- 1二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:11:06
初星学園でアイドルを卒業し、疎遠となった姫崎莉波と学P。かつてプロデューサーとアイドルとして輝く未来を夢見た二人は、数年の時を経て別々の道を歩んでいた。莉波は歌手として舞台に立ち、学Pは学園の教師に。そんなある日、数年ぶりの出会いが訪れる。学Pからの連絡。それは、彼女の妹との結婚報告だった。
待ち合わせは、学園近くの静かなカフェ。莉波が席に着くと、学Pが現れ、穏やかに言う。「お久しぶりです…お義姉さん」。その言葉が空気を震わせる。あの頃、初星学園で莉波は年上の学Pから「お姉さん」と呼ばれ、その響きに密かな喜びを感じていた。片思いに胸をときめかせた夜もあった。だが今、その言葉は別の意味を帯び、彼女の心を鋭く刺す。「ひ、ひさしぶり…だね」と莉波は笑顔を作り言うが、声がわずかに震えた。
二人はぎこちなく言葉を交わす。莉波は最近のライブの話を、学Pは妹との馴れ初めを淡々と語る。かつてのプロデューサーの声は優しいままなのに、莉波の胸には埋められない距離が広がる。「お義姉さん、か…」と呟き、彼女はコーヒーを手に持つ。カップの縁が冷たく、かつて学Pに抱いた淡い恋心が、今はただ痛みに変わっていた。あの頃、学Pのそばで過ごす時間が彼女にとってどれだけ特別なものだったか。でも今、その特別は妹のものだ。
カフェを出ると、夕暮れの空が広がる。学Pが「また会いましょう」と言うと、莉波は「…うん、そのうちにね」と小さく返す。彼の背中を見送りながら、彼女は思う。あの日嬉しかった「姉」の響きが、今は彼女を傷つけるだけだということを。
という妄想で今日も飯がうまい。 - 2二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:33:10
そうかそれはよかった
遺言はそれでいいか?
一応聞いておこう - 3二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:36:19
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- 4二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:51:50
長っ、飯がうまいまで読んだ
- 5二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:54:00
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- 6二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:55:46
- 7二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 18:57:33
綺麗だ…
- 8二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 19:10:19
で?
- 9二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 19:13:08
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- 10二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 19:14:09
まだ足りないから続けて?
- 11二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 19:19:44
これは新しい視点かもしれない。優勝出来なかったことで芽生えた妹キャラへの未練ね。いいね、続けてくれ
- 12二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 19:34:08
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- 13二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 19:48:02
ちょっとまだデータが足りんな
- 14二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:17:37
夕暮れの空が赤く染まる中、学Pの背中が遠ざかるのを見送りながら、姫崎莉波の心は定まらない波のように揺れていた。「お義姉さん」という言葉が耳にこびりつき、かつてプリマステラになる夢と共に学Pに本当の気持ちを伝えられなかった過去が、静かに、しかし重く胸を締め付ける。自分が「姉」ではなく「妹」だったなら——その空虚な問いが、どちらともつかぬまま彼女の内側で渦を巻く。冷たい風が頬を撫で、莉波は目を閉じた。あの頃の笑顔も、学Pの優しい声も、今は遠い記憶だ。
- 15二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:36:29
数日が過ぎ、莉波は再び舞台に立つ決意をする。スポットライトの下、彼女の歌声は力強く響き、同時にどこか儚げに震えた。観客の拍手が会場を満たすが、莉波の心には届かない。プリマステラにはなれなかった。あの夢が叶っていれば、学Pとの絆は別の形になっていたのだろうか。それとも、ただの幻想に過ぎなかったのか。舞台を降り、楽屋に戻ると、スマホが一つのメッセージを受信していた。学Pからのものだ。「姫崎さんの歌をまた聴きたいです。結婚式の前に、もう一度会いませんか」。その文字を読み、莉波の手が一瞬震えた。喜びか、痛みか、自分でも分からない感情が胸を掠める。
- 16二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 21:08:14
夜、莉波は学園近くの川辺に佇む。水面に映る自分の姿は、かつての輝きを失ったように見えた。風が髪を乱し、冷たい空気が肺に染み込む。彼女は思う。あの特別な時間は、もう妹のものだ。それでも、この歌声は誰かに届いているのだろうか。それとも、ただの自己欺瞞に過ぎないのか。莉波は小さな石を拾い、川に投げ入れる。波紋が広がり、彼女の姿を歪ませる。希望がそこにあるのか、それとも絶望が底に沈んでいるのか、彼女には判断できない。
ふと、水面に星が瞬くのが見えた。莉波は顔を上げ、空を見上げる。雲の切れ間から漏れる光は、微かだが確かにそこにあった。彼女は一歩踏み出す——前に進むのか、それとも別の道を選ぶのか。その先は闇に溶けて見えない。唇から零れた「もう一度…」という言葉は風に乗り、静かに消えた。彼女の足音が響き、次の瞬間、夜の静寂が全てを包んだ。
みたいなのどうよ - 17二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 22:35:06
数日後、カフェで学Pと再会した。話し合いの内容は——結婚式で余興として行われる彼女の歌について。彼は穏やかに微笑み、「姫崎さんの歌、あなたの妹さんも楽しみにしています」と言う。プリマステラになれなかった自分、学Pを繋ぎ止められなかった自分。そして今、彼の隣にいる妹への嫉妬がコーヒーカップを握る手に力を込めさせた。
彼は続ける。「でも、今の君の歌を本当に楽しみにしてるのは俺です。あの頃の姫崎さんも綺麗でしたが、今の方がずっと魅力的だから」。息が止まり、嫉妬が揺らぐ。彼の温かい視線が、今の彼女を捉えていた。「舞台の上のあなたは眩しくて、俺にとってあなたは——」。莉波は小さく笑い、「そう言ってくれるなら、嬉しいな」と呟く。心に光が差し込んだ気がした。
結婚式の日、白いドレスの妹とスーツ姿の学Pが並ぶ中、莉波はステージに立つ。スポットライトが彼女を照らし、歌声が響き渡る。力強く、自信に満ちていた。プリマステラにはなれなかったけれど、今の自分がここにある——その確信が歌に魂を吹き込む。観客の目が注がれ、学Pの視線も温かい。妹への嫉妬は微かに残るが、それも歌に溶ける。最後のフレーズを歌い終え、莉波は目を閉じる。誰にも見せず、頬を一筋の涙が伝っていた。過去の未練と今の自分への赦しが、そこにあった。
涙を拭い、彼女は微笑む。妹キャラだったあの頃と姉として過ごした学生時代、傷つきながらも立ち上がった自分を、静かに受け入れる。拍手が鳴り響き、「ありがとう」と呟き顔を上げる。空に星が輝き、希望の光が彼女を包んでいた。学Pと妹が手を振る中、莉波は思う。これが私の星だ、と。過去と今が交わり、彼女は新たな一歩を踏み出した。未来は明るく、誰も先を知らない。 - 18二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 08:32:32
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 08:34:50
なんでこんな酷いことするの?
- 20二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 09:09:36
それがえっちでままならなくてそしてたまらなく綺麗だからかな
- 21二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 10:02:27
絶対にプリマステラにしないといけない
- 22二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 10:05:16
- 23二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 11:48:55
それが莉波の良いところであり、のぞむところでもある
- 24二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 11:57:54
でもしなかったらしなかったで結局はみ出しそうだぞ
- 25二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 14:38:16
幼馴染属性は敗北しても、有利状況に居ながらにして捲られて負けた感が出るからそれはそれで面白くなるのが逆に危険なんだよな
つまりスタート時点でもう、負けたら面白い味がするフラグが立ってると言えよう