- 1前スレ主25/04/02(水) 11:33:09
- 2前スレ主25/04/02(水) 11:34:10
- 3二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 11:34:12
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- 4前スレ主25/04/02(水) 11:36:32
1スレ目のあらすじ
ある日、マキがウタハから貰った発明品でモモイとコユキと3人で遊んでいたところ、チヒロに注意される。
そして、事の元凶であるウタハにも注意喚起をしていた時、突然頭痛と目眩に襲われるチヒロ。
ウタハは只事では無いと思い、チヒロを病院に連れて行った。
診断の結果、チヒロは若年性アルツハイマーを患っていた事が判明。
担当の医者の助言で、ウタハはチヒロを支えていく事を決意した。
その後、ミレニアムでちょっとしたハプニングが発生し、チヒロは更に暗所恐怖症、冷風恐怖症、孤独恐怖症も患ってしまう。
そして、チヒロは意を決してアルツハイマー病の事をミレニアムの全員に告白。
その際、フフッ…ひま、うっ、ヒマリはそ、くくっ、その医者を、プッ、怪現象扱いして、くふっ、赤っ恥かいたみたいだけど、アハハw
ヒマリ(黙れ……)
更に、チヒロを診ていた医者はまさかの先生のお兄さんである事が判明。
(その時、お兄さんがネルにナンパした事で一悶着あったのだが……取り敢えず、その兄弟がネルにシバかれたとだけ言っておこう……)
ミレニアムの全員がチヒロの事を支えていたのだが、日に日に悪化していく物忘れと増幅していく恐怖症の影響。
次第に、いつかチヒロが皆の事を綺麗さっぱり忘れてしまうのではないか?と思うように……
ミレニアムの誰もが、いつか来るであろうその日に不安を感じていた。
そんなある日、駄女神顔こと疑似科学部部長の元ミレニアム生「ミライ」がアルツハイマーの噂を聞きつけ、隙を見てチヒロを誘拐した。
そして、ミライはミレニアムに身代金を要求した。
(だが、その際に言葉選びをミスって医者の地雷を盛大に踏み、とんでもない事になるが、先生とネルによって医者の暴走は収まった……)
その後、
ミレニアムと先生、そしてお兄さんはチヒロ救出の為に動き出す。
一方その頃、チヒロは暗くて寒くて超怖い牢獄(疑似科学部の部員曰く、近所のおばちゃんから貰い受けた倉庫)に換気された事で、精神的に苦痛を感じてしまうレベルの恐怖を味あわされていた…… - 5二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 11:37:46
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- 6前スレ主25/04/02(水) 11:50:54
2スレ目のあらすじ
その後、シャーレの先生とミレニアム生達、そしてチヒロの担当医であるシャーレの先生の兄の活躍もあり、ミライ達は秒でフルボッコにされ、チヒロは無事に救出された。
喜んでいられたのもつかの間、不安定な精神状態で精神的苦痛を受け続けていた影響で、彼女は遂にウタハ以外の全員の記憶を失い、子供のような精神状態になってしまった。
その後、医者はミレニアムを離れ、自身の勤めている病院に帰ってしまった。
チヒロの幼児退行にショックを受けたヴェリタスのメンバー4人(マキ、ハレ、コタマ、ヒマリ)は完全に前を向けなくなってしまった。
その後、幼児退行したチーちゃんはウタハを慰め、励ました。
同様にして、チーちゃんはヴェリタスの4人の事も激励し、ようやく全員がかつてのように前を向けるようになりかけた時だった。
突如として、チーちゃんが様態が悪化した。
直ぐに先生達は医者を呼び戻そうとしたが、急患の対応で忙しく、2日はミレニアムに戻れなくなっていた。
先生は苦肉の策で、神秘の研究を行っている探求者達の組織「ゲマトリア」のメンバーの1人である「黒服」に電話した。
その結果、先生の兄に興味を持った黒服はあっさりそれを受け入れた。
翌朝、黒服はミレニアムに訪れた。
先生の兄に会いたいという理由で、マエストロも一緒に。
そして、先生の兄が来る前日の夜、先生と黒服、マエストロの3人で今のチヒロの状態が如何に酷いかを共有していたのだが、なんとそれをコタマが仕掛けていた盗聴器で聞かれてしまう。
果たして、チヒロは、ようやく立ち直れそうだったミレニアムの生徒達は、どうなってしまうのだろうか?
- 7前スレ主25/04/02(水) 12:07:53
大雑把な人物紹介
チヒロ…アルツハイマーを患い、ミライの一件を経て、完全に症状が末期に至ってしまった。黒服曰く、今のチヒロは「心臓を動かせるだけの肉塊」との事。
ウタハ…一番最初にチヒロがアルツハイマー病を患った事を知ったミレニアム生。今のチヒロに取っては心の支えと言っても過言ではない存在になっている。幼児退行した後もウタハの事だけは覚えていたらしいのだが……
ヒマリ…アルツハイマー病の事実を知った二人目のミレニアム生。チヒロの症状が悪化し、幼児退行した事をきっかけに、自己批判や自傷行為をするようになった。チーちゃんとのお互いの良いとこ探しを経て、ようやく前を向けそうだったのだが……
ハレ…チヒロが幼児退行した事で、エナドリに溺れるようになった。その後、チーちゃんがそんなハレの事を止めてくれたおかげで、ようやく彼女も前を向けそうになっていたのだが……
コタマ…チヒロの幼児退行を引き金に、自身が記録していた以前のチヒロの録音音声のデータばかりを四六時中聴くようになってしまう。ただ、チーちゃんの肉声を聴けた事で、彼女もようやく前を向けそうになったのだが……
マキ…ちょうど自分のやらかしとアルツハイマーの症状が顕著になったタイミングが重なっていた事と普段からチヒロに負担ばかりかけている事から、「自分のせいだ。」という罪悪感に嘆いていた。チーちゃんとお絵描きをした事で、ようやく前を向けそうになっていたのだったが……
モモイ…チヒロとヴェリタスが前を向けるように激励した。ただ、モモイもマキと同様に罪悪感を持っている。
コユキ…上記の2人と同様に、コユキも罪悪感を少なからず感じている。
セミナー…モモイに看過されたリオの意向により、ヴェリタスに可能な限りの支援をしている。
エンジニア部…度々ヴェリタスが部室を訪れてはチヒロの件についての相談に乗っている。
ゲーム開発部…上記の二つの部活程ではないが、チヒロを気遣って行動している。 - 8前スレ主25/04/02(水) 12:08:06
医者…チヒロの担当医でシャーレの先生の実の兄。チヒロの為に尽力している。ネルにナンパしたり、シリアスな場面でふざけるせいで、弟と一緒にネルにシバかれていた。弟と違って、イタズラに他人を傷つけたり、命を蔑ろにする奴だったら子供でも容赦しない性格。また、彼にはどうやら秘密があるらしい……
ネル…先生の兄にナンパされた。先生と医者の事をよくシバいている。
C&C…チヒロのサポートをしつつ、実はネルと医者の関係を進展させようと目論んでいる……らしい。
先生…チヒロの件と兄の件でミレニアムを訪れる頻度が上がった。ちなみに、お兄さんの事は連邦生徒会にも認知されている。
黒服…キヴォトスの生徒達が「神秘」を研究している組織「ゲマトリア」の研究者。先生に頼まれ、チヒロの延命措置を行っている。尚、本来の目的は先生の兄に会う事だったらしい。
マエストロ…「ゲマトリア」の自称芸術家。黒服同様、先生の兄に会ってみたいという理由で、呼ばれてもいないのに勝手について来た。
- 9二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 12:13:25
壁に耳(盗聴器)あり障子に目あり
- 10前スレ主25/04/02(水) 12:15:55
※一応念の為
この世界線の先生の見た目…アニメ先生
医者(先生の兄)の見た目…便利屋先生 - 11二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 18:52:46
縦乙!
- 12二次元好きの匿名さん25/04/02(水) 22:20:52
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- 13二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 01:37:30
一人が消えてしまった穴は大きいよね……
- 14二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 10:02:49
>>黒服同様、先生の兄に会ってみたいという理由で、呼ばれてもいないのに勝手について来た。
マエストロお前www
- 15前スレ主25/04/03(木) 10:22:01
黒服…キヴォトスの生徒達 "が" 「神秘」を研究している組織「ゲマトリア」の研究者。先生に頼まれ、チヒロの延命措置を行っている。尚、本来の目的は先生の兄に会う事だったらしい。
『の』を『が』にしてた⋯⋯
- 16前スレ主25/04/03(木) 16:11:21
あの後、先生と黒服のマエストロはミレニアム生達、特にウタハとヴェリタスの4人から質問攻めされた。
コタマ「気になってしまったので、盗聴器を仕掛けて、副部長の事を聞こうと思っていたのですが……」
マキ「ねぇ?チヒロ先輩、大丈夫だよね?ねぇ?」
マキは不安そうにそう尋ねた。
マエストロ「すまないが、私達3人からは何も……」
黒服「申し訳ありません。」
マエストロと黒服は自分達からは何も言えない事を素直に詫びた。
ハレ「そんな……」
ヒマリ「チーちゃん……」
ヴェリタスの4人の表情は暗くなる一方だった。
"とにかく、明日兄さんが来てくれるから……"
ウタハ「だが、お兄さんでも難しいんだろう?」
ウタハは暗い表情を浮かべ、そう言った。
"ごめん、私にはよく分からなくて……"
先生はただ俯いたまま、そう言う事しか出来なかった。
リオ「はぁ……じゃあ、この話はこれでおしまいね。」
ネル「……そうだな。先生の兄貴が来て、今のチヒロを診てくれるまでは何も言えねぇだろうな。」
リオとネルのその発言により、ひとまず、明日医者がミレニアムに来てチヒロの事を診てくれるまではこの話はナシ、という事になった。一同は、特にウタハとヴェリタスの4人は若干の不満を感じていたが、これ以上この話をしても無意味だという事くらいは考えなくても分かる事だったが故に、全員その場で解散した。
しかし、確実に彼女らの心は沈んでしまったのだろう。
いずれにせよ、彼女らに待っていた事実は、残酷以外の何でもない、としか言えないだろう。 - 17二次元好きの匿名さん25/04/03(木) 23:07:03
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- 18二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 08:48:32
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- 19二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 08:48:39
>>黒服曰く、今のチヒロは「心臓を動かせるだけの肉塊」との事。
これ聞いた時のウタハ達、絶望通り越して虚無ってただろうな⋯
マジでお兄さんがなんとかしてくれないと救われんぞ?
- 20前スレ主25/04/04(金) 16:04:51
[翌日]
医者「お久し振りですね、ミレニアムの皆さん。」
"兄さん、良かった!"
ウタハ「来てくれたか、先生お兄さん。」
医者「いやぁ、申し訳ありません。長い事病院離れてたツケで急患の対応に追われてて……」
朝早くから仕事を超特急で済ませ、ミレニアムにやって来た医者が申し訳無さそうにウタハ達に頭を下げる。
ネル「いや謝罪は良い。むしろ、そんなだけ忙しい中、チヒロの為に長い事ミレニアムに居てくれてた事に、アタシらは感謝しなきゃいけねぇしな。」
リオ「そうね。だから先生のお兄さん、どうか顔を上げてちょうだい。」
ネルとリオはむしろ自分達が感謝をすべきだと医者に言った。
ヒマリ「とにかく、これでチーちゃんが助かるかもしれません。」
コタマ「良かった。やっと来てくれた……」
ハレ「先生のお兄さん、お願いします……」
マキ「チヒロ先輩を、私達の副部長を助けて下さい……!」
ヴェリタスの4人は藁にも縋る思いで医者にそう願う。
医者「勿論。そのつもりでオレはここに来たんだ。」
すると、そこへ……
黒服「クックック、貴方が噂の先生のお兄さんですね?」
マエストロ「ほぅ?成る程、そなたが例の……」
"ゲッ……黒服にマエストロ……"
黒服とマエストロがやって来た。
黒服「『ゲッ……』とは挨拶ですね、先生?……それよりも、そちらに居る方が……」
"うん、僕の兄さん。"
マエストロ「おお、そうか。なんとか会えぬものかと思い、黒服について来た甲斐があったな。」
"お前に関してはマジでそれだけの理由で勝手に来た訳だからな……"
などと、先生が黒服とマエストロと話していると……
医者「か、か……」
黒服「ん?」
マエストロ「か?」
医者「カッケェェェ──ッ!!!!!」
- 21二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 21:17:41
やってきた所業を考えないなら、ビジュはロマン唆るわな
- 22二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 02:27:09
兄さんシリアスブレイカーすぎる笑
- 23前スレ主25/04/05(土) 11:13:23
黒服・マエストロ「「え?」」
医者は目をキラキラ輝かせながら黒服とマエストロを見ていた。
ユウカ「えっと、どういう事です?」
"えっと、実は兄さんってああいうのが好きなんだよね。"
ノア「……と、いうと?」
"私ってプラモの戦隊ロボとか大好きでしょ?それと同じで、兄さんはああいうミステリアスなのとか異形系統が大好きみたいなんだよね。"
首を傾げているミレニアム生達に、先生はそう説明した。
"……ちなみに、兄さんは特にモンストの轟絶とか黎絶、星のカービィシリーズのソウル系ボスがお気に入りみたいでね。考察動画とかも見まくってるし……"
ヒビキ「へ、へぇ〜……」
コトリ「そ、そうなんですね……」
先生からの説明を聞いたミレニアムの生徒達は若干引いていた。
黒服「クックック、まぁ良いでしょう。まさか相手側から気に入って貰えるとは好都合です。」
マエストロ「まさか、この見た目に感謝する時が来るとはな。」
黒服達は医者が自分達を気に入ってくれている事に満足げの様子だった。
その後、まだまだ色々聞きたい事があったのだが、そろそろ本題であるチヒロの件に取りかかるべきだという話になり、最終的に連絡先を交換して終わった。
黒服「それでは、我々はこれで。中々有意義な時間でしたよ、クックックッ。」
マエストロ「また会おう。武運を祈るぞ、先生の兄とやら。」
そう言って、黒服とマエストロはミレニアムを去って行った。
医者「じゃ、行くか。」
アリス「はい、お願いします。」
ミドリ「こっちです。ついて来て下さい。」
気を取り直して、医者はミレニアム生達に案内され、チヒロの元に向かうのであった。
- 24二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 15:25:28
異形好きだったか兄さん
- 25二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 17:50:14
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- 26二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 17:52:30
- 27二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 22:03:41
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- 28二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 06:56:03
モンストの轟絶と黎絶は良いぞぉ
- 29二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 06:57:39
異形異形しててロマンあるよね
- 30二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 07:37:50
さて、兄さんは果たして対処できるのか
- 31二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 15:53:45
チヒロの容態は知ってるだろうけど……頑張れ兄さん
- 32二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 22:51:01
頼んだぞ、お兄さん
- 33二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 04:20:36
本当に悪化してないんだろうな、黒服さんよぉ?
- 34前スレ主25/04/07(月) 13:20:25
[ミレニアム・医務室]
医者「さてと、ここか。」
スミレ「はい、そうです。」
医者はミレニアム生達に案内され、チヒロが居る医務室に来ていた。
チヒロ「……」
医者「おお、こりゃ酷いな……」
チヒロの様態を直接目で見て確認するや否や、医者は事態の深刻さを瞬時に理解する。
医者「ちなみに、今のチヒロさんの食事はどうしてます?」
ネル「アタシらが食わせてる。けど、ほぼ確実に飲み込まねぇから溢しまくるけどな。」
医者の質問に対し、ネルがそう応えた。
医者「成る程な。」
医者は改めてチヒロをもっと近くで見る。
医者「あのゲマトリアの黒服だったか?彼がしてくれた措置は完璧と言わざるを得ないな。でなければ、症状が悪化する事無く、2日もの間チヒロさんをこの状態のまま保つ事なんて出来なかっただろうからな。」
医者は天井を見上げながら、黒服に感謝の意を示した。
"えっと、兄さん……どう、かな?チヒロの事、治せそう?"
ただ黙ってチヒロを眺めている医者に、先生がそう尋ねた。
医者「……」
ウタハ「どう、なんだ?」
医者「そうだな……じゃあ、こういう言い方をするか……」
そして、医者はミレニアム生達に向かって、こう言った。
医者「悪いニュースと悪いニュースがある。」
- 35二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:14:08
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- 36二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 03:00:16
……ん? 聞き間違いか?
聞き間違いじゃ、ないのか - 37二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 07:19:57
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- 38二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 13:53:48
悪いニュースしか無いじゃないですかやだぁ
- 39二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:50:14
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- 40二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 06:25:11
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- 41二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 10:02:05
黒服疑って済まない
……けどそれだけの実績あるからやっぱ謝罪取り消すわ
今回ばかりは良い仕事をしてくれた - 42二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 18:30:49
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- 43二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 22:49:15
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- 44二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 05:55:53
問題はその悪い報告がどこまで悪いのかだ……やだー
- 45二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 12:46:29
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- 46二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 20:14:15
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- 47前スレ主25/04/10(木) 23:43:19
一同は耳を疑った。
マキ(悪いニュースと悪いニュース?)
ヒマリ(良いニュースと悪いニュースではなく?)
コタマ(聞き間違いでしょうか?)
ハレ(いや、聞き間違いであって欲しい⋯⋯)
医者「じゃ、悪いニュースからだ。」
医者は悪いニュースを伝える。
医者「もう今の『各務チヒロ』を治す事は、オレにも出来ない。」
医者はそう告げた。
コトリ「⋯⋯!?」
ヒビキ「!!」
エイミ「ッ!」
医者のその言葉に、ミレニアムの一同は思わず絶句する。
医者「で、悪いニュースは⋯⋯」
"ちょ、ちょっと待ってよ、兄さん!?"
突如として、先生が話を続けようとした医者を止める。
医者「どうした?」
"さっきは聞き間違いだと思ったけど、2個目があるの?"
先生は医者にそう訊く。
医者「⋯⋯ああ、ある。」
暫く黙り込んだ後、医者はそう応えた。
医者「じゃあ、2個目だ。こっちは結構堪えるぞ?」
ウタハ「⋯⋯」
医者「覚悟は良いか?」
医者のその質問に対し、その場に居た全員が静かに頷く。
医者「じゃ、話すぞ。」
そして、医者はその耐え難い事実を口にした。
医者「チヒロさんは、もう長くない。」
- 48二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 08:50:52
「治す」どころか「生きる」さえ難しい状態なのね……
- 49二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 10:14:28
長くなくとも、本来のチヒロと話せられれば救いがあった
戻らずとも、チヒロが生きてさえいれば見かけは平和であった
……どちらも叶わないとなると - 50二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 17:54:21
悪い知らせでしかない
- 51二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 23:13:23
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- 52二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 08:08:10
マジで希望がねぇ…
- 53二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 16:41:49
救いも報われもせず
- 54前スレ主25/04/12(土) 23:07:32
その一言を契機に、沈黙が訪れた。
ウタハ「……は?」
最初に発せられた言葉はそれだった。
ウタハ「治せない、どころか……長く、ない……?」
医者「ああ。」
ヒマリ「う、嘘ですよね?」
今度はヒマリが恐る恐るそう口にする。
医者「残念だが、嘘偽りの無い事実であり、現実だ。」
マキ「そんな……」
ハレ「いやだ……」
コタマ「副部長……」
他のヴェリタスの部員達も次々に口を開く。
医者「もうオレに出来る事なんて何も無い。それ以上でもそれ以下でもない。ただ、それだけだ。」
ウタハ「嘘だァァァァァァァァァァァ──────!!!!!」
医者「!?」
ウタハはそう叫び、チヒロにしがみつく。
マキ「……あは、あはは……アハハハハハハハ!!!」
マキは壊れたように笑い、その部屋から駆け出した。
ハレ「嘘だ……こんな……こんなのって……」
ハレはブツブツと独り言を呟きながら退出する。
コタマ「ああ、あの音声機器、まだ壊れなかった筈。待ってて下さいね、副部長。今、会いに行きます。」
コタマもヴェリタスの部室に向かって歩き出した。
ヒマリ「……」
ヒマリはただ死んだ魚のような目で、何も言わずにその場を後にした。
- 55前スレ主25/04/12(土) 23:08:10
医者「はぁ……やっぱり、医者ってのつれぇな。こうやって、人を不幸にするんだから。」
それに対し、医者は溜め息を吐く。
リオ「いえ、そんな事は無いわ。貴方が居てくれたから、チヒロは今日まで生きててくれたのよ。」
"そうだよ兄さん!自分を蔑ろにしないで!!"
リオと先生は若干自己嫌悪に陥りかけていた医者を励ます。
医者「ありがとな。」
そんな2人の気遣いに、医者は感謝した。
ネル「……で?長くない、つっても具体的にあとどれくらいなんだ?」
ネルのその質問に対し、医者は暗い表情で応えた。
医者「通常、アルツハイマー病を発症した患者の寿命は平均で8〜15年かそれ未満と比較的短い。個人差とかもあるが、その殆どが短くなる傾向にある。病気の進行速度が速い上に、合併症を引き起こす可能性があるからだ。おまけに、視空間認知の障害による交通事故などのリスクも高くなるしな。まぁ、最終的な死因は誤嚥に伴う誤嚥性肺炎や、食思不振に伴う衰弱死が多い。加えて、最近のチヒロさんに起きたあれやこれやも考慮すると……」
医者は苦虫を噛み潰すような表情でこう言った。
医者「あと数日、もつかどうか……」
- 56二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 07:16:03
あれだけ真摯に向き合ってたんだ、兄さんを責める謂れはきっとない
- 57二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 16:44:16
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- 58二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:31:35
あと数日しかないのか⋯かなり短いな⋯
- 59二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 05:51:31
これが本当の「最後」なりうるか
- 60二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 08:01:44
せっかく皆が立ち直れそうだったのに⋯
- 61二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 15:54:12
プライバシーや秘密が紙切れよりも軽いミレニアムだからこそ不意に聞かされるよりここで打ち明けたほうが良いとはいえ、何とも酷な診断結果だね……
- 62前スレ主25/04/14(月) 22:42:05
マキ・ハレ・コタマ・ヒマリ「「「「……」」」」
ネル「……ヴェリタスの4人はチヒロが慰める前に逆戻りだな。」
トキ「仕方がありませんよ。チヒロ先輩がこんな状態で、且つ余命があと数日なのですから。」
アカネ「それにしても、数日ですか……もうそんなに時間がありませんね。」
カリン「ちょっとだけヴェリタスの皆の気持ちが分かるかも。」
アスナ「あはは……ねぇ、何か出来る事って無いのかな?」
医者「無い。それだけははっきりと言える。無い。」
"……そう、だよね。それにヴェリタスだけじゃない……"
リオ・ユウカ・ノア・コユキ「「「「……」」」」
"セミナーも……"
ウタハ・ヒビキ・コトリ「「「……」」」
"エンジニア部も……"
スミレ・エイミ「「……」」
"トレーニング部も、特異現象捜査部も……"
モモイ・ミドリ・アリス・ユズ・ケイ「「「「「……」」」」」
"ゲーム開発部だって落ち込んでるんだ。"
ネル・アスナ・カリン・アカネ・トキ「「「「「……」」」」」
医者「……そこにC&Cも追加しとけ。」
"あ、うん。……でも、こうなっちゃった以上、もうどうしようも無いんだよね?"
医者「……ああ。」
チヒロ「……」
医者「もう何も言わないし、何もしないし、何も感じない……あの黒服って奴の『心臓を動かせるだけの肉塊』っていう表現の仕方はまさに秀逸だと言えるな。」
- 63二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 05:31:17
失意に暮れるのも大切かもしれないけれど、それでも奇跡の復活でもしない限り「チヒロが生きている」のは今この瞬間しかないんだからその間しかできないことやっとかないと……二度目の後悔を繰り返す気か?
- 64二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 12:46:44
見事な上げて下ろしてを繰り返してるけど、今回はもう二度と上がってこれないかもしれない…
- 65前スレ主25/04/15(火) 19:01:14
マキ「……」
『じゃあね、マキちゃん!また一緒にお絵描きしよ?約束だよ!!』
マキ「……嘘つき。」
チヒロに描いて貰った子供の落書きのような自分の似顔絵を眺めながら、マキは無表情でそう言った。
ハレ「……」
『じゃあ、また今度来るから。その時はもうエナドリ飲むの止めてね?』
ハレ「約束、破っちゃったよ、副部長。」
エナドリを口にし、ハレはそう呟く。
コタマ「……」
『ダメだよ!皆とお話する事は大事な事なんだよ?こんなのばっかり聴いてちゃダメ!!』
コタマ「何やってんだろ、私……」
録音音声の機器を手にし、コタマはただそれを見つめ続けながら、そう言葉を漏らした。
ヒマリ「……」
『もっと自信持ってよ!!中身が大事なんでしょ?なら悲しい事ばっかり言っちゃダメ!!美人さんなのが台無しだよ!!』
ヒマリ「美人ですか、こんな私が……」
手鏡で自分の顔を見ながら、ヒマリはそう口にした。
マキ「……でも、それでも……」
マキはチヒロから貰った絵を握り締め、歩み出す。
ハレ「行かなきゃ……」
ハレはエナドリの缶を捨て、サーバルームにあったチヒロのPCを持ち出す。
コタマ「こんなのは違う……」
コタマは録音音声の機器を銃で破壊し、その場を後にする。
ヒマリ「チーちゃんと、もう少しだけ一緒に……」
ヒマリは手鏡を置き、部屋を出た。
彼女らが目指す場所は同じ。
「チヒロの元」へ、もう一度だけ会いに行く事にしたのだ。
- 66二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 23:03:11
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- 67二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 08:14:37
今回は自分から前を向けたか…
- 68二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 10:03:56
成功体験を積むことだけでなく、悲しみを乗り越えるのも成長の証
- 69二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 18:13:03
どうか、いい方向に向いてくれたらいいなぁ(遠い目)
- 70前スレ主25/04/16(水) 18:40:16
医者「それで、会いに来たと?」
マキ・ハレ・コタマ・ヒマリ「「「「……はい。」」」」
医者は暫く考えた後、こう応えた。
医者「別に良いですけど、先客が居ますよ?それでも良いならどうぞ。」
マキ「先客?」
ヒマリ「まぁ、この際何でも良いです。チーちゃんに会いに行きましょう。」
ヴェリタスの4人は病室に入った。
ウタハ「ん?ああ、君達か。」
コタマ「ああ、成る程。」
ハレ「ウタハ先輩だったんだね、先生のお兄さんが言ってた先客っていうのは……」
ウタハ「まぁ、そうだな。」
……と、そこへ……
"あ、ヴェリタスの皆も来たんだね。"
先生もやって来た。
ヒマリ「ああ、先生。」
マキ「うん。」
コタマ「副部長に会いたくなってしまって……」
ハレ「それで、皆で此処に来た。」
ヴェリタスの4人はやって来た先生にそう説明した。
"正直、それは正解だと思うよ。もうチヒロにはあまり時間が残されていない以上、悔いが残らないように、今の内にチヒロと居た方が良いと思うよ。"
先生はヴェリタスの4人にそう言った。
ウタハ「ああ、先生。私達は一旦退出しよう。きっと今は、ヴェリタスだけの時間が必要だろう。」
"……それもそうだね。"
ウタハに指摘され、先生はウタハと共に病室を後にした。
- 71前スレ主25/04/16(水) 22:00:33
ヒマリ「チーちゃん……」
コタマ「副部長……」
ハレ「チヒロ先輩……」
マキ「ねぇ、チヒロ先輩……これ、覚えてる?」
そう言うと、マキは1枚の紙を取り出す。それは、この前チヒロが描いてくれたマキの似顔絵だった。
マキ「ありがとう、すっごく嬉しかった。この絵、今でも私の大切な宝物として持ってるよ。」
ハレ「チヒロ先輩、覚えてますか?」
すると、今度はハレが持っていたチヒロのPCを差し出し、とあるサイトの画面を見せた。
ハレ「昔、私がいじった映画のHPです。当時はすっごく叱られましたっけ?今となっては、それも先輩との良い思い出ですけどね。」
コタマ「副部長……」
今度はコタマがチヒロに話しかける。
コタマ「ヒマリ部長が抜けてから、私はよくハレとマキと一緒にバカやっては副部長にお説教されてましたね。でも、副部長のおかげで私達はヴェリタスであれた。今の私達が居るのは、全部副部長のおかげなんですよ?」
ヒマリ「その通りです、チーちゃん。」
そう言って、ヒマリはそっとチヒロの手を握る。
ヒマリ「私が居ない間、ヴェリタスの事をありがとうございます。本当に、チーちゃんには感謝してもし切れません。私の代わりに、ヴェリタスを守ってくれて、ありがとう。」
ヴェリタスの4人は、各々チヒロに感謝した。
その時……
チヒロ「……」
マキ・ハレ・コタマ・ヒマリ「「「「……!!!!」」」」
ほんの一瞬だけ、ずっと無表情だったチヒロが、本当にほんの一瞬だけ、ヴェリタスの4人に向かって、微笑んでいたような気がした。
- 72二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 05:25:15
人間の中で最後まで感覚が残るのって、聴覚らしいね……
- 73前スレ主25/04/17(木) 13:07:35
医者「⋯⋯どうやら、アイツらは大丈夫みたいだな。」
"心配する事無かったのかもね。"
ネル「ま、良いんじゃねぇか?ヴェリタスの奴らもこれで前を向けるだろ。」
ミレニアムの一同と医者と先生は病室でチヒロと話しているヴェリタスの様子を見ていた。
ウタハ「まぁ、何気にミレニアムで最もチヒロと関係のある子達だ。これで少しは希望を持てるだろう。」
リオ「まぁ、付き合いの長さで言ったら私達3年生⋯⋯特に貴女とかもそうだけどね、ウタハ。」
ヒマリ「⋯⋯ところで皆さん、覗き見なんて失礼ではありませんか?」
突如として、ヒマリがそう言った。
ノア「おっと。」
モモイ「あ、バレてたのかぁ。」
エイミ「まぁ、部長だしね。」
ユウカ「じゃ、私達も行きましょうか。」
そうして、ミレニアムの全員がチヒロの病室に入った。
アリス「パンパカパ~ン!!ヴェリタスの皆さんが復活しました。」
マキ「うん。⋯⋯完全復活って訳じゃないけどね。」
医者「まぁ、顔色は良くなっていますよ。それだけでも良い事です。」
医者はそう言った。
その後もミレニアムの一同は色んな話をチヒロにしていた。
その時だった⋯⋯
- 74二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 19:56:51
偉いね
- 75二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 22:55:29
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- 76二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 07:58:45
なんか最後の1行から不穏な感じが⋯
- 77二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 09:01:01
奇跡が起こったのか、不幸が見舞ったのか……
- 78二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 17:49:39
何があった
- 79二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 22:40:06
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- 80二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 07:40:53
どうか、負の知らせではないことを祈る
- 81前スレ主25/04/19(土) 14:35:16
(ピーッ!!ピーッ!!)
医者「!?」
突然チヒロのバイタルの計測器からけたたましいアラームを鳴り響く。
医者「まさか……」
医者は大急ぎでバイタルを確認した。
医者「嘘だろ……」
「脈拍」、「呼吸」、「血圧」、「体温」……全ての数値が低下していく。
医者「クソッ!!」
医者は急いで心臓マッサージを始める。
医者「おい!!ボサッとしてないで手伝ってくれ!!」
医者は見ているミレニアムの一同にそう告げた。
ウタハ「わ、分かった!!」
ヒマリ「急ぎましょう!!」
リオ「ユウカ、それを!!」
ユウカ「はい!!」
"私達は邪魔にならないように離れていよう!!"
ミレニアムの者達も全力を尽くしたが、急なハプニングだった事もあってか、バイタルは下がる一方であった。
医者「クソォッ!!クソォッ!!!」
ウタハ「チヒロ……!」
チヒロ「……」
ウタハ「!?」
ウタハがチヒロの手を握った時、ほんの一瞬だけ、手を握り返された。
そして、本当にほんの一瞬だけ、チヒロはウタハに向かって正真正銘の「笑顔」を見せた。
そして、そして……
(ピ────────────…………………!)
- 82二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 20:01:54
あっ⋯⋯
- 83二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 23:14:30
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- 84二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 06:25:06
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- 85二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 12:48:10
え?嘘だろ?どうすんだよ…
- 86二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 15:54:01
___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|...||__|| ( ) どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ / - 87二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:56:24
逝ってしまったか⋯
- 88二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 05:54:24
最期は、美しかった
- 89前スレ主25/04/21(月) 12:35:46
- 90二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 21:10:21
奇跡は滅多に起こらないからこそ、神の御業であると知れ
- 91二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 03:20:54
心拍停止、呼吸停止、瞳孔散大
ああ無常 - 92二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 12:33:29
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- 93二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 20:39:49
死んじゃった……
- 94二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 02:26:26
これ、どうなるんだ
- 95二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 10:20:18
あーあ
- 96前スレ主25/04/23(水) 12:40:41
その後は全員振り出しに逆戻り状態……いや、もっと酷いかもしれない状態に陥った。
医者「ハァ……」
医者はその事について、かなり落ち込んでいた。
ネル「なぁ、先生の兄貴。そう落ち込むなって。アンタのせいじゃねぇし、アンタはむしろ労われるべきだよ。」
医者「……」
アスナ「そうだよ、ご主人様のお兄さん!お兄さんは頑張ったんだよ?」
医者「……」
カリン「先生のお兄さん、どうかそう気を落とさないでくれ。」
医者「……」
アカネ「ご主人様のお兄様、誰も貴方を責めようなんて思ってませんよ。」
医者「……」
トキ「先生のお兄様、大丈夫です。」
医者「……」
C&Cのメンバー達は医者に労いの言葉をかけるが、医者の気持ちは一向に晴れそうにない。
"ああ、ダメだ。兄さん、そんなに暗い表情を浮かべな……"
先生が医者に声をかけようとした時だった。
医者「……」ガシッ
"え?"
突如として、医者が先生の腕を掴む。
- 97前スレ主25/04/23(水) 12:40:52
そして……
(ビリビリビリビリ!!)
"アバババババババババババ!?!?!?!?"
医者の手から放れた電流が先生に直撃する。
"……ゲホッ。"
先生は見事なアフロヘアとなった。
医者「プッ……プハハハハハハハ!!!」
医者はそれを見て大笑いした。
"兄さん、やったな!?"
医者「別に今に始まった事じゃないだろ、プフッ。」
ネル「は?どういう事だ?」
"……兄さんは電子を操る力を持ってる。所謂超能力ってやつさ。これはこの前皆にも言ったよね?"
C&Cのメンバー達は頷く。
"兄さんは自分か周りが極限まで落ち込んでいる時、こうやって誰かをアフロヘアにして自分とその人達を笑わせてるんだ。"
医者「気持ちが沈んでいる患者に一番良く効く特効薬は『笑う事』だからな。」
医者は笑顔でそう言った。
医者「これから他の奴らにも同じ事をする。」
ネル「待て。それは確かに効くかもしれねぇが、チヒロが死んじまった事は変わんねぇぞ?」
ネルは医者にそう指摘した。
医者「……そうだな。……どうやら、コイツの出番みたいだな。病院の棚から出して中身を取り替えるのくっそ大変だったけど……」
医者はポケットから"ある物"を取り出す。
医者「お前らに訊きたい事がある。ミレニアムにコレを再生出来る機器はあるか?」
それはカセットテープだった。
- 98二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 15:40:46
おぉ!!
- 99二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 21:59:22
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- 100二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 06:25:36
カセットテープ?何が映るんだろ?
- 101前スレ主25/04/24(木) 12:30:03
[セミナー・反省部屋]
マキ「こんな物ッ!!」
(ビリビリッ!!)
マキは泣きながら自分の描いた絵を破いていた。
モモイ「止めなよマキ!!」
その様子を見て、モモイはマキを止めようとした。
マキ「うるさいッ!!」
モモイ「イタッ!?」
しかし、モモイはマキに殴られてしまう。
コユキ「ちょちょちょ!!何するんですか!?」
マキ「チヒロ先輩はもう何処にも居ないッ!!文字通り死んだんだよッ!!」
マキはモモイとコユキに向かって、泣きながらそう叫んだ。
モモイ「マキ……」
マキ「こんな絵に何の価値があるっていうの?もう私なんて……!!」
コユキ「い、いや!!だとしても……!!」
マキ「こんな物……こんな物!!」
そして、マキは"とある絵"を手に取る。
モモイ「ちょ!?それって!!」
コユキ「チヒロ先輩が描いた絵!!」
そう、それはチヒロが描いたマキの似顔絵である。
マキ「もう要らないよ……こんな絵なんて……」
マキはその絵も他の物と同様に破ろうとした。
モモイ・コユキ「「だ、ダメェェェェェ!!」」
モモイとコユキは必死に止める。
マキ「離してよ、2人共!!」
マキは止めに入った2人を振り払おうと抵抗した。
モモイ「ダメだよ、マキ!!それはチヒロ先輩が描いてくれた絵なんだよ!?」
コユキ「それ破ったら絶対に後悔しますって!!」
マキ「後悔?今更何に後悔するっていうの?もう私の中には後悔しか無いよ!!」
- 102二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:21:19
マキ…
- 103二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:56:51
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- 104二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 08:28:24
見てて痛々しいほどの自暴自棄……
- 105前スレ主25/04/25(金) 12:33:20
その時……
医者「もうその辺にしとけ。」
モモイ・マキ・コユキ「「「……え?」」」
(ビリビリビリビリ!!!)
モモイ・マキ・コユキ「「「ギャァァァァァァァァァァ!?!?!?!?」」」
いきなり現れた医者によって、3人仲良く電撃を食らった。
モモイ・マキ・コユキ「「「……ゲホッ。」」」
見事なアフロヘアになったモモイとマキとコユキ。
医者「プッ……プハハハハハハハ!!!」
医者はそんな3人を見て大笑いした。
"兄さん、何処に……って、ブ────ッ!?!?!?!?"
遅れて駆けつけた先生もその3人のアフロヘアを見て思わず吹き出す。
"プッ、フフフ……"
モモイ「何するのさ!?」
医者「ハハハ……ちょっと、おま、お前ら、ちょっと、かが、鏡見てみろよ、プフッ。」
そう言われ、3人は医者が渡した鏡を見る。
モモイ・マキ・コユキ「「「ブ────ッ!?!?!?!?」」」
そして3人揃って吹き出し、大笑いした。
暫くして、全員の笑いが収まる。
- 106前スレ主25/04/25(金) 12:33:31
マキ「何のつもり?」
マキが医者にそう訊く。
医者「悲しいのならいっぱい笑え。って事だよ。」
マキ「笑ったから何?確かに気持ちはある程度晴れたけどさ……チヒロ先輩が亡くなった事は変わらない。」
医者「まぁまぁ、お前らに見せたい物があるんだよ。」
マキ「見せたい物?」
医者「ああ。でも、それを見せるには他の奴らも集めないとな。……一緒に来てくれるか?」
医者は3人にそう尋ねる。
モモイ「私とコユキは良いけど……」
コユキ「マキはどう思います?」
2人はマキにそう問いかけた。
マキ「……」
マキは暫く黙っていた。
そして……
マキ「……分かった。どうせここに居てもただ悲しくてつまんないだけだし……」
医者「決まりだな。じゃ、次はヴェリタスのサーバルームだな。」
"そうだね。じゃあ、行くよ!モモイ、マキ、コユキ!!"
モモイ・マキ・コユキ「「「はい!!!」」」
ネル「お~い、先生と兄貴〜?何処行ったん……って……」
C&C「「「「「ブ────ッ!?!?!?!?」」」」」
遅れてやって来たC&Cの笑いが収まるまでは5分程かかった。
- 107二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:34:34
笑顔ってさ、無理に笑うだけでも効果あるのよ案外
- 108二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 03:11:54
C&C……
- 109二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:37:00
- 110二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:38:24
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- 111前スレ主25/04/26(土) 21:15:20
[ヴェリタス・サーバルーム]
ハレ「ああああぁぁぁああ─────!!!!!」
(ガッシャァンッ!!)
ヒビキ「ダメダメダメ!!!ハレ先輩!!それだけはダメェェェェェ!!!!」
ハレ「うるさいッ!!こんな物ッ、もう要らない!!!」
ハレは何処からか持って来た鉄パイプでサーバルームに置かれている機材を破壊しようとしていた。
コトリ「ダメですってば!!きっとチヒロ先輩も悲しみますよ!?」
それをエンジニア部の2人は止めようとしていた。
ハレ「黙れ……黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!副部長はもう居ないんだよ!!もう、この世の何処にも……」
ハレは目から大粒の涙を零しながら2人に叫ぶ。
ハレ「副部長あってのヴェリタスだ!だからもうここは意味を成さない!!だから壊す!!!邪魔するな!!!!」
ヒビキ・コトリ「「いやいやいや!?そんなの邪魔するに決まってるでしょ!?」」
ハレ「……なら、お前らも一緒に壊してやる!!!」
そうして、ハレは持っていた鉄パイプで2人の事を殴ろうとした。
その時……
医者「そこまでだ。」
ハレ・ヒビキ・コトリ「「「……え?」」」
(ビリビリビリビリ!!!)
ハレ・ヒビキ・コトリ「「「シビビビビビビビ!?!?!?!?」」」
医者が現れ、3人に電流を流した。
- 112二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 02:48:45
わーお
- 113二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 07:51:17
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- 114二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:27:37
銃には強くても、電流はすぐには対策できないから効果は抜群だ
- 115二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:33:30
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- 116二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 08:16:47
わかっちゃいたがみんな荒れてるなぁ
- 117前スレ主25/04/28(月) 08:21:42
ハレ・ヒビキ・コトリ「「「……ゲホッ。」」」
兄弟・C&C「「「「「「"ブ────ッ!!!!"」」」」」」
先生と医者とC&Cは見事なアフロヘアとなったハレとヒビキとコトリを見て大笑いした。
アフロハレ「何がおかしいのさ!?」
アフロモモイ・アフロマキ・アフロコユキ「「「お~い、待ってよぉ。って……」」」
アフロ6人「「「「「「ブ────ッ!?!?!?!?」」」」」」
暫くお互いを見て大笑いしまくったアフロヘア6人衆。
アフロヒビキ「ハァ……ハァ……お腹痛い。」
アフロコトリ「ハァ……ハァ……滅茶苦茶笑いました。」
アフロハレ「ハァ……ハァ……何のつもり?」
医者「まぁ、少しその沈んちまった気持ちを晴らそうと思ってだな。『ハレ』だけに?」ツクッテーン
全員「「「「「「「「「「「"……"」」」」」」」」」」」
医者「兎にも角にもだ。いつまでも落ち込んで自暴自棄になるな。前を向かねぇといけねぇんだよ。じゃねぇと、アンタのとこの副部長が浮かばれねぇぞ?」
ハレ「……!」
医者のその言葉に、ハレは何の言葉も返せなかった。
医者「お前らに見せたい物があるからついて来くれ。残りの奴らも集めなくちゃいけねぇからな。」
ハレ「……分かった。」
暫くの沈黙の後、ハレはそう応えた。
医者「じゃ、次はあの盗聴魔だな。」
- 118二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 15:47:07
こうやって前に向けさせてくれる人って、想像以上に救われるんだろうね
- 119二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 23:27:20
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- 120二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 00:21:44
次はコタマか
- 121二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 08:20:42
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- 122前スレ主25/04/29(火) 15:01:48
[ゲーム開発部前の廊下]
コタマ「⋯⋯」
ミドリ「コタマ先輩。」
アリス「もしもぉーし!!アリス達の声、聴こえてますかァァァ!?!?!?!?」
ケイ「ダメですね。ちっとも聴こえてないみたいですね。⋯⋯どうやら、自ら聴覚を遮断しているようですね。」
ユズ「私達の声だけじゃなくて、本当に何も聴こえてないみたいだね。」
コタマ「⋯⋯」
コタマはただ無表情のまま俯いている。ゲーム開発部の面々が声をかけるも、全く反応しない。
ケイ「⋯⋯もうさっきからずぅっとこうですね。」
ユズ「仕方無いよ。大切な人が、ある日突然居なくなっちゃったんだから。」
ミドリ・アリス「「⋯⋯」」
⋯⋯と、そこへ⋯⋯
医者「はい、失礼しまぁす。」
ミドリ・アリス・ユズ・ケイ「「「「え?」」」」
いきなり医者が現れ、コタマの頭を触る。
そして⋯⋯
(ビリビリビリビリ!!!)
コタマ「ヒギャァァァァァァァァァ!?!?!?!?」
彼女に電流を流した。
- 123二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:03:33
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- 124二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 01:54:27
「一切話しかけても答えてくれないならどうする?」→「無理にでも聞ける状態を作る」
- 125前スレ主25/04/30(水) 07:59:53
コタマ「……ゲホッ。」
兄弟・C&C・ゲーム開発部「「「「「「「「「「「"ブ────ッ!!!!"」」」」」」」」」」」
暫くの間、コタマ以外の全員が大笑いする。
アフロコタマ「ちょ!?な、何がそんなに可笑しいんですか!!!」
アフロ6人衆「「「「「「お~い、コタマ先輩の方は上手くいって、って……」」」」」」
アフロセブン「「「「「「「ブ────ッ!?!?!?!?」」」」」」」
アフロヘアの7人組はそこそこ長めに笑い続けた。
[約15分後]
アフロコタマ「いやその、他に方法は無かったんですか?」
見事なアフロヘアとなったコタマが医者にそう尋ねる。
医者「まぁ、あったのかもしれねぇけど、オレに取っての最善はコレだったからな。」
アフロコタマ「……」
医者「それにお前、こうでもしねぇと話を聞こうともしなかっただろ?」
アフロコタマ「……!」
医者の言葉が図星だったのか、コタマは何も言い返せない。
医者「ついて来い。お前ら全員に見せたい物があんだよ。」
アフロコタマ「見せたい物?」
医者「ああ、あの『全知』をアフロにしたら、お前らに見せてやる。だから、お前も一緒に来い。」
アフロコタマ「……分かりました。貴方がそこまで言うのなら……」
コタマは医者の誘いに乗った。
医者「そうこなくっちゃな。」
こうして、次に一同はヒマリの元へと向かうのであった。
- 126二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 12:50:23
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- 127二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 21:04:09
ヒマリ電流浴びて大丈夫か?
- 128二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 01:52:15
笑いの絶えない学校です(なお外的要因によるものとする)
- 129二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 08:19:30
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- 130前スレ主25/05/01(木) 12:04:24
[特異現象捜査部]
ユウカ「ホントに会長1人で良いんですか?」
リオ「ええ。今のヒマリの状態を考えても、その方が良いと思うわ。」
エイミ「じゃあ、部長の事は会長に任せるよ。」
リオ「ええ。じゃあ、早速……」
そう言って、リオは部室のドアをノックする。
ヒマリ「……」
リオ「ヒマリ、居るかしら?」
ヒマリ「……」
待てども待てども返事が返って来ない。
リオ「……入るわね?」
これ以上待つのは非合理的だと判断したリオは、そのままドアを開け、部室に入る。
そして……
リオ「ッ!?」
なんとヒマリがナイフを自分の首筋に当てていた。
リオ「ッ!!」
それを見たリオは即座に状況を理解し、ヒマリからナイフを奪おうとする。
- 131前スレ主25/05/01(木) 12:04:34
だが……
ヒマリ「ッ!?」
リオがナイフを奪おうとした事に気が付いたヒマリが抵抗した。
リオ「何のつもりよ、ヒマリ!?貴女、死ぬ気!?」
リオが常軌を逸していると言わんばかりにヒマリにそう言う。
ヒマリ「ええ!!そうですよ!!」
それに対し、ヒマリは泣きながらそう応えた。
リオ「!?」
ヒマリ「チーちゃんが居ないこの世なんて居たくない!!だから!!」
リオ「そんな理由で自ら命を絶つなんて非合理どころか身勝手よ!!」
ヒマリ「うるさいですよ!!……リオ、邪魔をするなら貴方も!!」
そうして、ヒマリはリオに伸し掛かり、体を押さえつけ、持っていたナイフを振り上げる。
リオ「ッ!!」
ユウカ「待って待って!!これマズいでしょ!!」
ノア「止めましょう!!」
エイミ「う、うん!!」
外から様子を見ていた3人も止めに入ろうとしたが、遅過ぎた。距離的に間に合わない。
リオ「……!」
リオはもはや死を覚悟した。
そして、そのナイフがリオに振り下ろされようとしていた時……
医者「そこまでだ。」
(グサッ!!)
全員「「「「「!?」」」」」
ヒマリが振り下ろしたナイフは、医者の手に刺さる形で止められた。
医者「ちょっと、落ち着け!!!このクソババァ────ッ!!!!!」
(ビリビリビリビリ!!!)
ヒマリ「ウギャァァァァァァ!?!?!?!?」
- 132二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 20:48:21
こりゃ電撃もやむなし
- 133二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 03:04:22
少なくとも、よくヒマリを止めた
- 134二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 12:00:28
このレスは削除されています
- 135前スレ主25/05/02(金) 15:00:00
ヒマリ「……ゲホッ。」
例に漏れずアフロになるヒマリ。そして、それを見て大笑いしている兄弟、セミナー、エイミ、C&C、ゲーム開発部。
アフロヒマリ「な、何なんですか!?いきなり電撃を食らわせて、しかも何がそんなに可笑しいんですか!?」
アフロセブン「「「「「「「あ、居た居た……って、ブ────ッ!!!!」」」」」」」
遅れてやって来た7人もヒマリのアフロヘアに大爆笑する。
アフロヒマリ「は?何ですかその髪型は!?まさか今の私もあんなになってるんですか!?」
医者(ありゃ、コイツ笑わねぇな。そりゃそうか、さっきまで自殺しようとしてた訳だし、そう簡単には……)
アフロリオ「ねぇ先生のお兄さん、助けてくれたのはありがたいけど、少々やり方が強引じゃないかしら?巻き添えを食らったのだけど?」
アフロヒマリ「ブ────ッ!?!?!?!?」
ヒマリに食らわせた電撃の巻き添えを食らい、アフロヘアになったリオを見て、ヒマリは大爆笑する。
医者「あ、笑った。」
アフロリオ「……?」
ちなみに、他一同も大笑いしてる中、当のリオだけは訳も分からずキョトンとしていた。
[数分後]
アフロヒマリ「成る程、だとしても他にやり方があったのではありませんか!?」
医者「いや良いだろ。だっておもしれぇし……プッ。」
アフロリオ「それで、先生のお兄さん?見せたい物とは何なの?」
医者「ああ、それは……えっと、機器ってどうなった?」
ネル「今スミレの奴が探してる。もうじき戻って来る筈なんだが……噂をすれば……」
スミレ「先生のお兄さぁん!!VHSの再生機器、ミレニアムの倉庫の奥にありましたよぉ!!って、ブ────ッ!?!?!?!?」
一同はスミレの笑いが収まるまで暫く待った。
スミレ「コレです。」
医者「うん、ちゃんと動くな。」
医者は周りを見渡す。
医者「あれ?ウタハさんは?これで全員揃ったと思ってたんだが……」
アフロヒマリ「あ、チーちゃんのとこじゃないですか?彼女があそこから離れたのを見た人って居ませんよね?」
アフロリオ「ああ、言われてみれば確かにそうね。」
医者「じゃ、チヒロさんの病室に行きますかぁ。コレを見るのはその後だな。」
そして、一同はウタハが居るであろう、チヒロの病室に向かった。
- 136二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 22:59:04
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- 137二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 07:33:11
最後はウタハか⋯
- 138二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 13:54:30
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- 139二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:21:47
あれ、そういえばスミレ……アフロなしでさらっと立ち直って動いてたのか
- 140二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 03:46:55
ウタハは一番ショックでかいだろうし、メンタル面がかなり心配……
- 141二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 12:47:42
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- 142二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 21:12:54
アフロヒマリアフロリオの語感が良くて少し笑ってしまった
まさかこれも兄さんの策略……!! - 143二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 00:29:55
さて、最大の難関
- 144二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 08:53:37
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- 145前スレ主25/05/05(月) 18:02:43
[病室]
ウタハ「⋯⋯静かだな。」
先程まで騒がしかった病室は、風の音さえ無い静けさだった。
ウタハ「チヒロ⋯⋯」
ウタハはチヒロに声をかける。当然、その耳にはもう何も聴こえていない。その口からはもう何も発せられない。その目にはもう何も見えていない。まさに「死人に口無し」である。
ウタハ「⋯⋯」
気が付くと、彼女は目頭が熱くなっていた。
ウタハ「ううっ⋯⋯」
ベッドのシーツに顔を埋めて、静かに泣いた。
何故もっと早く気が付いてやれなかった?
何故もっとチヒロに寄り添おうとしなかった?
そんな後悔と自責の念が彼女の中に溢れ出す。
そんな事を思い、泣いていると、今まで自身がチヒロと過ごした日々の記憶が、何度も何度も彼女の脳裏を過る。
だが、どれだけ楽しかった記憶も、幸せだった記憶も、今の彼女に取っては呪いと言えるだろう。
それもその筈。もうそれらは、彼女に取って、過去の事なのだから。
ウタハ「⋯⋯何の用だ、君達⋯⋯」
そこへ、他の一同が現れる。
医者「悲しんでいるところ悪いが、見せたい物がある。」
ウタハ「悪いが後にしてくれ。私はとてもここを離れられそうにない。」
医者「チヒロさんがお前らに遺した物だとしてもか?」
ウタハ「⋯⋯何だって?」
医者「ハァ、良いからちょっとこっち向いてくれ。」
ウタハ「⋯⋯」
気が進まなかったが、ウタハはゆっくりと医者の声がする方を振り向く。
医者「⋯⋯」
ウタハ「何だそれ?」
医者「見て分かるだろ?VHSだ。」
医者はVHSの用意をしていた。
- 146二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 22:11:31
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- 147二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 04:06:44
再生機器ってことは、何か再生するのかな?
- 148二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 12:50:40
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- 149二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 21:14:16
幸せだった日々が呪い、か……
呪い転じて祝いと為せますように - 150二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 03:27:52
ウタは、辛いだろうなぁ
- 151二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 12:07:28
遺した物
- 152二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:21:32
居た人が居なくなると、空気というか雰囲気が寂しくなるよね
部屋が大きく感じるというか - 153二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 05:24:54
初期の頃か、それとも進行してしばらく経ってからの時のなのか
何にせよ、遺品なのには間違いはない - 154前スレ主25/05/08(木) 12:32:44
カセットテープを再生機器に入れる。
古めかしい機械音と共に、映像が再生される。
チヒロ「先生、お兄さん、ちゃんとカメラ回ってる?」
医者「ああ、問題無い。」
ウタハ「ッ!!」
ヒマリ「チーちゃん……!」
"じゃ、チヒロ。準備は良い?"
チヒロ「うん。」
医者「そんじゃ、取り残されたミレニアムの一同に、呪いの言葉を贈ってやれ。」
"兄さん……"
医者「冗談だ。」
チヒロ「あはは……えっと、じゃあ、皆、元気にしてる?えっと、この映像についてだけど、私が先生とお兄さんに頼んで撮って貰ったものだよ。その、お医者さんが先生のお兄さんって分かった時ぐらいかな?に撮ってる。」
コタマ「そんな前に……」
チヒロ「これを見てるって事は、多分私はもうこの世に居ないんだよね?」
マキ「チヒロ先輩……」
チヒロ「えーっと、これってどれくらい長さの映像を録れるの?」
医者「結構長めに出来る筈だ。多分2、3時間は余裕だと思うぞ。」
チヒロ「良かった。それだけあれば、1人ずつに言いたい事を全部言えそう。」
ハレ「言いたい事?」
- 155二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 21:30:09
文字通りの〝遺言〟だ
- 156二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 06:54:35
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- 157二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 12:33:00
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- 158二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 19:45:34
意識ある内に「自分の死」を意識するの、怖いだろうな……
- 159二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 22:37:57
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- 160二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 06:00:06
チヒロがお願いして撮ってもらってるのか……意思は固そう
あとちょっと提案
再生した時の声と聞いてる側の反応が少し分かりにくいので『』とかに出来たりする?
もちろん何らかの表現でこのままにしてるとかそのほうが書きやすいとか理由があるならそのまま続けてほしい - 161二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 13:50:18
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- 162二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 22:04:01
最後に何を残したのか
- 163前スレ主25/05/10(土) 22:32:54
お知らせ
僕個人の都合により、明日は投稿が出来ません。
なので、僕の代わりに明後日までこのスレを保守していただけると幸いです。 - 164二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 07:22:08
了解です
- 165二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 16:02:03
言いたいことは全て言えたとしても、これからの言葉はもう望めない
- 166二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 22:50:23
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- 167二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 05:48:04
というかなぜVHS?
- 168二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 12:39:49
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- 169二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 20:44:34
兄さんの趣味でしょ(テキトー)
- 170二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 01:50:39
電子データだと不意にエラー起こったりハッキングされたりしたら、消えてしまうかもしれないからね
- 171前スレ主25/05/13(火) 11:30:35
チヒロ『って言っても、、あんまり長々とは語れないかな。すぐに忘れちゃうから、その場その場で思った事を言う感じだから、ちょっと短くなっちゃうかな。』
医者『……ま、それでも良いんじゃね?本当に伝えたい事くらいは覚えていられるだろ?それを単刀直入に伝えれば良いんだよ。』
チヒロ『それもそうか。じゃあ、まずはマキかな?』
マキ「!!」
チヒロ『まぁ、結構マキには色々と苦労させられた、ってのもあるけど、今思えばそれも良い思い出だね。まぁ、殆ど覚えてないけど……』
マキ「チヒロ先輩……」
チヒロ『私はマキの描くグラフティ、大好きだったよ。まぁ、描く場所は考えて欲しいけどね。』
マキ「……」
チヒロ『私の後輩になってくれてありがとう。マキと過ごした日々は本当に楽しかったよ。』
マキ「……!チヒロ先輩……」
マキの目から涙が溢れ出す。
マキ「こっちこそ、私の先輩になってくれて、ありがとうございます。」
マキは暫く泣き続けた。
チヒロ『じゃあ、次はハレ。』
ハレ「……!!」
チヒロ『こんな言い方するのはちょっとアレだけど、ハレは他の子達よりも良い子だよ。……まぁ、エナドリ中毒なのが玉に瑕だけどね。』
ハレ「副部長……」
チヒロ『だけど、ハレは優秀だし、才能もある。だからこそ、ハレにはこう言うね?』
ハレ「……」
チヒロ『私が居なくなった後のヴェリタスを、頼んだよ?勿論、エナドリとイタズラはほどほどにね?』
目頭が熱くなり、視界が歪み出す。
ハレ「……!……はい。任せて下さい。副部長。」
ハレは涙を袖で拭い、そう言った。
- 172前スレ主25/05/13(火) 11:30:46
チヒロ『それからコタマ。』
コタマ「……!」
チヒロ『なんだかんだでヴェリタスだとヒマリの次に長い付き合いだったね?』
コタマ「……はい。」
チヒロ『まぁ、盗聴とか犯罪じみた事するのにはちょっと手を焼いたかな。』
コタマ「副部長……」
チヒロ『でも、私は貴女を同じ3年生として信頼してる。だから、マキとハレの事、お願いね?』
涙でメガネが濡れ始める。
コタマ「……分かってますよ、副部長。」
メガネを外し、溢れる涙を拭いながら、コタマはそう言った。
チヒロ『ヒマリの番だね。』
ヒマリ「……」
チヒロ『ヴェリタスだと一番長い付き合いだね。色々あったなぁ。最初はリオも一緒だったっけ?』
ヒマリ「そうでしたね、チーちゃん……」
リオ「……」
チヒロ『ヒマリにはなんだかんだで振り回されっ放しだったね。まぁ、ヒマリらしいけど。』
ヒマリ「チーちゃん……」
チヒロ『迷惑じゃない、って言ったら嘘になるけど、それでもヒマリはそれで良いと思うよ。そうじゃないヒマリとか想像できないし。』
ヒマリ「……」
チヒロ『だから、もしあの子達が落ち込んでたら、ちょっとで良いからあの子達に絡んであげて。多分特異現象捜査部の方も忙しいだろうけど、お願い出来る?』
ヒマリ「リオ……」
リオ「別に良いわよ。そういう理由なら……」
ヒマリ「そうですか。安心しました。チーちゃんからのお願い、ちゃんと果たせそうで……」
ヒマリの目から溢れる涙を、リオはハンカチで拭いてあげた。
- 173二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 17:44:25
想起もできない思い出もあるけれど、それでも伝えたい思いを
- 174二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 22:39:27
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- 175二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 22:41:57
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- 176二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 08:07:08
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- 177二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 16:00:27
チヒロ、やっぱみんなのことよく見てるね泣ける
- 178前スレ主25/05/14(水) 23:03:55
チヒロ『最後はウタハ。』
ウタハ「ッ!!」
チヒロ『なんだかんだで、ここ最近はずっと一緒だったっけ?』
ウタハ「チヒロ、私は……」
チヒロ『正直な話、貴女が居てくれて本当に良かった。』
ウタハ「……チヒロ。」
チヒロ『私がアルツハイマーって事が分かった時からずっと私に寄り添ってくれた。もう色んな事を忘れちゃったけど、それだけはまだちゃんと覚えてる。』
ウタハ「……」
チヒロ『私に寄り添ってくれて本当にありがとう。きっとコレを観てる頃には、それも全て忘れて、私はもうそこに居ないだろうけど……だけど、こうして今の私から皆に伝えなくちゃいけない事を伝える事が出来た。』
全員「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「"……"」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
チヒロ『うん、あと何日生きていられるかは分かんないけど、特にこれと言った未練も無く逝けそうかな?』
ミレニアム一同「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「……!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
チヒロ『強いて言うなら、皆がちゃんと前を向けるかどうかを確認出来ないのが唯一の心残り、かな?』
医者「……」
チヒロ『だけど、私に出来る事は精々信じる事くらいかな?皆がちゃんと前を向けるって。』
"……"
チヒロ『先生、お兄さん、もしもあの子達が前を向けそうになかったら、あの子達が前を向けるように、励ましてくれるよね?』
医者『愚問だ。』
”私は先生だよ?生徒の頼みを聞くのも、生徒に寄り添ってあげるのも、私には当然の事だよ。”
チヒロ『ありがとう。』
兄弟「"……"」
チヒロ『じゃあ、もう言いたい事は全部言えたかな?ごめんね、ちょっと短くなっちゃうけど……』
ウタハ「チヒロ……」
チヒロ『皆、元気でね。さようなら。』
最後にチヒロが笑顔でそう言うと同時に、映像が終了した。
- 179二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 01:18:30
チヒロ……
- 180前スレ主25/05/15(木) 08:23:02
暫く沈黙が続いた。
強いて言うならば、何人かの生徒が泣いているのが微かに聴こえた。
医者「……まぁ、これでオレの役目は終わりだ。」
暫くして、医者が口を開く。
医者「後はお前ら次第だ。チヒロさんが遺したこのメッセージをどう受け取るか。それはお前らに任せる。」
そう言うと、医者はVHSを片付ける。
医者「……先生、後は任せるぞ。」
"……分かった。ありがとね、兄さん。"
医者「気にすんなよ。オレ達は文字通りの兄弟の仲だろ?」
"それもそうだったね。"
医者「……どの道、決めるのはオレ達じゃねぇ。彼女達自身さ。」
"うん。彼女達の選択に、僕達のような赤の他人が口を挟むべきではないよね。"
医者「まぁ、どんな選択をしようと、オレはそれを尊重するつもりだ。それはお前も同じだろ?」
"勿論だよ、兄さん。"
医者「だけど、もしその選択が間違ってるなら、そん時はオレらが止めるけどな。」
"だね。それが大人として当然の義務だ。それに、チヒロに頼まれちゃった以上、やらないといけないからね。"
医者「それを聞けて安心したよ。じゃ、オレはこれで失礼するよ。また何かあったら呼んでくれ。病院側の状況にもよるけどな。」
"うん。本当に色々とありがとう、兄さん。"
医者は先生とそんな会話をした後、その場を後にした。
- 181二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 16:26:31
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- 182二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 22:46:37
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- 183二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 07:54:08
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- 184二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 12:03:50
メッセージの解釈は、残された者次第
- 185二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 20:06:13
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- 186前スレ主25/05/16(金) 22:59:34
[2週間後]
"やぁ、兄さん。2週間振りかな?"
医者「そうだな。あのVHSを見せた日が最後だったからな。」
"えっと、一緒にご飯食べに行こうって話だったよね?"
医者「ああ、そうだな。……厳密に言えば、それに加えてもう一つ。」
"え?何?"
医者「……あれからちょうど2週間が経過した。ミレニアムの奴らはどうなったんだ?」
"ああ、それか。"
医者「ああ、それだ。で、どうなんだ?」
"安心してよ、兄さん。皆、元気にやってるよ。"
医者「そうなのか?」
"うん。"
医者「……って言われても、ちょっと心配が拭い切れねぇな。」
"まぁ、そりゃそうだよね。だって、大切な人が死んじゃった訳だし、そりゃ心配だよね。"
医者「……ちょっと様子を見に行ってみるか。」
"そうだね、実際に見てみた方が早いと思う。"
医者「それじゃ、今のミレニアムの様子見に行くか。」
- 187前スレ主25/05/16(金) 23:01:14
マキ「モモ、コユキ、こんな感じなんだけど、どうかな?」
モモイ「おお!良いじゃん!良く出来てるじゃん!」
コユキ「凄く良い絵ですよ!!」
スミレ「こちらの機材はここで良いでしょうか?」
ハレ「うん。そこに置いといて。取り敢えず、これでよし、と。」
ヒビキ「うん、問題無く動くね。」
コトリ「ヴェリタスのハードウェア、完全復活です!」
コタマ「調子はどうですか?ハレ、マキ。」
ヒマリ「皆さんお元気そうで。」
アリス「あ、ヒマリ先輩にコタマ先輩!」
ユズ「えっと、どうも……」
ミドリ「ヴェリタスのお手伝いに来ました。」
リオ「頑張っているようね。」
ヒマリ「リオ。」
リオ「取り敢えず、来月から貴女達が自分で部費を賄えるようになるまでの予算をセミナーが負担する事になったわ。」
ユウカ「その分、他の部活の予算を若干削るけどね。」
モモイ「えぇ!?ユウカのケチぃ!!」
ユウカ「しょうが無いでしょ!?ただでさえうちは大赤字なんだから!!」
ウタハ「……順調だな。明日にはヴェリタスは活動を再開出来そうだ。……良かったな、チヒロ。」
- 188前スレ主25/05/16(金) 23:01:35
ネル「おい!私の銃を勝手に持って行って変な色を付けやがったのは何処のどいつだ!?」
モモイ「ギクゥ……」
マキ「ヤッバ……」
コユキ「に、逃げましょう……」
アスナ「あの3人だね!!」
カリン「うん、なんとなくそうじゃないかとは思ってたよ。」
アカネ「逆にそれ以外の方は考えられませんからね。」
トキ「予想通りです。」
ネル「おっしゃ、覚悟しろやァァァ!!!」
モモイ・マキ・コユキ「「「うわぁぁぁぁ!?!?!?!?ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁい!?!?!?!?」」」
ノア「あらあら。」
ケイ「またあの3人ですか。」
エイミ「本当に学ばないねぇ。」
ウタハ「やれやれ。あいも変わらず、ミレニアムは賑やかだね、チヒロ。」
医者「……どうやら、心配する事無かったみたいだな。」
"そうだね、ミレニアムの皆はこれからも元気にやっていけると思うよ。"
医者「……じゃ、オレらは飯でも食いに行くか!当然、ゲマトリアの2人も誘ってな!!」
"切り替え速いな。しかも黒服とマエストロも一緒にって……まぁ、行くけどさ。兄さんの奢りだよね?"
医者「いや、逆にオレ以外の誰が奢れんだよ。」
"それもそうか。あはは。"
医者「そんじゃ、行くか。」
- 189前スレ主25/05/16(金) 23:02:01
ウタハ「チヒロ、私達はちゃんと前を向けているよ。だからもう心配しなくても大丈夫だ。安心してくれ。」
チヒロ『そっか。良かった。』
ウタハ「!?」
ヒマリ「ん?どうかしましたか?」
ウタハ「今一瞬……いや、なんでもない。」
ハレ「部長、ウタハ先輩、ちょっと手伝って!」
ヒマリ「あ、分かりました。」
ウタハ「今行くよ。」
チヒロ『心配で様子を見てみたけど、その必要は無かったかもね。皆が元気そうで良かった。これなら安心して成仏出来そう。……元気でね、みんな。さようなら。』
[Fin]
- 190前スレ主25/05/16(金) 23:02:25
ここまで見ていただきありがとうございました!これにてこのスレは堂々完結です!ここまで見て下さった皆さん、僕に素晴らしいインスピレーションを与えて下さった初代スレのスレ主さん、本当にありがとうございました!
- 191二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 04:31:30
完結おつ!
最初から見ていたけれど、楽しませてもらったよ
ミレニアムの面々が悲しみを乗り越えて、そして立ち直れて良かった - 192二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 08:58:20
- 193二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 18:22:48
素晴らしいSSをありがとう
- 194二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 00:01:32
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- 195二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 07:14:41
ミレニアムのみんなが希望を持ち直せて良かった。完結乙です。
- 196二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 15:11:18
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- 197二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:20:43
完結まで書いてくれて感謝
- 198二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 06:52:27
いやぁ良いSSだったよ感謝
- 199二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 14:43:05
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- 200二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 14:43:20
乙