【SEED子世代SS閲覧注意】人口問題を解決しちまったぜ4

  • 1125/04/07(月) 21:40:18

    ディアミリ息子「……と思ったら実はまったく解決してなかったんだけどな!!
    けどなんとなく、解決の糸口は見えてきたぜ!」


    ※種シリーズ子世代コラ画像を使用したifSSスレです。
    ※他子世代スレの設定は一切踏襲していません。このスレのみで閲覧いただけます。
    ※本編カプは固定ですが、その他本編では結ばれなかった組み合わせの子世代キャラが出てきます。
    必ず1スレ目の注意事項をお読みの上、地雷かどうか判断してからの閲覧推奨です。
    ※話の都合上、オーブの警備はザルです。
    ※ダイスはほぼありません。

  • 2125/04/07(月) 21:41:03
  • 3125/04/07(月) 21:43:31

    ※子世代スレって何だよ


    種シリーズのキャラの子どもを想像したコラ画像やSSから始まったロボカテ概念。

    くどいようですか、今回のSSは他の子世代スレの設定を一切踏襲していません。


    子世代総合現スレは↓

    【集団幻覚・一応閲注】SEED子世代画像・雑談スレ Part4|あにまん掲示板地味に需要がありそうだったので画像貼り付け、雑談等にどうぞスレ画は実は好きなんですディアミリ娘さんbbs.animanch.com
  • 4125/04/07(月) 21:45:24

    【このSSに登場する主な子世代キャラ 1/6】
    ディアリオ・エルスマン

    生物学上ディアッカ・エルスマンとミリアリア・ハウの息子。
    ハーフコーディネイター。
    ザフト軍人MSパイロット。16歳(成人)。

    後述の、アルミリオ・ノイマン(ノイミリ)とは正真正銘同じ母親から産まれた『異父二卵性双生児』。
    父親の爽やかな男らしさと母親の愛嬌を受け継いだ、フェブラリウス市きっての快男児兼重度のブラコン。
    イザホ・ジュール(イザシホ)とは幼馴染であり、3スレ目で晴れて恋人同士となった。
    わりとペアアクセサリーとか作りたくなっちゃうタイプ。

  • 5125/04/07(月) 21:47:03

    【このSSに登場する主な子世代キャラ 2/6】
    アルミリオ・ノイマン

    生物学上アーノルド・ノイマンとミリアリア・ハウの息子。
    ナチュラル。
    来月からオーブ軍人。16歳(未成年)。

    ディアッカ・エルスマンの息子であるディアリオ(ディアミリ)とは正真正銘同じ母親から産まれた『異父二卵性双生児』。
    両親から周りに流されやすい部分とたまに発揮する天然っぷりを受け継いだ、ド天然兼重度のブラコン。
    母親同士が仲の良いアスハ家のカズラ(アスカガ)とは幼馴染。
    ナイフ振り回してた頃のミリアリアと同じくらい、突拍子の無い行動をするタイプ。

  • 6125/04/07(月) 21:48:57

    【このSSに登場する主な子世代キャラ 3/6】
    イザホ・ジュール

    イザーク・ジュールとシホ・ハーネンフースの娘。
    第三世代コーディネイター。
    ザフト軍人MSパイロット。17歳(成人)。

    ディアリオ(ディアミリ)とは幼馴染で、ザフトの同じ隊に所属している。
    3スレ目で晴れてディアリオと恋人同士になった。
    今回の頭脳担当なので、仲間に戻った途端話の進行がめちゃくちゃ速くなる。

  • 7125/04/07(月) 21:51:33

    【このSSに登場する主な子世代キャラ 4/6】
    カズラ・ザラ・アスハ 

    アスラン・ザラとカガリ・ユラ・アスハの娘。
    ハーフコーディネイター。民間人。
    15歳(コーディネイターの遺伝子を持っているがオーブ国民のため未成年)。

    アルミリオ(ノイミリ)とは幼馴染で、母親同士がよく交流するため自然と一緒に遊ぶようになった。
    アルミリオに淡い恋心を抱いている。
    イザホ(イザシホ)と違って恋の成就を焦る必要は無いが、内心ではそろそろ前進したいと思っている。

  • 8125/04/07(月) 21:53:14

    【このSSに登場する主な子世代キャラ 5/6】

    レミー


    ハーフコーディネイター。

    民間人。20歳(成人)。


    一応秘密裏に大戦を生き延びたレイ・ザ・バレルとミーア・キャンベルの息子。

    本名・出自・その他あらゆる情報が一切不明の新人男性アイドル、という名のストリーマーとしてSNS上で活動している。

    まだオリジナル曲を発表したことはなく、いつもミーアやラクスのカバー曲をライブ配信していた。

    今回の本筋とは全く関係ないが、そういえば前のSSで「実はデュランダルは生きていた!」ネタをやったので一応ダイス↓

    デュランダルおじさんとは交流が

    dice1d2=2 (2)

    (1.あったよ 2.なかったよ)

  • 9125/04/07(月) 21:55:22

    【このSSに登場する主な子世代キャラ 6/6】
    アズリナ・アズラエル

    ナチュラル。
    民間人。29歳(成人)。

    今回の悪役。
    元ブルーコスモス盟主ムルタ・アズラエルの娘。
    ロゴス後継団体・企業グループ『ブルー清浄なるモために』の経営者。
    父親からビジネスマンとしての一面を強く受け継いでおり、コーディネイターさえも金儲けに利用する強かな性格を持つ。
    オーブは(この世界の中では比較的)国力が強く経済もしっかりしている上マスドライバーもあるので輸出入の中継地点として各国に使用されている、
    的な感じでこの人もビジネスのためにオーブへ来ていた。

  • 10125/04/07(月) 21:56:24

    4スレ目の準備もできたので、本日はここまで
    明日もまた20時頃から投下していきます

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/07(月) 22:11:59

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 07:32:23

    レミーさんはデュランダルとは関わりなし…その方が平和そうではある

  • 13125/04/08(火) 08:05:39

    朝あげ
    一応イベントには出られたし、なんだかんだで今回一番損してないし特をしているのはレミーかもしれません
    今夜もまた20時前後で投下していきます

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 10:24:39

    レミーちゃんさん、まだ世間には見つかってないけど俺は良さを分かってるよ系ファンが多そう

  • 15125/04/08(火) 12:32:32

    お昼あげ
    レミーは画像の見た目も好きです、子世代画像みんな好きですが
    そういえば今さら気がついたけど、もしかして「待ち受け」ってもう死語かもしれないな

  • 16125/04/08(火) 20:15:19

    ちょっと20時過ぎましたが、また投下していきます
    終盤の続きです

  • 17125/04/08(火) 20:17:41

    3スレ目197の続きです
    --

    アズリナ「解放して差し上げます。
    自由にお帰りになって、よろしいですよ?」

    アルミリオ「なんだと?」

    人を縛って監禁しておいて、急にやっぱり帰ってもいいなどと、そんな話は怪しすぎる。
    しかも、アルミリオの身体はまだ自由になっていない。
    いまだに椅子へ縛られたままだ。

  • 18125/04/08(火) 20:20:57

    アルミリオ「どういうことだ? ディアリオ達が、この建物に来たからか?」

    アズリナ「さあ、帰れるなら細かいことはどうでもいいでしょう?
    メインの用事も終わりましたし、
    わたくしは今から約20分後にそこの中庭からヘリでこの島を出ます」

    スッと、アズリナが中庭のある方角を指さす。
    アルミリオ達は今、建物の西棟に居るので、ディアリオ達の居る東棟は中庭を挟んだ向こうだ。

    アズリナ「貴方の拘束は、今から約10分後には解けるようにしておきましたから。
    とりあえず自力で脱出してください」

  • 19125/04/08(火) 20:25:18

    アルミリオ「……ディアリオと合流したら、拘束されたことを通報するぞ?」

    アズリナ「どうぞお好きに。
    そうしたところで、徒労に終わるだけでしょうがね」フフ

    そうして再び、アズリナは部屋から出ようと扉へ近づいた。
    扉を開く直前に足を止め、アルミリオに背を向けたまま言葉を続ける。

    アズリナ「ああ、そうそう。
    暇つぶしの糧となってくれた貴方に、ささやかな人生のアドバイスでも送っておきましょうか」

  • 20125/04/08(火) 20:29:16

    アルミリオ「……?」


    アズリナ「殺意は、あまり顔に出すもんじゃありませんよ。

    これも、ビジネス界じゃ常識ですから」


    そう言い残し、アズリナは扉の向こうへと去っていった。

    残されたアルミリオが、焦りに表情をゆがめる。


    アルミリオ「10分後に拘束が外れるったって……!」

  • 21125/04/08(火) 20:33:26

    アルミリオ(もしアズリナの言う通り俺がこの後自由になれるなら、皆と一緒に家へ帰ればいい。
    それが今、俺がすべき正しいことなんだろう。
    皆に迷惑と心配をかけすぎたからな)

    だけど、アズリナをみすみす逃したくはない。

    アルミリオ(今あの女を逃したら、
    …………俺の手で、あの女を!)

    だがこのまま拘束が解けたとしても、丸腰のまま1人でヘリを止められるはずもない。

  • 22125/04/08(火) 20:38:53

    アルミリオ(ディアリオ達がここに来ているなら、合流して訳を説明して……、

    駄目だ。そんなことをしている間に、アズリナは飛んで行ってしまう。

    アズリナを止めるための武器を探すか?

    確実に使える武器、この建物に来てから見かけたものといえば)ウーン


    数分の間、アルミリオは必死に考えを巡らせ、成すべき計画を立てた。

    が、いつの間にか部屋の天井から異音が鳴っていると気づき、顔を上げる。

  • 23125/04/08(火) 20:44:23

    アルミリオ(うん? 天井から何か這うような音が聞こえるな。

    本物のネズミか?

    いや、もっと重そうな音だ……うわっ!?)


    いきなり、天井を構成しているパネルの一つが外れた。

    それが自分の真上なものだから、アルミリオは慌てて身をよじらせ、

    椅子ごと床へ横向きに倒れこんだ。

  • 24125/04/08(火) 20:50:01

    カズラ「ふぎゃっ!」ドサッ

    アルミリオ「痛っ!?」バタッ


    アルミリオの身体の側面に、明らかにパネル以上の重量が降ってくる。
    痛みに悶えながらも、アルミリオは薄目で落ちてきたものを恐る恐る確認した。
    見覚えのある、いやよく知っている少女だ。

    アルミリオ「……カズラ?」

  • 25125/04/08(火) 20:55:16

    カズラ「アルミリオ!」ガバッ


    アルミリオの身体に覆いかぶさった、と言うよりは上に積み重なったカズラも、

    アルミリオの存在を確認しパッと笑顔になった。


    カズラ「アルミリオ、ああ、ここにいたんだな!

    私、私は……ほ、本当に、心配したんだぞ!

    この、ば、馬鹿野郎っ!」

  • 26125/04/08(火) 21:00:46

    涙目で肩を揺さぶってくるカズラを、アルミリオは信じられないといった顔で見つめる。


    アルミリオ「な、なんでカズラがここに……天井から?

    ディアリオは?」キョロキョロ


    カズラ「いや、私1人だけだ。

    さっきまでディアリオと一緒にいたんだが、

    お前は留守番だと言われボートの側に置いてかれてな」

  • 27125/04/08(火) 21:05:28

    カズラ「けどすぐ、海岸に何人も人が近づいてきたから、慌てて近くの大きな排気口に隠れたんだ」

    そして排気口を進んでいる内に天井裏に迷い込み、
    アルミリオの声が聞こえたため辿っていくと、偶然ここまでたどり着いたという。

    アルミリオ「海岸に人が?
    そうか、アズリナに合わせて他の作業員も移動を始めたのか」ハッ

    カズラ「ん?
    っていうかお前、縛られてるじゃないか!
    すぐに助けるからな、こんなもの引っ張ってやる!」

  • 28125/04/08(火) 21:07:13

    カズラ「ふんっ! ぎゃっ!」グイッ

    カズラがアルミリオの拘束具を引っ張ると、丁度時間だったのかすぐに取れ、
    むしろ勢い余ってカズラは尻もちをついた。

    カズラ「は、外れたっ! 正直本当に外れるとは思ってなかったぞ!」アセアセ

    アルミリオ「やっと自由になれた……!
    来てくれて、ありがとう。カズラ」

  • 29125/04/08(火) 21:11:27

    アルミリオがカズラへ手を伸ばし、立ち上がらせる。

    少しだけ身長差のある2人の、視線が真正面からぶつかった。


    カズラ「気にするな。

    お前だって、私を助けようとしてここまで来たんだろう?」


    アルミリオ「ああ……そうだったんだけど、結局俺が迷惑をかけちゃったな」

  • 30125/04/08(火) 21:14:36

    カズラ「後で色んな人から説教されるだろうが、その時は私も一緒だ!
    さあ、脱出しよう!」

    アルミリオ「いや、まだ帰れない」

    カズラ「何っ!?」ズコーッ

    駆けだそうとしたカズラが、びっくりして足に急ブレーキをかける。

  • 31125/04/08(火) 21:17:39

    カズラ「ここは普通、皆でボートに乗ってハッピーエンドの流れだろう!?」ガーン

    アルミリオ「俺にはやらなきゃいけないことが残っている。
    それは、俺がやりたいことでもあるんだ」

    カズラ「やらなきゃいけないこと……!?」

    アルミリオ「時間が無い。
    アズリナ・アズラエルはもう間もなく、ヘリでこの島を発とうとしている」

  • 32125/04/08(火) 21:18:34

    アルミリオ「俺はそのヘリを止める。
    たとえ、どんな手段を使ってでも」

    アルミリオは部屋の扉を開け、通路へと駆けだした。

    アルミリオ「ヘリを止める方法を、俺は一つだけ思いついた。
    カズラ、君はここで待って、ディアリオと合流してくれ!」ダッ

  • 33125/04/08(火) 21:21:18

    カズラ「ま、待てっ!」ダッ

    その背中を、カズラも追う。

    カズラ「アズリナがヘリで発つのを止めるだって?
    ディアリオに連絡をしないと」

    アルミリオ「その暇はない、もう10分もないんだ」

    カズラ「それなら、私も一緒に行く!」

  • 34125/04/08(火) 21:25:21

    アルミリオ「えっ?」


    カズラ「今、それをする必要があると言うのなら信じる。

    だけどお前1人じゃまた無茶をするんじゃないかと心配だ、

    私が側に居てやるから!」

  • 35125/04/08(火) 21:30:12

    アルミリオ「分かった、それならカズラは見届けてくれ」


    2人揃って、中庭の横の通路を駆けていく。

    その窓から、外にヘリが集まってきているのが見えた。

  • 36125/04/08(火) 21:35:40

    【建物内 小部屋の近くの廊下】

    ディアリオ「こっちが、小さい部屋が並んでいる西棟だな」

    丁度アルミリオ達と入れ違いになるように、
    ディアリオとレミーが先ほどまでアルミリオのいた小部屋の近くまでたどり着く。
    中庭を避け別の通路を通ってきたため、アルミリオ達とはすれ違わなかった。

  • 37125/04/08(火) 21:38:38

    扉を開け部屋の中を確認するが、無人だ。

    ディアリオ「ちっ、この部屋にもアルミリオはいねえな。」

    レミー「それどころか、目に見えて人影が無くなってない?」キョロキョロ

    先ほどまではこの辺りにも誰かしらが居たと思われるが、
    今は通路の先を急ぎ駆けていく作業員くらいしか見かけなくなっている。

  • 38125/04/08(火) 21:43:00

    イザホ「人が動いているの? 気になるわね。
    ディアリオ達が侵入していることは、そろそろバレていてもおかしくはないはずだし」

    ディアリオ「イベントでもあんのかな。
    探索しやすくて、こっちとしては好都合だが」

    電話の向こうのイザホが、何か怪しいと訝しげに言う。

    イザホ「周囲で何か変わったところはない?
    人が同じところへ向かっているとか」

  • 39125/04/08(火) 21:46:11

    レミー「そういえば、皆外に向かっているような……?」


    ディアリオ「お、おいあれ見ろよ!」ガバッ


    ディアリオは通路の窓から身を乗り出し、慌てて中庭を指さした。


    ディアリオ「ヘリが集まってる、岸には船も来てんのか?

    しかもアズラエルの奴が中庭に降りたヘリの近くに立ってるぜ!」

  • 40125/04/08(火) 21:51:05

    ディアリオの指さす先には、
    離陸準備を進めるヘリの横で荷物の移動を見守っているアズリナがいた。

    ディアリオ「島を出る気か……?
    ま、まさか!」ハッ

    レミー「まさか、何よ?」

    ディアリオ「ここにアズリナがいるってことは、アルミリオだって近くにいるはずだろ。
    あのヘリに、アルミリオが乗っているのかもしれねえ!
    だとしたらヘリを止めねえと!!」ダッ

  • 41125/04/08(火) 21:53:23

    中庭に飛び出そうとするディアリオを、通話の向こうからイザホが止める。


    イザホ「待ちなさい!

    1人で飛び出して、どうやってヘリコプターを止める気?」


    レミー「そうよ、人間の力じゃぶら下がったって落とせるワケないんだし。

    そうだ、アタシがアズリナさんに話しかけて、ついでに中にあの子がいないか見てきてあげよっか?」


    ディアリオ「そうして貰うのは助かるが、

    仮にアルミリオがヘリの中に居ると分かったところで、離陸を止められなきゃ意味がない。

    ……なら!」

  • 42125/04/08(火) 21:56:53

    ディアリオ「レミー、アンタはアズラエルに話しかけるなりして時間を稼いでくれ!」


    レミー「わ、分かったわ! 元よりそのつもりだし!」


    イザホ「ちょっと、何する気?」


    ディアリオ「いちかばちか、ここに来る途中で見たアレでヘリを止めてみる。

    イザホの見立てでは、歩かせるくらいはできそうってんだろ?」

  • 43125/04/08(火) 21:58:31

    イザホ「アレってまさか……あのモビルスーツを動かす気!?」


    レミー「えーっ!? でもアレ、武器とか付いてなかったわよ?」


    ディアリオ「けどヘリとはサイズ差がある。

    実際のモビルスーツより軽いとしても、上から押さえつけられればヘリは飛べない。

    つか、乗って前に出るだけでも驚かしの効果はあるだろうしな」

  • 44125/04/08(火) 22:01:27

    ディアリオ「仮にモビルスーツを動かせなかったとしても、あの辺りにゃ武器になりそうなもんがあるかもしれねえし。
    とにかくヘリが飛ばれたら逃げられる、もう時間が無え。
    やるだけやってみるぜ!」

    レミー「じゃ、じゃあアタシはアズリナさんに話しかけに行くわね!」アワワ

    レミーと別れ、ディアリオは先ほどの大きな倉庫へと走った。
    警備が居なくなっていたため、すんなりモビルスーツの前へとたどり着く。

  • 45125/04/08(火) 22:04:22

    ディアリオ「よしっ!

    荷物やら色々と減ったり移動したりはしているが、モビルスーツは1つ残されてるぜ!

    丁度あの、バスター似のやつだ!」


    イザホ「整備はされていてもエネルギーは入ってない、とかじゃないといいんだけど」


    イザホの不安とは裏腹に、モビルスーツは簡単に起動できた。


    イザホ「動かせるモビルスーツを置いて、周りに誰も人がいないなんて……怪しいわ」ムムッ

  • 46125/04/08(火) 22:05:24

    ディアリオ「けど操縦したら爆発する、なんて罠も無さそうだ。

    これに賭けるしかねえ。

    ディアリオ・エルスマン、出るぜ!」ピッピッ


    モビルスーツの手でシャッターをこじ開け、ディアリオは中庭へと一歩踏み出した。

  • 47125/04/08(火) 22:08:27

    イザホ「どう? 歩けそう?」


    ディアリオ「ああ、動きは問題ないようだ。

    おっ、あそこに居るのはレミーか?」


    モビルスーツ内のモニターから、ヘリへと駆けていくレミーが見える。

  • 48125/04/08(火) 22:09:21

    レミー「あっ、アズリナさーん!」タッタッ


    アズリナ「おや? 貴方は……どなたでしたっけ?」


    レミー「えっ、どっ、どぇぇぇぇぇぇぇっ!?」ガーン

  • 49125/04/08(火) 22:12:48

    ディアリオ「なんか、ショートコントみたいなことやってんな……
    って、眺めている場合じゃねえ!」

    さらに一歩、モビルスーツがヘリに向かって踏み出すと、周囲にいた作業員が驚きの表情を見せ逃げ惑った。
    だがアズリナはいたって平静な様子で、長い髪を風に揺らせながらモビルスーツを見上げている。

    ディアリオ「おい、アズリナ・アズラエル!」

    とコクピットから叫んでみるが、スピーカー機能は付いていないらしい。
    ディアリオの声は、外には届かない。

  • 50125/04/08(火) 22:16:49

    ディアリオ「ちぃっ、こうなったら実力行使だ!」


    ヘリが飛べないよう、翼の上へ手を伸ばそうとして……。


    ディアリオ「うわっ!」


    モビルスーツのすぐ目の前を、何かが勢いよく通り過ぎて行った。

  • 51125/04/08(火) 22:20:33

    レミー「きゃあっ!」

    かなり強い風に吹かれ、レミーが頭を抱えているのが見える。
    つまり、通り過ぎたのは鳥のように小さなものではないということだ。

    イザホ「どうしたの? ディアリオ!」

    ディアリオ「ちくしょう、アズラエルの奴!
    ボディーガードにパイロットまで雇っていやがったのか!?」

  • 52125/04/08(火) 22:24:17

    ディアリオは、空中で弧を描きながら再び眼前へと迫ってくる『敵』を睨んだ。


    イザホ「パイロット? どういうこと?」


    ヘリの横にいるアズリナは、まだ余裕のある笑みのまま空を見上げている。


    ディアリオ「どうもこうも、目の前に戦闘機が来てんだよ!

    あれも教科書で見たことがある、ずっと昔に連合軍が使ってた……

    スカイグラスパーってやつだろ!?」

  • 53125/04/08(火) 22:24:52

    ちょっと急ぎ足になりましたが本日はここまで
    多分後2回の投下で完結まで行きそうです

  • 54二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:39:31

    因果を感じる………

  • 55二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 06:39:04

  • 56125/04/09(水) 08:10:58

    朝あげ
    コメントと保守ありがとうございます!
    この調子でいけば、完結までいっても残り書き込み数はけっこう余りそうです

  • 57二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 11:23:11

    それこそ自由の時のバスターみたいに、このMSもガワだけ同じで中身は違うってやつかな

  • 58125/04/09(水) 12:38:43

    お昼あげ
    モビルスーツに関しては子世代の時代の兵器をまったく想像できなかったので、
    けっこう曖昧に書いてます
    見た目同じで中身は違う、で大丈夫です

  • 59125/04/09(水) 18:07:32

    ちょっと……緊急の用事ができてしまったので、今日の投下は遅れるかもしれません
    いずれにせよ、22時頃までにはまた何か書き込みます

  • 60125/04/09(水) 21:00:13

    意外と早く戻ってこられたので、そろそろまた投下していきます
    本当は今日でエピローグ直前までいきたかったけど、さらにその半分くらいになるかな?

  • 61125/04/09(水) 21:04:34

    52の続きです
    --

    イザホ「なんですって!?」

    また、モビルスーツのカメラすれすれを戦闘機の翼がかすめる。

    ディアリオ「しかも、手練れのようだな」

    相手には武装が搭載されているのか、このモビルスーツの機能では確認できない。

    ディアリオ「このままじゃ、ヘリに手を出せねぇ……!」

  • 62125/04/09(水) 21:08:16

    そうこうしているうちに、慌てふためくレミーを地上に残したままアズリナを乗せたヘリは離陸し、

    夕暮れに染まりつつある空へと飛び出した。


    ディアリオ「待てっ!」


    ヘリの動きに合わせて、

    一度、戦闘機もヘリを追従しようとモビルスーツから離れる。

  • 63125/04/09(水) 21:12:57

    だがすぐにまた戦闘機はモビルスーツに向き直り、向かってくる。

    ディアリオ「はっ、ヘリの護衛よりこっちの始末を優先したってか?」

    今すぐヘリを追うにせよ、一旦作戦を練り直すにせよ、
    この戦闘機を何とかしなければ先には進めない。

    ディアリオは、覚悟を決めて戦闘機へと強い眼差しを向けた。

  • 64125/04/09(水) 21:16:42

    一方、モビルスーツの足元ではレミーがパニックになっていた。

    レミー「あわわわわわ、アズリナさんがアタシを覚えてなかったのはいいけど、
    ヘリは行っちゃったし変な戦闘機は来るし、ど、どうしよう」アセアセ

    そんなレミーの肩に、誰かの手が置かれる。

    レミー「ひっ、ひぃやああああああっ!?」ドテーッ

  • 65125/04/09(水) 21:21:12

    カズラ「そ、そんなに驚くな! 私だ!」


    レミー「カズラ!?

    どうして、えっと、あの」アワワ


    カズラがレミーの手を取り、モビルスーツに踏まれないよう建物の影へと引っ張る。


    カズラ「今はとにかく、あのモビルスーツだ!

    何だあれは、アズリナのヘリを護衛するために出てきたのか?」

  • 66125/04/09(水) 21:25:59

    カズラ「もう少しでアルミリオが、アズリナの乗るヘリを止められるはずだったのに!」

    レミー「えっ?」

    悔しそうに戦闘機を見つめるカズラへ、レミーは首を傾げた。

    レミー「何、言っているの?
    あのモビルスーツにはディアリオが乗っているのよ。
    それでヘリを止めようとしたら、戦闘機が出てきて……」

  • 67125/04/09(水) 21:30:06

    レミー「あの戦闘機の方が、アズリナさんの護衛だと思ったんだケド」

    カズラ「……!!」ハッ

    カズラが、今の状況を理解し顔を青くする。

    カズラ「あの戦闘機には、アルミリオが乗っているんだ!
    まさかお互いをアズリナの護衛だと誤解して、戦おうとしているのか!?」

  • 68125/04/09(水) 21:36:13

    この状況も、アズリナが顧客を楽しませるために仕組んだショーだとしたら。
    そう考えると眩暈を起こしそうになったが、カズラは踏ん張った。

    カズラ「ディアリオは、ヘリを追うのに戦闘機が邪魔だから倒そうとしている。
    アルミリオもまた、モビルスーツがいると後ろから撃たれるかもしれないと思い相手を倒そうとしているんだ」

    レミー「そんな、ようやくまた会えたのに!
    止めないと……」

  • 69125/04/09(水) 21:40:51

    カズラ「だが、どうやって?
    私達の声は2人には届かない」

    レミー「お願い、止まってー!
    2人ともーっ!」

    カズラ「ええい、それでも叫ぶしかないのか。
    止まれ! 止まってくれーっ!」

    モビルスーツの足元で必死に手を振るカズラ達の声は、ディアリオには届かない。

  • 70125/04/09(水) 21:45:10

    ディアリオ「グゥレイトォ! カズラ達も応援してくれてるぜ!」


    ディアリオはコクピットの中で、上ずった声でイザホに状況を伝えていた。


    ディアリオ「ぐるぐる回っているだけだから、あの戦闘機に武器は無いのかもな」


    イザホ「けど、こちらが油断するまで実弾を隠しているのかもしれないわ」


    ディアリオ「もし一発でも当たったらこのモビルスーツの装甲じゃ、ヤバいか……?」

  • 71125/04/09(水) 21:48:35

    ディアリオ「こっちにも武器は無い。

    けど、腕を振り回すことはできるぜ」


    イザホ「相手をキャッチすることはできそう?」


    ディアリオ「無理だな、速さが違い過ぎる。

    それにこっちは小回りも効かねえ」


    イザホ「…………」

  • 72125/04/09(水) 21:53:47

    イザホ「……相手のパイロットは民間人よね、きっと。
    怪我はさせたくないけれど……」

    ディアリオ「モタモタしてたら、こっちがケガさせられちまうぜ。
    俺達にはカズラやレミーもいるしな」

    イザホ「そうね。
    残念だけど、仕方が無いわ」

    モビルスーツが、両手を前方へと伸ばす。

  • 73125/04/09(水) 21:58:36

    ディアリオ「次、戦闘機が近づいて来た時に叩き落とす!

    ったく、上手く脱出してくれよパイロットさん!」


    口ではそう言うが、地面まで脱出できるような距離はまったく無いとも分かっている。


    ディアリオ「アルミリオを助けるためなんだ、悪いが……!」


    ぎゅっと、ディアリオは緊張を誤魔化すように口の中を噛んだ。

  • 74125/04/09(水) 22:02:51

    ディアリオ(ああもう、やってやる、やるしかねえっ!
    アルミリオを、皆を守るためなんだ!)

    だから、目の前の戦闘機を落とす。
    そうディアリオがもう一度心の中で宣言する。

    ディアリオ(相手がどんだけ怪我しても、命だけは絶対に助けてやるから……
    駄目だ、落ち着け。
    怯えるな、俺!)

  • 75125/04/09(水) 22:07:13

    ディアリオ(父さん、母さん、……俺を見守ってくれる人達、みんな力を貸してくれ!)


    意を決して、ディアリオが戦闘機に向かってモビルスーツの手を振り上げた。


    だが。


    ディアリオ「…………ッ!」

  • 76125/04/09(水) 22:10:32

    『駄目だっ!!』



    ディアリオ「な、何っ!?」ビクッ


    ディアリオの頭の中に、いきなり強い制止の声が響いた。

  • 77125/04/09(水) 22:14:28

    反射的にディアリオは操縦の手を止め、合わせてモビルスーツの動きも止まる。



    『駄目だ、戦っちゃダメなんだよ!

    だって、あのスカイグラスパーには……!』



    イザホ「ディアリオ、どうしたのっ?

    戦闘機は、落とすのには成功したの!?」

  • 78125/04/09(水) 22:16:16

    ディアリオ「い、いや」

    呆然として、ディアリオが操縦レバーから手を放す。

    ディアリオ「戦闘機は、まだ目の前を飛んでる」

    イザホ「なら。
    早くなんとかしないと」

  • 79125/04/09(水) 22:18:30

    ディアリオ「けど、あの戦闘機も、動きを止めた」


    イザホ「ええっ?」


    ディアリオには、はっきりと聞こえた。


    ディアリオ「あの戦闘機には、アルミリオが乗っていたんだ……」

  • 80125/04/09(水) 22:22:04

    イザホ「なっ……どうして?」


    ディアリオ「事の成り行きで、そうなっちまったのかもな。

    とにかく」


    あまりの驚きに、ぼんやりしていたディアリオの頭がだんだんとはっきりしてくる。

    もう、先ほど頭の中に響いた声は聞こえない。


    ディアリオ「……降りねえと」

  • 81125/04/09(水) 22:23:18

    モビルスーツをその場で屈ませると、戦闘機もゆっくりと地上へ着陸した。


    互いのコクピットが開き、相手の顔を確認する。


    ディアリオ「アルミリオ!」


    アルミリオ「ディアリオ……」

  • 82125/04/09(水) 22:26:26

    地面に降りた二人が、相手の元へと歩み寄る。

    真正面から、ようやく双子は再び顔を合わせた。


    色々と言わなければならないこと、聞かなければならないことがあるはずなのに。

    まずディアリオは、今この瞬間に一番気になっていることを告げた。


    ディアリオ「お前も、あの声が聞こえたのか?」

  • 83125/04/09(水) 22:29:23

    アルミリオ「あぁ。

    急に、『モビルスーツに乗っているのはディアリオだ』って。

    それに」


    アルミリオが、目を細めて空を見上げる。


    アルミリオ「『もしこんなことで最悪の事態になったら、皆悲しむ。

    スカイグラスパーで死んでミリィを泣かせるのは、俺だけでいい』って、

    ……首のないお化けが……」


    ディアリオ「ははっ、お前にはまだ、姿まで見えたんだな」

  • 84125/04/09(水) 22:31:01

    アルミリオ「……ははは、真面目な顔して俺達、何言ってるんだろうな?」

    ディアリオ「笑うなって、あははは!」

    アルミリオ「だって、ふふ、ははは!」

    先ほどまでの緊張が解けた反動か、
    妙におかしく感じて、ディアリオとアルミリオは揃って腹を抱えながら笑い出した。

  • 85125/04/09(水) 22:32:14

    カズラ「お前らぁぁぁぁぁっ!」ガバッ

    アルミリオ「うわっ」

    ディアリオ「うおっ!?」

    そんなアルミリオとディアリオの肩を、
    駆け寄ってきたカズラが2人まとめて思いっきり抱き寄せる。

  • 86125/04/09(水) 22:34:46

    カズラ「良かった、本当に、良かったなぁ!」

    アルミリオ「カズラ、……泣いているのか?」

    カズラ「だって、だってお前ら、無事で……!」グスッ

    カズラの後ろでは、レミーがよろよろとその場にへたり込んでいた。

    レミー「ふ、双子が戦って大惨事! なんてことにならなくてよかったぁ……。
    アズリナさんも行っちゃったし、てっきり超バッドエンディングになっちゃうんだって思ったわ~」ハァ

  • 87125/04/09(水) 22:36:15

    アルミリオ「そ、そうだ! アズリナ・アズラエル!」ハッ


    ディアリオ「え?」


    アルミリオ「こうしちゃいられない。

    今ならまだ間に合う、アズリナ・アズラエルを追わないと!」


    また戦闘機に乗り込もうとするアルミリオを、ディアリオが慌てて襟首をつかんで引き留める。

  • 88125/04/09(水) 22:39:18

    ディアリオ「ま、待てっておい!

    お前が無事だったんだ、今すぐ急ぎ追いかける必要はねえよ!」


    アルミリオ「けど、あの女を生かしてはおけない!」


    ディアリオ「あぁ?」


    アルミリオ「あの女は、俺が殺さないと!」


    ディアリオ「こ、殺すぅ?」キョトン

  • 89125/04/09(水) 22:41:54

    突如現れた物騒な単語に、ディアリオは思いっきり呆れた。

    ディアリオ「何言ってんだ、お前。
    いや俺だってお前が怪我してたらあの女をぶっ殺したくもなるけど、大丈夫そうだし」

    アルミリオ「違うんだ、アズラエルはお前を」

    アルミリオは先ほどアズリナと話した内容を、省略しながらも早口でディアリオに伝えた。

  • 90125/04/09(水) 22:43:34

    アルミリオ「あいつは、人口問題を煽って金儲けをしようとしている。

    そんなことを続けさせたら、ディアリオ、お前の夢は……!」


    ディアリオ「いいんだ、アルミリオ。

    そのことはもういいんだ」


    アルミリオ「でも!」


    ディアリオが端末を操作しビデオ通話に切り替え、アルミリオにイザホの顔を見せる。

  • 91125/04/09(水) 22:45:57

    イザホ「ああ、アルミリオ君!

    無事だったのね!」


    アルミリオ「イザホさん!?

    イザホさんまで、ディアリオに協力していたのか?

    まさか……」

  • 92125/04/09(水) 22:47:09

    ディアリオ「ああ。

    イザホは俺の、恋人になったからな」


    アルミリオ「へ!?」


    ディアリオ「俺はもう、周りのプレッシャーを気にして自分の将来を1人で決めつけたりしねえ。

    誰を大切にすべきか、ちゃんと分かってるから」

  • 93125/04/09(水) 22:50:15

    ディアリオ「だから、もういいんだ。
    アズラエルのことはいつか何とかしたいが、今すぐじゃなくてもいい」

    アルミリオ「そ……そっ、か」

    ようやく、アルミリオの肩から力が抜けた。

    アルミリオ「……俺」

  • 94125/04/09(水) 22:54:15

    そのまま足からも力が抜けたのか、アルミリオがレミーと並んでその場にしゃがみ込む。


    アルミリオ「なんて、無茶を……」


    ディアリオ「いいさ、全部何とかなったんだからさ」


    ディアリオも屈んで、アルミリオの背中を優しくさすった。

  • 95125/04/09(水) 22:55:18

    ディアリオ「まだ、俺ら以外には誰にも今回の出来事を伝えちゃいねえしよ。
    俺の不在もなんとか誤魔化してるし、夜になる前に帰ったら全ては元通り、グゥレイトだぜ!」ヘヘッ

    アルミリオ「そうなんだ……迷惑ばかり、かけたな」

    ディアリオ「気にすんな!
    ほら、顔を上げて見て見ろよ」

    ディアリオが、空と海に映る大きな夕陽を指さす。

  • 96125/04/09(水) 22:58:21

    ディアリオ「世界中の誰もが一度は見てみたいと夢見る、オーブの日没だ。

    なっ、まさにハッピーエンドだろ」


    アルミリオ「はは、俺にはもう見飽きたよ」


    ディアリオ「さあ、帰るか!

    誰かに見つかる前に、こっそり島にたどり着かねえとな!」ハハハ


    イザホ「あっ、えー……っと。

    そ、そのことなんだけど、ね」


    ディアリオ「ん?」


    画面の向こうのイザホが、気まずそうに視線をカメラから逸らす。

  • 97125/04/09(水) 23:00:01

    イザホ「確かに、今回の騒動は秘密裏に進めれられたら、それで良かったんだけど……

    ごめんなさい!」


    ディ・アル「「?」」キョトン


    イザホ「どうしても、心配で我慢できなくなってしまって。

    ある人達だけには、少し前に私から今日の出来事を伝えていたの」

  • 98125/04/09(水) 23:02:21

    ディアリオ「あ、ある人達?」

    アルミリオ「って、まさか」


    すぐさま察しがつき、双子が揃って引きつった顔を島の海岸へと向ける。



    そこには、ボートから降りてくる苦笑いの父親2人と、

    憤怒の形相で指を鳴らす母親の姿があった……。

  • 99125/04/09(水) 23:03:11

    とまあ長くはなりましたがなんとかエピローグの直前まで進められたので今回はここまで
    明日の投下で一旦SSはラストです

  • 100二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 07:06:18

    乙です
    おかん…

  • 101二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 08:03:40


    トールだったのか…

  • 102125/04/10(木) 08:56:43

    朝あげ
    ディアッカはタッド氏がいるから、40越えの姿をなんとなく想像できるけど、ノイマンは老けた姿を全然想像できない……

  • 103二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 10:57:38

    いよいよ終わりかー

  • 104125/04/10(木) 12:48:32

    お昼あげ
    コメント&ハートありがとうございます!
    今夜は20時頃にはまた投下していけそうです

  • 105125/04/10(木) 20:00:50

    そろそろまた続きを投下していきます
    今回でSSの話はラスト、エピローグです

  • 106125/04/10(木) 20:04:50

    98の続きです

    --


    【エピローグ オノゴロ島】


    ディアリオ「結局、今回はアズラエルの1人勝ちってことかぁ」


    後日、ようやく母の怒りも収まった頃。

    しっかりお叱りを受けたディアリオとアルミリオは、オノゴロ島の港に並んで海を眺めていた。

  • 107125/04/10(木) 20:08:38

    アルミリオ「俺の件を抜きにしても。

    あの場所に残されたモビルスーツや戦闘機も武装されていなかったから、

    いきなりその所持について罪を問うことは難しいって話らしいな」


    ディアリオ「下手につついても圧倒的な財力でもみ消される、ったく恐ろしい話だぜ」

  • 108125/04/10(木) 20:14:16

    ディアリオ「でも、いつかあいつ……アズリエルも、痛い目を見ると思うんだよな」


    アルミリオ「何で?」


    ディアリオ「俺、分かったんだ。

    確かにさ、プラントにはとんでもねえ人口問題はあるし、

    まだまだコーディネイターとナチュラル、それにハーフコーディネイターの人種の格差は消えねえだろうけど……」

  • 109125/04/10(木) 20:18:56

    ディアリオ「人間をビジネスの数字として見てるだけじゃ、

    そういった問題を裏から操っているつもりでも、そのうち上手くいかなくなるってな」


    アルミリオ「……つまり?」


    ディアリオ「俺みたいなハーフコーディネイターが、世界を平和にする!

    それが人口問題の一番の解決策ってことだ!」

  • 110125/04/10(木) 20:22:11

    アルミリオ「な、なんかそれ、話が数段階飛んでないか?」


    ディアリオ「だってよ。

    あんまカッコつけ過ぎたことを言うと、照れくさいしよ」


    イザホ「『俺は人口問題なんか関係なく、大切な相手を見つけた。

    アズリナ・アズラエルがいくら人口問題を煽って金儲けを企んでも、

    俺のような本当に大切な存在が分かる者のいる限り、プラントのハーフコーディネイターは将来安泰だ!』

    くらいのことは、言ってもいいんじゃないかしら?」フフッ

  • 111125/04/10(木) 20:26:37

    艦から降りてきたイザホが、双子の側に歩み寄り微笑を向ける。

    ディアリオ「あんま調子乗ったこと言ってたら、またお説教くらいそうだしなぁ。
    そういやアルミリオ、お前こないだ母さんの特大説教受けてからずいぶんボーっとしてねえか」

    アルミリオ「そうかな?」

    イザホ「あら?
    アルミリオ君、あの時から調子悪いの?
    大丈夫? やっぱり、疲れが溜まってるんじゃ」

  • 112125/04/10(木) 20:30:21

    アルミリオ「疲れというか、気になることが残っていてそればかり考えてしまうというか」


    ディアリオ「気になることぉ?」キョトン


    アルミリオ「色々あって、今までまともに話ができなかったけど。

    俺が……あの日、お前に言ったことでまだ解決しない件が1つあるだろ」


    アルミリオの話を理解したディアリオが、力強く頷く。

  • 113125/04/10(木) 20:35:13

    ディアリオ「コンパスの件、だろ」


    アルミリオ「ああ、俺は……」


    ディアリオが、アルミリオの言葉を手で遮った。


    ディアリオ「分ぁってる。

    本当はお前、コンパスには行きたくねえんだろ。

    なのに今までは俺が、一方的に色々と決めつけてばっかだったよな」

  • 114125/04/10(木) 20:37:13

    ディアリオ「そのせいでさ、俺、お前と一緒にコンパスに行きたい理由を……

    お前と一緒に居たい理由を今までちゃんと、伝えられていなかった。

    カズラにも、アルミリオに伝えてやれって言われたよ」


    アルミリオ「それは、そうかもな」


    ディアリオ「双子ったって、離れ離れで育てられたもんな」


    だから言わなきゃ伝わんねえよな、とディアリオがわざとらしく咳払いをする。

  • 115125/04/10(木) 20:39:16

    ディアリオ「プラントでさ、ハーフコーディネイターだからって変な目で見られた時にはいつも、

    お前が側に居てくれればなって思っていたよ」


    ディアリオ「それはなんつーか、言葉にすると変な感じだけどさ……

    アルミリオが居れば力が湧いてくるような気がするからなんだ」

  • 116125/04/10(木) 20:41:09

    アルミリオ「力が湧く?」


    ディアリオ「絶対的な味方が側にいるようなもんだからな。

    そうだろ?」


    今更多くは語らない。

    ディアリオは「そうだろ」だけで言葉を切って、笑った。


    アルミリオ「……そうだな」

  • 117125/04/10(木) 20:44:03

    ディアリオ「お前なら分かってくれてると思い込んで、ちゃんと伝えられてなかった。

    悪ぃ」


    だからさ、とディアリオが口角を上げる。


    ディアリオ「俺、そんなアルミリオと一緒にコンパスで活躍したいって、今でも思ってる。

    ずっと夢だったんだ」

  • 118125/04/10(木) 20:47:01

    ディアリオ「けど、アルミリオがコンパスに行きたくねえって言うなら、俺は受け入れる」

    アルミリオ「えっ?」

    ディアリオ「だってさ、アルミリオと無理やり一緒に居たって。
    アルミリオがふさぎ込んで、こうして楽しく話もできないような関係になっちまったら意味ねえもんな!
    それをさ、アズラエルのおかげっつーのはしゃくだけど、痛感したよ」

  • 119125/04/10(木) 20:50:21

    ディアリオ「コンパスに行くかどうか……改めてアルミリオの答え、聞いてもいいか?
    これは俺が決めることじゃない、アルミリオが決めることだから」

    言葉を選ぶように、渋い表情を浮かべながらもアルミリオが話し始める。

    アルミリオ「そうだな。
    今まではお前がずっと、1人で全部決めてしまって。
    お前が、前々から一緒にコンパスへ行こうと誘ってくれたのが、本当は嫌だった。
    というか、困っていた。ずっと」

  • 120125/04/10(木) 20:53:49

    ディアリオ「…………」


    アルミリオ「けど」


    アルミリオが、小さく首を横に振る。


    アルミリオ「俺も1人で考え込んで、色々と決めつけてしまっていたんだと思う。

    それを、ディアリオと同じように俺も今回のことを通して分かったよ」

  • 121125/04/10(木) 20:55:50

    アルミリオ「ディアリオがイザホさんと付き合ったって聞いた時、俺、かなりビビった」


    ディアリオ「は? な、なんだよ急に」


    アルミリオ「お前、ちゃんと俺以外の誰かを好きになれたんだって……」


    ディアリオ「っておい、人聞きの悪い言い方すんなよ!」


    イザホが、ディアリオの横で思わず吹き出す。

  • 122125/04/10(木) 20:56:37

    アルミリオ「それに、あの時俺は、1人で全部何とかできるって思ってた。
    これでディアリオのことを、見返してやれるとも」

    実際は散々な結果だったけど、とアルミリオが照れくさそうに目を伏せる。

    アルミリオ「正直なことを言うと。
    1人でムチャをして、かなり怖かった。
    ディアリオが助けに来てくれた時、本当に嬉しかった」

  • 123125/04/10(木) 20:58:13

    アルミリオ「俺は今までずっと、自分のことばかり考えていたよな。

    皆に迷惑と心配ばかりかけて、しかもディアリオにあんな言い方までしてしまって。

    俺も悪かったよ。

    ……やっぱり俺とディアリオは似た者同士ってことかな」


    ディアリオ「なんだよ、今更気づいたのか?」


    アルミリオ「母さんが側に居ないと悲しいのは、ディアリオだって同じだったんだ。

    なのに俺ばかりが辛い思いをしてるなんて、

    そう決めつけている自分がいたことをこないだの件で気づかされたよ。

    なんて、カッコつけた言い方し過ぎか」

  • 124125/04/10(木) 21:02:07

    アルミリオ「本当は、ずっと前からちゃんと分かっていたはずなのにな。

    確かにお前は俺を子ども扱いしてくるけど、それでも俺の、最高の味方だって」


    ディアリオ「当たり前だろ」


    ディアリオが、アルミリオの肩に腕を回す。


    アルミリオ「だから、俺も1人で結論を決めつけたりせずに、ディアリオの気持ちを尊重したい。

    ええと、そういう訳で話は跳んだけど、コンパスに行くか行かないかの結論を言わなきゃな。」

  • 125125/04/10(木) 21:03:46

    アルミリオがディアリオの顔を覗き込む。

    アルミリオ「虫のいい話だけど……もうしばらく、待っていてくれないか?」

    ディアリオ「待つ、って?」

    アルミリオ「俺がコンパスに行くかどうか決めるのを、だ」

  • 126125/04/10(木) 21:05:26

    アルミリオ「どういう選択をしたって、俺はまだしばらくは、コンパスへ行くつもりはない」


    ディアリオ「ああ」


    アルミリオ「オーブは俺の国なんだ。

    俺はオーブを守りたい。

    オーブのために軍人として戦って、その上でディアリオと一緒にコンパスでも平和を守りたいか。

    必ず答えを出すから、もうしばらくの間だけ待っていて欲しい」

  • 127125/04/10(木) 21:06:51

    ディアリオ「もちろん、迷ったときはちゃんと相談する。

    ディアリオにも、父さんにも。

    1人で考えてたら、カズラにまたお前はハツカネズミかって言われるもんな」ハハ


    ディアリオ「おう、もちろんいくらでも待つぜ!」

  • 128125/04/10(木) 21:08:35

    ディアリオ「さっきも、同じようなこと言ったけどさ。
    もう一回言ってもいいか?」

    アルミリオ「うん?」

    ディアリオ「たとえお前がコンパス入りを選ばなかったとしても……
    これからも、いつでも好きな時に話せる仲でいような。
    そしたらさ、俺、お前がすぐ隣に居なくとも頑張れるから」

    アルミリオ「……ディアリオ……」

  • 129125/04/10(木) 21:10:31

    レミー「し、至近距離で見つめ合って微笑んでる……
    やっぱキケンなんじゃないかしら、この双子」ゴクリ

    カズラ「そんなこと言ってやるなよ、
    ディアリオには彼女ができたんだから」クスクス

    ディアリオ達の側に、カズラとレミーもやって来た。
    今日はこれから、今度はオノゴロ島でアイドルフェスが開催される予定だからだ。

  • 130125/04/10(木) 21:13:18

    ディアリオ「おっ、カズラにレミーか。

    今日はこないだのフェスの、やり直しをするんだって?」


    イザホ「アスハ家がまた資金を出したんですってね。すごいわ」


    カズラ「フェスが途中で中断されて、レミーががっかりしていたからな。

    今度は警備もバッチリだ!」

  • 131125/04/10(木) 21:16:55

    レミー「アタシも応援してくれる皆のために、コツコツ頑張ることにするわ。

    いつか絶対、オリジナル曲を出すんだから!」キャッ


    アルミリオ「また、カズラが舞台上で挨拶をするんだろう?

    俺も見させてもらうよ」


    イザホ「さあ、私達もイベント警備に向かわなくちゃね。

    行きましょう、ディアリオ」


    ディアリオ「ああ!

    どんなイベントになるか、俺も今から楽しみだぜ!」



    終わり

  • 132125/04/10(木) 21:19:19

    とまあ何とか終わりまで投下できました

    が、スレの残り書き込み数がめちゃくちゃ余っているので……そこは責任もってスレ主が残り消化します!
    とりあえず完全アドリブ&ダイス有りで、オマケの日常話でも書こうかな

  • 133125/04/10(木) 21:24:56

    ただ、アドリブで書くとすぐ下ネタを入れてしまうのでなるべく気を付けます
    あとオマケからは普通に親世代が出ると思うのでご注意ください

    --
    【オマケ】

    ディアリオ「よーしアルミリオ! この箱に手を突っ込んでくれ!」ドンッ

    アルミリオ「うん?
    なんだこれ……」

    ディアリオ「この中には、何枚かの紙が入ってる。
    それぞれの紙には、今回騒動を起こしたアルミリオへの罰ゲームが書かれてるぜ!」

  • 134125/04/10(木) 21:27:57

    ディアリオ「ただし、紙1枚ごとに書いた人間は別だ!
    俺らの周りにいる人に頼んで、アルミリオにやって欲しい罰ゲームを書いてくれって頼んだんだよ。
    アルミリオはこの中身が見えない箱の中に手を突っ込んで、2枚選んで引いてくれ。
    その2枚に書かれている内容を、アルミリオには実行してもらう」ヘヘッ

    アルミリオ「ば、罰ゲームを俺にやれって?
    その内容を色んな人に考えて貰ったのか?」

    ディアリオ「ああ、父さん達や母さん、あとカズラんちにも協力を頼んだんだぜ」

  • 135125/04/10(木) 21:34:59

    ディアリオ「もちろん、俺が書いた紙もこの中に入ってる。

    さあ、何がでるか楽しみだな」ハハハ


    アルミリオ(色んな人が書いた罰ゲームを、2つランダムで選ぶことになるのか。

    うちの父さんやアスランさんのが当たったらマズいな、あの人達は平気でランニング100週とか書いてくる。

    逆にディアリオやディアッカ父さんなら大したことない内容かも……)


    アルミリオが引いた紙2枚を書いたのは

    dice2d9=9 9 (18)

    (1.ディアリオ 2.カズラ 3.レミー 4.イザホ 5.ミリアリア 6.ノイマン 7.ディアッカ 8.カガリ 9.アスラン)

  • 136125/04/10(木) 21:35:35

    ダブルアスラン引いてんじゃねえよ!

    あと1枚!

    dice1d9=6 (6)

  • 137125/04/10(木) 21:38:56

    えぇ……

    --


    ディアリオ「おっ。アーノルド父さんとアスランさんの紙を引いたようだな」


    アルミリオ「終わった……」ハァ


    ディアリオ「まぁそう肩落とすなって、ほら一緒に中身を見てみようぜ?」ペラ


    ノイマンの書いた罰ゲーム内容の難易度

    dice1d100=30 (30)

    アスランの書いた罰ゲーム内容の難易度

    dice1d100=28 (28)

    ※数値が高いほど難しい

  • 138125/04/10(木) 21:40:19

    どっちもわりと簡単やんけ!
    今日は一旦ここまで、gdgd進行ですが明日に続きます。
    アドリブなので、書き込めそうなときにどんどん書いて行きます

  • 139二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:23:42

    乙でした!
    いいオチからの間髪をいれずオマケ開始は笑う

  • 140二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 06:21:36

    トール君は首を戻してから現れてやってくれ!
    戦争の凄惨さを伝えたいのかもしれないが…!

  • 141二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 07:53:11

    まさかのデュラハンスタイルで、頭を小脇に抱えてたとか…?(より怖い)

  • 142125/04/11(金) 08:10:30

    よく考えたら確かに、トールはノー頭で出てくる必要は無かったですねw
    --

    ディアリオ「まずアスランさんの書いた罰ゲームの内容は……おっ、
    『カズラと一緒に買い物に行ってやってくれ』だってよ!」

    アルミリオ「はぁ? 買い物?」

    ディアリオ「具体的に何の買い物かは書いてないな。
    丁度あそこにアスランさんとカズラが居るから聞いてみようぜ、おーいアスランさーん!」

  • 143125/04/11(金) 08:13:41

    アルミリオ「アスランさん、この紙の内容って具体的にはどこに行けばいいんですか?」

    カズラ「ん? これはお父様が書いたのか?
    どれどれ……」ヒョイッ

    内容を聞いていなかったのか、紙を覗き込んだカズラの顔がみるみる赤くなる。
    一方アスランは娘の様子を気にするでもなく、いたって平静に説明し始めた。

    アスラン「ああ、いつもカズラは君と一緒に出かけたいと言っていたからな。
    君も忙しいのは分かるが、デートに誘ってやってくれないか」

  • 144125/04/11(金) 08:21:21

    カズラ「でっ、デート!?」ドキッ


    アスラン「具体的には、そうだな……

    dice3d9=9 8 3 (20)

    あたりに行ってみたらいいんじゃないか?」

    (1.服屋 2.電気屋 3.映画館 4.海岸 5.もんじゃ焼き 6.動物園 7.植物園 8.美術館 9.慰霊碑)


    アルミリオ(うーん、デートか。

    まあデートと言っても友達と遊びに行くようなもんだし、これは楽そうだな)

  • 145125/04/11(金) 08:57:34

    アルミリオ「映画館に美術館、それに慰霊碑ですか」キョトン


    アスラン「映画は時間が決まっているし、美術館は話題に尽きないから若い君達にも行きやすいだろうと思ってな。

    慰霊碑は、入隊前に今一度訪れていた方がいい。

    どうだ? カズラ」


    カズラ「デートだなんて、そんな……」プルプル

    dice1d2=1 (1)

    (1.罰ゲームだからしょうがないな!ニコニコ 2.恥ずかしさのあまり逃げ出す)

  • 146125/04/11(金) 12:29:37

    カズラ「罰ゲームだからし、仕方がないな!
    デートするか!
    まったく、お父様には困ったものだ」ニコニコ

    アスラン「いや、カズラがいつも彼と遊びに行きたいと言っていたから俺はそう書いたんだが……?」

    カズラ「そ、そんなことより!
    罰ゲームの紙はもう一枚あるんだろ、アルミリオの父さんは何を書いてたんだ?」

  • 147125/04/11(金) 12:35:36

    アルミリオ「父さんの方は、ええと……

    『ディアリオの書いた内容をやれ』?

    ディアリオの書いた罰ゲームをやれってことか?」


    ディアリオ「アーノルド父さん、上手いこと考えるのを回避してるな。

    ま、俺が書いた内容なら対したことないだろって思ったんだろうな」


    アルミリオ「それで、ディアリオは何を書いたんだ?」


    ディアリオの書いた罰ゲーム内容の難易度

    dice1d100=19 (19)

    ※数値が高いほど難しい

  • 148125/04/11(金) 12:42:03

    なんだこのゆるゆる空間は
    数値が高かったらコスプレとか書こうと思ってたのに……
    --

    ディアリオ「俺の書いた内容は……父さん達と母さんに、何かプレゼントを送ること!」

    アルミリオ「よ、良かったそれなら簡単だ。
    てっきりゴスロリ衣装でも着ろとか書いてあるのかと」ホッ

    ディアリオ「はは、それはまたいつかお前がなんかやらかした時に取っておくよ」

    カズラ「プレゼントなら、美術館に行った時にお土産を買えばいいんじゃないか?
    特別な感じがしてよさそうだろ」

  • 149125/04/11(金) 12:47:48

    アルミリオ「そうだな、じゃあ遊びに行くついでに親への土産も買おう」


    カズラ「デートのついで、な!

    それで、まず映画の選択はどうする?」


    アルミリオ「映画は……」

    dice1d6=4 (4)

    (1.アクション 2.ホラー 3.ラブコメ 4.SF 5.子ども向けアニメ 6.ドキュメンタリー)

  • 150125/04/11(金) 12:54:36

    ディアリオ「サイファイか、いいんじゃね?」


    アルミリオ(オーブ以外の人って、SFのことサイファイって言うよな)


    カズラ「SFと言えば今流行りの、あの映画か。

    私も見たいと思っていたところだ。

    オンラインでチケットを予約しておこう」ピッ


    dice1d3=2 (2)

    (1.宇宙クジラの惑星

    2.エイリアンVS宇宙クジラVSプレデター

    3.ブレード宇宙クジランナー)

  • 151二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 14:46:50

    ダイス外れたけどブレード宇宙クジランナー好き

  • 152125/04/11(金) 18:37:02

    カズラ「『エイリアンVS宇宙クジラVSプレデター』だな。
    楽しみだ……ん?
    しまった、映画の開始時間はもう間もなくらしい」

    アルミリオ「それなら、急いで行かないとな」

    カズラ「ああ、お父様、ディアリオ、行ってくるよ」

    ディアリオ「いってら~」バイバイ

  • 153125/04/11(金) 18:40:59

    アルミリオとカズラは2人で、映画館の前にたどり着いた。

    『エイリアンVS宇宙クジラVSプレデター』

    それはあの有名なAVPシリーズdice1d2=2 (2)

    (1.の最新作 2.ではなく全く関係ない作品)


    オーブのRotten Tomatoes的な映画批評サイトの評価は

    dice1d100=74 (74)

    ※数値が大きいほど評価が高い


    カズラ「さぁ、シアターに入ろう。

    ポスターの感じを見るに、けっこう怖いシーンもありそうだな」ドキドキ

  • 154125/04/11(金) 18:53:01

    2人並んで、暗いシアターの椅子に座る。


    『エイリアンVS宇宙クジラVSプレデター』の主役はdice1d4=4 (4)

    (1.宇宙クジラ 2.エイリアン 3.プレデター 4.人間)


    映画のあらすじはdice4d4=1 3 4 1 (9)

    ダイス1個目(1.現代の 2.近未来の 3.旧世紀の 4.遠い昔)

    ダイス2個目(1.宇宙クジラの腹の中で 2.大西洋連邦で 3.宇宙戦艦の中で 4.はるかかなたの銀河系で)

    ダイス3個目(1.3種の戦いに人間が巻き込まれ 2.新たな遺伝子を持つ種が生まれ 3.3者の社交パーティーが開かれ 4.AIが反乱を起こし)

    ダイス4個目(1.人間が辛くも勝利する 2.全員宇宙クジラになる 3.外宇宙へ進出する 4.次回作へ続く……)

  • 155125/04/11(金) 18:58:23

    『エイリアンVS宇宙クジラVSプレデター』は人間が主役の映画で、

    現代の宇宙戦艦の中でAIが反乱を起こし人間が辛くも勝利するというあらすじだ。


    アルミリオ(エイリアンも宇宙クジラもプレデターも出てこないな……)


    カズラ(このタイトル多分、原題からかけ離れた翻訳をされてるんだろうな)


    この映画はホラー要素やジャンプスケアが多い?

    dice1d3=3 (3)

    (1.めっちゃ多い 2.そこそこ 3.ギャグ映画だこれ)


    ちなみにホラー・ジャンプスケア耐性度

    アルミリオdice1d10=10 (10)

    カズラdice1d10=7 (7)

    ※数値が大きいほどホラーやジャンプスケアが平気

  • 156125/04/11(金) 19:05:37

    なんでダイス結果ほのぼのな感じばっかなんだよぉ!

    --

    カズラ(なにっ?

    AIが人類全員を笑いで管理する『ドナイヤネン・プラン』、略してDPを実行するストーリーだと!?)


    アルミリオ(SF×ギャグって結構珍しいよな)


    シアター内の観客はギャグ要素の多い映画の展開に、皆思わず笑いだした。

    そんな中、アルミリオとカズラの2人は

    dice1d100=21 (21)

    ※数値が高いほど映画に集中、

    数値が低いほどなんかこう……手が触れ合う的なラブコメイベントがあったってことで……

  • 157125/04/11(金) 19:09:11

    カズラ「ふふっ、ははは! ……あっ」


    他の観客につられて映画のシーンに笑ってしまったカズラが、ふと隣のアルミリオ

    dice1d3=2 (2)

    (1.と手が触れる 2.に寄りかかってしまう 3.と間近で目が合う)


    そのハプニングに、アルミリオの反応はdice1d100=59 (59)

    ※数値が高いほどラブコメ的な意味でドキドキしてそう、数値が低いほど映画に集中しているため無反応

  • 158125/04/11(金) 19:12:33

    微妙~
    --

    カズラに寄りかかられ、アルミリオは一瞬顔を赤くしたがすぐにまた画面へと視線を戻した。

    アルミリオ(カズラも、いつの間にかかわいい女の子って感じになったな。
    って、今は映画の途中だから集中しないと)

    カズラ(わわっ、アルミリオに近づいてしまった。
    ……アルミリオの胸筋、ますます大きくなっているような……)ドキドキ

  • 159125/04/11(金) 19:15:30

    映画を見終わった後の評価は

    アルミリオdice1d10=4 (4)

    カズラdice1d10=2 (2)

    ※数値が高いほど良い評価


    映画館で何かハプニングが?

    dice1d4=2 (2)

    (1.特に何もなかった 2.両親と出会った 3.チャンドラの娘と会った 4.お腹空いた~)

  • 160125/04/11(金) 20:41:55

    アルミリオ「今見終わった映画、カズラは不満そうだな」

    カズラ「本編がタイトルともポスターとも、全然違う内容過ぎるだろ!
    たまに笑えるギャグはあったが、肩透かしをくらった気分だ。
    ん?」

    シアターを出たところで、カズラが映画グッズ売り場付近にいる男女へ視線を向ける。

    カズラ「あそこにいるのって、アルミリオの親じゃないか?」

  • 161125/04/11(金) 20:43:53

    アルミリオ「えっ……と、父さん2人と母さん!?」

    そこにいたのはディアッカとミリアリア、そしてアーノルド・ノイマンの3人だ。

    ディアッカ「あれっ、アルミリオじゃんかよ。
    おいおいデートかぁ? アスハ家のお嬢サマと一緒にいるなんてよぉ」ハハ

    早速ディアッカに見つかり、アルミリオが頬を赤くする。

  • 162125/04/11(金) 20:50:41

    ミリアリア「あらっ、アルミリオ。

    ちょっとアンタ、今日はdice1d2=2 (2)

    はずだったわよね」

    (1.外出禁止の 2.ディアリオと遊びに行ってる)


    アルミリオ「いやなんか、罰ゲームだとか何とかでカズラと遊びに行くことになって……」ゴニョゴニョ


    ノイマン「こら、せっかくのデートを罰ゲームなんて言ったらカズラちゃんに失礼だろ?」ハハ


    ディアッカ「何照れてんだよ、ははは真っ赤になってやんの」ハハ


    アルミリオ(50も近くになって3人デートしてる親のノリに巻き込まれるのが恥ずかしいんだよ……!)

  • 163125/04/11(金) 20:56:08

    カズラ「お三方も、映画を観てらしたんですか?」


    ノイマン「ああ、俺達はあの映画だったんだけど、君たち?」


    ノイマンが指さした映画はdice1d6=1 (1)

    (1.アクション 2.ホラー 3.ラブコメ 4.SF 5.子ども向けアニメ 6.ドキュメンタリー)


    アルミリオ「俺達は、『エイリアンVS宇宙クジラVSプレデター』を見てたんだけど」


    ディアッカ「デートにしちゃ尖った選択だな。

    まあ、アルミリオは昔っから宇宙の話が好きだったもんな」

  • 164125/04/11(金) 21:05:39

    オマケは全部アドリブで書いてるので誤字が多いですがご勘弁を

    --


    ノイマン「軍に入ればしばらくは忙しくなる。

    今の内に遊んでおくといい」


    ミリアリア「それにしてもディアリオはあの性格だからすぐ恋人ができると思っていたけど、

    まさかアルミリオが女の子とデートなんてね」


    アルミリオ「あ、あんまりジロジロ見ないでよ3人とも……」


    ちなみに親達はアルミリオのオーブ軍入隊について

    ミリアリアdice1d2=1 (1)

    ディアッカdice1d2=2 (2)

    (1.反対していた 2.反対していなかった)

    ※ノイマンはまあ反対しないだろうので割愛

  • 165125/04/11(金) 21:12:46

    ミリアリア「そうなのよねぇ、アルミリオももうすぐ軍人になるなんて……
    上手くやっていけるのか、今になってもまだ心配だわ」

    ディアッカ「あんまりそう言ってやるなよ、親から進路を反対されるのってけっこう辛いんだぜ」

    ミリアリア「分かってるわよ。結局はあたしだって許したんだし。
    それでアンタ、この後もカズラさんとどこか行くの?」

    アルミリオ「うん、近くの美術館に行こうかなって」

  • 166125/04/11(金) 21:18:12

    ノイマン「ここから近くの美術館っていうと、あの特別展示をやっているはずだ」


    近くにある美術館の特別展示はdice3d51=18 47 36 (101)

    ※Wikipedia「五十音順」記事の「基本の順序」項目の数字をもとに表される3文字に近い内容の特別展示


    ディアッカ「へー、変わったもん展示してるんだな。

    流石オーブ、カルチャーに関しちゃなんでもアリだ」

  • 167125/04/11(金) 21:23:43

    つ ゐ や ……費やす?
    --

    カズラ「世界中の消費行動調査を基にした人気製品の展示、ですか」

    アルミリオ「なんだかちょっと難しそうな内容だな」

    ディアッカ「そうでもねえだろ。
    だいたいそういう展示って、年代ごとに流行ったおもちゃとかイラストを並べてるもんだろうし」

    ミリアリア「とにかく、あんまり帰りが遅くなっちゃダメよ」

    アルミリオ「分かってるって……行こう、カズラ」

  • 168125/04/11(金) 21:39:49

    アルミリオとカズラはノイマン達3人と別れ、美術館へ向かって歩き出した。

    アルミリオ「まさか父さん達と出会うとはな……」ハァ

    カズラ「お前、まだ耳まで赤くなったままだぞ」

    アルミリオ「別に父さん達のことは大好きだけど、
    カズラと一緒にいるところを見られるのはちょっと照れるっていうか」

    カズラ「……私と一緒にいるのは、恥ずかしいか?」

  • 169125/04/11(金) 21:41:26

    アルミリオ「あ、い、いや。

    そういうことじゃないよ。

    ただ、あれこれ言われるのが嫌なだけで」


    カズラ「はは、それは分かるよ。

    さ、美術館に行こう」


    特別展示をやっている美術館の込み具合は

    dice1d100=18 (18)

    ※数値が高いほど混んでる、数値が低いほどガラガラ

  • 170125/04/11(金) 21:51:46

    そろそろ今日はここまで……オマケが日をまたぐことになるとは

    --


    アルミリオ「いやにすいているな」


    カズラ「展示内容は面白そうなのに、何か問題でも起こっているのかな?」


    美術館に来訪客が少ない理由は

    dice1d3=3 (3)

    (1.怖いお客さんが来ている 2.ネットで炎上した 3.シンプルに展示内容がショボい)

  • 171二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 22:29:31


    ほのぼのだ

  • 172二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 22:47:55

    つかスレ主、文章書くのめちゃくちゃ速いな

  • 173二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 07:42:59

    たしかに…しかもダイス有だし…自分じゃこんな風にできねぇー…!

  • 174二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 08:36:00

    喋りが早い人は書くのも早い説……?

    --


    アルミリオ「あれ……展示はこの小さなスペースだけ?

    なんというか、ショボいな」


    カズラ「だからこんなに来訪客が少ないのか!

    国立美術館がこの状況なのは、私もアスハの一員として心配だ」


    アルミリオ「ここに展示が少ない理由の説明が書いてある。

    えーっと、展示が少ないのは長年続く世界情勢の混乱により……」


    展示が少ない理由は、

    dice1d3=3 (3)

    (1.戦争が続くせいで予算が回ってこない 2.こないだ怪盗が入って全部盗まれた 3.表に展示できない物ばかり集まってしまった)

  • 175125/04/12(土) 08:39:33

    名前欄に1って入れ忘れちゃった
    --

    カズラ「なにっ!?
    とても一般人に見せられないような負の遺産ばかり集まってしまっただと?」

    アルミリオ「っていうと、具体的には何があるんだろう?」

    カズラ「ちょっと待っててくれ、展示スペースの外で電話してくる……」ダッ

    アルミリオ「?」

    カズラは携帯電話を片手に展示スペースを出ていったが、すぐにまた戻ってきた。

    カズラ「今、お母さまに連絡を取ってきた。
    お母さまの名代として、国立美術館の現状をバックグラウンドを含め視察させてもらう」

  • 176125/04/12(土) 08:48:03

    アルミリオ「えっ?

    つまり、表に見せられないってことで隠された展示物を見られるのか?」


    カズラ「ああ、アルミリオも付き添いで入ってもらう。

    すまないな、せっかくその、デート、って前提で来ているのに」


    アルミリオ「いや、むしろ特別な感じがして楽しいよ。

    それで、一般人には見せられない負の遺産って……」


    美術館のバックグラウンドに入った2人は、表の展示スペースには見せられないという物を見せて貰った。

    それはdice1d3=1 (1)

    (1.戦争のプロパガンダにまつわる物 2.戦争反対のために作られた物 3.キャー全部R-18よ!!)

  • 177125/04/12(土) 08:53:06

    カズラ「これは……戦争のプロパガンダにまつわる物ばかりだな」


    アルミリオ「世界中で消費された人気製品を調べたら、

    戦争を推し進める物が集まってしまったってことか。

    ああ、このおもちゃは俺も小さい頃に持っていたよ」


    アルミリオが指さす先には、第1次連合・プラント大戦より数十年後になってから発売されたLCAM-01XAアークエンジェルのプラモデルがあった。

    販売元はdice1d3=3 (3)

    (1.大西洋連邦 2.オーブ 3.コンパス)


    カズラ「いまだ混迷が続く世界情勢の中、戦争にまつわる物の展示はデリケートに行わなければならないのは分かる。

    だが……」

  • 178125/04/12(土) 09:00:34

    アルミリオ「こういったものを完全に隠し、民間人から忘れられていくのも良くないこと……って言いたいんだろ?」

    カズラ「ああ!
    中立的な解説と共に展示することで過去の過ちの記憶を正しく継承していくのも、
    文化遺産を管理する施設の務めだ」

    それに、とカズラがアークエンジェルのプラモデルに笑みを向ける。

    カズラ「アルミリオのようにこれらの展示物を見て、平和の礎となる夢を抱く者もいるはずだからな。
    とはいえこの現状は、文化施設が正しい展示をできるほど、予算や人員を多く回せなかった政府の問題でもある」

  • 179125/04/12(土) 11:16:48

    カズラ「なんて、真面目な話ばかりしていたらお前は面白くないか」


    アルミリオ「面白いよ、軍にも関係のあることだし。

    けどそろそろお土産コーナーに行こうか?」


    カズラ「そうだな。

    確かアルミリオの両親にプレゼントを買うって話だったな」


    美術館のお土産コーナーの充実度

    dice1d100=25 (25)

    ※数値が高いほど商品のバリエーションが多い、数値が低いほど商品がショボい

  • 180125/04/12(土) 11:21:49

    カズラ「って、土産コーナーも寂れているな……」


    アルミリオ「それなら、美術館を応援するためにもここで少し買い物するけど、

    親へのプレゼントは別のところで買おうかな」


    カズラ「そうだな、この近くにはショッピングモールがある。

    そこならアルミリオの両親にもふさわしい物が売っているだろう」


    ということで、ショッピングモールへ向かうことになったアルミリオとカズラ。

    ショッピングモールでは

    dice1d3=1 (1)

    (1.特に何事もなく店に到着 2.レミーと出会う 3.チャンドラの娘と出会う)

  • 181125/04/12(土) 11:26:08

    イベントをことごとく回避していくダイス

    --


    カズラ「結構いろんな種類の店があるな。

    あの店なんてどうだ?」


    カズラが指さした先にあった店はdice1d6=6 (6)

    (1.和風雑貨店 2.電気屋 3.輸入食料品店 4.生花店 5.本屋 6.カガリ様グッズオフィシャルショップ)


    アルミリオ「へぇ、こういうモールはあまり父さんと来ないからなんだか新鮮だな」

  • 182125/04/12(土) 11:30:32

    アルミリオ「ええと、カガリ様……カガリ様グッズオフィシャルショップ!?」


    カズラ「流石お母さま、代表を退いた今もなおその人気に陰りが見られない」ドヤァ


    アルミリオ「彼女が人気なのは確かに頷けるけど、ここで両親へのプレゼントを買うのか……」


    カガリ様グッズオフィシャルショップの盛況度

    dice1d100=54 (54)

    ※数値が高いほど大盛況、数値が低いほどガラガラ

  • 183125/04/12(土) 11:40:13

    カズラ「平日の昼過ぎにしては、人も少なすぎず悪くない盛況度だな」フフ


    アルミリオ「さて、ここで親へのプレゼントらしいものが買えるかな」キョロキョロ


    カズラ「これなんかどうだ?

    他では買えない逸品だぞ」


    アルミリオ(そりゃあ他の国でもカガリ様グッズが販売されてたら怖いだろ……)


    カガリ様グッズオフィシャルショップで両親へのプレゼントとして目を付けたもの

    dice1d6=1 (1)

    (1.カガリ様ヘアゴム 2.カガリ様ペン 3.カガリ様ハンカチ 4.カガリ様手形色紙 5.カガリ様ぬいぐるみ 6.カガリ様ボイスCD)

  • 184125/04/12(土) 16:45:39

    カズラ「ほら、お母さまの顔が付いたヘアゴムだ」


    アルミリオ「俺の親、3人ともヘアゴム使うほど髪長くないけど」


    カズラ「腕に着ければおしゃれなブレスレットに見えなくもない。

    お母さまが演説をする時には、これを着ける支援者も多いとの話だ」


    アルミリオ「なんか、そう言われると良いもののように思えてきたような……安いし、とりあえず買ってみるか。

    これだけだと少ないから、もう一つ何か買おうかな?」

    dice1d6=5 (5)

    (1.カガリ様格言集 2.カガリ様ペン 3.カガリ様ハンカチ 4.カガリ様手形色紙 5.カガリ様ぬいぐるみ 6.カガリ様ボイスCD)

  • 185125/04/12(土) 16:49:58

    カズラ「見ろ、このお母さまを模ったぬいぐるみにはメッセージカードを持たせられるそうだ。
    何かメッセージを書いて、ぬいぐるみと一緒に渡したらいいんじゃないか?」

    アルミリオ「ちょっと恥ずかしいけど、悪くないかな」

    カズラ「よし。じゃあヘアゴムとぬいぐるみだな。
    ん? よく考えたら、このヘアゴムをぬいぐるみに着けたらすごくかわいいんじゃないか!?」

    アルミリオ「確かに、ぬいぐるみの首に着けたら丁度いい。
    よし、じゃあこれで親へのプレゼントはOKだ」

    アルミリオはぬいぐるみとヘアゴムを購入し、
    オマケとしてぬいぐるみに持たせるためのメッセージカードを受け取った。

  • 186125/04/12(土) 16:52:46

    カズラ「メッセージカードには、なんて書くんだ?」


    アルミリオ「ええと……慰霊碑に行ってから考えるよ」


    2人は店を後にし、慰霊碑のあるオノゴロ島へと向かうことにした。

    慰霊碑の周りには、色とりどりの花が

    dice1d100=24 (24)

    ※数値が高いほど花がいっぱい咲いている、数値が低いほど花が少ない

  • 187125/04/12(土) 16:56:43

    Oh……

    --


    カズラ「何年かに一度、花の植え替えが行われているが……今はほとんど咲いていないな」


    アルミリオ「元から、あまり人が来ないところだからかな。

    けど少しは咲いているよ、ほら」


    アルミリオとカズラは慰霊碑の近くで並んでしゃがみ、僅かに咲いている花を眺めた。

    ちみなに花が少ない理由は

    dice1d2=1 (1)

    (1.戦禍の影響 2.最近異常気象が続いていたから)

  • 188125/04/12(土) 17:05:45

    アルミリオ「そういえばずっと前にも、一緒にここで花を見たことがあったっけ」


    カズラ「そうだな、学校の遠足でも来たし、

    プライベートでもお母さま達に連れられて来たと思う。

    ……ここはいつも、花が散ったり、植え直されたりを繰り返しているな」


    アルミリオ「早くまた、花がいっぱいになって欲しいな……」


    ここで誰かが登場

    dice1d4=4 (4)

    (1.両親3人 2.キラ 3.シン 4.アスラン)

  • 189125/04/12(土) 17:09:40

    このスレのダイス、アスラン好きね
    --

    アスラン「ん?
    そこにいるのは……カズラ?」

    ふと、花を眺める2人の後ろからアスランがやって来た。

    カズラ「お父様! 何故ここに?」

    アスラン「何故もなにもデートの最終地点はここだから、
    先に行って帰りを送ってやろうと思っていたんだ。
    2人のほうが先に着いているとは予想外だったんだが……美術館にはそれほど長くいなかったのか?」

  • 190125/04/12(土) 17:15:17

    アルミリオ「はい、美術館は早々に切り上げて、ショッピングモールで買い物をしたんです。

    このぬいぐるみを親へ渡そうかと」


    アスラン「カガリのぬいぐるみに、カガリのヘアゴムを着けているか。

    いい選択をしたな。

    ……? その紙は?」


    アルミリオ「ああ、これはぬいぐるみに持たせるためのメッセージカードです。

    親へ何か言葉を送りたいんですけど、いざ書こうとなると内容が思いつかなくて。

    どういうことを書けばいいんでしょうか?」


    アルミリオ「そうだな……」


    アスランが答える、両親へのメッセージカードの内容

    dice1d3=2 (2)

    (1.感謝の言葉 2.成長の記録 3.無言で何も答えない)

  • 191125/04/12(土) 17:20:12

    アスラン「君の、成長の記録なんてどうだ?
    身長・体重を出生時のデータと、今のデータで並べて書くんだ」

    アルミリオ「えっ? そんなただのデータで、親は喜ぶでしょうか」

    アスラン「ああ、君の親は3人ともすごく喜ぶと思う。
    それは君が今日まで育ってくれた証でもあるし、それに……」

    アスランが、ゆっくりと慰霊碑に目を向ける。

    アスラン「親が、子どもと今日まで生きてこられた証でもある。
    それを感じられるだけで、俺達のような親にとってはすごく嬉しいんだ」

  • 192125/04/12(土) 17:23:41

    カズラ(そうか。
    お父様の両親は、お父様が16歳の頃にはもう……)

    アルミリオ「……そうですね。
    ご提案ありがとうございます、少し照れるけど、今の身長と体重を書いてみようと思います」

    アスラン「そういえば、君はここ数年で随分と背が伸びたな。
    少し前までは、カズラとそう変わらなかっただろう?」

    首をかしげるアルミリオとカズラの肩をアスランが掴み、子ども達を背中合わせにする。

  • 193125/04/12(土) 17:29:52

    アスラン「ほら、もう10cmは差があるんじゃないか?」

    カズラ「ほんとだ、アルミリオのほうが高い」

    背中合わせになったまま、カズラが後ろ手でアルミリオの頭頂部を触る。

    アルミリオ「カズラが小さいんじゃないかな」

    カズラ「そんなことはないさ、ほら、私だって結構背が伸びただろう?」

  • 194125/04/12(土) 17:36:47

    そう言われ、アルミリオが振り返りカズラを見る。

    丁度日没の時間だったため、水平線の向こうに真っ赤な夕陽が輝いていた。


    アルミリオ(あれ、カズラの姿が光って見える……)


    陽が彼女の頬や髪、揺れるスカートをまばゆく照らしている。

    いつも元気いっぱいのカズラには、夕陽の力強さがとてもよく似合っていた。


    そんなカズラを見て、アルミリオは

    dice1d100=31 (31)

    ※数値が高いほどラブコメ的な感じでときめく、数値が低いほど友情的な感じでときめきに気づかない

  • 195125/04/12(土) 17:42:46

    アルミリオ(……?)

    一瞬、アルミリオは頬が熱くなった気がしたが、
    太陽のせいだろうとすぐ納得した。

    アルミリオ(カズラはいつも元気があって、明るくて、本当にいい子だな。
    今日もすごく楽しかった、これからもずっと大切な友達に、笑っていて欲しい)

    そうか、きっと親もこんな気持ちで軍に入ったんだろう、
    と心を引き締めアルミリオは慰霊碑の前に立った。
    カズラも、その横に立つ。

  • 196125/04/12(土) 17:48:07

    アルミリオ「俺はこれから、オーブのために戦うよ。
    だから……」

    アルミリオが、カズラに向かって優しくほほえむ。

    アルミリオ「いつか必ず、この場所を花でいっぱいにする。
    そうしたらまた、一緒に来よう」

    カズラ「……うん」

    カズラの頬もうっすらと赤くなっていたが、
    きっと夕陽のせいだろうな、とアルミリオはまだまだ鈍感な少年だった。

    終わり

  • 197125/04/12(土) 17:48:59

    オマケ終わり!
    途中保守してくださった方、コメントやイラストを書いてくださった方、
    ここまで長々とお付き合いいただき、ありがとうございました

  • 198二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:32:14

    乙でした
    途中エイリアンVS宇宙クジラVSプレデターが挟まったとは思えない良いオチだった

  • 199二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:10:14


    双子でも人種が違うから青年と未成年に分かれるって発想が面白かった

  • 200二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:25:47

    200ならブラコン双子はいつまでも仲良し

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