おはようございます、トレーナーさん

  • 1二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:21:26

    「おはよう、そしてお誕生日おめでとう、フラッシュ」
    眠気眼を擦りながらもはにかむエイシンフラッシュ。年を重ねてはじめて目に飛び込んできたのが愛する人の笑顔であったことに至上の歓びを見いだす。
    同じシーツにくるまってる彼の胸板に掌を重ねると体温が伝わる。
    「ありがとうございます、トレーナーさん」
    いつものようにトレーナーと呼ばれた彼は優しく彼女をその腕に抱く。もういい加減慣れてしまってもいいくらいには同じ行為を重ねているのに、照れが取れていない。そんなところもエイシンフラッシュから見ればとてつもなく愛おしい。
    言葉を交わさずにただお互いの体温を感じるだけの時間。それだけで数分の時が過ぎてしまう。
    「そろそろ朝食にしようか?」
    「いえ、もう少しこのままで…」
    エイシンフラッシュはより愛する彼に体を寄せると、当然ながら密着してしまうことになる。心臓の高鳴りが伝わる。
    「もう一度、祝ってくださいますか?トレーナーさん」
    「あ、ああ。誕生日おめでとう。フラッシュ」
    「ありがとうございます。トレーナーさん」
    戸惑うトレーナーとは逆にフラッシュは頬を緩ませる。
    「ど、どうしたんだい?フラッシュ」
    そんなトレーナーを上目遣いで見つめるフラッシュ。大抵の男ならノックアウトしてしまうだろうそれを受け止めつつぐっとこらえる。
    「だって、去年はその言葉をいただくことができませんでしたから」
    「あ……」
    以前はトレーナーとして彼女に誕生日の祝いの言葉を欠かすことなんてあるわけもなかった。だが、昨年はトレセンとレースを卒業した彼女に対して祝いの言葉をかけることをしなかった。せめて手紙でも、とおもいつつ筆が止まってしまったことは今でもしっかり覚えている。
    「もう、そんな顔はなさらないでください。その分は今日1日で何倍にもして返していただけるのですから」
    そんな風にかいがいしく告げる彼女に、彼はなんとしても応えてあげないといけないと固く誓うのであった。

  • 2二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:27:01

    ありがとうございます

  • 3二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:27:23

    良……

  • 4二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:27:52

    いい…

  • 5122/03/27(日) 14:30:59
  • 6二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:31:33

    いい…

    しかしこの文体、どこかで…?

  • 7二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:31:58

    もしかしてと思ったらもしかしたぜ!
    保守し損ねた悲しみ…

  • 8二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:32:05

    >>5

    あ、やっぱり!流石だ、やってくれると思ってたぜ

    ありがとうございます!

  • 9二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 14:40:42

    あぁ懐かしいSS…

  • 10二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 15:07:17

    誕生日くらいは書きたくなっちゃったんだ。
    ありがとー!

  • 11二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 15:38:16

    まぁまた気が向いたら書いてね!

  • 12122/03/27(日) 17:28:36

    「トレーナーさん、本日は本当にありがとうございます」
    「こちらこそ、フラッシュに楽しんで貰えること以上の歓びなんてないよ」
    トレーナーにとっての衒いのない本心である。フラッシュは心の底から愛を交わす相手が彼であることに幸せを感じる。
    「もう、トレーナーさんったら。でも少しお疲れではないですか?」
    「そんなことはないよ…と言いたいけれど、ディナーも済ませてるし少しゆっくりしたいのはあるかな」
    我ながら若干ハードなスケジュールをこなしたと言う自覚が彼にはある。弱音ではないが、そういうところも気取って隠さずに伝えられるあたりはトレーナーとウマ娘でないパートナー同士ならではと言えるのだろう。
    エイシンフラッシュは指をぴんと立てる。
    「ええ、トレーナーさんにはゆっくりしていただきます。その間に貴方にお返しを用意しますので」
    「お返し?いや、それはいいよ。俺は君に喜んで貰えるのが一番なんだから」
    そう返すトレーナーの鼻先に人差し指をのせる。
    「トレーナーさんが同じ立場なら、どうですか?」
    その言葉で彼女の意図を汲む。自身が誕生日の祝福を受けたら、確かに何もお返しをできないのは歯がゆく思うのは間違いない。
    「このお返しを受けることまで含めて、君へ尽くすことになるのかな?」
    その言葉にエイシンフラッシュは満足げにこくんと頷くのであった。
    「わかった。因みに、君からはどんなお返しをいただけるのかな?」
    「ふふ、秘密です、と言いたいですが勿体ぶるのもほど程にしましょう。こちらに」
    「あ、ああ」

  • 13122/03/27(日) 17:28:56

    そのままフラッシュの自室に連れ込まれると、フラッシュはクローゼットをおもむろに開けて、ある一着のカバーを外して見せつける。
    「こ、これは…」
    「はい、お返しは貴方のためだけのミニライブ…大きな音はだせませんけれど」
    「い、いや、その前にこの衣装って…」
    「はい、懐かしいでしょう?私の勝負服です」
    「う、うん。わかってるけれど」
    G1のターフの上で、ウイニングライブの舞台で何度も目に焼き付けたそれに懐かしさはある。が、それ以上にトレーナーにはそれを差し出してきた意味がショックだった。
    「き、着るの?君が?」
    「はい、私の勝負服ですから当然です」
    「い、いやいやいや」
    トレーナーの頭の中に黄信号が灯る。フラッシュのあの時のスタイルも計測で熟知しているし、今のスタイルもいろんな意味で熟知している。
    「そ、それは危険だよ、フラッシュ」
    きょとんと首を傾げるフラッシュ。
    「いえ、ご心配にはあたりません。少々体型が維持できていないところを実感してしまうのは情けないところですが、着用できることは実証済みです」
    現役を続けていたわけではないから無理からぬことなのだが、少し恥じ入ったようにする。トレーナーの心配はむしろその先にある。あの衣装で少しぱつんとした状態になることが、あの頃と違って一人の女性としてエイシンフラッシュを見ているトレーナーにとっては凶器すぎるのである。
    そのことを知ってか知らずかわからないフラッシュの笑みは、トレーナーの目には意味深に映ってしまったという。

  • 14二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 17:38:12

    よき…

  • 15二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 17:43:59

    勝負服プレイですか…

  • 16二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 18:08:45

    あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
    久々の供給に感謝…!

  • 17二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 18:54:31

    成人したフラッシュのあの服は結構やばい気がする

  • 18二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 19:46:26

    この衣装で耳元で「ほら誘ってる♪」されるわけか。ふーん。

  • 19二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:28:35

    フラッシュは計算済みか…!

  • 20二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:32:48

    えっっっろ…!

  • 21122/03/27(日) 23:08:02

    制服もありだったかな…いや…!
    トレーナーさんの誕生日にリクエストにお応えするフラッシュもありか

  • 22122/03/27(日) 23:36:49

    「トレーナーさん、いかがですか?」
    いかがも何も言葉がない。口許に指をあててこちらを上目使いで見つめてくるフラッシュ。その指先から唇に、そして現役時代よりもたわわになった果実に目を奪われることを不誠実だと糾弾できる男はいまい。
    「大丈夫だと目論んでいましたが、少々無理がありましたか」
    落胆しそうになるフラッシュをあわてて彼はフォローする。
    「い、いや、その、破壊力が強すぎて…」
    わかっていたことだが、改めて視覚への暴力が投下されるとトレーナーの声も上ずる。改めてトレーナーは実感する。目の前の彼女は自分の理性を崩す世界一の手練れであることを。

  • 23二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:48:43

    今日初めてフラッシュ育てた俺には嬉しいスレ

  • 24二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:51:55

    ディアンドルはしゃーない

  • 25二次元好きの匿名さん22/03/28(月) 10:14:22

    トレーナーさんの誕生日のお返しはやばそう

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