「意外と、呆気ないんだな」【閲覧注意】

  • 1一般通過弟25/04/09(水) 23:49:54

    dice1d14=8 (8)

    「意外と思ってたよりも呆気ないんだな。dice1d2=」


    1 人が死ぬのって

    2 振られるのって

  • 2一般通過弟25/04/09(水) 23:50:18

    dice1d2=1 (1)

  • 3二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 23:51:08

    よし違和感ないな

  • 4一般通過弟25/04/09(水) 23:51:16

    広「意外と思ってたよりも呆気ないんだな。人が死ぬのって」


    何があった?

    dice1d2=2 (2)


    1 殺した

    2 目の前で死んだ

  • 5一般通過弟25/04/09(水) 23:52:08

    死んだのはdice1d14=12 (12)

    ※8の場合は+1

  • 6一般通過弟25/04/09(水) 23:54:00

    死因はdice1d4=1 (1)


    1 自殺

    2 刺殺

    3 絞殺

    4 交通事故

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 23:56:06

    サラッと大事件

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/09(水) 23:57:07

    そうなるとことねの安否も心配だな…

  • 9一般通過弟25/04/09(水) 23:59:54

    死因 dice1d3=2 (2)


    1 飛び降り

    2 首吊り

    3 包丁


    その場に広以外の人は


    dice1d2=1 (1)


    1 いた

    2 いない


    1の場合

    dice1d14=13 (13)

    ※重複は+1

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 00:01:44

    一体何が…そして燐羽も何でいるんだ

  • 11一般通過弟25/04/10(木) 00:09:08

    それは、森の奥で燐羽に歌のレッスンに付き合ってもらって、帰ろうとしていたある日のことだった。


    広「……燐羽。遠回りを使用」

    燐羽「は?なんで急に立ち止まる……って、会長!? なんで、あんなとこに」

    星南「あら、燐羽に広」

    広「星南。星南は今、何をしようとしてる? 」

    星南「見てわかる通り、自殺よ」

    燐羽「……何で、そうしようと思ったわけ?」

    星南「」dice1d3=3 (3)


    1 度重なるアンチの誹謗中傷

    2 プロデューサーによる嫌がらせ

    3 逆に聞くけれど。何故、それをあなたたちに教えなければ行けないのかしら?

  • 12一般通過弟25/04/10(木) 00:12:14

    星南「逆に聞くけれど……それを何故あなたたちに教えないといけないのかしら。教えたとして、私に何の得があるのかしら? それを知ったとして、あなた達には何の得があるのかしら」

    広「」dice1d3=3 (3)


    1 私達は、星南に生きていて欲しい。星南の、力になりたい

    2.3 ……燐羽。行こう

  • 13一般通過弟25/04/10(木) 00:17:01

    広「ごめん、星南。……ばいばい」

    燐羽「は? ちょっと広、あなた何言って……」

    広「帰ろう、燐羽。もし何があったのか知ったところで、今の私たちには何も出来ない。だったら、死なせてあげよう」

    燐羽「」dice1d3=3 (3)


    1.3 ……わかったわ、行きましょう

    2 何も出来ないって決め付けるのは早計じゃないかしら

  • 14一般通過弟25/04/10(木) 00:26:14

    燐羽「……わかったわ、行きましょう」
    広「邪魔しちゃってごめんね、星南。……ばいばい」
    星南「ほっといてくれて助かるわ。……さようなら、2人とも」

    私達は、木に吊るされたロープに首を預ける星南を見て見ぬふりしてそのまま初星学園へと戻って行った。

  • 15一般通過弟25/04/10(木) 06:04:17

    広「大丈夫?燐羽、落ち着かない? 」

    燐羽「はぁ……よくあんなことがあっておきながら冷静でいられるわね」


    戻ってきてしばらくして、少し燐羽の呼吸が荒くなってたことに気づく。


    広「ねえ、燐羽。意外と人間ってあっけなく死ぬんだね」

    燐羽「……そうね」

    「あの」


    その時、後ろから誰かに話しかけられる。


    声の正体は

    dice1d14=4 (4)


    ※重複は被りとする

  • 16一般通過弟25/04/10(木) 06:28:20

    麻央「あの」

    燐羽「!? 」

    広「麻央、どうかしたの? 」

    麻央「いや、さっきから二人とも震えてるから大丈夫かなって」


    ……そっか。私、知らないうちに震えてたんだ。

    まぁ、あんなもの初めて見ちゃったんだし。仕方ないと言えば仕方ないか。


    燐羽「」dice1d3=3 (3)


    1 大丈夫よ。ちょっと寒いだけだわ

    2 ……保健室まで連れてって貰えないかしら

    3 黙って逃げ出す

  • 17一般通過弟25/04/10(木) 12:59:16

    燐羽「広、逃げるわよ」

    広「わかった。またね、麻央」

    麻央「あっちょっと!! 」


    麻央「」dice1d4=1 (1)


    1 走ったら危ないよ!

    2 ……ボク、もしかして嫌われたのかな

    3 4 怪しい。何か隠しているかもしれない


    それから急いで寮内を走り、燐羽の部屋まで来た。

    ……ちょっと、どころではなくだいぶしんどい。


    広「つ、つかれた……」

    燐羽「無理やり引っ張ってったのは謝るわ。でも、寮長に会長の事を気づかれてもあれじゃないかしら」

    広「それだけど燐羽。協力して欲しいことがある」

    燐羽「協力して欲しいこと? 」

  • 18一般通過弟25/04/10(木) 14:58:13

    広「うん。色々あるんだけど、まずは星南の死体を確認しに行きたい。着いてきて欲しい」

    燐羽「……なんで、死体を確認しに行くわけ?」

    広「この事を知ってるのは私と燐羽だけ。私一人じゃ、何も出来ない。だから燐羽の助けが必要」

    燐羽「その前に聞かせてちょうだい。目的は、何? 」

    広「星南の事について、調べたい。その為にもまず死体を埋めておきたい」

    燐羽「は? 埋める? なんで? 」

    広「プリマステラである星南の死が明らかになれば、学園内外問わずみんなパニックになる。そうすると、調べづらくなる。だから、隠蔽する」


    燐羽は dice1d100=25 (25)


    15以上で協力

    10以下で反対

  • 19一般通過弟25/04/10(木) 15:03:04

    燐羽「ハァ……仕方ないわね。広、その代わりに約束しなさい。この会長の件は誰にも悟られないまま、解決する。その後は……そうね、自首でもしようかしら」

    広「うん、約束する、よ。絶対解決する」


    ……怪しいと思った。絶対に、何か裏があると思った。星南はアイドルとして成功しているし、星南がプロデュースしている佑芽、千奈、ことねも順調に成果を出して、それで星南も幸せそうだった。


    今更ながら二人にプロデューサーは

    広 dice1d2=1 (1)

    燐羽 dice1d2=1 (1)


    1 いる

    2 いない


    ※両方1の場合、同時に担当しているものとする

  • 20一般通過弟25/04/10(木) 15:30:12

    そんな星南が急に自殺をするとは思いにくい。だからきっと、そうせざるを得ない何かがあった、と思う。

    ひとまず、調べる為の時間が欲しい。普段からあまり人は来ない森とはいえ、誰かに見られる前に急がないと。


    広「……行こう、燐羽」

    燐羽「ええ、そうね」


    私達がすぐに向かうと、星南はもう既に死んでいた。……さて、調べるとして。まずは星南を埋める。


    ……初めて、死体を見た。分かりきってたこととはいえ、中々心にくるものがあるな、これは。燐羽は……


    dice1d3=1 (1)


    1 過呼吸

    2 青ざめてる

    3 何ともない

  • 21一般通過弟25/04/10(木) 15:43:08

    燐羽「はっ、はっ、はっ、はっ……」

    広「……燐羽、大丈夫? 」

    燐羽「だいぶ、気持ち悪いわ」

    広「早い事埋めちゃおう」

    燐羽「……ええ、そうね」


    少しだけ燐羽には無理をしてもらって、無事に埋めることが出来た。そして、帰ろうとしたその時。がさ、っと音がした。


    燐羽「誰っ!? 」


    音の正体はdice1d2=1 (1)


    1 dice1d14=9 (9)

    2 燐羽と広の気の所為

    ※重複は+1

  • 22二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 15:45:41

    これやばそうだな

  • 23一般通過弟25/04/10(木) 15:46:53

    莉波「……二人とも、何、してるの? 」

    広「り、なみ……」

    燐羽「姫崎先輩……」


    莉波は始終をdice1d2=1 (1)


    1 見てた

    2 見てなかった

  • 24一般通過弟25/04/10(木) 15:58:41

    莉波「二人とも、何してるの? な、なんで……会長を、埋めてたの? 」

    広「……見てた? 全部」

    莉波「…………うん。全部、見てたよ。二人が会長を埋めてるところ。……なんで? どうして? 」


    ……まずい。しまった。まずいまずいまずい。莉波に、見られてた。どうしよう、どうしよう。……落ち着け、私。こういう時こそ、冷静に……


    燐羽の行動


    莉波を dice1d1=1 (1)


    1脅す


    燐羽「別に話してもいいわよ、全部。ただ……これを誰かに話したり、気付かれでもしたらあなたの愛しのプロデューサー、どうなるでしょうね」


    少し落ち着こうとしていると、燐羽が動いていた。

    燐羽は莉波に向かって悪辣な笑みを浮かべて、軽く自分の首をとんとん、と叩いた。


    莉波「……卑怯だよ、プロデューサーくんを出してくるなんて」

  • 25二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 16:07:55

    なんで一つしかないんですか(白目)

  • 26一般通過弟25/04/10(木) 16:25:03

    広「燐羽……なんで」

    燐羽「約束、したからよ。軽はずみでも悪ふざけでも、たとえ悪に堕ちようとも一度した約束は必ず果たすわ。ふふ……わたしが壊れるか、先に解決をするか、ね。それよりも……姫崎先輩、どうするのかしら」

    莉波「……約束、だよ。絶対誰にも言わないから、全部教えて。その代わり……私のプロデューサーくんには手を出さないで。指一本触れないで」

    燐羽「成立ね。それじゃあ話すけれど……はっきり言って私達が会長を殺した訳では無いわ」


    燐羽が、淡々と話していく。さっき星南と話したことや疑ってるから埋めたこと。そして終わったらしっかりと自首をすること。


    燐羽「あぁ、あと言い忘れていたわ。……首を突っ込むのも控えて頂戴」

    莉波「……もちろんだよ。 覚えておいて。確かにこの話は誰にも言わないし約束は守る。けど、私はずっとあなた達を恨み続けるから」


    そして莉波は去っていった。

    燐羽は dice1d3=3 (3)


    1 泣いていた

    2 吐いた

    3 倒れた

  • 27二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 16:27:07

    助けて燐羽と広のプロデューサー

  • 28二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 16:28:04

    こっからどう話を広げるのか気になる

  • 29一般通過弟25/04/10(木) 21:31:37

    燐羽「あっ……」
    広「ありがとう、燐羽」

    精神的なもので、燐羽は倒れて意識を失う。……だいぶ、無理させちゃった。とりあえず……私の部屋に運ぼう。

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:34:13

    このガガンボの目的は…?

  • 31一般通過弟25/04/10(木) 21:52:28

    誰に会うことも無く、私の部屋まで来ることが出来た。……とりあえず莉波には見られちゃったけど口封じはできた。あとはなんとかして、星南が自殺するに至った経緯を調べなきゃ。


    ……少し、不安だな。万が一莉波が言うようなことがあったら困る。だから、一応莉波に追い打ちをかけておこう。封筒は……あった。


    封筒の中身 dice1d3=1 (1)


    1 プロデューサーの顔を黒く塗りつぶしたプロデューサーと莉波の写真

    2 長々とひたすらにより深い脅しを綴った手紙

    3 首と胴を切り取ったプロデューサーの写真 切り取った部分の裏面には「こう」と書かれている

  • 32二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:53:37

    こわ~…

  • 33二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:56:51

    またサスペンスが起きてる…

  • 34二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 21:59:28

    広が独りで人ひとり抱えて移動できた?妙だな…

  • 35一般通過弟25/04/10(木) 22:05:10

    それからしばらくして、燐羽の目が覚めた。……とても、苦しそうな表情だった。


    広「おはよう、燐羽。……ごめん」

    燐羽「……おはよ。何謝ってるの」

    広「私、燐羽に無理させちゃった」

    燐羽「それは、私の判断よ。言ったでしょ? 一度交した約束を果たすなら、私は堕ちることだって厭わないって。……大丈夫よ、吹っ切れた」

    広「そっか。……とりあえず、無事に星南は埋めれた。だから、色々と調べる」

    燐羽「私のすることは何かある?」

    広「星南が死んだことを悟られないようにして欲しい。それと、できたら莉波の監視もお願いしたい」

    燐羽「わかったわ。……ねぇ、広。もうひとつ約束を増やしていいかしら」


    言葉通り、完全に吹っ切れたのか燐羽は覚悟に染った目を私に向けてくる。


    広「……なに? 」

    燐羽「このまま二人で、堕ちる所まで堕ちちゃわない?いっその事、地獄まで」

    広「」dice1d2=1 (1)


    1 それ……面白い、ね

    2 いいよ、約束

  • 36二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:18:33

    この既視感…この流れ…先週見てたぞ…

  • 37一般通過弟25/04/10(木) 22:21:26

    広「ふふ……それ、面白いね。いいよ、一緒に堕ちよう?地獄まで、一緒に」

    燐羽「……成立ね。色々任せっきりになっちゃうけど……頼りにしてるわ、広」

    広「うん、任せて。……燐羽も、お願い」

    燐羽「誓いは、これでいいかしら? 」

    広「……? 」


    びっくりした。急に燐羽が私の頬にキスをしてきた。

    けど、不思議と嫌じゃない。それどころか……今は、嬉しい。よし、私も頑張るか。


    それからdice1d3=1 (1)


    1 1日後

    2 1ヶ月後

    3 半年後

  • 38一般通過弟25/04/10(木) 22:23:27

    数値が大きいほど真実にたどりつけた


    dice1d100=63 (63)

  • 39二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:29:43

    一日後でこれはなかなかいい感じじゃない?

  • 40二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:29:47

    なんかものすんごい既視感.....

  • 41一般通過弟25/04/10(木) 22:33:57

    あれから、丸一日かけて調べて見た。結果として、得たものはなんとも言えない感じだった。けど……それでも、星南の自殺には何か裏があることの確信は得た。


    燐羽「広。呼び出すってことは、何か得れたのかしら」

    広「うん。星南の関係者に当たってみたら割と色々得れた。まず、星南の部屋を調べて見たら、カッターと絆創膏と無数にゴミ箱に入ってた血塗られたティッシュを発見できた。恐らく、星南は取り繕ってただけで自傷をしていた」


    床にもいくつか血痕が残ってた。それに、カッターにもほんの少し血がついていた。だから星南は少し前から一人で抱え込んでた。


    広「あと、それから私が得た一番大きな情報なんだけど、星南は……」


    dice1d5=2 (2)


    1 ストーカーにつけられていた

    2 とてつもないほどに一部の層から妬まれていた

    3 過去に誘拐されていた

    4.5 悪名高いプロデューサーがついていた

  • 42二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 22:44:11

    割と地に足ついた理由だったな。俺は『SMILE』的なアレかと思ってたんだが

  • 43一般通過弟25/04/10(木) 22:47:53

    燐羽「一部の層から?」

    広「尊敬する人が多い一方で、その分妬まれてもいたみたい。グッズを買い占めた後に焼却・廃棄処分だとか、数重なる誹謗中傷とか」

    燐羽「……それだけだと、まだなんとも言えないわね。会長はそういうの気にしないはずだし」

    広「うん。だから、割と有益とは言いづらいかも。……そっちは、どう?」

    燐羽「大丈夫よ。寮長に話しかけられていたけど、途中で怯えて逃げてったみたいだし」

    広「そっか。なら、良かった」


    ちゃんと脅しの効果がきいてるみたい。……良かった、のかもしれない。……さて、私ももっと有益な情報を集めないと。


    それからdice1d30=26 (26) 日後。

    広の進捗 dice1d100=14 (14)

    ※前回補正+63

  • 44一般通過弟25/04/10(木) 23:14:39

    それから更に月日が経って、月末近くになった。

    得た情報は、相変わらずあれからほんの少しだけだけど。でも、着々と真実に近づいてきている。


    広「燐羽、星南についての続報」

    燐羽「聞かせてちょうだい。何を得たのかしら?」

    広「星南を妬む人達で、秘密裏に小さな団体が結成されてる。それから、その組織には長がいる。まだ誰、とまではわかってないけどひとまずわかった情報で言うと男。それで、星南に近しい人であるとだけ」

    燐羽「ありがとう、広。かなり進歩してきたわね。こっちは相変わらずよ。ただ最近、姫崎先輩はずっと引きこもってるわ」


    ……あの後も、何度か定期的に追い打ちをかけた。

    そのおかげで、もう莉波の精神はほぼ壊滅に等しい状態になってる。例えば、


    dice1d2=2 (2)


    1 炙った写真を送り付ける

    2 首元に爪楊枝を突き刺して、顔を黒く塗りつぶしたプロデューサーの写真を送り付ける


    とか、監視カメラも仕掛けたりした。

    わかってる。私が今言葉にできないほどの最低最悪な屑だってことを。ただ、感じてしまった。堕ちる感覚が、気持ちいい。燐羽と一緒に堕ちるのが、たまらなく心地良い。


    広「燐羽。私、頑張った、よ。……」

    燐羽「そうね、いつもありがとう。ほら、これでいいんでしょう? 」


    燐羽が優しく私の唇を奪う。舌を絡ませて。

    ふふ、だめだ。私……どんどん燐羽に依存しちゃってる。燐羽がそばに居てくれたら、もう何もいらないくらいまで。

  • 45二次元好きの匿名さん25/04/10(木) 23:36:03

    ん!?

  • 46二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 00:12:24

    なんだこの地獄は

  • 47二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 00:26:45

    SyngUp!×補習組は地獄になる決まりでもあるの?

  • 48二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 05:29:10

    後は佑芽✕美鈴か

  • 49二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 06:21:05

    大丈夫?サラダ注文する?

  • 50二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 14:09:51

  • 51二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 14:14:40

    このレスは削除されています

  • 52一般通過弟25/04/11(金) 14:15:30

    またそれからdice1d10=10 (10) 日後。

    進捗はdice1d23=2 (2)

  • 53一般通過弟25/04/11(金) 14:22:13

    あれから更に十日が経過した。この十日の間に、おじいちゃん直々に星南はもう死んでいる、という旨が伝えられて校内外問わずアイドル界の大きなニュースとなった。


    例の団体については明確には掴めてないけどうっすらと見えてきた。……この騒ぎになった以上、もうこれ以上調べたりするのは難しそう。あとは今ある情報を整理してやるしかないか。なんて、まぁもう大体見当はついてはいるんだけど。


    広「待たせちゃってごめんね、燐羽。とりあえず星南を自殺まで追い込んだ団体の長について、だいたい分かった」

    燐羽「ありがとう、広。……それで? 」

    広「信じたくないんだけど……その長はきっと、」 dice1d4=3 (3)


    1.3 星南のプロデューサー

    2.4 私達のプロデューサー

  • 54一般通過弟25/04/11(金) 14:35:32

    燐羽「……は? 会長のプロデューサー?」

    広「うん。星南を調べるにあたって、軽く星南のプロデューサーも調べ上げてきた。……はっきり言うと、ここまで嫌悪感を抱いたのは初めて」

    燐羽「珍しいわね。広がそこまで言うなんて」

    広「初星学園には転校してやってきた。前にいたのは……極月学園」


    色んな人に聞き周り、色々ネットに散らばってる情報をかき集めたりしてプロデューサーの経歴等については知ってる。けど……はっきり言って苦痛だった。それくらいに、酷いことしか書かれてなかった。


    燐羽「言いたくないならいいわ。でも、言えるのならほんの少し教えてくれないかしら」

    広「」dice1d4=2 (2)


    1 担当アイドルに向いてないとわかっていても仕事をとって無理やりやらせた

    2 失敗したアイドルに手を出した

    3 アイドルを無理やり犯した

    4 嫌がらせを続け、さらに脅してプロデュース解約をできないようにした

  • 55一般通過弟25/04/11(金) 14:41:31

    広「仕事で失敗したアイドルに対して、手を挙げた。叩いたり、顔を踏みつけたり、酷い時は平気で何度も根性焼きをいれたりしてたらしいよ」

    燐羽「……少し、聞いた事後悔してるかも。確かにこれは頭にくるわね。でも、不思議だわ。それなら社長や学園長が会長に付くことを許可するとは思えないわ」

    広「ごめん、そこに関しては分からなかった。……とりあえず、主犯は星南のプロデューサーで間違いないと思う」

    燐羽「ありがとう、助かったわ。……私も報告。まず、姫崎先輩に関してだけど」


    dice1d3=1 (1)


    1 自殺未遂で意識不明のまま入院中

    2 鬱病+不眠症を発症

    3 感情の喪失

  • 56一般通過弟25/04/11(金) 14:56:44

    途中で少しだけ、燐羽の顔が暗くなる。


    燐羽「……昨夜、車に跳ねられて意識不明の状態で入院しているわ。今のところは一向に目覚める気配なし、といったところね」

    広「そっ、か。……やりすぎちゃったな。目覚めたら、謝らないと」

    燐羽「広、苦しい?」

    広「ううん、まったく。申し訳ないとは思うけど、苦しいとは思ってない、よ。……約束したから、地獄まで堕ちるって。どの道もう引き返すことなんてできないから」

    燐羽「なら良かったわ。それから、もうひとつ言っておくことがあるのだけど」

    広「……何? 」

    燐羽 dice1d14=「が莉波の事について、私達を疑い始めてるみたい」

  • 57一般通過弟25/04/11(金) 15:10:01

    dice1d14=5 (5)

  • 58二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 15:11:41

    またりーぴゃんだよ

  • 59二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 15:12:16

    まただね

  • 60二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 15:12:34

    名探偵りーぴゃん

  • 61一般通過弟25/04/11(金) 15:38:53

    燐羽「リーリヤが、姫崎先輩の事に関して私達を疑ってるみたい」

    広「……リーリヤが? 」

    燐羽「ええ。恐らく封筒を見られたんだと思うわ。ほんの少しだけ、だけど」

    広「困った。ひとまず星南のプロデューサーに接触を測りたいのに」

    燐羽「気にしないでそっちの方に集中しなさい。大丈夫よ、リーリヤは私が気づかれないようにするわ。あれなら……また、脅してみるから」


    封筒を見られた、か。……たぶん数日は莉波も目覚めないだろうし、目覚めたところで会いに行けばいいだけだし。気にしないでいっか。


    広「わかった。任せるね」


    ……プロデューサーにも気づかれないようにしないといけないな。いつも通り、話せてはいるけどきっと、聞いてこないだけでうっすらと気付いてはいると思う。……困った、どうしよう。こうなったら


    dice1d5=3 (3)

    1.2.3.4 殺す

    5 問い詰める


    ……しかないか

  • 62二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 15:41:15

    ひぇ

  • 63一般通過弟25/04/11(金) 15:49:13

    広「……燐羽。提案がある」

    燐羽「なに?」

    広「怒らないで、聞いてくれる? 」

    燐羽「今更自首しようなんて言わない限り、怒ったりなんてしないわよ」

    広「そっか、ありがとう。それで……プロデューサーを、殺そうと思う」

    燐羽「……わかったわ。でも、理由だけ聞いていいかしら」

    広「恐らく、プロデューサーの事だからもう私達が色々してることに気づいてる。プロデューサーの情報収集能力には私も負けるし。ただでさえリーリヤに気づかれたのに、いつプロデューサーが話を持ち出してくるかも分からない。だから、殺す」

    燐羽「それで……それは、いつやるのかしら。二人で?それとも一人で? 」

    広「燐羽は、反対しないの? 」

    燐羽「するわけが無いでしょう? 」


    dice1d4=1 (1)


    1 約束したから

    2.3 あなたがいないと生きていけないから

    4 あなたともっと堕ちたいから

  • 64一般通過弟25/04/11(金) 16:00:55

    燐羽「約束したでしょ? 地獄まで堕ちるって。どの道、私だってもう既に自殺に追い込むほどの脅しをしてるもの。今更一人殺すことに反対するわけないじゃない」


    燐羽の輝いていた灰色の瞳は、今ではもう真っ黒に染まっていた。ただ、見える。燐羽の瞳に映っている私が。……きっと、燐羽も私がいないとダメなんだ。ふふ、嬉しい。


    広「……明日にでも殺りたい。プロデューサーなら経由してあさり先生に行く可能性が高いから。その場合、あさり先生も殺さないといけなくなる」

    燐羽「明日ね、わかったわ。私は……誘導でもすればいいかしら」

    広「お願い出来る? 」

    燐羽「ええ、任せてちょうだい」





    あさり先生は二人のことをプロデューサーから

    dice1d2=2 (2)


    1 聞いている

    2 聞いていない

  • 65一般通過弟25/04/11(金) 16:06:59

    広「ひとまず、今の状況をまとめておこう」

  • 66一般通過弟25/04/11(金) 16:40:42

    燐羽「プロデューサー。今日、レッスンを見てほしいのだけど、いいかしら? 」
    P「珍しいですね、賀陽さんがそんなことを言ってくるなんて。もちろん、構いませんよ。場所は……」
    燐羽「私のお気に入りの場所があるの。レッスン室よりも、歌いやすい場所が。……ついてきてくれる?」
    P「はい、わかりました」

    ……よし、誘導することは成功ね。何とかして、山までは連れてくることが出来た。あとは、プロデューサーを……殺、すだけ……。

    燐羽「……ついたわね。ここよ。ここは、あまり人もいないし……自然に包まれてるから、気持ちよく歌うことが出来るの」

    少し、プロデューサーの気を緩めるために私はのびのびと、優しく歌う。

  • 67二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 17:40:04

    死体を埋める理由と、自殺を止めず死体を埋めただけでここまでいくのは若干無理があるのでは

  • 68一般通過弟25/04/11(金) 20:34:31

    「……」


    軽く、歌い終わる。するとプロデューサーから拍手が巻き起こる。……初めてだわ。こんなにも悲しい拍手なんて。きっと、こんな悲しい時でも……広の拍手なら、嬉しいのでしょうね。


    「聞いてくれてありがと。さ、プロデューサー。本題に入りましょう」

    「本題、ですか」

    「単刀直入に聞くけれど」


    dice1d3=2 (2)


    1 会長と姫崎先輩の件、どう思う?

    2 プロデューサー、私達の事を疑ってるわよね

    3 会長と姫崎先輩の件について、知ってるかしら

  • 69一般通過弟25/04/11(金) 20:36:30

    >>67

    スレ主です。初めて故にまだダイススレに不慣れで展開が割とぐちゃぐちゃになってるのは自分でも自覚してます、すいません

  • 70一般通過弟25/04/11(金) 20:40:31

    燐羽「プロデューサー。あなた、私達の事疑ってるわよね」

    P「……」

    燐羽「黙る、ってことはそういうことよね。大体、もうほとんど調べ終わった感じかしら」

    P「嘘だと言って欲しいのですが……正直に答えてください。今回の会長が死んだ件と姫崎さんが線路に飛び出した件。あれらは、全てあなたと篠澤さんの仕業で間違いないんですね」

    燐羽「」dice1d2=1 (1)


    1 ええ

    2 そうよ

  • 71二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 20:44:03

    >>69

    ええんやで。ダイススレ読みたい側からすれば書いてくれてる人はみな宝よ

  • 72一般通過弟25/04/11(金) 20:52:02

    燐羽「ええ、そうよ。だけど、ひとつ訂正させてちょうだい」

    P「訂正、ですか」

    燐羽「確かに会長の死体を埋めたのは私達だけど会長を殺した訳では無いわ。……というかそもそも、会長自体自殺だもの」

    P「なんでそれを……」

    燐羽「」

    dice1d4=2 (2)


    1 見たもの

    2 調べたもの

    3 これ以上は言っても意味が無いわ

    4 時間切れね、さようなら

  • 73一般通過弟25/04/11(金) 21:20:06

    燐羽「調べたもの。広と一緒に」


    ……ふふ。こういうとこで平気で嘘つけるようになってきてるあたり、とことん私も堕ちて来ちゃってるわね。でも、いいわね、この感覚。広がいてくれるから、かしら。広がそばに居てくれるなら、本当になんでも出来ちゃうかも。


    燐羽「……と、長話もなんだし終わりにしましょうか」


    軽く、ため息をつく。


    広「ごめんね、プロデューサー。今までありがとう。……えいっ」


    そっと、静かに、後ろから広がプロデューサーを刺す。追い打ちをかけるように、抜いて、もう一度。

    ……複雑な気持ち。元々好きだった人が、刺されるのを見てもなんと思わないなんて。それどころか、むしろ心地いいとまで思えてきちゃってる。


    ……ふふ。わたし、だめね


    燐羽は dice1d3=1 (1)


    1 再び倒れた

    2 静かに笑っていた

    3 涙を流していた

  • 74二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:33:00

    一度堕ちると二度と上がれない。最終的な最悪の結末が見えて来ている

  • 75二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:50:24

    最終的に大半が死にそうな気がしてきた

  • 76一般通過弟25/04/11(金) 22:01:21

    倒れていた間、燐羽は夢を


    dice1d2=1 (1)


    1 見た

    2 見てない

  • 77一般通過弟25/04/11(金) 22:17:12

    私……また、倒れてしまったようね。それよりもここは一体?

    「まもなく、〇番線を列車が通過します。黄色い線の内側まで、お下がりください」

    アナウンスが流れてわかった。ここは……駅?なんで、私駅にいるの?

    広「もうすぐ来るね。乗ろっか、燐羽」
    燐羽「……え、広? 」
    広「どうかした? 」

    なんで広が隣にいるの?私、どこに行くの?
    ……あれ、なんで!? 体が、動かない!言うことを聞いてくれない!

    燐羽「……え?私、何をして……」

    何も分からずに慌てていると、体が勝手に動き始めた。……そして。

    気づいた時には、私の手が広の背中を強く、強く線路の方へと押していた。

    燐羽「待って、広!! 待って!!!!!」

    なんて落ち着く間もなく、向こうから超高速の通過列車が走ってきて……広を、強く跳ね飛ばした。

  • 78一般通過弟25/04/11(金) 22:22:28

    現実ではありえないような量の血飛沫が、私の全身を包む。包んで、付着する。……嘘、でしょ……広は、死んだの……?私が、私が広を殺したの!?

    燐羽「何、この血……暖かくて、冷たくて……気持ち悪い」

    いや、苦しい……お願い、ひとりにしないで……私を置いてかないで、広

    「まもなく、〇番線を列車が通過します。黄色い線の内側までお下がりください」

    ……あ、また来るのね。そうだ。じゃあ、私も跳ね飛ばされたら……私も死んだら、また、広に会えるわよね。

    燐羽「今、会いに行くわ。殺して、ごめんなさい。愛しているわ、広」

    視界が、眩しい光に包まれる。

  • 79一般通過弟25/04/11(金) 23:32:05

    視点変更:広


    燐羽「……うぅ」


    結論から言うと、プロデューサーは殺せた。

    そして何度も瀕死になりながらも、何とかしてプロデューサーを埋めてかつ、燐羽をまた私の部屋まで連れてきた。けど……燐羽、ずっと魘されてる。大丈夫かな


    燐羽「……夢? 」

    広「おはよう、燐羽。凄い魘されてた、よ。……大丈夫? 」

    燐羽「ひろ……」

    広「うわっ」


    起きて直ぐに、燐羽が強く私を抱き締めてくる。……嬉しい。燐羽も、私を求めてくれてる。


    燐羽「しばらく、こうさせて頂戴」

    広「? うん、いいよ」


    燐羽が広を抱きしめていた時間


    dice1d60=10 (10)

  • 80一般通過弟25/04/12(土) 04:22:02

    燐羽はそれから10分の間、私の事を強く抱き締めていた。


    燐羽「……お願い、広。どこにも行かないで、一人で死なないで、私から離れないで」

    広「燐羽……?」


    びっくりした。まさか急に燐羽にそんな事を言われるなんて思ってなかったから。……でも、すごい嬉しい。もう燐羽も、私がいないと生きていけないんだ。


    広「」dice1d3=3 (3)


    1 私も同じ気持ち。おそろい、だね

    2 何があってもそばにいるよ

    3 燐羽、大好き

  • 81一般通過弟25/04/12(土) 09:57:23

    広「燐羽、大好き。殺したいくらい、大好き。私だけを見てて欲しいくらい、だいすき」


    どんどんと、着実に、私達は堕ちていってる。でもそれは喜ばしいこと。何故なら、もう上に上がる必要なんてないから。それだけが私の快楽だから。


    燐羽「私も、それくらい……大好き」

    広「とりあえず……プロデューサーの死体は埋めれたけど、万が一誰かに気づかれでもしたらまずいな。……殺した場所とは少し離した所に埋めてある、けど」

    燐羽「気をつけるべきは、リーリヤ……ね」

    広「うん。もしかしたら他にも勘づかれたりするかもしれない。……そろそろ、私は星南のプロデューサーに接触を計ってみる」


    この会話は誰かにdice1d2=1 (1)


    1 聞かれていた

    2 聞かれていなかった


    1の場合

    dice1d14=6 (6)

    ※視点変更

  • 82二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 10:14:59

    お、終わった…!

  • 83一般通過弟25/04/12(土) 11:00:52

    視点変更:千奈


    最近、どうも篠澤さんの様子がおかしいですわ。今まで通り沢山私達と話してくださるのですけれど、どこか落ち着かない感じ……どこか、焦っている感じでして。


    千奈「何か、力になりたいですわ。篠澤さんのお部屋に伺ってみましょう」




    ……あら?中から声がしますわ。もうお取り込み中ですのね。盗み聞き……はあまりしたくないのですけれど。少しでも、篠澤さんの事をわかればと思って聞き耳を立てます。そして、


    聞いてしまったことをすぐさま後悔しました。

    まさか……篠澤さんが。


    dice1d3=3 (3)


    1.2 プロデューサー様を、殺していたなんて

    3 賀陽さんと深く愛し合っていたなんて

  • 84二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 11:20:07

    NTRですわ~!!

  • 85二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 11:35:22

    いや…うん、そうだよね
    サラダのイメージ強すぎたけど本来千奈は|そっち《ギャグ要因》よね。

  • 86一般通過弟25/04/12(土) 12:10:13

    まさか……まさか、篠澤さんが、賀陽さんとあんなにも深く愛し合っていたなんて……!!

    そ、その……やっぱり私達と話している時も、自然と賀陽さんのことを考えていたのでしょうか……?


    千奈「……」


    dice1d4=2 (2)


    1 邪魔する訳には行きませんわね

    2 これが、失恋というものなのですね

    3 破廉恥ですわ~~!!

    4 ……そういえば

  • 87二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 12:26:09

    >>84

    寝てから言え定期


    それはそれとして千奈→広概念は助かる

  • 88一般通過弟25/04/12(土) 12:31:34

    ……これが、失恋というものですのね。言葉にしづらいくらい、胸が痛いですわ。こんな痛いのは、初めてですわ。


    ずっと前から、私に優しくしてくれて一緒に頑張ってきた篠澤さん。いつの間にか、恋心を抱いていました。私の初恋、でしたわ。


    千奈「……っ」


    ……だめですわね。こんな所で泣いていたら。早く、戻りませんと。


    「千奈? 」


    dice1d14=7 (7)


    ※被りは+1

  • 89一般通過弟25/04/12(土) 12:57:29

    清夏「あれ、千奈っちじゃん。って……だいじょぶ!? 涙出てるよ!? 」
    千奈「な、なんでも……ありませんわ」
    清夏「ふつー何でもなかったら泣かないっしょ。あたしで良かったらさ、何があったか聞かせてくれない? 千奈っちには笑ってて欲しいからさ」
    千奈「紫雲、さん……」

    学園の方へ戻ろうとしていると、後ろから紫雲さんに声をかけられます。……優しい人、ですわね。折角のご厚意、無下にはできませんわ。

    千奈「では……お昼を食べながら、お話してもよろしいでしょうか」
    清夏「おけおけ~、折角だしリーリヤも呼んできてもいい? 」
    千奈「ええ、構いませんわ」

  • 90一般通過弟25/04/12(土) 13:10:52

    ……そういえば、紫雲さんと葛城さんとご一緒させていただくことは初めてでしたわね。


    清夏「それで千奈っちは、なんで泣いてたん? 」

    千奈「えっと……失恋、してしまいまして」

    リーリヤ「えっ、千奈ちゃんって好きな人いたの? 」

    清夏「ほうほう、千奈っちの好きな人か~、誰誰!? 」

    千奈「篠澤さん、なのですけれど」


    ……?今、篠澤さんの名前を出した時微かに葛城さんが反応した気が……


    清夏「あー、広っちか~。恋愛に興味無さそうな感じあるもんね」

    千奈「えっと……そうではなくて。たまたま、篠澤さんと賀陽さんの会話を聞いてしまったんですの」

    リーリヤ「っ!? 千奈ちゃん、その話詳しく聞かせてくれないかな」

    千奈「えっ……えぇ、構いませんけど」


    間違いではありませんでしたわ。賀陽さんの名前も出したら途端に葛城さんの目付きが変わって私に聞いてきました。……お二人と、葛城さんは何かあったんですの?


    千奈「話していたのは……殺したいほどに愛してる、だとか同じくらいに私もあなたが好き、とか……はっきりと聞こえてはいなかったので分かりませんが」

    清夏「えぇ……あの二人ってそんな重かったっけ」

    リーリヤ「……ありがとう、千奈ちゃん」

    清夏「ね、リーリヤ」


    dice1d3=3 (3)


    1 二人と、何かあったの?

    2.3 あそこにいるのって……広っちじゃない?

  • 91一般通過弟25/04/12(土) 13:54:38

    リーリヤ「!? 」
    千奈「篠澤さん、ですわね……」
    清夏「あっちょっ、リーリヤ!? 」
    リーリヤ「私が行ってくるから、二人は待ってて! 」

    ……さっき、千奈ちゃんと話して確信を得た。間違いなく、莉波先輩を自殺に追い込んだのも、星南会長を殺したのも、広ちゃんと燐羽ちゃんだ。そして、今広ちゃんがひとりきりってことは……何かをしようとしてるってこと。

    燐羽「あら、奇遇ね、リーリヤ。気分でも悪いのかしら」

    やっぱり、向こうにも私の事は気づかれて、警戒されてる。……でも、丁度いい。燐羽ちゃんに色々聞こう。

    リーリヤ「……燐羽ちゃん。お話、しませんか? 」
    燐羽「場所を変えましょう。いいわ、ちょうど私も話したかったの」

  • 92一般通過弟25/04/12(土) 14:16:04

    ふふ、狙い通りね。なんとかリーリヤと接触を図ることには成功できたわ。……さて、とりあえず少しだけ話して危なそうならまた脅すくらいはしておきましょうか。


    燐羽「それで、私と広に聞きたいことがあるのよね? 」

    リーリヤ「やっぱり、気づいてますよね。では、単刀直入に聞きますけど……今回の姫崎先輩の自殺未遂に会長の死亡。これって、二人の仕業なんですよね」

    燐羽「……もし、そうだと言ったらどうするつもり? 」


    ……やっぱりね。埋めたもの、殺したとも思われて当然よね。……一応、殺したに入るのかしら?あれは。


    リーリヤ「お願いです、自首してください」

    燐羽「無理な話ね。私、広と約束したもの」

    リーリヤ「……清夏ちゃんに、手を出さないでください」

    燐羽「」dice1d3=2 (2)


    1 わかったわ

    2 あなたが大人しくしてくれるなら

    3 この事を誰にも言わないのなら

  • 93一般通過弟25/04/12(土) 14:20:09

    燐羽「わかったわ。あなたが大人しくしてくれるなら……この事を誰にも言わないのなら、清夏には手を出さないであげる。けどもし、話したのなら」


    たまたま近くに落ちていた、先が尖った木の枝を思い切り地面に突き刺す。


    燐羽「こうだから」

    リーリヤ「っ……清夏ちゃんを盾にするなんて、最低です」

    燐羽「別にどう思ってくれようが構わないわ。関係ない話だもの。……それで、どうするの? 別に、自分で清夏を殺したいのであれば話してくれてもいいのだけれど」

    リーリヤ「わかり、ました。……絶対に、手を出さないでくださいね」


    ……こっちを恨みが籠った目で数秒見つめたあと、リーリヤは戻って行った。ふぅ、これでしばらく危機は……。と、私が胸をそっと撫で下ろしていると。


    dice1d14=14 (14)


    ※重複の場合、誰も来なかった

  • 94一般通過弟25/04/12(土) 14:24:13

    あさり「賀陽、さん……なんですか?今の話は……」

    燐羽「!? 」


    肩をなでおろしていると、後ろからあさり先生が声をかけてくる。……しまった。まさか、聞かれていたなんて。どうしよう……どうしよう


    あさり「どういうことですか? 姫崎さんを自殺未遂に追い込んだって……十王会長を殺したって。それに今の脅しは……」

    燐羽「全部、本当のことよ。ついでに、教えてあげる。……私達のプロデューサーも、殺したわ」

    あさり「……え。プロデューサーくんまで……?なんで、どうして……」

    燐羽「」

    dice1d3=1 (1)


    1 気の迷いよ

    2 さあ、なんでかしらね

    3 邪魔だったもの。

  • 95一般通過弟25/04/12(土) 14:26:52

    燐羽「ただの、気の迷いよ。……それから、確かに計画は立てたけれど実際に殺したのは広よ」

    あさり「……」

    燐羽「そんな睨まないでちょうだい。私だって、苦しかったのよ? おかげで倒れちゃったし、悪夢だって見ちゃったし」


    ……こんな時、広がいてくれたら楽なのに。来てくれないかな、広


    広は dice1d3=2 (2)


    1 現れない

    2 現れた

    3 現れた後すぐにあさりを刺した

  • 96一般通過弟25/04/12(土) 14:31:08

    広「あとは、私が話す、よ」

    あさり「……篠澤さん」

    燐羽「広、来てくれたのね」

    広「燐羽が心配になった。あと、嫌な予感がしたから」


    ……なんて思っていたら、広が来てくれた。途端に感じていた焦りも、緊張感も、全部が吹き飛んで言った。ふふ、改めて思うけれど私って本当に広に依存しちゃってるのね。


    広「……一つだけ訂正する、ね。星南を殺したのは私達じゃない。星南は自殺した」

    あさり「関係ありません。……あなた達が、プロデューサーくんを殺したんでしょう!? 」

    広「はぁ……」


    広の行動


    dice1d5=2 (2)


    1.2.3 殺す

    4.5 脅す

  • 97一般通過弟25/04/12(土) 14:37:01

    広「これ以上はやっぱり話しても無駄。悪いけど、死んでもらう」

    あさり「え」


    そっと、広が動いてあさり先生を刺した。何で刺せたのかはわからない。……ただ、刺した。あの時と同じように、何度も。


    燐羽「……ごめんなさい、広。また、あなたの手を汚してしまったわ」

    広「別に、構わない。燐羽を守れたんだから。……それで。これ、どうしよっか」

    燐羽「また、埋める? 」

    広「でも見つかったら、全体的に私達が怪しまれてしまう」

    燐羽「」dice1d3=1 (1)


    1 今日ってゴミの日だったわよね

    2 大丈夫よ、きっと

    3 いっその事、ここにでも埋めてしまおうかしら

  • 98一般通過弟25/04/12(土) 14:41:28

    燐羽「広。今日って、ゴミの日だったわよね」

    広「うん。もしかして……そこに、埋めるの? 」

    燐羽「ダメかしら」

    広「……いいと思う。指紋は手袋があるから大丈夫だし」

    燐羽「匂いとか、大丈夫かしら」

    広「うん、別になんてことない。……苦しいの、好きだから」


    やっぱり広は頼りになる。広の一言一言は、私を安心させてくれる。これからもずっと、そばにいて欲しい。ずっと、堕ちて行きたい。


    視点変更

    dice1d14=2 (2)

  • 99二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 14:42:19

    まりちゃん!!

  • 100一般通過弟25/04/12(土) 14:47:25

    あれからdice1d100=71 (71)

    日が経過。


    美鈴「まりちゃん、お昼にしませんか? 」

    手毬「……うん、そうだね」


    ここ数日、初星学園に嫌な話が沢山流れ込んできてる。例えば、あさり先生が死んだ話。会長が死んだ話。姫崎先輩が自殺未遂をした話。


    美鈴「やっぱり、考えちゃいますか? 」

    手毬「皆、次々と死んでいってる。だからいつか、美鈴や燐羽、千奈も広も殺されてしまうんじゃないかって考えたら」

    美鈴「大丈夫ですよ、まりちゃん。……何があっても、まりちゃんは私が守ってみせますから」

    手毬「うん、ありがとう美鈴」


    事件が増えてくる度に、怖さも増していく。どんどんと、怖い気持ちで心が溢れていく。最近は、食欲が前よりもわかなくなってきた。ラーメンやトンカツとか、こってりしたのが好きなのは変わらないんだけど。


    手毬「そういえば最近、燐羽と話せてないよね」

    美鈴「そうですね。多分、りんちゃんも忙しいんだと思いますよ。……プロデューサーさんが死んじゃいましたし」

    手毬「そっか。そうだよね。また、落ち着いたら一緒にご飯でも食べよっか」


    「私も一緒に食べてもいい?」


    dice1d14=9 (9)

  • 101一般通過弟25/04/12(土) 14:53:30

    莉波「あっ、手毬ちゃんと美鈴ちゃん。今からお昼?私も、一緒していいかな」

    手毬「姫崎先輩。もう、体は大丈夫なんですか? 」

    莉波「まだちょっと痛むけど、うん」

    美鈴「なら良かったです。言うのが遅れてしまってすいません、退院おめでとうございます」

    莉波「ありがとう、美鈴ちゃん」


    食堂に向かっていると、姫崎先輩から声をかけられる。あれ、いつの間に退院してたんだろう。……良かった。ちゃんと、戻ってきてくれて。……でも、気になることがひとつあった。姫崎先輩の目が、とてつもないほどに何かに怯えているように感じた。


    手毬「姫崎先輩。……大丈夫ですか? 」

    莉波「えっ、どうして? 」

    手毬「……その、姫崎先輩は何かに怯えているように見えます。以前のような感じは消えたって言うか……以前のような優しい感じが感じられなくて」

    美鈴「まりちゃんの言うとおりですね。今の莉波先輩はだいぶ無理してるように見えます。まるでそれは、かつてのまりちゃんみたいに」

    手毬「美鈴、それどういうこと? 」

    莉波「」

    dice1d4=1 (1)


    1 な、なんでもないよ!

    2 ちょっと悪夢を見ちゃって、それかな

    3 4 二人になら……話しても、いいかな

  • 102一般通過弟25/04/12(土) 14:56:56

    莉波「な、なんでもないよ!! ごめんね、心配させちゃって。私は大丈夫だから……ちょっと、ご飯取ってくるね」


    そう言って、急ぎ足で姫崎先輩は頼んでいたご飯を取りに行く。


    手毬「美鈴」

    美鈴「はい。あの話題を出した瞬間、怖がる気持ちが強くなったように感じました」

    手毬「……変に、関わらない方がいいのかな」

    美鈴「私は、まりちゃんの意見を尊重したいと思っていますよ」

    手毬「」

    dice1d2=1 (1)


    1 ありがとう、美鈴。やっぱり、気になる。できる限りでいいから調べてみたい

    2 ありがとう、美鈴。……でも、美鈴を危険に巻き込みたくないから変に詮索はしないようにする


    ※2の場合、

    dice1d14=14 (14)

    に視点を変更。

    ※被りは+1

  • 103一般通過弟25/04/12(土) 15:01:04

    手毬「私も、できる限りでいいから調べて見たい。あんな顔の姫崎先輩、見たくないから」

    美鈴「わかりました。ぜひ、協力させてください、まりちゃん」

    莉波「……ごめんね、取ってきたよ。待っててくれてありがとう。さ、食べよっか」


    姫崎先輩がご飯を取ってきて、私の隣に座る。

    ……確かにその目は、前よりもずっと強くなにかに怯えてるように感じた。


    手毬「あの、姫崎先輩」

    dice1d5=5 (5)


    1 それ、美味しいですか?

    2.5なんで、線路に飛び込んだんですか?

    3.4燐羽について、何か知ってたりしませんか?

  • 104一般通過弟25/04/12(土) 15:05:42

    手毬「なんで、線路に飛び込んだんですか? なんで、死のうと思ったんですか」

    美鈴「……まりちゃん」


    その事を聞いた瞬間に、姫崎先輩の目が変わる。その目からは怖さが消えた代わりに、ただ沢山の絶望が感じられた。その薄水色の目は、濁ったどす黒い水色のように感じられた。


    莉波「わからないよ。気づいたら、もう線路の方に飛び込んでた。頭がもう死んでしまった方が幸せで楽で、私の為になる。そう判断したんじゃないかな」

    手毬「……ありがとうございます」


    話を聞いて確信に変わった。姫崎先輩は、誰かに何かをされている。曖昧すぎるかもしれないけど、それの確信は得た。それもきっと、姫崎先輩に死んだ方がマシとまで思わせる程の酷いこと。


    美鈴「何があったか……何をされたか、は言えませんか? 」

    莉波「」

    dice1d2=1 (1)


    1 うん、ごめんね

    2 ……何度も言わせないで

  • 105一般通過弟25/04/12(土) 15:10:30

    莉波「うん、ごめんね。やっぱり、それだけは言えないよ。……ごめんね。本当に、ごめん。ご馳走様。私、もう行くね。また、一緒に食べさせてね


    ────たすけて。」


    そう言って、姫崎先輩は行ってしまった。……最後、涙を流していたような気がした。


    手毬「……」

    美鈴「まりちゃん?どうかしましたか? 」

    手毬「」dice1d4=4 (4)


    1 3今、たすけてって言ってた

    2 4 なんでもない。ただの聞き間違い

  • 106一般通過弟25/04/12(土) 15:29:35

    手毬「ううん、ごめんなんでもない。ただの聞き間違い」

    美鈴「……そうですか。と、私達も食べ終わりましたね。まりちゃん、この後はどうします? 」

    手毬「そうだな……」


    dice1d5=1 (1)


    1 リーリヤ

    2 清夏

    3 燐羽

    4 広

    5 千奈

  • 107一般通過弟25/04/12(土) 16:05:46

    手毬「リーリヤに会いに行こう」
    美鈴「わかりました。葛城さんですね」

    ……五分くらい探して、中庭のベンチに一人でいるリーリヤを見かけた。珍しいな、リーリヤが清夏と居ないなんて。

    手毬「リーリヤ。今ちょっといい? 」
    リーリヤ「手毬ちゃんと……美鈴ちゃん? 」
    手毬「ちょっと聞きたいことが……って、何これ」

    リーリヤに聞こうとした瞬間。空から封筒が、ひらひらと落ちてくる。それをキャッチして見ると、リーリヤへ、と書いてある。……これを、リーリヤに渡せばいいのかな。

    手毬「リーリヤ。あなた宛に、封筒が落ちてきたよ」
    リーリヤ「封筒……ひっ!? 」
    手毬「リーリヤ!? どうしたの!? って……なに、これ」
    美鈴「なんですか、これ……」

    リーリヤが、封筒を開く。途端、リーリヤの顔が青ざめて過呼吸になる。……何が入ってるのか、と思い覗いてしまった。それが、間違いだった。封筒の中身は、一枚の手紙と一枚の写真。

    『見てるから』

  • 108二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 16:19:32

    このレスは削除されています

  • 109一般通過弟25/04/12(土) 16:27:34

    手毬「なに、これ……一体誰が……」

    リーリヤ「はっ……はっ……はっ……」

    美鈴「落ち着いてください、リーリヤさん。お水です」


    青ざめた表情でずっと過呼吸になってるリーリヤを、そっと美鈴がなだめる。……なに、これ。一体、誰が……なんのために?


    手毬「……多分、監視されてるよね、これ」

    美鈴「まりちゃん、行きましょう。このまま、リーリヤさんと話していたらリーリヤさんが危険です。……また、落ち着き次第お話しましょう。それでは」


    そっと、美鈴に手を引かれてリーリヤの元を去る。

    ……美鈴、もしかして何か分かったのかな


    手毬「美鈴……何か、わかったの? 」

    美鈴「」

    dice1d3=2 (2)


    1 信じたくは無いですけれど、はい

    2 いえ、あのままいたらリーリヤさんが危険だと思ったので

    3 りんちゃんが見えました


    ※2の場合、

    dice1d14=12 (12)

    に視点を変更

  • 110二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 16:39:14

    👀

  • 111一般通過弟25/04/12(土) 16:53:19

    ……あさり先生を殺して二ヶ月ほど。あさり先生の訃報はすぐさま学園内に伝わり、一週間ほどまたパニックを起こしていた。それから……姫崎先輩が目覚めた。


    燐羽「……少し、困ったわね。あの二人に気づかれるなんて」


    さっき、あの二人が姫崎先輩と話してるのが見えた。それで、少し監視してたら……リーリヤとも接触を図るのが見えた。危ないと思って、咄嗟にリーリヤに口封じをしておいたけど……良かったかもしれないわね。


    燐羽「広。少し、問題発生よ」

    広「どうかした? 」

    燐羽「手毬と美鈴も疑い始めてきてる」

    広「そっ、か。でも多分大丈夫だと思うよ。まだ、私達だとは思ってないし」

    燐羽「……そうね。余計な心配だったかしら」

    広「そんなことはない。何事においても心配できるのはいいこと」

    燐羽「それで、忘れてたけど会長のプロデューサーとは接触できたの? 」

    広「」

    dice1d3=3 (3)


    1 ごめん、なかなか出来てない

    2.3 殺した

  • 112匿名希望25/04/12(土) 17:16:00

    もう殺したんだよ

  • 113一般通過弟25/04/12(土) 17:18:36

    広「もう、殺したよ」

    燐羽「え、もう? 」

    広「うん。……燐羽にも、手を出そうとしてたから」


    へぇ、ふぅん……それってつまり、私のために広が怒ってくれたってことよね?……嬉しいこと、この上ないわね


    燐羽「……これから、どうするの? 」

    広「さぁ、どうしようね。誰かに気づかれるまで……まったりしてようか。それか、準備でも? 」

    燐羽「準備?何の? 」

    広「最悪の場合のために、逃避行でもしよう」

    燐羽「……わかったわ。あなたとなら、どこまででもついてくわ」


    視点変更

    dice1d14=2 (2)

    ※広、燐羽は+1

  • 114一般通過弟25/04/12(土) 17:27:14

    視点:手毬


    とは言ったものの、どうしよう。……ここ数日で繰り返し起きてる連続殺人。あの犯人と、リーリヤと……恐らく姫崎先輩もされているであろうあの口封じ。あれは同一犯とみて間違いないし、あの二人が全部知ってるのも清夏が知らず知らずのうちに目をつけられてるのも本当。


    一応美鈴とは別れたけど……。


    手毬「……いやいや、ないない。そうやって安直に疑うのは絶対良くない」


    もしかして、燐羽? って思ったけど……長らく会ってないから、なんて理由でそう決めつけるのはいけない。……深く考えすぎても、あれだしな。


    軽くレッスンして、もう少し調べてみようかな。とりあえず……


    dice1d14=5 (5)

    に当たってみよう。

  • 115一般通過弟25/04/12(土) 17:44:15

    重複なので+1

    千奈

  • 116一般通過弟25/04/12(土) 19:12:01

    手毬「あ、いた。……千奈、寝てるところごめん」

    千奈「ふぁ~……月村しゃん? どうにゃしゃいましたの? 」

    手毬「ちょっと、聞きたいことがあって」


    学園内を歩いていたら、どっかの京都人みたいにベンチでゆっくりと寝ていた。だいぶ、珍しいな。美鈴ならともかく、千奈があそこで寝ていたなんて。


    千奈「聞きたいこと? 」

    手毬「えっと……場所、変えよっか」


    変えた場所

    dice1d3=1 (1)


    1 屋上

    2 手毬と美鈴の部屋

    3 倉本邸

  • 117一般通過弟25/04/12(土) 19:20:04

    歩いてる途中、千奈の目が覚めたのかお恥ずかしいところをお見せしましたわ、と軽く私に頭を下げてきた。


    千奈「それで、私に聞きたいこと、とは」

    手毬「今、この学園で不特定多数のアイドルが狙われてるのはもう知ってるよね、千奈」

    千奈「……はい、存じていますわ。いつどこで誰が殺されてもおかしくない状況なのですよね」

    手毬「それについて、千奈は何か知ってないかなって」


    千奈は、目を細めて顔を傾けてう~~ん、と考え始めた。……これは、知ってなさそうだな。


    千奈「すいません、何もわかりませんわ」

    手毬「そっか」


    dice1d2=1 (1)


    1 ありがとう

    2 大好きだよ

  • 118二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:27:18

    仮に手毬にばれたら燐羽は手毬を殺せるんだろうか

  • 119一般通過弟25/04/12(土) 19:41:06

    千奈→手毬の好感度 dice1d100=45 (45)

    手毬→千奈の好感度 dice1d100=38 (38)

    (補正+50)


    50~70 話してるとドキドキする

    80~90 恋してる

    100~120 今すぐにでも、付き合いたい

    120~ 私だけが傍にいれば幸せだよね

  • 120一般通過弟25/04/12(土) 19:51:46

    この二ヶ月近くは私は千奈といることが多かった。どうやら世間で私と千奈の相性がいいと騒がれ出して、沢山の共演の仕事が入ってくるようになったからだ。

    そんな日々を繰り返してるうちに、気づいたら私は千奈に恋をしていた。


    ……可愛くて、明るくて、汚れを知らない純粋な子。

    私を受け止めてくれた子。これが、恐らく私の初恋なんだ。


    手毬「あのさ、千奈」


    心臓の鼓動が、少しづつ早くなる。今、ここで……伝えちゃってもいい、のかな。私の気持ち。でも、我慢できない。早く、言ってしまいたい。


    千奈「? 月村さん、どうかなさいました? 」

    dice1d2=1 (1)


    1 ごめん、なんでもない

    2 大好きだよ

  • 121一般通過弟25/04/12(土) 19:53:47

    手毬「……ごめん、なんでもない」

    千奈「……」


    あぁもう! なんでここではぐらかすの~~!!!

    私のバカ、バカっ!!


    千奈「」

    dice1d2=2 (2)


    1 そう隠されると、気になってしまいますわ

    2 では、私からひとつよろしいでしょうか

  • 122一般通過弟25/04/12(土) 19:59:04

    千奈「私から一つ、言いたいことがありまして。その……よろしいでしょうか」

    手毬「うん。……なに? 」

    千奈「一度しか言いませんから、聞き逃さないでくださいませ」


    私を呼びかけて、千奈はほんの少し赤面した後、ぷるぷると震える体で精一杯に私に伝える。


    手毬「えっと……大丈夫? 」

    千奈「大丈夫ですわ。すぅぅぅぅ……月村さん」


    dice1d2=2 (2)


    1 大好きですわ

    2 お付き合いしてください


    dice1d3=2 (2)


    1 私も、だいすきだよ

    2 ちょっと、考えさせて

    3 黙ってキス

  • 123一般通過弟25/04/12(土) 20:05:05

    手毬「……ちょっと、考えさせて。その……明日まで、待っててくれる? 」

    千奈「はい……はい! 喜んで、お待ちしておりますわ! 是非、明日聞かせてくださいませ!! 」

    手毬「じゃあまた明日、ここで……いい? 」

    千奈「ええ、わかりましたわ」


    ……だから……だからっ!!!!なんで今ここでOKしなかったの私~~!? もう、遅い……よね。今やっぱり付き合いたいって言っても、遅い……よね。


    手毬「」


    dice1d2=2 (2)


    1 それじゃあ、また明日ね

    2 ……ごめん

  • 124一般通過弟25/04/12(土) 20:09:26

    ……いや、やっぱり自分の気持ちを素直に伝えよう。後出し……ではあるけど、それでも。初恋なんだ、諦めたりするもんか。


    手毬「ごめん、千奈」

    千奈「月村さん、どうかなさいました? 」

    手毬「明日、答え出すって言ったよね。……あれ、やっぱなしで……今、答え出してもいいかな」

    千奈「……はい。ぜひ、聞かせてくださいませ」

    手毬「私も、千奈の事が」


    dice1d1=1 (1)


    1 大好きだよ


    手毬「だから、その……えっと。こんな私だけど、付き合ってくれないかな」

    千奈「……はい、はい!! もちろん、喜んでですわ!! 月村さん、大好きですわ」

    手毬「ふふ、ありがと……私も、大好き」


    ……良かった。どうか、どうか。千奈は、消えないように。千奈が殺されたりしないように、私が守らないと。

  • 125二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:10:57

    このレスは削除されています

  • 126一般通過弟25/04/12(土) 20:13:06

    好感度


    広→燐羽 dice1d50=1 (1)

    燐羽→広 dice1d50=22 (22)

    ※共依存補正+150


    150~180 あなたの為なら死んでもいい

    180~200 殺したいほどに愛してる

  • 127二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:14:49

    平和だなぁ…(りんひろから目を逸らしながら)

  • 128一般通過弟25/04/12(土) 20:32:16

    時間経過 dice1d3=3 (3)


    1 一ヶ月後

    2 半年後

    3 一年後


    視点


    dice1d14=3 (3)

  • 129一般通過弟25/04/12(土) 20:58:06

    スレ主です、少し変にダイススレに囚われてたので割と色々な部分が雑になってました。これからダイス要素を少し減らしてSS要素を強くしたいと思います

  • 130二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 21:05:52

    がんばれ

  • 131二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 21:10:39

    >>129

    まぁそっちのほうが良いかもね

  • 132二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 21:16:06

    ただただ怖い…

  • 133一般通過弟25/04/12(土) 22:52:07

    あの日から……会長が死んでから、一年が経った。
    最初、その話を聞いた時、胸に穴が空いたみたいだった。頭を鈍器のようなもので強く殴られたような、そんな気分だった。

    「……」

    時々、思い返してしまう。星南先輩と過ごしていた日々を。たくさん、付け回されていた日々を。
    慣れていたものが突然消えると、こんなにも虚しいものなんだって思った。

    きっと、忘れることの無い……忘れられない。それくらい、星南先輩が死んだことは衝撃的だった。

    それから一年前、それ以外にもたくさんの死者が出た。姫崎先輩が自殺未遂をした。リーリヤちゃんが、笑わなくなった。

  • 134一般通過弟25/04/12(土) 23:33:25

    犯人は、未だに見つかってない。はっきり言うと、怖い。いつか、あたしの大切な人も沢山殺されてしまう。そう、考えてしまう。

    「ことね……あなた、また眠れてないわね? 」
    「ごめん咲季。やっぱどうしても、考えちゃって」
    「気持ちはわかるわ。私も、もしかしたら佑芽が殺されるかも、なんて考えると怖くてしょうがないもの」

    深く考えすぎたせいなのか、あたしは不眠症を発症した。夢でさえも、怖くて怖くて……。

    「今日、あなたの部屋で私も寝るわ」
    「いやいやそんな、咲季に申し訳ないって」
    「ユニット組んでるのよ? 不調続きだとこっちとしても困るもの」
    「……そっか。んじゃ、今日はお世話になりますか」

    咲季は、相変わらず優しいな。自分だって、怖くて仕方ないはずなのに。

  • 135一般通過弟25/04/12(土) 23:57:29

    「咲季だって、たまには本音を吐いたっていいんだからな。あたしばかり甘えるのもあれだし……力になりたい」

    「……ありがと、考えておくわね」

    「おう。別に何も無かったらそれでいいんだけど」


    ……夜になった。


    「ことね、睡眠薬とかはあるの? 」

    「うん、こん中に入れてる。遅効性だけどその分効くんだよ」

    「そう」


    なんで、こんなに咲季と話しているとドキドキするんだろう。もっと優しくされたいって思うんだろう。

    ……あたし、もしかして咲季の事が……


    「ことね、どうかしたの? 私の方をじっと見つめてきて」

    「あー、いや……えっと」


    どうせ咲季に告白してみたところで振られるのなんて目に見えてる。ならもう、今後引き摺ってかないためにも……今、伝えてみるしかないか。


    「あたし、気づいちゃった」

    「気づいたって……何に? 」

    「……咲季の事が好きなんだって」

    「あらそう、私も好きよ」

    「えと……そうじゃなくて、恋愛的な意味で……」


    咲季

    dice1d2=2 (2)


    1 そう。それじゃ、付き合いましょ

    2 ええ、知った上で言ってるわ。

  • 136一般通過弟25/04/13(日) 00:01:33

    「ええ、そのくらい知った上で言ってるわ。あなたは急に友達として好き、だなんて言ってくるような人じゃないことくらいもうとっくに分かってるのよ。……私も、あなたのことは好きよ。もちろん、恋愛的な意味として」

    ……え。

    「え? それって」
    「ことね。私の恋人になりなさい」
    「ちょっタンマ!まだ状況が呑み込めてねーんだけど!? 」
    「なに?まさか嫌とか言わないでしょうね? 自分から告白しておいて」
    「そーじゃねえっての! 嬉しすぎて状況がのみ込めねーんだっつの!! 嫌なわけあるか!! 」
    「それじゃ、決まりね。今日からあなたは私の彼女。どーんと私に甘えてきなさい! 」
    「……あいよ」

  • 137二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 01:21:15

    カップル爆誕する度にどちらかが殺されてしまわないか心配で仕方ないよ

  • 138一般通過弟25/04/13(日) 02:16:24

    あたし……本当に、咲季と付き合ったんだよな?あまりにもあっさりしすぎて、全然実感湧かね~……


    「ことね。あなたは、私から離れないわよね」

    「……急にどした? 」

    「あなたが言ったんでしょ?たまには本音を吐けって。だからお望み通り本音を言ったまでよ。今は佑芽よりも、他の誰よりも……そう、誰よりも、あなたが消える事が怖いから」

    「……お揃いだな、咲季。あたしも、全く同じ気持ちだよ。咲季に消えて欲しくない。ちびどもよりも、手毬よりも、他の誰よりも。ただただ、咲季が消える事がとてつもなく怖い。……ね、約束しよ」

    「約束?」

    「死ぬまで愛して、死んでからも愛して、生まれ変わっても愛す……って」

    「ふふ、重いわね。……いいわ」


    咲季が、そっと腕を広げてこっちを向いてくる。


    「……こうして、寝ましょう。こうした方が、落ち着いて寝れると思うの」

    「ありがと、咲季。それじゃ、お邪魔させてもらうかな~」


    ……あまり、咲季の隣では寝たくないんだけどな。熱いし。


    視点変更

    dice1d14=3 (3)

  • 139二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 09:01:54

    2スレ目までは行きそう

  • 140一般通過弟25/04/13(日) 09:20:36

    『本日のゲストはこのおふたり!100プロ所属、有村麻央さんと姫崎莉波さんでーす! 』

    会長が死んで、あれから一年。ボクと莉波は初星学園を出て、100プロに所属して、莉波のプロデューサーの元二人でユニットを組んで活動している。

    「お疲れ様! 今日の収録も楽しくできたね、麻央! 」
    「ああ、そうだね。次の仕事は……やっとか」
    「うん。やっと、音楽番組への出演だね」

    仕事を終えて、何事もなく莉波と二人で帰っていた……その時だった。

    「……っ!? 」

    たまたま、同じく二人で歩いていた広と燐羽とすれ違う。広はいつも通りだったけど、燐羽が鋭い目つきで莉波を睨みつける。途端、莉波の呼吸が乱れ始めて、顔も青くなっていた。

    「莉波!? 」
    「……あ、っち……」

    人目がこっちに集中する前に、急いで莉波が指さした公園の方へと走る。……何とかあまり騒ぎを起こさずに、ベンチでゆっくり休ませることが出来た。

    「莉波、大丈夫かい? 」
    「うん、もう大丈夫。ありがと」
    「……落ち着いたなら、もう帰ろうか。家もすぐそこだし」
    「うん、そうだね」

    ……怪しい。あの莉波の過呼吸は、燐羽に睨みつけられたことによるものだ。つまり、莉波は何か燐羽……もしくは燐羽と広の両方にトラウマがあるって考えるべきだ。なら、もう過ぎた過去ではあるけど……莉波を追い込んだ犯人……いや、去年起こった一連の騒動の犯人は全てあの二人、なのか……?

  • 141一般通過弟25/04/13(日) 09:36:28

    麻央は

    dice1d2=2 (2)


    1 直接問い詰める

    2 確信を得る為に調べる


    2の場合

    dice1d14=11 (11)

    に尋ねる

    5.9.の場合+1

    8.13の場合強制的に1になる

  • 142一般通過弟25/04/13(日) 09:51:57

    翌日。ボクは久しぶりに初星学園の校内を歩いていた。あの子なら、きっとここで寝てるはず……いた。

    「あら。お久しぶりですね、麻央先輩」
    「うん。久しいね、美鈴」
    「私に、何か用でしょうか? 」
    「少し聞きたいことがあってね。一年前の事について、なんだけど」
    「まあ。麻央先輩もそうなんですか? 」
    「……えっ、美鈴も調べてたのかい? 」
    「はい、色々あったので」

    それから美鈴は、当時リーリヤに話を聞いてる時にちょうど口封じの封筒が落ちてきたことについて教えてくれた。……なんとも気味の悪い。そっか、じゃあもうリーリヤは常に監視されてる感じなのかな。

    「実を言うとボクの方も色々あったんだ。ボク……ってよりかは莉波かな」

    周りを入念に確認して、美鈴に昨日あったことを話した。広と、燐羽……一体、なんのために?

    「篠澤さんと……りんちゃん、ですか」
    「ボクもあまり信じたくはないけどね」
    「でも、それだと辻褄は合います。最近、りんちゃんも篠澤さんもずっと私達を避けてきてますから」
    「……確定、か。ありがとう、美鈴。これ以上ここにいたら危ないだろう、ボクはもう行くよ」
    「はい、ありがとうございました。……気をつけて」

  • 143一般通過弟25/04/13(日) 10:40:34

    視点変更:燐羽

    ……あーあ。とうとう気づかれちゃったのね、美鈴にも。ここ一年、何もしてなかったから安心してたのに。

    「……燐羽、考え事? 」
    「ついに美鈴に気づかれちゃったか、って。それだけよ」
    「確か美鈴と麻央だっけ」
    「とはいえまぁ、これに関しては完全に私のせいね、ごめんなさい」
    「大丈夫、だよ。遅かれ早かれ気づかれてはいたと思うから……どうする? 」
    「……大丈夫よ、大丈夫。あなたさえいてくれれば、私は何もいらないもの」

    もし、美鈴を殺すことになったら? ……躊躇いなく、殺せる。今の私には広がいる。前、大切な人間だったとしても今はどうでもいい。そう、広以外どうでもいいもの。

    「手……震えてる、よ」
    「……大丈夫よ」
    「そっか」

    ……叶うなら、脅しで引いて欲しい。もっと言うならば、そもそもに接触を避けて欲しい。心がぐちゃぐちゃする。まるで、丸められた紙の様。雑で、綺麗で、汚い。矛盾が、確かにそこにある。……私は、広以外は何もいらない。でも、殺したくなんてない。殺すことは躊躇いなくできる。でも、殺したくなんてない。そんな気持ちが、ぐちゃぐちゃと心の奥に巣食っている。

    「……」
    「考え過ぎはよくない、よ」

    どうしても深く考えすぎてしまう。そんな時に、広がそっと私の唇を奪う。……珍しいわね、広からしてくるなんて。

    「ありがとう、広」
    「美鈴と麻央に関してはまた、考えてこう」
    「えぇ、そうね。いつ接触してきてもいいように」

  • 144一般通過弟25/04/13(日) 11:27:56

    ……ずっと、心が揺れ動いてる。割り切ったはず。私は、広がいてくれるなら何を捨てたって構わない。ただ、広が私のそばにいてくれればなんでもいい。そう、思っているはずなのに。なんで、こんなにも胸が痛いの? なんでこんなにも、気持ち悪くて……泣きそうなの?

    「……燐羽」
    「広……? 」
    「たくさん、私のわがままに付き合わせちゃってごめんね。たくさん手を汚させちゃった。……辛い、よね」

    私の気持ちを見透かしてなのか、広がそっと私を抱きしめてくる。優しい目で、そっと私を見つめる。……それは、優しくて、でも強くて。そして、暖かくて冷たい。

    「泣きたい時は、泣いていいと思う、よ。泣き顔は私にだけ見せて欲しいけど」
    「……広。広ぉ……! 」

    広のその言葉で堪えてたものが決壊した。たくさん、たくさん広に吐きだした。ぐちゃぐちゃした気持ちも、それでも広のそばに居たいことも。

    「大丈夫、だよ。例え死んでも、燐羽だけは離さないから」
    「……ありがとう」

    ダメね、私。広の方がもっともっと、色々抱え込んで、我慢しているのに。迷惑ばっかりかけちゃって。
    ……でも、広は迷惑なんかじゃない、って言うわよね。

    「別に、距離とってもいいんだよ」
    「嫌。それはしたくない。広から離れたくない」
    「……そっか。じゃあたまにこうやって、泣いてくれる? 」
    「迷惑じゃないかしら」
    「うん、迷惑。……でも、燐羽に掛けられる迷惑が大好きだから」
    「ふふ……なに、それ」

    ありがとう、広。こんな私のそばにいてくれて。
    おかげさまで整理が着いたわ。
    やっぱり私は、あなたがいればいい。それだけで、いい。

  • 145一般通過弟25/04/13(日) 11:29:57

    視点変更dice1d14=14 (14)

  • 146一般通過弟25/04/13(日) 18:16:08

    視点:咲季

    「もう……こんなぐっすり眠っちゃって。本当に可愛いんだから」

    朝早くに目覚めて、横を振り向く。すると、ことねが私の腕に抱きついて幸せそうな顔で寝ていた。嬉しいわね、こんなことねを見られるなんて。最近、ずっとずっとクマができてたもの。

    でも、それを言うなら私もね。ことねと一緒に寝た。ただそれだけで、いつもよりも快眠だった。
    不思議なものね、恋愛って。

    「ん……さきぃ~……」
    「!? 」

    ことねが腕から手を離し、全身を抱き寄せてきた。……私が、抱き枕になっちゃってる。

    「えへへぇ……咲季ぃ、しゅきぃ」
    「もう……どんな夢を見てるのよ。……私も、大好きよ」

    もう、一年も何も起こってないのだから大丈夫、よね。

  • 147一般通過弟25/04/13(日) 18:57:23

    「起きなさい、ことね。そろそろデートに行くんでしょう? 」
    「んー……わっ!? 咲季!? 」

    このまま寝顔を眺めてるだけでもいいのだけど。今日はことねとデートする約束が入ってるもの、起こさないと。

    「随分とぐっすりだったわね」
    「ごめん、あたし咲季の事枕にしちゃってた? 」
    「そりゃもうぎゅっと。可愛かったわよ。もっと好きになっちゃった」
    「……さらっとそういう事言うなよナ。照れるっての」
    「そんな可愛い顔は、私以外に見せたらダメよ? 」
    「わーってるって。咲季以外には死んでもみせねーよ」
    「にひひ、ありがと。嬉しいわ」
    「咲季も……そんな笑顔、あたし以外に見せんなよ」
    「当たり前じゃない、あなた以外に見せたくないわ」

    こんな日常の小さな会話でも、ことねとだから心が跳ねる。ドキドキする。幸せを感じられる。……ことねを好きになってよかった。どうか、ことねは死なないで。私から、離れないで。

  • 148一般通過弟25/04/13(日) 21:05:33

    「おっ見ろよ、あれ咲季じゃね? 」
    「あら、こんなとこで見るなんて珍しいわね。……あ。あっちはことねじゃないかしら? 」

    そういえば、アイドルを始めてからこうしてゆっくりとショッピングする機会なんてなかったわね。……凄いわ、あちらこちらで私やことねのポスターが貼られてる。

    「私達も有名になったわね」
    「こうしてデートすんのもお忍びじゃないと騒ぎになっちゃうくらいにはな~」

    わかりやすい変装だとは思うけど……よくこの変装で気づかれないわね!? いやまぁ、気づかれない方がいいのだけれど……

    「……さぁことね! ゲームセンターで勝負よ! 」
    「まぁそんなことだろうと思ったよ……まぁ折角のデートだしな、よぉーっし……今日はとことん付き合ってやろ~!!」

    デートの経験なんて今までなかったもの。何をすればいいかなんてあんまりわからないから……だから、まずはこれね。その後……プリクラ、でもいいかもね

  • 149一般通過弟25/04/13(日) 22:27:22

    「……やっぱりことね、あなたダンスすごいわね!? 」
    「そりゃな。顔とダンスなら自信あるし? 」

    まず手始めにダンスゲームでざっと、十回ほどことねと勝負した。結果は、三勝六敗一分。ことねの実力が凄かったのもあるけど。……踊ってることねがかっこよくて、ときめいちゃってた。

    「そんで? 咲季、次は何やりたい? 」
    「じゃあ次は……あの、UFOキャッチャーにしましょう!」

  • 150一般通過弟25/04/13(日) 23:01:26

    最初に目をつけたのは、ばくおんライオンのぬいぐるみ。ばくおんライオンはアスリートになる前からずっと好きだったのよね。

    「……ほいっと。うい、取れたぞ~」
    「……え? 」

    佑芽のフィギュア

    「ほい」

    ……手毬の缶バッジ!

    「ほいほいっと」

    私のぬいぐるみ!!!!!

    「うぃ~っと」
    「ちょっとことね……あなた、上手すぎないかしら? 」
    「そりゃな。アイドル夢見る前からちびどもと良く来てたし。それに……あたしは彼女なんだ。ファンの誰よりも自分をよく見せたいに決まってるだろ」
    「なら、私にもカッコつけさせて頂戴。その……格好いい、って思ってもらいたいもの。彼氏として」
    「心配しなくても、もう既にカッコ可愛い咲季を見れてキュンキュンだっつの」

    ほんとずるいわね、ことねは……そういう事サラッと言う。ほんとにどんどん惚れてく一方じゃない。
    ……負けてられないわ。私も、たくさんドキッとさせてやるんだから!

    「ことね、最後にプリクラで勝負をしましょう」
    「は? プリクラで勝負? 」
    「ファンサ対決よ! とにかくお互いの方をドキドキさせた方の勝ち! 」
    「……いいぜ、その勝負乗ってやるよ。その代わり、この花海咲季の世界一可愛い彼女から目を離すなよナ~! 」
    「もちろん、瞬きもせず見続けてあげるわ! 逆にことねも瞬き厳禁で見届けなさい!この、あなたの世界一かっこいい彼氏を! 」

  • 151二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 06:05:59

    保守

  • 152一般通過弟25/04/14(月) 06:08:40

    ルールは簡単。機械に指定されたポーズで、どれだけより多く相手をドキドキさせられたか。下手したら私が一方的にことねにドキドキして終わる可能性があるのだけれど……絶対、負けないわ!!

    「王者は私! 3.2.1」

    やったわ!最初から私向けのお題じゃない!

    「きゅる~んと可愛く! 3.2.1」

    これはことねね。……自分でやると、思ってたより恥ずかしいわね

    「二人でハート! 3.2.1」

    えっと……ことねとハートを作ればいいのよね?
    ……という感じで、順調に取っていき気づけばラストの一枚。今のところは、案の定私がことねによりときめいて終わってる。……最後の最後で逆転してやるわ!

    「最後は自由に!」

    自由……自由。もういいわ、この際羞恥心なんて捨ててやってやりましょう!

    「ことね」
    「なん……っ!? 」

    ひひっ、どーよ!最後の最後でキスしてやったわ!

  • 153二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 11:44:19

  • 154一般通過弟25/04/14(月) 12:00:16

    「……咲季さ。それはずるいだろ」

    「しょうがないじゃない。今日、私がどきどきしてばっかで全くことねにいいとこ見せれなかったんだもの」

    「咲季。お前が思ってるよりもあたしはずっとどきどきしてるよ。ただ、カッコつけたかったから態度にも出さないように気を付けてただけで。ほんとは、今すぐにでも叫びたいくらいどきどきしてる」


    プリクラが取り終わった後。ことねは、顔をものすごく赤くして私に話しかけてくる。……よかった。私もちゃんと、ことねのことどきどきさせれてたのね。


    「私が言うのもあれだけど、カッコなんてつけなくてもいいのよ? 私は、ありのままのあなたが大好きなんだもの」

    「いや、ごめんやっぱ無理! すげー恥ずかしいわ! 」

    「あら、そう。それじゃあ今度、いっぱい聞かせて頂戴ね」


    視点変更 dice1d14=1 (1)

  • 155一般通過弟25/04/14(月) 12:14:26

    視点:手毬

    「千奈……これは、なに? 」
    「なにって……膝枕、ですわ! 」

    倉本邸にて、私は今何故か千奈に膝枕をされている。……あったかくて、気持ちいい。このまま、寝れちゃいそう。
    千奈……可愛いなぁ。

    「つき……手毬さん、眠たそうですわね。このままお眠りになってしまっても構いませんのよ? 」
    「それは……千奈に、申し訳ないから」
    「……! 私、思いつきましたわ! でしたら、ベッドで一緒に寝るというのはどうでしょう? 」
    「え、いいの? 」
    「ええ! というかむしろ、私が一緒に寝たいんですの」
    「……そっか。いいよ、じゃあ。一緒に寝よっか」
    「はい! ありがとうございます、手毬さん! 」

    今更だけど、折角恋人になったんだから……という理由で千奈は私のことを月村さん、ではなく手毬さんと呼ぶようになった。そして、千奈に言われるがまま私は千奈と寝室へと向かう。

    「私……寝相悪いけど、いいの? 」
    「もちろんですわ! 私が、ぎゅっと抱きしめますから」
    「千奈。おいで」
    「失礼、しますわ」

    先にベッドに寝転んで仰向けになり、両手を広げて千奈に向ける。そこに、優しく千奈も飛び込んでくる。
    千奈をぎゅっと強くだきしめて、私は目をそっと閉じる。

  • 156二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 12:15:40

    てまちなとことさきはこんなに平和なのにりんひろはどうして…

  • 157一般通過弟25/04/14(月) 15:43:28

    夢を見た。まるで、陽だまりのような……おひさまのような、暖かい夢を。

    ここは……原っぱ?

    「あっ! 手毬さん、お目覚めになりましたのね! 」
    「……ち、な……? 」

    目を覚ましてすぐに見えたのは日陰。どうやら私は大樹の下で寝ていたらしい。……それよりも、いちばん疑問なのは目の前に見える……千奈? うん、千奈か。
    なんていうか……色々と大きくなってる。ぱっと見だいたい二十代前半くらい。

    「千奈。千奈って今、何歳だっけ」
    「……急になんですの? 手毬さんと同じ十九ですわ! 」
    「……ごめん、寝ぼけちゃってた。それにしても気持ちいいね、ここ」
    「そうでしょうそうでしょう! この前たまたま見つけたのですけれども! ずーっと手毬さんに紹介したいと思って約半年! やっと紹介出来ましたわ! 」

    十九だった。身長は……咲季よりも大きいくらいになってる。そして色気というかなんというか……何があったのか不思議なくらい、見た目による幼さが消えた。いやまぁ言動はまだ幼いんだけど。

    「……」
    「あぁっ!? ダメですわ! 手毬さん! そんなに寝たら、夜寝れなくなってしまいますわよ? 」

    この芝生、気持ちいいな。草がチクチクしてなくて……それどころか、ふわふわしてて。ごろごろ~ってしてたら千奈に怒られちゃった。

    「千奈。肩にリス乗ってるよ」
    「まぁ! お久しぶりですわね、まりちゃんさん! 」
    「まりちゃん、さん……? 」

  • 158一般通過弟25/04/14(月) 16:04:12

    ……今更ながら気づいちゃった。これ、夢の世界だ。

    だから、千奈も私も成長してる……三年後の姿になってるんだ。いや、よく良く考えればすぐわかる事だった。私は今、千奈と一緒にベッドで寝てるんだもん。


    そして私は、ふと気づいたら千奈の肩にいたリスについて聞く。……まりちゃん、さん?


    「以前手毬さんとしばらく会えてない時に出会いまして。どーしても手毬さんに会いたかったのと、手毬さんみたいで可愛いなと思ってまりちゃんさんですの」


    ……可愛いぃぃぃぃ~~~~!! 私に会えてないからって、リスに私の名前つけちゃうんだぁ……。可愛いなぁ。


    「あっ……」


    風に吹かれて、千奈の髪の毛が私に当たる。

    ……いい匂いだな。なんて、幸せな夢なんだろう。十九歳の千奈、綺麗だし……でも、私に沢山甘えてくれてるし。その……まりちゃんさんも可愛いし。


    「……千奈、可愛いよ」

    「ふぇっ!? き、急に何でしゅの!? 」

    「あっごめん。口に出ちゃった」

    「む~……」


    思わず思ってたことを口に出してしまった。すると、千奈は顔をムッと膨らませてこっちをじーっと見つめてくる。……何この子。本当に可愛すぎる。


    夢は

    dice1d2=2 (2)


    1 覚める

    2 続行

  • 159一般通過弟25/04/14(月) 16:35:49

    「な、なら私だって言い返してやりますわ! その、手毬さんは……世界で一番かっこいいですわ! 」
    「……ありがと」
    「ふふっ、照れましたわね? 」
    「千奈だって照れてた癖に」
    「あっ、あれは急に言ってくるから! 」

    ずっと千奈はまさしくぷんぷん、という言葉そのままの言動をしている。……はっきり言って、可愛いが過ぎる。こんな夢ならもう、覚めないでもいいのに。

    「私、手毬さんと会えたことをこれから先、一生の誇りにしていきますわ」
    「……急に何? 」
    「感謝ですわ。手毬さんとあってから、毎日が幸せで。今まで私が見てた世界がぴかぴか光り始めて、キラキラ輝いてて…………はっ! とにかく、幸せなのですわ! 」
    「そっか。……ありがとう、千奈。私も同じだよ。千奈に会えたから、今とっても幸せ。千奈が、私を照らしてくれた。私の太陽になってくれた。そばにいてくれるだけで、私は輝くことが出来る。えっ、と……だからその、これからも……そばにいて」

    自然と、口角が上がってく。……あ。夢の中とはいえ、私ってこんな風に微笑むことができるんだ。

    「あのね……愛してるよ」
    「はい、私も愛していますわ! 」

  • 160一般通過弟25/04/14(月) 16:38:09

    「……覚めちゃった」

    「手毬さん、やっと起きましたのね! もう……ってわっ! 」

    「でもやっぱり、私は今の千奈の方が大好きだな」

    「は、離してくださいませぇ~!!」


    視点変更

    dice1d14=11 (11)


    2.6の場合は+1

  • 161一般通過弟25/04/14(月) 18:23:03

    視点:美鈴


    「そろそろ、私も覚悟を決めた方がいいのかもしれませんね」


    一年前のあの事件について。今は大人しくしているだけで、もしかしたらまたどこかでやるのかもしれません。……それに、真偽も気になります。


    ……覚悟を決めて、一度dice1d3=2 (2)


    1 広

    2 燐羽

    3 リーリヤ&莉波

  • 162二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 19:09:20

    ここでしっかり燐羽引き当てる美鈴流石

  • 163一般通過弟25/04/14(月) 19:43:07

    覚悟を決めて、一度……りんちゃんと話してみましょう。

    それから翌日。私は、放課後にりんちゃんを屋上に呼びました。……初めてですね。こんなに綺麗な夕焼けで、こんなにも風は気持ちいいのに、胸騒ぎが止まらないのは。

    「……来てくれましたね。お久しぶりです、りんちゃん。あら、篠澤さんも来たんですね」
    「何も言わずに連れてきたのは申し訳ないと思ってるわ。……久しぶりね、美鈴」

    待つこと数分。屋上のドアが開けられ、りんちゃんと……篠澤さんが来ました。丁度いいですね。

    「やっほー、美鈴」
    「篠澤さんも、こうして面と向かって話すのはお久しぶりですね」
    「うん、そうだね」

    ……橙に染まる屋上。その影が、この張りつめた空気の表れとなってどんどん大きくなってきてるように感じます。そして、先に……りんちゃんが口を開きました。

    「話したいことはわかってるわ。一年前の事について……もう、気づいてるのでしょ? 」
    「できるなら、こうしてずっと疑っていたいのですけどね。……やっぱり、あれはりんちゃん達なんですね」
    「ええそうよ。全部、私達がやったの。リーリヤの時の写真も、姫崎先輩を自殺未遂まで追い込んだのも、全部私。……それで、どうするつもりなの? 」
    「私には、りんちゃんと篠澤さんが何を考えているのか、わかりません。……できるならどうか、自首してください」
    「悪いけど、無理な話ね」

    ……やっぱり、引き下がるなんてできませんよね。知ってました。りんちゃんはそういう人だって。たとえ悪に堕ちたって約束は守る、そういう人ですからね。

    「……私だって、教えて欲しいわ。わからないもの。なんで……人を殺すことに、罪悪感を抱かなくなっちゃったのかしらね。こんなことをしておいて、何も感じないのかしら」
    「篠澤さん、ひとつよろしいでしょうか」
    「……なに? 」
    「もし、これを誰かに言ったら……どうなります? 」

    大きくなった影が、よりいっそうと大きさを増しました。

  • 164一般通過弟25/04/14(月) 20:01:09

    葛城さんも、姫崎さんも、脅しを受けていました。つまり、これは私にも脅しをしてくる可能性がある、ということ。ですが、私自身がりんちゃんが脅しをするところなんて見たくありません。ので、篠澤さんに聞きます。……妥当に考えて、まりちゃんでしょうけど

    「手毬を、殺す」
    「……そうですか、わかりました」
    「それから……」

    少し、篠澤さんの目が鋭くなってりんちゃんの横に立ちます。そして……りんちゃんの首を軽く指で叩いて、こう言います。

    「燐羽も、殺すよ」
    「……できるんですか? 」
    「ええ、できるわ。……私は、広の為なら死んだってもいい。広に殺されるなら本望だもの」
    「そう、ですか。安心してください。誰にも言ったりしませんよ。話したいことは、それだけです。では、私はこれで」

    と、屋上を後にして階段をゆっくりと降りていきます。……思ってたよりも、痛いものですね。あんなりんちゃんを見るなんて。あんな、お友達を見るなんて。

    「……ごめん、美鈴」

    後ろからりんちゃんの声が聞こえて、次の瞬間には私は宙にいました。……背中を、押された?

    「りん、ちゃん……」

    最後にその名前を呼んで、私の意識はふっと消えました。

  • 165一般通過弟25/04/14(月) 20:06:48

    美鈴はdice1d5=2 (2)


    1 植物人間

    2 軽傷だけど人間不信

    3 記憶喪失

    4 死んだ

    5 声を失う

  • 166一般通過弟25/04/14(月) 20:20:49

    視点変更:手毬

    「……美鈴! 」

    病室のドアをドンッと思い切り開ける。昨日の夕方、美鈴が階段で倒れて緊急搬送された。たまたま近くにいた燐羽が見つけてくれたおかげで、すぐに搬送できておかげで軽傷ではいるらしい。

    「あら、まりちゃんに……千奈さん。来てくれたんですね」
    「秦谷……さん? 」

    千奈が、美鈴を見て少し首を傾げる。……確かに体の方はなんともない。……けど、見てわかるくらいにその美鈴の目が違っていた。今の美鈴は、前見たいな、優しくて暖かい薄灰色の目とは打って変わって、あの時の姫崎先輩と同じ、深く絶望した真っ黒な目をしていた。

    「……大丈夫? 」
    「ええ、大丈夫ですよ」
    「なら、良かったですわ! 」
    「なんで、おふたりはここに」
    「なんで、って……美鈴が心配だからに決まってるよ! 」
    「優しいですね、まりちゃんは。……そんな嘘、着いてくれて」
    「違う!嘘なんかじゃ! 」
    「どうせきっと……治り次第、私を殺そうとするんでしょう? りんちゃんみたいに」

  • 167一般通過弟25/04/14(月) 20:33:22

    「……なんでっ! 私が、美鈴を殺すわけない! 」
    「口だけならどうとでも言えるものですよ。きっと千奈さんもまりちゃんも、私のことを心底恨んでて、今すぐにでも殺したいと思ってるんでしょう? 」
    「わ、私は決してそんなことなんて思ってませんわ! 秦谷さんは、大切なお友達ですもの……! 」
    「そんな事思ったりしない! 繰り返し言うよ、美鈴は私の憧れで、大切な……」
    「もういいです」

    ……美鈴の、こんな冷たい声は初めて聞いた。怖くて……本気で、私たちに怒ってる。私達を全く信用してない。

    「大切だとか、憧れだとか、全部嘘じゃないですか。なら、もういいです。そんな嘘だけを言いに来たのなら、もう何も話すことなんてないです。……帰ってください」
    「待って!美鈴! 」
    「帰ってください!!」

    ……初めて、声を荒らげて怒鳴る美鈴を見た。

    「……ごめん。行こう、千奈」
    「手毬さん……? 」

    今すぐにでも、その場から去りたかった。これ以上、こんな美鈴を見たくなかった。これ以上、傷つきたくも傷つけられたくもなかった。

  • 168一般通過弟25/04/14(月) 20:34:47

    ……りんちゃんみたいに?

  • 169一般通過弟25/04/14(月) 21:04:29

    「手毬、さん……」
    「……っ、なんっ、で……」

    千奈の手を引いて、そのまま倉本邸へと戻ってきた。今まで我慢できてたのに、帰ってきた瞬間に涙が溢れ出てきた。……え? なんで?

    「わたし……美鈴に何かしたかなぁ……? 」

    なんで、美鈴はあんなに……私達に、冷たかったんだろう。思い切り、怒鳴ってきたんだろう。

    「……え? 千奈? 」
    「泣かないで、なんて軽い言葉は言いませんわ。私だって、だいぶ傷つきましたもの。……ですが、泣くのなら私の胸で、泣いて欲しいですわ。私に、あなたの支えにならせてくださいませ」
    「うん……うんっ、ありがとう……」

  • 170二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 21:40:37

    うグッ、急にダメージがデカい

  • 171一般通過弟25/04/14(月) 21:45:30

    それから私は千奈の胸で

    dice1d60=53 (53) 分泣いていた。


    「……手毬さん、スッキリしましたか? 」

    「うん、ありがとう……落ち着いた」

    「お役に立てて、何よりですわ。私の胸でよければ、いつでもお貸ししますわ。……なので、もっと沢山私を頼ってください」

    「千奈は、私から離れない? あんなふうに、ならない? 」

    「もちろんですわ。秦谷さんに何があったのかは分かりませんが……それでも、約束できます。ずっとずっといつまでも、月村さんのそばを離れない、って」

    「千奈……大好き」

    「ありがとうございます。私も、大好きですわ」

    「んっ……」


    お互いに数秒見つめ合って、唇を重ねる。初めてのキス。それも、舌を絡めた濃いキス。……頭が、とろける。何も考えられなくなる。好き、好き、好き、好き、好き。千奈が、大好き。


    「ぷはっ……。私の、初めてのキスが手毬さんで良かったですわ」

    「ありがとう……千奈。千奈の初めてを、私にくれて。これからもずっと愛してる」

    「はい! 私もずっと、愛していますわ」

  • 172一般通過弟25/04/15(火) 00:33:46

    視点変更:燐羽

    「ゔっ……おえぇ」

    絶え間無く連続する吐き気が私に強く、強く強く襲いかかる。……あれで、良かったはず。本当に、あれでよかった。広のためだから。

    「燐羽……」
    「……だい、じょうぶよ。これでよかったの。美鈴は無事みたいだし」
    「なら、いいんだけど」
    「おえっ……」

    もう、かれこれ三十分。ずっとずっと、吐き続けてる。……もう、振り切ったはず、なのに。やっぱりまだ、揺れ動いてる。

    「……落ち着いたわ」
    「なら、良かった」

  • 173二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 01:18:07

    なかなかに辛すぎる…

  • 174一般通過弟25/04/15(火) 06:22:04

    「心配かけたわね、広」
    「ううん、大丈夫。私の方こそごめん。美鈴に、燐羽も殺すって言っちゃった」
    「……何言ってるの?美鈴にも言ったじゃない。私は広の為なら死んでもいいし、広に殺されて死んでしまえるなら本望だって。……あれは、ホントの気持ちよ。何も、謝ることではないわ」
    「そっか。……ありがとう」

    広がそっと、その貧弱な体で精一杯に私を強く抱きしめる。……いつも、本当に暖かいわね。

    「ね、燐羽」
    「…………」

    あ、れ……頭がぼーっとする。苦しくて、痛い。……なんでまた、こんなに……

    「ひ……んむっ」
    「燐羽。私といる時は、私の事だけ考えて欲しい。……だめ? 」

    気づいちゃった。広も、もうとうに限界を超えてることに。それは、篠澤広という少女だから分かりにくいだけで。さっき、こっちを見つめてくる隙間のないような深く深く、どこまでもどす黒い真っ黒な目をみて気づいた。

    「ぷはっ……ごめんなさい、私とした事が色々と考えすぎちゃったみたいね」
    「そっか。ねえ、燐羽。私をもっと、堕として欲しい。その手で、深く深くまで」

    広が言った言葉の意味は、直ぐに理解できた。

    「……後悔、しないでよ? 」

    きっと、私も自分の限界を超えてなお傷ついて、本当に広に溺れたかったんだろう。……沢山泣いて、沢山吐いて……そして、私達は沢山二人で慰めあった。
    頭の中がぐちゃぐちゃで、どろどろで……そこにはただ、広だけがいる。
    幸せ

  • 175二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 11:53:07

    保守

  • 176一般通過弟25/04/15(火) 14:04:35

    視点変更

    dice1d14=4 (4)

  • 177一般通過弟25/04/15(火) 14:27:28

    視点変更:麻央

    ……リーリヤが教えてくれた。昨日、美鈴が屋上に通ずる階段から落ちて病院まで運ばれたらしい。……昨日、美鈴から燐羽と広に接触をしてみる、という連絡があった。階段から落ちた……落とされたのは、恐らくその直後。つまりこれで、完全に言い逃れは出来なくなったか。

    「何が目的なんだ……」
    「どうしたの?麻央、そんな難しい顔して」
    「少し、考え事だよ。困ったことになったからね」

    ソファに座って深く考えてるボクの所に、莉波がお茶を持ってきてくれた。……あの日以降、ボクと莉波が一緒に過ごす日々がいつもより増えて、そして今はボクと莉波は付き合っている。

    「一人で抱え込みすぎないで、ちゃんと私も頼ってね? はい、お茶だよ。これでも飲んで、少しリラックスしてね」
    「ありがと、莉波。……うん、美味しい。やっぱり、莉波がいれてくれるお茶が一番美味しいよ」
    「そうかな……もう、言い過ぎじゃない? 」
    「ボクの本心だよ」

    ……こっちが気づいたら向こうもまたすぐに気づいて、口封じをしてくる。警察を呼んだところで、向こうには広がいる。その状況もきっと想定されてる。
    つまるところ、何とかするには自首してもらう他にない。一度……ボクからも、迫ってみた方がいいか。そしてやるなら、早い方がいい。

    「莉波。大事な話がある」
    「麻央 ? 急に、どうしたの ?」
    「明日……広と、話をしようと思う」

  • 178一般通過弟25/04/15(火) 14:47:51

    途端、莉波の顔が驚愕に染まり、更には怒り、絶望……と変わっていった。惹き込まれそうな、引き込まれそうなほど綺麗で、美しくて、濁ってて、どす黒い色をした瞳で莉波は涙を流して懇願する。

    「待って……だめ、だめっ!!!! お願い、行かないで!! 」
    「……大丈夫だよ。何があってもボクは死なない。ちゃんと、ここに帰ってくるから」
    「嫌だっ……お願い、行かないでよ……怖いよ」
    「……行っても、いいかい? 」
    「だめ。嫌だ。絶対に行かせない。怖いから……ねぇ、麻央がいなくなったら私はどうやって生きていけばいいの? やっぱり私は、死んだらいいの? 」

    こんな莉波を見ることも、莉波の心の傷を抉ってくることも、中々に精神的に喰らうものがあるな。……ボクは、彼氏として莉波になんて言ってあげるのが正解なんだろう。

    「ねえお願い……行かないで。ずっとずっと、私のそばにいてよ、お願いだから……わたしを、一人にしないでよぉ……」
    「……すまない、莉波。やっぱり、ボクは会いにいかないといけない。……キミをこんなにしたって考えたら、だいぶ怒りが湧いてきた。大丈夫、ボクは絶対に莉波を残して死んだりなんてしないよ。でも……もし、ボクが死ぬようなことがあったら莉波にもすぐに追ってきて欲しいな。天国でも、地獄でも、やっぱりボクの傍には莉波にいて欲しいんだ」
    「……約束、だよ」

    強く、強く莉波がボクの袖を引っ張って、そして……莉波は、泣き崩れた。今も、声を出さないで泣いている。知らなかった。こんなにも、幼くなるなんて。それと同時に、頭にきた。ボクの恋人を、こんな風にしたんだから。……何がなんでも、ボクが罪を償わせて見せる。

  • 179二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 15:00:53

    やばそう

  • 180二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 15:38:16

    プロデューサーくんとはどうなったの?

  • 181一般通過弟25/04/15(火) 15:47:31

    翌日。広に連絡をつけて、美鈴と同じ……初星の屋上に、来ていた。うん、綺麗な夕焼けだな。

    「……麻央、待った? 」
    「いや、ちょうど今来たところさ。すまないね、急に呼んでしまって。ところで……燐羽は? 」
    「今日、ちょっと体調悪そうだったから寝かせてきた」
    「……そっか。大丈夫なのかい? 」
    「うん、今は大丈夫」

    ……燐羽はいないか。なら多少は安心しても良さそうだね。さて、それで……どっちが早く、本題を切り出すかだ。

    「麻央。麻央はもう、気づいてる……よね? 」
    「できることなら信じたくはなかったけどね。それよりも……莉波に、何をした」
    「軽く、脅しただけ。莉波には星南を埋めるとこを見られたから」
    「軽く、か……広達からしたら軽くかもしれないけど。それは、莉波からしたら死んだ方がマシとまで思えるほどの苦痛だったんだ。それを、軽くという言葉で形容しないで欲しいな。……今更、自首するつもりは無いんだろう? 」
    「うん。燐羽と離れ離れになるのは嫌だから、ね」

  • 182一般通過弟25/04/15(火) 15:48:11

    冷たい瞳で広は淡々とボクの質問に答えていく。……きっとまた、脅してくるんだろう。莉波を、使って。

    「それで……ボクには何をするんだい? また、脅しでも? 」
    「いや、脅したりはしない。麻央に脅しは通じないっていうのはわかってるから」
    「じゃあ、このまま見逃してくれるのかい? 」
    「……うん。いいよ、帰って」

    ……脅しをしてくるわけじゃない。なら、階段から突き落とすあれか?

    「それじゃあ、帰らせてもらうよ。……これだけは覚えておいて。ボクは、絶対に広と燐羽を許さない」
    「うん、覚えた。じゃあね」

    ……別に、階段から落としてくる訳でもない。じゃあ一体、狙いは……? 本当に、このままボクを返すのか?

    「ふふ。じゃあね♪ 」
    「りん、は……」

    下駄箱まで来て、靴を履き替える。……途中に、後ろから刺された。後ろを振り向くと、そこには燐羽が不敵な笑みを浮かべていた。

    「あら、そんなに怖い目で睨まないでちょうだい。別に、死ぬと決まったわけじゃないじゃない。別に、殺すつもりもなかったし……ただ、数ヶ月、それか数年眠ってもらうだけ」

    ……一体、どこまで堕ちればいいんだ。なんで、二人はこうなってしまったんだろう。……ダメだ。意識が、遠のいていく。

    「り、なみ……」

  • 183一般通過弟25/04/15(火) 16:02:24

    視点:莉波

    夢を見た。少し前の、夢を。

    「私、今はね。プロデューサーくんじゃなくて、麻央が好き」

    あの日、燐羽ちゃんに脅されて、それ以来ずっとプロデューサー君を守るために避けようとしてた。そうしたら、きっと彼に害が行かなくなるから。大好きだった彼が、危険な目に遭わなくて済むから。だから、気づいちゃった。

    避けてるうちに、どんどん彼に対する気持ちが薄れていってる。……麻央の事を、好きになってきちゃってるって。脅されたあの日からずっと、そばにいてくれた。私を支えてくれた。私の為に、プロデューサーくんに直接お話してユニットも組んでくれた。

    でも、その気持ちが伝えられなかった。どうしても、目移りをしてしまって最低だって気持ちがあったから。そんな自分が、嫌いだった。何よりも、嫌いだった。……だから、一度プロデューサーくんに気持ちを伝えた。砕けた。痛かった。凄く、痛かった。でも全部、軽くなった。

    麻央に、全部話した。怖かった。嫌われるんじゃないか、って。でも、優しく受け止めてくれた。たまにはわがままにもなっていい、って。そして、私の彼氏にもなってくれた。いつからか、そんな麻央に酷く酷く依存してしまっていた。麻央がいないと、生きていけない。常に、そう思うようになった。

  • 184一般通過弟25/04/15(火) 16:08:47

    麻央は

    dice1d2=1 (1)


    1 生きてる

    2死んだ

  • 185二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 16:13:02

    あっぶっな!?

  • 186一般通過弟25/04/15(火) 16:19:17

    ブブー、ブブーと鳴った通知の音で起きる。……私、こんなにも寝ちゃってたんだ。麻央、大丈夫かな。昨日のこと、謝りたいな。……あれ? プロデューサーくんから、電話だ。

    『姫崎さん、大変です。有村さんが……』

    顔から血の気が引いていくのを感じる。プロデューサーくんが話してきたのは、麻央の事。そして、いつものように無理やりにでも冷静さを保とうとしてるけどどこか慌ててるようなプロデューサーくんの声。

    「っ、どこ!? プロデューサーくん、どこなの!? 麻央は、今どこに!! 」
    『初星病院の方にいます』
    「わかった、ありがとう!! 今すぐ向かうから!! 」

    怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

    お願いします神様。どうか、どうか麻央を殺さないで。私の大切な人を、私のいのちを奪わないで。私をひとりにしないで。

    「……プロデューサーくん。麻央の様子は」
    「なんとか一命は取り留めているようです。目を覚ますまでに時間はかかるでしょうが、死ぬ心配はいらないとの事です」
    「良かった……」

    急いで、病院に駆けつける。そして、麻央の病室に入る。病室には、呼吸気をつけてベッドに横になってる麻央と、プロデューサーくんがいた。

    ……気が抜けたからなのか、途端に膝から崩れ落ちる。あれ? 涙が、止まらないや。声、出しちゃいそう。ここ、病院だから静かにしないとなのに。力も入んないや。立てない。歩けない。

    やっぱり、あの時麻央を止めておけばよかった。……目が覚めたら、監禁しようかな。そうすれば……もう何も、怖くないはずだよね。

  • 187二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 17:40:55

    ここまでの事態になっても休校にもならないの、流石に学園長何してんだ

  • 188一般通過弟25/04/15(火) 21:08:16

    時間経過

    dice1d3=2 (2)


    1 1ヶ月

    2 5ヶ月

    3 1年

  • 189一般通過弟25/04/15(火) 21:16:09

    視点は

    dice1d14=14 (14)

  • 190一般通過弟25/04/15(火) 21:32:30

    「さーきっ! 今日は何の日か知ってっか~? 」
    「ええ、もちろん知ってるわ! 今日で付き合ってから半年でしょう? 」

    付き合ってからというもの、あっという間だった。
    ことねと過ごしている毎日が楽しくて、幸せで、一瞬のように感じる。

    ことねと話し合って、付き合ったことは報告した。ことね曰く

    「こういうのは隠し続けるよりも最初から言った方がいーんだよ。それに、あたし達はアイドル以前に高校生なんだ。赤の他人の意見に、あたしのこの幸せな日々が縛られてたまるかっての」

    との事。……発表した時は、炎上も覚悟してた。けど実際は思っていたのと違くて、みんな暖かく受け入れてくれた。応援してくれた。なんなら、アイドルカップルとして人気さに拍車をかけたくらい。

    「ってワケでぇ~……デートしよ? 」
    「! ……ええ、わかったわ。すぐに準備する」
    「おっ、その反応は……このことねちゃんの可愛さにキュンキュンしちゃったか? 」

    全てわかった上でことねは上目遣いをしてくる。……ほんとに、ずるい。そんな可愛い目で見られたら、断れるわけないじゃない。……と思ったら丁度見抜かれてたみたいで、恥ずかしさ混じりでゆっくりと頷く。

    「へ、へぇ~……や、やっぱ慣れないな、咲季にストレートに褒めてもらうのって。……凄い、照れる」
    「……あなたって、そうやって自画自賛する癖に褒められ慣れてないわよね」
    「……それは、咲季だからに決まってんじゃん。きっと、他の人にあたしの何を褒められたってこんな嬉しいとは思わないもん。こんな嬉しくて、照れちゃうのは咲季だけ」
    「そ、そう。……それは、私もよ。ことねだから、こんな些細な他愛の無いやり取りでもずっと、ときめいてる。どんどんとより好きになっていってる」

    おはよう、おやすみ、ありがとう、ごめん。……ただの挨拶でさえも、他の人とするよりも嬉しくて楽しい。もっと言うなら、ただその笑顔を私に見せてくれるだけで、どんどんと好きになっていく。心が、幸せで満たされる。

  • 191二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 21:40:35

    ことさきは平和だなぁ(その他大多数から目を背けながら)

  • 192二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 21:57:24

    ちなてまも平和なんだよなぁ…(別スレから目を背ける)

  • 193一般通過弟25/04/15(火) 23:02:41

    「ってことでやっぱデートと言えば遊園地っしょ! 」
    「へぇ、ここが遊園地なのね! 初めて来たわ !」
    「おぉ意外~。ひひっ、そんじゃ初めての遊園地、忘れられない思い出にしようナ~」

    ことねに連れられて、遊園地にやってきた。……ここが、遊園地。幼い頃に一度行ってみたいと思っていた場所。そんな場所に、まさか大好きなことねと一緒に来れるなんて。……ふふ、今日は絶対忘れられない日になりそうね。

    「んー、そうだな。咲季、何から行きたい? 」
    「そうね! なら、ジェットコースターに乗ってみたいわ! 」
    「ジェットコースターな、おけ。……待つけど、大丈夫そ? 」
    「ことねと話してたら一瞬よ」
    「……それもそーだなー」

  • 194一般通過弟25/04/15(火) 23:23:20

    「お、もう順番だぞ~」
    「やっぱりことねと話してるとあっという間ね」
    「そりゃな、楽しいんだから当然っしょ」

    ことねと他愛ない話をしていたら、いつの間にか順番になってた。やっぱりことねとなら、どこへだって、何時間だって一緒に待てる。むしろ、ことねがいるのなら待ってたい。だって、こんなにも楽しくて、ドキドキするんだもの。

    「生まれて初めて、時間が止まればいいのになんて思ったわ」
    「あたしは……咲季と遊ぶ時、いつも思ってるよ。時間なんて過ぎなきゃいいのに。このまま一生咲季と遊んでたいのに、って」
    「安心しなさい。私は一生そばにいるわ。だって、あなたの……世界一、宇宙一、銀河一可愛い藤田ことねの彼氏なんだもの」
    「咲季ってやっぱずるいよな~。なんで、そうやって平気でそんな照れること言えるんだよ」
    「あら、あなたも人の事言えないわよ? 私が何回ドキドキしてるか知らないでしょ」
    「そう言う咲季こそ、あたしがいつもどれだけドキドキしてるか知らないだろ? 」

    ずっと、時間が止まればいいのに……なんてそんなものは所詮幻想だと少しだけ、見下してた。けど、今はわかる。それは幻想なんかじゃなくて、心からの願い。有り得ないからこその願いなんだ、って。この人と、一生を……いや、一生よりも長い時間を一緒にすごしてたい。

    ……嬉しいわ。ことねも、同じ事を思っててくれたのね。

  • 195二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 05:57:54

    保守

  • 196一般通過弟25/04/16(水) 06:07:45

    「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!? 」

    動き始めてすぐのこと。さっきまで余裕そうなことねの顔が一転、ものすごく怖がって沢山声に出して叫んでいる。……ほんっと、可愛すぎないかしら。

    ちなみに、私は平気だった。というかむしろ気持ちよかった。楽しくて、気持ちよくて……それからこんなに可愛いことねも見れて。ジェットコースターって最高ね!!

    「うげぇ……気持ちわっる~い……」
    「少し、休憩しましょう」
    「咲季は、平気なん? 」
    「ええ。普通に気持ちよかったわ。それから……叫んでることねが、とっても可愛かったもの」
    「……よ、よし!あたしもう治ったから次行くぞ次! 」

  • 197二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 09:50:07

    ことさきだけ別次元だろこれ

  • 198二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 15:58:11

    最後のほ

  • 199一般通過弟25/04/16(水) 18:47:51

    「大丈夫? 無理してない? 」
    「大丈夫、全くしてない。咲季がそばに居てくれて、軽く空気も吸えたからな。ことねちゃん完全復活だよ」
    「ふふ、そう。それじゃあデート再開よ! たっくさん、遊び尽くしましょう……の前に、お昼にしましょ! 」
    「……咲季、もしかして作ってきてくれたん? 」

    いつもことねとのデートは前日にも凄くドキドキして、早く目覚めてしまう。……だから折角だし、ことねの分も作ってみることにした。

    「えぇ。……食べてくれるかしら? 」
    「当たり前だっての。彼氏があたしのために丹精込めて作ってくれたご飯なんだ、どんなもんでも食べないわけにはいかないだろ。あたしも、すげー食べたいし」
    「今日は特別な日だもの。たまには、カロリー関係なく美味しい物食べてもらいたいと思って。この前聞いた、ことねの好きな物を作ってきたわ」

    お弁当を作ることならよくあるけれど、全部アイドルとして最適な材料だもの。それでもことねは美味しいって言ってくれるけど……たまには、好きな物も作ってあげたいわ。

    「おっ!? すっげー美味そうじゃん! ありがとう咲季! 大好き! 」
    「わた、しも……その、大好き……よ? 」

    ことねが子供のように、無邪気に笑う。その笑顔だけでもどうかしてしまいそうなのに……大好きって。
    顔が、すごい暑い……私今、どんな顔してるのかしら。ちょっと恥ずかしくて見せたくないわ……

    「…………」
    「ちょ、ちょっと……何か言いなさいよ」
    「あっ、えっ、いや……ごめん、その……咲季が、可愛すぎて」
    「……ほ、ほら! 早く食べなさい! 冷めちゃうわよ」
    「そ、そうだな! よし、いただきます! 」

    あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……ダメよ、ほんっとーにだめ。死んじゃうわ、照れ死んじゃう。今ってまだ冬……よね? なんでこんなに暑いのかしら……

  • 200一般通過弟25/04/16(水) 19:26:02

    それから沢山のことをことねと一緒にした。コーヒーカップに、メリーゴーランドに、お化け屋敷。そしてもう一回ジェットコースター。やっぱり、ことねと過ごす時間は言葉にできないくらいにあっという間で。気づいたらもう日は暮れて、空の色は晴れ晴れとした美しい水色から深い青へと変わっていた。

    「……咲季? 」
    「もうそろそろ、終わっちゃうのよね。何だか、寂しいわ」
    「そっか。……また、来ような」
    「えぇ。わかってるけど……やっぱり、寂しいものは寂しいのよ」
    「そうだな。……咲季、それじゃ最後に観覧車乗ろ」
    「? えぇ、わかったわ」

    どうしても、寂しく思ってしまう。これからもずっと来れるのはわかってても、やっぱりことねと過ごして、こうして遊ぶ一日一日は何にも変え難い宝物だから。

    「……隣、いいかしら」
    「もちろん。むしろ来て欲しいくらい」

    そっとことねの隣に座る。そして、手を握る。そしたらことねも強く、強く握り返してくれる。……改めて思う。時間が止まればいいのに。動かなければいいのに、って。

    「綺麗だろ?この景色」
    「……えぇ、とっても綺麗ね」

    でも、やっぱそれはありえない話で、観覧車が動き始める。高く高くまで、昇ってく。……綺麗。今なら……いい、わよね?

    「ことね……こっち向いてちょうだい」
    「なん……」

    外の景色を見てたことねが、私の方を振り向く。その瞬間に、そっとことねの唇を奪う。ほんの一瞬。その、ほんの一瞬だけ、時間が止まったように感じた。ただの一瞬が、長く感じた。

    「今日は、ありがと。……これからもずっと、愛してるわ」
    「……あたしも、愛してるよ」

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