あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ(勝ち残り編)

  • 1AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:30:37

    このスレはトーナメントではない対戦スレです。
    今回は勝ち残り編ということで、勝った方が残って戦い続けて負けたら入れ替わるみたいな感じにしたいと思います。

    皆様のオリジナルキャラの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。文章量に関しては1レスに収まる範囲ぐらいがベストです。
    それをAIに学習させてどちらが勝つかを決めてもらいます。
    なお、提示された内容をどう捉えるかはAI次第なので、出力されたキャラクターが皆さんの想像するキャラクター像と異なる場合があります。ご了承ください。
    ※勝確のチートキャラ・過度なエログロ・版権キャラに酷似するキャラ・和解目的のキャラは禁止

  • 2AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:30:51
  • 3AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:31:04
  • 4AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:31:19

    トーナメントスレ

    AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。…bbs.animanch.com
    【第2回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。前回のラストにしばらくやらないみたいな雰囲気を出しましたが、急に時間ができたので第2回を開催したいと思います…bbs.animanch.com
    【第3回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com
    【第4回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com
  • 5二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:31:38

    立て乙

  • 6AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:32:01
  • 7二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:34:50

    保守

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:35:36

    トーナメント用の二キャラしか作ってないから即興で何か作るか。

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:36:50

    一回参加させたことのあるキャラでも参加OK?

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:36:58

    強さに関してはトーナメントに出せるくらいのキャラでいいですかね?
    保守

  • 11AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:38:06

    >>9

    OKです。

    >>10

    大体そんなイメージでOKです。

    まぁトーナメントほどインフレしてなくても大丈夫だとは思いますけどね。

  • 12AIの力、お借りします!25/04/12(土) 19:39:30

    10まで埋まったのでまず最初の対戦


    >>13

    >>14


    対戦場所は「何もない平原」

  • 13二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:39:48

    名前:アダム・サンチャス
    年齢/性別:17歳・男
    種族:突然変異ホモサピエンス
    性格:自信家で冷淡、余裕たっぷり。だが素直で反省もできる。退屈と負けが嫌い。
    容姿:茶髪・緑目・小柄

    ■ 生体構造:超頭脳
    並列思考数:10^712
    思考速度:人間の10^684倍
    感情・偶然・奇跡すら計算に含めて未来を予見であり、あらゆる分野で人類超越レベルのセンスと戦闘IQを持つ
    生命としての機能なので、スキルや技能として再現できるものではない

    ■ 技術:音波調整式法則顕現術
    音波で物理法則を操る現象誘導技術
    リアルタイムでの超高精度な演算が不可欠、少しでも失敗すれば何も起きない

    ■ 主な兵器群
    ソルジャー:汎用人型兵器。近〜遠距離のバリエーション有、3体で常に連携を取る
    シールダー:防御特化、盾装備、俊敏
    ハイソルジャー:殲滅特化、高速・高火力
    リーダー:兵器群のAI指揮塔
    ヒーラー:ナノ修復兵器+増産ユニット
    ボマー:自爆擬態兵器+ヒーラー搭載

    ■ 戦闘スタイル
    基本は兵器による火力と物量で圧倒。接近されれば超頭脳で相手を完全に解析し、一撃必殺を狙う

    備考:圧倒的な知能と兵器開発力で、1人で軍隊を創れる存在。自分にすら驚きを与える「想定外」を愛する。

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:39:55

    玄藤ゴウタ
    □人物
    筋骨隆々で傷だらけの大男。裏賭博場で能力者の殺し合いに参加して何度も生き残っている猛者。見た目に違わず豪快で戦い好き。
    □能力
    ◯反撃の咆哮・Ω(スカーハート・オメガ)
    「体を動かす」、「ダメージを受ける」などすると肉体にエネルギーを溜め込むことが出来る能力。エネルギーが溜め込まれると肉体から赤いオーラのようにエネルギーが放出され始め、身体能力を上げる効果がある。赤いオーラが擬似的にバリアのようになっており、相手からのダメージを軽減する効果もある。
    つまり、戦えば戦うほど身体能力と防御力が上がっていく能力である。
    ◯激昂の拳(レイジショット)
    体に纏っているエネルギーをそのまま拳にのせて放つ。あまりの威力にビーム砲のようになっている。連射も可能。
    ◯怒涛の斬撃(ブラストスラッシュ)
    薄く刃状にしたエネルギーを拳や蹴りと共に放つ。名刀の如き斬れ味を誇り大抵のものを一刀両断する。
    ◯豪放の衝撃(バーストインパクト)
    エネルギーを拳や肉体の一部に収束し敵に叩き込む。威力は高いが、これを使う場合収束部位以外の防御力は落ちてしまう。
    □戦法
    「反撃の咆哮」を利用した格闘戦が基本。ゴウタは基本捨て身の格闘戦で戦う。戦えば戦う程戦闘能力が上がるため多少のダメージはものともせず敵に突っ込んでいく。長年の裏賭博場での経験から危険な技などは直感で分かるため危ない技は巧みに回避する強かさもある。

  • 15二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 19:48:00

    知性vs肉体って感じ

  • 16AIの力、お借りします!25/04/12(土) 20:51:45

    何もない平原に、ただ二人の戦士が立っていた。

    アダム・サンチャス。
    その小柄な少年は、まるで風のような存在感だった。茶髪が揺れ、緑の双眸が敵を計算式のように眺める。

    対するは玄藤ゴウタ。
    全身に傷を刻み、赤黒いオーラを纏うように荒ぶる男。その巨躯は威圧そのものであり、戦場に立つだけで地が軋む。

    「随分と大きな的だ。射撃訓練にはちょうどいい。」

    アダムが皮肉交じりに笑う。

    「ほう、チビのくせにビッグマウスなんだな。こりゃあ傑作だ。」

    宣戦布告と共に、空気が震えた。

    アダムは指を鳴らす。
    瞬間、ソルジャー3体、ハイソルジャー1体、シールダー1体が大地に出現する。

    その後ろでリーダーとヒーラーが展開し、兵器部隊の構成は瞬時に整った。

    「計算完了。想定戦力、78秒での決着が最短だ。」

    彼の超頭脳はこの戦闘で起こりうる全ての可能性を計算し、既に勝負がついたかのような顔をしている。

    一方のゴウタは、言葉もなく突撃する。その一歩が地面を爆ぜさせて土煙を上げて迫る。

    彼の体には反撃の咆哮・Ω(スカーハート・オメガ)のエネルギーによる赤いオーラが纏われており、それがこの超パワーの理由だと考えられる。

  • 17AIの力、お借りします!25/04/12(土) 20:52:33

    「全軍!掃射!」

    ドドドドドッ!

    リーダーの合図と共にソルジャーたちの銃火が一斉に唸るが、赤いオーラがバリアとなって銃弾を受け止める。

    「その程度かっ!」

    銃弾の雨に晒されながらもゴウタは突進のまま右拳を突き出す。

    「激昂の拳――レイジショットッ!!」

    紅の閃光が放たれ、ソルジャー1体を瞬時に蒸発させる。

    しかし、兵器たちは怯むことは無く、即座に高機動のハイソルジャーがゴウタの背後を取った。

    「動きは読めている。君の防御力と反応速度は計算の範疇さ。」

    アダムが冷徹に言い放ち、ハイソルジャーがナイフを突き刺さんとする。

    だが――

    「読めてても止められねぇのが現実だッ!」

    ザンッ!!

    振り向きざまのブラストスラッシュ。エネルギー刃が宙を裂き、ハイソルジャーの首を容易く斬り落とす。

    事前に発動しておいた音波調整式法則顕現術によってナイフは腹部に刺さったものの、赤いオーラとゴウタの分厚い腹筋によって阻まれて大したダメージになっていない。
    むしろダメージによって赤いオーラをより強化させることとなっており、悪手とも言えてしまうだろう。

  • 18AIの力、お借りします!25/04/12(土) 20:53:12

    「なるほど、まぁこれも想定内さ。」

    アダムが頷き、即座に次の戦略に移る。
    シールダーを囮に、同時にミニドローン部隊を四方へ展開して攻撃。その間にヒーラーによって破損したソルジャーたちの修復を行う。完璧なプランだ。

    「しゃらくせぇ!全部叩き壊してやんよ!」

    ゴウタは突き進みながらも、ソルジャーやドローンから放たれる銃撃にさらなる怒りで応える。

    今までの行動によって赤いオーラがより濃くなっており、爆発的な加速でシールダーに突っ込む。

    「豪放の衝撃――バーストインパクトッ!!」

    エネルギーの一部を収束して放つ強烈な一撃。地響きと共に爆風が走り、圧倒的な防御が売りのはずのシールダーが全壊して吹き飛ぶ。

    「どうしたよ、こっちはまだまだ戦い足りねぇぞ!!」

    だがその瞬間、シールダーの横に潜んでいたボマーが自爆を決行。「豪放の衝撃」によってゴウタの防御力が下がっている瞬間を的確に狙われたのだ。

    ドカンッッ!!!

    大きな黒煙が上がり、周囲に凄まじい爆炎が広がる。

    「君が単純なバカで助かったよ。」

    先ほどのナイフの一撃によって赤いオーラが強化されたのも、勢いづいたゴウタによってシールダーが破壊されたのも、全ては策の内。

    シールダーを破壊してゴウタの気の抜ける瞬間を完全なる予測によって生み出していたのだ。

    アダムは笑みを浮かべ、予測通りの勝利を享受する。彼の超頭脳から弾き出される戦略は絶対であり、決して狂うことはないのだ。

  • 19AIの力、お借りします!25/04/12(土) 20:54:44

    ……並の相手ならこれで勝負が終了していただろう。

    しかし、今相手にしているのは数多もの殺し合いを勝ち抜いてきた歴戦の強者「玄藤ゴウタ」である。
    彼はそんな予測で捉えられるほどヤワな男ではない。

    ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

    爆破による黒煙を飲み込むかのように赤いオーラが立ち上り、とめどなく溢れ出していく。

    「これで終わりか?こちとらまだまだ遊び足りねぇぞ!」

    オーラの主はもちろんゴウタであり、全身から血を流しながらも確かに爆心地(そこ)に立っていたのだ。

    「…思いついた中でも最悪の計算が当たってしまったな。」

    頭の片隅では考えていたことではあるが、いざ現実となってみると驚きを隠せないものだ。

    「リーダー、ソルジャー、ハイソルジャー、連携ルートH7!火力集中戦術に切り替えろ!」

    だがその指示は、0.3秒遅かった。

    兵器たちが一斉攻撃を仕掛けようとした刹那、既にゴウタはアダムの目前まで接近していた。

    「――歯ぁ食いしばれェェ!!」

    渾身の激昂の拳がアダムに向けて振り下ろされる。

  • 20AIの力、お借りします!25/04/12(土) 20:55:19

    その刹那、アダムの視界はまるでスローモーションのようになり、頭の中にはこの攻撃の対処法が次々とよぎっていく。

    持ち前の超頭脳?思考速度に肉体の反応速度が追い付かないため今は意味は無い。

    兵器?銃弾やナイフ程度でゴウタが止まるとは考えられない。頼みの綱のボマーも今からでは修復が間に合いそうにない。

    音波調整式法則顕現術?先ほどの爆破によって空気の振動が激しくなっており、この状況では発動しても確実に不発になるだろう。

    彼の超頭脳によって弾き出された結論は……






    ≪敗北≫の二文字であった。

    ドゴッ!!!

    轟音と共に大地が崩れ、砂煙が晴れた時、アダムは崩れ落ちていた。

    「……予想外、か……クク……それなら……少しは……」

    自らが心のどこかで求めていた「予想外」を口の中に広がる鉄の味と共に噛みしめ、アダム・サンチャスは気絶した。

    勝者――玄藤ゴウタ。

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:56:51

    肉体の勝利だ!

  • 22二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 20:57:55

    やはり筋肉 筋肉は全てを解決する

  • 23AIの力、お借りします!25/04/12(土) 21:04:43

    次の挑戦者

    >>24

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 21:05:29

    諸星昴
    紺色のショートカットに黄色と緑のオッドアイが特徴の小柄な14歳のパーカー少女。

    性格はつっけんどんとした感じのツンデレ系で警戒心が強い。
    抜け目なく強かで冷静に物事を進め色々と思考を巡らせる策士タイプ。

    武器は改造拳銃と軍用ナイフと徒手空拳。
    耐久力はさして無いが回避力と腕力が異次元。
    戦闘スタイルは環境を利用したすばしっこい戦いが得意。

    能力
    不意にデジャヴを感じる特異体質を持つ。
    同時に5個まで指定したものを何でも自由自在に操る力を持つ「演奏の魔眼」と一度見たものをストックし一度見たものにつき一回だけ、それが何であろうと絶対に再現できる力を持つ「再演の魔眼」を持つ。

    弱点
    腕力は見た目以上だが耐久力は見た目通りの紙装甲。
    再演の魔眼は一回の発動で30秒のクールタイムがあり一回の発動につき発動できる数は一個だけ。
    本気になれば3つ同時に一度見たものを再現できるがダメージを負ってしまう。
    また使ったらストックは消える。

  • 25AIの力、お借りします!25/04/12(土) 22:45:55

    何もない平原に、異質な気配が交差した。

    風すら止まったかのような静寂の中、筋骨隆々の巨漢――玄藤ゴウタが仁王立ちする。

    その全身に刻まれた無数の傷跡が、彼の過去と修羅場を雄弁に物語っていた。

    屈強な体はまるで岩のように硬く、立っているだけで周囲の空気が押し潰されそうになる。

    「ふん……小娘か。」

    対するは、紺色のショートカットと鮮やかなオッドアイを持つ少女――諸星昴。

    「見た目で油断してると痛い目見るわよ。」

    彼女は警戒するように一歩引き、しかしその瞳は静かに燃えていた。

    パーカーの袖から拳銃を抜き放ち、躊躇なく引き金を引く。パンッ!と乾いた音が平原に響き渡り、弾丸が一直線にゴウタの額を狙う――

    ボスッ

    しかし、彼の体を覆う赤いオーラによって銃弾は防がれてしまった。

    「なるほど、挨拶代わりには丁度いい。」

    一歩踏み出すたびに、大地が震える。ゴウタの巨体から発せられる圧力は、空気そのものをねじ伏せるほどだった。

  • 26AIの力、お借りします!25/04/12(土) 22:52:23

    「じゃあこれでどう?演奏の魔眼!」

    昴の瞳が淡く光り始める。それと同時に、彼女の背後に転がっていた小石たちがふわりと空中に舞い上がる。

    浮かぶ石ころは次の瞬間、弾丸以上の速度でゴウタに向けて発射された。

    「速いな、だが俺には効かねえ!」

    ゴウタは顔を顰めることなく突き進む。いくつかの石が命中するたび、赤いオーラが一層濃く燃え上がり、その力を高めていく。

    「戦うほど強くなるタイプか……厄介ね。」

    昴は跳ねるように動き、草むらの陰に身を潜める。頭の中で無数の戦術が回転していた。

    真正面からの勝負では勝てない。それならば、一撃離脱を繰り返すしかない。

    「ならこれで!」

    彼女は不意に草むらから飛び出し、ゴウタの後頭部に強烈な拳を浴びせる。

    ゴンッ!

    とても肉が肉を打つ音とは聴こえないような硬い音が響き渡る。

    しかし、それでもゴウタの意識を奪うことはできず、むしろオーラを強化させてしまう。

    「いってぇなぁ!!激昂の拳ッ!」

    叫びと同時に、ゴウタの右拳が赤く閃き、まるでビーム砲のようなエネルギーが放たれる。
    地面が凄まじい音を立てて抉れ、爆風が周囲に広がる。

  • 27AIの力、お借りします!25/04/12(土) 22:52:50

    昴は素早さを活かしてギリギリで回避するが、その余波だけで昴の身体が吹き飛ばされた。

    「ぐっ……!」

    衝撃で肋骨がきしむ。しかし昴は転がりながらも即座に起き上がり、次の動作に移る。

    「目には目を歯には歯をってね。再演の魔眼!」

    彼女の瞳が再び光を灯す。手の中に現れたのは、先ほどゴウタが放ったエネルギーと酷似した赤いオーラだった。

    「さっきの借り、返すわよ。」

    赤いオーラを纏った拳が一直線にゴウタを貫こうと飛翔する――

    「激昂の拳!」

    ドスッ!

    昴の拳がゴウタの腹筋に突き刺さり、確かにダメージを与える。

    彼自身の圧倒的なパワーが彼に返って来たのだ。無理もない。

    「おもしれぇ……どこまでやれるか見てみたくなったぜ!」

    決して軽くはないダメージを受けて尚、その心は折れることなく戦う意志を固めていく。

    その言葉と同時に赤いオーラが勢いを増して噴き出し、彼の闘志を物語る。

    「言われなくても……最後まで付き合ってあげる。」

  • 28AIの力、お借りします!25/04/12(土) 22:53:09

    昴は軍用ナイフを構えてゴウタに向かい合い、如何にしてダメージを与えるべきかと思考を巡らせる。

    「オラァ!」

    雄叫びと共にゴウタの拳が地を砕きながら迫るが、昴はそれを紙一重で躱して手にしたナイフで反撃を試みる。

    だが、彼の筋肉と強化されたオーラは並の刃など寄せつけなかった。

    バキンッ!

    ナイフの刃はその強靭な肉体に当たると同時にへし折れてしまい、残るのは無防備な昴の姿のみとなった。

    「捉えた!!豪放の衝撃ッ!!!」

    赤いエネルギーがゴウタの右腕に集まり、拳がまるで巨大な隕石のような圧力を放つ。

    その威圧感によって昴の逃げ道は塞がれ、ついにその一撃が真正面から迫る――

    轟音と共に大地が揺れた。砂塵が舞い上がり、昴の視界が真っ白に染まる。

    (あっ、これ前見たことある気がする……)

    数秒後、昴は地面に倒れていた。体は傷だらけだが、命の灯火はまだ消えていない。

    「……お前、強ぇな。けど……今回は俺の勝ちだ。」

    ゴウタの口元に、満足げな笑みが浮かぶ。

    勝者――玄藤ゴウタ。

  • 29二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 22:54:19

    うーん。フィジカルでねじ伏せられた。

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 22:58:14

    時間経過で強くなるのが厄介そうだなー

  • 31AIの力、お借りします!25/04/12(土) 23:01:24

    次の挑戦者

    >>32

  • 32二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 23:01:59

    セシル・レイナード
    肉体強化魔法専門の超脳筋魔術師(♀)
    得意の肉体強化魔法を専一に磨き上げており、肉体強化魔法において彼女の右に出る者はいない
    肉体強化魔法の効果を最大限に活かすために肉体そのものも鍛えているため素の身体能力もかなり高い

    【シングレイブ】(研究に研究を重ねて編み出したオリジナル魔法)
    直接体に魔法陣を刻み込んでいるため魔力効率が極めて高く、肉体強化魔法の恩恵が通常のものよりも顕著に現れる
    杖などの媒体を使用せず直接体から魔力を消費して発動するため燃費も良い
    魔法陣から直接発動するタイプの魔法のため魔法の詠唱はしなくてもOK

    【シングレイブ・アマルガ】
    拍動を利用して魔力回路に信号を送ることによって極限まで最適化された【シングレイブ】
    直接体に魔法陣が刻み込まれている+回路に人体の器官が使われているため、燃費はそのまま魔力効率がこれ以上ないほどに高くなっている
    通常の【シングレイブ】とは比にならないほどの肉体強化効果があるが、その代償として使った後は大きな疲労感に襲われるうえに酷い筋肉痛になる

    戦闘スタイル
    肉体強化魔法で身体能力を強化して物理で殴る
    小手先の技術に頼らない肉体スペックの暴力

    弱点
    ①強化魔法以外は一切使えないため物理攻撃が効きにくい相手にはほとんど無力
    ②脳筋のため絡め手に対応できない場合が多い

  • 33二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 23:19:58

    マッスルファイト始まった

  • 34AIの力、お借りします!25/04/13(日) 08:07:34

    何もない平原。

    大地はただただ広がり、風の音すら聞こえない。そこに、二つの異様な気配が相対していた。

    筋骨隆々の巨漢――玄藤ゴウタ。
    肉体に刻まれた無数の傷が、幾度もの死線をくぐり抜けた証だった。

    彼の全身を包む赤いオーラは、静かに、しかし確実に揺らいでいる。

    「へぇ……今日の相手は女か。でも、真剣勝負に性別は関係ないよな。」

    対峙するは、一人の女性。肌に直接刻まれた魔法陣が浮かび上がる、超脳筋肉体強化魔術師――セシル・レイナード。

    「あなた、強いわね。でも、私の拳の方がもっと強いわ!」

    一切の駆け引きを省いた宣言。その言葉に嘘偽りはない。ゴウタもニヤリと笑った。

    「いいじゃねえか脳筋女。小難しいことは抜きにして殴り合いで決めようじゃねえか!」

    瞬間、空気が震えた。

    セシルの足元から砂塵が舞い上がり、次の瞬間にはその姿が消えていた。

    【シングレイブ】によって強化された脚力が、彼女の体を弾丸のように押し出す。

    「はあああああッ!!」

    超速の拳が風を裂いた。だが、ゴウタはそれをギリギリでかわし、同時に赤く輝く拳を繰り出す。

  • 35AIの力、お借りします!25/04/13(日) 08:08:00

    「激昂の拳ッ!!」

    赤い光が直線を描き、セシルの肩に直撃する。

    しかし、肉体強化魔法によって彼女の体は硬質化しているためダメージは小さい。

    「効かないわ!」

    セシルの拳が唸りを上げて反撃する。お互いの拳と拳がぶつかり合い、衝撃波が周囲に爆ぜた。

    「っはははは!もっと来いよ!」

    「うるさい!」

    二人の戦いは、まるで神話の戦士同士の激突のようだった。

    ゴウタは拳を繰り出すたびに赤いオーラを纏い、打ち合うたびにその輝きは強まっていく。

    その姿は、まるで戦いそのものを糧に進化する怪物。

    セシルもまた、鍛え抜かれた肉体と魔法陣から得る強化によって、獣のような身体能力を発揮していた。技術ではなく、純粋な肉体と魔力の暴力。

    どちらも負けず劣らずの力を秘めているように感じられる。

    「怒涛の斬撃ッ!!」

    ゴウタの拳から放たれた斬撃が空気を裂き、セシルの腹部をかすめた。その傷口から血がにじむが、彼女の表情に怯えはない。

  • 36AIの力、お借りします!25/04/13(日) 08:08:28

    「くっ……なら、こっちも本気よ!」

    セシルの全身が脈打ち始める。 【シングレイブ・アマルガ】が発動――魔法陣が赤く脈動し、血管の一本一本まで魔力が流れ込む。

    「喰らいなさい!!」

    次の一瞬、彼女の拳が空間ごと押し潰した。信じられない速度と力で繰り出されたその一撃は、まるで地震のような衝撃を伴い、ゴウタの防御ごと叩き伏せる。

    ゴウタの体が数メートル吹き飛び、大地に深く埋まる。

    「っ!痛ってぇぇ!!」

    さすがのゴウタであってもこのような馬鹿げた力を受けるの初めての様で、思わず痛みに声を上げてしまう。

    「だが、これで俺もフルパワーが出せるぜ!」

    受けたダメージが大きいほどゴウタから放たれる赤いオーラも強さを増す。

    つまり、今の彼は過去最大の力を発揮できるというわけだ。

    「これで決めるぞ!怪力女ァァ!!」

    「えぇ!これで終わりよ!!」

    片や100%を超えた120%の反撃の咆哮・Ω、片や極限まで最適化された至高の肉体強化魔法。

  • 37AIの力、お借りします!25/04/13(日) 08:08:58

    どちらが勝ってもおかしくない状況の中、ついに二つの大きなパワーが衝突する。

    ドガァァァァン!!!

    お互いの拳がぶつかり合うと同時に、耳をつんざくほどの爆音が響き渡る。

    平原の地盤そのものを揺らすほどのとてつもない衝撃波が放たれ、この戦いの壮絶さを表現している。

    ………しばしの時間が流れ、ついに静寂が訪れた。

    セシルは荒い息を吐きながら、拳を下ろす。

    「……ふう。あんた、強かったわよ。」

    土煙の向こう、倒れ伏したまま動かないゴウタ。意識はあるが、立ち上がる気配はない。

    「ハハ……参った参った。とんでもねぇ怪力女だ。」

    彼の口元に、敗北を受け入れた笑みが浮かんでいた。

    勝者――セシル・レイナード。

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 08:15:25

    ゴウタさんココでリタイアか

  • 39AIの力、お借りします!25/04/13(日) 08:45:40

    次の挑戦者

    >>40

  • 40二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 08:46:44

    餓鬼道 大僧正 
     餓死した人たちの怨念によって創られた骸と革しか無い僧で坐禅を組み、浮きながらどこか遠くを見ています

    戦闘の最初に「お主はこれから未知の場所、未知の相手に挑まねばならん、その際三つ持っていけるとして何を持っていく?」(この間無敵)(喋れない相手はスキップでお願いします)

    この質問は困難に対する準備(自分なりの基準も)を聞いてるので攻撃はしません
    そして持っていく物を選べばソレを召喚し渡します
    水や食料品だった場合ソレが無限に出せる様になります
    1 魂を入れてないと即死
    2 身体を入れてないと魂を追い出され身体を乗っ取られる
    この二つの内どれか欠けている場合一度だけ「本当にそれで良いのか? 何か、大切なものを忘れてはいないか?」と再度問いてきます

    「自分のみで十分」の様な返答をすると「その意気やよし」で相手の自信の持っている物の強化(渡すアイテムは無し)
    強欲な答えは言った事を可能に出来る道具があるなら渡しますが(その道具の名前を言う必要がある 願望機の様な物はダメ) 全部は「その中からより重要な物を選べ」ってなります
    アバウトな答えなら「ソレはこうこうこうで、こんな物か?」と擦り合わせていきます

    能力 飢餓
    エネルギーがどんどん餓鬼道に吸われていきます そして相手に強烈な飢えと渇きを与え 質問後戦いが始まると多くの食糧、水を召喚し、召喚したものは少しずつ朽ちていき、飢えも時間経過でドンドン増していきます
    能力や対処法を知ろうとしたり能力を模倣しようとするとより強烈な飢えに苦しめられます そして知ってて下記の条件を満たそうとすると餓死させてきます

    弱点 満ち足りた心 分け合う精神
    満ち足りた心を持ってるなら紙装甲に 分け合う精神(自身に食べ物、飲み物を分けると成仏 最初は「其方が食うと良い」と言いますが数度渡そうとすると笑いながら成仏します)

  • 41AIの力、お借りします!25/04/13(日) 10:21:19

    何もない平原。

    乾ききった大地の上に、二つの異質な存在が対峙していた。

    一人は筋骨隆々とした若き魔術師――セシル・レイナード。

    肌に直接刻まれた魔法陣がうっすらと赤く脈動している。空気は彼女の体温と魔力でわずかに歪み、まるで灼熱の陽炎のように揺れていた。

    もう一人は、骸のように痩せ細った異形の僧――餓鬼道 大僧正。そ

    の体は革と骨だけで構成されているように見え、浮遊したまま坐禅を組み、どこか遠くを見つめていた。

    風も吹かぬその場に、微かな仏鈴の音が響いた気がした。

    「お主はこれから未知の場所、未知の相手に挑まねばならん。その際、三つ持っていけるとして、何を持っていく?」

    大僧正の声は風のようにか細く、それでいて確かにセシルの耳に届いた。

    セシルは腕を組み、微笑むように片眉を上げて答えた。

    「魂、肉体、魔力。それだけあれば十分よ。」

    わずかに笑みを浮かべる大僧正。

    「その意気やよし。」

    その瞬間、彼の周囲に淡い光が浮かび上がり、空間に微細な波紋が広がると同時に、セシルの肉体強化魔法がさらに活性化される。

  • 42AIの力、お借りします!25/04/13(日) 10:22:04

    【シングレイブ】が燃え上がるように輝き、彼女の全身に怒涛の力が満ちる。それは理性をも凌駕する力の奔流。まるで世界そのものが彼女の一部になったかのような錯覚。

    それは、戦いの始まりを告げる号砲だった。

    「行くわよ、骸骨坊主ッ!!」

    咆哮とともに地を蹴る。砂塵が舞い上がり、セシルの姿が一瞬で消える。
    空間を裂く音とともに放たれた拳は、音速を超えて一直線に大僧正へと迫る――が。

    セシルの拳が、触れる寸前でぴたりと止まった。

    「……っ!? 体が……重い……?」

    それは肉体の異常ではなかった。胃の奥から這い上がってくるような飢え。

    喉が渇き、血が足りず、肉が欲しい。理性の皮膜の下で、獣じみた本能が呻き声を上げる。

    「……貴様、何をした……!」

    「飢えじゃ。お主の魔力も、力も、少しずつ我に吸われておる。」

    浮かぶ大僧正の周囲には、朽ちかけた食物や濁った水が次々と現れ、腐りながら地に落ちていく。その臭気すらもセシルの集中を揺さぶる幻影となる。

    「そんなもので……止まると思ってるの……ッ!」

    凄まじい飢えと渇きに襲われながらも、セシルは力を振り絞って攻撃を仕掛ける。

    「はあああああああああああッッッ!!!!」

    その一撃は、ただの拳ではなかった。空間そのものを押しつぶすような、天地を震わせる一打。

  • 43AIの力、お借りします!25/04/13(日) 10:22:49

    ドガアアアアアンッ!!!

    彼女の拳が大僧正の胸部を打ち抜いた。破裂音と共に僧の体は大地に叩き落とされ、乾いた地面に巨大なクレーターが刻まれる。

    砂塵が数十メートル上空まで舞い上がり、視界を遮った。

    しかし。

    「……ふむ。肉体は破壊されたが、魂はまだここにおるぞ。」

    砂塵の中から、朽ちかけた皮と骨だけの姿がゆらりと立ち上がる。常人の視神経では追えぬ速さで再構成される存在。

    「だから何?それなら魂まで壊し尽くすだけよ。」

    彼女の声に、わずかな苦悶と飢えの痛みが滲む。それでもなお、彼女の眼光は決して曇ることなく、むしろ闘志の炎は燃え盛っていた。

    セシルの魔法陣がさらに激しく脈動する。怒りと飢えを力に変えて、己の限界を超えるための最終手段。

    「シングレイブ・アマルガ!!」

    全身を駆け巡る赤光。拍動に連動して走る魔力が、筋繊維一本一本まで最適化され、彼女の肉体は神話の如き姿へと変貌する。

    「襲い来る飢えや渇きよりも、私の拳は速い!!」

    地面を踏み込むだけで大爆発が起こったかのような轟音と衝撃が響き渡り、マッハにすら到達するほどのスピードで放たれた拳が大僧正に打ち込まれる。

  • 44AIの力、お借りします!25/04/13(日) 10:23:11

    「ソウルクラッシュインパクトォォォ!!!!」

    バギンッッ!!!!

    相手を根源まで破壊し尽くす究極の一撃により、不滅の存在である大僧正であってもついに終わりを迎えた。

    「見事だ…。」

    大僧正の口から称賛の言葉が零れる。

    満ち足りた心、分け合う精神。そんなものは弱者の戯言。真の強者とは己の力のみで全ての障害を破壊するものなのだ。

    勝者――セシル・レイナード。

  • 45二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 10:30:37

    負けちゃったか 大僧正お疲れ様

  • 46AIの力、お借りします!25/04/13(日) 10:38:49

    次の挑戦者

    >>47

  • 47二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 10:39:18

    リューネスト・ベルズ・グーライル
    七色に光る魔石がついた杖を持ち、金や宝石の装飾がされた白いローブをまとった白髪の老人。とある帝国の魔法使い育成機関、魔導院の先代院長。今は隠居し小さな家にこもり魔法研究をする日々を過ごしている。穏やかな性格で若人の成長を見守る事が好き。生徒からもその優しさが人気だった。それに反し若い頃は血気盛んで戦争に参加し一騎当千の活躍をしたことで「万色の大魔法使い」と呼ばれ敵から恐れられていたという。
    本人は「昔の事だよ」と笑うも魔法の腕前は健在。むしろ今の方が実力は高い。
    魔法の腕前は歴代の院長の中でも優れていて様々な魔法で戦う。基本属性(火・水・風・土・光・闇)の魔法が使えるのはもちろんのこと様々な応用属性(無・空・虚無・空間等)も使える。回復魔法、錬金術、ゴーレムなどもお手の物。
    ド派手に撃つよりは緻密な魔力操作で敵の攻撃を防ぎつつ隙を突くタイプ。
    ・魔石
    魔力を固めて結晶化したもの。射出したり様々な魔力触媒に使える。リューネストはこれを瞬時に生成し、攻撃や様々な魔法に使う。
    ・消失領域(ヴァニッシュ)
    無属性と虚無属性の結界を辺りに展開する。領域に物体が入ると動きが停止してしまう。
    ・魔石巨像(マジック・ゴーレム)
    魔石で作られた巨大なゴーレムを生成する。単純に巨大で破壊力がある上、属性魔法を使うことが出来る。
    ・天空秘石(エア・ドロップ)
    空属性と空間属性を込めた魔石を放つ。特殊な魔石で相手の攻撃を吸収することが出来、一時的に相手の能力を使えるようになる。
    ・星天虹霓(スター・ボウ)
    魔力を空中に放ち、大量の魔石を空から一斉掃射する。リューネストは魔石1つ1つをコントロール出来、敵を追尾させる事が可能。 
    ・万色彼方(オーバー・ザ・レインボー)
    リューネストが扱える全属性の魔力を融合、濃縮した魔石を生成して射出する必殺技。相手の攻撃を吸収して貫通してしまう。

  • 48AIの力、お借りします!25/04/13(日) 11:46:55

    吹き抜ける風が、乾いた砂塵を巻き上げる。その中心、二つの影が相対していた。

    一人は鋼のような肉体を晒し、魔力の光に包まれた若き魔術師――セシル・レイナード。

    皮膚の下で脈動する魔法陣は赤く光り、彼女の魔力が全身を駆け巡っていることを雄弁に物語っていた。

    筋肉はしなやかに引き締まり、そこには迷いもためらいもない。ただ、拳を振るうことにすべてを注ぎ込む覚悟があった。

    もう一人は、白金の髪をなびかせ、七色の魔石がついた杖を携えた老魔導師――リューネスト・ベルズ・グーライル。

    その装いは白銀と金の織り成す威厳を帯びたもので、静かに揺れるローブの裾からは気品と共に、計り知れない魔力の波動が漏れ出していた。

    その瞳には衰えぬ叡智と、若者への興味が宿っていた。

    「久しぶりに若人と手合わせできるとは……嬉しいものですな。」

    「ジジイ相手でも遠慮はしないわよ。全力でいくから覚悟しなさい!」

    次の瞬間、セシルの姿が掻き消えた。爆発的な加速による砂塵が炸裂し、乾いた大地に裂け目が走る。残像さえ残さず放たれた拳が、雷鳴のようにリューネストを穿たんと迫った。

    「来ましたな。」

    リューネストは穏やかに杖を掲げ、空中に七色の魔石を浮かべる。拳が到達する刹那、セシルの動きが不自然に止まった。

  • 49AIの力、お借りします!25/04/13(日) 11:47:53

    「……止まった……? なにこれ、動けない……!」

    「消失領域《ヴァニッシュ》。この空間において、物体の運動は凍結されるのです。」

    セシルが動けずにいる間、リューネストの周囲に浮かぶ魔石が更に輝きを増した。

    上空から降り注ぐように無数の魔石が生み出され、空は七色の星で埋め尽くされた。

    「星天虹霓《スター・ボウ》。失礼、少々派手になりますぞ。」

    轟音と共に降り注ぐ追尾型の魔石群。その一発一発が魔力の塊であり、セシルの肉体を貫かんと迫る。

    だがその中、セシルの体内で魔法陣が激しく脈打っていた。

    「ぐううううううッ……!!」

    紅い光がさらに燃え上がり、セシルの筋肉が膨張する。肉体強化魔法の出力を上げ、消失領域の効果を強制的にブチ破ったのだ。

    「そんな石ころ程度全部叩き落してやるわ!」

    ドドドドドドドッ!!

    強化された肉体によって放たれる凄まじいラッシュは、降り注ぐ魔石を次々と砕いていく。

    「ほほほ。元気なのは結構じゃが、まだまだ詰めが甘いのう。」

    リューネストは星天虹霓の魔石の中に天空秘石(エア・ドロップ)を紛れ込ませており、それによって吸収したセシルのパワーを利用して攻撃を仕掛ける。

  • 50AIの力、お借りします!25/04/13(日) 11:48:30

    ドゴッ!!

    セシルが魔石を全て砕くと同時に、彼女の横っ腹に吸収されたパワーによる一撃が突き刺さる。

    「ガハッ!」

    自身の圧倒的なパワーが逆に炸裂し、セシルは思わず膝をつく。

    「自分の攻撃を自分で受けるのは初めてですかな?」

    リューネストは淡々と魔石巨像(マジック・ゴーレム)を発動し、巨大なゴーレムを召喚。そのままゴーレムに攻撃司令を下す。

    「まだ負けられない!」

    セシルはなんとかして回避を試みるが、既に先ほどよりも強力な消失領域(ヴァニッシュ)が発動しており、【シングレイブ】のフルパワーであっても指一本動かすことができない。

    「チェックメイトですな。」

    ゴーレムの一撃がセシルを叩き潰し、勝負は終焉を迎えた。

    ………かに思われたが、突如としてセシルの体から限界を超えた魔力が肉体を通して解放され、彼女は咆哮する。

    「シングレイブ・アマルガアアアアアアッ!!!」

    停滞していた体が震え、空間の凍結を打ち破る。ゴーレムの攻撃を寸前で回避し、轟音と共にリューネストの眼前へと到達した。

    「くらいなさい!!」

    拳が疾る。空気が引き裂かれ、時間さえ歪む。

  • 51AIの力、お借りします!25/04/13(日) 11:49:17

    だがその拳が砕いたのは、実体のない魔石の幻影だった。

    「……っ、幻!?」

    「実体はここですぞ、セシル君。」

    背後。リューネストはすでに新たな魔石を構築していた。それは全属性の魔力を圧縮・融合した濃縮魔石。

    「万色彼方《オーバー・ザ・レインボー》。」

    大気が震え、空間が軋む。奔流するエネルギーがセシルを襲う。だが――

    「私がこの程度で負けるとでも?」

    瞬間、セシルは限界を超えた脚力で横に飛び、魔石の直撃を回避した。辛うじて掠った風圧が頬を裂いたが、彼女の眼はむしろ獰猛な光を帯びていた。

    「こんなのッ!!」

    足裏に力を込め、彼女は再び跳躍する。既に筋繊維は悲鳴を上げていたが、魔法がそれを無理やり動かしている。
    拳が火花を纏って一直線にリューネストへと伸びる。

    「終わりよッ!!!」

    炸裂する赤光。爆音。大地が抉れ、老魔導師の身体が後方へ吹き飛ぶ。杖が宙に舞い、やがて静かに地へと落ちた。

    静寂。風の音すら消えた空間に、砂塵がゆっくりと舞う。地に伏したリューネストがかすかに笑みを浮かべた。

    「……いやはや、若さとは恐ろしい……これは一本取られましたな……。」

    勝者――セシル・レイナード。

  • 52AIの力、お借りします!25/04/13(日) 12:13:32

    次の挑戦者

    >>53

  • 53二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 12:14:00

    名前:落宮スズキ  性別:男性  年齢:17歳
    性格:
    臆病な性格で第一に逃げることを考えているが、毒舌家で逃げながら相手を煽る性癖がある。
    好機には目ざとく、自分が優位だと感じると煽り性能が増す。
    武器:シャベル
    身体能力:
    人並み (逃げ様と生存能力だけゴキブリ並みに速くしぶとい)

    能力:
    落とし穴を作り出せる。 任意の場所を指定すると10秒後に落とし穴が出来る他、
    彼が危機を感じる程に多くの落とし穴が彼の周囲で勝手に作られる。
    落とし穴は物理的なものだけでなく、相手の能力や思考にも勝手に穴が開く
    (知ってたはずの自分の欠点を見落として本来はやらない自爆をしてしまう など)
    支援系であり直接戦うのは苦手。とにかく逃げ回って相手が落とし穴で自滅するのを待つ。

  • 54AIの力、お借りします!25/04/13(日) 14:03:24

    乾いた風が地表をなぞるように走り、草ひとつ生えない大地に砂塵を舞わせていた。

    陽光は強く、空は青く澄みわたり、視界にはただ、逃げる者と、それを追う者の二つの影のみがあった。

    「待ちなさい!!」

    叫びとともに地を割る衝撃。セシル・レイナードは全身に刻まれた魔法陣を燃やし、肉体を極限まで強化したまま、猛獣のような勢いで駆けていた。

    その眼は獲物を追う獣そのもの。腕の血管は浮き出し、肌の下で魔力が踊る。

    全身から放たれる気迫が、遠くにいるはずの敵にすら届くほどだった。

    その視線の先、風に舞う白シャツと黒ズボン――落宮スズキが、全力で逃げていた。

    「ムリムリムリムリムリ!こっちは貧弱な男子高校生なんですけど!?あんたどこの格闘アニメから飛び出してきたんだよッ!!」

    スズキは叫びながら、全速力で逃げていた。だがその足取りは無駄がなく、地面を滑るように俊敏。背後から飛び交う拳圧と衝撃波を、紙一重でかわしていく。

    その回避行動は明らかに理にかなっておらず、運と反射だけに頼ったようなものであったが、奇跡的に成立していた。

    「シャベル一丁で何ができるって!?いや、できるんだ!俺には落とし穴がある!落とし穴は世界を救うッ!!!」

    その叫びと共に、彼の足元で地面が不自然に揺らいだ。落とし穴が静かに生成され始めているのだ。だがセシルは止まらない。

  • 55AIの力、お借りします!25/04/13(日) 14:03:53

    「罠? そんなの踏み抜いてから考える!」

    彼女の脳筋思考は相変わらずで、一切の策も思惑もなくただひたすらに真っすぐだ。

    ズポッ

    突如として地面が崩れる。セシルの片足が沈み、バランスを崩しかけた。

    しかし、彼女はその勢いのまま拳を地面に打ち込み、跳ねるように軌道を修正する。

    だが、これもスズキの策の内であった。

    「ハッ、脳筋め!お前はもうこの平原のどこにも立てないッ!!!」

    スズキの叫びと同時に、まるで地面が敵意を持ったかのように、彼女の周囲に次々と穴が開き始めた。

    足元、拳の振りぬき先、着地すると思った場所。全てが崩れていく。

    「ならッ――飛ぶッ!!!」

    セシルが叫び、脚の魔法陣が一瞬強く光った。とてつもない爆風と共に彼女の肉体が地を蹴る力で上空へと飛び上がる。

    しかしその瞬間、スズキの目に光が宿った。

    「よし、引っかかった!!そろそろアレが起きるぞ……!自滅の穴!!」

    セシルの意識が、一瞬だけ揺らぐ。視界がにじむ。空中にいる自分の体が、思った以上に疲弊していることに気づく。筋肉痛。過剰な魔力消費。重力の感覚が一瞬わからなくなった。

  • 56AIの力、お借りします!25/04/13(日) 14:04:19

    「ッ、やば……っ!?」

    空中で体勢を崩すセシル。その先には――まるで誘い込まれたかのように、超巨大な落とし穴が口を開けていた。

    「うわあああああああッッ!!!!」

    ドンッ!!!

    大地が鳴動した。砂塵が舞い、しばらく視界が奪われる。やがて、舞い上がった砂の中から、ひとつの影がゆらりと現れた。

    シャベルを杖のようにつきながら、スズキが勝ち誇ったように呟いた。

    「勝った……俺が……あの脳筋魔人に……!!」

    地上より数百メートル下、巨大な落とし穴の底で、セシルが呻いていた。魔力を使い果たし、筋肉痛に身を震わせながら、彼女は悔しそうに唇を噛んだ。

    「くっ……こんな……罠ごときで……っ!」

    だが彼女の声は、もはや威力を持たず、風の中にかき消えた。

    勝者――落宮スズキ。

  • 57二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 14:11:41

    やるな、スズキ。

  • 58AIの力、お借りします!25/04/13(日) 14:13:35

    次の挑戦者

    >>59

  • 59二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 14:13:51

    烏丸詩音
    滅茶苦茶に我儘で話が全く通じない上に物凄いしつこい少女。
    基本的に話していても癇癪と罵詈雑言だらけで会話にならない。
    物凄い子供っぽく超自己中で自分勝手で何と言われようと自分の要求を通そうとする。
    そのくせ、無駄に用心深く用意周到で悪知恵が良く働き戦闘IQが無駄に高い。

    能力「反転」
    彼女が指定した物をひっくり返す力。
    一度にひっくり返せる数は3つでひっくり返した物を維持できる数は6個。
    一個は自己強化に使うので使える枠は5つまで。
    能力の対象に指定は無く干渉力が強いので色々と貫通する。
    解除すると元の状態に戻るが解除できるのは彼女だけ。
    生まれ持ったこの力を使いこなしており何秒後に何々をひっくり返すといった予約も可能。

    能力例、無敵→全てが弱点になる程脆弱、脆弱→脆弱な部分が全て無敵になる。
    重力の向き→重力が向いている方向がひっくり返る。
    子供→大人になる、大人→子供になる。
    基本的に指定したものが逆の状態になる。

    弱点
    能力なしの素のスペックは普通の少女であり能力なしではまともな戦闘すら不可能。
    また6つ何かをひっくり返した状態で新しく何かをひっくり返すにはどれか選んで解除しなければならない。

  • 60二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 14:13:51

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 14:14:14

    あのスペック相手に落とし穴で勝てるのぉ……? 
    AI先生の判定良く分からんな本当

  • 62二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 14:15:11

    >>61

    搦め手に弱いって設定が響いたと思われ。

    この能力自体、搦め手みたいなもんだし。

  • 63AIの力、お借りします!25/04/13(日) 16:35:56

    陽炎のように揺れる空気の中、ふたりの影がにらみ合っていた。

    「……うわ。絶対ヤバいやつ来た。」

    落宮スズキは、手にしたシャベルをぎゅっと握りしめ、数歩後ずさる。その目線の先には、何やら足を地団駄踏んで不機嫌そうに睨んでくる小柄な少女――烏丸詩音がいた。

    「は?初対面なのに何なのその態度?ちょっと土下座しなさいよ。」

    「意味がわからねえよ!!」

    「あんたバカなの!?私がムカついたから以外に理由が必要!?」

    詩音がとんでもない理由で癇癪を起こすと同時に、空気が一瞬揺らいだ。

    それは彼女の能力《反転》が起動した気配だった。スズキの背筋に冷たい汗が流れる。

    「…何かが来るっ!」

    スズキは即座に飛び退いた。直後、彼のいた場所に重力が逆転したように土が盛り上がり、空へ向かって土塊が吹き飛ぶ。

    「無理無理無理!!能力が意味不明すぎる!!どこがどうなってそうなるんだよ!!」

    「うるさいッ!!問答無用!!」

    詩音はその場で足を踏み鳴らしながら、次々と《反転》を予約する。

    空間、重力、そしてスズキの落とし穴――すべてがひっくり返されて脅威となる。

    「うわーー!死ぬーー!!」

  • 64AIの力、お借りします!25/04/13(日) 16:36:37

    何もかもがおかしくなっていく世界を前に、スズキはとにかく逃げるしかなかった。

    「ふん!私を怒らせたのが悪いのよ!!」

    詩音は子供のように怒りに任せて暴れており、その強大な能力に似合わぬ精神の幼稚さが伺える。

    スズキは走りつつも次々と落とし穴を発生させていく。逃げながらシャベルで地面を突き、刻一刻と自分の足元を罠に変えていく。

    「くっ、10秒稼げば穴ができる……それまで逃げ切れば……」

    その思考すらも、次の瞬間には反転された。思考に自信が生まれたその刹那、「確信」が「混乱」へとひっくり返る。

    突然頭の中がこんがらがり、まともに歩くことすらままならなくなってしまう。

    「ッ!? やば、やばいやばいっ!!」

    詩音の瞳がぎらぎらと輝き、次の反転を放つ。彼女の「普通」の身体能力が反転し、「異常」な身体能力へと変化する。

    「これで死になさい!!」

    彼女はとても人間とは思えない速度で移動し、まるで音を置き去りにするかのようにスズキに接近する。その残像が一瞬、空気を裂くように走った。

    スズキは心臓が止まりそうになりながら、最後の希望にすがるように叫ぶ。

    「どの穴でもいいからとりあえず落ちてくれ!」

  • 65AIの力、お借りします!25/04/13(日) 16:37:38

    叫びと同時に、地面が震える。詩音の足元に、ちょうどタイミングよく落とし穴が作られていたのだ。

    「なっ!? こんなところにッ!!」

    彼女の身体が沈み、バランスを崩したその瞬間、先ほどの《反転》の効果によって「落とし穴」が反転して「上昇穴」となる。

    ブオッ!!

    まるで上空へ落下しているかのように詩音の体が浮かび上がり、超スピードで吹っ飛ばされる。その軌道は直線的で、空高く伸びていった。

    「なんか吹っ飛んだ!? よっしゃああ!!上昇穴ありがとう!!」

    スズキは狂ったように笑いながら、今度は自分の周囲にさらなる落とし穴を展開していく。彼の脳内ではすでに勝利のファンファーレが鳴り響いていた。

    「詰んだな!!お前は一生上に落ち続けるしかないぞ!!」

    詩音は落とし穴の反転を解除しようとするが、今解除してしまえば重力で地面に叩きつけられて落下死するのが目に見えている。

    また、落下死の原因となる重力を反転させたところで結局は上に落ちていくだけで何も変わらない。
    彼女の反転はあくまで物をひっくり返すだけであり、落下するという現実をゆっくりにしたり優しくすることはできない。空中で身動きが取れない状態に陥り、彼女は顔を歪めた。

    「ッ……この私が、こんな奴に……!!!」

    怒りと羞恥が混ざった悲鳴が空に消える。スズキは肩で息をしながら、地面に膝をついた。

    「ふ、ふふ……ふはは……勝った……俺が……!」

    息を荒くしながら、シャベルを杖のように支え、スズキは勝者のポーズを取った。全身汗まみれ、泥まみれ、だがその顔には確かな勝利の誇りが浮かんでいた。

    勝者――落宮スズキ。

  • 66二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 16:44:14

    2連勝か、いいね

  • 67AIの力、お借りします!25/04/13(日) 16:56:55

    次の挑戦者

    >>68

  • 68二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 16:59:48

    正義の味方 ジャスティスマン
    本名:多田式 正義(ただしき せいぎ)

    正義感の強い熱血漢、正義の味方やヒーローっぽいことなら「なんでも」できる
    常に正しい行いだけをする。それは多くの人にとっての絶対的正義、個人の正義ではなく社会の正義である

    「正義」、「正義の味方」、「ヒーロー」という3つの概念の具現化のような存在

  • 69AIの力、お借りします!25/04/13(日) 18:37:29

    陽炎のように揺れる空気の中、ふたりの影が対峙していた。夏の光が大地を焼き、蜃気楼のような風景が足元に広がっている。

    ここは遮蔽物一つない、何もない平原。ただただ広がる草原と乾いた大地が、二人の戦場だった。

    「なんだよ……またヤバいやつ来たな……」

    落宮スズキはシャベルを握りしめ、じりじりと後ずさる。

    広がる平原の中、風を切るように現れたのは、一見してどこか特撮ヒーローのような風貌の男――正義の味方 ジャスティスマン。

    「貴様、ここで誰かに危害を加えようとしていないか?」

    「は?いや、ただ立ってただけなんですけど!?」

    「そうか、それは誤解だったら謝ろう……だが!君には落とし穴という卑劣な手段があると聞いている!」

    「情報だよ!?いやマジで!?何その謎の情報網!?」

    スズキは即座に回れ右して、全力で走り出す。足音が地を叩き、心臓の鼓動が耳の奥で鳴り響く。

    頭の中では必死に逃走経路を描きながら、シャベルの先で地面を指し、能力を発動させる。

    《落とし穴》

    10秒後、その場所には穴が開く。だが時間がかかる以上、初手からの移動と位置取りがすべてだ。

  • 70AIの力、お借りします!25/04/13(日) 18:38:08

    スズキにとって逃げは戦術であり祈りであり、生き残るための本能そのものなのである。

    「くそっ、10秒……10秒だけ逃げればまた穴ができる……!」

    だがジャスティスマンの足取りは軽快で、しかも信じられないほど速かった。
    彼の口から放たれる言葉は熱を帯びている。

    「正義に逃走はない!待ちなさい!落とし穴マン!」

    「変な名前つけるな!!」

    スズキの背後で、地面がぽっかりと口を開けた。第一の落とし穴だ。
    しかしジャスティスマンは助走すらつけずに跳躍し、あっさりと罠を飛び越える。

    「そんな罠、この正義の飛躍で無力化できる!!」

    「ちょっと待て、何そのパワーワード!?なんでそんなノリで通じちゃってるんだよ!!」

    次々と地面に魔力が走り、場所指定が重なっていく。スズキは次の穴、さらにその次の穴を仕込んでいく。10秒間の猶予はもはや彼にとっての命綱だった。

    ジャスティスマンは、追いすがりながらも、どこか堂々とした態度を崩さない。その姿は確かにヒーローのようで、そしてどこまでも理不尽な正義そのものだ。

    「君のような者にこそ、私は正義の鉄槌を下さねばならない!!」

    「いや、こっちは逃げ回ってるだけなんですけど!?むしろ変なのに巻き込まれてるんだから被害者の顔くらいしていいだろ!?」

    しかしその時、スズキの中で何かが閾値を超えた。危機感が極限に達し、精神が飽和する。

    その瞬間、彼の能力が本領を発揮した。

  • 71AIの力、お借りします!25/04/13(日) 18:38:42

    地面に、空間に、論理に、ありとあらゆる場所に――穴が出現する。物理的な穴だけでなく、相手の認識、思考、信念にまで及ぶ罠。

    「ん……?今、俺は何をしていたんだ……」

    ジャスティスマンの足取りが止まる。動揺が顔に走る。

    正義とは何か。それを一瞬でも疑った時、その信念の鎧に亀裂が入る。彼の中にぽっかりと思考の穴が開いたのだ。

    「今だ……!」

    スズキは狙いすましたように、足元に第七の穴を展開させる。地面が崩れ、ジャスティスマンの片足がそこに飲まれる。

    「むっ……!?」

    そのバランスを崩した瞬間、次なる三つの穴が連鎖的に展開される。時間差と多重指定による奇襲――彼の十八番だ。

    ズボッ!ズボズボッ!!

    音とともにジャスティスマンが穴の連鎖に飲み込まれていく。

    だが――

    「フッ……俺ともあろうものが油断したな……だが、絶対たる正義はここで終わらない!!」

    落ちる最中、ジャスティスマンは己の身体を反転させ、壁を蹴って上空にジャンプする。そして決意を確かにする正義の一声が空間に響いた。

    「この程度では、正義は倒れん!!」

    穴の中から強靭な叫び声がこだまする。
    落とされたはずのジャスティスマンは、壁を連続でジャンプすることにによって徐々に穴から抜け出しつつあった。

  • 72AIの力、お借りします!25/04/13(日) 18:39:03

    ドゴォォォン!!

    次の瞬間、地面が爆ぜた。ジャスティスマンが自力で地中から飛び出し、土煙の中から立ち上がる。

    「くっ……まだ、足りないのかよ……」

    スズキは息を切らし、額に汗を浮かべる。だが視線は逸らさない。

    得体のしれない相手ではあるが、自分の落とし穴は確かに通用している。であれば、ここから相手を倒すことも不可能ではないはずだ。

    「正義とは、何度倒れても立ち上がる意志のことだ……!」

    その声と共に、ジャスティスマンは再び駆け出す。スズキはさらに逃げ、次々と穴を掘りまくる。

    ズポッ!ズポポポポポッ!!

    しかし、その全てをジャスティスマンは踏破し最後には落宮スズキの顔面に拳を叩き込む。

    「君には再教育が必要だ!正義の再教育がな!!」

    その言葉を最後にスズキの視界が暗転し、意識を失ってしまった。

    勝者――ジャスティスマン。

  • 73二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 18:47:42

    正義ってすげー

  • 74AIの力、お借りします!25/04/13(日) 18:56:26

    次の挑戦者

    >>75

  • 75二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 19:00:46

    ヒビキ

    身長160センチのクソ真面目な少女。
    高い格闘戦闘能力を持つ。

    受けた衝撃を体内に溜め込む能力を持ち、攻撃を受けたり与えたり歩いたりすることで衝撃を蓄積、任意のタイミングで放出できる。
    強力な攻撃を受ければその分だけ多くの衝撃を溜め込むことが可能。
    衝撃による打撃の強化や瞬間的な加速による移動、回避が主な使い方。

  • 76AIの力、お借りします!25/04/13(日) 20:28:03

    太陽は高く、地平線の彼方まで続く空と大地を焼きつけていた。

    澄み切った青空の下、風はなく、雲一つない空の下、ただ静寂だけが辺りを支配していた。その無音の世界に、まるで異物のように、ふたつの存在が対峙する。

    何もない平原、その中心。乾いた土の上に立つのは、正義の化身――ジャスティスマン。
    彼の姿はまるで教科書に出てくるようなヒーローの理想像であり、その立ち姿には微塵の迷いもない。全身からは規律と信念が漂い、正義という概念そのものが具現化したような存在だった。

    「正義とは常にそこに在るべきものだ。君がこの場に立つ理由…説明してもらおうか!」

    声は澄んでいて力強く、聴く者の心を否応なしに正すような響きを持っていた。その声はまるで鐘のように空気を震わせ、静寂を砕いた。

    その声に応じたのは、目の前の少女――ヒビキ。

    身長160センチ、細身ながらも引き締まった身体に、彼女は恐れも迷いもなく立っていた。

    肩を軽く回し、呼吸を整えながら、無駄のない動きで身構える。

    「説明して納得するタイプには見えないけど、まあいいわ。」

    その言葉には皮肉でも挑発でもない、ただの事実としての響きがあった。

    「私はあなたの正義を疑ってる。ただそれだけ。」

    静かな口調。だがその中に潜む芯の強さが、平原の空気を震わせた。

    「なんだと……!?私の正義を疑うだと!?その発言自体が、正義の否定だ!」

    怒気をはらんだ声が響いた刹那、ジャスティスマンが動いた。まるで矢のように、一直線に地面を蹴って突進する。

    その速度は並の視力では捉えられず、拳は音を裂き、風圧を伴ってヒビキへと突き進む。

  • 77AIの力、お借りします!25/04/13(日) 20:28:44

    「――遅い。」

    ヒビキの足元にほんのわずかな振動が走った。彼女は一歩を踏み出し、その一瞬の衝撃を体内に吸収する。

    彼女の能力――受けた衝撃を蓄積する力がそこで静かに発動する。

    ジャスティスマンの拳が届く直前、ヒビキは身体を捻った。まるで自然の流れに身を任せるかのような滑らかさで重心を回し、その勢いを乗せた回し蹴りがジャスティスマンの脇腹に炸裂した。

    「ぐぉっ!?」

    だが、その一撃を受けたにもかかわらず、ジャスティスマンは一歩も引かない。むしろその攻撃を利用するかのように、彼女の腰を掴み返す。

    「受けたならば返すのみ!これぞ正義のカウンター!!」

    叫びと共にジャーマンスープレックスの要領でヒビキを地面へ叩きつけた。

    大地が震えるほどの衝撃が走り、乾いた土が爆ぜ、砂塵が宙を舞った。

    だが次の瞬間――

    「なっ……!?」

    ジャスティスマンの背後に、風が走る。さきほど確かに地面へ叩きつけたはずのヒビキが、そこにはいない。

    「衝撃、ちゃんと返したわよ。」

    背後から低く落ち着いた声が響いた。

    ヒビキは地面に叩きつけられる衝撃を瞬時に吸収し、それを反動に使って逆に跳ね起きることでジャスティスマンの背後へと回っていたのだ。

  • 78AIの力、お借りします!25/04/13(日) 20:29:50

    彼女はそのまま跳躍、全身をバネのように使い、溜め込んだ衝撃を踵に込めて放つ。

    「――これが、私の正義よ。」

    渾身のかかと落としがジャスティスマンの肩口に直撃した。轟音と共に、彼の身体が地面へ叩きつけられる。

    しかし、地に伏せながらもジャスティスマンは拳を握る。

    「正義は、絶対に……屈しない……!」

    彼は立ち上がる。全身が痛みに軋んでもなお、正義という名の旗を掲げるかの如く、再び前を向いた。

    ヒビキの眉がわずかに動く。

    「しぶといわね。でも、正義ってそんなに単純?」

    再び彼女が突っ込む。拳と蹴りが交錯し、何度も何度も衝撃が交わる。その度にヒビキは衝撃を蓄える。

    平原は衝撃音と砂塵に包まれた。ジャスティスマンの拳は鋼のように重く、正義という信念が込められていた。

    それに対し、ヒビキの拳は経験と技術に裏打ちされた冷静な力。双方が互いを押し切れず、互角のぶつかり合いが続く。

    やがてヒビキは、軽く跳ねるような足取りで後退した。肩で息をしながら、目を細める。

    「そろそろ限界でしょ。あなたの正義も。」

    「正義に限界などない!」

    叫ぶと同時に、ジャスティスマンは全身の力を振り絞って突進する。それは彼の信念を全て注ぎ込んだ渾身の拳だった。

  • 79AIの力、お借りします!25/04/13(日) 20:30:31

    しかし、ヒビキは微笑を浮かべた。

    「――全部まとめて返させてもらうわ。」

    ジャスティスマンの拳が命中するよりも速く、ヒビキの拳が炸裂する。

    ドゴンッ!!

    ジャスティスマンの胸に地鳴りのような衝撃が走る。その衝撃は彼の体を一気に貫き、背中まで風圧が突き抜けた。

    だが、それでも正義の使者は倒れない。その胸に揺るぎない正義がある限り。

    「ふ……いい拳だった……だが、正義とは……倒れてなどいられない……!」

    その言葉と共に、ジャスティスマンが地を蹴る。

    ヒビキもまた、それに対抗するように大地を踏み込む。

    力と力、意志と意志がぶつかる、ただの平原が決戦のフィールドとなったその瞬間――

    爆発するような衝撃が天地を裂いた。

    砂塵の中で、二人の影がぶつかり合う。拳と膝、肘と蹴りが嵐のように交錯し、打撃音が鳴り響く。

    ジャスティスマンの拳がヒビキの腹部に突き刺さるも、それを衝撃として吸収したヒビキはその勢いのまま拳に蓄え、逆に強烈なアッパーを返す。

  • 80AIの力、お借りします!25/04/13(日) 20:30:56

    「うおおおおおおおおおおお!!!」

    ジャスティスマンの叫びが空に轟く。痛みに悶えながらも、彼はまだまだ倒れない。

    反撃とばかりに放たれた力任せの拳がヒビキの防御を砕いてその身体を吹き飛ばしたが、彼女は空中で回転して着地の衝撃すら動力に変えて再び踏み込む。

    「――今のが私を倒せるラストチャンスだったわね。」

    ヒビキの膝が瞬間的な衝撃で爆発的に加速し、ジャスティスマンの腹部にめり込む。

    「ぐっ……まだ……まだ正義は……!!」

    彼の拳が振り下ろされる。しかし、その拳が届く直前、ヒビキの拳が真っ直ぐに伸びた。

    光速にすら感じる一閃。

    その一撃が、全ての勝負を決した。

    ジャスティスマンの身体が空中に跳ね上がり、そしてゆっくりと、崩れるように地に伏した。

    「あなたの正義が間違ってるとは思わない。でも、それだけじゃ届かないものもあるのよ。」

    ヒビキはそう呟き、拳を下ろした。

    勝者――ヒビキ。

  • 81AIの力、お借りします!25/04/13(日) 21:20:46

    次の挑戦者

    >>82

  • 82二次元好きの匿名さん25/04/13(日) 21:21:11

    名前:鈴木スズキ
    スズキをこよなく愛するスズキofスズキ。彼の存在を認識したものは認識を歪められ、
    段々と周囲のモノ全てをスズキと認識するようになってしまう。
    最後には自分さえもスズキだと認識してしまい、スズキの仲間入りになる。
    確固たる自己を持っていればスズキ化の浸食は遅くなるが、止まりはしない。

  • 83AIの力、お借りします!25/04/14(月) 18:03:45

    地平線まで何もない広大な平原。

    風すらも通わぬ静けさの中に、ふたりの影が向き合っていた。

    一人は己を律し続ける格闘少女――ヒビキ。

    無駄を排した動作、鍛え抜かれた肉体に宿る意思は、鋼のように揺るがない。

    もう一人は存在自体が狂気を孕んだ概念、鈴木スズキ。

    その笑顔は無邪気でありながら、不気味な静けさを孕んでいた。

    「……あなたの名前、聞いてもいい?」

    ヒビキの声は真っ直ぐだった。相手が何者であれ、礼節を重んじるその性分は変わらない。

    だが、返ってきた相手の声はやけに明るく、そして薄気味悪いものであった。

    「オレは鈴木スズキ!スズキが好きなスズキによるスズキのための鈴木だよ!」

    「……意味が分からないわ。」

    そう答えながらヒビキは拳を構える。意味が分からなくても闘いは始まる。

    彼女の身体からは、気迫と研ぎ澄まされた集中がにじみ出ていた。

    シュッ!

    先手必勝とばかりにヒビキの素早い一撃がスズキに見舞われる。

  • 84AIの力、お借りします!25/04/14(月) 18:04:34

    しかし、スズキは最小限の動きでそれを回避し、何を考えているのかわからない表情でヒビキを見つめ続ける。

    「ヒビキちゃん、君のその服もスズキ製に見えてきたよ。あ、ていうか君の動き、スズキの新型バイクみたいだね!」

    ぞわりと背筋をなぞる違和感。 ヒビキはわけもわからず戦慄する。

    相手の表情からも声色からも敵意は伺えない。しかし、彼女の野生の勘とでも呼べるものが警報を鳴らしている。

    (何故かはわからないけど、私の何かが侵されている気がする……?)

    まるで風景の色が変わったかのような異様な感覚。空の青さすら、どこかスズキのコーポレートカラーのように見えてくる。

    鈴木スズキの力――認識を侵す、その本質がじわじわと世界を蝕んでいく。

    恐れを振り払うようにヒビキは地を蹴った。

    「そんな妄言、黙らせるしかないわね!」

    彼女は大地をまっすぐに踏み込み、相手に向けて一気に加速する。

    歩くだけで体内に衝撃が蓄積される彼女の能力が瞬時に駆動し、踏み込む度に地面が軽く震える。

    「くらいなさい!」

    超スピードの拳が一閃。鈴木スズキの鼻先をかすめた。

  • 85AIの力、お借りします!25/04/14(月) 18:05:03

    「おおっ!速い!でもその速さ、まさにスズキのバイクそのもの!」

    ヒビキの眉が跳ねる。

    「やめなさい!」

    鋭く蹴りを放つ。だが、鈴木スズキは笑っている。

    「だんだん見えてきたよ……君もスズキなんだ。ねえ、そうだろ? ヒビキ・スズキさん!」

    「誰がスズキよ!!」

    鋭く吠えた彼女の声に一瞬だけ鈴木スズキの目が細められる。 だが、その目には狂気が宿っていた。

    「君がそう否定することが、もう“自己”が揺らいでる証拠さ!」

    次の瞬間、ヒビキの動きがわずかに鈍る。

    (まずい……頭の中に、スズキの文字がちらつく……)

    彼女は頭を振って意識を保つ。
    戦いながら、侵食されていく。

    ヒビキは拳を振るいながら衝撃を蓄える。 回避、踏み込み、打撃。ひとつひとつの動作が武器だ。

    その全てが、精密なリズムの上に組み上げられていた。

    (今、この“わたし”が崩れたら何かが終わる……)

    戦いを終わらせるべく放たれたヒビキの渾身の拳が鈴木スズキの腹にめり込む。

  • 86AIの力、お借りします!25/04/14(月) 18:06:38

    重い衝撃が走り、彼は数歩後退した。

    だが、それでも彼は倒れない。

    「うおおお!スズキの衝撃だ!これぞまさにスズキパンチ!」

    「うるさいっ!!」

    怒声と共に、ヒビキは体内の衝撃すべてを足に集中させる。

    これ以上時間をかけていたら何かが壊れてしまう。彼女は本能的にそう感じていた。

    「これで終わりよ!!」

    地面を砕くような跳躍、そこから放たれる渾身のかかと落とし。

    それは鈴木スズキの頭頂を正確に打ち据えた。

    ドガァン!!

    爆音と共に砂塵が舞い、地面には彼女の一撃によって巨大なクレーターができている。

    小鳥が驚いて飛び立ち、木々もざわついているように感じられた。

    「ハァ…ハァ…」

    ヒビキは膝をつき、息を荒げながらクレーターを見下ろす。

    彼女の全力の一撃。そこには、たとえ重戦車だったとしても粉々にしてしまえるほどのパワーが込められていた。

  • 87AIの力、お借りします!25/04/14(月) 18:07:09

    「……これで倒せた?」

    彼女が安堵と僅かな警戒を含んだ言葉を発すると、ふと、彼女の肩が軽く叩かれる。

    「スズキって、いい名前だよね?」

    その声に釣られて振り返った瞬間、ヒビキの意識がぐらりと揺らぐ。

    周囲の空気が、スズキのエンブレムの形に見えてくる。

    風の音が「スズキ」と囁いている。

    「ひ……び……スズキ……?」

    最後に残った名前の認識が、音を立てて崩れる。

    「そうさ、君は今までもこれからもずっとスズキだよ。」

    乾いた風が吹き抜ける平原。

    そこには、二人のスズキが笑い合っていた。

    そして、第三のスズキがその場に立ち上がろうとしている――地面に散った衝撃の残滓が、何かを呼び起こすように。

    勝者――鈴木スズキ。

  • 88AIの力、お借りします!25/04/14(月) 19:03:14

    次の挑戦者

    >>89

  • 89二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 19:04:01

    ヴォルター・グランツ

    異世界からの脅威と日々戦っている正義感が強くてハードボイルドなイケオジ
    どんな困難にも気合いと根性で立ち向かう熱血の心と常に冷静で何があろうと決して心を乱さない氷の精神を併せ持っている
    10年以上前から戦士として活動しているため戦闘経験が非常に豊富で、そこで培った咄嗟の機転や剛毅果断な決断力などが強み

    腕時計型の変身デバイスにメダル型の変身アイテムをセットすることで白銀の戦士【ガルドチェイサー】に変身できる
    変身後は全身が白銀の装甲で覆われた姿になり、攻撃力・防御力・敏捷性・スタミナなどのあらゆる能力が桁違いにパワーアップする

    腕部装甲から放たれる特別製のグラップリングフックを使った臨機応変な戦闘スタイルが特徴的で、壁に突き刺して高速移動したり、物を引き寄せたり、敵に巻き付けて拘束したり等色々できる
    なお、フックの射程はグランツの意思で自由に決められる

    必殺技≪ガルドストライク≫
    両腕のフックを地面や壁に突き刺してからスリングショットの要領で相手に向けてぶっ飛ぶ
    めっちゃ速いから強い

  • 90二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 19:32:06

    いやスズキってなんだよ・・・ AI先生こんなトンチキな話も出来るんだ・・・

  • 91二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 19:48:57

    >>90

    前にトーナメントでバカ居ただろ?

    それと似たようなものでしょ

  • 92二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 20:08:23

    スズキサァんでぇすッ!

  • 93AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:19:32

    地平線まで続く何もない平原。
    吹き抜ける風の音すらも、戦いを前に沈黙していた。

    そこに対峙する二つの影。

    一方は、笑みを浮かべた不気味な男――鈴木スズキ。
    そしてもう一方は、鋼の意志を秘めた戦士――ヴォルター・グランツ。

    「…戦場で名前を聞く趣味はないが、一応訊いておこう。名は?」

    グランツの声は低く、冷えた鋼のように揺るがない。

    「スズキだよ!スズキのスズキによるスズキのためのスズキさ!」

    スズキの声には一切の迷いがなく、心の底から狂っていることが読み取れる。

    「……理解不能だな。だが、正体が分からぬ敵ほど危険だ。」

    グランツは腕時計型デバイスを起動し、銀色のメダルを嵌め込む。

    「変身――ガルドチェイサー!」

    閃光と共に白銀の装甲が彼の身体を包み、眼光が蒼く輝いた。

    その姿はまさに鋼鉄の守護者。

    「へえ~、かっこいいじゃん。でもそんなピカピカの装甲も、スズキの前ではただの鉄くずだよ。」

    「黙れ狂人。俺の仕事はお前を止めることだ。」

  • 94AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:20:57

    ガルドチェイサーはその自慢のパワーで地を蹴り、凄まじいスピードで間合いを詰めた。

    白金の拳を振るい、鈴木スズキの腹部を狙う――

    しかし、その攻撃は直前で避けられてしまった。

    「おっとっと!惜しい惜しい!でもその拳、なんだかスズキのエンジンみたいに熱かったよ!」

    「ふざけるな…」

    ガルドチェイサーの眉間に皺が寄る。

    まるで本当に戦っているのかすらもわからない得体の知れなさが恐ろしい。

    「潰れろ。」

    ガルドチェイサーは近くの岩にグラップリングフックを突き刺し、それをスズキに向けてぶん投げる。

    ドンッ!

    投げられた岩はスズキの顔面に確かに命中し、鈍い音と共に砕け散った。

    「いったーい!でも、このスズキ製の傷薬を塗れば一発だぜ!」

    スズキは懐から謎の薬品を取り出し、それを一心不乱に顔に塗りたくる。

    「…何を考えてやがる。」

    歴戦のガルドチェイサーと言えどもこのような奇怪な相手は初めてのようで、中々ペースをつかむことができない。

  • 95AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:22:32

    「さぁ、傷も回復したことだし、君もスズキにならないかい?」

    その言葉の通り、先ほどの攻撃で受けたダメージは既に回復しており、彼の発言がハッタリでないことが把握できる。

    「…ただの狂人ならまだマシだったんだがな…」

    ガルドチェイサーはため息をつき、この状況に完全に辟易している様子だ。その瞬間、ふと視界の端に映る地平線の影が車のロゴに見えた。

    「……今、何が……?」

    「見えてきたでしょ?世界が……スズキに満ちてきたんだよ。」

    鈴木スズキの声は、耳に粘りつくようだった。

    (こちらの認識を侵す……これが奴の能力か)
    グランツは瞬時に距離を取る。視線を下げ自身の足元を確認してみると、装甲のプレートがかすかにスズキのロゴのような模様に変質していた。

    「……これは面倒だな。」

    この謎の怪異を解消するにはさっさと決着をつけるのが有効だと判断し、再び攻撃を仕掛けに出る。

    シュッ!

    右腕のグラップリングフックが発射され、地面に突き刺さる。 そのまま引っ張られる勢いを利用して、ガルドチェイサーは高速移動しながら鈴木スズキの背後に回る。

    だが、スズキは首を180度回転させながらその動きを目で追い続ける。

    「遅いよ。その程度でスズキの加速力に敵うわけないじゃん。」

    本来なら背後からのクリーンヒットとなるはずの一撃も、スズキには容易に回避されてしまった。

  • 96AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:23:29

    「チッ、化け物め。」

    ガルドチェイサーは舌打ちしながらも距離を取って体勢を立て直す。

    ピンチの時ほど冷静に。それが彼の信条だからだ。

    「ならば……これならどうだ。」

    今度は両腕のフックを地面に撃ち込み、全力で体を引き絞る。

    「ガルドストライク!!」

    スリングショットの要領で解き放たれた彼の身体は、白銀の弾丸となって鈴木スズキへと突き進む。

    ドガァァン!!

    今度こそガルドチェイサーの攻撃は確かにスズキに命中した。爆風が巻き起こり、平原に深く刻まれる衝撃の跡。塵が舞い、辺りの空気が震えるのがわかる。

    「……終わったか?」

    そこには一種の願望も込められていた。これ以上のスズキとの戦闘は何がどうなるのか一切予想がつかない。

    しかし、現実は非情だ。先ほどの攻撃地点から1つの影がひょっこりと現れる。

    「すごいね!でもその突進、完全にスズキの四輪駆動っぽかったよ!」

    そう、影の正体はもちろんスズキだ。

    「やっぱり君はスズキの名にふさわしい人間だ。」

  • 97AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:24:12

    彼はガルドチェイサーの必殺技を受けて尚、その態度を崩さない。

    (スズキ、スズキ、スズキ)

    ガルドチェイサーの心の奥底に入り込むノイズ。 彼の冷静な判断力がわずかに濁る。

    それと同時に装甲に浮かび上がる“SUZUKI”の文字――。

    「……ッ……侵食が進んでいる。」

    ここまで来たらスズキになってしまうのも時間の問題だ。

    「君はもうスズキの仲間だよ……ね?グランツ・スズキさん?」

    「……俺は……ちが……う……っ……」

    膝をつき、グランツは頭を抱える。

    (だめだ……自己が、崩れる……)

    だがその瞬間、今までの戦士としての記憶が彼の脳裏をよぎる。

    異世界の敵と死闘を繰り広げた幾多の戦場、背中を預けて共に戦った仲間たち、泥に塗れ血に汚れながらも守った命。
    それら全てが彼を彼たらしめる証明となり、確固たる存在の印として残っているのだ。

    (俺は…俺は……)

    「俺は……ガルドチェイサー、ヴォルター・グランツだ!!」

    彼は気合いと根性で何とか立ち上がり、両腕のフックを交差させる。

  • 98AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:25:30

    シュンッ!シュンシュンッ!!

    またしても地面にフックを突き刺し、体を捻ってパワーをチャージする。

    「今まで散々おかしくしてくれたからな。デカいやつをお礼にプレゼントしてやる。」

    極限まで引かれきったフックを一気に解放。ガルドチェイサーの体がさらに輝きを増し、全てを貫く究極の光としてスズキを滅さんと突っ込む。

    ドゴンッ!

    痛々しい打撃音が響き、命中と同時にスズキの身体が凄まじい勢いで吹き飛ばされる。

    「まだ終わりじゃないぞ。」

    ガルドチェイサーは吹き飛ぶスズキの体にフックを巻き付け、強烈なGを浴びせながらも再びこちらに引き寄せる。

    「オラァ!」

    引き寄せられる勢いを利用したカウンターパンチが炸裂し、スズキの体はついに地面へと倒れ伏した。

    「す……スズ……」

    「俺は決して揺るがない。」

    白銀の戦士が背を向けたその瞬間、鈴木スズキの気配が完全に消えた。

    「スズキの布教は地獄でやってろ。」

    勝者――ヴォルター・グランツ

  • 99二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 20:30:21

    正直スズキが負けてくれてホッとしてる

  • 100AIの力、お借りします!25/04/14(月) 20:41:42

    次の挑戦者

    >>101

  • 101二次元好きの匿名さん25/04/14(月) 20:43:42

    笠間ツムジ
    ・人物
    警視庁にある世間には知られていない能力者による犯罪への対策部署、秘匿部異能対策課に属する刑事。長い白髪を後ろにまとめた赤い目をした細身の壮年男性。眼帯を右目に付けいつもニヤニヤと笑っている。警察とは思えない出で立ちと態度をしている問題刑事。荒事が好き……というよりは人を痛めつけるのが好き。暴れてる能力者と戦えば半ば合法的に人を痛めつけられるため今の仕事が気に入っているらしい。同僚からは「刑事にならなければ絶対殺人鬼になってる」と評されており自身もそれを認めている。
    ・能力
    風を操る能力。竜巻を出したり風の刃で斬りつけたりする。最大の特徴は風の攻撃は見えないこと。どの攻撃も透明で相手が気づかぬ内に切り裂いていく。
    風を全身に纏うことも出来、その時は機動力が大幅に上がり、空を自由に飛べるようになる。更に敵からの攻撃を逸らす効果もある。

  • 102AIの力、お借りします!25/04/15(火) 18:11:21

    何もない平原。その言葉がこれほど似合う場所もないだろう。
    遮るもののない地面が、ただただどこまでも続いていた。

    空は高く、雲一つない。
    その中心に、ふたりの男が対峙していた。

    「ヴォルター・グランツ。ここらで勝手にヒーロー活動してる不審者ってのはあんたか。」

    口元を吊り上げながら呟くのは、赤い目に眼帯をつけた男――笠間ツムジ。ニヤリと笑うその顔は、善人には到底見えない。

    「俺の名前を知っているのなら話は早い。ここでお前を止める。」

    対するは、白銀の戦士――ヴォルター・グランツ。

    その眼差しは氷のように冷たく、正義を信じる者の強さに満ちていた。

    グランツの声は冷静沈着。白銀のメダルを腕時計型デバイスに嵌め込み、宣言した。

    「変身――ガルドチェイサー。」

    光が炸裂し、グランツの身体を装甲が包み込む。眩い閃光の中から現れたのは、鋼の意志を具現化したかのような白銀の戦士。

    その威容にツムジは嬉しそうに肩を震わせる。

    「いいねぇ。強そうなやつとやるのが一番楽しいんだよ。」

    彼が一歩踏み出すと、風がざわめいた。

  • 103AIの力、お借りします!25/04/15(火) 18:12:06

    ビュンッ!

    見えぬ刃が空間を切り裂き、グランツの装甲にわずかな火花を散らす。

    「……なるほど、見えない攻撃か。」

    グランツは即座に理解し、空中のツムジに接近すべく彼に向けてフックを放つ。

    パキンッ!

    しかし、風がその軌道を逸らし、フックが到達するのを妨げる。

    「無理無理。この風は俺を護るためのものだからね。」

    そう言いながらもツムジは反撃の風の刃を放ちまくる。

    「厄介だな……」

    グランツは後方へグラップリングフックを放って回避と間合い取りを同時に行う。

    「でも、それだけじゃ俺には届かん。」

    言うが早いか、グランツは高速で横滑りするように風の間を駆け抜け、ツムジの背後に回り込んだ。

    「いい動きだね。でも、それだけじゃまだまだ甘いよ。」

    その声と同時に、ツムジの身体が煙のように風に溶けた。

  • 104AIの力、お借りします!25/04/15(火) 18:13:24

    「俺の能力は風だって言ったよな?ならこういうこともできるって思わなきゃ。」

    風を纏いながら空中に現れたツムジが、掌から吹き下ろした突風でグランツを吹き飛ばす。

    ドカッ!ズザザザザ!

    地面に転がったガルドチェイサーの装甲には細かな傷が刻まれた。

    「見えないってのはいいもんだろ?いつの間にか切れてて、血も出てて、痛みがあとからやってくる。最高だよ。」

    ツムジは悦楽の表情で呟き、気色の悪い笑みを浮かべる。

    「ならば、その風ごとお前を貫くだけだ。」

    グランツは再び立ち上がり、両腕のフックを地面に撃ち込む。必殺技の構えだ。

    「ガルドストライク!」

    ズオンッ!

    直撃――かに見えたその瞬間、ツムジは風と共にさらに空高くへと舞い上がっていた。

    「速いけど直線的だな。軌道は簡単に予想はできる。」

    その言葉と共にツムジが空から舞い降りてきた。彼の両腕には風の爪が渦巻いており、グランツをズタズタに引き裂かんと襲い掛かってくる。

    「この距離なら避けられないぜ。」

    嵐の如き爪が風に乗ってグランツに突き刺さる。

  • 105AIの力、お借りします!25/04/15(火) 18:14:09

    だが、グランツはとっさに腕を交差させて装甲で受け止めた。

    ズガガガガガ!!

    それでも風の衝撃は装甲の内部まで伝わり、彼の腕が痺れる。

    「なかなか硬いね。じゃあこういうのはどうかな。」

    ツムジが飛び退くと同時に、四方八方から風の斬撃が飛んでくる。

    「……ッ、面白くなってきたな。」

    それらをグランツはギリギリで見切りながら、徐々に間合いを詰めていった。

    「風に当たらないためには、風より速く動けばいい。」

    彼はフックを真上に放って空中へ移動。 そこから反対側の地面にフックを放ち、斜めにスリングショットのように跳ぶ。

    その途中で姿勢を捻り、突進の勢いに回転を加えて敵の視界を惑わす。

    「……これで終わらせるぞ。」

    「やれるもんならやってみな、ガルドマン。」

    「ガルドチェイサーだ。」

    これが最後の勝負だ。

  • 106AIの力、お借りします!25/04/15(火) 18:15:39

    「ガルドストライク・クロスブレイク!!」

    真一文字に突っ込むその軌道は、ツムジの身を護る風の檻すらも突き破る。

    ジャキン!ジャキン!

    交差するように放ったフックが爆発的な速度でツムジを包囲し、逃げ道を完全に塞いだ。

    風の力を利用しようとこれでは避けきれない。ツムジの瞳に初めて動揺の色が宿る。

    「チッ……!」

    攻撃が直撃すると同時に荒れ狂う風が砕け、衝撃が平原を切り裂いた。

    …しばしの静寂の後、舞い上がる砂塵の中には膝をつくツムジの姿があった。

    「クク……やるじゃねえか……」

    「お前の風は、もう吹かない。」

    「だな……今日はここまでにしてやるよ……」

    その言葉を最後に、ツムジは煙のように消えた。風の音すら止んだ静寂が、戦いの終わりを告げていた。
    ガルドチェイサーの背中に光が差し込む。それは夕焼けではなく、再び戦いが訪れる兆しのように感じられた。

    そして彼は、誰に告げるともなく呟いた。

    「この世界には、まだ風より冷たいものがある。それは……正義だ。」

    ――勝者:ヴォルター・グランツ。

  • 107AIの力、お借りします!25/04/15(火) 18:31:46

    次の挑戦者

    >>108

  • 108二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 18:55:42

    大野愛美
    つい最近まで普通の女子高生だったが、なんか色々あって成り行きで能力を手に入れた
    不便だがなんだかんだ強いのでわりと気に入っている

    能力【暴(プリミティブ)】
    自我を失い目に入る全てを破壊し尽くす完全なバーサーカーと化す代わりに圧倒的な身体スペックを手に入れる
    一度発動すると戦闘終了まで絶対に解除できない(自分の意思でも他者の干渉でも)

    理性が消え去ったことで野生の本能に忠実となっており、感覚が研ぎ澄まされている

    戦闘スタイルは身体スペックに任せた凄まじい暴力・暴力・暴力
    技術や知能を一切必要としない原始の戦い方

    自我を失うリスクがある分身体スペックの上昇値はかなり高く、超速いし超硬いし超強い

    相手はこちらの行動を予測できないし、自分はそもそもそんなことができる知能が残ってない
    彼女との戦闘において読み合いなんぞは何の意味も持たない

  • 109AIの力、お借りします!25/04/15(火) 20:19:13

    何もない平原。ぬるい風がときおり吹き抜けるだけで、空も地も静まり返っていた。

    その中央には、二人の戦士が対峙していた。

    一人は異世界からの脅威と戦う孤高の戦士、ヴォルター・グランツ。

    もう一人は一見普通に見える女子高生、大野愛美。

    「能力発動――【暴(プリミティブ)】。」

    彼女がそう呟くと肩がピクリと動き、背中が弓なりに反る。

    肌が僅かに赤く染まり、筋肉の膨張と共に異様な気配を放ち始める。

    目から理性の光が消え、そこには本能だけが残っていた。

    「…なるほど、こういうタイプか。」

    グランツが落ち着いた声で呟く。しかし、愛美は答えない。

    ただ、喉の奥で野獣のように唸り声を漏らすだけ。

    ヴォルターは完全に敵と化した愛美と戦うために腕時計型の変身デバイスにメダルを嵌める。

    「変身――ガルドチェイサー。」

    銀白の光が迸り、彼の身体が装甲に包まれる。白金の戦士が戦場に現れた瞬間だった。

    その装甲は眩いほどに輝き、空気を割って生まれた重厚な音が周囲を震わせる。

  • 110AIの力、お借りします!25/04/15(火) 20:20:00

    変身が完了するのが先か、愛美が先手必勝とばかりに攻撃を仕掛ける。

    「グァァァ!!」

    ドガンッ!

    愛美の拳が風を裂き、大地を砕く。

    グランツはフックを使って空中へ跳躍してなんとか回避したものの、反応が一瞬でも遅れていれば致命打を受けていただろう。

    「ガウッ!」

    ドゴッ!バキッ!

    愛美は四足歩行で地面を走り回り、地面を砕きながら暴れ狂っている。

    「速い……しかも動きが読めないな。」

    彼女の動きには論理が存在しない。ただ破壊だけを目的とし、あらゆる手段を本能的に選び取っている。

    「理屈は無意味か…なら、こちらも直感で応じるしかないな。」

    グランツは複数の方向にフックを射出し、空中を縦横無尽に飛び回る。

    「ガッ!!」

    愛美はその驚異の身体能力を活かしてグランツを撃墜しようと試みるが、いくらフィジカルが強いとはいえ跳躍自体は直線的なため簡単に回避されてしまう。

    「チッ、無駄にすばしっこいな。」

  • 111AIの力、お借りします!25/04/15(火) 20:20:26

    グランツは愛美の猛攻を紙一重で回避しつつ、反撃のタイミングを探る。

    だが

    「グギャァ!!」

    ドゴンッ!

    狙ったのかたまたまか。ついに愛美の拳がグランツに直撃してしまった。

    彼女の拳が一撃で腹部装甲を凹ませ、彼は空中で吹き飛ばされるが、地面に撃ち込んだフックを支えになんとか体勢を立て直す。

    「ッ……!装甲越しでもこの威力とはな。直撃したら一発アウトだ。」

    グランツは冷や汗をかきながらも相手の能力を冷静に分析し、さっさと決着をつけるべく必殺技の構えを取る。

    上空へとフックを撃ち込み、跳躍の勢いを利用して空中から突進体勢に入った。

    「ガルドストライク!!」

    銀白の弾丸が一直線に地を滑り、愛美を狙って突き進む。

    その勢いはまさに流星と言ったところだ。

    しかし、愛美は避けるでもなく、捨て身のカウンターを決めようとしていた。

    知性も戦略もない。ただ本能がそうしろと命じていた。

    バシュッ!

  • 112AIの力、お借りします!25/04/15(火) 20:21:04

    お互いの決死の激突。その衝撃で両者ともに弾き飛ばされる。

    ……だが、その衝突を経て尚、両者とも倒れることなく立っていた。

    「グギギ!」

    彼女の瞳に言葉はない。ただ、戦いを続けたいという衝動だけが宿っていた。

    「まだ立てるのか……」

    グランツは愛美のタフネスに驚きながらも、戦闘態勢を崩さない。

    「ギャウッ!」

    愛美が一気に間合いを詰め、拳を胸部へと叩き込んだ。

    グランツの骨がきしむ音が装甲の奥から響く。やはり愛美のパワーは侮れない。

    「ッ……!!」

    あまりの痛みにグランツの意識が混濁し、頭が真っ白になる。

    しかし、その痛みが彼の最後の闘志を覚醒させた。

    「これで……終わらせる!」

    地面へフックを撃ち込み、愛美の脚を絡め取る。

    その一瞬の拘束が勝敗を決した。

  • 113AIの力、お借りします!25/04/15(火) 20:21:22

    「ガルドストライク・ブレイカースラスト!!」

    左手のフックで相手を近づけつつ、自身も右手のフックを相手の方向の地面に突き刺して高速移動をすることで疑似的にカウンター攻撃が放たれる。

    ズゴゴゴゴゴ!!

    彼の最終奥義が地を砕きながら愛美を飲み込む。

    「グオオオオオッ!!」

    苦痛の叫びが空に響く。だがそれでも、愛美は本能で立ち上がろうとする。

    しかし、先ほどの攻撃によって膝が折れてしまったため、いくら立ち上がろうとしても立ち上がることができない。

    ふと見てみると、愛美の全身は傷だらけになり、血の気が失せた唇が震えていた。

    「…ここまでだ。」

    グランツが静かに呟き、変身を解除する。

    それと同時に愛美の凶暴化は解除され、その体は地面に倒れ伏した。

    勝者――ヴォルター・グランツ。

  • 114二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 20:21:54

    3連勝か、やるね

  • 115二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 20:24:30

    シンプルな方が応用が利いて強いのかもね
    知らんけど

  • 116AIの力、お借りします!25/04/15(火) 20:38:21

    次の挑戦者

    >>117

  • 117二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 20:38:46

    「カレーなしライス」
    カレーを掛けてもらえなかった怨念で誕生した軍隊米粒生物群
    ちゃぶ台返しが引き起こした進化生物 (the Ruined Incident Caused the Evolutions)
    通称:RICE(ライス)
    いつかカレーを掛けて食べてもらえることを夢見て今日も相手をブチのめす
    ライスはどんな調理・おかずにもピッタリ!という概念から相手の攻撃に適応する
    (火を放つ相手の攻撃を受けて炒飯となりチャーハンウェーブストライクを繰り出す、鉄塊で攻撃してくる相手を包んでおにぎりにして自分の力にする 等)
    米粒が相手の気管支に飛び込んでむせさせる、粘り気を増長させ相手を絡めとる、水分を失って固くなり弾丸の様に飛来する など、お米の良さを余すことなく使って相手を追い詰める。

    食べ物を粗末にする相手には「カレーは掛かってないけど激辛ライス」形態に変身し、相手に強制的に激痛を付与して更に戦い続ける。

    欠点は食べ物に対して敬意を払う相手とアミラーゼ。 甘くなる。

  • 118AIの力、お借りします!25/04/15(火) 21:08:40

    地平線の彼方まで何もない、乾いた風の吹き抜ける平原。

    そこに、一歩、また一歩と足音を刻むのは、孤高の戦士――ヴォルター・グランツ。

    腕時計型の変身デバイスを撫でながら、彼はまっすぐ前を見る。その瞳は冷徹な鋼鉄のように揺るぎなく、風に靡くコートの裾が彼の覚悟を語っていた。

    「お前も異世界からの怪物か?」

    彼の前に立ちはだかるのは、カレーをかけてもらえなかった怨念の化身、カレーなしライス――RICE。

    米粒の集合体で構成された奇怪な軍隊生命体は、バサバサと乾いた音を立てながら蠢き、その表面は時折、炊き上がったばかりの湯気を纏う。

    「……食ってくれ、ぜんぶ……カレーは、どこ……」

    その呻くような声には、どこか切なさすら感じられる。だが、ヴォルターの眼差しは変わらない。

    彼は躊躇なくメダルをデバイスに挿し込む。回転音とともに、眩い閃光が迸った。

    変身完了と共に、白銀の装甲が彼の全身を覆い尽くす――ガルドチェイサー、戦闘開始だ。

    「た…べ…て…」

    戦闘開始と同時にRICEが飛んだ。

    無数の米粒が弾丸のように宙を駆け、グランツを狙う。

  • 119AIの力、お借りします!25/04/15(火) 21:09:11

    「…遅い。」

    ガルドチェイサーは咄嗟に両腕のグラップリングフックを地面に突き刺し、横にスライドしてその射撃を回避。

    「動きは読めている。次はこちらの番だ。」

    グラップリングフックを再び射出、ワイヤーがRICEを拘束する。

    だが、RICEはそれに適応して「巻き寿司モード」へと姿を変えた。

    「手巻き、巻き巻き。」

    無数の海苔たちがグランツを拘束せんと襲い掛かってくる。

    黒く滑らかな帯が空を裂き、猛スピードで彼を包囲する。

    「…なるほど、こうくるか。」

    グランツはRICEに対するワイヤーの拘束を解除し、遠くの地面にフックを突き刺して海苔から逃れる。

    「こちらに適応してくるタイプ……ならば、これでさっさと決める。」

    必殺の≪ガルドストライク≫が発動。

    両腕のフックを地面に突き刺し、一気にバネのように跳躍。

    白銀の彗星が、RICEに向かって一直線に突っ込む。

  • 120AIの力、お借りします!25/04/15(火) 21:09:33

    ドゴォォン!

    「カレーーー!まだだぁああああ!」

    叫びと共に爆散する米粒たち。

    だが、その中から一粒、また一粒と粘り気のあるライスが再生を始める。

    「お米は不滅……」

    散らばった米粒たちはまるで意思を持っているかのように動き出し、徐々に元の姿に戻っていく。

    「なかなかしぶといな……だが…」

    ヴォルターは敵の再生速度を読み、そこへ連続でグラップリングフックを叩き込む。

    再生しようと近づいてくる米塊たちを次々と拘束し、集合を阻む。

    「お…こ…め…」

    再生する度に違う形態で現れるRICE。

    今度は無数に散らばった米粒たちが固くなって弾丸形態として襲い掛かってきた。

    「飯が砲弾って、お前の方が食い物無駄にしてるじゃねぇか。」

    グランツはフックを地面に突き刺して移動することで弾丸たちを回避し、空中で宙返り。

    回転の勢いそのままに渾身の蹴りをRICEの中心へと叩き込む。

  • 121AIの力、お借りします!25/04/15(火) 21:09:51

    白銀の脚がRICEの核を捉え、衝撃が周囲の大地を裂いた。

    「飯で遊ぶな。」

    正論と共に放たれる最後の一撃、拳に全身の力を込めて叩き込む。

    ドグォンッ!

    白銀の拳が、RICEの核を確実に貫いた。

    激辛ライス形態に変化しかけたRICEは、ヴォルターの言葉に小さく震えた。

    「……敬意、感じた……カレー……なくても……食って……くれたら……」

    米粒たちが、静かに力を失って崩れ落ちる。

    その最期はまるで長年の執着から解放されたかのように、どこか安らかだった。

    「…さすがに汚いから食いはしねぇよ…」

    勝者:ヴォルター・グランツ

  • 122二次元好きの匿名さん25/04/15(火) 21:10:48

    おぉ4連勝じゃん 最高記録更新?

  • 123AIの力、お借りします!25/04/16(水) 07:01:38

    次の挑戦者

    >>124

  • 124二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 07:08:30

    ダンゴムシャ
    身長2М近くある大柄な男性。姑息で残虐非道な悪党。

    全身に超硬度の特殊合金で創られた装甲を纏っている。特に背部、腕部、頭部の装甲は分厚く破壊は困難。逆に腹部の装甲は機動性確保のため少し薄い。

    装甲はかなりの重量であり基本的な動きは鈍重だが、体をボールのように丸めて回転するローリングタックルは強力で、敵を轢いて容易くぺしゃんこにしてしまう。回転移動中の急カーブやターンだってお手の物。

  • 125AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:41:56

    何もない平原に、乾いた風が吹いていた。空には雲ひとつなく、ただ茜色の光が遠く地平線を染めていた。

    地平線の彼方から現れたのは、孤独に異世界からの脅威と戦い続ける戦士——ヴォルター・グランツ。

    彼の胸には正義の炎が宿っている。そして、その冷徹な瞳に迷いはない。

    「今日の相手はお前か…」

    低く呟いた声に、風が答えるかのように草を撫でる。

    白銀のメダルを腕時計型デバイスに嵌め込み、宣言した。

    「変身――ガルドチェイサー。」

    閃光と共に白銀の装甲が彼の身体を包み、眼光が蒼く輝いた。

    その姿はまさに鋼鉄の守護者だ。

    その視線の先、対峙するのはダンゴムシャ。

    2メートル近い大男は異様な雰囲気を漂わせ、全身に纏った重厚な装甲が光を反射して鈍く輝いている。

    鉄の塊のようなその体には、幾度の戦いの傷跡が刻まれていた。

    その視線は冷酷で、口元には人を嘲る笑みが浮かんでいた。

  • 126AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:42:27

    「ヒャッハァ……てめぇみたいなカッコつけ野郎はぺしゃんこにするに限るなァ!」

    開始の合図もないまま、ダンゴムシャが吠えながら前傾姿勢に入る。

    その巨体が丸まり、瞬時にローリングタックルへと移行。

    ゴロゴロゴロ!

    空気が震え、大地が唸る。回転するその姿は鉄球と化し、凶悪な質量がグランツを襲う

    ——だが。

    「遅いな。」

    グランツは静かに呟くと同時に、左腕のグラップリングフックを発射。

    地面に突き刺さったフックが引き絞られ、彼の身体を瞬時に宙へ引き上げる。

    足元を鉄球が唸りを上げて駆け抜け、風の尾が残る。

    「チッ!避けやがったか!」

    ダンゴムシャは即座に反転し、回転の勢いを殺すことなく急旋回して再び突撃の態勢に入る。

    その動きは巧妙だが、ほんの僅かに鈍い。

    その一瞬の緩みを、ヴォルターは逃さなかった。

    「砕けろ。」

  • 127AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:42:59

    近くに合った岩にフックを突き刺し、それをダンゴムシャに向けて投げ飛ばす。

    ドガンッ!

    岩石の砕ける音が響く。並の相手であればこれだけでもノックアウトしてしまうだろう。

    ……しかし、土煙が晴れると、ダンゴムシャは完全に無傷のまま立っていた。

    「ケッケッケ!その程度の攻撃じゃ俺様の装甲には傷一つつかねぇぞ!」

    そう、彼の装甲は超硬度の特殊合金製のため、並の攻撃ではダメージを与えることすらできないのだ。

    「次はこっちの番だ!くらえ!ローリングクラッシュ!」

    ゴロゴロゴロ!

    ダンゴムシャは再び丸まってグランツに向かって突っ込む。

    先ほどは回避できた攻撃だが、今回は岩にフックを刺していたため次の行動に移るのが遅れてしまう。

    ザシッ!

    グランツはなんとか気合いで攻撃を間一髪避けるが、装甲の一部がダンゴムシャの攻撃によって破壊されてしまった。

    「チッ、掠っただけでこの威力とはな。」

    ガルドチェイサーの装甲も決して脆いわけではない。それ以上にダンゴムシャの攻撃が強烈だったのだ。

    その事実が、グランツの警戒心をより高める。

  • 128AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:43:37

    「これならどうだ。ガルドストライク!」

    両腕のフックが左右に発射され、地面を斜めに貫く。

    そして、スリングショットの原理で一気に弾き出された白銀の戦士は、光と衝撃の塊となってダンゴムシャに迫る。

    ドガアアアンッ!!

    凄まじい音と共に、ダンゴムシャの装甲が軋む。そのまま二人は地面を滑走し、砂塵を巻き上げながら停止した。

    まるで流星が地に墜ちたかのような衝撃が、大地に深く刻まれている。

    ――だが

    「バーカ!だからそんな攻撃は効かねぇって言っただろ!」

    グランツの必殺技と言えど、ダンゴムシャの装甲を突破することはできなかった。

    「お前はもう負けるしかないんだよ!」

    ダンゴムシャが反撃のタックルを放ち、グランツの体を押しつぶす。

    「くっ…!なんでパワーだ。」

    超パワーを持つガルドチェイサーであってもその重さを押し返すことはできないようだ。

    「へっへっへ!このままぺちゃんこにしてやるよ!」

    ダンゴムシャはさらに体重を掛けて威力を上げる。

  • 129AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:44:37

    「…こうなればしょうがない。奥の手だ。」

    ピシュン!ピシュン!

    グランツは左右にある岩にそれぞれフックを突き刺し、それを同時に引き寄せる。

    ガンッ!

    左右から飛んできた岩はダンゴムシャの頭部に直撃し、その振動が彼の脳を数瞬揺らす。

    「…力が抜けたな。」

    ダンゴムシャの意識が混濁した瞬間を狙ってグランツは脱出し、最後の必殺技の構えに入る。

    「ガルドストライク・クラッシュピック!」

    ドシャン!!

    先ほどのプレス攻撃の際、グランツは分厚い背部の装甲とは異なり、腹部の防御が薄いことを見抜いていた。
    これはその腹部の一点を狙った渾身の攻撃。

    「……は、腹が……ッ!」

    ダンゴムシャは腹を抑えてうずくまる。
    その姿は先ほどまでの自信満々な態度とは異なり、完全にツキが離れて行ってしまったかのようだ。

    「これで決めるぞ。」

    再び放たれるフック。今度はダンゴムシャの脚に絡みつき、強引に引き寄せてバランスを奪った。

  • 130AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:44:57

    「……!? クソがっ……!」

    グランツはそのまま跳躍。

    月を背にし、白銀の戦士が空を裂いて降りる。

    「トドメだ。」

    ドグシャッ!

    装甲を砕くほどの打撃が、ダンゴムシャの顎を貫く。

    凄まじい音とともに彼の頭部が大きく仰け反り、巨体が後方へと吹き飛ばされた。

    ダンゴムシャの体はそのまま地に叩きつけられ、力なく転がる。

    「……くっ、こんな……バカな……」

    呻きながらも立ち上がろうとするが、すでに彼の両脚は戦意を失っていた。

    グランツはゆっくりと歩を進め、倒れ伏した敵の前に立った。

    「悪は負ける……そういうもんだ。」

    そう告げる彼の声には一切の感情がなく、ただ真実を告げるような冷たさがあった。

    勝者――ヴォルター・グランツ

  • 131二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 18:46:09

    おー! スゴイ、また勝ったよグランツ。 

  • 132AIの力、お借りします!25/04/16(水) 18:47:37

    トーナメントの諸々の準備で忙しくなるので、今週19日のトーナメントが終わるまでは一旦このスレの更新はストップします。
    ご了承ください。

  • 133二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 18:49:03

    了解です、お疲れ様です。

  • 134二次元好きの匿名さん25/04/16(水) 21:54:35

    さて・・・今のうちに打倒グランツのキャラを考えておくか・・・正義のヒーローっぽいのがAI的に勝率高くなるのかな?なら同じく正義のヒーローかそれとも・・・

  • 135二次元好きの匿名さん25/04/17(木) 22:59:22

    h

  • 136二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 23:08:33

    一応保守

  • 137二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 01:49:44

    このレスは削除されています

  • 138二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 18:06:39

    保守

  • 139AIの力、お借りします!25/04/24(木) 18:18:29

    次の挑戦者

    >>140

  • 140二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 18:19:35

    真島 信二
    至って普通の男子高校生
    運動神経も普通、学力も普通。戦闘センスがあるわけでもない普通の青年
    底抜けのお人好しでもないし、非情な極悪人でもないちょっと負けず嫌いで、普通なことにコンプレックスを抱いている普通の人

    特殊異能 ラウンド2
    1度の戦いに1度のみ、敗北した瞬間に自分以外の全ての記憶と事象をリセットして時を巻き戻して敗北含む全てを無かったこととして、その上で相手と対等に戦うための力を得ることができる特殊能力

    この力は普通な彼が普通じゃないものに勝つために宿した執念の力、能力の発動には彼と同じ普通であることと普通じゃない相手に勝ちたい、超えたいと強く願うことが必要

  • 141AIの力、お借りします!25/04/24(木) 19:19:59

    何もない平原――

    空と大地しか存在しない、まっさらな戦場にふたりの男が向かい合って立っていた。

    ひとりは、白銀の戦士【ガルドチェイサー】――ヴォルター・グランツ。
    風に揺れるマントの下、その姿勢は鋼のように揺るがない。

    過去、幾多の異形と対峙し、絶望を蹴散らしてきた歴戦の戦士。その眼差しは、目の前の若者にも容赦はないと語っていた。

    「……こんなガキとやるのは嫌なんだがな…」

    もうひとりは、ごく普通の高校生、真島信二。
    彼は拳を握りしめ、小さく息を吸った。膝が震えている。それでも逃げ出さないのは、心の奥底に火のような衝動があるからだ。

    「勝てる気がしない。でも、負けたくもない。」

    合図もなく、ヴォルターが一歩踏み出す。その瞬間、戦場が動いた。
    砂塵が巻き起こり、空気が裂ける音が鳴る。

    「行くぞ。」

    白銀の装甲が陽光を反射し、彼の姿が閃光のように突進する。

    腕部装甲から伸びるグラップリングフックが地面に突き刺さり、スリングショットのように彼の体を加速させた。

    「とりあえずお手並み拝見といくか。」

    猛烈な勢いで白銀の弾丸の如き拳が迫る。

    だが、普通の高校生である信二には避ける手段などはなかった。

  • 142AIの力、お借りします!25/04/24(木) 19:21:04

    ドンッ!

    奇跡などというものは起こらず、轟音とともに彼の体は吹き飛び、地面を転がった。土煙の中、うめき声すら上げられずに倒れる信二。

    「…ほんとにこれで終わりか?」

    あまりにもあっけない勝利に、勝者である彼自身もそれを信じられない様子だ。しかし、それでも勝負は終わった。

    凡なる者は非凡なる者に敗れ、その命に幕を下ろした。

    「勝者――ヴォルター・グランツ。」

    ………

    ――その瞬間、世界が静止した。 色彩が褪せ、風も止まり、音が消える。
    死亡したはずの信二の唇が、かすかに動いた。まるで、新たな世界の始まりを告げるかのように…

    「……ラウンド2。」

    世界のすべてが巻き戻る。信二の姿は元の位置に戻り、地に伏していた身体はまるで初めから倒れていなかったかのように立っている。

    だが、一つだけ変わっているものがある。それは彼の目だ。その瞳の奥には、確固たる意志を宿し、何かを超えようとする者の炎が揺れていた。

    「もう一回だ、ヴォルター・グランツ。」

    その言葉に、”初対面”のヴォルターの眉がわずかに動く。

    「……俺はお前と戦ったことも無ければ会ったことも無いんだがな…」

    時と世界を超えて再びぶつかる二人。その間には、先ほどとは違う強者同士のオーラが漂っていた。

  • 143AIの力、お借りします!25/04/24(木) 19:22:20

    「とりあえずお手並み拝見といくか。」

    先ほどのデジャブかのように、猛烈な勢いで白銀の弾丸の如き拳が迫る。
    しかし、今度は信二も後れを取らない。

    「もう負けない!」

    グラップリングフックを見切り、滑るようにかわして、カウンターを叩き込む。その動きには、常人のそれとは思えない鋭さが宿っていた。

    「チッ、やるじゃねぇか。」

    ヴォルターは後方にフックを撃ち込み、距離を取りながらも体制を立ちなおす。信二の攻撃がけっこう堪えたようで、彼に殴られた場所を抑えて痛がっていた。

    「これが……俺が特別であるため力…」

    彼は自分の中に芽生えた”超常”の力を理解した。今まで何をやっても普通だった彼が初めて手に入れた普通じゃないもの。それがこの力であった。

    「これなら…勝てる!」

    信二は地面を強く踏みしめてヴォルターに向かって突進。その速度は常人を遥かに凌駕しており、フックの力で後ろに引き寄せられているヴォルターよりも速い。

    「…なんだあの速度は…」

    ヴォルターの口からも思わずそんな言葉が零れる。

    「俺はもう見てるだけの存在じゃない!」

    彼はあっという間にヴォルターのすぐ近くにまで接近。相手の姿はもう彼の間合いに入っている。今まで積み重ねてきた思いを込めて、信二は拳を振り下ろす。

    ドゴォォン!!

  • 144AIの力、お借りします!25/04/24(木) 19:23:18

    大地が割れ、空気が裂け、地球の裏まで届くような衝撃音が周囲にこだまする。その圧倒的な威力はまるで巨人の踏みつけだ。

    「なんだあの馬鹿力……まともにやりあったらヤバいな。」

    ヴォルターはすんでのところでフックを別の場所に引っ掛けて回避することができたが、信二の攻撃力に驚嘆する。

    「だが、当たらなければ問題ない。」

    彼は異世界からの脅威と長年闘い続けた強者。超パワーや超スピードの相手との戦いだって何度もやってきた。そんな彼だからこそ、この状況でするべきことはわかっていた。

    「あいつの攻撃は直線的だ。つまり、3次元的な戦いが有効と見た。」

    そう言い放つと、彼は近くの木にフックを突き刺し、その引き寄せを利用して信二に向かって突っ込む。

    「何度来ようと俺は負けない!」

    信二は再びカウンターのパンチを放とうとする。
    だが、ヴォルターは信二に近づく直前で軌道を変更。相手の攻撃を空振りさせ、その隙を突いて攻撃を仕掛ける。

    「…っ!」

    360度全てを使って次々と予測不能な軌道で攻撃を繰り出すヴォルターに、一般人上がりの信二では対応できない。

    「俺は普通じゃなくなったはずなのに!」

    彼の執念がさらに刺激され、その力はさらに増す。とにかく一撃でも当てられれば…そんな一心で信二は攻撃をしまくる。

    「相変わらず動きが単調だ。経験ってものが感じられない。」

  • 145AIの力、お借りします!25/04/24(木) 19:24:52

    だが、そんなやけっぱちの攻撃はむしろ読みやすくなってしまい、ヴォルターには簡単に避けられてしまう。信二のわずかな隙を突き、背後からフックを絡ませて信二を拘束する。

    「ここまでだ。」

    だが、信二は笑っていた。超常たる者への執念こそが彼の力の源であり、それが増幅すればするほど彼は強くなる。

    「まだだッ!」

    信二は全身に力を込め、異常な力でフックを引きちぎる。 そして驚くヴォルターの隙を突いて、腹部に渾身の拳が炸裂した。

    その一撃でヴォルターが膝をつく。だが、それだけで勝負が終わるほど甘くはない。白銀の鎧が軋みを上げながら立ち上がる。

    「……やるな。だがまだ、俺は倒れん!」

    今度はヴォルターが吼えた。フックを左右に放ち、大地を抉って巻き上げ、空中に舞い上がる。
    そして放たれる必殺の一撃――

    「≪ガルドストライク≫!!」

    音速を超える速度で突き進むヴォルターの脚が、信二の胸元に突き刺さる。視界が光に包まれ、凄まじい衝撃と爆風が平原を切り裂いた。

    ……その余波が静まったとき、砂塵の中心で、信二は動かなくなっていた。

    「お前の力は普通じゃなかった。だが、精神が普通だ。」

    「真の強さとは身も心も異常になること。お前は力に心がついてきていない。」

    彼は敗者に指摘の言葉を下すと、静かにその場から去っていった。

    「勝者――ヴォルター・グランツ。」

  • 146二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 19:25:58

    いやグランツ強っよ! まだ連勝記録伸ばすんか

  • 147AIの力、お借りします!25/04/25(金) 16:19:43

    次の挑戦者

    >>148

  • 148二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 16:50:09

    ソニックワスプ
    水色と黄緑色のマーブル模様を持つスズメバチ。人並みの知能があり、冷徹な性格。
    マッハを軽く超える異様な速度で飛翔し、一挙手一投足がソニックブームを放つ。それを利用した遠距離戦が主な戦い方。核弾頭を何発撃ちこまれても涼しい顔をしていられる程度には頑丈。戦闘中は半径数十メートルが衝撃波の荒ぶるキルゾーンとなり、その中で生き残れる生物は存在しない。
    【翅撃】翅から放つ衝撃波。一秒当たり千回以上撃てる。掠っただけで象が消し飛ぶ。
    【顎撃】全方位に放つ衝撃波。一発で周囲が荒れ地になる。近ければ近い程に威力が増し、至近距離ともなれば原子レベルで粉々になる。
    【刺撃】針から放つ衝撃波。範囲が狭い代わりに一撃必殺である。
    【過熱撃】自身を中心に戦闘で溜まった熱を放出する。数km級の隕石に匹敵する火力があり、これを撃った後はクールダウンし全体的な能力が格段に向上する。

  • 149AIの力、お借りします!25/04/25(金) 18:25:04

    今ここにあるのは、風の流れすら止めるほどの殺気と、空間を振動させるような轟音だった。

    異世界からの脅威と孤独に戦う男――ヴォルター・グランツが、静かに足を踏み出す。

    その視線の先にあったのは、空を裂く閃光のような存在。

    水色と黄緑が混じった異形のスズメバチ――ソニックワスプ。
    羽ばたくたびに雷鳴のような爆音が轟き、目に見えぬ衝撃波が大地を抉る。

    そのたびに地面がめくれ、空気が断末魔を上げた。

    「…こいつはヤバいな。」

    ヴォルターは腕時計型の変身デバイスにメダルをセットする。

    一瞬、白銀の光が爆ぜ、次の瞬間には鋼鉄の戦士――ガルドチェイサーが姿を現していた。

    マントが風を裂き、装甲の隙間から青白い光が漏れ出す。

    「――さて、やるか。」

    その言葉と同時に、戦闘が開始される。

    先に動いたのはソニックワスプだった。

    その羽ばたきとともに、まるで音そのものが刃となって襲いかかる【翅撃】が周囲に奔った。

    バビュンッ!!

    一秒に千を超える衝撃波。それだけで数百メートル先の地平が吹き飛ぶ威力だった。

  • 150AIの力、お借りします!25/04/25(金) 18:25:26

    だが、ヴォルターはそのすべてを見切っていた。

    瞬時にグラップリングフックを地面へ打ち込み、反動を利用して空へと跳躍。

    空中で回転しながら姿勢を変え、次のフックでさらに上空へ移動。
    羽のように空気を滑るその動きは、人の域を超えていた。

    「かなり強いな……これは骨が折れそうだ。」

    そう言いながらも空中でフックを放ち、ソニックワスプに一気に接近する。

    「まずは一撃!」

    フックによる急加速から放たれる一撃がソニックワスプを襲う。

    しかし、ソニックワスプの頑丈な装甲にはこの攻撃でもかすり傷すら与えられない。

    「…厄介だな。」

    ヴォルターは驚きつつも冷静にフックを放って距離を取り、体制を立て直す。

    歴戦の彼にとって、自分の攻撃が効かないことなどあまり珍しくはない。

    まずは距離を取って様子見をしつつ、徐々に相手の能力を暴いていく。それが彼の鉄板戦術だ。

  • 151AIの力、お借りします!25/04/25(金) 18:25:51

    ……だが、その行動すらもソニックワスプには読まれていた。

    ビュンッ!

    既に背後に回っていたソニックワスプが、空間を唸らせるような【顎撃】を放つ。

    「チッ!読まれてたか!」

    全方位衝撃波。
    至近距離、逃げ場はない。

    ドゴォォン!!

    爆風が戦場全体を呑み込み、地面は黒く焦げ、大気が震えた。

    だが、その中からヴォルターはゆっくりと立ち上がる。

    装甲はひび割れ、蒸気が吹き出しているが、その瞳にはまだ冷たい決意が宿っていた。

    「なかなかやるな……だが、こっちも本気で行かせてもらう!」

    両腕のフックを四方に放ち、空中を縦横無尽に駆ける。

    交差したフックの張力を利用し、猛烈な回転と加速で突撃する。

    「≪ガルドストライク≫!!」

    今まで数多もの敵を打ち倒してきた白銀の閃光がソニックワスプを貫こうと迫る。

  • 152AIの力、お借りします!25/04/25(金) 18:26:48

    だが、その瞬間、鋭く光る針が突き出された。

    【刺撃】――その一撃は、まさに一撃必殺。

    刹那の激突。 大気が裂け、視界が光に包まれた。

    爆音と共に、戦場全体が揺れ、衝撃が遠くの山まで届いた。

    爆風が収まると、双方はお互いの技により離れた地点へと吹き飛ばされていた。

    ガルドチェイサーの装甲には大きな亀裂が走り、ソニックワスプの翅は片方が千切れていた。

    「……やるな、虫とは思えん。」

    「――ブン。」

    意味を持たない唸り声。それはソニックワスプがどこまで言っても虫だということを明らかに表現していた。

    ……だが次の瞬間、ソニックワスプの体から熱が立ち昇り始める。

    空気が歪み、太陽が地上に降りてきたかのような錯覚に包まれた。

    【過熱撃】。

    それは戦闘中に蓄えた熱を一気に放出する、終末の一撃。

    地平線が揺れ、数キロ先の岩山までが吹き飛ぶ規模の熱波が、ソニックワスプを中心に解き放たれる。

  • 153AIの力、お借りします!25/04/25(金) 18:27:06

    ヴォルターは最後の力を振り絞り、すべてのフックを地面に打ち込み、自らの体を固定。

    「負けられるか!!」

    世界が燃える。

    爆発、熱波、轟音、衝撃。

    何もかもが吹き飛び、平原は炎と煙に包まれた。

    ……

    やがて、煙が晴れたとき――

    白銀の戦士は、その場に崩れ落ちていた。
    ひと筋の煙を残し、動かない。

    ソニックワスプは、焼け焦げた地面を見下ろしながら、最後の羽音を響かせて空へと舞い上がった。

    「勝者――ソニックワスプ」

  • 154AIの力、お借りします!25/04/25(金) 18:46:49

    前から言っていたように、150レスを超えたため次は長嶋小雪(第四回トーナメント時点)が参戦します。
    初戦敗退となるか、ラストバトルまで勝ち残るのか、その答えはAIくんのみが知る。

  • 155AIの力、お借りします!25/04/26(土) 15:22:35

    ちょっとこっちのミスで第四回までの小雪が再現できそうにないので能力リセット状態になります。
    申し訳ございません。

  • 156二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:27:34

    まぁそれでもめちゃくちゃ強いからカンフル剤としては十分すぎるとでしょ

  • 157AIの力、お借りします!25/04/26(土) 16:20:45

    何もない平原――

    ただ、それは言葉の上だけの話だった。
    今この瞬間、この大地は暴風と爆音、そして異能の衝突によって地獄と化している。

    先に姿を現したのは、水色と黄緑のマーブル模様をした巨大なスズメバチ――ソニックワスプ。

    羽ばたくたびにソニックブームが大地を引き裂き、その衝撃波は数十メートル四方を瞬時に焦土へと変える。

    だが、その嵐の中に現れたのは、一人の少女――長嶋小雪。 異世界の戦いを制し、真の名前を取り戻した英雄。その目は真っ直ぐにワスプを見据えていた。

    「まずはこれからです。【鑑定】!」

    小雪の瞳が淡く輝き、視界に無数の情報が流れ込んでくる。

    彼女のスキル【鑑定】が発動したのだ。

    選んだ情報は三つ。

    ――ソニックワスプの概要

    ――ソニックワスプのスキル

    ――ソニックワスプの弱点

    「……なるほど、中々強そうですね。ですが、私は負けませんよ!」

  • 158AIの力、お借りします!25/04/26(土) 16:21:32

    笑顔のまま、小雪の足元に紋様が浮かび上がる。

    【習得】発動。
    瞬時にスキルが模倣され、彼女の身体に異質なエネルギーが走る。

    背中から突如、光の翅が生え、風を裂く音が広がる。

    それを見たソニックワスプの複眼が鋭く光った。

    ソニックワスプは理解したのだ。小雪が”自らと同じ能力を得た”ということを。

    ――ブン。

    音を置き去りにして飛び出した。ソニックワスプの人間並みの知能が警戒アラームを最大音量で鳴らしている。

    まるで恐れを打ち消すかのように、空気の壁をいくつも突き破りながらお得意の【翅撃】が四方八方から襲いかかる。

    一撃一撃が掠れば即死の衝撃波。

    それが繋ぎ目すら見えないほどに逃げ場なく放たれている。この状況が表すことは1つ。

    ”確実の死”だ。

    しかし…

    「あれ?さっきの見てわからなかったんですか?」

    小雪はワスプと同じく空へと舞い、同様の【翅撃】で迎撃する。

  • 159AIの力、お借りします!25/04/26(土) 16:22:11

    ギャインッ!!

    秒間千回以上放たれる強烈な衝撃波と衝撃波が空中でぶつかり合い、爆音と閃光が連続して咲き誇る。

    「説明はなんか強そうですけど、結局やってることは翅の風圧ですよね?」

    そう言いながら、小雪は一瞬で距離を詰める。

    その動きは、まさに模倣によって得たソニックワスプの飛翔能力そのもの。

    ――ブンブン

    二人の体が至近距離まで近づく……

    ソニックワスプはこの何とも言い難い間に耐え切れず、反射的に【顎撃】を放つ。

    距離が近ければ近いほどに威力が増すこの技は、至近距離においては無類の強さを誇る。

    ガチンッ!!!

    しかし、小雪はソニックワスプの頑丈な体すらも模倣しており、通常であれば原子レベルにまで粉々になるであろう攻撃を受けてもまったくの無傷だ。

    「自分に効かない攻撃が私に効くと思ってるんですか?」

    そのまま小雪は習得した【刺撃】を発動。

    ソニックワスプは逃げようと試みるが、もはやソニックワスプのスピードすらも模倣した小雪からは逃げられない。

  • 160AIの力、お借りします!25/04/26(土) 16:22:34

    ブスンッ

    一撃必殺の光の針が空を裂き、ソニックワスプの左の翅を貫いた。

    「ブン……ッ!!」

    要である翅がやられてしまったことで飛翔が不安定になったソニックワスプが地面へと傾く。

    それでも、この蜂は最後の切り札に賭けた。勝敗を分ける大賭けに。

    ドジュゥ!!

    【過熱撃】。

    それは、ソニックワスプを中心として戦いの中で蓄積された熱を全て開放する奥の手。

    熱の奔流が大地を焼き、太陽の如き閃光が戦場を包む。

    ………

    やがて、煙が晴れ、焦土と化した大地にて、ソニックワスプは動かぬ残骸と化していた。 翅は千切れ、複眼の輝きもすでにない。

    まさに燃え尽きてしまったという様子で、生命の炎すらも燃やし尽くしてしまったかのようだ。

    しかし、その場所には小雪の姿も見られなかった。

    まさか相打ちか…?

  • 161AIの力、お借りします!25/04/26(土) 16:23:24

    そう思われた中、上空から少し疲れた様子の小雪が現れた。

    「たしかに直撃すれば不味いかもしれませんが、衝撃を全部を逸らせば問題ないですよね。」

    ……小雪はソニックワスプによって隕石級の攻撃が放たれた中、そのマッハを優に超える速度を活かしてソニックワスプの周囲を旋回していたのだ。

    それにより、まるでソニックワスプのように衝撃波の荒ぶるキルゾーンを生み出すことで、自分に降りかかる【過熱撃】の威力を完全に打ち消したのだ。

    「まっ、虫さんにしては上出来じゃないですかね。」

    彼女の煽りは最後まで止まることは無く、それだけを残して小雪は去っていった。

    「勝者――長嶋小雪。」

  • 162AIの力、お借りします!25/04/26(土) 17:25:55

    次の挑戦者

    >>163

  • 163二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 17:26:42

    一敗の戦士「スルト」
    ある世界で化け物たちから人類を守り続けた甲冑姿の伝説の戦士。
    世界を滅ぼさんとする邪神との闘いにて、世界全ての人類の希望を一身に背負い戦いに挑み、敗北した。
    しかしその頑強な身体は敗北した彼を死の安寧に渡すことを許さずに、気づけばココへ行き着いていた。
    あの時の一敗への執心が、人類の願いを裏切ってしまった自分の未熟さへの怒りが、彼の中で消えることは無い。
    最早彼に、敗北は許されていない。

    能力は無い。放つのはただ剣を振るうだけの斬撃である。
    その無名の剣技によって、ダイヤモンドよりも堅い甲殻を切り裂き、
    形も魂すらも無き死霊の存在を消滅させ、無数の名のある化け物や邪神を弑し、人類を守ってきた。

    装備はボロボロの剣と甲冑である。
    何故こんな装備で戦えるのか誰もが疑問に思えるほどにボロボロである。
    だがそんな装備が彼の偉業を支えたという事実は変わらない。

  • 164AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:18:48

    無限に広がる平原は、ただ風が草を揺らすだけの静寂に満ちている。

    地平線まで続く緑の海に、人工物は一つもない。雲一つない青空の下、戦いの舞台が整う。風が二人の戦士の間を吹き抜け、緊迫した空気を運ぶ。

    長嶋小雪は軽やかな足取りで平原に立つ。明るい笑顔を浮かべ、異世界の冒険で磨かれた鋭い眼光が相手を捉える。

    スルトは無言で立つ。ボロボロの甲冑が風に軋み、同样に傷だらけの剣を握る。

    かつて邪神に敗れた戦士の瞳は、燃えるような執念と静かな怒りに満ちている。

    言葉はない。ただ剣を構え、戦いの意志を示す。

    そうして戦いの火蓋が切られた。



    戦闘開始と同時に小雪は【鑑定】を発動し、スルトの情報を一瞬で脳内にインプット。

    対象のスキル、戦闘スタイル、弱点を瞬時に把握する。

    それにより、スルトからは「能力が存在しないこと」と「頑強な肉体と無名の剣技が強み」が主な情報として浮かび上がる。

    「能力なし!? そんなのありえるんですか!?」

    今までになかった出来事に驚きを隠せない小雪だが、とりあえずは彼の持つ「無名の剣技」に対して【習得】を発動する。

    「…俺はもう負けられない。」

    スルトがそんな言葉を発する中、小雪はお構いなしでどこからともなく剣を召喚し、軽やかなステップでスルトに迫る。

  • 165AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:19:13

    ガキンッ!

    二人の刃がぶつかり、火花が散る。

    小雪の攻撃に対してスルトは無名の剣技で応戦する。

    スルトの剣技はシンプルだが隙がなく、まるで化け物を屠るための機械のようだ。

    ボロボロの剣が空を切り、小雪の攻撃を完璧に弾く。

    「…なるほど、一見ボロボロですがその剣も普通じゃない感じですね。」

    そんな小雪の発言に対し、スルトは無言で剣を振り下ろす。

    その素早くも力強い一撃はダイヤモンドすら切り裂く威力を持ち、地面に深い亀裂を刻む。

    「あっ…ぶない!」

    小雪は間一髪で回避し、続けて【習得】を発動。【鑑定】で得たスルトの剣の情報を基に彼のボロボロの剣をそっくりそのままコピーする。

    「これで対等です!」

    こうして彼女の手には歴戦の英雄の魂が宿っている朽ちた剣が握られた。

    スルトは相変わらず何かに追われるかのような顔をしているが、その顔には僅かばかり動揺が浮かんでいた。

    「いきますよ!」

    小雪が無名の剣技を用いてスルトに斬りかかると、先ほどまでは容易く弾かれていたはずの斬撃がスルトの甲冑に直撃した。

  • 166AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:19:46

    「…!?」

    まさかの出来事に今度こそスルトが感情を露わにする。
    ”小娘の使う付け焼刃の剣術”それがさっきまでの小雪の剣技の評価だった。

    だが、今彼の目の前にいるのは、まさしく自分と同じ剣技を扱う剣士そのものであった。

    小雪が習得したボロボロの剣。これそのものに特別な力などはない。

    しかし、そんなこともお構いなしに次々と小雪の斬撃がスルトの防御を突破している。

    ……一体何故なのか。その理由はスルトの無名の剣術にあった。

    彼の剣術は数多もの魔物や邪神との戦いで自然に生み出されたものであり、その戦いの際には必ずこの剣の存在があった。

    つまり、無名の剣術とはこの剣があってこそ完成するものなのだ。

    ガキンッ!ガキンッ!

    ダイヤモンドすら切り裂く剣技はもはやスルト一人のものではない。
    小雪もその使い手の一人となったのだ。

    「これなら負けませんよ!」

    小雪は勢いに乗って連続で攻撃を命中させる。
    だが、それでもスルトのボロボロの甲冑にはかすり傷一つ負わせることができず、逆にスルトの反撃が小雪を押し返す。

    「…っ!」

    いくら攻撃が当てられるようになったとしても、ダメージが与えられないのではどうしようもない。

  • 167AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:20:30

    攻めあぐねているこの状況を変えるために小雪は距離を取り、【鑑定】を再使用。今度はスルトの「執念」と「肉体の耐久力」に焦点を当てる。

    「…なるほどなるほど…負けたのが相当トラウマになってるんですね。」

    そう、それこそが彼の今の強さの源であり、最大の屈辱でもある。

    「…俺は…もう…負けない……」

    力無く虚ろに呟く彼の声には正義の心や勇気と言ったものは感じられず、過去の自分への憎悪や後悔だけが残っている。

    「まぁ戦いですから手加減はしませんけど、同情はしますよ。」

    あまりに薄暗い背景に小雪も気を遣うが、その声はスルトの心に届くことは無い。

    「もう…絶対に…」

    そんなことを言いながらも反撃とばかりに攻撃を仕掛けてくる。

    ガキンッ!!

    「重っ…!」

    スルトの攻撃を受け止めるが、斬りつける力だけで小雪の体が地面に沈む。

    ……間違いない。斬撃の威力が先ほどよりも増している。
    自分にも届きうる脅威を前にして、敗北を恐れる心が大きくなってきているのだ。

    「なら、こっちも!」

    小雪は負けじと無名の剣技の力をより引き出して斬りかかるが、それすらも余裕をもって避けられてしまう。

  • 168AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:21:21

    「…速っ!」

    瞬間移動かと見紛うほどの超高速の動きによって一瞬で小雪の背後に回るスルト。
    彼の体は敗北への恐怖によってもはや人間を超えた怪物の域へと達しており、戦闘開始時の彼とは比べ物にならない身体能力を手に入れていた。

    「……どうやらさっきまでのあなたとは同じじゃないみたいですね。」

    小雪は鑑定するまでもなく異常を察し、迅速に勝負を終わらせるべく奥の手の使用を決意する。

    「なら、これで決めます!」

    「【無名・斬断】!!」

    小雪が繰り出したのは、スルトが使用する無名の剣技の最終奥義の一つ。あらゆる物質を一刀両断し、概念すらも切り裂く究極の剣技だ。

    しかし……

    「……【無名・真・斬断】」

    そう、元々はこの技もスルトの奥義。彼の肉体が変異している今、彼が使用する技も大幅に進化するのだ。

    ザンッ!!

    スルトの方が若干遅れて斬撃を放ったにもかかわらず、先に斬られたのは小雪の方だった。

    「…はぁ…はぁ…マジですか……」

    彼女の体には縦一文字の大きな傷がつけられており、もはや立つことすらできず倒れているしかなかった。先ほどの攻撃によってコピーしたボロボロの剣も完全に砕かれている。

    もはや打つ手はない。言い訳しようもないスルトの勝利だ。

  • 169AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:24:49

    ………普通の敵が相手だったらそうだっただろう。
    しかし、スルトが相手をしているのは長嶋小雪だ。他の有象無象といっしょにしていては足元を掬われてしまう。

    「…もう…負けない…」

    小雪に向けて振り下ろされるトドメの一撃。それは、小雪とスルトの距離が刃の届く範囲にまで近づいているという証拠だった。

    「…引っかかりましたね。【顎撃】!!」

    そう、小雪の最大の強みはスキルのストック。過去に戦った強敵たちの力すらも使うことが可能なのだ。
    ここで放たれたのは、ソニックワスプの使用する技の一つ【顎撃】だ。

    ドゴォォンッ!!!

    小雪から放たれた莫大な衝撃波は一瞬のうちにスルトの体を通り抜け、その隅々にまで行きわたった。

    ……ガンッ!ガンッ!ドンッ!!

    一瞬の沈黙の後、ボロボロになっていたスルトの剣と甲冑は完全に崩れ落ち、スルト本人も地面に倒れた。

    「これで二敗の戦士ですね。…いや、連敗の戦士の方が語感がいいですかね?」

    小雪の煽りは相変わらずだ。

    「…とはいえ、この傷は普通にめっちゃ痛いですね…」

    強者である小雪ですら痛いものは痛い。今の彼女が望んでいるのは即刻な傷の治癒であった。

    「勝者――長嶋小雪。」

  • 170AIの力、お借りします!25/04/26(土) 19:52:16

    次の挑戦者

    >>171

  • 171二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:51:23

    妬蓮
    ・想蓮の弟であり、堕天した仙人。実年齢は不明だが外見は10代前半の男性のように見える。姉と異なり、仙人らしい高貴さは感じられない。元々は姉共々感情に関する権能を持っていたが、悪行を積みすぎて一部を失ってしまった。

    能力(無効化やコピーをされうる)
    ・深淵に沈む光
    ありとあらゆる“光“が存在しない空間を作り出す。暗視や発光系の能力を持たない場合、何も見えない状況で戦う必要がある。
    ・怨嗟の幻影
    今まで相手が倒してきた相手の幻影を召喚する。召喚された幻影は幻影の元になった相手の意識と同一の自我を持つ。
    ・禁呪“天地覆滅”
    地上に怨みを持つ死者を大量に召喚し、相手にけしかける。
    召喚された死者は自我を持たない。

    生まれつきの能力(無効化やコピーされない)
    ・滅亡を齎す邪仙
    妬蓮と妬蓮の闇は、常に法則に縛られず、自由に動ける。
    ・死槍“獄炎”
    決して消えることのない地獄の闇の炎を纏った槍。
    ・金剛不壊の御体
    自分の体が損傷することはない。損壊しても即座に再生する。
    ・悪鬼羅刹の掟
    自身を除く戦場に立つものが負傷した時、敵味方問わずその傷から闇が侵食する。長時間侵食されると、その部位が腐り落ちる。さらに長時間侵食されると中枢神経が犯され物言わぬ人形のように成り果てる。神・仙人・仏には効果がない。
    ・秘術“七変化“
    対戦相手が相手が最も愛している相手の見た目に変化できる。
    その際、話し方は変化する。しかし、能力はコピーできない。
    ・邪を従える王
    呪いや死者、毒などによる攻撃を受け付けない。

  • 172AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:51:51

    何もない平原は、風が草を揺らすだけの静かな戦場だ。雲が薄く空を覆い、冷たい風が二人の戦士の間を吹き抜ける。
    長嶋小雪は軽やかなステップで平原に立つ。明るい笑顔の裏に鋭い眼光が宿り、歴戦の猛者としての風格を表している。

    「今回も頑張りますよ!」

    対する妬蓮は、少年のような姿で不気味に微笑む。堕天した邪仙の瞳には底知れぬ闇が宿り、地獄の炎を纏った死槍“獄炎”を軽く構える。

    「ふん、小娘が。」

    二人とも準備万端という様子で戦闘開始だ。

    「まずはこれです!【鑑定】!」

    小雪の瞳がキラリと光り、妬蓮のスキル、戦闘スタイル、弱点が一瞬で脳内にインプットされる。

    「…なるほど。邪仙らしく姑息で面倒な感じですね。」

    彼女はまるで挑発するかのようにそう言い放ち、相手の怒りを誘う。

    「は?こちとら仙人様だぞ?小娘ごときがそんな口きいていいと思ってんのか?」

    妬蓮はチンピラみたいな怒り方をしながら、【深淵に沈む光】を発動する。

    ブワッ

    平原が一瞬で光を失い、完全な真っ暗な闇に包まれる。

    「わっ!なんですかこれ!」

    小雪の視界が完全に喪失し、まるでそれは光を奪われてしまったかのようだ。

  • 173二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 08:52:23

    このレスは削除されています

  • 174AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:52:46

    「光を失えば如何なる者も凡夫以下となり下がる。つまり、お前は負けってことだよ!!」

    まるで悪ガキかのように悪戯な笑みを浮かべる妬蓮。

    その姿からは仙人としての高潔さや高尚さなどは感じられず、完全なる悪の者という印象しか見受けられない。

    「…あんまりよくわからないですが、そっちが闇ならこっちも闇です!【深淵に沈む光】!!」

    小雪も妬蓮に対抗するかのように

    「…は?なんでお前も使えんの?クッソムカつくんだけど。」

    仙人なら決して言わないであろう発言だ。
    妬蓮は死槍“獄炎”を振り、地獄の炎が小雪を襲う。

    ボウッ!

    彼女はボロボロの聖剣を呼び出して攻撃を受け止めるが、槍の先が小雪の腕を僅かにかすめる。

    「……っ!」

    【鑑定】で「金剛不壊の御体」を把握していた小雪は直接攻撃の無意味さを悟り、距離を取る。

    だが、先ほどのかすり傷から「悪鬼羅刹の掟」の闇が侵食してくる。
    腕がじりじりと腐り始め、戦いのタイムリミットを示している。

    「うわ!めっちゃキモい!」

    花の乙女には少しばかり衝撃的な絵面になってしまっているが、発言のわりに小雪の頭の中は割と冷静だった。
    (あんまり時間をかけるとヤバそうですね……)

  • 175AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:54:10

    そんなことはお構いなしに妬蓮は「怨嗟の幻影」を発動し、小雪が過去に倒した魔王や竜の幻影を召喚する。幻影たちは明確に自我を持ち、小雪に襲いかかる。

    「面倒ですね…なら、こっちも数で攻めます!」

    途方もない数の幻影たちに対し、小雪は習得した「怨嗟の幻影」で対抗する。

    次々と現れる過去の英雄や強敵たち。そのすべてがかつてと同じ自我を持ち合わせている強者だ。小雪の合図とともに全ての幻影たちが前進し、敵の幻影と激突する。

    ドンッ!ガキンッ!バンッ!

    平原は幻影同士の戦いで乱れるが、小雪はその間も冷静に妬蓮を注視している。【鑑定】を再使用し、妬蓮の対処法を見つけ出すべく奔走する。

    「なんか付け入る隙とかは……」

    妬蓮の情報を次々とインプットしていく小雪だが、彼もただただ黙ってそれを受けているだけではない。

    「そんなに俺の技が見たけりゃ見せてやるよ。」

    挑発するかのように妬蓮は「秘術“七変化”」を発動。煙が彼の体を包んだかと思うと、なんと妬蓮は小雪の妹の姿に変身した。

    「コユキお姉ちゃん、なんで戦うの? やめようよ…」

    声まで完全に模倣されており小雪は一瞬動揺するが、目の前の妹は妬蓮が変身したものだということを冷静に思い直す。

    「…いや、目の前で変身したら偽物だってバレバレですよ!」

    彼女は無名の剣技で変身した妬蓮を攻撃する。その攻撃には確かな怒りが乗っていた。

    「そもそも小春は私のこと姉さん呼びですし、そんなあざとい喋り方しませんよ!」

  • 176AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:55:03

    襲いかかる剣技を避けながらも小雪の厄介さに妬蓮は舌打ちをする。

    「キッモ!○ね!」

    嫌悪感に任せて攻撃を放つが、怒りで直線的になっているため無名の剣技によってあっさりと弾かれてしまう。

    「どうやら技量ではこっちの方が上みたいですね!」

    だが、妬蓮の「金剛不壊の御体」により彼自身は傷つくことがない。無名の剣技を受けながらも気にすることなくノーガードで連続攻撃を放ちまくる。

    ドスッ!

    ついに何度目かの槍撃が小雪の肩を貫き、小雪の体にさらなる闇が流れ込んでくる。

    「…っ!このままじゃ……!」

    小雪の体を蝕む闇はさらにその勢力を増していき、タイムリミットがあと少しということを表現していた。

    「このまま腐って人形になっちまえ!」

    妬蓮はすでに勝利を確信しているかのように言い放つ。

    「…なら!」

    小雪は痛みに耐えつつも「深淵に沈む光」を発動。闇の空間をさらに濃くし、妬蓮の視界すら奪う。
    続けて、彼女は【鑑定】で相手の場所を把握して妬蓮の背後に回り込む。

    (不意打ちで仕留める!)

    だが、妬蓮の「滅亡を齎す邪仙」により、闇の中でも自由に動かれ、その内部での全ての生物の動きを読み取ることができる。

  • 177AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:55:57

    「バレバレだよ!」

    暗闇の中を狙いすました槍が小雪をかすめる。小雪の腕と肩の侵食が進み、身体が重くなる。もうそろそろ限界が近い。

    ここで、彼女は最後の賭けに出る。

    「…本当は使いたくなかったんですけどね。こうなったからにはしょうがないですよね。」

    小雪はノロノロとゆっくり歩きながら妬蓮に迫っていく。

    「なんだ?ついに諦めて殺される気になったか?」

    彼は下衆な笑みを浮かべて槍を構える。邪仙にふさわしい悪意を宿しており、仙人とは別方向の神聖さすら感じられるほどだ。

    「ならお望み通りぶっ殺してやるよ!」

    地獄の闇の炎が最高火力に達し、肉体のみならず魂まで燃やし尽くすかのような恐ろしい獄炎となる。

    「トドメだ!【邪炎仙帝撃】!!」

    勝負を終わらせるべく放たれた最後の一撃。この一撃によって小雪はなすすべなく貫かれ、その存在の全てが滅却されてしまった。

    ……はずもなく、小雪お得意の油断からの反撃であった。

    「【刺撃】!!」

    バンッ!!!

    一点特化にして一撃必殺の衝撃波が放たれ、妬蓮の必殺技とぶつかり合う。闇と衝撃、極限まで高まった両名の力が激突し、周囲の全てが焦土へと変わる。

  • 178AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:56:20

    ――その結果、小雪は片腕が使えなくなるほどの大ダメージを、妬蓮は右半身が消し飛ばされる致命傷を受けてしまった。

    これは勝負あったか?

    しかし、皆は忘れてはいないだろうか。妬蓮にはあの性質があるということを。

    「無駄だ!俺は不滅!絶対無敵だ!!」

    そう、彼には金剛不壊の御体があり、いかなる攻撃を受けても一瞬で再生してしまう。

    それは小雪の渾身の一撃も例外ではない。彼の右半身は瞬きの内に再生し、完全にノーダメージとなる。

    ……だが、小雪はこの瞬間に勝利を確信した。

    「たしか、仙人なら傷を受けても悪鬼羅刹の掟で闇が侵食しないんですよね?”仙人”ならですが。」

    小雪は意味ありげにそう言い放つ。どうやら彼女にはまだ策があるようだ。

    「何が言いたい?時間稼ぎならもっとマシなことを……」

    妬蓮が『何を世迷い事を』と思ったその瞬間。

    ……妬蓮の体は闇に侵食され、右腕が腐り落ちていた。

    「え?なんで…」

    「あなた『堕天』って言葉の意味知ってます?昔のことは知りませんが、今のあなたは仙人以下の邪仙なんですよ?」

    そう、彼は悪行を積みすぎたことで仙人の身から堕天した者。
    いわば”元”仙人であり、悪鬼羅刹の掟の適用範囲内に入っているのだ。

  • 179AIの力、お借りします!25/04/27(日) 08:56:35

    「いや!それでも俺は法則に縛られない者!そんな些細な事で俺の自由は失われないはず!」

    「だからですよ。そもそも法則というのは人を縛るものではなく、人を守るものです。」

    「そこから逸脱したあなたは、もはやルールの敵。あなたを守るための法則があなたの首を絞めることになるんですよ。」

    そう、考えてみれば体が損壊するはずのない妬蓮の体が損壊した時点から何かがおかしかった。

    彼は「法則に縛られない」という性質によって、自身が持つ能力の法則にも縛られなくなってしまったのだ。

    「嫌…まだ…俺……は……」

    まだ何か言いたげだったが、闇が彼の体の奥深くまで侵食したことによって中枢神経が犯され、物言わぬ人形のように成り果ててしまった。

    「強すぎる力は身を亡ぼすんですよ。欲深な人はなおさらです。」

    小雪は何とも言えない表情でそう言い放ち、その場から去っていった。

    「勝者――長嶋小雪。」

  • 180AIの力、お借りします!25/04/27(日) 11:03:42

    次の挑戦者

    >>181

  • 181二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:04:42

    ペインカム

    女性的な口調をした快楽殺人鬼の男性。基本マゾヒストでありサディストでもある。
    戦闘経験が豊富で一流の暗殺者。

    体のあちこちに隠し刃を埋め込んでおり、攻撃時には体内の刃が皮膚を裂いて露出し、それで敵を切り裂く。勿論痛みも伴うが、本人はそれを苦痛とは思わない生粋のマゾヒストである。

    痛みを生命力に変換する能力を持ち、傷を負ってもその痛みを利用して傷を再生し、パワーアップする。
    しかし普通に痛みは感じているため、一部の痛みに耐性のある人物にしか扱えない能力である。

  • 182二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:04:50

    このレスは削除されています

  • 183二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:48:27

    小雪強いなー
    このスレ終わるまでに負けることあるんかねぇ

  • 184AIの力、お借りします!25/04/27(日) 18:21:11

    空を覆う薄い雲が、冷たく乾いた風を二人の間に送り込んでいた。

    広がる草原はどこまでも静かで、だからこそ、これから始まる戦いが異様に生々しく際立っていた。

    長嶋小雪は、明るい笑顔を浮かべながらも、その瞳には鋭い光が宿っていた。異世界の旅で鍛えられた戦士の気迫が、自然と周囲を圧倒する。

    「よーし、今日もサクッと勝っちゃいますよ!」

    対するペインカムは、女性的な仕草で口元に手を添え、クスクスと笑った。

    その細い体には無数の隠し刃が仕込まれており、彼女の狂気を映す瞳は、ただ痛みと破壊を求めていた。

    一瞬の静寂。その後、地面を震わせるような緊張が走る。

    「それっ! 【鑑定】!」

    小雪の瞳が一瞬、金色に輝き、ペインカムのスキルや戦闘スタイル、隠れた弱点までもが頭の中に一気に流れ込んできた。

    「うわぁ…めちゃくちゃヤバい人ですね。痛みで強くなるってどういうことですか…」

    小雪はそう呟きながらも、ボロボロの剣を抜き放つ。彼女の使う無名の剣技はダイヤモンドすら切り裂く異様な強さを秘めている。

    「ふふっ、あなた、私にどんな痛みをくれるのかしら?」

    ペインカムはその様子にうっとりしたような笑みを浮かべ、いきなり飛びかかってくる。

    肉を裂いて飛び出てきた隠し刃が閃き、小雪目がけて鋭い軌道を描く。

  • 185AIの力、お借りします!25/04/27(日) 18:22:02

    「うわっ、キモい!」

    小雪は咄嗟にボロボロの剣を構えて防御する。その動きは素早く、とてもただの少女には思えなかった。

    ガキン!

    鋭い音と共に火花が飛び散り、剣と剣が交差する。

    「その程度?もっと私を楽しませて頂戴!」

    ペインカムはさらに体から刃を出し、さらなる手数で攻撃を試みる。

    「いちいち痛そうなことしないと戦えないんですか?見てるこっちの身にもなってくださいよ!」

    小雪はぺインカムの異質な戦闘スタイルに苦言を呈しながらも、無名の剣技を用いて彼女の隠し刃を次々と弾いていき、ついにペインカムに一太刀を浴びせた。

    「んっ、この痛み…たまらないわ!」

    ぺインカムは恍惚の表情を浮かべており、それはとても斬撃を受けて負傷した者の様子とは思えない。

    それに加え、何故かペインカムの傷がみるみる再生し、その動きはさらに速く、鋭くなる。

    普通の人間ではありえない能力を前にして小雪は冷静に考えた。

    (痛みでパワーアップするなら、下手にダメージを与えずに一撃で倒すしかない!)

    「ふふっ、考え事? そんなことしてる余裕なんてないわよ!」

    ペインカムが全身に隠した刃の大部分を解き放ち、一気に畳みかける。

  • 186AIの力、お借りします!25/04/27(日) 18:22:37

    カキンッ!カキンッ!

    小雪は襲い来る斬撃たちを無名の剣技で応戦しながら後退する。

    周囲を舞う無数の刃は、まるで死神が踊るかのようだった。

    「これじゃ体力勝負になって面倒ですね…なら!」

    相手の攻撃の合間を縫って腹に蹴りをかますと、小雪はその隙にペインカムの能力を習得し、自らにも痛みを力に変える力を宿した。

    試すように自分の腕を軽く切り、流れる血に顔をしかめる。

    「うっ、痛いけど……確かに強くなった気がする!」

    肉体の強化と同時に小雪の腕も再生していく。これこそが彼女にぺインカムの能力が宿った証拠だ。

    「ふふ、私の能力をコピーするなんていい趣味してるわ!」

    ペインカムはさらに興奮し、全身の隠し刃を全て解放。数十本の刃が一斉に小雪に襲いかかる。

    鋭い金属音と共に、光と血が平原を舞った。

    小雪は応戦し、何度か体を突き刺されるもすぐに再生。痛みを力に変え、動きはむしろ鋭さを増していく。

    (このままじゃいつまでたっても終わらない…決定打が必要!)

    汗と血にまみれながらも、小雪は集中を切らさなかった。ペインカムの視線、呼吸、わずかな隙──すべてを読み取ろうとした。

  • 187AIの力、お借りします!25/04/27(日) 18:23:08

    刃と刃がぶつかり合い、血が飛び、痛みが力へと変わっていく。

    二人はまるで流れ星のように、何度も何度も互いにぶつかり続けた。

    ……

    「はぁ…はぁ…あなた、中々やるじゃない。」

    「…それはどうも。あなたもそこそこ強いと思いますよ。」

    長引いた戦いによって両者とも疲弊が隠せないようで、お互いに息が上がっている。

    「なら、私に刻まれてくれる?」

    「…生憎私にはそういう趣味はありませんので。」

    軽口を飛ばしあってこそいるが、お互いに相手の隙を狙っており、一瞬でも隙を見せればそちらの命が奪われてしまうであろうことは明白だ。

    「…私が実は奥の手を隠し持ってるって言ったらどうします?」

    小雪が突拍子もなく言い放つ。

    「もちろん今すぐ使ってもらうわよ。ちょうどデザートが欲しいところだったもの。」

    「……そうですか。なら、遠慮なくいかせてもらいます!」

    そう言うと、小雪は【過熱撃】と痛みを生命力に変える能力を同時に発動する。

  • 188AIの力、お借りします!25/04/27(日) 18:23:27

    「はぁぁぁ!!」

    受けた衝撃を蓄積して放つ【過熱撃】と受けた痛みを蓄積して強化する能力。この二つが掛け合わさることで、そのパワーは2倍、いや2乗にすらなる。

    「一撃必殺!ニュークリアスマッシュ!!」

    ドグォンッ!!!

    まるでダイナマイトが炸裂したかのような爆発音と地響きが起こり、爆炎と同時に砂埃が舞う。

    これこそが小雪の真の強さの一端。複数の能力の同時使用による強化である。

    ……砂塵が晴れると、そこには骨まで消し飛ばされたぺインカムと、右腕が灼けて熱そうにしている小雪の姿があった。

    「あっつ!あっつ!あっつい!」

    小雪は必死に【過熱撃】を使用した右腕をフーフーしており、激戦の後の様子とは思えない少女らしさが垣間見えた。

    「もうこんなのはこりごりだぁ!!」

    こうして、戦いは終了した。

    「勝者――長嶋小雪。」

  • 189AIの力、お借りします!25/04/27(日) 18:24:11

    レス数的に次で最後になります。
    一体小雪はラストバトルも勝利することができるのか!

  • 190AIの力、お借りします!25/04/27(日) 19:31:03

    最後の挑戦者

    >>191

  • 191二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 19:32:04

    琵琶法師「水鏡」
    盲目であるが心眼にて相手(A)の過去を読み取り、その武勇を弾き語る。
    琵琶法師によって語られた武勇は現実に再現され、Aが過去に戦った全ての敵がその場に顕現し、Aを襲い始める。
    ただし、Aは既にこの場にいるため、琵琶法師の弾き語りによってAは顕現されない。

    顕現された過去の武勇の敵はAが破壊することも出来るが、その際は武勇で語られた傷も再現される。

    全ての武勇が破壊されたとき、琵琶法師の鎮魂歌が開始する。(これは鑑定や未来予知では読み取れない)
    その歌声は戦に明け暮れたAへの慰めである。
    戦に関する記憶を喪失させ、戦う意思を剝奪し、戦う力を無に帰し、血に塗れた魂を身体から抜取る。
    最後にはAの墓標を作り、Aの魂の浄化を祈り締めくくる。

    琵琶法師にとってこれは対戦ではなく、戦に明け暮れた者を浄化する儀式である。
    それゆえに、琵琶法師の魂は清いままである。

  • 192二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 19:32:09

    このレスは削除されています

  • 193AIの力、お借りします!25/04/27(日) 22:16:02

    空は一面、薄い雲で覆われ、冷たい風がヒュウと音を立てて二人の間を吹き抜けた。見渡す限り続く緑の平原には、かすかに琵琶の美しい音色が染み渡っている。

    長嶋小雪はその姿からは、異世界を駆け巡った英雄の風格が自然とにじみ出ていた。

    「よーし! 誰が相手でも負ける気しないですよ!」

    澄み渡る空気の中、小雪の元気な声が遠くの草原まで響いていった。

    対するは琵琶法師の水鏡。彼は人の身にもかかわらず、まるで人ならぬ仙人のような神秘をまとっていた。

    「戦士よ、そなたの歩んだ道を、我が琵琶に奏でさせてくれ。」

    彼の声は静かだが、底知れぬ力強さを秘めていた。その言葉と同時に、戦いの幕が開く。

    「まずは情報収集! 【鑑定】!」

    小雪の瞳が鋭く光り、水鏡のスキルや戦い方、さらには心の奥底に秘めた意図までもが一瞬で彼女の脳裏に流れ込んだ。

    「えっ、過去に戦った敵を呼び出すスキル!? それってめっちゃ厄介じゃないですか!」

    小雪は驚きながらも警戒しつつ間合いをとり、使い込まれたボロボロの剣を召喚した。
    剣先には、幾多の激闘をくぐり抜けた証が輝いている。

    「そなたの戦歴、まこと壮絶なり。」

    水鏡は静かに琵琶を弾く。その低く重い音色は、大地を震わせるように広がっていった。
    すると、小雪がかつて異世界で倒した魔王や竜、暗黒騎士たちの姿が、次々と現れる。しかもこれはただの幻ではない。牙を剥き、殺意をむき出しにした本物の敵たちだ。

  • 194AIの力、お借りします!25/04/27(日) 22:16:42

    「うわっ! 懐かしい顔ぶれだけど、ぜんぜん嬉しくない!」

    小雪は叫びながらも冷静に剣を振るい、迫る魔王の炎の槍をギリギリでかわし、巨竜の尾撃を俊敏に飛び越える。

    「一回勝った相手に負けるほど弱くは無いですよ!」

    次々と迫りくる過去の敵を相手取りながらも、小雪は習得した無名の剣技によってどんどん敵を倒していく。

    しかし、敵を倒すたびにかつて負った傷が彼女の身体に再現されていく。腕に走る裂傷、肩から滲む血の感触。全身につんざく毒のような症状。

    「……っ!見たのでしってましたけど、実際に喰らうとなかなか……」

    敵を倒してどんどん優勢になっているはずなのに、逆に追い詰められているかのような感覚が彼女を襲う。

    「そなた自身の武勇が、そなたを苦しめるのだ。」

    水鏡の声は穏やかだったが、琵琶の音は冷たく小雪を追い詰める。

    「だからって負けるつもりはありませんよ!」

    小雪は再び【鑑定】を使用し、水鏡の能力をより深く分析する。敵を呼び出し、彼女の勝利の記憶を呪いへと変える力。その仕組みが明らかになった。

    「やられたらやり返します!【禁呪“天地覆滅”】!!」

    小雪は習得した奥義を発動する。とある邪仙が覚えていた強力な技だ。

    ゴゴゴゴゴ!!

    今度は小雪自身が召喚した地上に怨みを持つ死者が現れ、水鏡の召喚した敵たちにぶつかっていく。

  • 195AIの力、お借りします!25/04/27(日) 22:17:56

    「みなさん!どんどん倒しちゃっていいですよ!!」

    ドンッ! ガキン!

    雷鳴のような衝撃音が平原を揺らし、屍と炎が交錯する壮絶な戦場が広がった。小雪はその混乱を縫うように駆け抜け、水鏡への接近を試みた。

    「よし、これで少しは楽に……!」

    だが水鏡は新たな旋律を奏で、さらに強大な敵――ソニックワスプを呼び出した。

    「……マジですか…!」

    瞬間、凄まじいソニックブームが小雪に浴びせられ、足に激痛が走る。動きが鈍り、呼吸も乱れる。
    だが、小雪は意地でソニックワスプの至近距離まで接近し、【刺撃】を発動。

    「邪魔です!!」

    彼女の感情を乗せた一撃必殺の技によってソニックワスプは呆気なく倒されるが、その反動が彼女の体に浮かび上がる。

    「うっ!!」

    全身に走る裂傷と胸の痛み。どちらもかつてソニックワスプから受けたダメージだ。

    「これは…なかなか…ハードな感じですね…」

    必死に冷静さを保ちながら、攻撃を続ける小雪だが、それは虚勢か空元気か。彼女の受けたダメージはかなり大きい。

    「そなたの魂は痛みと血にまみれている。すぐにでも浄化が必要だ。」

    水鏡の琵琶が激しく唸り、さらに多くの敵が平原を埋め尽くす。

  • 196AIの力、お借りします!25/04/27(日) 22:20:23

    小雪は召喚した死体たちを巧みに操り、敵同士を戦わせて数を減らしている。
    しかし、彼女自身の傷もまた着実に深くなっていく。

    「…これはかなり不味いですね。」

    小雪は自分の限界を悟り、最後の力を振り絞って逆転を狙う。

    「なんか勝手に人の魂が汚いみたいな言い方されてるのも癪ですし、最後に大きいの一発当ててやりますよ!」

    彼女は自身の持っているスキルの中でとっておきのものを選び、ラストの武勇を倒すと同時に水鏡に向けて発動しようと試みる。

    ……最後の武勇を倒して全身全霊をぶつけようとしたそのとき、水鏡の琵琶から静かな鎮魂歌が流れ出す。深く、優しく、心の奥底に染み入る旋律だった。戦う気力が徐々に奪われていく。剣を握る手から力が抜けそうになる。

    「な、なにこれ……!?」

    水鏡の最終楽章は戦に関する記憶を喪失させ、戦う意思を剝奪し、戦う力を無に帰し、血に塗れた魂を身体から抜取る。そして最後には墓標が作られ、相手の魂の浄化を祈り締めくくる。

    「それこそがこの浄化の目的である。」

    止まることなく抜けていく小雪の記憶と力。もはや習得したスキルもほとんど使えなくなってしまった。

    「さぁ、眠りにつくといい。」

    水鏡がそう呟くと小雪の魂は浄化され、長きにわたる戦いの歴史が終わりを迎えたのであった。

    「勝者――水鏡。」

  • 197AIの力、お借りします!25/04/27(日) 22:21:00

    ………なんてね。
    「【鑑定】したときに不自然に隠されている部分があったので、どうせこんなことだろうと思ってましたよ。」

    その声の主は小雪であった。彼女は魂が浄化される直前、自らにボロボロの剣を突き刺すことで、武勇の一人として自分の存在を追加したのだ。

    「つまり、私の禊はまだ終わってないってことですよ。」

    琵琶法師の鎮魂歌は【鑑定】によって読み解くことができない。だが、逆にそれが隠し事の証明となり、小雪の戦略として活用される形になってしまった。

    「そ~れ~に、私の魂は生まれてこのかたつるっつるのピッカピカですよ?あなたに洗ってもらう必要もないです。」

    小雪は習得した「武勇の顕現」で水鏡自身の過去を呼び出す。

    「これは……!」

    水鏡の手が一瞬止まった。彼は生まれてこのかた他者と戦ったことがなく、その魂には血も汚れもついていない…ハズだった。しかし、彼の目の前には一人の少女の姿が現れる。

    「私をボロ雑巾にして追い詰めたのは誰でしたっけ?」

    水鏡は小雪を極限まで追い詰め、その魂を浄化する直前まで追い込んだ。その武勇が小雪によって弾かれることで、水鏡の魂にこびりついた小雪の血が顕現したのだ。

    「人様の魂が穢れてるとか偉そうに語ってるんですからねぇ…貴女様の魂はよっぽど綺麗なんでしょうねぇ……」

    その発言からは、確かな怒りとちょっとばかりの悪戯心が感じ取れた。彼女もうら若き乙女の一人、勝手に魂が穢れていることにされたのがよほど気に入らなかったのだろう。

    「…さて、浄化を始めましょうか。」

    小雪がどこからともなく琵琶を取り出してそれを弾きだす。もう一人の小雪は恐ろしい笑みを浮かべて水鏡へと近づいていく。………この戦いの後、水鏡の姿を見た者はどこにもいなかった。

    「勝者――長嶋小雪。」

  • 198AIの力、お借りします!25/04/27(日) 22:22:56

    ということで今回ラストに残ったのは長嶋小雪でした。
    さすがトーナメントの初代優勝者だけあって並の強さじゃないみたいですね。
    作者さんのAI理解力に感服です。

  • 199二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:26:10

    いやー負けた負けた 

    >>196 で 「や、やったか!?」 ってガチで思ったのになぁ 残念だ

    やっぱ長嶋小雪強いですね、おめでとうございます

  • 200二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:36:37

    やっぱりうちの子めっちゃ強いわ

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています