探偵の、心に巣食うミステリー 第1篇【屁理屈推理合戦】

  • 1125/03/29(土) 11:49:30

    闇の叡智たる人間様の皆様、お久しぶりです。

    聖杯を巡る、屁理屈推理合戦のお時間ですよ!


    え? 「また俺たちの休日を食い潰すつもりか」って?

    【そうです】が……まあヒマよかマシじゃないですか。

    ただし、敷居が高いとか追ってらんないというご意見もあるでしょう。

    今回はシンプルな作りにしていますのでご安心を。


    まずは>>2にこれまでのあらすじを用意しました。

    これさえ読めば、過去のゲーム盤を追ってなくても楽しめるはずです。

  • 2125/03/29(土) 11:50:01

    〜これまでのあらすじ〜

    聖杯の軌跡 | Writening馳河御影 (はせがわ みかげ)は19歳の大学生。 伝説的名探偵・馳河石英 (はせがわ いさひで)を父に持つ、自称"探偵"です。 どんな難事件も一瞬で解いてしまう彼でしたが、御影が14歳の折に他界。 父…writening.net

    〜過去スレ(単発の作品は除く)〜

    AIが考えたミステリーを解いてほしい【屁理屈推理合戦】|あにまん掲示板ChatGPTo1に屁理屈推理合戦を学習させたら、そこそこの難問が完成した。俺がリザインした出題をみんなにも解いてほしいと思う……大筋はAIが考えたトリックのまま。足りない部分を俺が修正・加筆してるか…bbs.animanch.com
    AIと共作のミステリーを解いてほしい【屁理屈推理合戦】|あにまん掲示板以前「AIが考えたミステリーを解いてほしい」でスレ立てした者です。過去スレは>>2に貼ります。これまで何回かゲームしてみましたが、俺側の負担が大きい!AIに任せればラクラク簡単に屁理屈推理…bbs.animanch.com
    うちの探偵とミステリーを解いてほしい 第1篇【屁理屈推理合戦】|あにまん掲示板皆様、ご無沙汰しております。”聖杯の魔女”です。もうAI関係ないじゃないかというのは一旦置いといてください。過去スレは>>2に貼ります。これまで大小クソミスをお届けしてきましたが、今回で一…bbs.animanch.com
    春に紐解く、ほのぼのミステリー【屁理屈推理合戦】|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    続きまして、屁理屈推理合戦って何? という方向けに>>3で解説します。

  • 3125/03/29(土) 11:50:18

    〜屁理屈推理合戦とは?〜

    屁理屈推理合戦は、簡単に言うとRP色の強いウミガメのスープ。

    元ネタは『うみねこのなく頃に』です。


    出題側(魔女)が出した不可能事件を、回答側(人間側)が推理する。

    魔女は魔法が存在したと主張するが、人間は魔法の存在を否定する。


    YESorNO形式ではなく、【赤き真実】『青き真実』「復唱要求」で進める。


    【赤き真実】は魔女の特権で、物語における絶対の真実。

    『青き真実』は人間側の特権で、魔女の幻想を破る屁理屈。

    人間側は「復唱要求」で赤き真実を要求することも出来る。


    魔女は、『青き真実』には【赤き真実】で反論しなければいけない。

    でも「復唱要求」に必ず答える必要はない。


    詳細はコチラからご覧いただけます。 ↓

    屁理屈推理合戦屁理屈推理合戦とは、ゲーム「うみねこのなく頃に」から派生した推理ゲームである。dic.pixiv.net
  • 4125/03/29(土) 12:01:20

    今回も一応実況スレを作りました。

    これは「ちょっと言いたいけどレスの無駄かな」という参加者の杞憂を、

    合法的に消化して楽しむための措置です。

    ただし、あくまで暇人が勝手にやってるスレですから。

    気兼ねせず何でも本スレに書き込んでください。


    ↓実況・考察スレ↓

    聖杯の屁理屈推理合戦 実況・考察スレ|あにまん掲示板人間様の皆様、お疲れ様でございます。ここはゲーム盤の外側。思うことを自由に書き込んでください。念のため以下のルールを規定いたします。1.【このスレッドへの書き込みはゲーム盤の進行に関係しない】2.【こ…bbs.animanch.com

    相変わらずムービーゲーですが、反応をいただけると……。


    なおChatGPTに神アプデが来たため、たまに挿絵が入ります。


    屁理屈推理合戦スレなので、屁理屈推理合戦を楽しみたいところ。

    だけど最終的には読み物として面白くなってるといいなと思います。

  • 5125/03/29(土) 12:08:34

    それでは、これよりゲーム盤を開始します。

    題名は《アクマ 〜禁忌の鉄道〜》です。

  • 6125/03/29(土) 12:09:52

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  • 7二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 12:10:30

    このレスは削除されています

  • 8馳河 御影25/03/29(土) 12:12:52

    『次は◯◯駅、◯◯駅』

    「……ん」

    音質の悪い車内放送で、私はふと目を覚ました。
    鈍行列車に揺らされる感覚はそう悪くない。時間の流れがとてもゆっくりだ。
    周りには誰もいないし、ついうたた寝しちゃっていたらしい。

    「降り、ないと……」

    車窓から射す陽が暖かい。コートが暑く感じられるくらいには。
    私は重たい身体に血を巡らせ始め、カバンを掴んだ。
    忘れ物はないはず。身を預けていた座席から立ち上がる。
    そんな仕草と反比例するように、電車は速度を落としていった。

    『◯◯駅。◯◯駅です』

    ドアがガタつきながら開く。当然、その向こうには誰もいない。
    背中を押され、慌てて飛び出るのが日常の新宿駅とは大違いだ。
    噛み締めるようにそっと足を踏み出す。うららかな外気に身を包まれながら。

    ……えぇっと。次はどこ行くんだっけ。
    まあ、急ぐ必要なんてないか。うぅ、眠いなぁ……。

  • 9馳河 御影25/03/29(土) 12:17:41

    駅のホームは閑散としている。
    乗ってきた電車が行ってしまうと、たちまち静かになってしまう。
    乗り換え先の電車が着くのは30分先らしい。スローペースな旅だ。

    私は馳河御影。大学生探偵。まあ、そんな名前の職業はないけど。
    去年の今頃は事務所があったし、まさしく探偵と呼べる身の上だった。
    所長の汐留さんがいなくなって……事務所を閉めたのが6月。
    あれから丸々9ヶ月が経った。そろそろ10ヶ月目になる。

    今日は3月27日。明後日で私も20歳だ。さすがにもう子供扱いされない年齢。
    早く大人になりたいと思ってはいたけど……何だか胸騒ぎが凄い。
    10代が終わっちゃう。終わるともう帰ってこないのに。

    浮き足立ってる自覚はある。でも今すぐ何かしなきゃいけない気がした。
    葉一さんにどこかへ行きたいと言ったところ、「1人で行け」だって。酷くない?
    1人旅は悪くない提案だと思う。でも寂しいイメージが拭えない。
    「嫌なら大学の同期でも誘え」とも言われた。あの人って本当に……

    やめよう。とにかく、もうここまで来てしまったんだから。
    購入した切符は3日分。今日は2日目になる。
    今のところ、青春なんて全っ然感じられていないけど。

  • 10馳河 御影25/03/29(土) 12:27:50

    まあ……都会を離れ、ローカル線で1人を楽しむ時間も悪くない。
    心なしか家や学校にいる時より読書が捗る気がする。
    周りに人がいないと気が楽だ。殺人事件に巻き込まれる心配がないから。

    こないだの70人死んだ爆発事件を最後に、平和な日が続いていた。
    美術館での事件以来250日間以上、毎日解かされていた殺人事件。
    大学の講義中。食事中。夢の中にまで魔女が追い掛けてくる。
    1日に12回も猟奇殺人を見せられた時は、気が狂うかと思った。

    正直、どの事件が現実か……あるいは架空の話なのか、覚えてない。
    最初は精神科に行こうかとも思った。でも、もう面倒だからいいや。

    ホームのベンチに腰掛けて、私はまた本を開いた。
    新刊の推理小説だ。綺麗なハードカバーで2,000円も掛かった。
    装丁なんかどうでもいい。問題は中身にそれだけの価値が……

    「……はぁ」

    待って。
    どうして私、殺人事件の本なんか読んでるの?

  • 11馳河 御影25/03/29(土) 12:30:10

    駅の本屋で見掛けた瞬間、無意識に買ってた。
    これだけじゃない。まだ鞄の中に数冊ある。読めてなかった推理小説が。

    事件から離れて、静かに自分を見つめ直そうって企画じゃなかったっけ?
    もう死体とか犯人とか、考えるのもまっぴらごめんだと思ってたのに!

    別に推理小説なんか好きじゃない。
    現実の事件の方が奇妙奇天烈なことばっかだし、リアリティも薄いし。
    ファンでも何でもない。この本の作者もよく知らないし。

    なのに本屋に行くと、どうしても片手に抱えるくらい買ってしまう。
    “正解率0.1パーセントの超難問”とか”この真実は解明不可能”とか……
    どいつもこいつも人を煽るような帯ばっか書いて飾るせいだっ!

    「あああもう……! これじゃ全然休めないじゃないですかぁ!!」

    「っ!?」

    どうせ誰もいないと思って、つい大声を出してしまった私。
    その瞬間、誰かが息を呑む音が聞こえた。

    え。待って……後ろに誰かいる?

    振り向くと、手を伸ばせば届く距離に女の人がいた。

  • 12馳河 御影25/03/29(土) 12:41:55

    「えっ……誰……」

    思わず低い声が出た。ちょっとあまりにも予想外だったから。
    この広いプラットホームで、わざわざ私の背後にいなきゃいけない理由ってある?
    そもそも……さっきまでいた? こんな人。

    「あーあ、バレちゃった。もうちょっと離れてりゃ良かったかなぁ」

    彼女は頭に手をやった。面倒臭げなジェスチャーだ。
    服装はカーキのパーカー、茶色の髪をフードで覆い隠している。
    大きなメガネは丸っこい印象だけど……奥の瞳には鋭さも垣間見える。
    見たところ、私と歳の差はないような。

    「あ、あの? 何か用ですか」

    「何だ。気付いてたワケじゃなかったんだねぇ。用ならもちろん大アリさ」

    「はあ……?」

    「ずっと尾けてたんだよ。馳河御影ちゃん」

    「!?」

    彼女が隣へ座ってくるにつけ、私は飛び跳ねるように身を退けた。
    "つけてた"って……尾行!?

  • 13馳河 御影25/03/29(土) 12:43:10

    「どういう意味? い、いつから」

    「探偵のクセに不用心じゃない? もちろん昨日から、ずっとだよ」

    「ストーカー……」

    「いや、探偵に言われたくないんだけど」

    女性はムッとした表情を向けてくる。反論の余地があるの?
    言ってることが本当かどうかなんて知る由もないけど……今まで全然気付かなかった。
    前に汐留さんにも言われたことがある。もしかして私、探偵に向いてない?

    「そんなカタくなっちゃって、初対面じゃないのになー。どこで会ったか分かる?」

    「……初対面です」

    「なるほど。記憶力もダメか」

    何、その言い草。ため息なんかつきたいのはこっちの方なんだけど。
    動揺で上手く会話が出来ない。頭が真っ白になる……!

    「何度かスレ違ったことくらいあるはずじゃん? 僕、君の先輩なんだからさ」

    「え。四谷で、ですか」

    「そっ」

    大学の、先輩……しかも同じキャンパスの。
    分かるわけない。私、学年違いの知り合いなんて1人もいないんだから。

  • 14馳河 御影25/03/29(土) 12:44:39

    当初の恐怖と困惑が消え、段々腹が立ってきた。学校からここまで100キロ以上。
    そんな場所まで付いてきたストーカーに、バカにされる筋合いないし。

    私は腕を組み、何度か咳払いをした。

    「何が目的ですか。まさかサインが欲しいなんて言いませんよね?
    取材の類なら全部断ってますし、どんなサークル勧誘もお断りですよ」

    「へー? 面白いこと言うじゃん。サインが欲しいのは、むしろそっちの方かもよ」

    「……少しは意味の通る発言をしてくれませんか」

    「だからさ、それ。僕の本」

    彼女が指さす先は、私がさっきまで読んでいた推理小説だった。
    自分をボクとか呼んじゃう人なんだ……って衝撃もあるけど、それより。

    「あなたの、本?」

    「眉間にシワ寄せて読んでるからさ。気になっちゃって」

    「……憂木真理流?」

    「うん」

    うさぎ、まりる。推理小説家にしては可愛らしい名前だと思ってたけど……。

    数年前にデビューするや否や、新人賞を総なめしてミリオンセラー。
    すでに作品数は二桁を超え、SNSには10万人以上のフォロワーがいる。
    鮮烈なトリックと殺人描写で注目されるミステリー作家だ。この人が……?

  • 15馳河 御影25/03/29(土) 12:50:17

    「……嘘ですよね?」

    「疑うにしたってそれなりのアプローチがあるんじゃない? 探偵さん」

    憂木真理流はどの授賞式にもイベントにも顔出し、声出ししていない。
    関係者のインタビューからして性別は女。
    恐らく30代か、もっと下……なんて話もあったっけ。
    となると。仮にこの人だったとしても、おかしくはない。

    「もしかして僕の本、結構読んでくれてたりする? 光栄だね」

    「……」

    「良かったら感想聞かせてくれるかな。実際の名探偵サマとして」

    「文章が冗長でくどい。人物描写が退屈。社会的に考証不足な点が目立つ」

    「うぐ!?」

    「直近の2作は何だか説教臭いし、読後感も不快です。
    総じて本自体に値段ほどの価値はないですね」

    刺されたから刺し返してやった。これが馳河流喧嘩術だ。
    目を点にした後、憂木先輩は立ち上がって反論してきた。

    「あのさ、わざわざ自分で買った本のことそこまで悪く言う!?」

    「私は小説を買ってるんじゃありません。トリックを買ってるんです! キャラクターの掘り下げとか恋愛パートなんて要りませんっ! ちょっと周りにチヤホヤされたからって、文豪気取りで調子に乗り過ぎです!」

    「探偵気取りの君に言われたくないんだけどっ!?」

  • 16馳河 御影25/03/29(土) 12:51:37

    怒っているのは自覚があるからだ。私は本当のことを言っただけ。
    ……なんだけど、こんな応酬をしてるとまたお兄さんに叱られちゃう。
    "そんな調子だから友達が出来ないんだ"とか何とか。
    でも最初に喧嘩を売ってきたのは向こうの方じゃんか……!

    憂木先輩はズレたメガネを掛け直すと、私を睨み付けてきた。
    口喧嘩なら負けるつもりはない。でも、それ以上に厳しい視線だ。

    「……聞きしに勝る高飛車振りだね。馳河御影」

    「だったら何ですか。バカみたいにここまで尾けてきた理由を説明してくれるとでも?
    "探偵なら当ててみろ"だなんて言いませんよね」

    ああもう、こんな言い方したいわけじゃないのに……!
    お兄さん相手もそうだけど、どうしていつもこうなっちゃうの?
    相手は殺人犯でも魔女でもない。本だって、別に嫌いなワケじゃ……

    「君に会いに来た理由くらい、聞かれずとも答えてあげる」

    「……」

    「ただし。今から出す"謎"に答えられればだけどね」

    「謎?」

    「屁理屈推理合戦ってヤツだよ。知ってるでしょ?」

    「!」

  • 17馳河 御影25/03/29(土) 12:52:32

    ……知ってるも、何も。
    それで私より強い人がいるなら、"聖杯"を代わってもらいたいくらいだ。
    私はひとまず頷いた。

    「あなたが魔女役を買ってくれる、ってことですか。望むところです」

    「話が早いね。僕の出題なんてお見通しかな?」

    「こっちは探偵ですよ。出された謎が何であれ……必ず解きます。
    その程度の覚悟、とっくのとうに決めてるんです」

    「ふーん。なら、その鼻っ柱をへし折ってあげる」

    閑散としたプラットホームで、憂木先輩はレールを背にした。
    ちょうどいい。電車が来るまでの暇潰しに使ってやるっ……!

    「【この物語はどうせ幻想に決まってる。
    実在する如何なる個人、団体、地名、事件とも関係あるはずない】。いい?」

    「……ええ」

    「じゃあ行くよ。悪いけど、手加減ナシだから」

  • 18逵溽炊縺ョ鬲泌・ウ25/03/29(土) 12:56:25

    《アクマ ~生贄編~》

    あるところに5人の家族が暮らしていました。
    今夜は父親の誕生日会。慎ましい食卓を囲み、みんなで彼を祝います。
    楽しい時間。【妻も、3人の子供たちも、父親のことが大好きでした】。

    食事の後、プレゼントを渡す時間になりました。

    【妻のアネットは、深紅のネクタイを父親へ贈りました】。
    【長男のクリストフは、シルクの帽子を父親へ贈りました】。
    【次男のディートリヒは、木製のサーベルを父親へ贈りました】。
    【三男のフローレンツは、粘土細工のテディベアを父親へ贈りました】。
    【父親のアドルフは、全てのプレゼントを心から喜びました】。

    幸せなパーティーを窓の外から見ている者がいました。悪魔です。
    悪魔は、幸せな誰かさんが悲劇と不幸の坩堝に堕ちる光景が大好き。だから父親に向けて舌なめずりをしました。

    【翌朝、父親は頭部と両腕のない状態で発見されました】。
    【家族の4人以外、家には朝までいかなる人間も立ち入っていません】。
    そう。悪魔が忍び込み、身体を貪り食ってしまったのです。

    それから、悪魔は家族へも邪悪な呪いを掛けました。
    【胸を切り取られて死んだアネットをたくさんの人が見ました】。
    【腰をグチャグチャに潰されて絶命したクリストフは棄てられました】。
    【両脚のないディートリヒは誰にも見つけてもらえませんでした】。

    【家族への呪いを悪魔にお願いしたのは、フローレンツでした】。
    お腹いっぱいになった悪魔は、彼をねんごろにもてなしてあげました。

    めでたしめでたし。

  • 19馳河 御影25/03/29(土) 12:57:48

    「出題は以上。
    僕はこの事件を”悪魔が家に忍び込み、父親を食い殺した”と主張する。
    君のロールは超常的存在を信じない堅物。どんな形でもいい……
    悪魔の存在ナシで、事件の成立を証明してみな」

    「後半の家族の死は、物語に含まれないってこと?」

    「解けるんだったら解いてもいいよ。これもれっきとした魔法。
    “悪魔は三男の精神を操って家族を呪うよう仕向けた”とでも言おうかな」

    「……や、安い挑発、ですね」

    メガネの奥に、憂木先輩は冷たい視線を湛えた。

    やっぱり無視しとけば良かったかな。これ、絶対イヤミスじゃん。
    どうして旅行中にこんな思いをしなきゃいけないの?
    売り言葉に買い言葉で追い詰められてるバカは私の方だったり……

    いや、弱気になってどうする? 私は馳河御影だ。探偵なんだ。
    これまで665件もの謎を解いてきた、私に解けないわけがないっ!

    「言わせてもらうけど。それ本当に出題として成り立ってます?
    父親の死については、どうせ『プレゼントのどれかが危険物だった』んでしょ」

    「へー。何がどう危険物だったの?」

    「ば、『爆弾が埋め込まれてた』とか……」

    「ばーか。【爆弾の埋め込まれたプレゼントなんて存在しない】よ」

  • 20馳河 御影25/03/29(土) 12:59:37

    「じゃあ『動物の犯行』じゃないですか?
    赤き真実で縛られてるのは、人間の立ち入りだけですし」

    「引っ掛かったね。【家族以外のいかなる動物も、朝まで家には立ち入ってない】」

    「『何らかの災害とか外的な事故』も考えられるし……
    『家へ立ち入らずに父親を殺せる兵器』だってあるでしょ」

    「【災害は起こってない】。【事故も起こってない】。
    そして【家の外から父親を狙い撃てる兵器も存在しない】」

    「なら、た」

    「単純に家族が殺した? 【家族は誰も父親を殺してない】よ。
    だけど【明確な意図を持って父親を殺傷した存在がいる】。それが悪魔だって話」

    「~~~っ」

    イライラしてきた。この人、ムカつく。
    そもそもリアルな人間と屁理屈推理合戦なんてしたことないし……。
    ガチガチに固めてきた理論を無防備のヤツにぶつけて何が楽しいの!?

    「……おっかしいな? 僕、これでも馳河石英のファンだったんだよ。
    あの人はどんな謎でも一瞬で解けるって噂じゃなかったっけ」

    「念入りに過去形で言ってくる辺り、悪意が透けて見えますけど」

    「ウソじゃないよ。ミステリー作家になったのも石英さんの影響だし。
    その選択に満足してもいた……君がしゃしゃり出てくるまでは」

  • 21馳河 御影25/03/29(土) 13:00:57

    「僕、あの配信見てたんだ。あの話も是非聞かせてもらいたいね。
    自分の父親を嘘つき呼ばわりして貶める感覚って、どんなもん?」

    「……」

    9ヶ月前。教会跡美術館。馳河石英と、汐留康一。
    私はこの人の顔を見ていられなかった。

    「君の推理で日本中がざわめき立ったんだよ。それは快感だったろうね」

    「黙ってください」

    「我慢しなくていいよ? 逃げるつもりなんてないから。殴りたきゃそうすれば」

    「……」

    「それか、僕の謎。本気で解いてみる? これでも結構考えたんだよ」

    「……」

    「安心しな。【泣いて謝るまで、君のこと逃がさない】から」

    それは……こっちの台詞です。
    どうやら、小手調べなんてつもりじゃなかったらしい。私も当然そのつもりだ。

    深く息を吸い込み、春の空へ向かって吐く。

    のんきに飛んでいる燕が天に貼り付く。上空を流れていく薄雲と共に。
    作り上げた無音の世界で、私は叫んだ。

  • 22馳河 御影25/03/29(土) 13:07:49

    >>ALL

    ……あの。

    いつまでそうやって見てるつもりですかっ!?


    もう出題はとっくのとうに終わったでしょ?

    屁理屈推理合戦は始まってるんですよっ!!

    今こそ†闇の叡智†の出番じゃないんですかっ!?


    今日という今日はあなたたちのこと、有効活用させてもらいます!

    あの三流推理作家を叩き潰すんですよ……!


    ねぇ推理! 早くっ!!

  • 23馳河 御影25/03/29(土) 13:08:47

    はぁ、はぁっ……。
    すみません。ちょっとキレ過ぎました。
    お父さんのこと、引き合いに出されて、つい……。

    向こうがその気なら、こっちも本気を出してやる。そういうことです。
    私は今から時間を止めて、皆さんの推理を集めます。
    怒涛の復唱要求と青き真実を全部あいつにぶつけて……この謎を解明する!
    当然弾かれるのもあるだろうけど、解けるまで何百回でも時間を止めます。

    ……そうですよ!
    ”聖杯”の力であいつを叩きのめすって言ってるんですよっ!

    魔女もいないみたいだし、いいでしょ? どうせヒマなんでしょ?
    だからっ! 私のこと助けてくださいよっ!! ねぇってば!!!

  • 24二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:09:25

    このレスは削除されています

  • 25二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:11:45

    赤の真実による復唱要求
    「父親へのプレゼントは全て解釈の余地なくそのものを指している」
    「登場した5人の人物は全て人間である」

  • 26二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:15:28

    【家族の4人以外、家には朝までいかなる人間も立ち入っていません】だから…
    「家族の4人以外、朝までいかなる生物も家から立ち去っていません」

  • 27二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:17:55

    いや「父親が誕生日のプレゼントを贈られてから死体で発見されるまでいかなる存在も家を出入りしていない」の方がいいか?

  • 28二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:18:14

    『家へ立ち入らずに父親を殺せる兵器』の斬り方が気になる
    「家へ立ち入らずに父親を殺せる兵器はない」の復唱要求

    加えて青文字『悪魔の正体は機械だ。機械が家に入り、犯行に及んだ』
    続けて青文字『悪魔の正体は家だ。家はトラップハウスのようなものだった』

  • 29二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:18:56

    気になるところは食べられたところを合わせると人間一つ分って辺りか
    「遺体はそれぞれ別人のものである」

  • 30二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:20:54

    >>魔女もいないみたいだし、いいでしょ? どうせヒマなんでしょ?

    だからっ! 私のこと助けてくださいよっ!! ねぇってば!!!

    (後で美味い酒飲めそう)

  • 31二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:31:45

    「フローレンツは自分のお願いの結果が相手を死に至らしめると理解していた」

  • 32二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:34:33

    相手は聖杯の魔女じゃないけど俺らの青や復唱要求に応えてもらえるんだろうか……
    とりあえず青『自動で動く物体Xによって殺された』

  • 33馳河 御影25/03/29(土) 13:35:22

    >>24

    こっちだっていつも迷惑してます!

    文句ならあの魔女に言ってくださいっ!


    >>25

    先輩にそのまま復唱要求してみます。

    1つ目は復唱拒否。

    2つ目は【登場した5人の人物は全て人間である】

    ……だそうです。


    >>26

    逆に出た人はいないのかってことですね。 

    【家族の4人以外、朝までいかなる生物も家から立ち去っていない】

    だそうです。ちょっといい視点だとは思ったけど……


    >>27

    それは悪魔の存在を否定することになるからダメ。

    御影ちゃんホントにこのゲーム知ってる? だそうです。

    あの……私が煽られたじゃないですかっ!?

    今後、これはダメそうってものは私の方で弾きますからね。


    >>28

    復唱拒否……だそうです。

    【機械が家に入って父親を殺した事実はない】

    【家の中にトラップ派仕掛けられていなかった】とも。


    >>29

    【物語中、遺体が混じり合ったりなどはしていない】だそうです。

    何か凄くイヤな顔されたんですけど。

  • 34二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:39:32

    >>今後、これはダメそうってものは私の方で弾きますからね。

    前科……


    【登場した5人の人物は全て人間である】

    【家族の4人以外、朝までいかなる生物も家から立ち去っていない】

    この人数の違い詰めれる質問上手く作れないんで誰かお願いします

  • 35二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:42:01

    誰も出入りしてないなら住み込みでいるとか…うーん
    「この謎に登場するのは父親、妻、長男、次男、三男、(ついでに存在を否定しないから無効にしないでって意味で悪魔も)だけ」

  • 36二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:42:34

    「妻はクリストフ、ディードリヒ、フローレンツ三人の母親である」
    「父親はクリストフ、ディードリヒ、フローレンツ三人の父親である」
    「事件開始時関係者の死体は存在しない」

  • 37二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:44:07

    復唱要求
    「パーティーは家の中で行われた」
    「父親は家の中で死んだ」
    「父親は家の中で発見された」

  • 38二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:46:42

    「父親の死体を発見したのは妻か息子のうちの誰か」

    【胸を切り取られて死んだアネットをたくさんの人が見ました】
    【腰をグチャグチャに潰されて絶命したクリストフは棄てられました】
    【両脚のないディートリヒは誰にも見つけてもらえませんでした】
    これだとディートリヒは生きてるっぽい気がするんだけど…

  • 39二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 13:48:44

    >>34

    赤の真実による復唱要求

    「【家族の4人以外、朝までいかなる生物も家から立ち去っていない】における"家族の4人"とは父親以外のアネット、クリストフ、ディートリヒ、フローレンツのことである」

  • 40二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:09:57

    うーん前回の誰が・どうやって・なぜ方式は今回はできないね
    「父親の死体の第一発見者はフローレンツである」
    「誰にも見つけてもらえなかったディートリヒが死んでいると解釈されたのはフローレンツがそう語ったためである」
    「家族はいかなる人物も朝まで外に出ていない」

  • 41馳河 御影25/03/29(土) 14:11:10

    >>31

    復唱拒否……どういうことだろう?

    それともブラフ?


    >>32

    なんですか自動で動く物体Xって……。

    それが悪魔だって言われたらどうするんですか。

    もうちょっと何とかなりません?

    皆さんの推理を集約して、私があいつに投げる。

    今回はそれでこの謎を解こうってわけです。

    当然、私自身も推理しますけどね。


    >>34

    ……過ぎたことはいいでしょ。

    あれからずいぶん経って、私も成長しました。

    もう皆さんを惑わすことはないです。多分。


    >>35

    【もっといるけど教えてあーげない】……だそうです。


    >>36

    【妻はクリストフ、ディートリヒ、フローレンツ三人の母親である】

    【父親はクリストフ、ディードリヒ、フローレンツ三人の父親である】

    【物語開始時、死体は1つも存在しない】

    ……みたいですね。3つ目は分かりにくかったので言い換えました。

  • 42二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:12:14

    復唱要求「母親と長男が死んだのは、父親の死体が発見された後のことである」

  • 43馳河 御影25/03/29(土) 14:13:12

    >>37

    【パーティーは家の中で行われた】

    【父親は家の中で死んだ】

    【父親は家の中で発見された】

    うーん。ここに嘘はない……のかな?


    >>38

    【父親の死体を発見したのは妻か息子のうちの誰か】らしいです。


    >>39

    【赤き真実が指す"家族の4人"とは父親以外のアネット、クリストフ、ディートリヒ、フローレンツのことである】

    これも嘘じゃない……か。


    >>40

    【父親の死体の第一発見者が誰かはどうでもいい】

    【物語終了時、ディートリヒは死亡している】

    【家族はいかなる人物も朝まで外に出ていない】

    だそうです。次男の死に方は大して問題じゃないのかも?


    ……まあ、一応。推理作家というだけはありますね。

  • 44二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:16:56

    「ゲーム終了時父親の頭部と両腕は家のなかに存在しない」
    「肉体が無くなるとはつぶれる等で原形をなくす等ではなく消失を意味する」

  • 45二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:22:08

    「父親、妻、長男、次男、三男は事件の前まではみんな5体満足の健康体」

  • 46二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:26:58

    復唱拒否られたし、斬り方気になるし、誘導の可能性もあるけどもうちょい機械説は執着するか

    修正青文字二つ
    『悪魔の正体は機械だ。家の中にあった機械が犯行に及んだ』
    『悪魔の正体は家だ。家そのものがトラップのようなものだった』

    個人的にはディートリヒの車椅子か義足が事件に関係してたら面白いなと思ってる

  • 47二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:27:07

    『父親を死なせるために家ごと火器で吹き飛ばされた。ほかは巻き添え』

  • 48二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:30:48

    「物語終了時、三男のフローレンツは生きている」

  • 49二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:33:52

    「父親へのプレゼントは全て解釈の余地なくそのものを指している」が復唱拒否されているのは気になる
    「父親へのプレゼントについての表記は比喩表現である」
    これはダジャレだけども
    『悪魔はあ、熊である。父親は食われた』

  • 50馳河 御影25/03/29(土) 14:34:20

    >>42

    【母親、長男、次男が死亡したのは父親の死体発見の後】

    これは復唱出来るみたいですね。


    >>44

    この2つは復唱拒否でした。

    となると、必ずしも切り取られたとか持ち去られたとか……

    そういうわけじゃなさそうです。


    >>45

    【パーティー開始時、父親、妻、長男、次男、三男は事件は5体満足の健康体だった】そうです。

    "時制の確認が甘くない? 本当に探偵?"だとか。

    ぐっ……


    >>46

    【悪魔の正体は機械ではない】

    【悪魔の正体は家ではない】……斬ってきましたね。

    あの、だからどうしろってわけじゃないですけど。

    皆さんがトンデモ理論を出してくると、私がそういう奴みたいに思われるんですよ?


    >>47

    【家が爆発し、家族が巻き添えになった事実はない】そうです。

    爆弾説は初めの方でも斬られたけど、うーん…… 


    >>48

    【物語終了時、三男のフローレンツは生きている】

    あと気になったので私からも聞きました。

    【物語に同名の人物は存在せず、名前が変わることもない】

    こんなトリックはもう散々ですしね。

  • 51二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:37:53

    『地震が発生した。家の倒壊または家具や荷物が倒れるのに巻き込まれた父親はその下敷きになって頭と両腕が潰れ死亡した』

  • 52二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:41:31

    「物語開始後家に大きな損傷はない」
    「この物語に薬物は関係ない」
    「父親の首または両腕が無くなることは父親の死因に関係する」

  • 53馳河 御影25/03/29(土) 14:41:50

    >>49

    【父親に贈られたプレゼントはネクタイ、帽子、サーベル、テディベアで間違いない】

    って言ってます。何か引っ掛かるような、そうでもないような。

    あと。その青き真実って本当に言わなきゃダメですか?

    【家族以外のいかなる動物も、朝まで家には立ち入ってない】

    で斬れてる気がするんですけど。


    >>51

    ああ。この確認忘れてましたね。

    【この物語に災害や異常気象は関係しない】そうです。

  • 54二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:46:19

    【災害は起こってない】【事故も起こってない】【家の外から父親を狙い撃てる兵器も存在しない】【明確な意図を持って父親を殺傷した存在がいる】に該当せず、登場するものについては【もっといるけど教えてあーげない】
    に該当する存在……
    「死因にはプレゼントが関係している」
    「パーティの料理は5人分だけ用意されていた」
    「明確な意図をもって父親を殺傷したものは、父親という個人を害するために殺傷した」
    「父親は軍人あるいは徴兵されている」

  • 55二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:47:00

    ディートリヒ気になっちゃうなぁ
    【家族の4人以外、朝までいかなる生物も家から立ち去っていない】だから
    「家族の4人以外、朝までいかなる生物も家から去っていない」
    座ったままや這いずりで家から出ましたなんつってな

  • 56二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:51:09

    前回密室の中に最初から最後までずっといたから誰も出てないし入ってないをされたからなあ
    「物語開始時点に家の中にいたのは父親、アネット、クリストフ、ディートリヒ、フローレンツの5人だけである」

  • 57二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:53:31

    >>55

    あ、ごめん

    【家族の4人以外、家には朝までいかなる人間も立ち入っていません】で

    「家族の4人以外、家には朝までいかなる人間も入っていません」も追加で

  • 58二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 14:57:23

    「父親を殺した存在と他の家族を殺した存在は同一である」

  • 5955 5725/03/29(土) 15:01:08

    自分の頭回らなさにしょんぼりするぜ
    「家族の4人以外、家には朝までいかなる生物も出入りしていません」でいいじゃん…

  • 60馳河 御影25/03/29(土) 15:03:25

    >>52

    【父親の死体発見時、家に大きな損傷はない】

    だけど【物語終了時、家は存在しない】とも言ってます。

    何これ……?

    あと、【この物語に薬物は関係ない】

    【父親の首または両腕が無くなることは父親の死因に関係する】

    【父親は頭部と両腕を失ったことで死亡した】とも。


    >>54

    【パーティの料理は5人分だけ用意されていた】

    【明確な意図をもって父親を殺傷したものは、父親という個人を害するために殺傷した】

    この2つだけ返ってきました。

    真実じゃないから復唱出来ないのか、真実に近いから復唱しないのか。

    ……どっちだろ。


    >>55 >>57 >>59

    【家族の4人を含め、パーティー開始から朝までいかなる生物も家から去っていない】

    【家族の4人以外、家には朝までいかなる人間も入っていない】

    【家族の4人以外、家には朝までいかなる生物も出入りしていない】

    何回も

    だそうです。"僕がそこまで屁理屈家だと思う?"とか。

    今さっき会ったばっかのストーカーを信用出来るわけないですけど。


    >>56

    前回? そんなのありましたっけ……まあいいや。

    【パーティー開始時点で家の中にいたのはアドルフ、アネット、クリストフ、ディートリヒ、フローレンツの5人だけである】。

    さっきから私、気を利かせて細部を整えてるんですよ。


    >>58

    ……復唱拒否されました。

  • 61二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 15:14:21

    そういや物語の開始と終了は
    「パーティから物語開始で翌日朝が終了」でいいの?

  • 62二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 15:16:54

    『プレゼントのテディベアはそのものが爆弾である。父親はそれによって両手と頭を吹き飛ばされて死亡した』
    プラスチック爆弾とか粘土みたいに柔らかいよね確か

  • 63二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 15:18:17

    「この物語は戦時中のものである」

  • 64二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 15:18:31

    「家は可動ではない」

    家ってキャンピングカーみたいなものだったり、そうでなくてもなにかしらギミックがあったりするかもなと思うなど
    まぁ【事故は起こってない】以上、家が可動だからなんだではあるけど……

  • 65二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 15:49:02

    「プレゼントは父親を殺していない」
    「この物語に爆弾や重火器、兵器は関係ない」
    「プレゼントの内容はこの物語に関係ない」

  • 66馳河 御影25/03/29(土) 15:57:30

    >>61

    【物語開始はパーティー当日の昼。物語終了はフローレンツが老衰で死ぬまで】だそうです。

    ……昼?


    >>63

    【物語開始時、戦争は起きていない】そうです。


    >>64

    【家が可動することはない】

    いや……本当に、可動したら何なんですか。


    >>62 >>65

    なるほど。その推理なら……

    よしっ、聞いてきます!

  • 67馳河 御影25/03/29(土) 15:57:59

    「どうしました? 答えられないんですか」

    「……」

    「『三男が贈ったのはプラスチック爆弾だった』んじゃないかって言ってるんです。
    あなたの赤き真実は【プレゼントに爆弾は埋め込まれていない】ってだけ。
    つまり、プレゼント自体が爆弾だったなら矛盾はない!」

    憂木先輩は眉間にシワを寄せた。そうしたいのはこっちの方だ。
    プラスチック爆弾には粘土にも似た、十分な可塑性がある。
    物と物の隙間に詰めて発破なんてことも出来るくらいには。
    それで作られたクマなら、人間の頭と両腕くらい簡単に吹き飛ばすだろう。

    「……そうだよ。【フローレンツが贈ったクマはC4爆弾だった】のさ」

    「舐めてるんですか? そんな無茶苦茶な」

    「無茶苦茶なんかじゃない。ちゃんとタネも仕掛けもある。
    それで全部の謎が解けたなんて言わないよね?」

    「!」

    「悪魔の正体。家族の死の謎。フローレンツの真実。
    太々しくも名探偵を名乗るなら、続いて解いてみせなよ」

    この……私より背低いクセに……!
    当然まだまだ! 全部の謎を解いて暴いてやるまで終われませんっ!

  • 68二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:04:13

    開始時に起きてないなら最中に戦争が発生したとかならんか?
    「物語開始から終了まで戦争は起きていない」

  • 69二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:04:26

    「フローレンツは“粘土”が爆薬とは知らなかった」
    「爆薬をこねてクマの形に成形したのはフローレンツである」
    「フローレンツは爆薬を知り合いの大人からもらった」

  • 70二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:06:22

    「この物語にテロは関係ない」
    「この物語に空襲は関係ない」
    「この物語にシェルターは登場しない」

  • 71二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:07:20

    ところで御影ちゃん。今フツーに俺らとやりとりしてるけど、屁理屈推理合戦なら聖杯の魔女が相手じゃなくても俺らと交信できるの?

  • 72二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:08:17

    【物語開始はパーティー当日の昼。物語終了はフローレンツが老衰で死ぬまで】
    フローレンツが何歳から何歳までの話なんだろう?
    「アネット、クリストフ、ディートリヒの死は一晩の間に起こったことである」

  • 73馳河 御影25/03/29(土) 16:21:15

    >>68

    復唱拒否だそうですよ……!

    てことは、何らかの戦争が起こったってこと!


    >>69

    ここまでの真実からして故意の可能性はありませんね。

    【フローレンツは“粘土”が爆薬とは知らなかった】 

    【爆薬をこねてクマの形に成形したのはフローレンツである】

    だそうです。3つ目は……何かが引っ掛かった?

    【フローレンツが誰かから爆弾を貰った】のは確かだと思うけど。


    >>70

    【この物語にテロは関係ない】

    【この物語に空襲は関係ない】

    【この物語にシェルターは登場しない】そうです。


    >>71

    その認識でいいんじゃないですか?

    屁理屈推理合戦以外であなたたちとわざわざ話す理由なんてありませんから……!


    >>72

    復唱拒否……でした。

    ってことは、もしかして。相当長い期間の話?

  • 74二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:22:56

    「【家族への呪いを悪魔にお願いしたのは、フローレンツでした】は、父親が死んだ後に父親とフローレンツを除く家族3人に対して死または不幸を願ったものである」
    父親含む家族全員じゃない可能性

  • 75二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:29:18

    「クリストフまたはディードリヒは戦争に一度も参加していない」
    「この物語に父親の役職または職業は関係ない」
    「フローレンツは一度も逮捕されたことはない」

  • 76二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:31:49

    「ディートリヒの死因は地雷である」

  • 77馳河 御影25/03/29(土) 16:34:45

    >>74

    んー……拒否が返ってきました。

    呪いって何だろ?


    >>75

    1つ目と2つ目が拒否……でも、

    【フローレンツは一度も逮捕されたことはない】

    これは言えるみたいですね。


    >>76

    【ディートリヒの死因は地雷である】……だそうです。


    【この物語で起こった事件には国家の影響がある】。

    それは間違いなさそうですね。

  • 78二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:36:22

    「「呪い」の読み方は「のろい」ではなく「まじない」である。家族の住む場所で信仰されている宗教ではその存在は悪魔として虐げられていた」

  • 79二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:44:51

    【両脚のないディートリヒは誰にも見つけてもらえませんでした】
    なんで見つかってないのに死んだってわかったんだろ

  • 80二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 16:46:26

    「物語開始時点でフローレンツは現地で成年として扱われる」
    「フローレンツにプラスチックを与えた人間は父親と同じ国籍の人間である」

  • 81馳河 御影25/03/29(土) 16:51:06

    >>78

    【この物語に宗教は関係しない】って言ってますね。

    迫害……いや弾圧……? 何か引っ掛かるような。


    >>79

    【そこに送られた兵士は全員死んだから】じゃないですか?

    どうせ【わざわざ死体を回収する人もいなかった】んでしょ。


    >>80

    【物語開始時、フローレンツは5歳だった】そうですよ?

    【フローレンツにプラスチック爆弾を与えた人間は父親と同じ国籍の人間である】

    これは確かみたいですけど……。

  • 82二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:01:12

    『父親の死語戦争が起こった。
    長男と次男は戦争に参加、三男は若かったので参加出来なかった。
    その後長男と次男は戦死、母親は敵国の人間の手にかかり死亡三男は子供だったので逃げ伸びるきとができた』

  • 83二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:01:34

    「アドルフは軍隊もしくは国家内において一定の地位を持った人間だった」

    『アドルフはプラスチック爆弾によって暗殺された。誰かがフローレンツを唆し、プラスチック爆弾にてテディベアを作らせたのだ。アドルフの死により戦争あるいは内乱が起きた。アネットはリンチか暴行に遭い亡くなった。クリストフとディートリヒは軍人として戦争に参加し銃火器や地雷で亡くなった。子供だったフローレンツは生き延び、老衰で死ぬことで物語は幕を閉じた』

  • 84二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:07:30

    回線死んでる間にほとんど終わってる……おのれ馳河 御影

  • 85二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:09:25

    父親のプレゼントが爆弾だったことについての青……青になってるか?
    『父親は国籍こそこの国にあるが、他国の諜報員である。フローレンツは何らかの経緯でそれを示唆する情報を得ており悪意なく国側に情報を漏らしてしまった。この国の工作員は父親を暗殺するためフローレンツに粘土で父親にプレゼントを作るといいと言って爆薬を渡した。フローレンツは無邪気に何も知らぬままプレゼントを作って渡し、結果として父の暗殺に加担させられた』

  • 86馳河 御影25/03/29(土) 17:15:01

    >>82 >>83

    【フローレンツが戦争から逃げ延びた事実はない】……そうです。

    また【アドルフは一介の役人に過ぎなかった】と言ってます。

    うーん……でも、"フローレンツが悪魔に願った呪い"って?

    何か、全てを一本の線で繋ぐような真実があると思うんです。

    そうでなかったら私がこの先輩を料理します。


    >>84

    私のせいにするなぁ! っていうか回線って何!?


    >>85

    父親の死に関しては、この線でほぼ合ってると思います。

    だけど……

    【家族への呪いを悪魔にお願いしたのは、フローレンツでした】

    この赤き真実が、何か引っ掛かるんです。

  • 87二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:17:46

    ヒント代わりに聞いておくか
    『この謎に愛はありますか?』

  • 88二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:18:32

    御影ちゃん、俺たちは闇の叡智だけど†闇の叡智†ではないんだよ
    †聖杯の魔女†様は†魔弾†提供してたから†聖杯の魔女†だけどね…

    プラスチック爆薬でテディベア爆弾を作ったとしても起爆させる諸々をセットしなきゃいけない気がするが
    まぁ工作員が完成品にこっそり仕掛けたのかな…

  • 89二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:24:27

    「フローレンツは父親が敵国の諜報員であることを知らなかった」
    「フローレンツの呪いは敵国の人間の不幸を望むもので(悪い国の人たちはみんな〇じゃえばいい、みたいな)家族が敵国のスパイであることを知らなかった」

  • 90二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:28:21

    【物語終了時、三男のフローレンツは生きている】
    【物語開始はパーティー当日の昼。物語終了はフローレンツが老衰で死ぬまで】
    フローレンツが老衰で死んで終了なら終了時生きてるのはおかしくない?
    老衰で死んだのは三男のフローレンツじゃないってこと?
    【物語に同名の人物は存在せず、名前が変わることもない】からただのミス?

  • 91二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:28:56

    利用されたとはいえ父親を殺したフローレンツはどうなったんだろう
    「父親の死後フローレンツは里子に出されていないし、捨てられてもいない」

  • 92馳河 御影25/03/29(土) 17:34:00

    >>87

    そんな小っ恥ずかしいことを私に聞けと……?

    断固拒否します。推理に集中してくださいっ!


    >>88

    えぇっと……はい。

    爆弾に関しては【時限信管でも埋め込んでた】んじゃないですか?

    作ったことがないのでよく分かりませんけど。


    >>89

    【フローレンツは父親が敵国の諜報員であることを知らなかった】

    みたいです。あと……何か注意されたんですけど。

    【フローレンツは家族への呪いを悪魔に依頼した】のであって、

    【フローレンツ自身が家族に呪いを掛けたわけじゃない】。

    【家族の死の責任は悪魔にある】。


    >>90

    フローレンツの老死の瞬間が物語終了時なら、

    物語終了時までフローレンツは生きてるってことじゃないですか?

    ややこしいけど認識の問題ですね。


    >>91

    【父親の死後フローレンツは里子に出されていないし、捨てられてもいない】そうです。

    だけど確かに。父親が自分のせいで死んで、何か思うところあったのかな?


    ……。

    もうちょっと、闇の叡智に期待してみたいと思います。

    私自身の推理は後でもいいかなー、って。

  • 93二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:34:04

    悪魔に呪いをお願いしたのとプラスチック爆弾との関連性を出せばいいのか?

    そもそもプラスチック爆弾って誤爆しないよね

    信管はどうしたんだろ



    >>そうでなかったら私がこの先輩を料理します

    御影ちゃん黄身割らずに目玉焼き焼ける?

  • 94二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:37:38

    「この物語に人種差別は関係ない」

  • 95二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:38:25

    「父の死の前、家族5人の仲は良好だった」
    「父の死後、家族4人の仲は良好だった」

  • 96馳河 御影25/03/29(土) 17:45:04

    >>93

    舐めないでくれますか? 私、料理得意ですよ。

    目玉焼きよりはスクランブルエッグ派ですけど。


    >>94

    【この物語に人種差別は関係ない】みたいです。


    >>95

    【父の死の前、家族5人の仲は良好だった】

    【父の死後、家族4人の仲は良好だった】

    これは確かみたいですね……。

    でも、それならどうして?

    先輩は"悪魔の正体"を考えろって……

  • 97二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:45:56

    そういや【妻はクリストフ、ディートリヒ、フローレンツ三人の母親である】って
    「妻はクリストフ、ディートリヒ、フローレンツ三人の産みの親である」でも問題ないのかな

  • 98二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:53:02

    よくある寓話なら悪魔=戦争なんだがなあ

  • 99二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:57:10

    「父親及びその家族に他者と言い争いになるような思想はない」
    「フローレンツに爆弾を与えた人物は悪魔ではない」

  • 100二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 17:57:53

    【フローレンツは家族への呪いを悪魔に依頼した】から明確に誰かに何かを頼んだぽいけど
    「フローレンツは自分のお願いの結果が相手を死に至らしめると理解していた」は拒否だから
    …つまりどういうことだろう

    「フローレンツが《悪魔にお願い》したのは父親の生前(物語、パーティ開始前)」

  • 101二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:02:23

    「誕生日パーティーは夜行われた」
    「誕生日パーティー当日の昼、フローレンツは家族に叱られた」

  • 102二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:05:22

    >>お腹いっぱいになった悪魔は、彼をねんごろにもてなしてあげました


    いい暮らしをさせてもらえるほどの存在と読んで

    『悪魔とは武器商人である』

  • 103馳河 御影25/03/29(土) 18:07:53

    >>97

    【妻はクリストフ、ディートリヒ、フローレンツ三人の産みの親である】

    まあ、ここは今更私も疑ってません。


    >>98

    んー、戦争って現象じゃないですか。

    それにも増して、何か誰かの悪意というか害意を感じるというか。


    >>99

    【父親及びその家族に他者と言い争いになるような思想はない】

    ……2つ目は復唱を拒否されました。

    もう1回私の方で「フローレンツに爆弾を与えた人物は悪魔である」

    って復唱要求したんですけど、これも拒否でした。


    >>100

    【フローレンツが悪魔に呪いを依頼したのは父親の死亡後】だそうです。

    はぁ。気分が重たくなってきた……旅行中なのに……。


    >>101

    【誕生日パーティーは夜行われた】

    【誕生日パーティー当日の昼、フローレンツが家族に叱られた事実はない】


    >>102

    【悪魔の正体は武器商人じゃない】です。


    ……私の推理の一部を言いますけど。

    【フローレンツは敵意や憎しみではなく、純真な気持ちで悪魔に依頼した】んでしょうね。

    それが自分を含め、父親や家族のためにもなると思って。

  • 104二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:13:31

    「アドルフ他家族の人間は「悪魔」という言葉は宗教的な、あるいはファンタジー的な意味合いでのみ使用していた」

  • 105二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:16:53

    気になるのは何故父は敵国の諜報員だったか
    戦争があったとして原因はなにか
    どちらが仕掛けたか
    「家のある国は独裁政権といえるような状態ではない」
    「あらゆる差別は関係ない」
    「父は生まれた時から今の国の人間である」

  • 106二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:24:43

    「父の死後、父が諜報員だったことは家族の生活圏内で周知の事実となった」
    「父の死後、家族への世間の風当たりは強くなった」

  • 107二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:25:14

    「父が諜報員だったことは家族の誰も知らなかった」

  • 108二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:27:52

    『父の死は国によってプロパガンダとして利用された』
    『その中でフローレンツはこう叫ぶ「仇をとって」と』
    『父を殺したのは自分だと、そして国によるものだとは知らずに』
    『その言葉を聞いた国民はいきり立ち戦争へと向かうこととなった』
    『悪魔とは国、そして国民である』

    これなら先輩が
    「君の推理で日本中がざわめき立ったんだよ。それは快感だったろうね」
    とか煽ってきたのとも関連しますし

  • 109二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:50:27

    このレスは削除されています

  • 110馳河 御影25/03/29(土) 18:52:21

    >>104

    これは復唱し辛いでしょうね……私が翻訳してあげます。

    【登場人物にとって"悪魔"は宗教的、あるいはファンタジー的要素以外の意味合いを持たない】。

    この方が分かりやすいでしょ? 感謝してください。


    >>105

    1つ目は復唱拒否。

    2つ目【この物語にあらゆる差別は関係しない】

    3つ目は復唱拒否でした。


    >>106

    どちらも復唱拒否でした。

    つまり【父親がスパイだったことは誰にとっても秘密だった】。

    彼が爆弾で始末された後でさえも、ってことですね。


    >>107

    【父親がスパイだったことを家族の誰も知らなかった】

    これは確かみたいです。


    >>108

    【国家が父親の死をプロパガンダとして利用した事実はない】

    【フローレンツは他人に仇討ちを依頼していない】

    【フローレンツは父の死の真実を知った】

    【悪魔とは国民全体を指した比喩ではない】


    ……あの。滅多刺しにされてますけど、大丈夫ですか?

    わ、私に言わせれば目の付け所は悪くないと思いますけどね……。

  • 111二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:58:15

    『悪魔とは世間である!父の死は表向き事故として扱われ、父の死後、家族の暮らしは苦しくなった。それらを払拭するため、フローレンスは世間に訴えた。“僕の父は某国のスパイで、頑張ってたんだ!僕の家族をもっと楽に暮らさせてあげて!”途端に彼ら家族の世間からの目は変わった。母親と長男は迫害され死に、次男は死地に追いやられた。裏切り者の家族を“密告”したフローレンスはお咎めなしだった』

  • 112二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 18:59:37

    >>111

    誤字した…フローレンス→フローレンツ

  • 113二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:09:09

    「家族の死の順は謎に関係ない」かな?
    母→兄たちとか兄たち→母とか

  • 114二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:09:19

    「大きくなったフローレンツは軍人にも政治家にもになっていない」
    「父親の生存中に父親の元々の国と今の国は戦争をした過去はない」

  • 115二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:15:21

    よく見りゃ否定されてねえな
    『悪魔とは国である』

  • 116二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:15:53

    「母と兄二人の3人が死にはそれぞれ1年以上の間隔は空いていない」

  • 117二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:17:58

    【登場人物にとって"悪魔"は宗教的、あるいはファンタジー的要素以外の意味合いを持たない】なら
    「フローレンツは呪いを依頼した者を依頼した時点では”悪魔”と認識していなかった」でいいのかな
    「アネットは亡くなる瞬間に絶望していた」
    「作中の悪魔とフローレンツに粘土を与えた者は同一である」

  • 118二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:20:44

    「【フローレンツは父の死の真実を知った】は兄たちおよび母の死の前である」

  • 119馳河 御影25/03/29(土) 19:23:46

    >>111

    【家族が死ぬことになったのはアドルフがスパイだったからではない】と言ってます。

    【フローレンツは一切の密告行為をしていない】とも。

    多分、ここが最大のポイントです。

    家族はアドルフの死後もしばらく生きていた。にも関わらず、フローレンツの依頼した"呪い"で死ぬことになった。

    その不可解を暴かないと、この謎に打ち勝ったことにはならなさそうです。


    >>113

    これ聞いたら結構考えてました。

    でも【アネット、クリストフ、ディートリヒの死の順番は真相に関係しない】そうです。


    >>114

    どっちも拒否されました。結構近付いてる……のかな。


    >>115

    【悪魔は国家ではない】そうです。

    【悪魔は社会の中で蠢く知的生命体】……らしい、けど。


    >>116

    これも拒否でした。やっぱりこのゲーム盤は、相当長い期間の話みたいです。


    >>117

    【フローレンツは老死するまで呪いを委託した者を”悪魔”とは認識していなかった】そうです。

    【アネットは死ぬ瞬間に絶望していた】とも。3つ目は拒否でした。


    >>118

    【"フローレンツは父の死の真実を知った"は、兄たちおよび母の死の前の出来事である」】


    あの。電車が来る前に終わらせたいんですけど。

    じゃなきゃ、この人と相乗りすることになっちゃいますからっ……!

  • 120二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:24:00

    母と長男の死因も詰めてくべきか……?
    『母は公開処刑である』
    『長男は……捨てられたって何?

  • 121二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:27:42

    「悪魔とはマスメディアあるいはソーシャルメディアである」

  • 122二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:30:32

    私にはわかる
    たとえすぐさま正解が出たとしても相乗りになる運命だと

    「フローレンツが知った父の死の真実は、スパイだったことじゃなく自分のプレゼントが爆弾だったことによる爆死のこと」

  • 123二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:31:45

    どうせ宿も同じだよ
    「爆弾はパーティー当日の昼にもらった」

  • 124二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:32:01

    御影ちゃんは今まで聖杯の魔女以外と屁理屈推理合戦でここみたいなゲーム盤に来たことある?
    なんか今回の出題者が文字化けしてて、復元すると“真理の魔女”って出てきたんだよね……
    もしかすると、相手は普通の人間じゃないかもしれないと思ってさ……なんてね

  • 125二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:43:05

    『フローレンツは国を動かす政治家になった。家族の平和のため他国と戦争をすることにしたが、その余波を受けた家族は略奪を受けたり戦闘中の受傷で死ぬこととなった。』

  • 126二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:48:49

    忘れてたぜ、念の為
    「この物語における赤の真実は要因Xによる影響を受けていない」

  • 127馳河 御影25/03/29(土) 19:48:53

    >>120

    とりあえず、復唱要求として使わせてもらいます。

    【母親は公開処刑された】みたいです。

    胸を切り落として公開処刑かぁ。

    てことは、【息子が相当悪いことした】んでしょうね。


    >>121

    【この物語にはマスメディアもソーシャルメディアも登場しない】そうです。


    >>122

    【フローレンツが知った"父の死の真実"とはアドルフの素性、彼を殺した者、そして方法などを含む全ての情報】らしいです。


    >>123

    【アドルフを殺したC4爆弾はパーティー当日の昼に手渡された】

    正当な理由なくこっちを気嫌いしてるような人と泊まりたくありませんよっ!


    >>124

    急に何の話ですか? 全然意味が分からないんですけど。文字化けって何?

    今までのゲーム盤とか言われたって、過去665回もあるんですよ。

    いつもは聖杯の魔女に呼び付けられてるので、自分から来たのは今日が初めてですけど。


    >>125

    【フローレンツの起こした戦争で家族が死亡した事実はない】みたいです。


    うーん……何かずいぶん苦戦してますけど。相手は魔女でも何でもないですよ?

    あなたたちにとっては遥か年下の女1人でしょ? 何とかならないんですか……!

  • 128二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:52:37

    【フローレンツの起こした戦争で家族が死亡した事実はない】
    これだとフローレンツは戦争自体は起こしたように見えなくもないような…
    戦争で死ななくても終戦後に処刑やらなんやらされそうな…

  • 129二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:55:25

    失礼だな同い年か年下かもしれないだろ!
    ていうか聖杯事件から10か月目で665回呼びつけられてるのは普通に同情する。一日2~3回屁理屈推理バトルはうざったい。
    「兄たちは戦犯として扱われた。アネットが公開処刑されたのはそのためである」
    「フローレンツは政治家になった」

  • 130二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 19:55:54

    >>あなたたちにとっては遥か年下の女1人でしょ? 何とかならないんですか……!

    おれら葉一さんと同い年なんですが!?


    「この悪魔とはゲーム開始から終了時まで同じ存在を指す」

  • 131二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:02:44

    「物語の始まりから終わりまで、フローレンツが亡命した事実はない」

  • 132馳河 御影25/03/29(土) 20:03:36

    >>126

    "はあ?"って言われました。【その可能性はない】と思います。

    ていうか私、あの話キライなんです。女をバカにしてるみたいで気分が悪い。

    作った奴の下卑た性根が透けて見えるし、思い出したくもありません。


    >>129 >>130

    オジさんの赤じゃない言葉なんて信じません。

    【フローレンツの兄は戦争犯罪を問われていない】そうです。

    あと【フローレンツが政治家になった】のは間違いないみたいですね。

    ただ……私の方で、

    「家族たちが死んだのはフローレンツが政治家になる前ではない」と復唱要求しました。

    それには拒否が返ってきましたよ。

    あと、【物語が示す"悪魔"の意味は変わらない】とのことでした。


    >>131

    【物語の始まりから終わりまで、フローレンツが亡命した事実はない】みたいです。

  • 133二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:11:05

    「フローレンツは父親のスパイ元と接触していない」
    「父親の死後にこの国が他国に戦争を仕掛けるまたは侵略をしたことはない」

  • 134二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:14:58

    じゃあ「アネットはフローレンツの政治家としての所業によって公開処刑された」でいい?

  • 135二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:16:05

    「死亡時のフローレンツに自由はなかった」

  • 136二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:20:16

    「フローレンツが“悪魔にお願い”したのは、父の死後1年以内のことである」

  • 137二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:20:58

    「アネット、クリストフ、ディートリヒの死は父親が死んでから15年以上経ってからである」

  • 138二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:25:23

    「赤き真実の中にある”明確な殺意を持って父親を殺傷した存在”は“悪魔”である」

  • 139二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:26:31

    他の人は知らんが【世間基準でみて俺はオジさんじゃない】よ
    御影ちゃんから見ては何歳からオジさんって認識するかによるけど…

    それはさておき
    「フローレンツのお願いした相手(悪魔)は大衆ではなく個人」
    国民とかの比喩じゃないとはいえまぁ一応

  • 140馳河 御影25/03/29(土) 20:36:58

    >>133

    【フローレンツは父親のスパイ元と接触していない】そうです。

    2つ目は拒否られました。


    >>134

    それも拒否されました。

    やっぱり【家族の死はフローレンツが政治家になる前】なんじゃないですか?


    >>135

    【死ぬ前のフローレンツは国で一番自由だった】らしいですけど……。


    >>136

    【フローレンツが“悪魔にお願い”したのは、父の死後1年以内のこと】

    ただし、【それが早いか遅いかは大して関係ない】とも言ってました。


    >>137

    これは拒否でした。15年っていうのは三男の成人を想定してるんですか?

    まあ成人年齢が20歳とは限りませんけど……。


    >>138

    これも拒否……うーん、ドツボにハマってる感覚があります。


    >>139

    あ。"偏向された赤き真実"ってそういうことですか?

    ……ともかく、悪魔を個人と称するかは魔女からすると微妙なラインでしょうね。

    【フローレンツが依頼した悪魔は、複数存在する内の一個体ではある】みたいです。

  • 141二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:40:54

    【死ぬ前のフローレンツは国で一番自由だった】
    うーん
    「フローレンツは独裁者となった」

    他国との戦争とは赤でてないよね
    「戦争とは内戦であった」

  • 142二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:43:05

    「フローレンツは大統領や独裁者などの地位に立ってないとして良い」
    「革命は起きてない」
    「兵器開発は真相に関与しないとして良い」
    『悪魔は国民』

  • 143馳河 御影25/03/29(土) 20:48:23

    >>141

    【フローレンツは独裁者になった】

    【物語中、対内戦争と対外戦争は両方発生している】

    ……うーん……。


    >>142

    さっきと同じく【フローレンツは独裁者になった】そうです。

    【革命は起きてる】けど、【兵器開発は真相に関与しない】とか。

    青き真実は>>108への返答で斬られてますね。


    ……絶っ対、電車が来る前に終わらせてやる。

    そろそろ私の方も本気出しますから、そっちも気合い入れてくださいよ。

  • 144二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:54:39

    「兄たちが死んだのは対外戦争であった」
    これリザイン条件は母と兄の死の真相と悪魔の正体でいいのか?

  • 145二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 20:54:43

    『父は対外戦争に巻き込まれ死亡。息子は独裁者になり軍拡しようとしたら革命軍に殺された』

  • 146馳河 御影25/03/29(土) 21:01:50

    >>144

    整理しますよ? 現時点では【フローレンツが家族を愛していた】事実と、

    【家族への呪いを悪魔にお願いしたのは、フローレンツでした】の2つが矛盾するんです。

    これをあのストーカーは“悪魔が三男の精神を操って家族を呪うよう仕向けた”と言ってます。

    そんなわけないので、理屈の付く説明をしようとしてるんです。

    それさえ分かれば、家族の詳細な死に方なんて正直どうでもいいです。


    >>145

    【アドルフは対外戦争に巻き込まれて死亡したわけじゃない】です。

    【スパイであることを察知され、秘密警察的な組織に爆弾で暗殺された】んでしょう。

    そこまでは解けましたけど、その後起こった一部始終が何を引き金にしてもたらされたのか……

    それがフローレンツの依頼した悪魔に秘められていると思うんです。

  • 147二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:02:41

    そもそも後つけてきてるんだし初めから同じ電車なのでは?

    『悪魔とは組織Xのことである』

  • 148二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:07:56

    スパイで死亡は対内ではなく対外戦争に巻き込まれてるってことじゃ…?
    いやまあいいか
    『家族や自分だけ裕福に暮らして圧政した結果革命軍に殺された』

  • 149二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:11:26

    『フローレンツは反乱軍のリーダーになった。
    そのせいで母親は処刑、兄たちは懲罰部隊送り。
    フローレンツ率いる反乱軍は勝利し国のトップとして君臨。
    暴君となりつつも老衰まで生きる。
    悪魔への祈りは父親の復讐、悪魔は己自身』

  • 150二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:12:17

    「物語の始めから終わりまで、家のある国が別の国に取り込まれた事実はない」

  • 151二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:17:10

    『単に三男が狂っていて地獄を見せることを愛だと思っていた』

  • 152二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:18:25

    『父は敵国のスパイだった。父を敵国のスパイだと知ったある自国の秘密警察(第三者とする)によってフローレンツは誑かされプラスチック爆弾粘土にてテディベアを作り、第三者の思惑通り父は死んだ。父を殺した者を敵国の者だと勘違いしたフローレンツは父を殺した国の者たちを殺してくれと願った。兄たちはその願いを訊き軍人となり対外戦争によって死んだ。母は息子の所業により公開処刑された。兄と母の死後フローレンツは政治家を経て独裁者となった』
    まで書いて
    【母親は公開処刑された】のは【息子が相当悪いことした】からで、【フローレンツの兄は戦争犯罪を問われていない】「家族たちが死んだのはフローレンツが政治家になる前ではない」に復唱拒否があるなら、母はどの息子の悪いことにより公開処刑されたのか?って疑問が湧いた
    「母が公開処刑されたのはクリストフ、あるいはディートリヒの所業によるものである」

  • 153二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:23:13

    『悪魔とは、父の国の工作員である。お願いとは、自分の国を滅亡させて父の国に併合してもらうことである。その後父の国と自分の国との間で戦争が起き、戦闘に行った兄たちは死んだ。』
    母は…わからないッピ……

  • 154二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:24:15

    『フローレンツは悪魔に父の真相を解き明かすように依頼した』
    『呪いとは真実である』
    『この物語における悪魔は探偵である』

  • 155二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:27:49

    「フローレンツが悪魔にお願いした事実は、誰も知らない」

  • 156馳河 御影25/03/29(土) 21:30:21

    ……そこそこ推理も深まったことだし、探偵として本気を出します。

    元々、皆さんに謎解きを丸投げしたつもりなんてないですから。

    ここからは先輩に聞くまでもない。私の力でゴリ押ししてやりますよ。


    >>147

    【物語中の"悪魔"は組織を意味していない】ようです。

    もう私の解釈で断言しちゃっていいですか?

    【フローレンツは特定の業種の誰かに何かを依頼した】んですよ!


    >>148

    これも、私が探偵の権限で断言します。

    【フローレンツは革命軍側の人間です】!

    【ある出来事をきっかけに、彼は国家打倒に傾倒するようになった】。

    【それが成功したから政治家に、そして独裁者に上り詰めた】んじゃないですか?


    >>149

    【フローレンツが革命軍のリーダーになった】のは妥当!

    【そのせいで母親が公開処刑に晒された】のも正しいです。

    大方、【2人の兄は政府との戦いで死んだ】んじゃないですか?

    でも……【こうなるきっかけを生んだ"悪魔"は別にいる】はずです!


    >>150

    【物語の始めから終わりまで、家のある国が別の国に取り込まれた事実はない】。

    最初から先輩は国同士のあれこれを出してるわけじゃないですし、これは妥当でしょう。

  • 157馳河 御影25/03/29(土) 21:30:32

    >>151

    【フローレンツにそんな殺人嗜好はない】と思います。

    私の予想が正しければ、関わってくるのはもっと厄介なやつです。


    >>152

    【フローレンツが恨んだのは自国の政府】ですね。

    復唱にはさっきの赤き真実で応えます。【革命軍リーダーの母親ならとりあえず捕まえる】でしょ?


    >>153

    さっき見た通り、【フローレンツが“悪魔にお願い”したのは父の死後1年以内のこと】。

    5,6歳に過ぎない彼がそんなことを願うとは思えません。もっと単純な願いのはずです。


    >>155

    【それは家族なら知っていたはず】……!


    >>154

    ああっちょっと!?

    なんで先に言っちゃうんですかっ!!?

  • 158二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:37:50

    >>152

    【フローレンツの兄は戦争犯罪を問われていない】【息子が相当悪いことした】【家族の死はフローレンツが政治家になる前】【革命軍リーダーの母親ならとりあえず捕まえる】さらにフローレンツが老衰によって死んだなら

    「クリストフは革命軍のリーダーだった」

  • 159逵溽炊縺ョ鬲泌・ウ25/03/29(土) 21:40:00

    《アクマ ~生贄編~》

  • 160二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:41:40

    時間切れかー

  • 161逵溽炊縺ョ鬲泌・ウ25/03/29(土) 21:46:11

    そこが全体主義体制の監視国家であったことに疑いの余地はない。
    しかし、賢い者は身の振り方を弁えておくものだ。
    三児の父であるアドルフにはその心得が備わっていたのだろうか。
    対立主義国のスパイである彼は、いつ命を狙われてもおかしくなかった。

    アドルフはまるで草食動物のように身辺を警戒していたため、
    国家安全対策機構の職員らも迂闊に手を出せないでいた。
    しかし反動分子は徹底的に弾圧するのが社会的正義である。
    職員は一計を案じ、アドルフの最も警戒が緩むであろう一夜を狙うことにした。

    彼らが一家の近くにやってくると、折しも三男坊が土を捏ねているではないか。
    フローレンツはこの土でクマを作るのだと言った。しかしどうも粘性が足りない。
    そこで、親愛なる職員らは可塑性の高い素材を貸し与えてやった。
    自由自在に成型が可能なC4爆薬である。
    完成したクマの胸には、時限式の雷管がハート代わりに埋め込まれた。

    形は歪だが、5歳の末子が手ずから作った贈り物。
    手に取ったそれが炸裂するまで、アドルフは大変な幸せ者だった。

  • 162逵溽炊縺ョ鬲泌・ウ25/03/29(土) 21:47:30

    ところで家族が爆弾に頭を吹っ飛ばされた時、推奨される行動は何であろう。
    答えは口を噤み、そんな事故はなかったと納得することだ。
    沈黙は金。知らぬが仏。妻のアネットにはその弁えがあった。
    しかし、愚かな息子はそうではなかった。

    「探偵さん探偵さん、どうしてパパは死んでしまったの。どうか僕たちに教えてよ」

    「あぁフローレンツ、この頭脳と知的欲求に懸けて解いてあげるとも。君のパパの死の真実を」

    その探偵とかいう奴は天にも昇る気持ちで吐き散らした。
    悪魔的な呪いと共に、知らずに済めば良かったはずの真実を。
    だって知りたいじゃないか。気になるじゃないか。

    【謎があったら解いて暴いて貪って、勝ち誇るのが探偵】だろう?
    【自分が蒔いた種のことなんて覚えちゃいない】んだから。

  • 163逵溽炊縺ョ鬲泌・ウ25/03/29(土) 21:50:17

    クリストフが当局に火炎瓶を投げ、拷問死したのは5年後のこと。
    ディートリヒが地雷原を駆け、無残な屍と成り果てたのは10年後。
    アネットが乳房を切り落とされ、反乱者の母親として晒されたのは15年後。
    そしてフローレンツが政府の犬共を皆殺しにしたのは、20年後のことだった。

    父親が死んだ当時のことをフローレンツは誇らしげに語る。
    我が望んだ真実こそが毒政を葬るための萌芽になったのだ。
    今こそ無垢なる善き者へ、国民全体が生まれ変わらねばならぬ。
    我はその主席としていつまでも人民と共にあろうぞ。

    国内の餓死者が前政府の弾圧者を超えたのは、アドルフの死から30年後のこと。
    主席による正義の戦争の犠牲が、その死者を超えたのは40年後。
    反動分子を鎮圧する施策で人口が半減するに至ったのは50年後。
    国家の偉大にして輝く星である主席が幸せな生涯を終えたのは、80年後のことであった。

    悪魔は、今日もどこかで呪いを振り撒いている。

    【アクマ ~生贄編~ 完】

  • 164二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:51:34

    はえー

  • 165二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 21:55:15

    メタ的にこれ御影ちゃんのために考えたんですかー?って聞いたら答えてくれたんだろうか

  • 166二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:00:10

    >>165

    御影ちゃんでストップかかりそう。“真面目に推理してください!”とか

  • 167馳河 御影25/03/29(土) 22:00:29

    ホームにメロディーが流れ、気だるげな駅員の姿が見えた。
    ようやく待ってた電車が着くみたいだ。
    私たちはあの謎を30分弱で解いたことになる。
    まあいつもよりは掛かったけど、こんなものじゃない?

    「私の勝ちですね。あなたの主張はともかく、謎は解きましたから」

    「よくもまあ……あんだけポンポンと屁理屈ばっか出てくるもんだね。
    普段どんな生活してんの? これじゃ友達いないのも納得だわ」

    「私の勝ちだって言ってるじゃないですかっ!」

    負け惜しみを吐き、そっぽを向く憂木先輩。さっさと悔しいって認めればいいのに。
    こっちも想像の数段階イヤなものを押し付けられて、気分は最悪だ。
    “アンチカタルシス”とか言いながら作者だけがカタルシスを感じてるタイプの話。
    私、そういうの大っ嫌い。

    「あなたが探偵と呼ばれる人種を嫌ってるのはよく分かりました。
    なので、もう付け回してもらわなくてもいいですよ」

    「……だから何度も言ってんじゃん。僕、君のお父さんを尊敬してるんだよ」

    「だったら何なんですか? 犯人蔵匿罪と証拠隠滅罪、それに捜査の攪乱。
    あなたに改めて言われずとも分かってます。父は探偵の道を外れてました。
    20年の間にそういうことが何度もあったはずです」

    「人の罪には敏感なんだね。じゃあ……自分のは?」

  • 168馳河 御影25/03/29(土) 22:04:18

    自分のって、どういう意味?
    その時だった。青い風が吹き荒れて、私は顔を上げる。

    ガタゴトと音を立て、ホームに電車が進入してきた。
    地方ならではの少数編成。新宿を見慣れてる私にとっては小さな電車だ。
    背筋を伝う悪い汗を無視するようにして、私は歩き出す。

    「話は終わりですか? 私、行きますから」

    「【泣いて謝るまで逃がさない】って言ったよね。僕も乗るよ」

    「はあ!? こ、これ以上付いてこないでくださいっ! 迷惑です!」

    ドアが開くと同時に、憂木先輩はひょいと電車へ飛び乗った。
    パーカーのフードを脱ぎ、茶色い髪を指で梳きながら。

    「大人でしょ? 年下に向かって粘着行為なんて恥ずかしい人……!」

    「そっちこそギャーギャーうるさいなぁ。1人で鉄道旅行してる暇人のクセに」

    「その暇人を追い駆け回してる暇人に言われたく」

    渋々と電車に乗る私。すると彼女は何か突き出してきた。
    胸に押し当てられたそれを見て、つい目を丸くしてしまう。

    「君の言う通り、勝ちは勝ち。喉乾いたでしょ?」

    カップ状のカフェモカだ。甘いやつ。しかも270円もするやつ。
    ……くれるの?

  • 169二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:08:12

    青の真実
    『馳河 御影はちょろい』

  • 170馳河 御影25/03/29(土) 22:32:10

    「さっきのはあくまでテスト。君の実力を確かめてみたかっただけ。
    色々と言ったけど……ここまであっさり解かれるとは思わなかったよ」

    「普段ニュースとか見ないんですか。私の活躍、あちこちに出てますけど」

    電車がゆっくりと動き出した。対面式の席へと腰掛ける。
    私は先輩そっちのけで、さっそく掌中の甘味を楽しむことにした。
    あの魑魅魍魎たちと話すのは疲れる。当分の補給は大切だ、と思う。

    「……君にとって、事件の解決って何なの? 褒められたくてやってるの?」

    「あのですね。殺人事件なんか、解明したって1円も入らないんですよ?
    称賛を受けることすらおこがましいって言うんですか」

    「別に。僕だって、君が戦争の勃発を予言した時には驚いたよ。
    どこの国だっけ? 80万人近く死んだって聞いたけど」

    夏休み中の事件か。あんなクソミステリー、解かなきゃよかった。
    急いで大使館まで駆け込んだのに頭のおかしい人扱いされたし。
    “魔女が赤字で言ってました”じゃ信じてもらえないのは当然だけど……
    いざ核爆発で78万人が死んだら、今度は予言者扱い。私は超能力者じゃない。探偵なのに。

    「それよりさっさと教えてくれませんか? ここまで追い駆け回してくる理由。
    いくら世間の探偵が嫌いだからって、わざわざ私を」

    「世間の探偵なんか関係ないよ。【僕は君を憎んでる】んだもん」

    憎んでるって……ずいぶんな言われよう。
    カフェモカの底に溜まった苦い部分を飲みながら、私は足を組んだ。

  • 171馳河 御影25/03/29(土) 22:38:44

    「何ですかそれ。『私、あなたの家族でも殺しました』?」

    「【御名答。君は僕の親を殺した】」

    「え」

    「悪いね。笑って見過ごしてあげるのが大人なんだろうけど、ちょっと無理でさ。
    これ、見たら思い出す?」

    「っ!?」

    スマートフォンを操作していた先輩は、突然画面を向けてきた。
    そこに映っているのは……人?
    グチャグチャの肉塊になって、骨も皮も臓物も飛び散っている写真だった。

    突然、視界が歪む。

    「何、言って……るん、です、か」

    「ムリかぁ。グロ死体はもう見慣れちゃった? 人として終わってるね、君」

    「……っ」

    空のカフェモカを落っことし、窓にもたれ掛かる。
    先輩の顔も手元も全然見えない。
    あれ?
    さっきまで。

    こんなに眠かった、っけ……。

  • 172125/03/29(土) 22:39:48

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  • 173125/03/29(土) 22:48:24

    以上を持ちまして、第1部《アクマ ~生贄編~》終了です。

    第2部《アクマ ~顕現編~》は明日10時頃から開始予定です。
    スレは改まりますので、以降は自由にお使いください。

    本日も皆様、お疲れ様でございました。

  • 174二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:53:30

    お疲れ様でした。
    明日は参加できないから魑魅魍魎の闇の叡智の仲間たちに任せた

  • 175二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:54:37

    しまった
    今日のパンツ聞き忘れた

  • 176二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 22:56:40

    尾行に気づかないし迂闊に差し出されたもの口にして昏倒するしで
    推理以外探偵向いてないにも程があるじゃない?

  • 177二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 23:18:02

    そもそも尾行してるのは魔女が教えてくれてたのにね

  • 178二次元好きの匿名さん25/03/29(土) 23:19:54

    1も皆さんもお疲れさまでした。
    ただ父親が死んだだけの話がスケールの大きな話になりましたね、ただ死者数もすごい

  • 179逵溽炊縺ョ鬲泌・ウ25/03/30(日) 07:44:28

    驕輔≧

    縺薙%縺倥c窶ヲ窶ヲ

    繧ゅ▲縺ィ譛ェ譚・

  • 180二次元好きの匿名さん25/03/30(日) 09:37:57

    別のスレ立てて始めますってことですかね?
    了解です

  • 181125/03/30(日) 11:14:53

オススメ

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