クロコ「ん、ここが平行世界……私達が今から滅ぼすキヴォトス……」

1二次元好きの匿名さん25/04/04(金) 17:17:10

クロコ「……じゃあ早速、こっちの世界の私を拉致して――」

？？？「ん、見つけた」

クロコ「！？」ｼﾞｬｷ

？？？「待った、私は敵じゃない。味方でもないけど……自己紹介するね。私はこことは別の世界の砂狼シロコ……ここではアカコって名乗ってる」

クロコ「アカコ？……どういうこと？」

アカコ「まずは端的に言うと、このキヴォトスはおかしい。あらゆる並行世界のシロコが無限に引き寄せられてる。っていうか、週一ペースで空の色が変わる。赤くなったり黄色くなったり緑になったり、シロコによって色は違うけど」

クロコ「は？」

アカコ「で、あんまりにも別世界からの襲撃が多すぎるものだから、その対応も皆もう慣れきって……ハッキリ言うね。アトラハシースの箱舟なんて、この世界じゃ型落ちの骨董品。あなたに勝ち目は無いし、何ならキヴォトス全土に張り巡らされた対多次元解釈弾頭を積んだ120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲による対空防衛網が既にここをロックオンしてる」

クロコ「？？？？？？」

アカコ「ただまぁ、どんなシロコも自分達の世界で自分なりに苦しんで、葛藤の末にやって来たのにそんな流れ作業みたいに処理するのはどうなんだって声が上がって……それで、この世界にやってきたどんなシロコにも『挑戦権』が与えられる事になったの」

クロコ「挑戦権……？」

アカコ「私は最初にこの世界に侵攻した砂狼シロコ、空を赤くしたシロコ……アカコ。この世界にやってきたシロコを整理して、案内する役目。先生が指揮する軍勢と、あなたのアトラハシース。試合を行って、あなたが勝てばどんな願いでも一つ叶える。こんだけシロコが居ると割と何でも叶う。ユメ先輩もどこかの平行世界の技術で蘇ったし」

クロコ「死者の蘇生……！？な、なら私の先生も、ううんアビドスの皆や私が滅ぼした私の世界も――」

アカコ「ああ、そういうのは無償で復活させてるからもっと別の願いでお願い。……それと、これ。整理券。あなたの前に57人ほど待機中のシロコが居るから、あなたがこのキヴォトスを襲うのはその後で。今は丁度、空を空五倍子色に染めるウツブシコがアトラハシースをシャーレオフィスに直接ぶつける作戦で挑んで、変形合体DXシャーレロボに迎撃されてるところだから」