- 1二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 03:00:45
放課後、部室のドアを開けると、そこにはすでにいつものメンバーが揃っていた。長門は相変わらず二宮金次郎像のように読書に耽り、朝比奈さんは制服姿でお茶の準備。古泉は優雅に微笑んでいるだけだ。
そして、問題の中心人物──涼宮ハルヒは、例のごとく部室の机を占領し、分厚いノートと色とりどりのマジックペンを広げていた。
「来たわね、キョン! ちょうどいいところだったのよ!」
俺が一言も発する前に、ハルヒは俺の腕をぐいっと掴んで、椅子に無理やり座らせた。
「なあ、今度は何を思いついたんだよ……」
「決まってるじゃない! 北高祭の出し物よ! SOS団プレゼンツ――“異種格闘トーナメント 北高最強は誰だ!?”大会!!」
…はい?
「生ぬるい演劇とか喫茶店なんて、どこもやることは同じ。だけど格闘トーナメントをやる文化部なんて、前代未聞でしょ? これならインパクトも抜群、観客も大盛り上がり間違いなし!」
どうやら、冗談ではないらしい。
「で、俺たちが戦うのか?」
「もちろん! SOS団全員参加! 異論は認めないわよ!」
異論しかねえよ。そんな俺の気持ちを見透かしたのか、ハルヒはさらに鞄の中から漫画本を取り出した。
「でね、これが研究資料!」
バサッと机に置かれたのは、表紙に“TOUGH”と書かれた漫画だった。
「…猿先生のタフじゃねぇか」
「そうよ! 格闘トーナメントをやるなら、まずはこれで“闘い”の哲学を学ばなきゃ始まらないでしょ? あんた、こういうの好きそうじゃない?」
褒められてんのか、それともバカにされてんのか。
「読んでおくのよ、キョン。明日からは“塊貫拳”の特訓を始めるんだから!」
塊貫拳って何だよ。
こうして、俺は文化祭という名の“格闘地獄”に巻き込まれることになったのだった──。 - 2二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 03:04:01
読む前からキョンがマネモブなの確定なんスけど……良いんスかこれ
あと朝比奈さんには刺激が強過ぎると思われるが…… - 3二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 03:06:32
長門有希「猿展開…ユニーク」
- 4二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 03:08:11
谷川先生は本編の続編を書けよ
- 5二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 03:23:31
君はいつの時代から来たんだ?