【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.5

[1 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:53:02]

元スレ

【閲覧注意】ここだけアスラン(♀)、ただし｜あにまん掲示板

このスレはこちらのアスラン♀のいるハーレム世界線の世界観を引き継いだ三次創作で、元スレでSSを書き足りなかったSS書きこと現スレ主がまったりお話を投下していくものとなります。

わちゃわちゃきゃっきゃしたりイチャイチャしてたかと思うと時々シリアスしたり、急に湿度ジットリになったり激重になったりします。

[2 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:54:30]

１スレ目

【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空｜あにまん掲示板

２スレ目

【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.２｜あにまん掲示板

３スレ目

【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.3｜あにまん掲示板

４スレ目

【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.4｜あにまん掲示板

ハーレムは元から女の子のアスランに加えてラクス、フレイ、カガリによるキラの精神安定を確保する完璧な布陣（何やらそれ大丈夫なのかという子も居ますがスルーの方向でお願いします）

タイトルにあるようにアスランがエピソードの中心になりがち、スレ主の趣味と独断で基本的にキラアス♀メイン、他は余り期待し過ぎないように願います。

なお、元スレ主≭スレ主なのでご注意ください。

という事で、なんだかんだで５スレ目です。

どうぞスレ主が気の済むまでの間、この世界線にどうぞ気長にお付き合い下さい。

皆様何卒宜しくお願いします。

また、感想的なコメントなどは随時歓迎。こんなの見たい的なシチュ等もまだまだゆるく募集しております。

勿論こちらの都合もあり総てにお応えは出来ないものもありますので、その辺りは寛容の精神でお願いしますね。

なお、スレ主のモチベ維持の為、これ好き！と思ったらハートだけは是非遠慮なく押してって下さい（切実）

[3 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:55:32]

登場人物（元スレエピローグ時点での状態＋スレ主設定）

キラ・ヤマト
このハーレムの主。
夜のコーディネイターレベルは1D100=75（1ほど一般男性寄り100ほど人間の皮を被った人外）
戦後精神を病んで以降、中々けしからん状況になっている。
並列で4人の女の子それぞれに対しかなりグラヴィティな恋愛感情を向けていて、恐らく独占欲はだいぶ強め
のんびりほわほわしているように見えて愛情だけは超重い旦那様（やっぱり４分割なんて出来なかったんや…むしろ４倍ですやん…）。
何だかんだで気付いたら完成していたラクス作のハーレムをすっかり受け入れている模様。
現カノ、前カノ、双子の片割れ、幼馴染…って内訳だけを書くと、中々にアレな感じ。

[4 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:55:59]

ラクス・クライン
誰が呼んだか魔王様。取り敢えず正妻の座だけは譲れない。
戦後の病んだキラの為にハーレムを作るべく彼が大事にしている女の子たちを集めた、ある意味震源地にして元凶。
フレイとは軍師と参謀のような関係で何かと息がぴったり揃いがち。
アスランを妹のように思っており、若干シスコンの気配があったりなかったり…？

[5 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:56:56]

フレイ・アルスター
本編と違い死を免れた少女。嫁その２。
戦後キラとはキッパリと決別し、親戚の伝手を頼りに地元へ帰ろうとしていたところをラクスに説得され引き入れられる。
どういう訳だかラクスとはいいコンビで、馬が合うのかいつも二人で何かを画策 ( ) している事が多い。
天然やボケ多いせいか、いつもツッコミに回りがち。
キツめの口調の割に何かと絆され易く、気付けばついつい誰かの世話を焼いている。

[6 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:57:27]

カガリ・ユラ・アスハ
言わずと知れたキラの双子の片割れ。嫁その３。
現オーブ代表にしてハーレムのインモラル係数を一人で計測不能の限界値まで押し上げる張本人。
そんな訳でバレたらスキャンダルどころの騒ぎじゃないとんでもない爆弾を抱えている。
メンバーで唯一、隠れ家に住み着かず通い妻をしているので不在な事も多い。
一応の常識枠、何かと暴走しがちなラクスとフレイに頭を悩ませている。
性的なものに疎い部分は既に克服済み (？)で、関係に関しては既に開き直っている模様。
実は地味に設定が盛られてエグい事になっているのは内緒。

[7 文字書き いちか 25/04/01(火) 20:58:53]

アスラン・ザラ
キラの幼馴染で元ザフト。嫁その４。
戦後、放って置いたら死にそう感を漂わせていた事もあって、その不安定な精神状態を心配したラクスによってハーレムへと引き込まれた。
戦いを知らない頃のキラを唯一知る存在であり最大の理解者で、支えるべき彼に依存している重い女でもある。
血のバレンタインで母を喪って以降、ショックから自身に無頓着になり女の子らしい服装などを拒絶していた（徐々に緩和中ではある）。
普段の男っぽい口調からは想像しづらいが、中身はかなりの照れ屋で純情な乙女メンタル。
また、キラと命の取り合いをしたというトラウマポイントがある。
少しずつ馴染んでは来ているものの、未だに女同士の下世話な話には付いていけない事が多い。

[9 文字書き いちか 25/04/01(火) 21:10:22]

という事で、とうとう５スレ目です
思えば遠くへ来たもんだ（遠い目）
皆さんちゃんと付いて来れてます？
…まぁ来てなくてもネタ切れまでは走るつもりですけどね

[10 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 21:14:29]

たて乙です！
まだまだ着いていく気満々でございます

[11 二次元好きの匿名さん 25/04/01(火) 21:16:53]

気が済むまでついて行きますよ

[13 文字書き いちか 25/04/02(水) 06:42:35]

さてと進捗ですが、昨晩は帰宅前になると偶になる緊張性の頭痛でスレ立てで精一杯でその後寝ていたのでまったく書けていません
いやはやまったく…
取り敢えずハロウィンの話のSS補完の続きを書く事にします
目標は今日中ですが、進み具合次第ですね

えーそれと、スレ立てた時の恒例になっているスレ主の絵ですけど、見ての通り今回のはワンドロじゃなくてらくがきなので見苦しいのは承知の上ですが取り敢えず置いていきます
えっと…脱がされ掛け、以上です
皆までは言いません

[14 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 10:52:11]

キララクに剝かれてる最中かな？

[15 二次元好きの匿名さん 25/04/02(水) 11:03:39]

次スレだー！！
楽しみにします！！

[19 二次元好きの匿名さん 25/04/03(木) 12:04:29]

剥かれるアスラン♀大変美味しいですありがとうございます

[26 文字書き いちか 25/04/05(土) 07:02:11]

「僕もよくは判らないけどね、君を膝に乗せろって言われただけだし。もしかして逃げ出したいの？」
　その声から伝わるほんの少しの揶揄うような雰囲気に図星を突かれて一瞬押し黙ったものの、いつまでもこんな体勢でくっ付いているなんてとてもじゃないが落ち着いてなど居られない。
「…お、お前、何か察してるだろ？」
「どうだろうね」
　恥ずかしさを堪えながら彼に聞こえる程度の声で問い詰めるが、くすりと小さく笑われてしまって一層追い詰められたような気分が強まるだけだった。
「流石専門家、緩いホールドにしか見えないのに完全に抜け出せなくなってますわ」
　ラクスが何やら簡単に捕縛されたままになっている私と、それを何気なく維持しているキラの様子を見て頻りと感心している。
　そう、確かに彼の腕の力はそれ程入っていない、抜け出そうとすれば出来る…そうは思うのだ。
　だが意識すればするほど思うように動けなくなるし一層気恥ずかしさが増してくる。
　そうして、すっかり身動きが取れなくなっているこちらの困惑など余所に、フレイがまず動き始めた。
「まぁ手が塞がってたら折角のタルト食べられないから、こうするしかないわよね。ほらキラこっち、ぼんやりしてないで口を開けなさいよ」
　何気ない動きで彼の隣に座ったかと思うと、ついと一方の手で少し強引に自分の方へ顔を向けさせて一口大にしたタルトを慣れた様子で差し出す。
「確保しろって、もしかしてこれ狙ってたの？アスランからかうのも程々にしないと…。あー…んむぐむぐ」
　キラはそう言ってその流れで当たり前のように食べさせて貰っていた。
「何の為に引き込んだのか、少しは理解して貰わないとですもの」
「見ればわかるわよね、私たちこういう関係だもの。ラクス、隣交代するわ」
　そう…ここは公には出来ない秘密で繋がった、彼を癒し寄り沿う為に為に集められた者たちが集うハーレムだ。
　表向きには両親を喪った天涯孤独の者同士が肩を寄せ合っている体を装ってはいるが、私たちは一様に彼にとっては恋人で掛け替えのない相手だった。
　流石に優柔不断の極みとしか言い様がない。……だがそんな関係に縋っている自分もまた…。
「あら、もういいんですの？それなら遠慮なく…キラ、もう一口いかがです？それともカフェオレの方が宜しいかしら？」
「この体勢で飲み物はちょっと無理…かな」

[27 文字書き いちか 25/04/05(土) 07:13:18]

SS補完の続き、ハロウィン・５です
スレも改まったというのに、だいぶお待たせしました

こうやって日常的に文章を書いているとスランプというほどでもないですが、どうしても気乗りしない日というのがあります
そういう時は書かなければと思うと余計に気が逸れ、集中すら出来なくてゴロゴロと横になって時間だけが無為に過ぎてしまうことに
出ない時は本当に一行どころか一文字もも出ないんですよね…
今回投下した部分の7割方は出来ていたので、逆に焦りが酷かったです
どうにか書く気になったので、一応何とかなりましたが

[28 二次元好きの匿名さん 25/04/05(土) 11:39:38]

ゆっくりでもなってますよ

[30 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 00:34:20]

ご、ご無理なさらず！

[32 二次元好きの匿名さん 25/04/06(日) 11:05:01]

>>26

飲み物は途中からストロー使ったりして

[47 文字書き いちか 25/04/09(水) 19:29:54]

つ まとめ（大まかに出来たところまで。徐々に更新。６以降もスレが続くなら以降テンプレ内に入れます）

アスラン♀ in ハーレム世界線　まとめ | Writening

[50 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 10:03:14]

>>49

気長に待ってまーす

[51 文字書き いちか 25/04/10(木) 15:39:41]

ところで、スレ主の気分転換で作ったまとめをご覧になられた方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、実は前の方のスレで言っていたこちらに直に置けないブツがそっと置いてあったり…
多量のリンクに紛れてますし、まだ気付かれてなさそうで何だかホッとしているような、いないような
まぁ、全然話も途中ですし本番入ってもないですし、別に気付かれなくてもいいんですが…

取り敢えずハロウィンの続きですが、今晩中にはたぶんお出し出来る気はします
断言は出来ませんけど

[52 二次元好きの匿名さん 25/04/10(木) 20:54:34]

昨日見た時はポツンと1個だけあったから見ちゃいましたね
ただ読んだことあるような気がしたので新作だとは気付いてませんでした
いつかオチまで書かれるのか気になります

[53 二次元好きの匿名さん 25/04/11(金) 00:35:12]

まとめお疲れ様です！
たくさん書かれているので分かりやすいです！

[54 文字書き いちか 25/04/11(金) 06:24:41]

　ラクスはフレイと場所を交代して隣に座ると、甲斐甲斐しく世話を焼き始めた。
「仕方ありませんわね。それではあーんして下さいな」
　彼女は慣れた様子でにこにこと微笑むと、手を沿えながら食べ易い大きさにしたタルトを口元まで運んだ。
「あーん、んむ……これ作ったのラクスだよね。合間でやるの大変じゃなかったの？」
　そしてそれをもぐもぐと咀嚼しながら、前日の慌しい光景を見ていた彼はのんびりとそう訊ねてくる。
　彼は私たちがお菓子を作っている光景をのんびり眺めていただけで、手伝っていたのは小包装して配り易く分けていた時だけだ。
　男子厨房に立ち入らずとまでは思っている訳でもないのだろうが、当人が食べるの専門と言っていたのだから仕方がない。
「いえ、わたくしは仕上げくらいしかしてませんわ。それにタルト台はアスランが生地を用意したんですのよ」
　彼はラクスからおっとりと告げられて、月に居た頃に偶の休みを取れた母上やカリダさんを手伝って私がお菓子作りをしていたことを思い出したようだった。
「本当？あぁ確かだいぶ前に母さんたち手伝ってた事あったな…って、アスラン何で涙目になってるの！？」
「…そろそろ放してくれないか。こんな…もう、恥ずかしくて」
　腕を腰に回されているだけでも落ち着かないというのに、彼女たちからの視線に耐えるなんてどんな罰ゲームなのかと思う。
　少なくとも、私にはそんな目に遭わされるようなことはした覚えはないのだが…。
　彼の膝の上に座らされた状態で、私は唯々どうしてこんな状況になっているんだろうと自問自答することしか出来ない。
「それはちょっと、出来ないなぁ…」
　そう言ったかと思うと、腕にほんの少し力を入れてきて更に引き寄せられた。
　わかり易く放したくはないと言外に主張されてしまって、一層気恥ずかしい。
　ただ何だかよく解らないが、ほんの少し彼の挙動が変な気がする。
　それからずっとこの状態というのはいい加減重いと思うし、態々食べさせて貰っているにしても不自然過ぎると思うのだ。

[55 文字書き いちか 25/04/11(金) 06:26:49]

「次は私だったんだが……それどころじゃなさそうだな、キラ」
　そうして真っ赤になって俯いたままもじもじと視線を彷徨わせていると、いつの間にかラクスと交代していたのかカガリがキラの隣に陣取っていて、こちらの様子を眺めていたらしい。
「ごめんカガリもう少し待って。アスランがちょっと可愛過ぎて…」
　彼はカガリに一旦断りを入れると、何やら深呼吸を始めたのだった。
　……勿論、私には何がツボだったのかはわからなかったのは言うまでもない。

[56 文字書き いちか 25/04/11(金) 06:47:06]

ハロウィン・６、何とか書けました
たぶん、後から読み返すと校正とか色々足りてないなとはなるんでしょうが
これでこのエピソードの内容としては３分の２まで来ました

実はキラは基本、彼氏として振舞いたいのかアスランに対して多少甘えん坊ムーブを抑えていまして…
要は彼女として扱っているんだ、というのを示したくてカッコ付けをしているんです
まぁ、気付くとついつい幼馴染の感覚が出てしまってますけど
他の女の子たちに対してはそれ以上に割と出来た彼氏面しているところもあるので、それに比べたら甘えていると言えば甘えているのでしょうね

[62 文字書き いちか 25/04/12(土) 20:49:31]

これは隠れ家に移り住むことになって、それまで住まわせて貰っていたアスハの邸宅に残していた身の回りの荷物を纏め運び込んだ時の話だ。
　戦後プラントにある実家は既に国防部や評議会に押えられている事もあって殆ど荷物が動かせなかったのと、かつて在籍していたザフトでは転戦も多かったのもあって、そもそも私の私物自体はとても少なかった。
　大きなキャリーにそれらを詰めて暫く寝起きしていた部屋を引き払い、異動先へ向かうくらいの身軽さでそのまま隠れ家へと戻って来ると、帰りを出迎えてくれたラクスとキラは余りにも少ない荷物に目を丸くしていた。
「確か、カガリさんのお家に置いてあったお荷物を取りに行ってらしたのですわよね？」
　それにしては少な過ぎるのでは？と確認するようにラクスにそう問われて私は頷いた。
「あぁ、荷物はこれで全部だ」
「後から配送されてくるとかじゃなくて？｣
　彼も旅行用のキャリーひとつに収まってしまう量の荷物一つで戻って来たことにだいぶ吃驚したらしい。
　女の子の荷物は多いもの、という先入観からの反応だったのだとは後で知った。
　まぁ、これに関しては後日、以前フレイが遣って来た時にはオーブにあった住居から持ち込んだものも多く、かなりの大荷物だったのもあって運び込むのも運び込んでからも中々の大事だったという話を聞かされる事になるのだが…それは別の話だ。
「……何か問題でもあるのか？｣
　不可解な反応をされて思わず小さく首を傾げる。するとラクスはほんの少し気色ばんで息巻いて口を開いた。
「大有りなのです！…どういうことですの、これは殆ど身ひとつではありませんか！？｣
　少ない物を大事に使うシンプルな生活を好む人間もいるが、どうもそれにしては何やらちょっと異常なのではと、どうやらこの時点でラクスには思われていたらしい。
「だが、実際にこれしか荷物はないからな…｣
　そんな事も露知らず、小さく纏められた荷物の入ったキャリーに目を遣って私は小さく嘆息する。
　そして絶句している二人をその場に、私は早々に宛がって貰った空き部屋に荷物を運び入れたのだった。

[63 文字書き いちか 25/04/12(土) 21:00:20]

ここで少しハロウィン話は横に置いて、スレの初めの頃に書き込んで貰ったコメントからネタを拾って書いていたものを投下してみようと思います
ということで、何もない部屋・前編です

SSの補完は大体の原型があるので進み具合がわかるのはいいのですが、再構築などで少し大変になる場合があって文章が詰まることもしばしば発生しているのが難ですね…
こう遣ってイチから書きだすものは着地点がなく、書き手の想定を大幅に引っ繰り返されたりも多いですが…変な縛りがないところがいい所かも知れません

[64 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 01:49:53]

プラントから何も持ってこられなかったのもそうだけどいつ◯んでもいいようにとなるべく物を持たないようにしてたとか本編でもあり得そうなアスラン切ない…
物増やしてさしあげて〜

[65 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 01:51:03]

キャリー一個て物が殆ど無いなーこれは色々な物であふれかえるようにしないと

[66 文字書き いちか 25/04/13(日) 03:56:56]

　室内には予め置かれていたベッドとサイドテーブル、備え付けの収納があるだけだったが特に気にするほどの事ではない。
　例えどんな場所であろうと寝起きさえ出来れば困りはしないし、その総てを持って行ける訳ではないのだから多くを所有していても仕方がないのだと、この時は本気で思っていた。
　それくらい、私は何もかもに執着がなく投げ遣りになっていたのだ。
　そんな訳で然程ない荷物の荷解きとそれらを収納する作業は、ものの１５分足らずで終了した。
「ねぇ、部屋入ってもいい？｣
　部屋に持ち込んだ数少ない私物を仕舞い終わった頃、軽いノックの音とキラの声が聞こえる。
　構わないと答え入り口を見遣ると、彼は月で隣同士だった頃のように遠慮する様子もなく室内に入って来て当たり前とばかりにベッドの縁に腰掛けぐるりと部屋の中を見回した。
「これってさぁ、殆ど最初の状態じゃない？家具はこれからでいいにしても｣
「私物と言っても着替えとちょっとした身の回りのものしかなかったからな｣
　戦後はゴタゴタしていたこともあってプラントから持ち出せた物なんて殆どない。寧ろこれでもオーブに来てから買い揃えた物の方があるくらいで、それでもカガリにはもっと増やしてもいいだろうにと苦笑いをされていたくらいだ。
「まったく、旅行の荷物じゃないんだからさー」
　キラは呆れたように笑って言ってから、ふと何かを思い付いたようにそうだ、と少し身を乗り出す。
「これからはここに住むんだから、ちゃんと君専用のもの揃えなきゃだね｣
「そんなの態々用意しなくても、普段使うものなんて共用のもので十分だろう？」
　実際私物がないとはいえこの家にはそれ以外の必要なものはちゃんとあったので特に問題はなかった訳だが。
　何よりもこの頃は無頓着さを自覚していなかったのもあり、彼らからの気遣いを身に過ぎたものと感じていたのだ。
　だがそんな私の答えに、それは問屋が卸さないとばかりにキラが食い下がって来た。
「良くないよ。その辺結構フレイも煩いし、ラクスも君の物仕舞う場所態々空けて準備してたみたいなんだから」
　少し不機嫌そうな声で窘めるように言われて、私は一瞬口ごもった。

[67 文字書き いちか 25/04/13(日) 04:10:07]

「……本当に、そんなことしないでもいいと思うんだが」
　嘆息と共にそう呟くのを勿論聞き逃す訳もなく、畳み掛けるように更に言葉を続けた。
「そんな事言わないでよ、ここでのルールなんだからちゃんと従って欲しいな」
　彼がここで敢えてルールだとしたのは、そうでもしなければ私が受け入れそうにもないと気が付いたかららしい。
「…ルールか、それなら仕方ないな｣
　私がやっと渋々頷いたのを確認して、そこでやっと彼はふわりと笑みを浮かべた。
「それとね、お茶の準備して待ってるってラクスが｣
「……そうか｣
　彼はラクスからの言伝も持って来ていたようだ。
　こうして私のこの隠れ家での生活が始まる事となった。
　……それとこの後だが、半ば強引に買い出しに引き摺り出され生活用品を買い揃えさせられる事になる、とだけ付け加えさせて貰おうか。

[68 文字書き いちか 25/04/13(日) 04:22:33]

…という訳で、諸事情に自身への無頓着もあって私物が殆どないまま隠れ家へ遣って来たばかりの頃のお話、何もない部屋・後編でした。

凄く久し振りにコンパクトなお話を書けた気がする…
そしてこの頃の彼女から比べると、角取れたなぁとしみじみ
余談ですが、キラが当たり前のように出入りするようになるので彼女の部屋には次第に彼の持ち込んだ物などが散見されるようになります
そして他の女の子たちのショッピングに付き合わされたりで私服もバリエーションが少しずつ増えていく事に…

[69 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 08:28:23]

ビフォーアフターの写真を見せたいな、「何という事でしょあんな殺風景だった部屋が」とかなんとか

[72 二次元好きの匿名さん 25/04/13(日) 21:38:40]

>>68

こう何もない部屋からだんだん（彼氏の）持ち物が増えていくのいいですね…

キラだから可愛いものも多そう

[73 二次元好きの匿名さん 25/04/14(月) 02:24:43]

>>72

トリィとハロのぬいぐるみは有りそう

[76 文字書き いちか 25/04/14(月) 18:22:38]

「あなたみたいなしっかりした女の子がキラのお嫁さんに来てくれたら、とても嬉しいのだけれど」
　随分と前…キラの家に入り浸っていた頃、ある時カリダさんにお嫁さんに来て欲しいなんていう、そんな冗談を言われた事があった。
　今にして思えば、もしかすると私自身が想いを自覚するずっと以前からとっくに本心を見抜かれていたんじゃないだろうか…。ふと、そんな事に気が付いた。

　それは隠れ家にキラの両親が遣って来たのに加えて久し振りに休みが取れたカガリまで揃うという偶然が重なった、そんな日だった。
　二人がお土産にお菓子を持参してくれたこともあって、テーブルを囲んでお茶を飲んでいたその時だ。
「実は父さんと母さんにずっと黙っていたことがあって…｣
　和やかなお茶の時間だと思っていたところに突然、緊張した声でキラがそう言いだした。
　何だかさっきから表情がずっと硬くて何だか様子がおかしいとは思っていたが……。
　しかも彼は莫迦正直にもこの場にいる４人全員に手を出したのを素直に白状し本気だからと頭を下げた結果、あわや勘当になる寸前という事態に陥った。
　確かに彼を心配して定期的に遣って来る彼の両親に、私たちの関係をいつまでも隠し続けるのは限界があるとは思っていたが、まさかこんなタイミングで……。
　この家に身を寄せている私を含めた３人…通っているカガリも含めれば４人だが、現在は身寄りらしい身寄りもないということは二人にも周知の事実だ。
　…とは言え、彼が歳の近い女ばかりに囲まれているのは不自然な環境には見えていた筈。だがまさかその全員と、とは普通は誰も思う訳がないだろう。
　その後、少なくとも半端な気持ちで関係を持った訳ではないこと、それぞれが必要とし合ってここに居るということなど、その場で４人掛かりで事情を丁寧に説明して、どうにか事なきを得たものの、その内の一人が実のきょうだいという事もあってハルマさんは卒倒しかけ、カリダさんに至っては真っ青になりつつ気丈にもどうにかその場で踏み止まると物凄い勢いでキラを問い詰め始めるという、それはもうかなりの修羅場になったのだ。
　勿論どうしてこんな事に、と血相を変えられるくらいは覚悟の上だったが。
　にも拘らず、当惑の方がだいぶ勝っていただろうと思うのに、最終的には全員うちの子だと言って受け入れて貰えることになった。

[77 文字書き いちか 25/04/14(月) 18:41:41]

補完の方も残りがあるのですが、ネタのメモ書きの消化も進めなければなりません
…という事で、引き続きネタ帳の方からこちらの方を
珍しくいつもの５人以外にヤマト夫妻（ハルマさんがほぼ空気）が絡む話、思い出話・前編になります

アスランはたぶんカリダさんのことを当時は小母さまって呼んでたんだと思うんですけど、今はちょっと呼びづらい…そんな感じでさん付けになってますね

[84 二次元好きの匿名さん 25/04/15(火) 21:31:32]

（もう一度同じような内容を…）

カリダさんとハルマさんからしたら当然の反応ですね…
それでもちゃんとキラ達の決意を受け入れてくれるのはさすが

カリダさんからしたらアスランは娘同然ですよね
そして親友の忘形見でもある…

[86 文字書き いちか 25/04/16(水) 09:02:54]

　……それはそれとして、キラは個別で説教をされるのだけはどうしても免れられなかったのだけれど。
　これはまぁ私たち４人に免じてくれた部分とは別に、同時に複数の相手に手を出す節操のなさに対するものだったので、こればかりは甘んじて貰うしかない。
　でもこれで実の両親じゃないというのなら、彼はどれだけ愛情深く育てて貰ったというのだろう。
　私自身、親からの愛情を疑ったことなどなかったけれど、それでも思い出すのは厳しかった父上の背中と普段から忙しく家に余りいない母上が玄関から出掛けて行く背中を見送った記憶ばかりで少しばかり胸が痛かった。
　そして今の状況を知ったらと考え…父上なら突き放されるか彼と引き離される未来しか思い浮かばなかったのと、母上の反応は無意識に拒否しているのか何も想像出来なかったのもあって、それ以上は頭の隅へ追い遣って溜め息を吐く。
　そんな調子で一時騒然となったお茶の時間の後ひとり庭で外の風に当たっていると、私の事を捜していたのかカリダさんが遣って来て、こんなところにいたのねと言って隣に並んだ。
　そして振り向く私に、彼女はにこりと微笑んで口を開く。
「きっと貴女がキラのお嫁さんに来てくれるんじゃないかって、ずっとそんな気がしていたのよ」
「あれは冗談じゃなかったんですか？カリダさん」
「半分以上は本気だったのだけど…」
　笑みを浮かべたままそう言われ、気不味い気持ちで冗談として受け流したその時の自分を思い出しながら私は答えた。
「……でも、少なくともあの時の私にはそんなつもりなんてなかったですよ？」
　あの当時の私にとっては、キラは間違いなく弟同然の存在だった。
　甘えん坊で手が掛かるばかりで、私が居なかったらどうするんだろうとあの頃はいつも思っていたからだ。
　「ふふ、本当かしら」
　苦笑する私に小柄な彼女は柔らかく微笑むと、そっと抱きしめてくれる。
「キラのこと、これからも宜しくお願いするわね」
「……いいんですか、私なんかで」
　向けられる全幅の信頼がほんの少し後ろめたくて、思わずそんな言葉が出てしまった。
「もっと自信を持っていいのよ、あの子のことを選んでくれた事。…レノアだってきっと黙って貴女の背中を押すと思うわ」
「カリダさん…」
　胸の奥の方がきゅうっとなるようなそんな言葉に何も言い返せなくて、小さく彼女の名前を呟くことしか出来ない。

[87 文字書き いちか 25/04/16(水) 09:04:07]

　思い出すのもつらいせいか、いつも霞みがかってぼやける母上の顔が一瞬だけ脳裏ではっきりと見えた気がして息を呑む。
　母上はただこちらを見て静かに微笑んでいるように思えた。
　その過ぎった光景に否応なく視界が涙で滲んだ。
　慌てて俯いたまま手の甲でそれを拭おうとしたところでそっと髪を撫でられ、そして彼女は優しげな声で話を続ける。
「そんな水臭いことなんて言わないで昔通り小母さまって呼んでいいのよ？…そうじゃなかった、これからはお義母さんかしら」
「そ、そうやって揶揄うのやめて下さい」
　思わず出た声は涙声になってしまっていて、泣きそうになっていたのはどうにも隠せなかった。
　本当にこの人には敵わない……素直にそう思う。
　それと、小母さま呼びに戻すのはともかく、彼女をお義母さんと呼ぶのはまだ出来そうにない気がする。
「改めて言うわ、キラのお嫁さんになってくれて有難う。世話の焼ける子だけどこれからも一緒にいてあげてね」
　向き直り慈母の笑みで私を見詰めるカリダさんは、重ねてそう言って優しくこちらの手を取った。
「……はい」
　私は躊躇いがちに頷いて、その言葉に答えたのだった。

[88 文字書き いちか 25/04/16(水) 09:26:04]

カリダさんどんな喋り方してたっけ…書きながらそんな事を考えてました、スレ主です

という事で、思い出話・後編になります

正直、言う程思い出の話に触れなかったので題名詐称と言われても仕方がないレベルですね…（遠い目）

一応は過去にお嫁さんに来て欲しいと言われた思い出と、生前の両親の思い出の二つに触れることでダブルミーニングっぽいのを狙ってはいたのですけど…まぁ見ての通りです

>>84

書かれていた内容はだいたい憶えていたので記憶を頼りに続きの投下後に返信するかなと思っていたのですけど、態々もう一度書き込んで下さって有難うございます

カリダさんにとって、彼女がそこに在ることこそが親友が確かにそこに存在していた証なのは敢えて言うまでもないのです

界隈屈指の聖人夫婦だということで、最終的には受け入れてはくれるだろうと自分もその懐の深さを信用させて頂く事にしました

それにしても何やってるんだ、と説教だけは食らったようですけどね…まぁこれは自業自得ということでｗ

[91 文字書き いちか 25/04/16(水) 23:01:49]

この世界線ではフレイが生存しているのでその時点で精神への決定打になるダメージの回避が出来たのが原作との大きな部分ですね
なのでそれでも尚残った蓄積ダメージを彼女4人からのケア受けながら現在隠遁中…というのがこの世界線のキラの現状ってことになります
この時点で心身共にイチャイチャするだけの余裕もありますし、運命開始辺り頃のメンタルは恐らく寛解寸前近くには持ち込めるのではと思うので、本編の状況から考えるとかなり元気だと思われ…
今のところ自由時系列からは考えていないのですが、少なくともこの世界線は映画通りにはなり得ないのだけは確定でしょう

[92 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 03:50:24]

自由はラクスがオルフェにビンタから入るとか？

[96 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 23:50:53]

種自由はシュラがアスランを色んな意味で狙いそうな…

強きものは美しい…

[97 二次元好きの匿名さん 25/04/18(金) 06:28:38]

>>96

色々なバフ全開のキラ似よってダルマにされそう

[99 二次元好きの匿名さん 25/04/18(金) 16:52:51]

>>97

ラクスの愛バフだけでも凄かったのでそれが単純計算で4倍…

そもそも本編ほど最初もメンタルデバフ状態ですらなさそうですよね

[103 文字書き いちか 25/04/19(土) 13:25:48]

申し訳ない、急用でちょっと出て参ります
たぶん遅くはならない…はず

[105 二次元好きの匿名さん 25/04/19(土) 23:18:17]

>>102

すごい気になりますね…

でもスレ主さんの無理のないペースでお願いします！！

[107 文字書き いちか 25/04/20(日) 03:56:27]

出先で偶々入った書店にて設定資料系のムックを手に入れられました
現物見てから買いたいと思っていたものの、近場の書店にはガンダムのガの字もないような状況だったので今回予定外の出費ではありましたが腹を括りました。
これで少し設定周りの補強が出来れば幸い…
実は急な外出も予定外だったのと久し振りの遠出だったので帰って来てから疲労で横になってました（まだ眠い）
また今日も何も書いてないんですけど…（しくしく）

進捗ですが、ハロウィンのSS補完の続きと時系列や設定整理してる過程でお話が降って来たのでどちらかを出す予定
例によって筆のノリ次第なのはいつも通りです

[108 二次元好きの匿名さん 25/04/20(日) 08:09:46]

設定資料系って高いけど欲しいよねー

[111 二次元好きの匿名さん 25/04/21(月) 01:14:20]

>>107

お疲れ様です。

こちらはいつでものんびり待ってます！

アスランが同期のよしみでイザークやディアッカと話してるときのキラの反応が気になりますね…

ちゃんとそういう目で見ることはなく、仲間としての感情しかないのは分かってそうですが独占欲が強いのでやはり面白くはない感じでしょうか？

[117 文字書き いちか 25/04/22(火) 07:43:10]

>>111

以前の同期二人と会うようなことになったら、ですか…

確かにキラ嫌がりそうですね

無頓着で荒んでた当時から比べて見違えるほど格段にいい女になり過ぎてますし

大変お待たせしておりますが、進捗です

ハロウィン話のSS補完は8割ほど

火曜日なので今日中に出せるかはわかりませんが、進み具合としてはこちらが先になりそうです

[120 二次元好きの匿名さん 25/04/22(火) 23:01:31]

>>117

確かにいい女になりましたよね…

雰囲気も柔らかくなっているでしょうし

キラだけに見せる笑顔とか本当に可愛くて美しいと思います！

[121 二次元好きの匿名さん 25/04/23(水) 03:25:30]

>>120

他の人に男には見せたくないと独占欲全開で見てるんだろうな

[122 文字書き いちか 25/04/23(水) 08:22:32]

仮に会ったとしても例によっていつもの仏頂面だとは思うんですけどね…キラがその場に居ないなら
それでもだいぶ角が取れたのは見て取れそうですけども
だとしてもヤキモチ焼きの彼氏としては、色々付加要素増えて魅力が増した彼女を独り占めしておきたいところなのでしょうが

取り敢えず、目標は今日中…（断言しきれないですが）
まぁ、がんばろ

[124 文字書き いちか 25/04/23(水) 18:51:38]

　同期３人で会いたいから時間を作ってくれないか、そんな話をある日ディアッカが端末経由で寄越して来た。
　敢えて断るほどの理由もないし少しくらいならいいかと思って了承の返事をした後この話をキラにしてみたら、何故か渋い顔をされてしまった。
「僕としてはちょっと…」
「一応何故か訊いてもいいか？」
　彼は確かディアッカとはそれなりに仲が良かったはずだ。まぁイザークとはほぼ面識がないから仕方がないが…。
　とは言え、私には単に好悪で渋っているという訳でもなさそうだという事くらいしか解らない。
「何でって？君は自分がどれだけ周囲から魅力的に見えるのかっていう自覚が足りないんだよ！」
「……いや、流石にそれはどういう理由なんだ」
　彼からの独占欲を日常的に感じることは多くはないが、最近になって特に私が一人で外出するような状況になると余りいい顔をされない事が増えて来たように思う。
「こんなに可愛くて美人でスタイル良い女の子が幾ら相手が同期だからって男二人と会う為に無防備に一人でふらふら出歩くなんて…、そんなの心配するのは当たり前なんだよ」
「それはお前の欲目だろう。褒めちぎっても何も出ないんだが？それにあいつらは私を女とも思ってない連中だぞ、何を心配するんだ」
　例によって拗ねた顔でぎゅうぎゅうと抱き付きながらそんな事をのたまうものだから、つい呆れてそんな言葉が出て来た。
「欲目？これは客観的事実だよ」
「……それで、会いに行くなって？」
「流石に駄目とは言わないよ。中々機会がないんだろうし、そこまでは束縛したくない…」
「嘘吐け。顔に嫌で嫌で仕方がないって書いてあるぞ、お前」
「そうだよ、悪かったな。本当だったらどこにも行かせたくないんだから仕方ないじゃないか」
「このヤキモチ焼きが…これだけ独占しておいてまだ言うのか」
　そう、これが後にラクスが変装してバルトフェルドさんと一緒にプラントに趣くと言った時にもゴネにゴネた男の独占欲なのである。

[125 文字書き いちか 25/04/23(水) 18:55:22]

今日中にと言ってましたが、ちょっと本文が間に合いそうにないので即興で上のネタを捏ねて短いの書いて来ました（本末転倒）
もうちょっとなんですけどねぇ…はぁ

[126 二次元好きの匿名さん 25/04/24(木) 00:51:02]

こちらは様々なシチュを拝見できてもう最高です…

さらに磨きがかかったアスランを他の男に見せるなんてと独占欲丸出しキラ、いい…

[127 二次元好きの匿名さん 25/04/24(木) 00:51:41]

>>124

あ～～いい、独占欲マシマシキラはいいぞぉ

[128 文字書き いちか 25/04/24(木) 05:09:33]

「ねぇ、立て込んでいるところ悪いけど、どうして膝に乗せられてホールドされているだけでそんなことになっているのか、一番理解度の高いところで説明してもらえないかしらね、キラ」
　少しして深呼吸を繰り返して落ち着いて来たらしいキラに、フレイが何気なく訊ねる。
「え、あぁこれね、たぶんだけど自分からしている行動じゃないのと急にだったこと…つまり心の準備が足りてなかった感じ？後は…」
「い、一々解説しないでいい……」
　理解者面でつらつらと説明をしだすのに対してもういいだろうと憮然としながら口を出した。
　けれど彼はそれに対しては敢えて気にする素振りもなく続ける。
「昔っから緊張なのか照れなのかすぐ赤くなるし。実際は割と何でも出来ると思うし、言う程自信もない訳じゃないとは思うんだけど、注目浴びるのは得意じゃないっていうか。…それから後は僕が腕回してるからかな」
　そしてこちらを確認するようにちらりと見て、彼は微かに微笑った。
　本当に、さっきからこんな様子で私には何だかよく解らない反応を見せているのだけが不可解で仕方がない。
「つい何日か前にマリューさんと格闘で本気の打ち込みしてたのと同じ人物とは思えないわね」
　そんな彼の説明を聞いたフレイに何やらしみじみと言われてしまい、反論らしい反論が出来ず居た堪れなさに更に俯いた。
　確かに隠れ家に住むようになってから時折マリューさんからのお願いで実戦を想定した訓練の相手をする事があり、それを見た周囲からは、やれ人類頂上決戦だの何だのと揶揄されたりもしているのは私でも知っている。
　言うまでもなくマリューさんも手練れなので、一応訓練とは言え気を抜いてなど居られない為、結果的に真剣勝負のようになってしまうのだからそうなるのも仕方ないことだとも思う。そのお陰で然程身体が鈍らないで済んでもいるのだし。
「まぁ、そこまで言ってやるなフレイ。これくらいの可愛げくらいあったっていいだろ」
　フォローのつもりなのかカガリが宥めるように会話に入ってくるが、正直それはフォローにもなっていないと思うのだ。
　……だいたい、可愛げの必要性を一体どこに求めているんだ。

[129 文字書き いちか 25/04/24(木) 05:42:45]

ハロウィン・７です
ちょっと詰めがまだ足りない気がする…そんなことを思いながらも取り敢えず投下
一応続きもほぼ仕上がりかけなので、それ程お待たせしないで済むかと…

恐らくディアッカやイザーク辺りには｢そういやお前女だったか｣って言われるレベルで良くも悪くもずっと女の子扱いされてなかったので、会ったら余りの彼女の変化に二度見どころか五度見くらいする程驚いてくれるのではとは思います
キラアスばっかり書いてるので仕方ないのですが、一応キラは彼女たちの誰がこんな感じに異性と接触するようなことになっても似たような反応している、という設定にはなっています
特に偶にしか来ないカガリ辺りなんかに対しては政務だからという事もあってかなり抑えてますが、その結果が運命でのフリーダムでの花嫁強奪という実力行使という…
それからラクスは宇宙に上がる際のミーアに変装する件でのあの騒ぎが原作より悪化しますｗ
なお、本来ならフレイはこの場にいるはずがない子ですしスレ主としても独占欲全開でヤキモチを妬くポイントが中々見当たらないこともあって、気付けば対岸の火事とばかりに大変ねぇと他３人の妬かれ具合を眺めている状況になってますね

[130 二次元好きの匿名さん 25/04/24(木) 12:47:35]

ディアッカとイザークの二人の反応が想像できる

[131 文字書き いちか 25/04/24(木) 17:45:10]

自分としてはここのアスランは言葉遣いこそ男っぽいですがそれ以外はそうでもなくて、何かをするとなると所作に無駄がなくて綺麗って感じ（かと言ってお淑やかって訳でもない）なんだろうなと思いながら書いています
お偉いさんの娘だし育ちは良いですからね…
まぁそれを言ったら彼女含めて4人ともお嬢様なんですが（一人はお嬢様通り越して姫ですけどｗ）

進捗ですが、ハロウィンの方のはもうちょっとかなってところです
それと、整合性がおかしくならない程度に色々整理したので、今後は本編時系列でも話が差し込めそうな部分に関してはちょこちょこ話を小出しでもうちょっとお話を出してみようとは考えてます
なお、ここで注意事項なのですが、以前にお話ししましたけどスレ主はテレビ放映時に一度見たきりで、未だに見返してないです（視聴でメンタル削れるので）
それもあって20年前の記憶頼みで本編再現が出来ないので、丁寧に本編時系列を追ったものは書けません
という事で何かおかしいなと思ってもその辺りはスルーでお願いしたく…平にご容赦下さい

[133 文字書き いちか 25/04/25(金) 03:58:36]

そう言えばスパロボで種から運命間での補完エピソードがあるとかないとか出て来てしまいましたが、この世界線だと丁度ドンピシャで時期が被るのと折角整理した設定が複雑化するのでこの時空では｢それ｣は起きなかった事にしてスルーしようと思った、そんな未明の自分…

実は原作本編でアスランが偽名を使っていたように、カガリと表向きの活動をしている時は彼女も偽名を使っています
設定を盛る時に自分としても一応色々考えたのですが、最終的にアレックスという名は女性の愛称としても在るので、こちらでもそのままにしようと思い直しました（そう考えると、ある意味正体不明感が強い偽名だったのだと今更ながら気付かされます）
ただ一応、名前の由来は考えていて光源で色が変わる宝石アレキサンドライト（紫と緑という二つの色を持つ…つまり姿が二つあるもの）から、この石は三大希少石であり稀有なものという側面もあります
まぁ、この辺にスレ主の厨二病が出てますねｗ

[134 二次元好きの匿名さん 25/04/25(金) 12:30:13]

自分とキラの瞳の色なところにアスランの想いが込められてるやつですね分かります

[135 文字書き いちか 25/04/25(金) 17:46:13]

「それと付け加えるなら人前では気を張っててこんなところ絶対見せないだろうから、たぶんこの場に居る全員、身内判定貰ったって事でいいと思うよ」
　何やら言わなくてもいい事ばかりつらつらと並べられた気もするが、これは後で文句を言うことにする。
　こいつは本当に、言わせておけばあることないこと…。
　そんな事を思っていると、キラの隣でずっとこちらの様子を静かに見守っていたカガリがおもむろに口を開いた。
「一通りの解説は済んだか、キラ。それなら、続きをして構わないよな？」
「あぁうん、そろそろちょっと暴発しそうで怖いけど」
　キラがまた何か余計なことを言い出している。
　まったく、人聞きの悪い…。
「暴発？」
　鸚鵡返しにそのまま返すカガリを一旦待たせて、彼は一瞬思案したような顔をしてから様子を窺うように私に向かって訊ねてきた。
「…ねぇアスラン、腕放してもいいけど逃げないって約束してくれない？僕としては別にこのままでもいいんだけど」
　どうも彼からしたら私が膝の上に乗っている状態は嫌でも何でもない上に、役得以外の何物でもないということらしい。
　流石にいい加減、こうしているのも重いと思うのに物好きというか何というか。
　私からすれば出来ることならこの場から離れて外の空気を吸いに行きたいくらいなのだが。
「……随分と…意地悪な提案をするんだな」
　むすっとしたまま彼に不平を垂れると、宥めるような声で彼が言う。
「そんな事言わないでよ、君としては不本意なんだろうけどさ」
　この様子だと腕を緩めてくれる気はないらしい。
　ただ、その体温や息遣いを近くに感じるこんな体勢をこのまま続けられても困る。
　返事に窮して逡巡したが、これ以上の譲歩を引き出せないのなら頷くしかない。
　仕方なく私は彼からの提案を呑むことにした。
「…………わかった、逃げないから放してくれないか」
　その返事にキラは少し安心したように微笑んで、それまで抱え込むように回していた腕をやっと解いてくれる。
「良かった、折角君に淹れてもらったカフェオレ冷め切っちゃうかと思ったよ…。ごめん、お待たせカガリ」
　そして彼は手が空いたことで私が淹れて来たカフェオレにやっと口をつけてからそう言うと、カガリへ顔を向け微笑んだ。

[136 文字書き いちか 25/04/25(金) 18:23:26]

ハロウィン・８です
今回は然程お待たせしないで済みました…良かった良かった

キラにとってアスランは他の３人とは違い幼馴染という明確に扱いが違うところから敢えて態度を変えているのというのがあり、意識させたい、そういう風に見て欲しい…そんな意図が混じる為にどうしても彼女の動揺を誘う行動が増えているところがあります
そうして今まで見たことのない彼女の側面を見付けては喜んでいる訳ですが…まぁ振り回される方としては中々堪ったものではないですね

[139 文字書き いちか 25/04/26(土) 04:18:25]

「話が付いたようで何よりだ。それなら気を取り直して続きだな。…そら零すなよ。私たちで一工程ずつ受け持って用意したんだから」
「むぐ、カガリ、ちょっとこれ一口にしては大きいって…」
　フレイやラクスが食べやすいよう小さくしたものを差し出していたのに対し、フォークで半分くらいにしただけの塊をそのまま押し込むように突っ込んで来たので、彼は口の中に入りきらない分が落ちないよう慌てて手を添えた。
「手が空いたんだから問題ないだろ？そんなに品良く食べるようなものでもあるまいし」
　彼女は肩肘張った堅苦しいマナーのあるお茶会のことを思い出しながら言っているのだろうが、それにしたって大雑把だ。だがこの辺がきょうだいというか、二人が何となく似ていると思わせる部分であるような気はした。
「そういうところ雑なんだよなぁ…食べるけど」
　彼がブツブツ言いながら手の中にある残りを齧る様子を眺めていると、急にぼそりと冷静な声でフレイが告げてきた。
「そうそう、そこで少し安心してるみたいだけど次あんたよ、アスラン」
「っ！？」
　一先ず動かなければ良いだけだと人事のように眺めていたのもあって、それは完全に不意打ちだった。
「いつからご自分が対象になっていないと思ってらしたんですの？」
「まぁ逃げないってキラに言質取られているから今更逃げられないよな。今回ばかりは往生際だと思って開き直った方がいいぞ？」
「…か、カガリまでそんなことを」
「こればかりは私でもフォローも出来ないからな、早々に諦めた方がいい」
　こういう状況に慣れろとは確かに言っていたように思うが、一緒になって同じ事をする可能性まで考えてはいなかったのは完全に失念だった。
　どうしたものかと考えていると、キラが捻じ込まれた分をカフェオレで流し込んでからおもむろに口を開く。
「ねぇ僕からも言っていい？風邪の時におかゆ食べさせてくれた事もあるんだから、これくらい余裕だよね？」
「あ、あれは……っ」
　そう、あれは子供の頃の話で、こんな風に彼を異性として一切意識などしていない頃の話だ。あの頃は弟の面倒を看ているような気分だったし、仕方ないと思いつつもそれくらいは当たり前のように思っていた。
「…あの時は具合悪かった訳だし、…それに今みたいにお前の事そんな風に思ってもなかったし…」
　もごもごと当時の言い訳をし出した私に、彼はにっこりと笑う。

[140 文字書き いちか 25/04/26(土) 04:25:40]

ハロウィン・９になります
実はここでスレ主大失態を遣らかしてしまい、この後の部分をちょっとしたミスで消してしまうという大ポカをしでかしましたorz
本当なら仕上がってたのに…まったくもって何たることか
……そんな訳で、思い出しながら現在その部分を書き直してます
皆さんもアンドゥ＋自動保存後のページ移動には十分お気を付け下さい
いつもなら遣らないんですけどね、こんなミス…（遠い目）

[143 二次元好きの匿名さん 25/04/27(日) 00:48:12]

(分かります。一生懸命打ち込んでたのにやらかすあの絶望感…)


それはそれとして意識させようとする系キラはやはりいい…

[144 文字書き いちか 25/04/27(日) 05:46:08]

軽く凹んでましたが、頑張って何とか立て直します…このエピソードもあとちょっとなんで

キラの話の続きになりますが、彼は好きな子たちは基本庇護的に対象としています
アスランに対しては物理的な部分ではあんまり心配はしていないようですが、同居を始めて以降精神側の危うさに気付きだした事もあってそういう意味での護らなきゃ、という意識はある感じです
それはそれとして彼女を一喜一憂振り回してはいるのですが

[146 二次元好きの匿名さん 25/04/27(日) 18:36:22]

>>124

でもアスランその独占欲も嬉しかったりするんだよね…

フレイver.のエピがないのは仕方ないですが、ラクスやカガリへの独占欲もしっかりあってすごくいいですね…！！

>>144

応援することしかできませんが頑張ってください！

楽しみにしてますので！！

[147 二次元好きの匿名さん 25/04/28(月) 00:23:36]

>>144

アスランの危うさに気づく旦那さんさすがです

[148 文字書き いちか 25/04/28(月) 04:46:42]

>>146

そうですね、彼からの独占欲に呆れたり困惑しつつもその束縛感に少なからず安心している節はあると思います

しかも元々自己肯定感が低めなのもあって、それをここに居ていい免罪符のように思ってもいるんですよね

嫌だったりしても全力で拒否したりしないのはそういうのもあってのことです

物理的にベタベタくっ付いてるのは彼の方ですが、実際に縋ってるのは彼女の方という…

どうせなので出来ればフレイにも何かエピ盛ってあげられればいいんですがね

>>147

キラとしては捕まえたと思ってたのに、その彼女は未だに自ら進んで死を選びはしないものの消極的にそれに繋がるような行動に出ようとしたりする傾向があるので、嫉妬とか独占欲もあるけどそういう意味でも心配なのもあって尚更安心出来ない…そんなところでしょうか

[150 文字書き いちか 25/04/28(月) 18:27:10]

　艦橋で彼が戦う姿を見守ることしか出来ないことを、この時ほど歯痒く…そして自身を無力に感じたことはない。
　オーブ軍を止める為に第三勢力として割り込み続けた結果、私たちの乗るAAはザフトの艦であるミネルバと正面から戦うことになり、その主力MSであるインパルスとキラの駆るフリーダムは刃を交える事になってしまった。
　確かに戦場を乱す遣り方は正しくはなかったかもしれない。…けれど、私たちにそれ以外の何が出来たというのだろうか。
　誤った道を行く者たちを制止したい…嘆くカガリの願いを叶える為にキラはやっと癒えようとしていた心の傷もそのままに戦いの場へと身を投じると決め、その決意を止められない私は…せめて彼がこれ以上傷付かないようそれを支えると心に決めた。
　言わばこれはその末の状況なのだ。
　激しい戦闘の末、AAは航行不能寸前になり…フリーダムは対艦刀を受けて大破する事になった。
　通信席の方からキラの名を呼ぶ悲鳴のようなフレイの声がする。
　思わず立ち上がったまま呆然とCIC席から呆然と爆発の閃光を見詰め、私は先の大戦でジャスティスを失ったことを激しく後悔していた。
　激しく動揺する私の耳にはラミアス艦長の潜航指示とフリーダムを回収するようにとの声もどこか遠く、別の場所から聞こえているようだった。
　あぁ、私が付いていればこんな目には遭わることなどなかったのに…。
　あの背中を護れるのは私だけだったというのに、何故その力を手放してしまったのだろう。
　そうするしかなかった過去を悔いても仕方がないというのに、思考はそんな事で埋め尽くされていく。
「おいしっかりしろアスラン、席代わるか？」
　心の中で悔い事繰り返す私の肩をカガリが掴んできて、そのはっきりとした声に現実に引き戻された。
　ハッと我に返ると沈没を装い潜航し、ミネルバを振り切ろうとしている損耗したAAのブリッジ内は未だ騒然としており、通信席を見遣れば持ち場でフレイが顔を伏せているのが見える。
　海へと沈んで行く今も尚手元の計器が寄越して来る情報からは、ミネルバの追撃が来る様子はなく、この艦を追って来ていないことを示しており、恐らく潜ったことでようやく振り切れたと考えて良さそうだった。

[151 文字書き いちか 25/04/28(月) 18:40:02]

（スレ主の）気分転換を兼ねて出すのはもう少し先にしようかと思っていたものを少し先行でお出しする事にしました
時期はご覧の通り、運命本編時系列のエンジェルダウン作戦でフリーダムが墜とされてしまった直後の話になります
（厳密な設定の擦り合わせをしている訳ではないので実際にはこうはならないだろうというご意見もあると承知の上で、敢えて自分はこのまま押し通します）
この時点でのAAには情報を得るために宇宙に行ったラクス以外の４人が残っている状態ですね
オペにはフレイ、CICにアスランを置くくらいしか思い付かなかったので、カガリどうしようかなぁとなったまま書いています
とは言え、雑に当時の視聴時の記憶を引っ張り出しながらそれっぽくしているだけなので、厳密なことは…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

[152 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 01:23:58]

飛び出したくても飛び出せないアスランさあどうなるか…

[153 文字書き いちか 25/04/29(火) 03:13:20]

そう言えば本編でAAが被弾する時のお約束の｢揺れる｣演出がありますが、圧倒的に女子率の高いこの世界線のブリッジ内はこの時点ではマリューさんはもとより、フレイにアスランとカガリまでいるのですよね
まぁ緊迫した状況でそんなの拝んでる余裕すらないのですけど…

ということで少しの間、スレ内設定で運命本編時系列内を進行した、エンジェルダウン作戦にてキラが撃墜された付近を書いてみようと思います
原作と歴然と違うのはアスランがザフトへ戻らずAA陣営から動いていないこと
まぁ動かなかったと言うよりも議長からの誘いとBTWの顛末の話題を出した途端にキラが大荒れになったので動けなかった、というのが正しいのですが…
その分ミネルバは人材等でだいぶ苦労しているでしょうが、そんな事をしたらキラが激おこになるのであちらで何とかして貰うことにしました（まぁ、たぶんどうにかなるでしょう）
そしてアスランがザフトに出戻りしないのでセイバーを達磨にする展開もなければ、シン絡みで何か揉めることもありません
それでも何だかんだで大枠の部分は原作通りの流れでエンジェルダウン作戦まで進んで来た感じです
さてさて、動揺し捲くるアスランはどう動くのか…

[154 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 09:49:12]

カガリもパイロット能力があるとはいえ本質は政治家ですし他2人と違いアスランはキラと同レベルのパイロットなので余計に自分が入ればキラを守れたって感情が強そうですね

ここでは本編以上に深い関係になってますしより一層ダメージが……つらい…

[156 二次元好きの匿名さん 25/04/30(水) 00:19:53]

>>153

大荒れになったときのキラも見てみたい…

いや本当に凄まじいんだろうなとは思いますが…

[157 文字書き いちか 25/04/30(水) 06:23:42]

恋愛感情を自覚して以降の話になりますが、アスランはキラ相手だと途端にへなちょこになるのです
別に態とでも何でもなく、普通に敵わなくなってます
キラ相手に強く出られないというのも含めての事なので、彼女の腕っ節が衰えたとかそんなでもないのですけどね
妙にしおらしくなるというか、その類のものだとは思うのですけども…
恐らく自由時間軸では例の一方的な殴り合い（）のようなものは起きないと思うので、こんな状態でも問題はないんじゃないかな、みたいな感じです
…まぁ、たぶん普通に組手するとかならキラ相手でもいつも通りでなんでしょうけどｗ

フリーダムが撃墜された辺りの話の続きの進捗ですが、お出しすると決めた時点で既に全体的にざっくり書けていたものの、描写が足りないところを盛りだしたら粗がどんどん見えて来て困惑中…
キラが負傷はしてますがお話自体はそこまで深刻な雰囲気ではない感じにはしたいのと、やっぱり隠れ家とAAのブリッジでは環境が違うのもあってちゃんと書かないと雰囲気が伝わらない部分が多いですね（遠い目）

[159 文字書き いちか 25/04/30(水) 17:53:49]

思えばこの時期ってミリィもAAに合流して乗って来てるのですよね…フレイと持ち場が被るんですけど、どうしたものか…（交代要員？それが一番無難かも）
そしてたぶん、関係には割と早々に勘付かれる気がする…（唯でさえお揃いの指輪してますし）
割とサバサバしてる子なので事情を聞いたら忠告を入れつつも、それならしょうがないんじゃないの、って言ってくれそうな感じはしますけども
それと、以前も話題に出した気がしますけど同居していたマリューさんや虎さん…少なくとも察しのいいメンツは違和感には気付いてるけど、敢えては踏み込んで来てないんだろうなとは考えてます
既にそこに世界が出来上がっているので、これたぶん突っ込んじゃ駄目なヤツだって思われてるというか、何と言うか

[160 二次元好きの匿名さん 25/04/30(水) 23:16:35]

そういやミリィも乗り込んできますな…一応ドミニオンで座ってたフレイより断然ミリィの方が管制担当慣れてるし交代するとしてもアスランやカガリもいるし…まあCIC要員少なくても運用出来るのは出来ますがいるに越したことはないってことで！(適当！！)

[161 二次元好きの匿名さん 25/05/01(木) 03:28:20]

>>160

普通に考えたら交代要員は居てもいいしね

[163 文字書き いちか 25/05/01(木) 12:09:01]

毎度ながら大変お待たせしております
続きの方はもう少しお待ち下さい…

そう言えば何だかんだで１スレ目を立ててから半年が経とうとしています
もうそんなに経つのか…そんな事を思った5月の初日（遠い目）
なお、まとめのリンクは４スレ目まで完了してます、と取り敢えずお知らせまで

原作での状況確認の為に調べていたら、負傷してAAの医務室らしいところにいるキラを見舞うカガリとミリィの画像を見付けたのですが、あれムゥさん（この時点では記憶戻ってないのでネオですが）居る？となりました
拾ったのどこのタイミングでしたっけ、と全然記憶になくて焦る焦る…
実は医務室に残った3人でお見舞い行かせたいんですけど、これはちょっとくっ付いてるだけで怪しまれるなぁ…なんて
これはぐっすり寝てて貰うか、別室行くかするしかないですよねぇ
時系列に沿わせたものを書いていると、こういう確認が不可欠になるのが難ですね
別時空ですし雰囲気優先にはしてますが…

[164 二次元好きの匿名さん 25/05/01(木) 18:47:57]

ステラ倒してるからネオ回収してたような？

[165 二次元好きの匿名さん 25/05/01(木) 19:08:22]

>>163

要約すると、ステラがデストロイでベルリンに侵攻した際ネオのウィンダムがキラに落とされて外に投げ出された姿を見てマリューさんが驚き、そのままAAに回収された流れですね

怪我もしていてかつ記憶もないので医務室に拘束されたままキラやアスランが運び込まれていました

[166 文字書き いちか 25/05/01(木) 22:35:53]

ざっくり概略有難うございます、その断片から何とか当時の記憶を引き摺り出せました
確か撃墜されてざまぁみろって言われてましたよね、キラが
まぁ、世界線どころか次元が違う訳ですしシチュが完全一致する訳がないので、原作だとこんな事あったからこっちではこうなるかな…みたいな使い方になるんですが
台詞もインパクト強いの以外は覚えてないですし
とは言え、状況もう少し整理した方が良さそうですね…

[167 文字書き いちか 25/05/02(金) 03:33:09]

　何を遣っているんだ私は…。
　心の中で一喝し、隣でこちらを気遣うような眼差しを向けてくるカガリの方を見る。
「…すまない、大丈夫だ」
　彼女へ一言謝って、私は集積されたデータから艦長へ向けて相手が追って来てはいないことを報告する。
　返って来た指示は、第一次戦闘配備の解除。つまり、索敵は続けつつ緊急性の高い戦闘状態を解くというものだった。
　海上への警戒を維持する必要は残ってはいるものの、それでも少しだけ艦橋内の張り詰めた空気が緩んだような気がした。
　……そうだ、彼はかつて私相手に刺し違えても無事だったのだ、そんな簡単に何かあっては困る。
　どうにかそう思い直して頭を振る。そして彼女の方へと視線を向け直した。
　指示が出ている以上、その内恐らく海へ墜ちたフリーダムが回収されて格納庫の方に運ばれてくる事になる。
「……頼むカガリ、キラの無事を確認してきてくれ」
　私がそう言うと、一瞬戸惑ったような顔をした後彼女が口を開いた。
「行かなくていいのか？」
　確かに今すぐにでもここから飛び出して確かめに行きたい気持ちはあるが、ザフトの艦が戦域を完全に離れ安全になるまで確認しなければならない。幾らこの艦が最少人数での運用が出来るようにされているとは言っても、流石にこの場を完全に脱するまでは席を空ける訳にはいかないだろう。
「今ここでCICを空ける訳にはいかない。誰かが残らなければ成らないのなら補助に入った君が確認へ行った方がいいし、私が残るべきだろう？」
　その言葉に押されて少し逡巡しつつも頷いてブリッジから出て行くカガリの背中が扉の向こうへ消えるのを確認した後、私はインカムを一旦置いて自分の座席から動けないままになっているフレイの許へと近付いた。
　状況が状況だけに本来は余り持ち場を離れるべきではなかったが、先程の声に流石に少し心配になったのだ。
「フレイ、大丈夫か？今、カガリに様子を見に行って貰っ…」
　小さく問い掛ける。振り返った彼女の青灰色の眸が不安そうにこちらを見上げて来るとそのまま縋るようにしがみ付いて来た。
「キラ……キラは大丈夫よね！？」
　本当は即座に大丈夫だと返したかったが、その場で断言はし切れなくて言葉に詰まったまま私はその背中を宥めるように叩く。

[168 文字書き いちか 25/05/02(金) 03:50:16]

フリーダムが撃墜された直後の話、続きです
書きながら色々ぐるぐるしてましたけど前述したシーンはもう少し先なのと、ブリッジ内の遣り取りではまだ影響ないなとなったので、一応形になったところから…

以前の彼女は原作同様の世話焼きそのものなのですが、血のバレンタインを経て以降は誰かの世話を焼く余裕が余りなく自身へ無頓着になってしまった事もあって、逆に気遣われたり面倒を看られる方の側になりがちなのはこれまでのお話をご覧なら理解して頂けているかと思われます
生真面目であるが故に甘え下手でもあり自分からキラへくっ付きに行く事もないので、逆にそういう場を作ってあげないとと他3人からは（恋愛的な意味で）手の掛かる子のように思われているようです

[170 二次元好きの匿名さん 25/05/02(金) 16:20:20]

ラクスやカガリからは確実に妹扱いでしたが、年下のはずのフレイからも手の掛かる妹みたいに見られてそうなのが…

無頓着になった理由は戦争関連のせいなのでお労しさはありますが、でもみんなから大切にされてるのを見れるのはいいですね

[171 文字書き いちか 25/05/02(金) 23:12:01]

フレイが年下と言っても3月生まれなのでアスランとは５ヶ月違いくらいなんですよね、誕生日
でも私が面倒看ないと髪の毛はいつも跳ねてるしお洒落に気を使わないし…くらいには確実に思われてますね
女の子同士隠れ家に住む内にただの同居人としてではなく、家族のように距離が近くなっていく感じになっていってるのではないかな、そんな気はします

[172 文字書き いちか 25/05/03(土) 04:54:35]

ここの世界線スレを初めて立てたのが半年前…はい、とうとう半年経ってしまいました
こんなスレ主の趣味をだだ漏らししてるSSスレを読んで下さってる皆様には感謝してもし切れません
改めて、どうかこの後もお付き合い願えれば幸いです

さて、１スレ目を立てたのがアスランの誕生日の直後だったので時期を逃したとして敢えて書いていなかった訳ですが
時系列纏めの作業中、これはネタ切れする前に書いておいた方がいいのでは…となりました
他のお話もあるので直ぐにという訳ではありませんが、これだけは書くと敢えて明言させて頂こうと思います
本来ならハロウィンは彼女の誕生日の後ですので、出さない方が不自然にも思えますしね

[173 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 11:20:52]

首をキリンのように長くして待ってます

[174 文字書き いちか 25/05/03(土) 17:31:51]

お待ちになってる方たちがキリンさんの首のようにならないよう、精々頑張らせて頂きます…
プレゼントあげるなら何がいいかなぁと思いながら、後日の為にネタ詰めときますね（ケーキは桃入り確定ですが）

女の子たち4人は秘密の共有者にして共犯者でもあります
それもあって一種の連帯感みたいなのがある感じ
このスレのお話たちを書き始める前はフレイと他３人は性格的にもう少しカチ合うかなとも思ったのですが、関係が案外上手くいってるようで安心してますね
フレイは我が儘お嬢様なタイプだったので、捕虜にされてる期間などの経験を考慮した上でその辺含めて諸々の部分を若干ナーフさせて貰ってますけど
親に毒されてた思想の部分も、まだ頭が固まってないしヤマト夫妻やらが居るのなら修正されて来ててもおかしくはないですからね
アスランやカガリに比べたら追加分は地味ですが、背景設定にスレ主の手が色々加わってます
そう考えると、ラクスが一番変更部分少ないんじゃないでしょうか

[176 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 06:08:46]

プレゼント…アスランは欲しいものが分からなさそうなタイプなので贈る側の難易度が上がりますね

[177 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 13:27:52]

一緒にプレゼント買いに行くって手も有るけどね

[178 文字書き いちか 25/05/04(日) 17:13:07]

この後の続きですが辻褄合わせで少し難産気味になってます…ので、ちょっと閑話休題するかハロウィンの続きでも…と悩んでたら何か女の子たちでわちゃわちゃしてるのが降りて来たんで書いてたら、割とすんなり投下出来そうなくらいには書けたのですよ

急にお話飛んじゃいますけどこのまま保守続くのも何なので、投下しちゃってもいいでしょうかね…（こそこそ）

>>176

>>177

脳内で欲しい物を訊ねると、特にないって返って来るくらいには彼女本当に物を欲しがらないんですよね

だったら趣味のものでも…とも思うのですが、良く使うものはもう有りそうですし、しかもそれに合わせると下手したらアキバのジャンクパーツ屋みたいなところになりかねないという…（キラなら喜んで付き合ってくれそうですが）

いっそ大きな花束みたいな消えものにしてしまう方が、彼女的にも負担が少ないのかなとも思ったりもします

[180 文字書き いちか 25/05/04(日) 22:53:18]

「一つ訊いていいか？」
　私は額を押えながら嘆息と共に口を開いた。
「下着なんて着けられればそれでいいだろう。なのにどうしてそうも凝ったデザインのものばかり私にと選んでくるんだ、二人とも」
　ここは男子禁制…とまでは言わないものの、男性には中々入って来られるような場所ではない女性下着専門店。
　女である私でさえ少し気後れしてしまうほど、様々なデザインの下着が所狭しと並べられ、ディスプレイされている。
　そんな中世ロココ調を思わせる華やかな意匠と甘過ぎないピンクと白の配色で統一されてた空間に、現在女三人…ラクスやフレイに引きずり込まれ、私は渋々ながら一緒に下着を見ることになってしまっていた。
「そういうものは、自分たちだけでいいだろうに…」
　ぼやく私を余所に、二人は自分のものを選ぶついでにこれはどうかと見繕っては見せに来る。
　それが何度か続いて堪りかねたのもあって、私が思わず苦言というか文句を口にしたのが冒頭の一言だ。
　彼女たちは一瞬きょとんとした顔でこちらを見るとお互いに目を見合わせ、そこから例によって私へのお説教とやらが始まってしまった。
「まぁぁぁ、これはお洒落の一環ですのよアスラン。お洋服を選ぶのと同じくらい大事なことですのに」
「化粧と下着は女の武装よ、手を抜くなんて有り得ないわ」
　店内なので声こそ小さいが口々に言うとこちらへ詰め寄ってくる。
「いや、だからそれは自分たちだけでいいだろうと言ってるんだ…」
　こういう時の二人の迫力はかなりのもので、たじろぎながらもどうにか言い返すと、何がいけないのか一層ヒートアップしてしまった。
「いけませんわ、アスラン。見えないところこそ気を配るのはどんな事でも一緒なのですよ」
　確かにご高説はご尤もだが、下着ごときでそんなに力説されても困るのだ。
「それと、あんただって勝負下着の一枚や二枚は用意しておくべきよ」
　いや、正直何の勝負なのだと思うのだが、そういうのは突っ込んだら負けなのだろうか。
　二人の剣幕に最早言い返せず、黙ってそんな事を考える。

[181 文字書き いちか 25/05/04(日) 22:56:38]

「もしかして、キラとする時も可愛げのない実用オンリーのスポブラなのあんた」
　明け透け具合に面食らいながらもまったくその通りなので目を逸らしながら頷くが、それに対してフレイが信じられないと呟き、ラクスにいたっては嘆かわしいと言いたげに大仰な溜め息を吐かれてしまった。
「確かにヨガやトレーニングで着けるような見た目のいいものもありますが、流石にそんな場面で飾り気も何もないものなんて…」
　正直大きなお世話なのだが、この二人にはそういうものではないらしい。
「もう、こうなったら奥の方へ行きましょう。二階にはもう少し色気のあるやつがあったはずですわ」
　ラクスの提案にフレイは頷き、強制連行とばかりに私の両サイドに回ると腕をホールドしてくる。
　それは昔見た、宇宙人を連行する写真というオカルトなものの構図のようだ。
「ちょ、二人とも一体どこへ連れて行くつもりだ！？」
　慌てる私に二人は何やら含みがあるような笑みを見せ、そのまま店内奥にある階段の方へと強引に移動し始めた。
「ま、初心なあんたにはちょっと刺激が強いかもしれないけど、いずれは必要になるでしょうし？」
「ですわ、キラがまったく反応しない訳ではないのはわたくしたちが一番知っていますもの」
　そして振り解くにも出来ず要領を得ないまま、私はそのまま店の上階へと連れて行かれる事になってしまったのだった。

[182 文字書き いちか 25/05/04(日) 23:05:32]

…ということで、割と平和な話をここで投下させて頂きます
彼女たちの設定周りを読み直しながらふと、女の子ばかりで買い物となるとランジェリーショップなんかも選択肢に入って来るんじゃないかとちょっと考えたところに降りて来たのがこちらの話
例によっていつもの最強コンビにアスランがお節介を焼かれることになります
キラもたぶん付いて来てたと思いますが、場所が場所なので近くのお店でお茶でも飲んで待ってそうです

[183 文字書き いちか 25/05/05(月) 07:24:03]

話の都合上、一旦切りましたが続きはあります
前半分を勢いで書いてしまったので、オチをちゃんとつけないとですが
たぶん彼女の服の下は凄くシンプルなデザインのものを着けてそう、動き易さ重視で寄せて上げてみたいな機能性は一切考えた事なさそう、そんなイメージ
どうせ脱がされるし、みたいな事も考えてそうだなと

誕プレはいっそ物ではなく、彼氏一日独占権くらいでもいいのかもしれないなどと思い出しました
まぁ、それだと気付いたら独占されてるのは彼女の方になるのかもですけど…

[184 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 13:45:49]

アスランがスポブラ系一択なのが容易に想像できてしまう
そして流されるまま買ってもつけるまでにさらに時間かかりそう…

女の子同士の関係も大事ですからね

[185 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 21:35:13]

>>184

そんなんでキラを誘惑するつもりなの！？ってフレイ辺りにランジェリーショップに連れて行かれそう

[186 文字書き いちか 25/05/06(火) 03:58:48]

　階段を上がり連れて行かれた先は、何と言うか…下階でも気後れするくらいだった私からすれば目の遣り場のなくなるような、そんな場所。
　比較的可愛らしいものが中心だった下のフロアから一気に様変わりしてどこか艶かしいというか…階を跨いだだけでまるで別の店へ入って来たかのようだ。
　そしてそれは少なくとも自分には一層縁のないものに思えた。
「案の定、固まってるわね」
「ですがこの位で驚いていたら何も始まりませんわ、アスラン」
　二人からしっかり脇を固められている以上逃亡も難しく、ひたすら困惑するしか出来ないのもあって私はその場に立ち尽くすしか出来ずにいる。
「こんなところまで来てどういうつもりだ」
　せめてもの抵抗と抗議をしたが、勿論彼女たちに効果がある訳もない。
　そしていつものように二人で目配せをし合うと、やれやれと言いたげな顔をした。
「あんたが彼をムードもへったくれもない格好で彼を誘ってるのかと思うと正直頭痛がしてくるから、様になるようなもの見繕おうってだけの話じゃないの」
「だいたい誘うとかどういう話になってるんだ…」
　どんどんと話の内容が下世話な方向へと進んでいるのでこちらとしては反応に困って仕方がないのだが、その辺は余り気にしていないようだ。
　そもそも女同士でそんな話をするなんて、この歳まで親しい同性の友人がまともに居なかった私には今まで想像なんてした事もなかった訳なのだが。
　それもあってラクスですらこんな話を当たり前のようにするなんて、一緒に暮らすようになるまでまったく知らなかったのだから。
「え、したくなったら自分から誘うでしょ、普通。そんなこともしないの？」
　フレイが確認するように問い掛けてくる。当然内容が内容だけに小声なのだが、私の反応に何かを察したらしい。
「ちょっとまさかあんた、自分から誘った事ないの！？」
「フレイさん、少し声が大きいですわ」
　流石に慌てたラクスが彼女を制する。店内は人がまばらで幸いそこまで声が響き渡った訳ではなかったようで誰もこちらを見ている様子はなく、フレイは周囲を確認した後こちらの方を見たまま唖然と呟いた。
「嘘でしょ、信じられない…」
　……別にそんなことを信じて貰わなくても構わないんだけどな。

[187 文字書き いちか 25/05/06(火) 04:17:41]

前後編くらいで終わる予定だったんですけどね…もうちょっと続きそうです
という訳で、お買い物（？）の続きです

実はこの話、会話の一部が書き掛けていたパジャマパーティの内容を焼き直した部分もありまして、もしお出しするならそちらは改めて別の形で書き直すことになりそうです
下着の話ですが、ブラはスポブラですし、だったらショーツはボクサーっぽい感じのかなって
えぇ、間違いなく可愛らしさや色気とは無縁ですね
そして彼女をこんな売り場に引っ張って来た二人ですが、恐らく平時は綺麗めでしょうけど自分からとなったらドキッとするような大胆なのを着けてそう、という感じで考えてました

[189 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 14:42:04]

カガリも吹っ切れたら割とノリノリで選びそう

カガリがこの場にいてアスランが助けを求めてもポンと肩に手を置いてまあ頑張れ！といい笑顔で送り出しそうですね。

[190 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 21:55:15]

アスランの下着の色は何色になるかな？

[191 文字書き いちか 25/05/07(水) 03:48:08]

下着の色はたぶん、モカみたいな茶系とかグレーに紺辺り、これでレースや装飾要素のあるものならまだしも完全に無地か、良くてワンポイント黒いラインが入ってるくらいの簡素なデザインですからね…
何この地味なのは、とフレイ辺りに叱られて棚に戻されかねない（彼女、綺麗なものが粗雑に扱われてるの嫌がりますし、そう言うの含めて放置出来ない性分なんだと思ってます）
そんな感じで気付いたら末っ子扱いで構われ捲くっている訳ですが…参入順考えたら一番最後なんですよね、そう言えば

[193 文字書き いちか 25/05/07(水) 15:01:09]

「流石に結婚まで処女を貫く気でいただけのことはありますわ」
　心底感心していると言うより、寧ろ呆れているとしか思えない様子でラクスが言う。
　私は羞恥に耐えかねて耳まで赤くしたまま俯くだけだった。
　何もそんな話をここでする必要が何処にあるというのか。
「随分とまた古風なこと考えてたのね…。そこまで好きな人でもいたの？」
　陳列されている下着を物色し始めながらフレイが何気なく問い掛けて来た。
　確かに好きな人なら居た。それに気が付いたのはだいぶ後になってからで、どうせ叶わぬのならと頑なにそれを貫こうとしていたのはただの自棄だったのだ。
　…今にして思えばそういう事でしかない。
　ただその理由は既になく、在るのはこの身も心も彼のものだという事実だけ。
「いや、それは…」
　口ごもる私の言葉を継ぐようにラクスが話し出す。
「プラントには婚姻統制というものがあって、好きな人と結婚出来る人は別になる事が多いのですわ」
　当たり障りのない言葉で彼女が事情の一部を説明する。
　プラントに居たころの彼女は、アスランは真面目なのですねと私の考えを否定するでもなく困ったように微笑んでいた。
「え、だったら尚更好きな人にさっさと全部あげちゃった方がいいんじゃないの、それ」
　何気なくそれを聞いていたフレイが思ったままを口にする。
　それは良く言えば自分に嘘がない、悪く言うなら無神経なずけずけとした物言いだった。
　少なくともそんな考えなんて、あの頃の頑なだった私には一切思い浮かばなかった事だ。
　そもそも恋した自覚もなく、遠くはなれた幼馴染に思いを馳せることはあってもそれ以上を考える余裕など、そこには一切なかった。だから差し出すという発想に至る考え方が出来る素地もなかったとも言うのだけれど。
　そう、母上を喪い憎しみと義憤に心を塗り潰されたままの当時の私には尚の事。
「わたくしもそう思います。潔く愛する人に総て捧げてしまった方が後悔しないで済むでしょうし」
　それももう必要ありませんけれど、と彼女は言葉を締めくくり物色に加わった。
「ねぇ、これいいと思わない？」
　フレイが見せてきたのは明らかに布面積が何やらおかしいセット品。申し訳程度の布にほぼ紐という心許ないなどというどころではない物だったのだ。
「これなら上手く誘惑出来なくてもバッチリ悩殺出来るんじゃないかしら」
「……っ」

[194 文字書き いちか 25/05/07(水) 16:37:38]

さて、女の子たちのお買い物の続きですね
何やらえらい事になり始めてますけどｗ
正直、普段がスポブラなら少しお洒落なのにするだけでも十分な気がするんですが、彼女たちからするとまだアピールが足りないそうですので取り敢えず頑張れとしか言いようがないです
たぶん、カガリも通った道というか…でも早々に開き直ったのでアスランほどじゃなかったとは思いますけど

そういえば、彼氏からのプレゼントが服だとか着るものって急に意味深さが増しますね
勿論着たところが見たいというのもあるんでしょうが、暗にそれ脱がしたいなって言われてるようなものですし…
ファスナーやボタンが背中側にある脱ぎ着が一人で遣りづらい物だと尚良いです
ただ彼女の側の耐性の方が少し心配ではありますがね

[195 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 20:19:57]

耐性がなくてもキラがこれ着て欲しいなって優しくお願いしたら葛藤しつつも着てくれる

[196 文字書き いちか 25/05/08(木) 01:50:24]

さて、何だかんだで次スレが見えて来たのですが…終わる様子がないですね色々と
もう一投くらいは出来るかと思いましたけど無理そうなので次に回します
取り敢えず立てるなら夕方以降でしょうか
……準備間に合うかな（遠い目）

[198 文字書き いちか 25/05/08(木) 16:12:09]

ただ今スレ立て準備しております
皆様、今暫くお待ち下さい…

[199 文字書き いちか 25/05/08(木) 20:07:03]

次スレ立てて来ました

どうぞスレ主の自己満に今暫くお付き合い願えればと思います

【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.6｜あにまん掲示板

[200 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 20:08:41]

新スレに乗りこめー