- 1慈恩25/04/20(日) 00:14:50
レムレム睡眠に似た何かで大体の生前の英雄と知り合いな世界線
ただし歴史は変えられないし絆10になった辺りでフッとその鯖の記憶以外の痕跡が消えて起きた藤丸はやけに鮮明な夢を見たなぁ感覚とする
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190が建てられない場合は>>195が建ててください
- 2二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:16:09
保守
- 3二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:16:53
埋め
- 4二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:20:00
盾乙
- 5二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:28:08
アーキタイプ·藤丸と藤丸立香のラブラブ学生デートssを書きたいけどアーキタイプ·アースのエミュが出来ねぇ!
- 6二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:40:37
保守
- 7二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:41:34
あげ
- 8二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:43:42
ほ
- 9二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:52:36
「ほほ、持ち直したならそれでよし。バーサーカーもセイバーを保たせたいじゃろうし退去はさせんだろう。慌て過ぎる必要はない」
「分かった。信じてみる」
「今日はもう丸一日寝て体力をつけておけ」
「ここも危なくならない?」
「世辞にも安全とは言えんが、体力ナシで出るよりはマシじゃのう。何より今ならキャスターを人質にとれる」
へらへらとライダーがカンテレを取り出し、いくらか弦を弾き音を確認すると満足げに頷く。響く音はどこまでも綺麗に澄んでいて頭によく入るが瞼が少し重くなる
「おっと、すまんすまん。あまりマトモに聞くなよ。二度と意識が登らなくてなるぞ」
「それをキャスターに聞かせる気?」
ライダークラスは宝具が複数あるとは聞いた覚えがあるけれど船と鉄の詩だけじゃなくもう1つもあるとは。味方にすらそんな大切なことを話そうとしない徹底した秘密主義に怖気が走ると月光で影になったライダーの顔は英雄のそれとは思えないほど不気味に形を崩してこっちに笑いかけてくる
「生き残るためだ。結果が良ければ気にする必要はあるまいて」 - 10二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:53:01
「…君、急に悪人面するじゃん」
「そう言ってくれるな、これは少なくとも間違いではないのだから」
ライダーが二階に行こうと足を進めるので押しとどめる。なぜかは分からない。けれども今のライダーにキャスターは近づけられない気がする
「どかぬか、マスター。それとも儂の知略はアテにならぬか?」
「カレワラでの実績は知ってる」
「なら問題なかろう?アンタを裏切るわけでもあるまいし。何よりアヤツに起きていられると扱いにくい。ずっと寝てもらっていたほうが上手くいく」
手でシッシと失せるように要求するライダーは頑なで、それまでの飄々とした印象が薄れる
「ここで君を通したら、それこそ私は進めなくなると思う」
目の前で嗤う老爺がキャスターを使って何を企んで私達を有利にしようとしていたとしても、この階段の先にいるのは私達の恩人だ
それをこんな悪意を注ぎ入れたような今のライダーに託したら、そうして後に聖杯を得たとしたら、私はきっと後悔する - 11二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:53:50
だからこそ―――
「ここを通りたくば、マスターである私を殺せ」
命すらかけて止めてみせよう
「儂に任せたほうがセイバーを探しやすいぞ?」
「君のやり方は正しくても暖かくない」
「生ぬるいだけでは何も成せぬよ」
「冷たいだけなら誰もついてこない」
「…ほう?」
上への階段しか見ていなかったライダーが初めてこちらと目を合わせる。夢で見たライダーの母親、イルマタルと同じ緑青のような色の瞳は老人のものとは思えないほど澄んでおり、それがこちらの気骨を問われているようで一瞬気後れする
「君が、生前セイバーと会ったことがあることは知ってる」
「じゃろうな。実際知り合いとして振る舞っとったし」
「そして、君が最後にはセイバーと袂を分かつことになったのも知ってる」
嘘だ。まだ私はライダーがセイバーと生前どう関わったのかは最後までは見ていない。でも、キャスターを利用しようと考えるライダーが、生前ポホヨラに敵対することになったライダーがセイバーと円満に分かれたとは思えない - 12二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 00:54:01
「君はそうやってまたセイバーに顔向けできないことをする気?」
これは賭けだ。負けたら私のプライドがへし折れる、カレワラで一番賢いジジイ相手のクソみたいな賭けだ
「このままなら君はまた一人きりだ。お嫁さんも友達もなく、君は一人きりになる」
だから、どうかライダー。君にこの孤独という刃の痛みへの恐怖が残っていることを切に願うよ
「…ほー、言うのう貴様」
目をつむりくつくつと老獪は嘲笑う。シワだらけの顔はよく折られていた笑い皺がよく目立つ朗らかなあり様で、口の隙間から漏れ出る声も老年期の男から出てくる声とは思えないほど爽やかな声だ
「もう良いわ、毒気が抜けた。運が良かったのう、マスター」
「ええ、本当に。あと数秒遅かったらマスターごとあなたを殺してたわ」
圧の抜けたライダーを見てホッとしていると背を向けていた階段側から何者かにそっと首筋をなぞられる。ひんやりとしたその指先にゾクリと背を逆立たせるような感覚を覚えたがどういうわけか振り返る事が出来ない
「モーイ?妹を踏みにじって吸う空気はおいしい?」
耳元で子供の笑い声のような明るい声で誰かが囁く
「ああ、心配いらないわ。傷つけないから。そんなことしたら妹に顔を向けられないもん」
耳触りのいい柔らかな声は軽やかで朗らかに聞こえるはずなのに心臓はずっと警鐘を鳴らすようにうるさく動く
「嫁いで獣に喰い殺されたほうかのう。性懲りもない奴だ。結婚してくれ」
「あなた程ではありませんとも。あとわたしは年上もいけますけど数百年差はちょっと…」
イルマリネンに嫁いだ、というとロウヒの娘の次女か?確か私達を助けてくれたのは三女の方だったか。(自称)年上OKのお嬢さんに対象外だとフラれて唇を噛むライダーを他所にキャスターに話しかける - 13ガレスの供給求む25/04/20(日) 00:57:12
埋めがてら。今日は一旦ここまで。続きは明日の午前上げる。レンミンカイネンの絆10理由か…ガキ大将じみたことして遊んでじわじわと最低限の倫理観を教わっていくうちにある日うっかりプッツンしてうっかりコロしてしまって、人間をコロして初めて悲しいと思った、とかかな?私は書きたい所だけ書いてたけどそういう所も掘って書けばよかったな。リメイクすべき点が無限に出てくる
- 14二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 02:16:26
- 15二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 10:02:02
「こっちに攻撃の意思はないよ」
「ええ、知ってます。見てたし」
「なら何故こんなことを?」
相変わらず体は動かないが口と脳味噌だけは動くのでなんとか話し続ける。セイバーの真似ではないが意外と話すと何か説得の余地が出てくるかもしれない
「いや、特に意味はありませんよ?」
「はあ?」
「その方が面白いかと思って」
ぱっと喉を掴む手が離れると糸が切れたように身体から力が抜け、階段から崩れ落ちかける自分を改めてキャスターが支える。今の体制は社交ダンスのスタンダードな姿勢といった風体で、年下に見える少女に男性役のポジションをとられている
「うわあ、やっといてアレだけど出来ると思わなかったわ。あなた、魔力はあるのにそれに見合った実力が一切ないのね」
「なっ!」
反論をしたいが自分の体を文字通りされるがままにされている現状では何も説得力がなく、怒りで沸いた血はそのまま恥として顔をめぐって赤くしていく
「あー、キャスターよ。気持ちは分かるがあまり言いすぎてやるな。マスターとて一生懸命なんだ」
「だって、本当にヘタクソなんだもの。今使っている呪い、初歩中の初歩なのに抵抗できないのよ?」
申し訳程度のライダーのフォローが尚の事辛い。聖杯戦争に向けて触媒を集める頃、おそらくその時には既に召喚されていたバーサーカーと接触した時に初めて自分は魔術を扱った。魔力量でこれまでは誤魔化していたがその魔力がなくなってしまえば何も成す術もない
心底可笑しそうに見下してくる魔女の娘は続ける - 16二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 10:02:48
「本題はそこよ。あなたが上手いこと魔力を使わないから妹が大怪我したの。やることやれてたら軽傷で済んでたわ」
「それは…」
「あなたが節約って物を覚えてたら船を使って逃げられたわ」
「あれは宝具だからコストが重いし」
「重い!?攻撃手段を一切使わない銅の船ですら?」
ヒッヒッヒと肩を揺らし頬をつらすお嬢さんにはもはやこちらを見下す気配すら感じず、子どもを扱うようなわざとらしい柔らかさの声で語る
「いーい?あなたが頼りにしているライダーの船はね、あなたがちゃーんと魔力をうまく使ってたら出して動かすだけではさしてコストかからないの」
「無駄が多いのよ、あなた。魔力は絶えず練ってる?船を出させるときに魔力の配分はどうしてる?あなたは花壇のお花に水をあげるときにバケツの水ひっくり返してあげるタイプ?」
「溢れていく分を考えない、溢れた部分を何に使うかも考えてない。ぜーんぶ無駄」
丁寧に丁寧に、柔らかい声が耳から心へとザラザラと擦り込まれていく。無駄だった。私のせいで今のどん詰まりになっている
私には、魔術の家系の直系でない私には、やはりこの戦争は無謀だったのか―――――
「ああ、こらこら折れるな折れるな。まだ話は終わっていないの」
「…何、こんだけ罵倒しといて」
「えー?頭も鈍いのあなた?今ここに居るサーヴァント二騎はなんだと思ってるの?」
リードを取られた姿勢をうまくいじられてライダーの方を無理やり向かせれる。腰への負担を微塵も考えていない無理な姿勢がしんどい
「褒めたくないけどそこのジジイは賢者と言われた程の実力者」
続けて目の前の、三女よりも青みの強い薄花色の瞳をした少女の方を向かされる
「わたしは世界一の魔女、ロウヒの娘よ。今からでも付け焼き刃をつけさせるには十分な先生だって思わない?」 - 17ガレスの供給求む25/04/20(日) 10:05:23
続き。次はセイバー視点。のんびり書くよ
パーシヴァルの森暮らししてた時期に会ってないかな藤丸。母親の警戒とかもあって最初は距離があったけどきのみ拾いとかで仲良くなったりとかないかな