(🎲・オリキャラ)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.2

[1 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 08:58:03]

やぁやぁ。初めまして。僕は狐塚ミケツ。
記憶をほとんど失っている陰陽部所属の一年生。
外では霊狐イズモって呼ばれているよ。
直近の出来事と言えばそうだね…。
書類片付けて魑魅一座掃討作戦の立案をして、お出かけしてたら成り行きで先生をシャーレに送り届ける任務に参加したってとこかな。
んでもってエ駄死なことをしようとしてちょっとお叱りを受けたとこ。
つまり記憶に関してはほとんど戻ってないってことさ。
そもそも、部長とから模索するなって言われているし、お姉ちゃんもやめた方がいいって言ってるからね。
その時まで静かに待っているよ。
それで、僕のスペックはというと。
戦闘：47
指揮：88
事務：76
医療：30
工作：94
隠密：73
知性：85
運動：5
倫理：50
慈悲：50
神秘：74

運動神経に関しては弄らないでね。気にしてるんだから。
今度百花繚乱の方々になんかいいトレーニング方法聞いた方がいいかな。うん。そうしよう。

[2 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 08:59:07]

んで、みんなとの友好度…もとい好感度はこうなってるよ。
カッコの中が皆からの印象ってことだね。

ニヤ：62(26)
カホ：50(37)
キキョウ：82(29)
ワカモ：49(37)
レンゲ：12(10)
ユウカ：84(31)
ハスミ：41(88)
チナツ：40(10)
スズミ：56(40)
先生：63(80)

全体的に皆からの好感度が低いんだよね…。
レンゲ先輩は顔合わせぐらいしか会ってないからまだわかるけど、チナツさんに関してはなんでだろうね？わかんないや。
それで、僕にはお姉ちゃんがいるんだよね。自己紹介してもらおうかな。

[3 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:00:42]

どうもってところかな。妹に呼ばれたから来たよ。
私の名前は狐塚イナリ。
ミケツと同じく陰陽部所属の一年生。
外では霊狐イナホで通らせてもらってる。
だけど、皆からはよくイナって愛称で呼ばれているね。
不良共からは『アマツキツネ』が出たぞって畏怖されてるみたいだけど。
あぁそうそう。ミケツと違って私は記憶喪失にはなってなくて全てを覚えている。
だからこそ…、記憶を失ってるミケツには思い出させたくない。だけど、"その時"が来たら話さなきゃいけないし、期限があるからね。
そこに関してはまだ秘密ということで。
ん？私のスペックを知りたい？そうだね……。

戦闘：80
指揮：60
事務：42
医療：24
工作：40
隠密：79
知性：85
運動：97
倫理：34
慈悲：61
神秘：75

見ての通り、私は全体的にスペックは高めともいえるね。
ミケツが工作とか裏方が得意なら私は表立って戦うことが得意。まっ、代わりに書類処理とかは苦手なんだけどねぇ。
陰陽部所属でありながら百花繚乱にいるちょっと異質なタイプ。陰陽部ん中でも私の扱いは暴動鎮圧担当って言われてるぐらいだし。

[4 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:02:49]

そそっ、皆との好感度はこんな感じ。
カッコのなかが皆からの好感度ってやつだね。

ニヤ：28(10)
カホ：1(97)
キキョウ：94(37)
レンゲ：32(56)
ユウカ：22(27)
ハスミ：77(72)
チナツ：41(59)
スズミ：84(99)
先生：17(70)

極端っていえるでしょ？ん？カホ副部長がなぜ1かって？
あんの副部長ミケツのことこき使ってるし私には何故かベッタリくっつくしその癖厳しいからめんどくさいのよ。
ニヤ部長はいっつもいないし。ミケツには内緒で結構重要なもんお願いしてんのに。
先生に対して低い理由？…大人そのものが嫌いだからだよ。逆にキキョウ先輩やスズミさんに関しては尊敬の念を持ってる。
ってとこかな。

[5 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:05:46]

……ゴホンっ。ま、まぁ、そんな感じだね。

僕らの証明写真を撮ったところはここだね。

なんだか懐かしい気がするのは気のせい？

まっ、気のせいだよね。

ここ、写真写りいいからすっごくおすすめだよ。気が向いたら撮ってみてね。

[6 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:08:56]

『やぁやぁ。また会ったね。』

『皆にとっては正体不明の僕だよ。』

『名前は明かしてるはずだけど…、どうやら黒塗りにされてるみたいだから僕のことは名無しとでも呼んでくれ。』

『もしくはいつもセルフ保守しにくるから、セルフ保守のお姉さん、でもいいよ。』

『さて、僕がまとめた前回のお話はここに置いてある。』

『この世界は僕にとっては何個目か分からないけど、君達にとっては2個目の世界。』

『どんな物語になるだろうね？楽しみで仕方ないよ。』

(🎲・オリキャラ)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)｜あにまん掲示板

[7 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:16:34]

『上の方で簡単にまとめられているけど、改めて今の状況を教えてあげよう。』
『まず、狐塚姉妹の双子は共に謎の施設から逃げ切ることができ、百花繚乱に保護された。』
『しかし逃走する際、崖からの落下によりミケツが大怪我。ほとんどの記憶を失ってしまうよ。』
『その後医者に運ばれて治療を受けたけど…、陰陽部のふたり。ニヤさんとカホさんだね。』
『イナリがそのふたりから交渉…いや、取引を行い身柄を陰陽部に置くことになったのさ。』
『そして程なくして連邦生徒会長が失踪し、キヴォトス全体の治安が悪化。』
『そして、百花繚乱にいるナグサさんとアヤメさんも共々行方不明になり、百鬼夜行はさらに治安が悪化したのさ。』
『しかし、イナリはこのふたりが行方不明になる前に手ほどきを受けて百鬼夜行内なら3番目に強いぐらいにはなっていてね。』
『ミケツの提案により、カホさんとキキョウさんの話し合いを経て一時的に百花繚乱へと身柄を置くことになったのさ。』
『お陰様で多少とは言えど治安は回復。代わりにイナリがオーバーワークで寝れない日が続く。』
『そこでミケツはもう元凶を叩こうとキキョウ先輩に魑魅一座掃討作戦の立案をし、無事に通ったってとこだね。』
『その直前にはひとりで買い物してたんだけど、狐のお姉さんもとい私服姿のワカモと遭遇。』
『最初は和やかだったのだけれど、どうやらワカモは狐塚のことを知っているみたいで正体を見破っていた。』
『それをイナリが武器を抜いて止め、追い払ったのさ。』

[8 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 09:23:32]

たておつ

[9 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:27:02]

『んでもって、今度はミケツとイナリがふたりで夏服と水着を買うべくD.U.へ買い物したのはいいものの…。』
『その日ちょうどワカモが不良共を扇動し、暴動に走ってた。』
『ミケツ達はそれに巻き込まれ戦闘を行ったけど一方に減る気配はなし。やむ無く撤退したね。』
『そして運が悪いことにその日は先生が着任する日でもあったんだ。』
『遠くから先生達の姿を視認したふたり。』
『たまたま先生の後ろから不意打ちを行おうとする不良も見つけ、ミケツは助けに行くことを嫌がるイナリにオペレーターを任せ、単身で撃破。』
『そのまま成り行きで先生をシャーレまで送り届ける護衛につくことになり共に行動。』
『その際、ワカモとの相手の為にイナリに来るように説得し相手させるも完敗。』
『かなりの怪我を負ったものの、ミケツが咄嗟に助け指示を出したことによりワカモは撤退。』
『先生をシャーレに届ける任務は無事成功したのさ。』
『それでしばらく休憩するために残ってたんだけど…、気がついたら日が暮れていて、ミケツは先生にお願いして家に泊まらせてもらうことになったんだ。』
『…だけど、ミケツはお礼にっていって薄い本で身につけた知識でやろうとしたところを先生に止められたところだね。全く、知識欲のせいでこうなるとは…。』

[10 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 09:29:38]

『ちょっと長くなったけどまとめるとこうだね。』
『そして、お話はえっちなことを止めたあとからになる。』
『そんなところで僕は再び記録を遺しに戻るよ。』
『じゃ、皆も楽しんでってね。』
『今は部屋立てて10個だけスレ続けさせているだけらしいから更新はまた後でになるけど。』
『あぁ、そうそう。僕はセルフ保守のためにたまに豆知識とか出してるから。じゃあね。』

[11 二次元好きの匿名さん 25/04/16(水) 16:05:23]

ほ

[12 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 20:41:45]

「け、軽率でした…すみません。」

"うん。分かったのならいいんだよ。"

"ただひとつ質問いいかな？。"

「んぇ？なんでしょう？」

"その知識はどこで？"

「っ、すぅ…………。秘密で。」

"………君にはまだ早いから。なるべく控えるようにね。"

「はぁい…。」

"今日はもう遅いから寝るようにね。私はソファーで眠るから君は私の寝室を使っていいよ。"

「そ、それはっ！流石に失礼なので私がソファーに！」

"大丈夫大丈夫。心配ならいらないよ。"

「むむっ……！心配とかではなくっ…！」

どうしよう。譲る気はなさそうだし。

かと言って僕もこれ以上良くしてもらうと罪悪感がとてつもない。

なにか…ううん。dice1d3=1 (1)

1.仕方ない、こっちが折れるしかないのかな…？

2.諦めちゃダメっ。なんとしてても説得しなきゃ！

3.こうなったら…！「一緒のベッドで寝ましょう！！」

『一旦のセルフ保守だよ。23〜23半から少しだけ更新かもね。』

[13 ◆rALpl08yA7QB 25/04/16(水) 23:40:41]

「先生の意思は大変お硬いようですし……。」
「わかりました、お借りしたいと思います。」
「ですが、先生も風邪を引かないように、ですよ？」
"うん、わかってるよ。イズモもゆっくりおやすみ"
「はい。…あ、あの。」
"どうしたんだい？"
「もし、百鬼夜行に来ることがあればぜひその時は案内させてください。」
「僕に連絡してくれたらすぐに向かうので。」
"わかった。その時はおねがいするよ。"
「……！はいっ！！！」

折れた僕は別のお礼を考えながら、先生に言われた場所に向かっては入る。
男性のお部屋…、入るのは初めてで。
でも、見渡してみると部屋ははごくごく普通だった。
っというよりもまだ隅っこにダンボールがあるのを見るに終わってないのだろう。

「新鮮だなぁ。」

そう呟きながら僕はベッドの中に入る。
少し深く潜ってみると、男性の濃い匂いが。
…嫌いではない。なんだか、すっごく温もりを感じる。
だからかむしろ好き……。

「………ん。」

ボーッとするなぁ。

[15 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:08:22]

うとうとしてくる…。すごく安心する匂い…。
なんだろう、いつもより沸きあがる感情が違う。
こう心の芯から湧き上がる…ふしぎな…。
なんだろうか。でもこれは…。

「…匂い、嗅いでたいな…。」

嗅覚が鋭いからなのか、それはわからない。
お姉ちゃんもいい匂いだけど…。
これはまた違った感じ……。
疲労感が溜まっていたのか急激に眠気も襲ってくる。
それに逆らうことが出来ないまま。
このまま、僕は深い深い眠りに落ちていく。

[16 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:20:38]

〜翌朝〜

「…………ん。」

目が覚める。何も知らない天井が目に映る。
身体を起こす。ベッドが違う。
ここはどこだろう。状況を知るべく周りを見渡す。
内装は…まるでホテルみたい。起き上がってカーテンをあけてみる。
庭が見える…。もしかしてここは一軒家？

「一軒家だなんて、住んでないはずだけど…。」

テーブルの上にはお弁当が入っている袋が。
温まっては……ないようだ。買ってそのまま放置したのだろうか。
飲み物も入っている。…怖いから触れられない。

「銃……。」

愛銃を探せば狙撃銃が立てかけられているのが見える。
傍にはもうひとつの愛銃である拳銃も。
弾は…込められたまま。弄られていないようだ。
狙撃銃は一度置いておき、拳銃だけ手に持ち部屋を出る。
なにがでるかわからない。……怖い。
何も知らない家の中を歩くのは怖い…。
まるで、あの時のよう。
だけど、武器がある。構えながら廊下を歩いていく。

[17 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:22:22]

「ミケツは、どこ……。」

私が起きた時、隣にはミケツがいなかった。

ここは見知らぬ場所。嫌な予感がし、額から冷や汗が伝う。そんなわけがない、私たちは逃げれたんだと思いつつも震える手を抑えながら先に進む。

奥からひとつの光。姿がバレないよう、壁に隠れて様子を伺う。

「あれは………。」

昨日ミケツが助けた大人……？

つまりここはアイツの家…？

私達は連れ込まれたのだろうか。

いや、今はそんなことよりもミケツのことだ。

私が次に打つ手は……dice1d3=2 (2)

1.コイツを捕まえて脅して聞く。

2.手っ取り早く気絶させてしまおう。

3.聞くか？いや……大人は信用ならない。

今ここには誰もいない。

いっそのこと、バレないなら撃ってしまおうか。

[18 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:25:58]

「(家は狭い。もしミケツが居るのならすぐ見つかるはずだ。)」

なら気絶させてしまった方がいいだろう。

銃を懐に仕舞い、背後からそっと近づく。

書籍を読んでいるようで気づいてないように思える。

絞め落とすか、首を叩くか。

足音を殺してはソファーのすぐ後ろに着く。

まだ、まだバレていない。

気づかれてないうちに、私は………dice1d3=1 (1)

1.絞め落として気絶させた。

2."なにをするつもりなのかな？"

3.「お姉…ちゃん……？」

[19 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:31:54]

"っ………ぐっ……！？"
「動くなっ……！大人しく気絶してちょうだい……！」

腕力はないが流石に暴れる。
ドタバタの足音を鳴らす。
これ以上暴れられる前に一気に絞め落としにかかった。
するとビクッと動かなくなる。
息は……、ある。さすが殺してしまうのはダメだから。

「周りには……。」

タブレットがひとつ。飲みかけのお茶がひとつ。
タブレットの電源をつけようとする…が、全く着かない。
充電切れなのだろうか。
わからないが…着かないのなら意味が無い。
少なくともリビングにはいなさそうだ。
部屋を虱潰しに探してみるとしようか。

「はやくみつかって……」

不安で押しつぶされそうになる。
ミケツがいないと私は…。
先程の暴れている音でも誰も来なかったッということは誰もいないはず。
なら急ぎ足で調べても大丈夫だろう。

[20 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:41:39]

「いない…。次。」

ひとつひとつの部屋を確かめながらミケツを探していく。

そこまで多い訳では無いが…。ひとりでいるにしちゃあ大分広い。

…まさか呼び込んでなにかするとか？

大人は卑怯で残忍だ。やりかねない。

「ここは…。違うな。」

しかしいくら探せど見つからない。

そうしてドンドン奥の方へと…、やがて2階へと向かっていく。

まさかこの建物にいないのでは？そんな思考まで過ぎる。

不安を抱えたまま、次の部屋を開けると…。

奥で眠るミケツの姿を見つけた。

「ミケツっ…！」

慌てて近寄って様子を伺う。

すやすやと寝息を立てて寝ているようだった。

近くにはミケツの私物が置かれている。

ベッドを捲り、身体を確かめてみる。

何もされている様子はない。無傷だった。

しかしどうしたらいいのだろうか……。

dice1d2=1 (1)

1.起こそう。起こして家から出ないと。

2.背負ってこのまま逃げてしまおうか。

[21 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:47:34]

「ミケツ、起きて。起きて。」

「ん、んぅ……？おねぇちゃん……？」

少し強めに揺さぶり、寝ているミケツを起こす。

眠たそうに目を擦り、大きな欠伸をしながら背筋を伸ばしていた。

人の家なのによく眠れているな…。

「もうあさぁ……？」

「朝だよ。ミケツ。」

「んぅー、若干暗いけど…。」

「暗いけど、ここから出よう？」

「なんでぇ…？せんせぇにお礼言ってないのに……。」

「そんなこといいから…早く。」

「先生はどうするの…？」

「先生なら………」dice1d2=1 (1)

1.今は寝ているよ。その間に…。

2.……絞め落としたよ。

[22 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 00:57:10]

「寝てるの？…ダメだよ知らない間に出ていっちゃ。」
「だって、相手は大人だよ…！？なにされるかわかんないよ…！」
「なんで？先生は優しい人だよ？何をそんなに怖がっているの？」
「いやだよ、大人と一緒だなんて。しかも同じ屋根の下で寝ているなんてもっといやっ！」
「お姉ちゃん？」
「はやく、はやく出たいの…。居たくない、ここに居たくなんてない…。おうちに、はやくおうちにかえりたい……。」

身体が震え出す。銃を落としてしまう。
いやだ、いや。あの記憶が、あの時の記憶がフラッシュバックする。
辛くて、苦しい。ただひたすら痛くて、目の前でミケツが傷つけられて。
いやだ。そんなのもう二どと見たくない。
わたし、も、傷つくなんてもう、いや。
おうちにかえして、ごめんなさい、いやだ…ゆるして……。
違う、ちがうの、わたしは、私はただ、自由が。
ミケツといっしょに、自由を…。

「はぁっはぁっはぁっはぁっ……！！！」
「やだやだやだやだっ……！！！」
「お姉ちゃん…！？お姉ちゃんっ！！！！」

[23 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 01:05:00]

突然お姉ちゃんが苦しみ出して。

身体の震えがずっとあって…、僕にはわからない。

なにが、お姉ちゃんの身に一体何が？

大人、大人のことで何かあったの？

どうすればお姉ちゃんを落ち着かせることができるの？

「やだ、いやだっ！お願いお願いだから傷つけないで！！嫌だよ！！」

「おうちに！おうちに帰してっ！私が！私が悪かったから！お願いだから！！！」

「お姉ちゃん！！おねえちゃ…！！ねぇっ、ねぇってば！！」

お姉ちゃんは錯乱するばかり。

悪化していく、このままでは暴れかねない。

でも、お姉ちゃんが苦しそうにしていて。

僕はどうすれば………。dice1d3=2 (2)

1.先生、そうだ。先生に助けを…！

2.銃…。ごめん、お姉ちゃん…痛いだろうけど我慢して！！！

3.優しく、そう。優しく抱きしめてあげたらきっと…！

[24 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 01:12:22]

お姉ちゃんが床に落とした拳銃を拾う。
これ以上悪化して暴れ出す前に…。
お姉ちゃん、ごめんなさい。痛いだろうけど我慢して。

「っ…ごめんっ、お姉ちゃん！！」ﾊﾟｧﾝ
「あぐっ………」

首。的確に痛いところを狙って打ち込む。
お姉ちゃんが仰け反る。そのまま、倒れていくかと思いきや…。
すぅっとゆっくり前に、身体を戻してきた。
しかし、そのまま動かない。

「お姉…ちゃん……？」

恐る恐る手を伸ばそうとする。
手を伸ばそうとして、指先を向けた瞬間…。
小声でなにか聞こえてくる。
その声に耳をすまして、言葉を聞き取ろうとする。

「たい…。」
「いたい……」
「いたい、いたい、いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい！！！」
「っ、きゃっ……！！！」

言葉が聞こえた瞬間、お姉ちゃんが僕に向かって飛びかかってくる。突然のことに抵抗も何も出来なかった僕はそのまま地面へと強く、強く押さえつけてくる。
そして、お姉ちゃんの手が僕の首にがかかっている。
絞めるつもりだ。このままじゃまずい。
瞬時に判断した僕は暴れて抜け出そうとするも有り余る腕力に抵抗ができない。

[25 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 01:17:30]

「やめっ、やめ…てっ……お姉ちゃん…！」

息が、息ができない。抵抗を続けても振り解ける気がしない。

このままではお姉ちゃんの手で殺されてしまう。

いやだ、死にたくない。まだ僕はひとつも思い出してない。

どうにかして抜け出さないと。

「はなっ……してっ…！くるしい…よ！！イナ……イナリっ…！はなしてっ…！」

「いたいよいたいくるしいわたしだってくるしい…！なんできずつけるの！どうして！」

お姉ちゃん目が、お姉ちゃんの目が虚ろだ。

精神が壊れている。気が付かなかった。

なにが地雷なのかわかんない。でも、早くっ…！

dice1d3=3 (3)

1.「ぐっ、うぅぐっ…うわぁああっ！！」ﾊﾟｼｭｯﾊﾟｼｭｯ!!

2.『それ以上はやめてもらおうかな。』

3.意識が、意識が持ってかれっ………

[26 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 01:27:32]

まずい…。腕に力が…。やめ、おねえちゃ……。

「っ…はっ…いやっ、ちが………！！！」

お姉ちゃ…ん……？

「なん、なんで、わたし、くびをしめっ…！」

「げほっ…げほっ……。」

「ごめ、ちが、、ごめ、ごめんなさっ……！」

「…っ……！！！」ﾀﾞｯ

「っ！げほっ…げほっ！！お姉ちゃん！！！」

急に正気に戻ったと思ったら逃げ始める。

それを追いかけようとするも、先程までに強く首を絞められていたからか、全身に力が入らない。

辛うじて意識は残っていた。間一髪だった。

でも、お姉ちゃんが急に逃げ出してしまった。

急いで僕は呼吸を整える。

「ヒューッ…ヒューッ…はぁっ、はぁっ……。」

「追いかけないと…。」

僕は銃を持って部屋を飛び出していく。

慌てていくも、既に玄関から飛び出した後。

左右どちらを見てもお姉ちゃんの姿ない。

僕は…………。

dice1d3=1 (1)

1.先生だ。先生を呼ばなきゃ……。

2.カホ副部長、ニヤ部長に急いで連絡を入れる。

3.＋…っ……。

[27 二次元好きの匿名さん 25/04/17(木) 01:30:04]

PTSDかな？
可哀想なお姉ちゃんも可愛いね

[28 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 10:00:23]

「先生を起こさなきゃ…。」

でも、こんな騒ぎを起こしても目覚めないって…？
なんだかとても嫌な予感が…。
いやそれよりとにかく先生に…、大人に頼らないと。
先生が寝ているはずのリビングへと向かう。
駆け足で、段差に足を取られながらも。
とにかく先生の元へと走っていく。

「せんせ……っ…！？」

リビングに辿り着いてソファーを覗き込んでみたら。
そこには、ソファーから崩れ落ち、力無く倒れている先生の姿。
そんな姿を見て手早く脈を測る。
…大丈夫、生きてはいる。
本が投げ飛ばされているところを見るに、寝落ちしているわけではない。
よく見たら首に絞められている痕が…。気絶させられた？
まさか、これはお姉ちゃんが？

「なんで、どうして…。」

[29 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 10:11:21]

必死に先程までのやり取りを思い出す。

言動、行動…ひとつひとつ、間違いないように思い出していく。

『相手は大人だよ…！？なにされるかわかんないよ…！』

『いやだよ、大人といっしょなんて。』

……思い返せばお姉ちゃんはやたら大人といることを嫌がっていた。

そういえばそうだ。

先生を助ける時だってお姉ちゃんはどこか嫌そうにしていた。僕が助けを呼んだ時も、最初はお姉ちゃんは拒否していた。

それを僕は無理矢理…、脅してまで来させていた。

その時から少しずつ溜まっていたとしたら。

僕が拒否することで蓄積されていって…そしてあんなことになったとしたら。

「なんで、なんで気づかなかった…！？」

最初から答えは出ていた。あの行動から導き出される答え。

ーーーお姉ちゃんは大の"大人"嫌い。

それも、精神が崩れてしまうほどの嫌悪感を抱いている。

なぜ、それに僕は気づかなかった。ずっとそばにいて…。

そもそも、今までだってそんなに素振り見せてこなかったはずじゃー

いや違う…、保護されてから昨日まで、"大人"と関わることなんてなかったから…？

お姉ちゃんが意図的に大人を避けていたとしたら……。

「これは…、僕のせい？」

dice1d2=2 (2)

1.『失っていたはずの記憶』

2.「僕が、引き起こした惨状なの…？」

[30 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 15:19:34]

『やぁやぁ、セルフ保守の僕だよ。』
『気がついたらとんでもないことになってたね。』
『まさか自らの手でミケツを殺めかけてしまうとは。』
『僕が干渉しようにもそれをサイコロによって拒まれてしまっている。』
『に、してもだ。まさか、精神障害を患ってるレベルだったとは。』
『それを今日までミケツにさえも隠し通してきた精神力には拍手を送るけどね。』
『その反動がこの結果なのかもしれない。またしても選択を誤った、ともいえる。』
『…見ての通りさ。イナリは"例の件"から大人嫌いになっているんだ。』
『自分で招いたことだったのにね。』
『とはいえ、ここまで酷いとなると下手に大人と関わらせるのは良くないというか…。』
『ただでさえ強い彼女が錯乱状態になると手が止められるのは百鬼夜行の中にはいないのかもね？』
『一番は大人嫌いを治すことだけど。』
『まずは精神的なケアが必要ってところかな。』
『きっとこの世界の彼女は…、強くあろうと自身を見せつけていたから秘めたる闇に誰も気づかなかったんだろうね。』
『……今は先生とミケツに任せよう。』

[31 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 23:38:39]

(多分更新少なめです)

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

僕がお姉ちゃんの変化に全部気づかなかったから。

僕が最初から大人が嫌いなことを知っていたから。

僕が泊まろうだなんて言わなかったら。

そもそも、助けに行くだなんて判断をしなかったら。

僕、僕が、僕がお姉ちゃんを壊した…？

「あ…あぁ……。」

なんで、どうして、僕らは双子なのに。

双子なのに僕は気づかなかった。気づいてあげれなかった。

ずっと、そばにいて、そばにいたはずのに。

なんで、気づいてあげれなかったんだ。僕が、僕は…。

僕が、僕が全部悪い…。僕が判断を間違えたからこんなことに。

お姉ちゃんを傷つけた。たったひとりの家族を傷つけた。

僕にはお姉ちゃんしかいないのに、そのお姉ちゃんを傷つけた。

「あぁっ、ああああぁっ……！」

「あぁあああああっ！！！」

「あぁああああぁあぁぁあああああっ！！！」

ーーーーーーーーーーﾊﾟｷｯ

？？？？へのダメージ：dice1d20=16 (16) (＋30)

(合計が250へと到達すると……。)

[32 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 23:48:21]

「僕が、僕がやったんだっ…！！僕がお姉ちゃんをっ…！！」

お姉ちゃんを傷つけた。ただその事実だけが、僕を支配する。
なにも考えられなくなる。どう詫びたらいいか分からない。
お姉ちゃんに嫌われてしまう、お姉ちゃんに捨てられてしまう。
やだ、そんなのはやだ。いなくならないで。
僕をひとりにしないで。

"っ…、げほっ、げほっ……"
"痛かった…。急に襲われると…は……？"
"っ…！？イズモ…！？イズモ、大丈夫！？"
「せん、せんせっ……せんせぇっ……！！！」
「おね、おねえちゃんがっ、おねえちゃんをこわしちゃっ…！」
「たすけてっ…、せんせぇ………たすけてぇ……。」
"落ち着いて、深呼吸して。"

先生が僕を抱きしめる。
背中を撫でながら声をかけてくれる。
その声は優しくて…、苦しんでいる僕を包み込むように落ち着かせてくれる。
涙が少しずつ止まる。乱れていた呼吸が少しづつ戻ってく。怖くて、つらくて、抱き返す。

[33 ◆rALpl08yA7QB 25/04/17(木) 23:58:35]

「ふぅっ……ふぅっ………。」
"大丈夫、大丈夫だから。"
「はぁっ、はぁっ………。」

しばらく経ち、次第に落ち着きを取り戻した。
先生に抱きついたまま、僕は離れない。

「すみま…せん…。せん、せい……。」
"少しずつでいいからなにかあったか教えてくれる？"
「はい……。」

先程まであった出来事を全て先生に離す。
お姉ちゃんが急に乱れたのと、お姉ちゃんが僕の首を絞めてきたこと。
自我を取り戻したと思ったら逃げ出してしまったこと。
そして、自分が気づかなかった後悔も全て…。

[34 二次元好きの匿名さん 25/04/18(金) 00:07:17]

辛い…苦しい…

[35 ◆rALpl08yA7QB 25/04/18(金) 00:11:06]

「お姉ちゃんは、きっと大人が嫌いなんです…。」
"まあ…。私のことも絞め落としたから…。なんとなくは察したよ。"
"でも、そうか、そうだったのか…。私も気づいていれば…。"
「いえ、先生は悪くないです。気づかなかった僕が悪いんです。」

僕が記憶を失っていなければ最初から気づいていたのかもしれない。
それに、お姉ちゃんの過去を最初から把握していれば……。
『お願いから傷つけないで』『おうちに帰して』
『私が悪かったから』『私だって苦しい』『どうして傷つけるの』
そんな言葉を思い出していく。

「…お姉ちゃんはきっと、僕と同じ過去に辛い記憶を持っているんです。」
「僕には…、記憶が…一切ないですから。」
"記憶が…ない？"
「…はい。僕は記憶喪失を患っているんです。」
「記憶喪失当初、僕の中に残っていた記憶は自分の名前と、お姉ちゃんのことだけでした。」
「思い出そうとしましたが、お姉ちゃんに止められて…。」
「その時も『とっても辛い思い出だから、思い出さなくていいの』…と言われました。」
"だとするなら、イナホの大人嫌いはその過去の記憶が関係している…と。"
「でも、先にお姉ちゃんをみつけなきゃ。」

お姉ちゃんを見つけて、謝らなきゃ。
僕が、お姉ちゃんの辛い過去をフラッシュバックさせたとしたら。
その責任は僕が持つ必要がある。

[36 ◆rALpl08yA7QB 25/04/18(金) 00:18:21]

でも、僕ひとりじゃなにもできない。

だから、だから僕は……。

「先生…、どうか助けてください…。」

「僕の家族を…、お姉ちゃんをどうか、見つけて…。」

"もちろん。助けを求める生徒を見捨てるわけにはいかないから。"

「…………ありがとうございます。」

先生は乱れた服装を直し、タブレットを持って電源を付ける。調べ物をしながら僕に準備をするようにと。

"イナホのスマホがないか確認しておいて。"

タブレットで何かを調べながら指示を出す。

それに頷いで僕はお姉ちゃんがいた部屋へと向かって荷物を確認する。

愛銃に、買ってきたのにも関わらず食べなかった弁当…。

スマホは………。dice1d2=1 (1)

1.…ある。

2.ない…、流石に持っていったのだろうか。

[37 ◆rALpl08yA7QB 25/04/18(金) 00:32:55]

忘れてしまったのだろうか…。
お姉ちゃんの青色のカバーが着けられているスマホは部屋の中に置きっぱなしだった。
それを自分の懐に拳銃といっしょに仕舞う。
狙撃銃も背負い、反対の肩に僕の散弾銃も背負う。
そして僕は先生がいるリビングへと再び戻って行った。

"どうだった？"
「部屋に置きっぱでした。」
"そっかぁ…。あの方法は使えない…。"
「どうするつもりだったんです？」
"もしスマホを持っていたら連邦生徒会が管理しているセントラルネットワークを使って見つけ出そうと思ってたんだ。"
「そんな権限を？」
"もちろん、バレたら怒られるやつだけどね。"
「あぁ、そうなんですね…。」
"だけど、別の方法はある。"

[38 ◆rALpl08yA7QB 25/04/18(金) 00:33:31]

素早く画面をスライドして行き、僕に見せてくる。
どうやら、ここ付近の監視カメラの映像…？みたい。
お姉ちゃんが走っていく姿が見える。

「監視カメラを…？」
"これを元に言った場所を向かおう。"

コクリと頷いて僕らは外に出る。
本来なら学校に行かなきゃ…だけど、今日は無理。
…カホ副部長に嘘でも予め連絡を入れておこう。

"さっ、行こう。イナホを探しに。"
「みつけなきゃ、謝らなきゃ」

そうして僕達はお姉ちゃんを見つけるべく。
早朝から行動を開始するのだった。

………
……
…

"(……心做しか、昨日よりもヘイローが割れている…？)"
"(…彼女は忘れているから大人が平気なんだろうけど、きっとイナホと同じく大人が嫌いになるほど壮絶な過去があったのには間違いない)"
"(…………気をつけないと。)"
"(取り返しのつかないことになってしまうだろうから。)"
"(選択を、間違えないようにしないと)"

[39 二次元好きの匿名さん 25/04/18(金) 08:47:39]

先生なら…先生ならなんとかしてくれると信じてる

[40 ◆rALpl08yA7QB 25/04/18(金) 13:50:20]

『ばっと、飛び出てやってきたセルフ保守の僕だよ。』

『今回は特に語らう物はないかな。』

『まぁ、ちょっと話すとしたらイナリ大人嫌い度は100固定とも言えよう。そこから少しづつ減少していくか、はたまた増えていくか…。これもまた、ダイスによるだろうね。』

『……ちょっと気になっていたけど、もしもミケツが記憶を持っていたら……。』

『大人をどれほど嫌っていただろうね？』

『例え今記憶が戻ったとしても、大人を嫌うだなんてことはしないだろうけど…。』

『元々持っていたら話は変わるからね。ちょっと、振ってみよか。特に使う場面は無いけどね。』

『まさに興味本位のダイスってことさ。』

記憶を保持していた場合のミケツの大人嫌い度：dice1d100=81 (81)

(100に近ければ近いほど大人が嫌い。低ければ低いほど好感的。)

[41 二次元好きの匿名さん 25/04/18(金) 15:49:18]

>>40

まぁそうなるわな

[42 ◆rALpl08yA7QB 25/04/18(金) 22:07:16]

『まあ、どう足掻いたって大人嫌いにはなるよね。』
『イナリと違う点を上げるとしたら感情的にならずに淡々と拒否すること？かな？』
『例えば……。「業務上必要なことなので。」「プライベートに踏み込むのやめてもらいます？」とか？』
『そんな感じになるとは思うよ。』
『…あぁ、今日は更新は無いよ。スレ主がちょっと疲労気味でね。』
『代わりに明日は更新するらしいから。』
『さてさて…、だから今日は質問コーナーとしよう。なにかあれば聞いてくれるとありがたいな。』

[43 二次元好きの匿名さん 25/04/19(土) 00:17:35]

どうかゆっくりお休みください…

[44 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 02:21:50]

目覚めてしまったので2スレだけ更新します
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
「ところで先生…、ひとつ聞きたいのですが。」
"なにかな？"
「その監視カメラの映像…どうやって？」
"あー、まぁ…、シャーレの権限かなー。"
「へぇ…。それって自由に見れるんですか？キヴォトスの全体の監視カメラの映像を。」
"そういうわけではないね。ただ今回は緊急性を伴うから許可を得る前にやらせてもらってるけど…"
「そうですか…。すみません。そんなこそさせてしまって。」
"大事なお姉さんの為でしょ？このぐらい後から怒られてもいいさ。"
「本当に…、ありがとうございます。元はと言えば僕が100悪いのに…。」
"私も私で泊まらせてしまった責任はあるからね。"
「…先生は優しいのですね。」

…最初からこんな大人といたら、お姉ちゃんは大人嫌いにならなかったのかな。
重く苦しい過去が無ければ、お姉ちゃんも先生を…大人を信じれたのだろうか。
そして僕もお姉ちゃんの痛みを…、本当なら思い出さなきゃいけないはず。
でも、思い出してしまったら…。

「…きっと、僕も壊れてしまうのかな。」
"なんか言った？"
「いえ、なにも。それで、どこ方向に行ったかわかります？」
"確認しているけれど…、素早いね。映像記録の時間…。このままだとD.U.から離れてしまう"
「離れたとして、百鬼夜行に戻っていればまだ見つけやすいのですが…。」
"もしも、他の学園の自治区に行ってたら…。"
「そうだった…、陰陽部の服装のまま。…非常にまずい。」

[45 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 02:22:54]

もし別の自治区で問題を起こしたとなれば僕らだけで解決するのが難しくなる。

そうなる前に見つけ出さなければいけない。…先生だけが頼りだ。

「先生、その映像の記録は何分前です？」

"…7分前だね。"

「7分…ですか。」

まだ出てる可能性は低い。どうにかして…どうにかしないと。

しかし、お姉ちゃんに速さで適うわけがない。

別の方法…。行き先を予知する？そんなのができるわけが…。

いや、ルート次第では不可能では無い…？

少なくともトリニティ、ミレミアム、ゲヘナ。

今の先生にはその3校との生徒の交流がある。

「…先生。複数の監視カメラの映像を見してください。」

"いいけど…、どうかした？"

「自慢に聞こえるかもしれませんが、ある程度地図に関しては頭の中に叩き込んでます。なので監視カメラから行き先をある程度予想できるかと。」

"そういうことなら…。わかった。はい、これ。"

先生から複数の監視カメラの映像を見してもらう。

時間、映った場所…、それを見ながらどこへ向かったか予想をつける。

これは………。dice1d5=3 (3)

1.トリニティ方面…ですね。正義実現委員会がいれば…。

2.ミレミアムですか…。困ったな…。

3.ゲヘナ…。風紀委員に出くわしたり、万魔殿に出くわしたりしたら……。

4.百鬼夜行へと向かいましたね。だったらこっちのもんです。

5.D.U.をぐるぐるしているように見える…？僅かな自制が効いてるのかな？

[46 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 02:42:51]

「よりにもよってゲヘナ方面……！！！！」

最悪だ。よりにもよってそっちって…！

ニヤ部長が確かゲヘナとの交流会を考えているって噂聞いたことあるし…。

お姉ちゃん下手に強いから騒いだら風紀委員出てきちゃうよ！

あわわわわ…、問題を起こして計画がパァになったら責任どころの話じゃない！

一生百鬼夜行の外に行けなくなっちゃうなんてありえる！！

"先生っ！ゲヘナの方へ急いでいきます！！"

「そっちの方だね、わかった！！」

僕らは急いでゲヘナ方角へと向かう。

まだ、ゲヘナの自治区に入ってないことを祈りながら。

僕は足を止めるためにお姉ちゃんの狙撃銃の残弾の確認を行う。

扱ったことは無い。だけど、やり方はわかる。

お姉ちゃんのを見てきた。僕にもできるはず。

どうか、どうか間に合ってっ…！！！dice1d3=3 (3)

1.ゲヘナ自治区手前…なんとか間に合ったみたい…。

2.自治区に入っている…。

間に合わなかった。でも、騒ぎは見えない？

3.あぁ……あああぁ……(絶望)

[47 二次元好きの匿名さん 25/04/19(土) 09:56:17]

光を、誰か光を…

[48 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 12:13:49]

それはもう、地獄を見たかのようだった。
間に合えと願いながらゲヘナ自治区へと入った。
…そう入って間もない時間だった。
充満する火薬の匂い、咽びような血の匂い。
僕が知っている情報だけでもゲヘナは治安の悪い場所とは知っている。
そこら辺でドンパチなんてしょっちゅう。
火薬の匂いはまだわかる。争ってるのだろうと。
だけど血の匂いまで……。
…この時点でほぼ諦めに入っていた。
お姉ちゃんが暴れたのだろう。きっと…。
そう思いながら進んでいく。
進んで行って、あるものが視界に入った時声を失ってしまった。

「これは…そんな…。」
"うわぁ………。"

死屍累々とはこのことか…、これを見て僕はそう思わざるを得なかった。
倒れているゲヘナの生徒やヘルメット団とおもわれし一部の不良。
ひとりも漏れがなく確実に全員シバかれていた。
そして、死屍累々となっているゲヘナ達のそのド真ん中でお姉ちゃんがひとり佇んでいた。
奪ったであろう武器を投げ捨てて、ふらふらと。

「……お姉…ちゃん……。」

[49 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 12:25:38]

僕の声により振り返るお姉ちゃんの瞳には、あの時見たと同じように光は無い。その目は虚ろなまま。
僕を傷つけたことによって精神が壊れてしまっているのだろう。
…その虚ろな目は吸い込まれるかのような深い闇が広がっているように見える。
返り血を浴びたのだろうか。
服、肌、髪、色んなところが赤い。
そして、僕の隣にいる先生に目線を向けては憎悪の感情を露わにする。

「ねえ、なんでおとながいるの？」

いつも聞くお姉ちゃんの声じゃない。
可愛さのある、少し高い声だったはずなのに今はどこか幼げが残っている…、まるで幼児退行したかのような。
そんな声になっていた。言動までもその兆候が見られる。

「みけつ、どうして？」
"みけつ…？"
「っ、お姉ちゃん！その名前はっ！！！」
「ねぇ、なんで。なんでよ。おとな、おとなはてきだよ。」

止めようとする声が届かない。
僕を認識してはいる。でも認識しているだけ。
虚ろな目、覚束無い足取りで武器を拾い、ゆっくりとこちらへと向かってくる。
的確な敵意を感じる。しかしそれは僕に対してじゃない。
僕の隣にいる先生に対してだ。
恐らく対話は望めないだろう。心が壊れている。
あの状態じゃ声は届かないかもしれない。
なら止めなきゃ、僕が。

[50 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 12:41:17]

「……先生。戦闘指揮を。」
「風紀委員が到着する前に止めて百鬼夜行に連れ戻します。」
"できる？あの子、相当強いみたいだけど…"
「正直、一か八かってところです。僕の勝機は低めとも言えるでしょう。」
「でもやるしかない。お姉ちゃんを止めれるのはきっと僕だけ。」
"…わかった。"
「…もし戦闘が長引いた場合、この現場に風紀委員が到着すると思われます。」
「これだけ暴れておいて来ないはないと思うので。」
「その場合は…風紀委員の人に、任せるしかなくなります。」
「……特に空崎ヒナ。風紀委員の委員長にだけは遭遇させたくない。」
「その前にせめて、せめてゲヘナの自治区から離れないといけません。」

狙撃銃と散弾銃。そして拳銃。
僕の手持ちと引き出しは多い。だけど、ただそれだけ。
戦闘力があるかと言われればそう出ない。倍近くの差があるから。
お姉ちゃんに勝てるだなんてのは…夢のまた夢。
だけど、やるしかない。止めなければきっと閉じ込められてしまうから。
…ただひとつ、先生に謝らないと。

[51 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 13:13:48]

「……先程、お姉ちゃんがミケツといいましたね。」

「僕の名前は霊狐イズモではありません。」

「本当の名前は狐塚ミケツ。」

「訳あって偽名を名乗っているのです。…ですが、これは本当に秘密にしてください。誰にも、言わないでください。」

"…約束するよ。"

その言葉を聞き、ほっと息をつくように安心する。

だけど落ち着いたのも束の間。

すぐさま携えてある狙撃銃を構える。

薬室に弾は入っているのは確認済み。

目線を、標準をお姉ちゃんに向ける。

「…さっ、お姉ちゃん。姉妹喧嘩と行こうか。」

双子による戦いの火蓋は今、開かれた。

戦闘

ミケツ：dice1d100=72 (72) (+75)

イナリ：dice1d100=32 (32) (+80)

(三本勝負。ミケツが一本でも取った場合勝利。

三本全てイナリが勝利した場合、風紀委員がやってくる。

ミケツは戦闘の半分のダイス+先生の指揮を100だとし、その半分を加算。)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

お昼の更新はここまで。続きは23時半頃から

[52 二次元好きの匿名さん 25/04/19(土) 13:15:36]

よし！幸先いいぞ！

[53 二次元好きの匿名さん 25/04/19(土) 22:47:34]

滑り出しは順調だな

[54 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 23:33:44]

動きが見える。いつも見るお姉ちゃんより明らかに弱い。

僕でさえも戦える…いや、圧倒しているとさえ思える。

これが先生の指揮のおかげなのか、僕自身が強くなっているのかはわからない。

だけど、お姉ちゃんを追い込むなら今のうちとも言える。

「いい加減に…しろぉ！！」

「ぐぅっ…！！」

狙撃銃を眉間に撃ち込み、怯んでいる間に懐に潜り込む。

小柄なのを活かし、渾身の拳を腹にめり込ますようにねじりを入れてぶち込む。

怯んでいるところに顔面目掛けて至近距離から散弾銃を立て続けに3発。

そして、蹴りをぶち込んで地面に転がしては肩を思いっきり踏みこむ。

散弾銃の銃口を向け、いつでも打てるように引き金に指をかけてる。

「はぁ、はぁ…。」

「いたい…、いたいよぉ……。」

「どうして、どうしてみけつまでわたしをきずつけるの…」

「っ…。」

「いやだよ、いやだよぉ……。」

どうする。僕はここからどうすればいい。

苦しむお姉ちゃんを気絶させるか、言葉で諭すか。

……選択を誤らせることはできない。dice1d3=2 (2)

1.………撃つ。

2.説得、させることができるのなら。

3."…私が代わりに責任を持つよ。"

[55 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 23:52:58]

「……お姉ちゃん。」
「…やめよう。もう。」

銃を下ろす、踏みつけていた足を退かす。
そしてお姉ちゃんの隣に座って、小さくため息を漏らした。
お姉ちゃんは泣いたまま。ただただ幼子のように泣き続けている。

「…この事態を招いたのは僕。」
「僕が、お姉ちゃんに相談せず先生の家に泊まろうっていったから。」
「お姉ちゃんが最初から大人嫌いってのをわかっていたらこんなことはしなかった。」
「お姉ちゃんは悪くない。悪くないんだよ。」
「痛くさせてごめん。辛い記憶を思い出させてごめん。」
「全部、僕が悪い。」
「………僕が記憶を忘れてなければきっとこんなことにはならなかった。」

……お姉ちゃんの頭を撫でる。
心は壊れてしまっていて、泣き続けて、ひたすらに縮こまっている。

「…最初から僕がいなければ、よかったのかな。」
「っ…、それはっ、それはちがうっ……！」
「お姉ちゃん…？」
「いなければ、なんていわないでっ…！」

[56 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 23:57:49]

ぎゅっと、僕の胸に飛び込んでは強く服を掴む。
胸の中で泣きながら嫌だ嫌だと首を振る。

「私はみけつを、ミケツといっしょにいたいがために大人とやくそくした…。」
「そのせいで、苦しむことになって……。」
「私が招いたことなのっ…。私が、私が全部っ……。」
「…それ以上はいいよ。いなければ、なんていった僕が悪かった。」
「それに、お姉ちゃんは僕の記憶を取り戻したくはないのでしょ？」
「僕は忘れたままで生きていける。だけど、その苦しみの共有だけさせて。」
「お姉ちゃんがひとりでその記憶を抱え込む必要なんてないんだよ。僕らは双子なんだから。」
「ごめん…ごめんね……。」

………上手く行けたとは思えないけど。
お姉ちゃんの心が少しでも回復させたのなら成果はあったと言えよう。
先生はそんな僕らを見て小さく微笑む。

[57 ◆rALpl08yA7QB 25/04/19(土) 23:59:46]

「…お姉ちゃんは、先生を信じることは出来ない？」

「お姉ちゃんにとって大人が敵なのはわかる。」

「だけど、僕から見てこの大人は…、先生は生徒のためを思ってくれる存在だと思ってる。」

「……好きになれとは言わない。信じるのは先生だけでいい。」

「僕は思い出せないから…、お姉ちゃんの約束した大人がどんな人かはわからない。だけど嘘つきだったんだろうなってのはわかる。」

「だから僕らは苦しんだ。記憶を持ってるお姉ちゃんは今でも苦しい。」

「でも、きっと先生は、僕らのために…生徒のために尽力してくれるよ。嘘はつかない。」

「だから、先生を信じてみよ？」

「……………私は…。」dice1d4=2 (2)

1.………ダメ、やっぱり大人を信じれないよ……。

2.…ミケツがいうのなら、ミケツを信じてみる。

3.そこまでいうのなら…、ちょっとだけなら、いいのかな。

4.………うっ…！おぇっ……！！！(記憶のフラッシュバック)

[58 二次元好きの匿名さん 25/04/20(日) 00:21:17]

よし！さすがお姉ちゃん！

[59 ◆rALpl08yA7QB 25/04/20(日) 00:22:15]

「……ほんとに？」

「ミケツが、そこまで信頼してるのなら…。」

「でも、信じるのは先生だけ。他の大人は信じることは出来ない。」

「それでいいんだよ。きっとまた、記憶のフラッシュバックが起こるだろうからね。」

"私としては無理して信じなくても……。"

「先生、今それを言う空気じゃないよ。」

「それよりも早く移動しよう。そろそろまずいかも。」

そう。ここはゲヘナ自治区。落ち着いている暇はない。

仲直りしたし、お姉ちゃんも心はちょっとは回復しただろうからそろそろトンズラしなきゃ。

僕はお姉ちゃんを背負い、先生は落とした僕達の武器を拾う。やられた生徒達に関してはまぁご愁傷さまということで。

「先生。ここら辺の監視カメラの映像の全消去よろしく。」

"信用してくれるのは嬉しいけど早速無茶言うねぇ！？"

「はっはっはっ！部長と副部長に怒られたくないんですよ！僕たち！」

とにかく爆速でこの場を後にしてD.U.へと帰っていく。

カホ副部長には休み伝えてあるし、もう一日ぐらい百鬼夜行の外にいたって問題ない、と信じる。

さてさて、じゃあ今日はどうするかと思ったが、そういえば。

「せんせー！シャーレって今日からでしたっけっ！」

"そうだよ！さっきからリンちゃんからの鬼電が凄いんだよね！！"

「……もしかして、自分達の仕事放り投げてまで来たの？ミケツと先生は。」

「あっははっ！そうだよー！カホ副部長には既に休みもらってるから僕はいいけどねっ！」

"私はそれどころじゃないかなぁ！？"

「とにかく今日はシャーレに匿ってもらいますからねー！」

「(…………本当に信じていいのかな？コレ。)」

ミケツと先生のお互いの好感度がdice1d15=4 (4) 上昇

イナリの先生に対する好感度がdice1d30=17 (17) (+20)上昇

[60 ◆rALpl08yA7QB 25/04/20(日) 09:31:34]

『やぁやぁ、セルフ保守にやってきた僕だよ。』
『一回でミケツが勝てるとはね。これもダイスの結果とも言えよう。』
『スレ主は二点先取にすればよかった、、とは思ってるみたいだけど』
『それに、イナリの調子が悪いというか…、恐らくミケツ相手だった無意識に手を抜いていたのかもしれないね。』
『さすがというか…なんというか。』
『まぁ、ミケツはミケツでやりすぎだけど。』
『格上のイナリだから仕方の無い…のかな？』

[61 ◆rALpl08yA7QB 25/04/20(日) 15:45:11]

『今日は更新が出来たらするって形だね。』

[62 二次元好きの匿名さん 25/04/20(日) 23:50:11]

>>61

おまちしてます〜

[63 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 00:00:19]

〜シャーレ〜

「………なるほど、だから遅れたと。」
"うん。困っている生徒を助けるのは先生としてしなきゃいけないことだからね。"
「…はぁ、わかりました。今回は目をつぶる事にしましょう。」
"ありがとうリンちゃん。"
「誰がリンちゃんですか。御二方も気をつけるように。特に自身の自治区でない場所では、シャーレとして動いてなければそれは戦争行為と変わりませんので。」
「はぁい。気をつけまーす。」
「…すみません。次はないようにしますので。」

シャーレの事務室。そこで僕らは説教を受けていた。
まぁ流石にやった行為が行為だから仕方の無い事なんだけど。

「本来なら然るべき処置を百鬼夜行でしたら陰陽部にやって頂ければなりませんが…。」
「…そうですね。今日は先生のお手伝いでということにしましょうか。」
「それでいいんですか？」
「えぇ。本日は先生の当番としてサポートをお願いしようかと。」
「特に霊狐イズモさん。あなたの事務処理能力は高いと聞きますから。」
「百鬼夜行外でも有名なんだ？イズモって。」
「えぇ、連邦生徒会でも喉から手が出る欲しい生徒…って言われているぐらいには。」
「まぁ、イズモさんのみならすまイナホさんの噂も耳にはします。」
「ですが、詳しいことはまた後で…。」
「私は先生と少し話さなければちけないことがあるので少し席を外していただいても？」
「わかりました。」

[64 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 00:11:07]

リンさん言われて事務室を出る。

呼ばれるまで入口前で僕らは会話と洒落込む。

「んで、イズモに聞きたいことがあるんだけど。」

「なぁにぃ？」

「どうしてそこまで先生に拘ってるのか聞いても？」

「ふぇ？」

「やたら先生のことを推したがっているというか…。」

「どうして出会って二日目の先生にそこまで信頼を寄せれるのか聞きたくて。」

「そんなこといわれても…。」

言われてみればどうしてなんだろ…。

確かに僕は先生に対して信頼を寄せている。

が、お姉ちゃんの言う通り出会ってまだ二日目。

……んぅー？なんでなんだろう？dice1d3=2 (2)

1.…先生が僕たちのために尽力してくれた、からかな？

2.わからない…。けど、顔を思い浮かべると少しドキドキはする。

3.んー。わかんないっ！(健気)

[65 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 00:39:07]

「ドキドキする…？」
「うん。そうなんだよね。だからなのかな？」
「理由になってなくない？」
「むぅ、いじわる。でも信頼出来るのは本当だよ。」
「でなきゃ一緒に助けになんてきてくれないもん。」
「まぁ、それもそっか。」
「きっとお姉ちゃんも先生の優しさに触れられるはずだから。」
「少しづつ、大人嫌いを無くそ？」
「……できたらね。そう簡単にトラウマは払拭できないよ。」
「分かってる。だから先生から始めるの。」
「それで、お姉ちゃんを……僕らを虐めた大人って誰なの？」
「……………ごめん。それに関しては思い出したくない。思い出すだけで吐き気が…、まだ身震いがする。」

そういうお姉ちゃんの手は確かに震えていて。
それを僕が背中を撫でて落ち着かせる。
…言葉には気をつけないといけない。

「ごめん。思い出さなくていいよ。」
「うん。…イズモも、思い出さない方がいいよ。」
「きっと、私よりも酷くなるだろうから。」
「………お姉ちゃんがそういうなら。」

[66 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 00:42:55]

離しているうちに事務室の入口が開き、リンさんが出てくる。

僕らに気づいては軽くお辞儀をして「後はお願いします」と。先生に必要なことは全て伝えたらしい。

そしてシャーレを後にする。

僕らは手を繋ぎ、再び事務室へと入る…が。

「うっわなにこれ。」

先程までなかった大量の書類が山積みになっていた。

椅子に座る先生はただただ呆然としている。

それを見ている僕ら(主に僕)も呆然としている。

隣にいたお姉ちゃんはそれに思わずツッコミをかました。

「これ、大丈夫なの？初日にやらず量？」

「百花繚乱でも、陰陽部ですらみたことないよこれ。」

"……君達は無理しなくていいからね。"

「あ、いえ、やらないわけにはいかないので……。」

さっと……dice1d100=4 (4) (+250)ある…。

どゆこと？これねぇ。僕らの罰も含まれてる？

終わる？ねぇ今日中に終わる？これ。

[67 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 01:02:29]

「ふー……、さて、やりますか。」

「イズモ…正気？やるの？これ。」

「やるしかない、やるしかないんだよコレは。」

"いやほんっと、無理しなくていいからね。"

「先生、これはほか自治区で暴れた僕たちの罰…。」

「恐らく帳消しにする代わりにこれをやれと、そういうことです。」

「あー…、まぁ、そう考えると妥当っていえば妥当だね。」

「っというわけで先生。今日はよろしくお願いします。」

"…君達の意思は固いようだし、うん、よろしくお願いね。"

そういうわけで僕らの初めてのシャーレでのお仕事となる。

先生曰く、こっちで必要なものはこっちでやると。

僕らができる範囲のものをやればいいらしい。

そういうわけで早速座っては作業を開始する。

「よぉし、やるぞぉ。」

「私書類処理苦手なんだけどなぁ………。」

終わらせた作業量：

先生：dice1d100=34 (34) (+50)

ミケツ：dice1d100=1 (1) (+38)

イナリ：dice1d100=28 (28) (+21)

(事務の半分をボーナスに加算。

残り50切れば作業終了、それ以上で……。dice1d2

1.ミケツが残る。2.イナリが残る。)

[68 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 01:04:50]

全員、下ブレだと……！？

しかもミケツ、脅威の1……。

そんなことある…？いやダイスでなってんだからあるか…。

後、振れなかったのでやり直し。dice1d2=2 (2)

[69 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 01:17:21]

「ミケツ、大丈夫？進んでないように見えるけど。」

「どうも、陰陽部とは勝手が違うせいか…。」

「色々とやり方が違うからか全く進まないんだよね。慣れてないからっていうのもあるだろうけど…。」

「それに、多分疲れがすごいのかもしれない。」

「眠気が……ふわぁ……。」

……ミケツには無理をさせてしまったから…。

戦わせて、慣れてないことばかりで。ならここは私が一肌脱ぐしかない。

「ミケツ。今日はもう帰っていいよ。」

「ふぇ…？いや、そういうわけには……。」

「ここは私に任せて。今日、ミケツは頑張ったんだから。」

「でも、先生とふたりきりになるよ…？いいの？」

「仕方ないからね。こればっかりは。」

「…んぅ、無理そうなら連絡入れてね？」

「わかってるよ。じゃ、また明日。」

ミケツは欠伸をしながら荷物をまとめて夕暮れのシャーレを後にする。あえてここは私が残るとしよう。

ミケツの為にも…大人嫌いを治さなきゃいけないからね。

dice1d2=2 (2)

1.それにしてもミケツの帰り際に落としたこのピンク色の四角いやつ、なんだろ。ゴム？

2.……ん？なにもないけど、どしたの？

"大丈夫なの？えぇっと……。"

「ふたりきりならイナリって呼んでもらってもいい。私の名前は狐塚イナリ。偽名が霊狐イナホなだけで。」

"わかった。イナリ。君はいいのかい？"

「ん。問題ないよ。ミケツが信頼してる大人を…、私は見定めたいのもある。」

「それに、この作業量。ひとりで終わらせられる？」

"うっ、それは……。"

「なら私が残る。まだ元気いっぱいだしね。」

[70 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 01:35:46]

"そう…。でも、無理はしないでね。"
「わかってるよ。」

そう言われて黙々と作業を開始する。
私も私で明日は百花繚乱のとこだろーし。
陰陽部に顔を出すのは夕暮れ時だから問題ない。
遅れるって言っとけば怒られないだろうし。
それよりも気になる質問をひとつ、投げ込む。

「…先生は私に対して怒ってないんです？」
"どうして？"
「私は先生を傷つけた。苦しめたのにも関わらずミケツといっしょに助けに来てくれた。」
「普通の人間なら助けに来ないはずだよ？あんなことされたら。」
「なのになんで助けに来てくれたの？」
"……そうだねぇ。ミケツが困っていたからって言うのも勿論ある。"
"だけど、それ以上に君のことを助けたいなって思ったからだよ。"
「なんで？」
"根はいい子なんだろうなって思ったから。"
「……ふぅん。」
"大人に苦しめられたのならそれを救うのもまた大人。"
"決して子供二人が背負っていいことじゃない。"
「…そっか。でも言葉だけならいくらでも…」
"言葉だけじゃないよ。"
「…………じゃあ、今から私が命令を出したとして、それを聞くの？」
"うん。もちろん。"
「……そっか、なら。」

作業をした手を止め、先生の元へ近づく。
先生がどれだけ私の言うことを聞くのか、試してみようか。

[71 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 01:51:46]

「お手。」
"はい。"
「正座。」
"ほい。"
「四つん這い。」
"よいしょ。"
「自分が思うダサいポーズ。」
"簡単だね。それっ。"
「うわだっさ。なにそれなんで片手で逆立ちしながら両足がに股にできるの。」
"柔軟だからね。"
「柔軟で済む？じゃあ、上裸。」
"これぐらい。見られたって。"
「筋肉はしっかりついてるのね……。」
"そんな見るようなもん？"
「んや、結構綺麗だなって思ったから。」

…どうしよう。本当に言うことを聞く。
大人としての尊厳もなにもない。…でもこれなら…。
懐から拳銃を抜く。弾は入っていない。

「……自分に撃って。」

その拳銃を手渡して、じっと見つめる。
流石に自分に向けて撃てぬまい。

[72 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 02:10:55]

"ん、わかった。"
「んなっ……！？」

しかし先生は躊躇いもなく自分の顬に銃口を押し付ける。
そんな姿を見て私は焦り、慌てて止めようとする。
…が、引き金は引かれた。
…弾は入ってないからか、カチッと音が鳴るだけ。

「馬鹿なの！？弾入ってたら……！！！」
"私は生徒を信じているからね。"
"最初から弾なんて入ってない…そうわかってるから。"
「…っ……。」

本気だ。愚か者とさえ感じるほど。
生徒を信じることに文字通り命を賭けてる。
異常だ。私の中の大人の定義に当てはまらない。
…それだけ、生徒に向き合う覚悟もあるってことなのだろうか。
ならば、もう、信じる以外には道は無いのだろう。
こんな大人が、最初から私たちのそばに居てくれたら…。
きっと、あんなことをする必要なんて……。

「……私の負けだよ。」
「そこまでされちゃ、認めるしかない。」
「私は先生を信じる。」
"…じゃあ、改めてよろしく、だね。イナリ。"
「うん、こっちこそよろしく先生。」
「…あとそれと、本当に傷つけてごめん。」
"ううん。気にしてないよ。あの時のイナリには必要だったんでしょ？"
"それなら、仕方ないから。君の妹を思う気持ちは伝わったからね。"
「……ありが、とう……。」

[73 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 02:18:59]

………本当に優しい。

温もりがあるようにさえ思えてくる。

ミケツがドキドキするのも納得する気がする。

…dice1d2=1 (1)

1.なら、先生にだけでも甘えてもいいのかな。

2.……私も、なんだかドキドキする。何かが芽生えた気がする。

[74 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 02:30:13]

私だって今まで頑張ってきたんだ。

ミケツ以外にも、先生にだけなら甘えたって問題ないはず。

…むしろ、そうでないと限界なのかもしれない。

限界の結果が、ミケツを傷つけることに繋がったのだから。

「ねぇ、先生。」

"どうしたの？"

「朝の出来事…、あんなことがあったのはミケツ以外に甘えられる人がいなかったからかもしれない。」

「今思えば…、心身共々限界だったんだと思う。」

「だから私は先生に甘えるかもしれない。」

「それでちょっと、迷惑かけるかもしれないけど…。」

「時々、当番じゃなくてもシャーレにきてもいい？」

"いいよ。それでイナリの傷が癒えるのなら。"

「ありがとう、先生。」

……いいよね。ちょっとぐらいなら。

疲れた時とか、甘えたい時に甘えられる人がいるのはきっといいこと。

うん、そう思おう。

イナリの先生に対する好感度がdice1d30=13 (13) (最低15)上昇

先生のイナリに対する好感度がdice1d20=11 (11) 上昇

………イナリの先生に対する依存度：初期値20

(50を超えると他人に嫉妬。80を超えるとヤンデレ化。

100に到達すると……………。)

[75 二次元好きの匿名さん 25/04/21(月) 08:19:45]

やっぱ先生、魔性の男だわ

[76 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 14:15:28]

〜シャーレ・事務室〜
〜時刻：22:00〜

"ふぅ……。"
「これで大半は終わったってとこかな。」
"そうだね。こんな遅くまでありがとう。イナリ。"
「大丈夫だよ。書類作業なんて久しぶりだったし。」
「毎日やりたいとは思わないけど…、うん。たまにはいいかも。」

終わった書類を纏め、指定された場所に仕舞う。
その間に先生が暖かい飲み物を持ってきてくれ、椅子に座りながらそれをひと口と飲んでいく。
少し休んでいるとそういえばと言わんばかりに先生が質問をしてくる。

"陰陽部…ってどういう部活なの？"
「んー、そうだね。今の百鬼夜行の…実質的な生徒会。でも、書類作業をしているのは陰陽部の中でも一部。」
「陰陽部の実態…というか大半は…。うん、百鬼夜行の外の言葉を借りるならアイドルみたいな立場。公演をしたりとか色んなことをやってる。」
「私の陰陽部の副部長……、桑上カホ副部長が居るんだけど、確かその人は…観光文化…なんちゃらにもいたりしてたっけ。」
「そして私は陰陽部でもありながら百花繚乱にも一時的にとはいえ所属している。」

[77 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 14:17:19]

"百花繚乱…？"
「あぁ、それもを教えないとだね。」
「正式名称は百花繚乱紛争調停委員会。それを皆、百花繚乱って言ってる。」
「んー、端的に言うなら百花繚乱は風紀委員みたいなところって思ってくれたら。」
「そしてその百花繚乱は…まぁ、エリートの集まり。」
「実力者ばかりが集まっているの。私にも、尊敬する先輩がいる。」
"じゃあ、陰陽部と百花繚乱。両方にいるイナリはエリート中のエリートってことだね。"
「……そんなんでもないよ。」
「私とミケツは陰陽部の部長から強制的に陰陽部に所属させられている立場だから。」
"それはまた…なんで？"
「それは…、まだ教えられないかな。」
"そっか。まぁ、信頼関係はまだ浅いだろうから仕方のないことだね。"
「ん、ありがと。ちゃんと線を引いてる先生は嫌いじゃない。」
「さて、私もそろそろ帰らないとね。明日は明日で忙しいだろうから。」
"うん。気をつけて帰ってね。ここら辺まだ治安悪いから。"
「私がそこら辺の不良なんかに負けると思う？」
"負けないだろうね。だけど、私は君のことが心配だから。"
「………そっか。ありがと。じゃ、またね。」
"またね〜。"

自分の荷物を纏め、渡された飲み物を全て飲みきってからシャーレを後にした。
今日はとにかく色んなことがあったし、反省しなきゃ行けないことも沢山あるから…、寝るのはもうちょっと後にしよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お昼のセルフ保守〜。

[79 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 23:06:27]

〜百花繚乱・イナリの部屋〜

「はぁ……。」

帰り道、コンビニに立ち寄って買ってきたココアやチョコ菓子を摘みながらベッドの上で転がる。
今日あった出来事を思い出しながら、ミケツを傷つけた罪悪感に蝕まれる。
だけど、ミケツが許してくれたんだ。これ以上落ちても仕方ない。

「ミケツも、強くなったなぁ。」

あの時の戦闘はハッキリ覚えている。
ミケツが見せたあの戦闘テク。一瞬見せたあの機動力。
あの子には到底できそうにもない、思いついても運動不足だからできるはずがない。
なのにミケツはやってのけた。私を止めるという想いもあったのだろうけど。
あれも先生の力があってこそなのだろうか。

「あの先生の力なら、或いは…。」

私の机の上に置かれている書類をひとつ。
百花繚乱…、主にキキョウ先輩からのひとつの報告書。
『百鬼夜行の自治区を捜索するも、狐塚姉妹が監禁されてたと思われる建物を発見できず。』
『継続的な捜索をするにあたり、人員の補充を求む。』
色々書かれている書類の最後らへんに書かれている文書を小声で読み上げる。
人手が非常に足りない。レンゲと私だけじゃ到底時間がかかる。可能であれば人手を送って欲しい、か。
…おそらく却下されるだろうけど、シャーレという外部の力を頼ることができるかもしれない。
念の為、ニヤ部長に聞いてみるのもアリか。

[80 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 23:15:59]

「………今日はもう寝よっか。」

流石に瞼が重くなってきた。
慣れない書類に、戦闘もあった。
だからなのだろうか。明日もきっと百花繚乱にいかなきゃいけないし。
備えて今日はもう寝るとしよう。
お菓子とか開けっ放しだけど……、ま、大丈夫でしょ。
さっさと歯を磨いて寝よっと。

「ふんふふん。」

もし、百花繚乱のことでストレスが溜まったら先生のとこにいこっと。
ミケツは普段から忙しいだろうし、あんな性格の先生なら愚痴、聞いてくれるだろうし。
信頼関係を築いて私のお願いを聞いてもらいやすくしないとだし、ね。

[81 ◆rALpl08yA7QB 25/04/21(月) 23:29:57]

〜翌日〜

「イズモ。昨日は大丈夫でしたか？」
「えぇ、三日間の休みがあったとはいえ、完全に疲労が抜け切って居らず、それで一時的にダウンしただけなので。」
「そうでしたか…。幸い、本日はやる事が少ないみたいですし。書類は私の方、多くしてもらっても構いませんよ。」
「ありがとうございます。それで、カホ副部長にちょっとお耳に入れて欲しいことが…。」
「どうかしました？」

カホ副部長にシャーレの存在について話す。
連邦生徒会が発足させたあの機関。
我々は陰陽部として先生と関係を築き上げたこと。
もしかすると今後、不測の事態が起きた際に頼れるかもしれないとお伝えする。

「シャーレ、ですか。名前だけは噂で聞いてたのですが、本当だったとは。」
「陰陽部としての挨拶は僕たちで済ませたので、大丈夫かと。」
「そうですか、ありがとうございます。」
「それと今後、当番として先生に呼ばれる可能性があるかもしれないので、その時は事前にご連絡します。」
「わかりました。こちらからニヤ様にもお伝えしておきます。」
「それで…、治安とか各部活の予算に関してとかってどうなってますかね。」
「それでしたら今は問題ないぐらいには留まってますが……。」
「最近ニヤ様があなた達双子になにかしてもらおうと考えている、みたいなことは昨日聞きましたね。」
「……げっ、嫌ですよ。ただでさけ追っかけファンみたいなのいるのに。」
「知名度を利用してとのことでしょうから……。」

なにそれ、非常にめんどくさい………。
あのニヤ部長の事だから「にゃはは。ほな正真正銘百鬼夜行のアイドルになってもらいましょうかねぇ。」
とか絶対に言う。嫌すぎる。

[82 二次元好きの匿名さん 25/04/22(火) 08:20:55]

待機！

[83 ◆rALpl08yA7QB 25/04/22(火) 15:14:26]

『やぁやぁ、セルフ保守の僕だよ。』
『大人嫌いの解消一歩として、イナリは先生を信じることにしたみたいだね。』
『うん、これは最善の道を辿るために必須なこと。その道に行けてよかったよ。』
『だけど…、なるほど、その代わりのパラメーターが追加されてるね。』
『蓄積する条件はまだわからないけど、上げすぎには注意が必要になる。』
『先生次第ってことだね。間違えると取り返しのつかないことになるかも？』
『特に甘えられるのがミケツしかいなかったイナリだ。』『歳相応の甘え…そして反動が上がるだろうからひとつひとつの上がり幅が大きいと予想される。』
『最悪、依存しすぎて思わずやっちゃうかも？』
『どっちかは分からないけど…ね。どっちにも転がる。』
『この世界線の物語はイナリも主人公だ。…きっと、そういう事になる可能性はあるからね。』
『あぁ、それと今日の更新はおやすみ。気をつけるようにね。』

[84 二次元好きの匿名さん 25/04/22(火) 15:41:46]

エデン条約編のミカみたいに覚悟決めなきゃいいが、プレ先世界線のシロコ・テラーになりかねかねない可能性も有るのがまた不安を煽るな。

[85 二次元好きの匿名さん 25/04/22(火) 23:28:38]

待機

[86 ◆rALpl08yA7QB 25/04/22(火) 23:29:33]

『また会ったね。そうだよ僕だよ。』
『今日は更新は無いよ。だからいつも通り豆知識だね。』
『ミケツのヘイローは少しだけ割れていて、イナリのヘイローは僅かに黒ずんでいる。』
『先生はこれのおかげでミケツとイナリ、どっちなのかがすぐわかるんだよ。』
『彼女達は慣れてなければ間違えやすいからね。それぐらい似てるから。』
『…ん？割れてるのと黒ずんでいるのでなぜ違うかって？ふふっ、それはお互いのどちらか限界に達した時のお楽しみというわけで。』
『僕は散々見てきたからね。そしてその度に記録を終えてきた。』
『この世界ではそうならないことを祈るよ。』
『ひとつ興味深いのは…、ミケツとイナリ、両方が恋の自覚を持ったらどうなるかは、ちょっと楽しみかな。』
『じゃ、おやすみなさい。』

[87 二次元好きの匿名さん 25/04/23(水) 07:56:30]

保守

[88 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:06:39]

「さて、お仕事再開としましょう。」
「そうですね。減ったとは言えど無くなっては無いですし。」
「……っというより、今日って僕らふたりだけなんです？」
「えぇ、各々休暇を楽しんでいるようで。」
「その間ってもしかして……。」
「私ひとりでも回るぐらいの量でしたから、全く問題ないですよ。」
「あの、無理はしないようしてくださいね？カホ副部長に倒られてしまわれたらあの、僕が今度死んだ目で仕事をするようになるので。」
「昨日丸一日…っというより、陰陽部自体をお休みにしてゆっくり休んだので。」
「ならいいんですけど…。いや良くないな。二日ぐらいは休んでもバチ当ませんて。」
「その気持ちだけで十分ですよ。」
「ならいいんですけど……。」

本当に大丈夫なのか心配になりつつも僕はいつも通り書類に目を向ける。
一枚一枚見てみるとまぁ、修繕費の申請とかのやつばっかりで。
いつも通りの破壊活動かといいつつ、不備がないか不自然なところがないかを確認しつつ判子を押す。
中には虚無の申請をして来る輩もいるからね。しっかり確認しないと。

[89 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:10:59]

「あぁ、そういえばキキョウさんからミケツさん宛の書類がひとつ。」
「…ん、なんのやつですかね。」
「ミケツさん先導による見回り強化の途中経過みたいなそんなやつですね。」
「あぁ…アレか……。」
「いつの間に百花繚乱に足を運んでたのです？」
「えぇちょっと。僕がお姉ちゃんを百花繚乱に置いては？って提案したとは言えどあまりにも依存してるようにみえて…。」
「確かに、いつぞや会ったイナリさんの顔、げんなりしてましたからね。」
「それで僕自身が見回りについて一言言いたくたのもーってしてきたわけです。」
「ついでに魑魅一座一網打尽にしよう！ってことで。」
「まぁ、これに関してはお姉ちゃんを百花繚乱に置くのを良しとしない人達のためですかね。」
「結果次第ではお姉ちゃんが必要なしとなって陰陽部に戻すのも可能になるかと。」
「…なるほど。」

[90 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:15:44]

……まっ、僕自身も現場に立って何個か潰そうとは思ってるんだけどね。

ストレス発散ってやつよ。これに関してはキキョウ先輩にも言ってない。

せっかくだからお姉ちゃんとバディ組んでる子連れてこうかなぁ。

僕の護衛及び人命救助活動してもらう。殺意持ってやるからね。

ストレス発散ってのはそうでなきゃ。

「まっ、お姉ちゃんをこっちに戻したとて書類作業はあまりできないし、お祭り会場の臨時警備、もしくは現場監督になって指示出ししてもらうか、チセ様の護衛とかになるでしょうけど。」

そういえばお姉ちゃんあの後どうなったんだろ。

何も問題起こしてなきゃいいけど…。先生に後で連絡してみよっかな。

さてさて…と。途中経過はどうかなぁ。まだ五日ぐらいしか経ってないけど。

dice1d4=4 (4)

1.おぉ〜。絶大な効果だねぇ。お姉ちゃんいなくても回ってる。これなら治安維持は問題なさそう。

2.んー。上々かなぁ。急に変えた割にはってとこか。もうちょっとデータが欲しいかな。

3.…まだ成果は薄い。お姉ちゃん頼りが抜けてないってとこかな。また後で顔を出してみるとしましょ。

4.全く効果がない…。もうちょっと考え直す必要があるか。数日間お姉ちゃんがいなかった弊害もあるんだろうけど…。

[91 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:30:24]

まさか、自分が立案したやつで失敗するとは。
自慢じゃないが今まで自分が手がけてきたヤツの成功率は催しだろうが作戦だろうが高めだった。
しかし…、まだ数日しかやっていないとはいえど何故ここまで効果がない…？
僕の予想では三割ほど事件件数が減る予定だったはず。
………やはりあの先輩二人がいないから？
もしくはお姉ちゃんが入ればどうにでもなるって思ってる部員が大多数？
いくら考えども理由がこれしか思いつかない…。
なにがともあれ、また百花繚乱にいかなくてはならない。
とにかく理由を聞かなければ始まらない。
…でもやっぱりレンゲ先輩と一年生の…ユカリって子はしっかり実績を残しているから作戦の不備はなさそうに思える…。ここまでとなるとモチベの問題なのだろうか？

「そういえば、あの子ってどうなんだろ。」

お姉ちゃんのバディであるあの子…。
実力はどうなんだろうか？報告書を見るに…、うん、ちゃんと活躍はしてそうだけど。
お姉ちゃんと組んでいるからなのだろうか？
実力はありそうに思えるけれど…。ううん。
僕のストレス発散で連れてくとなれば…、会ってみたいところはある。
仲良くなっておきたいし…、そーだ、お姉ちゃんと相談してみよ。
スマホでちゃちゃっと連絡を入れて、と。
よし、後で連絡が来るだろうからそれまで待つか。

[92 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:32:04]

「さて、と。」

考えても今は埒が明かない。

なら事務処理の続きをしよっと。

今日の作業量は少ないからね。

のんびりやったっていいし、お茶飲みながらテレビ見たっていい。

それぐらい少ない。

どれぐらいだって？dice1d75=53 (53) ぐらいだよ。

しかしこれだけ少ないとなると…。

「カホ副部長がやるべきものは全部終わってます？」

「えぇ、私がやるべきものは全て終わらせてます。残りは…まだ後回しにできそうなものばかりですね。急ぎの案件はないかと。」

「でしたら僕が残り処理しますのでカホ副部長は今日ゆっくりしていてください。」

「かといって、ミケツだけ残すのも……。」

「私はゆっくり休んだし、カホ副部長もしっかり休養を取るべきです。」

「僕だけで終わらせられるので、これからの為にもゆっくりして下さい。」

「そこまでいうのなら……。わかりました。今日はおやすみとしましょうか。」

「僕も終わらせたらお出かけしますねー。」

「わかりました。お気をつけて。」

そう言うとカホ副部長は整理だけを終わらせ、軽い荷物を持って部室を後にする。

ポツンとひとり残った僕は黙々と残っている書類を進めておく。

紙が擦れる音、朱肉に判子を押し付ける音。

そして僕の呼吸。今の部室にはそれしか聞こえない。

そうして作業を続けること約二時間から三時間…。

dice1d100=83 (83) (+38)

[93 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:35:58]

「ん〜ぅ〜。終わったぁ……。」

終わったものを纏めてしまって背伸びする。

予想通りというか時間を余して終わらせることが出来たっと。なんなら余分な量まで終わらせてしまったから…。

僕たちみたいな事務処理担当の人達がかなり楽になるだろーなー。カホ副部長もゆっくり休めるだろうし。

催しに関しては…、他の部員達が躍起になってるから大丈夫か。…なんで一年生なのにこんな心配してるんだ。

いやまぁそれはいい。えぇっと、和楽姫は…、まだ先。

っというかゲヘナとの交流会まではずっとお稽古のはず。

そーなると他かぁ…。

変なバトルロイヤルとかやってたりしてるからなぁ…。

ニヤ部長が考えている新しいこととかも気になるし。

それで僕たち双子を使うのは勘弁申し上げる。

特に繁忙期。やってる暇があるわけが無い。

「まっ、終わったしお夕飯のお買い物しよっかな。」

そう思っているとピロンっとモモトークの通知が鳴る。

あー、そう言えばと思って返信を確認してみると、やはりお姉ちゃんからの返信だった。

えーと……？dice1d2=1 (1)

1.『私達もこの後暇だし、聞いたらおっけーだってさー。』(キャラ作成)

2.『ごっめーん！私達、今日忙しくて都合つかないからまた今度ー。』

[94 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:45:09]

『おや。おやおやおや。』

『ここでサブキャラが登場ってわけだね。』

『まぁ、ちょうどいい具合だね。ダイスの結果なら調べるしかない。』

『っというわけで……っと。やっていこーか。』

名前：『ここは折角だから安価できめよっか。』

学年：一年生

顔立ち：dice1d100=16 (16)

(1に近ければ近いほど超絶可愛い

50付近になると美少女

100付近だと王子様タイプ)

髪の色：dice1d6=4 (4)

1.黒 2.白 3.赤 4.ピンク 5.金 6.茶色

瞳の色：dice1d6=5 (5)

1.黒 2.赤 3.青 4.金 5.茶色 6.緑

ケモ耳の有無：dice1d2=2 (2)

1.無し 2.生えてる(その場合：dice1d5=1 (1) )

1.犬耳 2.猫耳 3.狐耳 4.狸耳 5.兎耳

身長：dice1d30=23 (23) (+130cm)

髪の長さ：dice1d100=71 (71)

胸の大きさ：dice1d5=1 (1)

1.永遠のゼロ 2.僅かな膨らみ 3.極めて普通

4.ちょっとだけ大きい 5.うっわ、デッカ。

お腹：dice1d3=2 (2)

1.細身 2.平均的 3.ちょっとだけもっちり

腰(お尻)：dice1d3=3 (3)

1.キュッとしてる 2.平均的 3.もちもちしてそうなお尻

一人称：dice1d4=4 (4)

1.私 2.僕 3.ウチ 4.わらわ(の場合語尾のじゃ)←！？

[95 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:52:14]

『………なんというか、その。個性的だね。』

『山海経の門主ぐらいしか見た事ないよ。一人称わらわの語尾がのじゃ。』

『狐耳か兎耳ならまだしも犬耳。犬耳でわらわのじゃ系…？なんで？』dice1d3=1 (1)

1.山海経から転校したきた生徒だから。(なんなら玄龍門所属でキサキの影響を受けてそうなった)

2.漫画好き。即ちこれは読んだ漫画の影響。

3.紛うことなき『素』

『しかも髪がピンク…しかもロング…！？』

『まずいロングヘアのピンクは髪はもれなく先生に激重感情抱く生徒が大多数ってデータがっ…！』

『いやこれ…、属性すごくない？属性が。』

『消費カロリーとんでもないよ？これ。』

『僕びっくりしたよ。本当に。』

『まぁまぁ、次は武器でも見ましょうか。』

使用武器：dice1d9=3 (3)

1.HG 2.SG 3.AR 4.SR 5.SMG 6.MG 7.RL 8.GL 9.MT

[96 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 15:55:27]

『これでMTとかだったらもっと怖かったよ。』

『よかったよそこはまともでさ。』

『って待てぇえええい！！！』

『山海経からの転校生ってっ！！！』

『あーもーめちゃくちゃだよこれ。主人公じゃなくてよかったよ。本当に。なんで転校してきたか後で調べるよ……。』

『じゃ、次はスペックというわけか……。』

戦闘：dice1d100=10 (10)

指揮：dice1d100=69 (69)

事務：dice1d100=55 (55)

医療：dice1d100=77 (77)

工作：dice1d100=49 (49)

隠密：dice1d100=4 (4)

知性：dice1d100=82 (82)

運動：dice1d100=52 (52)

倫理：dice1d100=74 (74)

慈悲：dice1d100=86 (86)

神秘：dice1d100=88 (88)

正義感：dice1d100=74 (74)

[97 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 16:21:39]

『よっっっっっっっっっっっわ。』

『えっ、よっっっっわい。』

『え？よく百花繚乱に入れたね？しかも転校生で？』

『あ、いやでも医療は高いね？つまり百花繚乱の専属医ちたいなものなのかな。知性も高いし。』

『指揮も悪くないね。戦闘、隠密除けば割と高水準なまでもある。』

『慈愛に満ちてそうだし。工作もできなくはないし。』

『正義感に溢れているし…で。ん？…んんぅ？』

『ちょ、おまっ、えっ？おまっ、神秘、神秘88？』

『高くない？ねぇ、高くない？なんで？』dice1d3=1 (1)

1.彼女の神秘が『犬神』なのかも…？

2.出生、医療の高さも相まって恐らく『讙』かな。

3.正義感とか慈悲とかも高いし…『狛犬』？

『名前は……そうだね。<101までにしよっか。』

『それまでに三つ以上なかったら自分が調べておくよ。三つ以内でもこれいいねってなったやつは採用するかも？』

『あっ、乖離してる奴とか、スレ主がダメって判断したやつはダメだから気をつけて。』

[98 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 16:25:42]

『ごめんやり直し。>>102まで。』

『しかし、犬神かぁ……。ちょっと犬神について調べてこないと。』

『詳しい人がいたら教えてくれるとありがたいな。』

『あぁ、後、夜、いつも通りの時間になったらもうちょっとこの子の掘り下げするかもしれないね。』

『ついでに物語の更新もあるかも？』

『じゃ、一旦ばいばい。』

[99 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 23:04:19]

『んー。1個も出ないとは…。』

『まぁそりゃ…、濃いのが特徴のサブキャラだからね。目立っては行けない…はずだけどこれは仕方の無いこと。』

『うん。じゃあ僕が調べてきた名前…。この子の名前は『山城スサノ』って名前だったよ。』

『さて…と、もうちょっとだけ掘り下げておこうかな。』

『決められるものは決めていきたいからね。』

『さっ、まずは……。君がこっちに来た理由だね。なんで百鬼夜行に来たのかな？』dice1d3=1 (1)

1.キサキの虚弱体質の原因を独自の情報網を使いそれを知り、持ち前の知識と医療技術を持って特効薬を開発しようとしたが失敗。その際に情報を勝手に見たことがバレ、責任を取る形で自ら退学。なんか合いそうだからと百鬼夜行にやってきた。

2.キサキには慕っていた。だけど、周りの空気に馴染めなかった。故に山海経を去った。

3.キサキと仲が良く、その際にキサキの虚弱体質を知る。それを治す為に、わざわざ転校を使ってまで外部からの情報を手に入れようとしている。故にキサキとは連絡を取り合っている仲ではある。

[100 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 23:10:23]

『なるほど。自分の主を思うが故の行動が仇となったか。』

『それで？肝心の門主様との交流はどうなってるの？』dice1d3=2 (2)

1.転校する際にバッサリと切られてしもうてのぅ…。今は連絡を取っていなくて…なのじゃっ！

2.今でも個人間でやり取りを続けていますよ？…のじゃ。

3.連絡したいのになんか繋がらない…のじゃ。多分、わらわに対して敵対心を持っている人達による妨害なのかもしれぬ。仲は悪くないのに……。

『んで、そののじゃ系は一体どこから？』dice1d3=1 (1)

1.門主様が好きで好きで仕方ないから…のじゃっ！

2.威厳あるものはまず言葉から…なのじゃっ！

3.……むぅ？完全な素だけどそれがどうかしたの？…かのぅ…？

『百花繚乱にはどうやって入ったの？エリートの集まりだと思ったけど……。』dice1d3=3 (3)

1.持ち前の正義感と自前の医療技術を存分なく発揮できる場所が百花繚乱だった。

必死に自己アピールした上で戦闘以外の実力を見せて加入。

2.今の百花繚乱には必要な人材だとして勧誘された。

3.「さすがに受からんじゃろ…。」感覚でやったらなんか通った。

『それに何でそんなに戦闘が低いの？10って…。』dice1d3=2 (2)

1.……こちとら医者ぞ…？なぜわざわざ戦う必要があるんです…？のじゃ。

2.戦って傷つけるのはちょっと…違うんじゃないのかのぅ……？

3.護身用に持ってはいるけど扱い苦手なのです…のじゃっ。

[101 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 23:18:13]

『まぁまぁ、大体は知れた…のかな？』

『一応生まれは…？』dice1d3=1 (1)

1.由緒正しき医者の家系…のはずなのじゃっ！

2.…ごくごく一般的な家庭の生まれだけど…なんで？なのじゃ？

3.実は…、拾われっ子、なのじゃ！

『なぜ、イナホとバディを？』dice1d4=4 (4)

1.同じ一年生だからって言うので組まされているんです…のじゃよ。

2.現場に出たら怪我もしてくるから直ぐに治療できるが故に傍についてるのじゃよ。見てられぬからのぅ。

3.百花繚乱にいるなら戦うことも覚えなきゃいけないみたいで…無理矢理組まされているのじゃ。

4.着いて行ったら不良達の治療に即移れるからのぅ。便利なのじゃよ。

『じゃあ最後に、イナホとスサノの好感度ってとこだね。』

イナリからスサノへの好感度：dice1d100=4 (4)

スサノからイナリへの好感度：dice1d100=38 (38)

[102 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 23:32:35]

『いや君ら仲悪いんかよ。なんでだよ。』

『先にイナリ。君だよ。』dice1d3=3 (3)

1.「なんでその場で治療するんかなぁ…。時間かかるに決まってるでしょ。イズモに甘えられる時間減っちまうよ」

2.一度、的確にイナリの地雷を踏み抜いて以降イナリはスサノの事が大っ嫌いになっている。が、表面上だけは取り繕っている状態。

3.単純に性格が合わないだけ。

[103 ◆rALpl08yA7QB 25/04/23(水) 23:38:11]

『次。スサノはどうなの？』dice1d3=2 (2)

1.「こやつもこやつで怪我ばっかり…。生き急いでるようにしか見えないのじゃよ。」

2.「(間違いない。心の内に払えきれないぐらい、何かに対する憎悪がある。わた…わらわだけじゃどうしようにもできないぐらいの…。カウンセラーのようにはなれないから…、経過観察しつつ精神安定剤の処方も視野に入れないと…のじゃ)」

3.単純に正解が合わないだけ。それはそれとてちゃんと治療はしている。

『こんなもん……かな？』

[104 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 00:40:32]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「待ち合わせはここのはず…。」

中心部…、すっごく大きい御神木のあるところ。
百鬼夜行の観光場所といえばのひとつ。
待ち合わせにもよく使われているし映画の撮影なんかにも使われている。
そんな場所で陰陽部の服装のまま、時計を見ながら待ち合わせをする。
お姉ちゃんから聞いた特徴としては、犬耳の生えたピンクのロングヘアーの子らしいけど…。

「……きみ…ｺﾞﾎﾝ、お主がイズモ…かのぅ？」
「ふぇ？」

突然声をかけられ思わず振り向く。
目の前に立っていたのはピンクのロングヘアーの子。
可愛い顔立ちに茶色の瞳、百花繚乱の服装をしていることから例の子だとはすぐ分かった。犬耳も生えてるし。

「えぇっと…貴女が山城スサノ…さんでいいんですかね？」
「うむ、その通り！…なのじゃっ！」

…中々クセのある子みたいだね。
語尾がのじゃ…？今どきそんな子はいないと思うけど…。
でも…スタイルは抜群だね。身長僕よりもかなり大きいし。
いや、僕らが小さすぎるだけなんですけど……。

[105 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 00:41:03]

「それじゃあ、今日はよろしくおねがいします。」

「よろしくおねがいします……のじゃっ！！」

絶妙に言い慣れてない…、無理してなり切ろうとしているのかな？

なにがともあれ、僕らの交流が始まる。

特に行先とかは決めてないけど…、そうだ。この前行ったカフェいこっかな。

そう思いながら僕らは歩き始めた。

好感度ダイス

ミケツからスサノへの好感度：dice1d100=17 (17)

スサノからミケツへの好感度：dice1d100=14 (14)

『今日はここまで。明日は続きやれるかも？ってところだから気をつけてね。』

[106 二次元好きの匿名さん 25/04/24(木) 07:44:06]

姉妹揃って低評価…

[107 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 13:34:02]

『やぁやぁ、セルフ保守しに来た僕だよ。』

『姉妹揃ってなんでこんなに好感度低いのかな？』

『犬耳だから…？ではなさそうだけど…。』

『なんなんだろうね？ホント。』dice1d3=2 (2)

1.もはや姉妹揃って遺伝子レベルで相性が悪いのである。

2.「(将来敵になりそうな予感がするっ！いや、こう！戦闘とかではない敵ッ！！！)」

3.「(分からない、分からないけど医者…かぁ。なんか、もやもやするというか、なんというか…。忘れている記憶になにかあるのかも？)」

『えーと、スサノすらも低いね？イナリに対しては30超えてたのに、なんでだろうね？』dice1d3=3 (3)

1.「…さすがにストレス発散で人を殺めかねない方法でやるのは百花繚乱の医者として見過ごせない。」

2.＋「(姉妹揃って精神疾患持ち…？こっちは憎悪…とかではないけれど。このままではいけないのは確か。どっちかと言うとパニック障害の方を懸念するべきだろうか。)」

3.＋「(それと別で…なんだか…。うぅむ………相性が合わない…。双子のはずなのに…)」

[108 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 15:51:36]

『やぁ、原因はわかったようでなにより。』
『それにスサノの観察眼は結構いいみたいだね。イナリとミケツの精神状態を素早く見抜くことができるだなんて。』
『きっと医者の家系の関係上、自然と培ってきたものなのかな？それに生まれがいいからってのもありそうだしね。』
『スサノの存在が大きく影響するとは思えないが…、何かしらに関わることがあればちょくちょくは出てくるんじゃないかな？』
『んでもって、スサノはイナリとミケツ。同じ双子なのになんか違うなぁっと感じているようで…。』
『まぁ、あのふたり。性格はちょっと違うからねぇ。』
『根元はいっしょなんだろうけど……。』
『決定的な違いは…先生に対して依存するか先生に対して正当な恋愛感情を持つかの違いはあるだろうけどね。』
『あぁ、あと、今日の更新はすごく短いけどいつも通りの時間でやるらしいから気をつけて。』
『それじゃ、また後で。』

[109 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 23:25:41]

そう。最初は和気あいあいとしていた。
お互いの趣味とか話したりとか、愚痴を聞いたりとか。
聞けばスサノは百花繚乱で治療を受け持っているようで特殊枠みたいなものだった。
後、個人的に気になってたなぜのじゃ風に喋ってるのかって聞いた。
「あっこれ、わたっ…ｺﾞﾎﾝｯ、わらわの尊敬している人の真似なの…じゃっ！」
…だそう。尊敬している人って真似したくなるものだろうかと思いつつ。
そういえは僕が尊敬しているのはカホ副部長だなぁとも思いつつ。
本題に入った時だった。僕から例の協力の申し出を出してきた時だった。
詳細を話した時、さっきまで和気あいあいとしていた雰囲気が急に変わった。

「…なるほど。検挙に一役買いたいと…。」
「それで、そこには自己のストレス発散も含まれている。」
「ううん…、それだったら協力はできない…のじゃ。」
「そう…？」
「そもそもの話、陰陽部ができる範疇を超えている。しかも、わらわと同じ一年生。そこは全て百花繚乱に任せるべき案件。」
「作戦の提案の協力をキキョウ先輩と行っていた…それに関してはいいんですよ。治安改善の為ですからお互いの協力は不可欠だから、なのじゃ。」
「それにそのやり方。下手したら死者を生みかねない行為。」
「ただでさえ違法弾薬であるドラゴンブレス弾の使用…しかもそれを魔改造だなんて。」
「わらわはそれを見るのが嫌じゃ。手を貸すのも勿論。それは犯罪と変わりないからのぅ。」
「本当ならこの場で取り押さえレベルのことなんですよ。…のじゃ。」
「うっ…ごめん…。」

[110 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 23:33:24]

うへぇ…、正論で言われると何も言い返せない…。
ドも付く正論、やっぱりこの方法はダメなのかなぁ…。
爽快感は凄いと思うんだけど…、でも、ううん。
滅多にない機会、僕の力を存分に発揮出来る思ったんだけど…。

「とはいえど、イナの百花繚乱での活躍ぶりやイズモの陰陽部内での活躍具合…。双方欠けてはならぬ存在ですし、なによりイズモを捕まえたらイナが怖い。」
「そもそもわた…わらわは言わば衛生兵のようなもの。戦闘はからっきし…なののじゃ。恐らく、イズモにも負けるほど弱いはず…なのじゃ。」
「それ言っちゃって大丈夫？」
「わらわはイズモがそんな人間じゃないと思いたいからのぅ。あえて言うのじゃ。」
「それも言っちゃって大丈夫？」

イナリのせいで妙な感じになってるような、そんな気がする…。
とはいえど、ダメなものはダメーってはっきり言うタイプなのはわかった。
けど、ううん…。ストレス発散はしたいからどうにか…。

[111 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 23:45:35]

「んじゃあさぁ、着いてくのはダメー？」
「うぅむ…なぜじゃ？」
「いや、しばらくしたらとある作戦で魑魅一座を破壊するつもりだからキキョウ先輩だけじゃ指揮は足りないと思うんだ。かといってお姉ちゃんは部室待機。」
「これはお姉ちゃんなしで今の百花繚乱がどこまでやれるのかの腕試しも含まれている。僕も関わってるからねコレ。だから見に行きたいのもある。代わりのストレス発散になりゃいいけど程度だけどね。」
「百花繚乱であるスサノなら何か聞いてるでしょ？」
「あー、数日前に招集されてある作戦を聞いたのは覚えておる。何人か魑魅一座の組員の尾行に指名されていたのも。」
「わらわは隠密と戦闘が苦手な故、同じく部室待機になるとは思うが…。」
「数日前から見回りも変更が加わったと思うけど、それの成果もあんましなんだよね。その状態でこの作戦に挑んでも成功率は…四割行けばいいところ。」
「やっぱり原因は委員長と副委員長の行方がわからなくなったからかのぅ。」
「それが一番大きいでしょうね。統制が乱れてきているともいう。」
「だからお姉ちゃんに依存せざるを得ない状況だったんでしょうね。」
「後は実力のある人が百花繚乱から抜けている…っていう可能性もある。」
「実際それはある。結構な部員が脱退してしまっているのも知っておろう？」
「もちろん。だから今が頑張りどきなんだけどなぁ……。変更を加えるかもしくはお姉ちゃんの投入しか…でもそれだと本末転倒、この作戦を立案した意味が無くなる…。」

[112 ◆rALpl08yA7QB 25/04/24(木) 23:58:26]

なにかないものだろうか…。なにか…。

…あっ、そうだ。あるじゃんか。ひとつ方法が。

シャーレだ。シャーレの先生を頼ればいいんだ。

とはいえど、先生もきっと多忙の身…連絡を入れるだけ入れてみるとしよう。

無理だったら…頑張るしかない。

「とりあえずこれはキキョウ先輩とカホ副部長に話を持っていくとしようかな。」

「そうした方がいいと思う…のじゃ。」

「…随分慣れてないようだけど。本当に大丈夫？」

「こうも、そう…ううん。それでもやめない、のじゃっ！」

「それならいいけど…。まっ、ここのお会計は僕が持つから好きに頼みなよ。」

「わーい！…なのじゃっ！」

ふっふっふっ…、始めてきたみたいな反応だから苦労するが良い…。

僕がちょっと前に受けた洗礼を浴びせてやろう…。

その間に僕は先生にちゃちゃっと連絡。すぐには返信来ないだろうけども。

…そういえば、お姉ちゃんはどこへ行ったんだろうか？dice1d2=1 (1)

1.ふっふーん。ひとりでおっかいものー。

2.先生のところへ甘えに行っている模様(依存度dice1d5=2 (2) 上昇)

[113 二次元好きの匿名さん 25/04/25(金) 00:25:55]

お買い物か、買い食いとかしちゃおうぜ

[114 ◆rALpl08yA7QB 25/04/25(金) 08:56:52]

朝のセルフ保守(おまけのイナリのお買い物編)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふんふっふふ〜ん♪︎」

ウキウキ気分で歩くのは久しぶりに暇ができたから、とも言えよう。
今日は比較的治安がよく、私の出る幕は無さそうなので買い物へと出かけていた。
弾薬は経費で落ちるから買い込むとして、D.U.で買えなかった洋服の代わりを探し、その上ちょっとした甘味巡りと行こうと思っていた。

「いやぁ、平和って素晴らしい。」

独り言を呟きながら百鬼夜行を彷徨く。
何故かこっそり着いてくる人達がいるが気にしない気にしない。
どうせ私みたいな美少女に見惚れているだけでしょう。
ミケツと私、顔立ちやスタイルは整ってはいるからね。
身長？…世間一般でいうロリ(131cm)って分類だけどなにか文句ある？

「さて、と。ガンショップにでも行くかな。」

先に向かうはガンショップ。私のも含め、皆の弾薬の補充しないと。
百花繚乱の人達、狙撃銃を使う人がほとんどだからね。
スサノはAR使ってるけど…、転校生らしいし、私が引きずり回してるけど非戦闘員らしいし、特別に認められてんのかな。
まっ、気にしたって仕方ないや。早めに買って百花繚乱に置いてかなきゃ。
最寄りのガンショップは歩いて五分程度。休日だと新商品がないか見る人達が多いようだけど今日は平日。客はあまり少ないはず。
ガンショップの中に入り、弾薬箱をいくつか買おうか考え始める。

[115 ◆rALpl08yA7QB 25/04/25(金) 08:59:56]

「何発ぐらい補充した方がいいかなぁ。」

とりあえず弾薬箱を買い占めない程度にあるだけ買っとこう。

店員に個数を伝えては先にお金を払って物を受け取る。

ついでに銃のメンテも頼もっか。

んで、メンテで見てもらっている間、ちょっと銃とかを見ていくかな。

「なんかいいのないかなぁ。」

自治区の数だけガンショップの種類があるとも言われているが…。

こっちはどうなんだろうか。私の主観からすると古風な感じはするけれど。

…今度、せっかくだしお茶誘うついでにスズミさんに聞いてみよっかな。

さて、なにかめぼしいものは無いかなっと……。dice1d3=3 (3)

1.……ううん、特にこれと惹かれるものはないかな。

2.おっ、バリスティックシールドがある。

3.コンパウンドボウ？………弓？この時代に？

[116 ◆rALpl08yA7QB 25/04/25(金) 09:16:22]

コンパウンドボウ…？え、なに？これ。
今の時代になんで弓？えぇっと、部活の競技用だったり？
いや違うちゃんと武器だ。え？なん…なんで？
お値段…うっわ、叩き売りされてる。

「こっれ……えぇ……。」

キヴォトス人は強靭だから矢はそこまで深くは刺さらないし…。
元から強い人らはそもそも矢すら弾くし。
動体視力いい人は掴んですらくる。弓を使うメリットなんてゼロに等しいのに。
まぁ、叩き売りされてるところ見るに「ワンチャン売れんじゃね？」みたいなノリで入荷したんだろうけど…。
今の時代に弓って。おもちゃもいい所。
いやでも、ミケツなら…ミケツならなにか使い道見つけるかもしれない？
ミケツって、時折斜め上の発想してくるからもしかしたら？
ううん…。どうせ買ったってそんな痛手じゃない出費なんだ。せっかくだしミケツの為に買ってみよう。

「これちょーだーい。」
「本当にそれ買うの？」

アルバイトらしい生徒が疑問符を浮かべてまで聞いてくるけど、私は頷く。
買うって決めたしね。ちょうどメンテも終わったみたいで、それの支払いを済ませて銃を背負って拳銃は太ももに付けているホルダーに仕舞う。
弓も同じく背負っていて、おまけといって店の在庫の矢を全てくれた。
もし、欲しくなったら注文してくれたら取り寄せてくれるらしい。
どうやら矢を作っている人がいるんだとかなんとか。物好きもいるもんだね。
改めてお礼を述べ、私はガンショップからでる。

「まっ、いい買い物をしたのかな？」

[117 二次元好きの匿名さん 25/04/25(金) 17:52:46]

待機

[118 ◆rALpl08yA7QB 25/04/25(金) 18:01:16]

セルフ保守目的の1スレ更新
ーーーーーーーーーーーーーーー
「む…、なんかやな予感がするぅ。」
「ｹﾌﾟｯ………嫌な予感？」
「今、お姉ちゃんが面白半分でなんか買ったようなそんな予感。」
「そんなことわかるのかのぉ？」
「まぁ…こう、たまにビビッて来るんだよね。あー、なにかやったなーぐらいの。」
「さすが双子じゃの。……ｹﾌﾟｯ」
「………欲張って普通のサイズにするからだよ。」
「だって、写真より大きいとは思わないよ…。…のじゃ…。」
「無理はしないようにね。食べて吐き戻しなんて一番みっともないから。」
「わかっておる。わかっておるぞ…。」

そう言いながらもぐもぐとちまちまと食べ続けている。
先日の反省を活かして僕はカフェオレも小さいサイズで頼んでいるし、ナポリタンをスモールサイズでたべている。なのに、量は多い。

「しっかしまぁ…、この大きさでこの値段は安いもんだねぇ。」
「庶民の味方ってやつじゃのぅ。」
「味は…やっぱ百夜堂の方が美味しいけれど。」
「まぁの。」
「(……しかし、よく見ると首に絞首痕があるのぅ…。)」
「(キヴォトス人に対してにそこまでの腕力…一体誰に？)」
「(髪の長さのおかげで目立たないようにはなっているが…。)」
「(……ま、そこまでやる義理はなかろ。)」
「(なんかこう、僕を見る目がちょっとって感じがするけど…。)」
「(気にしすぎかな。)」

[119 ◆rALpl08yA7QB 25/04/25(金) 22:43:07]

今日更新しようと思ったんですけど、スレ主の眠気が限界を迎えているのでおやすみにさせてください、、
すんません、明日はやります…。

[120 二次元好きの匿名さん 25/04/26(土) 00:23:16]

>>119

おやすみなさい。

お待ちしてます。

[121 二次元好きの匿名さん 25/04/26(土) 09:00:48]

保守

[122 ◆rALpl08yA7QB 25/04/26(土) 13:44:05]

セルフ保守用の一スレ更新

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後特に進展もなく、これと言ったハプニングも起こるわけがなく。

(強いて言うならスサノが「もうむりぃ……残りたべてぇ…」って素になるほど満腹になったぐらい)

僕ら普通に食事を終えて会計を済ませる。

結局、その場での解散となった。僕としてはこの子のことを知りたかっただけだからなんら問題ないけど。

ただはっきり思うのは…、僕とは考え方が違うってのははっきりと。

向こうは正義感…所謂法に遵守しながら治安維持に務めるのに対し、僕は多少の過激さは必要なことと割り切りながら治安維持に務める。

所謂犠牲の有無に関しての見解の違いみたいなもの。

「連絡先は交換してっと…。」

「うむ、確かに来たよ。…のじゃ。」

「よし。じゃ、ここで解散だね。」

「ご飯美味しかったのじゃ〜。次は気をつけて頼むのじゃ。」

「それがいいと思うよ。ここ油断してたら痛い目に遭うからね…。」

そう言い合いながら手を振ってその場を後にする。

さて、夕飯の買い物してから帰らないと。

今日のお夕飯どうしよっかなぁ。唐揚げもいいし…簡単に野菜炒めでもいいし。

あっ、回鍋肉でもいいな。久しく作ってないし。

折角だからお姉ちゃんも誘おうかなー。なに買ってきたのか気になるし。

ここから最寄りのスーパーとなると…。ちょっと小道通ればすぐかな。

さて、いこーかな。dice1d3=1 (1)

1.特に問題なく買い物を済ませる。

2.むむむっ、怪しい気配…。小道を通るのはやめよう。

3.…ﾊﾞﾁｯ!!「ぅぁっ…………。」

[123 二次元好きの匿名さん 25/04/26(土) 21:36:37]

よしよし
なんかフラグを逃した気がするけど

[124 ◆rALpl08yA7QB 25/04/26(土) 23:08:38]

特に弊害もなく、目的の買い物を済ませては戻ってく。

野菜炒めともって思ったけど野菜がちょっと高くなってるから断念。

それ以外にも全体的に物価が上がってるように思えるが…。

今日はたまたまお肉がお安い日だから唐揚げにでもしよっか。

寮に戻る直前にお姉ちゃんに連絡を入れておく。

僕のご飯を食べれるってなりゃあすっ飛んでくるでしょ。

そういえば、お姉ちゃんの好物…最近作ってないような。

今度弁当にお稲荷さんとかおひたし作ってあげようかな。

「さっ、仕込みしちゃいましょ。」

ｰｰﾋﾟﾛﾝｯ

ん？連絡、お姉ちゃんからかな。…あ、いや先生からだ。

解散際に連絡を入れたからその返事かな。dice1d2=2 (2)

1.是非とも協力したいけれどごめん！ちょっと行かなきゃ行けないところができたら！(対策委員会編中)

2.わかった。日程を教えてくれたら時間を空けて手伝いに行くよ。

[125 ◆rALpl08yA7QB 25/04/26(土) 23:18:39]

「やった、ラッキー。」

先生が来てくれるなら僕はソロで動いたって良さそう。

問題はスサノにバレないようにしなきゃいけないけど。

あの子にゃあ計画話しちゃったからね。

後は先生が来るってお姉ちゃんにも言っておくのと…、キキョウ先輩に連絡を入れること。僕の独断だし。

キキョウ先輩が先生の協力を断っても僕が先生に頼ればいいだけだからね。モーマンタイってやつ。

えーと返信返信…、具体的な日程は後日決めるのですが泳がせるので大体は1ヶ月後になるかと。その時には改めて返事を寄越します。

うん。これでヨシ。

あ、また通知。今度はお姉ちゃんからだ。

…今からお土産持ちながらすっ飛んでくるって。

どれだけ僕の手料理食べたいんだろうか。

「まっ、そこがお姉ちゃんらしいというかなんというか。」

「そうと決まれば今日は頑張っていい出来にしなきゃ。」

さっ、気合い入れて唐揚げを作るぞー。

料理の出来：dice1d100=74 (74) (料理ダイスの半分、40の最低保証)

(高ければ高いほどプロ級。50付近で家庭並。)

[126 ◆rALpl08yA7QB 25/04/26(土) 23:36:10]

「ミケツの料理と聞いて！！！！」
「うわぁああっ！？ドア突き破る勢いで入るなぁぁっ！」

破裂音に近いレベルのドアの音を鳴らしながら突っ込んでくる。勢い余って部屋の奥まですっ飛んでって物が崩れる音がした。後で説教だね。アレ。
遠くからすっごくいい匂いがするねーって聞こえてくるし。

「ご飯はできてるから、食べたらお風呂に入ってよね。」
「はーい。そーだ、これお土産。」
「……コンパウンドボウ？」
「そっ、コンパウンドボウ。」
「んでこんな今どき……。」
「ミケツならなんかうまく使えそうだなって思って。」
「んな投げやりな。」

しかし、コンパウンドボウ…。弓持ってくるとは思わなかった。なんか買ってくるとは思ったけどさ。弓…、弓かぁ……。なにかに使えないかなって……。いやまぁ、使い道は多いけど。

「食べながら考えるかぁ…。ほら冷めちゃうから。」
「はーい。運ぶの手伝うよー。」
「お願いね。」

お姉ちゃんが持ってきた弓を自分の机の傍に置き、お姉ちゃんが作った食べ物を持ってって手を合わせて頂きますをする。まずはひとつ…。うん。今日のは会心の出来。
久しぶりに力を入れて作ったからかな。

「んぅ〜！うまーい！」
「我ながらいい出来だね。」

先生にも食べてもらいたいな…とか思いつつ。
…なんで先生のこと考えているんだろ。
ココ最近、妙に先生のことを考えてしまってるような？
……まっ、気にしたって仕方ない。僕よりお姉ちゃんのことだ。大人の克服をしてもらわないと。

[127 ◆rALpl08yA7QB 25/04/26(土) 23:46:36]

「そそっ、多分だけど魑魅一座の掃討作戦。先生来るかも。」

「おっ、そうなの？」

「お姉ちゃんは部室待機だからそこまで話さないと思うけど……。」

「んー、そっかぁ。」

「キキョウ先輩がもし断ったら僕の個人的なお願いをするつもり。」

「なにをするつもりなの？」

「僕単体で一個、できたら二個ぐらいアジト破壊。」

「……できるの？」

「改造ドラゴンブレス弾で建物ごと燃やして炙り出して、そこから罠仕掛けて一気に引っ捕らえる。」

「か、改造ドラゴンブレス弾………？？」

「火炎の火力伸ばして確実にアジトを燃やすためにね。」

「炎に耐えられなくなって外に出てくるでしょ？」

「………ミケツ。」dice1d3=3 (3)

1.さすがにお姉ちゃん、それは許さないかなぁって。

2.すっごいいいアイデアだねぇ！散弾銃だからできることなのかな！！

3.……ちゃんとやられた側の死なない確証は？

[128 ◆rALpl08yA7QB 25/04/26(土) 23:56:09]

「お姉ちゃん？」

「ミケツがやろうとしてる事は最悪"人殺し"になりかねない行為だよ？」

「人殺し……。」

「確かにそのアイデアは捕まえたり壊すのには最適かもしれない。」

「でもそれは殺めてしまうリスクもある。」

「いくら私達が頑丈だからって炎に囲まれて酸素のないところに閉じ込められたら死ぬ。」

「覚悟があってやるの？それを。」

「…でも相手は悪党だよ。悪党に…道はないでしょ。」

「悪党だって中には更生する人もいる。過剰にやり過ぎたて、もし殺してしまったら残された者は復讐に走るかもしれないよ。」

「だったら最初から悪党になんてならなきゃいけないのに。」

「……だったらいいのにね。」

お姉ちゃんが自分の手を静かに見つめている。

なにか思うところがあるのだろうか。

…最悪人殺しになりかねない…か。

覚悟…覚悟か……。dice1d2=2 (2)

1.…………もう少し作戦を考え直すよ。

2.悪は…悪はあってはならないの思うんだ。

[129 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 00:08:17]

その言葉を放ったミケツの雰囲気が変わる。
青色の瞳が濁っているように見える。
ぼんやり見えるヘイローが、一瞬だけなにかノイズがかかったように見える。

「…悪は存在してはいけない。」
「あの時のお姉ちゃんを見て思ったことあるんだ。」
「悪い人がいるから、酷い目に遭う人が絶えないんだって。」
「だったら、悪人は滅ぼすべきだよ。」

………あぁ。そっか。
本当ならミケツも壊れているんだった。
記憶を失って、それが軽くなってるだけで根底では壊れていることには変わりはない。
…あの時、あの場所でされてきたことは……。
私達の"■■■■■"を壊すための実験だったから。
目を閉じればあの日の情景が瞼の裏に映る。
ミケツの痛がる声。私の懇願する声。
耳の奥底に残るソレは消えることはないだろう。
また、自我を失う前に再び瞼を開ける。

「…手を汚す覚悟があってのことなのね。」
「あるよ。」

…そっか。ミケツも汚れる覚悟はあるのか。
やっぱり私たちは双子。どこまでも似るんだろうな。
でも、ミケツまで汚させるわけには…。
……だったら私も手段を使わせてもらおうかな。
後で連絡を入れなくちゃいけない。
最悪、今度は私が止めなくちゃいけなくなる。

[130 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 00:15:45]

「ご馳走様。…私、お風呂に入ってくるね。」
「はーい。僕ももうすぐ食べ終わるー。」

席を立ち、食器を下げて、ミケツの部屋に行っては部屋に常備してある私の下着類とかを持ってお風呂へと向かう。
脱衣所に入り、スマホを取り出してはある人のモモトークを開いた。そして文字を入力しては送信を押す。
数秒後、ピロンっと通知がなり確認するとおーけーのスタンプ。

「……頼らせてもらうよ。」
「せっかくの信用を…、失わせないでね。」

独り言を呟きながら浴室へと入っていった。
お風呂に入ったら向かわないと。あの人の元へ。

[131 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 08:44:12]

〜数時間後、時刻：22:00〜

"やっ、待った？"

シャーレの入口前。私は誰にも言わずこっそり来ていた。
時刻は夜遅く。無論、空は暗く、星が地上を照らしている。
そして入口前で待ってて出てくるのは勤務終わりの先生。
私は誰かと悟られないように私服で来ていた。

「ん、待った。」
"ごめんね、仕事が立て込んでて。"
「今日も今日とて書類が多いんでしょ？それに住民からの依頼も。まっ、知名度も上がっていいんじゃない？」
"そうなんだけどね。それだけ困ってる人も多いってこと。"
「平和には程遠いね。」
"とはいえ、D.U.は私ひとりでも出歩いて問題ない治安にはなったよ。"
「だとしたら凄いね。数日前までは最悪の治安だーって騒がれていたのに。」
"助けてくれる人が多いからねー。ほんと、頭が上がらないや。"
「その縁を大事にすることだね。なら。」
"うん、気をつけるさ。それで、本当に私の家でいいの？"
「その方が話しやすいしね。それに一番安全。じゃ、いこっか。」
"帰りにコンビニ寄るけど…イナリはご飯とか大丈夫？"
「ご飯ならミケツの美味しい美味しい唐揚げ食べたから大丈夫。けど寄りたいかも。」
"そっか。じゃ、行こっか。"

[132 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 13:53:12]

先生の後ろを着いていき、シャーレの1階にあるコンビニへと立ち寄る。
エンジェル24…そんな名前だったか。
品揃えはそこら辺のコンビニよりも遥かに良く、最新の商品をよく入れてるとのこと。
なのに客の入りは悪く思える。仮にもシャーレの建物。生徒の出入りも多いはずだが…。でも、うん。働いているのが中学生なのは…どうかと思うけど……。
眠たそうにしている店員をよそに、私達は買い物をチャチャッと済ませる。
先生の計らいで奢ってくれるというのでお菓子と飲み物をポイポイと投げ入れた。
よく買うねぇ…、っと心配されたが奢ってもらえるというのに遠慮する人はありえ………ごめんなんでもない。ミケツの性格なら断るからなんでもない。
大きな袋ふたつ程抱えながら、私達は店から出る。
そして、先生の家に向かうが特に何も無く私達は家へと辿り着く。

"さっ、話を聞くよ。"
「はーい。わかった。なんだったら食べながらでいいよ。」
"じゃあそうさせてもらおっかな。お腹ぺこぺこだからね。"
「…じゃ、話をさせてもらうね。」
「…ミケツは人を殺めようとしている。」
"ン"ッ"！？ﾌﾞﾌｫ!!!…ゲホッ！ゲホッ…！！んん！？"

口に食べ物を含んだ瞬間。突然と吹き出す。
慌てて水を飲んでは胸を叩いて落ち着かせている。
…言うタイミングを見誤ったか。さすがに。

[133 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 13:56:43]

"気のせいかな！？ミケツが人を殺めようとしてるって！？"
「残念ながら本当だよ。」
「今日、ミケツからなにか話が来てない？」
"そういえば、手伝って欲しいことがあるみたいな連絡は来てたけど…。"
「そう、まさにその事。」
「私達百花繚乱はミケツの提案で魑魅一座と呼ばれている悪党グループの掃討作戦をしようとしている。」
「実行はまだ先。」
「だけど、ミケツは単独でひとつでも壊滅させようと動こうとしている。」
"壊滅させるだけなら…人殺しには……。"
「…ミケツの考えた方法が残虐なんだ。」
「百鬼夜行に留まらず違法弾薬として呼ばれている散弾銃の弾があるのは知ってる？」
"ドラゴンブレス弾だね。つい先日聞いたよ。"
「そっ。それ。んでね。ミケツは工作が得意なんだけど…、どこで入手したんだかドラゴンブレス弾を持っててね。それを改造して威力をあげた。」
「それだけならいい。だけど、目的が家を燃やして炙り出すことなんだ。」
"それは………。"

瞼を下ろす。…本当にミケツが人を殺るなら、証拠が見つかった場合は捕まえなくちゃいけない。
…それは嫌。
私は起こりうる可能性を先生に話していく。

[134 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 14:02:36]

「先生も懸念している通り。万が一中に人が取り残された場合、いくらキヴォトス人でも酸素がなければ死ぬ。ずっと火の中にいれば焼け死ぬ。」
「私も諭した。けど、覚悟が決まっていた。私だけじゃ、どうしようにもならない。」
「…だから先生を頼ることにした。」
"ミケツを止めて欲しい…と？"
「うん。ただ最初に私の先輩に話を通すと思う。」
「キキョウ先輩次第ではあるけど、協力を受け入れた後が実にめんどくさい。」
「ミケツが単独で動くことになる。私は掃討作戦当日は部室待機。動けないんだ。」
"なるほどね…。"
「だから、もし協力を受け入れた場合は上手く手回しをする。」
「幸い、百花繚乱には魑魅一座のアジトの情報が集まってきている。優秀な人材が多いからね。」
「そこで私がこっそり事前に破壊して、当日の百花繚乱の負担を減らす。」
「そうすれば早くカタがつく。」
「つまり、先生はその分ミケツのところへ早く行けるというわけ。」
「まっ、これは最悪のパターン。キキョウ先輩が拒否した場合はすんなり行くんだけどね。」
"私はどう立ち回ればいいのかな？"
「ミケツの説得…が一番なんだけど…。」
「それが無理なら先生には時間稼ぎをしてもらうつもり。」
"時間稼ぎ？"
「可能性の話ね。私みたいに暴走したら聞く耳持たなくなると思う。」
「私達は双子。似るところはとことん似るからね。」
「一番はそうなる前に先生が止めれたらって話だけど…。」
「んでね。それで先生にはできる限りミケツが実行しようとしている所を邪魔してもらうの。」
「私は私で作戦が終了したら自由になる。そうなったら爆速でミケツのところへと向かう。」
「そして殴ってても止める。殺しは行けないって。」

[135 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 14:09:09]

"……イナリがあの時されたのと同じように？"

「そっ。そうすればミケツだって元に戻って理解してくれるはず。」

「だから殴るの。幸い、先生の指揮がないミケツは私に勝てるとは思わない。」

"随分バッサリだね。"

「こう見えて、私百鬼夜行では最強って言われているの。」

「まっ、災厄の狐の時は振るわなかったけどね…。」

"あれは相手が悪いから仕方ないよ。"

「ん、そう言ってくれてありがと。ま、私の言ったことは理解してくれた？」

"うん、わかった。人殺しにさせないためにも協力させてもらうよ。"

「さっすが先生。」

…期待は裏切らないね。先生なら助けてくれるとは思った。ほんと…、こうしてみると恵まれなかったんだなって思うよ。

こんな大人しかいなかったら、よかったのにな…。

はぁ……。dice1d15=14 (14) (依存度アップ)

"さて…と、もう遅い時間だけどどうする？"

…どうしようか。時間的に走ればまだ寮に間に合う。

けど、見回りに見つかったら見つかったらで面倒だしな。

素直に甘えるのもアリではあるが…。

なんだったらひとつ屋根の下で眠ることも大人嫌いの克服になるかも。

dice1d2=2 (2)

1.……ここは素直に甘えようかな。

2.…いや、まだやっぱ怖いや。泊まるのはよそう。

[136 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 14:17:05]

「私は帰るとするよ。まだ間に合うしね。」

やっぱりまだ怖いや。時間はまだまだかかるかもね。

また、錯乱を起こす前に私は帰るとしようか。

"わかった。気をつけてね。"

「はいはい。先生もいくら治安が良くなってるとはいえど、襲われる可能性はいつだってあるんだから。気をつけて。」

"うん、わかってるよ。心配してくれてありがとう。"

「どういたしまして。じゃ、詳しい話はまた後で。」

「ミケツの方から日程の連絡が来たら本番…みたいなところはあるから。」

"来たらすぐ連絡するよ。"

「うん。頼んだよ。」

軽く手を振っては先生の家を後にする。

家を出てすぐ、銃の残弾を確認して、手持ちも見る。

…マガジンに換算すると約6マガ分。

拳銃はマガジン分合わせて5か。

ここら辺の不良共を一掃するには十分。

さて、いないとは限らないし、先生の為に不良共を倒してからいくとしよっか。dice1d3=2 (2)

1.ほとんど倒してから気分上々で帰った。

2.まぁ、結構な数シバいたからいっかな。

3.ふぅむ、今日はそこまでいないみたい。本当に治安が良くなってるのかな。

[137 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 23:08:28]

走ったところで別にバレても夜の見回りっていえばなんとかなると思った私は帰るついでにそこら辺に蔓延っている不良達をシバこうと歩き回る。
そこそこ良い服を着ているからか歩いているだけで声をかけられたりする。
「嬢ちゃんいい服着てんねぇ？金持ってんの？」
「ちょーっとこっち来てくんないかなぁ？」
こういうやつらは大抵金目当てで襲ってくるタイプだから実にわかりやすい。
それにて弱いし。脳天に一発、腹に拳一発。不安なら拳銃で追い討ち。
これだけで簡単に倒せる。

「君達災難だねぇ。わざわざここら辺でカツアゲなんざしちゃってさぁ。」
「残念ながら私弱くないんだよねぇ。君達が何人で襲ってこようが意味ないの。」
「ちっぽけな頭使ってもうちょっとマシに生きたら？」

リーダー格の頭を踏みつけながら言葉を吐き捨てる。
殺しはしない。だが、動けないほどの痛みを与えてはいる。
こいつらみたいな器の小さいヤツはプライドへし折るのが手っ取り早い。
やめてと懇願してきたところに頭を掴んで持ち上げては語りかける。
君達が今までカツアゲしてきた人たちもきっと、やめてと懇願してきたよねぇ？と。そうして地面に叩きつけて完全に気絶させたらはい終わり。
この調子で不良達をシバきに回る。

[138 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 23:13:26]

「ったく。治安が良くなってるとはいえまだまだいるなぁ。」
「はぁ…。どこもかしこもそうなのかなぁ。」

歩きながらリロードを行い、独り言を呟く。
ｰｰｰｰｰだったら悪人は滅ぼすべきだよ。
食事の時に言ったミケツの言葉を思い出す。
…確かにミケツの言うことには一理ある。
悪人さえいなければこの世は綺麗に回る。
悪人さえ存在しなければ犯罪なんて起こりはしない。
誰かが傷つくことも、誰かが死ぬことも、誰かが悲しむこともない。
だけど、本当に悪を全て滅ぼすなら…。

「それは私も含まれているんだよ。ミケツ。」

立ち止まっては静かに自分の手のひらを見つめ、ゆっくりと握る。
手に残る感触。母様のどうしてと言わんばかりの表情。
父様の信じられないといいたそうな表情。
沢山の人達の瞳孔が開かれた目。燃え盛る私の家、私の神社。
全部、ミケツのためにやった事だった。
神秘の研究をしていると言ってきたあの大人。
私達は家に囚われずに自由が欲しい。
大切な妹を、ミケツを失いたくない。
失わずに解決する方法を見つけて欲しい。
そう零した私の願いをすくい上げてくれた。
…だけど、裏切られた。私も、ミケツも壊されかけた。

[139 ◆rALpl08yA7QB 25/04/27(日) 23:17:15]

「……これは、ただの八つ当たりなのかもね。」

大人に対する憎悪を、大人に対してじゃなくて不良達にぶつけている。
相手が悪であるが故に自分の中で傷つけてもいいと定義して力を振るう。
…それもまた、悪なのかもしれない。
けど、それでいい。必要悪ってものがあるのなら、それは私のことだろうから。

「…君を守る。その為なら悪にだってなってやる。」

私は、そうなる運命にした神様を許さない。
自らの命と神秘をもってキヴォトスを救った先祖も許さない。
自分に宿る神秘も、ミケツに宿る神秘も許さない。
アレさえなければ、私達が狐塚家になんて産まれなければよかったのに。

「…私達はふたりでひとつ。もし、死ぬ時があれば、それは一緒に。」

そう呟きながら夜の街に溶けていく。
私は、いずれ道を違えてしまうだろうと、そう思いながら。

[140 ◆rALpl08yA7QB 25/04/28(月) 08:54:39]

『やぁ、セルフ保守の僕だよ。』
『イナリはミケツに対して強い想いを背負っているのはどこの世界線もいっしょ。』
『他は離れ離れになったって原因もあるけど、この世界線では守らなきゃっていう強い意志を持っているね。』
『ただそれが歪であることを本人は気づいているのかは分からない。』
『それが双子の妹であることの絶対的な信頼か…。』
『それとも歪みに歪みきった恋愛感情かは本人の行動次第とも言えよう。』
『他の世界線では捻じれに捻れた結果、身体での繋がりもあったようだから。』
『ま、問題なのがこの世界線では先生に対する気持ちも少しずつ芽生えてきてるということだね。それも歪んでる方向で。』
『恐ろしいねぇ。無制限に助けてくれる存在っていうのは。』
『僕が■■■になる前にいたところの方がよっぽど健全だったよ。』

[141 ◆rALpl08yA7QB 25/04/28(月) 15:16:16]

『やっ、また会ったね。お知らせだよ。』

『今日の更新は無し。明日もあるかどうかは分からない。』

『保守目的に一スレ更新はするかもしれないけど…。』

『低速もいい所になるよ。ごめんね。』

『さっ、ひとつ気になることがあったからダイスだけ振らせてもらうよ。』

『イナリのミケツに対する依存度。先生のはあってもミケツのはなかったからね。』

『っというか、一番あって欲しいダイスまでもあるから。』

イナリのミケツに対する依存度：dice1d100=82 (82) (最低60)

(50以上だとちょっと過保護な程度

75以上だと常に心配+自身の中に知識はなくてもミケツに対して劣情がある

90以上だと常に心配+歪んだ感情が顕著になる。

100だと………………閲覧注意の可能性極大)

(イナリのミケツに対する依存度の増加による回数と数値の上げ幅は少なめ)

[142 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 01:02:28]

まあそうでしょうね

[143 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 09:52:08]

保守

[144 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 11:31:13]

ミケツ可愛い

[145 ◆rALpl08yA7QB 25/04/29(火) 12:44:26]

>>144

！？！？！？！？！？

ももももももも、もしかしてミケツのイラストですか！？！？

もしそうなら本当にミケツのイラストありがとうございます！！！

しっかりとミケツの特徴捉えててすっごい可愛い！！！

[146 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 13:59:19]

>>144

超可愛い！！！

[147 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 17:17:16]

>>144

この絵柄、どこかで見たことあるような…

[148 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 20:06:17]

純粋無垢のような見た目だが、エ駄死知識はあるし(自己開発はするし)、結構惨いやり方で不良を炙り出そうするサイコパスな一面があるという事実

[149 ◆rALpl08yA7QB 25/04/29(火) 23:44:26]

『やっ、セルフ保守の僕だよ。』
『劣情を抱いているとは。』
『恋愛感情がない訳では無い…か…。』
『ま、流れるがままに…だね。』
『先生にも恋するかもだし、ミケツにも愛がある。そんな事もありえるかもしれない。』
『…が、ミケツがどうなるかだね。』
『じゃ。また明日。』

[150 二次元好きの匿名さん 25/04/29(火) 23:51:29]

イナリちゃんも可愛い

[151 ◆rALpl08yA7QB 25/04/29(火) 23:58:20]

>>150

おぁああああぁあああああああぁああ！！！！(昇天)

かぁわあぁいいいいいいい！！！

ミケツと違ってキリっとした目つきなのがすごくいいっ！(語彙力低下)

百花繚乱衣装なのもいいですねこれ！！

この2枚！！次回のスレ以降使ってもよろしいでしょうか！！！

[152 二次元好きの匿名さん 25/04/30(水) 00:00:43]

>>151

いいですよ〜

ちなみに差分で依存度100のifイナリちゃん描いたんですけどそれも載せていいですか？(尚ホラー注意です)

[153 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 00:04:42]

>>152

すっごい気になるので全然おっけーですよ！！

[156 二次元好きの匿名さん 25/04/30(水) 00:10:52]

危なかった…

ファイルなう - アップロードされた複数のファイル

[157 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 00:11:07]

おや？消えちゃいました？

[162 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 00:12:51]

………おや、荒らしですかね。

[164 二次元好きの匿名さん 25/04/30(水) 00:14:18]

>>162こういうの使うの初めてで…普通にデカデカと出てきたから一回消しちゃった

とりあえず三枚ダウンロードできるようにしました

あと酷いタイミングで嵐が来た…私のせいかなぁ…

[165 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 00:17:24]

>>164

いえ、タイミングが悪かっただけだと思いますよ。

様子を見てダメそうなら次立てればいいですからね。

後依存度100イナリ最高ですね……！

きっとこのイナリは先生とミケツが仲良くなってるのを良しとしなくてやっちゃいそう…。

ただ、イナリも先生に気が向いてきてるせいもあってなかなか読めない！！

本当にありがとうございます！！

[166 二次元好きの匿名さん 25/04/30(水) 01:21:54]

こちらこそ面白いスレをありがとうございます

おまけでもう一枚どうぞ

[167 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 07:47:44]

>>166

んんん！年相応の反応ですねぇ！

「ま、まぁ、いいんじゃない？先生は味方だし…」

みたいな照れ隠しもしてそうです！ありがとうございます！

それを遠くからジト目で見つめるミケツは絶対存在します(笑)

[168 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 13:50:19]

お昼のちょび更新
ーーーーーーーーーーーーーーー
「この予算…。結構莫大な…。」

一枚の申請書を見つめる。お祭り運営委員会からのものだ。
確か…そろそろあの時期が近いはず。百夜ノ春ノ桜花祭…だったっけ。
お祭り運営委員会が力を入れているお祭りのひとつ。
だとするならこれは多分、桜花祭の予算だとは思うんだけど……。

「……過去の記録が分からないけどこれは…。」

通していいものだろうか…。理由はちゃんとなっているんだけど。
新しいことの挑戦、ホログラムを使用した花火…。
それによりミレミアムに製作を依頼する為の資金…。
百夜堂、ずっと繁盛しているから稼ぎはあるはず。
自腹でどうにかできそうに思えるんだけど…、これは保険なのかな？

「カホ副部長〜。これ、通しちゃっても大丈夫なやつですかー？」
「見してみてください。……あぁこれ、大丈夫ですよ。」
「ニヤ様直々に承諾をもらってるものですから。形式だけでも書類の提出をお願いしていたのですよ。」
「あぁ…そういう…。わかりました。ハンコ押して通しておきます。」
「お祭り運営委員会にはお世話になっていますからね。ニヤ様も多少の大きな出費は問題ないと思ったのでしょう。」
「シズコさん…でしたっけ。あの人、街の人々に人気がありますからね。」
「えぇ。そしてお祭りの運営の手腕もいいですからね。毎回楽しみにさせてもらってます。」
「しっかし、お祭りかぁ……。」

[169 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 14:11:53]

嫌な予感がするなぁ。ホログラムによる花火の再現…。
んなの花火じゃねぇで襲撃しそうな魑魅一座が居そうな気がする。
お祭り当日は百花繚乱にお願いして警備の強化をしてもらうしか。
最悪、陰陽部も人を出して当日は警備してもらわないと。
僕は…現場で指示することになるのかな。
いつもならお姉ちゃん担当なんだけど…。お姉ちゃん、今は百花繚乱にいるし。

「イズモはお祭り当日の予定は？」
「んぇ？多分、百花繚乱の人と共にお祭りの警備の指示に回るかなと。」
「そうですか…。もし、お祭り当日、そこまで警戒することがなかったらイナリさんと共にお祭りを回っていただいても構いませんよ。」
「いいんです？」
「せっかくのお祭りですし…、それに、百鬼夜行に入ってから初めてのお祭りでしょう？」
「確かに…、そうですね。」
「でしたらこちらから百花繚乱にも話を通しておきますので、折角ですから楽しんできてください。」
「じゃあ、お言葉に甘えますね。」
「……っというよりカホ副部長。僕に対して結構甘かったりします？」
「いえ、そういうわけでは…。普段の働きに対して相応の対価は必要でしょう？」
「イズモはよくやってくれてます。おかげさまでスムーズに業務が回りますからね。」
「なので楽しむ時間を与えるのもごく普通のこと。」
「そうでしたか…。すみません。ちょっと疑問に思ってたので。」
「いえ、大した事ではないですから。さて、そろそろお昼ですし、休憩しましょう。」
「そうですねー。そそ、皆さんにお弁当作ってきたんですけど、食べます？」
「お弁当…ですか？」

[170 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 14:22:06]

それに頷いては重箱をドンッと出す。

何故こんなに？って思うだろうけど…。他の人が食べて美味しいかなって気になったし…。先生に出す予定もあると考えたら、ね。それに、あの日、コンビニのお弁当を食べた時に自分の料理がどれほどか気になったのもある。

せっかくだし、陰陽部の…それも事務処理している人達で食べようって考えた。

"イズモたんのお弁当！？"

"同じ空間で働けているだけでも最高なのにお弁当まで…！？"

まぁ…僕のファンらしき人はいいとして。

お弁当を開けては一段、また一段と中身を見せてく。

お昼だから活の付くものをチョイス。油っぽいものは控えてヘルシーなものを。

「さっ、仲良く分けてください。」

「本当にいいんです？」

「えぇ、遠慮なくどうぞ。」

「では…、いただきま－－」

"私が先！！"

"いいや、私が先だね！！"

…あぁあ。後でカホ副部長の説教コースだ。

僕は僕で個別に用意した弁当があるからいいとして。

そいや、お姉ちゃんにもお弁当作ったけどちゃんと食べてるかな。dice1d3=2 (2)

1.「んっ！！！おいしい！！イズモの作ったおいなり弁当おいしい！！！」

2.「こにゃああああ！？！？待って！ちょっと待ってってば！！それ私の！私の弁当なのぉ！！！」

3.「弁当食べたい弁当食べたい弁当食べたい………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

「今日は一段と機嫌が悪いのぅ………。不良が可哀想て…。」

僕のお弁当の評価は………。

カホ：dice1d100=89 (89)

モブ：dice1d100=45 (45) (ファンパワーで最低60の保証付き)

[171 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 20:19:09]

〜おまけ：百花繚乱・部室〜
「ふっふふ〜ん♪」
「おや、ご機嫌じゃの。」
「だってイズモの手作りおいなりさん弁当なんだも〜ん♪」
「ほーう…、イズモのか。…む、結構あるのぅ。」
「沢山作ってくれたんだ〜。午後も頑張れるようにって。」
"え〜！イズモちゃんが作ったおいなりさん？"
"すっごーい！形綺麗だねー！"
「そうなんだよ〜。えへへ〜。」
"ひとつ食べても問題ないかな？"
"私も食べてみたーい！"
"ウチもウチも！"
「え？あ、ちょ、まっ…。」
「どれ、わらわもひとつ……。」
「ちょ、スサノ！？まってまだ、私ひとつも！！」
"ん〜〜！！！おいしい！ジューシーだねぇ。"
「はむ…ふむ。ほぉ、たしかにうまい。」
「と、取らないで！？ちょ、待ってってばぁ！？」
「あー！！あーーー！！みるみる減ってくっ！！！」
「こにゃ、こにゃあ……、私のおいなりさんがー！！！」
「うわぁあああああああん！！！！」

その後、お弁当をほとんど食べられてあまり食べれなかったイナリは拗ね、腹いせにシバきまくったおかげで今日の不良の検挙率は凄かったという………。

[172 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:04:24]

〜場所は変わって……〜
「……！おいしい…！」
"ねー、すっごく美味しー！！"
"いっぱい食べられるよー！"
「よかった。お口に合ったようで。」
「これ、お店出せるレベルでは？それぐらい美味しいですよ。これ。」
「えっへへ…。張り切って作ったもんですから。」
「毎日食べていたいぐらいですね…。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

カホ副部長も柄に無く素早く箸を進めている。
それほど美味しかったのなら作った甲斐があるもの。
他の部員は言うまでもなく、カホ副部長以上程に箸を進め、詰まらせる者も出るほど。慌ててお茶を渡して喉を通らせておく。

「ご飯はゆっくり食べましょ？味わって食べると尚美味しさが広がりますから。」
"はーい！"

そうして陰陽部(の中の事務担当)の皆でお昼ご飯を楽しみ、食べ終わったものを片付け始める。
その時、カホ副部長がやってきて耳打ちをする。

「あの…、よかったらまた食べさせてもらってもいいですか…？」
「うーん…。毎日は無理ですけど、一週間か二週間に一回、事務の方々と一緒に食べるだけなら用意できますかも…？お金のこともありますし…。」
「それでしたら、私のポケットマネーからも出します。」
「……いいんですか？」
「えぇ、それほど美味しかったのですから。」
「それなら…まぁ、たまに作ってもいいですかね。」
「ただ、手が空いてる時にお買い物手伝ってもらっても？」
「もちろん。皆様も士気が上がりますでしょうし。」
「じゃ、決まりですね。」
「ふふっ、ありがとうございます。じゃ、予定を今度決めましょう？」
「はーい。じゃあ午後のお仕事頑張りましょー。」

[173 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:21:39]

お昼休憩が終わり、それぞれの持ち場に戻ってはいつもの作業に手をつける。

僕のご飯を食べたからなのか理由は定かでないが、午後の皆のやる気がうなぎ登りなのが目に見えて……。

今日の作業は…dice1d100=56 (56) (+100)ぐらいだったけど…。

僕とカホ副部長も万全だったのか爆速で終わっているように思える。

これなら素早く終わった後にキキョウ先輩とコンタクト取れそうだ。

例の話、まだできてないし…。

先生から連絡が来て約三週間も経ってるし、早く返事をしなければ。

お互い忙しいし、時間も取れなかったからね…。

後、カホ副部長にも言っておかないと。

「カホ副部長、お仕事終わったら百花繚乱の所に行きますね。」

「なにか用事が？」

「この前のことですよ。見回りとかのやつでお話したいですし。」

「あぁ、そうなんですね。わかりました。ついでにイナホさんの様子も確認した方がいいかと。」

「まー、激務に追われてなければ大丈夫かと。」

「それでもですよ。顔出すだけで士気変わりますからね。」

「それもそうか…。わかりました。」

そうやって仕事を回して力を合わせて爆速で終わらせ…。

残り時間は自由となる。勉強をしに行くもの、買い物をしに行くもの。

他自治区に遊びに行こうと考えている者。

僕は挨拶をしてはその場を後にする。

目的地は百花繚乱の、キキョウ先輩がいる部屋…。

いつからか僕は百花繚乱の部室を顔パスで通れるようになっていた。

[174 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:30:02]

百花繚乱の部室…、キキョウ先輩のいる場所へと向かっている最中。

百花繚乱の人達が可愛いものを見るような目をしていたのは気のせいだったのだろうか。

なんか、ちょっとずつ目線に慣れてきている僕が怖い。

はぁ、このままだとニヤ部長がなにかやりかねない…。

いや、なにかやろうとしているんだった。諦めが懸命なのだろうか？

そう考えながらとある部屋の前に立つ。

静かに呼吸をし、尋ねるべく口を開く。

「キキョウ先輩います？陰陽部の霊狐イズモです。」

「入っていいよ。」

この前見たく失礼しますとひと言。

中に入っては本ではなくなにかの資料を読み漁っているように思える。

いつも通り正面に座り、ひと言目を待つ。

「…見回りとかの件でしょ？」

「えぇ。前回もらった報告書だと結果が振るわなかったみたいで…。僕の不備があったのかと思いまして。」

「そうね…。」dice1d3=1 (1)

1.結果的にいえば不備はなかった。ただの士気の問題ね。

2.…想像以上に今の百花繚乱が弱くなっている。訓練にも力が入ってない証拠ね。

3.+レンゲでさえも百花繚乱のあり方に疑問を持っているように思える。

[175 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:39:36]

「やっぱり…ですか。」
「百花繚乱もそろそろ時間の問題なのかもしれない。」
「そんなこと言わないでください…。今の百花繚乱はキキョウ先輩があって保たれているんですから。」
「…分かってる。あのふたりが早く帰ってきてくれたら…。」
「現状が変わるんですけどね。」

はぁ…。依存って恐ろしいな。
あの先輩がいないだけでこんだけ脆くなるか。
お姉ちゃんが苦労しても無駄でしかないのかもしれないが…。
百花繚乱がいなければ百鬼夜行の治安は終わる。
存在だけでも残しておかなければいけない。
最悪なのは…この現状に疲弊してキキョウ先輩が『解散令』を出すこと。
それだけは絶対避けなければならない。
その為にも…、僕がどうにか提案をしなければ。

「では、見回りに関しては現状維持。僕の作戦に不備がないと言うなればいずれ解決はできるはずですから。」
「……そうね。解決できるならそのままがいい。慣れも必要だろうから。」
「それでもうひとつ。この前立案した魑魅一座掃討作戦についてですが…。」
「僕からひとつ提案がありまして。」
「現状の百花繚乱だと士気の低さ、部員が欠員していることによってこの作戦の成功率は低いも思われます。」
「そこで僕から『シャーレの先生』を指揮に呼びたく。」
「あの噂になっている…？」
「えぇ、生徒の為に真摯に向き合ってくれる大人の人です。」
「僕から個人的にコンタクトを取りまして、時間さえ言ってもらえれば来て貰えると。」
「僕の目を持って信用が出来る。先生ならこの作戦を成功に導いてくれる。そう思ってます。」
「なるほど……。」
「最終的な決断はキキョウ先輩に任せます。」
「……ふむ。」

[176 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:41:38]

dice1d2=1 (1)

1.……いや、これは私たちだけの力でやり遂げたい。

2.なりふり構ってられない状況…。あんたが信用出来るのなら呼んでみてもいいかもしれない。

[177 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:49:19]

「今の百花繚乱だからこそ、私達の力でやり遂げたい。」
「外部の力を頼って、それで成功してしまえば…。」
「…むしろ部員達の士気が下がると？」
「えぇ。私の予想だとそうなると思っている。」
「……わかりました。こちらから先生に連絡を入れたいと思います。」
「ありがとう。…それで、あんたに共有したいことがある。」
「なんでしょう？」
「これを見て。」

そういって先程呼んでいた資料を見せてくる。
それを見ていくが…。これは…。
僕が位置割りをした魑魅一座のアジトが破壊されている？
この写真…、かなり派手に破壊されている。
しかも、構成員達が自首している…？
一体…どういうことなんだ……？

「なんで、なぜ、こうなって…？」
「わからない…。誰の仕業かすらも。証拠も全く残っていないらしい。」
「自首してきた構成員達からなにか特徴は聞いてないのです？」
「全く喋らない。喋ったら殺されるだの…。犯人の姿を見る前にやられただの。」
「スサノが診てくれたけど…、一種の錯乱と恐怖による支配状態ともいえるらしい。回復するには相当時間がかかりそうだと。」
「うへ……。」
「とはいえ、まだ数はいる。作戦は予定通り決行はするだろうけど想定よりは早く終わりそう。」

[178 ◆rALpl08yA7QB 25/04/30(水) 23:57:33]

こんなの全く予想外なんですけど…。
いやまぁ、破壊してるんだったらまだいいのかな。
もしかして、百花繚乱が忙しかったのこれに対応していたから…？
こんなの、陰陽部に報告書に来てないよ……。

「あはは……。あの、ひとつ聞きますけど…。」
「お姉ちゃんの仕業とかじゃないですよね？」
「それはない。見回りはあんたが提案したものを実行しているし、そもそも近くにスサノがいるから。」
「です……よね。」

お姉ちゃんならやりかねないと思ったけど、違うか…。
スサノは余計な破壊を望まないタチだし。
なんなんだろ、コレ……。

「…とりあえず、共有ありがとうございます。」
「当日の作戦に変更はないのはわかりましたし…。」
「とりあえず、僕も頭の隅に置いておきますね。」
「よろしく。」
「じゃあ、話は終わったのでこれで…。」
「待って。」
「ふぇ？」
「少し、ここで訓練していきなさい。」
「なん、なんでです？」
「イナがあんたの運動不足を解消したいって言ってたからね。」
「イナが直々に訓練をしてくれるからもし百花繚乱に来ることがあったら捕まえておいて…と。」
「あ、あはは…できれば遠慮したいんですけど……。」

[179 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 00:07:28]

「ざんねーん。逃げられませーん。」

「ふぇ…！？お、お姉ちゃん！？」

突然襖をガラっとあけてはドンっとお姉ちゃんが待ち構えている。

その目はやってやりましたもばかりにウィンクしている。これは、僕でもわかる。逃がして貰えないやつだ。

「ちなみに訓練にはレンゲ先輩もついてきまーす。」

「え、ちょ、まっ、それ死……。」

「き、キキョウ先輩…？こっ、こっから入れる保険って…？」

「ない。諦めなさい。」

「っというわけで早速レッツゴーだよ〜。」

「あー〜ーーーーーーーーーー。いやだぁああああああーーーーーーーー！！！」

お姉ちゃんに首根っこを掴まれてはズルズルと。

キキョウ先輩は優雅にお茶を飲んでは頑張ってねと一言。

嫌じゃ嫌じゃ！お姉ちゃんだけならともかくレンゲ先輩もいるなら過酷どころじゃないよ…！！

運動神経バチクソ悪い僕に過剰なメニューやってくるって…！あぁああああーーーー！！！dice1d4=3 (3)

1.意外と緩かった…。ちゃんと段階を踏んだメニューだ…。dice1d15=3 (3) (運動上昇)

2.ちょっとだけハードだったけど…。まだ、耐えられる…。dice1d25=20 (20) (運動上昇)

3.え"っ"！"？"戦闘訓練もなんて聞いてない！！！

dice1d10=2 (2) (戦闘上昇)dice1d15=1 (1) (運動上昇)

4.もういやだあぁああああああぁ！！！(超過酷訓練)

dice1d20=13 (13) (戦闘上昇)dice1d25=23 (23) (運動上昇)

[180 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 00:21:59]

「………ｯｽｩ……。」
「ねぇ、レンゲ先輩。」
「おう、どした？」
「運動音痴ってここまで酷くなるもんでしたっけ。」
「さぁ……？」
「ぜぇ……おぇっ…おぇぷ……。」

訓練場の隅っこで蹲ってお昼に食ったものを戻している。
そりゃもう、百花繚乱の切り込み隊長と現状最強のお姉ちゃんがいれば訓練も過酷なわけで。
当然ついていけるわけがなく。

「おぇええっ………。」
「……次からちょっとメニュー考え直しません？」
「そうだな…。これはちょっと、青春とかけ離れているように思えるし…。」
「お"ね"え"ち"ゃ"ん"の"ば"か"ぁ"……おぇえっ……。」
「…………う"っ"…。」
「あー、馬鹿って言われたショックでイナが倒れた…。」
「おーい。スサノー。イナ連れてってあげなー。」
「はいなのじゃ〜。」

いや先に診るべきなの僕では。
なんて考えたけど…おぇっぷ…。
訓練きっつ……。先生の時はよく動けたと思ったけど…。
やっぱ、運動音痴だなぁ…、僕……。

[181 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 00:22:23]

「まぁ、いや、すまない。ちょっとやりすぎた。」

「段階ってもんを考えてくださいよ…。」

「次はもっと緩くするから…な？」

「次がないことを祈りますよぉ……。」

「ったく…あの時以来の再会だと思ったらこうなるとは思いもしなかったですよ。」

「いやー、元気にやってるかなって思ってつい、な。」

「ふぅ…、僕のためだと思ってくれたのはいいですけど…。」

「今度美味しいもの奢ってやるから。…な？」

「いいですよ、それで手を打ちましょう…。」

あーーーーー、しんどかったァ……。

まぁなんというか、レンゲ先輩も悪気がないのは知ってるし、僕のためなのはわかったし…。

むしろ心配してくれたのは嬉しいからいっかぁ…。

レンゲとミケツのお互いの好感度がdice1d30=21 (21) 上昇

[182 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 00:33:29]

『やっ、今日の更新はここで終わりだよ。』

『いやぁ、ミケツの運動不足が深刻だね。』

『ダイスにも恵まれてなさそうだし。』

『しかし、何故、ここまで運動不足なんだろうか？』

『ちょっとだけ、気になるね。』dice1d3=3 (3)

1.ただただ極端に運動不足なだけ。ちょっとずつ解消していこうね。

2.……身体に刻まれた制限時間は刻々と迫ってくる。

3.自由になるまでの過程で身体に残されたひとつの"呪い"

[183 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 00:39:18]

『………そっか、そういうことか。』
『なるほど、通りで解消されないか。』
『だとしたら普通に生活できていること自体が奇跡ともいうんだろうね。』
『本当なら車椅子生活でもおかしくないのかもしれない。』
『ひとつ前の世界と同じようにきっと親から…。』
『そしてあの大人にさえもきっと…。』
『いや、今はよそう。』
『定期的な運動でもしかしたら解消されるかもしれない。』
『その"呪い"が解けるのであれば…ね。後遺症のようなものだ。』
『少しずつ、良くしてくしかない。スサノに一度も診てもらえてないからそのことが発覚してないからね。』
『はぁ………先生以外の大人は本当にろくでもない存在だな。』
『もし、イナリにバレたら…きっともっと依存するかもしれない。』
『じゃ、また明日。きっと更新はあるだろうから。』

[184 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 09:26:56]

「ふーーー。今日は散々な目にあった…。」

部屋に戻り、荷物を置いてソファーの上に寝っ転がる。
倒れた途端に疲労感と眠気が襲いかかってくる。
このまま寝てしまいそうだけど…やることがひとつ。
仰向けになり、スマホを取り出しては先生に連絡を入れる。
『…百花繚乱でのお手伝いは無しになりましたが、個人的に手伝って欲しいことがあるので、五日後ぐらいに百鬼夜行に来ていただいてもよろしいですか。』
それを打ち込んではぶらんと力無く腕を垂らしてボーっと天井を眺める。
百花繚乱だけの力で成し遂げたい…か。
できるのかなぁ、あんなバラバラになっている状態で。
でも、できるって信じているんだろうな……。
だったら僕からはこれ以上何も言うまい。
…あぁ、当日僕が指揮に加わるかどうかだけ聞き忘れた…。いや、大丈夫か。
僕が加わったところで変わらないだろう。
………ん、先生から連絡。
『ちょうどこっちでの用事が終わったところだからいいよ。』
よかった。これで僕のやりたいことはできる。
そういえば…、連絡ばかりで会ってないな…。
ふむ、そうだ。当番制度があるんだった。ついでに聞いてみよう。
『よかったらですけど、明日か明後日、当番にお伺いしてもよろしいですか？』っと。
－－－ﾋﾟﾛﾝ♪ …………はっや。
『じゃあ、明日辺りお願いしてもいいかな？』
…ん、先生に会えると。わかりましたと返信してと。
よし。これでおっけーと。
久しぶりに先生の声を聞きたいのもあったし…。
なら、この前の約束通り明日はお弁当持ってかないと。
ただその前に…ひと眠りしよう…。
でないと、何もやる気が起きない…。
変な気分になっても発散する気力も湧かないし…。
とにかく寝よ…。ふわぁああ……おやすみ……。

[185 ◆rALpl08yA7QB 25/05/01(木) 16:24:39]

〜数時間後〜
「ミケツ〜、お昼すぎのやつごめ…ってあれ。寝てる。」

いつも通りミケツの部屋に来たらソファーの上で寝息を立てながら寝ている妹の姿。
毛布もかけず、半ば半分寝落ちたような姿みたいになっている。
厳しい訓練で大方疲れきったのだろう。
私は毛布を引っ張り出してはミケツにそっとかける。
空いているところに座ってはふぅと私もひと息。

「…寝顔、かわいい。」

起こさないようにそっと頬を撫でる。
擽ったいのかもぞもぞと寝返りを打った。
そんな妹を愛おしく思いながら天井を仰ぐ。

「私たちの青春。ちょっとは取り戻せたのかな。」

小声でつぶやく。本来過ごすはずだった青春の数年間。
悪いことを企む大人達のせいで潰された数年間。
それを取り返すように私たちは日々を過ごしている。
こんな日がずっと続けばいいのにと。密かに願う。

「ニヤ部長からの報告がまだ…。」
「私達を騙した大人の拠点もまだ見つからない…。」
「私も頑張らなきゃ。」

[186 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 00:09:07]

「…………ん。」

目が覚め、寝ぼけながらスマホを手に取り時刻を見る。

午前2時…。ずっと寝ていたみたいだ。

しかしこんな中途半場に起きるだなんて…。

結構寝込んだせいで眠気も飛んじゃってるし…。

「とりあえず…ご飯か。」

食べずに寝たからかグーグー鳴ってる…。

むしろお腹が減ったから起きたと言うべきなのだろうか。

なにか軽く作って…。おや？

テーブルの上にご飯が…。置き手紙まである。

どれどれ……。『お昼すぎのことで謝りに来たけど寝てたからまた後で来るね。後しばらく待って起きなかったからご飯作っておいておくよー。起きたら食べてね。』

…ありゃ、お姉ちゃん来てたんだ。起こしてもらって良かったのに。

しかし、お姉ちゃんがご飯か…。

記憶を失って以降、初めて食べるような気がする。

メニューは…。卵焼きに鮭、コンロの上に鍋があるから味噌汁かな。簡単なやつだね。

コンロに火をつけて味噌汁を温め直して…、卵焼きと鮭をレンチンして温めてと。

ご飯は……、さすがに炊いてないか。でも冷蔵庫にパックのご飯ある。

じゃあそれをレンチンして食べよう。

さてさて、お姉ちゃんの料理の出来栄えは……。

美味しさ：dice1d100=45 (45)

[187 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 00:17:59]

「んー。温め直しだからかな。」

それに、ずっと僕ばっかの手料理食べてるから腕が訛っちゃってたりするのかな。

でも…、なんだろう、暖かくて美味しい。

お姉ちゃんが作ってくれたからなんだろうな。

ひとつひとつ味わいながら黙々と箸を進めて食べていく。

食べたらどしよっかな。

とにかくお風呂には入って…、明日はシャーレに行くから寝ないといけない。

でも眠気ないからどしよ。無理して寝ようとしても逆に不健康だし。

うーん。んー。dice1d3=3 (3)

1.お姉ちゃん、起きてるかな。

2.…先生、起きてるかな。

3.じゃあちょっと…、作業でもしよっかな。

[188 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 00:37:24]

せっかくだから作業しよっかな。
この前お姉ちゃんからもらったコンパウンドボウ…。
あれの矢を改造してみようかなとは思ってる。
アレを爆弾矢にしてみよっかなーとは。
正確に言うなら矢全体を改造…、小型爆弾にしてみるとか？
着弾したら衝撃で起爆するようにすれば…。
キヴォトス人はまず硬いしなかなか矢が刺さる、だなんてことは起きないでしょうから。
なら当たった衝撃で爆発させた方が相手を傷つけやすいはずなんだよね。
ただ爆弾の小型化に伴いひとりぐらいしか爆発範囲ないと思うけど…。

「アイデアは浮かんでくるんだよねー。」

もぐもぐと食べながら脳内で設計図を作る。
しかし…爆弾にするに伴って重量も増加するだろうからなー。
それに重心と考えなければいけない。
飛ばない矢なんて意味が無い…。
弓矢であるメリットは射撃音がないこと。
音もなく、影から狙撃を行い居場所を突き止められないようにできるメリットがある。
爆弾にするなら尚更。証拠があんまり残らないからね。

「しかし、どうしても重くなるよなー。」

食べ終わった食器を下げ、風呂場に向かいながら考える。
重さの解決をどうすればいいか……。
こればっかりは作って射って試してみる他ない。
幸い時間はあるし、試そうと思えば試せる場所はあるだろうから。

「風呂入ったら早速取り掛かろう。」

[189 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 00:51:59]

〜入浴後〜

「ふぅ、さっぱりした。」

「さて、早速取り掛かろっかな。」

「幸い材料は常備してる奴あるし…。」

「爆弾矢の他にも普通に爆弾も作ろっかな。」

爆発物はなんぼあっても困らないからね。

特に対戦車だと駆動部分破損させたら戦いやすいだろうし。朝までにどれだけ作業が進むかなー。

進捗率30%進めばいいところ……。

試し打ちまで作れればいいけど…、さすがに高望みか。

さっ、作業台に行ってやるぞー。

進捗率：dice1d100=13 (13)

(30%以上なら仕組みはほぼ完成しているレベル

65%以上なら試し打ちできるレベル。100%なら完成。)

爆弾の作成数：dice1d10=1 (1)

[190 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 01:15:17]

「だ、ダメだ……。全然進まない…。」

課題が多すぎる。重量…、火薬の量、ありもあらゆる課題がある。
設計図を脳内で作り上げ、書き起こしてまでやった。
だけど実際に作るとなると…やはり……。

「こっちに気を取られすぎて爆弾も1個しか作れなかったし…。」
「少しずつ進めるしかないな……。」

矢の先端に爆弾を括り付ける事も考えたが…。
んなのでうまくいくわけがないでしょで破棄。
はぁ…、とりあえず少しずつ進めよう。
確実に、確実に作っていかないと。

「ん……。あ、こんな時間だ。」

気がつけば太陽が顔を覗かせている。
時刻を見れば午前5時半。
まだ続けられるが…。いやこれ以上はよそう。
集中しちゃうと時間を忘れちゃうし。
先生のお弁当も作らなきゃ行けない。
しかし、お弁当を作るにしてもまだ早いかな…。
どーしよ。先にもう1回シャワーだけ浴びてから……。
あぁ、そうだ。カホ副部長に連絡を入れておかないと。
当番なら自治区外に行っても問題ないでしょうから。
お姉ちゃんにも言っておかないと……。

「んー。夜中に起きるってのも不便だなー。」

背伸びしながら僕はシャワーを浴びに行ったのであった。

[191 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 09:20:31]

「ふんふふん。」

風呂から上がった後、スマホでニュースを確認する。

先生が来てから数週間。キヴォトスの治安は少しずつ良くなってはいるらしく、少しだけ犯罪率が下がっているみたいだった。

シャーレがいることによって問題が解決されているのかは定かではないが…。

少なくとも先生の活躍があってこそなのだろう。

後は…、げぇ、また野菜の値上げ？

収穫量が減少していることが原因…。各地で謎の不作…。

各地の農業校は原因究明に尽力するも未だ分からず終い。

ひぇー。原因が分からない不作って怖いなぁ。

飢饉に陥らなきゃいいけど……。

んであとは……、ん？エデン条約？

噂程度には聞いたことあるけど、ゲヘナとトリニティがこれからは仲良くしましょうな内容のアレ？

トリニティ総合学院のティーパーティーのひとりである桐藤ナギサが主導……。

はぇー。まー、んー、上手くいくとは思わないけどなぁ。

「しかし急にだなぁ…。コレ、大丈夫なのかな。」

なにか良からぬことが起きそうな…。

んや、百鬼夜行である僕が気にしたところで意味は無いか。

……ま、そろそろお弁当でも作るかな。

メニューは…、大人の男性だから精のつくものがいいかな。午後も頑張れるようにって。

腹持ちのいいもの…、満腹にならないように…。

うん、じゃあアレにしよっか。さっ、頑張るぞー。

お弁当の出来栄え：dice1d100=80 (80)

[192 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 09:50:20]

「かんっぺきっ。」

さっすが僕。こんなに綺麗にできるとは。
これなら先生に喜んで貰えるかな。
想像しただけで………ふふっ。
喜ぶ先生の顔、見たいなぁ…。おぉっと、いけないいけない。自分の分のお弁当も用意しないと…。
時間は…、まだまだ余裕はあるね。ついでに朝ごはんも作って済ませちゃって…。
後はー、うん。せっかくだし、先生の家に行って一緒にシャーレにでも行こうかな。そうと決まれば連絡…と。

「さてさて、銃の整備して行こっかな。」

簡単な点検と残弾を確認して…、なかったらそこら辺の自販機とかコンビニに売ってるし。
簡単な荷物…、服装はどこの誰だかすぐわかるように陰陽部の格好のままで。
準備を終えて、お弁当も持って…、さっ、出発だー。

[193 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 13:31:56]

とーも、スレ主です。
そろそろ200近いので今晩辺り次スレ立てる予定です。
多分次のスレは桜花爛漫もやるかなーってところです。
その前に魑魅一座掃討編があるぐらいかと。
このスレは適当に埋めるか、狐塚姉妹について聞きたいことがあればぜひ。

[194 二次元好きの匿名さん 25/05/02(金) 19:36:27]

ほし

[195 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:21:40]

はーい。スレ主です。

予め次スレ立てておきますー。

更新はもうちょい、、いつも通りの時間になるかもしれないのでご注意を。

(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.3｜あにまん掲示板

[196 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 00:33:09]

乙うめ

[197 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 00:33:23]

埋め

[198 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 00:33:43]

うめうめ

[199 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 00:33:58]

うめ

[200 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 00:34:17]

どうか彼女らに幸せを