- 1半人ニンジャ25/03/27(木) 00:29:27
【一読推奨】
・復帰や新規、匿名での参加等、気軽にどうぞ
・キャラも匿名も強さや節度等は注意して守りましょう
・何事も、確定ロールは控えてください。
【只今の時系列】
・米軍突入後
【追加されたルール】
・泳者は他泳者の情報
──“名前” “得点” “ルール追加回数” “滞留結界(コロニー)”──を参照できる。
・泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる。
(11以降はまだ追加されていない)
次スレは>>190の方がお願いします
無理な場合は避難所へ伝えてください。
- 2半人ニンジャ25/03/27(木) 00:30:52
- 3半人ニンジャ25/03/27(木) 00:31:41
- 4半人ニンジャ25/03/27(木) 00:32:24
- 5凡骨騎士25/03/27(木) 00:34:30
…丹澤さんとの合流予定地点はここだな
ふーっ、今日は特になかなか疲れたものだ…
(そういえば、拳はちゃんと当たったな…やはりここぞという時しか攻撃が当たらなくなってしまったのか…?)
【少し見当違いだけど、絶妙に掠りかけている考察をしながら今日一日を振り返る。】 - 6泡のクラゲ使い25/03/27(木) 00:35:50
…うーん、なんか目線を感じる。
どっかから見られてるのかな - 7二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 00:36:30
やせいの じゅつし は宝箱を あさった!
しかし なにもみつからなかった - 8二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 00:37:39
やせいの じゅつしは キ⚪︎ラのつばさを使った!
じゅつしは 天高く飛び上がった! - 9一般女性泳者25/03/27(木) 00:39:52
- 10くノ一25/03/27(木) 00:41:59
……おかしい。
夜だというのに、ここ周辺は呪霊の数が少ないですね…
まあこの美しい街並みを穢す呪いが減っているのは喜ばしいことですが、違和感がありますね…警戒、警戒…
【小さい頃からの教育を思い出す。「違和感を感じたら、それはもう何かに巻き込まれている合図だ」という教え。ここで何かしらが起きている。もちろん、単に術師が呪霊を祓って回ってるだけかもしれないし確実に危険なわけではないが。】 - 11二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 00:42:14
- 12「も」な人25/03/27(木) 00:42:59
- 13全部やる奴25/03/27(木) 07:39:22
……かーっ、終わった状況で飲む酒うめ〜!
いや、酒はいつだって美味いねん。はー、花見行きたいなぁ
【襲ってきた一般人を酒瓶で殴り倒して、それをつまみに酒を飲む】
ちょぉっと、呪術師らしいんじゃないか……?
いや、倫理終わっとるやつやな。ぱぱっとなんとかせんと - 14■■ロリ/悪霊(?)25/03/28(金) 00:16:43
やっと、やっと一息落ち着いてご飯が食べれるね……
「だな、俺様腹が空いて仕方ねーよ!」
『いただきまーす』
………薄いね。
【2人揃ってカップ焼きそばをいただくが、歩美は首を傾げてちょっと物足りなさそうに。】
「そうか?結構普通に食えるし美味くねえか?」
ミミはバカ舌じゃん…
「なんでも美味しく食えるって言い変えろ もうちょい塩とかソース足して良いからよ、ちゃんと食っとけ」
う、うん…
【腹ごしらえは大切だと歩美にも食わせるミミと、調味料を追加で振りかける歩美。マシにはなったけどやっぱり薄味だなぁ、と。大分かけたはずなのに。】 - 15みないちゃん25/03/28(金) 19:15:01
【円弧を描く炎の群れが、崩れ廃る広島の街に広がってゆく。ぱちぱちと響く火の音を耳に、迫る不可視の呪霊目掛けて火矢を放ち、時に火炎を纏って拳を殴り付ける。煤と同化しぶわりと広がる不快感に眉を曲げて、猿叫重ねて足技を行えば、敵は失せてまた次の屍人がやってくる。】
【滴る汗が蒸発する。棚引く灰髪の毛先がちりりと焼かれる。手の感覚が死滅する。忘れた痛みを未来に預けて、少女は再び目前の敵へ手を翳す。】
“火箭 伍連”
【ぶわり。五つの燃え盛る炎の矢が、コンクリートを貫いた。】 - 16散花の舞ひ人25/03/28(金) 19:22:09
前スレ200
【見てもいられぬその有り体を見て
その女は傲慢にも憐憫を抱いた】
…そこのお方?何かお探しのものでも?ー - 17二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 21:09:15
〝柱〟…!
【その「声
」が
聞こえ
た と思 つ たら
天 右も
地も左 ぐっちゃぐ
! ちゃ】
〝枢〟! あ
む゛ あ食
ん! あ ら
は え
い
!
【ぐしゃっ】 - 18二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 21:12:18
このレスは削除されています
- 19剣崎司郎25/03/28(金) 21:15:28
………
【坐禅を組んで目を閉じて集中、術式効果の1つである動作投射を使って呪力の巡りを意識する
呪力を全身に行き渡せ、イメージ通りの動きを肉体に覚えさせる。もっと効率の良い巡り方を、もっと出力の高く巡り方を、そのイメージに行き着くため意識を呪力へと向けている
これは今あまり大きく動けない現状ですることのできる数少ない鍛錬である】 - 20二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 21:15:36
- 21散花の舞ひ人25/03/28(金) 21:20:57
- 22二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:05:28
- 23みないちゃん25/03/28(金) 23:51:02
……?
おと……?気のせい?
【鎮火されゆく炎を見届け、微かな音に振り返る。確かに捉えた弾ける音は、まるで空砲のようなそれにも思えたし、泡が割れた際の音にも思えた。僅かに再燃する恐れを胸に腕を摩って、少女は辺りを見渡した。】
- 24シャーマン25/03/29(土) 20:37:57
【腐り鏈り折り重なり祈り重り寄り集まり凝り塊り
甚だ黝ばんだ者ばかりの黒山が一つの生き物となっていた
手足五体入り混じる千鳥足の十ツ足で連なる骸をがくがくのたくらせ
憎々しく世に憚る肉々しく胎の脹らんだ芋虫の様な其れは地に腐血の筋を描きながら蠢き体の下から手を延ばし至る所の屍を掻き集めて居る】 - 25泡のクラゲ使い25/03/29(土) 20:46:34
- 26シャーマン25/03/29(土) 21:16:41
「ひ」
【応えたのは、日出ずる国には縁のない彼女の愛しき故郷のことば?その姿に見合った人外の咆哮?嗜虐の嬌声?
ちがう】
「「「「「「「「「「「「「「「「ひ」」」」」」」」」」」」」」」」
「「「あ゛あ゛「ああ゛あ「「ひどのも「゛のぉ゛盗゛…なぁ゛!ン゛ざっっけ「い゛やぁ!」いたぁ゛あ」「ヲ゛…だぁれだあ!来ン」」えぇ゛…」」よお゛ぉ」が」どぉして゛!」」」
【どこかの誰かの幾つもの声の入り混じる断末魔を散漫につなぎ合わせたノイズ
最早其れに明確な意思はなく「彼女」は折り重なる死体と平等の部品と化していて集合したそれらの脳でモノを考えていた
その体表面の夥しい人間の顔が堰を切ったように動き出し死肉に刻まれた声を再生する】
【大きく萎縮と膨張を二度ほどしたと思えば、部品の死肉の絡まりを緩ませ三人の死体の上半身をあなたに叩きつけるように差し向けた】
- 27泡のクラゲ使い25/03/29(土) 21:27:05
- 28シャーマン25/03/29(土) 21:38:53
- 29泡のクラゲ使い25/03/29(土) 21:45:22
- 30二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:02:32
このレスは削除されています
- 31シャーマン25/03/29(土) 22:05:47
- 32泡のクラゲ使い25/03/29(土) 22:31:47
- 33シャーマン25/03/29(土) 22:59:22
- 34泡のクラゲ使い25/03/29(土) 23:20:42
- 35シャーマン25/03/29(土) 23:40:39
- 36泡のクラゲ使い25/03/29(土) 23:51:29
- 37シャーマン25/03/30(日) 00:06:48
- 38泡のクラゲ使い25/03/30(日) 00:14:16
- 39シャーマン25/03/30(日) 00:23:35
- 40泡のクラゲ使い25/03/30(日) 00:34:47
これが、あの化け物の正体だったのね。
【倒れ伏した女へと近づく。いきなり目覚めて襲いかかってこられても困るから警戒はしづつけるけど。
やがて近づいても動きひとつないのであれば、やつれて体温も感じない女の手を取って】
貴方が抱えた呪いがあれだったの?
何を思って死体なんてかき集めたかはわからないけど…もう良いよ、抱えなくて。
……お姉ちゃんならこう言ったかな?
【自分なりに姉ならどうするか想像して行動した。これ以上この相手に掛ける言葉はないと思うから、このまま結界の中を歩いていこう】
- 41臆病ロリ/悪霊(?)25/03/31(月) 18:35:43
っう……見るだけで痛々しいや…結構新めの死体だからかな、まだ血も乾いてないね
【杭を使って四肢を磔にされたり、頸が断ち切られコトリと頭が少し離れた場所で転がっている死体。蟲が寄っていて、気色が悪い。腐っていて凄く臭う。吐き気を覚えながらも、また次の死地へと足を止めずに。】 - 42二次元好きの匿名さん25/04/01(火) 19:36:23
【銃声が静かに鳴り響く。いつどこにいてもどこからともなく撃ち抜かれる音が聞こえる。
広島の空に銃弾の照準が今ここに完成した】 - 43二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 16:06:19
わらエっ!!
わらえ゛ェ!!
ナぐなッ!泣ぐっな!!泣いて死んだばら赦さねえど!
命を無駄にすんじゃねえ!
笑って死ネっ!すぐ笑えっ!おいっ!死んじまうぞ!笑えっ!笑エ゛ッ゛!
笑って死なねンだったら殺さなかったんだぞ!!!!
てめぇわらってけ!笑わなかったら何にもできんぞ!
きぃきぃ笑うんじゃねえっもッッ豪勢にわ゛ラ゛エ゛!!!!!おい!おい!オ゛
死んでんじゃねえかよおぉしゃあしゃあ存り終えてんじゃねええええぞ!
俺の面はこんな出来損ないな感情じゃ出切無えええんだよう!手前ェの所為で上等な面が打てねえじゃねえかよ!!
もっと出切れよ!最期の最期なんだからよ!翁以外の面になんざしねええ!お前ェは決まってたんだからな!妥協なんざありゃしねえ!
笑ってなきゃ翁になるわけねえじゃねえかよ!ああああああああああ! - 44二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 07:49:46
黎明は来たり!私は未だ生きているぞ!
彼奴め、さんざ私を狙ってきたかと思えば此方が向かえば早々に逃げた!闇夜に逃げ惑い一時は死ぬかと思ったが、私は未だ生きている!勝った!ハハッ!!
あゝ、先ずは如何するか。返しにと追い掛けても良かろう、だが詰まらん。生産性も無い。
矢張り追い掛けるならば殺すまでか。良い!ならば殺すか! - 45二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 21:00:28
このレスは削除されています
- 46二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 21:21:25
三途が近いよォ!助けてたすけてたーすーけーてー!!
六銭なんて持ってねえし置いてく首も目も頭もねえ!!いーや!!剥奪されるこーろーさーれーるー!!!!! - 47アイさん25/04/03(木) 22:10:11
- 48一般(自称)会計士25/04/03(木) 22:13:28
…また一人、どうましょうか。
【まさか別結界に…誰だっけ。
まぁどこかに送られた同行者の無事を案じたが
きっと大丈夫だろう。なら今度は自らの身を案ずるだけだ】 - 49二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 17:11:50
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- 50臆病ロリ/悪霊(?)25/04/04(金) 17:27:54
…ねぇ、ミミ。
「ん?なんだよ急に名前呼んで」
【1人(2人)になってからしばらく経つ。今の内に、作戦会議はした方がいい。】
もしも、もしもだよ?食料が尽きて〜…とか、凄く強い泳者とか呪霊に襲われて逃げ場がない〜…とか。瓦礫かなんかに巻き込まれて、身動き取れなくてミミ砲も使えない…とかになったら……
簡単に言うと、このままじゃ死んじゃう、ってなった時があるとするじゃん。
「想像はしたくないけどな、まああり得るだろ」
その時はさ…術式解放、全開でいってみない?
「そうだな……は?」
【提案してみる。たしか、制限時間超えて使うと呪力に肉体が耐えられなくて、死んじゃうか呪霊化するかだっけ。】
「おいおいおい、それは!」
うん、わかってるよ。でもそうなったら呪霊になって…生きる?のも悪くないかなって。
お母さん達も術師ではないけど呪霊は見えるし…涼音お姉ちゃんだったり、呪霊を見れる友達だって最近できたんだもん。へっちゃらだよ。
「…んぐっ…俺様の力を全部使おうだなんておこがましーことするんじゃねえ、全力で抵抗してやるからな」
【でも、実際その時が訪れなきゃいい話ではある。ピンチになってから行動を起こすより、ピンチにならなきゃ済むんだもの。とりあえず、ご飯にしよっか。とカフェ跡に入ってみる。】 - 51みないちゃん25/04/05(土) 19:25:29
【ぽん。廃れ焦げた赤茶色の左手で、付近の小石を触ってみる。ゴツゴツとした感触と刹那の冷温。直ぐに消えた温度の原因は、自身の手の冷たさか、或いは幻覚か。確認の術は無く、構わず少女は石全体を指で転がし弄る。】
……やっぱり薄れてるなぁ。
温度はどんどん感じなくなってる。
【末端の神経が、幾度も行われる燃焼で死に掛かっているようだ。少しずつ感じられなくなる温度に慣れて、呆れのような諦めのような。それに似た空虚が胸を埋め尽くす。何だろう、このぽっかりと空いてしまった洞は。】 - 52くノ一25/04/07(月) 01:58:51
残穢、ですね
しかも結構くっきりとした奴
呪力量がかなり多いか、それとも未熟故放出量を抑えられてないからか…両方、という線も捨てられませんね。
少なくとも呪霊の減少もそうですし近くに泳者がいるということは確かでしょうか
【友好的なら協力を、回游被害者なら避難所へ連れて行きたいなと今後の展望を頭の中に据えつつ、辺りをゆるりと見渡して。】 - 53一般女性泳者25/04/07(月) 02:20:27
- 54くノ一25/04/07(月) 09:12:59
(殺気、ですか。恐らく5時の方向からですね。)
【幼い頃から怒られるのが嫌で。一応はサボらずにしていた訓練の賜物かはわからないけど、呪力探知などは人一倍できるほうではある。──仮に呪力を用いていなくとも、「気配」は隠せぬものだ。】
(掛かったフリで油断を誘って、逆に強襲…いえ、そこそこ離れていますし、何より手に掛ける人は少ない方が良いですから…取り敢えずは一旦身を隠しましょうかね)
【路地の物陰──スコープからの死角に入ったかと思えば、そこまで経たない内にふたたびそこからまた出てくるところが目撃できるだろうが…それを分身だと知るのは、甲賀本人のみだけなのだが。】
- 55散花の舞ひ人25/04/08(火) 00:16:45
…何ですかこれ。
『私に聞かれても、分からないわよ。』
【術式を使ったままポケ〜っと座っていたら
いつの間にか身体から生えた枝に数匹鳥が泊とまっていて】
…これ、動かない方がいいですか? - 56臆病ロリ/悪霊(?)25/04/08(火) 19:59:51
【ドォン!という音と共に自らの呪力の奔流を、熱波を、そして気色の悪いヘドロのようなものが飛び散り身に注ぎながら消失するのをまた重ねる。】
『ふぅ…』
お疲れ様、ミミ
「お前もな、今日は速攻で終わらせれたしまだ時間制限の余裕はあるな」
うん、あたしたちだけの戦闘にも慣れてきたね……色々試してきたけど、あたし達の武器──アルティメットミミ砲は出力が高い分、呪力を練るのに時間がかかるし……先手必勝が安定だろうね
【東京第二は海の結界。故に呪霊が多かったりする。歩いていれば、そうぐうしてしまうこともそれはあって。術式を解いて、一呼吸つきながら反省会を。】
「追尾に拡散弾だの色々やったが…やっぱ1番シンプルなのが良いんじゃねーか」
そうだね、後は今回みたいな別にそんなに動きが速くなくて体も大きい呪霊とか相手なら…攻撃範囲がだいぶ無駄になってるし、凝縮させればチャージ時間短くしたり威力上げたり出来そう……
【すっかり戦うこと自体に抵抗がなくなってきたから、精神的にも強くなれてるのかな、あたし。でも、呪霊相手ならまだしも相手が人間だったら駄目かも。たまに見る、あの人を殺した時の夢。鏡ちゃんを殺した奴で、しかも剣崎お兄さんに背負って欲しくないからって必死になって殺しちゃったけど、そんなの言い訳でしかない。手を血に染めてしまったということに、あの人もあたしも違いなんてない。これ以上、こんなことしたくない。】 - 57剣崎司郎25/04/08(火) 21:33:52
…やっぱり細かいものは出すのが難しいな
【坐禅を組みながら、術式で様々なものを出したり消したりしている。剣や弓、矢や刀、槍、盾、フレイパンなどなど…何度かラジオなどの機械類の出現を試みたが結果として出てきたのは見た目だけのハリボテばかりだった】
うーん、やっぱり機械類は無理だよなあ
複雑な構造のものはやりづらいみたいだが…どういう基準なんだ?
【イメージが大切なのだろうか?やはりこういうものでは、想像できるか否かが大きく関わっていると聞く
そう考えれば納得だが、あまりにも曖昧な基準で実際にそうなのかは疑わしいものだ】 - 58Wetherby25/04/08(火) 21:39:17
- 59剣崎司郎25/04/08(火) 21:44:21
- 60Wetherby25/04/08(火) 21:54:41
へぇ…そ、そういう仕様なんでしょうか。やっぱりすごいなぁ、剣崎さんは…
【術式。確か、彼女――波琉さんは、術式使うと結構消耗して、20分でもうキツイ…みたいなことを言っていたけど。個人差が大きいんだなぁ、呪術って。小さく頷いて、扉から中に入り、壁に背を付けずるずると床に座り込んだ。冬だから汗はそれほど出ないが、疲れてはいる。相当に歩いたから。でも、値するだけの収穫はあった。疲れを押して話を続ける。】
…あの。妹のことなんですが……、み、見つけ、られたんです。遺体じゃない、ですけど。
【提げた鞄から取り出したのは、小さな帽子。フリルとリボンと土煙で彩られた、可愛らしいボンネットの。内側のタグに妹の名前がネームペンで書かれている。もうずいぶん前、三年くらいだろうか、にお揃いで買った品だ。遺品になるだなんてことは、思ってなかったけど。】
- 61剣崎司郎25/04/08(火) 22:07:13
まあ、けど…俺なんてまだまだだよ
柊さんに、悔しいけどあの猪にはまだまだ敵う気はしないし
【自身の師とも言える2人?の名を少し懐かしげに呟く、確かにあの時と比べれば自分は強くなったと言えるだろう
しかしそれでも呪術を扱う者として何段も上だろう2人には未だ勝てるヴィジョンが浮かび上がらない】
…見つかったのか、妹さんの…遺品。
…あー、なんだその…なんか、食べるか?
【掛ける言葉は思い浮かばず、そう気遣ったようでどうなのかよくわからない半端な声を掛ける
大切な人の喪失とは、一生に残る大きな傷跡となり完全に癒えることはない。ある程度塞がることはあるだろうが、それに直面することがあれば傷跡は開いてしまう
その傷跡は他人がどうにかできるものではない
だから、下手に言葉は掛けられなかった】
- 62Wetherby25/04/08(火) 22:18:38
…はい。たぶん、すぐ近くに、い、妹もいると思うんですが…周りが、し、市民体育館だったところみたいなんですけど、完全に瓦礫の山になってて。他のひとの、その、ご遺体も、たくさんで。
【近づくことも、助けてあげることも、今すぐには出来そうになかった。千切れた腕や砕けた歯が散乱する中で、拾えたのは、これだけ。綺麗な状態だったのが、せめてもの幸運だろう。そう言うしかないんだ。唇を噛む。少し解れた布地に顔を埋めたくなって、垂れてくる涙に気づいて、汚したくないから自分の膝を代わりにした。】
……食べるもの、なにか、そうですね、…。
【考える。鼻水で息を吸えなくなって、啜り上げるたび思考がリセットされて、分かることも分からない。頭が真っ白、というよりか、美術の授業終わりの筆洗みたいにぐっちゃぐちゃに混ざった末の溝色をしている。】
…すみません。いまは、ご飯食べるの、むずかしい、です。
【結局、そう答えてしまった。彼は気遣ってくれたのに、申し訳ないな。】
- 63牢結界25/04/08(火) 22:26:56
ここには人は…
【そうして大きな建物に入るが見るも無残な死体ばかり広がっており】
居てもおかしく無さそうですね - 64剣崎司郎25/04/08(火) 22:29:01
………そうか…
【語られる話は残酷で、ここを殺し合いの場なのだと再認識させられるものだった
坐禅をやめ、立ち上がり彼女のすぐ近くまで歩み寄る。そして術式を使用して真っ白なハンカチを取り出して、差し出す】
…今は、思いっきり泣け
【自分はそれを見ていない、自分はまだ日常の延長線の感覚でここに立っている
…故に、深く踏み込んだことは言ったりしない
まだここで何も失っていない者には、失った者へと言葉を掛ける資格がないのだと…自分は思う
けど、辛いなら泣いてしまえばいいと自分は思う
たくさん泣いて、気持ちを吐いて、辛かったこと全部言葉にしてしまえば、いいんだって思う
それは心を持った人間の特権なのだから】
- 65Wetherby25/04/08(火) 22:39:29
……は、い。はいっ…!!
【受け取ったハンカチをさっと顔に持っていき、覆う。白が灰に汚れていく。とめどなく流れ出す涙に、嗚咽に、溺れていく。れいあ、と名前を呼ぶ声が、壁に跳ね返る力もなく弱弱しく周囲を小さく揺らす。泣いた。泣かせてもらった。息が出来なくなっても。目の奥がしきりに痛んでも。】
【暫くそうして、肩の上下が穏やかになりだして。少女は言う。】
…す゛、いま、せん。ちょっと、お、おちついて、来ました。えっと、これ、ありがとうございました。洗って返…あれ、でも、術式で作られたものだから、だ、大丈夫、なんです、かね…?
【言葉の掴み方を思い出しながら、真っ赤に腫らした目で、あなたを見つめて、こう告げる。借りたハンカチから顔を離せば、涙に鼻水に涎に酷い有様で、力なく顔を顰めた。咄嗟に洗わなきゃって思ったけれど、術式で作られたものならこのまま消えるのかな…?】
- 66剣崎司郎25/04/08(火) 22:43:31
- 67Wetherby25/04/08(火) 22:52:35
【その返答を聞けば、雨上はハンカチを引っ込めて、まだ眼球の上に張る水膜を袖で拭い去り、答える。】
…はい。お話しできるくらいには。
【セーラー服のスカートに着いた水の斑点を眺めながら、雨上は微笑んで見せる。傷を丸ごと癒すのは不可能でも、応急処置くらいは出来たみたいだ。言いたいことがあるらしく、少女は聞かれたこと以上の言葉を続ける。】
それで、その…この先のことなんですが。
妹が居るって、分かったわけですし、僕はここに留まろうと思うんです。
【今すぐに助け出してあげるのは不可能だ。それは分かっている。だから何日かけてでも、少しずつ、少しずつ、瓦礫を運び出して、遺体を埋葬して、あの子に辿り着きたい。お疲れ様って、今までよく頑張ったねって、直接声を掛けてあげたいんだ。】
- 68二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:57:20
【停滞の現状を差し置いて時は過ぎゆくけれど、依然として状況の変容は見ることはなく。四散する四肢と骨を浮かべた肉屑が埋め尽くし、腐った血の臭いが鼻を捻じ曲げんと皮膚を突き刺す。幾度拭えど消えない異臭は付着し、がらくたに果てた車が炎上し辺りを照らしている。平穏と語る名の理想郷は程遠く、秋に暮れた丹桂は風に吹き飛ばされ、無情にも踏み潰されていた。橙の小花は血飛沫のように灰を隠し、乾き切った赤茶以外の鮮やかな色を月影に映えさせた。】
【その月影から逃げるように、玩具の刀を無謀に振り回し、無くし見つけた罅入る電子の板を奥底へと潜め息を殺す。秋の静けさを冬の冷たさに変えてしまった針の風は、少女に構うことなく肌を刺す。産毛を逆立てる冷風が着衣を通して入り込み、少女は空いた右手で二の腕を摩る。】
冷た……ッ、冬に入りかけてるのかな?
にしたって、こんなに寒い…? っ、くしゅんっ!
【刺激された肺や喉が埃を詰まらせ、激しく咳き込む。最大限の最小を作ろうと口を袖口に押し付け、化学繊維の集合体に声を吸い取らせた。冷温保つ指先もいよいよ悴む。やどりぎが実るのも頃合いだろうか。ふと、少女はそう考えた。】 - 69剣崎司郎25/04/08(火) 23:03:29
- 70牢結界25/04/08(火) 23:06:11
- 71二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:09:18
……クソ甘
くそみてぇな友情恋愛ドラマとかみてぇ訳じゃねぇんだよ
戦ってなんぼ、殺してナンボの死滅ってね - 72二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:16:54
【不穏な呟き、木立のざわめき、人の囁き。恐れの感情が最高潮に達する時、人は酷く緊張状態となって聴覚が冴える。勿論耳だけではないし、自論のようなものになってしまうのだが。】
【つまりは、薄汚れた桃色のセーターを着込んだ少女は、>>70や他の声を感知した。蹲り学生鞄を抱えて、咲くには遠い躑躅を隠れ蓑に、疑心を全身に纏う。信じたいのだが、ただ信じるだけの安い行為を行うには、少女の心は疲弊していた。】
……っ、はぁ、はー……ッ、どうしよう。
出るべき…?でも、また逸れたり今度は刺されたりしたら……?
【可能性は消し切れない。故に、動けないまま硬直し続ける。何てったって、呪いが犇く残酷な世界。おどろおどろしい神々が住まう世界ではないのかもだけれど、悲惨には変わりなく。己の色を纏いもせず、少女は震え続けた。】
- 73Wetherby25/04/08(火) 23:17:43
はい。ですから、け、剣崎さんも、剣崎さんの、やりたいことを。
【こうして話を聞いてくれる相手がいることで、僕も僕がどうするべきかしっかり判断出来ているんだと思う。あなたの笑顔を見上げる。眩しいのに不思議と優しくて、どこか心臓の奥が軽くなる心地がした。きっと、ここでお別れだから、今のうちに覚えておこう。】
…その、僕たち、ふたりとも、生きてこの回游を終えられたら…また、どこかでお礼をさせてください。
【前につんのめりそうになりながら、立ち上がる。ほんの少しだけ涙の色を残した声で、言いたいことを言わせてもらった。スカートに覆われていた脹脛が露出して、冷たい空気を肌に受ける。同じように指の末端から失われていく熱を、惜しむように両手を躰の正面で組んで、形の整った爪に中途半端な爪紅を宿した少女は笑顔を作った。】
- 74泡のクラゲ使い25/04/08(火) 23:29:01
……何これ?
【市内を探索中、よく見ると半透明な菱形の飛翔体が浮かんでいるのを見た。どことなく呪力を感じるそれは何をするでもなくただ宙に】
……。 - 75剣崎司郎25/04/08(火) 23:34:27
…ああ、わかった
もう雨上も大丈夫そうで、安心できたよ
【自分が思っていた以上に彼女は既に立ち直っていた。きっと今の彼女なら大丈夫なのだと思えるほどに
今はお別れだとしても、また会える。いつの日かの再会を信じる】
でもたまに様子は見に来るぞ?
はっきり言って、戦闘とかそういった類の心配がなくなったわけではないからな
【そうバッサリと言い切る。一般人と比べれば彼女も戦える方ではあるだろう。しかし謎の武装集団や受肉型泳者などの強者に対しては安心することができない。それを言えば自分も大丈夫だとは言い切れないことであるのはひとまず置いておく】
お礼…別に、そんなに気にしなくていい
だって俺は正義の味方を目指してるからな。だから当然のことをしただけだ
【そういえば、彼女にこうして真に自分のなりたいものを話したのは初めてなような気がした
夢を語る彼の表情は、いつになく年相応な純粋な笑みを浮かべていてヒーローに憧れる少年のようだった
義父から受け継いだ夢、義父から受け継いだ情熱。この憧れは正真正銘の本物だ】
- 76牢結界25/04/08(火) 23:39:39
- 77Wetherby25/04/08(火) 23:45:06
えっ、あ、そうなんですね…?まぁでも、確かに…僕も死ぬ気は無いですけど、強いかと言われたら…
【様子を見に来る、との言葉に少々驚愕。そこまで気にかけられるような存在だったのか、僕は。いや違うな、彼はよっぽどの相手でない限り誰に対してもそう言いそうだ。事実、剣崎さんくらい強くて好戦的な人が来たらなすすべないだろうし。そういうことなら、負担にならない程度に見に来てもらおうか。こくこく頷いて、「わかりました」を返す。】
…それを言うなら、助けてもらったらお礼をするのも、人として当然のことですから。
ご迷惑でなければ、出来ることは、させてください…!
【彼のまなざしは真っ直ぐ信念に向けられていて、それをなんだかもぞがゆく思う。彼が別にいいと言った以上、お礼なんて僕の自己満足でしかないのかもしれないが、それでもしたいったらしたいのだ。地を踏む足になんとなく力が入るのを感じながら、彼の目をまっすぐに見上げる。】
- 78二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:54:55
【足音は止む。荒れていたはずの風も通り過ぎ、木の葉を攫うだけ攫って行った。身動げばかさりと奏でる深緑の擦れる音に、怯える猫のように全身の毛を立たせて避けつつ道路に出る。萎む筋肉に鞭打ちでもしなければ、ただでさえ鈍足なのに逃げもできなくなる。稚拙と矮小が仇になるのをまた悔やんで俯くと、何かが鎮座していた。】
……紙?それに、たべもの……?
【書き置きの文面に疑問符をこれでもかと脳に密集させる。今、少女の頭の中には「?」のマークがたくさん。自問自答と共に反響する内なる言葉の数々は、沸々と湧き上がる反発心。死ぬ予定なんてさらさらにないが?死にたいと思ったこともないし?未練たくさんあるし??】
【それでも相手が残した生きるための糧は、見ず知らずの人間が与えてくれた温情だ。ぱしん!と頬から乾いた音を打ち鳴らし、鞄から緑のシャープペンを取り出して、メモの裏側に書き記す。】
……よし!これでいっか!
【左手にレプリカを。肩には学生鞄を。折角の食料の半分ほどを頂き、代わりとばかりに飲料水を置いた。もしも、相手が此方に来た時を想定して。筆箱に仕舞い終えたら、少女は西の方へと歩き出した。】
【──ちなみに、記した文面はこうだ。】
『お心遣いありがとうございます。もう少し、頑張って生きます。あなたも、どうかお気をつけて。』
- 79剣崎司郎25/04/08(火) 23:56:35
実際、ここには俺よりも強いやつなんて沢山いるからな。俺も油断してたら足元を掬われるだろうし
【そう言って脳裏に過ぎるのはかつての同行者であった4名、柊せん、猪、薮藁、ミミ…自分より強い存在なんて沢山いる
だからこそ油断ならない、ましてや彼女の実力ならばもっとそうだ】
…そうか?なら、あんまり無理のない範囲で頼むぞ
【彼女の決意は揺るがない、正直な話。お礼をされるということに自分は慣れていない。いつもお断りを入れているからだ
だからどことなく悪い気がするが、ここは彼女に甘えることとした。この価値観がひどく歪んだものであることは知っている。人は助け合う存在であるのに、自分は一方的に人に尽くしているだけのことの方が多いのだ
自分としては、別にそれで良いとは思っているが】
- 80Wetherby25/04/09(水) 00:06:08
ひぇ…怖いですね。僕の妹や、周りにいた人たちを殺したのも、そういう人なのかな…
【弱く抗う力を持たない自分が生き残れた幸運をじわじわ実感しつつ、まだ見ぬ強者に思いを馳せる。恐ろしいな。強くて、人を殺すことに抵抗を持たない、そんな今まで違う世界で生きていたひと。若干体が震える、けれどもう迷う必要は無いから、ぶんぶん頭を振って余分な憂慮を払い落した。】
はい、無理はしませんよ。それじゃあ、剣崎さんも、どうかご無事で!
【泣き腫らした後のある目で、朗らかに見えるよう笑って、妹の帽子を腕に強く抱えて。明日も明後日も、ちゃんと生きてみせますから、と誓って。彼の理想が貫き通されることを信じてお辞儀をした。】
- 81剣崎司郎25/04/09(水) 00:12:01
ああ、俺も無事に生き残れるよう頑張るよ
…あ、そうだ。ここに食料だとか諸々は残しておくから、しばらくはそれを食べたり使っておいてくれ
またな
【そうとだけ彼は言い残して、拠点を去ってゆく。
そこには様々な食材と食べられる野草や山菜、その処理の仕方が乗った手記が残っている
そしてある程度の調理器具など諸々、アフターケアなどもしっかりこなしておいたのだろう
ここを去る彼は、背中越しに手を振っていた】
- 82ざわさん25/04/11(金) 21:12:24
【ツン。ツン。小枝でゼラチン状の奇妙な物体を突いてみると、ぐにゃりと表面が歪んだ。猫のような寝息を立ててコンクリートの上に丸まる様は生き物同然。色さえ毒々しくなければ、愛でているものだ。】
……生きてる、これ……。
【ツン。ツン。それの名を“呪霊”と呼ぶのだが、丹澤はそんなことを知るはずがない。幼い頃に作ったスライムを楽しむ気持ちを思い出して、何度も何度も突き続けた。】 - 83剣崎司郎25/04/11(金) 22:36:21
──東京第一結界 東方面
くっ…!
【雨上となりとの別れからしばらくして、彼は現在大型の呪霊と戦闘をしていた
橋を崩した呪霊は大きくな口を開きながら司郎に迫っていた。それに対して司郎は、呪霊へと視線は向けたままだが、橋の崩落に巻き込まれないよう後ろへと下がりつづげていた
こうして膠着状態が続いていた。呪霊が迫り、司郎は逃げる。だが痺れを切らした呪霊は、その迫る速度を上げ、一気に喰らってしまおうと司郎へと口を広げる…が】
まだ早くなるのか…こうなったら、一か八だ!!
【司郎は足を止めて、くるんと方向転換を行い、その手に巨大な斧剣を出現させる
あろうことか、そのまま呪霊の口の中へと飛び込んで行った。呪霊はそれに驚きはしたが、それを受けて入れて司郎を口の中へと仕舞い込んでしまった
そして…辺りを静寂が包んだ】 - 84剣崎司郎25/04/11(金) 22:47:52
【呪霊の口内その中へと入った直後、司郎は呪力強化を最大出力で行い、同時に自身の呪力を手に持った斧剣へと流し込む。】
(…想定開始
呪力動作、良好
身体機能、良好
武器状態、良好
想定動作、実現可能)
【その呪力は斧剣の中で幾つにも別れ、次第に呪力は一つの刃の中に九つの刃を形成する】
呪刃・九斬!!
【刹那の瞬間、司郎は斧剣を大きく振り上げて呪霊の口を九つの刃で大きく切り裂く。
だがそれだけでは飽き足らず、斧剣を振り回し続ける。呪霊の口内を切り続け…そしてその大々的な破壊が呪霊の口を消し飛ばし、口があった場所には大きくな空洞が出来上がった
それに満足した司郎は、斧剣を消して出来上がった出口をから宙へと飛び出し外界へと脱出する】
爆ぜろ。
【宙に浮かぶ司郎は弓を手に持ち、矢をつがえる。それに呪力を込めて…発射。その矢は真っ直ぐ呪霊へと向かい、その身体を貫く
その一撃が最後の一押しとなり、呪霊は祓われた】 - 85牢結界25/04/11(金) 23:03:45
【周辺を見終わり戻ってきて】
この紙は…(自分のでは無い…あ、もしかしたら応答的なやつか…?)
【手紙を見て少し安心する】
(何処の誰かは分からないが、やって良かった)
【置いてあった飲料水を手に取り】
大切に使わせてもらおっと
- 86二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 23:21:45
- 87ざわさん25/04/12(土) 00:17:18
【スライムもどきと遊んで十分満足したもので。小枝で空に円を描きながら廃屋を通り過ぎる。連れはいつの間にかいなかったし、今は一人。さてどうしよう、とも思うけれどすることはなく。】
……ま、襲われない限りはね。
殺されそうってわけでもないし。
【軽く言葉を叩いて、薄く失笑した。風船のように軽やかな声色の裏に生まれた失望感に、自分で絶望する。もう、二人も殺しているから。忘れるはずはない。】
【一回目は襲い掛かってきた小さな体躯の人間を、我が身の保身故に包丁を突き立てた。乾いた血に新鮮な赤が上塗りして、男児と思しきそれは「かえりたい」と叫びながら絶命した。二回目は、手練れのような同年代を高所から突き落としたことで死なせた。運悪く、鉄パイプが腹から貫通して、無駄に宙に浮いたまま失血で亡くなった。】
……多分、殺した人数によってポイントが加算されるシステムだろうなぁ。二人殺して、二点だったし。
はは、ヤなものに巻き込まれちゃって困るよ、ホント。
【悪夢だ。寝ても醒めても地獄絵図。気が狂いそうだ。正気なんてもう保たれてなくて、既に狂っているのかも。そう考えるたびに悪寒が走る。吐き気がする。頭が痛くなる。】
……かえりたいなぁ。
【ぽつり。雫が垂れて落ちるように、言葉を空へ放った。】 - 88ざわさん25/04/12(土) 00:24:19
……あー、つまらんつまらん。もっとラフに、かるーく考えて……。
【ひょいっと小枝を投げ捨てる。葉っぱに絡まって寝そべる茶色の棒に見向きもせず、白線の上をなぞり歩く。昔はこんな遊びしたよな、懐かしい。何年前だっけな、アレ。】
……てか、どうすれば良いんだろ。
ここら辺に留まっていていいのかな。
【まあ、行くところはないし。いや、知人が勝手にどっか行ったんだけど。それを咎める権利はないから、もう暫く周辺を見たらどこかへ行こうかな。そう考えるけど、どこにも行く勇気なんて無いから、何時間かずっと伏せ壊れるタイヤの上でぼうっとしていた。】 - 89桐原25/04/12(土) 01:08:03
…さて、軽く試してみるとするか
子孫を導くのも祖先としての役割というやつだ
【司郎を眺めていた男は、歩き出しビルから垂直に落ちて…着地する。
男の名は桐原。養子として育てられ、現在は剣崎を名乗る“桐原司郎”の遠い祖先
江戸の時代の術師であり、呪術師家系としての桐原家最後の当主。それでありながら各地を巡り、呪霊による被害から人々を救い続けた正義の味方
司郎にとって一種の理想が、動き出した】 - 90二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 10:19:05
【指先から伝う熱傷は、既に意味を為すことはない。役割を果たさなくなった神経を一瞥し、散らばる腐乱の山々を通過する。進む足だけは止まることはなく、思考を引き摺って無意識下の体躯を動かしている。】
【希望の朝も明日も見えない。かと言って絶望に暮れる昨日でもない。淡く灯る有情が原動力だ、潰えぬ限り死にはしない。心は死んでても、笑みは絶えても、体は生きてる。心臓は動いている。ならば、なんでも良いだろう?】
………あっつい。
【水、どこにあるかなぁ。】 - 91剣崎司郎25/04/14(月) 00:49:44
…ふぅ
【襲ってきた泳者を返り討ちにした司郎。
事情…というものはなく、単純に戦いたいだけだったようで倒すのには躊躇しなくて良かった
今は気絶させて縄で縛ってある。正直それだけでは色々と処理は不十分であるが…まあいいだろう
改心はさせられなかったが、これで懲りてくれれば良いのだが…と思いつつその場を離れようとする】
ッ…!?
【咄嗟に後ろへと下がる。その瞬間、先程まで自分が立っていた場所…その足元に何本かの矢が飛んでくる
敵襲か!?…と矢の飛んできた方向を見る。その視線の先には、1人の男がいた】 - 92桐原25/04/14(月) 00:56:51
- 93剣崎司郎25/04/14(月) 01:06:52
- 94一般女性泳者25/04/14(月) 01:09:21
あれは……漁夫の利を狙うより片方の側に着いた方が良いかも
【スコープ越しに二人の殺陣を眺めている】 - 95桐原25/04/14(月) 01:12:31
質問には答えないか…
悪いが、礼儀のないものに名乗る名はないのでね
私の正体を知りたければ力づくで暴いてみるといい
まあだが、それはできるならばの話だがな!!
【そう言うと、司郎へ向けていくつか矢を放つ
矢は5射…1射目は正面、2射目から4射目はその回避先になるだろう場所、5射目は見当たらない】
- 96剣崎司郎25/04/14(月) 01:24:52
…ッ!
そんなの、真正面から打ち破るだけだ!!
【これは避けない、避ければ他の矢に命中するだけ…ならばどうするか?その答えを示すように身体が動く
真正面から迫る矢を、黒の双剣で弾く。その矢は軌道を逸らされ、あらぬ方向へと飛んでゆき他3つの矢は獲物の居ない地面へと突き刺さる
攻撃を防いだと安堵した直後、司郎は気がついた。5つ目の矢がまだ来ていない
半ば勘で、咄嗟に顔を逸らす。そうして顔の横をスレスレで通り過ぎたのは一本の矢、頬に軽い切り傷を残して地面に落ちた
…どうやったかはわからないが、5本目の矢は他の矢の影に隠れていたようだった】
(…同じように弓で勝負するのは分が悪いよな)
【故に、逃げる。弓の射程から逃れて、距離を詰めるために
射程内で跳躍して接近すれば身動きがとれず、完全なる的になる。それは避けたい
だが高低差の不利は覆したい。だから一度退避することとした。地面を蹴りかけ出して、風を切る。
今は必死になって逃げるのだ】 - 97桐原25/04/14(月) 01:29:32
…なるほど、そう来たか
【一見ただの逃走、だがその目からは闘志は失われていない。自分の射程から逃れた後に、同じ高さまで登って一部の不利を覆すつもりなのだろう】
ならば狙い通りにさせるわけにはいかないな
【走りつつ、矢を放って司郎を追う。射程から逃すつもりはない。さあさあどうする?どうやって切り抜ける?】 - 98剣崎司郎25/04/14(月) 01:38:56
くっ…!
【迫る矢を弾くために、足が少し止まる。矢は弾けたが地面に両足がついていたわけではないせいか、その衝撃で少し後ろへと押し出される】
やっぱりそう易々と逃げさせてはもらえないか!
【相手は今までとはレベルの違う存在、これを相手に切り抜けられるだろうか?否、切り抜けなければならないのだ
再び地面を蹴って、駆け出す。今度は逃げるのではなく男に迫るように。そのまま司郎は男が立つ廃墟の中へと侵入する】 - 99桐原25/04/14(月) 01:42:18
ふっ…まあ乗ってやるとするか
【男は何もせず、ただ待つ。自身から下へ赴いてもいいが、それではつまらない。ここは敢えて策に乗ってやろうと考える】 - 100剣崎司郎25/04/14(月) 01:45:40
───爆ぜろッ!!
【建物に侵入し、最上階まで登った司郎は双剣の代わりに握った弓で天井へ呪力を込めた矢を放つ
ただの矢なら意味はないが、これは強化を施された矢。速度も威力も通常とは桁違いだ。それならば現状を壊す程度は造作もないはず】 - 101桐原25/04/14(月) 01:49:50
【轟音と共に足場が崩れる。踏みしめていた床は今や見るも無惨な瓦礫へと姿を変えた。自分はそれと共に下へと落ちる】
なるほど、考えたな
【男は不安定な地面へと着地して、司郎を見据える。その手には弓ではなく双剣が握られている】
いいだろう。お前の得意でやってやる
【ニヒルに男は笑い、刃を向けた】 - 102剣崎司郎25/04/14(月) 01:52:12
その余裕、いつ崩れるか見ものだな
【強気に笑うが、額からは冷や汗が流れる。これで一方的な戦いではなくなったはずだ】
ハッ!!
【地面を蹴って跳躍するように男へと迫り、白の双剣を男へ向けて振り下ろす】 - 103桐原25/04/14(月) 01:58:33
…だが、お前に一つ痛恨のミスを教えてやろう
【男は司郎の刃を自身の剣で止めている
余裕は崩れない、ニヒルな笑みはその顔から剥がれない】
私は近距離が苦手なわけではない
【そのまま軽く司郎の刃を弾き返し、ガラ空きの胴体へ向けて蹴りを入れる】
むしろ…こちらの方がやりやすい - 104剣崎司郎25/04/14(月) 13:55:49
グァッ…!?
【男の蹴りが腹にストレートに入り、司郎は無防備に吹き飛び、その身体は壁へと叩きつけられる。その衝撃と共に口の中に鉄の味が広がった】
く…そんなのってアリかよ…!
【壁にめり込んだ身体を起こし、口から流れる血を拭い双剣を再び構える】
(よく見ればアイツ…いつの間にか武器を持ち替えてる。一体どういう術式だ?
それに弓に双剣、まんま俺と同じだ。戦いの技術じゃ確実に負けているな…どこか、どこかに勝ち筋があるはずだ…。それを探れ、今は死なないことを徹底するんだ)
【目を細め、男を睨む。】 - 105桐原25/04/14(月) 14:06:20
志だけは一人前で、実力はまだまだ未熟…か
【実力差をハッキリ理解したのにも関わらず、未だ闘志を失わない司郎を眺め、無意識のうちに口角が上がる。】
ふっ…いいだろう。
小僧、お前の覚悟は本物だ。それは認めてやろう
【持っていた双剣を消し、瓦礫の山から降りて司郎にゆっくりと歩み寄る】
なに、少し話すだけだ。
今は危害を加えるつもりはない
【男の一挙一動を警戒して動こうにも動けない司郎の目の前に立つ。その瞳に殺気は感じられない】 - 106剣崎司郎25/04/14(月) 14:16:31
…なんのつもりだ
いきなり攻撃しておきながら、危害は加えるつもりはない?
そんなの、信用できるわけないだろ
【男の真意がわからない、と司郎は今思っている
殺すつもりならばさっさと攻撃すればいいだろう。だがそのつもりはなさそうだ
最初に出会った時も、ただただ泳者として自分を倒すつもりにしては妙に口数が多く、問いかけの内容も自分を試しているかのようだった】
もう一度聞く、なんのつもりだ
アンタ、最初から手抜いてただろ。俺に甘いなんて言ってたが、そのくせして自分のことは棚上げか?
敵に手を抜く時点でアンタも甘いだろうよ
【ここは強気に、言葉で迫る。今は少しでも情報が必要だ。この男はこの程度で冷静さを失ったりしない
この言葉への反応で真意を見極める】 - 107桐原25/04/14(月) 14:30:22
ク…ククク…クハハハハハハハ!!
【その司郎の言葉を聞き、男は片手で目を隠し、一歩後ろに下がり、大きく笑い出す
心底愉快そうに、心底楽しそうに、心底嬉しそうに、大きく笑う】
まさか、まさかだ。
それをここで言い出すか、勇気があると言うべきか無謀と言うべきか…
予想以上だ。剣崎司郎、お前はオレが思っていた以上に勇敢なようだ
【笑いを収めて、息を整えた男は再び司郎を見つめる。その顔に張り付いたニヤケ顔は未だ取れそうにない】
それで、なんだったか?
私の真意を知りたいのだったか、いいだろう。教えてやってもいいぞ - 108剣崎司郎25/04/14(月) 14:53:43
…真意、だと?
【司郎は静かに、男の言葉に耳を傾ける。】 - 109桐原25/04/14(月) 21:36:18
実を言うとね、私には最初からお前を殺すつもりなど毛頭なかったのだよ
ある女、舞で戦う女だ。彼女から私と「同じ術式」を使う男が居ると聞いてな、それに少し興味が湧いた
【あの戦いには骨が折れそうだった。互いに互いを殺さぬように実力をセーブした上での戦いだったからなと、ため息と共に言葉を吐く】
そして実際、こうして見てみたら本当に私と同じ術式を使っていた。
いやはや、人生というのは何事も思った通りに進まないものなのだと思い知らされたよ
【だが術式の扱いに関しては…落第点にも程がある。事前知識がなかったせいとは言え、本質すらも知らずに扱っていたことには呆れを通り越して笑いすら出てくる】 - 110剣崎司郎25/04/15(火) 01:20:35
…まあ、なんとなくは察していたさ
あの妙に長ったらしくて、知らない相手にするにはおかしな問いかけ、殺すまではいかない訓練みたいな攻撃…
最初から、俺を試すのが目的だったってワケか
【同じ術式、同じ戦い方、けれど実力は全く異なる。なぜ同じ術式だから試すということになるかはわからないが、ひとまず安心だ】
なんだ?その笑いは
【男の皮肉げな笑みが目につき、聞いてみる】 - 111桐原25/04/15(火) 02:11:13
いや、少し面白くてな
同じ術式でも使い手次第ではこうも変わるとは…
【司郎の未熟さを嘲笑うかのように嗤う】
はっきり言ってやろう
お前は術式を全く使いこなせていない。その本質も、何もかもを知らない
【心象顕現とは元来、心を現世に顕現させるというものだ。司郎は武器を出して、動きを補助する。その程度にしか“使わない”が本当ならば、その程度に止まることはないはずだ】
もっと自由になれ
自分を解き放て、ならば力は自ずとお前に応える - 112剣崎司郎25/04/15(火) 21:27:22
はぁ…?
もっと自由って、もうできることは軒並み試しt
【言葉を紡ぎきる前に、男は動き出していた。いつの間にか出していた刃を司郎へと突き刺さんと、突き出そうとしていた】
【咄嗟に結界術を起動していた。淡い桃色の結界は刃を防ぐが、突貫工事だったせいか一撃防ぐだけで粉々に砕けてしまった
そして防ぎきれなかった衝撃で、司郎は一歩後ろに押し出された。】 - 113桐原25/04/15(火) 21:36:22
それが、わかっていないと言っているのだよ
【攻撃を防いだ司郎へ剣の先を向けながら男は語る。何を理解できていないと】
武器を取れ、剣崎司郎
貴様に手本というものを見せてやる
【今度は加減はしない、死にたくなれば本気で凌げ…と言いたげな気迫を男は出している】 - 114剣崎司郎25/04/15(火) 21:50:19
…!!
【双剣を両手に持って、相手を待ち構える。
一切の油断はできない。向こうは格上、今の自分では逆立ちしたとしても勝てない。そんな相手だ】 - 115やどりぎ25/04/15(火) 22:47:12
(………いる)
【確実に。そこに。目の前に。ふよふよした、綿菓子で作ったような煤を纏う犬みたいな何かが。べちゃべちゃと水音を立てながら貪る様子は犬そのもの。片足無かったり犬の体の一部が抉れて骨が見えてるけど、多分犬だ。断定、しにくいけど……。】
(………どうしよう?咄嗟に隠れちゃったけど、動ける現状じゃないし……。仮に音を立ててこっちに来たら、拙いだろうし……。)
【野犬なら、襲われる可能性が高い。変な病原菌だってあるかもしれない。思わずコンクリートの影に身を潜めてしまって、動けない。迂回して別の道を通ろうにもあまりにも細い路地で、もしも襲撃に遭ったら逃げ切れるかどうかは不確定。】
(………詰んだ……!!)
【犬がどこかへ行ってくれるまで、DX日輪◯と虫取り網を抱えて硬直。さっさとどっか行って……!】 - 116桐原25/04/16(水) 00:01:56
- 117二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 00:19:30
痛ッ……血が出てきちゃった……。
【久しぶりに、煉瓦色以外の赤を見た気がした。ぷっくりと膨らんで裂けた皮膚から滲む血をサッと舐めたって、手元の水で洗い流す。鉄の味が舌に残り、不味いと感じるのにふと美味しいとも感じた。末期だ。】
………絆創膏するべきかな。
【いや、いいや。勿体無い。そう考えて、立ち上がる。今は何日目なのやら。それも分からず、退廃の夢現の境界を渡り歩く。夜風が熱傷を冷ますのに肌を切るから、余計に痛いや。】 - 118二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 00:25:56
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- 119剣崎司郎25/04/16(水) 00:27:07
- 120桐原25/04/16(水) 00:35:51
- 121剣崎司郎25/04/16(水) 00:50:00
【必死に、必死に攻撃を防ぐ。死んでたまるか、死んでたまるか、自分の命は自分だけのものじゃないんだ
最初に背負った両親の命、家族からの心配と愛情、奪った命への責任、雨上との約束
生きる理由はたくさんあるんだ。こんなところで、訳の分からないやつに終わらせられてたまるか
ああ分かった。やってやるさ、お前の期待に応えてやる。自覚せよ、その力の本質を】
『心象、顕現』…!『動作投射』!!
【今まで意味もわからず呼んでいた技の名前。やっと、やっとだ
その意味を正しく理解できたような気がした】
は、ぁああああああああ゛あ゛あ゛!!!!
【イメージしろ。今、俺は何がしたい?この男を倒したい!ならばイメージしろ!奴に勝てるよう、今を超えた自分自身を!!
双剣を握る手に更なる力が加わる。そして男の双剣が振り下ろされる前に姿勢を屈め、先手の一撃をしようと刃を突き出す】
- 122桐原25/04/16(水) 01:12:56
【司郎の一閃を、紙一重で避ける。だがその脇腹には避けきれずについた切り傷がある
一瞬だが余裕そうな顔が崩れ、司郎から距離を取るように後ろへと大きく下がるが、同時にその顔は狙いが的中したかのような満足そうな顔になった】
ようやく、理解したようだな
お前の術式…心象顕現、その本質に
【心象顕現。その名の通り、それは人は誰しもが内に持つ生得領域…強いては心そのものを具現化する術式。
武器を出すのも、思った動きをしやすくなるのも、全てこの術式の力なのである】
- 123剣崎司郎25/04/16(水) 01:43:33
ああ、この術式は俺そのもの
ずっと答えはここにあったんだ。けど…それに気がつけなかった。気づこうとしなかった
他人ばかり見て、自分には意識も向けなかった
だが…今は違う
【その手に握った双剣を見つめる】
アンタが何者だろうと、今はどうでもいい
俺にできる全力でアンタを倒す!!
【そして、司郎は男へ向けて駆け出した】 - 124臆病少女/悪霊(?)25/04/16(水) 20:38:54
うっ…ここも残穢が濃い、な…
【呪い呪われたその土地を、小さな両足で踏みしめて。閉鎖空間である結界内に安息の地などないのかもしれないけれど、きっと高専も平定に動いてるだろうし…現場救援だって。あるかもしれないからなぁ…】
なんか臭いし…磯のにおい、だけじゃなくてなんか…腐臭?屍臭?かな…
「素直にここで殺し合いがあったってことじゃねえのかよ?」
ミミはさ、もう少しオブラートというか…まあここにいるのはあたし達だけだしいいけどさ…
【本当に?自分の中にすっかり根付いた危険意識(あらーと)が、そう問うてくる。多分…大丈夫…?】 - 125剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 03:41:54
【2つの影が月明かりに照らされた廃墟にて、2つの剣戟がぶつかり合う衝撃音が辺りに鳴り響いている
剣がぶつかり、火花が辺りに飛び散る。赤髪の青年は黒髪の男へと迫り、刃を突き刺さんと突進。それを受け流した男は青年へ向け剣を振り下ろす。だが青年はそれを片手に持ったもう1つの剣で防ぎ、その場に火花が散る
そして振り下ろされた剣を弾いた青年は男から距離を取り、その手には弓が握られていた。そして矢を8つ放つ、男に向けて迫る矢を男は握った2つの刃でその全てを両断して防ぎ切る】
「どうだ、自由になったその感覚は」
【戦いの最中、男は口を開き青年へと問う】
「…驚くほど、身体が軽い。思ったように身体が動く」
【今ならなんでも出来そうだという全能感、それが青年の中に満ちていた】
「ここからはペースを上げる。ついて来てみせろ」
【男は双剣を軽く回して、構える。そして真剣な表情で司郎を見る】
「ついて来い?それじゃ足りないな、アンタについて来るんじゃねえ。俺がアンタを追い抜くんだよ!」
【青年は…司郎は好戦的な笑みを浮かべ、再び双剣を構える】 - 126剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 18:05:56
「「心象顕現!」」
「動作投射!」「想像顕現!」
【2つの声が重なる。最初に動いたのは司郎、心と身体を同期させて跳躍、空から桐原を狙い叩き切ろうと2つの刃を向ける。
それに対して桐原は、顕現させていた双剣に新たなイメージを塗り重ねる。そうして出来上がったのは2つの籠手、桐原の手を覆い桐原はそれで2つの刃を受け止める。そしてそのまま刃を握り砕いた
それと共に司郎は地面へと着地する】
「想像顕現!」「動作投射!」
【再び声が重なり、砕け散った双剣の破片が意思を持ったかのように桐原へと迫る。そして桐原は心で動きを研ぎ澄まし、その破片を避け自然と司郎から距離を取ろうとするが、司郎は距離を取らせまいと至近距離を維持するように動く
桐原はそれを厄介に思い、籠手を装着した拳を司郎へと振り下ろそうとする】 - 127剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 18:31:56
【ここで、桐原は自分が間違いを犯したことに気がついた。この攻撃は司郎が防御を選ぶこと読んでもの。それだと言うのに司郎は今、防御どころか自身を殴ろうとしている
─それは悪手だ。
オレもその拳を避けることはできないが、一発の拳では大したダメージにはならない
その攻撃の後にはすぐさまオレの拳がお前を襲う
桐原は確かにそう思った。だが、1つ彼は読み違えていたことがあった。それは司郎の状態
彼は、今まで押さえつけられて使うことがなかった力を全力で行使している。抑制されていたものを解き放ち、その全能感と爽快感を一身に浴びていた
それはアスリート選手で言う一種のゾーンのようなもの、自身のポテンシャルを100%以上に引き出した極限の集中状態
そして司郎は今、この一撃で何か劇的な変化が起こることを理解していた。】
「黒ッッ閃ッッッッッ!!!!!!!」
【司郎の拳が、桐原に衝突した瞬間に空間が歪む
呪力が黒く輝き、黒き光が刃の破片や籠手に乱反射され、辺りを黒く照らした
それは凄まじい衝撃と共に発生し、桐原を大きく吹き飛ばす。ビルの壁を貫き桐原の肉体は飛んでゆく
そして司郎は、更なる集中状態へと移行した。黒閃を派生させた術師はゾーンに入る。今の司郎は120%以上のポテンシャルを引き出していた
幾つかのビルの壁をぶち抜いた桐原は、血反吐を吐く。そして口元の血を拭い姿勢を整えた
まさかまさかだ。今ここで黒閃を放つとは思いもしなかった…と桐原の顔からは一切の油断と笑みが消えていた。】 - 128剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 19:13:51
【桐原は反転術式を回し、肉体を癒す。この負傷でのそのままでの戦闘は危ないと判断したのだろう
司郎は地面を蹴り、桐原が吹き飛んで行った方向へと向かう。強烈な全能感と高揚、それでいて研ぎ澄まされた意思と極限の集中力。司郎はそれに身を委ねることで局所的なパフォーマンスの上昇を得ていた
そうして司郎は桐原の元へと駆けつけた
桐原は思った。今の司郎になれば全力を見せたとしても生き延びてくれるだろうと】
「剣崎司郎」
「…なんだ?」
【短く、言葉を交わす。互いにもはや長く言葉を交わす必要はない。心を写すのが心象顕現の力、同じ力を持った2人は共鳴し、戦うことでその心を伝え合うことができる】
「死ぬなよ」
「ああ、言われなくともそのつもりだ」
【桐原に莫大な呪力が漲る。それは呪力の起こり、大技発動前にはどんな術師でも隠すことのできないもの。司郎はそれを理解していた
だがあえて止めない、彼の全力に挑みたいと司郎はそう思ったからだ】 - 129桐原25/04/17(木) 20:58:29
戦乱の末 朽ち果てし命
虚な栄誉と意味なき流血
【かつて、桐原は正義の味方として戦っていた
弱きを助け強きを挫く、だがそれで得たのは強者としての栄誉と闘争に果てがないという事実】
残存せし一つの理想
【それでも桐原は理想を捨てなかった。捨てられなかった。現実に敗れてもなお理想を抱き続けた】
望むは闘争の終焉
拒むは邪悪の権化
【戦いの終わりを望み、悪を倒し続けた。その果てに何もないことを知っていても、それでも少しでも救われる人を増やしたくて】
道末には果てなき孤独
【桐原は常に孤独だった。共にあろうとする人たちは居ないことはなかった…だが、桐原は失うのを恐れて遠ざけた】
潰える輝石 尊き命
願いし羨望に虚偽はない
【いくら戦えど、戦いは終わらない。命は失われるばかりだ。それでも自分の憧れに嘘はなかった】
─現れよ
極ノ番「夢元武丘」
【その言葉を最後に全ての詠唱が終わり、世界が塗り潰される。そこは無限に広がる武具の丘、枯れ果てた草の広がる不毛な大地。曇天の夜空から漏れる月明かりが無限に広がる大地と武器群を照らしている】 - 130剣崎司郎25/04/17(木) 21:06:18
──ッ!?
【目の前の世界が、一気に変わる。これが領域展開というものなのだろうか
術式を通して、男の…桐原の意思が、絶望が、羨望が、この世界に至るまでの感情が脳内に流れる
ああ…彼も自分と同じだ。同じものを目指しているんだ。だから自分と同じ轍を踏ませないよう、力不足で後悔することを無くすために導こうとしていたのか
無限に広がる武器の群れは、戦いの中で磨かれた心の具現なのだろう。
この全てを、凌がなければならないのか…!緊張の中で唾を飲む】 - 131剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 21:37:24
「10秒だ。10秒間凌ぎ切ってみせろ」
【桐原はそう言葉を紡ぎ、周囲の剣を浮遊させ、司郎に向かって放つ】
「ハァッ───!!」
【その手に双剣を出し、迫る剣を弾く】
「10秒…か、いいだろう。ならばその10秒間でアンタを倒してみせよう」
【そう宣言し、司郎は桐原へ向けて駆け出した】
【─1秒経過
何本かの剣が司郎を追う。司郎は後ろを振り返らず正面から迫る剣を弾き続ける
─2秒経過
司郎の周囲を剣が囲む。まずは大きく飛び上がり、空中で顕現させたのは巨大な斧剣、呪力を通し9つの刃を形成する。そして大きく振り回して空まで追いかけてきた全ての剣を砕いて防ぐ
─3秒経過
人の扱えるものとは思えないほどに巨大な剣が頭上から落ちてくる。司郎は姿勢を逸らして剣を避ける。
そしてそれを足場とし、脚で蹴り空中での推進力を生み出し桐原へと向かう
─4秒経過
桐原へと迫る司郎の前方に現れた幾つもの連なった盾から成された壁が、司郎の動きを止める】 - 132剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 21:54:20
「万穿呪矢───!!」
【盾の群れが退き、司郎と桐原を繋ぐ道が再び現れる。だがその先にいたのは弓を構えて、矢をつがえる桐原の姿、その矢は莫大な呪力を帯びて司郎へ向けて解き放たれた】
「ッ!七重の障壁!!」
【─5秒経過
放たれた呪力の矢は、七つに重なった結界の衝撃を突き破り、司郎は辛うじて認識できたそれをギリギリで避けようとするが、左腕を掠めて痛みが走る
─6秒経過
完全に勢いを無くして、司郎は地面へ落ちる
だがそんなことを知らないと言うばかりに、剣たちは司郎を突き刺さんと迫ってくる
─7秒経過
痛みを感じながらも立ち上がり、迫る剣群を双剣で起動を逸らす
だが逸らしただけで、剣群は再び司郎へ迫る】
「どうした、そんなものか?」
【桐原は司郎へ挑発の言葉を掛ける。
…司郎の双剣を握る手に更なる力が込もる】
「─ああ、まだまだ、こんなものじゃない!!」
【呪刃・九斬の応用、双剣に呪力を通して刃を形成する。そして迫る剣群を打ち砕く
そうだ。まだまだこんなものではない、自分は自由だ。そうだもっとイメージするんだ
もっと、もっと重ねて、イメージを強く一つに】
- 133剣崎司郎vs桐原25/04/17(木) 22:25:10
(残り3秒…それさえ凌げれば、終わる)
【剣群を防ぐ中、司郎は考える。一瞬一瞬が命取りな今、相手を倒すなどと考えなければ、確実に生き残ることができる
…だが、それがどうした?今自分が相手にしているのは過去の正義の味方、自分がなることもあり得たかも知れない存在。ならば負けられない
自分は正義の味方になるのだ。だから絶対に、勝たなければならない。過去を、安心させなければならない
だから、だから、勝つためには今じゃ足りない
もっともっと力がいる
イメージしろ。イメージしろ。イメージし続けろ
もっと強く、もっと安定して、もっともっと力のある強いイメージを…!!】
【─8秒経過
イメージを重ねる。複数のイメージを1つに。拡張しろ術式の解釈を、やれることの幅を広げろ
今できる自分にとって最も強いイメージを、顕現させるんだ】
「───無窮の正義。」
【─9秒経過
それと共に、七色に輝く剣が現れる。それは理想と憧れの具現化、司郎の中で最も強い力そのもの
あの日、自らの全てを奪った理不尽。それへの強い怒り、もう二度と誰からも大切なものを奪わせない。それが司郎の正義、尽きることのない祈りの力。これは現実と心の境目が曖昧な場所でしか顕現させることはできない。─だがそれで十分だ
剣を振り、それで発生した風圧で剣群を退ける】
「これで、終わりだ───ッ!!!!」
【地面を蹴り、桐原へと迫る。桐原は驚いたような表をした後に、大量の剣を司郎へ向けて飛ばす
司郎はそれを勢いを止めることなく、七色の剣で剣群を退けながら桐原へと一歩一歩と、どんどん距離を詰めてゆく
そして司郎と桐原との距離が詰まりきり、司郎は強く地面を蹴って両手に持った剣を、桐原へと振り下ろそうと…】
「────ッ!!!!」
【桐原はそれを迎え撃たんと、双剣を司郎へ向けて振り上げようと…】
【そして、10秒が経過した】 - 134機械羽25/04/17(木) 22:51:13
- 135臆病少女/悪霊(?)25/04/17(木) 22:59:08
ひゃいっ?!
こ、こんにちは…?(この人から、凄く、なんだろ…「死」を感じる…逃げなきゃ逃げなきゃ……)
「……( ⩌⤚⩌)(ちっ、気配を感じなかった……そこそこ遣り手だな?取り敢えず黙っとくか…)」
【二者二様の反応を見せながら、彼女の来訪に警戒を強める。ミミこそ黙ってはいるが、それには意図があってのもの。相手を刺激しないためでもあるし、見極めるためでもある。歩美の術式下に置かれ管理されているミミの呪力は、歩美のそれとほぼ類似しているが…やはり違う感情から生まれた力、微妙に波長のようなものがズレているから、呪力認識に優れた者から見れば1人ではないことは明らかだという。それを感知して何かアクションを起こしてくる相手であれば、すぐさま逃げないといけない。】
- 136機械羽25/04/17(木) 23:08:40
- 137臆病少女/悪霊(?)25/04/17(木) 23:15:16
- 138機械羽25/04/17(木) 23:35:43
なるほどなるほどそれはそれは正直にお答え頂きありがとうございます。
お嬢さんは問いに答えていただいた。素晴らしい心かけでございます。であればお嬢さんの問いにも応えるのが道理。
悪人はみな人には話せぬことを隠そうとして逃げようとする。
……お嬢さんもまた逃げ出そうとした。怯えたからか、それとも人の死を知っているからか。
そして呪霊を飼い、怯えたように見せながらも術式を開示するしたたかさ。
ああ。あなたからは罪の匂いがします。告解なさい。さすれば咎人にも救いが与えられましょう。
【瞬間、女の身体から呪力が漲る。と、同時に少女の周りに影がかかり一面暗くなる。それは次第に大きくなって、やかてわかるだろう。
頭上から小さなコンテナボックスが落ちてくることに】
- 139臆病少女/悪霊(?)25/04/17(木) 23:41:33
- 140機械羽25/04/17(木) 23:55:39
- 141臆病少女/悪霊(?)25/04/18(金) 00:04:29
- 142機械羽25/04/18(金) 00:16:23
- 143臆病少女/悪霊(?)25/04/18(金) 00:35:17
(囲まれちゃったなぁ…やっぱり逃げられ、ないってことかな…)
うん、あたしは確かに、この前初めて人を殺したよ
【自白する。どうせ、もう変えられない過ち─過ち、なのかな。ずっと考えていた。どのみちあの人は剣崎お兄さんか風鶴お姉さんに殺されていただろうし。そもそもあの人だって、敵対してきた殺人鬼で…って。ぐるぐる考えてたし、そこがあたしの優しさだって、言ってくれた人も多かったけど。】
そして…今から、あたしは「おいおい、"俺様達"だろ?アイツが言う罪とやらを1人で背負った気になってんじゃねえよ」
【呪力を迸らせる。2つの川が交わって、大河を成すような感覚を覚える。事故なんかでも、必死の判断なんかでもない、初めて抱いた明確な殺意を心に秘めて。その負の感情が、呪力を生み出しこれまでにない出力を成立させると。】
ありがとう、ミミ
『術式解放…!『双呪同体・ミミ』っ!!』
『あたし達は……あなたを/てめえを──殺す/消し炭にしてやる』
【もう、涙は見せない。もう、迷わない。】
- 144機械羽25/04/18(金) 00:59:32
- 145二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 01:07:50
このレスは削除されています
- 146臆病少女/悪霊(?)25/04/18(金) 01:10:31
- 147機械羽25/04/18(金) 22:21:57
- 148臆病少女/悪霊(?)25/04/18(金) 23:25:28
- 149機械羽25/04/18(金) 23:53:25
- 150臆病少女/悪霊(?)25/04/19(土) 00:01:26
- 151機械羽25/04/19(土) 00:20:21
- 152臆病少女/悪霊(?)25/04/19(土) 00:27:29
- 153機械羽25/04/19(土) 00:42:09
- 154臆病少女/悪霊(?)25/04/19(土) 00:51:04
きゃっ?!
「俺様砲・斬!」
【歩美は少し怯むが、ミミがそこをカバーする。先程の「薙」の応用だ。レーザーカッターの様にコンテナの中心を切断して、そのまま歩美の後方両サイドへと切断されたコンテナだったもの×2が飛んでいく。】
「まったく、俺様がいねえと危なっかしいぜ」
ありがとねミミ…
(でも堂々巡りじゃ制限時間でジリ貧だなぁ…一気に決め切るチャンスが欲しいのに…)
【焦りもしつつ、でもそこで過ちを行ってしまえば元も子もないから、冷静に相手の動きを伺う。突破口は、あるはず。】 - 155機械羽25/04/19(土) 01:08:19
- 156臆病少女/悪霊(?)25/04/19(土) 08:14:53
…っっぅ!
「あんなもん隠していやがったんかよ!おい無事か歩美!」
大丈夫…ほっぺに掠っただけ…
【初弾は反応しきれず、遅れて避けたからか右頬に掠り、そこから赤い涙がツーと流れ、痛みを主張してくる。こんな時お姉ちゃんや日比谷先生みたいに反転が使えたら便利なんだけど……痛いな、久々に感じたや。最初以外はギリギリ間に合って、ミミ砲で弾を消しながらコンテナに逃げ込んだけど…あと数ミリメートルかミリ秒か、時間も空間もどっちかがズレてたら死んじゃってたのかぁ…】
はっ…はぁ…このまま、隠れ切れたりは…
「できねえみたいだな」
【すぐに追ってくるだろうというのは想定内だから、ミミ砲をできるだけチャージして、出会い頭で当てたら…と希望的観測を持って呪力を練る。】
- 157機械羽25/04/19(土) 22:01:56
- 158臆病少女/悪霊(?)25/04/20(日) 00:48:48
- 159機械羽25/04/20(日) 18:50:04
- 160臆病少女/悪霊(?)25/04/20(日) 20:12:37
「歩美!!来るぞ!」
えっえっミミ…?!っぐぁ…
(いてて…間一髪だけど転んで擦りむいちゃったな)
「あいつ…遠近両方行けるとかズルでしかねーだろ 今俺様が察してなかったら死んでたぞ?」
【ミミの警告でギリっギリ滑り込みつつ、倒れ込んで。足元の方からはズドン!という音を出して、自分を射抜かんとしていたソレの威力を思い知らして、冷や汗が流れる。】
ギリギリ…だね
ざっと今まで3分…あと17分かぁ…
(どうにかして打開策を…)
「…あいつ、多分傀儡操術とか付喪操術とかその系統だろ?ならあの羽根を全部消せばなんとかなるんだろうが間に合うかだな…」
確かに、生み出す系じゃないならそっかぁ…
【とりあえずここを出て、それからどうにかしよう。一方的に居場所を知られてたら不利なだけだし。掌の中には呪力を溜めつつ、立ち上がって駆け出す。】
- 161機械羽25/04/22(火) 01:00:04
- 162臆病少女/悪霊(?)25/04/22(火) 07:55:29
っすぅー…いいよミミ!
「アルティメット俺様ジェットぉ!!」
(ちょっと色々難しそうだからボツになったこの技だけど、相手の思考から選択肢として外れてることをするにはあたしでもどうなるかわからないことを──!)
[…うーん ねえミミ、FPSとかだとさ。強ポジって高台とかじゃん?やっぱりあたし達の技的にも高所を取った方が強いのかな?]
[「ぁー…そうなんじゃねえのか?問題はどうやって高いところを陣取るかだな、俺様が呪霊だった頃なら浮遊なんて余裕だったけど今はそれは出来ねえ」]
[そっかぁ…あ、ミミ砲をジェットパックみたいに噴出して飛んだり、とか…?いや危ないし難しそうだね…]
[「なんつー発想してんだよ」]
『アルティメットミミ/俺様砲!!!』
【呪力砲を地面にブツけて、その爆風を利用して高く飛び上がって。両の手それぞれに呪力を溜めていたから、飛翔の為に使ったとしてもなお、その拳に光は宿っていた。光を解き放ち、死角──空中から撃ち放つ。】
- 163機械羽25/04/22(火) 21:30:58
- 164臆病少女/悪霊(?)25/04/22(火) 21:49:33
- 165機械羽25/04/22(火) 22:07:28
- 166臆病少女/悪霊(?)25/04/22(火) 22:20:21
- 167機械羽25/04/22(火) 22:48:10
(呪霊を使って呪詞の詠唱時間を省略したか)
呪霊と協力するとは、術師として醜悪ここに極まれり。なれど互いに協力し合う姿勢は認めましょう。
『防盾羽』
【呪力砲が迫る中2枚の羽根の盾が間に割って入る。呪詞によって強化された呪力砲を受け止め切ることは流石に不可能であるが数秒は持つ。それだけあれば十分。その数秒で溜めを作ることは可能】
呪力装填。
呪力砲は貴女だけの武器ではないのです。『戒』
【残った片翼から砲身が現れ、呪力砲が放たれる。如何に少女のそれより威力が下であれど、盾による威力減衰が加われば競り合うことはできる。そして数秒競り合えさえすればその勢いを利用してその場から逃れることができる】
- 168臆病少女/悪霊(?)25/04/22(火) 23:02:55
- 169機械羽25/04/22(火) 23:17:21
- 170二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 23:36:10
このレスは削除されています
- 171臆病少女/悪霊(?)25/04/22(火) 23:36:26
- 172機械羽25/04/22(火) 23:55:37
『GAAA、GAAAAAA!!!!』
黙りなさい。乱入した罪、せめて少しでも役に立つことです。
【少女を吹き飛ばした呪霊は間髪入れずそのまま中に浮く女へと襲いかかる。しかし等級的には格下、遅れをとることもなく女の羽根に掴まれる。
そしてそのまま力任せに少女の方へとぶん投げた】
(思ったより罪人の呪力砲の使い方は工夫がされている。しかし弱点は変わらない。2発撃たせてしまえばいい)
行きなさい。『廻』
【宙返りの体制のまま、女の回転する羽根が曲線軌道で遅いかかる。投げ飛ばされた呪霊はそのまま口を開けて丸呑みをしようとするだろう。
同時に二箇所からの攻撃。チャージする呪力砲を放てばその隙を狙えばいい】
- 173臆病少女/悪霊(?)25/04/23(水) 00:12:13
(左右どっちも!!こうなると困る…)
「歩美!俺様が合図するから"一撃で"仕留めるぞ」
…!わかったよミミ
【意思疎通の連携もピッタリ。歩美は両手に呪力砲のチャージを続け、ミミは攻撃を見ながら「まだだ…まだ…」と呟く。】
「…2,…1……今だっ!やれ歩美!」
アルティメットミミ砲っ!!!
【羽根と呪霊、それらをギリギリまで引きつけて至近距離まで寄せる。確かにそれぞれ対処するには2発のミミ砲が必要だし、同時にチャージできるのは両手分の2発が限界。だったらどうする?──そう、1発でどっちも片を付ければいい。射程距離を極限まで縮める代わりに、攻撃範囲を底上げした結果ビームというより、円形の盾の様なミミ砲で両者を焼き尽くす。そして、もう片方のミミ砲を本人へ向け発射。】
- 174機械羽25/04/23(水) 00:31:59
- 175臆病少女/悪霊(?)25/04/23(水) 00:45:08
- 176機械羽25/04/23(水) 00:58:48
- 177臆病少女/悪霊(?)25/04/23(水) 06:44:22
- 178機械羽25/04/23(水) 23:34:46
ああ…こうも裁きを逃れるとは。
(かれこれ十数回。呪力砲をこうまで放てるのは呪霊と術師の呪力が合わさっているからでしょう。
しかし、こうも短期間で連射すればそう長くは持たない。あとは粘れば……)
【そこまで思考したところで突如動きが止まる。そして】
いけません、いけない、ああそのような考えなぞ最も唾棄すべき思考!!!
私が!あの罪人を裁かなくて何とするか!!ええ見ていなさい、咎人の全てを否定してあの世に送って差し上げましょう!!!
【突如として狂ったように喚き散らかす。その姿は
どこまでも強迫観念に囚われた狂人であり、狂った正義を執行する化け物。
羽で牽制しながらも、自らは海の中に突っ込む。次の瞬間、次々に海に潜む呪霊の群れが投げられ刺し向けられてくる】
- 179臆病少女/悪霊(?)25/04/23(水) 23:54:16
うぐっ、叫んだかと思ったらすごい呪霊が来てる…?!
「アルティメット俺様砲・薙!」
【羽根を一掃したときの様に、右腕で薙ぎ払う様に呪力光線を発射して。今度は対象が呪霊になっただけだ。】
「ふう、ひとまずはこれで祓える程度の烏合ばっかってのはわかったが…決定打がねえな…」
うん…ざっと、あと残りは8分……そろそろ急がないとまずいかも
【歩美の術式解放のデメリットの由来は、本来生まれ持った呪力量よりも有り余る量の呪力に肉体が耐えられないから、という理由だ。だから、ひたすらにミミ砲で消化している現在、実際の制限時間はもう少し猶予があるが…焦りも、生まれてくる時間帯。まずは近づかないと始まらないから、一気に海へと駆け出す。】
- 180機械羽25/04/24(木) 00:24:16
- 181臆病少女/悪霊(?)25/04/24(木) 21:05:24
- 182機械羽25/04/24(木) 21:54:53
──救い難し…地獄行きだ。
【女の雰囲気が、呪力の質が変わる。より邪悪で怨嗟に満ちたものに。少女にはどう映るか。考えは読めている、なれどそれは“当たれば通用する”という前提に成り立つこと】
壊せ、壊して踏みじりって潰す…!!
【迫る呪力砲に対しでかい近接型の羽を手のようにし真っ向から受け止める。確かに威力は高い、が、溜めが最大でないのであれば真っ向から潰せば打ち壊せる。
漲る呪力を全て羽根に回し、呪力は周囲に弾け女の後ろを吹き飛ばす】
審判を下す、さぁ…いらしてください。『死天』
【海から再び空へと飛び上がる。そこには足のない天使が飛んでいた。
女の術式は傀儡操術。その中でこの天使の傀儡こそが唯一所持する特別な傀儡人形だ】
- 183臆病少女/悪霊(?)25/04/24(木) 23:01:06
- 184機械羽25/04/25(金) 00:01:57
- 185臆病少女/悪霊(?)25/04/25(金) 00:10:28
- 186機械羽25/04/25(金) 00:52:01
- 187臆病少女/悪霊(?)25/04/25(金) 21:36:33
- 188機械羽25/04/26(土) 00:43:51
- 189臆病少女/悪霊(?)25/04/26(土) 07:06:50
- 190機械羽25/04/26(土) 13:05:18
- 191散花の舞い人25/04/26(土) 14:36:35
ふわぁ…『眠い?』
いいえ。『そう。』
…死は何を定義して死というのでしょう。『肉体、ひいては心臓あるいは脳の機能停止?』
一概には。私?…考えたことも無いですね。
【人は死んでも記憶に残れば死んでいないと宣う。それは正しいかもしれない
現に数百年前の人間が今もなお語られる。ではこう考えてはどうだ?記憶に残り生きるのでは無い、存在を残しているのだろう。
死と言えば、生命は死を拒む。私だってそう】
【地面に突き刺さった額縁、ペンキのぶちまけられた真っ白な壁
ちょうど収まる辺りで舞ってみよう。生き汚く半人前の芸術でも創れば
私の在った記録も幾年生きれるかもね。】
…だから、私には死もに生にも興味はありません。
こんな風に遺るんだったら関係ないですもん。 - 192二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:46:19
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- 193臆病少女/悪霊(?)25/04/26(土) 16:39:55
…ミミのこと…愚行な訳っ…ないよ…!
それに…地獄へ行く前に、まだやらなきゃいけないことは、あるしっ…!
【内心どうすれば良いかはわからないが、威勢を見せて。最初は全部後悔ばっかりだったけど、そんなことないって、今は胸を張って言い切れる。それだけの時間を、経験を。口が悪いけど根は優しい呪霊と共に過ごしてきたのだから。】
「…おい歩美、あれやるぞあれ」
…あれ?…っ、なに、あれって…
「俺様の呪力を全ブッパしてあいつに浴びせるんだよ、良いだろ?」
でもっ、そんなことしたらミミ…!
「うるせー!死ぬよりマシだろうが!」
【満身創痍で肩で息をする歩美に対し、ミミがそう提案して。生憎、それ以外の打開策が見つからないというのもあるのだが、無理矢理にでもミミが呪力を解き放って、臨界点ギリギリまで詰め込む。その呪力塊は力を溜めながら、ふたりに向けられた呪力砲すらも飲み込み、取り込んで、エネルギーへと変換して。】
「はっ、俺様は悪食なんだよ てめえの呪力、ご馳走様だぜ」
「それと…あばよ!短かったが中々楽しかったぜ。……アルティメット俺様バースト!!!」
ミミーーー!!!!!
【1人の少女の哀叫と、1匹の元呪霊の皮肉掛かった最後の大技が辺りに響き渡る中、呪力で出来た大輪が咲く。出力、指向性など様々な部分を取っ払った、無制限の、アルティメットミミ砲。言うならば、アルティメットミミバースト。】
- 194機械羽25/04/26(土) 20:51:44
そ、んなバカな…!
(罪人が咎人の身でありながらこれ程の輝きを…!?それだけではない、これまで溜め込み放った死天の呪力を…!全ての怨嗟の声を飲み込んだ…!?)
ありえないあってはならないそのような事が罪人の分際で────!!!
【自らの呪力すら飲み込み決死の覚悟で放たんとするその姿を見て慟哭する女。まるで怨嗟の声を全て受け止めて自らの神の裁きの全てが踏み躙られ否定されたようで。
しかしいくら叫ぼうがその結末は、判決は変わらない。少女の放ったその輝きは、庇いに入った天使も周囲に飛ぶ羽根も何もかもを巻き込んで女は光の中へと消えていく】
………さ、ばきを…むくいを…
【しばらくして周囲が開けた時、そこにはまだ人影はあった。砂煙でしっかりとは見えないだろうが、その影は残った片翼を少女へと向けて、先程の一撃を受けて尚も自ら貸した役割を果たさんと呪力砲を向ける】
- 195機械羽25/04/26(土) 21:01:23
- 196臆病少女/悪霊(?)25/04/26(土) 22:22:54
……ミミ…
…ん……アルティメット、ミミ砲
【目尻に涙が滲みかけるが、すぐに袖で拭って。もう慣れてしまった手つきで呪力を溜めて、終わらせようと手をかざして、もう居ない大切な家族の名前が付けられた技名で、解き放つ。】
(ダメダメだな、あたし。もう泣かないって決めたのに。ミミもミミだよ、勝手に、ほんと勝手に……)
【涙の代わりに呪力砲による閃光が走る中、静かに2人──呪霊の様で呪霊とは違う1匹と、たった今殺めた彼女へと哀悼を捧げる。初めて、いや、2度目かな。殺意を持って人を殺すのは。これでもう、後戻りはできないや。】
「zzz……」
【あれ、なんであたし…ミミが居ないのに、ミミ砲が使えたんだっけ…?】
- 197機械羽25/04/26(土) 22:31:47
- 198臆病少女/悪霊(?)25/04/26(土) 22:42:47
…ミミ………ミミ???
【訪れた静寂と少しだけの安寧に、頭上から鳴るいびきに気づき、目に再び輝きが灯る。】
ミーミー??おーきーてー???
「zz…ん…休ませろよ…」
もう、ミミったら……ありがとね、それと。これからも、よろしく
【一体いつになったら終わるのか、見当もつかないし保証もないんだけど。不思議と、この回游での日々もそう長くはない気がした。それでも、回游が終わっても。あたしは、あたし達は。呪術師として生きるんだろうな、と決意した。】
【一陣の風が吹き抜けて、右目を覆っている前髪と、ある奇妙な存在が棲んでいる、動物の耳のような髪がふわりと揺れる。】
- 199二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 23:13:07
【拝啓、程遠い過去に置いていかれたままの子供の自分へ。大切な人と過ごす日を楽しんでいますか。大事な人と笑う明日を夢見ていますか。握られた温もりも傷のない肌もありますか。】
【今は初冬頃。大人になりきれない自分は、人を頼りに生きたまま。今は一人で彷徨っています。廃屋を覗き人と逸れ、泣いた夜もありました。それでも、紆余曲折あって生きています。心に突き刺さる感情や現状が、今も尚肺に刺さっていますが、ある目標を元に生きています。】
【ですが、ちょっとまずいかもしれません。さんざ変なことに巻き込まれ、逃げて戦い去っては人を避けたのですが、少々厄介なことに首を突っ込んでしまったようです。あのね────】 - 200二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 23:15:35
……血、止まんない……!!
【────左腕に、瓦礫の破片が突き刺さって止まらないんです。数十秒前の過去に戻れるなら、すぐに戻りたいな。左に曲がらず右に曲がっていれば、安全だったかもしれないのに。】