- 1二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:59:04
今、どれだけの人がこのスレを見てるか分からない
別にこの話は完結しなくてもいい面白くない話かもしれない
今、もう誰も見ないかもしれない
それでも落ちてしまったこの話を完結させようと思います
落ちた前スレ
【オリキャラ注意】先生は塞翁が馬という言葉を知っているかな? 2.6|あにまん掲示板またまたスレが落ちたので立て直ししましたスレ管理出来ないスレ主ですまない前スレhttps://bbs.animanch.com/board/4752541/bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:59:51
立て乙ですわ~
- 3二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 21:59:51
- 4二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 22:00:48
ミテルヨ、ハートシカオセテナイケドネ…
- 5125/04/11(金) 22:01:50
シャーレへ戻るための荷物確認を個室でしてたところだった
コンコンと軽い扉を叩く音がする
"大丈夫だよ"
そう言葉をかけると
「失礼しまっす〜」
少しおどおどした様子のエミコが出てきた - 6125/04/11(金) 22:09:42
"えっエミコ!?"
思わず驚いてしまう……てっきりもう嫌われて会わないと思ってしまってた
「は、はい!エミコっす!」
こっちの緊張が伝わったのかエミコもびっくりした様子で返事をする
少し緊張した心持ちのままで
"と、とりあえず座らない……?"
そう提案するのだった
━━━━━━━━━━━━━━━
気まずい
凄く気まずい!かれこれ座ってからもう1分も経とうとしてしまう現状に焦りを覚える
な、何か話さなくては……
――なんでこんなにも緊張するのだろうか
疑問をこうやって挟まないと落ち着かない心に動揺する
でも考えても何も思い浮かばない、まるでぽっかりとそこだけ穴が空いたような……
いいや今はとにかく何か話さないと!
"あ!あの「あ!あのっす!」
"あ……"「あ〜」
気まずさを加速させるようにピッタリと話すタイミングがあってしまった
――神様がいたとするならば多分、神様のいたずらなんだろうな
なんて、考えしまう
「ふふ……」
沈黙を我慢できないように笑ったのはエミコだった - 7125/04/11(金) 22:19:44
「あ!す、すいませんっす!」
笑ったことを恥じるようにおっかなびっくりに手をブンブン振り回し慌てるエミコ
―――なんだか気を込めすぎた気がする
「べ!別にめっちゃ面白かった訳じゃなくて……あ、いや面白かったんすけど……そういう訳じゃなくて……!!」
弁解するエミコにこっちも笑って
"ごめんね、少し気を込めすぎたみたい"
ポカーンとするエミコ
"な、何か変なこと言った…?"
「え、その…変なことなんすけど、先生とは初めて会った気がしないんす」
少し不思議そうに
「それでこそその笑顔が……見た気がするような気がして」
「保健室の時から……そんな気があったんす」
「だから、もう一度、今度はしっかり会ってみたいなって」
そう答えるエミコに
"そうだね……私もなんだか初めて会った気がしないんだ"
答えた私にえっ!?っと驚愕するエミコ
"そうだね…話を、しようかな"
「話っすか?」
少しニヤッと笑いながら
"『前は』話せなかった私のこととか…その色々"
何故、前なんてつけたんだろうか
けど…きっと分かってるような気がする
それを言葉にすることはもう無いだろうけど
"少し突飛な話なんだけどね"
そう語り始めた
今度はしっかりエミコと話してみたいなってずっと思ってたから - 8125/04/11(金) 22:30:52
━━━━━━━━━━━━━━━
「今日はありがとうございましたっす!」
"また!いつか〜!"
笑って手を振りながらエミコに挨拶をしながら帰りのバスに乗る
―――不思議で穴が空いてしまった話だけど
"なんだか、悪い気はしないな"
そんな私の様子を横目に見てたセイアがこちらを見つめ
「いい顔をしているね先生、長い夢から覚めて目がスッキリしているようなそんな顔をしているよ」
"そ、そうかな?"
そんなことを言われ少し照れる
照れを隠すように頬を掻きながら
"今回はセイアが頑張ってくれたから、本当感謝してもしきれないよ"
そう感謝すると
「そんなこともないさ、今回もしっかり先生は活躍してた」
そうかなぁ〜と笑う私にセイアは今回の出来事を振り返るように話す - 9125/04/11(金) 22:36:55
- 10二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 22:37:36
タイトル回収…
- 11125/04/11(金) 22:39:11
短かったけど、確かにあった、夏の夢のようなあの日の話を
―――きっと私はあの光と共にずっと忘れない - 12125/04/11(金) 22:39:28
終わり
- 13二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 22:41:21
お疲れ様です
面白いSSでした - 14125/04/11(金) 22:42:51
- 15二次元好きの匿名さん25/04/11(金) 22:43:27
ならまだ待つ
- 16ロストタイムメモリー ヒトミ25/04/11(金) 22:47:16
「五月蝿いな!もういいよ!」
そういいつなごうとした手を解く私
炎天下、2人の少女の帰り道だった
「でも……」
悲しそうにする彼女を振り返りもせずにただ自分の帰り道を帰る
―――本当に何をしているんだろうか - 17ロストタイムメモリー ヒトミ25/04/11(金) 22:50:25
けたたましい音共に目を覚ます
「―――またあの夢か」
最近、昔の夢をよく見る
振り返って時計のアラームを止めてから目を開くように呟いた
「1年…か」
感情ばっかり募って時間をのうのうと殺してる
不登校、赤城ヒトミの1日がまた回り始めた - 18ロストタイムメモリー ヒトミ25/04/11(金) 23:02:22
理由もなく、ただ巻き戻ってくれたらいいのにな
なんて腐りながら、時間を殺しながら、進む私に彼女はなんて言うのだろうか
―――もう居ないのに
「つまらないな」
自分の現状を吐き捨てるように言葉を発する僕はきっとダメ人間なんだろう
いや、ずっと前からダメな人間だった
昔から短期で、諦めやすく、ただ目がいいことだけが自慢だった
「朝飯でも作るか」
目玉焼きを作りながらスマホを見る
今日はバイトの日じゃないな
確認を済ました私はただ無表情に焼いたパンを齧る
「まっずい」
苦い味とともに苦い言葉
メンチカツ部でも料理はだいたいミトかエミコにやって味見担当だったことがこんなにも響くのか
「はぁ……」
また同じことを考えてた自分に嫌気がさす
1年前に、戻ったら…いいのに
そんな妄言ばっかり吐いて何もせずにただ無気力に寝るだけの僕
―――ミトみたいに、学校に通うこともせずに、ただのうのうと惨めに過去に囚われて腐りながら生きてる自分が嫌いだ
「―――寝るか」
掠れた過去を思い出すようにずっと古びたレコードを繰り返して生きてる私は
ずっと彼女のことを忘れないだろう - 19ロストタイムメモリー ミト25/04/11(金) 23:10:08
「はァ……」
ため息をつくのはこれで何回目なんだろうか
教室に来ない彼女を思いながら私はただずっと後悔を抱いていた
「ミト〜?どうした?」
「あっ!ユカちゃん!」
話しかけてきた知り合いに、私は適当に挨拶をする
「今日のさ〜」「あーそれね」
話半分で聴きながら適当な相槌をうつ
―――1年前からずっとこんな形で私はただ惰性でこの学校に来ている
もしかしたら明日には何か変わるかも、なんてアホらしい希望を持って……だ
「暑いなぁ」
もう、構わないでほしい
この熱が、光が
「えっ何!?ミトどうしたの!?」
「いや、なんでもないよ!それで?」
思考を止めるように会話を促す
今年こそ何か変わって欲しいと願って、あの夏を忘れるようにただのうのうとこの生活を続けてる
―――あの日、あの時、あの瞬間にエミコを殺した私のことを殺したいとずっと思いながら - 20ロストタイムメモリー ミト25/04/11(金) 23:14:19
帰り道
「じゃぁね〜!!」
そう手を振る知り合いに手を振り返し、帰る
ふと 「なんで?」
と声がした
「ーーー!!!!」
―――振り返っても何もない、誰も居ない
それはそうだろうエミコはもう……死んだのだ
「しがみついてるなぁ……私」
泣きそうになる声を押し込めるようにただ呟く
あの日からずっと君の姿を求めた私はきっと
逃げるようにあの日を忘れようとするだろう - 211 補足25/04/11(金) 23:17:38
メンチカツ部の2人のちょっとした話です
時間的には本編前より少し前の話ですね、あまりしっかり話せてなかったキャラの2人ですが、本編前はずっと後悔とエミコに囚われたままです
本編後は多分幸せでしょうね - 22二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 06:48:06
幸せになれたのならよかった
- 23二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 14:48:38
おっと…落ちるにはまだ早いぜ
- 24二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 22:34:29
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 07:20:11
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 16:58:09
本編終わったけど一応ね……
- 27ラストトーク25/04/13(日) 19:58:47
「起きろ」
いやまだあと10分…
「そんなに寝るなバカ」
バカでもいいっす…とにかくまだ寝させて
「はぁ……」
むにゃむにゃむにゃ
「死ぬぞ」
「うわああああああああああああ!?」
悪寒が走る程にゾッとする声で冷水を浴びせられたようにガバッと起き上がる
「やっと起きたかこのバカ」
え
理解が脳を拒む、その存在の事実と『声』に驚愕する
「なんだ、驚いてるのか」
チロチロと長い舌を伸ばしうねうねと動くその形は……
「―――蛇?」
いや、それ以上に……その声は?
脳が理解を進める事に脳にerrorが表示される
理解できない理解できない
―――いや分かる、分かってしまう
一体どれほどこいつに苦渋を舐めさられたと思ってるんだ
理解を拒む脳を経験が無理やり理解させる
そこから分かるこいつの正体は……
「神?」
「そうだね…最もこの姿だと『イノリ』と呼んでくれると嬉しいけど」
そこには神の声をした黒い蛇が居た - 28ラストトーク25/04/13(日) 20:09:53
いや、訂正しろ
現状理解をしてこの瞬間の理解を深めろ
「神…というより、神が蛇の姿をした?」
それを嘲るように彼女?は話す
「逆だ、蛇が神の姿をしてたんだよ」
人の姿なら多分私を指さしているだろう、そう安易に察せられるような言葉遣いだ
「なんか…嫌っすね神の正体が蛇とか」
「えぇ…そんな事言うなよ、こんなんでも一応元神だぜ」
なんか妙にフランクだなこの元神の蛇……
「ええい!もういいっす!というかどうなってんすか!色々!私首掴まれて寝たんすけど!!」
まどろっこしい事は嫌いだ、できるだけシンプルにしたい
「そうだったな…まぁ座れよ床にずっと居るの汚いだろ?」
……それは、そうだ
どうやらここは教室のようだし床だと汚いだろうしまぁ…座ってもいいだろう
―――あとなんだかこいつからは敵意とか、そういうのを感じない、憑き物が落ちたような…そんな感じがする
「それじゃ、話でもするか」
「何を話すんすか?」
問う言葉に一言
「自分語り」
えぇ……
思わず顔に困惑が滲む、いや誰だって困惑するだろう
さっきまで謎めいた神が急に自分語りに付き合ってくれ、なんて話すのだから
「はぁ…まぁ聞きますすっよ」
それでも何となく聞こうと思ってしまう私が、神の思惑に突っ込んでるようで嫌いだった - 29ラストトーク25/04/13(日) 20:17:45
神…いやイノリか、そう名乗った彼女はただ嬉しそうに
「ありがとう」
と言った
ただ……本当に嬉しそうに、裏がない表情で
「やめてくださいっす、なんだか…ほら死亡フラグ感あるっすよ」
どことなく嫌な予感がした私はシッシッと手を軽く動かす
―――本当に、なんか今日は特殊だ
いつもは何か罠と思ってしまうのだが、なんだかイノリの『素』を見てるようで、少し…少し寂しいような気がする
あの最後に戦った時に感じ寂しさと同じだ
悪いヤツ……そうなのに嫌いになりきれない
最初の語りをイノリは嘘だと演技だと断じたが、それを嘘だと演技だと……そう言いきれないこの心がこういう気持ちにさせてるのか
分からない
分からないけど、なんだかこれで全て終わりなようで
「……まぁとにかく話してくだいっすよ」
寂しさを紛らわせるように話を急かした - 30ラストトーク25/04/13(日) 20:27:12
「そうだね、さてならどこから…まぁ1番最初から話そうか」
懐かしむように、ただイノリは話す
―――それはきっと昔の話なんだろうけど、私には昔過ぎてちっとも分からない話だった
「昔のここら辺は地震ってのが多くてね、ここに居た人はその地震を鎮めるために祈ったんだよ」
「『イノリ様、地震を鎮めてください』ってな感じかな?もう昔過ぎて分からないけどね」
「昔の人は地震は蛇が起こしてたと、だから蛇を祀れば地震は収まると、そう信じたんだ」
「じゃ、じゃぁ!」
言葉と姿が合致して思わず声を上げる
「そうだよ、この土地の地震を収めるために私は作られた…と言ってもいいのかな?」
「とにかくここには昔、地震があって…それを収めるために私が祀られてたんだよ」
懐かしむように上を見上げるイノリ
もしかしてだ、もしかして……昔あったこの学校の前にあった『神社』は
「その通りさ、君はいいね、理解力高いと思う」
あっさりと昔あった神社は私のだと言うことを蛇…イノリは答えたのだった - 31ラストトーク25/04/13(日) 20:36:29
地震があったなんて知らない、ただ分かるのは昔あった神社だけだ
ただ…ただそれだけだ
「まぁ私が祀られてから何年も経って地震も無くなって……けど、まぁそうなるとさ」
少し声のトーンを落とし
「忘れられるのさ、私に限らない話だけどね」
悲しむようにそう言うイノリ、それがなんだか…なんだか本当に悲しそうに見えてつい
「いいや!私は忘れないっす!!」
と、思わず机を叩きながら声を上げる
それにびっくりし…少し経ってから
「そう言われると嬉しいね」
なんて言うのだ
この時、この表情はなんて、言えば表現出来るのだろうか、人ではないから人で表現するにも一苦労だし、人らしく分かるのは声だけだ
だけど……これだけは確実に言える
イノリは嬉しそうだ
「な、ななな……」
いつもと違いすぎる対応にびっくりする私はそんな感傷も持たずに思わず
「とりあえず!話の!続き!頼みます!!」
と言ってしまうのだった - 32ラストトーク25/04/13(日) 20:53:14
そうだね、と1呼吸置き
「まぁそんな感じに忘れられていく私にね、声がしたんだよ」
声?なんの声なんだろう、疑問を膨らませながらその言葉をしっかり聞くように集中する
「『助けて』…この時、私は思わず助けてしまったんだよ……これが最初の『神隠し』さ」
「なっ…!!」
驚く私を横目に話は続く
「今思えば彼女は誰かを殺したんだろうね、殺人事件で隠された死体だけ見つかって実行犯は見つからないなんて話は知らない」
チラッとこちらの疑問を見据えるように見て
「彼女の記憶は見るつもりはないよ、その感傷は必要なものじゃない」
語るイノリはあぁ確かに元とは言え神様なんだっていう風貌?だろうかそういう妙な説得感があった
「そこから私の神としての第2の人生が始まった」
ま、人じゃないけどねとチロチロと舌を伸ばすイノリ
「けど色々大変だったよ、神は最初は慣れないし、真面目に神様らしいこと出来たのはカナからかな?」
―――カナ、それは聞いたことがある
確か4番目に神隠しあった…2年生だった気がする
私の反応をみて、ありゃ知ってるのかと少し残念そうにしてる神は……まぁ今はいいだろう
下手につつくと多分話が長くなる
「まぁそのカナの頃にはエミコと同じ演技できてたんだぜ」
―――なんでイノリこんなに少し自信あるような声してるんだ、いや確かに失敗続きの演技が成功したらって思うと嬉しいだうけど!
「は、話を続けてくださいっす……」
会話を腐るほどしてきたと思ってるがイノリの『素』はこんな感じなのか……面倒臭い蛇! - 33ラストトーク25/04/13(日) 21:06:37
「そうか…語るよ……」
しょぼくれたような声をしているがここに構ってはいけない
「まぁそんなに語るほどじゃないけどね」
「神ってやつはどうやら私の思ってた以上に難しい世界でさ」
「悪人面しないと『願い』が続かなくて死ぬんだよ…まぁそれを知ったのはハクノからだけど」
ハクノ……昔、良く爆発を起こしてた問題児だったはず、3番目の神隠しの被害者か……
いよいよ私の知ってる神の神隠し経歴が発揮されてるな
……発揮されて欲しくなかったけど
ただ神はそんな私の気を知らずか語る
「――色々な出会いがあったさ、それは成長を促すものであったり苦難をもたらすものであったりしたけど」
「けど、悪くはなかった」
良いとは言えないけどね
付け加えるように喋るイノリは、ただ…昔を懐かしむ老人のようであり、威厳ある神のようであり、少年から青年に変わった大人のようでもあった
「私はね、願ったんだ」
「最初に、『助けて』と願ってくれたあの子の神様になったあの頃に」
「もっともっと長く…遠くへ…生きたいって」 - 34ラストトーク25/04/13(日) 21:11:52
「誰にも知られず、忘れて消えそうになったあの時に聞こえた『助けて』って聞こえた言葉は」
「私の言葉も混じってると今では直視できるよ」
そう話すイノリはどうしてだか…泣きたくなるような、そんな顔をしていた
蛇の顔なんてちっとも分からないのに、なんでかそれが泣きそうになってる顔だと言うことを私はわかった
私はただ何も言えずに……席に座ったままだった - 35ラストトーク25/04/13(日) 21:17:32
「ま!そんな話はもう終わった事さ」
話の空気を切り替えるようにパッキリと言葉の重さを変える
「いやーこんなしがない蛇の話を聞いてても楽しくなかったでしょ?」
そうケラケラ?と笑う蛇に対して私は
「なんで…なんで話そうと思ったんすか」
そうただ疑問を持つし事しか出来なかった
もっと何か言うべきことがあるだろうに、出てきたのはそんな言葉だ
その言葉に、神と祀れ、そして忘れられた蛇は
「これが最後、ラストトークだからさ」
そう少し寂しそうに呟くのだった - 36二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 22:27:28
うむ……
- 37二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 05:26:58
読んでるよ
- 38二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 14:27:05
ちょい話あと何個あるんだろうか……
- 39ラストトーク25/04/14(月) 19:50:59
10秒
10秒……かかった、その言葉を咀嚼し、理解し
今まであった思いとか…そんななんかがかき混ざりあったものを
人の言葉としてカタチに収めて発するのに10秒
10秒……かかったのだ
「何言ってるんすか?」
―――声は震えていた
考え抜いて知った答えは1つ…それは事実だというイノリへの負の信頼
私の無限の一日を観てた観測者への…信頼があった
それを踏まえても、何故?と問わずにはいられない
「悪い癖だね、頭は分かってるのに心が理解しようとしない」
そんなのは分かってる、わかってるから……
「そろそろ分かるさ、頭じゃなくて次は体がな」
そうイノリが呟くやいなや
―――轟音がした
飲み込むような、侵食するような、潰すような…真っ黒な音がした - 40ラストトーク25/04/14(月) 20:13:18
体は正直だ
これをすぐ危機だと察知しその危機の元を見定めようとする
「なん……!?」
窓の外、驚きで口から出てた言葉が凝固する
そこにはさっきまであった平和な街並みは崩壊し、ただ『黒』に飲み込まれるだけの滅亡存在となっていた
「そうか……君にはこれが侵食に見えるのか」
まるで懐かしむような感傷を持ちながら話すイノリ
「これは…一体どういうことなんすか!?」
イノリの方向へと振り向き原因を問う
「なにもね…はぁ、理解力は高いし君はもっと自分で考えて納得の落とし所を見つける方法を学んだらどうだ?」
「学生だろう?」
苛立たしいが事実だ、何も考えず思考停止で考えないのは悪だ
考えろ……考えろ
「分からないっす!」
「こいつは元々の知性の問題か……?」
「うるさいっすよ!!考えても分からないっすから早く教えてくださいっす!!」
はァ……とため息をつくような動作をして、神は言う
「さっきも言ったが、私にとってこれはラストトークなんだよ、だからあんまり無駄な時間をとりたくないんだが…その顔だと言わないと納得しないぞって顔だな」
イノリは首を回し『黒』を見つめる
「『アレ』は別に崩壊だとかそう言う怖いものではない…ある意味間違っては無いが」
「まぁとにかく安心して欲しい、アレは元に戻ってる途中経過みたいなものさ」
「元……?」
元とはなんだ?この景色よりも前の時代?
いやイノリの話を聞いてる今なら分かる…これは
「そうだ、私が元々居た場所に巻き戻ってるんだよ」
「なんで、そんな……?」
「名を明かされたからな……まぁ簡単に言えば負けたんだよ、私のゲームオーバーだ」
「はァ!?」 - 41ラストトーク25/04/14(月) 21:04:08
驚くのも無理がない話だと言いたい
急に自分は負けましただと言われても理解出来ない
実際に負けた瞬間をみたわけじゃないのもそうだし…そんな人
人……ひと?
もしかして
「私が負けた、という情報だけでそこまで辿りつくのは中々いい理解力だね、まぁ持ち得る情報がそれぐらいしかないと言ってもいいけど」
「じゃ、じゃぁ…イノリが負けた相手って」
ニヤリと秘め事をする子供のように笑うように見える蛇は
一言
「そう、あの連邦生徒会長が選んだシャーレの『先生』さ」 - 42二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 06:56:59
うおお保守ほしゅ
- 43二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 15:01:00
保守よ
- 44125/04/15(火) 16:43:12
別のWiFiに接続してるスレ主です……いつも使ってるWiFiが規制受けてるので更新は遠くなります……
今週中にはちょい話含めて全て終わらせるつもりです……
このラストトーク含めあと2個ある予定……あくまで予定だから増えるかも……
保守ありがとう……それでは
- 45二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 23:28:05
お話がまだ読めるのは嬉しい
- 46二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 01:09:46
それな
- 47二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 07:31:36
ロストタイムメモリー、ラストトーク、???
この3つか - 48二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 16:49:21
じっくりやってもらえば
- 49二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 23:02:02
このシーンの二人の絡み好き
- 50二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 07:25:50
まだまだァ!
- 51二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 17:15:46
ほす
- 52二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 23:27:13
いつスレ主の規制解除されるのか……なんか解除方法あったっけ?ホスト規制
- 53二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 08:24:56
おほほほほの保守