- 1二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 21:09:40
- 2二次元好きの匿名さん25/04/12(土) 21:38:08
「……生……先生!!」
「はいぃ~?」
思い瞼を持ち上げ、何とか隈の入った目を開ける。
しかしそこですぐに違和感に気付く。
何故か自分は小綺麗な建物内の来客用と思われるソファで横になっていた。
つい昨日まで自分は荒廃した池袋西口公園で一人寂しく眠っていた筈だ。
その上に、なんなのだ目の前にいるやたらパイのデカい耳長女は。
襲ってこないので見た感じZQNでない事は確かだが、あの荒れ果てた世界で生きてるにしてはこの建物同様服装が整い過ぎている。
「少し待っていて下さいと言いましたのに随分とお疲れだったようですね、先生」
「えっ?ああいや……確かに元漫画家で週刊連載してた時期もありましたけど、先生だなんて…」
「……?」
英雄が照れくさそうにしながら捲し立てるように言うと、女は何を言っているのか分からないといった様子で首を傾げる。
「……では着いて来て下さい、貴方にやっていただきたいことがあります」
「やってほしいことって……?」
何も状況が理解できぬまま女に着いて行く英雄。
「キヴォトスの命運に関わる、重要な仕事と言っておきましょうか」
彼の手には、無意識に手に取ったガンケースが握られていた。