
冴「なんだ」
馬狼「そうは見えねぇかもしれねぇが こいつは勇者だ」
潔「おい」
馬狼「お前はこいつを導く役目にあるらしいな」
冴「そうだ」
冴「もう1人の勇者」
冴「俺の弟とともに」
冴「こいつらを天空の城へ導く役目がある」
潔「冴の弟?」
潔「それがもう1人の勇者か! 早く会いたいな」
冴「殺されねぇよう気を付けろ」
潔「えっ?」 - 59二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 23:09:54
冴「天空の城に行くには」
冴「ロキの神殿にいる聖竜に乗る必要がある」
冴「ただ 愚弟がどこにいるのかわからねぇな」
潔「そっか……」
潔「……」
潔「なあ 冴」
潔「俺の仲間が 石に変えられてしまってる」
潔「賢者でも治すことはできないのか?」
冴「無理だな」
冴「あの呪いは強力すぎる」
冴「天使のなみだを使うか 魔王を倒すしかない」
冴「天使のなみだが手に入らない以上 諦めろ」
潔「……」
冴「ともかく 天空の城へ行くのが先だ」
冴「ロキの神殿に向かうぞ」
潔「……ああ わかった」
潔「……なんで冴は 俺が勇者だとわかったんだ?」
冴「そんなのは俺が知りたいくらいだ」
潔「?」
冴「俺が賢者だから としか言えねぇよ」
潔「……俺は 俺が勇者なのか未だに疑うけど」
冴「天空城に行けばわかる」
冴「勇者の剣をぬけるのは 勇者だけだからな」 - 60二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 23:25:46
潔「というわけで」
潔「俺の仲間を紹介するぜ」
國神「あんたが治してくれたシスターは俺の姉だ」
國神「本当にありがとう」
冴「大したことはしてねぇ」
千切「潔たちには姉ちゃんを助けるのに協力してもらった」
千切「魔王だかなんだか知らねぇけど 蜂楽たちがやられて黙ってるわけにはいかないしな」
烏「まあ 俺がここにいるのは成り行きやな」
烏「占いなんて信じとらんが オシャオシャうるさいやつと ぱっつん眼鏡に言われて仕方なくや」
冴「俺の方はこいつ1人だ」
士道「冴チャンの爆発に惚れてついてきちゃったってわけ」
冴「……」
潔「じゃあこれからロキの神殿に向かうぞ」
冴「いっとくが 生半可な気持ちでついてくるなよ」
冴「これから俺達は魔王により近づく」
冴「死ぬ覚悟がないやつはここで待ってろ」
士道「ははっ」
國神「……」
千切「死ぬ気で戦う気か? 賢者様は随分弱気だな」
烏「こちとら勝つ気しかないで」
冴「……」
冴「馬鹿ばっかり集めたようだな」
潔「はは すっげぇ頼りになるけどな」 - 61二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 00:02:54
勇者一行は 精霊ロキのいる神殿へと向かう……
冴「……」
冴「……凛?」
潔「どうした?」
冴「いや……」
冴「愚弟もおそらく この近くにいる」
國神「すげぇな そんなのがわかるのか」
千切「近くって 神殿にか?」
烏「せやったら手間省けてええな」
士道「冴チャンの弟見んの楽しみ~」
冴「……」
潔「胸騒ぎがする」
潔「魔王を倒すって覚悟は決まってるけど」
潔「何だろうな 言い表せない 嫌な予感があるんだよ」
冴「……それでも 行くしかねぇだろ」
冴「俺は賢者だ」
冴「てめぇがビビって腰抜かそうが関係ねぇ」
冴「その役目を全うするだけだ」
烏「前まで頼りない凡やったけどな」
烏「多少 マシになったで うちの勇者サマは」
千切「ホイミ係卒業できてよかったな」
國神「俺が会った時には もう十分勇者だったぜ」
潔「お前らな……」
士道「ほら大賢者サマ 見えてきたぜ 神殿が」 - 62二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 00:07:16
冴「……」
冴「行くぞ お前ら」
潔「ああ」
冴「天空の城はすぐそこだ」
3章完
凛(兄ちゃん……来てるのか?)
カイザー「……ぐっ……はっ……」
ネス「な な 何で自分の首を絞めているんですか!」
ネス「やめてください!」
カイザー「こうすると なみだが出てくる」
カイザー「効率がいい」
カイザー「人間に教わった」
ネス「……!」
カイザー「あと少しで 2人分くらいになるだろ」
カイザー「……はぁ」
カイザー「クソ怠い……」 - 63二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 00:12:16
ルドマンの屋敷のプロポーズのイベント書きたいから書き始めただけやのにな
やっと折り返しや
頑張って巻いてくで - 64二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 00:13:45
合流できていよいよ大所帯になってきた!
石にされた凪と蜂楽が心配だな…
凛たちとも早く合流出来ますように! - 65二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 00:17:24
更新速すぎてヤバい
完結まで絶対追いかけます - 66二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 01:02:28
めちゃめちゃ面白い 続きも楽しみにしてるでスレ主
- 67二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 02:41:19
ルドマンの屋敷イベント楽しみ!
その時はルドマンにも話しかけてほしい
絶対みんな一回はやるやつ - 68二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 10:32:47
潔「……」
潔「すっげぇボロボロだな」
冴「以前はこうじゃなかったはずだ」
冴「まさか……」
烏「……魔物が入った跡や」
千切「神官は無事なのか?」
國神「!」
國神「あそこにいる」
士道「誰だ?」
ネス「……」
ネス「お待ちしていました」
ネス「天にえらばれし勇者と 神にえらばれし賢者」
潔「……!」
冴「お前は誰だ? シャルルはどこに行った」
ネス「僕は聖竜」
ネス「君たちを天に運ぶ竜です」
士道「人間じゃん」
烏「竜には見えへんな」
ネス「そうでしょうね」
ネス「安心してください 僕は竜へと姿を変えることができます」
千切「ふぅん かっけー」
國神「すげぇな……」 - 69二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 10:41:00
冴「で、シャルルは」
ネス「ロキとお話しています」
ネス「まだ時間がかかるでしょう」
ネス「……冴」
ネス「あなたに言わなければならないことがあります」
冴「あ?」
ネス「こちらに来てください」
ネス「驚かれるでしょうが どうか冷静に……」
冴「……」
潔「石像……」
烏「まさか 石化の呪いか?」
ネス「彼は七星 勇者の仲間です」
ネス「そして勇者である凛」
ネス「2人が石に変えられました」
冴「……」
士道「冴チャンの弟?」
千切「石になってんのに すげぇ感じるぜ」
國神「ああ こいつ すげぇ怒ってる」
烏「心なしか 隣のお仲間が冷や汗かいとる気がするで」
潔「そりゃ 怒るよな……石に変えられて……」
冴「……」
潔「……冴 大丈夫か」
冴「……おい潔 触らねぇ方がいいぞ」
潔「え あ ごめん……なんで?」
冴「こいつが目覚めたとき」
冴「うっかりお前を殺さないとは限らないからな」
潔「俺 死ぬの? なんで??」 - 70二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 11:44:33
ネス「……」
ネス「……もう1人 紹介したいのですが」
ネス「カイザー いますか?」
カイザー「……」
冴「……」
潔「おわっ……」
烏「まじか」
士道「羽 生えてんじゃん」
國神「存在していたのか」
千切「なるほどな こいつが脱走したっていう」
カイザー「……!」
潔「ん?」
カイザー「……」
潔「……何?」
カイザー「いや」
カイザー「石化なら解けるぞ」
カイザー「ただし 1人だけだが」
冴「……天使のなみだか?」
カイザー「残念だがそうほいほいとれるもんじゃない」
カイザー「今は1人分が精一杯だ」 - 71二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 12:17:04
士道「普通に考えて 使うなら勇者サマだろうな」
カイザー「俺の私情を挟むなら」
カイザー「こっちの男の方が気に入らないが」
カイザー「……合理的に考えて 勇者に使うべきだろう」
カイザー「好きにしろ」
冴「おい潔」
潔「ん?」
冴「お前は離れてろ」
冴「愚弟は勇者が2人であることを受け入れられていない」
潔「はっ?」
冴「下手したらお前に斬りかかる」
冴「そしてお前に勝ち目はない」
潔「え えー……」
冴「無駄なMPを使いたくねぇんだよ」
冴「少し話をつける」
冴「あっちで大人しく待ってろ」
潔「……」
カイザー「ちょうどいい」
カイザー「こっちに来い世一」
潔「……な なんなんだよお前らは……」 - 72二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 13:09:22
潔ってもしかして…
- 73二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 14:18:51
潔「……」
潔「何だよ」
カイザー「まあ座れ」
カイザー「ネス ここには誰もいれるなよ」
ネス「え?」
ネス「でも君 人間と2人きりは嫌なんじゃ……」
カイザー「かまわない」
カイザー「さっさと出ていけ」
ネス「……」
潔「……随分あいつに好かれてるな」
カイザー「聖竜だからな」
カイザー「天使という種族に無条件に惹かれるんだろう」
カイザー「天使が穢れない存在だと勝手に思っている」
カイザー「あの聖竜は随分幼い」
カイザー「……2つに別れたせいもあるだろうが」
カイザー「本題に入るが」
カイザー「ほら」
カイザーは小瓶を投げ渡した!
潔「うわっ おっと……」
潔「天使のなみだ?」
潔「1人分しかなかったはずだろ」
カイザー「それはお前にやる分だ 世一」
潔「は?」 - 74二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 14:43:40
最後の天使のなみだ….奥の手になりそうだ…
- 75二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 14:48:10
潔「なんで俺に?」
カイザー「念のためだ」
カイザー「天空の城にある勇者の剣」
カイザー「そこは聖域だ だから魔物は ……いや魔王すら侵入できない」
カイザー「だが人間は立ち入ることができる」
潔「……」
カイザー「凛を石にしたのは人間だった」
カイザー「万が一そいつが現れたら」
カイザー「迷わずそれをかけろ」
潔「……かけたらどうなる」
カイザー「魔王の呪いは強力だ」
カイザー「解呪と同時に 朽ち果てると思っていい」
潔「……」
潔「……その人間 どんなやつだった」
カイザー「紫髪の魔法使いだ」
潔「……」
カイザー「知り合いだったか」
潔「助けたいんだ」
カイザー「諦めろ」
カイザー「魔王の手に落ちた人間を助けるなら」
カイザー「魔王を倒すしかない」
カイザー「だがあの男を避けて」
カイザー「魔王を倒すことは できないだろう」 - 76二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 14:55:22
ドラクエ知らんけど普通にスレ主の文書が激アツで面白すぎるから更新早いの嬉しい
結末まで見守ります - 77二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 15:04:59
潔「……俺が……」
潔「……」
カイザー「……お前は」
カイザー「勇者にしては弱い」
潔「きゅ 急になんだよ……」
カイザー「おそらくだが勇者の力の8割は凛が持っている」
カイザー「世一は2割だ」
潔「すっくな……」
カイザー「だが それでも世一が欠ければ魔王は倒せない」
カイザー「せいぜい足掻いてみせろ」
潔「……お前 ほんとに天使か?」
潔「意地が悪い気がするんだけど……」
カイザー「天使に会ったこともないくせに 天使を語るのか?」
潔「いや まあ そうだけどさ」
カイザー「俺は人間と白い液体がクソ嫌いだ」
カイザー「今もお前と話すのはクソ気分が悪くなる」
潔「……」
潔「話が終わったら出てくよ」
カイザー「ああ そうしろ」
潔「……人間を許してくれとは言わないけどさ」
潔「お前が会ってきた人間だけが 人間の全部じゃないんだよ」
カイザー「そうか?」
カイザー「俺には 人間も魔物も同じに思えた」
潔「……」
潔「悪かった」
カイザー「早く出ていけ」 - 78二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 15:14:40
冴「だから」
冴「今から天空の城へ行く」
冴「勇者の剣を手に入れて」
冴「てめぇが望んでた魔王退治だ」
冴「そのために潔が必要なんだよ」
凛「…………ちっ」
千切「やっと鎮まったか」
烏「神殿壊れるかと思ったわ」
士道「リンリンやばすぎっしょ 冴チャンいなかったらガチで潔を殺る気だったなこれ」
國神「……」
冴「そのまま押さえとけよ 筋肉ダルマ」
國神「おう……」
凛「クソが……」
千切「國神 気を付けろよ」
士道「気を抜いたらぶっ飛ばされちゃうぜ~」
烏「ほんま 可哀想やな~」
國神「他人事だなお前ら……」
潔「……え? 何してんの」
冴「紹介する」
冴「こいつがもう1人の勇者だ」
凛「……誰だこの雑魚」
冴「勇者の潔だ」
潔「雑魚って……」
凛「……」
冴「揃ったなら出発するぞ」
ネス「待ってください シャルルに会ってからにしましょう」 - 79二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 16:31:45
シャルル「やっほー 冴」
シャルル「さっすがだね よく勇者2人を引き合わせたよ~」
シャルル「褒めたげようか~? よしよし」
シャルル「なーんちゃって それがお前の使命なんだから当たり前だよね~」
シャルル「もうちょい頑張りなよ~ 冴が遅かったせいで凛が石にされちゃったんだから」
冴「……」
潔「ほんとにこの子が大神官……?」
千切「思ったより子どもだな」
シャルル「さあ 勇者ご一行は天空の城へ向かうんだね」
シャルル「けれども潔世一 君は言い知れない不安を抱えている」
潔「……」
シャルル「げっ 当たり? 顔に出過ぎだよ つまんな~」
潔「えっ ごめん……」
シャルル「冴!」
シャルル「冴がいて勇者にこんな顔させるなんて」
シャルル「使命をちゃんと果たしなよ!」
冴「ちっ……」
凛「……」
シャルル「凛の心配はしてないよ」
シャルル「俺はわかっちゃうんだ~」
シャルル「はやく魔王を殺したくてしょうがないんだよね?」
凛「……」
烏「物騒な勇者サマやな」
士道「最高の爆発を見せてくれよ♪」
國神「大丈夫か……」 - 80二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 16:48:58
シャルル「さあ 冴」
シャルル「このフルートを君に預けるよ」
冴「……」
潔「……」
千切「ビビってんのか潔」
潔「えっ!?」
千切「お前 俺をこの旅に誘ったとき」
千切「何て言ったか覚えてるか?」
潔「……」
千切「俺はあの時」
千切「お前が魔王に見えたぜ」
潔「……はは」
烏「石になった人間は大勢おる」
烏「お前が抱いた怒りは 俺達の総意や」
烏「魔王はぶっ倒さなあかん」
潔「……ああ」
國神「俺達の平和のために」
國神「もう誰も傷つかないために」
國神「倒しに行こうぜ」
潔「わかってる」
潔「……」
カイザー「……」 - 81二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 17:02:58
士道「平和のため……人間のため……」
士道「つまんねぇな……」
士道「お前もそうだろ?」
凛「……話しかけんな ピンク触覚」
冴「行くぞお前ら」
冴は 天空のフルートを吹いた!
あたりに 綺麗な音色がひびく
ネス「……」
ネスの身体が光かがやき……
黄金の竜があらわれた!
冴「乗れ お前ら」
凛「ふん……」
士道「よいしょっと」
千切「すげー まじで竜じゃん」
烏「非凡やな」
國神「うお すげぇな……」
潔「……来ないのか?」
カイザー「なんだ 来て欲しいのか?」
潔「……いや 別に……って 乗るのかよ」
カイザー「当たり前だろ」
カイザー「誰が天空城を案内するんだ?」
凛「来ねぇなら引きずっていくつもりだったが」
カイザー「寝起きのお前にそんなことができるのか?」
凛「……寝てねぇよ 意識はあった」
カイザー「そうだったか それは悪いことをした」
凛「動けねぇのをいいことに 散々言いやがって」 - 82二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 18:27:36
勇者一行を乗せた聖竜は
大空へと羽ばたいた!
潔「おわっ……!」
千切「ちゃんと掴まれよ潔」
烏「しっかりせぇ」
國神「ここ 掴めるぞ」
潔「はは……さんきゅ」
潔「……すっげぇ いい景色」
潔「蜂楽と凪にも見せたかった」
國神「また来ればいいだろ」
烏「はしゃいで落ちそうなやつがおるな」
千切「凪は余裕で寝ると思うぜ」
凛「……」
冴「なんだ」
凛「……別に」
士道「冴チャン いつフルートの吹き方なんて習ったわけ?」
冴「知らん 適当だ」
士道「適当にしては 随分完成されたメロディーだったけどな」
カイザー「練習したんだろ」
カイザー「大賢者になる条件のはずだ」
冴「……」
士道「へー 賢者さまは大変なのね」 - 83二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 19:15:09
潔「……ここが天空の城……」
千切「酷い荒れ方だな」
士道「魔物だらけじゃん」
烏「ほんまに勇者の剣は無事なんやろな」
國神「祈るしかねぇだろ」
冴「……」
凛「……クソ兄貴」
凛「……あんな別れ方でよく平然と顔を出せたな」
凛「俺は てめぇの都合のいい勇者じゃねぇ」
冴「何か言いたそうにしてたのはそれか」
冴「まあいい 何かあったときのために後ろに下がってろ」
冴「お前と潔は死なせるわけにはいかねぇからな」
凛「……てめぇに守ってもらう気はねぇよ」
凛「指図すんな」
潔「お前ら……仲悪いのか?」
冴「別に 普通だろ」
潔「いや普通じゃないだろ……喧嘩中か?」
冴「してないが」
凛「……」ドガッ!
カイザー「八つ当たりで魔物を殺すな」 - 84二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 19:21:25
カイザー「……」
冴「天使はお前以外滅んだと聞いたが」
冴「どこにもしかばねがねぇな」
カイザー「死んだら魂になるだけだ」
カイザー「かけらも痕跡がないのは」
カイザー「魔物に食われたんだろ」
凛「……」
凛「なんでてめぇは無事だったんだ」
カイザー「……」
カイザー「魔物に吹っ飛ばされてそのまま落ちた」
烏「羽は? 飛べるんやろ」
カイザー「魔物に折られたからな」
カイザー「そのまま落下だ」
千切「よく生きてたな」
國神「この高さからの落下はきついだろ」
カイザー「人間と一緒にするなよ」
カイザー「種族が違う」
ネス「僕はここで皆さんを待ちます」
ネス「どうかご無事で」
潔「ありがとうな聖竜」
凛「……さっさと剣を引き抜くぞ」
冴「ああ カイザー 案内しろ」 - 85二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 19:24:42
潔凛冴のそれぞれ最初の仲間が関係者なのすき
- 86二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 19:38:55
凛のつるぎのまい!
魔物をたおした!
凛のはやぶさのごとく 4回斬り!
魔物をたおした!
潔「すっげぇ……」
千切「レベチじゃん」
烏「こんなバケモンが石にされとったんか?」
冴「あまりでしゃばるな」
冴「ガス欠になんぞ」
凛「……」
士道「反抗期ってやつ?」
士道「おにーちゃんの言うことには反発したいお年頃なわけね」
國神「……」
國神「…………」
潔「……國神?」
國神「! なんだ 潔」
潔「どうかしたのか」
國神「いや……」
國神「……勇者の剣があるってんなら」
國神「もっと強い魔物がいるもんかと……」
冴「油断するな」
冴「確実に潜んでるはずだ」
カイザー「……」
潔「…………」 - 87二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 20:01:47
カイザー「ここだ この聖域には魔物が入れない」
潔「あたたかいな……」
凛「……」
冴「あれか 勇者の剣は」
植物のツタに守られるようにして
光の中に ふたつの剣がある
士道「おー これが」
士道「痛っ……触ったらビリっときたんだけど」
烏「あれやろ 勇者しかとれへん仕組みや」
千切「お約束だな」
國神「ほら潔 行ってこいよ」
潔「……なあ 凛」
潔「自分が勇者だって言われたとき どう思った?」
幼い冴『兄ちゃんは』
幼い冴『死ぬまで勇者(お前)の味方だからな』
幼い凛『……うん ……!』
凛「……覚えてねぇよ」
潔「……俺はさ ちょっと不安だったけど」
潔「幼馴染みとの 壮大な冒険にわくわくしたよ」
潔「でも 実際は違った」
潔「今はもう」
潔「魔王を殺すことしか頭にねぇよ」
凛「!」
凛「……お前……」 - 88二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 20:34:29
潔の覚悟凄い
- 89二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 20:56:53
冴「ちんたらしてんじゃねぇよ」
冴「さっさと剣を取れ」
潔「行くぞ凛」
凛「……」
ふたりの勇者は 剣に手を伸ばした
勇者の剣を手に入れた!
潔「これが……」
凛「……勇者の剣」
カイザー「……!」
カイザー「世一 うしろだ」
潔「っ!」
潔の背後から 闇の力がぶつかる……
潔はたおれこんだ!
潔「うぐっ……」
冴「全員下がれ 誰か来るぞ」
千切「潔 大丈夫か」
烏「ほんまに来たんか」
士道「えー どちら様?」
國神「……!」
凛「…………やっぱりてめぇか」
凛「魔王の有能な手駒はてめぇしかいねぇのか?」
玲王「……」 - 90二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:03:49
玲王「……」
士道「つよそーな魔法使い♪」
士道「ぶっ飛べ!」
士道の まじん斬り!
しかし玲王には効かなかった!
士道「ありゃ?」
玲王「無駄だ」
玲王「俺は今 魔王と同等の闇の力を持っている」
玲王「お前らの攻撃は 闇の力に阻まれて通らない」
冴「なら勇者の力でどうだ」
冴はバイキルトをとなえた!
凛の攻撃力が上がった!
凛のつるぎのまい!
玲王にダメージ!
玲王「くっ……」
凛「通るじゃねぇか カス」
千切「勇者の力なら効くってわけか」
玲王「……」
玲王のマヒャデドス!
烏「おわっ……!」
烏「非凡すぎやろ……なんやこの威力……」
國神「気を付けろよ」
國神「こいつは 石化の魔法を使える……!」 - 91二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:09:27
カイザー「……」
潔「玲王……!」
潔「クソっ……」
カイザーはベホイミをとなえた!
潔のHPが回復した!
カイザー「クソ足掻いてみろよ 人間」
潔「……」
潔「……天使のなみだ……」
潔「…………ダメだ」
潔「何のために旅に出たんだよ……」
潔「玲王を殺すためじゃないだろ……」
潔のギガスラッシュ!
玲王にダメージ!
玲王は不敵に笑っている
士道「あんま効いてる感じしねぇな」
烏「このままやっても防戦一方やで」
國神「どうにか打開策を……!」
冴「……」
冴のベホマラー!
全員のHPが回復した!
冴「潔 何か策があるのか」
冴「迷ってる暇はない 急げ」 - 92二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:12:29
潔からしたら自分を庇った幼なじみが操られてる状況だもんな
そりゃホントなら傷1つつけずに助けたいな - 93二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:24:08
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- 94二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:24:44
凛「……」
凛の はやぶさのごとく 高速の4回斬り!
玲王にダメージ!
玲王はギラグレイドをとなえた!
全体にダメージ!
玲王はマホトーンをとなえた!
冴の魔法が封じられた!
冴「バルチャで見かけた通りだ」
冴「優秀な魔法使いだな」
冴は祝福の杖をふりかざした!
潔のHPが回復した!
潔「このままじゃジリ貧だ……」
潔「冴のMPが尽きれば確実にやられる……!」
潔「……」
潔「俺と凛だけじゃ……」
潔「倒しきれないのか……?」
天使のなみだを使いますか?
はい
いいえ
- 95二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:25:32
いいえ
- 96二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:26:04
良かった…!!(迫真)
- 97二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:33:28
潔「いや……」
潔「使わねぇよ……」
カイザー「……」
潔「ここでお前を倒して見せる」
潔「そして必ず魔王を殺して……」
潔「お前を助ける……!」
玲王「……」
凛「っ!」
千切「大丈夫か」
凛「黙れ 人の心配をする暇があんのかよ」
玲王は暴走魔方陣を つくりだした
玲王の呪文暴走率があがった!
玲王はイオグランデをとなえた!
全体にダメージ!
冴「魔力が戻らねぇな」
冴はしゅくふくの杖をふりかざした!
凛のHPが回復した!
カイザー「……」
カイザーは傍観している! - 98二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:37:15
全員無事に戦闘終了できるよね…?
- 99二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:50:08
玲王は何かを呟いた!
天から流星がふりそそぐ!
全体にダメージ!
玲王はメラゾーマをとなえた!
冴にダメージ!
冴「くっ……」
凛「……っ!」
凛はベホマをとなえた!
冴のHPが回復した!
烏「あいつが回復に回ったらキリないで……!」
士道「かといって冴チャン死なせたら俺らも持たねぇっつうの」
國神「潔……!」
千切「頼む潔……!」
潔「……」
潔のかえん斬り!
玲王にダメージ!
玲王「……!」
玲王「……うぅ」
玲王は頭を抱え苦しんでいる!
潔「!」 - 100二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:53:33
冴「……使えるようになったか」
冴はバイキルトをとなえた!
潔の攻撃力があがった!
凛「……ちっ」
凛はルカニをとなえた!
玲王の守備力が下がった!
玲王は頭を抱え苦しんでいる!
カイザー「……」
潔「……ごめん 玲王」
潔のはやぶさのごとく4回斬り!
玲王「うぐっ……」
玲王をたおした!
潔「はぁ……はぁ……」
潔「玲王!」
玲王「……」 - 101二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 21:59:08
潔「ひどい傷だ……」
潔「今 回復するからな」
玲王「……」
冴「待て」
冴「そいつが正気に戻ったかわからねぇ」
冴「そのまま拘束しろ」
潔「!」
凛「とどめを刺せ 潔」
凛「そいつは魔王の手下だ」
潔「ちがう」
潔「玲王は操られてただけだって」
潔「ほんとなんだ」
潔「こんなことするやつじゃない」
凛「……」
千切「……待て」
千切「……何の音だ……?」
天空の城から 地響きのような音が
響き渡る……!
潔「なんだ……?」
カイザー「……」
カイザー「気づかなかった」
カイザー「いつの間に 聖域がなくなっていたんだ?」
冴「!」
凛「魔物が入ってくるぞ」 - 102二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:04:51
烏「撤退した方がええんやないか?」
國神「潔! はやくこっちに……」
冴「……!」
潔の背後に
禍々しい 闇の力があらわれる……
潔「しまっ……」
玲王の手から放たれた闇の力が
潔にふりかかる!
潔「うっ……」
凛「だから言っただろ」
凛「始末してやる」
冴「下がれ凛!」
凛「!?」
禍々しい力の中から
大きな存在を感じる……
「ああ 大いなる勇者よ」
「その力で 我を殺さんとする勇者よ」
「今 ここですべてを終わらせよう」
冴「……!」
冴は潔に手を伸ばす……
しかし闇の力に弾き飛ばされた!
冴「ちっ……」 - 103二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:10:50
空間が割れ
闇の中からおぞましい手があらわれる
それは潔の力を奪い
よりいっそう 禍々しい力を得た……!
カイザー「勇者の力が……」
カイザー「奪われたのか……」
冴「なんだと……?」
凛「……」
「もはや 我を倒すものは」
「己しか 存在せぬ」
「世界は この手の中へ」
「人間よ」
「醜くも滑稽に 足掻くがよい!」
嵐のように 闇の力があたりに吹き荒れる
闇の力に弾かれて
潔の身体が宙に放り投げられる……!
冴「ちっ……」
千切「潔!」
國神「間に合わねぇ……!」
天空の城から放り出され
地に向かう潔の手を
誰かが掴んだ……! - 104二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:15:27
玲王「……っ」
潔「……」
玲王「潔……!」
玲王「頼む……起きてくれ……!」
潔「…………」
玲王「このままじゃ……」
玲王「世界が……終わっちまう……!」
しかし潔の いしきはもどらない!
あたりに闇の力が吹き荒れる……
玲王「ああ……力が……」
玲王「魔王が……勇者の力を奪い……」
玲王「誰も……魔王を倒せなくなった……」
玲王「俺が この聖域を破壊したせいで……」
玲王「俺のせいだ……」
玲王「……潔……」
千切「近づけねぇ……!」
士道「あのままじゃ」
烏「ふたりとも 落ちるで……!」
冴「……」
凛「……兄ちゃ……?」 - 105二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:20:11
「人間の魔法使いよ」
「よい働きだった」
玲王「……くっ」
「勇者とともに」
「朽ちていくがよい」
玲王「!」
潔と玲王のもとに雷がふりそそぐ……
ふたりは天空の城から投げ出され
地へおちていった
國神「潔!」
凛「……おい クソ兄貴……」
凛「何考えてやがる……」
冴「……ここは俺が鎮める」
冴「お前らは地上に戻れ」
士道「は?」
千切「何言って……」
カイザー「わかった」
カイザー「ネス はやく来い」
黄金の竜が
闇を切り裂きあらわれた - 106二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:30:34
國神「それじゃお前が……!」
冴「全滅よりはマシだ」
冴「ここが崩壊すれば地上もただじゃすまない」
冴「お前らの逃げ道も作ってやる 行け」
凛「魔王が目の前にいる」
凛「逃げる理由がねぇだろ……!」
冴「士道 國神」
冴「力付くでもそいつを連れてけ」
士道「……」
士道「はいはい」
國神「……わかった」
凛「離せ! まだ戦える!」
千切「……」
カイザー「世一の力が奪われた今」
カイザー「魔王を倒すことはできない」
カイザー「諦めろよ 不完全な勇者」
凛「黙れ……! 殺してやる……!」
烏「全員乗ったか!?」
烏「行くで 掴まれ!」
冴「……」
凛「どうにか出来るわけねぇだろ……」
冴「潔を守れなかったのは俺の責任だ」
冴「これくらいの仕事は 引き受けてやる」
凛「……」
冴1人を残し
凛たちは崩壊する天空の城を飛び立った……! - 107二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:35:19
嫌な予感はしてたよ兄ちゃ…!
- 108二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:39:41
冴「……」
「無謀な賢者よ」
「憎きノアに選ばれた者よ」
「我が手の中で」
「朽ち果てるがいい……!」
冴「気持ち悪いこと言いやがって」
冴「てめぇの手の寝心地なんざ 最悪に決まってる」
冴は杖を構えた……!
凛「……」
烏「……空の陽が失くなっていくな」
國神「世界が 闇に閉ざされる……」
千切「……」
千切「……俺達は負けたのか」
士道「さぁな」
士道「だが魔物の力が強まってんのを感じる」
カイザー「……」
カイザー「結局 使わなかったか」
カイザー「大事な人間を救った代償は」
カイザー「世界の崩壊なわけか」
カイザー「馬鹿だったな 世一」 - 109二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:42:50
- 110二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:43:07
- 111二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:44:14
ドラクエ……櫻井孝宏……うっ頭が
- 112二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:46:35
頼むっ…兄ちゃ死なないでぇぇえ!!!
- 113二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 22:51:23
シャルル「勇者が負け」
シャルル「世界は闇に閉ざされちゃったね」
シャルル「魔物は力を増し」
シャルル「多くの人間が 命を落としている」
シャルル「凛……」
シャルル「凛は不完全な勇者だよ」
シャルル「勇者の力だけじゃない」
シャルル「導きの賢者も失った」
凛「……」
シャルル「けど まだ負けちゃいない」
シャルル「欠けた勇者の力は補えるよ」
シャルル「各地に眠る精霊たちの」
シャルル「力を得ることでね」
シャルル「さあ 勇者」
シャルル「旅立ちの時だよ」
凛「……殺す」
凛「殺す殺す……」
凛「魔物も魔王も……」
凛「全部 ぐちゃぐちゃにしてやる……」
第4章 完 - 114二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 23:00:39
やべえ、このストーリー見応え凄い
潔と玲王は…兄ちゃは…
石にされた凪と蜂楽は!?!
どうなるんだ!!!目が離せん! - 115二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 23:01:35
4章終わった!色々不穏だったけどめちゃくちゃ面白かった!!
- 116二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 23:57:18
冴まさかのベロニカ枠!?
だとしたらセーブしたのまずかったんじゃ… - 117二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 02:19:46
今やっと追いついたぞクソッ!楽しみすぎて眠れねぇ!…zzZ
- 118二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 07:25:06
続きが気になる!
- 119二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 12:35:30
☆
- 120二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 13:04:08
凛「……」
凛「……暗いな」
ネス「空が闇に包まれましたからね」
ネス「皆 不安に思っているでしょう」
ネス「他の皆さんは 世界の状況を知るために」
ネス「あるいは 魔物を倒し 人々を救うために」
ネス「すでにこの神殿を出ていかれました」
凛「……」
ネス「お兄さんを待っているんですか」
凛「……」
ネス「天空の城は魔王に乗っ取られてしまいましたが」
ネス「かろうじてその形を保っています」
ネス「冴のおかげでしょう」
凛「……」
凛「…………」
シャルル「出ていくの?」
凛「魔王の元に連れていけ」
ネス「今のあなたでは勝てません」
凛「連れていかないなら殺す」
ネス「僕を殺せば 天空の城へ行く手段がなくなりますよ」 - 121二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 13:11:02
シャルル「凛って 勇者より魔王に向いてるよね」
シャルル「そんなんじゃ 仲間がついてこないよ?」
凛「必要ねぇんだよ」
凛「……1人でも倒してやる」
シャルル「そーんなお馬鹿さんな勇者に」
シャルル「着いてきてくれるお仲間さんは……」
シャルル「君くらいだよね~」
七星「……凛さん」
凛「……石化は」
七星「天使さんが解いてくれました」
凛「……あいつ 天使のなみだはそうそう作れないって……」
凛「……」
凛「……まあいい」
七星「行きましょう」
七星「3人の精霊」
七星「そして 英雄ノア」
七星「彼らの力があれば 必ず魔王を倒せます」
七星「凛さんなら きっと」
シャルル「ロキはもちろん協力してくれるってさ」
シャルル「だからここには 最後に来てね~」
凛「……」
凛「……行くぞ田舎者」
七星「はい……!」 - 122二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 14:32:45
凛が旅立つ 数日前
千切「潔は生きてる ……か」
千切「あの天使が言うこと 信用できんのか?」
烏「まー 人間の味方ってわけやなさそうやったな」
千切「その割に潔だけは庇ってたが」
國神「マンシャインの近隣の町で見たあれが本当なら」
國神「人間を恨んでても不思議じゃないしな……」
烏「天使のなみだも あまり作れんと話しとったが……」
千切「あれは嘘だな 隠し持ってんの見たし」
國神「……」
烏「ま 俺らがすることは変わらん」
千切「潔が戻ってくるまで」
國神「この世界を持ちこたえさせる」
千切「いい加減 あいつらも起こしてやらねぇとな」
烏「寝坊助王子と 元気のいい小僧の2人やな」
國神「あの天使は結局なみだをくれなかったからな」
千切「気まぐれなんだか 俺達が嫌いなんだか……」
烏「どっちもやろな……」 - 123二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 14:39:30
カイザー「勇者サマは旅立ったか?」
シャルル「行ったよ~」
シャルル「君も行けば良かったのに~」
カイザー「嫌に決まってるだろ」
シャルル「……天使ってさぁ」
シャルル「人間を守るお役目があるでしょ?」
カイザー「ああ」
シャルル「守護天使っていうのは 村ごとに決められているって聞いたけど」
カイザー「よく知ってるな」
シャルル「カイザーはさ」
シャルル「前は 潔がいた村を守る天使だったんでしょ」
カイザー「……」
シャルル「君がいくら人間を嫌おうと」
シャルル「守護天使の役目は身に付いているんだね~」
シャルル「かわいそ ほんとは嫌なのに 使命感にかられちゃうんでしょ」
カイザー「……」
カイザー「さっさと世一がくたばってくれたら」
カイザー「俺も自由になるんだがな」
カイザー「しぶといやつだ」
カイザー「クソ面倒」
カイザー「二度と会わないことをクソ神に祈っとくか」 - 124二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 14:47:20
七星「英雄ノアがいると言われているバスタード・ミュンヘンには船で海を渡らなければいけないです」
七星「先にこっちの大陸から行ってみましょう」
七星「マンシャインのクリスは戦士の精霊です とても勇ましい人だったと記録されてます」
七星「ただ ……俺達が天使を拐って 世界は闇に閉ざされ……治安は最悪だべ……」
七星「ユーヴァースのスナッフィーは賢者の精霊です 比較的ユーヴァースは安定していますし 王様も勇者に協力的なので スムーズに行くはずだっぺ」
七星「バルチャは魔法使いラヴィーニョの精霊がいます 王子不在の中 大臣や国民が頑張っているみたいです」
七星「バルチャのことはあまりわからなくて……すみません 今の状況はよくわからないべ」
凛「……」
七星「どこに行きますか?」
- 125二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 14:48:35
ユーヴァースに行く
- 126二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 15:12:09
道中
七星「今日はこの宿で休みましょう」
凛「……」
七星「凛さん? 外に出てどうしたんですか」
凛「……」
七星「……空を眺めてる……?」
凛「……」
七星「星も見えない 真っ暗闇だっぺ」
七星「昼も夜もわからなくなって……」
凛「……」
七星「……天空の城は」
七星「どんなとこでした?」
凛「……」
七星「……俺は 凛さんともう一度そこに行きたい」
七星「凛さんなら魔王を必ず倒せるっぺ」
七星「必ず ついていきます」
凛「……」
凛「意味わかんねぇこと言ってないで」
凛「寝ろ」
七星「凛さんは?」
凛「ほっとけ」
七星「……」
七星「おやすみなさい」 - 127二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 15:20:05
ユーヴァース
七星「ちょ ちょっと凛さん!!」
七星「駄目だっぺ! そんなずかずか王宮に入ったら……!?」
兵士「とまれ!!」
兵士「何者だきさま!」
凛「邪魔だどけ」
七星「駄目です! あの 俺達王様に会いたくて……」
兵士「怪しいやつらめ!!」
兵士「会わせるわけないだろう!!」
凛「三度目は言わねえ」
凛「どけ」
兵士「!」
兵士「こいつ…… 強いぞ……」
兵士「応援を呼べ!」
七星「あわわわ……」
七星「こういうことがないようにって シャルルさんに任されてたのに……!」
凛「ちっ……」
馬狼「何の騒ぎだ?」
凛「てめぇに用がある」
七星「お 王様だ……」 - 128二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 15:26:30
馬狼「なるほどな」
馬狼「スナッフィーに会いたいと」
七星「どこにおられるんですか?」
馬狼「この城の地下だ」
馬狼「入り組んでいて中々たどり着かねぇが」
馬狼「行くなら鍵を貸してやる」
凛「さっさと貸せ」
馬狼「案内係も貸してやる」
馬狼「うちの兵士で一番強いやつだ」
馬狼「おい >>129を誰か呼んでこい」
馬狼「言っとくが そうほいほい力を貸すようなやつじゃねぇ」
馬狼「何かしら条件をつけてくるはずだ」
凛「別にいい 力でねじ伏せるまでだ」
馬狼「……」
馬狼「潔は死んだのか?」
七星「……!」
凛「……」
凛「知るかよ」
馬狼「……誰も死んだところを見てねぇんだな」
馬狼「……なら 生きてんだろ」
- 129二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 15:28:08
愛空
- 130二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 17:11:56
愛空「よっ 勇者サマとそのお仲間さん」
愛空「愛空だ 一応 この国の兵士では偉い方やってるぜ」
愛空「この間まではバルチャの可愛い子と遊んでたんだが」
愛空「バルチャを守る必要がなくなっちゃってな」
愛空「無事帰国したばっかってわけだ」
七星「バルチャに? 何でですか?」
愛空「あっちのお国は上が不在でぼろぼろだったもんでな」
愛空「魔物に攻め込まれないように うちのお国が兵士を派遣してたわけだ」
愛空「勇者サマ(潔世一)に頼まれてな」
愛空「けど 今はもう大丈夫そうだ」
七星「?」
凛「無駄話はいい さっさと行くぞ」
凛「案内しろ」
愛空「はいはい」
愛空「あんたも苦労するな」
愛空「兵士に怪しまれて 捕まるところだったんだから」
七星「み 見てたんですか……」
愛空「面白そうだったからな」
愛空「まさか うちのキングが直々に様子見に来るとは思わなかったが」
愛空「勘が鋭い人だからなぁ」 - 131二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 17:52:07
愛空「スナッフィーが魔王の討伐に出かけた当初は 英雄ノアが勝つことを誰もが信じていたらしい」
愛空「実際 ノアは魔王より強かったわけだからな」
七星「どうして倒しきれなかったんですか?」
愛空「ノアは勇者じゃなかったからな」
愛空「闇の力を緩和してダメージを通すことは出来ても 魂を壊すことは出来なかった」
愛空「だから 仕方なくロキが封印したのさ」
凛「……」
凛「地下にこんな迷路を作ったのか」
愛空「そう スナッフィーは聡明なもんでね」
愛空「この仕組みも全部スナッフィーが考えたらしい」
愛空「ここの仕組みを知ってるのは王家の人間 そして兵士で一番偉いやつだけ」
愛空が石像を動かすと 扉があらわれた!
七星「すっごいんだべ……」
凛「……」
愛空「ところでお前ら 覚悟は出来てるか?」
七星「!」
凛「さっさとしろ」
愛空「この先にいるのは魔王と戦い 倒す直前までいった大賢者だ」
愛空「わかるな?」
七星「どきどき……」
凛「誰だろうと関係ねぇ」 - 132二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 18:12:50
七星「どうしよう……力を貸してくれないって言われたら……」
七星「凛さん……」
凛「……」
愛空「ここだ」
七星「……綺麗な水が流れてますね……」
凛「……」
愛空「スナッフィー いるんだろ」
……
…………
愛空「勇者サマが 会いたいってよ」
……
…………
凛「……いないじゃねぇか」
スナッフィー「いるよ?」
七星「うわあ!? いつの間に後ろに!?」
凛「……」
スナッフィー「君が勇者?」
凛「……」
スナッフィー「見た限り 8割くらいしか力がないね」
スナッフィー「なるほど」
スナッフィー「俺に力を借りに来たのかな?」
凛「……」
スナッフィー「それにしても君 随分不機嫌そうだ」 - 133二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 18:27:34
スナッフィー「冴は連れてこなかったの?」
凛「……ごちゃごちゃうるせぇな」
凛「何で来たかはわかってんだろ」
凛「くだらない話は要らねぇんだよ」
スナッフィー「勇者っぽくない勇者だね」
スナッフィー「オーケー 力を貸そう」
七星「!」
スナッフィー「ただし」
スナッフィー「お願いがある」
スナッフィー「聞いてくれるなら力を貸すよ」
凛「……言ってみろ」
スナッフィー「バスタード・ミュンヘンに」
スナッフィー「幼い子どもがいるのが見えた」
スナッフィー「魔物にとらわれてしまってね」
スナッフィー「助けてやってくれないか」
凛「……」
七星「凛さん 行きましょうよ」
凛「……今すぐか?」
スナッフィー「いや すぐでなくても構わない」
スナッフィー「ロレンツォは誰かが守ってくれているみたいだし……」
七星「ロレンツォくんですか?」
スナッフィー「そうそう カリカリの仔猫みたいに痩せた子だよ」
スナッフィー「うん? そばにいるこの子は……」
スナッフィー「……なるほど 随分可愛らしくなっちゃったね……」
スナッフィー「クリスとラヴィーニョのところに寄ってからでいいけど できれば急いでくれると嬉しいよ」 - 134二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 21:25:16
スナッフィー「さあ こっちへおいで」
凛「……」
スナッフィー「よく顔を見せて」
凛「……」
スナッフィー「実はね 俺は小さい頃の君を見たことがある」
スナッフィー「勇者はどんな子だろうって気になってね」
スナッフィー「……」
スナッフィー「今も変わってない?」
スナッフィー「強いやつと戦って ぶっ壊して」
スナッフィー「しんでみたい」
スナッフィー「君はそう願っていた」
凛「……」
スナッフィー「俺としては 死なれたら困るんだけど……君なら魔王を倒してくれると信じるよ」
スナッフィー「魔王を倒して 平和になった世界は もしかすればつまらないかもね」
凛「……」
スナッフィー「さあ 目を閉じて」
スナッフィー「俺の力を君に分けよう」
凛はしずかに目を閉じた……
凛のからだに力がみなぎる……!
愛空「おお すごいな」
七星「凛さんが神々しくなったっぺ」 - 135二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 22:09:10
凛「用は済んだ」
凛「さっさと行くぞ」
七星「えっ えっ!」
七星「あ あの! 大賢者様 ありがとうございました!」
スナッフィー「気をつけて」
愛空「はは 面白い勇者サマだな」
スナッフィー「……」
スナッフィー「俺の力は勇者の力には及ばない」
スナッフィー「他の精霊たちを合わせても……」
スナッフィー「わずかに 劣るだろうね」
愛空「……」
愛空「それをどうにかするのが 勇者サマってものじゃないですか?」
スナッフィー「ははっ」
スナッフィー「その通りだよ」
スナッフィー「期待して待っていようか」
凛「……」
七星「あ あの 凛さん」
七星「聞かなくてよかったんですか ……冴さんのこと」
凛「……」
七星「スナッフィーさんなら きっと冴さんがどこにいるかを……」
凛「黙れ」
七星「……」
七星「……余計なこと言いました すみません……」
七星「…………凛さん」 - 136二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 22:15:42
馬狼「何だ 無事だったか」
馬狼「あいつのことだ 一勝負でも仕掛けて」
馬狼「ボロボロにされてくると思ったんだがな」
七星「大賢者様は優しかったですよ!」
凛「……」
馬狼「あの野郎 俺の時とは変えてきやがったな……」
馬狼「……」
馬狼「バスタード・ミュンヘンに行くなら船を貸してやる」
馬狼「だが……まずはバルチャかマンシャインに行くんだろ」
馬狼「準備を進めておく」
馬狼「さっさと他 回ってこい」
凛「言われなくてもそうする」
七星「何から何まで ありがとうございます!」
馬狼「世界の命運がかかってんだぞ」
馬狼「お前らも自覚しろ」
馬狼「お前らの負けは 世界の終わりだ」
馬狼「崖っぷちの今 やれることやらねぇでどうする」
七星「……はい!」
凛「……」
七星「次に向かうのは……」
①バルチャ
②マンシャイン
- 137二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 22:16:15
- 138二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 22:58:01
バルチャ国
凛「……」
七星「……なんか」
七星「パレード……やってませんか?」
蜂楽「皆ー! 踊って踊って!」
蜂楽「ふぅー♪」
凪「よくやるよね……ほんと……」
凛「……」
七星「これまで訪れたところでは」
七星「皆 うつむいて 落ち込んで……」
七星「世界の終わりだって 泣いてました」
七星「けれどこの国は」
七星「みんな 前を向いてるんだべ……」
凛「……」
蜂楽「……!」
蜂楽「……あれ……」
蜂楽「潔と同じ感じがする」
凛「あ?」
蜂楽「あんた 何者?」
凛「踊りながら近づいてくんな」
蜂楽「いやー 俺 パレード隊長だしさー」
七星「あ その……凛さんは……」 - 139二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 23:03:55
蜂楽と凪助かったのか
よかった - 140二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 23:22:26
七星「もしかして」
七星「潔さんの お仲間ですか?」
蜂楽「そう! 俺は潔の相棒!」
蜂楽「そしてこの国の王様になった……」
蜂楽「凪っち!」
凪「どーも」
凪「あんたがもう1人の勇者?」
凛「……」
凛「石にされたと聞いたが?」
凪「天使のなみだを使ってもらった」
蜂楽「馬狼王にね!」
蜂楽「ちょー 貴重だったって聞いたよ!」
凪「おかげで俺はしばらく向こうの国に頭が上がらないわけ」
凪「助かったからいいけど 面倒に変わりないね」
凪「はぁ……」
七星「怖い顔して 優しい人ですね!」
凪「100%善意なわけないでしょ」
凪「あいつも俺も国の一番上にいる 自分の国のためにならないことはやらないよ」
凪「……まあ 世界の存続を信じてるから 使ってくれたんだろうけど」
蜂楽「というわけで」
蜂楽「俺はとりあえず踊ってたわけ!」
凛「どういうわけだ……意味わかんねぇ」 - 141二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 23:31:17
凛「……」
凛「潔のことは聞いてんのか」
蜂楽「もちろん」
凪「千切と烏がこの間来てくれたから」
七星「……」
蜂楽「潔が勇者の力を失って」
蜂楽「どこにいるかはわからない」
凪「そして玲王も一緒に落ちていった」
凛「……」
蜂楽「俺は潔を信じてるよ」
蜂楽「きっとまた潔は来る」
蜂楽「魔王を倒すために 這い上がってくる」
凪「玲王が簡単に死ぬわけない」
凪「玲王とは 一緒にこの国を大きくするって約束したからね」
凪「だから俺は 玲王が戻るまでこの国を守らなくちゃならない」
七星「……」
七星「俺も信じてます……!」
凛「……お前がこの国の王か」
凛「ラヴィーニョの居場所を教えろ」
凪「……」
凪「…………」
凪「えっと」
凪「よく知らないんだよね」 - 142二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 23:51:45
凪「そりゃ スナッフィーはマメな性格だったっていうから」
凪「自分の魂を匿う場所くらいつくるだろうけど」
凪「ラヴィーニョはそんなのしないから」
七星「王家の記録とか……」
凪「そもそもラヴィーニョは王族が嫌いだったみたいだし」
凪「魔王と戦った記録とか」
凪「全部 城下町の酒場で話してたのを こっそり兵士が記録したらしい」
凛「……」
七星「そんな……」
蜂楽「じゃあさ」
蜂楽「大声で呼べばいいんじゃない?」
凛「馬鹿かよ」
凛「それで探せたら苦労しねぇだろ」
蜂楽「すぅ……」
蜂楽「大魔法使いはどこだー!!」
七星「……」
凛「……」
凪「……」
七星「ちょっと期待しました……」
七星「さすがに 無理があったっぺ」
蜂楽「ありゃ? 声が小さかった?」
蜂楽「もっかい すぅ……」
凛「うるせぇからやめろ」
蜂楽「むぐぐ……」
凪「……」 - 143二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 05:58:39
大魔法使いとか名前で呼ぶよりお祭り楽しいって叫んだ方がラヴィーニョ出てきそうだな
- 144二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 08:03:24
凪「……いや」
凪「ありかもしれない」
凛「は?」
凪「……昔 玲王が言ってたんだ」
凪「ラヴィーニョに会ったことがあるって」
七星「えっ!?」
凪「この国 毎年一回 お祭りするんだけど」
凪「ラヴィーニョの魂はふらっと現れて」
凪「遊んで帰っていくんだって」
凪「ラヴィーニョは魔法使いだから」
凪「魔法のセンスがある玲王にかまっていったんだと思う」
七星「……」
七星「でも この状況でお祭りなんて……」
凪「そうなんだよね」
凪「主催は王様だから」
凪「俺がやらなきゃいけない」
七星「難しいですか……?」
凪「難しくはないけど」
凪「……めんどくさーい……」
凛「……」
七星「ああ! 凛さん! 王様を殴ったらだめです!」 - 145二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 08:11:25
凛「やれ」
凛「今すぐ」
凪「……はぁ」
凪「横暴な勇者サマだな……」
凪「潔だったら "俺が準備するからっ" とか言って」
凪「せかせか働いてくれるのに……」
凛「俺はてめぇの奴隷じゃねぇんだよ」
蜂楽「でもさ」
蜂楽「この国は明るい人多いし」
蜂楽「大丈夫じゃない?」
蜂楽「みんな 協力的だと思うけど」
凪「……じゃあ準備するけど」
凪「ひとつだけ 足りないのがあって」
七星「何ですか?」
凪「お祭りではみんなが創作ダンス踊って」
凪「国一番の創造力をもった人を決めるんだけど」
凪「優勝賞品は レッドドラゴンの額にある宝石」
凪「とってきて」
凛「……」
七星「もちろん! 行きましょう!」
凪「あんたらだけじゃ絶対無理だから」
凪「行ってきて」
蜂楽「俺も?」 - 146二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 08:34:02
凪「動きが素早くて」
凪「ビビリだからすぐ逃げるんだよね」
凪「しかも 結構強い」
蜂楽「にゃるほどね」
蜂楽「俺の素早さと絡め技で止めればいいわけか」
凪「そういうこと」
凛「ならさっさとしろ」
凛「チンタラすんな ころすぞ」
蜂楽「……」
七星「あ 待ってください!」
凪「……」
凪「……さっさと帰ってきてよ潔」
凪「あれが勇者とか世も末だし」
凪「いや もう世界 危ういんだけどさ」
「王子……失礼しました 凪王様」
「準備の方は……」
凪「適当にやっといて」
凪「ちょっと文献みてくるから」
凪「……玲王 ラヴィーニョについてなんて言ってたかな……」
凪「めんど…… めんどいの大事…… いやめんどい……」 - 147二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 08:41:10
道中
凛「……」
蜂楽「……」
蜂楽「凛ちゃん」
凛「……」
蜂楽「止まって」
七星「?」
凛「……」
蜂楽「みえる? 遠くに尻尾がみえてる」
蜂楽「あれがレッドドラゴンだよ」
蜂楽「これ以上は慎重に近づかないと逃げられる」
凛「……分かれて追い詰めるぞ」
凛「てめぇはそっちだ」
七星「は はい!」
蜂楽「俺はこっちから!」
ドラゴン「!」
レッドドラゴンは にげだした!
凛「ちっ!」
蜂楽「いいよ!」
蜂楽「この先は崖だから!」
七星「追い詰めましょう!」 - 148二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 08:52:19
凛のはやぶさを越える 雷光のごとく4回斬り!
レッドドラゴンを倒した!
蜂楽「強いね凛ちゃん」
七星「これが宝石? きれいだっぺ……」
凛「戻るぞ」
蜂楽「待って 怪我してるよ凛ちゃん」
七星「あ 俺が……!」
七星はベホマをとなえた!
凛のHPが回復した!
蜂楽「……」
七星「どうかしたんですか?」
蜂楽「ん? 懐かしいなって」
蜂楽「潔もさ 結構怪我するんだけど」
蜂楽「俺たちの回復はするくせに 自分の回復忘れたりするんだよね!」
蜂楽「2人で旅してた頃はやくそうかじったり」
凛「……死んだやつの話なんてしてどうする」
蜂楽「死んでないよ」
蜂楽「今もどこかで」
蜂楽「魔王を倒すために 力をつけてるはず」
凛「……」
七星「……」
蜂楽「勇者の力を失ったって言うけど」
蜂楽「それでも潔は 魔王を倒すとっておきの策を用意してくるはず!」
蜂楽「次会うのが楽しみ!」 - 149二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 09:04:49
凪「おつかれ」
凪「お祭りはもう始まってるよ」
七星「えぇ!?」
凛「……」
蜂楽「はい 宝石」
凪「どうする ダンスに参加する?」
蜂楽「俺はもちろん参加する!」
凛「……」
七星「……凛さんは……」
凛「踊るわけねぇだろ」
蜂楽「君は行こうよ!」
七星「えっ あっ……」
七星「お 踊ってみます……」
凛「……」
凪「勇者サマだからって特別席はないんだよね」
凪「ただ そこの酒場に言っといたから」
凪「ご飯でも食べてきたら?」
はい←
いいえ
凪「……はぁ」
凪「ダンスの審査基準は……」
凪「……直感……」
凪「……」
凪「あとで玲王に 審査基準つくってもらおう」 - 150二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 09:18:45
凛「……」
「よう 兄ちゃん ここ空いてるか?」
凛「……」
はい
いいえ←
「そうか? 空いてるから座るぜ」
凛「……」
「不機嫌そうな面だな」
「世界がこんなになってんのに」
「この国は相変わらず騒ぎまくりだ」
「最高だろ?」
凛「……」
「……なあ兄ちゃん 勝負しねぇか」
「酒飲みだ 潰れた方の負けだ」
凛「……」
「もしお前が勝ったら」
「俺の力を特別に貸してやる」
凛「…………!」
ラヴィーニョ「どうする?」
はい
いいえ
- 151二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 09:20:36
はい
- 152二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 10:59:11
ラヴィーニョ「店主! 酒頼むぜ」
「あいよ!」
凛「……」
ラヴィーニョ「強い方か?」
凛「知らね」
凛「初めて飲む」
ラヴィーニョ「おいおい まじかよ」
ラヴィーニョ「加減しろよ?」
凛「……」
凛は一口飲んでみた……
dice1d3=1 (1)
①きもちよくなった!
②きもちわるくなった
③とくに何も変わらなかった!
- 153二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 11:29:59
ラヴィーニョ「おお!」
ラヴィーニョ「いける口だな」
凛「……」
ラヴィーニョ「次だ ほらいくぞ」
2人は 酒をあおった……
あたりに野次馬が増えていく……
凛「……ふぅ」
ラヴィーニョ「ははは!」
ラヴィーニョ「やるじゃねぇか! 勇者サマ」
凛「……」ぽやぽや
ラヴィーニョ「なあ勇者サマ」
ラヴィーニョ「何のために魔王を倒す?」
凛「……つよいやつと たたかうため……」
ラヴィーニョ「世界のためか?」
凛「……どうでもいい」
ラヴィーニョ「ふぅん」
ラヴィーニョ「魔王を倒したらどうする?」
凛「……つぎの まおうを」
凛「ころしにいく」
ラヴィーニョ「なるほどな」
ラヴィーニョ「よくわかった」
凛「……」
ラヴィーニョ「限界そうだな」
ラヴィーニョ「ほら 力をやるから起きろ!」
凛「……Zzz」
ラヴィーニョ「店主! こいつに水ぶっかけてくれ!」 - 154二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 14:56:22
凪「なんか騒がしくない?」
蜂楽「……!」
七星「り り 凛さん……」
ラヴィーニョ「みんな聞いてくれ!」
ラヴィーニョ「こいつがこの世界を救う 勇者だ!!」
民衆から 歓声があがる!
凛「……」
凪「どうみても酔っぱらってるね」
蜂楽「あの人は……」
七星「どうしてあんなびしょ濡れで?」
ラヴィーニョ「陽も差さなくなった世界だが」
ラヴィーニョ「希望はまだ残ってるぜ」
ラヴィーニョ「諦めるなよ」
凛「……」
ラヴィーニョ「おら 1人で立て」
凛「……」ふらふら
ラヴィーニョ「魔法ってのはイメージ そうぞうの世界だ」
ラヴィーニョ「俺の全部をぶつけてやる」
ラヴィーニョはすべての魔力をときはなつ……
あたりに眩しい光が満ちた……! - 155二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 15:05:08
凛「……」
凛の魔力が上がった!
凛は マダンテを覚えた!
凛「……」ふらっ
七星「凛さん!」
七星「……寝てる」
七星「……あれ さっきの男の人は……消えた?」
凪「あーあ」
凪「国民が盛り上がっちゃった……」
凪「めんどいから そいつ連れてお城に戻るよ」
蜂楽「目的も達成できたみたいだしね」
蜂楽「凛ちゃん 一気に人気者だね」
蜂楽「勇者さまー なんて」
凪「眠っててよかった」
凪「余計なこと言う前に国から出ていってもらおう」
凪「勇者さまは 勇者さまらしくいてもらう必要があるからね」
蜂楽「はいはいー 避けてくださーい」
蜂楽「勇者さまの お通りでーす」
七星「すみません すみません……」
凛「Zzz……」 - 156二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 15:06:36
凛ちゃんにマダンテなんて覚えさせて大丈夫なんですかね………(白目)
- 157二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 15:42:43
凛「……頭いてぇ」
凪「あんなに飲むからでしょ」
七星「お酒 楽しくなっちゃいますよね」
蜂楽「……」
蜂楽「次 マンシャインに行くの?」
凛「……」
蜂楽「俺も行くよ」
七星「!」
七星「ほんとですか!」
蜂楽「うん そろそろ出ようと思ってたとこだしね」
蜂楽「それに 準備しなきゃ」
凛「……準備?」
七星「一体何の……?」
蜂楽「魔王をぶっとばす準備」
蜂楽「俺を仲間に入れてくれる?」
はい
いいえ
- 158二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 15:43:31
はい
- 159二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 16:44:31
蜂楽「やった! よろしくね!」
蜂楽が 仲間にくわわった!
凪「俺は国を留守にはできないし」
凪「ここで見送るから」
蜂楽「じゃーね!」
蜂楽「マンシャイン行くんだっけ」
蜂楽「だったらこっちのが近いよ!」
七星「……あの」
凛「獣道じゃねぇか」
蜂楽「近道 近道~」
七星「……あの」
蜂楽「ん~?」
凛「……」
凛「この道の魔物は他より手強い」
凛「てめぇら雑魚どもはマンシャインまで持たねぇな」
蜂楽「だーいじょうぶ!」
蜂楽「途中に宿があるから」
蜂楽「そこで休んでいこ!」 - 160二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 17:28:17
宿屋
「いらっしゃい」
「……あら? もしかして豹馬の」
蜂楽「ちぎりんのお姉さん!」
蜂楽「ちぎりんは?」
「この間立ち寄ってくれたけど」
「すぐに旅立っちゃった」
七星「べ……べっぴんさんだべ……」
凛「……」
「何でも 闇の聖竜さん? がどこかに出たみたいで」
「それを探しに行くって」
蜂楽「そっか……」
蜂楽「わかった! ありがとう」
「あれ? そういえば潔くんは?」
「豹馬とも一緒じゃなかったけど……」
蜂楽「潔は今 修行中!」
「そうなの? あんなに強いのに?」
蜂楽「魔王はもっと強いからね!」
七星「……闇の聖竜……」
凛「……」
「お代はサービスしとくからね」
「ゆっくり休んでね!」 - 161二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 18:05:52
マンシャイン国 入り口
「やあ 待ってたよ 勇者御一行サマ」
凛「……」
七星「?」
蜂楽「……」
七星「誰か知り合いでしたか?」
凛「知らねぇ」
蜂楽「俺も知らなーい」
クリス「いや……そりゃ知らないと思うけど……」
クリス「俺はクリス 精霊の1人だよ」
クリス「君たちが来るのを予見して待ってたのさ」
凛「話が早い」
凛「さっさと力を寄越せ」
クリス「まあまあ ゆっくり話でも」
凛「……そんな歓迎されてるようには見えねぇな」
蜂楽「俺達すごい警戒されてるね」
七星「無理もないです…… こんな状況ですし……バルチャが珍しすぎたんだべ……」
クリス「……確かにこの国はボロボロだよ」
クリス「正直 魔物関係なくこうなる運命だったとは思うけどね」
クリス「俺は何もできず 見守るしかなかった」
クリス「あの天使にも悪いことをしたよ」
凛「……知ってたのか」
クリス「見ていたし 話もした」
クリス「……でも」
クリス「何も変えられなかった」 - 162二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 19:36:08
クリス「俺が望むことはただひとつ」
クリス「魔王を必ず倒してくれ」
凛「いいからさっさと力よこせ」
クリス「はるか昔 俺たちは魔王を倒し損ねた……」
凛「おい はやくしろ」
クリス「俺ですら 魔王の魂に傷ひとつつけられなかったんだ……」
七星「お互いやりたい放題だべ……」
蜂楽「エゴイストだね~」
クリス「魔王の魂を傷つけられるのは」
クリス「勇者 そして魔王自身」
クリス「そうわかったのは 魔王を封印してから数年後のことだよ」
クリス「俺ですら傷がつけられなかったんだ……」
凛「いい加減にしろ」
クリス「……俺達の二の舞を演じることがないように」
クリス「祈っているよ」
クリス「おいで 勇者」
凛はしずかに目を閉じた
クリスからあたたかな力があふれだす……! - 163二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 19:49:26
凛の攻撃力があがった!
クリスは消えていった……
七星「やけに自分を強調する方でしたね」
蜂楽「絶対にノアの名前は出さなかったよね」
七星「あっ そういえばノアとクリスはライバルだったと聞いたことがあるんだべ」
七星「どちらに英雄の名を渡すかで 喧嘩したとかしないとか……」
蜂楽「へぇ」
凛「……」
凛「…………」
蜂楽「いま 俺達がこの国に出来ることは無いよ」
蜂楽「行こう 海の向こうへ」
七星「……バスタード・ミュンヘン」
凛「……」
凛「…………」
クリス「そういえば カジノには寄っていかないのかい?」
クリス「当たる台を教えてあげようか?」
凛「さっさと消えろ」
勇者一行はユーヴァースへと向かった! - 164二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:27:29
馬狼「遅ぇよ」
凛「……」
多くの国民が 勇者一行を出迎える……!
蜂楽「随分 手厚いね~」
七星「わぁ……こんなに大勢の人が……」
馬狼「他の国からも来てる」
馬狼「変な真似はするなよ」
凛「いいからさっさと船に乗せろ」
馬狼「はぁ……」
馬狼「ほら さっさと来い」
小さな子どもが 勇者に近づいてくる……
ざんてつ「……」
ざんてつ「勇者のためにつくったんだが」
凛「は? 要ら」
七星「ありがとう! 大事に使うっぺ!!」
おまもりを てにいれた!
おまもり:呪いをふせぐ 効果がある
ざんてつ「がんばれ」
蜂楽「ありがとうね!」
蜂楽「誰が装備する?」
- 165二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:29:18
- 166二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:36:03
馬狼「おい馬鹿」
凛「あ?」
馬狼「動くなよ」
凛「は? おい 何勝手に……」
凛は おまもりを 装備した!
馬狼「しっかり持っとけ」
凛「……」
馬狼「てめぇがどんな理由で魔王を倒しに行こうがどうでもいいんだよ」
馬狼「他の連中にとっちゃ 魔王を倒せる存在がいるだけで」
馬狼「手放したくねぇ希望になってんだ」
凛「……ふん」
馬狼「向こうの状況は何一つわからねぇ」
馬狼「気を引き締めていけ」
凛「言われるまでもねぇんだよ」
凛「さっさと来い 雑魚ども」
七星「……はい!」
蜂楽「俺はもう先に乗ってるよ~」
凛「……」
凛「……ここにはいなかったな……」
凛「そっちに居んのかよ」
凛「クソ兄貴」 - 167二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:39:12
数日前
士道「おっかしいなぁ」
士道「俺の直感だとこの辺に冴チャンがいる気が……」
士道「……」
士道「……冴チャン……?」
士道「うそだろ……」
凛編 完 - 168二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:44:05
さ、冴ちゃんの身に何が………?!
それはそれとして士道の直感ヤバすぎる - 169二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:53:27
主人公を選択してください
潔 ←
凛☆
セーブしますか?
はい←
いいえ
冒険をつづけますか?
はい←
いいえ
……
…………
………………
潔(……誰かがいる……?)
潔(……俺を……看病してくれてるのか……)
潔「うぅ……」
潔「……」
潔「!」
>>170「……!」
- 170二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 20:54:08
黒名
- 171二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:04:21
黒名「お……」
黒名「起きた 起きた……」
潔「ここは……」
潔「痛っ……身体が……」
黒名「だめだ 起きたら……」
黒名「お前 ひどい傷で……」
潔「……玲王……」
潔「玲王は!?」
黒名「えっ……」
黒名「わからん わからん……」
潔「あいつ俺を庇いながら落ちて……」
黒名「えっと お前 1人だっ……」
黒名「!」
黒名「まずい……隠れろ!」
潔「おわっ!」
魔物「……」
魔物「……おい 何か妙な真似をしたか?」
黒名「……」フルフル
魔物「奴隷の分際で隠し事か?」
黒名「ち 違う違う……」
魔物「ふんっ……」 - 172二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:09:18
潔「……」
黒名「もういいぞ……」
潔「さっきのは……?」
潔「というか ここは?」
潔「奴隷って……」
黒名「ここは海底神殿……だった場所だ」
黒名「今は青い監獄と呼ばれてる……」
黒名「魔物たちが 人間を閉じ込めて奴隷にしてる……」
黒名「俺は魔物に捕まって」
黒名「ずっと奴隷……奴隷……」
潔「……じゃあ ここは海底?」
潔「俺 海に落ちたのか……」
潔「……」
黒名「魔物は奴隷のこと よく見ないから」
黒名「お前がいるのは 気づかれてない」
黒名「俺が がんばって」
黒名「隠した 隠した」
潔「そうだったのか……」
潔「ありがとうな」
黒名「うん」 - 173二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:14:21
潔「……」
黒名「どうしてこんなひどい傷を……?」
潔はこれまでの冒険を黒名に話した……
黒名「勇者……」
黒名「やっぱり」
黒名「お前が強いってすぐわかった」
潔「ほんとか?」
潔「……でも 俺たちは負けて……」
潔「……」
黒名「そうだ お前が持ってた剣ある」
黒名「これ」
潔「……!?」
潔「勇者の剣が……こんなに禍々しく……」
潔は 魔王の剣をてにいれた!
潔「勇者の力を失ったから……」
潔「こんなになったのか」
潔「……俺はもう勇者じゃない……」
黒名「……」 - 174二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:25:24
黒名「青い監獄では……」
黒名「奴隷を魔物と戦わせる場所がある……」
黒名「奴隷はみんな……」
黒名「そこで魔物にいたぶられて」
黒名「見世物にされて」
黒名「……」
黒名「次が 俺の番」
黒名「たぶん明日」
黒名「だから悪い お前の看病が出来るのは今日まで」
潔「……え?」
潔「いや……魔物に いたぶられて……?」
潔「そしたら お前は……」
黒名「……」
黒名「俺 小さかったから」
黒名「他にいた人間が 俺を庇って先に行ってくれた」
黒名「……でも」
黒名「もう 俺1人しかいない」
黒名「みんな……」
黒名「誰も 誰も……」
黒名「帰ってこなかった……」
潔「……」 - 175二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:35:06
黒名「……」
黒名「俺は 1匹でも多く魔物を倒す」
黒名「俺を守ってくれたみんなに」
黒名「少しでも報いるために……」
潔「……」
潔「手が震えてる」
黒名「武者震い」
黒名「だいじょぶ だいじょぶ」
潔「……魔物は何匹いる?」
黒名「……俺が知る限りだと 20は……確実」
潔「……20か」
潔「……名前は?」
黒名「俺は黒名」
潔「俺は潔世一 よろしく黒名」
黒名「……?」
潔「俺はお前につくよ 黒名」
潔「一緒に」
潔「このブルーロックを俺たちのものにしよう」
黒名「……え?」 - 176二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:51:29
潔「20匹一気は流石にきつい」
潔「けど 少しずつなら倒せる」
黒名「……」
黒名「いくらなんでも……」
潔「そうじゃなきゃ」
潔「黒名は死ぬんだろ」
黒名「……」
潔「ここが海底なら逃げ場もない」
潔「だったらやるしかないだろ」
黒名「……潔は」
黒名「うまく隠れたら どうにかなる……」
黒名「まだ 見つかってないし……」
黒名「俺のことはいい 潔は自分が助かるように慎重になれ」
潔「…………」
黒名「潔……?」
潔はべホイミをとなえた!
黒名のキズが回復した!
潔「黒名 魔法は使えるか?」
黒名「……少し 補助が主だけど 攻撃も出来る」
潔「なら俺が前衛 黒名は後ろで頼む」
潔「回復魔法は俺が使える やばかったら言って」
黒名「……いいのか?」
潔「俺はもう勇者じゃないけどさ」
潔「戦わない理由にはならないだろ……?」 - 177二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 21:54:44
原作と反対で潔が黒名についてるのいいな
- 178二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 22:22:32
潔「……」
黒名「その剣 使うのか……?」
潔「……ああ」
黒名「俺 それを持ったときすごい嫌な感じした」
黒名「こわい こわい」
潔は魔王の剣を装備した!
潔の身体に闇の力がみなぎる……
潔「……」
黒名「潔……? 大丈夫か?」
潔「平気」
潔「魔物は基本 倒せば消えるから……」
潔「少しずつ倒せば ばれない筈だ」
黒名「……」
潔「……やっぱこわい?」
黒名「魔物 倒したことない」
潔「そっか」
黒名「潔は 怖くなかったか?」
潔「……怖いっていうか」
潔「やらなきゃ死ぬって思ったし」
潔「……殺してやるって思ってたから」
黒名「……」 - 179二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 22:27:48
魔物があらわれた!
しかしこちらにまだ気づいていない!
潔のつるぎのまい!
魔物をたおした!
黒名「……すご……」
潔「……」
魔王の剣に 闇の力がみなぎる……
魔物があらわれた!
しかしこちらにまだ気づいていない!
潔のはやぶさ斬り!
黒名のマヒャド!
魔物をたおした!
魔王の剣に さらに闇の力がみなぎる……
潔「……」
潔「……なんだ……?」
潔「この剣……魔物を倒す度に強くなっていく……」
黒名「……!」
黒名「あ……あいつ……」
黒名「潔 隠れろ隠れろ」
黒名「あいつがここで一番強い魔物……」
黒名「グラコスだ……」
グラコス「……」 - 180二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 22:39:44
潔「……少し様子見か……」
潔「他にもまだ数匹魔物が……」
グラコス「おろかな人間よ」
グラコス「そこにいるのはわかっている」
潔「!?」
黒名「っ……」
グラコス「我が配下を消し去った憎き人間よ」
グラコス「ここで命尽きるが良い」
潔たちの周りに 魔物があつまる……
魔物に囲まれてしまった!
潔「クソっ……黒名 俺の後ろに!」
黒名「ど どうする……2人じゃまずいまずい」
潔「……」
潔「!」
潔たちを庇うように 火柱が立つ……
「ベギラゴン」
魔物たちに大ダメージ!
黒名「!?」
グラコス「なんだ……?」
潔「……ああ……よかった」
潔「玲王……!」 - 181二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 22:45:58
玲王「……」
玲王は イオナズンをとなえた!
魔物たちに大ダメージ!
潔「玲王……!」
黒名「知り合いか……?」
玲王「……間に合ってよかったぜ」
玲王「話はあとだ」
玲王「今はまず このでかい魚をやっちまおうぜ」
グラコス「おのれ……何者だ貴様ら」
グラコス「まあいい……」
グラコス「我輩が直々に」
グラコス「貴様らを地獄におくってやろう!」
グラコスがあらわれた!
玲王「……」
潔「玲王 後ろじゃなくていいのか?」
玲王「何言ってんだよ お前こそ 前に出てきていいのか?」
潔「いいんだよ 強くなったから」
玲王「そーかよ」
玲王「そっちの三つ編み」
黒名「!」
玲王「俺に補助呪文はいらない」
玲王「潔のこと 頼んだ」
黒名「了解了解」 - 182二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 22:53:17
黒名はバイキルトをとなえた!
潔の攻撃力があがった!
潔のはやぶさを越えた 雷光のごとく
4回斬り!
玲王はメラゾーマをとなえた!
グラコス「うぐっ……!」
グラコスはどこから波を呼び寄せ
潔たちをおそう!
潔「っ……」
潔はベホマラーをとなえた!
全員のキズが回復した!
玲王「やるじゃん 魚のくせに」
潔「言ってる場合かよ……!」
玲王「悪い悪い」
玲王「何か俺」
玲王「お前と一緒に戦えてることに」
玲王「はしゃいでるわ」
玲王はマヒャデドスをとなえた!
玲王の魔力は暴走する……
通常の2倍ダメージ! - 183二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 01:52:20
玲王ーー!!
- 184二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 06:29:58
潔その剣そのまま使って大丈夫…?
- 185二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 07:52:52
潔はルカニをとなえた!
グラコスの守備力が下がった!
玲王はバイキルトをとなえた!
黒名の攻撃力が上がった!
グラコス「小癪な……!」
玲王「行け……!」
潔「黒名!」
黒名「みんなの無念……」
黒名「俺が代わりに晴らす……」
黒名はイオグランデをとなえた!
グラコスをたおした!
グラコス「人間め……」
グラコス「魔王さまに支配され 滅びてしまえ……」
グラコスは消えていった……
黒名「はぁ……はぁ……」
黒名「やった……のか?」
潔「あぁ……!」
黒名「おわっ……潔?」
潔「やったな黒名……! よかった……!」
玲王「はは……」
玲王「……」 - 186二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:04:28
潔「……」
魔王の剣に 闇の力がみなぎる……
潔「…………」
黒名「潔?」
潔「いや なんでもない」
潔「それより玲王! よかった……」
玲王「……」
潔「……どうしたんだ?」
玲王「いや……」
玲王「……覚えてるんだ 操られてた時のこと」
玲王「たくさんの人を魔物におそわせて」
玲王「石にして……」
玲王「……償いきれないこと たくさんしちまった」
潔「!」
潔「だって……それは操られて」
玲王「全部覚えてる」
玲王「お前を殺そうとした感覚も……」
玲王「子どもの目の前で……」
玲王「母親を石にしたときの 泣き声も……」
黒名「……」
黒名「……でもお前は俺達を助けてくれた」
黒名「感謝 感謝」 - 187二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:18:46
玲王「……俺はもう勇者の隣に立つべき人間じゃない」
玲王「ごめん……」
潔「……俺はもう勇者じゃない」
玲王「……」
潔「勇者としての俺は死んだ」
玲王「……俺の」
潔「玲王のせいじゃない」
潔「……」
黒名「潔……?」
潔「勇者じゃないと魔王は倒せない」
潔「……本当にそうなのか?」
玲王「……何言って」
潔「魔王を倒すための方法を」
潔「探そうと思ってる」
玲王「!」
黒名「……」
潔「凛みたいに圧倒的な力があるわけじゃないけど」
潔「必ず方法は ある……」
潔「……」
魔王の剣が 禍々しい力を放っている……
玲王「……お前 まさか……」
玲王「いや 理論的には可能かもしれねぇけど」
黒名「?」 - 188二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:26:51
「そうだ潔世一」
「お前の予想は正解に近い」
潔「!」
玲王「……」
黒名「誰だ?」
絵心「気づいたか その剣の意味に」
蟻生「見た目はノットオシャ……」
潔「誰だ……?」
絵心「ただの占い師だよ」
蟻生「"俺"は オシャを追求する占い師だ……」
絵心「アンリちゃんに会いに来たんだけどね」
絵心「まさかこんなことになってるなんて」
潔「……」
絵心「グラコスが倒されたことが知られたら」
絵心「この辺りは魔物に囲まれる」
絵心「青い監獄にはまだ奴隷にされてた人間が大勢いるけど」
絵心「全員を逃がす暇はない」
潔「……じゃあ」
絵心「俺はここに残って魔物が入ってこれないようにしておくよ」
絵心「お前らはロックオフ さっさと地上に戻れ」 - 189二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:29:34
そういえば魔王自身も倒せる力持ってたよね
潔自身が魔王の力を手にすれば魔王倒せるかも? - 190二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:39:20
絵心「時間がない そろそろ行け」
玲王「ま 待って」
玲王「潔……あのな ここには」
「よっちゃん……?」
潔「……!」
潔「母さん?……ここにいたの……?」
母親「そうよ あの後ここに連れてこられて……」
母親「無事でよかった……」
潔「っ……」
潔「……母さん 俺」
母親「あっ もう行かなきゃならないの?」
母親「よっちゃん 風邪引かないようにね」
潔「……俺 絶対魔王倒して……」
潔「母さんと父さん 迎えに来るから……」
潔「!」
潔は 母親に抱きしめられた……!
母親「よっちゃんこんなに大きくなったのね」
母親「勝っても負けても」
母親「私たちはよっちゃんの味方だから……」
母親「気をつけて行ってらっしゃい」
潔「……」
潔「……行ってきます」 - 191二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:15:31
蟻生「"俺"がオシャな魚に変えてやろう」
潔「……玲王」
玲王「わかってる」
玲王「ここで後悔しても意味ねぇんだろ」
玲王「……俺も行く」
潔「……黒名はどうする」
黒名「足手まといになるかもしれない」
黒名「それでもここで俺を守ってくれたみんなに……報いたい」
黒名「行く 行く」
蟻生は呪文をとなえた!
3人の身体が魚に変わる……!
絵心「さっさと行け」
絵心「……」
3匹の魚が青い監獄から出ていく……
絵心「どうする アンリちゃん」
絵心「ここから生まれるかもしれないよ」
絵心「この世界の 新たな魔王が……」
蟻生「"俺"は ただ祈るのみ……」 - 192二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:21:39
魚たちは地上を目指しのぼっていく
1人の人魚が3人に近づいてきた……
人魚は3人を誘導するように泳いでいる……
つられるように泳げば 釣り糸を見つけた
美味しそうなエビがぶら下がっている……
エビを食べますか?
はい
いいえ
- 193二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:26:25
はい
- 194二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:32:52
二子「……ん?」
二子「……! この感覚……」
二子「間違いない これまで海に出てきた中で一番の大物……!」
二子「まさかこんな暇潰しの釣りで出会ってしまうなんて……!」
二子「くっ……強すぎる……なんて力……!」
二子「ああ……! ダメだ……僕の力じゃ足りないのか……!」
二子「いや 諦めるには早い……ここで意地を見せるのが漁師の……海に生きる者のつとめ……」
二子「くっ……うぐっ……」
二子「うわっ!!」
潔「……」
玲王「……」
黒名「……」
二子「……人間か……」
二子「……いくらお腹が空いたからって……」
二子「魚のエサを横取りするのは どうかと思いますけど……」
潔「……」
二子「いやでも……世界がこんな状況ですし……」
二子「……」
二子「とりあえず 僕の家 来ますか?」 - 195二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:45:22
- 196二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:46:36
あとはうめてくれ
- 197二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 10:02:17
うめ
- 198二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 10:18:29
うめ
- 199二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 10:43:00
うめ
- 200二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 10:43:46
うめ