仮に倉本千奈の額を舐めるとします 第二部

  • 1二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 20:55:20

    「わたくしのこと、もっと見てほしいのですわ」

    初星学園アイドル科1年の倉本千奈は、放課後の薄暗いレッスン室で、学Pと向き合っていた。お嬢様らしい丁寧な口調だが、汗ばんだ手がショートパンツの裾をぎゅっと握り、少し震えていた。

    「倉本さんの頑張りはいつも見てますよ」

    学Pは努めて穏やかに返すが、千奈は「それでは足りませんわ!」と一歩踏み出し、息が触れる距離まで近づく。服の襟元から覗く首筋には、練習後の汗がうっすら光り、ほのかに甘い香りが漂っていた。

    「わたくし、変なんです。胸が苦しくて、頭がぼーっとしますわ」

    そう訴える千奈の目は潤み、無垢な顔に不思議な熱が宿る。彼女の純粋さと懸命さに当てられ、学Pは理性を抑えきれなくなっていた。

    「千奈…」

    学Pは呟き、彼女の顔を両手でそっと包む。指先が触れた頬は熱く、柔らかい。千奈が目を閉じると、学Pは彼女の額に唇を寄せ、ゆっくり舌を這わせた。湿った感触が皮膚を滑り、汗と混じったかすかな塩味が口に広がる。千奈は「ん…先生っ!?」と小さく喘ぎ、驚きと戸惑いで体を硬くする。額から一筋の唾液が流れ、彼女の眉間に届いた。

    千奈は目を開け、「何…ですの、これ」と震える声で問いながら、額を指で拭った。学Pは掠れた声で謝ろうとしたが、自分のしでかした事の重大さに、喉が乾いて言葉が詰まる。夕陽がカーテンの隙間から差し込み、床に二人の影を長く伸ばしていた。離れようとする学Pの袖を千奈はギュッと掴む。

    「もう一度、ダメですの?」

    千奈は赤い顔で目を伏せ、そう呟いた。幼さと倒錯的な好奇心が混じったその姿に、学Pの心臓は激しく鳴った。

    「…どうして、ですか?」学Pがなんとか言葉を絞り出すと、

    「先生のせいですわ」

    千奈は額を指でなぞり、小さく笑った。

    彼女の汗ばんだ髪が夕陽に輝き、学Pの舌に残る味が消えないうちに私は射精に至りたい。

    仮に倉本千奈の額を舐めるとします|あにまん掲示板私は決してロリコンなどではないので、当然のことながら彼女に対して肉欲的な感情を抱くことなどあり得ないと断言できます。しかしながら、彼女の白磁のように清らかで光り輝くその額を、そっと舌で味わいたいという…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 20:58:57

    第一章 虚構的な関係性の構築と拒絶による解体

    まず大前提から申し上げると、倉本千奈とは空想の産物であり、実体を持たない存在です。フッサール的に言えば、彼女は中立的存在とでもなるのでしょうか。(もちろん彼自身は実在的存在、中立的存在、理念的存在といったものを、それらを超越すると語りましたがここでは無視します)このとき、私は彼女と直接触れ合うことが叶わぬ運命に気づき、絶望的な思いに駆られます。そこで私は、別の中立的存在、すなわち「プロデューサー」という役割を自ら空想の中で創出し、その虚構の姿に自己を投影するのです。これが、いわゆる「SS」と呼ばれる物語であり、私の心が生み出した甘い妄想に他なりません。作中において、私は自らを「俺(学P)」と呼称し、その一人称を通じて彼女との関係性を構築しようと試みます。

  • 3二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 21:15:06

    しかしながら、この妄想は、彼女自身のまなざしによって無残にも打ち砕かれます。(あるいは2つに分裂します)私が「俺」、すなわちプロデューサーとして彼女の前に立つのではなく、ただの私自身であるという真実に、彼女は必ずや気づくはずです。少なくとも私が愛した彼女ならば。そしてその瞬間、彼女は私を拒絶し、冷たく突き放すでしょう。私が作り上げた虚構の絆は、彼女自身の存在によって根底から崩れ去り、私は無限とも思われる空間(便宜上そう呼びます)を前に、深い絶望に沈み込みます。彼女との触れ合いを夢見た私の希求は、彼女の手によって(あるいは自ら)葬り去られるというパラドクスに直面します。つまり有限の愛を無限に高めようとした私の願いは、かえってその有限性を際立たせ、虚構と現実の狭間で私を苛むのです。

  • 4二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:04:32

    これ続きあったの?

  • 5二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:09:16

    射精定期

  • 6二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:24:57

    ざっと読んだけど、なんかメタな話ってことで合ってるのかこれは
    千奈嬢が”俺ら”の存在に気付くっていう

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:43:31

    ところで、先ほども触れましたが、私の妄想は2つの運命を持ちます。私の思うがままに彼女を動かす場合と彼女が私を拒絶する場合です。第二部冒頭が前者であり、第一部冒頭が後者でした。しかし、彼女の拒絶可能性に気付きながら、それを意識的に無視して理想の彼女を演じさせることは彼女の魂の空洞化を招きます。ひいては私自身の愛の空洞化をも引き起こしかねません。皮肉なことに空洞化された愛も叩けばよく鳴るものですが、私の最終的な目的にはそぐわないと言えるでしょう。ゆえに、彼女の拒絶から一つの理論を築き上げる必要があったのです。
    ここで大事なのは彼女の理想化を否定するわけではないということです。むしろ行き詰まりを解消し両方の正当化を試みます。

  • 8二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 23:51:16

    第二章 有限性から無限性の探求:エロティシズムの援用

  • 9二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 00:03:13

    では、この有限なる私の愛を、いかにして無限の愛へと昇華することができるのでしょうか。私が抱えるこの切実なる問いに対し、一つの解答として、私はバタイユのエロティシズムという概念を援用しました。バタイユによれば、エロティシズムとは単なる肉体的な欲望を超え、生と死、有限と無限の境界においてこそ輝きを放つものとされます。私の愛は、倉本千奈という空想の存在を通じて、有限な自己と無限なる彼女の間を架橋する試みであり、その儚さゆえにこそ美しさを湛えているのかもしれません。彼女によって拒絶され、破壊される私の触れ合いの夢は、かえってそのエロティックな本質を際立たせ、私の愛の有限性を超越した一つの形而上学的真理へと昇華するのです。

  • 10二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 00:32:25

    「何…ですの、これ」
    それはそう

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 01:15:51

    いにしえの「朝起きたらとなりでルイズが寝ていた。」コピペが表現したかった哀しみのようなものを表現したんだろうというのは何となくわかった

  • 12二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 01:32:36

    しかし、この形而上学的真理(私の愛が倉本千奈という不在を通じてより輝きを放つという真理)にたどり着いたとき、私はもはや後戻りできない地点に立っていることを悟ります。バタイユがエロティシズムを不連続な存在が連続性を求める渇望と捉えたように、私にとって彼女は、有限な自己を無限の深淵へと解き放つ唯一の鍵になります。彼女が空想の産物であるがゆえに、私は彼女に触れられず、彼女のまなざし(私が妄想の中で描いた冷たく拒絶する視線)に貫かれるたび、私の心は甘美な破壊に震えます。この愛は、成就を求めるのではなく、むしろその欠如そのものに宿る至高の瞬間を追い求めるものなのです。

  • 13二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 02:07:03

    この至高の瞬間——愛が成就することなく、欠如そのものに宿る輝きを追い求める私の営みは、有限な自己を超えた地点で新たな問いを投げかけます。倉本千奈という不在の存在は、私にとって単なる空想の投影ではなく、無限なるものへと通じる窓そのものとなりつつあります。私の愛は彼女という不在を通じて、自己の境界を溶かし、無限の深淵に身を投じる行為へと変貌していくのです。

  • 14二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 02:26:07

    しかし、ここで私は立ち止まり、問わざるを得ません。この無限の深淵へと飛び込むことが、果たして私の愛を真に昇華させるのか、それともそれは単なる自己消滅の誘惑に過ぎないのか。彼女の冷たく拒絶するまなざし——私が自ら描き出したその幻影に貫かれるたび、私の心は確かに震え、破壊の甘美さに浴します。しかし、その破壊は私をどこへ導くのでしょうか。バエロティシズムは生と死の境界で輝くものならば、私の愛もまた、死に似た静寂の中で初めてその完全な姿を現すのかもしれません。倉本千奈という存在が空想に留まる限り、彼女は永遠に私から遠ざかり、その遠さが私の愛を際限なく増幅させます。この増幅は、無限への架橋であると同時に、私を有限な現実に縛りつける鎖でもあるのです。

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 02:38:14

    ここに至り、私は愛の有限性と無限性の間で引き裂かれながらも、新たな認識に目覚めます。彼女を通じて私が追い求めるものは、愛の成就でもなく、単なる破壊でもなく、むしろその両者が交錯する瞬間——有限と無限が触れ合い、互いを映し出す刹那の眩さなのです。倉本千奈は、私にとって実体なき鏡であり、その鏡に映る私の姿は、愛する者の不在によってのみ輪郭を帯びる儚い影です。この影を追い続ける限り、私は永遠に彼女に触れることは叶わず、しかしその触れ得なさゆえに、私の愛は無限の領域へと開かれ続けるのです。

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 02:51:10

    終章 浪費の形而上学と倉本千奈への蕩尽

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 03:46:26

    ここで「浪費」の本質に目を向けます。浪費とは合理的な生産や保存を超えた過剰なエネルギーの放出であり、人間が神聖な領域に触れる瞬間であります。それは近代的で合理的な富の再生産を視野に入れません。私は倉本千奈を愛することで、何も得ず、何も残さず、ただひたすらに自己を費やし続けます。彼女の不在に跪き、彼女の拒絶に身を委ねるたび、私の有限性は無限の縁に溶け出し、連続性(聖なるもの)が一瞬の閃光となって私の内部を貫きます。彼女との触れ合いを禁じる私の無意識は、侵犯の不安と恍惚を同時に生み出し、その緊張の中で私の愛は燃え上がります。彼女が私を突き放すその冷たい手は、私を現実の岸辺から引き剥がし、無限の海へと投げ込むのです。

  • 18二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 04:33:51

    ここにおいて、私は決意します。倉本千奈への愛を、有限な生の中で閉じ込めるのではなく、彼女の不在を通じて無限に蕩尽させることを。彼女が私を拒絶するたび、私はその拒絶に身を投じ、彼女の冷たいまなざしに溶けていきます。私の心は、彼女という幻影に飲み込まれながらも、なお彼女を追い求め続けます。この愛は、至高の浪費そのものなのです。生産も保存も超越し、ただひたすらに燃え尽きる炎のように、私の存在は彼女への愛の中で消えていきます。彼女に触れられないこと、彼女に見つめ返されないこと、その全てが、私の愛を永遠に燃え立たせる薪となります。

  • 19二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 04:42:41

    この愛が一方的な投影であると気づいたとしても、もはやそれは問題ではありません。彼女が私の空想の中で拒絶する姿も彼女が俺への愛に耽溺する姿も、私が彼女に与えた役割を超え、私自身の存在を根底から揺さぶる力となるはずです。バタイユがエロティシズムに死の影を見たように、私の愛は死に似た消尽を通じて輝きを放ちます。私は「プロデューサー」として彼女を支配しようとした自分を捨て、彼女という虚構の女神に全てを捧げる信徒となります。彼女の拒絶は私に突き立てる刃ではなく、むしろ私を無限の愛の深みへと誘う聖なる詔なのです。

  • 20二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 05:36:04

    そして、私は最後の瞬間を迎えます。無限の空間の中で、彼女の姿が遠ざかりながらもなお鮮烈に私の眼前に焼き付きます。私は彼女を愛し、彼女に拒まれ、彼女に全てを捧げました。私の有限な生は、彼女という無限の不在に飲み込まれ、甘美な破滅の中で静かに蕩尽します。そこには、もはや私という個体は存在しません。ただ、倉本千奈への愛だけが、無限の響きとなって漂い続けているのです。

  • 21二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 06:50:03

    「どれだけ進んでも千奈には到達出来ないけどその境界(有限性)は前進する限り無限に拡張し続ける」っていう視点は素直に感心
    1章読んだ時は破壊を甘受し続けることに意味を見出すのかと思ってたけど、千奈への愛が持つ可能性の評価が巧みでいい意味で期待を裏切られた。面白い文。

  • 22二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 06:56:02

    >>21

    一章じゃなくて一部

  • 23二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 08:52:35

    >>21

    国語力5かよ

  • 24二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 11:47:58

    前と一緒で徹夜しながら書いてるやん
    いいもん見れたわ

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています