【閲覧注意】ヴァルキューレより出向してきました

  • 1二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 14:55:12

    『公安局長の中務キリノと申します。生活安全局のカンナ局員が世話になりました。以後、お見知り置きを』

    ここだけ、中務キリノが『生活安全局の一年生』ではなく『公安局の三年生』だった世界線。

  • 2二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 14:57:41

    >>1

    ちなみにカンナは『生活安全局の一年生』となっており、フブキはそのままです。

  • 3二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 14:58:01

    なんかスレて闇堕ちしてそうなキリノ

  • 4二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 14:59:08

    入学当時の自分の求めた正義を見失ってそう

  • 5二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 15:08:36

    カンナは四苦八苦しながら業務を満喫してそうなのになぁ

  • 6二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 15:41:39

    自分の追い求めた筈の正義は何処にも無く、目につくのは不正と賄賂ばかり
    その上犯罪者を捕らえても、キヴォトスだから銃撃事件なんかしょっちゅう起こりまくる
    終わりだろ

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 15:47:28

    キヴォトスで上に立つなんて罰ゲームみたいなもんなのに…
    自分の意志でその地位に就いたのかそれとも学内政治で就く羽目になったのか

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 16:20:29

    >>7

    どちらにしろ地獄だろうな

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 16:33:12

    【SS・公安局長は夢を見る】

    一体どこで間違えてしまったのだろうか。
    『くそ、テロリスト共め!こんな場所で兵器を密造していやがって!』
    『トリニティとゲヘナに対して嫌がらせをしている連中にとって、アビドス砂漠は丁度いい隠れ家だったのかもしれないな…』
    『尾刃先輩、後ろ!』
    『に、逃げろ!』
    『目が、目が…!』
    絶叫と爆発が響く中、目が覚める。
    「…夢か。もう、二年も経つのか…」
    ベッドの上でそう呟きながら、右目だけ残された視界に移るのは、機械仕掛けの右手。そして鳴り響くスマートフォンに映るのは、シャーレの先生からの通知。
    「…どうして、私はこんな場所にいるのだろう」
    そう呟き、頭の中に様々な想いが浮かぶ。
    もしも、二年前にシャーレの先生がいてくれたら。
    もしも、テロリストがアビドスで危険な兵器を作っていなかったら。
    もしも、警備局の警官の数合わせで呼ばれていなかったら。
    幾つもの『もしも』の言葉が巡る中で、生活安全局にいる後輩の顔が浮かぶ。二年前の事件で殉職した同期の妹は当初、同期と同じ公安局を目指していた。
    彼女に姉と同じ危険に遭ってほしくないと思って、私は正義を捨てた。あの強欲な防衛室長にうまくこき使われるのを覚悟で、私は公安局の裏方に身を置いた。
    気付けば、左目と右手、多くの同期、そして警察官としての正義を失った先で、公安局長の大きすぎる椅子と謀略の手腕、そしてずっと悪いままだと思っていた射撃の腕前に頼れる後輩を手にしていた。
    でも、自分にはまだ幸せな『可能性』があった筈だ。射撃の腕前よりもありがたいものが私にあった筈だろう。
    「…どうして、こうなってしまったのだろうな」
    多くの事件を解決してきた筈なのに、その答えは未だに見つからない。

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 16:40:45

    なんか本編時空のカンナよりも後戻り出来なさそうな感じがある

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 16:56:32

    >>10

    あるいは本編とは違って図太くなっていたりしそう

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 17:30:45

    >>9

    辛い…

  • 13二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 17:31:58

    責任感のある善人か割を食うのがキヴォトスだからなぁ

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 17:53:37

    >>9

    【SS・彼女たちは求められ、そして捨てられた】


    子ウサギ公園にて

    ミユ「ねぇサキちゃん、いいかな?歴史の教科書に書いてある、この『アビドス砂漠の大火』って呼ばれてる事件について、教えて欲しいんだけど…」

    サキ「これか…SRTの歴史において重大な事件だからな。これはしっかり覚えておかないといけないぞ」

    ミヤコ「確か、私たちSRT特殊学園が設立されるきっかけとなった事件でしたね。二年前、ゲヘナとトリニティ双方にテロ行為を仕掛けていたテロリストの拠点を検挙するためにヴァルキューレ単独で監査執行した結果、多くの殉職者が出たと…」

    モエ「あの時、大量の燃料と弾薬に引火して、三日三晩燃えたそうだけど…流石に私も引く程の嫌な事件だったなぁ」

    ミヤコ「これをきっかけに連邦生徒会長直属の対テロ組織として私たちSRTが生まれた訳ですが…今の連邦生徒会はその対策の手を手放しました。皆さん、SRT復活のためにも、ここで徹底的に抵抗しましょう」


    キリノ「…自らの信じた理想のために、他人を巻き込んででもそれに殉ずる…生きやすいものだね、羨ましいよ」

  • 15二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 18:35:16

    >>9

    【SS・アビドスの大火】


    シャーレ・オフィス

    先生「カンナ、いつも当番お疲れ様」

    カンナ「いえ、あくまでも本官はすべきことをしているだけですので…」

    先生「そういえば気になったんだけど、二年前に『アビドス砂漠の大火』という事件があったって聞いたんだけど、どういう事件だったの?これからアビドスへ向かうから、事前に知っておこうと思って」

    カンナ「あの事件ですか…あの事件のことはどちらかというと公安局長の方がお詳しいかと思いますが、教科書に書かれている内容までなら」

    カンナ「二年前、アビドス郊外にて反ゲヘナ・トリニティのテロリストが兵器を密造しているとの情報が入り、ヴァルキューレは独断で矯正監査を実施。しかしテロリストの抵抗と工場そのものの爆破により、多数の殉職者が出た事件です」

    カンナ「あの事件で私の姉が殉職し、公安局長も負傷しました。この事件をきっかけに連邦生徒会はSRT特殊学園を設立し、ゲヘナとトリニティもエデン条約の締結に向けた動きを取り始めました。特に当時のゲヘナは、『雷帝』と呼ばれた万魔殿先代議長が失脚したばかりでしたので、これ以上の治安悪化を危惧していました」

    先生「そうだったんだ…これ、アビドスの人達に真正面から聞いたらまずい奴かな?」

    カンナ「少なくとも、先生の方から話しかけるのは避けた方がいいでしょう。あそこの三年生は事件を知る立場にありますし、何より現場で公安局長を救い出したのがその人ですから」

    先生「ありがとう、カンナ。おかげでいろいろと準備がはかどりそうだよ」

    カンナ「いえ…これが本官の仕事ですので」

  • 16二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 19:04:05

    >>9

    今のところの設定的なものを一つ

    中務キリノ(公安局)

    ・ヴァルキューレ警察学校公安局長

    ・十七歳で三年生

    姿としては本編のカンナが着ている制服をし、髪型はカンナのそれを正反対にした感じ

    ・左目は眼帯と髪で隠している

    ・右手は義手

    ・外見に関する負傷の元ネタは、北欧神話のオーディンとテュール

  • 17二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 19:37:25

    >>15

    【SS・公安局長と鷹】


    深夜・ヴァルキューレ学生寮

    キリノ「…そっちから私に電話をかけてくるなんて珍しいですね、ホシノ」

    ホシノ『うへへ、今日珍しいお客さんがアビドスに来てね。中々に見どころのある人だったよ』

    キリノ「もしや、例のシャーレの先生ですか?まぁ、度々ウチの局員が世話になっていますからね。おかげでこちらは大分楽になってきましたよ」

    ホシノ『おや、キリノちゃんがそんなに太鼓判を押すだなんて…明日は雨でも降るのかな?』

    キリノ「むしろアビドスにとって雨ほどありがたいものはありませんからね。そうそう…私も明日そちらに伺いますので、例の公園で落ち合いましょう」

    ホシノ『分かった、私…いや、おじさんもそっちで待ってるね』

    キリノ「おやすみなさい、ホシノさん…今度こそ、よい夢を」

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 19:58:24
  • 19二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 20:24:43

    >>18

    このスレを立てようと思った理由が、このイラストを見たのが一番大きかったりします。

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 20:51:48

    >>19

    カンナへ「おめー顔怖いから生活安全局やめとけ」と言った当時の先輩、正直かなりの偏見持ちかハナから公安局へ引き入れるためにデタラメこいたと思ってる

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 21:01:16
  • 22二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 21:26:18

    >>17

    【SS・取り残された者たち】

    アビドス郊外・平和記念公園


    砂をまとった風が、山の様な黒い残骸に吹き付ける中、一つの石碑の前に二人の少女が立つ。その石碑の上で魔法瓶が開けられ、中身のアイスコーヒーがかけられていく。


    ホシノ「…もう、二年も経つんだね。お互い歳を取ったねぇ」

    キリノ「そうですね…まだ、手帳を探しているのでしょう?」

    ホシノ「うへ、それを聞いてくる?私、それを聞かれるの嫌なんだけどなぁ」

    キリノ「過去に囚われ続けるのは私も似たようなものですから、その気持ちは分かりますよ。切り替えるのは必要ですが、過去の全てを捨て去るなんて土台無理でしょうし」

    ホシノ「…後輩ちゃん、連れて来なくて良かったの?」

    キリノ「あくまでも私用でこちらに来ているので、カンナさんの手を煩わせる様なことは出来ませんよ。そう言うホシノさんも、そろそろ対策委員会の皆さんを連れて来た方が良いですよ」

    ホシノ「はいはい、分かってますよっと。んじゃ、そろそろ帰るね。じゃあねー」


    ブラックマーケット内部

    ???「おや、随分と珍しいお客さんですね」

    キリノ「ちょっと前、ここにホシノさんが来ましたよね?何かしら吹き込んだんじゃないかと思いましてね。どうなんですか、黒服?」

    黒服「クックックッ…貴方は相も変わらず用心深い。まぁ、些細な会話ぐらいですよ。それと…まだ、『アビドス砂漠の大火』について探っているのですか?」

    キリノ「ええ…私にとってアレは、絶対に解決しなければならない事件ですので」

    黒服「事件、ですか…いずれ貴方は、より深い深淵に呑まれますよ?」

  • 23二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 22:09:06

    >>20

    実際のところはどうなんだろうね…

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/18(金) 23:10:08

    >>22

    【SS・公安局長の異名】


    連邦生徒会・防衛室庁舎

    コノカ「室長、失礼するっす。いつもの定時報告書を持ってきました」

    カヤ「おやコノカ副長、貴方が報告しに来るなんて珍しいですね。キリノ局長はどうしましたか?」

    コノカ「キリノ局長なら、アタシ達にDUでの警備命令を発して用事に行きましたよ?何でもシャーレの先生からの依頼を受けてとのことです。まぁ局長のことですし、カヤ室長には迷惑がかからない様にしてくれるとは思いますけどね」

    コノカ「それに、室長なら知ってる筈っすよね?局長の異名…そろそろ局長に対する嫌がらせは控えた方がいいっすよ?」

    カヤ「…」


    アビドス砂漠・カイザーPMC基地

    カイザーPMC兵士A「な、なんだアイツは!?大量にばら撒かれた発煙弾と閃光弾のせいでまともに狙えやしない…!」

    カイザーPMC兵士B「まさか…『公安局の武神』がここに来てるのか!?」

    カイザーPMC兵士C「ヴァルキューレの連中には手を回しているんだ、そう手出しをしてくる筈が…!」


    キリノ「やれやれ…カイザーの連中はすっかり私たちを何とか出来たと思い込んでいるようだけど…それがただの妄信と傲慢だということを、改めて記憶に刻まれてやりましょうか」

  • 25二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 07:55:08

    >>24

    【SS・キリノ対カイザーPMC】


    対策委員会と便利屋68、ゲヘナ風紀委員会に阿慈谷ヒフミがホシノを救うべく戦うその裏で、一人の少女は白煙の中で踊る。


    「くそっ、何も見えん!奴は何処にー」


    「おい、後ろ!後ろに敵ーギャッ!」


    PMC兵士たちは四方八方へ銃弾をばらまき、しかし相手に当たることはない。そして銃声と閃光弾の爆発音に紛れて幾つもの悲鳴が響く。


    「相手はたった一人だぞ!さっさと倒して理事の救援に…!」


    「通らんよ、それは」


    声がしたその瞬間、兵士は足払いで転倒させられ、直後に銃口が目前に突き出される。それが兵士の最後の光景だった。


    カイザーPMCは知っていた。知った筈だった。『アビドス砂漠の大火』の後、現場に向かうどころか銃を持つ機会すら殆どない裏方に籠り、二年かけて政治と謀略で公安局長の席を手にしたことを。しかし彼らは知らなかった。日の当たらぬところで彼女は一人、研鑽を積み重ねてきたことを。


    「撃て、撃て!絶対に逃がすな!」


    「隊長、援護をーガッ!?」


    ところかしこで悲鳴が響き、その度にその数は減っていく。何処で誰が倒れたのか、それを知るためにはあまりにも煙の壁は厚かった。


    やがて、響き渡っていた銃声はなくなり煙も晴れていく。そして多くの兵士が倒れている中で一人、立つ者がいた。


    「…これで、一段落といったところですかね。では、私はそろそろ帰りましょう。あくまでも、ここの主役は彼女たちですから」


    キリノはそう呟き、カイザーPMC基地の外に出る。そしてその姿は砂埃の中へと消えていった。

  • 26二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 10:08:13

    >>25

    キリノの武器

    生活安全局時代より用いている第3号ヴァルキューレ制式拳銃以外にはガス弾や閃光弾、グレネードを投射するショットガン、手投げ式のグレネードや閃光弾、発煙弾を装備し、ジャケットの裏やカバンの中に仕込んでいる。

    また近接格闘戦も鍛えており、煙幕や閃光弾で視覚と聴覚を阻害した状況で多数を制圧する機動戦を得意とする。

    こうした戦場そのものを手中に収め、自身にとって圧倒的有利な状況に引きずり込んだ上で制圧する戦術を多用することから、内外から『公安局の武神』という異名で呼ばれている。

  • 27二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 15:57:32

    あのキリノがこれ程まで…

  • 28二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 16:08:36

    >>27

    通常キリノのEXスキルを活かしつつ、北欧神話の逸話とか公安局長というポジションに相応しい戦い方と能力に仕立て上げてみたらこうなりました。

  • 29二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 18:19:13

    >>16

    取り敢えず見た目のイメージを、アナログで描き起こしてみました。

    AIとかYouTubeの反応集動画でよく見るコラージュ系の奴の作り方がよく分からなかったので…

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 19:25:31

    >>25

    【SS・公安局長は理想に笑う】


    シャーレ・オフィス 談話室

    キリノ「アビドス対策委員会の正式承認、おめでとうございます」

    ホシノ「うへへ、ありがとうねキリノちゃん。そういやシロコちゃんから聞いたんだけど、私たちが逃げる際の退路には大勢のPMC兵士が倒れていたんだって。委員長ちゃんや便利屋は交戦した覚えがない敵だそうだけど…」

    キリノ「序盤辺りにファウストなる者が、トリニティの砲兵隊を利用して吹き飛ばしたのに巻き込まれた連中ではありませんかね?」

    ホシノ「なーる、そういう事ね。しかし、その頃キリノちゃんはどっかに行ってたそうだけど、何をしてたの?」

    キリノ「ああ…ただの『掃除』ですよ。一介の公僕が地道にやってることが大々的に報じられる様になったら、それこそ治安の終わりです。誰にも知られずにゴミが片付けられている世の中ほど、平和なものはありませんよ」

    ホシノ「ふーん…ま、キリノちゃんらしいね」

  • 31二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 19:33:22

    取り敢えずこのスレのSSは最低でも最終編辺りのところまでは書いてみたいところ。

  • 32二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:11:56

    >>31

    楽しみにしてます〜

  • 33二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 07:50:35

    【SS・メンテナンス】

    ミレニアム自治区・特異現象捜査部

    キリノ「ヒマリさん、いますか?」
    ヒマリ「おやキリノさん、お久しぶりです。一体何の用ですか?」
    キリノ「いつものメンテナンスをお願いしに来ました。エンジニア部は少し忙しそうでしたので」
    ヒマリ「あらあら…まだ、余計な機能を盛り込まれるのではないかと不安なのですか?」
    キリノ「捜査中に自爆でもさせられたら、本当にシャレになりませんからね。まぁ、新入りの面倒を見るのに忙しそうでしたし」
    ヒマリ「分かりました。さて、取り敢えず見せて下さい」

    ヒマリ「ふむ…駆動部に多少砂が入ってしまってますね。クリーニングをかけておきましょうか」
    キリノ「ありがとうございます…もう、二年は経ちますね。あの時はヒマリさんとリオさん、そして先代のビッグシスターに助けられました」
    ヒマリ「そうですね。二年前は本当に大変でした。アビドス砂漠で大怪我を負ったヴァルキューレの警官を治療すると言われた時は驚きましたが…こうして仲良くさせてもらうまでになっています。それだけは感謝ですね」

  • 34二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 15:07:20

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:15:50

    >>33

    【SS・公安局長と全知】


    特異現象捜査部・部室

    ヒマリ「はい、メンテナンス完了しました」

    キリノ「ありがとうございます。それと…お代にこれを」

    ヒマリ「これは…何らかの破片?それに、USBメモリ?」

    キリノ「アビドスで私用の際に拾ってきたものです。こちらと…たまたま出会ったビナーのデータを解析していただきたいのです。USBの中身は、個人的に作ったレポートがメインです」

    ヒマリ「これらのデータ…一体何に使うおつもりで?」

    キリノ「詳しくはネルの奴に聞いて下さい。少し前、未知の技術で兵器を密造しようとしてた連中をC&Cと協力して摘発した際、廃墟の兵器工場を探っていたことも分かりましたので」

    ヒマリ「…デカグラマトンと関わりがあるかもしれない、と。分かりました、この病弱天才美少女ハッカーが解き明かしてみせましょう」

    キリノ「任せましたよ、ミレニアムの『全知』さん」

  • 36二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 23:43:54

    キリノ随分と顔が広くなって…

  • 37二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 06:03:33

    【SS・交通整理】
    DU・連邦生徒会交通室
    交通室員A「室長、〇〇通りにて銃撃戦が発生し、信号機が大破!渋滞が発生しました!」
    モモカ「げ、普通にマズいことが起きてるじゃん。こういうめんどくさいことが唐突に起きるから先生にいつも手を貸せないんだよなぁ」
    交通室員B「(その割には寝転がってポテチを食べ過ぎでは…?)」
    モモカ「で、ヴァルキューレはどうしてる?交通整理は始まった?」
    交通室員A「は、はい!ですが、それを担当されているのが…」

    DU市内・大通り
    カンナ「すみません先輩、遅れました!」
    キリノ「遅いぞ、カンナ。すでに騒動起こした連中を縛り上げて、その上である程度捌いたところだ。後は任せた」
    カンナ「りょ、了解!」
    警備局員モブ「…す、すげぇ…公安局長がわざわざ交通整理を買って出てる…しかも戦車の上に乗って…」
    フブキ「あれ、知らなかったっけ?公安局長は元は生活安全局にいて、よく信号機が故障した時に交通整理を買って出ていたんだよ。今もこうして本職が出張ってくるまで、たまに交通整理を自発的にしてくれるんだ」
    キリノ「人の仕事を褒めてる暇があるなら貴様も加われ。ドーナツ奢らんぞ」
    フブキ「げ、聞こえてた」

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 08:02:29

    >>37

    【SS・慕われる者】

    DU市内・大通り

    警備局員モブ「やれやれ、やっと全員連行か…しかし、あの戦車は何だ?」

    公安局員モブA「あれ、お前知らないのか?ありゃ市民から寄付された公安局最大戦力だよ。といってもカイザー・インダストリーに潰された企業の試作戦車だけどな」

    警備局員モブ「市民から?確かに元生活安全局員だったから顔は広かったとはいえ、あんな立派な戦車を寄付されるとは…」

    公安局員モブA「まぁ、たまにカチコミや抗争で装甲車持ってくる連中もいるからな。ウチでは『スレイプニル』って名前をつけて大切に運用してる。特に維持に関してはミレニアムが手を貸してくれてるよ」


    キリノ「ようやく渋滞解消か…戦車も持ち込んで抗争をやらかした連中は連行したな?」

    公安局員モブB「はい、全員連行していきました。しかし、まさかトリニティ製のクルセイダーを持ち込んでる連中もいたとは…」

    キリノ「まぁ、市内訓練に駆り出してたコイツのいい慣らしにはなったな。さて帰るぞ、昼飯は私の奢りだ」

    フブキ「おっ、やった」

    カンナ「…羨ましいな、本当に。私もいつか、キリノ先輩の様に…」

  • 39二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 10:02:38

    >>38

    戦車『スレイプニル』号

    ヴァルキューレ公安局が所有する戦車。見た目はM48A5パットン。

    カイザー・インダストリーと競合していた企業で開発されていた試作戦車で、非合法手段で倒産した後に民間の倉庫で保管されていたが、DUの治安維持で功績を残すキリノに謝意を示すために寄贈された。

    整備にはミレニアムのエンジニアが協力しており、無人警備車両のベースとして大規模改修されている。そのため車内の搭乗スペースは一名分しかなく、基本的に運転・戦闘はAIが担当している。

    武装は105ミリ砲と機銃で、主砲からは榴弾と発煙弾が発射される。

  • 40二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 11:51:20

    【SS・目指した理由】
    私たちのリーダーである公安局長は、不思議な人だ。
    「私は、市民の味方になりたかった。だからヴァルキューレに入った」
    コーヒーを片手にそう語る局長は、しかし寂しそうな目で私たちを見つめる。元々局長は警備局を目指していたが、射撃の技術が全く無かったがために戦闘とは縁遠い生活安全局に入ることとなったという。
    その警察官としての運命が変わってしまったのは二年前のことだった。アビドス砂漠の兵器工場で多くの同僚を喪った局長は、深く傷付いた身体で公安局に身を移した。
    「生活安全局に、当時の同期の妹がいてね。公安局員としての才は間違いなく彼女の方が上だ。でも、私は彼女に同じ危険な目に遭って欲しくない。だから代わりに公安局に移った」
    それから二年、局長は誰にも褒められることなく、防衛室にうまいことこき使われる中で公安局を強くしていった。気付けばヴァルキューレにおいて最も権力を持つ者は彼女となり、生活安全局時代に得た信頼と公安局時代に得た実績が局長と、私たち公安局を強くしてくれた。
    そして現在、公安局は強制捜査で生活安全局の手を借りずに済んでいる。それも局長の功績の一つだった。
    そうしてたまに昔話を語ってくれる際、局長は必ず言った。
    「もし目の前で困っている人がいて、そして誰にも救われずにいるとしたならば、必ず手を伸ばしなさい。そして自分の出来ることで助けてあげなさい。それが、私たち警察官のするべきことだから」

  • 41二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 12:20:36

    【SS・スカウト】
    ヴァルキューレ警察学校・矯正局
    先生「結構広いね…」
    キリノ「迷子にならないで下さいね、先生。『七囚人』の脱獄後、警備がより厳重となっていますので」
    先生「それにしても…どうしてここに連れてきたの?わざわざ暇かどうか確認した上でここに連れてくるなんて…」
    キリノ「…二年前の『アビドス砂漠の大火』は聞きましたね?あの事件の後、ヴァルキューレは風紀委員会や正義実現委員会からの助けを借りて、現場から逃げ出した犯人の何人かを逮捕。ここに収監しました」
    キリノ「そしてその収監した者の中に、アビドスで工作員として育成されていた者もいました。その中の一人を先生に預けたいのです」

    矯正局収監舍・C棟4階
    キリノ「…囚人番号465番、出てこい。仮釈放だ」
    ???「…ん」
    先生「えっ…!?し、シロコ!?」
    キリノ「シロコ?ああ…アビドスの対策委員会にいる娘ですか。確かに似ていますが…」
    ???「…誰?」
    キリノ「連邦生徒会特別捜査部『シャーレ』、その代表を務める先生だ。貴様はここ矯正局にて模範囚として長らく服役してきた。それを鑑み、先生の保護観察下で厚生してもらうこととなった」
    先生「…だそうだ。今後ともよろしく」

  • 42二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 14:07:53

    >>41

    【SS・命名】

    ヴァルキューレ警察学校・矯正局

    先生「さて…君、名前は?」

    ???「(ふるふる)」

    キリノ「ああ、彼女は元々名無しだったそうです。彼女によると『アリウス』とかいう場所から連れてこられたそうで…」

    先生「そう、だったんだ…んー、それじゃ…」

    ???「?」

    「セッカ。雪の花と書いてセッカはどうかな?髪は雪の様に白いから。どうかな?」

    ???「セッカ…ん、いいかもしれない」

    キリノ「…決まりですね。暫くは私の用意したアパートからこちらへ通わせましょう。当番を担当する人たちにも、色々と事情を話せる分だけ話して、彼女の厚生を手伝わせるとしましょう」

    先生「というわけで…これからよろしくね、セッカ」

    セッカ「ん…よろしく」

  • 43二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 14:44:43

    >>42

    【SS・シャーレの一幕】

    シャーレ・オフィス

    シロコ「ん、おはよう先生」

    先生「おはよう、シロコ」

    カンナ「おや、今日はシロコさんが当番ですか。アビドスは大分遠いというのに、お疲れ様です」

    シロコ「サイクリングは楽しいから、そんなに疲れるってことは無い…ん?」

    セッカ「おはよう、先生…ん?」

    先生「ああ、まだ紹介してなかったね。彼女はヴァルキューレから新しく手伝いに来た…」

    セッカ「白月(しろつき)セッカ。よろしく」

    カンナ「ああ、例の…キリノ先輩からお話は伺っています、よろしくお願いします」

    シロコ「ん、よろしく」

    セッカ「それで先生、これから何をすればいい?」

    先生「取り敢えず、書類の整理とかお願いしたいかな。とはいえ、まだここに来て日が浅いから二人とも手伝って」


    午後・指名手配任務にて

    カイテンレッド「イヤーッ!」

    カイテンブルー「グワーッ!」

    カイテンブラック「ナムサン!」

    シロコ「ん、ナイスショット。武器を使うの手慣れてるね」

    セッカ「ん…私がいたところではそれしか教えられなかったから…」

    カンナ「…それ、しか…?(キリノ先輩…一体何を連れてきたんだ…?)」

  • 44二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 16:48:12

    >>42

    【オリジナル生徒】

    名前・白月セッカ

    年齢・16歳(自己申告)

    誕生日・2月7日(対策委員会編3章のプロローグ公開日)

    身長・152センチメートル

    所属・なし→ヴァルキューレ警察学校公安局

    推奨CV・伊瀬茉莉也

    見た目イメージ・シロコの髪をより白くしてロングにした感じ

    使用する武器・Mk14 EBR(SR)

  • 45二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 19:42:20

    待機

  • 46二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 20:38:27

    キリノ「カンナ、正義の味方というものに憧れたことはありますか?」
    カンナ「いきなり急にどうしましたか?…まぁ、市民のために働きたいとは思いましたが」
    キリノ「私は、本当のキヴォトスの平和のためなら、手段を選ぶつもりはないよ。だからこそ…もしも私が人の道を踏み外そうとした時は…君に任せたよ」
    カンナ「ちょっ、いきなり縁起でもないことをおっしゃらないで下さい!」

  • 47二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 22:00:15

    保守

  • 48二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 23:54:17

    ヴァルキューレとアリウスか、

  • 49二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 07:51:33

    【SS・手錠】
    DU郊外・とある公園
    先生「そういえばキリノ、犯人を逮捕する際に手錠を使うんだよね?キリノも沢山持ってたりするの?」
    キリノ「ええ、まあ…実際に捕縛を行うのは部下たちですし、私はただ逮捕しやすく犯人を叩きのめすすることばかりですがね」
    先生「へぇ…でも私はキリノの手錠を使うところを見てみたいかな。いつもテキパキと仕事を進めているし、手錠を使うときもスマートに決めてきそうだよね」
    キリノ「そうですか?では、少しばかり実例を…」

    カンナ「…で、調子に乗って両手を手錠で拘束してしまって、鍵を側溝に落としたと」
    キリノ「本当に申し訳ない」

  • 50二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 07:57:20

    >>49

    それは相変わらずなんだな

  • 51二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 09:37:56

    待機

  • 52二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 14:49:46

    【SS・トリニティの恩】

    トリニティ学園・ティーパーティー
    キリノ「お久しぶりです、ナギサさん。相も変わらずお元気そうで何よりです」
    ナギサ「ええ、おかげ様で」
    キリノ「ミカさんとセイアさんは、今どちらに?」
    ナギサ「ミカさんは…恐らく先生の方へお会いに向かっていると思われます。セイアさんは…」
    キリノ「入院中、でしたね?守秘義務があるのならばきちんと守りますよ。それに…私はミカさんのお姉さんに大分世話になりましたから」
    ナギサ「もう、二年は経ちますからね…学内政治で身動きの取れなかった正義実現委員会に代わり、私たちトリニティへテロ行為を働いていたテロリストの捜査を行ったヴァルキューレに対し、あの方は大分感謝していました」
    ナギサ「それに、あの『アビドス砂漠の大火』で生き残った者には十分な補償をする様にと命じられました。まさかその際の治療費を返済し続けておられるとは…」
    キリノ「おかげで、返済できる額を増やすために公安局であがくこととなりましたよ。ですが、トリニティの金銭的補償とミレニアムの科学技術がなければ、私は今ここにいなかったでしょうね」
    ナギサ「…そして、まだあの事件の真犯人について追っている最中なのですね。もう終わったことではないのでしょうか?」
    キリノ「…いえ。実は少し前、例の事件の後に逮捕した者が仮釈放され、シャーレの先生に預けられたのです。その者は聴取にて『アリウスの生徒から教わった』と言っております」
    ナギサ「…そのアリウスが関与しているかもしれない、と?」
    キリノ「それに、ゲヘナの放棄された軍事施設で調査を行っていたらしいことも分かっています。これでもう終わったと決めつけるのは尚早というものです」
    キリノ「…ともあれ、私はまだトリニティに恩を返し切れていません。いち公僕としてできる限り報いますよ」

  • 53二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 17:32:14

    >>52

    キヴォトスにおけるキリノ(公安局)の人間関係

    連邦生徒会→ヴァルキューレが防衛室の傘下である関係上、カヤは上官。ただし『キヴォトスでは大人との恋愛は犯罪ではありません』と言い切る豪胆さが、食えない上司を上手く丸め込む腹芸の助けとなっている。

    アビドス→ホシノとは『アビドス砂漠の大火』以来の顔見知り。そのため原作本編とは違い梔子ユメの身に起きたこともある程度知っている。

    ミレニアム→治療先。三年生組とは大体顔見知り。戦車『スレイプニル』号の整備と改修でも世話になっている。

    トリニティ→治療費を支払ってくれた学校。特にミカの身内にはその恩がある。

    ゲヘナ→仕事内容で共通点のある風紀委員会とはよく合同演習を行う他、ヒナとはコーヒーを共に飲む仲。週一はカフェでコーヒーとドーナツを片手に、カヤやマコトに関する愚痴を交わす。

  • 54二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 18:39:55

    待機

  • 55二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 21:58:44

    保守

  • 56二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 23:10:27

    >>53

    待機

  • 57二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 07:15:37

    関係は広くなったな、本当に……

  • 58二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 12:08:56

    >>57

    原作本編でも山海経とかDU以外に足を運んでいるから、人との出会いに加えて役職の関係上、偉い地位にある人との接触も多そう

  • 59二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 15:19:31

    待機

  • 60二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 16:09:40

    【SS・公安局長の特別講座】

    トリニティ学園・教室
    キリノ「お久しぶりです、先生。また新たな依頼を受けたみたいですね」
    先生「あれ、何処から知ったの?」
    キリノ「こう見えて顔が広いので…それはそうとして、貴方たちが補修授業部ですね?」
    ヒフミ「ど、どうも…」
    アズサ「先生、この人は誰なの?」
    コハル「あっ、私知ってるわ!この人、ハスミ先輩と良く意見交換をしてる人よ!」
    ハナコ「確か、ヴァルキューレの公安局長でしたね?まさかこちらにいらっしゃるなんて…」
    キリノ「正義実現委員会にお調子者を引き渡しに来たついでにね。ついでにここで一つ、ためになる話をしておきましょうか」

    キリノ「…とまぁ、この物語はそう締めくくられる訳です」
    コハル「凄い…今回の課題の文学作品を分かりやすく解説してくれるなんて…」
    キリノ「見回りの時によく道を尋ねられますからね。行き方を分かりやすく説明する際のコツを活かしただけですよ。それにこういう講義はヴァルキューレでもやっていますし」
    アズサ「そうか…懐かしいな、このやり取りは…」

  • 61二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 21:50:41

    >>60

    【SS・本音と建前の狭間で】

    キリノ「先生も大変ですね…こんな手のかかる子たちを無事に合格させなきゃいけないんですから…特に貴方は大分手間をかけさせているんじゃないんですか?」

    ハナコ「あらあら、お巡りさんは人を疑う事が大分お上手ですね」

    キリノ「仕事柄、疑うことが当たり前なのでね。特にここトリニティだと、扇子で口を隠しながら悪態をつくお嬢さんも多いので…」

    キリノ「とはいえ、敢えて不合格になろうとしないで下さい。ヒフミさんの模試作りに協力した際、貴方の過去の成績も調べさせていただきました…そんなにこの学校が嫌ですか?」

    ハナコ「…!」

    キリノ「敢えて申し上げておきますけど、貴方一人が勝手にトリニティを抜ければ、それで割を食う人が一人…最悪二人以上になるでしょう。貴方の味わっている苦痛を押し付ける気ですか?」

    ハナコ「…どうして、私にそんなに関わってくるのですか?」

    キリノ「…見覚えがあるからですよ。二年前の、腐敗と怠慢だらけの下らない世界でもがく一人の警官にね」

    ハナコ「!…キリノさん、貴方は…」

    キリノ「さて、本官はそろそろ帰りましょうかね。ではお気をつけて…ここの闇は、貴方の思っている以上に深いのですから」

  • 62二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 23:11:28

    やっぱりキリノなんだなってのがわかって嬉しい

  • 63二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 07:36:23

    期待

  • 64二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 12:19:18

    【SS・二人の狼】
    キリノ「セッカ、この書類をトリニティにいる先生に届けて下さい。私はあの狸親父(カヤ)に顔を会わせてこないといけないので」
    セッカ「ん、分かった」

    セッカ「先生、キリノ局長から書類持ってきたよ…ん?」
    シロコ「ん、見たことない人が来た」
    先生「ああ、まだ紹介してなかったね。彼女は砂狼シロコ、アビドスの対策委員会から来た生徒だよ」
    シロコ「ん、よろしく」
    セッカ「私はヴァルキューレから来た白月セッカ。でもどうしてアビドスの生徒がここ(トリニティ)に?」
    シロコ「ヒフミから模試とかの手伝いを頼まれて。私もヒフミに色々と借りがあるし」
    ヒフミ「それに、合宿期間中に販売されたペロロ様の限定グッズを代わりに買ってきてくれてるんです!シロコさんには助けられてます!」
    セッカ「ふーん…アビドス、か…」

    セッカ「…という訳で、先生の仕事は順調に進んでいるみたい」
    キリノ「それは何よりです。が…よりによってシロコさんか…」
    セッカ「ん、シロコさんに何か問題が?」
    キリノ「彼女は銀行強盗とツーリングが趣味なので、もしも目出し帽被って銀行を襲いに向かっていたら全力で止めて下さい。以前もDU市内で銀行強盗を行って、私自ら『スレイプニル』に乗って鎮圧したことがありますので」

  • 65二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 12:30:33

    >>64

    セッカ「『スレイプニル』を…!?どうしてですか?」

    キリノ「ロケラン持ってたと言えば分かりますね?それも普通の装甲車ならスクラップに出来るヤツです」

    コノカ「あの後、姐御ずいぶんとキレてたっすね。榴弾でアフロにした後、アビドスの三年生と一緒にシロコさんを正座させて説教してたっす」

    キリノ「あともう一つ、言い加えておきます。最近になってトリニティ自治区内で、アリウス分校らしき者たちの動向が目立ち始めました。さらに面倒なことに、『トリニティ解体解放戦線』なるテロリストの動きも見れますのでご用心を」

    コノカ「この情報、正義実現委員会の連中にも伝えてはいるんすけど…何故かツルギさんとハスミさんの動きが鈍いんすよね…」

    セッカ「どうして、なの…?」

    キリノ「そこまでは分かりません。が、一応暫くはシャーレの先生と動きを共にしていて下さい。連絡もまめに行う様に」

    セッカ「…了解しました」


    コノカ「…にしても、随分と面倒なモノを抱えるハメになってるっすねー、ティーパーティーは」

    キリノ「元々腐るモノがしこたま溜まっているのだから、それがトリニティの内側を傷ませるのは明らかですからね。とはいえ、こっちも部外者なりに気遣うつもりですが」

    キリノ「…」

  • 66二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 13:03:51

    待機

  • 67二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 14:40:15

    シロコちゃん…

  • 68二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 14:59:36

    >>43

    >>64

    シロコ「…あれ?なんで私、セッカと二度も初めて会ったことになってるの?」

    セッカ「それは単に書き手のミス。先程公安局長がサーモバリック手榴弾片手に書き手へ『お話』しに行ったよ」

    カンナ「急にメタい話を始めないで下さい、二人とも」

  • 69二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 17:16:45

    【SS・トリニティの影で蠢くもの】

    ???「…アズサ、上手くやれよ。どのみちお前はここに居場所などないのだから」
    ???「…リーダーは甘いね。アズサはしくじる可能性が高いよ。随分とトリニティの連中と仲が良くなってる」
    ???「今更言うか、ミサキ?だが二年前と違い、私たちには十分な戦力がある。上級生の多くはあの時の失態でアビドスの砂に消えるかマダムの『実験』に使われたが…それでも得た兵器は多い」
    ミサキ「…『外』から持ち込まれたゲマトリアの技術に、当時のアリウス生徒会が密かに手を組んでいたアビドス卒業生やゲヘナの雷帝派閥の協力…これら全てでトリニティとゲヘナ両校を屈服させ、アリウスを再び復権させる、か…」
    ???「どのみち、トリニティはすでに腐り始めている。繁栄など永遠には続かない、虚しいものだと教えてやらんとな」

    ハナコ「…」
    ???「面倒なことになってきたね」
    ハナコ「えっ…!?」
    セッカ「ん、私。局長から探ってこいって言われた。取り敢えず戻ったら話をしてみよう」

    キリノ「…やはり、アリウスが何かしら企んでいたか。分かった、お前はそのまま先生と一緒に動いてくれ」
    コノカ「姐御ー、防衛室に話を通してきたっす。あと姐御は『特別捜査の指揮』で外に出るとも」
    キリノ「助かったよ、コノカ…さて、そろそろ私も動きますか。後始末の準備は頼みましたよ」

  • 70二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 17:38:12

    待機

  • 71二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 19:16:04

    >>69

    【SS・公安局長対アリウス】


    キリノ「こんばんは、先生。夜遅くまでお疲れ様です」

    先生「キリノ!?どうしてここに?」

    キリノ「いえいえ、いち生徒として単なる『お手伝い』に来ただけですよ。セッカから話は通されてた筈ですが」

    セッカ「ん、私は『手伝いが来る』としか伝えてなくて…まさか局長自ら来るなんて…」

    キリノ「さて…セッカ、ハナコさんとは回線繋げてるか?仕込みマイクを持たせただろ?」

    セッカ「ん、インカムに回線繋げるね」


    ハナコ『さて、私たちのリーダーより伝言です。『あはは…えっと、楽しかったですよ、ナギサ様とのお友達ごっこ』』

    キリノ「アイツ今かなりヤバい発言ぶち込んできたぞオイ」

    セッカ「動揺を引き起こすために勝手に使われたヒフミさん可愛そう…」

  • 72二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 20:02:01

    >>71

    キリノ「さて…そろそろ私たちも動くか。こちら側の戦力は?」

    セッカ「補修授業部以外の面々では、覆面水着団改め対策委員会の五人が参戦。その他には私たちのみ。大丈夫?」

    キリノ「十分だ。では、そろそろ行くか」


    アリウスモブA「くそ!なんでこんなところにヴァルキューレがいるんだよ!」

    アリウスモブB「しかもアイツ、例の『武神』じゃないか!情報と違うぞ!」

    アリウスモブC「弾幕を張れ、近寄らせるな!」

    キリノ「悪いね、私はこういう戦いには滅法強いんだ」

    アリウスモブA「ギャッ!閃光弾だ!」

    アリウスモブB「狼狽えるな!弾幕を撃ち続けてれば接近などーガッ!?」

    アリウスモブC「い、いつの間に距離を!?」


    セッカ「…相も変わらず、無茶するなぁ…それで勝つなんて、恐ろし過ぎるよ」

    キリノ「口を動かしてる暇があるのなら、支援射撃をしろ!急いでヒフミたちと合流するぞ!」

    シロコ「ん…閃光弾と発煙弾で視界を遮りつつ、シールドで無理に押して突入するなんて…ホシノ先輩に似た戦い方だね」


    ???「…こちらの部隊が押されている、だと?敵はたった三人だけの筈だろう?」

    ??「ありゃ、そう上手くはいかないか…ナギちゃんを抑えるだけで全て終わると思ってたんだけどね」

    ???「…どうするつもりだ?敵にはこちらの把握していない者たちがいる様だが」

    ??「そんなの決まってるよ☆…全員倒すだけだもの」

  • 73二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:00:26

    >>72

    キリノ「はーいナギサさん起きて下さい。取り敢えずお話よろしいでしょうか?」

    ナギサ「ん…え、キリ、ノさん…!?」

    キリノ「よし起きた。さて…コハル、正義実現委員会に通報したね?」

    コハル「う、うん!もうすぐ皆がここに来るはず…!あとはそれまで耐え忍べば…!」

    ??「ありゃりゃ、ヴァルキューレのお巡りさんが来てたか。しかもキリノとは、確かにこれは手こずるね」

    ナギサ「えっ!?そ、その声は…」

    ドサアッ!!

    コハル「は、ハスミ先輩にツルギ先輩!?」

    ハナコ「鉄骨で雁字搦めにされて…!?」

    キリノ「…成程、これは確かにアリウスも沢山忍び込んでくるか。まさか『ティーパーティー』の内部に内通者がいるとはね…そうでしょう、聖園ミカ」


    ヒフミ「み、ミカ様…!?」

    ホシノ「うへ、まさかナギサちゃんの知り合いが裏切り者だったとはね…これは意外だよ」

    アズサ「皆、気を付けて…この人、強いよ」

    ミカ「察しがいいね、アズサちゃん。まぁ、私はもう後戻り出来ないの。だから、素直にナギちゃんの身柄を引き渡してくれるかな?」

    キリノ「…私は貴方のお姉様に大分世話になったんですがね…こればかりは私情よりも公僕としての責任を果たさせてもらいますよ。皆さん、ミカさん以外の敵を頼みます」

    セッカ「えっ…!?まさか、聖園ミカと直接対決するつもりですか!?」

    キリノ「…嫌な予感がし続けて足を運んだ甲斐がありました。では、参りましょうか」

  • 74二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:22:09

    >>73

    サクラコ「皆様お待たせしました。ハナコさん、今どうなっていますか?」

    ハナコ「…今、信じがたい光景が目の前に広がっているところです」


    ミカ「あはは、やるねキリノ。それに…アビドスのホシノだったっけ?貴方もツルギちゃん並に強いんだね」

    キリノ「こっちはいつも、圧倒的多数の犯罪者をしばき回りつつ、格上相手にも対応できる様に鍛えてますのでね…!」

    ホシノ「うへへ、おじさんをお嬢ちゃん同士の殴り合いに巻き込むなんて酷いねぇ。まぁ…これはふざけてる場合じゃないね」

    セリカ「うわ、ホシノ先輩の声色が変わった!?」

    ノノミ「あのミカさんって人、近くに倒れているアリウス生徒を投げつけつつ短機関銃で床に大穴開けてます…あと何故か天井が破けて、そこから隕石が降ってきてます…」

    アヤネ「その中でシールドで隕石を防ぎつつ、ショットガンと閃光弾で立ち回るホシノ先輩とキリノさんも凄すぎますが…」

    セッカ「と、取り敢えず私たちはアリウス部隊を全て撃破しよう!私たちが出来るのはそれだけ…!」

    ヒナタ「…あの三人、本当に人間ですか?」

    マリー「戦い方がもはや人の域ではありません…」


    イチカ「…この後、侵入してきたアリウス兵全てを鎮圧して、サクラコさんがセイアさんの無事を伝えた上で投降を促して何とかなったそうっすけど…」

    カンナ「…キリノ局長、『スレイプニル』を連れてきた訳では無いんですよね?どうして校舎と体育館が爆撃を受けた様な瓦礫の山になっているんですか?」

    ハスミ「あの時は折り曲げられた鉄骨で雁字搦めにされてたので、正直あのまま戦闘に巻き込まれて瓦礫の中に埋まるかと想いました…」

  • 75二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:11:54

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 10:50:53

    >>74

    キリノ「皆さんお疲れ様でした。あと、合格おめでとうございます」

    ヒフミ「あ、ありがとうございます!しかし、ミカさんはどうなってしまうのでしょうか…?」

    キリノ「取り敢えず、身柄は正義実現委員会に引き渡されることとなりますが…この学園は潔癖症が酷いですからね…最低でもパテル派のトップから引きずり降ろされるのは確定です」

    ハナコ「しかしキリノさん、仮にもヴァルキューレのいち部署のトップが首を突っ込んで大丈夫だったんですか?絶対問題になりませんか?」

    キリノ「それについては大丈夫です。すでに筋を通しつつ行動に正当性を持たせる算段はつけていますので。アズサさんについても、サクラコさんとその身柄を保証する目処は立てています」

    先生「…キリノ、随分と手が早いね。こうなる可能性を考えてたの?」

    キリノ「こればかりは直感ですよ。まぁ、シャーレの先生が関わる様な依頼は時にSRTが求められる類の大事にもなると知っていますので、備えあれば憂いなしといったところです」


    キリノ「さて…そろそろ帰りますかね。朝ごはん代わりの軽食とコーヒーは奢るよ、セッカ」

    セッカ「お、やった」

    コハル「あ、あの…!」

    キリノ「ん?どうしましたか、コハルさん」

    コハル「キリノさんって、凄く強いですよね…私も、キリノさん並に強くなれますか…?」

    キリノ「…強い人を理想とするのはいいことです。でも、絶対的な目標にして元々自分の持つ長所を捨てるのは駄目ですよ。無理やり背伸びせずに、地道にしっかりと鍛えていけば、自ずと理想に近付けます」

    セッカ「局長…」

  • 77二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 14:31:43

    待機

  • 78二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 16:45:18

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 18:08:03

    >>76

    キリノ「さて、トリニティでの大事から数日…平和で良いですね…」

    コノカ「そうっすね、姐御。カヤの旦那も大人しいですし、久々にイタリアンでも食べに行きます?」

    キリノ「イタリアンか…少し奮発でもしてみるか」

    カンナ「た、大変です局長!トリニティ自治区より戦車が一台逃走し、こちらに向かっていると正義実現委員会より通報が入りました!なおその戦車には補修授業部の阿慈谷ヒフミと白洲アズサの二名が乗っているとのこと!」

    キリノ「(コーヒーを噴き出す音)」

  • 80二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 20:52:43

    待機

  • 81二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 22:55:40

    【SS・ヴァルキューレ/ミレニアム合同訓練】
    キリノ「総員、傾注!これよりミレニアムサイエンススクールのC&Cとの合同訓練を行う!相手は火力と機動力で押し切るタイプのアタッカー集団だ、『災厄の狐』を相手にする覚悟で対峙しろ!」
    『了解!』
    アスナ「あはは、私たち四人で七囚人一人分だって!」
    アカネ「キリノさんは随分と私たちのことを評価してますね」
    カリン「どうする、リーダー?いつも通りに戦うか?」
    ネル「いや…てめえらは公安局員の連中を相手してやれ。アタシは…」

    セッカ「これは、手強い…!機動力に長けた01に、狙撃の名手の02、面制圧に長けた03…!一人一人が普通に強い…!」
    コノカ「あはは、こりゃ確かに『災厄の狐』を相手してるみたいっすね。こりゃ貧乏くじ引かされたっすね」
    セッカ「…そうでもないと思うよ。だってほら…」

    ネル「オラオラオラァ!ヒマリやリオから聞いてるぜ、最近義手にテーザーガンとかスモーク仕込んでるそうだな!狡い手を増やしたもんだな!」
    キリノ「アンタの様な無理矢理が使える奴を相手するのに、隠し玉は多めに持って相手するのが私の信条ですので、ね!」
    セッカ「…あの至近距離でのインファイト、ウチに出来る人いないよね?局長レベルとなると特に…」
    コノカ「しっ、黙っとくっすよ。この後絶対ネルさんとCQB訓練やらされるっす」

  • 82二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 23:40:07

    保守

  • 83二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 08:15:14

    待機

  • 84二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:50:05

    百鬼夜行自治区・百花繚乱調停委員会
    キリノ「もしもし、ナグサさんかキキョウさんはいらっしゃいますか?」
    ユカリ「あら?キリノさん、一体何の御用ですの?」
    レンゲ「ナグサ先輩とキキョウなら、仕事で別のところにいるぜ。どうした?」
    キリノ「茶をしばきながら情報交換でもしようと思っていたんですがね…一応貴方たちにも伝えておきましょうか。少し前、トリニティ自治区のテロリスト連中がコソコソと百鬼夜行自治区に入ってアジトを建てていたってタレコミが入りましてね。ガサ入れの手伝いを頼みたくて来たのですが…」
    ナグサ「まぁ、それは大変ですの!陰陽部には通知致しましたが?」
    キリノ「すでにチョークスリーパー込みでニヤに話を通してありますよ。あと少しでも情報が欲しいので、忍術研究会にも手伝いを頼んでいます。シャーレの先生という共通の知人がいて助かりましたよ」
    レンゲ「しっかし、キリノの姉さんも大変だなぁ。砂漠の真ん中で片目と片手潰されながらも、こうしてヴァルキューレで厄介ごと引き受けてるんだからさ。アタシにはどうしても真似は出来ねーな」
    キリノ「面倒だと後回しにし続けて、急に大事になってキヴォトスの平和が潰されるのを阻止出来るなら、私は幾らでも面倒ごとを背負うつもりですよ。まぁ…今度あの二人には百夜堂で晩飯でも奢ってあげましょうかね」

  • 85二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:28:29

    >>84

    夕方・百鬼夜行自治区 百夜堂

    シズコ「はいお待たせしました、醤油ラーメンです!」

    キリノ「ありがとう、シズコ。百夜堂の軽食も随分と揃ってきましたね」

    ウミカ「はい!ここ百鬼夜行では夜も作業されている人が多いですので…」

    キリノ「では、食事をいただきつつ話しましょうかね…ナグサさんは何処に?」

    キキョウ「ナグサ部長の居場所は、未だに不明よ。しかし、わざわざアンタがここへ足を運んできたということは…面倒なことになりつつあるって訳よね?」

    キリノ「昔から、悪巧みというものは人の想像と知覚の外で地道に進められるものと相場が決まってますからね。特に連邦生徒会長が失踪し、カイザーグループがアビドス砂漠で良からぬことを目論む様になった今日は特に警戒しないと…」

    キキョウ「ホント、アンタは生真面目ね…DUの外に東奔西走して、色々なところに首を突っ込んで…疲れないの?」

    キリノ「これで音を上げていては、警官は務まりませんよ。それと…花鳥風月部なる者たちが不良どもに粉をかけて回ってると聞いています。ナグサさんにそのことを伝えておいて下さい」

    キキョウ「ナグサ部長、ね…今、何処にいるのかしら…」

  • 86二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:12:30

    【SS・風紀委員長と公安局長】
    アコ「お久しぶりです、公安局長。ヴァルキューレとの合同訓練を準備して頂き、感謝します」
    キリノ「共に部下が未熟者ですからね、しっかり鍛え上げましょう。ああ、万魔殿の方なら心配なく。アチラはカヤ室長に丸投げしましたので、こちらにも横槍を挟んでくる暇はないでしょう」
    チナツ「相も変わらず、その手の仕事がお早いですね…」
    キリノ「では…コノカ、訓練指導のマニュアルは用意してある。その通りに進めてくれ。私は先生とヒナの方に顔を出してくる」

    キリノ「お久しぶりですね、ヒナさん。というかまだその水着使っているんですか?」
    ヒナ「あら、珍しいわね。ヴァルキューレとの合同訓練が行われると聞いていたけど、貴方もこっちに来てたんだ」
    キリノ「公安局の連中は、私に割と頼りきりなんですのでね。私が退いた後のことも考えておきませんと…ああ、アイスコーヒーは如何ですか?」
    先生「随分と手早いね、キリノ。あとその水着も似合ってるね」
    キリノ「先生も先生で、褒め言葉を出すのがお早いことで。まぁ今はのんびり過ごしましょう」

  • 87二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 23:50:32

    待機

  • 88二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 00:22:19

    >>86

    キリノ「いやー、このビーチは綺麗ですね。ゲヘナにこういう場所があったとは…休日にこんな場所でのんびりする時間が欲しいものです」

    ヒナ「ホント、貴方も大変ね。私も余り人のことを言えた義理じゃないけど」

    キリノ「そう謙遜なさらずとも…おっと失礼、部下から電話です。少し離れます」

    キリノ「私だ。どうした?」

    セッカ『ん、局長大変。チンピラと美食研が変なことを始めた。先生を呼んだ方がいい?』

    キリノ「…ゲヘナの連中には多忙な人を労るという考えが希薄な様だな。待ってろ、私が行く。ヒナの不在を理由にハメを外すとどうなるか、教えてやろう」


    ハルナ「いやはや、ビーチで食べる焼きトウモロコシは絶品ですわね。にしても、不良の皆様も随分と賑やかなことで…」

    キリノ「その様ですね、黒館ハルナ。それに美食研究会の皆さん」

    ジュンコ「えっ!?ヴァ、ヴァルキューレの公安局長!?どうしてこんなところに?」

    キリノ「自由を楽しむのは良いですが、ハメを外しすぎて迷惑を撒き散らすとどうなるのか…皆さんにしっかり覚えて頂きましょう」

    コノカ「おーい皆、こっちに来て!局長の戦い方を見て学ぶっすよ!」


    不良生徒A「クソッ!相手はピストル一丁だけの奴一人だぞ!どうして当たらない!」

    不良生徒B「距離を取れ!間合いを詰められたら一瞬で砂に埋められる!アイツ格闘戦が異様に強い!」

    イオリ「な、なんだありゃ…チンピラを投げては武器を奪い、それを使って相手を倒してる…あんなに強かったか?」

    セッカ「局長曰く、『丸腰になった時の対策講座用の機動』だって。あっ、ハルナとアカリがまとめて砂浜に叩き込まれた」

    チナツ「…私たち、あんな戦い方出来る様にならないといけないんですか…?」

  • 89二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 08:31:42

    流石に無茶じゃないかなぁ!?
    あれになるのは!

  • 90二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 10:56:45

    >>88

    ヒナ「あら、お帰り。随分と遅かったわね」

    キリノ「いやー、すみませんね。帰りの最中に『ゴミ拾い』を手伝ってたら大分時間がかかってしまいまして」

    ヒナ「そう…皆の訓練は進んでいる?」

    キリノ「それはもう、順調に。まぁ簡単な手ほどきをしてあげたので腕は上達するかと思います」

    先生「キリノは本当に面倒見がいいんだね。かなり大変な仕事なのに、どうしてここまで?」

    キリノ「私はもう三年生ですので、そろそろ自分が卒業した後のことも考えておきませんと…ヒナさんだってその辺り考えてますよね?」

    ヒナ「それは否定はしないわ。でもここまで暇になると、逆に心配になってくるわね…」

    キリノ「それについては、暫くは大丈夫だと思いますよ」


    アコ「…で、どうしてイオリ筆頭に多くの人たちが砂浜でスケキヨになっているのですか?」

    コノカ「キリノの姐御とCQB訓練を行った際にこうなったっす」

    マコト「視察に向かわせた部下から、風紀委員会がたいそう間抜けな姿を曝け出していると聞いて見に来たんだが、これは流石に想像外過ぎるぞ」

    カヤ「こういうことを真面目にやらかしてくるから、私はあの人と真正面から対立したくないんですよ」

  • 91二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:12:56

    >>89

    あきらめたらそこで試合終了ですよ

  • 92二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:15:13

    待機

  • 93二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 08:09:21

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 10:40:47

    【SS・公安局の濁り】

    DU郊外 シャーレ・オフィス
    キリノ「ああ、ここの書類ですがこうではなく…」
    先生「あっ、ここが間違ってたんだ…ごめんね…」
    キリノ「ユウカさんから聞いてますよ、事務の仕事に関してリン行政官からもよくダメ出し食らっていると」
    先生「あはは…基本的に当番の生徒に協力してもらっているんだけど、たまには自分一人だけでも作れる様にならないとね…」
    キリノ「しっかりして下さい、先生。私などこういう事務関係で不手際を働いたら、防衛室から何と言われるか…ご自身の立場を危うくさせたくなかったら、もう少し真面目に作って下さい。連邦生徒会はそういう隙の大きい人に対して厳しいので」
    先生「ぜ、善処します…」
    セッカ「ん、失礼するよ。あっ局長、ここにいた」
    キリノ「ん?どうしたセッカ、私に何か用事か?」
    セッカ「生活安全局の副局長と公安局事務官が、予算申請について局長を呼んできてる。何でも子ウサギ地区に屯している連中の排除のために局長の力を借りたいと…」
    キリノ「やれやれ…『保守派』の連中、どの面を下げて頼みごとをしてくるか…先生、急用が出来たので失礼します」
    セッカ「ん、その間は私が先生を手伝うね」
    キリノ「任せたぞ、セッカ」

  • 95二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 12:04:47

    >>94

    先生「…ねぇセッカ、一ついいかな?キリノの言ってた『保守派』って何?」

    セッカ「ああ…私も詳しくは知らないんだけど、キリノ局長の進める改革に対して否定的なグループで、基本的に現状維持を求める防衛室長を支持している人が多いの」

    セッカ「保守派は予算不足とかで弱体化している警備態勢と治安維持を、その一部を外部に委託することで補完しようとしていて、カイザーPMCがそれに乗り気だったりしてるの」

    先生「カイザー、か…」


    公安局事務官「局長、子ウサギタウンの再開発計画を妨害する浮浪者集団を掃討する計画を建てました。こちらは防衛室長からの許諾も頂いております」

    キリノ「…ふむ。これの計画立案を行ったのは貴官だな?」

    公安局事務官「ええ。此度は公安局事務課を中心に、カイザー・コンストラクションからの要請も受けて立案しました。後は局長の判さえあれば…」

    キリノ「…本官はあくまでも大義名分のためか。まぁいい、お前の好きにやれ」

    公安局事務官「おや、珍しいですね。子ウサギ公園には確か、局長にとって顔見知りとなるSRTの連中もいる筈ですが…」

    キリノ「…それは貴官にとって必要な情報か?」

    公安局事務官「いえいえ…それでは、本官はこれにて」


    キリノ「…コノカ、資料の製作を頼む。それと…」

    コノカ「ほいほい、子ウサギに『エサやり』っすね?姐御も随分とあくどいことで」

    キリノ「前々から局長の椅子とカヤのご機嫌を欲しがっていた事務官の三文芝居に合わせて踊ってやるんだ。本当の腹芸というものをアイツに教えてやろう」

  • 96二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 16:17:38

    >>95

    二日後深夜 ヴァルキューレ警察学校


    キリノ「ふむ…たまには紅茶で夜を明かすのも一興ですね。ナギサさんも随分とよい茶葉を用意してくれるものです」

    公安局モブ「すみません局長!緊急事態です!敷地内に誰かが侵入しました!現在警備局の夜間警備担当が対処していますが…」

    キリノ「…茶を一服していた甲斐があったな。直ちに対応に入れ。ヴェリタスに頼んで強化してもらった警備体制を潜り抜けてきたほどの敵だ、油断するなよ」

    公安局モブ「りょ、了解!」


    キリノ「コノカ、状況は?」

    コノカ「侵入者は派手に暴れまわってるっす。現在は校舎の屋上に向かって移動中っすね。どうしますか?」

    キリノ「屋上…となるとヘリで逃げる気だな。公安局員で今ここに来ている者は?」

    コノカ「ウチと局長、今夜巡回のメンツ以外は全く…事務官は来とりませんね」

    キリノ「こんな非常時に、よくのんびりしていられるものだ。コノカ、ここは任せた。公安局は指定されたポイントに向かい、警備局と共に展開。侵入者を追跡せよ」


    公安局モブA「とは言われても、警備局の巡回組をなぎ倒しながら上へ向かってるんだぞ?しかもこれって、警備局の連中を文字通り盾にしながら進めってことだよな?」

    公安局モブB「局長、私たちのことはよく気遣ってくれるけど、たまにきつい任務をやるときはとことん無理を言わせてくるよな…まぁその分補償も手厚くしてくれるけどさ…ん?」

    公安局モブC「お、おい…局長が自らワイヤーガンを使ってビルをよじ登ってるぞ!」

    公安局モブA「…たまに来る無茶ぶり、もしかして自分自身が何でもできるから、そのあたりの基準がバグってるからか?」

  • 97二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 17:27:13

    >>96

    キリノ「…人様の学校で随分と派手に暴れてくれたものですね」

    ミユ「ひっ…ぞ、ゾンビ!?」

    キリノ「ゾンビではなく公安局長と呼びなさい。あとどちらかというとサイボーグとかその辺りですよ」

    サキ「というか、ここまで一体どうやって来た!?」

    キリノ「普通にビルの外壁をよじ登って来ただけですか?今度、公安局の訓練課程にワイヤーガンを用いた立体機動も盛り込みますかね…」

    モエ『げっ、公安局長があんなところに!ミヤコ、どうすんのさ!』

    キリノ「子ウサギ公園で大人しくデモを叫んでいればいいものを、まさか私たちへお礼参りしに来るとは…聞きましたよ、貴方たちは実働部隊を率いて所確幸の連中を掃除していた事務官に大分コケにされたそうですね。それの仕返しですか?」

    ミヤコ「いえ…私たちは貴方がたの不正を糾弾しにきただけです。ヴァルキューレ警察学校の公安局と警備局は、カイザー・コンストラクションより弾薬費等のリベートを受け取って彼らの事業に協力した容疑があります」

    キリノ「だから、ここへ忍び込んだと?にしては随分と目立ちましたね。本来この手の仕事をする連中は、立つ鳥跡を濁さずを徹底してやるものですが…」

    ミユ「み、ミヤコちゃん…!早くしないと、ヴァルキューレの局員たちが追い付いちゃう…!」

    キリノ「成程、確かにヴァルキューレ内部の腐敗と不正の糾弾、そしてそれに対する捜査は貴方たちSRTの仕事だ。でもね、ただの綺麗ごとだけで全てやっていける訳じゃない。今そういうことを一番理解しているのは君たちでしょう?」

    ミヤコ「…だから、不正に目を瞑るのはしょうがないと?」

  • 98二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 19:44:47

    >>97

    先生「…でも、キリノもキリノなりに平和のために頑張っているし、困っている人たちに手を貸していた。それは間違いないよね?」

    キリノ「…先生」

    先生「私はただ、彼女たちが自分の信念に従ってやるべきことを決めて行動しているのを支持しているだけだよ。それに、トリニティの時も補修授業部の皆をよく手伝ってあげてた。それも疑いようのないことだよ」

    キリノ「…」

    サキ「げっ、銃を構えた!」

    ミユ「先生、危ない!」


    タァン!

    パァン!


    キリノ「…」

    ミユ「…え?」

    サキ「外れた…?」

    モエ『皆、お待たせ!早く乗って!』

    ミヤコ「…では、私たちはこれで失礼します。どうか、ヴァルキューレに本当の正義が戻ることを祈ります」

  • 99二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 19:50:34

    >>98

    セッカ「局長、大丈夫!?」

    カンナ「っ、お怪我を!」

    キリノ「…大丈夫、かすり傷だ。だが…」

    キリノ「…久しぶりだよ。弾を外したのは。公安局に入って以降、一度も外さなかったというのに」

    カンナ「キリノ局長…?」

    キリノ「…さて、始末書の準備でもしないとな。安心しろ、今ここにいる貴様らには迷惑はかけんよ」

    セッカ「局長…」

    カンナ「…」

    キリノ「…ラビット小隊。本当に、貴方たちが羨ましいよ」

  • 100二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 21:11:07

    >>99

    翌日

    フブキ「『ヴァルキューレ公安局、カイザー・コンストラクションとの違法リベートにより公安局長は一週間の職務停止と俸給の返上。事務官はトレードを主導してたとして懲戒処分』か…クロノスも大分騒いだねぇ」

    カンナ「その事務官、防衛室に助けを求めたみたいですがてんで駄目だったそうです。こうなることもキリノ局長は分かっていたのでしょうか」

    フブキ「まぁ、これまで政敵の攻撃や悪巧みを器用にいなしてきて、今の席にあるからねぇ。今はコノカに代理務めさせてるけど」

    カンナ「そういえば、その局長は何処に?」


    キリノ「先生、しばらくこちらで世話になります」

    先生「き、キリノ!?当番を買って出たと聞いたけど…いいの?」

    キリノ「暫くは『公安局長』としてはヒマになるので、今は『キヴォトスのいち生徒』として先生の助けになりますよ。防衛室もシャーレの人事とかに対してはそう口出しはしてこないでしょう」

    先生「ええ…ちゃっかりしてるなぁ…」

  • 101二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 22:21:38

    待機

  • 102二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 07:35:01

    ちゃっかりキリノ

  • 103二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:42:41

    パヴァーヌ編のキリノ(というかキリノと関わりのある人たち周り)が割と面倒なことになることを、予めアナウンスしておきます。

  • 104二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 16:09:44

    【SS・碧洋で兎は跳ねる】
    キリノ「先生、急に用事とはどうしましたか?」
    先生「C&Cから依頼が来てね…潜入捜査と逮捕を手伝って欲しいそうでね」
    キリノ「ふむ…黒崎コユキ…ああ、セミナーの問題児ですか。手伝ってやりましょう」

    キリノ「…成程、オデュッセイアか…確かに他校に逃げ込んでいるとなれば、普通ならSRT辺りの領分ですが…」
    アカネ「こういうことにお詳しいキリノさんが来てくれて、本当に助かりました。しかし、『白兎』は一体何処にいるのやら…」
    キリノ「探すのは取り敢えず乗船してからにしましょう。あと皆さん、暫くは私の指示に従って下さい」

    キリノ「まず、今回乗り込んだ船はいわゆるカジノ船…賭博をメインに行われる遊戯施設船です。そしてそこの従業員はバニーガールの衣装で仕事していますので、この偽造したヴェリタス印の学生証と、ヒビキさんに急いで仕立ててもらったバニーガールスーツに着替えます」
    カリン「なんと…随分と準備がいいな」
    キリノ「事前にユウカさんから回してもらった情報とかで、必要なモノを拵えただけですよ。では着替えた後、調べ始めましょう」

  • 105二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 16:43:04

    >>104

    クルーズ船内 某所

    キリノ「さてと…これで監視カメラは大体ハック完了っと」

    ネル「おうキリノ、随分と手慣れてんじゃねーか。まるでヴェリタスみてーだな」

    キリノ「ヴァルキューレの内部で、人には見せられない類の化かし合いと泥仕合をしていたのでね。ハッカーとしての腕もそれなりにはあります」

    ネル「ほーん…しかし、ホントお前はまどろっこしいやり方が好きだな。この前のヴァルキューレでの事件も、テメーが仕組んだものだろう?気に入らねえ奴を蹴落としつつ、敢えてラビット小隊の連中に花を持たせるためによ」

    キリノ「んー?何の事ですかね?」

    ネル「すっとぼけやがって…しかし、こういうことは大抵リオとかヒマリに任せてもよかったんじゃねーか?」

    キリノ「リオはともかく、ヒマリにやらせようとしたら冗談抜きで身体壊しますよ。それで先代のセミナー会長が無茶いわして…って感じでしょう?」

    ネル「…そーだったな。わりぃ」

    キリノ「…っと、見つけた。ちょうど博打で金をスッてるところです。大方不良債権の不正発行で得た大金を倍にしたいんでしょうが…」

    ネル「バカかよアイツは…とにかく捕まえるか」

  • 106二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 18:39:36

    >>105

    キリノ「さて…私はバニーに化けてるとはいえ、本来ならここにはいないことになってますし…適度に遊びますかね。一網打尽になるのも嫌ですし…ん?」

    アスナ「あはは、大当たりー!面白ーい!」

    キリノ「…あの運の良さは見習いたいものですね…じゃ、このスロットを回しますか」


    アスナ「ん?あれ、キリノじゃん!凄いね、当たりが連続で来てるー!」

    キリノ「流石にここまで当たると、この後不運が来そうで怖いんですよね…」

  • 107二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:18:17

    >>106

    数時間後


    キリノ「…もしもし。別れる前に渡したブローチで話しに来たってことは…捕まりましたね?」

    ネル『わりぃ、まさかコユキの奴がオデュッセイアの連中を顎で使える程の立場にあるとは思ってもみなかったぜ』

    キリノ「一応、そのまま大人しくしといて下さい。アスナさんが何やら面白いことをしでかそうとしてるみたいなので…では」

    キリノ「…まぁ、一先ずはアスナさんに救出を頼んでもらいつつ、目標を狩るとしましょう」


    冏「うあああー!!!なんでぇぇぇぇぇ!?」

    ネル「逃げんじゃねえぞ、このチビ!」

    アカネ「このままでは、また逃げられてしまいます!」

    キリノ「あー、それなら大丈夫ですよ。ホラ」

    ヴァルキューレ海上警備局『そこのカジノ船、止まりなさい!貴船では違法賭博が行われてる可能性があります!直ちに停船しなさい!』

    キリノ「…元々捨てる前提で名義とかをヴェリタスに用意してもらって正解でした。これで逃げ場は制限されます。では…」

    冏「はっちゃ!?海がすでに封鎖されてる!?急いで船内に戻って、臨検が終わるまで潜まないとー」

    キリノ「おっと、逃がしませんよ?はいチーズ!」

    冏「うあああああー!!!なんでぇぇぇぇぇ!!!」

    キリノ「ほい、いっちょあがりっと。一応気をつけて手錠をっと…」

    コノカ『皆、これから臨検っすよ!あと指定されたブローチ付けてる奴はウチらが密かに潜り込ませたスパイなんで、間違って捕縛しない様に!』

    カリン「成程、あのブローチはただの通信機じゃなくてそういう『目印』でもあるのか…賢いな」

    先生「本当に用意周到過ぎる…」

    ネル「なーる…しっかり今いる場所を自分にとって都合のいい土俵にした上で喧嘩を仕掛ける…『武神』サマはやることが違うぜ」

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています