- 1二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:49:39
十九世紀倫敦───偉大なる大英帝国は大陸から現れた吸血鬼達魔の勢力により未曾有の危機に陥っていた
誰もが魔の勢力に怯えていたその時、清教会が銀によってコーティングされ聖水によって駆動する蒸気兵装スチーマーを作り上げる
人々はスチーマーを手に魔の勢力との闘争を始める、明日の朝日をつかみ取るために……!
【禁止事項】
・過度なエログロ・チート
・確定ロール
・版権ネタ(パロネタ、オマージュはアリ)
【世界観の注意点】
・教会は絶対味方。魔の勢力に裏切った者以外の人対人はNG
・魔の者は基本的に敵。味方の魔の者をやりたい場合は完全に教会の制御下に置かれた者のみとすること
・舞台は十九世紀イギリスだけどある程度緩くてOK。中華街や騎士等イギリスっぽいものなら出しても大丈夫
次スレは>>190の方が立ててください
- 2二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:50:15
- 3二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:51:09
立て乙
- 4二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:51:23
たてほしゅ
- 5二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:51:34
ほしゅほしゅほしゅ
- 6二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:51:52
保守
- 7二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:52:04
立て保守
- 8二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:52:16
ほっほっしゅ
- 9二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:52:27
しゅしゅしゅー
- 10二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 17:52:45
夜明けの陽が汝を照らさんことを
- 11二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:26:36
なるほどなぁ警棒…
そっか鈍器って手もあるのかあ
ありがとう、参考にするよ - 12二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:27:22
まったく、吸血鬼共のせいで検閲が厳しくなって困るな
【貿易品の検閲に時間を取られて苛立っている商人の男】 - 13二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:28:02
前スレ200
拙者は日出づる国より馳せ参じた侍であり、妖狩りじゃ - 14二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:28:39
前199
…ああ、ありがとう
キミたちも気をつけて
【己が守るべきモノを再確認し嬉しそうにしている】
…そうそう妖精は意外と何処にでも居る
もしかしたらキミたちのお家の中にも居るかも知れないよ?
【なんて冗談めかして言ってみている】 - 15スチーム傭兵25/04/08(火) 18:31:03
- 16二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:33:46
- 17スチーム傭兵25/04/08(火) 18:37:17
- 18ビェンフー店主25/04/08(火) 18:40:16
あぁ…またダメだったネ…(人気の無い路地裏で灰と化す吸血鬼を悲しげな顔で見つめる、一見すると同胞の死を悼む吸血鬼、あるいは吸血鬼にすら同情している優しい人間に見える)
它很快就化为灰烬。我很想尝试做一次吸血鬼食物,但是……哦,没办法[すぐ灰になっちゃうネ、一度で良いから吸血鬼料理を作ってみたいアル…まあ仕方ないアルネ](小さくそう呟いた) - 19二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:44:14
- 20スチーム傭兵25/04/08(火) 18:47:25
- 21二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:49:00
- 22スチーム傭兵25/04/08(火) 18:50:56
- 23二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 18:54:32
- 24スチーム傭兵25/04/08(火) 18:55:47
- 25二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:00:21
- 26スチーム傭兵25/04/08(火) 19:03:48
まあ、なんごともバランスが大事っことだな。
【そう言いながらジンを思い切り飲み干した。】
んじゃ、俺はそろそろ帰る。
蒸気と吸血鬼の街、ロンドン。楽しんでいけよ侍。
【そう言って手をひらひらと振ってさっていった】
- 27二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:10:38
リッパーはまーだ捕まんねぇのか?
嫌だな今から労働すんの - 28二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:10:51
(…昨日見た獣は何処へ行ったのだろうか…?)
【見回りのために騎士は歩く】
【…これぐらいの思考なら騎士としての範疇は外れていないだろう】
(……今日は何事も大事なければ良いのだが)
【昨日は抜いてしまった上に切ることもできなかった機械剣の柄を無意識にふれている】 - 29二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:59:13
はぁ……
【栄光ある大英帝国、その影の部分。煤に覆われた常に薄暗い煙で陰った裏路地を一人の少女が歩いている】
【おそらくは花売りだろうか、手には白い花の詰まった加護を提げて質素なワンピースに身を包んでおり、肩の上には乾いた赤毛が揺れていた】
……今日も、売れなかった
【しょんぼりと、籠の中に詰まった白い花を見下ろしながら少女はため息を吐いた】
【欧州において、赤毛は悪しき魔女の象徴として強く忌み嫌われている。特に吸血鬼被害が増えた近年では赤毛差別が強まっており、それはこの大英帝国でも例外ではない】
【当然、赤毛であるこの少女もだ】
【よって、少女の花はロンドンの人々にはほとんど売れず生活は火の車だった】
こうなったら夜の花を……けど
【夜の花売り───娼婦は賤しい女が選ぶ最後の職業だったが、それを選んだところで少女が報われることはないだろう】
【なにせ、不吉な赤毛を買う人間などほとんどいないのだから】 - 30二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:01:52
- 31二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:05:33
- 32二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:06:17
- 33二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:12:38
- 34二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:15:53
- 35二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:17:53
- 36二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:19:31
- 37二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:21:06
教会クッキー、教会クッキーはいかがですかー
霊験あらたか…とかは言えませんが縁起もよろしい教会クッキー - 38二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:23:16
- 39二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:25:53
- 40二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:27:02
- 41二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:27:27
- 42二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:29:27
- 43二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:30:29
「閃いた、聖水を飲み水にすれば闇の眷属が寄り付かない存在になれるのでは?」
「いくらかかるんだよそれ」
「そもそも魔を倒す武器をそんな使い方したら人間にもよくない影響出そうだな……」 - 44ビェンフー店主25/04/08(火) 20:31:18
アイヤー!調理器具、料理人の命。
手入れ怠ったらダメネ、切れ味命ヨ!(街外れの中華料理屋からは美味しそうな匂いが漂っている) - 45二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:33:32
ぷはぁ!ちぃと弱いが、まあええじゃろ
飲むとまでは言わんが、そういう仕込みを試さされたことはあったの
全身を管で巻いて聖水を通せばっちゅう鎧でな。まあ向こうも別に武器を使えば済むから不意打ちの手以上にゃならんし派手に動けば管がこんがらがって締まる…
そういう話で失敗だったわい
【あれは疲れた。と思い出してげっそり】 - 46猟犬騎士25/04/08(火) 20:42:00
女王陛下と倫敦の夜明けに栄光あれ
それに闇の者共と人間では身体能力にも耐久力にも差が大きい
堅牢さより機動力が求められるのは当然の帰結だろうな
【夜警中の間食も兼ねたフィッシュアンドチップスをつまんでいる狩装束を着た背の高い騎士】 - 47二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:47:10
- 48二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:50:11
- 49二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:51:04
いやぁ…
今日は大変な目にあったでよ…
【半日かけてようやく元の体温に戻ったカウボーイハット騎士。手当してくれた人達にお礼を言って元いた町にようやく帰還してきた】
もう飯食って寝よか…
だが見回りもせにゃあ… - 50猟犬騎士25/04/08(火) 20:52:50
- 51二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:54:22
- 52ビェンフー店主25/04/08(火) 20:58:12
- 53猟犬騎士25/04/08(火) 20:58:24
- 54二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 20:58:58
- 55二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:02:57
…昔はまだそれなりに晴れとったもんだがな
今の若いのはそもそも知りもせん、か
全く!そういうのを合わせたり誂えるような仕事がもっと欲しいもんじゃがな
数を揃える為の”修理”仕事なんぞなけりゃあいい!
【ケッ!と吐き捨てる独眼の鍛冶屋
武運拙くな物の武器を”修理”し安かろうと手にと望む者への仕事なぞ!】
…ん?なんぞその剣に違和感か?
見るくらいはせんでもないぞ。…明かりも欲しいし口直しがてら飯屋ででもどうだ嬢ちゃん
【よい香りする店の方へと足を向けさっさと歩きだしながら】
飯!酒!酔えるもので合わせる飯は任せる!
【店に入ればちらりメニューを一目見て、おそらく知らぬ料理名ばかりだろうし放り置いて大雑把な注文】
- 56二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:02:59
- 57二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:07:37
- 58猟犬騎士25/04/08(火) 21:08:04
- 59二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:09:07
強盗だ!金を出せ!
こっちには蒸気武器があるぞ!
【料理店に強盗が押し入る。何故か蒸気武器を携えている】 - 60ビェンフー店主25/04/08(火) 21:09:26
- 61ビェンフー店主25/04/08(火) 21:11:17
- 62二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:12:56
- 63二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:14:18
- 64二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:15:48
- 65ビェンフー店主25/04/08(火) 21:16:29
- 66二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:16:33
【なるほど、と街頭の近くから湾刀を見て】
使う道具は何より信じられるものを
鍛冶屋の立場から言えるのはそんな所じゃな
鍛冶であれば鍛えた武器を受け取る者、騎士なら今まさに魔に襲われとる者
常に”その一回”が後悔しようが取返しも無い本番よ
…戦法への直観だか理論だかを信じるのか、先達だのからの慎重さだのを信じるかはさておきな
【結局のところ悩むだけ悩んで回答を探せ。答えがどちらかではなく”とっとと答えを出して選ぶ”事こそが重要と】
- 67二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:18:15
- 68二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:18:57
- 69二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:19:33
蒸気の斬撃を生み出し、飛ばす剣を作ったぞい
振り払う速度によってその場で滞空することもあるぞい
問題は銃を使えば済むと言うところか……ま、コストカットだわな - 70二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:20:00
- 71二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:20:41
- 72猟犬騎士25/04/08(火) 21:21:55
- 73ビェンフー店主25/04/08(火) 21:23:28
- 74二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:24:28
- 75二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:25:06
- 76二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:26:35
- 77ビェンフー店主25/04/08(火) 21:30:29
- 78二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:31:19
- 79二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:31:35
- 80“伯爵”25/04/08(火) 21:32:42
『─────────うむ、もしや人選を間違えたか?まさか盗人だとは思わなかった。犯罪者ならざ我が身惜しさに蒸気騎士に連絡をしない、という事もあるか?』
【毛皮のコートを身に纏って、貴族風の装いをした優美な青年は物憂げに嘆息した───────血の断頭台で切り落とした通行人の首の断面を持ち上げ鮮血を啜りながら】
【既に百人は殺しただろうが。棺一つで海峡を渡る他なく、肉体内部に貯蓄していた鮮血の大半を喪失していた上陸直後に比べれば随分と手持ちも増えた頃である】
『私から出向くか。思えば招待する立場であるのにも関わらず、相手から訪問するのを待つのみというのも礼儀がなっていなかったのかもしれない』
『騎士たる者、やはり礼儀には厳しいのだろう』
【絞り出した鮮血が濁流のように青年に付き従う。そうして“伯爵”を名乗る吸血鬼は霧の都を進んだ】 - 81二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:32:51
- 82二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:33:47
- 83二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:33:56
- 84猟犬騎士25/04/08(火) 21:33:57
- 85二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:34:52
- 86二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:35:59
- 87二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:36:11
- 88二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:36:33
- 89ビェンフー店主25/04/08(火) 21:36:37
- 90ビェンフー店主25/04/08(火) 21:40:05
- 91二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:41:03
- 92二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:42:04
- 93二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:44:23
- 94二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:45:04
- 95ビェンフー店主25/04/08(火) 21:45:04
- 96二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:45:17
- 97“伯爵”25/04/08(火) 21:45:35
【────────────────────紅】
【鼓動する心臓の如く脈動する鮮血の濁流が、路地を流れていた。何の血の痕跡も残さずに蠢めく鮮血の濁流は紛れもなく“神秘”に属するものであろう】
【その鮮血の濁流の中の先頭を歩くのは─────黒色の刀身の片手剣を腰に帯剣する、優美な貴族風の青年。毛皮のコートは尋常な生命を素材にはしていないのだろうか?月光を切り抜いたかの如き薄銀の輝きを帯びている】
【ランタンを掲げている“人間”を発見すると、青年は慣れた様子で美しい礼を取って挨拶した】
『────────こんばんは。今宵も素晴らしい夜だな。私は“伯爵”も申す者だが、今は蒸気騎士を探している途中なのだよ。教会が何処か知りたいのだが、どうか教えてはくれまいか?』
- 98猟犬騎士25/04/08(火) 21:47:18
あれは、魔の者……いや、蛸か?
【夜の闇に浮かび上がる異形に騎士は魔性の類を疑うが、同時に海に生息するというとある奇っ怪な生き物も思い浮かべた】
【十九世紀ロンドンにおいて、既に深海や海にまつわる知識はそれなりに知られていた。そして、そこから空想科学小説が書かれることもだ。
よって、女の知識に照らし合わせればあるいはその怪異は、怪異ではなく新種の生物という可能性も十分にあると思えたのだ】
……とりあえず、アレが何かたしかめるか
【油断なく大蛸を睨みつけつつ騎士が取り出したのは一つの蒸気爆弾】
【起爆すると周囲に聖水蒸気を振りまくそれは、普通に使えば単なる煙幕だが魔の者相手には致命の毒ガス弾と成り得るものだ】
【それを、大蛸向けてひっそりと投げ込む】
っ、民間人か!
【市民の声に気が付き、騎士は爆弾を投げたあと素早く声の主の元へと駆ける】
【そのまま腰を抜かした市民を逃がすために抱え上げようとする】
- 99二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:49:32
- 100ビェンフー店主25/04/08(火) 21:50:32
観念するアル、泥棒捕まるこれ常識。
- 101二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:51:15
- 102二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:53:33
- 103猟犬騎士25/04/08(火) 21:54:30
- 104二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:54:41
- 105大蛸?25/04/08(火) 21:54:43
- 106二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:56:12
- 107二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:57:30
- 108ビェンフー店主25/04/08(火) 21:57:31
- 109二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:57:50
騎士ってヤツになるのもイイかもしれないネ
だけど職業でやるのもな…飽きっぽいし……
まあいーや 『光蝶路』にジャンク品でも無いか探してみよう
【街の工場と工場の間、小さなその隙間の通路には、建物の隙間からぼんやりと優しく漏れた灯りが蝶のように舞っている。そこには大通りを好まない者達や、捨てられた物品が集まっている。特に工場のいらなくなった部品はこの中に廃棄されたり、偶然にも落ちてしまいがちである。彼が蒸気騎士にならず、このスーツを作り上げたのもこの場所の影響が大きいだろう】 - 110二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 21:58:06
ああ、また酷い血の匂い。
弔鐘の鳴り止む刻の、なんと遠いこと……。 - 111猟犬騎士25/04/08(火) 22:01:19
- 112大蛸?25/04/08(火) 22:03:57
- 113二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:04:01
- 114“伯爵”25/04/08(火) 22:06:08
『ふむ────────そう慌てずとも、ゆっくり喋ると良い。情報を聞き出すのなら、先ずは相手に不信感を抱かせないのが重要だ』
『例えばだが、その背中の機械。或いは頰の汗にも気を付けた方が良いだろう。吸血鬼は人間よりも眼が良いのだよ、夜であるのなら尚更だ』
【鷹揚に頷きながら、青年は微笑みながら指先を目の前の“人間”に向ける────────魔獣が如き吸血鬼ではなく、対等な“闘争”に慣れた吸血鬼だ】
【高位の吸血鬼は有り余る暴力を振るうだけで魔の頂点に君臨し得るだけの性能を持つが、その性能が災いして傲慢と慢心を測り違える個体も多い】
【であるにも関わらず、青年は鮮血の濁流を除けば何処までも“人間”らしく狡猾に振る舞えていた】
【弱さを知り、弱者が強者に歯向かう手段を学び、そして強者に上り詰めた魔性の異端こそ“伯爵”だ】
『理由を問うかね?無論──────────私の望む“闘争”の為だ。地中海世界の"教皇銃騎士"は既に味わったのでな。些か奮発してこの大英帝国へと足を踏み入らせて頂いて』
『もしや、パスポートが必要だったかね?』
【陽気に笑いながら、片手剣を鞘に納めた“伯爵”は肩を竦めた】
- 115二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:09:34
- 116猟犬騎士25/04/08(火) 22:10:30
……これは、体液か?まるで機械油のような
【大蛸の姿を探していると、ふと地面に落ちたそれに気づく】
【いくらかそれを眺めたあと、これしか手がかりはなさそうだと気づき騎士は体液溜まりの方へ】
【そのまま狩装束のジャケットに入れていた頑丈な試験管に体液を汲み取り、またしまい込んだ】
……教会に解析を頼むか
【いや、アレが本当にただの蛸ならオックスフォードかもしれんな】
【試験管の行先に頭を悩ませながら、女は異変を追って夜の街を進んでいった】
- 117二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:10:42
- 118二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:12:54
おお、美味であるな....
【かなりいい食べっぷりだ】 - 119ビェンフー店主25/04/08(火) 22:16:31
- 120二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:17:00
- 121猟犬騎士25/04/08(火) 22:21:00
- 122二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:28:50
- 123“伯爵”25/04/08(火) 22:32:55
『────────────────ふむ?そうであったか。ならば、良い。不法滞在者というのは何とも居心地が悪いが、教会の騎士を根刮ぎ始末してやれば法律を変えてくれると思うかね?』
【クツクツと低く笑いながら、“伯爵”は大仰な動作で腰に帯剣していた黒色の片手剣を抜いた】
【優美さは変わらず、しかし凍て付くような殺意が路地に充満してゆく。断頭台を前にした死刑囚か、或いは高い煙突の頂上で働く清掃者か】
【鮮血の濁流が動きを止めて、冷ややかな空気が場に流れる。“伯爵”は片手剣を構えながら笑った】
『騎士を“二人”も殺せば、教会は私を優先討滅対象に指定すると思うかね?あぁ、申し訳ない。戦の前から戦後の事を考えるのは貴殿らにとっては無礼になるか』
『─────────来るが良い、“蒸気騎士”よ』
- 124二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:38:26
- 125カウボーイ騎士25/04/08(火) 22:40:09
……嫌な空気が漂ってるでよ。
【どこからか漂ってくる闇の匂い。それに眉を顰めながら早足で街を巡回する】 - 126猟犬騎士25/04/08(火) 22:42:13
【“理解した”】
【最小限の返事だけ送ると、騎士は脚部に力を込めて強襲の姿勢を取った】
【ぐ、軸足を安定させ、踏み出す足で地を捉える。そのまま全身をバネのようにしならせて片手に湾刀、片手にハンドガンを構えて】
【───飛翔】
【そう錯覚しそうな程の踏み込み。ただの疾走ではない、練り上げた術理によって全身の力を一点に集中させた踏み込み。それによって騎士の体は大気を裂く矢のように駆け出した。
と、駆け出す体に合わせて足元の蒸気加速器を使用。矢のような疾走に機械の加速が重ねられる。
人の粋を超えた踏み込み。蒸気騎士としての手本をなぞるような動きで若い騎士は吸血鬼へと斬りかかった】
【神速の踏み込みによって振るわれた斬撃は、湾刀に取りつられた蒸気機関によってさらに加速。
大気が悲鳴を挙げるほどの斬撃を振るいながら、ついで構えたのは片手のハンドガン】
【食い込ませた湾刀に“載せる”ように構えたそれで、銀の弾丸を撃ち込んだ】
【人域を超えた斬撃とそれに載せられた銀弾。蒸気騎士の教本が思い浮かぶほどの一撃だ】
【───その一撃に集中してか、女はついぞ吸血鬼が“二人”と言った意味を理解していなかった】
- 127蒸気聖人Ⅸ25/04/08(火) 22:44:35
(今夜は時間が無いのでこのロールだけ)
『…お目覚めかね、ナイン』
おはよう博士、モーニングコールならば寝覚めの紅茶とレディの笑顔も添えて頂きたいものだが
『生憎だが紅茶は出涸らし色付きのぬるま湯、レディはこんな油臭い工場には寄り付かんよ』
では、報告を
『両手足のスプリングの摩耗が激しく全取っ替え、冷却用の法儀式洗礼水銀も念のため総入れ替えだ』
吸血鬼の首と奴等の名誉を圧し折った対価だが不服かね?
『当たり前だ、一匹狩る為に中破されては採算が合わん』
…
『お前に課された使命は二つ、民の盾となり剣となることと…銀の銃弾よりも高い対費用効果を証明する事だ』 - 128二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:45:19
(…何か嫌な気配がするな)
【見送った後に見回りをしていた騎士が警戒しながら回っている】
(血の匂いか…?) - 129カウボーイ騎士25/04/08(火) 22:47:48
ただの…吸血鬼じゃねぇな、これは…
【非常事態だ。誰に言うまでもなく呟き、未だ列車から回復しきっていない身体に鞭打ちながら単身急遽武器を補充するため教会へと走る】 - 130“伯爵”25/04/08(火) 22:55:59
『素晴らしい速度、素晴らしい判断力だ!』
【─────────────“伯爵”の握る細身の片手剣は、頑丈さだけを追い求めた造りであった】
【理由は簡単である。“吸血鬼”という魔性の怪力を十全に振るえば枯れ枝であっても全身鎧で武装した騎士を殺せるからだ──────確かな質量を伴う斧の一撃に、確かな速度を秘めた片手剣による斬撃が拮抗する。“伯爵”は笑った】
『────────魔性には有利だが、しかし尋常の鋼で鍛えられた名剣は容易には断ち切れまい?私が喰らえば防御不能の大打撃になるだろうが、物体を間に用意すれば防げなくもない』
【“伯爵”の片脚が軽く振り上げられて、舗装された道路を叩き割る。雷鳴の如き轟音を伴いながら瓦礫が飛散し、背後からの強襲を防御する】
『この様に』
【片手剣で斧と拮抗しながら、“伯爵”は穏やかに微笑んだ───────その殺気に紛れて、蒸気騎士達は文字通りの“冷気”を感じるかもしれない】
【鮮血の濁流が、“伯爵”の望むが儘に振る舞う隷属の鮮血が冷気を発しているのだ。理論的な説明などは“伯爵”にも分からない。極小の振動までもを静止させる事で氷よりも冷たくなるという程度の本能的な理解】
【しかし、蒸気を扱う蒸気騎士にとっては蒸気兵装を弱体化させるフィールドに自ら飛び込む様なものであろう──────狡猾な狩人の如く、“伯爵”は罠を仕掛けていた】
- 131ビェンフー店主25/04/08(火) 23:01:44
アイヤー、今宵はまた一段と激しい夜になりそうアルネ(洗った食器を置きながらポツリと呟いた)
う〜ん…とりあえずここは様子見アルネ。
”食材”は欲しいけど、自分の安全捨てたらダメヨ、君子危うきに近寄らず。ネ(月を見ながら大きく背伸びした)
それにしても…最近は”裏メニュー”頼むお客さん少ないネ、騎士たち頑張ってるからカ? - 132猟犬騎士25/04/08(火) 23:03:33
……っな
【乾坤一擲の強襲、それにより研ぎ澄まされた思考が“ブレ”る】
【吸血鬼が砕いた瓦礫により攻撃の軌道はズラされ、騎士はまごつきながら地面に転がった】
【幸いにして体に染み付いた技巧により衝撃は最小限に抑え込めたが、力を込めすぎた一撃により腕がしびれていた】
【素早く態勢を立て直しつつ騎士は舌を打った】
【まさか、自身の存在が相手にバレていたとは。
しかもあの挟撃を防ぐほどとなると、おそらく貴族-ロード-に連なる高位の吸血鬼だ。蒸気騎士がダース単位で欲しい相手である】
【想像を超えた強敵の存在に歯噛みしていると、周囲に冷気が満ちていることに気がつく】
……まさか、固有能力か!
【吸血鬼に限らず夜の眷属達が持つという神秘の力、それによって冷え込む空気に冷や汗がしたたる】
【これでは蒸気駆動の出力が落ちてしまう】
- 133二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:03:38
濃い……血の匂い……ここは比較的に教会の近くなのに…?
- 134二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:06:22
【己の力を持ってしても押し切れない残酷な事実に、思わず軽く絶望して歯噛みする】
【この目の前の『伯爵』を名乗る吸血鬼はそんじょそこはの吸血鬼ではない、と改めて頭を殴られたような衝撃と共に脳に叩き込まれる】
(おまけに…こいつは)
【そして、常日頃内部構造によって武器に蒸気を纏わせて戦っている彼はいち早く異変に気が付いた。
辺りの気温…いや、ここら一帯だけの気温が急激に下がっていっている、と】
【非常に宜しくない状況だ。気温が下がればそれだけ蒸気は冷やされやすくなり、効果はガクンと薄まる。
戦えば戦うほどこちらが不利になる蟻地獄のようなものだ】
【一度バックステップで距離を取り、再び巨大な斧を構え直す】
そんなに…、チンタラ喋ってていいのかよ!?
【だからこそまだ武器が冷め切っていない今、ここで最大限もがくしかない。斧を強く握り締めて蒸気を纏わせ、再度腕力に任せて振るう。
今度は塞がれる事が前提ではあらず…、容赦無く首を狙った斬撃だ】
- 135リナルド25/04/08(火) 23:07:00
- 136カウボーイ騎士25/04/08(火) 23:08:30
- 137二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:08:37
- 138二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:11:24
- 139二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:11:45
この混乱に乗じて新鮮な血を…じゅるり
アッ、き、貴様蒸気騎士!
あっあっ…あぁーーーーーーー!!!!
【騒ぎに紛れて人を捕食しようとした吸血鬼、あっけなく首を落とされてしまう】 - 140リナルド25/04/08(火) 23:12:17
- 141二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:13:41
- 142二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:14:37
- 143カウボーイ騎士25/04/08(火) 23:15:54
- 144リナルド25/04/08(火) 23:16:17
- 145二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:18:00
- 146二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:18:43
さ、寒い!
なんだ今日は…急に冷え込むなぁ
【ぶぇっくしとくしゃみをして窓の戸締りをする一般市民】 - 147“伯爵”25/04/08(火) 23:29:59
『“固有能力”なんて洒落たものではないとも。生憎と私は同族の間でもそう異能が多くなくてね、既にあるものを鍛え上げるしかなかったのだよ』
【微笑みながら、“伯爵”は困ったように肩を竦めて自らの能力を明かした。あくまで血液操作の延長線上だ。バレて困るものではない】
【怪力。超感覚。それから血液操作。“伯爵”の異能は言ってしまえばコレだけで、蝙蝠や霧に変身する異能も魅了の異能もない────────問題は、それらの異能の純粋な“練度”であるのだが】
【首を狙う重撃を、受け止めようとせずに背後へのバックステップで避ける。魔性の身体能力を以ってすれば馬車一個分の距離を離すのも容易い】
『───────そして、当然時間稼ぎだとも』
【会話の隙に、鮮血の濁流から一部の鮮血が天高く重力に叛逆して家屋よりも高い位置で凝結する】
【一、二、三、四、五、六─────一つ一つが牛に匹敵するサイズの鮮血の星が、壮絶な殺意と速度を伴って隕石の如く降り注ぐ】
【住民諸共に家屋を破壊して瓦礫を撒き散らす鮮血の流星があれば、蒸気騎士の頭上より降り注ぐ鮮血も存在している──────墜落する前に一瞬の隙がある故、上を見れば回避するのは容易いかもしれない。だがその隙に“伯爵”もまた斧使いの蒸気騎士に肉薄して片手剣を振るっている】
- 148二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:32:05
マノモノと戦ってくれる騎士さん達はほんますげぇなあ、うちらにもなんか出来へんかな?
- 149リナルド25/04/08(火) 23:35:07
- 150二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:36:35
コイツぁ臭ぇ!血の匂いがプンプンするぜぇーッ!
- 151猟犬騎士25/04/08(火) 23:38:09
っ、血液操作だと……?!
【吸血鬼としては基本の異能であれほどの異常を起こしたというのか】
【これまで相対した眷属共や下級吸血鬼とは“モノ”が違う規模に、騎士は引きつった声を上げた】
【と、その隙に吸血鬼の血が凝固し空へ。尾を引きながら天へと昇るそれに反射的に後方へと飛び退る
と、ちょうど騎士の眼前に紅い星が落ちる】
【鮮血の流星群。夜の貴族と呼ぶに相応しい悪夢じみた光景に目を疑いながら、それでも騎士は片手にハンドガンを構えた】
【せめてまだマシなことにあの魔性は既にいた斧の騎士に意識を割いている、加えて自身は紅い流星を避けるためにやや下がった地点にいた。ここから隙を縫って一撃でも攻撃を当てられたならば。
そう考えつつ、騎士は駆け回りながら照準を定め───】
【発砲】
【魔を祓う銀の弾丸が、夜闇を縫うように吸血鬼へと駆けていった】
- 152二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:41:37
【ブォンッ、と派手に空気を唸らせながらも空振り。彼の巨大斧は一撃一撃が重いが…その分、外すと命取りだ】
これはっ…やべぇ…!
【上空から降り注ぐ鮮血に血相を変え、斧の遠心力に振り回されながらも右へ左へ跳んで避けていく。
その間、吸血鬼からは目を離したまま…】
【肉薄している片手剣に気付く、が。】
(間に合わ…!)
【ただでさえ重量級の巨大斧。咄嗟に引き寄せて盾として使おうとする】
【その時、ズキン、と昨夜負った肩の傷が悲鳴を上げた。無理もない、完治していないというのにずっと酷使していたのだ。むしろここまで痛みを感じなかった方がおかしいだろう。
目の前まで迫った片手剣に顔を引き攣らせ…】
………ぐぁぁあぁあっ、!!!
【そのまま横一文字にバッサリと斬られた。鮮血が舞い、バタバタと地面を紅色に染めていく。
走る激痛に思わず苦悶の声を上げた】
…っぐ、けどよぉ…
ただでは転びたくねぇよなぁ…!
【そのまま倒れるか、と思うほどに体制を崩すが、無理やり状態を起こして片手剣の刃を両手で掴んだ。当然手はブツリと斬れて血がダラダラと溢れるが、それでももう一人の騎士が一発入れられる隙を与えようと必死に喰らいつく】
- 153カウボーイ騎士25/04/08(火) 23:45:34
……対象を捕捉したでよ
【現場からはかなり離れた、どこかの時計塔の上。
彼は長銃…現代風に言い換えれば、狙撃銃のスコープから戦闘を覗いていた】
ただ動きが激しい…決定的な隙はまだ見せてねぇ
【苦戦する二人の同胞の姿に肝を冷やしながら、それでも心は至って冷静に対象を捉え続ける】 - 154“伯爵”25/04/08(火) 23:53:45
『素晴らしい執念だ。私の刃を受けながらも仲間の為に献身を果たそうとするその姿、紛れもなく戦士の誉れよ』
【─────────片手剣を掴まれて、“伯爵"の動きが一瞬だけ止まる。直ぐにでも力を込めて引き抜こうとしたその刹那の隙に魔を祓う銀の弾丸が剣を握るのとは反対の左腕の付け根を穿つ】
【“伯爵”の腕が弾けた。高位の吸血鬼だからこそ、聖なる銀は殊更に良く効く。ジュクジュクと左腕の断面が僅かに付着した銀の破片によって膿んでいるのが見えた】
『素晴らしい狙撃だ。私の“祝福”を躱したばかりであるにも関わらず、迷わず攻撃に移って私に銃弾を命中させるとは──────お陰で今暫くは義手が必要になりそうだ。コレでは生身より力も出まい』
【迷わずに“伯爵”は断面より一寸奥を鮮血の斬撃によって切り落とし、聖銀による弱体化から逃れる。自らの血肉を切り落とすのに使った鮮血がそのまま新たな腕の形を象った】
【片手剣に力を込められる。左腕が切り落とされたとしても、右腕は変わらず吸血鬼の肉体。重機にも匹敵する圧力が一気に片手剣に注がれ、斧使いの身を切り裂こうとする】
『──────────────さて、そう言えば伝え忘れていたのだが』
【鮮血の流星によって散らばった瓦礫に押し潰され圧死した市民から流れ出た鮮血が、静かに矢印の形を取って鮮血の濁流に合流する。“伯爵”は笑った】
『市民を避難させねば、私の“餌”と“武器”が増える一方だぞ?無論、背を向ければ私が殺しに行くが』
- 155二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:57:52
このレスは削除されています
- 156二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 23:58:57
まったく 暴れ過ぎだよ吸血鬼クン!
【闇夜の中、ガシャンガシャンと音をたてながら走り迫る男が居た。男は奇妙なブリキの装備を装着していたのであった】
ギリギリで完成した…この……名前は決めてないけど……えーと……そうだな……超究極蒸気兵装甲冑…カッコ仮…バージョン2.0のお披露目といこうじゃないか!
【その装備…超究極蒸気兵装甲冑はチェストプレートであった。プレートの背中には二つの聖水のボンベがあり、それが残弾兼緊急脱出装備となる。更にバージョン2.0として首の部分に鋼鉄の囲いが増設され、首狙いの攻撃も防げるようになっていた。更にチェストプレートより下の下半身は前も後ろも牛革のエプロンのようなもので一応は守られるようにもなっている。そして牛革の手袋についているノズルは聖水を噴射する事が可能!】
ショーはおしまいサ!真っ赤なのは終幕のカーテンだけで十分ダゼ!!
【そのノズルを向けたかと思うと、高圧の聖水が噴射される!】
- 157カウボーイ騎士25/04/09(水) 00:01:51
- 158猟犬騎士25/04/09(水) 00:03:30
- 159二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 00:06:39
- 160“伯爵”25/04/09(水) 00:18:15
『─────────────素晴らしい。同胞の命を救おうとしているのだろう?私に立ち向かうに相応しき戦士達よ』
【拙い二つの銀の弾丸を風を前にした柳の様に体幹を然程動かさずに避け切って、そのまま肩越しに斧使いの蒸気騎士の心臓を切り分けようとして】
【正確無比な弾丸に片手剣が弾かれる。直ぐに片手剣を掴もうとして、しかし直感に従って道路を踏み込んで跳躍する。高圧の聖水を躱して屋根の上へと軽やかに着地したが、“伯爵”の用意した鮮血の濁流が聖水によって浄化されてその機能を失っている】
『聖水に塗れた剣なぞ、最早私には使えまい。蒸気兵装を封じる為の冷気も起点となる鮮血を潰されている─────────追い詰められたな、私は』
【“伯爵”は微笑みながら、屋根を蹴った─────それだけで建造物が崩壊し、無数の瓦礫が路地へと転がり落ちる。跳躍。蒸気騎士へと肉薄する】
『そうでなくては!私は楽しい!この瞬間が!我が手で屠殺される栄誉を許す、素晴らしき戦士達よ!』
【奇妙な甲冑を着込んだ蒸気騎士に対してだ。凡百の吸血鬼ならいざ知らず、“伯爵”ならば鋼すら素手でバターのように引き裂ける──────成功せずとも、面白いものが見えるかもしれないという期待もあった】
- 161カウボーイ騎士25/04/09(水) 00:25:03
- 162二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 00:33:02
- 163二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 00:35:24
……来るか!ミーに!
だがその弱点はバージョン1.0で体験済み!
既にマニュアルは出来ているんダゼ!
緊急システム作動!
【冷や汗をかきながら、冷静に左脇腹にあるレバーを倒し、左側の聖水ボンベの中身をスプリンクラーのように男の周囲に散布させる】
そしてここからが2.0!
【左の革の手袋から刃渡り10cm程の銀のナイフが飛び出し近づく体へ突き刺そうとする】
緊急システムの聖水のスプリンクラーで近づくのを止め!それで止められなかったら銀のナイフでトドメを刺す!これぞまさに二段構えダゼ!(というか、これ以上機能無いから超ピンチ…アーマーは銀じゃ無いから破壊される可能性は高い…!あとは本職の騎士サマに任せるしかねーゼ……)
- 164猟犬騎士25/04/09(水) 00:37:45
- 165二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 06:17:18
このレスは削除されています
- 166二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 06:31:43
【霧の都の夜明けは未だ遠い。立ち込める血煙が月も星も遠ざけ、時の歩みすら緩やかに押しとどめているとでも言うように】
【“伯爵”のもたらした被害。最初に惨劇の起きた船倉庫にて、《処理班》もまた大わらわであった。その惨憺たる有様に、言葉を失う者も少なくない】
【――ペストマスクの男もまた、杖を握る手が色を失うほどに力を込めた】
……惨い。余りにも……。
【串刺しにされ、その血を絞り尽くされ、尊厳すら奪われた被害者――かつて船倉庫の従業員であった者たちの遺骸を見上げる】
【せめて安らかであれと願いたいものだが――溜息と共に、ペストマスクの男は首を横に振った】
――ご武運を、騎士殿。
さあ、我々は我々の戦いをするとしよう。
【カン、と金属杖が石畳を打つ音。次いで、周辺一帯に蒸気が薄く広がっていく。《処理班》の浄化作業。同時に、同僚たちは市民の誘導を開始しているはずだ】
【この闇の中、命を賭して死地に赴く若き騎士たちを思う。彼らの直接の助けにはなれずとも、能う限りの支援を。蒸気の霧の中で、そう思う】 - 167二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 06:40:06
- 168謎の影25/04/09(水) 06:45:27
- 169二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 06:52:16
- 170謎の影25/04/09(水) 06:55:30
- 171コサック25/04/09(水) 06:58:21
今、おはようですか?
Солнце……お日様こんにちはしないところ。
大変……
【ロシア正教会の十字架片手にコサック騎兵は街を歩いている】
Голодный.腹ペコです。 - 172二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:00:12
- 173謎の影25/04/09(水) 07:04:29
- 174二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:07:03
- 175二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:08:44
- 176謎の美少年25/04/09(水) 07:12:15
- 177二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:14:20
- 178二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:22:21
- 179謎の美少年25/04/09(水) 07:23:07
- 180大蛸25/04/09(水) 07:25:33
【狭い隙間に柔らかな体を潜めて脚を1本だけ外に出している】
【……睡眠中だ】 - 181二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:25:35
- 182謎の美少年25/04/09(水) 07:29:32
- 183二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:32:09
- 184謎の美少年25/04/09(水) 07:34:28
- 185二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:37:47
- 186コサック25/04/09(水) 07:38:08
- 187二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 07:47:41
- 188二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 08:11:48
- 189謎の美少年25/04/09(水) 08:26:45
- 190二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 08:31:43
- 191二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 08:35:29
波と潮風のハーモニー!
ここだけスチームパンク風ゴシックホラーの世界 第4夜|あにまん掲示板十九世紀倫敦───偉大なる大英帝国は大陸から現れた吸血鬼達魔の勢力により未曾有の危機に陥っていた誰もが魔の勢力に怯えていたその時、清教会が銀によってコーティングされ聖水によって駆動する蒸気兵装スチーマ…bbs.animanch.comそうね。ん、人間?
あ、予定が……それじゃあ元気で、気を付けてね~! ……一人で大丈夫かしら?
- 192二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 11:20:41
やっぱさぁ…ニキシー管の時計っていいよな…
- 193大蛸25/04/09(水) 11:39:54
【あなたの存在に気づいていないのか、未だ眠り続けているのか、あるいは出ていくタイミングを逃したからか】
【油を纏った食腕は黒光りしながら時折揺れる程度だ】
【あなたを害することはないだろう】
【メタ:反応は夜からになります】
- 194二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:05:17
あーくそ、煤のせいで歯車が詰まって懐中時計がすぐ止まっちまう
こんなことならもっとちゃんとしたのを買えばよかった - 195二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:40:51
うめ
- 196二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:41:05
埋めるよ墓を
- 197二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:41:24
さあ掘ろう、吸血鬼が眠る墓を
- 198二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:42:11
冷たい土と錆びた鉄、そして硬い石の墓
- 199二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:42:41
灰すら眠る裏側の家
- 200二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 14:42:59
さあ埋めよう、吸血鬼も眠る墓に