【🎲/⚓】【閲覧注意】アイドルと崩壊後の世界を生き抜く 2

[1 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 01:18:14]

前スレがあにまんの不具合時に落ちてしまったので続き
間が空いてしまい申し訳ないです

学Pがアイドルと何らかの理由により崩壊した世界で生き抜きます
出来るだけマイルドに表現するつもりですが一部残虐描写があるかもしれません

[2 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 01:18:44]

前スレです　

【🎲/⚓】【閲覧注意？】学P「アイドルと崩壊後の世界を生き抜く」｜あにまん掲示板

[3 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 01:25:40]

あらすじ
突如某国の研究所から流出した未知のウイルスの感染により、世界は恐怖に包まれた
ウイルスは世界の約7割の人間に感染し、人々は理性を失ったゾンビと化した

学Pは行方不明となった担当アイドル、千奈を救出するべく清夏、美鈴と共に捜索に出発する
3人は手掛かりを求め街の病院を訪れ、複数のゾンビと交戦した後に出会ったのは、なんと理性を残したゾンビだった

[4 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 01:39:10]

――――

「これ……ヲ……渡シ…たい……」

ゾンビは最後の理性を振り絞りながら、机の上に置いてある資料や機材の山からある物を探し出し、学Pに手渡す

学P「これは……」

「……コレ…機密…しりょウだ……我々の…全てが……つまっテ、る……」

手渡された資料には、抗ゾンビ薬についての事がびっしりと書かれている
学Pは警戒しながらも資料のページをめくっていく

[5 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 01:54:24]

所々血に滲んでいて読めない部分もあったが、それは抗ゾンビ薬について知るには十分だった

薬品の効果、その作用、そして効果の限界時間

感染した人を使った人体実験の結果レポートも載っていた

清夏「沢山の人が実験台にされてたんだね……」

学P「はい、ですが結果からして、完全なゾンビ化を食い止める薬は出来なかったようですね……」

三人は静かにページをめくっていく、すると美鈴が突然驚いたように学Pに話しかける

美鈴「……!?待ってください！今のページ……！」

そのページに何が書いてあったか

dice1d4=4 (4)

1.ゾンビウイルスの「進化と変異」に関する情報

2.抗体ワクチンの「試作品レシピ」

3.人体実験のページの端に挟まれた手書きのメモ

4.抗ゾンビの開発を指示した機密組織の情報

[6 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 02:03:11]

たておつ

[7 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 02:22:18]

ありがとうございます！
めちゃくちゃ気になる所で不具合で保守できずに落ちてて悲しかったので復活うれしいです！

[8 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 02:43:12]

美鈴「プロデューサー、このページ……！」

美鈴が指さしたページには、抗ゾンビ薬の開発研究者たちの名前と共に、開発を指示した組織の名前が書かれていた

学P「これは……知らない組織の名ですね、倉本家と関係があるんでしょうか…」

学Pが考えていると、理性あるゾンビが口を開く

「お前タち……そノ組織ヲ…調べルつもりか……？」

学P「……探している人がいるんです。その人を見つける為なら、俺は何処へでも行くつもりです」

[9 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 03:03:15]

「ソウか……本気ノようダな……なら…あレを渡そウ……」

理性あるゾンビは研究室の机の引き出しを開けると、中をごそごそと探し始める

「どこにアったか……あ”ぁ…見つケた……」

彼は引き出しの奥の方から一冊の使い古されたメモ帳を取り出すと、それを学Pに手渡した

学P「メモ帳……ですか」

「そウだ……これ……は…私が…秘密裏に…アイツらのこトを……調べたモの……」

「キッと……役にだつ……はず……」

学Ｐ「……ありがとうございます」
学Ｐは恐る恐る貰ったメモ帳を開き、目を通していく

[10 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 03:16:52]

使い古されたメモ帳のページを学Pは慎重にめくっていく
メモ帳には組織の成り立ちや、大まかな拠点の場所などが載っている
数ページめくると、あるページが学Pの目を引く
そこには大きな字で文が書きなぐられていた

学P「このページは……」
清夏「なになに？なんて書いてあるの？」

[12 ◆tsGpSwX8mo 25/03/22(土) 03:30:39]

学P「……読んでみますね」
乱雑な文字で書かれたそのページを、学Pはゆっくりと呼んでいく

――――

奴らはウイルスから世界を救おうなんて考えてはいない

この世界の混乱に乗じて国を乗っ取るつもりだ

奴らは耳触りの良い理想を掲げて、意のままに世界を操ろうとしている

倉本家だってその計画の足掛かりにすぎない

そのための第一歩だ、娘を誘拐してきたのだろう

――――

[13 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 09:53:10]

待ってた　千奈ちゃんは無事だろうか

[14 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 14:03:05]

保守

[15 二次元好きの匿名さん 25/03/22(土) 20:54:44]

この雰囲気好き

[16 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 00:00:26]

何気に展開気になってたから嬉しい

[17 ◆tsGpSwX8mo 25/03/23(日) 03:02:30]

学P「……ッ！？」

そのページを読んだ瞬間、学Pの背中に凄まじい悪寒が走る

組織の理想、倉本家、そして娘が誘拐された事

清夏「ちょ……ちょっと待ってよ！！？これどういう事なの！？」

清夏が思わず声を上げる

美鈴「紫雲さん！静かに……！」

清夏「あっ……」

清夏はしまった、とばかりに口を塞ぐ。

先程倒したとは言えここはまだゾンビの巣窟だ、いつ襲われるか分からない

学P「説明してください、ここに書かれている倉本家との関係を」

学Pは今にも感情的になりそうな自分の気持ちを押し殺し、冷静に問いかける

理性あるゾンビは

dice1d3=3 (3)

1.知っている全てを話す

2.説明している途中に限界が来てしまい、完全にゾンビ化する

3.既に理性を失い、完全にゾンビ化してしまった

[18 ◆tsGpSwX8mo 25/03/23(日) 03:16:28]

「あ゛ぁ゛……う゛ぁ゛ぁ゛……」

学Pがメモ帳から目を上げると、そこにはもう先程まで会話していた人は居なかった

居たのは、完全に理性を失った動く屍、だた一人だけ

学P「……ッ！もう理性が……！」

ｳﾞｧ"ｧ"ｧ"ｧ"ｧ"ｯｯｯ！！！！！！

学Pがそれを言い終わる前にゾンビはこちらに向かって来た

学P(銃は……！)

学Pは腋に抱えていた銃を取り出すと、ゾンビに向かって引き金を引こうとする

dice1d2=1 (1)

1.発砲成功

2.しかし間に合わない

[19 ◆tsGpSwX8mo 25/03/23(日) 03:20:54]

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!!!!

薄暗い部屋を激しい光と銃声が部屋を包む

隣にいた美鈴はその音に思わず耳を塞いでしまう

dice8d2=2 1 1 1 2 1 2 1 (11)

1.命中

2.外れる

(3発以上命中で撃退成功)

[20 ◆tsGpSwX8mo 25/03/23(日) 03:35:12]

学P「はぁっ……はぁ……っ……」

学Pは怒りと安堵の混ざった表情をしながら、動かなくなったゾンビを見つめる

千奈の手掛かりを掴めたという事、そしてその千奈は何者かに誘拐され、囚われているかもしれないという事

気持ちの整理がつかないまま、学Pはその場に立ち尽くしていた

美鈴「…………」
清夏「プロデューサー……」

三人の間に沈黙が訪れる

[21 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 04:45:46]

せっかくの手がかりをつかむチャンスが…

[22 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 06:24:31]

完全にゾンビ化しちゃったけど、メモ帳渡せただけこの人も救われたと信じたい

[23 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 09:30:12]

銃弾の残りがそろそろ怖いな

[24 二次元好きの匿名さん 25/03/23(日) 16:52:29]

保守

[25 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 01:02:41]

保守

[26 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 01:04:43]

保守

[27 ◆tsGpSwX8mo 25/03/24(月) 01:33:20]

――――――――

何秒か、何分か、重たい沈黙が三人を包み込む
その沈黙を破ったのは清夏の一言だった

清夏「………ねぇ、プロデューサー」

学P「……なんでしょう、紫雲さん」

清夏「これに書かれてるのって、千奈っち…なんだよね？」

学P「えぇ……おそらくそうです」

清夏「あたし、少し思った事があるんだけど…」

そういうと、清夏は自分のリュックの中を探し始める

[28 ◆tsGpSwX8mo 25/03/24(月) 01:48:46]

清夏「……あったあった、プロデューサー、これ見て」

清夏が取り出したのは、三人が商店街を探索したときに見つけたメモだった

清夏「これに書いてある内容、もしかしたらだけど、千奈っちの事言ってるんじゃない？」

学Pは渡されたメモの内容に改めて目を通す

――――――――
△■/〇〇

彼女の■■要だ

新しい力によ■■の世界■淀み■■除■

彼女■神とし■しい世界■■り変え■

そ■一歩だ■そ■が今日■■れる

失敗の無■よ■に■重■な事■
――――――――

[29 ◆tsGpSwX8mo 25/03/24(月) 01:58:26]

学P「彼女の力……倉本さんの持つ力を狙っていた……？」

美鈴「それに、彼女の力で世界を変えるとも読めますよ」

学P「それが組織の狙いなのであれば、先程のメモ帳に書かれていた文とも一致している部分がある……」

清夏「そうそう、千奈っちの力を使って何かしようとしてるんじゃないかなって」

学P「確かに、倉本家の財力を使えば世界を動かす事も容易なのかもしれない……。しかし、それでは少し不可解な点があります」

[30 ◆tsGpSwX8mo 25/03/24(月) 02:14:13]

学P「倉本さんが金目当てで何者かに誘拐されているのであれば、倉本家に対して身代金の請求が来るはず、しかし、それが無かったんです」

美鈴「確かにそれは一理あります、でも、こんな世界じゃどんなにお金があっても紙切れの様な物ですよ？」

学P「うっ……それは、確かに……」

清夏「じゃあホントになんで千奈っちは攫われちゃったんだろう……？」

清夏はメモを見つめながら話す

学P「今は倉本さんをさらった理由は分からずじまいですね……ですが、次に我々が行くべき場所は決まりましたね」

美鈴「えぇ、組織の拠点を見つけて、倉本さんを救い出す事ですね」

清夏「……そうだね、頑張るよ…！」

次の三人の行動

dice1d4=4 (4)

1.2.3休める場所を探して今日を終える

4.組織の拠点を探す手掛かりを探す

1.2.3.の場合、休めそうな場所は

dice1d2=1 (1)

1.見つけられた

2.見つけられなかったので先程の研究室で休むことにした

[31 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 07:50:54]

千奈ちゃんまじで重要人物になってるな

[32 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 12:35:37]

謎が深まっていく

[33 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 17:33:15]

面白い　

[34 二次元好きの匿名さん 25/03/24(月) 23:45:32]

保守

[35 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 00:21:11]

楽しみ！
でもハピエンになるか不安・・・！

[36 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 02:51:31]

清夏「でも拠点の場所を特定するにしても、どうやって見つけたら良いんだろう」

学P「そうですね……、先程貰ったメモ帳に大まかなエリアは描かれていましたが、そこ周辺をしらみつぶしに探すわけにはいきませんからね、何か拠点への明確なルートや痕跡があれば良いのですが」

美鈴「はい、それにあまり時間をかけすぎるのも良くありません、目立ちすぎると組織に見つかってしまう可能性もありますよ」

三人は手掛かりを

dice1d3=3 (3)

1.2.見つけた

3.見つけられなかった

見つけたもの(重複無視)

dice2d5=1 4 (5)

1.組織の場所を特定するための暗号

2.組織関係者の遺留品

3.備品の補給ルートと輸送記録

4.組織からの連絡メール

5.組織専用の通信機器

[37 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 03:01:40]

美鈴「……プロデューサー、なにか目ぼしい物はありましたか？」

学P「ダメそうですね……きっと研究所内でゾンビが暴れ出した際に、色んな物が壊されてしまった…」

学P「しかもこの組織、騒動の際に自分たちの計画が外に漏れないよう、徹底的に証拠になりそうなものを消しています」

清夏「う～～ん……どうしよっか……血の匂いでそろそろ限界なんだけど……」

学P「そうですね、今日の所は……」

dice1d4=3 (3)

1.2.3.休める場所で休息を取りましょう

4.ん？これは……(手掛かりを見つける)

[38 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 03:28:33]

(前回のダイスで休息できそうな場所は見つけていたのでそれで行きます)
学P「もう夜も更けていますし、休める場所を探して今日は休みましょうか」

清夏「もう今日は色んな事がありすぎてもうくたくた……」

美鈴「そういえば、先程この研究室に来る前にスタッフルームのようなものを見つけましたよ」

学P「ありがとうございます、そこを使わせてもらいましょうか」

三人は病院内の使われなくなったスタッフルームを借りると、荷物を整理した
清夏は疲れからかすぐ寝てしまい、学Pと美鈴も警戒はしながらも就寝の準備をしていた

[39 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 03:29:16]

――――――――

学P(倉本さん……ダメだ、悪い想像ばかりしてしまう……今は少しでも早く、彼女の元に行く事だけを考えろ……)

美鈴「……プロデューサー？怖い顔をしていますよ」

学P「あっ……すみません秦谷さん」

美鈴「やはり……不安ですよね」

学P「はい……一秒でも早く倉本さんの元に行かないと……」

美鈴「焦りすぎは禁物ですよ？しっかりと、足元を確かめながら行きましょう？」

美鈴は自分にも言い聞かせるように学Pを諭す

学P「……そうですよね、ありがとうございます」

組織の計画とは何なのか、そして千奈は何処に居て、助け出す事はできるのか
三人の不安をよそに、時間は流れ、夜は更けていく

2日目　終

[40 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 03:33:40]

2日目終了時

学P　美鈴　清夏　体調に異常なし
残り食料　六日分
残弾数　76発→52発

見つけたアイテム
謎のメモ　
抗ゾンビ薬の機密資料　
研究員のメモ帳

[42 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 03:49:42]

3日目　朝

学P「……ん…もう朝か……」

外で鳥の鳴く声がする、学Pは重い瞼をこすりながら、ゆっくりと体を起こす

美鈴と清夏は

dice2d2=1 1 (2)

1.もう起きている

2.まだ寝ている

(左が美鈴、右が清夏)

[43 ◆tsGpSwX8mo 25/03/25(火) 03:59:49]

清夏「お、プロデューサー起きた～おはよ～」

美鈴「おはようございます、プロデューサー」

学P「もう起きていましたか。すみません、寝すぎてしまったようですね」

美鈴「大丈夫ですよ、出発の支度は二人である程度やっておきましたので」

清夏「全然気にしないで！プロデューサー疲れてただろうし、それに、これからが正念場ってやつでしょ？」

学P「……ありがとうございます、今日も、頑張りましょう」

三人の次の行動

dice1d3=2 (2)

1.研究室を改めて調べる

2.手にした資料とメモ帳を詳しく調べる

3.拠点の場所が大まかに記されていたエリアへ行く

[44 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 07:49:44]

何か分かるかな

[45 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 12:20:29]

ゲームじゃまだ絡みないけどこの3人の組み合わせいいな

[46 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 17:48:45]

ほしゅ

[47 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 21:40:03]

ほ

[48 二次元好きの匿名さん 25/03/25(火) 22:18:11]

こっからどうなるか

[49 ◆tsGpSwX8mo 25/03/26(水) 03:46:30]

学P「今日はまず、昨日あの方から貰った資料とメモ帳を改めて読み返してみようと思います」

美鈴「昨日は結局最後まで読めないままでしたし、組織の手掛かりがつかめるかもしれませんね」

清夏「正直あの時は暗くてよく読めなかったからね～……」

学Pは研究資料を開き読んでいく、その横から2人が覗き込むように見守っていた

資料に書いてあった事

dice2d5=2 3 (5) (重複無視)

1.組織の名称・ロゴ・コードネーム

2.備品の補給ルートと輸送記録

3.少女に関する記述

4.組織の計画と陰謀

5.組織の求めている技術や兵器情報

[51 ◆tsGpSwX8mo 25/03/26(水) 04:16:30]

三人は分厚い研究資料のページを一枚一枚めくって行く

薬品の成分、研究内容、そして人体実験についての説明とその結果

様々な分野について勉強するプロデューサーと言えど、完璧に内容を理解できるようなページは殆ど無かった

清夏「この資料に書いてある事、難し過ぎなんだけど……」

学P「正直な所……俺も良く分かっていません、文章を読むので精一杯です……」

そう言いながら学Pがページをめくると、リスト化された単語と何らかの日付が書かれたページが現れる

ふと、学Pの手が止まった

美鈴「これは……研究に使う道具でしょうか……？」

学P「多分そのようですね、納品日が書いてあるので、これは備品を補給する際に使うリストですかね。もしかしたら、この備品の出荷元が分かれば、拠点の場所も推測できるかもしれません」

清夏「確かに、配送業者なんて今は使えないから、組織の倉庫か、組織の拠点から直接送るしかないもんね」

出荷元は dice1d2=2 (2)

1.特定できた

2.暗号化されている

2の場合、暗号解読

dice1d100=17 (17) (60以上で解読成功)

[52 ◆tsGpSwX8mo 25/03/26(水) 04:25:30]

学P「特定できませんね……配達元の部分だけ暗号化されています……」

清夏「ヒントになる物とかないのかな～、他のページも見てみようよ」

他ページに解読の鍵になりそうなもの

dice1d2=2 (2)

1.あった

2.無かった

1の場合　暗号解読

dice1d100=59 (59) (50以上で解読成功)

[53 ◆tsGpSwX8mo 25/03/26(水) 04:45:19]

前後のページなどからヒントらしきものは無いか確認する三人、しかし、難解な単語や数字が並ぶばかりで、ヒントになり得るようなものは見つからなかった

学P「この中に何かヒントらしきものがあるのかもしれませんが……我々には理解できませんね……」

学Pはページをめくって行く、数ページめくると、とある研究データが書かれたページにたどり着く
そのページには、赤字で「重要事項」と判が押されていた

学P「これは……？」

美鈴「なにか秘密が隠されていそうですね、これも人体実験の結果でしょうか……？」

学P「詳しく読んでみますね……『研究データ Prototype-K』？」

[54 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 07:59:28]

何が書いてあるかな

[55 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 11:54:58]

ほ

[56 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 17:07:02]

流石にプロデュース科でも暗号解読は無理か

[57 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 21:53:51]

暗号解読できそうな人……ヒロ・シノサワ？

[58 二次元好きの匿名さん 25/03/26(水) 22:17:07]

何のプロトタイプなんだろ　

[59 ◆tsGpSwX8mo 25/03/27(木) 02:45:38]

学Pは資料をめくる、そこにはある科学者の実験の結果が書かれていた

――――――――

《機密研究ノート No.081》
実験責任者: ■■■■■■
実験対象: コードネーム-Prototype-K
被験者ID: K-C001
性別:女
年齢:15

《被験者の体質に関する記録》
観察日: 第43試験日

被験者「Prototype-K」はK-148型抗体を自然保有している。
本抗体は、ゾンビウイルス（VZ-03株）の細胞膜侵入を阻害する作用を持ち、感染しても発症に至らない。
通常の被験者は感染後12～48時間で発症するが、Prototype-Kは感染から72時間経過しても発症の兆候は見られない。
採取した血清はウイルスの増殖を99.8%抑制した。

《解析結果》
被験者の血液には自己修復機能を促進する酵素が含まれており、ウイルスによる細胞壊死を遅延させる。
DNA解析の結果、Prototype-Kの塩基配列に異常な変異を確認。特定遺伝子（AN1HC）の発現が極端に低下しており、これは自然免疫の過剰活性化を誘発する。
結論として、Prototype-Kはゾンビウイルスに対する完全耐性を持つ極めて稀有な個体である。

――――――――

[60 ◆tsGpSwX8mo 25/03/27(木) 03:06:40]

美鈴「この女の子は……特殊な体質の様だったんですね」

清夏「これって……ゾンビウイルスが効かないってこと？」

学P「えぇ……そんな人が居るなんて、初めて聞きました」

次のページをめくる、そこには彼女についての別の実験データが書いてあった

――――――――
試験日: 第56試験日

抗ゾンビ薬「KRM-C17」の安定性実験において、
Prototype-K由来の血清を投与したところ、薬の効果は飛躍的に向上した

被験者K-004（感染後24時間経過）の末期患者に血清を投与した結果：
→ 血清非投与群：24時間以内に完全ゾンビ化
→ 血清投与群：72時間後も感染進行が95%抑制

薬の効果持続時間: Prototype-K由来の血清は抗ゾンビ薬の効果を3倍に延長する効果があると判明
しかし、血清は劣化が早く、48時間以内に薬効が低下するため、定期的な補充が必須となる

備考:
「Prototype-Kの血清なしでは薬の効果は維持できない」
ゾンビ化の進行抑制薬はPrototype-Kの存在なくして完成しない
我々はPrototype-Kを「ワクチン開発の鍵」として確保し続ける方針を決定した
――――――――

[61 ◆tsGpSwX8mo 25/03/27(木) 03:37:10]

清夏「なんか、この子、凄い重要人物になってる……」

美鈴「はい……組織が確保するって……」

学P「……」

学Pは何も言わずにページをめくる
今、脳内に渦巻く悪い予感がどんどん大きくなっていくのを感じていた

――――――――
移送日: 第73試験日
移送ログ:
被験者ID:コードネーム-Prototype-K
移送先: ALPHA区画（第1研究施設）

輸送経路:
→ 出発地点: 医療研究棟「セクターC-12」
→ 中継地点: 防衛ライン第6ポイントを通過
→ 到着予測: 午後18時47分（気象データ記録）

《補足記録》
移送直前、被験者が脱走を試みた
被験者は「先生」と叫びながら脱走を試みるも、研究員2名により10分後に再度拘束に成功
拘束具の損傷が見られたが、移送自体は何事も無く終了した
――――――――

[62 ◆tsGpSwX8mo 25/03/27(木) 04:00:18]

清夏・美鈴「「えっ……」」

二人が同時に声を上げる
悪い予感は的中した

学Pは自分の血の気が引いて行くのを感じる
今にも意識が飛びそうだった

学P「やはり……倉本さん……」

悪い夢ならどれだけ良かっただろうか
千奈は今、組織の手の中にある、しかも実験体として
その事実が学Pの胸を深く突き刺した

（もう無事じゃないかもしれない、俺は、どうすれば）

今まで必死に考えない様にしていた不安が濁流の様に流れ込んでくる

全身の力が抜けていく

[63 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 07:35:44]

千奈ちゃん…

[64 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 12:05:06]

救いはなかった…

[65 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 12:15:58]

半壊したとはいえ倉本財閥の愛娘をよく拿捕できてるな……裏にいる組織ヤバそう

[66 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 17:29:53]

ほ

[67 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 21:11:14]

学P大丈夫か

[68 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 21:12:51]

弾薬、飲食物、薬品、武器、武器のメンテ道具等補給も気にしないといけないの辛いな

[69 二次元好きの匿名さん 25/03/27(木) 22:30:38]

大丈夫だろうか…

[70 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 01:54:14]

ほ

[71 ◆tsGpSwX8mo 25/03/28(金) 04:02:21]

美鈴、清夏「「プロデューサー！！」」

学Pは糸の切れた操り人形のようにその場にへたり込んでしまった

学P「倉本さん……どうしたらいいんだ……」

今まで、リーダーとして気丈に振舞って来た学P

どんな結末や結果になろうと、覚悟していたはずだった

しかし、千奈が攫われ生死も分からないという予想をはるかに上回る事実は、学Pの心を不安で押しつぶすには十分だった

学P「こんな事になって……俺は……」

「プロデューサー、失格だ……」

清夏と美鈴の行動

dice1d3=1 (1)

1.強く励ます

2.優しく寄り添う

3.喝を入れる

[72 ◆tsGpSwX8mo 25/03/28(金) 04:17:26]

清夏「プロデューサー！」

清夏が声を上げる、学Pは力無く清夏の方を向く

清夏「何クヨクヨしてんのさ！せっかく千奈っちの情報が掴めたってのに！

　　　しかもまだ千奈っちがどうなったかなんて分かってないんだよ！」

美鈴「はい、生死が不明なら、私は倉本さんが生きている方を信じます」

清夏「今までも大変な事は沢山あったけど、三人で乗り越えてここまで来たじゃん！」

美鈴「苦しい時には、肩を貸しますよ、支え合いながら前に進みましょう？」

学Ｐ「紫雲さん……秦谷さん……」

学Pのメンタル

dice1d100=84 (84) ＋30(励まし補正)

1に近い程傷心している

100に近い程立ち直れている

[73 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 04:18:40]

完全復活

[74 ◆tsGpSwX8mo 25/03/28(金) 04:37:50]

学P「お二人とも、ありがとうございます、

　　 俺は…大切な担当アイドルの事、そして仲間の事を信じられていなかったのかもしれません」

学P「……今の俺には紫雲さんと秦谷さんが居る、三人でなら、きっと倉本さんを救い出せますよね」

清夏「あったり前じゃん！これからどんな事になろうと、あたしはプロデューサーに付いて行くよ」

美鈴「はい……一蓮托生、ですからね」

ひとりじゃない、大切な仲間たちの存在を改めて実感する

彼女たちも覚悟をもってここまで来てくれたんだ、俺が落ち込んでいてどうするんだ

学Ｐは自分で自分に喝を入れながら、千奈救出への決意を強く固めた

学P「そうと決まれば、次の行動を決めましょう」

三人の次の行動

dice1d4=3 (3)

1. 資料に記載されていた移送先の場所を調べる

2.抗ゾンビ薬の供給ルートを辿る

3.脱走した組織の人間が居ないか探す

4.病院の監視カメラに何か情報がないか調べる

[75 ◆tsGpSwX8mo 25/03/28(金) 04:45:57]

美鈴「プロデューサー……その前にひとつ、良いですか？気になっていた事がありまして」

学P「秦谷さん、なんですか？」

美鈴「それが……これなんです」

美鈴は研究資料を開くと、ページをめくって行く

美鈴「ありました、ここです」

美鈴が開いたページには、抗ゾンビ薬の研究に関する概要と、それに携わる研究者の名簿が載っていた

学P「名簿……ですか？」

美鈴「はい、この薬の研究は7人の研究者によって行われた、と書かれています」

清夏「それがどうしたの？」

美鈴「この病院に来てから、今までの事を思い出してみてください」

[76 ◆tsGpSwX8mo 25/03/28(金) 05:00:49]

美鈴「私たちは2階の廊下で5人のゾンビと戦い、奥の研究室でまだ理性が残っていた研究者の方と出会いました」

美鈴「そしてその研究者の方は廊下にいたゾンビ達を”仲間”と呼んだんです」

学P「……つまり、1人まだ出会っていない研究者がいると？」

美鈴「はい、しかも病院内でパンデミックが起きた際、病院は封鎖され研究室は完全に孤立した状態になったそうです」

清夏「じゃあ、その人はまだ病院内にいるって事かな？」

美鈴「多分その可能性が高いんじゃないでしょうか……生死は分かりませんが、探してみる価値はあると思います」

学P「わかりました、ではよりこの病院を探索してみましょうか」

学Pたちが探す場所(現在地:病院2階)

dice1d3=2 (2)

1.地上1階

2.地下1階

3.屋上

その階に7人目の研究者は

dice1d2=1 (1)

1.居た

2.居なかった

[77 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 08:24:49]

見つかった！

[78 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 11:39:02]

7人目、ゾンビになってなきゃいいな

[79 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 14:40:53]

大丈夫かなぁ

[80 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 17:26:07]

面白いです！

[81 二次元好きの匿名さん 25/03/28(金) 21:24:37]

ほ

[82 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 02:03:19]

ほしゅ

[83 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 02:33:39]

清夏「この病院内でゾンビから身を隠せるような場所……ってどこになるんだろう？」

学P「おそらく、地下ではないでしょうか。病院倉庫もあるでしょうし、扉も防護扉で厳重なはずです」

清夏「なるほど～じゃあそこから調査だね！」

三人は階段を下り、病院の地下フロアへ入っていく
そこは蜘蛛の巣やホコリは舞っていたが、先程までの地上階のような死臭は幾分かマシになっていた

[84 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 02:41:53]

美鈴「これはこれで気味が悪いですね……こんな所に人なんているんでしょうか……？」

清夏「しかもなんか肌寒いし……これじゃゾンビじゃなくておばけが出そうだよ～……」

学P「人が居る事に賭けてみるしかありません……信じて、先に進みましょう」

奥へ続く廊下を歩き、三人は最奥の扉の前へたどり着く、そこには「関係者以外立入禁止」の文字と共に、「医療品倉庫」の看板が掛けられていた

学P「なにかいるかもしれません、二人とも、戦闘の準備を」

清夏と美鈴は静かにうなずくと、武器をすぐ出せる位置に手をかける

学Pは深呼吸をひとつすると、ゆっくりと鉄の扉を開いた

そこに居たのは

dice1d3=1 (1)

1.研究者

2.研究者(半ゾンビ化)

3.死体

[85 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 02:50:14]

生きてる～

[86 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 02:51:40]

ｶﾞﾁｬ……

学Pが扉を少し開き、周りを見渡す。誰もいない事を確認し、中に入ろうとしたその時だった

???「誰だっ！！」

静かな病院の地下を一つの怒声が突き抜ける

三人はびくりと身をすくませると、声の方を向いた

???「ここもついにバレたのか……！クソッ……！」

薬品棚の奥から白衣を着た人物が現れる、明らかにこちらを警戒している様子だった

学P「違います！俺たちはゾンビじゃありません！落ち着いて！」

学Pは構えていた銃を下すと、敵意が無い事を必死に伝えた

研究者の性別

dice1d2=1 (1)

1.男性

2.女性

研究者の年齢

dice1d30=27 (27) (＋20)歳

研究者の名前 >>88

[87 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 02:54:28]

まぁ焦るよなぁ

[88 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 02:55:43]

ジェム・ウォルマン

[89 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 02:56:01]

不傘

[90 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 08:24:03]

一応保守

[91 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 14:21:23]

生存者いたか

[92 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 17:16:32]

???「ゾンビじゃない？じゃあ何なんだ！？生きた人間がなんでこんな所に居る！」

男は警戒を解く様子は無い、学P達と一定の距離を取りながら様子を伺っている

美鈴「どうします……？」

学P「完全に警戒されていますね……。二人とも、ここは一旦武器を置いて下さい、敵意が無い事を伝えましょう」

三人は武器を床に置くと、膝立ちの状態になり両手を上げ、完全に戦闘の意志がない事を彼に伝えた

???「……！？」

学P「俺たちに攻撃の意志はありません。これで分かってくれますか？」

???「……話は分かるようだな、しかしなんでここに部外者が居るんだ？」

学P「俺たちは探している人が居て、ここに辿り着いたんです。もし貴方が知っているのなら、教えてくれませんか」

学P「Prototype-Kについて」

[93 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 17:35:53]

男は驚いた表情で一瞬固まったが、すぐに気を取り直し聞き返す

???「……ッ！？なぜお前達がその名前を知っている？組織の人間なのか！？」

学P「いえ、それは俺たちが調べていくうちに見つけた名前です。本当の名前は倉本千奈、倉本家の一人娘です」

学Pはそう言いながらリュックから研究室で貰い受けた研究資料を取り出す

???「それはアイツらの……！もうあそこは人が入れるような場所では……」

美鈴「えぇ、とても立ち入れるような場所ではありませんでした」

清夏「ホントに苦労したんだよ～……死ぬかと思ったんだから」

学P「俺たちは研究室で生き残りの研究者の方を見つけ、この資料を貰いました
　　 そしてその中に書かれていた貴方を探して、ここまで来たんです」

学P「これで、信じて頂けますか？」

男は、学Pの真剣な眼差しを見ると、武器を降ろし、警戒状態を解いたのだった

[94 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 18:01:10]

???「……分かったよ、とにかく、私に攻撃する意思は無いんだな？」

最後に質問をし、三人はそれに力強く頷く、それを見て男は少し肩の力が抜けたようだった
男は名前をジェム・ウォルマンと名乗り、話し始めた

美鈴「その名前……資料に載っていた名前と一致しますね」

ジェム「あぁ、あの薬は俺を含めた7人の研究者で開発していた……今じゃまともな人間なのは俺だけだろうな」

清夏「あの6人がゾンビになった事、知ってるの？」

ジェム「病院がパンデミックになった日、俺は丁度ここに医療品を取りに来ていたんだ
　　　　戻った時には病院の中は血の海、俺は急いで引き返し、扉を閉めたよ。それからは倉庫暮らしさ」

学P「なるほど……それでは倉本さ……Prototype-Kについても知っているんですか？」

[95 ◆tsGpSwX8mo 25/03/29(土) 18:13:18]

ジェム「元の名前でいいよ、煩わしいだろう？……倉本千奈か、あの子はな……」

dice1d4=4 (4)

1.あの子の研究データは私が書いたものだ

2.彼女の移送の際、立ち会っていた

3.実験の際、立ち会ったことがある

4.誘拐の際、立ち会っていた

[96 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 20:31:08]

誘拐に関わってるのか…

[97 二次元好きの匿名さん 25/03/29(土) 23:14:22]

いよいよ核心に近づいてきたなぁ

[98 ◆tsGpSwX8mo 25/03/30(日) 04:38:08]

学P「……ッ！？！」
清夏「嘘っ……！？」
美鈴「そんな……」

あまりに信じがたい言葉を聞き、あっけに取られている三人をよそに話を続けた

ジェム「過去にこの街を大量のゾンビが襲った日があったろう、あの日に、倉本千奈は誘拐された。パニックに乗じた組織の人間たちによってな……」

学Pの脳裏にあの日の事が鮮明に浮かび上がる、パニックで我先にショッピングモールから出ようとする人の波、それに飲まれて離してしまった千奈の指先の感覚、今にも泣きそうな声で助けを求める「先生」の声

ジェム「その指示を出したのが……俺だったんだ……」
学P「お前が……！！」

学Pは沸き立つ感情を抑えきれずジェムに掴みかかる、
横にいた清夏と美鈴が大慌てで学Pの肩を抑えようとする

学P「お前が……倉本さんを……！お前が……！」
清夏「待ってよプロデューサー！それはまずいって！」
美鈴「気持ちは分かります……！でも最後まで話を聞きましょう？」

制止された学Pは力無くその場に座り込む
学P「はぁ……はぁ……すみません、つい……」

ジェム「お、お前たちにとって彼女はそんなに大切な存在なのは分かったよ……
　　　　でも、組織の命令だったんだ、あの時逆らったら、俺はその場できっと殺されていた……」

[99 ◆tsGpSwX8mo 25/03/30(日) 05:17:47]

鬼の形相でジェムを睨みつける学P、それを見てジェムは俯きながら続けた

ジェム「私も後悔してるんだ、自分の身可愛さにいたいけな少女に手をかけた私自身に……
　　　　だからこそ、組織から脱走して、ここに籠る事を決めたんだ」

学P「そんなことで……！許されると思ってるのか……！？」

今にも怒りで爆発してしまいそうな気持ちを押し殺して、学Pは絞り出すような声でジェムに問いかけた

ジェム「私だって、こうやってここに籠っていること自体が償いになるだなんて思ってはいないさ……
　　　　でも……こうやって君たちがここに来てくれた事によって、償いができるかもしれない」

清夏「償い……？」

ジェム「そうだ、私自身、組織のやり方には懐疑的だった。
　　　　ウイルスに感染したとは言え、数多くの人間を拉致して人体実験に使う、そんな組織のやり方がな」

ジェム「だからこそ、あの時確信したんだ、年端も行かぬ少女すら誘拐する組織は間違ってると」

淡々と話を続けるジェムを、学Pは真剣な眼差しで見つめていた

[100 ◆tsGpSwX8mo 25/03/30(日) 05:32:34]

ジェム「だから病院でパンデミックが起った日、私は恐怖心もあったが、チャンスだとも思ったんだ」

美鈴「チャンス……？」

ジェム「この機に乗じて、今度こそ組織から抜け出してやろうと、

　　　　そしてこうやって潜伏していれば、いつかあの組織に反旗を翻す機会がやって来ると思ってね」

学P「……その機会が、今、という事ですか」

ジェム「あぁそうだ、私からも出来る限り倉本千奈の情報を提供する、だから、一緒にあの組織を討ってくれないか」

学Pの答え

dice1d3=2 (2)

1.承諾する

2.同行することを条件として承諾する

3.拒否する

[101 ◆tsGpSwX8mo 25/03/30(日) 05:47:46]

学P「わかりました、ただし条件があります」

ジェム「……なんでも受け入れよう、何がお望みだ？」

学P「我々と一緒に行動してください、最終目的は別々だとしても、向かう場所は同じです。それなら、お互い助け合って行きましょう」

ジェム「そんなことなら喜んで行かせて貰おう。貴方も、そちらのお嬢さん方も死線を潜り抜けて来たと見える、是非、私からも頼りにさせて貰いたい」

ジェムは深々と頭を下げ、美鈴と清夏に挨拶した

美鈴「はい、こちらこそ、よろしくお願いします」

清夏「よろしくね～ジェムさん！」

学P「よろしくお願いします、それでは早速なんですが」

dice1d3=1 (1)

1.倉本さんの移送先を教えてください

2.拠点の場所とルートを教えてください

3.組織の人間について教えてください

[102 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 05:51:25]

こんなとこで籠城してたってことは武器及び日常生活に必要な資源はあるんだろうな

[103 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 10:32:15]

千奈ちゃんの現在が気になるな

[104 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 20:01:08]

保守

[105 二次元好きの匿名さん 25/03/30(日) 23:14:59]

無事見つかってくれ…

[106 ◆tsGpSwX8mo 25/03/31(月) 03:39:21]

学P「倉本さんの血清が抗ゾンビ薬の研究において重要なものと判明してから、組織は倉本さんを確保する事を決め、移送しました、その移送先について、何か知りませんか」

ジェム「あぁ、彼女の移送先か……」

千奈の移送先をジェムは

dice1d4=1 (1)

1.2.3.知っている

4.知らない

[107 ◆tsGpSwX8mo 25/03/31(月) 03:56:33]

ジェム「知っているよ、私は移送の際に立ち会わせてはいなかったが、組織から移送の連絡は受け取っていたからね」

学P「……！それは何処なんですか？」

食い気味に学Pは反応する

ジェム「まぁそう慌てるな、組織の研究拠点はいくつかの場所に点在していて、彼女が囚われているのはそのなかでも一番大きな研究拠点だ」

ジェムは学Pを落ち着けるように話を続けた

ジェム「あそこには私も一度訪れた事があるが……凄い場所だったよ」

美鈴「凄い場所……ですか？」

ジェム「あぁ、奴らはの拠点の場所は……」

dice1d4=3 (3)

1.廃棄された軍事施設

2.廃ビルの地下シェルター

3.廃棄されたスポーツスタジアム

4.地下鉄の跡地

[109 ◆tsGpSwX8mo 25/03/31(月) 04:21:14]

学P「天川スタジアム……ですか……」

清夏「よくプロのアイドルもライブしてたよね、あそこに拠点があるの？」

ジェム「そうだ、今では放棄され、スタジアム自体はもぬけの殻だが……そこの地下に、奴らの研究拠点は存在する」

美鈴「廃墟の中に拠点を隠して、バレない様にしているという訳ですね……」

学P「なるほど、ありがとうございます。これで、次に我々の行くべき場所が決まりました」

そう言うと学Pは立ち上がり、出発の準備をしようと荷物に手を伸ばす

ジェム「おいおいちょっと待ってくれ、今から出発する気か？策も無しに？」

街の日は暮れかかり、倉庫の小窓からは夕日が差していた

学Pの行動

dice1d3=3 (3)

1.2.準備を整えて、明日行きます

3.今から出発します

[110 ◆tsGpSwX8mo 25/03/31(月) 04:37:37]

学P「昼間にスタジアムに近づけば、きっと目立ってしまう。それなら夜の闇に隠れて侵入するのが得策です」

ジェム「なっ……本気か？町はいつゾンビが出て来るか分からないんだぞ？」

学P「その心配はもちろんあります、ですが、今までの経験からして、その確率は低い様な気がするんです」

清夏「確かに、あたしたちは商店街を通ってここまで来たけど、人間のゾンビは一人も会わなかったね」

美鈴「ゾンビになった野良犬が一匹いただけでした」

ジェム「そうだったのか……俺が籠っている間に、なにか変わったのかもしれないな……」

学P「ということなので、ジェムさん、拠点への案内をお願いできませんか」

dice1d100=12 (12)

40以上で承諾

[111 ◆tsGpSwX8mo 25/03/31(月) 04:57:11]

ジェムは少し考えた後、首を横に振った

学P「……っ、何故ですか」

ジェム「これまでの道のりでゾンビに出会わなかったからと言って、出会わない保証は出来ないだろう？それに……」

ジェムは学Pの顔をじっと覗き込む、思わず学Pは後ずさりしてしまう

ジェム「君、街に出てからどれくらい経つのか知らないけど、凄くやつれてるよ、少し休んだ方が良い」

学Pはハッとした表情で、自分の顔を触る、不安のせいだろうか、確かに出発前より痩せたように感じる

[112 ◆tsGpSwX8mo 25/03/31(月) 05:04:45]

清夏「確かに、プロデューサー、初めて会った時よりずいぶん痩せたんじゃない？」
美鈴「はい……昼間の事もありましたし、一度休んだ方が……」

二人からも休憩を提案され、学Pは何も言い返せなくなってしまう

学P「そう……ですよね、わかりました。今日は休んで、明日の朝に出発しましょう」

はやる気持ちを抑え、四人は倉庫内で今日を終える事にした

――――――――

学P(冷静にならなければ……しかし、倉本さんの居場所が分かっているのに、焦るなと言う方が無理な話だ……)

学P(倉本さん、もう少しの辛抱です……すぐ、助けに行きますからね……)

千奈は無事だろうか、学Pは寝袋の中でその事だけを考えていた。

絶対に彼女を助け出さなければ、たとえ、自分の命に代えても

3日目　終了

[113 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 08:00:36]

そりゃ内心は落ち着いてられないよな…

[114 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 16:10:58]

しょうがないよな

[115 二次元好きの匿名さん 25/03/31(月) 22:09:00]

学Pもメンタルが心配だ

[116 ◆tsGpSwX8mo 25/04/01(火) 01:39:19]

――――――――
4日目　早朝

学P(…………目が覚めてしまった)

日が昇るよりも早く学Pは目を覚ます
慣れない寝床のせいだろうか、それとも……

学P(倉本さん……)

学Pは、寝ている三人に視線を移した
寝息を立てながら良く寝ている、連日の疲労が溜まっていたのだろう、無理もない、と学Pは思った

学P(秦谷さん、紫雲さんが付いてきてくれたからここまで来られたんだ、生きて帰ったら、なにかお礼をしなければ……）

そんな事を考えていると、隣に寝ていたジェムがむくりと体を起こした

ジェム「ん……もう起きていたんだね」

[117 ◆tsGpSwX8mo 25/04/01(火) 01:48:16]

学P「はい……あまりよく眠れなくて」

ジェムと学Pは横にいる二人を起こさない様に静かに話し合う

ジェム「まぁ無理もない、倉本千奈…さんは、君にとって大切な存在なのだろう……？」

学P「えぇ……私の、大切な教え子です」

ジェム「そうか……なら、絶対に彼女を救い出さないとな」

学P「ありがとうございます……一緒に、頑張りましょう」

ジェムからも励まされ、学Pは静かに決意を固めた

左が美鈴、右が清夏

dice2d2=2 1 (3)

1.起きてきた

2.まだ寝ている

[118 ◆tsGpSwX8mo 25/04/01(火) 02:20:30]

二人が話していると清夏が起きて来た

清夏「ふぁ～……あ、おはようプロデューサー、ジェムさんもおはよう～」

学P「おはようございます、紫雲さん」
それに続くようにジェムも、おはよう、と軽く返した

清夏「……今日、やっと千奈っちに会えるんだよね」

学P「えぇ、必ず、助け出しましょう」

ジェム「それにしても……その武器と荷物、君たちはどこから来たんだい？」

ジェムは、荷物の横に置かれた日本刀と銃を見ながら二人に問いかける

学P「俺たちは初星学園から来ました、倉本さんも、ここの生徒なんです」

清夏「この刀は学園長から貰ったもので、こっちの銃は千奈っちの家の人から貰ったんだよね」

ジェム「初星学園……アイドルを育てる学校とは聞いたことがあるが、銃や刀の扱いもできるのかい……？」

学P「えぇ、プロデューサーですからね」

清夏「プロデューサー、万能過ぎない？てか美鈴っちも、なんであんな上手に日本刀を振れるのか分かんないし……」

[119 ◆tsGpSwX8mo 25/04/01(火) 02:40:48]

美鈴「ふぁ……おはようございます……」

そんなことを話していると、美鈴が起きて来た。

三人もそれぞれおはよう、と返す

学P「皆さん起きましたね、準備ができ次第、組織の拠点に向かいましょう」

ジェム「侵入するためのルートは私が考えてある、出発する前に作戦を話そう。スタジアムへの潜入は――」

スタジアムへの潜入経路

dice1d4=1 (1)

1.地下の下水道を通って潜入

2.組織の警備車両を奪取し、偽装して正面から潜入

3.廃墟となった観客席から潜入、中を通って強行突破

4.地下鉄の廃線を通り、裏の搬入口から潜入

[120 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 07:57:40]

ついに行くのか

[121 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 13:10:26]

おぉ

[122 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 17:22:16]

いよいよか

[123 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 22:01:58]

武器も扱えるとかプロデューサーって凄い

[124 ◆tsGpSwX8mo 25/04/02(水) 02:24:33]

ジェム「この病院を出た所に、地下の下水道に繋がるマンホールがあるんだ。そこを通っていくと、スタジアムの内部へ出れる」

学P「なるほど……地下を通って直接スタジアムで潜入すると……」

清夏「下水道って……汚くて臭そうだけど……まぁ組織に見つからないならそれが安全なのかな」

美鈴「でも……下水道が安全かどうかは、まだわかりませんよ？もしかしたらゾンビが潜んでいるかもしれません」

ジェム「それも真っ当な疑問だろう、正直、私にもどれだけの危険が潜んでいるかは分からない
　　　　だが、外を歩き回って組織に気付かれるリスクを考えると、このルートが最善だと思ったんだ」

学Ｐ「という事です、秦谷さん、紫雲さん、付いてきてくれますか？」

清夏・美鈴「「もちろん」」

学P「頼もしいですね、ありがとうございます」

[126 ◆tsGpSwX8mo 25/04/02(水) 02:47:31]

ジェム「決まりの様だね、それじゃあ出発しようか」

四人は病院の用務員出入り口から外へ出ると、地下へつながるマンホールへ向かった

ジェムがマンホールの蓋を持っていたバールで浮かすと、学Pたち三人がそれを動かし、地下への入り口を開いた

清夏「マンホールの蓋ってこんなに重いんだね……四人がかりでやっと開いたよ……」

学P「40キロはありますからね、車の重量に耐える為や、いたずらに外されないように、重くなっているんです」

四人はゆっくりとはしごを下り、下水道の中へ入っていく

地下は耐えがたい悪臭で満たされており、下水の臭いが四人の鼻を突き刺す

清夏「うわっ！臭い！？」

美鈴「これは想像以上ですね……、正直、病院の時の匂いを体験していなければ、倒れているところでした……」

学P「地面もかなり濡れていますから、滑らないよう気を付けて下さい」

四人は悪臭の中を、懐中電灯の明かりだけを頼りに進んでいく

下水道の危険度

dice1d100=32 (32)

※誤字が酷かったのでダイス結果はそのままに書き直しました

[127 ◆tsGpSwX8mo 25/04/02(水) 03:07:21]

――――――――

数十分ほど歩いただろうか、先頭を歩いていたジェムが口を開いた

ジェム「この角を曲がって進んだ先に、スタジアム内部に繋がるマンホールがあるはずだ」

美鈴「もう少しでこの悪臭とも別れられますね……」

学P「出口は目の前、だからこそ気を抜かずに行きましょう、ここを抜けたら、組織の本拠地に出る事になるんですから」

曲がり角を曲がる四人、その先には

dice1d100=90 (90)

(32以下でゾンビに遭遇)

[128 ◆tsGpSwX8mo 25/04/02(水) 03:28:18]

ジェム「……大丈夫そうだな、よし、このまま上って、拠点の内部に出よう」

清夏「よかった～……この臭いだけでも倒れそうだってのに、ゾンビの臭いまで混ざったら最悪すぎるよ……」

四人は、はしごを上り、スタジアム内へとつながる通路へと潜入することに成功した

スタジアムの内部は屋根がすこし崩れており、日が差している。アイドル達の憧れの舞台は、今は見る影もなくなっていた

学P「このスタジアムの地下に倉本さんが……」

美鈴「いよいよですね……気を引き締めて行きましょう…」

ジェム「私は以前ここに来た時、エレベーターで地下に降りたが、今正面から行くのは危険だ。

　　　　拠点へ続く非常階段があるはずだから、そこから地下へ向かおう」

四人は非常階段を

dice1d2=1 (1)

1.見つけられた

2.見つけられなかった

見つけられなかった場合、組織の警備員に

dice1d2=1 (1)

1.見つかった

2.見つからなかった

[129 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 08:24:56]

セーフ！

[130 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 12:00:08]

潜入成功かな？

[131 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 19:00:10]

保守

[132 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 19:01:14]

ほ

[133 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 19:19:43]

見つかってたらほんとに生きてる人間殺す羽目になってたかもしれないし、見せないで何よりよ

[134 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 23:48:41]

そうか、ゾンビが相手とは限らないもんな…

[135 ◆tsGpSwX8mo 25/04/03(木) 01:28:56]

四人は廃墟と化したスタジアムの廊下を歩いていく、しばらく歩くと、廊下の突き当りの大きな非常扉がある場所に辿り着いた

学P「ここから地下へ降りられるのですね……」

ジェム「あぁ……今まで以上に気を引き締めて行こう、私達は侵入者なのだからね」

ジェムが重い扉を押すと、地下へ続く階段が現れた
四人は薄暗く、長い階段を下っていく
しばらくすると、廊下の白い明かりが見えて来た

清夏「ここが……組織の研究拠点……」

そこは、思わず目が痛くなるような白い床と壁に包まれた、清潔で無機質、近未来的な廊下がまっすぐ伸びていた

美鈴「ここは……まるでSF映画のようです……」
学P「地下にここまで綺麗な施設があるなんて……不気味さすら感じますね……」

ジェム以外の三人が初めて見る光景に圧倒されていると、廊下の奥から、コツコツと足音が聞こえてくる

ジェム「職員だ……！皆隠れて！」

四人はとっさに非常階段の方に身を隠し、様子を伺う
白衣を着た二人の男性が廊下を通り過ぎて行く、こちらの事には気付いていない様子だった

ジェム「行ったか……もう大丈夫だ、出てきていい」

[136 ◆tsGpSwX8mo 25/04/03(木) 01:54:23]

清夏「ジェムさんみたいな恰好の人達だったね……」

ジェム「あぁ、奴らも組織の命令で研究をしているのだろう」

美鈴「どのくらいの人数が居るんでしょう……もし多かったら、四人ではとても太刀打ちできませんよ……？」

学P「それは……そうですね。細心の注意で、出来る限り戦闘は避けて進んでいきましょう」

四人は今まで以上に神経を尖らせ、見つからない様に廊下を進んでいく

この先に千奈が居る、それだけを信じて

四人が辿り着いた場所

dice1d4=1 (1)

1.研究員のロッカールーム

2.実験対象収容室

3.監視室

4.?????

[137 ◆tsGpSwX8mo 25/04/03(木) 02:02:44]

短めですが今日はここまでで……
亀更新のこのスレもいよいよクライマックスです
長期間の保守やコメントありがとうございます…、本当励みになっています

[138 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 07:36:24]

お疲れ様です！
主のペースで大丈夫ですので今後も楽しみにしてます！
頑張ってください！

[139 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 07:36:59]

保守

[140 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 12:24:43]

こういう雰囲気好き　続き楽しみ

[141 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 17:56:46]

クライマックス楽しみです！

[142 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 23:50:10]

楽しみ

[143 ◆tsGpSwX8mo 25/04/04(金) 02:39:18]

職員のいない方向を探しながら、廊下を歩く四人

廊下の突き当りに着くと、ドアが開いている部屋を見つけた

学Ｐ「ここは……ロッカールームですか」

四人は施設の職員たちが利用するロッカールームに辿り着く

部屋の奥までずらりとロッカーが並んでおり、この研究施設の規模の大きさが推し量れる様だった

美鈴「しかし……ずいぶん散らかっていますね……」

ジェム「研究者ってのは研究に命を懸けてる奴らの集まりだからな……、自分の身の回りの整理なんてのは二の次な奴が多いんだよ」

ロッカールームのベンチの上には飲み物のゴミや錠剤の空き瓶が散乱しており、鍵をかけ忘れたのか、半開きになっているロッカーからは職員のカバンらしきものが見えていた

学P「しかし……これは手掛かりをつかむチャンスですね、勝手に人の物を漁るのは気が引けますが……」

職員の荷物から手掛かりを探す四人

見つけた物

dice2d4=1 2 (3) (重複無視)

1.研究者の制服と身分証

2.小型ハンドガン

3.セキュリティカード

4.研究施設の全体マップ

[144 ◆tsGpSwX8mo 25/04/04(金) 02:54:44]

学P「職員の私物以外に、多少ですが備品なんかも入れられているようですね」

清夏「誰かに見つかる前に、何か見つけちゃわないと」

ロッカーの中からは数着の新品の白衣、そして職員のリュックからは身分証が出て来た

ジェム「白衣……これがあれば気休めかもしれないが、職員に成りすます事もできるかもしれないな」

学P「これは……職員の身分証ですか……写真と名前……そして所属してる部署まで書いてますね」

ジェムと学Pが話し合っていると、美鈴が何かを持って駆け寄って来た

美鈴「プロデューサー、手掛かりでは無いのですが、これを……」

美鈴が持ってきたのは一丁のハンドガンだった

学P「ハンドガン……、職員の護身用でしょうか」

美鈴「弾も何発か入っているようです、隠し持つには、最適かと」

[145 ◆tsGpSwX8mo 25/04/04(金) 04:37:00]

美鈴から受け取ったハンドガンをまじまじと見る学P

良く手入れされているのか、あまり使われていないのか、とても綺麗な状態だった

学P「しかし……私には倉本家の方から頂いた銃があるので、これはジェムさんにお渡ししますよ」

ジェム「良いのかい？……ありがたいな、病院の倉庫には武器になりそうな工具はあったが、火器なんてものは無かったからね」

ジェムは銃を受け取ると、白衣のポケットの中にそれを隠すように入れた

学P「さて……、一つの場所に長く留まるのも危険です。早く倉本さんを探しに行きましょう」

清夏「そうだね……千奈っち、何処にいるんだろう……」

四人は見つけた白衣に着替えると、バレない様に最低限の武器と荷物だけを持ち、探索を続ける事にした

(変装したことで、一度だけなら職員に見つかってもごまかす事が出来る)

次に四人が向かう場所

dice1d3=3 (3)

1.実験対象収容室

2.監視室

3.?????

向かう途中、組織の職員に

dice1d2=2 (2)

1.見つかった

2.見つからなかった

[146 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 08:23:37]

？？？？？とか怖いな

[147 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 12:17:00]

何が待ち構えてるんだろ

[148 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 18:16:26]

やばそう

[149 二次元好きの匿名さん 25/04/04(金) 23:08:26]

何があるんだ？

[150 ◆tsGpSwX8mo 25/04/05(土) 02:24:00]

千奈を探して廊下を進む四人、
どのくらい歩いたか分からなくなる程に長い廊下を抜け、階段を下りた先にあったのは、一つのエレベーターだった

ジェム「おいおい、まだ地下があったのか……？前に訪れた時にはこんな場所無かったはずだが……」

学P「この階層には何も見つからなかったので……何かあるとしたら、これに乗っていくしかないでしょう……」

美鈴「ですが……エレベーターを降りた先で職員にばったり会ってしまうかも……」

ジェム「そこは私が何とか誤魔化してみよう。全員白衣を着て、身分証も持っているから、信じてくれるといいが……」

清夏「そこはジェムさんに任せるよ、千奈っちを助ける為には、もう乗るしかないみたいだし……」

清夏がそう言うと、来た道の方から足音がする、どうやら職員がこちらに向かっている様だ

学P「！！職員が来ます、皆さん乗って下さい！」

四人は急いでボタンを押すとエレベーターに乗り込み、ドアを閉めた

[151 ◆tsGpSwX8mo 25/04/05(土) 02:44:25]

エレベーターは止まることなく、下へ下へと降りていく
今いるのは地下何メートルなんだろうか、そして千奈は無事だろうか、生きて帰れるんだろうか
様々な考えが巡る中、エレベーターは動きを止め、ドアを開いた

学P「着いたようですね」

ジェム「あぁ……だが一体ここは……」

四人が着いた先は、非常灯のみが道を照らす、真っ暗な廊下だった
ジェムと学Pを先頭にしながら、四人は暗闇の中を進んでいく

清夏「さっきまで明るかったかと思ったら今度は真っ暗になっちゃった……」
美鈴「この先に、倉本さんがいるんでしょうか……」

少し歩くと、鉄製の大きなドアに突き当たった、ドアの隙間からは緑色の光が漏れ出している

ジェム「ここにしかもう道は無いようだね……私が開けるかい？」

学P「いえ、ここは、俺が開けます。どんな結果になっても、この責任は俺が背負いたいんです」

ジェム「君は大した人だな……。わかった、私も最後までついて行くよ」

清夏「前にも言ったけど、あたし達も絶対に最後までプロデューサーの味方だからね！」
美鈴「はい……四人ならきっと乗り越えられる、そうでしょう？」

学P「えぇ、……ありがとうございます」

学Pは噛み締める様に感謝を述べると、ドアに手をかけ、ゆっくりと開いた
四人の体を徐々に緑色の光が照らしていく

[152 ◆tsGpSwX8mo 25/04/05(土) 03:06:08]

扉を開けた先にあったのは、無機質な機械に囲まれた研究室だった
ただ普通の研究室と大きく違うのは、2メートルほどの大きな水槽が所せましと並べられていた事だった

清夏「な……なに…ここ……」
ジェム「培養槽……だな。研究対象を安全な培養液の中に保存し、育て、研究する場所だ」

美鈴「保存……ですか……こんなもの、映画の中にしか無い物だと思っていました……」

学P「しかし、ほとんどの水槽が空ですね……水すら張っていなッ……！？！」

辺りを見回す学Pの動きが急に止まったかと思うと、水槽の方へ突然走り出した

学P「……ッ！倉本さんっ！！！」

並べられた水槽の一番奥、緑の液体に満たされた特別大きい水槽の中に、倉本千奈、彼女は捕らえられていた

[153 ◆tsGpSwX8mo 25/04/05(土) 03:22:39]

清夏「千奈っち……！？」
美鈴「倉本さん……！！」
ジェム「彼女が……！」

水槽の側まで四人は駆け寄る、
そこには、全裸の状態で緑色の液体に満たされた水槽の中に入れられている千奈の姿があった

学P「倉本さん！大丈夫ですか！？倉本さん！」

必死に学Pは千奈に話しかける、かろうじて生きてはいるが、顔はやつれ、意識はもうろうとしている
かなり弱っているようだった

学P「倉本さん！クソっ……どうすれば……」

回りを見渡してみるが、そこにあるのは初めて見るような機械ばかり
むやみに触って事故を起こしてしまえば、千奈の生命に関わるかもしれないし、警備員が来る可能性もある
学Pはその場に立ち尽くし、千奈の名前を呼ぶので精いっぱいだった

[154 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 09:35:48]

ほ

[155 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 09:37:15]

千奈ちゃんいたか
てか、絵描いたのか凄いな主

[156 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 15:15:06]

絵があるとは…

[157 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 18:23:34]

すげえ

[158 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 23:25:35]

上手いなぁ　展開もクライマックスで楽しみ

[159 ◆tsGpSwX8mo 25/04/06(日) 04:29:46]

学P(どうしたら……倉本さんを救い出せる……)

学Pは自分の中で必死に自問自答する、しかし、焦るばかりで一向に答えは出てこない

焦燥に駆られる学Pの肩を、一人の男が優しく叩いた

ジェム「私が機械を操作して、彼女を解放できるかやってみよう。君たちは、見張りを頼む」

美鈴「ジェムさん……！」

清夏「任せて……！絶対に誰も入れさせないから！」

学P「……ありがとうございます、お願いします」

今は彼を信じて頼むしかない、三人の意見が一致した

ジェムはその声を聞くと、大急ぎで機械の操作を始めた

ジェム(ある程度の知識はあるつもりだが……、やってみよう)

ジェムの機械操作技術

dice1d100=19 (19) ＋30

機械の操作難易度

dice1d100=95 (95)

(操作技術＞操作難易度で千奈の解放成功)

[160 ◆tsGpSwX8mo 25/04/06(日) 04:58:39]

≪ＥＲＲＯＲ≫

ジェムは自身の持っている知識を総動員し、必死に水槽のロック解除を試みる

しかし、画面に表示されるのは、エラーの文字だけだった

ジェム(くそっ……何がいけない……！どうしたら開く……！)

ジェムは諦めずに、操作盤の上に敷き詰められたボタンとレバーを動かし、再度ロック解除を試みる

dice1d100=1 (1) ＋49

(95以上で解除成功)

失敗した場合、ロック解除失敗により警報が

dice1d2=2 (2)

1.作動する

2.作動しない

[161 ◆tsGpSwX8mo 25/04/06(日) 05:09:11]

≪ＥＲＲＯＲ≫

≪ＥＲＲＯＲ≫

≪ＥＲＲＯＲ≫

無慈悲なエラー音が、ジェムの精神を削り取っていく

幸い、警報は鳴っていないが、事態は一向に前に進む事は無い

その時、廊下の奥の方から、エレベーターのドアが開く音が聞こえた

学P「ジェムさん……！まだ開きませんか……！」

清夏「さっきの職員の人達がこっちに来てるよ……！どうしよう……」

ジェム「もう来たのか……！？これが最後のトライだ……やるしかない！」

dice1d100=43 (43) ＋50

95以上でロック解除成功

[162 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 08:01:28]

うわー　惜しい…

[163 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 11:54:44]

千奈ちゃん…

[164 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 19:51:40]

保守

[165 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 23:11:09]

不味い状況になってるな…

[166 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 00:45:24]

頑張れジェムさん！

[167 ◆tsGpSwX8mo 25/04/07(月) 02:44:41]

――――――――
≪ＥＲＲＯＲ≫

ロックは解除されなかった――。

ジェム「なんでだ……！何故解除できない！」

ジェムは頭を抱えていると、ドアの向こう側で職員の怒鳴る声が聞こえた

職員A「おい！誰が部屋に入っている？！出てこい！」
職員B「すぐ開けなければ武力行使に出るぞ！」

清夏「やばいよ！ドアが開けられちゃう！」
美鈴「押し返しましょう…！プロデューサーもお願いします！」
学P「わかりました、ジェムさん！お願いします！」

三人は必死にドアを押し返し、職員が入って来るのを食い止める
しかし長い捜索の末、疲弊した三人の力では、二人の職員を食い止めるのも長くは続かない

タイムリミットは刻一刻と迫っていた

[168 ◆tsGpSwX8mo 25/04/07(月) 03:22:47]

ジェム(どうしたら……あと一歩なんだ……！)

彼の手は、最後のロック解除のページで止まっていた
そこには特定の文字列を打ち込む必要があり、それを解かなければ千奈を救い出す事はできない

ジェム(倉本千奈に関係するパスワードの様だが……、倉本千奈にとって初めての憧れの存在……だと……？)
(こんなもの、彼女を深く知っている人間にしか……そうか！)

彼は今朝、学Pと二人で話した事を思い出し、ハッとした顔で学Pの方を向く、

――――――――
ジェム「まぁ無理もない、倉本千奈…さんは、君にとって大切な存在なのだろう……？」
学P「えぇ……私の、大切な教え子です」
――――――――

ジェム「これは……プロデューサー君、君にしか解けない問題なんだ！」

学P「俺……ですか！？」

ジェム「そうだ！私が時間を稼ぐ！最後のパスワードを君が打ち込むんだ！」

学P「……わかりました、やってみます……！」

学Pは操作盤の前に立ち、ジェムは大急ぎで清夏と美鈴の方へ向かい、ドアを押し返した

[169 ◆tsGpSwX8mo 25/04/07(月) 03:46:19]

学P「俺にしか解けないパスワード……？」

画面を見ると、「Prototype-K's first longing」(Prototype-Kの最初のあこがれ)と書かれており、
その文字の下にはパスワードを打ち込む場所があった

学P「倉本さんの……初めての憧れ……？」

学Pは千奈との今までの道のりを思い出す
倉本家の祖父の頼みで彼女をプロデュースすることになった事、自分の身を切る覚悟で彼女を育てた事
最終試験で合格し、定期公演「初」の舞台に立った事、そして「NIA」で優勝した事、すべてが千奈と学Pにとっての掛け替えのない思い出たちだった

そんな彼女の、夢の始まり――。

学P(十王星南、彼女のCampusmode!!――)
学Pは迷いのない指先で、文字を打ち込んでいく

≪PRIMA STELLA≫

先程まで赤く光っていた画面は突然青く光り、千奈の入っていた水槽から水が抜けていく

≪UNLOCKED SUCCESS≫

ロックの解除に成功したのだ

[170 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 08:29:35]

やった！流石だ！

[171 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 12:58:57]

良かった学Pが決めてくれたか

[172 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 17:45:42]

ついに救出きた

[173 二次元好きの匿名さん 25/04/07(月) 23:10:55]

保守

[174 ◆tsGpSwX8mo 25/04/08(火) 01:01:52]

ジェム「解除できたか……！」
清夏「よっしゃ……！！」
美鈴「やりましたね……！」

学P「倉本さん！！」

液体が抜け、ロックが解除された水槽の中の千奈に駆け寄る学P
意識は失っているが、かろうじて息はある状態だった
学Pは着ていた白衣で千奈を包み、強く抱きしめる

学P「倉本さん……怖かったでしょう……もう大丈夫ですよ……」

千奈との再会を噛みしめる学P
しかしその時間は、ドアを蹴破る音によって終わりを告げた

[175 ◆tsGpSwX8mo 25/04/08(火) 01:08:09]

職員A「動くな！」

勢いよくドアを蹴飛ばし、二人の職員が部屋に入ってくる

ドアを開けた衝撃によって清夏と美鈴、ジェムは吹きとばされてしまい、尻もちをつく

清夏「いたた……、乱暴すぎじゃない？ってかこれ、マジでマズいかも……」

美鈴「話し合いで分かってくれそうな感じでは……無さそうですね」

ジェム「くそっ……抑えきれんか……」

職員達は高圧的に三人に詰め寄る

学Pは千奈を抱いたまま物陰に隠れ、その様子を伺っていた

職員B「何者だ貴様ら！！何が目的だ！」

ジェム(困った……どう切り抜ける……)

ジェム「dice1d3=3 (3)

1.たまたま迷い込んでしまったんだ

2.彼女たちは関係ない

3.(無言でハンドガンを取り出す)

[176 ◆tsGpSwX8mo 25/04/08(火) 01:46:05]

ジェムは職員の方をじっと睨みつけながら、バレない様に白衣のポケットからハンドガンを取り出す

清夏(ジェムさん……？！)

職員A「いいか、動くなよ！今すぐ警備員を呼んで貴様らを捕まえてやるからな……」

連絡を取ろうと一人の職員が視線を外した瞬間、ジェムは素早く立ち上がり、職員の後頭部に銃口を突き付けた

職員B「貴様何をっ……！！」

ジェム「動くな、はこっちの台詞だ。運が悪かったな」

職員B「ふざけるなよ……！そんなハッタリが通用するか！」

もう一人の職員がジェムからハンドガンを取り上げようと掴みかかる
その瞬間、鋭く冷たい金属の感覚が職員の首元を撫でた

美鈴「あら……、武器を持っているのは、一人だけじゃありませんよ……？」

[177 二次元好きの匿名さん 25/04/08(火) 07:49:23]

かっけぇ

[178 ◆tsGpSwX8mo 25/04/08(火) 11:05:52]

美鈴の日本刀が研究室のライトに照らされギラリと光る、彼女もまた、反撃の機を伺っていたのだ

職員B「……っ！」

清夏(み、美鈴っち……覚悟決まりすぎじゃない！？)

学P(秦谷さん……何を……？！)

清夏と学Ｐは、この状況に圧倒される他無かった

美鈴「せっかくここまで来て……私の大切なクラスメイトを助け出したんです、引き下がる訳には行きません」

ジェム「本当……大したお嬢さんだ……」

職員「なんで貴様ら、そんな物を……」

恐怖で震えながらも声を振り絞る職員

その質問を遮るように、美鈴は優しくも冷静な声で聞き返した

美鈴「無闇に命を取ろうとは思いません、なので、私達がここから脱出する手伝いをしてくれませんか？」

職員「手伝い……？」

美鈴「えぇ、脱出までのルートの確保、他の職員や警備員に見つからない様にしたいんです」

職員はこの提案を

dice1d2=2 (2)

1.承諾する

2.拒否する

[179 二次元好きの匿名さん 25/04/08(火) 17:11:48]

保守

[180 二次元好きの匿名さん 25/04/08(火) 23:16:42]

ほ

[181 ◆tsGpSwX8mo 25/04/09(水) 01:21:49]

職員B「そんなことは……私にはできない……」

職員は静かに横に首を振る、美鈴は顔をしかめ、聞き返す

美鈴「……なぜですか」

dice1d4=1 (1)

1.協力すれば即時、命を奪われる

2.組織に忠誠を誓っている

3.もうこの事はバレている

4.(自決する)

[182 ◆tsGpSwX8mo 25/04/09(水) 01:48:04]

職員A「裏切り者には……即刻、死だ……それがこの組織の掟だからな……」

職員B「あぁ……もしかしたら死ぬより苦しい事が待ってるかもしれないのに、貴様らに協力などできるものか……」

職員たちは震えた声で話す

ジェム「……お前たちの気持ちもわかる、でもな、倫理観を失った研究が最後に招くのは……破滅だけだぞ」

清夏「そうだよ！こんなことしたって……なんにもならないよ……！」

職員B「そうかもしれない……だが……っ！研究がここまで来た以上、我々はもう止まれないんだ……」

指を震わせながら必死に話す職員

学P「だからと言って、倉本さんを……こんな少女まで巻き込んですることなんですか……！！」

我慢できずに、学Pは立ち上がり職員に問いかける
白衣に包まれ、学Pに抱きかかえられた千奈は、まだ気を失ったままだ

[183 ◆tsGpSwX8mo 25/04/09(水) 02:12:57]

学P「もう止まれないって……そんなの間違ってます！なぜこんな事をするんですか！」

学Pは千奈を抱きかかえたまま、必死の形相で職員に訴えかける、

冷静に反論しようと思っていた学Pだったが、千奈を攫われた怒りを隠しきる事は出来なかった

職員A「お前……っ！そいつは……！」

職員B「prototype-K！ロックを解除したのか！！どうやって……！いやそんなことより、それはまずいぞ……！」

ジェム「まずい……？何が起こるって言うんだ？！」

職員B「彼女を解放する事はどんな事があっても許されない。もし解放されるというのなら、それは外部からの侵入者によって攻撃された時だからだ……」

職員A「だから……組織の証拠隠滅、警備システムが起動する」

dice1d4=3 (3)

1.天井が崩れ始める

2.研究施設内のゾンビが解放される

3.警備ロボットが起動する

4.機械が爆発、火災発生

[184 二次元好きの匿名さん 25/04/09(水) 07:33:46]

ほす

[185 二次元好きの匿名さん 25/04/09(水) 08:22:48]

唯一順当に警備っぽい選択肢引いたな

[186 二次元好きの匿名さん 25/04/09(水) 12:13:16]

保守

[187 二次元好きの匿名さん 25/04/09(水) 19:45:15]

1と4よりかまだなんとかなりそうか？

[188 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 00:25:03]

ほ

[189 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 07:52:41]

最近の楽しみです！　いつもありがとうございます

[190 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 09:43:25]

>>187

ロボットだから多分

[191 ◆tsGpSwX8mo 25/04/10(木) 09:53:06]

美鈴「警備システム……？」

学Pたちが戸惑っていると、けたたましいサイレンの音と同時に突然部屋の照明が赤く切り替わる

清夏「……！？ちょっと、これどういう事！？」

職員A「さっき言った通りだ、組織はイレギュラーを許さない……、研究所内で何かがあった場合、警備ロボットが起動する様になっている」

清夏「警備ロボット！？じゃああたし達ここで捕まっちゃうって訳！？」

職員B「捕まるなんて生易しいものじゃない……組織は証拠隠滅の為に、我々諸共、がれきの下に埋めるつもりだ……」

研究所内に地響きが走り、床が開き始める

学P「皆さん下がって！下から何か来ます！」

そこからは、鋼鉄の鎧に包まれ、三脚のキャタピラを持つ巨大な機械が学Pたちの前に現れる

3メートルを超えるような巨体の頭部にある赤いランプが不気味に光り、こちらを見つめている様だった

ジェム「これは……本当にまずいかもしれないな……」

学P達は

dice1d4=2 (2)

1.2.逃げる

3.戦う

4.停止する方法を探す

[192 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 15:39:37]

ほしゅ

[193 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 21:37:21]

逃げるしかないか

[194 ◆tsGpSwX8mo 25/04/10(木) 21:56:38]

地面の下から突然現れた巨大ロボット

その赤い瞳は、じっと学Pたちの方を見つめていた

≪侵入者ヲ発見、タダチニ排除シマス≫

無機質な声が部屋に響くと、ロボットのキャタピラがゆっくりと動き出し、その速度を上げていく

こちらを攻撃するつもりなのは火を見るよりも明らかだった

学P「皆さん逃げて！！」

清夏「うわぁ！動き出したよ！」

命の危険を感じ、学Pたちは一斉に走り出す

研究機械を踏みつぶしながらロボットはこちらへ向かってくる

職員A「うわっ！？」

壊れた研究機械に足を取られ、職員は地面に倒れ込む

職員A「こ、こっちへ来るなぁ！俺は味方だぞ！！」

≪シンニュウシャ、ハイジョ、シンニュウシャ、ハイジョ≫

職員の必死の命乞いも、冷たい鉄の番兵には届かない、キャタピラの回転音を響かせながら迫ってくるのみだった

職員Aは

dice1d2=1 (1)

1.助かる

2.助からない

[195 ◆tsGpSwX8mo 25/04/10(木) 22:13:02]

職員A「ひっ……や、やめ……っ！」

もう駄目かと思ったその瞬間、職員の体がぐっと引っ張られ、ロボットの突進を避けた

ロボットは突進の勢いそのままに壁に激突する、その衝撃で研究室が大きく揺れ、研究室は煙で包まれた

ジェム「おい！大丈夫か！？走るぞ！」

ジェムは職員の肩を抱えると、急いで走り出した

職員A「あ、あぁ……、大丈夫だ、ありがとう……」

職員B「こっちだ！早く！」

ジェムと職員が研究室から出ると、ドアの所で待ち受けていたもう一人の職員と美鈴が研究室のドアを閉める

美鈴「とりあえず、閉じ込める事には成功しましたか……」

学P「この階から上に出るには、エレベーターしかないんですか？」

この階に上への非常階段は

dice1d2=1 (1)

1.ある

2.ない

[196 ◆tsGpSwX8mo 25/04/10(木) 22:58:30]

職員B「こっちに非常階段があるはずだ、長い間使われてなかったが……これを登れば地上に出られる」

学P「わかりました、急いで登りましょう、またあのロボがいつ来るか……」

学Pが話し終わろうとした瞬間、轟音が廊下に鳴り響く

清夏「な、何！？何なの！？」
美鈴「ま、まさか……」

崩れた瓦礫と煙の中から、赤い光がこちらを覗いた

ジェム「嘘だろ……壁ごとドアをぶち抜いたのか……？！」

ロボットはサイレンを鳴らしながら、無機質な声で話し始める

≪警戒モード上昇、コレヨリ殲滅ヲ始メマス≫

そう言い終わると同時に、ロボットの腕に付いている機銃から鉛玉が発射される
思わず耳を塞ぐような凄まじい爆音と火薬の匂いが廊下一帯を包み込む

学P「皆さん伏せて！」

[197 ◆tsGpSwX8mo 25/04/10(木) 23:05:06]

とりあえずここまで……
続きはまた後日、次スレで書いて行きます
保守に温かいレス、本当ありがとうございます
意地でも完結させるつもりなのでどうか見守っていただけると幸いです

[198 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 23:10:48]

こちらこそ更新ありがとうございます！前スレの頃から楽しませて頂いています！　
次スレも楽しみにしています！お身体には気をつけて頑張って下さい！

[199 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 01:18:09]

>>197

スレ主さん更新乙です！完結楽しみにしています！

[200 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 08:43:19]

お疲れ様です！次スレも楽しみです！