- 1アリウス分派の人25/03/26(水) 20:07:23
“名前だけはね”
「流石先生、耳が早いですね。では、事態の整理も兼ね、簡単に説明させて頂きます」
アリウス分校の修復とアリウス生の保護の為、シスターフッドと救護騎士団が中心となってアリウス分校への行動が起こされました。実際には侵攻と言って差し支え無いとは思いますが、サクラコさんやミネさんは心からアリウス生の救済を望んでらっしゃいましたから、意志を尊重してアリウスへの『進入』としておきましょう。
そして多くのアリウス生が確保され、両団体によって治療や保護がなされました。ですが、最初こそ密に連携していた両組織ですけれど、学校一つを実質的に併合する様な事態になりますと、どこが中心となり進めるか、アリウス生達をどこの預かりとするかで、色々面倒事も起こる訳でして……ええ、先生のご想像通りです。サクラコさんもミネさんも、どうするのがアリウスの子達にとって最善かを考えているのですが、周りの人は違いました。人数を受け入れるだ体制の準備、統制の利かないかも知れない群と言う足枷、勢力拡大による発言力増加……要は、政治的な駆け引きの要素として、各分派の興味を惹いてしまった様です。
ティーパーティーでは、アリウスの内情を良く知る人として、アズサちゃんの助言を得る事にしました。アズサちゃんの提言は以下の様な物です――
「従っていた教え、導いていた大人、暮らしていた場所。信じていた物全てが否定されたり奪われたり、急に全部無くなってしまうと言うのは、とても悲しくて、辛くて、虚しい事なんだ。それがたとえ、どんなに醜く酷い物であったとしても。受け入れるのには時間が掛かる。その間、経験した事、自分を形作っている物が、確かに存在して、今も自分の一部になっていると感じられれば、少しは心が楽になると思う。えっと、だから、アリウス生達をバラバラにしてしまうんじゃ無くて、出来るだけ、一緒にいさせてあげてはくれないだろうか?」
「私? うん、補習授業部にはもう戻らないつもりだったし、アリウススクワッドも私が殺すつもりだった。でも、立ち止まっている時間は無かったからな。私は大丈夫だ。えっ、ヒフミ、どうして急に抱き着くんだ。ハナコ、私は何か変な事を言ってしまったのか?」
これを受け、各所でバラバラに保護されていたアリウス生について、纏まった居場所を与えてはどうか、と言う方向で話が固まりました。 - 2アリウス分派の人25/03/26(水) 20:07:35
ここまでは良かったのですが、どこかから妙な噂が流れ始めたのです。各分派はアリウスの受け入れを拒否しただとか、誰かがアリウス生を纏めて制御や監視しようと試みているだとか、挙句の果てには、アリウス分派が設立されるのではないか、とか。しかも、ティーパーティーが把握して対策する前に尾鰭が付いて広がってしまい、アリウス分派の首長候補にアズサちゃんが選ばれそうだ、なんて荒唐無稽な話まで出ていて。どうやら、アリウス生の処遇に関する何回かの話し合いの中でアズサちゃんが口にした「アリウスの皆にも、多少は顔が利く筈だ」「私が言い出した事だ。もし何かあれば、私の責任でもある」「アリウス側の代表? 私が勤めれば丸く収まると言うのなら、それで構わないが……」等々の言葉がどこかから流れ、曲解されてしまった様です。
多くの人が正しいと認識すれば、それは既成事実として動き始めます。いつの間にか、アズサちゃんは各方面から必要以上にマークされる様になってしまって……本人は、元スパイなんだから監視されるのは当たり前だ、と言って全く気にしていないのですが。
噂を聞いたアズサちゃんは本当にびっくりしていましたが、同時に、もし自分が首長とやらになって、皆が穏やかに過ごせるのであれば、自分は断る理由は無いとも言っていました。
ティーパーティーとしては、分派設立には比較的反対の立場を示しています。ですが、サクラコさんの「全く異なる教えや生活様式の方々に、我々の当たり前を押し付けても事がスムーズに運ぶとは思えません。彼女達なりの社会と暮らしの中で、少しずつトリニティに馴染んで貰う、と言うのも、選択肢としてはアリかと思います」との言葉もあり、ともすれば嘘から出た真になりかねない部分もあります。
ですが先生。今回の噂、どうやら自然発生した物では無く、誰かが意志を持って流している様に思うのです。目的は色々と考えられますが……例えば、アリウス分派設立の失敗による現ホストや関係者の失脚を狙っているとか、分派設立に伴う混乱の中で何かを手にしようとしているとか。
政は好きではありませんが……もしアズサちゃんが大きな流れに巻き込まれようとしているのであれば、私はアズサちゃんを助けたいと思っています。
先生。どうか、ご助力頂けないでしょうか。 - 3アリウス分派の人25/03/26(水) 20:09:32
と言う訳で、アリウス生受け入れに伴ういざこざや、その中で起こり得る政争について妄想しようと言うスレです。
本編では語られていないトリニティとアリウスの関係について、好き勝手に喋りましょう。 - 4アリウス分派の人25/03/26(水) 20:10:13
私もSSを書きたいとは思っていますが、リアルや他のスレのSSで忙しく書けるか分かりませんので、スレ立てだけしておきます。
- 5二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:39:56
何はともあれ、まずは「平和な暮らし」になじめるかどうかが課題になるんだろうなとは
- 6二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:45:53
団長はどういう意見なんだろうか
テパテ反対シスフ(比較的)賛成ならおそらくキャスティングボートは救護になるだろうし - 7二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:47:47
大多数の周りからの認識を変えるのがなかなか大変そうな課題だね、テロの事実は消えないんだし
- 8二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 21:11:55
あの時は確か、保護した生徒たちを受け入れる収容施設の運営をしていました
これでもシスターですから、ボランティアやチャリティの経験はあったんです。生活に困っている方や住む場所の無い方とは、炊き出しなどで何度も接してきましたし
ですからまあ、実際に目にするまではそういう活動の延長だと思っていたんですけど、保護された方々に会って、これは違うなって思うようになりました
なんというか、目つきが違うんです
普段の活動で接する方々には、皆さん欲望があります。お金が欲しい、ご飯が欲しい、屋根のある寝床が、安全な居場所が欲しい。そういう、欲求でぎらついた…ような目つきの方が多いんです
でも、あの方たちの目は違いました
空っぽなんです。欲しい物とか、好きなこととか、何を考え、どう感じてるとか、そういうのが目つきから伝わってこないんです。視線はこちらを向いているけれど、ピントが合っているのは私ではなく空中、そんな感じで
こちらがお世話しててもほとんど無反応で、何か指示されたらのろのろ従うだけ。ヘイローを壊されたみたいな無表情で、ただぼーっと座ってる。そんな方も珍しくありませんでした
…正直、怖かったです
…同じ人間には思えなかった、あの方たちの様子も
好き嫌いも信念もあったはずのあの方たちを、あんなふうに壊してしまった、アリウスの環境も
――匿名 シスターフッド所属
いざこざと言えるのかわからんが、アリウス受け入れ初期の一幕を妄想で吐き出してみた - 9アリウス分派の人25/03/26(水) 23:05:54
「ミネ団長、噂について、どう思われますか?」
「憶測や又聞き、意図的な虚偽に基いてアズサさんやアリウスの方々を不当に扱うなど、あってはならない事だと」
「それは私達も皆同意見だよ。ナギサが訊きたいのは噂その物に対する評価では無く、内容、つまりアリウス分派の可能性についてではないかね?」
ナギサが小さく頷くのを見て、ミネは僅かに赤面する。
「申し訳ありません。アリウス分派と言う公的な形を取るかは別にして、アリウス出身の皆様を一つの纏まりとして定義する、と言うのには賛成です。アリウスの方々はとても仲間想いでいらっしゃいますから」
「わ、以外。ミネ団長の事だから、救護し易いかどうかで考えてると思ったのに」
その場の面々は内心失礼な、とは感じても、何と無く同じ事を思っていたのも事実な為、敢えて突っ込みはしない。
「私がカタコンベの向こう側で受けた印象を述べたまでです」
ミネは、アリウスでの出来事を思い浮かべる。
中身はまた後程書きます! - 10二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 23:10:14
アズサの様子を見るに戦闘関連以外の勉強が壊滅的なんすよね
サオリの様子から一般常識も疎いはずだし、そのあたりの教育問題も大きい
ケーキを切れない非行少年LV99みたいな状況が予想される - 11二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 23:15:22
小さい頃は紛争、その後は毒親によるvanitas教育、んで今度は政権争いに使われるのか
かわいそうに - 12二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 23:16:03
当分は道徳教育…と思ったけど一つの常識が出来上がってるところに急にぶつけてもな
お前の常識非常識って言われてどうにかならん方がおかしい
余裕の使い方を興味関心がぼんやりしている状態で自発的に見つけるのって難しくない? - 13アリウス分派の人25/03/27(木) 06:23:59
《救援要請。廃屋の隠し扉の裏から続く路地にてグレネードランチャー二丁、胴体に爆発物を巻き付けた生徒が抵抗中。繰り返します――》
声はセリナの物。アリウス領に於いては激しい抵抗が予想された為、前進が滞る場合には物量の優位を頼んで無理せず後退し、相手の息切れ、もしくは他戦線の進展を待って攻める手筈になっていた。その為、わざわざ要請が来ると言う事は余程の緊急事態である。
部隊配置を思い出しつつ、ミネは走り出した。
「恐らく私が一番近いでしょう、向かいます。それで充分ですか?」
《十分だと思います、ありがとうございます》
「可能であれば距離を取って待機を。他戦線は作戦通りに。以上」
共有された大雑把な位置情報を見つつ、周囲の壁などを鑑みて近くの屋根に飛び乗る。
現場に到着。崩れ掛けの屋上から見下ろしてみると、確かに両手にグレネードランチャーを持った生徒が、表通りに接していない奥まった建物の入り口を背にする様に仁王立ちしていた。強い威圧感を感じさせるのはその目に籠る覚悟だろうか。学年は一年か。左のランチャーには何やらスイッチが括り付けられており、配線が手製感溢れるベストに繋がっている。セリナの報告にあった爆発物とはこれの事であろう。
状況判断した上で、ミネは一瞬で制圧すれば問題無いと結論付けた。
屋上から飛び降り、アリウス生の背後に着地。盾をその場に突き立て、気付いた生徒が振り返るより早く左脇腹に左フックを入れる。一瞬の強張りを見逃さずにスイッチ付きのランチャーをもぎ取り通路へ投げる。身を隠していたセリナが咄嗟に受け取った。ミネはそのまま生徒を組み伏せ取り押さえる。
「可能ならば危害を加えたくありません、大人しくして下さい」
首を捻りこちらを見上げると、生徒は思い切り歯を食い縛った。微かに聞こえた歯以外の無機物の音がミネの耳に届き、直感が緊急事態だと騒ぎ立てる。
生徒のベストからカチリと機械音。歯に仕込んでいた起爆スイッチを押したに違い無いが、ミネの見立てではこの起爆装置も爆薬も旧式、爆発まで僅かに猶予がある。
解除は間に合わない、盾は届かない、横向きに投げれば身を隠している誰かが危険。最善策を見付けたミネは強引にベストを引き千切って脱がすと、真上に向けて思い切り放り上げた。
- 14アリウス分派の人25/03/27(木) 06:25:15
死を覚悟していたアリウス生。数秒して、自分の魂がまだ肉体の内にある事に気付いた。だが爆発のせいか、体の動きが酷く悪い。いつの間にか自分に圧し掛かっている何かを見遣ると、先程まで自分を取り押さえていた筈のトリニティ生が、その体と大きな羽を目一杯に広げて自分を爆発から庇っていた。
「ごほん。ご無事ですか?」
「何故庇った? 私を捕虜にした所で」
「拷問しようにも重要な機密なんか知らない、末端構成員を捕まえた程度ではアリウスは交渉に応じない。勿論存じ上げております」
「なら……どうして」
「申し上げたでしょう、危害を加えたい訳では無いと。私であれば耐えられると判断しましたので」
生徒の意識が遠のき始めているのに気付き、ミネは急ぎ問う。
「命を懸けて守りたい物があったのでしょう。我々に託しては下さいませんか? 天に誓って、悪しき様には致しません」
三秒程の逡巡の後、「妹達……何かあれば……殺す……」と呟き、目を閉じた。
「どなたか、この方を救護所に!」
「はい!」
自爆未遂の生徒が運び出されるのを見届けた後、セリナ達と共に、守られていた建物の扉を潜る。
「これは――」
「セリナ、救護班にすぐ連絡を! 毛布三十枚、水と鎮静剤、あとブドウ糖も」
「分かりました」
中にいたのはアリウス生達。だが表で戦っている者達とは違う、恐らく全員中学生かそれ以下の年齢だ。しかしセリナが絶句したのはそれにでは無い。
十数名の子供達全てが酷く痩せ、ある者は痣だらけで、ある者は蹲ったまま微動だにせず、ある者は包帯だらけの隻腕には大き過ぎる拳銃をミネ達へ向けていた。環境を可能な限り清潔に保とうと言う努力の跡も見えるが明らかに水以外の衛生用品が足りておらず、医薬品も不足している様で感染症に罹っていると思しき生徒もいる。そして何より、全員が全員、酷く疲れて怯えた目を向けているのだ。彼女達が自分達を処刑しに来たと信じて疑わない様な目を。
見る限り、先程の生徒と血縁関係にあると思われる者はいない。恐らくは全員を妹と呼び、家族の様に愛していたのだろう。
ここで戦ったアリウス生達も、痩せ、傷付いていた。だがそれと比べても、この子達の状態は悪い。銃を向けるなど以ての外だ、そう考え、ミネは盾を銃をその場に置く。
「私達は、お姉様のお願いで助けに参りました。どうか銃を下ろしては下さいませんか」
- 15アリウス分派の人25/03/27(木) 06:37:46
「私が対峙したあるアリウス生は、傷付いた下級生達を妹と呼び、命を懸けて守っていました。当初は我々の施設で治療していましたが、ほぼ毎晩、守られていた子達の名前を呼びながら魘されていました。時々、別の場所で治療されているその子達の様子を映像で見せた夜だけ、元気に会話している様子に安堵し、穏やかに眠れていた様です。今でも、頻繁に授業を抜け出してはその子達の様子を見に行っているとか」
回想から帰って来たミネは、確信の籠った声で伝える。
「アリウスの方々は、とても強い絆で結ばれ、互いを支えとしている様に見えました。離れ離れにすれば、悪い事が起こります。失意で衰弱する人もいるでしょう。不安定になる方もいるかも知れません、暴走する方も出るでしょうか。はっきり言えるのは、我々の手には負えない程の事態になりかねないと言う事だけです」
- 16二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 06:37:56
- 17二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 06:42:18
早々にアツコがトリニティ入りすれば政治的にはアズサがトップやらなくていいからハナコが交渉の末に兵隊を集めてアリスクを捕まえる展開とかになりそう
アリスク的にはトリニティのポストといい生活を分校単位で享受できるからいい話ではあるけど、強硬手段として迫ってきたからトリニティVSアリスクの展開になる感じで
アズサの望むところではなかったとしても本人の学園生活のためならやるかやらないか言ったらハナコはやる - 18二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 09:58:26
アリスクの逃亡は先生の意向でもあるが先生的にはどうするんだろう
- 19二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 10:22:30
アリスク放流は無責任としか言いようないからなぁ
矯正局が現実の少年刑務所に相当するなら社会復帰のための勉強ys職業訓練も受けられるだろうに - 20二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 10:24:14
- 21二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 11:32:26
- 22二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 11:48:38
- 23二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 11:52:26
それどころか保釈金払えばすぐに外には出れることが便利屋マンガで判明してるしね
……あの時先生が払った金、冤罪と判明したからヴァルキューレはちゃんと返還したんだろうか? - 24二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:02:08
アツコがアリウスのまとめ役になるとしても一年生と言う立場から後見人として結局アズサが選ばれそう
アリウスに顔が効く以前に、アズサ単体でもトリニティ内での名声が大きすぎる - 25二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:08:08
半ば文字通りの意味でトリニティとアリウスの和解の象徴になった以上、好むと好まざるとにかかわらずアズサは政治に関わらざるを得んのよなあ
建前や制度上はどうあれ、実質的にアリウス側の顔役になるのは確定しているようなものとしか - 26二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:12:31
逃亡中のアリスクとトリニティにいるアズサを除いた、アリウス分校自治区内の生徒たちがどういう構造の集団になっているのかわからんのよな
名実ともにトップはベアおばがやってたが、生徒全体の取りまとめ役みたいなのが何人かいたのか、はたまた少人数の(アリスクのような)グループが多数あるだけなのか - 27二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:14:13
原作ゲームで現場が賄賂受け取ってる事が暗喩されるヴァルキューレだぞ?
- 28二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:22:01
あにまんか笛のどちらかで「アリウス分派が設立されて本来はアツコが首長になるべきだが指揮官としての経験を評価されてサオリが首長としてティーパーティー入りする」みたいな話を読んだ気が
展開としてはアズサの見た幸せな夢というオチだったような違ったような - 29二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:23:21
小隊規模で家族やってた感じなら離すのはマジで無理だろうな
- 30二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:32:17
あにまんだとオリキャラスレの「もう虚しくなんてない!」シリーズかな
トリニティと平和的併合の際、アツコが血統主義を否定するためにサオリを首長として指名した
IFアリスクスレではセイアの側近サオリがアリウス生徒を纏めるため近い将来にアリウス分派を立ち上げる
- 31二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 12:54:26
- 32二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 13:08:35
アリウスの教えなんてまだ残ってるのかな?
- 33アリウス分派の人25/03/27(木) 21:47:44
取り敢えず保守。
- 34二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 06:46:24
原作を確認してくと実は「アリウスの存在と襲撃」という事実が一般には認知されてないくさい(アリスクのみは指名手配されてる事が判明しているが)から、「浄化」後の生徒受け入れそのものは問題になりにくいとは思う
ただこれでトリニティ内でどう問題が起きそうかは1のハナコが丁寧に説明してるか - 35二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 16:47:39
ほ
- 36二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 20:15:54
ぶっちゃけ一部のトリニティ生徒(通常トリカス)によるイジメや差別が起きそうだよね
- 37二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 20:19:41
渋の小説にトリニティに流れずにブラックマーケットに潜伏してる設定の元アリウスとかいたな
- 38二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 02:21:47
取り敢えずアリウス出身者に最初に行われる補習授業は家庭科(食育)な気がする
- 39二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 09:36:22
ほしゅ
- 40二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 11:59:50
また仕事が増えやがった、というのが率直な感想でしたね
その頃はちょうど、旧アリウス分校生徒の受け入れに忙殺されていた時期でした
分校とはいえ自治区丸々一つ、しかも経済状況は劣悪で組織化もほとんどされていないときた。衣食住の用意も生徒たちのとりまとめも、受け入れ側のこっちが全部やらないといけなかったわけです。衛生関係は救護騎士団に、カウンセリングや喧嘩の仲裁はシスターフッドにお願いしましたが、それでもまあ仕事が多かった
二次収容場所としてホテルや旅館を借り上げて、警備は正実に頼んで。飢えさせるわけにはいきませんから、食事は有事用の備蓄を放出したり企業から買い付けたり。服とも呼べない恰好の生徒もいましたから、各所から古着をかき集めたりもしましたね。そうやってかき集めた物資が必要な場所に届くよう、調整するのも私たちの仕事でした
これと並行して、アリウス内の一次収容場所にいた生徒たちを、トリニティ内の二次収容場所に移送する仕事があるわけです。カタコンベはアズサさんの知識に頼るとしても、そこから先の輸送手段は当然こちら持ち。民間バスをチャーターし、ハイランダーに臨時運行ダイヤを組んでもらって。「元の小集団単位でなるべくいてもらう」というのが上の方針でしたから、一人ぶん空いたから乗せちまえなんて真似もやりにくかったですしね。そもそも一次保護の段階ではぐれていた例も多々ありましたが
(続) - 41二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 12:00:32
そんなときですよ、「旧アリウス分校生徒による分派の設立手順とその影響について調査せよ」なんて指示が、内々にせよ上司から来たのは
アリウスに対するトリニティの公的見解は複雑です。前身である分派の集まりの一員ではあるが、現トリニティの一勢力というわけではない。トリニティ設立時に他の分派を統合した時と同様、一時的な便宜的措置として「分校」という扱いにし、そのまま放置されていたというのが実情でして
ですので、アリウスを改めて「統合」するというのなら、トリニティ創設期の手順に従う必要が出てくるわけなんですが…そんな遥か昔の資料が、まともに残っているはずがないんですよ
ティーパーティーの史料保管室をひっくり返すのは当然として、古書館にも声をかけないといけない。公文書というよりは古文書の域ですからね。断片的な情報でも何でもかき集めて、何とか手続きを確立する必要がある。面倒極まりない。これが一つ目の問題です
もう一つが「今のアリウスにトリニティの各派閥のような統制が期待できるのか?」という点ですね
どうにも彼女たち、少人数の疑似家族という基本単位以上の、恒常的な組織構造を持っていないみたいなんですよね。普段は十人足らずのグループで生活して、命令が下りたら他グループと一時的に協力するだけ。それも相手はまちまちで、顔が繋がっていると呼べるほど強い関係ではない、と。
無理ですよ、これを派閥にするなんて。少なくとも今すぐには無理です。同じアリウスの生徒だという認識が彼女たちにあるならまだしも、それすら疑問符がつくレベルと聞いていますからね。無理やり制度の枠に押し込めたとしても、すぐに分裂するか、他分派に蚕食されるかです。砂を握りつぶして石にするようなもんですよ
血統なりカリスマ性なりのある人がいれば別ですが、本来アリウス生徒会長であるべき秤アツコは逃亡中。我々としてはアズサさんが立ってくれると有難いですが、アリウスでの彼女はあくまで一人の子供に過ぎないとも聞いています。ご本人の意図はともかく、順当な分派化は望み薄でしょうね
(続) - 42二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 12:01:07
とまあ、ただでさえ忙しい時に極めて面倒な仕事を命じられたわけです
ワンマガジン、目の前の上司にぶち込んでやれれば、どれだけすっきりしたことか。一瞬、本気で指が動きかけましたね
…まあ、出来ないのはわかっているので、射撃場で気が済むまでぶっ放してストレス発散としたんですが
――匿名 ティーパーティー行政官
トリニティとアリウスの関係を考えると、書類手続き一つとっても面倒そうだよなって - 43二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 12:06:30
SS書きながら思ったんですが
トリニティがアリスクを追ってるの、調印式のテロの実行犯という以外にも「アリウス内でそれなりに名が知られているチームを取り込んで、旧アリウス生徒の取り纏め役にしたい」というのがあったりしないかな - 44二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:05:05
- 45二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:49:36
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- 46二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:50:38
- 47アリウス分派の人25/03/30(日) 02:04:06
ゲマトリアの神秘の解釈次第では、「アツコに信仰を集約する」位の事はしているかも知れないとは思います。
まあ後は、アリスクがアツコを姫と呼ぶ様に、一種の生まれ付いてのカリスマの様な素養が備わっているかも知れません。
- 48>>4325/03/30(日) 07:40:17
私が思いついたのは、アツコ個人(というかロイヤルブラッドの血統)ではなく、チームとしてのアリスクを指導層に据えようという発想ですね
強さゆえの認知度がそれなりにあり、かつ現場指揮を任される程度には統率と判断力があるので、消極的にせよ適性はあるという発想に至ってもおかしくないのかなと
現状他にまとめ役が出来るのがいそうにないというのもあるでしょうが
- 49アリウス分派の人25/03/30(日) 15:41:44
ちょっと忙しいので続きはお待ちを……
- 50二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 22:06:50
アリスクがトリニティに戻るルートってあり得るのか?
- 51二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 01:41:28
正直今のトリモブって大体がアリウスの環境を知らず忌み嫌ってそうではあるから環境を知った上層部や団体は少なくとも平穏な日常をアリウス生が送れるようにしようとしてる感じ
後はアホみたいな陰謀論思いついたり意味のない探り入れてくるやつもいる - 52アリウス分派の人25/03/31(月) 09:07:07
今SS書いてますけど、そもそも分派が幾つあって有力分派が幾つあるのか気になって来ました。
- 53二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 09:25:16
分派であると明言されてるのは茶会三分派(パテル、フィリウス、サンクトゥス)とヨハネ分派くらい?
あとはシスフか
作中で名前が挙がっているのは基本有力派閥だろうし、無名派閥とか分派内派閥まで含めたらいくつになることやら - 54アリウス分派の人25/03/31(月) 13:50:38
準分派と言える様な下部組織が存在するか分かれば良いんですが……
ヨハネ分派がティーパーティーと距離を置いていた事からも、政治に余り関わらない分派の設立自体は有り得そう。 - 55二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 16:44:57
ヨハネ分派は集団全体の意向なのかミネ団長個人の信条なのか……
- 56二次元好きの匿名さん25/03/31(月) 16:55:54
個人的な考えなのですが、アリウスはロイヤルブラッドなんて考えが存在する位には血縁主義的です。それを考えると、アリウスの小集団を取り纏めている存在もそういう血筋なのでは?とか思ってたりします
例えば、貴族(ノーブル)であるとか。アツコのように没落しきっていても、ベアおばがアリウスを私兵とする為、こうした血筋の人間に階級を与えている可能性も無くはないのかなと
それと、ロイヤルブラッドもアツコだけとは限らなさそうな感じするんですよね。バッドエンドではアツコの代わりにサオリが生け贄になっていましたし、多分サオリは知らないだけで薄くなっていても入っているのでは…?と思うと、分家、と言えばいいのでしょうか。そういう奴らもいそうだなとか思ったりしてます
こうしたアリウス生達が他の生徒達を纏めているけれど、その目的は様々。今も尚復讐心を持つ者やアズサに迎合する者、逆に反対する者等々……こういう所からいざこざも起こりそうですな