- 1◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:04:11
- 2◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:07:19
このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。
また、戦力の増大の著しいトリニティへの牽制でSRTが一応存続しています。
本編を少しはなれて、アズサと10人のアリウス生がゲヘナに行ったときの話を書いています。
温泉開発部が風紀委員会の牢にぶちこまれました。 - 3◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:08:12
- 4◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:12:22
早瀬リア
当時のアリウス唯一にして事務能力(100)をほこる事務員だった。
現在はパテル分派所属。次席事務官兼首長補佐官。
ミカ様大好きな忠臣。早瀬ユウカとは他人。
仲裁と交渉担当だが圧政の気配を感じるとミカに止められることもしばしば。
前スレで快楽(甘やかし)耐性が低い事が判明した。
「ぐぬぬぬぬ…!このような状況でなければマッサージチェアなどに負けることなんて…!」
「でもリアちゃんいつもお布団に入るとすぐ寝ちゃうじゃんね……」 - 5二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 21:12:51
続けてくれるのありがたい
どこでも書き込めればなぁ - 6◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:17:26
- 7◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:24:56
準レギュラーキャラ
血祭キョウカ
トリニティの1年生
アリウス分校出身のくそつよわんこ系後輩。ツルギを師と仰ぐ。
発育の差で他のアリウス生をばにたすさせた
「なんだったんッスか?」
雨宮ミスズ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期で当時の隊長。リジェネ付与の神秘を有する。最近影が薄い。
「そろそろ医薬品の確認しとこうかしら……」
八百万マイ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期。工兵隊の指揮をとる。
ヒフミと友達。ペロロもいいけどウェーブキャットも好き
「ん………散歩がてら設備の点検してくる」 - 8◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:40:59
早瀬ユウミ
リアの妹。リアより大きい。
リア並みの事務能力とそれなりの電子戦の知識を有する。戦闘力は他のアリウス生に比べると低い。
実はインフラ系はユウミのほうができる。
「………ミチル様、今日のおゆはんはどうしましょう?」
矢向ミチル
パテル分派の首席事務官。
仕事人間で淡々と仕事を進めることと他校との調整に定評がある優秀な事務官。ミカに懐いているリアにミカの相手はほぼ投げている。
「………たまには外に食べに行きましょうか………麺類か煮込み料理がいいですね」 - 9◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 21:50:06
事務官ちゃん×3
アリウスからトリニティに潜入()する際にリアが穴埋めとして指導した事務員。トリニティに来てからもそのまま働いている。
「ウーアー…」「モウチョイシタ……」「アシモミヨウトッテ」
ウィンウィンウィンウィン!ガタガタガタガタ!グリグリグリグリ!
「「「アー………キクワー………」」」 - 10二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 21:50:33
建て感謝
- 11◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/24(月) 22:00:49
「ソラサキイインチョ!」「キソクイハンシャツカマエタ!」
「スグロウニイレタカラ、ハヤメニダシテイイ?」
妙にワクワクした顔で報告をあげるアリウス生に、ヒナは不思議そうな顔をした後、後ろで疲れたような顔をしているイオリにたずねた。
「って言ってるけど……なにがあったの?」
「ああ、実は………」
イオリは捕縛した後の出来事について話した。
「ってことがあったんだ………」
「?ふつうのことでは?」
ジローちゃん……ヒナのはす向かいで書類整理をしていたアリウス出身の事務官は首を傾げた。
「ペナルティを踏み倒そうとしたらより重くなるから潔く受けるのが懸命ですね。事務長……失礼、うちの事務次長も『赤いアレの言葉に同意するのは腹が立つけど否定しきれない』と言ってましたし」
「そうかなぁ?……そうかも………」
イオリはまあいいやと考えるのをやめた。 - 12二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 00:39:04
星
- 13◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/25(火) 06:52:23
「……今回は未遂だから、勾留は収監から20時間以上30時間未満ときまっているわ………そうね……明日の朝8時を過ぎたら出してもいいわ」
「ワーイ!」「イインチョウアリガトウ!」「オンセンタノシミ!」
少し早めの保釈を喜ぶアリウス生徒に、イオリは微妙な顔をした。 - 14二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 11:49:14
やったぁ
やったぁ…? - 15二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 18:35:30
- 16◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/25(火) 22:54:40
~翌朝~
「オハヨー!!」「アサダヨー!!!!」
「「「オキテーーー!!!!!!!!」」」
「「「うるせぇーー!!?」」」
朝7時、牢屋の固い床に薄いタオルケット1枚で寝転がったせいで寝つきが悪く、浅く眠っては起きるを繰り返していたところにやって来て、ガシャガシャと格子戸を鳴らしながら騒ぐアリウス生達に、温泉開発部員達はキレた。
「「「ゴハンタベイコ!」」」
凄んでみたが、鉄扉の鍵を開けながら言うはらぺこアリウス達には効いていないようだった。 - 17二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 02:01:42
もちろんさ⭐︎
- 18二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 08:35:36
かわいいなこの子ら
- 19二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 16:35:18
ほしゅ
- 20◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/26(水) 20:57:58
「「「フウカ!フウカ!!フウカァ!!!!」」」
「はいはい、朝ごはんできてるよ、ジュリ、出してあげて」
「は~い」
ドタドタとやって来た、ここ最近見慣れてきたトリニティの制服を着た生徒達を、愛清フウカは厨房から出迎えた。
「「「ゴハン!キョウハナニ?」」」
「目玉焼きとおみそしるですよ~」
「「「オイシソウ!アリガトウ!」」」
配膳役のジュリがお盆にのせてくれた朝食を受け取り、席に運んでいく。
「「「イタダキマス!」」」
まずは味噌汁、料理をするとなぞ現象を起こすらしいジュリを頭数に入れるために乾燥ワカメと刻まれた高野豆腐に味噌を合わせた味噌玉に、フウカが取っておいた出汁を注いだ簡易スタイルだ。ズズッと啜れば熱が腹に落ちていく。すかさず米を一口頬張り、また味噌汁を啜る。付け合わせの漬け物を齧ってまた一口。
「「「オイシイ!!」」」
むぐむぐと半分ほど食べた辺りで揃って目玉焼きをご飯にのせる。
サッサッ! タパーッ! ビチャー!
ここまで多少のずれはあるがほぼ同じ動きをしていたアリウス生達だったが、ここで動きに違いが出た。 - 21二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 06:54:33
可愛いなこいつら
- 22◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/27(木) 13:14:15
『目玉焼きになにかける?』
各校各生徒によっても答えが分かれ、時に論争の種にもなるこの問いに対するアリウス生の答えも、『しお』『こしょう』『しょうゆ』『ソース』と食堂に置いてあった調味料の数だけ分かれることとなった。
通常であれば食の経験や周囲の食文化等の影響を多分に受けるであろう『好み』であるが、食文化など産業革命が起こるまでもなく発展する余地のなかったアリウス自治区出身のアリウス生達に発生した『目玉焼きにかける調味料の分岐』という事象は、ミレニアムの一部食品研究系部活界隈で要観察対象として議題に挙げられていた。 - 23二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 19:16:21
塩かけてる子はわかってるね、他二人はまだまだ常識の勉強が足りてないね
- 24二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 21:07:34
やっぱ醤油だよな
- 25二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 21:08:43
ここは醤油かな…ご飯の上に目玉焼きならベネ
- 26二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 06:42:54
ウスター一択
- 27二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 11:45:42
熱々のご飯の上にバターを乗っけてな
その上に目玉焼きで蓋をしてな
崩しながら食べるのが美味いんじゃ - 28二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 16:56:28
アリウスの子達はカロリー不足してそうだし案外こう言うのが合うかもしれないね
- 29◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/28(金) 21:29:55
「「「モッチャモッチャモッチャモッチャ!」」」
まあ、ミレニアム的に割りと興味深い研究対象になっていることなど知るよしもないアリウス生達は、ただただ食事を楽しんでいた。普段は食堂を使うのもまちまちな牢にぶちこまれていた温泉開発部員達も、出所したばかりで空になった腹を満たしていた。
「ちょっと!?まだお昼の仕込み残ってるんだけど!?」
「「「モッチャ…?」」」
そんな平和で人もまばらな食堂に、フウカの声が響いた。
「ええ、ですので手早くお迎えにあがりました。さ、行きますわよ」
「いやいや!?ジュリだけ置いていけないから!?」
見れば厨房の方でフウカが銀髪の生徒に絡まれていた。
「「「………モッチャモッチャモッチャ……ゴクン……」」」ガタッ
アリウス生達は席をたった。 - 30二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 22:42:22
グッバイハルナ
- 31二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 01:00:14
よかった、目玉焼きの調味料で争うアリモブちゃんなんて居らんかったんや!
- 32二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 09:08:24
アリウスではごはんが一番の楽しみでブーム
その目の前で尊敬すべき料理人に狼藉を働こうとする
あーあ - 33二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:19:20
もう◯しか無くなっちゃったよ
- 34二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:09:20
今更だがアリモブちゃん達可愛いな
- 35◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/29(土) 21:29:04
アリウス生達は………
dice1d3=2 (2)
1、フウカの方に向かった
2、ハルナの方に向かった
3、アズサに呼び止められた
- 36二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 00:54:54
さてどうなるか
- 37二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 02:26:35
ほ
- 38二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 09:00:14
ハルナに忍び寄るアリウスの影
- 39◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/30(日) 11:41:59
クイクイッ!
「ん?どちら様ですか?」
フウカに一緒に来るよう言っていたハルナは、袖を引かれたのに気づいて後ろを向いた。
「ネエネエ」「オハナシマダカカル?」「オカワリシテイイ?」
見ればゲヘナではない制服を着た小柄な生徒達が茶碗を持って立っていた。
「え?あ、ええ、いいですわ、どうぞ」
「ワーイ」「アリガトウ」「フウカオカワリチョウダイ!」
「は~い、いいわよ、いっぱい食べてね」
これ幸いと茶碗を受け取って厨房の奥に向かったフウカを見送ったアリウス生達はハルナの方を振り返って顔をジッと覗き込んだ。
「な、何ですか?」
「ン~?」「マチガエテタラヨクナイカラ」「カクニンチュウ」
「な、なにをですか?」
瞬きもせずにこちらをジッ見ながら答える生徒達に、ハルナは思わずたじろいだ。
「カクシンモナクウゴクノハヨクナイ」「オモイコミハキケン」
後ろから聞こえた声に引かれて後ろを向けば、同じ装いの生徒が2人増えていた。
「イキナリテヲダスノハダメ」「サオリトミカサマカラモイワレテル」
前に目を戻せばまた2人増えていた。
「ダカラカクニン」「ワルイコトシテナイナラベツニイイ」
「「「「お前なにする気?」」」」
気がつけば白い制服を着た小柄な生徒達に取り囲まれていた。 - 40二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 11:42:50
ヒェッ…
- 41二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 16:03:25
なんかエヴァの量産機と二号機を思い出すな…
- 42◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/30(日) 21:02:13
ハルナは自分を取り囲む生徒達が纏う剣呑な空気にたじろいだ。
「な、なにとは?」
なぜそうなっているのかは分からないが、なにかが彼女達の癇に触ったのは確かだ。
「ン、イマハショクジドキ」「ソレガオワレバヒルノジュンビガアル」
「フウカイソガシイ」「ムカエニキタッテイッテタケド」
「ソンナヒマナイハズ」
「「「「「フウカをどうする気?」」」」」
ハルナは気づいた。
「(し、食事の邪魔をしてしまったんですね!?)」
自身の探求すべき命題であり万人に届けられるべき幸福である『食』………生物がもつ普遍的な欲でもあるそれを妨げられるのは自分も嫌うことであった。 - 43二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 00:25:50
- 44二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 07:52:46
ごはんの妖精みたいになってるな
- 45二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 08:22:10
白い服の女の子に囲まれるとか文脈だけ見たら怪談とか洒落怖の類なんよ
- 46二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 15:51:31
- 47◆K7oi2p2CoQ9Y25/03/31(月) 17:03:25
正直、『学食で出される』フウカの料理は際立って美味しいものではない。
本来であればより美味しいものを作れるのにそうしていないこと………できずにいることがハルナにとっては看過できなかった………で、あるのだが……
「フウカをどうする気?」「わたしたちのご飯」
「とるのか?」「それはちょっと許せない」
「わたしたちは」「お腹いっぱい食べたい」
「朝昼晩の三食食べたい」「邪魔する気?」
「もしそうならこっちにも」「考えがある」
自分が価値を見いださなかった『学食のフウカの料理』も、彼女達にとっては、『とられたら怒るにたる食事』なのだろと、理解した。
「でも」「そうじゃないなら」「べつにいい」
「おなかすいてるなら」「食べていけばいい」
『働かざる者喰うべからず』
しっかり働いて、お給金を貰って大手を振ってトリニティのみんなと楽しく暮らしていきたい。そういう意欲を持ってゲヘナに働きに来ているアリウス生達だが、別に好き好んで朝から食堂で戦闘したいわけではない。むしろ朝はゆっくり食事をとりたい。故に………
「……食事の誘いと、調理の依頼をしに来たところです……食事中にお騒がせしましたわね……」
「ン、ソウイウコトナラ」「モンダイナイ」「トリカコンデゴメン」
「オカワリモラッタラモドルネ」「フウカノゴハンオイシイ」
「マイニチタベラレルノウレシイ」「オナカイッパイウレシイ」
食事が妨げられないと分かれば直ぐに大人しくなるのだった。 - 48二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 22:26:55
セーフ
- 49二次元好きの匿名さん25/04/01(火) 00:35:35
平和的解決ができて偉い!
- 50二次元好きの匿名さん25/04/01(火) 07:07:19
これはご褒美にプリン贈呈レベル
- 51二次元好きの匿名さん25/04/01(火) 16:54:26
ほし
- 52二次元好きの匿名さん25/04/01(火) 16:54:28
これ、このあともハルナは大人しくしてるのかな
- 53◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/01(火) 21:52:59
- 54二次元好きの匿名さん25/04/01(火) 22:57:18
ハルナ、お前…
- 55二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 01:07:00
やっぱゲヘナってカスだわ
- 56二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 01:40:25
見直したかと思ったらコレだよ!
- 57二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 08:07:45
お前さぁ…
- 58二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 14:06:06
あのさぁ
- 59二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 20:05:17
所詮ゲヘナか
- 60二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 20:19:27
美食研はテロリストはっきり分かんだね!
次からはヒナちゃんに護衛たもうぜ。 - 61◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/02(水) 22:07:03
- 62二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 00:40:32
なんちゅう屁理屈を…
- 63二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 07:40:19
- 64◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/03(木) 10:45:13
ハルナは………
- 65◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/03(木) 18:56:18
- 66二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 19:45:34
所詮ゲヘナ生か、
- 67二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 00:31:35
美食だなぁ
- 68二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 08:38:40
うんうん、それもまた青春だね⭐︎
- 69◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/04(金) 12:07:57
- 70二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 15:19:12
当然の反応である!
- 71二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 15:29:46
残当。ベアおば支配時代の食料事情が悲惨なアリウスの生徒達にしてみれば死活問題だしな。そらキレるわ。
- 72二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 22:14:20
当たり前だよなぁ!?
- 73二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 23:35:12
美味しいごはん作ってくれる人を拉致するってことは目の前でご馳走を取り上げることに等しいからな、そら大暴動よ
- 74二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 08:53:16
勝手に一騒動だわ
- 75二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 12:47:56
- 76二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 20:47:48
今度の追いかけっこはアリウス生か
- 77◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/05(土) 20:54:14
「「「オォ………!」」」
フウカが拉致られていることをまだ知らないアリウス生達とアズサは、温泉開発部の案内で、彼女達が整備した温泉に足を運んでいた。
「………温泉は匂いが強いと聞いていたが………そうでもないんだな…」
トリニティでは温泉に入る機会がまだなかったアズサは、リアやヒフミとの雑談のネタとして出たゲヘナの温泉についての話で、独特の匂いのある風呂だと解釈していた。
「あー……まあ、匂いが強い温泉も沢山あるけど」
「全部が全部匂いの強いものばかりじゃないぞ!」
「温度や成分も多種多様!」
「「「ネエネエ!コレハドンナオフロナノ!?」」」
アズサの疑問に答えながら、段々と説明に熱を帯び始めた温泉開発部員達の話を遮って、アリウス生達はタオルを握りしめながらワクワクとした顔で聞いた。
──8:00:00──
──7:59:59──
……………………… - 78二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 20:57:40
南無……
- 79二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 01:56:50
哀れな…
- 80二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 02:12:29
ご愁傷さま。
教訓はたった1つ【他人の食事に手をだすな】 - 81二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 08:18:51
美食テロリストの終焉の刻は何時だ?私も同行しよう
- 82二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 17:17:59
これは…バクダンのカウントダウンですかΣ(*oωo艸;)!?
- 83◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/06(日) 20:44:24
「聞きたいか?」
「「「キキタイ!」」」
「よろしい!ならば教えよう!」
昨日自分達の活動の取り締まりをしていたときとはまったく違うキラキラした瞳で温泉について興味深そうに尋ねてくるアリウス生達に、温泉開発部員達は気分良く語りだした。
「まずは『泉質』、なんとここの風呂は近場に2つの源泉があったから2種類引っ張ってきてる!」
「2ツモ!?」「……ソレッテスゴイノ?」「イッショジャナイ?」
「全然違う!アズサが言ってたように匂いが強い温泉………硫黄泉なんてのもあるが、ここの泉質は『アルカリ単純泉』と『塩化物泉』……そこまで匂いは強くないだろ?」
「「「??????」」」
アリウス生達は良く分かっていないような顔をした。
「後は温度だな、ゲヘナは熱めの湯が多いがここは少し低めの源泉温度58度だ」
「「「??????」」」
「………まあ、ゲヘナ以外の生徒も親しみやすい温泉ってことだ」
「「「オオ!ソレナラウレシイ!」」」
ざっくりとした補足に、アリウス生達はポンと手を打った。
───────
「晩御飯の支度できてないんですけどおおお!?」
「問題ありませんわ!………たぶん」
……………………………
──7:48:56──
──7:48:55──
──7:48:54──
……………………………… - 84二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 01:43:34
刻々とその時が迫っている
- 85二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 07:46:24
24の演出みたいになってんな
- 86二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 14:20:04
まだだ…まだ笑うな
- 87◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/07(月) 21:36:48
「「「ジャアサッソク!」」」
「あ、こら待て」
さっさと服を脱いで風呂に入ろうとしたアリウス生を、温泉開発部員はヒョイと持ち上げた。
「ナァニ?」「カラダナラチャントアラウヨ?」「マナーハダイジ」
「ちがうちがう、それも大事だがまずはこっちだ」
怪訝そうな顔をしたアリウス生に温泉開発部員が差し出したのは………
「オミズ?」「イマノムノ?」
「ああ、入浴前の水分補給はマストだ」
「ワカッタ」「チャントノム」「ンクンク」
「後はかけ湯だな、しっかり湯をかけて熱さに慣らしてから入るんだぞ」
「「「ハーイ」」」ザバァ!
「よし!入れ!」
専門家である温泉開発部の指示をしっかり聞いて、準備を終えたアリウス生達は、いよいよ湯に浸かった。
「「「フヘェェ………」」」
そして溶けた。
……………………………
──7:24:38──
──7:24:37──
──7:24:36──
……………………………… - 88二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 00:39:15
可愛いね、この後に備えて力を蓄えてね
- 89二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 06:56:12
トリニティやアリウスにも欲しいねぇ温泉
- 90二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 12:23:30
トリニティ温泉はライオンヘッドからお湯が流れてくる奴
- 91二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 16:54:21
- 92◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/08(火) 19:10:48
「「「フヘ ヘェェ………………」」」
お湯に浸かった途端、アリウス生は溶けた。
もちろん、物理的に溶けたわけではない。
湯に浸かり、全身を沈めて手足を伸ばすと自然と力が抜け、無意識に身体の各所に生じていた強張りが解れていった。熱すぎずぬるすぎない湯温39~41度………ギリ人体の温度ちょい高めのそれは、身体を緊張させず暖める心地よい。
「アー……」「コレダメダ…」「ダメニナルヤツダ……」
バリバリ働いて稼ぐ気満々だったアリウス生のやる気を根こそぎ奪う魔力がこの温泉にはあった。
「やっぱちょっとぬるいなぁ………」
「これはこれでいいんだけどねぇ………」
「でもわかすにはもったいないしねぇ………」
ゲヘナ生には少し物足りない温度ではあったが、それでも浸かりたくなるのである。
疲れも不平も不満も、全てが湯に溶けていく………
……………………………
──6:49:46──
──6:48:45──
──6:48:44──
……………………………… - 93二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:01:35
- 94二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:25:04
ああ…刻々と時間が…
- 95二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:51:16
へー
- 96◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/09(水) 20:06:48
「ンァ?」「ナンカスベル…」「ツルツルスル」
肩にも湯をかけて楽しもうと掬った湯をかけて伸ばそうとしたアリウス生達は、肌に触れて想像したより低い摩擦に疑問符を浮かべた。
「ああ、それはアルカリ系の泉質のせいだな」
「そうそう、角質がとれて肌ツルツルになるんだよ」
所謂『美肌の湯』というやつである。
「さて、これもいいが他にも湯はある」
「一旦あがるぞ」
「「「ハーイ!」」」
本当に気持ちのいいものを用意してくれた温泉開発部員に対するアリウス生の好感度がぐんと上がった。
────────
『げ、ゲヘナめ!』
『なんということをしてくれたんです!』
『私達がこれから磨こうと思っていたアリウスの子達を………!』
『こんなにツルツルモチモチお肌に仕上げるなんて……!』
『くっ!ゲヘナに賛辞を送ることになるなんて…!』
────────
……………………………
──6:29:10──
──6:29:09──
──6:29:08──
……………………………… - 97二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 23:18:41
ティーパーティーモブ(?)達ぇ…
- 98二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 06:36:59
おしゃれ度が上がるぜ
- 99二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 14:09:42
これがエデン条約か
- 100二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 18:32:47
- 101◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/10(木) 19:52:39
「さぁ入れ!」
「「「ワーイ!」」」
そして2湯目。
1つ目に入るまでは半信半疑だったアリウス生達は、薄茶色に濁ったお湯に躊躇なく身を沈め………
「「「………?……(ぺろっ)しょっぱい!?」」」
顔を洗ってぷはぁと息をした時に感じた口の違和感から口許をペロリと舐めて感じた塩味にペッペッと湯船の側に唾を吐き出した。
「それはそうだ」
「だってこれは塩化物泉……塩やそれと似た性質をもつ物質が含まれている湯だからな」
「………ゲヘナには温かい海があるんだな」
ヒフミに連れていかれたことではアリウス生の中で唯一海を見たことがあったアズサはそう言った。
「いや海じゃねぇし」
「冷えにも良く効く温泉だし」
「それに………」
ざばぁ、と湯から足を出した温泉開発部はそのまま足を嗅いだ。
「………………変わった趣味だな」ヒキッ
「ちげぇし!」
「ここに浸かると足の臭い消えんだよ!」
足の臭いのもとであるイソ吉草酸が温泉の成分と反応することで中和され、湯の殺菌作用と上がった体温の代謝によってブーツの中で蒸らされることの多いアリウス生の足も汗腺を痛めることなく消臭されるのだった。
……………………………
──6:02:16──
──6:02:15──
──6:02:14──
……………………………… - 102二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 00:07:21
そりゃ、急に足を嗅ぎはじめたらね…
- 103二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 07:21:27
温泉良いなぁ
- 104二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 15:09:46
匂いは女子の死活問題だからな
- 105二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 20:42:37
はえ〜そんなんあるんや
お肌弱くても入れるんかな? - 106◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/11(金) 21:07:01
「さて、よごれも臭いもしっかり落としたところで………」
「そろそろいくか」
頭に乗せていた畳んだ手拭いをとって、温泉開発部は湯からあがった。
「イクッテドコヘ?」「オンセンハ2ツッテ」「イッテタジャン」
「「フフフ……いいところだ…!」」
そうして温泉開発部についていくと、少し離れたところに小屋があった。
「さあ入れ」むわぁ…!
「「「ウッ……」」」
温泉開発部員が戸を開けると、中から湿気を含んだ強烈な熱気が流れてきた。その熱気に曝されながら、アリウス生徒達は思い出した。
『フウカフウカ!』『ナニシテルノ?』『オニクシオミズニツケルノ?』
『こうしてから蒸すとしっとり美味しく仕上がるのよ』
『『『ヘェ~!!』』』
フウカが食べさせてくれた蒸し鶏とその調理法を………
「「「ワ,ワタシタチヲタベルツモリカ!?」」」
「食わねぇよ!?」
「サウナだよ!サ・ウ・ナ!」
──5:35:46──
──5:35:45──
──5:35:44── - 107二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:44:58
(無言でニッコニコ)
- 108二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 01:20:24
可愛いね、アリモブちゃん
- 109二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 08:45:19
- 110二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 16:20:11
- 111◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/12(土) 18:01:23
「はい、タオル敷いて、ここ座ってじっとするんだ」
促されるまま中にはいって座るが………
「「「アツイ………」」」
熱い、とにかく熱い………設備は整っていないものの気候自体はさほど極端でなかったアリウスで体感したことのある気温を、サウナは容易く超えてくる。さらに………
「よし、ロウリュウいくぞ!」
そんな宣言と共に温泉開発部員が熱源として置かれている焼け石の様なものに柄杓一杯の水をかけると、ジュワアァ!と煮えたぎる音が響き渡り、室内を湯気が白く染め上げた。
「ウギャァ……」「アツイィ……」「バニタス…」
湿気と熱気……蒸し器の中に居るのを想像させるそれに、アリウス生達は『新手の拷問なのではないか?』と思い始めた。
──5:24:46──
──5:24:45──
──5:24:44── - 112◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/12(土) 18:07:12
- 113二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 01:06:25
- 114二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 08:27:33
アリウス蒸しが出来上がっていく…
- 115二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 15:38:04
非常に濃厚な味わいが特徴です
- 116◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/13(日) 21:24:02
「ウアァ……」「アヅイィ……」「………」
「もう少し……もう少しだ……」
温泉に入ってさっぱりしたのに、汗が吹き出しアリウス生の目が虚ろになり始めたころ、ついに温泉開発部員が動いた。
「………よし、出るぞ!」
「よっしゃ!ほらいくぞ!」
アリウス生を2人ずつ小脇に抱えてサウナを出る。そして………
「よーし!ゆっくり沈めろ!」
「あいよぉー!」
そして抱えたアリウス生ごと少し離れた湯船に身を沈めた。
「「「ツメタイ!」」」
水風呂である。
バタバタと暴れるアリウス生を押さえながら浸かること1分。
「よし、あがるぞ!」
「あいよぉー!」
そして水風呂からあがって近くに作ってあるウッドデッキにアリウス生を転がした。
「「「…………?………???」」」フワァ…!
そしてアリウス生は温かいものに包まれるような、浮き上がるような感覚を味わった。『ととのう』というやつである。
──5:10:32──
──5:10:31──
──5:10:30── - 117二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 00:57:06
これが氷〆ですか…
- 118二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 08:11:00
こらこら言い方…
- 119二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 17:16:25
保守
- 120◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/14(月) 20:50:33
「どうだ?」
「スゴイ!」「ナンカスゴイ!」「フワァッテナッタ!」
最初は蒸して食われると警戒したアリウス生達も、一度体験すればすぐにもう一回もう一回とねだった。
「先ずは外気浴だ」
「これしないと負荷がでかいからな」
むぅ、とむくれたアリウス生達だが、編入オリエンテーションで生活習慣や薬の飲み方等について救護騎士団から口酸っぱく言い含められていたのを思い出してこれもそう言うものかとうなずいた。
その後なんセットかサウナ→水風呂→外気浴のサイクルを繰り返した後、再度湯船に浸かって汗を流し、アリウスと温泉開発部は風呂からあがった。
「風呂あがりといえばこれだろ?」
「「「ンクンク!ンクンクンクンクンクンク…!プハァッッ!」」」
しっかり風呂あがりの牛乳も楽しんだ。
──4:07:10──
──4:07:09──
──4:07:08──
……………………………… - 121◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/14(月) 21:05:09
「よし、じゃあ次だ」
服を着て、髪を乾かし終わると温泉開発部はそう言った。
「ツギ?」「モウカエルンジャナイノ?」「ソロソロオナカスイタ」
首を傾げるアリウス生を達は牛乳だけでは全然足りないほど腹ペコである。
「ふっふっふ…!」
「まだ分かってねぇなぁ…!」
「サ飯いくぞ!」
「「「メシ………ゴハン…!!」」」
腹ペコアリウスはもはや欠片の疑いも持たずにただただついていった。
──3:57:15──
──3:57:14──
──3:57:13──
……………………………… - 122二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 22:18:55
アッアッアッ…
- 123二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 06:46:33
刻がきた
- 124二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 15:02:49
保守
- 125◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/15(火) 19:25:56
アリウス生ちゃん達が食べるサウナ飯は………
dice1d5=5 (5)
1、焼肉
2、ラーメン(餃子チャーハンセット)
3、カレー
4、麻婆豆腐定食
5、唐揚げ大盛りシェア&ミックスフライ定食
- 126◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/15(火) 20:46:11
温泉開発部に連れられて、アリウス生達とアズサは、温泉近くの食堂にやって来た。そして温泉開発部員達が注文し、運ばれてきたのは………
「はいよおまちどうさま!メガ盛り唐揚げシェアセットとミックスフライ定食人数分ね!」
天を突く山盛りの唐揚げと別皿に盛られたキャベツの千切り、そして多種類の揚げ物の盛り合わせに豚汁と丼に盛られたご飯、漬け物とタルタルソースとウスターソース…………先生では半分でギブアップするであろう油油油の暴力!まさに食べ盛りの学生にのみ許される暴挙(せいしゅん)である。
「「「フオオオオオォォォォ!!」」」
映えなど知ったことかと言わんばかりに目の前を埋め尽くす茶色い固まり達にアリウス生達も大興奮である。
「よぉし!食うぞ!足りなくなったらどんどん頼め!飲み物は持ったか!?」
「「「ハヤク!ハヤクタベヨウ!」」」
コーラを注がれたグラスを持ちながら、アリウス生の目は唐揚げの山に釘付けである。
「もう待ちきれないか?じゃあ乾杯!!」
「「「カンパイ!ゴッゴッゴッゴッゴッゴ!」」」
合図が出るやグラスを打ち鳴らし、300mlは入っていたであろう黒い炭酸をイッキ飲みして机に叩きつけてプルプルと震えながら身体に染み渡る水分を噛み締める姿は実に幸せそうだった。
──3:40:24──
──3:40:23──
──3:40:22──
……………………………… - 127二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 21:16:03
- 128二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 00:45:04
- 129二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 08:17:34
- 130二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 12:47:02
このコーラもゼロじゃないんだろうなって
わかいなぁ… - 131◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/16(水) 20:54:30
健康診断の結果に怯えることをまだ知らない若者達は、糖分や脂質に欠片も臆する事はなく、大量の油でカラリと揚げられた肉に手を伸ばした。
ザクッ!ガリッ!ジュワワァァッ!!!
「「「アッフッ!ウッマッッッ!」」」
ごつごつとした衣に閉じ込められたにんにくの香る鶏肉と肉汁に口の中を焼かれてハフハフ言いながら目を輝かせる。コーラで熱を静め、ソースでびしゃびしゃにしたキャベツと共に白身魚フライを頬張り飯を掻き込む。
「「「~~~ッッ!!」」」バタバタバタバタ!
至福である。
酒を飲めない彼女達にとって揚げ物とは飯に合わせるものである。代謝の落ちた大人達がうまいと知っていながら手を出すのに躊躇する組み合わせを躊躇いなく食せるのが若人の特権である。
さらに、エビフライを店特性の卵と刻んだらっきょうやピクルスが混ぜ込まれたタルタルソースにどぶ漬けして齧り、追い飯を頬張る!
茶色、茶色、茶色のデンプシー。
合間に漬け物と味噌汁を挟むことでもう止まらない!
「どうだ!うまいか!?」
「「「ウマイ!ウマイ!!!」」」
「温泉は最高だろう?」
「「「サイコウ!マタキタイ!」」」
サウナでカロリーを消費し、温泉でさっぱりした後にうまいものをたらふく食う。日帰り温泉食い倒れツアー……温泉開発部が一晩で考えたアリウスを温泉沼に沈める策であった。
──3:00:00──
──2:59:59──
──2:59:58──
……………………………… - 132二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 00:37:53
あの頃に戻りたい
- 133二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 08:23:14
青春してる
具沢山のタルタルをたっぷり乗せた揚げ物を更にソースに浸けて食べても美味しいぞ - 134二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 16:38:15
食え…いっぱい食え。
先生は見てるだけで満足だよ… - 135◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/17(木) 20:30:30
「「「ゴチソウサマデシタ!!!」」」
肉や米粒どころか衣の一欠片すら残さず食べ尽くしたアリウス生達は、パンと手を合わせて食事を終えた。
「はい、食後のお茶ですよ~」
「「「アリガトウ!(ズズズ……)ハァ……」」」
たらふく食べて一杯になった腹を擦っている所に運ばれてきた茶をすすり一息つく………正に至福である。
「オナカイッパイ」「シアワセ」「モウウゴキタクナイ」
食べたもので重くなった腹と爆上がりした血糖値でもはや一歩も動く気が起きなかった。
「よし、温泉の座敷で昼寝してから帰るか」
「「「サンセーイ……」」」
机に顎を乗せてだらけきっていたアリウス生達はのそのそと動き出した。
──────────
「ちょっと!?本当にまずいんだけど!?お夕飯の支度できてないんですけどおおお!?」
「構いませんわ、いつものようなものならこちらで美食の探求を行った方が有意義ですわ」
──────
──2:14:21──
──2:14:20──
──2:14:19── - 136二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 23:24:43
アッアッアッ…!
- 137二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 07:47:38
タイムリミットが着々と……
- 138二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 15:41:35
おわりだ…
- 139◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/18(金) 22:14:41
「よぉし!言い感じに休憩用の座敷を借りられたぞ!ここならゆっくり寝らr」
「「「スヤァ………」」」
「もう寝とるんかい!」
『良く食べ、良く働き、良く眠る』がモットーになりつつあるアリウス生達は座敷に上がるなり座布団を2つ折にして昼寝を始めた。
───────────
「ちょっと勘弁してよ!今日のメニューは煮込まなきゃいけないし切ったり皮剥いたりの下処理も多いんだから昼からやろうとしてたのに!」
「あら?煮込み料理ですか………大量に仕込むのなら悪くないチョイスですわね………ですが今は付き合ってもらいますわ」
「あああああああもおおおおおお!?」
───────────
「「「スヤァ………」」」
──1:35:46──
──1:35:45──
──1:35:44── - 140二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 00:37:27
刻が来た
- 141二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 08:51:34
こんな純真無垢な子達には温泉開発部も愛着湧いてることだろう
……どうだいモブちゃん達と一緒にひと狩いかない? - 142二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 16:30:48
- 143二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:33:37
ゲヘナの中でもヤバい奴らだからってそれは……いや、角とか羽があるし似たようなもんか……?
- 144◆K7oi2p2CoQ9Y25/04/20(日) 07:44:21
「「「スヤァ………ン…(ムクッ)」」」
寝始めてから約30分程でアリウス生達は目を覚ました。
「「「……………フワァァフ…(クシクシ)……オミズ……」」」
起きてはいるがまだ眠そうである。
卓上に置かれた薬缶から茶碗に水を注いでガブガブと飲む。たいして冷えてはいないが寝起きで乾いた喉には妙に心地よい。
「さて、そろそろ帰るか」
「ウン」「カエル」「イマカラカエレバ」「バンゴハンニマニアウ」
大量の揚げ物を食べた後だが、昼寝をしたアリウス生達は晩御飯を食べる気のようだ。
────────
「ああああああ!?もおおおおおお!!もうこんな時間じゃん!今から準備しても間に合わないじゃない!というかすぐ戻っても食堂開ける時間じゃない!」
「この際1日位いいではありませんか?ということで、そこのたい焼き屋さんによっていきましょう」
─────────
──1:00:01──
──1:00:00──
──0:59:59── - 145二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 10:31:08
南無……
- 146二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 15:16:50
おわりだ
- 147二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 15:52:35
自ら処刑台に上がっていってるんだよなあ、この美食研究会の部長さんは