- 1125/04/08(火) 19:31:59
- 2二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:34:27
来た!
我々は再びセクシーフォックスの元に集う! - 3125/04/08(火) 19:34:28
前スレだよ
【閲覧注意】ここだけ、ナギサ様がひっそりと入水する話|あにまん掲示板見たいよね書きますbbs.animanch.comホントはもう一つの話を完結させてからスレ立てしようとか、書き溜めてからスレ立てしようとか理性的なことを考えていたんだが……どうやら私は、締め切りが無いとまるっきり書けない性質でね
多分明日は全く更新できないけど、今日を無為にしない為にも無理矢理立たせたと言うわけだ
つまり全く書き溜められてない
すまん
- 4二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:35:43
取り敢えず10まで行かせなくてはならない!
そして明日は保守を続けなくてはならない - 5二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:36:59
即見つけられたラッキー
- 6二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:37:04
待ってたぜ
- 7125/04/08(火) 19:38:56
と言うかマジでごめん、ハーメルンに投げた方を待ってる人……
私何時になったら書き終えられるか全然わかんないじゃんね……
このまま永久に更新しなくてもおかしくないから怖いわ - 8二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:40:16
- 9二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:52:06
9!
- 10二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 19:52:57
あなたの帰還を歓迎します
- 11125/04/08(火) 20:03:13
- 12125/04/08(火) 20:03:25
――一体何時から、私は間違えていたのだろうか。
――何処まで遡れば、この悲劇を防ぐことが出来たのだろうか。
――こんな自問自答すら、結局は現実から逃げているに過ぎないというのに。
強いて言うならば、私の怠慢が招いた結果だろう。
一寸先の闇に怯え、勝手に絶望し、足を止めてしまった私が招いた――必然とも呼べる悲劇。
「だから、そう。この物語にはもう救いなんて一欠けらも残っては無いんだ。私が、救いの炎を費やしてしまったのだからね」
「これは……単なる懺悔さ。許して欲しい人物は既に此の世には居ないのだから、単なる懺悔」
「ほんの少しばかり、聞いてはくれないか? 心に楔を打ち込む意味でも――私が決して、忘れない為にも」 - 13125/04/08(火) 20:03:35
エデン条約。
私は一人、その先を少し覗いてしまったばかりに、勝手に絶望し、勝手に足を止めてしまった。
運命は決して変えられないのだと思い込んで――運命を書き換えた友の姿だけを、見過ごしてしまった。
「……」
あれから。
私は予知夢の制御、と言うよりかは能力を出来る限り使わないように生活していた。
見たくもない未来、見たくもない可能性の一部を見せ続けられ、それで勝手に疲弊していてはティーパーティとしても復帰することが難しかったからね。
「……?」
でも、予兆は確かにあったんだ。
あの日の数日前から、見えるトリニティの景色はやけに色褪せていて。
あの日の数日前から、聞こえるトリニティの音はやけに掠れていて。
あの日の数日前から、すれ違うトリニティ生の姿がやけに少なくて。
――あの日の前日には、決してナギサに近づけない未来しか見えなかったことを。
私は、全てが手遅れになって漸く気が付くことが出来たんだ。 - 14125/04/08(火) 20:05:22
ここまででワンシーンだ。
小難しい書き方をしてすまない……。
だが必要な話なんだ。これが無ければ私はブルーアーカイブに辿り着くことが出来ないからな……
あ、質問とか感想とか書きなぐりたくなったら下のスレを使ってくれ
ここだけ、ナギサ様がひっそりと入水する話 感想スレ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/4753791/ん!!ん!ん!!魔除けbbs.animanch.com - 15125/04/08(火) 21:00:20
――何かがおかしい。
景色が、音が、人が。
トリニティを覆う全体の色彩が失われ、まるで廃墟のような静けさだけが校舎を満たしていた。
『これは……一体……』
この未来を見続けて既に三日は経過している。
初めは私の体調の問題とも思ったが、流石に日々色褪せ活気が失せていくトリニティを見せられてしまえばそうも言っていられなくなる。
『……また、ミネたちに色々と言われてしまうのだが』
溢した溜息に反し、足取りは軽くトリニティを進んで行く。
夢の中で動き回り続けていると、自然と目が覚める。
その状態で目が覚めてしまうと、私は夢と現を間違えたまま行動をしてしまうのだ。
絶対安静の筈の患者が、ベットから何の問題もなさそうに這い出ていれば、そりゃあ救護騎士団員に怒られると言うものだ。
だがこれは異常事態。
今ここで動かなければ、何時動くというのか。
脳内での正当化を完了し、一先ずティーパーティのテラスへと出てみる。
チラリと時計を確認したところ、今はお昼少し前。
この時間帯ならば、ミカは兎も角ナギサは確実に居るはずだった。
ティーパーティの雑務を一挙に熟す彼女は今、分派の垣根を越えて仕事をしている。
だからこそ、どの分派も目を光らせることが出来るティーパーティのテラスでここ最近は仕事をしているのだが……。 - 16125/04/08(火) 21:00:56
『……珍しいこともあったものだ』
そこにナギサの姿は無く、代わりと言ってはあれだがミカの姿だけがあった。
一体どういう風の吹き回しなのかと疑問には思うが、これが原因なのだろうか?
テーブルに並べられた資料に特段の違和感は無く、そこに予知夢の異常があるようには思えなかった。
『しかし、粛々と仕事をするならば私も小言を溢さずに――』
僅かな文句でも投げようかと彼女に近づき、気づいた。
彼女――ミカの恐ろしいまでの無表情に。
『……何なんだ全く』
背筋が凍るような、嫌な予感が背中を這い廻るような、奇妙な違和感だけが肥大化していく。
ミカは、お世辞にも政務には到底向いていない。
出来なくはないが、その何処か気分屋な性格が酷いズレを生んでしまう。
そんな彼女が、あんな……。
『……ナギサは何処に』
ナギサとミカは幼馴染だ。
あんな状態のミカを放って迄優先するべき事項が何かあるのかと、改めてテーブルに広げられた資料を確認する。
『……ん?』
その中の一つ、丁寧に置かれた一つの計画書が目に入る。
手に取ってみると、トリニティ自治区内にある花畑の解体工事と書いてあった。
何故これだけ丁寧に纏められていて……どの派閥にも分類されずに置かれているんだ? - 17125/04/08(火) 21:01:13
サンクトゥス、フィリウス、パテル。
どの派閥に承認、または確認された書類を送るのか。
凡そ三つに分けられる筈の書類の束の中で、これだけが異彩を放ち枠から外れて置かれている。
『これが――』
瞬間、意識が飛ぶ。
まるでこの先を見せぬよう何者かが邪魔をしたように、私の意識は夢から覚まさせられていった。
「――ちゃん」
恐らくナギサを呼ぶミカの声を最後に聞きながら、私の意識は完全に浮上した。
何故だか悲痛に濡れているような気がして、何故だか聴いてはならないような気がして。
形容し切れぬ違和感を覚えたまま、私はこの先を見ることは無かった。 - 18125/04/08(火) 21:04:05
これで本日の更新はお終いだ
明日は早いからな……
視点の関係上、まずはセイアが会場に居ない理由から書き出すことにした
謎……と言うか色々セイアが訳知り顔で口を挟むことが出来たのはこう言う事だ
この後もちょっと先の未来を覗き見しながら過去のセイアの追体験になりそうだ
皆も体調の変化を感じたら休むことに専念した方が良い
私はまだちょっと長引いてる
おやすみフォックスですまない…… - 19二次元好きの匿名さん25/04/08(火) 22:05:33
迂遠過ぎないエミュ良いね
- 20二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 02:13:19
おぉ、続き待ってた。
- 21二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 08:19:37
過去編!
分かるから嬉しいね - 22二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 15:18:56
乙
- 23二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 15:48:05
このレスは削除されています
- 24125/04/09(水) 22:29:40
酷い全身の気怠さとともに目が覚める。
ここ数日はろくに予知夢の能力を使わなかった反動か、久し振り動いたせいなのか、やけに辛い。
だが、ここで動かなければ後悔するだろう。
すぐさま枕元にあるスマホを手に取り、ナギサにメッセージを送る。
電話は流石に性急過ぎるし、何より聞きたい話を上手く聞き出せる自信も無い。
当たり障りのない挨拶から始めた文章は近況の確認に続き、仕事のし過ぎではないかと心配を重ね、最後に花畑に関する質問で締めた。
後は返信を待つばかりだ。
「……」
眠気はない。
体は怠い。
やるべき事はあるのに今は待つ事しかできない。
憂鬱に成るしかない現状を振り払うべく、垣間見たミカの状態を思考する。
大体、おかしいのだ。
彼女は今パテル派のトップから降ろされ、他派閥の書類の承認などできる立場には無いはずなのに。
「……いや、待て。よく思い出せ」
暗示るように、念じるように声に出す。
あの時見たテーブルの上に何が乗っていたのか。
――ティーカップは幾つ有った?
- 25125/04/09(水) 22:29:50
予知夢は、不思議な事に私自身の姿を見ることが出来ない。
それは私が過去から体を借りて見ている景色だからなのかもしれないが、どちらにせよ私を見ることはない。
だが、私が居た痕跡を消す事は出来ない。
脳裏に浮かび上がる情景には、確かに2つのティーカップが並べられていた。
……ろくに手を付けられていなかったような気もするが。
「つまり、私とミカで執務を熟していた、というわけか……ともすると、ナギサの体調が悪化したのか?」
異常なまでの仕事量。
キャパシティを考えていないように一人で抱え込むナギサ。
手伝いたくとも、今の私はポンコツだ。
いつ容体急変するか分からない奴を近くに置いていては、ナギサに余計な心労を更に与えかねないだろう。
「……しかし、それで倒れてしまっては本末転倒だろう?」
正しく、なんて。
誰が聞いているわけでもないに呟き、一つの方針を定める。
ナギサが倒れる未来を見たと言って、ミネを説得しよう。
少しはマシな展開が訪れるのでは、何て思っている時にスマホが震えた。
「……なるほど、そう来るか」
案の定、ナギサからの連絡だった。 - 26125/04/09(水) 22:30:06
[ご心配をおかけして申し訳ありません。
ティーパーティのホストとしてご心配になるお気持ちは分かります。
ですが、パテル派、フィリウス派の両陣営が完全に立ち上がるまで苦難の時は続くのだと思います。
ですから、お二人には一早く回復して貰わなければなりませんね。
その後はお二人に任せますので、一先ずは安静にして療養為さってください。
花畑ですが、そちらを会場とした親睦会を行おうと思っております。
無事に開催することが出来ましたらトリニティもようやく一段落出来ると思いますしね。
私もその日までは頑張ろうと思います。〕
それは此方の心配を受入れているようで、休む気はさらさら無いと言っていた。
これは少し、困った。
ナギサが今すぐにでもホストの座から逃れたいと思うのなら、私の脅迫は成功していただろう。
だが事実として、彼女はまだ責任を投げようとはしなかった。
これでは丸め込められるのは私とミネの方だ。
「……仕方が無い、か」
そこで私は――考えることを放棄した。
あの絶望と混沌に溢れたエデン条約を正常に戻し、運命を捻じ曲げた彼女のことだ。
きっと何かしら考えがあるのだろう。
その親睦会を超えてからが私たちの仕事になるのだろうと、そう考えた。
「……ならば余計な詮索は辞めだな。花畑も、何かしら問題が起こったのだろう。まあ」
――ナギサなら問題ないだろう。 - 27125/04/09(水) 22:30:21
ほんの少しだけ肩にかかった重荷を降ろし、信用と呼ぶ名の思い込みで、思考することを止めてしまった。
――後悔する日は、遠くは無かった。 - 28125/04/09(水) 22:33:59
と言うわけで、何とか今日更新が出来た……
ちょっと展開の練りが甘い気がするが……たぶん恐らくきっと大丈夫メイビー……
見切り甘々フォックスを晒さないとどうして止められなかったとなるのでどうしてもセクシー評価下げになってしまうだ……こればっかりはしょうがないんだ……
皆もSSを書くときは気を付けよう
ガバガバフォックスですまない…… - 29二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 22:39:29
まぁ…セイアの判断も一つの正解だよな…
自分で言ってたけど変に動いて体調をさらに崩したらもっとナギサとかに負担かけることになるだろうし…
よりひどい方向に言っていたかもしれないしなぁ… - 30125/04/10(木) 00:09:02
- 31二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 06:13:42
エデン条約のときにナギサが運命を捻じ曲げたから予知夢が絶対でないと考えられるからどうしようもない
- 32二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 12:19:21
ナギサって状況が状況なだけに腹心や相棒がいないんだよね
ここではそれが致命的だった - 33二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 18:47:31
一人で抱え込むのが当たり前になってると相談しようという発想すら湧かなくなるからね
- 34125/04/10(木) 19:29:19
ちょっと展開に悩んでいるからここは掲示板らしく賽子でも投げようと思う
何書いてんだか分からなくなってきたからな……
1.百合園セイアと秘密の部屋と炎のゴブレット
2.百合園セイアと不死鳥の騎士団と謎のプリンセス
dice1d2=2 (2)
- 35125/04/10(木) 19:30:12
なるほど……そう来るか……
であるならばその御心に従おうじゃないか
結果は変わらないのだからな - 36二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 20:51:17
被害でかいやつ選びやがったな!?
- 37二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:13:12
ハリ◯タなのは分かるが
何が起こるの!?タイトルしか知らないだ!怖い! - 38二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:15:37
ネームドが大量に死ぬ章
- 39二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:28:06
不死鳥の騎士団ならまだしも謎のプリンスまで入れるのか…
キヴォトスのダンブルドアポジションは… - 40125/04/10(木) 21:31:16
- 41二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:33:53
- 42125/04/10(木) 22:15:45
それはナギサに手を貸すことを諦め、鈍化しつつも確実に悪化していくトリニティを彷徨い歩き始めて数日程経った頃だった。
『……な、なんだい……この場所は』
目覚めた場所は、全く持って見慣れぬ風景だけが広がっていた。
崩れ落ちた建物。まだ燃える意思を秘めた残骸。――嫌に見覚えのある壊れ切った校章。
『いや、待て……見覚えがあるはずだ、私はこれを』
そう、これはエデン条約調印式での光景に似ている。
降り注いだミサイルによって、会場は確かこのような惨状になっていた筈だ。
まさか既に過ぎ去った物が今になって見えてくるのか?
当惑した意識は現実を直視しないまま。
だが、決定的な事象を叩き付けられ漸く、私の頭は回り始めた。
「――」
『っ! なっ、ツルギ!? その傷は――』
背後から何かが倒れる音が響いたかと思えば、片翼が半分から先が無くなり右肩の先を失った――恐らくねじ切られた――正実の委員長であった剣先ツルギが倒れていた。
只事ではない負傷。
あの時でさえもここまでの怪我を負ったツルギは見えやしなかった。
遅れた確信ではあったが、今見ている景色がエデン条約での最悪の未来では無いことに気が付くことが出来た。
――要するに、これはこの先に起きるかもしれない事象だ。
- 43125/04/10(木) 22:15:56
〔……イア……! ……ア様! 応答……願……! セイ…様!!〕
ツルギに駆け寄る瞬間、何処かから私を呼ぶ声が響いた。
ホログラムが展開されていない辺り、端末は酷く損傷しているのかもしれない。
広がっていく血の泉に溺れていくツルギ。何処かから響く私を呼ぶ声。
『……ッ! すまない……!』
私は今にも潰えそうな命の灯を見捨てて、声の方に走った。
これは予知夢だ。現実で起きている事象ではない。
ならば助けた所で話の聞けそうもないツルギよりも先に、確実に情報が得られそうな方に走るのが賢明だろう。
『……すまない!!』
きっと現実では全て救って見せるから。
きっと未来では全て助けてみせるから。
だから、どうか許して欲しい。
そう思うのは、傲慢な答えだろうか?
瓦礫に埋もれるように、半分だけ顔を出した端末を拾い上げ、ノイズ交じりの音を聞く。
それは、何処までも私を地獄に叩き落す声しか返って来ないことを知らずに。
〔……めか! ミネ団長の次はセイア様が……わ、私たちは一体どうすれば――〕
『……冗談だろう?』 - 44125/04/10(木) 22:16:18
耳元に拾い上げられた端末が、瓦礫の下へ帰っていく。
ミネ団長に、続いて?
それは、つまり……。
再び拾い上げる気には、到底ならなかった。
次に聞こえてくる会話は、どうせ混乱の渦に塗れた言葉と呼べぬ狂騒だろうと容易に想像できたから。
『……まだだっ!!』
萎んだ心を膨らませるように、怯えた勇気を取り戻すように、宣誓するように叫ぶ。
『ここで諦め無かったからナギサは掴むことが出来た!』
トリニティが崩壊した原因も、その目的も、何もかもが霧の中。
『彼女の描いた楽園を――見事に証明してみせたんだ!』
だがこの場で悲嘆に暮れたまま立ち止まり続けるのは、確かに間違いだろう。
『ならば今度は、私の番だ!!』
継ぎ接ぎだらけの決意を掲げ、私はすぐに行動に移った。――移ろうとした。
まずは日時……カレンダーでもスマホでもいい。何時この事態が発生するのか、大まかな日時を把握しなければならない。
先ほどの端末からは既に音が途切れており、音が聞き取れないほどに瓦礫の下に潜って行ってしまったか、落下の衝撃で壊れてしまったか。
次に原因。何がトリニティをこうしたのか。
根本的な破壊の原因を見つけなければ、決して解決へは導けない。
――なら、正義実現委員会の部屋へ向かおう。 - 45125/04/10(木) 22:16:35
私が一歩、足を踏み出した途端。
タイムリミットが、やってきた。
「――」
『えっ――?』
音すらも置き去りにした刹那、その煌めく光に気づけたことすらも偶然だった。
マゼンタ色に輝く何かが視界を掠めた途端、私の意識は一瞬にして刈り取られていた。
やけにその色彩が脳裏に焼き付いたまま。 - 46125/04/10(木) 22:16:51
「――ッッッ!! はあっ! はあっ! はあっ……」
勢いのまま起き上がり、苦しくなった呼吸を整える。
脂汗が滲むのを感じ、酷く痛む胸を抑える。
――これでも、リハビリは毎日欠かさず行っているんだがね。
「……」
そんな軽口を一つでも飛ばしたかったのだが、揺れる頭と耐えきれない現実と呼べる未来に吐き気しか込み上げてこなかった。
何が原因か、何が問題か。
答えは到底、分かりかねていた。
だが、一つだけ明確な指針は定められた。
「――ナギサ」
あの端末から聞こえてきた声は、私を呼んでいた。
それに、どうしたらいいのかと。
こんな頼りない人間でさえも頼ろうと、それほどまでに切羽詰まっていた。
「必ず、守ってやる」
一番初めに狙われたのはナギサなのだろう。
それを知ったミカがどうなるか……少なくとも、学園の指揮など望めないだろう。
碌な指揮系統が取れぬまま、各個撃破されて行った未来が――あれだ。
「私が、楽園への証明を成し得てみせよう」 - 47125/04/10(木) 22:17:04
私はこの時、間違えた。
誰がトリニティの包囲網を突破し、誰がツルギを殺したのかと、必死に目を逸らしてしまった。
きちんと目を向けるべき場所を蔑ろにしたまま、歯車は確かに狂っていく。
地獄への暴走特急は、既に走り出していたのだ。 - 48125/04/10(木) 22:20:17
- 49二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:26:04
なんだろうこのあんこスレでダブルファンブル引いたときのような胃が重くなる感覚は…
- 50二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:26:57
- 51125/04/10(木) 22:33:33
- 52二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:33:35
- 53二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 06:04:31
早朝保守
- 54二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 15:03:54
保守
- 55二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 23:26:53
深夜保守
- 56二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 06:14:03
早朝保守
- 57二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 11:54:50
昼保守
- 58二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 16:17:40
夕保守
- 59二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 16:22:46
保守の間隔って10時間まで猶予あるよ?5時間毎にしてるっぽいけど
- 60二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 17:33:54
- 61二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 17:36:32
上がってきて感想ですらない保守のレスが並んでると萎えるのもわかるが落ちないより良いよ
まあ今回も上がってきて覗いたらこれだったわけですが - 62二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 17:39:48
なんでお互い喧嘩腰で皮肉っぽいこと言ってるの??SSスレなのに関係ないレスバするのやめてくれない??萎えてるとかどうでもいいわよ
- 63125/04/12(土) 17:54:28
おっと……とりあえず生き残っていることについて、保守してくれたことに感謝を述べさせて貰おう。ありがとう
そもそも私が一日だけ更新できないと言ったからね、今日は更新される予定だったんだ。
確実に残したかったと、そう思われるのは光栄の至りだね
さて、構成は出来ているから後は肉付けだけなんだけども……ちょっとリングフィットをやってしまってね……
頑張って一回は更新しよう。最低でも、一回は
腿上げフォックスですまない…… - 64125/04/12(土) 19:59:00
「――よろしいのですか?」
「ああ、私は寧ろ構わないのだけれどね。君たちにとっては業腹だろう?」
「……それは」
未来は未だ確定していないと信じて、私は一つ目の楔を打つ。
目の前の彼女はサンクトゥス分派内の反フィリウス派――否、反ナギサ派の人間だ。
勿論、公言しているわけではない。
だからこそ、彼女は何処か居心地が悪そうに此方の反応を窺っている。
思想がバレているのではないのかと、プライドをへし折る為の命令なのではないのかと。
そんな些末な考えを敢えて素知らぬ振りをして、淡々と答えていく。
「今の私に、ティーパーティのホストは務まらないよ……まだ、体調は万全では無いんだ」
「それは、もちろん理解しております」
「それに現行のホストがどれ程のタスクを熟しているのか分からないだろう? ……仮にホストが変わったとして、次のホストが碌にタスクも熟せずに潰れたら……君はどう思う」
「……! フィリウスよりも下だと、侮られてしまいますね」
「どうしてフィリウス派の名前が出てきたのか、私には理解しかねるが……その通りだろう。何も成せない無能の謗りを受けることになるだろうね」
言いたいことが分かったのか、怯えたような眼差しをしていた筈の彼女は、チーズを目の前にしたネズミのように目を輝かせていた。
そこで私は繰り返した。唇に当てた人差し指を振って。
「ティーパーティ現行ホスト、桐藤ナギサの仕事を手伝ってくれ。満遍なく、ね。彼女がティーパーティーを楽しむ余暇を与えられたら最高だな」
「はっ!!」
- 65125/04/12(土) 19:59:14
意気揚々と部屋を出ていく彼女に溜息を溢しながら、少し考える。
自身が自由に動かせる最大限の人材の数と、その範囲を。
(ティーパーティ関連はこれで情報が入ってくる……過激派も混ぜた。恐らく、グレーゾーンと言い張ったフィリス派の秘匿情報も流れて来るかもな……)
だがシスターフッド、救護騎士団、正義実現委員会、ETOに関して言えば書類上でしか情報を得ることが出来ないだろう。
……トリニティにあの惨状を巻き起こすのだ。
ただ破壊しただけなれば、私だってここまでの対策は施しはしない。
けれどもミネを討ち、ツルギをも倒し、ナギサすらも葬った。
確実に、何かしらの策が裏で蠢いている筈だ。
でなければ、こんなバカげた芸当を力押しで完遂する馬鹿が居ることになってしまう。
「さて……」
とりあえず、一発で私が扱える人材は全て放出し切ってしまったのだ。
だが仕方あるまい。現在のティーパーティの人材不足は誰が見ても明かだ。
ナギサが過労で倒れるのを防ぐ意味でも、サンクトゥスの同輩たちは此方で仕事して貰う方が助かると言うものだ。
では、どうするか。
ベットの上から動くことも儘ならない木偶坊でも、切れる手札が一枚だけ残っている。
それはどの様な可能性でも覗き見ることが出来る、正しくワイルドカード。
「ミネに協力して貰おうか」
予知夢を使った、未来偵察だ。 - 66125/04/12(土) 19:59:24
「お断りします」
「……どうしても、駄目かい?」
エデン条約の折、死亡偽装の手伝いをした時に貰った個人連絡先でミネを呼ぶと彼女はすっ飛んで来てくれた。
そこで私の計画を話したが、ミネは鋭い視線を此方に向けて言い放つ。
「当たり前です! 睡眠薬を使った予知夢の行使など……! そんな危険な真似を認めるわけには参りません」
「君のそう言う真直ぐに己が正義を言い放てる様は好感が持てるよ……今だけは、捻じ曲げて貰うがね」
何のために、救護騎士団を介さずに直接連絡したのか。
政治的な意図があるならば、真っ先に相談先から外されることはミネ自身分かっているだろう。
くだらない話をする為に呼びつけられた訳では無いのは、ミネ自身も分かっているだろう。
だからこそ彼女は、酷く渋い顔を見せながら話の続きを促した。
促されるまま、彼女ならば無為に情報を広めたりはしないと信じて、私は口を開いた。
「トリニティに、未曽有の危機が迫っている」
「……それは、エデン条約程の規模でしょうか」
「いいや、それ以上さ……笑えるだろう?」
「私としては、頭が痛い限りなのですが」
溜息を吐きながらも、私がイカれたと判断せずに信じてくれたミネ。
その口調は少し軽いが、これならばまだ誰かに漏らしたりはしないだろう。
誰かが死ぬかもしれないという未来を抱えるのは、思いのほか心に影を落とす。
誰かに影を照らして貰う為に、打ち明けてしまいたくなる気持ちは今痛いほど分かるのだから。
だから彼女は今は知らなくていいんだ。
自分すらも死ぬ、地獄絵図に。 - 67125/04/12(土) 19:59:43
「それで、原因を突き止めるために予知夢を?」
「ああ……情けない話だが、今はただ将来的に危機が訪れるということしか判明していないのでね……」
「それは……」
具体的な被害規模を言っていないせいか、案の定ミネは難色を示していた。
……いや、そもそも彼女の立場からしてみれば認められる筈が無いか。
健康を害し、弱っている体を更に弱らせる行為だ。
「……分かりました。条件付きで、投薬を認めましょう」
「……良いのかい? 提案して言うのもおかしな話ではあるのだが」
もう一つのプランを実行しようかと諦めていた時、ミネは唐突に提案に乗ってくれた。
どういう風の吹き回しかとミネを見つめると、彼女は指を一つ立てて答えた。
「まずは大前提として、私がセイア様に投薬する薬の管理はさせて頂きます。ここが譲れないのであれば……交渉は決裂です」
「いや……構わない、君ならば何の問題も無いだろうからね」
「ありがとうございます。次に、リハビリの時間を長く取って貰います」
「ああ……寝たきりになる時間が増えるから、かな」
「それもありますが……そもそも投薬に頼らない睡眠を行って欲しいというのが一救護騎士団員の願いとしてもあります。他にも――」
それから薬の耐性やら、リハビリでの体力増強前の自然睡眠やら、過剰投与やらの説明をつらつらと受けた。
ミネが此方の身を案じてくれることに喜ばしくも、どうしようもなく悲しくもなった。
説明を終えたミネは、改めて三本目の指を立ててこういった。
「何か問題がありましたら、すぐに連絡をしてください」
「……分かった、肝に銘じておくよ。ところで今から使いたいんだが、出来るかい?」
「…………いいでしょう」 - 68125/04/12(土) 19:59:57
渋々。
本当に不本意と言った表情を見せながら、ミネは了承した。
三十分もかからない内に薬剤が用意され、投与の準備も完了する。
「それじゃあ、行ってくるよ」
「どうか、これが最初で最後である事を願います」
ずるりと全身から力が抜け、急速に視界が狭まっていく。
叩き落される意識は、夢だと認識する前に現世から振り落とされて行く。
何故か、ミネの悲しそうな顔だけが脳裏に焼き付いていた。 - 69125/04/12(土) 20:04:25
とりあえず、今回の更新はここまでだ……
おかしい……想定の三分のニしか物語が進まないぞ……?
どうなっているんだいミカ、全然展開が進まないぞミカ
と言うかナギサ入水関係なくなってないか? なんで私バットエンド世界戦の話なんか書いているんだ?
……なんて正気に戻る前に話の続きでも書いていようか
もっと感想が書きやすいように書けれればいいんだがな、難しい物だ
リングフィットの疲れが蓄積してちょっともう一回更新できるかは分からない……すまない……
ランニングフォックスですまない…… - 70二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:06:32
入水したナギサをどうにかするための物語だから…
- 71二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 22:49:31
エデン後だけど夢での未来予知が出来る世界線FOXなんだね
- 72125/04/13(日) 01:30:47
僅かに残る酩酊感と共に目が覚める。
見慣れた天井、見慣れた室内。
今は何時なのかと、枕元に置いてある筈のスマホに手を伸ばした。
『……ない』
いつもならば置いてある場所に、スマホが見当たらない。
はて、昨夜は何処に置いたのだろうかと頭を動かし……漸く、思い出した。
『全く……これではミカを笑えないな……』
ここは夢の中だ。
ぼんやりとした頭が直前の行動を思い返しながら、足取り軽く私は部屋の外に出る。
あのトリニティ崩壊の原因を探るべく、私は夢の中へ舞い戻ってきたんだ。
いつ起こるのか、誰がやったのか、規模はどれ位か、目的は何なのか。
一寸先すら見通せない現状に光を灯す為に、まずは情報が必要だ。
最も荒事の情報が集まりやす場所と言えば正義実現委員会だろう。
何よりETOとは違い、私の足でも簡単に見に行くことが出来る。
次にシスターフッド。
アリウス生徒たちを抱えた彼女たちが不穏分子に成らない可能性は零とは到底言い切れない。
勿論、トリニティの転覆を狙う、だなんて馬鹿げた話では無く。
ミカのように何者かにいい様に動かされている可能性を見に行くことは重要だ。
最後に救護騎士団だが……。
彼女たちの働きは身を持って知っているし、何よりトップであるミネには未来の一端を教えた。
ならば、優先順位は他と比べて下がると言うものだ。
- 73125/04/13(日) 01:30:59
『そういえば、今日は何時ものトリニティみたいだね』
廊下を全力で駆け抜けながら、やけに校舎が騒がしいなんて、間違った感想が漏れる。
違う。これが本来のトリニティの騒がしさだ。
あの静まり返った校舎はこれから来る未来の話で――。
『……ん?』
違和感が、頭を揺らす。
トリニティが崩壊するよりも前に、何かが起きている……?
否、深く考えずとも分かるだろう。
つまりは。
『あれがトリニティを揺るがす初期微動だったと言うわけか……』
トリニティを揺るがす布石、最初の策。
これを止めることが出来れば、最悪の未来へ遠ざかることが出来るのかも知れない。
『……やってやるさ』
瞼の裏に映るのは、血の池に沈むツルギの姿。
あの時手を伸ばさなかった意味を持つためにも、私は走る。
正義実現委員会の部屋までは、そう遠い距離では無かった。 - 74125/04/13(日) 01:31:15
『三日後か……』
私は正実の子たちが事件処理している端末を後ろから見ながら、その日時確認していた。
今日、詳しく言えば80時間後位だろうか?
少なくとも、この期間に問題が発生することが無いことだけは分かった。
『それにしても、だ』
誰も資料に触れていない間に幾つかの書類を抜き取り、中身を確認していく。
だが、どれもこれも日常にありふれた程度の事件で溢れかえっており、情報収取は芳しくなかった。
『背に腹は代えられないな……』
真面に一つずつ見ていくなど、そんな時間は何処にもなかった。
ならばどうすれば良いか。
知っている人間に聞くのが一番手っ取り早いと言うものだ。
『やあ、唐突にすまない。ハスミ、少しばかり聞きたいことが有ってね」
「えっ!? せ、セイア様……いつからそこにいらっしゃったのですか?」
ハスミの背中を叩きながら話すと、彼女は私の存在に今気づいたように驚いた。
どうやら触れながら話しかけることで、私はこの世界に干渉することが出来るようだった。
……まあ入院中だと触れ込みがされているお偉方が急に目の前に現れてしまうことを考えると、目的の話を聞くのは中々に難儀してしまうのだが。
そんな本音はひた隠し、私は困惑するハスミに指を一つだけ立ててみせた。
「申し訳ないが、長々と説明している暇は無いんだ。たった一つだけ、聞きたいことがある」
「は、はあ……」
「ここ最近に起きた事件で何か突拍子の無いような……妙な事件は無かったかい?」 - 75125/04/13(日) 01:31:38
「それは……」
どうやら、当たりのようだ。
ハスミはその両目を大きく見開き、何処か怒りを含んだ瞳を此方に投げかけてきた。
「あのゲヘナの連中の事でしょうか?」
「ふむ……」
ゲヘナ……エデン条約機構を結んだとはいえ、ゲヘナのトップである万魔殿との関係は驚くほどに悪いと言えるだろう。
それでも暴力機関である風紀委員会との良好な関係を結べているからこそ、今のETOは存在が継続されている。
ならば、万魔殿が本気でこちらとことを構えようというのであれば、或いは。
「私が普段通っているDXメガ盛りパフェの店を爆破したあの……!!」
「ん? いやちょっと待ってくれ」
「テロリストグループ美食研究会の話でしょうか!!」
「……なるほど、それは大事件だね」
「でしょう!? それなのにツルギと来たらダイエットに丁度いいだろうなんて言ったんですよ!? やはりゲヘナ、信用なぞできませんね!!」
「やめてくれないか皮肉に全力で乗っかる真似は」
結局、正実で聞けた話はこの程度の物だった。
だが、確かな知見は得た。
ゲヘナが攻めて来る可能性。
あり得なくはない話だった。
少なくとも、トリニティを蹂躙しかねないパワーを秘めているのは事実だろう。
確たる証拠などは無いが、一つの候補として挙げて、対策を練る。
それが、それだけが、私にできる唯一の役割なのだから。 - 76125/04/13(日) 01:31:48
西へ東へ。
トリニティ校舎内を駆けずり回り、シスターフッドとETOのトリニティ支部にも顔を出したが、これと言った情報を得られることは無かった。
まだ目覚めることの無い身体を動かしながら、最後にナギサの下へとやってきたのだった。
『……やあ、ナギサ。私たちの同輩たちはきちんと仕事をしているかい?」
「……セイアさん? 大丈夫なんですか? こんな急に出歩いてしまって……」
「ああ、最近強めのリハビリを行っているからね。少しばかり、回復が早いんだ」
そんな雑段に花を咲かせながら、ナギサの様子を観察する。
特に大きな変化も見られず、自然な応対で此方が差し向けたサンクトゥスの人達への感謝を述べるナギサ。
思わず毒気が抜かれてしまう。
何をそんな感謝する必要があるのか、彼女たちの思惑が分からない君ではないだろうに……。
しかし事実として、ティーパーティの業務は幾分か楽になったらしい。
それならば良かったと、会話を切り上げナギサから視線を逸らす。
「それじゃあ、また会おうか。くれぐれも無理はしないでくれよ。私が万全の体調になるまでホストを保ち続けているだけでいいんだからな」
「元よりそれくらいしか出来ませんよ……それよりセイアさん、どちらへ向かわれるので?」
「何、少しばかりミカに聞きたいことが有ってね。今の限界を計る為にもちょっとそこまで行こうかと」
「……また、三人で紅茶でも楽しみたいものですね」
「幾らでも楽しめばいいじゃないか、まあ、全てが終わった後になるだろうがね」
彼女の言葉に答えながら、私はそっとその場を後にする。
まだ何も判明していない事実に、焦りで目を曇らせながら。 - 77125/04/13(日) 01:32:00
「……そう、ですね」
蚊の鳴くようなナギサの言葉が決して耳に入ることなく、セイアは走った。
二人の距離は、何処までも開いて行ったのだった。 - 78125/04/13(日) 01:33:36
今日の更新はここまで……ってもう日を跨いでいるんだね……
ちょっとと言うかかなり文章が怪しいかもしれないが許してくれ……
今日どうしても二回更新したかったんだ……
それじゃあ、おやすみ
へとへとふぉっくすですまない…… - 79二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 06:12:48
この地点でもうナギサの様子はおかしいな…
- 80二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 07:23:44
信頼こそが正常な判断を妨げる障害、ナギサが足元を掬われる原因だったが
今回の場合は件のそれよりも破滅的な結果が待っているけどね - 81二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 09:21:57
この先がトリニティの壊滅で知り合いがたくさん死んじゃうってなると身を投げたナギちゃんも浮かばれないよ…
- 82125/04/13(日) 09:33:55
- 83二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 09:40:47
- 84二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 19:29:06
このセイア焦りのせいで信頼がこうあって欲しいって願望にちょっとすり替わってそうなのが良いし死が関わる核心を話せず抱え込みになってるのがエデン時のナギちゃんの追体験っぽい
- 85125/04/13(日) 19:55:10
……あれから、三日後。
トリニティ崩壊の原因を全く掴めることが無いまま、無為に日々が過ぎていった。
「――フィリウス派内でアリウス生徒への暴行や恫喝などが確認できましたが、大規模なグループとは言えませんでした。仮にその不祥事で現体制のままホストがサンクトゥスに移動させた場合、業務の遅延が確実に発生するかと……」
「ならば、一旦は状況証拠を集めるに留めて置くのが賢明だろう。内々で処理できた方がどちらにしても都合がいい」
成果自体は、あった。
ナギサが計画している親睦会の日を境に、トリニティに暗雲立ち込み始めていた。
その日にナギサは……何者かに狙われる。
「それならば我々は……」
「なあに、一先ずはフィリウスと共に業務に励んでいくべきだろう? 何よりも、すぐに離脱しては怪しまれてしまうからね」
「了解しました」
すっかり絆された同輩を見送りながら、思考の海に沈む。
ティーパーティ内に潜む過激派が原因かと思ったが、その線は無くなった。
一日二日は必死に粗探しをしていたせいか、醜くユーモアに欠ける報告を受けた。
だが、彼女はナギサの下で仕事をしていった御蔭か、考えを改めたらしい。
ナギサがエデン条約前に起こした、補習授業部の件。
彼女の人となりを知らず、調印式の会場にも居なかった者たちが真っ先に浮かべるナギサの姿の一つ。
謝罪行脚こそしてはいるものの、強権を振るう立場に納まり続けていることは如何な物かと、最もナギサを攻撃しやすい理由の一つ。
恐らくトリニティ内でナギサを狙おうとする者が居るのであれば、この情報だけに踊らされてしまっているのだろう。
…………だから、正直困っている。
てっきりサンクトゥス派が暴走するのかと、思い込んでいたのだから。
- 86125/04/13(日) 19:55:25
「……不味いな」
ナギサが開催する親睦会まで残り二日。
今夜と明日の昼間と夜中、その三回で原因を特定しなければならない。
……出来るのだろうか? そんな都合よく、見たい景色を見ることなど叶うのだろうか?
「……いや、そうだな。分からなければ親睦会など止めてしまえばいい」
グルグルと自身を追い詰める思考を止めるため、頬を叩く。
そうだ。止めてしまえばいい。
ナギサの命に関わると大きな声で喧伝しまくればいい。
私じゃあ足りなくともミカが居る、ミネが居る、ツルギだって居る。
そうなってしまえば、いよいよ持ってサンクトゥスの代表から降ろされそうだと自嘲しながら、眠りにつく。
(……ナギサとの約束を、破ってしまいそうだな)
交わしてはない、架空の未来の話。
ナギサのふとした願いすら守れない自分に嫌気が差しながらも、すんなりと意識を手放した。
次に目覚めるのが親睦会当日になることを知らないまま。 - 87二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 19:58:51
終わった…なにもかも……
- 88125/04/13(日) 19:59:08
やあ、適当に殴り書いた過去に殴り飛ばされそうな適当フォックスだ
ミカ……! 君のせいで整合性合わせるのがすっごい難しいんだぞ……! 聞いているのかミカ……!!
こう、ライブ感で書いているせいで全くと言っていい程展開が合致しないんだ
皆もライブ感で書くのはほどほどにしよう
エキセントリックフォックスですまない…… - 89二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 20:00:26
たまらねぇなぁ!!このライブ感ッ!!!!