- 1二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 18:48:56
古代アビドスでは砂漠の向こう側に死者の国があると信じられていた。
故に死んだ人間の亡骸を砂漠に放り出し、遺棄することで故人を弔う文化が生まれた。これが砂漠葬である。
日が経つと遺体が乾燥するのは魂が抜けたからで、風が運ぶ砂により遺体が完全に砂に埋もれた時、魂は死者の国へ辿り着く――
古代アビドス人は、そう信じていた。そのため、遺体をアビドス砂漠に置き捨てたのである。
逆に遺体を人為的に埋めると魂が迷子になり永遠に砂漠を彷徨い続けるとされ、自然に砂に埋もれるのを待つのが習わしであった。
またこの葬儀の際、しばしば副葬品として故人が愛用していた武具も一緒に砂漠に遺棄されることもあった。
これはアビドス戦国時代に普及した、優秀な戦士への名誉ある弔い方で、死者の国でも愛用の武器で活躍することを祈ったとされる。
しかし時代が下りアビドス黒死病の流行により『衛生』という観念が生まれると、砂漠葬は衰退し火葬が一般的となっていった。
(それ以前のネフティス王朝が砂漠葬を貴族階級の特権と定め、平民の砂漠葬を禁じた頃から衰退は始まっていたという論説もある)
それでも貴族階級の間では、遺体は(疫病対策のため)火葬にするとしても、生前愛用した武具を砂漠葬にする風習は残り続けた。
砂漠葬が完全に過去のものとなるのは、アビドス市民革命によりネフティス王朝が倒れアビドス貴族が一掃された時であった。
ここで砂漠葬の文化は一度途絶える。その復活には、実に数百年もの時間を要した。
永らく失伝していた砂漠葬であるが、キヴォトスが学園都市に政体を変えた後、アビドス学園最盛期に復興を果たす事になる。
皆さんご存じ、黄金時代のアビドス生徒会による『アビドス・ルネサンス』である。アビドスの伝統文化として再発見されたのだ。
ネフティス王朝末期の砂漠葬の様態を元に、近代風に改めて再定義されたものが現在知られるアビドス名物『砂漠葬』である。
現在におけるアビドスの砂漠葬は、とても古めかしく一般的では無いものの、格式高く由緒正しい葬儀様式として知られている。
死者の愛銃を砂漠へ遺棄する事で、死者への最高の敬意を示してその死を悼む。アビドスにおける国葬もとい校葬相当の葬送儀礼である。
出展:民明書房刊「激アツ!キヴォトスラーメンマガジン特集号・柴関ラーメンの秘密に迫る!アビドスの歴史から見るラーメン」 - 2二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 18:49:19
ラーメン!?
- 3二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 18:49:59
随分と壮大だな
- 4二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 18:50:05
- 5二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 19:07:36
それを作り出してる柴大将ってホルスより権能高かったりするのか……?
- 6二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 19:14:36
太陽神の麺、それがラーメンだ
ラーメンの起源は山海経や百鬼夜行ではなくアビドスにあったのだ - 7二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 19:59:18
古代アビドスで流行した、特徴的な縮れた紐を用いた暗殺術……
複数の紐を絡ませる事なく自在に操って敵の四肢を縛り、首を絞めて暗殺する
そんな暗殺術の開祖となった伝説の暗殺者は、アビドス神話に登場する神から名を取り『ラー・アメン』と自称していた
後世に開発された麺料理の麺が、その縮れた紐を彷彿とさせたことから、彼の暗殺者の名をもじり『ラーメン』と名付けられたのは有名な話である
出展:民明書房刊『必殺グルメ!キヴォトスの暗殺術100選とそこから生まれた美食の数々!』 - 8二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 20:07:48
知っているのか雷電!?
- 9二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 20:14:33
ちょっと納得しちまったじゃねーか!
- 10二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:18:28
- 11二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:23:54
なんで民明書房のグルメ本は題材が死とセットなんだよ
EAT OR DIEの精神か