- 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/05(土) 16:16:26
- 2佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/05(土) 16:19:38
情報まとめ
天童アリスのストーカー佐藤カガリのまとめ ver2telegra.ph1スレ目
【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい|あにまん掲示板はぁ…………今日もかわいい……………………(スレ画は一番好きな表情)戦闘 dice1d100=@57 (57)@知性 dice1d100=@12 (12)@運動 dice1d100=@67 (67)@…bbs.animanch.com前スレ
【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part10.1|あにまん掲示板最近なにかと調子がいい! 何故かそわそわした気分でもあるんだけど。佐藤カガリ 16歳(2年生)出身校:百鬼夜行連合学院身長 130+40 (40) cm胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛腹 …bbs.animanch.com前回のあらすじ(ざっくり)
多忙なユウカを休ませるため、最低でもクリアまでに一晩かかるリアル脱出ゲームを企画し、モモイ・ハレ・ウタハなど多数との協力体制を確立して無事に成功させたカガリ
それと同時に、初めて腹を割って話したことによってコユキが持つ未熟さを垣間見、彼女にとって心の安全地帯になることを志した結果、なぜかユウカが居ない隙を突いてセミナーへ侵入し、思いっきりクラッキングを既遂してしまう スレ主も幾度となく気付き直しているが、佐藤カガリはちょっと思い切りが良すぎる
ユウカの温情によって社会的な処分は免れたが、それはそれとしてしっかりお仕置きを喰らい、改めてミレニアムでの自分の過ごし方を見つめ直すカガリ たまたま居合わせて相談に乗ってくれた生徒は、カガリの悩みを「トレーニング」で解決しようと考えているようで……?
- 3二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 16:29:47
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 16:30:13
かんしゃ~
規制さえなければ… - 5二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 16:36:36
やったぜスレだ
- 6二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 16:54:21
建て乙
- 7二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 17:18:32
立て乙です
- 8佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/05(土) 17:29:30
とれーにんぐ……とは? と聞くと、「ここでは他の方の迷惑になってしまうかもしれないので」と言い、廊下に出るよう促される。名乗るところによると、この人は『トレーニング部』のスミレさんで、僕のことを以前から知っていてくれていたみたい。
……今気づいたけど、周りから視線が集まっている。ゆ、有名人なんだろうか?
「さて、トレーニングの観点から見た時、実は既に戦いは始まっています。先ほど親子丼を食べていただいたのもその1つです」
そういう意味のおすすめだったんですか????
「単純に味がよいというのもありますが……ミレニアムの学食で注文できるメニューの中では特に栄養素の配合、いわゆるPFCバランスが優れています。ええと、今が12時半ですから……血糖値を鑑みて、運動を始めるのは30分後にあたる13時からにしましょう。それまでに軽く理論部分の説明をするので、ひとまず今からトレーニング部に向かいます。そうですね、道順は伝えるので、私の前をいつも通りに歩いていただけますか? 体幹のチェックをしておきます」
い、1ターンでめちゃくちゃ喋るタイプの人だ……専門用語が多いわりに不思議と聴き取りやすいけど。説明慣れしてるのかな。
それと、話している時の声色の変化から察するに、自分の専門領域について情熱があって楽しく思っているんだなっていうのもわかった。"オタク"って言い方もできる。そう考えると、スミレさんもミレニアム生らしい生徒なのかも?
(誰が救出に来てくれる?)
dice1d4=4 (4)
1.ユズ
2.モモイ
3.ミドリ
4.アリス
- 9二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 17:50:59
たておつ
なんてこった、既に術中だったか - 10二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 18:06:52
アリスが来るって
やったねカガリちゃん - 11佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/05(土) 20:31:44
ぐ……っはあっ、ひ、ひぃ……!!
「頑張ってください、あと30秒ですよ! ペースを落とさないように!」
うおおおおおおっ……ふっ、ふうっ……うおおお……
「あと20秒! 良い調子です、入門者にとっては高負荷の設定ですが、よく食らいつけています!」
秒数減るの遅くないですか!? ともかく、気合いを入れてペダルを回し続ける。回すより、押し込むって言ったほうが近い……脚が持ち上がる勢いを足の裏で前に曲げて、ふくらはぎの力で下方向に送り、太ももまで使って反発に耐える。僕の前でスミレさんが同じマシンに乗っていて、その回転速度と合わせて漕ぐことを強いられていた。し、死ぬ……
「3……2…………1………………」
………………
「……ゼロ! お疲れ様です、ゆっくり速度を落としてください!」
お、終わったぁ……けほっ……
「先程軽く説明した通り、今回のトレーニングの主目的は『気力』の養成です。そのため、一定以上の精神的ストレスを長期に渡って受けるようなプログラムを組み、それに従って進行していきます」
……つまり?
「30秒の休憩が済んだら、2セット目の開始です! スピードを20%落とし、その代わりに3倍の時間漕ぎ続けましょう!」
ひいいいいいいい!!!!!! - 12二次元好きの匿名さん25/04/05(土) 22:52:26
きっっつ
- 13二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 06:46:34
意味あるのは分かるけどそんなに飛ばさなくても
- 14二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 14:34:01
ついて行けるだけカガリはすごいね
- 15二次元好きの匿名さん25/04/06(日) 22:02:07
どこまでついていけるのか
- 16二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 06:15:35
保守
- 17二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 12:34:29
スミレの特訓ってメチャクチャ頑張れば行ける範囲を攻めるから倒れられないんだろうな
- 18二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 21:11:04
保守
- 19佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/08(火) 03:02:58
「実のところ、人間の精神的な強さを確実に向上させる方法は、トレーニング部が重ねてきた多くの知見にも関わらず、未だわかっていません」
……わかってなかったんですか。じゃあ、これは、一体……
「学術的には、有酸素トレーニングを通じて脳の働きを活性化させることにより、BDNFと呼ばれる脳内物質が多く分泌され、思考力改善やメンタルヘルスに大きな役割を果たすことが知られています。その際、ストレスを感じないほうがより良いとも」
ストレス無いほうがいいんですか!!?
「……これは私個人の考えですが、ある種のストレスから解放される瞬間の喜び、即ち『達成感』もまた、人間が意志力を培う過程にとって欠かせない要素だと思います。経験した苦難を、自らの一部として取り込むことです」
ま、まあ、言ってることの意味合いはわかります。
「はい。なので、これの次のセットが終わったら、頑張った自分へのご褒美を用意しましょう! カガリさん、一番好きな物はなんでしょうか」
アリスちゃんかな!
「……アリス……1年生の天童アリスさんですか?」
思いっきり口が滑った。撤回しようにも時すでに遅く、スミレさんはどんどん深堀りしてくる……いや、せっかくだし話しちゃうか。思えば今までまともに共有できる相手って先生くらいしかいなかったし。
――そう、それで、僕の方はちょっとお菓子分けただけのつもりでも、『パンパカパーン! 回復アイテムを入手しました!』って感じでいつもはしゃいでくれるんです。もうかわいくて。
「なるほど、日々の暮らしを最大限に楽しんでいるんですね。とても好ましい生活だと思います」
はい、開発中も助けられることがすっごく多くて……1回、音楽の作り方を聞きたいって言って、膝の上に座ってくれたことがあって! その時は全然質問に答えられなかったんだけど、次は答えられるようになりたいなって思って勉強したり――
「こ、こんにちは。アリスの話ですか」ひょこっ
うわ゛あああああああああああああ!!?!??!?!!??
「!? いけませんカガリさん、急にペースを上げると心肺への負荷が……!!!」
あっ……はい……
「……邪魔になってしまいましたか?」
全然そんなことないよ来てくれてありがとう!!!!!!!! - 20二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 08:49:16
欲望に素直だな…
- 21二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 14:20:32
カガリちゃんはさぁ…
- 22佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/08(火) 16:58:06
「それにしても、先ほどまでと比べて呼吸が安定しています。好みの食べ物などを知るつもりで尋ねましたが、アリスちゃんが一番好きというのは本当みたいですね」
恥ずかしいのでやめてください!!!! ……ち、ちなみに後どれくらい漕げばいいですか?
「……予定を変更して、7分後に切り上げましょう。トレーニングメニューは工夫の余地だらけですし、アリスちゃんの意見も参考にしつつ、改めてカガリさんのモチベーションに繋がるもの、好きなものについて作戦会議の時間を取ります」
「! カガリの好きなものなら、アリス知ってます。それに今日、カガリがトレーニングに捕まっているという噂はキャッチしていたので、実際に持ってきました!」
さっきから気になってた、アリスちゃんの肩に掛かっている水筒。外した蓋の部分がコップになって、淡いブラウンの液体が注がれていく……
「それは……コーヒー牛乳?」
「はい。いつもはカガリが自分で作っているのですが、今日はアリスが真似してみました!」
えええええええええええええ嬉しい!!!!!!!!
「その、砂糖が少し多かったかもしれません。変な味になっていないでしょうか」
いやアリスちゃんが僕のために作ってくれたものならそれが例え間違えて洗剤が入ったケーキとかだったとしても喜んで消化するから心配しないでいいよ。
「そ、そうですか? それなら早速……あ、まだ自転車の途中でしたね……」
「身体が慣れていない運動中にドリンクを飲むと、食道を逆流してしまう可能性があります。少し早いですが、終わりにしますか?」
いやっ、折角なので最後までやります! ごめんねアリスちゃん、ちょっと待っててくれる?
「……なるほど、良い心構えです! では、悔いが残らないよう、しっかり気合いを入れて臨みましょう!」
「流石ですカガリ! アリス、ここから応援していますね!」
えっへへへへ…… - 23二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:37:35
単純だ
まぁやる気になるのは良いことだ - 24二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 03:06:29
がんばれ~
- 25二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:17:21
愛があっても変なものは飲むんじゃないよ
- 26二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 12:30:47
やる気出しすぎてペース乱れそう
- 27二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 19:54:29
保守
- 28二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 03:48:46
これでメチャクチャパワーアップしたらちょっと笑う
- 29佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/10(木) 03:52:04
「カガリさん。今のトレーニングで、現実に行動力が養われた体感はありますか?」
……運動を終え、コーヒー牛乳で一息ついていると、そんなことを訊かれた。それは……正直始まったばっかりだし、なんとも言えなくない?
「アリスちゃんについて話していただいたことと、先ほどのアリスちゃんに対する振る舞いを見て、少し考えました。カガリさんが、常日頃からこのような形でうまく『達成感』を得ているのなら、わざわざトレーニングによってそこへ手を加える必要もないかもしれません」
「達成感……アリスが来る前に何か話していたんですね」
「はい。1日にもっと沢山の活動がしたいと仰っていたので、ひとまず精神的な持久性を養えるようなメニューを組んでいたのですが」
「カガリの持久性ステータスは既に高い状態にあると思います! モモイと比べて三日坊主もしませんし、モモイと比べて〆切も守りますし、モモイと比べて――」
その辺にしておこうかアリスちゃん!!!!!モモイちゃんと僕は役割が違うよ!!!!!!
「基礎の部分はもう備わっている、と考えてみましょう。なので、ここからはよりパーソナル性の高い、カガリさんがその時にしたいと思っていることを狙い撃つようなトレーニング内容を立案していくことになりますね」
……い、いいんですか? 聞いてる感じ、結構手間がかかりそうというか、お手数というか。
「私のことでしたらお気になさらず。どんな経験も学びであり、知識として蓄えれば財産になると思っていますから」
「! アリス、カガリのコマンド決めに役立ちそうなことを1つ思い出しました。この前、トキが部室に来た時のことです――」 - 30佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/10(木) 04:23:25
─────────────────────────
「私は、カガリさんに避けられているのでしょうか?」
「……避けられている?」
「えー、カガリ先輩そういうイメージ無いけどなあ。なんでそう思うわけ?」
「先日、主に"慈愛の怪盗"を巡っての任務で、私とカガリさんが臨時チームを組むことになっていたのは記憶に新しいと思います。バニースーツも着ていただきましたし」
「そうでした! あまり時間は経っていないと思いますが、少し昔のように感じますね」
「てっきり私は、作戦行動を共にしながら任務を遂行するのだと思っていたのですが。当のカガリさんは私を置いてユズとの行動を選んだのです」
「あーーーーーね」
「単純におっちょこちょいなだけですよあの人。ネル先輩にも言われてましたけど」
「た……多分ですけど、もしまた一緒に任務へ行くことになったら、その時は別に普通だと思います」
「……成程。では、いつか来るであろうその機会を楽しみにしていますね。本人にもそうお伝えください」シュバ
「ええっ!? ま、待ってよ!!」
「……行っちゃった。どっちもどっちだね、これは」
───────────────────────── - 31佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/10(木) 04:56:06
「アリスには、トキの意図が『言葉』ではなく『心』で理解できました……トキは今、ちょっぴり拗ねています!」
……そ、それは、任務で離れ離れだったことについて?
「話の流れを鑑みれば、そうですね。確かに、ある種の困難を乗り越える上で、近くにいる同じ境遇の仲間が精神的活力の源になるというケースは、数多く存在します……反対に、仲間から距離が開くことでパフォーマンスを落としてしまうということも、十分あり得るでしょう」
「なので、特訓は『C&Cでのミッション』を想定して行うと良いかもしれません! きっとその経験はゲーム開発にも役立つと思います」
役立つかなあ!? まあ、役立てようと思えばなんでも題材としては使えそうだけど……
「待ってください。それはつまり、あのC&Cを通じて我が部のトレーニング体系の効果を試験できる、ということですか?」
……ヤバいかも。ライターに火が灯ったみたいな瞳の輝き……そしてこういう、喉の奥から出てくるような差し迫った声色は、何かを決意した人間に特有の……
「……まず、怪我のリスクを下げることが最優先ですね。最初は柔軟性、持久性の改善から始めます。その辺りと並行してバランス感覚や反射神経などコーディネーション的な要素も取り入れていきましょう。少し忙しくなるかもしれません」
まままま待ってください? その、まだ実際にC&Cで任務を受けるかどうかすら決まってないような……
「いえ、カガリさんは何でもすぐ行動に移すタイプです! 呑気に報告を待っていては結果に先を越されると思います!」
ぐっ……
「スミレ先輩の言う通りです。それでなくても、ただでさえカガリは危険な部分が多いですし」
「とにかく、怪我予防のトレーニングだけでも受けてもらいますよ。例えそれが将来の物であっても、人が受ける苦痛を黙って見過ごすことは、私のトレーニング倫理に反するので!」
は、はい!!! よろしくお願いします!!!! - 32二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 07:51:40
唐突に刺されるモモイ…
- 33二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 15:00:38
パワーアップじゃん
- 34二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:05:41
拗ねトキかわいい
- 35二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 06:12:55
保守
- 36佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/11(金) 06:13:11
そこからはとにかく、一心不乱にトレーニングをした。メトロノームの速さを変えられながらそのテンポに従って反復横跳びしたり、縄跳びと同時にシャトルランをさせられたり、コートに立ってテニスラケットを構え、スミレさんが撃ってくるサーブ(やたら上手い)に食らいついて返し続けたり……他にもいろいろやったけど、脚部のトレーニングが多かったかもしれない。おかげでちょっと俊敏になったかも?
「――お疲れ様でした! 本日はここまでです。今回は一部しか実践できませんでしたが、柔軟が進めばもっと多くのメニューに触れられるので、楽しみにしていてください!」
もう結構多くありませんでした!?
「あの、スミレ先輩が良く言っている『柔軟』とは何のことでしょうか。アリスはあまり聞いたことがありません」
「関節の可動域、筋肉の延性など、フィジカルの柔らかさを指す言葉です。原則、お風呂上りに正しいフォームでストレッチをすることなどで改善していくもので、中々一朝一夕には身に付きませんが……」
「ストレッチ……それって、アリスも手伝えますか?」
「アリスちゃんの場合、今すぐには難しいかもしれません。始めたての人体には特に繊細な力加減が必要なので」
あう……
「しかし、『手伝う』というのは良い発想ですね。2人でストレッチを行うことはペアストレッチと呼ばれていて、1人で行う場合よりも格段に高い効果が期待できるんです! もし可能ならばそちらの方が良いのですが……」
「! それならアリス、良い相手を知っています。手先が器用で、理論やルールを覚えるのもすごく早くて……それに、慢性的な運動不足かつ身体がありえないくらい硬いので、伸びしろもバッチリです!」
「あら、素晴らしいですね! 叶うならば次のトレーニングにも参加して頂きましょうか!」
……多分だけど、ユズちゃんだよね。いや、ここに連れて来られたユズちゃんを想像すると、死にかけて口から魂がはみ出てるところしかイメージできないけど…… - 37二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 06:28:45
アリスはカガリ×ユズ推しなのかもしれない
- 38佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/11(金) 06:46:07
……ってことなんだけど、トレーニング興味ある?
「ないです……怖い……」
だよね。でも、運動不足なのは本当だと思うし……たまにウォーキングとかしない? なんなら僕が付いていきますし。
「あ、ありがとうございます……その、気が向いたら」
ちょっと前にモモイちゃんから教わった情報、これでもユズちゃんは昔と比べればかなり活発になった方らしい。そう言われてみれば、こうやって良い感じにお話してくれるし、これ以上望む必要もないなって思う。
「は、はい。これで大体終わったと思います」
ほんと? ……おおっ! すごーい、ちょっと軽いかも! ぐるぐる!
「ふふっ……お役に立てて嬉しいです。呼んでくだされば毎日でもするので、遠慮しないでくださいね」そそくさ
……えっ、ユズちゃんは受けないの? ペアストレッチってお互いにやるものなんじゃ。
「……い、いえ、その……たぶん、本当に硬いので、恥ずかしいっていうか……」
えー。僕だけ受けっぱなしなのも恥ずかしいんだけど。させてよー。
「うう……わ、わかりました……」
よし、作戦通り。ユズちゃんの性格を考えると、ちょっと不満そうにお願いしたら受けてくれると思ったんだよね! ……先輩として良くない物の考え方かもしれない。 - 39佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/11(金) 07:08:55
「……その。さっき、カガリ先輩の身体を伸ばしていて、思ったんですけど」
えっ。な、なんでしょうか。
「カガリ先輩、痩せちゃうんですか?」
……????? まあ、身体動かしてたら大体の人は痩せると思うけど……
「全体的にふっくらしてるのって、カガリ先輩の良い所だと思うんです。母性というか、包容力というか」
ユズちゃん、もしかして今そこそこ眠い?
「……か、かもしれません……ごめんなさい、よく考えたらすごい変な言動……」
いや全然大丈夫だよ!? ……えっ、ど、どうする? 今のうちに触っておく?
「ふぇ゛っ!!??」
自分でも何か間違ったことを口走ったのには気づき、何故かわからないが謝った。それに謝り返されたのもなんでかわからなかった……
そして結局、ほんの数十秒くらい、ユズちゃんが僕のお腹の肉をむにむに触っているだけの時間があった。ユズちゃんがその時どういう気持ちだったのかは伺い知れないんだけど……僕の方はというと、やっぱり痩せたほうがいいかもなと思った。というか自分の中にこういう感情が生まれたことにもびっくりした。
(トレーニング+ストレッチの効果で、行動の効率が上昇しました ざっくり言うとこれまでの2倍前後の密度でイベント進行できるようにする予定です 具体的な処理は進行しやすさに合わせて変えていくと思います)
(そして今回から3回目なのでリオ会長からコンタクトがある確率が発生します)
dice1d100=4 (4) 5以下で何かがある
- 40佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/11(金) 07:10:37
(あっ あーーーーーーーー え? え?????????????????)
(………………………………)
(なんとかします いや 一応いつ来てもいいように理由付けはしてあったので なんとかなる……と思います……) - 41二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 11:18:00
仲良しで良いねぇとか思ってたらなんか来るんだが
- 42二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 16:47:41
ダイス君どうした??
- 43二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 00:00:44
何が起こるんだ
- 44??? ◆IEd0n050V225/04/12(土) 06:30:26
■■■ ■■■。
■■ ■ ■■ ■ ■■ ■
■■ ■■ ■■■。
■■■ ■ ■■ ■
■■ ■ ■■ ■ ■■■■。
■■■ ■ ■■■■■ ■■■? - 45佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/12(土) 07:00:15
それは日常の延長線上にある出来事だった。
『さて。貴方がここに来た理由、本来の要件だけど……全て虚偽よ。貴方を呼び出すためのカバーストーリーに過ぎない』
クロノス傘下の大手Webメディアが配信する、クリエイター層をターゲットにしたラジオ風対談企画"アンチマターアンヴィル"。次回の収録では僕をゲストとして招いて、未経験から大作RPGのサウンドを手掛けることになった経験についてお伺いしたい、って誘いを受けたのが3日くらい前のこと。
今日までの間、何度となく向こう側の担当者さんとテキストでやり取りしたし、音声通話もした記憶がある。あれも含めて全部嘘? ……どうやって?
『怯える必要はないわ。今回、苦痛を伴うような処置を行う予定はない』
それはいいんですけど。ミレニアムに帰ったら、今日のことは僕からセミナーに報告しますよ。大丈夫なんですか?
『これが済んだら直ぐに拠点を移すから、問題はない。……妙な心配をするのね』
心配……っていうか、セミナーからは半ば逃げてるような生活なんですよね。僕はそういう風に認識してるってだけです。
『いえ。単に、まるで私が何者なのか知っているかのような言い方だと思って』
……確かに、証拠こそないけど……いま僕が受けている仕打ちは、これまで周りの人から聞かされてきた『調月リオ』の人物像と、他人の空似がありえないレベルで一致していた。この人、気付かれないと思ってたのか?
『話を戻しましょう。貴方をここに呼んだ本当の理由は、貴方が抱える問題に対する第一次の対応策が完成したから……ミレニアム安全保障の観点から見て、なるべく早くこれを受けてもらう必要がある』 - 46佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/12(土) 07:23:06
突然、部屋の照明がふっと消えるのと同時に、隅に積み重なっていたオーディオ機器が一斉に吠える。電子の水面にいくつもの波紋が浮かび上がるような……リズムが無い、音程と呼べるものの存在すら怪しい、異様な音楽。
『貴方にはダイブ装置を利用した経験があったはず。原理はそれと同じようなもの……ただ、ヘッドギアの装着ではなく、この部屋の中にいる人間を強制的に"待機状態"にするだけ。これ自体は健康を害するものではないわ』
……言われた通りに薄くなってきた意識の中で、どうにかして今から逃げられないか? とあれこれ考える。無理っぽいんだけど。話の内容だけ聞けば、やましいことは一切無さそうだった。ってことは、話してない部分にやましい要素があるんじゃないか? と疑ってしまう。
だって、そうじゃないのにこんなやり方する? 悪巧みしてるわけでもない普通の用事なら、目的をそのまま文面に書いてメールで送って、正直に呼び出せばいいじゃん。リオさんからの連絡だったら頑張って時間空けるし。
『……それ、は……』
?
『ことミレニアムに於いて私は、自分が誰からも嫌われているという前提で動いている。その方が合理的だから』
……声に出てたか。駄目だ、色々区別付かなくなってきてる……
夢も現もわからなくなってぐるぐる目を回していると、壁掛けのモニターが起動して、原色の赤と青が混ざり合った渦巻模様が投影される。そこから目を離せない。次第に、考える力も、どんどん無くなっていく…… - 47子供たちの声 ◆IEd0n050V225/04/12(土) 07:25:09
かごめ かごめ。
かご の なか の とり は
いつ いつ でやる。
よあけ の ばん に
つる と かめ が すべった。
うしろ の しょうめん だあれ? - 48佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/12(土) 07:55:57
………………
『これから行うのは、"神秘"の取り扱いに関する授業のようなものよ。難解な概念と酷く感覚的な技術を含むから、手短に済ませるためにこういう手段を取った』
………………
『今再生しているのは、"神秘"の根拠となる観念を説明するビデオ。これについては深層意識で理解できていれば問題無いから、全て終わった後に具体的な記憶は消去するわ』
……"忘れられた神々"……"生徒"と呼ばれる人々が、普遍的に持っているエネルギー、権能。
『次のセンテンスへ。……今映っているのは、任務中のC&C、美甘ネルや飛鳥馬トキの映像』
………………
『見ての通り、ビルの外壁を地面と同じように走ったり、身長の何倍もの高さを跳躍したり……彼女たちは常人離れした機動力を持っている。人間が物理的なトレーニングだけでこれらの動作を実現することは不可能』
………………
『これらの真相は、神秘のエネルギーを利用した"重力変調(Gravity modulation)"と呼ばれる技術。キヴォトスの成り立ちについての知識を得た私が副産物として得たもので、C&Cの訓練カリキュラムに組み込んだことを唯一の例外として、一切外に出ていない……外に出してはならないアイデア』
………………
『貴方が抱える問題の原因として、"『追跡』を妨害する現象の無差別的な発生を介さなければ、暴走した神秘エネルギーを発散させられない"という構造上の欠陥が挙げられる。もしも、そのエネルギーを”重力変調”によって能動的に消耗させられるようになれば、安全保障上の懸念は大きく緩和される……』
………………
『それが、私の考案した対応策の概要。最低限のコントロールが可能になるまで、貴方にはここで集中訓練を受けてもらうわ』
(神秘ステータスの半分を利用して、C&Cのような機動が限定的に行えるようになった!)
(しかし、『何故そんなことが出来るのか』についてのエピソード記憶を失ってしまった……) - 49佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/12(土) 09:51:43
どれくらいの時間が経っただろう? 明晰夢……ハッキリしていない意識で焦燥すると、心臓の拍が十倍にも早く感じられた……川のせせらぎのような耳鳴りがする。どちらかと言えば悪夢の時間。
「――そう。これがあれば、空を飛べる」
……聞こえてきた声は、ヒビキさんのものだった。ああ、そういえば、昔そんなこともあったっけ……空を飛ぶ発明。わくわくする気持ちの正体はロマンなのだという。
言葉でもなく、仕草でもなく、『こっちにおいで』とヒビキさんが呼ぶ。疑うでもなくそれを追って長くジャンプすると……ぎゅっと押し潰されるようにイメージが収縮して、そこで終わった。
『曲率452%……総持続時間2秒58。作戦行動には適さない結果だけれど、エネルギーの発散という観点では十分なスコア』
………………
『後のことは本人次第。ひとまず、今の私から出来ることはこれで終わりになる』
………………
『随分と負担を強いてしまったわね。安心して、おそらく私と会う機会は二度とないだろうから』
また会いに来てもいいですか?
『!?』
………………
『……寝言、かしら』
目覚めると、そこは知らない公園のベンチの上だった。
びっくりして起き上がる。荷物はすべてそのまま残っていた。それと、すぐ傍に分厚い身体の白いロボットが控えていて……僕が意識を取り戻したのを確認すると、すぐどこかに去って行った。
(リオとの好感度を決定します どちらも最低保証40)
カガリ→リオ dice1d100=8 (8)
リオ→カガリ dice1d100=54 (54)
- 50二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 13:47:39
カガリちゃんはよく分からない人から色々あって40って感じかな
- 51二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:47:59
リオは不器用だなぁ
- 52二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 01:41:07
成程そういう解釈か、面白い
- 53佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/13(日) 05:46:45
断りを入れておいた通り、セミナーには事の顛末を全部話してみた。もしかしたら重要参考人になっちゃうかなーとか予想してたんだけど、どうやら本当に大したことは知らないっぽいことがバレて、何の変わりもない日々を過ごしている……
具体的に言うと今日もトレーニング。スミレさんの提案で、週に3回ほどお世話になることになって……今はバーピージャンプ的なことをしている。僕を鍛えることによって、C&Cの訓練水準という壁に間接的なチャレンジができるかもしれないと燃えていたスミレさんだったが、それでもやっぱり『未経験者に教えたい』って種類の願望の方が優先順位は高いらしく、今日は新しく来た人につきっきりになっていて、僕の方に構う時間が少ない。
「――カガリさん、お疲れさまです。休憩はしっかり取っていますか?」
あ、はい! さっき30秒くらい座ってました。……きゅ、休憩ってこのくらいですよね?
「通常ならそれで問題ないと思います。ただ……カガリさん、先ほどバランスを崩して転んでいたのが、少し気になりまして。どこか痛んだりはしていませんか」
……えっ、見えてたの? 僕スミレさんの斜め後ろでやってたんだけど。転んだ時の音で気付いたってこと? か、感覚が鋭すぎる……
それで、何故バランスを崩したのかというと、何故かわからないけどリオさんと別れた後の頭の中にあった『重力をちょっと弄る』方法を使って、軽くした身体でズルの運動をしようかなと思ったから。やっぱり"特異性"とか"神秘"とかいう話になると肉体的に疲れてる時が何故か試しやすかった。
「……ふむ。軽く診た限りでは、本当に問題無さそうですね。失礼しました、続きをどうぞ」
まあ、実際に試してみたら足が軽すぎて上手く地面踏めなくて、むしろデバフだった。そんなこと説明できないので適当にごまかしてしまう。
しかし、これをやっていると普段より頭が重くなるっていうか、気疲れが早い。それでもさっきから何か良い活用方法がないものかと試しているけど、目立った成果は…… - 54佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/13(日) 06:01:14
「よお。佐藤カガリ」
ぴゃっっっ!!? ……ね、ネルさん。お久しぶりですこんにちは。
「心当たり、あるか?」
びっくりして振り返ると、ネルさんだけじゃなくネルさんの肩の向こうにC&Cが勢ぞろいだった。何やらみんなして物々しい雰囲気を纏ってらっしゃる。
「なにぶん比較対象があたしらしか居ないんだけどよ、それでもアカネの"探知"は一級品だと思う。要するに、それがあたしらだろうが部外者だろうが、普通じゃない様子には一発で気付くってこと」
な、なんのお話でしょうか……
「重力だよ。さっきから掻き乱しまくってるだろ」
………………
「よっぽど知ってると思うが、その技術自体、基本的にはごく少人数しか知っちゃいけない筈のトップシークレットなんだよ。で、噂だとお前はついこの前リオに会ったらしいな。ま、情報の出所はそこだとして」
たぶんそうだと思います!
「おーそうか。ちょっとツラ貸せ、尋問開始だ」
ひぃん……終わったかも…… - 55佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/04/13(日) 06:34:16
な、何をどう弁明すれば……
嘘でもなんでもなく、リオさんと思しき人に魔法を掛けられてからの記憶が全く無い。頭の片隅で、なんとなくC&Cと重力が結びついていたくらいで……そもそも、『神秘』を使って重力をいじくれる、なんてアイデアが自分の中にあること自体、奇妙そのもの。きっとリオさんが教えてくれたんだろうけど……なんでわざわざそんなこと?
……ってことを、ありのまま伝えてみた。
「うーん、記憶消されたのかも? カガリって催眠掛かりやすそうだもんねー」
記憶消されたんですか!?!?
「まあ、確証は無いが。割とそれに近いことはやってるんだろうな、って感じ」
「しかし、なぜ会長はこのようなことを? 徒に機密持ちの人間を増やすようなことは好まない人物だったと記憶しているのですが」
「……私たちがカガリの異変に気付かないということも、殆どあり得ない……現にこうして尋問しているわけだし」
「っていうか、会長らしくなくない? なんか、上手く言えないけど……色々教えてもらえすぎてるっていうか?」
「そう、ですね。それに……忘れさせられたにも関わらず、不必要なほど多くを覚えている」
「例えばの話だけど、何か誤算があったとか」
「めんどくせえなあ、勘弁してくれよ。ただでさえあいつ絡みのことと来たら毎回面倒なのに、アテを外すあいつなんて普段の倍ややこしいじゃねえか」
僕を囲んでやいのやいの議論を交わす4人。その輪の中にいながらずっと沈黙を保っていたトキちゃんが、スッと手を挙げてから口を開こうとする。
「トキ? 何か思いついたか」
「推測になりますが。カリン先輩が仰っていたように、やはりリオ会長は私たちがカガリさんを問い詰めることまで想定していたと思います」
そ、そうなの? まあ、色々想定してそうな人ではあったかも……
「はい。そして、この状況が会長の意図するものであるなら……これは『C&Cとして専門的に、佐藤カガリの監察及び保護を遂行せよ』という、言葉無き指令なのでは」
「……単に、トキちゃんがカガリと遊びたいと思ってるっていうだけじゃなくて?」
「………………」
「いや、そこで黙るなよ……」
「あらあら。でも、その方針で問題ないかもしれません」
「私も異論はない。ふふ、なんだか楽しくなりそうだ」
……お、思ったよりも早く、トレーニングの成果が試されそう! そういう話の流れだよね!? - 56二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 08:31:19
思い出せはしなくなってしまった
- 57二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 15:15:10
こっちに関わるのか