魔王を倒した勇者のリレー小説を書きましょうぜ!

  • 1二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 09:15:11

    たまには創作カテらしく楽しく創作しましょうや

    前任者にならい、ルールを定めます

    ①一レスにつき100字未満。セリフだけでも可。
    ②時間差で投稿が重なって変な形になってもそれはそれで面白いのでおけ。
    ③真面目に不真面目が鉄則。
    ④紆余曲折あっても強引にハッピーエンドに向かわせるのでスレ民たちは自由に書いてください
    ⑤中途半端にスレが終わるのはやだなので過去スレ送りになる寸前かつ誰にも書きそうもないな。と思った時はオチをつけて完結させます

  • 2二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 09:16:58

    「くだばりなァァ、魔王さんよォォ!!!」
    「ぐおおおおおォ……!!」

    一刀の下に魔王は倒れ伏した。勇者は、そのスキを逃さず、聖剣を突き刺した。だが、満身創痍ゆえ聖剣を振るう体力はなかった。
    すると、魔王から目を離さず、20代後半の見た目をした魔女に命令を伝える。

    「魔女ちゃん、トドメを頼む! こいつは魔力で殺さないと、いずれ復活する! 聖剣を振るえないから、あんたにしか頼めないんだ! だから……」

    「わかってるって! アンタなんかに言われんでも、わかってんだから!」

    美魔女は杖を振るうと、一棟の家を呑み込むほど大きな毒の球体が頭上に生成していく。そして、徐々に目のような模様までも形成していく。

    「魔王め、死になさい!!」

    スライムが獲物を丸呑みするように、強力な毒の魔法が魔王の傷だらけの身体に覆い被さった。

    「ぐぎゃあああああ!!」

    魔王の身体をチリ一つも残したくないのか、じわじわと溶かしていく。
    そしてーーーー

    魔王の肉片一つもなく、この世から消え去った。
    ・聖剣で心臓への一撃
    ・魔法で殺す
    この条件を満たすと魔王は復活しないので、狂喜乱舞するのも無理はない。

    「う〜〜〜、オレ達のォ……勝ちだ!!」
    「ほんと、ホントにこれで帰れるのね。凱旋・高官・貴族入り! ようやく私の苦労も報われるわね……よかった。ホントに」

  • 3二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 09:17:08

    彼らは魔王討伐を祝って酒盛りを始める。

    「勇者はどうすんの? もう勇者なんかしなくてもよいでしょ?」
    「そーですね。領主でもなりマスか?」
    「故郷に帰るのもいいけど、故郷かァ……あんま覚えてないしなァ……」

    だが……そんな彼らを恨めしく見る者がいた。

    (勇者め、取り憑いて殺してやるわィ〜〜)

    魔王の怨霊だけは消え去っていなかったのだ。
    そんなこと梅雨知らず、まだ未成年の勇者だからか、酒をがぶがぶ飲むと、盛大に吹き出した。

    「オレ、悪いけど用を足してくる。魔女ちゃんたちは楽しんどいてな」
    「ちょっとぉ〜〜汚いんだから」

    ゴホッ、と咳をすると……鮮血が右手から滴り落ちるのだ。

    「やれやれ、天は魔王討伐(このため)にオレを生かしてくれたのか…天数ってやつか。まっ! とにかく王都で足りなくなった薬をもらわなきゃね」

    血のついたナプキンを埋めると、酒盛りへと合流していった。

  • 4二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 09:35:09

    業務中なので帰宅後に参加できるように保守

  • 5二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 10:05:06

    1レス100字未満って書いてあるのに初っ端から100字超してない?

  • 6>>125/04/11(金) 10:08:09

    >>5

    すんません これを起点にしてもらいたくてちょっと長くしてしまいました

    過去のリレー小説はよくも悪くも自由すぎるので制限という形でこうしてもらいました

  • 7>>125/04/11(金) 10:44:32

    あと①のルールですが、100字で書き足りなかったら自由に書いて大丈夫です

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 10:57:51

    とにかくオレは王都へと向かう帰路についた

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 11:05:22

    途中、キロワット相当の電球男が倒れていた。
    「誰か発電してくれ……」
    と呻いている
    コマンド?

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 11:19:07

    「発電? なら魔女であるアタシに任せなさいな」

    魔女ちゃんはお得意の魔法で電球の顔をした男に強すぎず弱すぎない絶妙なコントロールで電気を与えてやった。

    「どうだい? これが勇者パーティー力だ! にしてもアンタ変わった顔をしてるね。どこから来たんだい?」

    電力を供給してもらった電球男はすっくと立ち上がり、こう言い放った

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 11:55:29

    「ありがとう、おれはkw。
    ロイという錬金術師によって作られた人造人間だ。明けることのない地下の世界、ウラボスイルヨを照らすために転移してきたんだが、どうやら場所を間違えたらしい。では、私は失礼する」
    といってピカーッと光り輝いたと思うと姿を消していた……

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 12:09:39

    「それにしてもヒマだな」

    オレは退屈していた。

    「ヒマ? どこがヒマだ勇者よ。先刻の明けることのない地下の世界、ウラボスイルヨーーとのたまう盟友と相対したじゃないか」

    僧侶は言うも、それでもオレは退屈していた。
    道中にトラブルを求めているわけではないが、刺激を求めたがるのは人間の本能なんだから仕方あるまい。
    む、盟友だと……? オレは僧侶の言葉に疑問符が浮かび上がった

    「あんら僧侶ちゃん。あんた確か地下の世界の出身だったわよね」

  • 13二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 12:10:51

    気がついたら一人称視点になってる?

  • 14>>125/04/11(金) 12:13:17

    >>13

    一人称でも三人称でもセリフだけでも、各々の好きなように書いていいっすよ

    自分は三人称で書いてますけど

  • 15二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 13:33:29

    「本当か僧侶」

    勇者はそう問うと、僧侶は頷いた。
    「エエ、むしろおまえ達は勘違いしているのですよ。ヒトも魔物だろうとなんだって。はてには罪さえも土に還るのです。どうせ我々は幸先ないものですから、来なさいよ。おまえたちも」
    「おい、幸先ないってどーいうことだあ!? テメェどこまで……」

    そう勇者は言った瞬間、彼らの立つ大地は、月に照らされた帰路への荒地の道が泥水のように液状化したのだ。

    「「うおおおおおお!!?」」

    大地は底なし沼のようになると、勇者一行は地に掴まれ呑まれていく。
    足を吊った白鳥のように勇者はバタバタとするしかできない

    「ど、どうなってのさ! 僧侶。てめーは何者なのだよ!」
    「勇者よ。どうせ死ぬなら、変わらないだろ? 案内するよ。光の届かぬ無明世界へ」

  • 16二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 14:05:29

    「かめかめかめかめ」
    耳元にそのような声が聞こえてくる、はっと目が覚ますと、勇者は黒い泥水の海にいた。
    いや、厳密には何かの上に乗っているようだ
    起きあがろうとしたが、体が重たくて起き上がれない。やがて島の一つにつくと、邪魔とばかりに乗ってる奴に勇者は放り出される

    「ぶへっ」
    とうめき声を上げた後、顔を上げるとそこにはかめかめ言う鰭と腕が生えているタマネギがいた。
    タマネギ人魚だ。勇者は彼に乗せられていたらしい。

  • 17二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 14:26:33

    かめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめ

    (ここが……あいつの言ってた無明世界……いや、それは通称か?)

    かめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめ

    (じゃあ、電球頭のkwが言ってた地下の世界"ウラボスイルヨ"ってことだよな……)

    かめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめ

    「ともか(かめかめかめかめかめ)く、魔女ちゃ(かめかめかめかめ)んや僧侶と合(かめかめかめかめかめ)流しなくちゃ……(かめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめかめ

    「うっせええええよおおお!! なンにが『かめかめ』だ!! こちとら逸れってのに、うっせえんだよ!!」

    そう言うとタマネギ人魚は口を閉ざした。

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 14:26:55

    (喋るのをやめた。それを判断できるだけの知性はあるってことだな……)

    勇者は納得する。

    (……って、こいつらよォく見るとタマネギにヒレと腕が生えてやがる。もし、こいつが動いたら……)

    と、腕とヒレが生えたタマネギが動く様を想像して勇者はキモイと率直に思った。

    「それにしても、こいつら生物か? 既存の動物にくっつけたような……はっ」

    勇者の頭の中で回転する。先ほど会った電球頭の男の条件とまるっきり一致してるのだから。

    「そうだよ! あのkwって男もそうだ! こいつら合成してる、合成生物ってことなのか!?」

    誰に向けたものでもない。その大きな独り言はただ自身を納得させる本音であった。
    もちろん、回答など期待していない。
    しかしーーーー

    「御名答」

    魔王が、怨霊と化した魔王がその問いに答えたーーーー

  • 19二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 18:19:37

    「そうだ。余は魔王だ。今は霊体でいるので生者でも死者でもないアンバランスな存在と自称しようか」
    「おまえ、聖剣……いや、念には念押しで魔法で殺したのにーー」

    黒光りする歪曲した角。外套のような羽。額には目が3つ……やはり、魔王で間違いない。だが、キチンと殺し肉体が溶解したのは間違いない。霊体すなわち、肉体の消失を意味する。

    「肉体はこの世から消え去り転生もしないはず……転生? そうか! おまえ自決したんだな! 聖剣や魔法で殺されるよりも速くに!」
    「クククク……遅い。究明するのに時間を費やしすぎる。本来、スキを見て貴様らに取り憑き肉体の主導権を握ってやろうと思ったが、その心配もなくなったのだよ。この意味も鈍重な貴様らにはわかるまい。クククク……」

    ただでさえ状況が飲み込めないというのに……と、勇者は頭を抱え、この黒々とした混沌の世界にため息をついた。
    一人よりはマシか。と、別に魔王に特段怨讐がない勇者は、孤独を紛らわしせる相手と認定した。

    「しっかし、恨んでないとは意外だぜ。オレたち勇者一行をさ」
    「案ずるな。世界の微々たる塵芥に目を向けるほど小物でないわ。兎にも角にも、わしが復活する算段がついた高揚に比べれば、貴様など眼中にないのでな」

    と、魔王は一度自殺し幽霊であるのに、自信満々なのがどこか不気味と勇者は感じた。

    「魔王サマは気楽なもんで羨ましいぜ。オレなんかキメラみたいに不自然に合体した生物がわんさかいるんだぜ!? 魔物なんかよりもよっぽど魔物だよ! それだけでもお腹いっぱい。だって、のに……」
    「だから言ったであろう? 貴様はいちいち鈍重だとな」

    勇者は口を閉じて、熟考する。そして、閃いたのだ。
    霊体のくせにどこから来る謎の自信と魔王そのものの正体を、理解した。頭ではなく、心で。

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 20:16:13

    今思えば、魔物はただ醜悪かつ異端な外見をしていただけではない。
    ただ、先ほどのタマネギ人魚や魔王みたく……
    勇者は頭で考えるよりも速く、口が紡ぎ出していく。

    「既存の生物をミックスしていた見た目が多かった……いわば、おまえ。いや、おまえら魔物どもの正体は……」
    「そうよ。貴様の目論見通り、貴様の言う我らがキメラ的複合要素を持つのは……ここ出身だからじゃい」

    そして、勇者はこれに対して当然の疑問を魔王にぶつけた。

    「じゃあ、なぜ来た」
    「のう?」
    「なんで数多の人間を殺して侵略しに地上に上がってきたんだ? おかげでたくさんの尊い命が散っちまったんだぜ? オレはともかく魔女ちゃんや僧侶が聞いたら遺言ごと荼毘に伏したと思うけどね」

    殺意や忌避感とは無縁の質問であった。どちらかといえば、好奇心が勝る。勇者は純粋な疑問で尋ねてきたためか、魔王はあっさりと口を割った。

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 20:25:48

    「太陽。余はこの混沌かつ泥水が占める世界だ。勇者よ。光に弱い土竜が地上に出るのは何故だと思うかね?」
    「……日光浴をしたいから。ってか?」

    馬鹿馬鹿しい。と、勇者は冗談まじりに返答した。それに対し魔王もカラカラ笑うと、

    「さすが救世なる勇者よ。為政者の才もあるのではないか?」
    「冗談に冗談で返したわけじゃないよな?」
    「如何にも。我らはこの曇天とした闇が包む世界に飽き飽きしてな。光を求めたわけよ」
    「プロメテウス気取りってわけかい。魔王のくせに……ねェ」

    キチンとした大儀があったんだな。と、勇者は少ししみじみとした風が心をすり抜けていく。

    「……でも、こんなトコにいるわけにいかねーぜ。何としてでも魔女ちゃんと僧侶らと合流せん……」

    刹那。
    ごほッ、と咳が走る。習慣ゆえ勇者は口に手で押さえる。

    「血の匂いは誤魔化せんぞ。勇者よ。その分だと随分と短命ではないか。ええ?」
    「……だから、一刻も早くこんな世界から抜け出さんといけないのだよ。こんなトコで死ぬのは……ヤダ。
    絶対にだ!」

    「ふむ……」と魔王は霊体のくせに舐め回すように勇者を観察すると、魔王は勇者の眼前に現れた。

    「では勇者よ。ひとまず休戦といこうか」
    「……は?」

  • 22二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 00:38:53

    「休戦だ、休戦。聞こえなかったか? 耳も病で侵され始めたのか?」
    魔王が笑う。

  • 23二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 01:20:21

    「休戦って……オレは勇者だぜ。霊体なら聖剣っ、で……」

    と聖剣に手をかけるも、発作によって上手く握れない。

    「無駄に力んでどうする。互いの意見が一致したのだ。余は憑代となる身体探し。貴様は……健康な器官パーツを探し求めるのだろうな。病は転移しているとはいえ、代わりのパーツを探せばいいだけだ」
    「……そして、外の世界に戻る。ってか? 正論だよクソヤローめ……行きますか。行ってやるよ」

    二人は、不備のない肉体と元居た光差す地上へ帰るために、この無明世界を共に進んでいくこととなった。

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 09:17:59

    「……って、クッサ!! うんこの臭いがするよォ!」

    と、勇者は黒い泥水の臭いに鼻を摘む。
    しかし、なんか臭いのである。

    「勇者よ。確かにうんこが流れているな。しかも、液状じゃな」

  • 25二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 15:12:57

    ウンコ大王があらわれた!

    「グエーーへへへ、わが名はウンコ大王。最下層へと引き摺り込まれた哀れな羊よ。キサマはワシの一部となるのだ!」

    40mのウンコ大王が黒沼から現れると、津波のように勇者へと襲いかかったのだ!

    「キサマとワシは一つになるのだ! クソに成り果てい!!」

  • 26二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:55:03

    「目には目を。王には王を。クソにはクソだ。つーことで、いけ魔王! 王らしく上品に散ってこい!」


    「勇者よ。ついに頭にまで転移したというのは悲哀じゃの。やはり、貴様と行動せんでも霊体で事足りる。さらばじゃ」
    魔王はそう言うとウンコ大王の身体を幽霊よろしくすり抜けていった。

  • 27二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 22:31:27

    「他人に押し付けるとはお前のほうがクソだったようだな。お前の言う通り、クソはクソ同士で戦おうじゃないか」

     うんこ大王はケツからうんこマシンガンを射出し始めた。

     その姿を魔王はお茶をたしなみながら優雅に眺めている。勇者はキレた。

    「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

  • 28二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 22:46:46

    「普通死人ってのは触れない霊体で苦労するのがお決まりだってのにィィィ!! 腹立つぜ!!」

    激昂した勇者は聖剣を抜刀し、刃先をウンコ大王へと向けた。

    「神より賜われし聖剣よ。聖なる光で我らに示せん! 穢土なる賜物を光で浄化せよ!」

    しかし なにもおこらなかった!

    「ゲエーーーーッ、魔王の血で錆びてやがる。ホントにロクなことしねえなおまえは!!」

    クソがせまる

  • 29二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 07:30:36

    だが、そこに隕石が落ちてきたのだ!

    「グワーッ」

    ウンコ大王はその質量と熱量によって消滅した!

    「勇者ちゃん……大丈夫?」
    「おうとも。勇者がこんなとこで死ぬわけがないからな」

    再会した魔女ちゃんの手を取り、勇者は黒い泥水から脱出した

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 17:28:42

    「む、魔女ちゃん」

    「なあに勇者。アンタ、名案でも思いついたわけ?」

    「おうよ! おまえ隕石を出せるってことはこの地下の"ウラボスイルヨ"に穴を開けることができるか?」

    「あら、奇遇ね。アンタと似たようなこと思ってたの。い出よ隕石!」

    ドカーーーーン!!

    強すぎる隕石の超質量により、地下は崩落していった。ガラガラと崩れる岩盤が泥水を押し上げて地上にまで到達した。

    「よし! 王都に帰るぜ! 薬ももらわねえといけないしな!」
    「でも勇者。僧侶はどうするの?」
    「せめて、念仏でも唱えるか」
    「そうね」

    そして、勇者と魔女ちゃんは王様へと魔王討伐の報告をしに帰路についたのだーーーー


    完!!

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