エミヤ〜！エミヤってイギリスで暮らしていたことあるんでしょ？

1二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:24:28

イギリスで食べてみてエミヤが美味しいと思ったイギリス料理作って欲しいな！

2二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:26:21

（その条件じゃ　イギリス時代に自分で作ったイギリス料理　が普通に入るからヨシッ）

3二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:30:52

エミヤ「同居人に作っていたフレンチトーストでいいかな？」

4二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:32:31

丁寧にした処理したハギスは旨いらしいが見た目はどうにもならんよなあれ

5二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:34:06

つまりイギリスのマクドナルドで作られたバーガーとポテトを日本の食材で再現すればいいということか

6二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:37:17

衛宮さんちで作ったフィッシュ＆チップス作りそう。そしていつの間にか一緒に食べているアルトリアとクー・フーリンとジャガー

7二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:45:10

イングリッシュブレックファスト
ハッシュドビーフ
アフタヌーンティー
ヨークシャープディング
シェパーズパイ
チキンポットパイ

…うんあるにはあるんだよ
美味く作ればちゃんと美味い料理も

8二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:49:07

ケーキとかパイ類ならまあ…

9二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:53:45

フィッシュアンドチップス……場所によるかもだけど

>>10

10二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 19:56:51

>>9

そういやえみごでイギリス紀行番組のフィッシュアンドチップスを士郎が再現する回あったな

本場の完全準拠ではないかもだけど

11二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:11:11

ふむ。では僭越ながら英国出身のこの私が説明するとしよう。探偵の本来業務ではないがね。
なぜ、イギリス料理は不味いと言われるのか。
まず誤解しないでいただきたいのだが、既にスレでも挙がっている通り、イギリス料理にも素晴らしいものはたくさんあるということだ。
肉の旨みがたっぷりと詰まったローストビーフは絶品だし、シェファーズパイも食べ応え抜群だ。フィッシュ&チップスに至ってはイギリス料理の代表としての確たる地位を築いていると言っても良い。
またイギリスは紅茶とお菓子の国でもある。焼きたてのスコーンをふたつに割り、濃厚なクロテッドクリームとジャムを塗りたくって紅茶を傾けた経験はあるかね？ないのなら今度の週末にでも是非試してみると良い。きっと素敵な午後のひと時を味わえることだろう。

12二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:11:50

さて、ミスター&ミス諸君。
今話した通り、イギリス料理も決して悪くはないということが分かっていただけただろう。だが現にイギリス料理は世界最低の誹りをほしいままにしている。これは厳然たる事実だ。なぜ、このようなことが起こっているのか？その理由は大きく分けて三つ存在するのだが…実はその理由の一つに辿り着くため手掛かりは、既にこのスレッドの中に隠されている。
分かるかね？
では、もう一度イギリス料理のラインナップを見てみよう。
ローストビーフ、シェファーズパイ、フィッシュ&チップスにアフタヌーンティー、或いはイングリッシュブレックファストにヨークシャープディング……
どうやら諸君も答えを見つけたようだ。
これらの名だたるイギリス料理の数々には、料理における、ある極めて重要な要素が欠落している。

そう、彩りだ。
イギリス料理は茶色に過ぎる。
具体的に言えば、緑黄色野菜がないのだよ。

13二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:12:24

地理の話をするとしよう。
地図でイギリスを見たことはあるかな？
実はイギリスはかなりの北国だ。ブリテン島の南にあるロンドンですら北海道よりも北に位置する。これがどうしたかというと、まともな野菜が育たない。今と違って農業も発達していない時代だ、緑黄色野菜は基本全滅だと考えてくれていいだろう。実際他国から野菜が入ってくる以前…つまりこれは大航海時代よりも前を指すのだが、元々イギリスに根付き、イギリスで育てることのできる野菜といえばキャベツや玉ねぎ、グリンピースくらいしかなかったのではないかと言われている。
地産地消できる野菜がないということは必然、それらの食材を使用したレシピも生まれない。工夫も、技法も、何もかも広がらない。
ここに、イギリス料理はまずいと言われる理由の一つがある。決定的な野菜不足。生まれてから死ぬまでキャベツと玉ねぎとグリンピースしか野菜を食べられない生活を体験してみたいかね？私は真っ平ごめんだ。まあコカインさえあれば耐え切れるとは思うが。

14二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:13:06

では、残る二つの理由を片付けるとしよう。これらも歴史の流れに基づく要因だ。
元々ブリテン島は世界の国々がそうであったように、多くの諸侯が群雄割拠し覇を争っていた。それを11世紀に初めて統一し初代イングランド国王に即位したのがノルマンディー公ウィリアム1世、通称ウィリアム征服王だ。
この出来事を世界史で「ノルマン・コンクエスト」というのだが……勘のいいミスター&ミス諸君はもう気が付いたかな？
初代イングランド王はノルマンディー公、そしてノルマンディーといえばフランスの一地方だ。イギリスは王朝の起こりからしてフランスの影響を強く受けている。
美食の国フランスからやってきた王には、同じくフランスからやってきた宮廷料理人たちが付き従い、その優れた腕前を存分に振るったわけだ。フランス料理で培った腕前をね。
こんな状態でイギリス独自の料理というものが発展すると思うかね？

15二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:14:24

もちろん、その後イギリス料理は時間をかけてゆっくりと発展していった。ローストビーフもフィッシュ&チップスも歴としたイギリス料理であって、フランス料理ではない。
だが如何せん、フランスやスペイン、日本などに比べてイギリスの料理の歴史は浅いと言わざるを得ない。これが第二の理由だ。
まあこれを言ってしまえばアメリカ料理もさもありなんだ。何しろ彼の国は独立して200年余り、自国の料理といえばハンバーガーとコーラ、ピザぐらいのものだ。それともエルヴィス・サンドを立派なアメリカ料理と言い張るかね？バナナとベーコンをピーナッツバターを塗ったパンで挟んだサンドウィッチをバターで丸揚げして砂糖をまぶした総カロリー10000越えの怪物だが、あれも文化といえば文化だろう。私にはコカインの方がマシだがね。

16二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:14:58

いよいよ最後の理由だ。
産業革命という言葉に聞き覚えはあるかな？歴史の教科書で力強く走る蒸気機関車の絵を目にしたこともあるだろう。ご存知の通り、あの一大イベントはイギリスで始まっている。18世紀半ばのことだ。この出来事によって人類の生産効率は飛躍的に高まった。いや、この場合は高まってしまったと言ってもいいかもしれない。
結論から言おう。イギリス人は忙しくなった。それもとてつもなくだ。料理というものに時間と労力と興味を割いている場合ではなくなってしまったのだよ。
ちなみにこの場合のイギリス人とは主に労働者階級を指している。この頃のイギリス人労働者が主に何を食べていたか知りたいかね？
パンとベーコン、そしてジャガイモだ。
…もっと詳しい説明をしよう。『焼いただけのパン、焼いただけのベーコン、茹でただけのジャガイモ』だ。これが庶民の食卓だったのさ。
ああ、安心したまえ。飲み物はちゃんと紅茶や牛乳を飲んでいるよ。これだけは譲れないだろう、英国人的に考えて。
まあ水増ししたり有害な添加物がしこたま入れられたような牛乳や紅茶だが。

17二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:16:05

まあ何しろ労働基準法など無かった時代だ。働けるのなら働けるだけ働かせるというわけだ。寝食の時間を削ってでもね。
ああ、そういえばかつて安宿でロープベッドが流行ったのも我らがイギリスだったかな？所謂「4ペニーの棺桶」とか「2ペニーのハンガー」とか呼ばれる代物だ。張っただけの紐に寄りかかって寝るスタイルだね。これをベッドと呼べる辺り、流石イギリスはジョークの国だ。
そんな訳でイギリス庶民は料理を忘れるほどに忙しく働いた。その結果、細々と受け継がれてきたイギリス料理文化も壊滅的な打撃を受け、庶民の家庭で作られる料理の質も軒並み悪化していったというわけだ。これが第三の理由だよ。
あくせく働くぐらいなら家でコカインをふかしていた方がよほど幸せだろうに。

18二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:16:06

すごい随所に皮肉と自虐がてんこ盛りの英国人ぽさがある

19二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:16:44

以上、イギリス料理が不味いと言われる所以、その歴史的な背景を解説させてもらった。
決定的な野菜不足、フランス系王朝の影響、産業革命を発端とする料理文化の停滞…これが主な理由だ。もちろん細かい理由は他にもあるし、これで全てを網羅できているとは思わないが、おおよそ納得頂けたのではないかな？
最後に一つ。これらは全て過去の話だ。今では新鮮な野菜はいつでも手に入るし、労働環境も改善された。エスニックジョークが流行ったのももう数十年は昔の話だ。イギリスでは今、新進気鋭の料理人たちが日夜腕を磨き、メシマズの汚名を脱ぎ去ろうとしている。
どうか諸君もイギリス料理は不味いなどという先入観は捨て、是非果敢に挑戦してみてもらいたい。
私の話は以上だ。
では、私の解説中に腕を振るってくれたミスター・エミヤと食材へ感謝を込めて。

いただきます———