- 1125/04/19(土) 22:03:39
期間限定イベント『ぐだぐだ維新ノ記録帳〜新撰組の次回作にご期待ください〜』開催未定!
「弱小人斬りサークルが――!
ごっそりいなくなっとるんじゃが――!!!」
ノッブが大声で管制室に飛び込んできたのは、ある日の朝のことだった。
沖田総司、斎藤一、土方歳三――
新撰組サーヴァント達がボイラー室から忽然と姿を消していた。
霊基反応なし。レイシフト記録なし。
まるで最初から“いなかった”かのように――
その日、カルデアが観測したのは、
“新撰組という存在が、歴史にない幕末”の特異点。
剣の音も、志も、痕跡すら存在しない京都。
かの有名な剣士たちは、そこでは「記録に残されていなかった」。
異変の真相を探るべく、カルデアはレイシフトを敢行。
その地で出会ったのは、浅葱色の羽織をまとい、筆を手にした、一人の青年。
彼は、一体何者なのかーー
整えられた歴史。
描かれなかった剣の物語。
そして、“記録整理”を執行する者の影――?
「物語が終わったのなら――描き直せばいい」
消された維新に、再び筆を入れろ!
ぐだぐだ新章、いよいよ開幕、しません!! - 2125/04/19(土) 22:05:46
■特攻サーヴァント(一部)
★5〔アヴェンジャー〕芹沢鴨(期間限定)
★4〔セイバー〕謎の新撰組隊士X(イベント限定報酬サーヴァント)
他、ぐだぐだシリーズおなじみのサーヴァントも続々登場!
※本イベントはストーリー進行で報酬サーヴァントが正式加入します。
※以下の条件を満たしたマスターが参加可能
「特異点F 炎上汚染都市 冬木」をクリア
という内容の大嘘SSです
謎の新撰組隊士Xはオリ鯖ですが実在の新撰組隊士です
※作成過程で一部、AIを使用しています
SSスレを立てるのは初めてなので読みづらい、アドバイス等あれば教えてくださると助かります - 3125/04/19(土) 22:09:43
■開幕:打ち切られし誠
【カルデア・管制室】
(警報音が鳴り響き、通信パネルに次々と赤い警告が点滅する)
「サーヴァント反応、複数同時ロスト!……新撰組関連サーヴァント、全員が消失しました!」
「召喚履歴にも痕跡ゼロ……まるで、最初から存在していなかったような……」
ノッブ「マスター!弱小人斬りサークルの奴ら、突然全員消えたんじゃが!?
え、なに?ぐだぐだしすぎて自我崩壊?まあ、あり得る!だがしかしッ!」
ダ・ヴィンチ「状況を確認中だけど……“新撰組”に関する記録やデータがことごとく空っぽになってる。
これ、ただの不具合じゃないね。おそらく――」
「特異点反応発生!座標:日本、1800年代後半……京都近辺です!」
ノッブ「特異点発生!はい特異点!この反応、匂うぞ匂うぞぉ……ぐだぐだ系特異点じゃな!?
で、黒幕は誰じゃ!名乗り出るがよい!」
(管制室の扉が開き、一人の男が静かに姿を現す)
???「……お騒がせしているようですね」 - 4125/04/19(土) 22:12:53
- 5125/04/19(土) 22:17:07
ノッブ「……ぬぅ。貴様も残っておったか。ならば話は別かもしれんな」
永倉「理由はわかんねぇが、とにかく儂と山南先生は残った。
そんでもって――新撰組の危機だ。だったら、精一杯力を貸させてもらうぜ」
山南「彼らが消えた理由は……状況から察するに、“新撰組が存在しない世界”――すなわち、その特異点の発生が原因だと考えて間違いないでしょう」
<この状況、放っておくわけにはいかない>
永倉「行こうぜ、マスター。
新撰組の名を、こんなふざけた形で消されるなんて……面白くねぇからな」
山南「私も、共に行かせていただきます。これは、新撰組の名誉と……何より、仲間たちのための戦いです」
ノッブ「ワシは留守番じゃが、管制室で実況は任せておけぃ!
シリアスなんぞに屈してたまるか!この第六天魔王織田信長が、盛り上げてやろうぞ!」
【レイシフト準備、開始】
⸻ ■開幕:打ち切られし誠、完⸻
- 6125/04/19(土) 22:22:43
■第一章:誠なき京にて
【特異点・京都某所 レイシフト直後】
(特異点に到着したマスター、山南、永倉。辺りは異様な静けさに包まれている)
<なんだか、いつものぐだぐだ特異点とちょっと違う気がする……>
山南「視界は良好ですが、空気が妙に澄みすぎていますね。
……永倉さん、偵察をお願いできますか。貴方のような方が動いてくだされば、心強い」
永倉「山南先生、今サラッと一番面倒な役押しつけただろ!?」
山南「そんなつもりはありませんよ。私は現状の整理を……万が一のためにね」
<(絶対“万が一”来ないやつだこれ……)>
永倉「ま、じっとしてるよりゃ性に合ってる。
マスター、お前さんは先生を頼むぜ?」
<わかりました!>
<気をつけてください!>
山南「……彼の直感は侮れません。何かを“感じ取って”くれるはずです」
- 7125/04/19(土) 22:25:31
<……やっぱりおかしい>
<幕末って、もっとざわざわしてる印象だったような……>
山南「いえ、当時の京都は、もう少し雑多で、騒がしかったはずです。
……主に、新撰組のせいで」
<その新撰組がいないんじゃん!>
山南「おそらく、“痕跡ごと”存在が消されたのでしょう。
これが“歴史からの削除”というものであれば……」
マシュ(通信にノイズ)
「マスター、前方に……奇妙な霊的反応を検知!これは……式神!?
誰かが襲われています!」
(金属音が響き、小さな悲鳴が聞こえる)
(瓦礫の隙間に、ひらりと“浅葱色”の布が見える)
<浅葱色!? もしかして……>
<新撰組の人が襲われてる!?>
マシュ「敵性式神、こちらに反応!戦闘態勢に――!」
<助けよう!>
- 8125/04/19(土) 22:32:42
*戦闘終了*
<君の名前、聞いてもいいかな?>
???「えっ……あ……その……」
(ためらいながら、胸元の古風なノートにそっと手を添える)
???「ご、ごめんなさい……
名前を言っちゃいけない気がしてて……。
変ですよね、理由もないのに……でも……!」
<……なんとなく、わかる気がする>
<今は名乗らない方がいい、でしょ?>
???「……はい……っ」
<じゃあ、呼び名だけ決めてもいい?>
<その羽織、浅葱色だよね?>
???「……はい。なんか、落ち着くんです」
<じゃあ決まり! ハオリくん!>
(ぽかん、とした顔)
ハオリ「ハ、ハオリ……くん……!?
そ、そんな、あだ名なんて……初めてですけど……!」
<君を襲ってたものの正体もわからないけど>
<私たちは、消えた“新撰組”を探してるんだ>
- 9125/04/19(土) 22:37:29
山南「状況は不明ですが、“新撰組”のいないこの幕末は、あまりにも不自然です。
我々はそれを追い、正すためにここにいます」
ハオリ「……“新撰組”……」
ハオリ「……ボク、何も分からなくて。
どうして襲われたのかも、なんでここにいるのかも、全然……」
ハオリ「でも、“新撰組”って言葉だけは……なんとなく、覚えてる気がするんです。
ちゃんと思い出せないけど……」
ハオリ「ボクなんか、きっと足手まといかもしれないけど……
でも、助けてもらったから……何か、返したいんです。できること、きっとあると思うから……」
<ありがとう、ハオリくん!>
<よろしくね、ハオリくん!>
ハオリ「はい。……“仮”でも、名前を呼んでもらえるのって、ちょっと嬉しいです……!」
<……一緒に行こう>
<彼らのことも、君の記憶も、きっと見つけ出そう>
ハオリ「……はい。ありがとうございます……っ」
⸻ ■第一章:誠なき京にて、完⸻
- 10125/04/19(土) 22:40:33
■仮加入
「助けてくれて……ありがとうございます。
名前は……ごめんなさい。いまは、まだ……言えない気がしていて。
“ハオリくん”って、呼んでもらえたの……うれしかったです。
この羽織のこと、意味は思い出せないけど……でも、たぶん――うん、とても、大切なもの、だと思うんです。
力になれるかは、わからないけど……
それでも、ボクは……。
……これから、よろしくお願いします!」 - 11二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 22:42:34
- 12125/04/19(土) 22:53:57
- 13125/04/19(土) 22:55:17
ありがとうございます!ほんとに嬉しいです、、
- 14二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 22:56:52
ハオリくんの真名は吉村貫一郎に以蔵さんの魂を賭けてみる
- 15125/04/19(土) 23:39:07
以蔵さんの魂は爆散し、SAITAMAには借用書の雨が降り注ぎました……
- 16二次元好きの匿名さん25/04/19(土) 23:56:01
新選組の中でも若そう……?
ほな市村鉄之助くんに高杉社長の工場を賭けてみるか…… - 17125/04/20(日) 00:31:05
- 18125/04/20(日) 00:32:55
哀れ、高杉社長の工場はヤヤウキカンパニーに吸収合併され諸共倒産しました
- 19125/04/20(日) 00:44:06
- 20125/04/20(日) 00:58:16
2章第2節□斬られし地に、名なしの痕
【探索:町の外れの旧街道】
ハオリ「……あ。マスター、あそこ……何かがたくさん埋まってます」
<なんだろう?>
ハオリ「……これ、刀の……鞘?すごく……傷んでる……」
ハオリ「……これも……これも、刀の鞘だ……こんなに、たくさん……どうして……」
山南「汚れていますが、これは……“使われた跡”のある刀です。斬る者がいて、剣が抜かれた痕跡が、ここにあるということ」
ハオリ「……どうしてだろう……見たこともないのに……すごく、懐かしい気がします。ここに、誰かがいたような……」
<誰かがここで戦っていたんだ>
<戦いの痕跡が…消された?>
ハオリ「……あの、マスター……この場所、描いてもいいですか?」
<え?>
ハオリ「なんだか……記さなきゃ、って思って。忘れないように。消えたままにしないように……」
ハオリ「うまく描けるかわからないけど……それでも、ボク……描きたいです。
この鞘も、この場所も……誰かがここで戦っていたってことを……」
山南「……名はなくとも、“想い”が記されれば、それは一つの真実になります」
<描こう、ハオリくん>
<この世界に、それを残そう>
- 21125/04/20(日) 01:03:47
2章第3節□焦がれ、忘れられた誠
【特異点・壬生屯所跡】
(建物はない。跡地は更地と化し、焼けた木材や瓦の欠片が、風にさらされている)
山南「本来ならば、新撰組が根を張っていた場所ですが……」
<看板も、碑も、何もない……>
ハオリ「……なんだか……とても、大事な場所な気がします。胸が…苦しい…なんで…?あれ、また何か…落ちています」
ハオリ「……っ! これ……この布、ボクの羽織と、同じ……?でも、なんで……」
山南「これは……!間違いありません、新撰組の羽織です。この場所に、新撰組は確かにいた……」
山南「しかし、今は、誰も、それを知らない」
<いたのに、忘れられてる……>
<何もなかったように消えてる……>
ハオリ「まるで、最初から誰もいなかったみたい……」
ハオリ「でも……この羽織は、まだ……ここに残っててくれた」
山南「焼かれても、燃え尽きても、“忘れられなかったもの”がここにある。
それは、誰かが“守りたかった記憶”だったからでしょう」
ハオリ「山南さん……ボク、描きます。この場所も、かつてここでこの羽織を着ていた人達を…!
誰かの“誠”があったって、ちゃんと残せるように……
ボクの手で、“ここに誰かが生きていた”って、ちゃんと残せるように……」
- 22125/04/20(日) 01:08:19
2章第4節□名を刻めぬ墓標
【特異点・洛外・東山墓地裏】
(石畳が崩れかけた細道を進んだ先、木立の奥にひっそりと佇む墓標群。
多くは無縁仏。花も供えられず、手入れの痕跡もない)
<……ここは……墓地……?>
<でも、誰のものか分からない墓ばかり……>
山南「ここは、名を失った者たちの“忘れられた墓場”です。
かつては、新撰組の無名隊士が葬られた場所だったと記録されていますが……
今は、その記録すら残っていないようですね」
ハオリ「……怖いところ、なのに……不思議と、落ち着きます。ここに来て、初めて、“整えられていない場所”に来られた気がします……」
ハオリ「マスター……! これ、見てください。
……焦げた、木の札……?」
山南「……隊士札。新撰組隊士が首から下げていた身分証です。名前そのものを刻んだ、大切な証でした。……けれど、これはもう、読み取れませんね」
ハオリ「もう、誰のだったのかも……わからないんですね」
<名前が消された……?>
<その人が“いた”ことさえ……?>
ハオリ「……怖いです。
ボク、名前がないことより……
“いたことを忘れられる”のが、一番怖い……」
ハオリ「だから、描きます。誰かの名だった、この札を。誰かが弔われたこの場所を。
……たとえ読めなくても、“ここで誰かが生きていた”って、残すために」
- 23二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 01:09:15
中島登か?新選組を描いた絵が残されてる…
- 24125/04/20(日) 01:12:37
2章第5節
【特異点・東山墓地裏/帰り道】
(三つの痕跡を記録し、夕暮れの墓地を後にする)
ハオリ「……描いて、よかったって、思います。うまく描けたかは、まだ自信ないけど……」
山南「ええ。それでも、貴方の手が“誰かの存在”をつなぎ止めてくれました。
痕跡を拾い、名を知らぬ者に祈る……それは、立派な仕事ですよ」
<うん、ハオリくんがこの世界に誰かの生きた証を残してくれたんだ>
ハオリ「……あれ?あそこ、何か……明かりが……灯っていて……これはお囃子……?
この世界でお祭りなんて……」
マシュ「断片的ですが、三方向に複数の霊基反応!――まるで、“記憶が呼応している”みたいです!」
山南「彼が描いたことで、”整えられた世界”が綻び出した……?」
<ハオリくんが何かの……引き金?>
ハオリ「マスター……。
あの明かりの方向……“誰か”が呼んでる気がするんです」
山南「マスター、きっと私たちのよく知る彼らですよ」
<行こう、ハオリくん>
<次は、“彼ら”を見つけにいこう>
──新撰組の記憶が、静かに目覚めはじめていた。
- 25125/04/20(日) 01:14:19
- 26二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 01:17:46
- 27125/04/20(日) 01:20:59
- 28二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 02:12:22
全編書けたら渋かどこかにまとめて欲しい完成度
- 29125/04/20(日) 08:57:16
- 30125/04/20(日) 10:21:53
■イベントシステム紹介
メインクエスト第一章をクリアすると、以下の各種コンテンツが開放されます!
・イベントアイテム交換
・ミッション
・お使いイベント
・フリークエスト
ミッション達成やイベントアイテム交換で豪華報酬をゲットしましょう!
また、特定のミッションを達成することで、メインストーリーが順次開放されていきます。
【銅素材】汚れた脇差の鞘
使い込まれて削れた鞘。泥と灰がこびりつき、持ち主の姿は見えない。でも、そこには確かに“斬る者”の気配が残っていた。
【銀素材】煤けた羽織の切れ端
砲撃を受けたように焦げた浅葱色の布の切れ端。微かにだんだら模様が残っているように見える。
【金素材】黒ずんだ隊士札
木札の文字は焼け焦げ、読めない。それでも、そこに“名を刻んでいた者がいた”という事実だけは、残っている。 - 31125/04/20(日) 10:33:39
■サブシステム「永倉さん初めてのお使い」登場!
運と永倉さんの手際次第!?
ゆる〜く楽しめる、ぐだぐだ式素材収集ミニシステム!
新撰組二番隊隊長・永倉新八が、山南敬助に半ば押し付けられる形で、特異点内でのおつかい任務に挑戦!?
隊長の威厳(?)をかけて奔走する永倉さんの姿を、どうぞお楽しみに!
・「お使い」は時間経過型ミニシステム!
・選択した育成素材(再臨・スキル素材)を、永倉さんが特異点内で調達してきてくれます。
・設定した時間によって、素材の数と振れ幅が変化!
・時にはイベントアイテムを拾ってきてくれることも……?
「よぉし、任せとけ。儂の目利きと地の利、見せてやるよ!――おっと、途中で寄り道しても文句言うなよ?」
所要時間:期待成果(正確性):素材数の振れ幅
1時間:やや高(80%程度):±1個
2時間:普通(70%程度):±2個
4時間:低め(60%程度):±3〜5個 - 32125/04/20(日) 10:41:26
- 33125/04/20(日) 14:12:34
■第三章:絵筆にて甦りし友よ
□第1節:奉られし律の刀
【特異点・山間の村】
(整えられたこの世界の中でも、どこか異質な空気が漂う山間の村。灯籠に明かりが灯り、お囃子が静かに流れていた)
ハオリ「……お囃子の音。やっぱり、お祭り……みたいですけど……」
<でも、こんな世界でお祭り?>
(人々の顔には笑みも賑わいもなく、緊張と不安が張り詰めていた)
山南「……これは、祭りではありませんね。何かの儀式のようです。空気があまりに張り詰めている」
(社の前で見張りをしていた老人が、一行に気づいて近づいてくる)
「……旅の者か。この村にはあまり近づかぬ方がいいぞ。昨夜から、誰もいないはずの林の中から剣戟の音が鳴りやまんのでな……」
ハオリ「……誰もいないのに、戦う音が……?」
<まさか……新撰組の亡霊……?>
「この刀が現れてから、音はやんだ。“守神の刀”だと、誰かが言い、こうして奉っておる。
しかしどうにも不気味な刀だ。わしには本当に、この刀が“守ってくれている”のかどうか……」
山南「つまり、霊的な異変を“神の器”として封じ込めた……と。理に適っていますね。無闇に慌てず、手の届く範囲で秩序を守っている」
(二本の刀。神輿に飾り付けられたその刀は、陽炎のように微かに揺れている)
ハオリ「(……この剣…何か…)」
- 34125/04/20(日) 14:17:55
- 35125/04/20(日) 14:21:48
*戦闘終了*
(村人たちは遠巻きにこちらを窺っている)
ハオリ「……ああ……これ、何度も描いたんです。」
<ハオリくん……?>
ハオリ「……構えは低め。左手が前。無駄がない……速い。でも、怖くない……
ああ、そうだ……この人……」
マシュ「急速に霊基反応が……!これは……!」
(光が集まり、斎藤一が顕現する)
斎藤「あれ? どうしたのみんなして?……ていうかここどこだ?ボイラー室にいたはずが……」
<やっぱり……>
<ハオリくんが“描いた”から……?>
ハオリ「すごい……やっぱり、斎藤さんは……あのときの“あの構え”のままで……
ボクの筆が、ちゃんと“あのとき”を……!」
斎藤「……あんたが、呼んだのか?
けど……見覚えはねえな。マスターちゃん、この子誰?」
<えっと……その……“ハオリくん”……です!>
- 36125/04/20(日) 14:27:00
斎藤「……は? ハオリ? 羽織? ……変な名前だなあ!おいおい……!
……いや、まあいいか。助けてもらったんだしな。ありがとな、“ハオリくん”」
ハオリ「……ボク、ほんとは……名乗っちゃいけない気がしてて……
……でも、“ハオリくん”って呼ばれるの、なんだかあったかくて……嬉しかったです」
斎藤「じゃあ、気に入ったってことか。ならオッケー。
俺は名前より、“何をしたか”で見る派なんでね。よろしくな、ハオリくん」
<“ハオリくん”、正式採用だね!>
(村人たちが走り寄ってくる)
「刀から守神様が現れたぞ!」
「ようやってくれた、旅のお方!」
「何もない村ですが……せめて、ささやかな宴だけでも!もてなさせてくだされ!」
斎藤「いやいやいや、神だと思うなら押すんじゃないよ!てか誰が神だよ!やめろって、肩!肩外れるからー!!」
⸻ ■ 第三章第1節:奉られし律の刀、完⸻
- 37125/04/20(日) 15:14:20
■第三章:絵筆にて甦りし友よ
□第2節:風裂く一閃の翡翠〔カワセミ〕
(宴の翌朝、一行は村を散策する)
<文句言うのはアレだけどさ…>
<なんかお料理、たくあん多かったね>
斎藤「まさか副長が裏に……?」
マシュ「いいえ、残念ですが土方さんの霊基反応は確認できませんでした……」
山南「山奥の村でしたし名産なんでしょう」
<でも沢庵ご飯に沢庵納豆に沢庵のお味噌汁…>
<沢庵炒めとデザートに沢庵の甘煮…>
斎藤「いやもう、しばらくはたくあん見たくないわ……あんだけ詰め込まれたら夢に出るよ。
たくあんマシマシ地獄」
マシュ「……マスター!前方、飛行生物確認!え!?…人間です!」
<えっ>
???「守神様ーー!旅のお方ーー!拾った兵装を装備したら勝手に空を飛んで……助けてくれーー!!」
- 38125/04/20(日) 15:20:38
- 39二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 18:27:12
追いついた
そして永倉さんあざといな支援 - 40125/04/20(日) 21:06:56
- 41125/04/20(日) 21:10:47
- 42125/04/20(日) 21:13:34
沖田「新選組一番隊隊長、沖田総司、推参!お待たせしましたマスター!……って、あれ?なんか、変な格好してません?水着?ジェット?な、なんでー!?」
斎藤一「いやほんと、水着って。今何月だと思ってんのさ、沖田ちゃん」
<なんで水着!?>
<なんでジェット!?!?>
沖田「え!? なんででしょう!? ていうかここどこです!? そして君は誰なんですか!?」
ハオリ「……あれ……?ボク、普通の沖田さんを描いたつもりだったのに……
剣を構えて、羽織をなびかせて……どうして、水着にジェット……?」
山南「……ふむ。記録の“ズレ”かもしれませんね。
君の意識か、それとも人理側の情報か……いずれにせよ、霊基に影響したようです」
沖田「えっ、ジェット装備の沖田さんが“正式記録”!?いやいやいや、強いのは嬉しいんですけど……なんでこれなんですかーっ!?」
<夏の魔物のせいかな……>
<XX師匠ーー!?>
ハオリ「……えっ、ボクのせい……じゃ、ない……ですよね……?」
⸻ ■ 第三章第2節:風裂く一閃の翡翠、完⸻
- 43125/04/20(日) 21:16:41
お付き合いありがとうございます!嬉しいです!!
- 44二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 23:39:41
永倉さんのお使いシステム、実際実装したら色々な意味でネタにされそうで笑う
- 45125/04/20(日) 23:44:18
■第三章:絵筆にて甦りし友よ
□第3節:剛の誠は刻まれり
(気絶した村人を担ぎ村へと帰還する、村長らしき老人が一向を出迎えてくれる)
(礼をさせてほしいという老人が壺からたくあんを取り出す)
「この壺はな、守神の刀と一緒に見つかったのじゃ。何も入れずともたくあんが湧き出てくるんじゃよ……」
<たくあんが……減らない……?>
<つまり……“無限たくあん”?>
山南「ふむ。もしやそれが、土方くんの復活に必要な“鍵”かもしれませんね。彼の記録に頻出する要素――たくあん。まさか、こんな形で……」
沖田「否定できませんね」
斎藤「おいおい嘘だろ?ジェットと変な壺で復活されたら僕の立場がないじゃんか」
ハオリ「ど、どうしよう……。ボク、こういう交渉とか全然だめで……!」
<村長さん、人類史のために>
<その壺、譲ってください!>
山南「ご老人、少し中を拝見しても?」
「お、おい!やめなされ!その壺を傾けると…!」
*戦闘開始*
壺型のエネミー×1、沢庵型のエネミー×8
*ステージギミック
・開幕時に沢庵壺に〔無限の沢庵(解除不可)〕付与、沢庵壺へ攻撃時に沢庵が出現
・1ターンごとに沢庵が画面内に0〜7体出現
〔5ターン後強制終了〕
- 46125/04/20(日) 23:49:47
- 47125/04/20(日) 23:54:10
- 48125/04/20(日) 23:57:42
*戦闘終了*
土方「ったく……ようやく黙ったな、壺の化けモンが……」
沖田「勝った……勝った!?土方さんすごっ!?」
斎藤「てか、普通に欲しがってたのマジだったのかよ……」
土方「当たり前だ。たくあんが無限に出るってのは、もはや浪漫だろうがァ……!こいつは屯所に据えとく。家宝だ」
<ぐだぐだしてきた……>
<いやラストだし、感動的なやつでも良かったのでは……?>
土方「感動? 馬鹿を言うな。俺は俺のために戦う。それが“俺の誠”だ。
……そして今ここにある、誠の沢庵が、それを証明している!」
沖田「沢庵が証明って言いましたよこの人ー!?もう無理、沖田さんギブアップですー!」
斎藤「副長……いやマジで一番ぐだぐだなの、あんたじゃね?」
土方「フッ……いいか。俺はこれでいい。
“俺があるかぎり、ここが――新選組だ”!」
斎藤「ははっ、さすが副長……そこに痺れる憧れる……いや引くわー」
土方「……うまい」
沖田「いやそこ!?落ち着くとこそこなんですか副長ーー!?」
斎藤「まあでも、これで全員復活は復活なんだからいいんじゃないのー?」
- 49125/04/21(月) 00:01:29
土方「……ところで、俺を呼んだのは……誰だ?」
(ハオリは少し離れた場所で、俯いて目を逸らしている)
沖田「え?呼んだ……?」
<この子だよ>
<ほら、“ハオリくん”>
土方「……はあ?ハオリ……?何言ってやがる。
ノボリ、こいつは新撰組の──中島登だろうが」
登「(……副長が……覚えててくれた。ボクの、名前を……!)」
(直後。空間が揺れることすらなく、ただ“ぽっかり”と無音で何かが現れる)
登「(――なに? 体が……動かない……)」
(それは太刀を構え、登の首元へ振り下ろす──)
土方/沖田/斎藤
「「「……させるかッ!!」」」
(三人の刃が交差し、攻撃を防ぐ)
登「(……ずっと感じていた。僕に向けられてた……“存在を消す”気配――これが……!)」
- 50二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 00:01:40
新八だけ離脱してるのも何か他にも理由があるのだろうか
- 51125/04/21(月) 00:26:23
???『ようやく見つけました。不出来な記録者』
『新撰組──敗者にして短命。
彼らの在りし日があろうと、なかろうと……歴史の結末に変化はなかった』
『歴史に不要な因子に、“記録する価値”はありません』
斎藤「……おいおい。“記録の価値”で命の選別?そういうのは、冗談でも笑えねぇっての」
土方「何様のつもりだ、歴史の整理者気取りか?」
『まずは貴様から消去しましょう。感情に溺れた、不安定な記録者』
『情に満ちた記録は秩序を乱す。消去すべき“誤記”です』
沖田「……っ、なんですかその言い方!? 登くんは、誰かのために……!」
『混乱とは誤り。曖昧さとは破綻。想いは記録ではなく、残響は史になり得ません』
『歪みは排除、誤差は消去──』
『正史に不必要な淀みは再び歴史から除去しましょう──』
⸻ □第三章第3節:剛の誠は刻まれり、完⸻
⸻ ■第三章:絵筆にて甦りし友よ、完⸻ - 52125/04/21(月) 00:51:34
- 53125/04/21(月) 00:54:05
- 54125/04/21(月) 00:54:27
ありますよ〜内緒です
- 55二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 07:14:57
このレスは削除されています
- 56125/04/21(月) 09:27:06
- 57二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 09:40:10
追いついた~面白い!支援
はじめてのおつかいが1臨姿なのがまたなんともネタにされそうな… - 58125/04/21(月) 18:10:43
- 59125/04/21(月) 22:43:09
■第四章:顕るは記されざる誠
『除去処理を開始します』
登「(まただ……動けない……っ!)」
(太刀が迫る。その瞬間、空間が弾けるように裂け、斬撃は拒まれる)
『……これは……?』
(薄く光を放つ名もなき隊士たち──この特異点で登が描いた、記録されざる新撰組の影が登の前に立ちふさがる)
山南「……やはり、この特異点は……中島くんの記録を基に構築されたもの……!」
マシュ「つまり……登くんを“消す”ことは、この特異点そのものを崩壊させる行為……?」
『……不合理。誤記を正すためとはいえ、記録の核を破壊すれば、土台ごと崩れる。』
『私が“貴様の記録”を基盤としたのが、そもそもの過ちでした』
斎藤「なるほどね。つまり……登くんが、この世界の“核”ってわけだ」
『……ならば、核は壊さず、
“起源”そのものを塗り替えましょう』
<聖杯……!>
- 60125/04/21(月) 22:46:37
『新撰組の起点を、”誠”から”穢”へ変更』
『誠を踏みにじった、もう一つの可能性──顕現させます』
(聖杯を傾けると泥から大柄な男が顕れる)
???「……ふん。神に呼ばれて来てみれば全く、顔も合わせたくない連中ばかりだな」
沖田「……っ、まさか……芹沢、さん……!?」
土方「チッ……あんな奴まで引きずり出すとはな……!」
『誠を掲げた者にして、最も誠を穢した者。
新撰組という物語の“起源”が歪んでいれば、果てなど誰も望みはしない』
『大衆に望まれぬ記録は、忘却される。
忘却こそ、最も穏やかで確実な“消去”』
芹沢「……なるほど。世界の記録を書き換えるってのは、気に入った。
俺こそが“新撰組”の中心だ」
『貴様が何度新撰組の記録を蘇らせたとしても、“この”物語は求められない』
『筆を止めよ、不出来な記録者よ』 - 61125/04/21(月) 22:52:34
- 62125/04/21(月) 22:54:51
- 63125/04/21(月) 22:58:31
- 64125/04/21(月) 23:02:55
(刃が交差し、土煙が舞い上がる)
斎藤「……力も速さも、全盛期並み。けど……妙だな。息遣いが薄い。芯がない」
山南「神の手で作られた、“模造”ですか。ならば──」
(山南の一太刀が芹沢の肩を裂く──が、すぐに修復される)
芹沢「惜しかったな。でもこの体はよ、壊れりゃすぐ“正しい記録”に巻き戻る仕組みでね」
<そんなの、正しい記録なんかじゃない>
<神の力で捏ね上げられた、ただの影……>
芹沢「“正しい”かどうかなんざ、後で決まる。俺が起源になりゃ、それが“真実”だろうがよ!」
(斬撃の応酬。傷を与えるたび、芹沢の輪郭が揺らぎ、また戻る)
山南「……霊基の不安定さを逆に利用している。構造自体を、外部の力で無理やり支えているのですね」
沖田「なら、私たちが止めます……!この“歪み”は、ここで断ち切る!」
土方「……チッ、回復が速すぎる……!」
斎藤「……切り込んでも、芯に届かない。抜け殻ってわけでもない……もっと、薄い」
- 65125/04/21(月) 23:07:39
- 66125/04/21(月) 23:09:46
登「……ここで、描く。いま、描く。
筆は剣に、絵は証に……誠は……
語れぬものを、つなぐ、ために──!」
《戦友絵姿・不滅の覚書(せんゆうえすがた・ふめつのおぼえがき)》
(光に包まれた新撰組隊士たちが顕れる──だが、芹沢の姿はそこにない)
(新たな記録が広がり、芹沢の輪郭が光に蝕まれていく)
芹沢「……ああ、そうかよ。描かれなかった……それだけで、俺は“終わり”か
……中島登。お前の筆、冷たいな……」
(芹沢の姿が光に溶けるように、静かに消えていく)
登「……ボクは、これでよかったのかな……」
山南「中島くん……あなたが選んだ記録は、あなたにしか描けないものです」
山南「でも……選ばなかったものがあることに、気づいておくべきです。
私も……ずっと、そうしてきましたから」
『──いいえ。“気づいたつもり”でいたことこそが、最大の罪です』 - 67125/04/21(月) 23:15:15
- 68125/04/21(月) 23:24:16
- 69二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 01:20:49
- 70125/04/22(火) 08:24:15
- 71二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 13:16:14
祝詞の神様だ
- 72125/04/22(火) 20:39:53
- 73125/04/22(火) 20:40:59
- 74125/04/22(火) 20:43:58
『──記録とは、“勝者”が紡ぐ秩序の鎖。混乱も誤差も、許容すべきではありません』
『新撰組。敗者にして短命。政を動かさず、歴史の波間に沈んだ存在。
栄光なき者たちの記録は、正史にとって“澱み”でしかない』
斎藤「ずいぶんな言われようだねえ……」
『……にもかかわらず、貴様たち“新撰組”は、なぜ今も語られている?』
沖田「それは……それは、皆が残してくれたから……!」
『私は記録の秩序を守る者。敗者の記録を消去し、“正しき記録”のみを残すため、この特異点を構築しました』
<負けたからって、消されていいはずがない>
<そんなのが、“正しい”歴史だなんて……!>
『“戦友絵姿”と“覚書”。新撰組の記録を最も網羅した二つを基点とし、記された敗者たちを歴史から完全に除去する。それが最も合理的な処理です』
山南「……まさか、それを……利用したというのですか」
- 75125/04/22(火) 20:46:20
『だが、誤算が二つあった』
『一つ。記録の内部にその名があったために──中島登、貴様自身が“記録者”として召喚されてしまったこと』
沖田「登くん……」
『二つ。貴様が描かなかった者たちが存在したこと』
土方「芹沢……か」
山南「……」
『“すべてを記す”と謳いながら、情に溺れ、混乱を招いた未完成の筆跡。
その記録の中でさえ、存在を否定され、二度までも“殺された”者がいた』
登「ちが……違う……ボクは、そんなつもりじゃ……!」
『“つもり”で命を分けるな。
──それは、神のみに許される行為です』
『筆の先で記録を選び、生と死を裁いた。
貴様は、すでに“誰を残し、誰を消すか”を決めていたのです』
登「そんな……そんなの、ボクは……!」 - 76125/04/22(火) 20:54:57
『芹沢鴨──貴様に描かれなかった時点で“記録からの削除”は確定した』
『描かれぬことは、この世界における最も明確な“否定”──すなわち、意図的な殺人です』
『土方、沖田、斎藤を描き、芹沢を描かなかった。──それが貴様の筆が下した“命の選別”です』
土方「中島が描いたもんは、全部“誠”の続きだ。それを“誤差”だの“澱み”だのってよ……秩序だかなんだか知らねぇが、てめぇに“誠”を裁く資格なんざねぇ!」
沖田「登くんは……誰かのために描いてたんですよ。それを“罪”だなんて……そんなの、あんまりです!」
斎藤「……記録に何を残すかは、そいつの勝手だろ。それを“神の真似”だって言うなら、最初に筆を渡したのは――あんた自身だ」
『滑稽だな。罪を重ね、なお“描いた者たち”に縋るとは』
『記録者にして、最も裁定から遠い者よ』
山南「中島くん!聞かなくていい!」 - 77125/04/22(火) 21:00:02
『……そして山南敬助。描かれなかった者の末席にありながら、なぜ記録を擁護する?』
『“誤差”であったと自覚するならば、記録の整合のために、今すぐ消えるべきだ』
山南「……確かに、記録から外れた私がここにいるのは、中島くんの“迷い”が生んだ誤差なのでしょう」
登「山南さん……描こうとしたことは、何度もありました。でも……どう描いても、あなたを苦しめてしまいそうで……」
山南「ええ、私は“描けば誰かを傷つける”存在だったのでしょう。
……でも、あなたの迷いが、私をここに残した。私は、それに――感謝しています」
山南「芹沢さんは、きっとそれすらも“拒絶”だと感じた。だから……怒ったのです」
山南「けれど私は違う。“描かなかった”ことを、私はあなたの優しさだと……信じています」 - 78125/04/22(火) 21:04:29
- 79125/04/23(水) 00:00:34
- 80125/04/23(水) 07:58:24
- 81125/04/23(水) 14:30:24
- 82二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 21:20:11
- 83125/04/23(水) 23:00:13
- 84125/04/23(水) 23:03:58
『……気づいていましたよ、永倉新八』
『この特異点を駆ける“もう一人の記録者”』
永倉「だったら何で黙ってた?ビビって見て見ぬフリか?」
『貴様の記録、《新撰組顛末記》。歪められた像を正し、誤った語りを正そうとするその意志──人間にしては秩序を重んじていた。評価に値します』
『ゆえに、干渉しなかった』
永倉「──だったらどうした、“神サマ”。てめぇの都合で語らせねぇぞ」
永倉「訳わかんねぇことゴチャゴチャ抜かしてるがよぉ──はなっから“新撰組”が目障りだっただけだろうが!」
『いいえ。私が排除するのは、“敗者の記録が生き続ける”という現象です』
『いかに整っていようと──所詮、新撰組という敗者の記録。語られ続ける限り、それは歴史を濁らせる』 - 85125/04/23(水) 23:06:22
- 86125/04/23(水) 23:32:29
- 87125/04/23(水) 23:37:09
永倉「……チッ、どの面下げて儂の記録を使いやがる……!」
永倉「いいぜ。“顛末”の続き、見せてやるよ。てめぇの理屈ごと叩き潰してな!」
土方「……新撰組を、道具みてぇに扱いやがって」
山南「……“記録”とは、誰かの意思を継ぐものです。それを、奪うために使うとは……」
登「……どうして……」
登「ボクが……ボク達が描いた“新撰組”は……こんなふうに、誰かを消すためのものじゃ、ない……!」
(正史の新撰組が一斉に抜刀する。その刃は一陣の光となり、無音で迫る)
(“神の記録”として再構築された新撰組──その構造の完成度は圧倒的で、抵抗は押し潰されていく)
(抜かれた刃は風を裂き、命を断ち、迷いなく振るわれる。ただ正しく、ただ速く、ただ重く) - 88125/04/23(水) 23:39:11
- 89125/04/23(水) 23:55:56
(登が静かに山南の横に立つ。敵の影が遠くで剣を振るい続ける中、ふたりだけの静寂がある)
登「……山南さん……ボクはあなたを描くことが怖かったんです」
登「あなたを描かなかったのは、あなたを傷つけないためだと思っていました。最期のことも、“裏切り者”なんて言葉も──全部、記さずにいれば、誰も苦しませずに済むって」
登「だから何も見ないふりをして──逃げました。記録に残すという、一番大事なことから」
登「でもボクの中の山南さんは、裏切り者なんかじゃない。ここで一緒にいて、支えてくれて、守ってくれた、優しい人です」
登「だから……今度は、描かせてください。ここにいる“あなた”を」
(筆が走る。山南の足元に光が灯る)
山南「……ありがとう、中島くん」
山南「私は“描かれなかった”者として、ただ在るだけだった。でも今、あなたが筆を取ってくれた。それだけで、十分です」 - 90125/04/24(木) 00:01:14
- 91125/04/24(木) 00:08:33
永倉「“誠”を残すってのはな、綺麗なとこだけ拾って並べることじゃねぇ。汚ぇとこも、歪んだとこも、全部ひっくるめて描いてこそだ」
登「でも……彼が、何を思っていたのかも……どうして、あんなふうに暴れたのかも……ボクには、わからないんです」
登「そんな人を描くなんて……怖かった。間違って記録したら、誰かの思い出を、壊してしまいそうで……」
永倉「だったらよ──耳かっぽじって聞けよぉ!中島!」
永倉「間違うのが怖ぇからって描かねぇ?そっちの方がよっぽど、誰かを傷つけるんだよ!」
永倉「いいか、描け!中島!間違っても構わねぇ、“お前の芹沢鴨”を描けってんだ!!」
登「……描きます」
登「怖くても……知らなくても……でも、それでも……」
登「ボクの手で──芹沢鴨を、描きます!」
登「だから……教えてください!芹沢さんのことを!」 - 92125/04/24(木) 00:11:43
- 93125/04/24(木) 00:16:42
沖田「……鴨さん、ですか?強くて、大きくて、何より──迫力がありました。ほんと、しぶとかったですよ!」
斎藤「好きじゃなかったよ。傲慢で、言葉も荒くてさ。でも……“誠”を立てようとしてた。信じたやり方で。そこは、認めてる」
土方「気に食わねぇ奴だった。だがな、守るために斬った“誠”もある。芹沢が斬った誠も、俺が斬った誠も──どれも、ひとつだ」
山南「すべてを理解していたわけではありません。
ですが……正しい部分も、確かにありました。
新撰組は、芹沢さんがいなければ始まりませんでした。彼もまた、私たちの“局長”でしたからね」
永倉「乱暴で、喧嘩っぱやくて、酒癖も最悪!だけどよ、あの人は──間違いなく“一角の男”だった」
永倉「描け、中島!怖かろうが、わからなかろうが構うもんか。今なら、お前に描けるはずだ!」 - 94125/04/24(木) 00:22:26
登「……ありがとうございます、みなさん……」
登「きっと、間違えるかもしれない。
でも、それでも……
ボクの手で、“彼”を描きます」
登「芹沢鴨を描く──それが、ボクの“誠”です」
「ここで、描く。いま、描く。
筆は剣に。絵は証に。誠は血に。
語れぬものを、紡ぐために──!」
(静かに描かれていく線。筆先が触れるたび、光が灯っていく)
登「“彼”も、新撰組だった。
これは……ボクだけじゃない、“みんなの記録”です!」
(光が舞い、地を揺らしながら、ひとりの男の影が現れる)
???「……中島登。お前が俺を呼ぶか」
芹沢「ならば応えよう──新撰組筆頭局長、芹沢鴨。“誠”の名に懸けて、出陣する!」
⸻ ■第六章:我もまた、記す者なり、完⸻ - 95125/04/24(木) 00:25:00
- 96125/04/24(木) 09:26:38
- 97125/04/24(木) 09:44:07
- 98125/04/24(木) 18:10:23
- 99二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:24:03
OK!!!!
- 100二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:27:12
- 101125/04/24(木) 23:36:34
- 102125/04/24(木) 23:38:08
登「でも……ボクの周りには、副長や沖田さんみたいな強い人はいなくて……
呼び出せたとしても……助けになるかどうか……」
芹沢「構うな。いいから描きたまえ。
私はそんな小蝿共、名前すら覚えていないが……」
芹沢「だが――誰彼構わず記録してきたお前の筆ならどうだ?」
登「……!」
芹沢「そもそも武士の戦をやろうとしてるのが、ハナからの間違いだ。
“複数人で寄ってたかって潰す”――それが、新撰組のお得意のやり口だろう?」
登「わかりました……描きます!」
登「ここに、いた人たちを――ボクの筆で呼び戻します!」
(地鳴りのような音とともに、戦場の各所に隊士たちの姿が現れる。名もなき隊士、記録されずに消えかけていた者たち──) - 103125/04/24(木) 23:43:47
『──観測、確認。新たな霊基群、記録照合不能。』
『戦力として無価値。徒に数を並べる等、不合理』
永倉「……へへっ!なんか騒がしくなってきたな。こっからが本番ってやつじゃねぇか!」
斎藤「ふーん……あいつ、あの時伏見で……」
沖田「うわっ、なにこの人たち!?めちゃくちゃいる!?
えっ、知ってるような知らないような……いや、やっぱ知ってるー!?」
土方「……名前もなければ、記録もない。だが――全員、新撰組。俺たちと、共に戦った仲間だ」
(新たに現れた隊士たちが動き出す。戦術的な包囲、連携、奇襲──“脱法上等”の連携戦法が戦場に広がる。正史の新撰組を押し返していく)
芹沢「やはり小汚い戦だ。理想も志もなく汚い手ばかり。おぞましい。だが、これこそ“新撰組”の戦い方だ」
登「……はい。これが、ボクの見てきた新撰組です!」
(光の中で、戦場にいた全員の背に“誠”の羽織が宿り始める)
────
これは記録。けれど、ただの記録じゃない。
描く者がいて、想う者がいて、戦った者たちが確かにここに“いた”という証明――
──── - 104125/04/24(木) 23:47:23
登「……まだボクの記録じゃ足りない……。だから、描き足します。今ここにいる、皆さんを……!」
(筆が走る。生まれた光が、戦場に立つ者たちを一筆ずつ包んでいく)
登「副長は優しくて、でも時々、烈火みたいに怖くて……でも、やっぱり頼れる人で――」
登「斎藤さんは剣の冴えが凄くて、でもそれを誇らない人で――」
登「沖田さんは……えーっと……」
(筆が止まる。沖田の輪郭だけが、少し揺れて見える)
芹沢「……おい。記録係。なんだその薄っぺらな描写は」
登「っ……すみません……!
ボク……沖田さんのこと、昔からそんなに知らなくて……」
芹沢「永倉。手ぇ貸してやれ。記録係くんの補筆ってやつだ」
登「……永倉さん!お願いします!」
永倉「芹沢さん……!?
……ったく。いきなり現れて無茶振りかよ。
昔っからそういうとこ、変わんねぇんな。まあ――嫌いじゃねぇよ」 - 105125/04/24(木) 23:49:29
永倉「おい、中島!なんだその『沖田さんはかっこよかったです』って、それだけかよ!」
永倉「アイツはよ、剣の冴えは抜群。いつもニコニコしてやがるくせに、いざってときゃ、誰よりも怖ぇんだ。――そういう奴だったよ」
沖田「え、えぇぇ!?沖田さん褒められたのかと思ったら、最後にガッツリ怖がられたんですけどー!?」
(風が吹き抜ける。光が舞い、すべての者の背に“誠”の羽織が現れる。
描かれたもの、描き損ねたもの、補筆されたもの――“いま、ここに在る新撰組”が完成する)
登「……これが、ボクたちの“記録”です。
一人じゃ描けなかった。だから今、みんなで描いた“誠”です……!」
(羽織が揃い、陣形が整い、光が地を照らす。戦況はついに完全に反転する) - 106125/04/24(木) 23:50:24
- 107125/04/24(木) 23:55:14
- 108二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 06:37:49
朝保守
- 109125/04/25(金) 14:02:32
- 110125/04/25(金) 21:28:16
- 111125/04/25(金) 21:31:25
『……不可解な現象です。正しき記録が、誤差の集積に押されるなど』
『名もなき残滓が、“正史”に干渉するなど──断じて、あってはならない』
芹沢「神サマよ、上っ面だけの小綺麗な“新撰組”を描いたようだが──何一つ、わかっちゃいない」
芹沢「新撰組には理想も信念もなかった。田舎侍の寄せ集め、野蛮で粗暴で粗雑な連中の集まりだ」
沖田「悪口にしか聞こえないんですけど……」
斎藤「普通に悪口だな」
芹沢「──だが、だからこそ強かった。“誠”を掲げれば、暗殺も粛清も暴力も正義になった」
芹沢「己が信じた道を貫くための“誠”?
笑わせるな」
「“誠”ってのは、使いよう次第で――“武器”にも、“口実”にもなるんだよ」
芹沢「そこを描かずして、何が新撰組か!」
「正々堂々とした武士の戦などできぬ烏合の衆、掠め手上等……それこそが、新撰組の戦いだ!」
芹沢「まぁ、そんな連中が、結局は何も成せずに消え去った。……うむ、小気味のいい話ではあるな」 - 112125/04/25(金) 21:33:22
- 113125/04/25(金) 21:34:48
- 114125/04/25(金) 21:41:00
『……破損状況確認。構造損傷、八割超──記録の再構築、不能』
『私は……神です。記録を、定める側のはず……だったのに……』
芹沢「――残念だったな、“神サマ”」
「記録ってのは、整ってればいいものじゃあない」
「側から見ればいらないことも、汚いことも――全部ひっくるめて、それが“記録”だ」
(アメノコヤネの身体がゆっくりと光に溶けていく)
『……“正しき歴史”とは、勝者が紡ぐ秩序の連なりではないのですか……?』
<求められる物語に勝者も敗者もない>
<記録は語り継がれることに意味がある>
『……語られることで、変質する記録を――あなた方は、許容するのですか……?』
<間違って語られた物語で、誰かが傷ついてきたことも知っています>
<でも、記録を描き変えるのは――その人の人生を、否定することにもなる>
- 115125/04/25(金) 21:42:39
登「だから……綺麗なだけじゃ、ダメなんです」
「誰かの記憶になれなきゃ、“記録”の意味なんて、ないんです」
永倉「嘘の美談も、ただの中傷も……どっちも“間違った記録”だがな」
永倉「でもよ、それを塗り直すために、俺たちは記してきた。描き続けてきたんだよ」
山南「たとえ記されずとも、そこに“いた”のなら──それは確かに存在していた」
「誰の記録にも残らず、名前も、顔も、語られることさえなかったとしても……」
「その人が、そこに立ち、誰かの隣にいた事実は――決して、無意味ではありません」
芹沢「記録は定まらない。誰が描こうが、いつかは塗り替えられる」
「……それでいい。いや、それでこそだ」
(アメノコヤネが静かに微笑み、光に還っていく) - 116125/04/25(金) 21:45:44
- 117125/04/25(金) 21:48:38
(崩壊しかける特異点)
芹沢「……見事だったよ。記録係くん。
お前の“記録”は、本物だったな」
(彼の手には、アメノコヤネが持っていたはずの聖杯。黒く濁っていたそれは、今は静かに光を宿している)
芹沢「……”局中法度違反者”からの没収品だ」
「私自ら粛正したとあっては筆頭局長の名が廃る」
(ふっと放るように、無造作に聖杯を投げる。その手にはもう執着の色はない)
芹沢「今度こそ、誠を貫いてみせたまえ。記録係くん……いや、中島登」
「“新撰組”の物語を……残すためにな」
──こうして、“記録されなかった男”は、記録として受け継がれた。
その名も、その誠も、語り継がれる物語の中に。
⸻ ■ 最終章:此処に、誠ありや、完 ⸻ - 118125/04/25(金) 21:51:17
■最終章:此処に、誠ありや
──問いかけるは、信じるために。剣と記録が、神を貫く。
■エピローグ:終わりと始まりの記録帳
──その記録は、終わりの証であり、はじまりのしるし。
特異点の修復と共に、新撰組の記録がカルデアへと還る。
そして、セイバー・中島登は名乗りを得て、正式なサーヴァントとしてカルデアに迎えられる。
かつて描かれなかった記録が、いま確かに、次のページを開こうとしていた──。 - 119125/04/25(金) 21:53:00
■正式加入
「セイバー、中島登──新撰組副長助勤、記録係です。
……はい。正式に、名乗ります。
描き残すことが誰かのためになるって心から思えたのは、きっとマスター、あなたのおかげです。
あ、あの……ただ、念のため言っておきますけど、ボクの記録にジェットとか無限沢庵壺とか、そういうのは一切出てきていませんから!
……たぶん。
でも、全部残しておいて、よかった。
……もう、ボクは迷いません。マスター。これからも、いっしょに記録していきましょう。
新撰組のことも、この世界のことも、あなたのことも。ちゃんと、ボクの手で。」 - 120125/04/25(金) 21:57:53
■おまけ
ぐだぐだ新撰組新連載!次の作者は俺だ!
登「マスター!ごめんなさい!ボク、記録帳をなくしちゃって……」
登「あの記録帳、まだ特異点の影響が残っているみたいで……描いたものがそのまま出てきちゃうんです!」
<大変だ!すぐ探そう!>
<またぐだぐだしてきたな…>
□Izo:貯金ゼロから始める金持ち生活
マシュ「大変です!カルデア内部にエネミー反応多数!以蔵さんが囲まれています!」
坂本「いや〜以蔵さんが自分がお金に囲まれる絵を描いていたらね、何故か種火がたくさん出てきちゃったんだ」
お竜さん「ナメクジの絵が下手すぎたせいだぞ」
<なるほど種火が……>
<コインがよかったな……>
以蔵「なんじゃぁあああああ!!!!!」
- 121125/04/25(金) 22:04:52
- 122125/04/25(金) 22:48:39
登くんにも永倉さんにも記録されてない山南さんがラストバトルで「記録が少ない=描く余地が残っている」で因果逆転、
スーパーマッスル山南さんになって地獄から芹沢さんを引きずり出して引っ叩いて霊基修復!全員で共闘!黒幕も捻り潰す!ぶっちぎり山南バトル!な没案もありました
*ステージギミック
・開幕時に山南敬助に特殊スキル〔記録なき者〕付与、Buster威力Arts威力Quick威力50%アップ、クリティカル威力100%アップ、毎ターンスター50個獲得、攻撃時に相手のバフを全て解除
山南さんが同行鯖だったら面白いかもな〜位で特に曇らせる予定はなかったのですが、あにまん民がスキルにできる逸話がないとか言うから曇りました
是非も無いよね! - 123125/04/25(金) 23:48:22
星4セイバー:中島登
新撰組副長助勤・記録係。
筆と剣を携え、仲間たちの姿を静かに描き続けた青年。
彼が遺した『覚書』『戦友絵姿』は、現代においても新撰組を知る上で貴重な資料として知られている。
だが、彼自身の存在は曖昧で、記録も乏しい。
いつからいたのか、どこへ消えたのか――
それでも彼は、確かに“そこにいた”。
筋力D 耐久C 敏捷C+ 魔力E 幸運A 宝具 C+
出典:史実
地域:日本
属性:秩序・善 副属性:人 性別:男性
クラススキル
・騎乗E- : 生前から馬との因縁あり。馬に完全にナメられている。目が合うと勝手にあくびされる
・気配遮断(観察者)D+:“誰にも気づかれない”わけではないが、戦場では存在感が著しく薄い。
観察する側に回ることで、影のように溶け込む。セイバーよりむしろアサシン適性の方が高い - 124125/04/25(金) 23:51:11
■スキル1 無疵の観察者(むきずのかんさつしゃ) A+
「砲弾の下を潜ること三十一回。白兵戦、七度。しかして無疵。」
中島登が残した『覚書』の一文。
冷静な観察と的確な判断が、異常なまでの生存率を可能にした。
本人は運が良かっただけと言うが――その視線は、常に戦場の“死角”を見抜いていた。
CT:8-6
・自身に回避状態を付与(2回・3T)
・自身の防御力をアップ(10-20%・3T) - 125125/04/25(金) 23:52:49
■スキル2
筆、戦場にて走る(ふで、せんじょうにてはしる) B+
『戦友絵姿』を描いた中島登は、戦場でも筆をとっていた。
剣戟すら“描写”の一環。
彼の目に映る戦は、光と構図と、仲間たちの“記録”だった。
CT:8-6
・自身のArts性能をアップ(20-30%・3T)
・自身のスター集中度をアップ(5000%・1T)
・自身に毎ターンスター獲得状態(5個・3T)を付与 - 126125/04/25(金) 23:55:26
■スキル3
謎多き記録者(なぞおおききろくしゃ) C+
中島登は多くの仲間を記録した一方、自身について多くを語ることはなかった。
新選組時代の詳細な行動記録は乏しく、まるで影のように“そこにいた”とされるだけの存在。
戦場で傷を負わなかったことも、その不可思議さに拍車をかけている。
CT:9-7
・自身に被ダメージカット状態を付与(3000固定・3T)
・自身のNP獲得量をアップ(20-30%・3T)
・敵全体のクリティカル発生率をダウン(5-10%・3T) - 127125/04/25(金) 23:58:27
■宝具
戦友絵姿・不滅の覚書(せんゆうえすがた・ふめつのおぼえがき)
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:1体
「その筆は剣となり、言葉は力となる。記録は、戦いを越えて、生き続ける」
中島登が描き遺した『戦友絵姿』と『覚書』──
名もなき戦士たちの姿を筆で刻み、決して記されることのなかった誠を綴った記録帳。
本宝具はその精神の具現であり、目の前の敵に冷静な一撃を与えつつ、記された仲間たちを鼓舞し、力を引き出す。
描く者の手が止まらぬ限り、記録は更新され続ける。
誰もが忘れ去っても――この一筆が、彼らの存在を証明する。
・敵単体に強力なArts攻撃
・味方全体の攻撃力をアップ(10%・3T)
・味方全体にArts性能アップ(OC依存10-30%・3T)
・味方全体の〔新選組〕特性持ちに攻撃力アップ(10%・3T)
・自身のスキルチャージタイムを1減少 - 128125/04/26(土) 00:01:20
- 129125/04/26(土) 00:06:16
各章タイトルとポエムです、スレ主のお気に入りは剛の誠は刻まれりです!これは沢庵を刻んでるイメージでつけました、トントントントントントン(カルデア専属栄養士山南)
■ 開幕:打ち切られし誠
──それは、記録にも記憶にも残らぬ、誠の終焉。
■ 第一章:誠なき京にて
──何かが欠けている。それでも、この街は正しく動いている。
■ 第二章:名を羽織し者とて進む
──真名などなくとも、意志があれば人は歩き出せる。
■ 第三章:絵筆にて甦りし友よ
──描いたのは過去か、希望か。筆が呼ぶのは、懐かしき声。
□奉られし律の刀
──名もなき祀りに、筆が触れた。
記された剣気は、静かに時を裂く。
□風裂く一閃の翡翠〔カワセミ〕
──描かれたのは、空を裂き翔ける影。
その軌跡、記録さえ置き去りにして。
□剛の誠は刻まれり
──誠とは、誰に知られずとも貫くもの。
筆は迷わず、ただその背をなぞる。
■ 第四章:顕るは記されざる誠
──記録に残らなかったその名が、いま特異点を蝕む。
■ 第五章:裁定を赦さじ記録者
──誰を記し、誰を記さぬのか。その筆が、運命を裁く。
■ 第六章:我もまた、記す者なり
──罪を背負い、筆を執る。記録者は、まだ終わらぬ。
■ 最終章:此処に、誠ありや
──問いかけるは、信じるために。剣と記録が、神を貫く。
■ エピローグ:終わりと始まりの記録帳
──その記録は、終わりの証であり、はじまりのしるし。 - 130二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 07:22:50
おつ。
面白かった! - 131二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 13:01:27
お付き合いありがとうございました!
- 132二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:46:47
お疲れさまです!
- 133125/04/26(土) 22:26:20
- 134125/04/26(土) 23:33:52